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Patent Searching and Data


Title:
MASSAGE DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/129760
Kind Code:
A1
Abstract:
A massage device which can perform rubbing massage properly for the body part of each treated person having various shapes. The massage device (1) comprises a first treatment unit (3) having a pair of treatment plates (10, 10) arranged on both sides of a body part of the treated person to hold that part between, a power transmission mechanism (13) for reciprocating the treatment plate (10) in the direction along the side face of the body part, and an air bag (11) arranged on the outer side of the treatment plate (10) and being expanded/contracted by supplying/exhausting air in order to alter the separation distance of the pair of treatment plates (10, 10) wherein the treatment plate (10) is arranged to reciprocate along the side face of the body part under a state where the air bag (11) is expanded.

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JP2000245796MASSAGE MACHINE
JP5934441Cervix massager
Inventors:
NAGAMITSU TOMOKI
MATSUURA NOBUHISA
Application Number:
PCT/JP2008/000421
Publication Date:
October 30, 2008
Filing Date:
March 03, 2008
Export Citation:
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Assignee:
FAMILY CO LTD (JP)
NAGAMITSU TOMOKI
MATSUURA NOBUHISA
International Classes:
A61H7/00
Foreign References:
JP2005349123A2005-12-22
JPS50136994A1975-10-30
JPS61168353A1986-07-30
JPH05337157A1993-12-21
Attorney, Agent or Firm:
PATENT CORPORATE BODY ARCO PATENT OFFICE (Bo-eki Bldg.123-1, Higashimachi, Chuo-k, Kobe-shi Hyogo 31, JP)
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Claims:
 被施療者の身体部位を挟むように該身体部位の両側方に配置された一対の施療板と、
 該施療板を前記身体部位の側面に沿う方向へ往復動させる擦り駆動部と、
 前記施療板の外側方に配置されて前記一対の施療板の離隔距離を変更させるべく給排気によって膨縮する空気袋と
 を有する擦りユニットを備え、
 前記空気袋が膨張している状態で、前記施療板が前記身体部位の側面に沿って往復動可能に構成されていることを特徴とするマッサージ装置。
 前記施療板と前記擦り駆動部とは可撓性を有するヒンジ部材により接続されていることを特徴とする請求項1に記載のマッサージ装置。
 前記空気袋は、前記施療板の往復動の間に膨縮可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載のマッサージ装置。
 前記一対の施療板における対向面は起毛されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のマッサージ装置。
 前記空気袋は、前記施療板の往復距離に対応する長さ寸法に構成されていることを特徴とする請求項4に記載のマッサージ装置。
 前記空気袋は、前記施療板の往復方向に沿って複数設けられていることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のマッサージ装置。
 前記身体部位の背部を施療する背面施療ユニットを更に備え、該背面施療ユニットは、前記擦りユニットと連動して動作するよう構成されていることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載のマッサージ装置。
 
 
Description:
マッサージ装置

 本発明は、例えば被施療者の脚部や腕部 どの身体部位に対し、両側方から擦りマッ ージを施すことが可能なマッサージ機に関 る。

 従来、被施療者の下腿などの身体部位に対 、擦るようにしてマッサージするマッサー 装置が提案されている(例えば、特許文献1 照)。このマッサージ装置は、所定の間隔を いて設けられた一対のマッサージ部材を備 、間に身体部位を挟持させた状態で前記一 のマッサージ部材を往復動作させることに り、挟持された身体部位を擦るようにマッ ージしようとするものである。

特開2005-349123号公報

 しかしながら上記特許文献1に開示された マッサージ機は、様々の形状を有する各被施 療者の身体部位に対し、必ずしも適切に擦り マッサージが行える構成にはなってない。こ れについて詳述すると、例えば脹脛の形状は 各被施療者で互いに異なっており、左右方向 の幅寸法は下腿の長手方向に沿って拡縮して いる。そして、前記一対のマッサージ部材は 、擦りマッサージ時に下腿の長手方向に沿っ て往復動することにより、対向する脹脛の位 置が随時変化することとなる。

 しかしながら、特許文献1には、一対のマ ッサージ部材を接近及び離反するように往復 動させることによって揉みマッサージを行う ための手段と、一対のマッサージ部材を下腿 の長手方向に沿って往復動させることにより 擦りマッサージを行うための手段が開示され ているが、これらの手段は互いに選択的にし か実行できない。従って、擦りマッサージの 間に一対のマッサージ部材を身体部位の形状 変化(特に、左右方向の寸法の変化)に応じて 接及び離反させることはできないため、脹 のような身体部位を略等しい押圧力によっ 適切に擦りマッサージすることはできない

 そこで本発明は、様々の形状を有する各 療者の身体部位に対し、適切に擦りマッサ ジを行うことができるマッサージ装置を提 することを目的とする。

 本発明は上述したような事情に鑑みてな れたものであり、本発明に係るマッサージ 置は、被施療者の身体部位を挟むように該 体部位の両側方に配置された一対の施療板 、該施療板を前記身体部位の側面に沿う方 へ往復動させる擦り駆動部と、前記施療板 外側方に配置されて前記一対の施療板の離 距離を変更させるべく給排気によって膨縮 る空気袋とを有する擦りユニットを備え、 記空気袋が膨張している状態で、前記施療 が前記身体部位の側面に沿って往復動可能 構成されている。

 このような構成とすることにより、擦り ッサージ時に施療板が対向する身体部位の 状が変化すると、膨張状態の空気袋は施療 を介して身体部位から押圧力を受けて変形 ることとなる。従って、身体部位と空気袋 に挟まれた施療板は、空気袋の変形に応じ (即ち、身体部位の形状変化に応じて)その 置が変更され、適切な擦りマッサージを行 ことができる。

 また、前記施療板と前記擦り駆動部とは 撓性を有するヒンジ部材により接続されて てもよい。このような構成とすることによ 、一対の施療板は、互いの離隔距離が変更 能であるだけでなく相対的な向きも変更可 となるため、身体部位の形状変化に応じて り適切に擦りマッサージを行うことが可能 なる。

 また、前記空気袋は、前記施療板の往復 の間に膨縮可能であってもよい。このよう 構成とすることにより、被施療者の好みに じて擦りマッサージの途中であっても施療 による身体部位への押圧力を変更すること できる。

 また、前記一対の施療板における対向面 起毛されていてもよい。このような構成と ることにより、施療板と身体部位との間の 擦抵抗を低減することができる。

 また、前記空気袋は、前記施療板の往復 離に対応する長さ寸法に構成されていても い。このような構成とすることにより、擦 マッサージ中に施療板が何れの位置にあっ も、空気袋によってこの施療板の位置を変 することができる。

 また、前記空気袋は、前記施療板の往復 向に沿って複数設けられていてもよい。こ ような構成とすることにより、擦りマッサ ジの対象とする身体部位の形状に応じ、各 に対応する空気袋の膨張度合いを調整する とができる。例えば、下腿を擦りマッサー する場合には、左右方向の寸法が比較的小 い足首側の部位に対応する空気袋は大きく 張させる一方、左右方向寸法が比較的大き 膝側の部位に対応する空気袋は小さく膨張 せることができる。これにより、身体部位 形状変化に応じたより適切な擦りマッサー を実現することができる。

 また、前記身体部位の背部を施療する背 施療ユニットを更に備え、該背面施療ユニ トは、前記擦りユニットと連動して動作す よう構成されていてもよい。このような構 とすることにより、身体部位に対して上述 たような適切な擦りマッサージを実行しつ 、同時に該身体部位の背部をも施療するこ ができる。

 本発明によれば、様々の形状を有する各 療者の身体部位に対し、適切に擦りマッサ ジを行うことができるマッサージ装置を提 することができる。

本発明の実施の形態に係るマッサージ 置の外観構成を示す斜視図である。 図1に示すマッサージ装置の平面図であ る。 右側マッサージ装置が備える動力伝達 構の構成を示す斜視図である。 第1施療ユニットの一部の構成を示す側 面図であり、右側マッサージ装置が有する左 側の側面施療板とこれに対応する構成とを示 している。 第1施療ユニットが備える空気袋の構成 を示す斜視図である。 身体部位の背部をマッサージする第2施 療ユニットが有する背面施療板の構成を示す 斜視図であり、(a)は斜め上方から見たときの 構成、(b)は斜め下方から見たときの構成をそ れぞれ示している。 図6に示した背面施療板と第2伝達シャ ト及び第3支持シャフトとの接続態様を示す 視図である。 マッサージ装置の機能ブロック図であ 。 第2施療ユニットの他の構成として、特 に図6に示した背面施療板に換わる背面施療 の構成を示す斜視図である。 図9に示す背面施療部の分解斜視図で る。

符号の説明

 1 マッサージ装置
 1a 右側マッサージ装置
 1b 左側マッサージ装置
 1c 壁面
 3 第1施療ユニット
 4 第2施療ユニット
 5 モータ
 10 側面施療板
 10a 対向面
 11 空気袋
 12 背面施療板
 13 動力伝達機構(擦り駆動部)
 41 ヒンジプレート
 45,46 空気袋ユニット
 60 制御部
 63 操作装置
 70 背面施療部

 以下、本発明の実施の形態に係るマッサ ジ装置について、図面を参照しながら具体 に説明する。

 図1は、マッサージ装置1の外観構成を示 斜視図であり、図2は、図1に示すマッサージ 装置1の平面図である。また、図8は、マッサ ジ装置1の機能ブロック図である。図1及び 2に示すマッサージ装置1は、主として被施療 者の脚部又は腕部等の身体部位をマッサージ するためのものであり、使用時には一部にカ バーが被せられるが、このカバーは省略して 図示している。また、このマッサージ装置1 筐体に収容された状態で使用されることを 定しているが、図示される構成の視認性の 点から、この筐体も図示を省略している。

 図1及び図2に示すように、マッサージ装 1は横長の長方形状のベースプレート2を備え 、その上部に、例えば右脚部を施療対象とす る右側マッサージ装置1aと、左脚部を施療対 とする左側マッサージ装置1bとが設けられ いる。これらのマッサージ装置1a,1bは、被施 療者の身体部位の側部に擦りマッサージをす る擦りマッサージユニット(以下、「第1施療 ニット」と称する)3と、身体部位の背部を 圧マッサージする背面マッサージユニット( 下、「第2施療ユニット」と称する)4とを備 ている。そして、これらの施療ユニット3,4 、マッサージ装置1に搭載された制御部60(図 8参照)に接続された操作装置63を被施療者が 作することにより、制御部60から出力される 制御信号によってその動作が制御される。

 また、両マッサージ装置1a,1bは、共通の 動源として、制御部60により動作制御される 1つのモータ5を備えており、このモータ5はベ ースプレート2の長手方向(即ち、左右方向)の 中央部に配設されている。後に詳述するが、 このモータ5によって第1施療ユニット3及び第 2施療ユニット4が共に駆動される。

 なお、右側マッサージ装置1aと左側マッ ージ装置1bとは、互いに略左右対称な構成を 備えている。従って、図面において右側マッ サージ装置1aと左側マッサージ装置1bとで対 する構成については同じ符号を付し、以下 記載においては、主として右側マッサージ 置1aについての構成を説明する。そして、左 側マッサージ装置1bについては必要に応じて 及することとする。

 図1及び図2に示すように、右側マッサー 装置1aが備える擦りマッサージ用の第1施療 ニット3は、左右に対向配置された側面施療 10,10と、該側面施療板10の外側方に配設され た複数の空気袋11とを備えており、身体部位 背部をマッサージするための第2施療ユニッ ト4は、前記背部に当接される背面施療板12を 備えている。そして、図1に示すように、モ タ5の回転動力を伝達してこれらの側面施療 10及び背面施療板12を動作させるための動力 伝達機構(擦り駆動部)13が、ベースプレート2 に配設されている。

 [動力伝達機構]
 図3は、右側マッサージ装置1aが備える動力 達機構13の構成を示す斜視図である。なお 既に述べたように左側マッサージ装置1bも同 様の構成の動力伝達機構13を備えているが、 3においては図示を省略している。

 図3に示すように動力伝達機構13は、モー 5の出力軸(図示せず)の回転方向を変更する ヤケース20と、モータ5の回転が伝達される 1伝達シャフト21及び第2伝達シャフト22とを えている。第1伝達シャフト21及び第2伝達シ ャフト22は、何れもベースプレート2(図1参照) と略同長であり、左右方向に軸芯を一致させ てベースプレート2の上方に配設されている

 ギヤケース20は、ベースプレート2(図1参 )における左右方向の略中央位置にて、第1伝 達シャフト21及び第2伝達シャフト22に貫通さ た状態で固定されている。このギヤケース2 0の上部にはモータ5が支持されており、該モ タ5は、下方へ向けた出力軸(図示せず)をギ ケース20内へ挿通させた状態でギヤケース20 に固定されている。

 ギヤケース20の下部には2つのウォームギ (図示せず)が収容されており、これらのウ ームギヤは、第1伝達シャフト21と第2伝達シ フト22に接続されている。そして、こられ ウォームギヤがモータ5の出力軸に取り付け れたウォームホイール(図示せず)と噛合し いる。従って、モータ5の出力軸が回転する とにより、ウォームホイール及びウォーム ヤを介してその回転が伝達され、第1伝達シ ャフト21及び第2伝達シャフト22が夫々の軸芯 りに回転する。

 また、第1伝達シャフト21を挟んで第2伝達 シャフト22の反対側には、これらのシャフト2 1,22と平行に左右方向へ延びる第3支持シャフ 23が配設されている。この第3支持シャフト2 3もベースプレート2(図1参照)と略同長であり 左右方向の中央部分でギヤケース20を貫通 、該ギヤケース20により支持されている。従 って、シャフト21~23は、前後方向の中央に第1 伝達シャフト21が位置し、その後方に第2伝達 シャフト22、前方に第3支持シャフト23が位置 ている。

 ギヤケース20の右側方には、シャフト21~23 を支持する第1ホルダ26が、ベースプレート2 上面に固定された状態で設けられている。 の第1ホルダ26は、3つのシャフト支持部26a~26c と、平面視で前後方向に長寸を成す略矩形状 の接続基部26dとを有している。接続基部26dは 、ベースプレート2の上面にボルト等の締結 段によって固定され、この接続基部26dの上 から上記シャフト支持部26a~26cが上方に突設 れている。

 これらのうちシャフト支持部26aは第1伝達 シャフト21を支持するものであり、左右方向 開口する貫通孔に挿通された第1伝達シャフ ト21を、ベアリング27aを介して回転自在に支 している。シャフト支持部26bは第2伝達シャ フト22を支持するものであり、前記シャフト 持部26aの後方に配置され、左右方向へ開口 る貫通孔に挿通された第2伝達シャフト22を ベアリング27bを介して回転自在に支持して る。また、シャフト支持部26cは第3支持シャ フト23を支持するものであり、シャフト支持 26aの前方に配設され、左右方向へ開口する 通孔に挿通された第3支持シャフト23を支持 ている。

 上記第1ホルダ26より更に右側方には、該 1ホルダ26から所定間隔を空けて第2ホルダ28 、ベースプレート2の上面に固定された状態 で設けられている。この第2ホルダ28は第1ホ ダ26と同様の構成を成しているため詳細な説 明は省略するが、第1ホルダ26と同様に、シャ フト21~23を支持するシャフト支持部28a~28cと、 ベースプレート2の上部に固定されてこれら ャフト支持部28a~28cが突設される接続基部28d を有している。そして、シャフト支持部28a ベアリング29aを介して第1伝達シャフト21を 転自在に支持し、シャフト支持部28bはベア ング29bを介して第2伝達シャフト22を回転自 に支持し、シャフト支持部28cは貫通孔に挿 された第3支持シャフト23を支持している。

 更に、第2ホルダ26の右側方には、該第2ホ ルダ26から所定間隔を空けて第3ホルダ30が、 ースプレート2の上面に固定された状態で設 けられている。この第3ホルダ30は、第1伝達 ャフト21及び第3支持シャフト23のみを支持す るものであり、これらのシャフト21,23を支持 るシャフト支持部30a,30cと、ベースプレート 2の上部に固定されてこれらシャフト支持部30 a,30cが突設される接続基部30dとを有している シャフト支持部30aは、左右方向に開口する 通孔に挿通された第1伝達シャフト21の右端 を、ベアリング31aを介して回転自在に支持 ている。また、シャフト支持部30cは、左右 向に開口する貫通孔に挿通された第3支持シ ャフト23の右端部を支持している。

 なお、上述したもののうち第3支持シャフ ト23を支持するシャフト支持部26c,28c,30cは、 3支持シャフト23を回転自在に支持する必要 なく、これを固定的に支持するものであっ もよい。

 一方、第2伝達シャフト22には、第2施療ユ ニット4が有する背面施療板12(図1参照)を動作 させる2つの偏心カム35が設けられており、該 偏心カム35は、上述した第1ホルダ26と第2ホル ダ28との間にて所定間隔を空けて配設されて る。この偏心カム35は厚みのある円盤形状 成しており、その外形の幾何学的な円の中 から離れた位置に回転軸心が設けられてい 。そして、この回転軸心と第2伝達シャフト2 2の回転軸心とが一致するようにして、第2伝 シャフト22と一体回転可能なように取り付 られており、更に、2つの偏心カム35,35は回 軸心に対する位相が互いに一致している。 た、これら2つの偏心カム35の外周部には円 状のベアリング35aが外嵌されており、詳し は図6及び図7を用いて後述するが、偏心カム 35はベアリング35aを介して背面施療板12に接 するようになっている。

 また、第1伝達シャフト21には、第1施療ユ ニット3が有する側面施療板10(図1参照)を動作 させる偏心カム36が設けられている。この偏 カム36は、第1施療ユニット3が有する2つの 面施療板10,10に対応して2つ設けられており 第1ホルダ26及び第2ホルダ28を挟む両側方、 り詳しくは、第1ホルダ26とギヤケース20との 間、及び第2ホルダ28と第3ホルダ30との間にそ れぞれ配設されている。

 この偏心カム36は上記偏心カム35と同様の 構成を有しており、厚みのある円盤形状を成 し、その外形の幾何学的な円の中心から離れ た位置に回転軸心が設けられている。そして 、この回転軸心と第1伝達シャフト21の回転軸 心とが一致するようにして、第1伝達シャフ 21と一体回転可能なように取り付けられてお り、更に、2つの偏心カム36,36は回転軸心に対 する位相が互いに180度だけ異なっている。ま た、これら2つの偏心カム36の外周部には円環 状のベアリング36aが外嵌されている。

 このような構成を有する動力伝達機構13 、モータ5が駆動して出力軸が回転すると、 れに連動して第1伝達シャフト21及び第2伝達 シャフト22が回転し、偏心カム35,36が回転す 。そして、偏心カム36の回転により第1施療 ニット3が動作され、偏心カム35の回転によ 第2施療ユニット4が動作される。なお、図8 示すように、モータ5は駆動回路61を介して 御部60に接続されており、制御部60からの制 信号に基づいて駆動回路61から出力される 気信号により、モータ5はその動作が制御さ るようになっている。

 [第1施療ユニット]
 図4は、第1施療ユニット3の一部の構成を示 側面図であり、右側マッサージ装置1aが有 る左側の側面施療板10とこれに対応する構成 とを示している。図4に示すように、第1施療 ニット3は、第1伝達シャフト21及び第3支持 ャフト23が挿通されるコネクティングプレー ト40を備えている。該コネクティングプレー 40は、側面視で前後方向に長寸の略長方形 を成しており、円形の開口を有するカム受 40aと、該カム受孔40aの前側に位置して長円 状の開口を有するシャフト受孔40bとが形成 れている。そして、カム受孔40aには、上述 た第1伝達シャフト21に設けられた偏心カム36 がベアリング36aを介して内嵌している。また 、シャフト受孔40bには第3支持シャフト23が挿 通されており、第3支持シャフト23とシャフト 受孔40bとは、該シャフト受孔40bの長手方向に 沿って相対的に移動可能になっている。

 コネクティングプレート40の上方には、 1にも示した側面施療板10が所定間隔を空け 配設されており、両者は適度な可撓性を有 る合成樹脂製のヒンジプレート41を介して接 続されている。より詳しくは、図4に示すよ に側面施療板10は、側面視で前後方向に若干 長く角が丸められた略長方形状を成しており 、一対を成す他方の側面施療板10との対向面1 0aが起毛されている。また、側面施療板10の 部には、前後方向に長寸の矩形状を成すジ イントプレート42が、側面施療板10の下部端 に沿って配設されている。このジョイント レート42はコネクティングプレート40よりも 前後方向の寸法が長くなっている。

 ヒンジプレート41は、その下部の前後方 寸法がコネクティングプレート40と略同長で ある一方、その上部の前後方向寸法はジョイ ントプレート42と略同長になっている。そし 、ヒンジプレート41は、その下部がコネク ィングプレート40にボルト等の締結手段によ り接続され、その上部が側面施療板10の下部 ジョイントプレート42とによって挟持され 状態で、ボルト等の締結手段により接続さ ている。従って、側面施療板10は、コネクテ ィングプレート40に対して左右方向へ可動で ると共に、上下方向の軸回りにねじるよう も可動となっている。

 次に、このような第1施療ユニット3の動 について説明する。モータ5が駆動して第1伝 達シャフト21が回転すると、偏心カム36が第1 達シャフト21の回転軸心を中心として公転 る。これに伴い、コネクティングプレート40 のカム受孔40aは、偏心カム36の公転軌道に沿 ように円運動することとなる。一方、コネ ティングプレート40のシャフト受孔40bには 3支持シャフト23が挿通されているため、カ 受孔40aの円運動にも拘らずコネクティング レート40自体の円運動は規制される。その結 果、第1伝達シャフト21が一回転する間にコネ クティングプレート40は、前後方向に所定距 だけ一往復すると共に前後に傾動するとい 周回動作を行う。

 コネクティングプレート40のこのような 作に伴い、側面施療板10も前後方向に所定距 離だけ一往復する間に前後に傾動するという 周回動作を行う。このとき、図4に示すよう 側面施療板10の略中央に位置する定点3aは、 後方向に長寸の略楕円形状の軌道3bに沿っ 周回し、側面施療板10の上端後部に位置する 定点3cは、前記軌道3bより長寸の軌道3dに沿っ て周回することとなる。

 ところで、既に述べたように第1施療ユニ ット3が備える左右の偏心カム36は、互いに180 度だけ位相が異なっている。従って、周回中 の左右の側面施療板10,10も180度だけ位相が異 るために互いに反対方向へ移動し、一方の 面施療板10が前方へ移動しているときに他 の側面施療板10は後方へ移動することとなる 。

 このような第1施療ユニット3は、図1に示 ように対向する一対の側面施療板10,10間に 施療者の身体部位が位置する状態で動作さ る。すると、上述したように左右の側面施 板10は前後方向に一定の軌道に沿って周回移 動し、側面施療板10は身体部位の側面に摺接 、この身体部位は両側部が擦りマッサージ れることとなる。また、一対の側面施療板1 0の対向面10a(即ち、身体部位に接触する面)は 起毛されているため、身体部位と側面施療板 10の対向面10aとが摺接した際の摩擦抵抗が低 され、良好な擦りマッサージを行うことが きる。

 なお、側面施療板10の周回軌道は、偏心 ム36の径、シャフト受孔40bの長手方向の傾斜 角度などによって決定されるものである。本 実施の形態ではシャフト受孔40bが水平方向に 延びる長円ではなく、水平方向に対して所定 の傾斜角度を有しているため、側面施療板10 、単純な周回軌道ではなく特有の軌道に沿 て移動する。また、本実施の形態では、こ ようにシャフト受孔40bを傾斜させているが その長手方向を水平に設定してもよいし、 に大きく傾斜させてもよい。偏心カム36の についても、要望される側面施療板10の往復 距離に応じて適宜設定すればよい。

 図5は、第1施療ユニット3が備える空気袋1 1の構成を示す斜視図である。図5に示すよう 、空気袋11は、左右方向に扁平であって側 視で略矩形状を成している。また、空気袋11 の下部には、給排気装置(図8参照)62との間で アが給排気される管状の給排気口11aが、下 へ向けて開口するようにして設けられ、給 気装置62との間でエアホースを介して給排 されることにより、空気袋11は膨張及び収縮 される。また、該給排気口11aの前後両隣には フランジ11bが設けられており、空気袋11は、 ッサージ装置1を収容する図示しない筐体又 はベースプレート2(図1参照)に対し、フラン 11bを介して支持されている。なお、図8に示 ように、給排気装置62は制御部60に接続され ており、該制御部60からの制御信号に基づい その動作が制御されるようになっている。

 このような空気袋11は、図1及び図2に示す ように側面施療板10の外側方(被施療者の身体 部位が載置される側の反対側)に複数配置さ ている。具体的には、右側の側面施療板10の 右側方には、所定距離を空けて筐体の壁面1c( 図1及び図2にて二点鎖線で示す)が位置してい る。そして、右側の施療板10と筐体の壁面1c の間に、左右方向に重ねられた3つの空気袋1 1から成る空気袋ユニット45が、相対的に前側 と後側とにそれぞれ配設されており、それぞ れ側面施療板10を右側方から支持している。

 また、左側の側面施療板10の左側方にも 左右方向に重ねられた2つの空気袋11から成 空気袋ユニット46が、相対的に前側と後側と にそれぞれ配設されている。図2に示すよう 、右側マッサージ装置1aが有する左前の空気 袋ユニット46は、左側マッサージ装置1bが有 る右前の空気袋ユニット46と、背中合わせに 接触するように近接配置されている。一方、 右側マッサージ装置1aが有する左後の空気袋 ニット46は、左側マッサージ装置1bが有する 右後の空気袋ユニット46と互いに離隔して配 されており、両者間のスペースにモータ5が 配設されている。そしてこれらの空気袋ユニ ット46は、左側の側面施療板10を左側方から 持している。

 このような構成により、右側マッサージ 置1aの空気袋11へ給気されると、右側の空気 袋ユニット45と左側の空気袋ユニット46とが 張する。右側の空気袋ユニット45は外側面が 筐体の壁面1cに支持されるため、側面施療板1 0側に膨張することとなって該側面施療板10を 左側へ押し出す。一方、左側の空気袋ユニッ ト46は、左側マッサージ装置1bの空気袋ユニ ト46によって外壁面が支持されるため、やは り側面施療板10側に膨張することとなり、該 療板10を右側へ押し出す。その結果、左右 側面施療板10,10が互いに接近するように動作 する。逆に、空気袋ユニット45,46が排気され と、それぞれ収縮して側面施療板10は互い 離反する方向へ動作する。また、モータ5の 動により側面施療板10が周回動作を行って る場合であっても、空気袋11へ給気すること により、左右の側面施療板10の離隔距離が変 される。

 これにより、被施療者において擦りマッ ージの対象となる身体部位の寸法に応じ、 右の側面施療板10の離隔距離を調整するこ ができ、適切な押圧力で擦りマッサージを うことができる。空気袋11の膨縮による側面 施療板10のこのような位置調整は、側面施療 10による擦りマッサージ動作中においても 行することができる。従って、擦りマッサ ジ中にこれを停止させることなく、被施療 はその時々の好みに応じて空気袋11の膨縮に よって側面施療板10による身体部位への押圧 (擦りマッサージ時の摩擦力)を調整するこ が可能である。

 また、空気袋11は、被施療者の身体部位 ら側面施療板10を介して受ける圧力により適 度に変形される。従って、身体部位の形状に 応じて空気袋11は適宜変形し、側面施療板10 適切な押圧力をもって身体部位に接触した 態で、該身体部位の側面に沿って摺接して りマッサージを行うことができる。

 また、前後に配された空気袋ユニット45,4 5又は空気袋ユニット46,46に対し、独立して給 排気を行い、異なる膨張状態とすることも可 能である。例えば、下腿を擦りマッサージす る場合には、左右方向の寸法が比較的小さい 足首側の部位に対応する前側左右の空気袋ユ ニット45,46は大きく膨張させる一方、左右方 寸法が比較的大きい膝側の部位に対応する 側左右の空気袋ユニット45,46は小さく膨張 せてもよい。これにより、身体部位の形状 化に応じたより適切な擦りマッサージを実 することができる。

 また、本実施の形態では空気袋11を前後 配設することにより、側面施療板10の往復距 離に対応する長さ寸法だけ空気袋11は設けら ている。従って、側面施療板10が往復動し 最前位置や最後位置にあるときであっても 空気袋11により支持された状態を維持するこ とができる。

 なお、本実施の形態では空気袋ユニット4 5を3つの空気袋11で構成し、空気袋ユニット46 を2つの空気袋11で構成しているが、空気袋11 数はこれに限定されるものではない。また 空気袋ユニット45,46は共に前後に2つ配設さ ているものとして説明したが、前後方向に 寸の空気袋を用いることによって1つの空気 袋ユニットのみを配設してもよいし、3つ以 の空気袋ユニットを前後方向に配設しても い。

 [第2施療ユニット]
 図6は、身体部位の背部をマッサージする第 2施療ユニット4が有する背面施療板12の構成 示す斜視図であり、(a)は斜め上方から見た きの構成、(b)は斜め下方から見たときの構 をそれぞれ示している。また、図7は、この 面施療板12と第2伝達シャフト22及び第3支持 ャフト23との接続態様を示す斜視図である この背面施療板12は平面視して略矩形状を成 し、図6(a)に示すように、縦横に延びる複数 リブ50aが突設された押圧板50を有している。

 図6(b)に示すように、押圧板50の下面から 左右に配設された2つのカム受部51と、同様 左右に配設された2つのシャフト受部52とが 下方へ向けて突設されている。カム受部51 下部には、偏心カム35(図3参照)の外形状に整 合するよう上方へ円弧状に窪んだカム受面51a が形成されている。シャフト受部52は左右方 へ貫通する長円形状の開口を有するシャフ 受孔52aが形成されており、該シャフト受孔5 2aは、後部から前部へ向かうに従って下方へ かうように、その長手方向が傾斜している

 図7に示すように、上述した背面施療板12 、第1伝達シャフト21と第3支持シャフト23と 跨って配設されている。即ち、背面施療板1 2が有するカム受面51aは、第1伝達シャフト21 設けられた偏心カム35に、ベアリング35aを介 して上方から被さるようにして当接している 。また、シャフト受部52が有するシャフト受 52aには、第3支持シャフト23が挿通されてお 、第3支持シャフト23とシャフト受孔52aとは 該シャフト受孔52aの長手方向に沿って相対 に移動可能になっている。

 このような第2施療ユニット4は、モータ5 駆動して出力軸が回転すると、その回転は 力伝達機構13を介して偏心カム35へ伝達され る。背面施療板12はベアリング35aを介して偏 カム35に当接しているため、偏心カム35は背 面施療板12のカム受面51aに対して摺動回転し これに伴って背面施療板12は略上下方向及 前後方向に往復動することとなる。また、 面施療板12は、シャフト受孔52aにて第3支持 ャフト23に支持されているため、背面施療板 12は上述したように往復動すると共に、前後 向への傾動もすることとなる。

 従って、背面施療板12の上面に被施療者 身体部位が載置された状態で第2施療ユニッ 4が動作すると、背面施療板12によって身体 位の背部は、その長手方向に沿って若干擦 マッサージされると共に、押圧マッサージ 施されることになる。また、モータ5は第1 療ユニット3と第2施療ユニット4との駆動源 兼用しているため、これまでに説明した第1 療ユニット3の動作と第2施療ユニット4の動 とは同時に実行され、共に被施療者の身体 位に対してマッサージを施すこととなる。

 [第2施療ユニットの他の構成]
 図9は、第2施療ユニット4の他の構成として 特に上記背面施療板12に換わる背面施療部70 の構成を示す斜視図であり、図10は、この背 施療部70の分解斜視図である。図10に示すよ うに、この背面施療部70は、第3支持シャフト 23が挿通されると共に偏心カム35により上下 される施療部本体71と、該施療部本体71の上 を覆って被施療者を押圧刺激する施療カバ 72と、施療部本体71に下方から接続されて第 1伝達シャフト21に設けられた偏心カム35を支 するベアリングホルダ73とから構成されて る。

 施療部本体71は前後方向に長寸を成して り、その前側上部と後側上部とには夫々前 方向へ延びる板状のリブ71aが形成されてお 、更に前側上部には施療部本体71の内部途中 まで下方へ穿設されたネジ孔71bが形成されて いる。また、施療部本体71の前側下部であっ ネジ孔71bより後ろ寄りの位置には、図6に示 したものと同様のシャフト受孔52aを有するシ ャフト受部52が形成されており、施療部本体7 1の後側下部であって後側のリブ71aより前寄 の位置には、図6に示したものと同様のカム 面51aを有するカム受部51が形成されている 更に、施療部本体71の前側下部にもリブ71cが 形成されており、該リブ71cによってシャフト 受部52が補強されている。

 施療カバー72は、施療部本体71と同様に前 後方向に長寸を成しており、上壁75と左右の 壁76とによって下部が上方へ窪むように凹 に形成されている。上壁75の前部には、上記 施療部本体71のネジ孔71bに対応するネジ孔75b 上下方向に貫通して設けられている。更に 上壁75の上面には、半球状を成す複数の施 子75aが上方へ突出するようにして前後方向 沿って設けられており、本実施の形態では ネジ孔75bより前側に1つ、そしてネジ孔75bよ 後側に3つ、の合計4つが設けられている。 のような施療カバー72は、施療部本体71に上 から覆い被せられ、両者のネジ孔71b,75bへネ ジ(図示せず)が螺挿されることによって接続 れるようになっている。また、施療カバー7 2が有する左右の側壁76には、その前後方向の 中央部分に切欠部76aが形成されており、施療 カバー72が施療部本体71に接続された状態で 、この切欠部76a内にカム受部35及びシャフト 受部52が位置するようになっている。

 更に、ベアリングホルダ73は側面視で略 三角形状を成しており、その上部には、偏 カム35の外形状に整合するよう下方へ円弧状 に窪んだカム受面73aが形成されている。この カム受面73aは、施療部本体71のカム受部51が するカム受面51aと同一径となっている。こ ようなベアリングホルダ73は、施療部本体71 後部に下方から接続される。より詳しくは 両者のカム受面51a,73aによって真円が形成さ れるように両者は接続され、ベアリングホル ダ73の前部及び後部に穿設されたネジ孔73bを じて下方からネジ(図示せず)が螺挿される とにより、両者は締結されるようになって る。

 このような構成を成す背面施療部70は、 7に示した背面施療板12と同様に、モータ5が 動して出力軸が回転すると、その回転は動 伝達機構13を介して偏心カム35へ伝達される 。背面施療部70は、ベアリング35aを介してこ 偏心カム35に当接しているため、偏心カム35 は、背面施療部70のカム受面51a,73aに対して摺 動回転し、これに伴って背面施療部70は略上 方向及び前後方向に往復動することとなる

 従って、背面施療部70の上面(施療子75aの 面)に被施療者の身体部位が載置された状態 で第2施療ユニット4が動作すると、背面施療 70の施療子75aによって身体部位の背部は、 の長手方向に沿って若干擦りマッサージさ ると共に、押圧マッサージも施されること なる。また、図9,10に示す背面施療部70は半 状の施療子75aが被施療者の身体部位に当接 るため、図6,7に示した背面施療板12に比べ、 身体部位表面のより狭小な箇所に、強い押圧 力で刺激を付与することができる。

 本発明は、様々の形状を有する各施療者 身体部位に対し、適切に擦りマッサージを うことができるマッサージ装置に適用する とができる。