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Title:
MEDICINE PACKAGING APPARATUS
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/120657
Kind Code:
A1
Abstract:
[PROBLEMS] To shorten the distance from a printed part to a heat-sealed part without appearance of wrinkles on a packaging sheet in a medicine packaging apparatus. [MEANS FOR SOLVING THE PROBLEMS] A development guide (65) for developing and opening the packaging sheet (61) equipped in a packaging unit (4) has a main ridge (94) extending along the fold of the packaging sheet (61) and a pair of developing guide surfaces (90a, 90b) that are formed in curved convex surfaces expanding from the main ridge (94) and are symmetrical with each other relative to the main ridge (94).

Inventors:
YUYAMA SHOJI (JP)
TAKEDA NAKAJI (JP)
TSUDA HIROMICHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/055844
Publication Date:
October 09, 2008
Filing Date:
March 27, 2008
Export Citation:
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Assignee:
YUYAMA MFG CO LTD (JP)
YUYAMA SHOJI (JP)
TAKEDA NAKAJI (JP)
TSUDA HIROMICHI (JP)
International Classes:
B65B1/30; A61J1/03; B65B9/08
Foreign References:
JP2006110107A2006-04-27
JP2004189336A2004-07-08
JP2004284663A2004-10-14
JP2004238026A2004-08-26
JP2002019737A2002-01-23
Other References:
See also references of EP 2130770A4
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Claims:
予め長手方向に沿って二つ折りされた細長い包装シートを巻回したロールから前記包装シートを巻き出して供給するシート供給部と、このシート供給部により供給される前記包装シートを展開して開口する展開ガイドと、前記包装シートの開口から薬剤を導入する薬剤導入部と、前記導入された薬剤を閉じ込めるように前記包装シートをシールするヒートシール部と、前記包装シートの経路のうち前記シート供給部と前記展開ガイドの間に配置されて前記包装シートに印刷を施す印刷部とを備える薬剤包装装置において、 前記展開ガイドは、 前記包装シートの折り目に沿って延びる主稜線と、 前記主稜線から拡がる凸状の曲面であり、かつ前記主稜線に対して互いに対称である一対の展開ガイド面を備えることを特徴とする、薬剤包装装置。
前記包装シートの搬送方向から見ると、前記展開ガイド面の外形は凸状の曲線であって、前記主稜線から離れる程前記一対の展開ガイド面間の間隔が広がり、 前記包装シートの搬送方向に対して直交すると共に前記主稜線に対して正対する方向から見ると、前記展開ガイド面の外形が直線状であって、前記包装シートの搬送方向の上流側から下流側に向けて前記展開ガイド面間の間隔が狭まっていることを特徴とする、請求項1に記載の薬剤包装装置。
前記展開ガイドの前記展開ガイド面は、前記主稜線の前記包装シートの搬送方向下流側の端部から延びる後端縁を備え、 前記後端縁は前記主稜線との接続位置では前記主稜線に対して鋭角である第1の角度をなし、前記主稜線との接続位置以外の部位では前記主稜線に対して前記第1の角度よりも大きい第2の角度をなすことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の薬剤包装装置。
前記展開ガイドの前記包装シートの搬送方向上流側の部分は、前記主稜線と連続して延びる副稜線と、この副稜線に対して対称に広がる凸状の曲面であって前記展開ガイド面と接続する一対の頂部面とを備え、 前記展開ガイド面と前記頂部面とを接続する一対の肩部は、前記展開ガイド面及び前記頂部面と連続する曲面からなることを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の薬剤包装装置。
前記シート供給部は前記展開ガイドの直前で前記搬送シートの前記搬送方向を湾曲させる湾曲ガイドを備え、 前記展開ガイドは、前記主稜線に対して前記搬送方向の湾曲の内側の肩部が、前記主稜線に対して前記湾曲の外側に位置する肩部よりも、主稜線に対して膨出した形状を備えることを特徴とする、請求項4に記載の薬剤包装装置。
前記ヒートシール部は回転可能な一対のヒータローラを備えることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の薬剤包装装置。
前記薬剤導入部は、薬剤が投入される投入開口を上部に有し、前記二つ折りされた前記包装シートの開口に挿入されて前記薬剤を前記包装シート内に導入するノズル部を下部に有するホッパを備え、 前記ホッパに振動を付加する第1の振動印加機構をさらに備える、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の薬剤包装装置。
長手方向に沿って二つ折りされた細長い包装シートの開口から薬剤を導入する薬剤導入部と、前記導入された薬剤を閉じ込めるように前記包装シートをシールするヒートシール部と備える薬剤包装装置において、 前記薬剤導入部は、薬剤が投入される投入開口を上部に有し、前記二つ折りされた前記包装シートの開口に挿入されて前記薬剤を前記包装シート内に導入するノズル部を下部に有するホッパを備え、 前記ホッパに振動を付加する第1の振動印加機構をさらに備える、薬剤包装装置。
前記第1の振動印加機構は、第1の振動発生源と、前記第1の振動発生源及び前記ホッパを保持する保持構造とを備える、請求項7又は請求項8に記載の薬剤包装装置。
散薬供給部をさらに備え、 前記ホッパは、前記投入開口から前記ノズル部に向けて斜め下向きに延び、かつ前記散薬供給部から前記投入開口を介して投入された散薬を前記ノズル部に向けて搬送するための傾斜面を少なくとも1つ備え、 前記保持構造は、前記傾斜面上を重力により前記散薬が移動する移動方向と重力方向とを含む平面内において、上方側ほど前記傾斜面から離れる楕円状の軌道で前記ホッパが振動するように、前記第1の振動発生源の振動を前記ホッパに伝達する、請求項9に記載の薬剤包装装置。
前記ホッパの振動の楕円状の軌道の長軸と、前記傾斜面上を自重により前記散薬が移動する前記移動方向とのなす角度が鋭角である、請求項10に記載の薬剤包装装置。
前記保持構造は、 前記ホッパを保持するホッパ保持部と、 前記ホッパ保持部の一端側に設けられた前記第1の振動発生源を保持する振動源保持部と、 上端側が前記ホッパ保持部に連結される一方下端側が固定され、かつ下端側ほど前記振動源保持部に接近するように前記ホッパ保持部から斜め下向きに延びる板ばね部と を備える、請求項11に記載の薬剤包装装置。
前記振動源保持部は、 前記ホッパ保持部の前記一端側から下向きに延びる連結部と、 前記連結部の下端に設けられて前記第1の振動発生源が収容された本体と を備える、請求項12に記載の薬剤包装装置。
前記第1の振動発生源が収容された前記本体は、前記ホッパの前記傾斜面の上端に隣接して位置する、請求項13に記載の薬剤包装装置。
前記展開ガイドに振動を付加する第2の振動印加機構をさらに備える、請求項7から請求項14のいずれか1項に記載の薬剤包装装置。
前記第2の振動印加機構は前記展開ガイドの内部に固定された第2の振動発生源を備える、請求項15に記載の薬剤包装装置。
前記ヒートシール部は前記包装シートを挟み込むヒートシール部材を備え、 前記ヒートシール部が予め定められた状態となると所定時間の間前記第1及び第2の振動発生源を作動させるコントローラをさらに備える、請求項16に記載の薬剤包装装置。
前記コントローラは、入力された処方情報に基づいて作成中の薬包の前記薬剤が散薬であるか錠剤であるかを判断し、前記作成中の薬包が前記散薬の場合には前記錠剤の場合よりも前記第1及び第2の振動発生源を作動させる時間を長く設定する、請求項17に記載の薬剤包装装置。
前記コントローラは、入力された処方情報に基づいて同一処方内に前記散薬を包装する薬包の後に前記錠剤のみを包装する薬包があるか否か判断すると、前記錠剤のみの薬包を作成中は前記第1及び第2の振動発生源を停止状態で維持する、請求項17に記載の薬剤包装装置。
前記コントローラは、入力された処方情報に基づいて前記薬剤を包装しない空の薬包を作成中であると判断すると、前記第1及び第2の振動発生源を停止状態で維持する、請求項17から請求項19のいずれか1項に記載の薬剤包装装置。
装置本体内の収容室に配置され、前記装置本体の正面側に広がる正面側保持部と、この正面側保持部の一方の側端側から背面側に延びる側面側保持部と、前記正面側保持部の他方の側端側を前記装置本体に対して回動可能に連結する回動連結部とを有する保持フレームをさらに備え、 前記シート供給部は、前記ロールから巻き出された前記包装シートを案内するシートガイド機構を備え、 前記ロールと、前記印刷部と、前記シートガイド機構の一部とが前記保持フレームの前記側面側保持部に配置され、 前記シートガイド機構の残りの部分と、前記展開ガイドと、前記薬剤導入部と、前記ヒートシール部とが前記保持フレームの前記正面側保持部に配置されていることを特徴とする、請求項1から請求項20のいずれか1項に記載の薬剤包装装置。
Description:
薬剤包装装置

本発明は、カプセル錠を含む錠剤や散薬等 の薬剤を包装する薬剤包装装置に関する。

錠剤や散薬等の薬剤を処方に基づいて1回 用分(1包分)づつ包装して連続した薬包を作 する薬剤包装装置が種々提供されている。 かでも、予め長手方向に2つ折りされた細長 包装シートを巻回したロールを使用するも がある。一般にこの種の薬剤包装装置の包 部では、ロールから包装シートを供給し、 刷部で必要な情報を印刷した後、包装シー を2つ折りの状態から展開して開口し、この 開口に挿入されたホッパのノズル部から1包 の薬剤を導入する。続いて、ヒートシール において薬剤を閉じ込めるように包装シー をシール(熱融着)(例えば特許文献1~4参照)。

薬剤包装装置の最初の起動時やロール交換 時には、ロールから巻き出した包装シートを 、ホッパのノズル部や印刷部を介してヒート シール部まで配索した後に、薬剤の包装動作 を開始する必要がある。換言すれば、ロール 交換等の際には、印刷部からヒートシール部 までの長さ(通常は5~6包程度に相当する長さ) 包装シートは、単に配索のためにのみ機能 、薬剤の包装には使用することなく廃棄せ るを得ず、コストの観点から好ましくない また、印刷部からヒートシール部までの包 シートの経路が長いと、薬剤包装装置の小 化を実現できない。従って、印刷部からヒ トシール部までの経路の長さを短縮できれ 、ロール交換等に伴う包装シートの無駄を くすことができ、かつ装置の小型化を実現 きる。しかし、単にこの経路を短くするだ では、ヒートシール部の部分で包装シート 発生する皺を防止できない。この皺の発生 、ヒートシール部が一対のヒータローラ間 通過させることで包装シートを熱融着する 式を採用している場合に特に顕著である。

図45及び図46を参照すると、2つ折りされた 装シート1100は展開ガイド1106でV字型に押し げられ、ホッパのノズル部1101を介してヒー トシール部のヒートローラ1102に達する。ヒ タローラ102は、包装シート1100の開口縁を長 方向にシールする横シール1103と、包装シー ト1100を横切るように開口縁から折り目まで シールする縦シール1104とを行うが、縦シー 1104を行うとき、2つ折りのシート1100のそれ れに作用する張力に不均衡が生じると2つ折 りのシート1100のうちの一方が他方に対して み、この撓みにより横シール1103の近傍で長 方向に延びる皺1105が発生しやすい。この皺 1105は、薬剤を導入したときの包装シート1100 膨らみや、包装シート1100の横シール1103が 成される部分と縦シール1104が形成される部 との張力の相違等に起因していると考えら る。このような皺1105が発生すると、シール 不良により気密性が低下し、隣接する処方間 での薬剤の混入(コンタミネーション)の原因 なる。 

特許文献1,2には、厚みが一定の三角形板状 の展開ガイド1106や複数の平面から構成され 概ね三角錐形状の外形を有する展開ガイド11 06が開示されている。しかし、これらの形状 展開ガイド1106を採用した場合、印刷部から ヒートシール部までの経路の長さを短くする ために印刷部に近接して配置すると、包装シ ート1100に前述の皺1105が不可避的に生じる。

また、この種の薬剤包装装置では、散薬供給 ユニットや錠剤供給ユニットから包装ユニッ トに供給された薬剤(特に散薬)がホッパに付 して残留し、コンタミネーションの原因と るという問題がある。この薬剤残留を防止 るために、ソレノイド駆動の機構により間 的にホッパを打撃して衝撃を加え、ホッパ での薬剤の移動を円滑にすることが知られ いる。しかし、ホッパを間欠的に打撃して 必ずしも効果的にホッパへの薬剤の付着を 止できない。また、打撃機構がホッパを打 する際に発生する音は作業者にとって不快 あり、作業者が打撃音を装置の故障に起因 るものであると誤認するおそれもある。例 ば、小規模の調剤薬局等では、ホッパの打 音が部屋中に響きわたり、作業者のみなら 、患者にも不快快を与えることがある。患 に与える不快感を考慮して、ホッパの
打撃時間を極力短くするため、薬剤がホッパ 下部のノズル部から排出された後の短時間の みソレノイド機構による打撃を実行すること が一般的である。しかし、このような極めて 短時間の打撃は、効果的な薬剤残留防止の観 点からは望ましくない。以上のように、従来 知られているこの種の薬剤装置では、作業者 や患者に対する不快感を低減しつつ、効果的 にホッパ内の薬剤残留防止を実現することが できない。 

特開2004-189336号公報

特開2004-284663号公報

特開2004-238026号公報

特開2002-19737号公報

本発明は、薬剤包装装置において、包装シ ートに皺を発生させることなく、印刷部から ヒートシール部までの距離を短縮することを 課題とする。また、本発明は、不快感や故障 発生誤認を起こすことなく、ホッパ内の薬剤 残留を確実に防止することを課題とする。

本発明は、予め長手方向に沿って二つ折り された細長い包装シートを巻回したロールか ら前記包装シートを巻き出して供給するシー ト供給部と、このシート供給部により供給さ れる前記包装シートを展開して開口する展開 ガイドと、前記包装シートの開口から薬剤を 導入する薬剤導入部と、前記導入された薬剤 を閉じ込めるように前記包装シートをシール するヒートシール部と、前記包装シートの経 路のうち前記シート供給部と前記展開ガイド の間に配置されて前記包装シートに印刷を施 す印刷部とを備える薬剤包装装置において、 前記展開ガイドは、前記包装シートの折り目 に沿って延びる主稜線と、前記主稜線から拡 がる凸状の曲面であり、かつ前記主稜線に対 して互いに対称である一対の展開ガイド面を 備えることを特徴とする、薬剤包装装置を提 供する。 

展開ガイドが凸状の曲面からなる一対の展 開ガイド面を備えることにより、二つ折りさ れた包装シートを曲面で案内することで緩や かに変形ないしは展開させて開口を形成でき る。そのため、印刷部を展開ガイド及びヒー トシール部に対して近接して配置しても、ヒ ートシール部で包装シートに皺が発生するの を確実に防止できる。換言すれば、展開ガイ ドの形状により、包装シートに皺を発生させ ることなく、印刷部からヒートシール部まで の距離を短縮できる。その結果、薬剤包装装 置の最初の起動時やロール交換時において、 配索のみに使用されて薬剤の包装には使用さ れない無駄な包装シート(印刷部からヒート ール部までの包装シート)の長さを最小限に 縮でき、ランニングコスト低減を図ること できる。また、印刷部からヒートシール部 での距離を短縮することで、装置の小型化 図ることができる。 

具体的には、前記包装シートの搬送方向か ら見ると、前記展開ガイド面の外形は凸状の 曲線であって、前記主稜線から離れる程前記 一対の展開ガイド面間の間隔が広がり、 前 包装シートの搬送方向に対して直交すると に前記主稜線に対して正対する方向から見 と、前記展開ガイド面の外形が直線状であ て、前記包装シートの搬送方向の上流側か 下流側に向けて前記展開ガイド面間の間隔 狭まっている。 

好適には、前記展開ガイドの前記展開ガイ ド面は、前記主稜線の前記包装シートの搬送 方向下流側の端部から延びる後端縁を備え、 前記後端縁は前記主稜線との接続位置では前 記主稜線に対して鋭角である第1の角度をな 、前記主稜線との接続位置以外の部位では 記主稜線に対して前記第1の角度よりも大き 第2の角度をなす。 

この構成により、薬剤の滞留防止と包装シ ートの皺発生の確実な防止を両立できる。後 端縁と主稜線の接続位置で両者が形成する第 1の角度を可能な限り小さく設定することで 展開ガイド面の包装シートの搬送方向下流 の端部において薬剤導入部から導入された 剤(特に散薬)が滞留するのを防止できる。一 方、後端縁と主稜線の接続位置以外では両者 の角度は第1の角度よりも大きい第2の角度で るので、展開ガイド面の面積は包装シート 皺を防止できる程度に充分広く設定できる  

好適には、前記展開ガイドの前記包装シー トの搬送方向上流側の部分は、前記主稜線と 連続して延びる副稜線と、この副稜線に対し て対称に広がる凸状の曲面であって前記展開 ガイド面と接続する一対の頂部面とを備え、 前記展開ガイド面と前記頂部面とを接続する 一対の肩部は、前記展開ガイド面及び前記頂 部面と連続する曲面からなる。 

薬剤導入部から導入された薬剤(特に散薬) 吹き上がり等によって展開ガイドの頂部面 降下しても、頂部面は曲面であるので薬剤 頂部面に滞積することなく包装シートへ落 する。 

また、前記シート供給部は前記展開ガイド の直前で前記搬送シートの前記搬送方向を湾 曲させる湾曲ガイドを備え、前記展開ガイド は、前記主稜線に対して前記搬送方向の湾曲 の内側の肩部が、前記主稜線に対して前記湾 曲の外側に位置する肩部よりも、主稜線に対 して膨出した形状を備えることが好ましい。 この構成により、包装シートに対して均一な 張力を加え、より確実に皺のない状態で二つ 折りの包装シートを展開できる。 

前記ヒートシール部は、例えば、回転可能 な一対のヒータローラ間に包装シートを通過 させることでシールを施すローラ式である。 代案としては、前記ヒートシール部は包装シ ートを挟み込んでシールを施す位置と前記包 装シートから離れる位置との間を間欠的に移 動する一対の加熱プレートを備えるパック式 でもよい。 

前記薬剤導入部は、薬剤が投入される投入 開口を上部に有し、前記二つ折りされた前記 包装シートの開口に挿入されて前記薬剤を前 記包装シート内に導入するノズル部を下部に 有するホッパを備え、前記ホッパに振動を付 加する第1の振動印加機構をさらに備えるこ が好ましい。 

第1の振動印加機構でホッパに振動を印加 ることにより、ホッパに薬剤(特に散薬)が付 着して残留するのを効果的に防止しコンタミ ネーションをなくすことができる。ホッパに 打撃を加える場合に発生する音と比較すると 、振動印加により生じる音は音量が小さく、 作業者に不快感を与えず、作業者が故障発生 を誤認することがない。 

具体的には、前記第1の振動印加機構は、 1の振動発生源と、前記第1の振動発生源及び 前記ホッパを保持する保持構造とを備える。  

前記ホッパは、前記投入開口から前記ノズ ル部に向けて斜め下向きに延びる傾斜面を少 なくとも1つ備え、前記保持構造は、前記傾 面上を重力により前記薬剤が移動する移動 向と重力方向とを含む平面内において、前 ホッパの振動の楕円状の軌道の長軸と、前 傾斜面上を重量により前記散薬が移動する 記移動方向とのなす角度が鋭角であること 好ましい。 

かかる軌道の振動を与えることにより、付 着による薬剤の残留を確実に防止しつつ、ホ ッパの傾斜面上の薬剤の移動速度を高め、よ り効率的に薬剤をノズル部から包装シート部 内の開口へ導入できる。 

この軌道を実現するためには、例えば、前 記保持構造は、前記ホッパを保持するホッパ 保持部と、前記ホッパ保持部の一端側に設け られた前記第1の振動発生源を保持する振動 保持部と、上端側が前記ホッパ保持部に連 される一方下端側が固定され、かつ下端側 ど前記振動源保持部に接近するように前記 ッパ保持部から斜め下向きに延びる板ばね とを備える。 

好ましくは、前記展開ガイドに振動を付加 する第2の振動印加機構をさらに備える。具 的には、前記第2の振動印加機構は前記展開 イドの内部に固定された第2の振動発生源を 備える。 

第2の振動印加機構で展開ガイドに振動を 加することにより、二つ折りにした包装シ ト内での薬剤(特に散薬)の移動ないし流れが 円滑となるので、ホッパに薬剤が付着し残留 するのをより確実に防止できる。 

好ましくは、前記ヒートシール部は前記包 装シートを挟み込むヒートシール部材を備え 、前記ヒートシール部が予め定められた状態 となると所定時間の間前記第1及び第2の振動 生源を作動させるコントローラをさらに備 る。 

特に、前記コントローラは、入力された処 方情報に基づいて作成中の薬包の前記薬剤が 散薬であるか錠剤であるかを判断し、前記作 成中の薬包が前記散薬の場合には前記錠剤の 場合よりも前記第1及び第2の振動発生源を作 させる時間を長く設定する。 

この構成により、ホッパへの付着が錠剤よ り生じやすい散薬をより確実に包装シートへ 導入することができる。 

前記コントローラは、入力された処方情報 に基づいて同一処方内に前記散薬を包装する 薬包の後に前記錠剤のみを包装する薬包があ るか否か判断すると、前記錠剤のみの薬包を 作成中は前記第1及び第2の振動発生源を停止 態で維持する。 

この構成により、ホッパに残留した散薬に よるコンタミネーションをより確実に防止で きる。 

いわゆるロス袋中に薬剤が混入していると 、ヒートシール部よりも下流側で切断された 際に装置内に流出してコンタミネーションを 生じる。従って、前記コントローラは、入力 された処方情報に基づいて前記薬剤を包装し ない空の薬包を作成中であると判断すると、 前記第1及び第2の振動発生源を停止状態で維 することが好ましい。 

好適には、装置本体内の収容室に配置され 、前記装置本体の正面側に広がる正面側保持 部と、この正面側保持部の一方の側端側から 背面側に延びる側面側保持部と、前記正面側 保持部の他方の側端側を前記装置本体に対し て回動可能に連結する回動連結部とを有する 保持フレームをさらに備え、前記シート供給 部は、前記ロールから巻き出された前記包装 シートを案内するシートガイド機構を備え、 前記ロールと、前記印刷部と、前記シートガ イド機構の一部とが前記保持フレームの前記 側面側保持部に配置され、前記シートガイド 機構の残りの部分と、前記展開ガイドと、前 記薬剤導入部と、前記ヒートシール部とが前 記保持フレームの前記正面側保持部に配置さ れている。 

保持フレームは、正面側保持部と正面側保 持から背面側に延びる側面側保持部とを備え るので、シート供給部、展開ガイド、ヒート シール部、印刷部をコンパクトに配置して収 容室内の空間を利用できる。換言すれば、装 置の小型化を図ることができる。一方、回動 連結部周りに保持フレームを回動させれば、 搬送シートのロールや印刷部を装置本体の正 面側に移動させて装置本体の外部から簡単に アクセスすることができるので、ロールの交 換、印刷部の保守等の各種作業の作業性が向 上する。

本発明の薬剤包装装置では、展開ガイドが 凸状の曲面からなる一対の展開ガイド面を備 えることにより、包装シートに皺を発生させ ることなく、印刷部からヒートシール部まで の距離を短縮することができるので、ロール 交換時等のロール交換等に伴う包装シートの 無駄をなくすことでランニングコスト低減を 図ることができると共に、装置の小型化を図 ることができる。また、ホッパや展開ガイド に振動を印加する振動印加機構を設けること により、不快感や故障発生誤認を起こすこと なく、ホッパ内の薬剤残留を防止することが できる。

(第1実施形態) 図1及び図2は、本発明の実 形態に係る薬剤包装装置1を示す。 

(全体構成) この薬剤包装装置1は、錠剤供給 ニット2、散薬供給ユニット3、包装ユニッ 4、包装済の薬剤が排出される薬剤排出部5を 備える。錠剤供給ユニット2と散薬供給ユニ ト3はハウジング6の上面側に設けられている 。一方、包装ユニット4はハウジング6内の収 室7に配置されている。ハウジング6の前面 口は薬剤排出部5を除いて片開き扉型の開閉 能なカバー8で開閉可能に覆われている。こ のカバー8を開放すれば、収容室7内の包装ユ ット4に作業者がアクセスできる。カバー8 形態と特に限定されず、両開き等の他の形 でも
よい。 

ハウジング6の上面には、図3に示すコント ールパネル9が設けられている。図4を併せ 参照すると、錠剤供給ユニット2、散薬供給 ニット3、及び包装ユニット4の動作は、コ トロールパネル9からの入力、後述する封鎖 バー(手撒支援部材)25のセンサ27,28やその他 センサ29,30の入力、及び外部から入力され 処方情報に基づいて、コントローラ11,12,13に よって制御される。本実施形態では、錠剤供 給ユニット2はコントローラ11で制御され、散 薬供給ユニット3はコントローラ12で制御され 、包装ユニット4はコントローラ13で制御され る。ただし、錠剤供給ユニット2、散薬供給 ニット3、及び包装ユニット4のうちの2つ以 のユニットを共通のコントローラで制御す 構成も可能である。 

(錠剤供給ユニット) 以下、図1~図11を参照 て錠剤供給ユニット2について説明する。ま ず、図5A~図5Cを参照すると、錠剤供給ユニッ 2は、複数の錠剤収容枡21がマトリクス状に けられた固定の錠剤収容部22(本実施形態で ハウジング6の上面側の一部を構成する)と 個々の錠剤収容枡21に手撒で供給された1包 の錠剤を自動的に順次取り出して包装ユニ ト4に供給する錠剤払出部23とを備える。 

図1、図2、図6、及び図7を参照すると、本 施形態における錠剤収容部22には、同一形状 の錠剤収容枡21が前後方向(列方向)に4列、横 向(行方向)に7行で合計28個設けられている 錠剤収容部22は、行方向に隣接する錠剤収容 枡21間を区切る複数の第1の隔壁24aと、列方向 に隣接する錠剤収容枡21を区切る複数の第2の 隔壁24bとを備え、これら第1及び第2の隔壁24a, 24bによって個々の錠剤収容枡21が区画されて る。個々の錠剤収容枡21は上下両端が開口 ている。上端開口21aは、作業者が手作業で 剤収容枡21に錠剤を投入するための開口とし て機能する。上端開口21aの反対側に位置する 下端開口21bは、錠剤収容枡21内に収容された 剤が錠剤払出部23へ送られる際に通過する 口として機能する。 

図1、図2、図6を参照すると、錠剤収容部22 、概ねシート状ないしは板状の封鎖カバー2 5と、同様に概ねシート状ないしは板状の保 カバー26を備える。封鎖カバー25と保護カバ 26は錠剤収容部22の上面に回動可能に取り付 けられている。具体的には、最も後側の錠剤 収容枡21の列よりもさらに後側に、2個のピン 機構(回動支持機構)100A,100Bが設けられており このピン機構100A,100Bによって封鎖カバー25 保護カバー26の基端側が回動自在に支持され ている。封鎖カバー25は保護カバー26よりも 前側に配置されており、封鎖カバー25と保護 カバー26の両方を閉鎖した際に、保護カバー2 6よりも下側に位置する(図8A参照)。 

保護カバー26が開放位置にあるとき、ピン 構100A,100B周りに手動操作で回動させること より、封鎖カバー25を錠剤収容部22から退避 した開放位置(図8B,図9A)と、錠剤収容部22上に 載置された閉鎖位置(図8C,図9B)に移動可能で る。図8B及び図9Aに示すように封鎖カバー25 開放位置にあれば、28個のすべての錠剤収容 枡21の上端開口21aが開放され、すべての錠剤 容枡21内に錠剤を投入できる。一方、図8C及 び図9Bに示すように封鎖カバー25が閉鎖位置 あれば、4列7行の錠剤収容枡21のうち最も後 の1列を構成する7個の錠剤収容枡21の上端開 口21aが封鎖カバー25によって封鎖される。そ 結果、3列7行で合計21個の錠剤収容枡21にの 錠剤を投入できる。換言すれば、封鎖カバ 25の幅は、閉鎖位置で最も後側の列の錠剤 容枡21を閉鎖するように設定されている。 

封鎖カバー25を閉鎖位置(図8C,図9B)とすると 、3列7行(21個)の錠剤収容枡21に錠剤を収容す ことができるので、服用時期が3の倍数、す なわち分3(朝、昼、夕)の場合に、個々の錠剤 収容枡21への錠剤の手撒作業を効率的かつ投 ミスを起こすことなく確実に実行できる。 方、封鎖カバー25を開放位置(図8B,図9A)に設 すると、4列7行(28個)の錠剤収容枡21に錠剤 収容することができるので、服用時期が2の 数、すなわち分2(朝、夕)や分4(朝、昼、夕 就寝前)の場合に、個々の錠剤収容枡21への 剤の手撒作業を効率的かつ投入ミスを起こ ことなく確実に実行できる。 

図9Aを参照すると、錠剤収容部22の上面に 、最も後側の錠剤収容枡21の列よりも後側( ン機構100A,100Bよりも前側)に、第1の包数表示 部101が設けられている。また、図9Bを参照す と、封鎖カバー25の上面には、先端付近に 2の包数表示部102が設けられている。図9A及 図9Bにおいて二点鎖線で概念的に示すように 、錠剤の手撒作業の際には、一般に、最も右 側の行の最も前側(手前側)の列の錠剤収容枡2 1から列方向に後側(奥側)に順に錠剤を投入す る。包数表示部101,102には、この順序で錠剤 容枡21に錠剤を投入した場合に、個々の行を 構成するすべての錠剤収容枡21(図9Aでは4個、 図9Bでは3個)に錠剤を投入した場合の包数が 示されている。具体的には、錠剤収容部22の 上面の包数表示部101には、4から28までの4の 数が表示されており、封鎖カバー25の上面の 包数表示102には、3から21までの3の倍数が表 されている。これらの包数表示部101,102を参 することで、手撒作業の効率をさらに高め かつ投入ミスの可能性をさらに低減できる  

包数表示部101,102と共に、又は包数表示部10 1,102に代えて、錠剤収容部22の上面に個々の 剤収容枡21に隣接して錠剤の投入順序に対応 した連続番号を表示してもよい。 

図1及び図8A~図8Cを参照すると、封鎖カバー 25の開閉を検出する2個のセンサ27,28が設けら ている。各センサ27,28は、封鎖カバー25の基 端に配置されて封鎖カバー25と共にピン機構1 00A,100B周りに回動する磁性体27a,28aと、磁性体 27a,28aの磁気を検出するホール素子等からな 固定のセンサ本体27b,28bを備える。2つのセン サ27,28が備える磁性体27a,28aはピン機構100A,100B のピン軸中に角度位置を異ならせて配置して いる。一方、2つのセンサ27,28のセンサ本体27b ,28bは、対応する磁性体27a,28bと対向し、かつ ン機構100A,100Bのピン軸に対して同一の角度 置に配置されている。後に詳述するように 2個のセンサ27,28を設けたことにより、封鎖 バー25が閉鎖位置又は開放位置のいずれか 正確に設定されているかを検出できると共 、センサ27,28の少なくとも一方に故障が生じ た場合に閉鎖位置と開放位置のいずれである かを誤って判断するのを防止できる。 

一方のセンサ27は、図8Cに示すように封鎖 バー25が閉鎖位置であると、磁性体27aとセン サ本体27bが最も近接した位置になりオン状態 となり、図8Bに示すように封鎖カバー25が開 位置であると磁性体27aとセンサ本体27bとが 隔されてオフ状態となる。逆に、他方のセ サ28は、図8Bに示すように封鎖カバー25が開 位置であると、磁性体28aとセンサ本体28bが も近接した位置になりオン状態となり、図8C に示すように封鎖カバー25が閉鎖位置である 磁性体28aとセンサ本体28bとが離隔されてオ 状態となる。センサ27,28の構成はこの例に 定されず、一方のセンサは封鎖カバー25が閉 鎖位置であればオン状態となり開放位置であ ればオフ状態となり、他方のセンサは封鎖カ バーが閉鎖位置であればオフ状態となり開放 位置であればオン状態となるものであればよ い。 

図8A,図8Cを参照すると、保護カバー26は封 カバー25が閉鎖位置にあるときに、ピン機構 100A,100B周りに回動させることで、開放位置( 8B及び図8C)と閉鎖位置(図8A)に設定可能であ 。保護カバー26が閉鎖位置にあるとき、すべ ての錠剤収容枡21の上端開口21aが保護カバー2 6で覆われる。従って、錠剤供給ユニット2を 用しない際には、保護カバー26を閉鎖位置 設定しておくことで、錠剤収容枡21への塵等 の進入を確実に防止できる。 

図1、図2、図9A、及び図9Bを参照すると、保 護カバー26の内面には、封鎖カバー25が開放 置(図9A)であれば封鎖カバー25の背後に隠れ が、封鎖カバー25が閉鎖位置(図9B)であれば 出して視認可能な位置に4列の錠剤収容枡21 すべて使用することを示す表示32が設けられ ている。従って、作業者は錠剤供給ユニット 2の錠剤収容枡21が「分3」に対応した状態に るのか、「分2」や「分4」に対応した状態に あるのかを簡単に視覚的に確認できる。 

図5A~図5C及び図10参照すると、錠剤供給ユ ット2の錠剤払出部23は、錠剤収容部22の下方 に配置された上側シャッタ板34、この上側シ ッタ板34の下方に互いに重ね合わせた状態 配置された下側シャッタ板35、下側シャッタ 板35の下方に配置された可動の払出部材36、 びに払出部材36の下方に配置された固定板37 備える。 

上側及び下側シャッタ板34,35は、互いに重 合わせられた状態を維持しつつ、錠剤収容 21の配置の行方向に移動可能である。上側 び下側シャッタ板34,35には、錠剤収容枡21の 置の列方向に延びる第1の仕切部38と錠剤収 枡21の配置の行方向に延びる第2の仕切部39 より区画され、かつそれぞれ錠剤収容枡21と 対応する4列7行で合計28個の錠剤通過孔41が形 成されている。また、上側及び下側シャッタ 板34,35の図5A~5Cにおいて左側の端部には下向 に折り曲げた係止部34a,35aが設けられている さらに、上側シャッタ板34は錠剤収容部22に 対して図示しないばねで連結され、図5A~図5C おいて右向きに弾性的に付勢されている。 らにまた、下側シャッタ板35は上側シャッ 板34に対して図示しないばねで連結され、図 5A~図5Cにおいて右向きに弾性的に付勢されて る。上側及び下側シャッタ板34,35に外力が 用しない初期状態では、上側及び下側シャ タ板34,35は図5Aに示す位置にある。 

払出部材36はピニオンラック機構及びモー を含む駆動装置によって錠剤収容枡21の配 の行方向に往復移動可能である。払出部材36 には、錠剤収容部22の錠剤収容枡21に対応し 4列7行で合計28個の錠剤払出枡42が設けられ いる。錠剤払出枡42は上下両端が開口してい る。個々の錠剤払出枡42の下端側の開口は、 閉可能な底板43が配置されている。底板43は 一端がピン44によって払出部材36に対して揺 自在に支持され、他端側には開放用の錘45が 内蔵されている。 

固定板37の上面には錠剤払出枡42の底板43が 載せられ、それによって底板43が閉鎖位置で 持される。また、固定板37の図5A~図5C及び図 10において右側の端部には、錠剤収容枡21及 錠剤払出枡42の列数(本実施形態では4列)と同 一数の段37a~37dが設けられている。隣接する 37a~37d間の段差は、錠剤収容枡21及び錠剤払 枡42の行方向の形成ピッチを錠剤払出枡21及 錠剤払出枡42の列数で除した値に相当する  

次に、図11のフローチャートを参照して錠剤 給ユニット2の動作を説明する。まず、ステ ップS1でコントロールパネル9の錠剤ボタン9a( 以下、ボタン、LED等に関しては図3を参照。) 選択され、ステップS2で錠剤ボタン9aに対応 するLEDが点灯する。次に、ステップS3で「分3 」と「分4」のいずれかが選択される。具体 には、「分3」を選択する場合には、ステッ S4で封鎖カバー25が手動操作で閉鎖位置(図8C 及び図9B)に設定され、ステップS5で4列の錠剤 収容枡21を使用することを示すLED9b
は消灯する。また、「分4」を選択する場合 は、ステップS6で封鎖カバー25が手動操作で 放位置(図8B及び図9A)に設定され、ステップS 6でLED9bが点灯する。 

続いて、ステップS8において包数の設定を い、ステップS9において設定する包数が21包 以下であれば、後述するV枡51の仕切板52を設 する包数に対応する位置に移動する。仕切 52の位置はセンサで検出されて錠剤供給ユ ット2のコントローラ11に出力される。指定 れた包数はステップS21でコントロールパネ 9の包数表示部9cに表示される。一方、ステ プS9において設定する包数が21包以上であれ 、V枡51の仕切板52の包数を最大値である21包 に設定し、ステップS13でコントロールパネル 9の包数表示部9cに包数として「21」が表示さ る。ステップS14においてコントロールパネ 9の錠剤ボタン9aを押す毎に包数表示部9cに 数として「22」から錠剤供給ユニット2の最 の包数である「28」までの包数が順に表示さ る。 

次に、ステップS15において、手撒作業によ り上端開口21aから錠剤を投入して個々の錠剤 収容枡21に収容させる。この際、最も右側の の最も前側(手前側)の列の錠剤収容枡21から 列方向に後側(奥側)に順に錠剤を投入する。

手撒作業終了後、ステップS16においてコン トロールパネル9のスタートボタン9dを選択す ると、ステップS17において錠剤払出部23が動 し、錠剤収容部22から供給される錠剤が図 しない搬送路を介して1包分ずつ包装ユニッ 4のホッパ67へ送り、包装ユニット4において 分包処理が実行される。 

コントローラ11は、ステップS16においてス ートボタン9dを選択した際に、封鎖カバー25 が不安定な状態にあることを検出すると、エ ラー音を出力すると共に、錠剤払出部23の動 の開始を禁止して包装ユニット4への錠剤の 供給を行わない。具体的には、コントローラ 11は、一方のセンサ27がオン状態で他方のセ サ28がオフ状態であれば、封鎖カバー25は正 く閉鎖位置(図8C)に設定されていると判断し て錠剤払出部23を動作させる。また、コント ーラ11は、一方のセンサ27がオフ状態で他方 のセンサ28がオン状態であれば、封鎖カバー2 5は正しく開放位置(図8B)に設定されていると 断して錠剤払出部23を動作させる。しかし コントローラ11は、2つのセンサ27,28が共にオ フ状態又は共にオン状態であれば、封鎖カバ ー25は閉鎖位置でも開放位置でもない不安定 状態(図8D)又はセンサ27,28のうち少なくとも 方に故障が生じていると判断して錠剤払出 23の動作の開始を禁止する。封鎖カバー25が 不安定な姿勢にあるときには錠剤払出部23の 作の開始を禁止することで、不正確な態様 個々の錠剤収容枡21に収容されている錠剤 誤って包装ユニット4で包装されるのを確実 防止できる。 

以下、ステップS17の分包処理における錠剤 払出部23の動作を詳説する。まず、スタート タン9dが選択される前、すなわち非作動時 は、錠剤払出部23は図5Aに示す状態にある。 なわち、上側及び下側シャッタ板34,35は、 側シャッタ板34の第1の仕切部38と下側シャッ タ板35の第1の仕切部38とにより個々の錠剤収 枡21の下端開口21bを閉鎖する保持位置にあ 。 

スタートボタン9dが選択され、かつ封鎖カ ー25が正確に閉鎖位置か開放位置に設定さ ており不安定な状態でも、センサ27,28の故障 でもなければ、図5Bに示すように、払出部材3 6が図において左方向(行方向)に移動する。払 出部材36の一端が下側シャッタ板35の係止部35 aに引っ掛かり、その結果下側シャッタ板35も 払出部材36と共に左方向に移動する。払出部 36がさらに図において左方向に移動すると 下側シャッタ板35の係止部35aを介して払出部 材36の一端が上側シャッタ板34の係止部34aに っ掛かり、その結果上側シャッタ板34も払出 部材36と共に左方向に移動する。 

払出部材36と共に上側及び下側シャッタ板3 4,35が移動することで、錠剤払出部23は図5Cに す状態となる。すなわち、上側及び下側シ ッタ板34,35は、上側シャッタ板34の第1の仕 部38が錠剤収容部22の第1の隔壁24aの下面側に 退避し、かつ下側シャッタ板35の第1の仕切部 38が上側シャッタ板34の第1の仕切部38の下面 に退避し、上側及び下側シャッタ板34,35の錠 剤通過孔41,42が個々の錠剤収容枡21の下端開 21bとそれぞれ対向する開放位置となる。ま 、上側及び下側シャッタ板34,35が開放位置に あるときには、払出部材36の錠剤払出枡42に 端側の開口がそれぞれ個々の下端開口21bと 向する状態となる。そのため、個々の錠剤 容枡21に収容されていた1包分の錠剤は下端 口21b及び錠剤通過孔41,41を経て払出部材36の 剤払出枡42に収容される。 

次に、払出部材36は図において右方向に移 すると、錠剤払出枡42の底板43が移動方向前 側のものから順に段37a~37dの前方の落下口48に 達し、下方から支持がなくなることで開放す る。その結果、個々の錠剤払出枡42内の錠剤 順次ホッパ67内に供給される。なお、「分4 の場合には、払出部材36は常に前述の段差 対応する量だけ右方向に間欠的に移動する 、「分3」の場合には、最も上側の列に対応 る錠剤払出枡42内には錠剤は収容されてい いので、3個目、6個目、9個目、12個目、15個 ・・・の錠剤払出枡42が落下口48に達した後 の次の間欠移動では払出部材36の移動量は段 の2倍に設定される。 

前述のように、2枚のシャッタ板、すなわ 上側及び下側シャッタ板34,35の第1の仕切部38 で下端開口21bが閉鎖されるので、個々の上側 及び下側シャッタ板34,35の第1の仕切部38の幅 狭く設定できる。そのため、開放位置にお て第1の仕切部38が退避する錠剤収容部22の 1の隔壁24aの幅を狭く設定でき、錠剤供給ユ ット2を小型化できる。錠剤供給ユニット2 小型化することで、薬剤包装装置1全体とし も小型化を図ることができる。 

(散薬供給ユニット) 散薬供給ユニット3は 手作業で散薬が供給され、この散薬を自動 に1包分ずつに分割して順次包装ユニット4 供給するものである。 

図1及び図2を参照すると、散薬供給ユニッ 3は、ハウジング5の上面に開口した断面が ねV字状の細長い枡(V枡51)を備える。V枡51の 部は開閉可能である。また、V枡51の下側に 複数の分割容器(図示せず)が配置されている 。V枡51内に投入された散薬は底部が開放する と分割容器へ落下して所定量に分割される。 分割容器の底部も開閉可能である。分割容器 の底部を順次開放することにより、個々の分 割容器内の散薬がホッパ67へ落下して1包分毎 に包装ユニット4へ供給される。また、V枡51 には散薬の分割数を調整するための可動の 切板52が配置されている。 

散薬供給ユニット3の構成は、散薬を1包分 つ包装ユニット4に供給できる限り、特に限 定されない。例えば、散薬供給ユニット3は ホッパに投入された散薬を分配皿の外周環 溝に供給し、掻出し装置によって外周環状 から1包分ずつ掻き出した散薬を順次包装ユ ット4に供給するものでもよい。 

(包装ユニット) 以下、図12~図23を参照して 包装ユニット4について説明する。包装ユニ ト4は、保持フレーム71上にシート供給部63、 展開ガイド65、ホッパ67、ヒートシール部68、 及び印刷部69を備える。シート供給部63は、 め長手方向に沿って二つ折りされた細長い 装シート61を巻回したロール62から包装シー 61を巻き出して供給する。展開ガイド65は、 シート供給部63により供給される二つ折りの 装シート61を展開して開口する。ホッパ67は 、錠剤供給ユニット2及び散薬供給ユニット3 ら薬剤が投入される投入開口67bを上端に有 、二つ折りされた包装シート61の開口に薬 を導入する導入口として機能するノズル部67 aを下端に備える。ヒートシール部68は、導入 された薬剤を閉じ込めるように包装シート61 シールし、それによって連続する薬包が作 される。ヒートシール部68で作成された連 する薬包は、図32及び図33にのみ模式的に示 カッタ機構201によって切断されて1処方毎に 分離される。印刷部69は、包装シート61の経 のうちシート供給部63と展開ガイド65の間に 置されており、包装シート61に患者名、薬 名、用法等の情報を印刷する。前述のよう 、包装ユニット13の動作はコントローラ13で 御される。 

図12~図16を参照すると、包装ユニット4はハ ウジング6の収容室7に配置された保持フレー 71に設けられている。保持フレーム71は、ハ ウジング6の正面側に広がる正面側保持部71a 、この正面側保持部71aの正面側から見て右 から背面側に延びる側面側保持部71bと、正 側保持部71aの正面側から見て左側の側端側 ハウジング6に対して回動可能に連結するヒ ジ機構72(図17及び図18を併せて参照)を備え 。かかる構成により、包装ユニット4をハウ ング6内にコンパクトに収容しつつ、後に詳 述するように良好な作業性を確保できる。保 持フレーム71の上端(図14参照)の直上位置には 図示しないベース板があり、このベース板上 に錠剤供給ユニット2や散薬供給ユニット3が 置されている。このように、保持フレーム7 1に設けることにより上下方向の空間が限定 れたハウジング6内に包装ユニット4がコンパ クトに収容されている。 

保持フレーム71の側面側保持部71bの下方側 部位に包装シート61のロール62が配置されて いる。また、保持フレーム71の側面側保持部7 1bには、シート供給部63の一部を構成する2本 ガイドローラ73a,73bが設けられている。ロー ル62、ガイドローラ73a,73bの回動中心は、側面 側保持部71bに対して実質的に直交する方向( 面側保持部71aが広がる方向)に延びている。 らに、保持フレーム71の側面側保持部71bの イドローラ73a,73bより上方に、印刷部69が配 されている。包装シート61はロール62から背 側に巻き出され、一方のガイドローラ73aに って前面側に水平方向に折り返され、さら 他方のガイドローラ73bによって上向きに方 転換され、印刷部69に導かれている。ガイ ローラ73a,73bの先端に搬送シート61の蛇行や 落を防止するための鍔状部を設けてもよい  

印刷部69は、熱転写用のインクリボン75の き出しローラと巻き取りローラを備えた交 可能なインクカートリッジ76、インクリボン 75に対して張力を付加する付勢ローラ77、熱 写ヘッド78、及び熱転写ヘッド78の部分で包 シート61をインクリボン75に密接させるため のバックアップローラ79を備える。 

保持フレーム71の正面側保持部71aの上方側 つ正面から見た右端側の部位には、印刷部6 9を通過した包装シート61の搬送方向を展開ガ イド65の直前で湾曲させる固定のガイドロッ 81(シート供給部63の一部を構成する湾曲ガ ド)が配置されている(特に図12参照)。具体的 には、ガイドロッド81は側面側保持部71bに沿 て後方から前方に向かう包装シート61の搬 方向を正面側保持部71aの前面側に湾曲させ かつ正面側保持部71aの前面側から見て斜め 方向に包装シート61を案内する。このガイド ロッド81は、正面側保持部71aから正面側保持 71aの広がる方向、かつ斜め下向きに延びて る。図12に最も明瞭に現れているように、 イドロッド81のうち包装シート61の搬送方向 流側の側縁が延びる方向と、後述する展開 イド65の主稜線94が延びる方向が一致してい る。 

保持フレーム71の正面側保持部71aには、正面 ら見てガイドロッド81よりも左斜め下(包装 ート
61の搬送方向下流側)に展開ガイド65が配置さ ている。展開ガイド65については後に詳述 る。また、保持フレーム71の正面側保持部71a にはホッパ67が保持されており、このホッパ6 7の下端のノズル部67aは正面から見て展開ガ ド65の左斜め下に位置している。さらに、保 持フレーム71の正面側保持部71aには、正面か 見てホッパ67のノズル部67aよりも斜め下の 置にヒートシール部68が配置されている。 

図12及び図15を参照すると、ヒートシール 68は、モータ、直動ギア、間欠ギア等を含む 図示しない駆動機構により間欠的に回転駆動 される一対の送りローラ82a,82bを備える。包 シート61は送りローラ82a,82b間に挟持され、 りローラ82a,82bの間欠回転によって搬送され 。また、送りローラ82a,82bに対して包装シー ト61の送り方向上流側には、一対のヒータロ ラ83a,83bを備える。個々のヒータローラ83a,83 bは、円板状の送りヒートシール部材84と、下 端に送りヒートシール部材84と同径のローラ 材85が一体に形成された薄い矩形板状の縦 ートシール部材86とを備えている。送りヒー トシール部材84,84は、送りローラ82a,82bと共通 のモータを含む図示しない駆動機構で回転駆 動される。縦ヒートシール部材86,86は送りヒ トシール部84,84とは別の駆動機構で回転駆 される。両ヒータローラ83a,83bの送りヒート ール部材84,84間で包装シート61の側縁に長手 方向のシール(横シール)が形成される。両ヒ タローラ83a,83bの縦ヒートシール部材86,86に り包装シート61を横切るシール(縦シール)が 形成される。 

図19~図24を併せて参照して展開ガイド65に いて詳細に説明する。展開ガイド65は、2つ りされた包装シート61を展開してホッパ67の ズル部67aを挿入するための開口を形成する 能を有するガイド本体91と、このガイド本 91をブラケット92を介して保持フレーム71の 面側保持部71aに固定するための細長い板状 取付部93を備える。取付部93の貫通孔93a,93bに それぞれ挿通したねじ(図示せず)によって展 ガイド65がブラケット92にねじ止めで固定さ れる。 

展開ガイド65のガイド本体91は、包装シー 61の折り目に沿って延びる主稜線94、主稜線9 4から広がっている包装シート61の搬送方向( 23及び図24の矢印A参照)から見て凸状の曲面 あり、かつ主稜線94に対して対称である一対 の展開ガイド面90a,90b、主稜線94の包装シート 61の搬送方向Aの上流側の端部から主稜線94と 続して延びる副稜線95、及び副稜線95から広 がっている包装シート61の搬送方向Aの上流側 から見て凸状の曲面であり、かつ副稜線95に して対称である一対の頂部面96a,96b、及び主 稜線94の包装シート61の搬送方向下流側の端 から延びる展開ガイド面90a,90bの後端縁97a,97b を備える。包装シート61の搬送方向Aの上流側 から見ると、ガイド本体91は包装シート61の 送方向Aの下流側に向かって狭まる(包装シー ト61の搬送方向Aの上流側に向けて広がる)概 滑らかな曲面状である。一方、包装シート61 の搬送方向Aの下流側から見るとガイド本体91 は凹状ないしは窪んだ形状であり、この窪み は図20にのみ模式的に示す閉鎖板98で閉鎖さ て薬剤(特に散薬)がこの窪みに滞留しないよ うになっている。 

包装シート61の搬送方向Aから見ると、展開 ガイド面90a,90bの外形は凸状の曲線であって 主稜線94から離れる程一対の展開ガイド面90a ,90b間の間隔が広がっている(図21参照)。また 包装シートの搬送方向Aに対して直交すると 共に主稜線94に対して正対する方向(図23及び 24の矢印B参照)から見ると、展開ガイド面90a ,90bは外形が直線状であって、包装シート61の 搬送方向Aの上流側から下流側に向けて展開 イド面90a,90b間の間隔が狭まっている(図21参 )。 

展開ガイド65はかかる凸状の曲面からなる 対の展開ガイド面90a,90bを備え、かつガイド ロッド81のうち包装シート61の搬送方向下流 の側縁が延びる方向と、展開ガイド65の主稜 線94が延びる方向を一致させたことにより、2 つ折りされた包装シート61を曲面で案内する とで緩やかに変形ないしは展開させ、2つ折 りされた包装シート61のそれぞれに均等に張 を作用させつつ、開口を形成できる。その め、印刷部69を展開ガイド65及びヒートシー ル部68に対して近接して配置しても、ヒート ール部68で包装シート61に皺が発生するのを 確実に防止できる。換言すれば、展開ガイド 65の形状により、包装シート61に皺を発生さ ることなく、印刷部69からヒートシール部68 での距離を短縮できる。その結果、薬剤包 装置1の最初の起動時やロール62の交換時に いて、配索のみに使用されて薬剤の包装に 使用されない無駄な包装シート61(印刷部か ヒートシール部までの包装シート)の長さを 最小限に短縮でき、ランニングコスト低減を 図ることができる。また、印刷部69からヒー シール部68までの距離を短縮することで、 置の小型化を図ることができる。 

図23及び図24に最も明瞭に図示されている うに、前述の展開ガイド65の後端縁97a,97bは 主稜線94との接続位置では主稜線94に対して 角である第1の角度θ1(例えば50°)をなし、主 稜線94との接続位置以外の部位では主稜線に して前記第1の角度θ1よりも大きい第2の角 θ2(例えば60°)をなす。 

かかる展開ガイド面90a,90bの後端縁97a,97bの 状により、薬剤の滞留防止と包装シート61 皺発生の確実な防止を両立できる。後端縁97 a,97bと主稜線94の接続位置で両者が形成する 1の角度θ1を可能な限り小さく設定すること 、展開ガイド面90a,90bの包装シート61の搬送 向Aの下流側の端部においてホッパ67のノズ 部67aから導入された薬剤(特に散薬)が滞留 るのを防止できる。一方、後端縁97a,97bと主 線94の接続位置以外では両者の角度は第1の 度θ1よりも大きい第2の角度θ2であるので、 展開ガイド面90a,90bの面積は包装シート61の皺 を防止できる程度に充分広く設定できる。 

展開ガイド65の包装シート61の搬送方向Aの 流側の部分は、前述のように主稜線94と連 して延びる副稜線95と、この副稜線95に対し 対称に広がる凸状の曲面である一対の頂部 96a,96bにより構成されている。頂部面96a,96b それぞれ展開ガイド面90a,90bに接続しており 展開ガイド面90a,90bと頂部面96a,96bとの接続 分には、展開ガイド面90a,90b及び頂部面96a,96b と連続する曲面である肩部99a,99bが形成され いる。ホッパ67のノズル部67aから導入された 薬剤(特に散薬)が吹き上がり等によって展開 イドの頂部面96a,96bに降下しても、頂部面96a ,96bは曲面であるので薬剤は頂部面96a,96bに滞 することなく曲面96a,96bを介して包装シート 61内へ落下する。 

保持フレーム71の側面側保持部71bに包装シ ト61のロール62、ガイドローラ73a,73b、及び 刷部69を配置する一方、正面側保持部71aにバ ックアップローラ79、ガイドロッド81、展開 イド65、ホッパ67、及びヒートシール部68を 置している。そのため、図17に示すように、 包装シート61のロール62、ガイドローラ73a,73b 印刷部69、バックアップローラ79、ガイドロ ッド81、展開ガイド65、ホッパ67、及びヒート シール部68をコンパクトに配置してハウジン 6の収容室7内の空間を利用できる。換言す ば、薬剤包装装置1の小型化を図ることがで る。一方、図18に示すように、ヒンジ機構72 で保持フレーム71を回動させれば、包装ユニ ト4のほぼ全体をハウジング6から取り出し 状態となり、かつ包装シート61のロール62や 刷部69をハウジング6の正面側に移動させて 部から簡単にアクセスかつ視認することが きるので、ロール62の交換、インクリボン ートリッジ76の交換を含む印刷部69の保守等 各種作業の作業性が容易である。 

(第2実施形態) 次に、図25から図33を参照し て、本発明の第2実施形態を説明する。この 2実施形態では、薬剤包装装置1のうち包装ユ ニット4のみが第1実施形態と異なり、錠剤供 ユニット2、散薬供給ユニット3、及び薬剤 出部5の構成及び動作は第1実施形態と同様で ある。 

本実施形態における包装ユニット4は、錠 供給ユニット2からホッパ67に供給される錠 や、散薬供給ユニット3からホッパ67に供給 れる散薬が、ホッパ67内の壁面に付着等を起 こして包装シート61に供給されることなくホ パ67に残留するのを防止する機構を備える 具体的には、本実施形態における包装ユニ ト4は、ホッパ67に振動を印加するホッパ側 動印加機構202と、展開ガイド65に振動を印加 する展開ガイド側振動印加機構203とを備える 。 

図25及び図28を参照すると、本実施形態に けるホッパ67は平面視で概ね長方形状の投入 開口67bを備え、この投入開口67bからノズル部 67aに向けて斜め下向きに延びる4つの内側傾 壁面67c,67d,67e,67fを備えている。これらの内 傾斜壁面67c~67fで囲まれた空間は、仕切板部6 7gにより仕切られている。図28においてこの 切板部67gよりも左側の空間に錠剤供給ユニ ト2から錠剤が供給され、右側の空間に散薬 給ユニット3から散薬が供給される。投入開 口67bのうち散薬供給ユニット3から散薬が供 される部分の平面視での面積を広く確保す ために、4つの内側傾斜壁面67c~67fのうち、図 28において仕切板部67gの右側の内側傾斜壁面6 7cは残りの3つの内側傾斜壁面67d~67fよりも傾 角度を小さく設定している。具体的には、 側傾斜壁面67d~67fの傾斜角度が75~85°程度に設 定されているのに対して、内側傾斜壁面67cの 傾斜角度は35~40°程度に設定されている。内 傾斜面67eの傾斜角度は64°に設定されている  

また、本実施形態におけるホッパ67は、後 するホッパ側振動印加機構202のホッパ保持 206に保持される被保持部67hを備える。この 保持部67hは内側傾斜壁面67fの外側の投入開 67b付近に設けられている。この被保持部67h 下端面に凹部67iが形成された細長いブロッ 状であり、一端側(図28におい左側)に傾斜し た被保持面67jが形成され、他端側に突起67kが 形成されている。被保持部67hと対向する内側 傾斜壁面67dの外側の投入開口67b付近には、作 業者がホッパ67を手に持つための摘み部67mが けられている。 

図25から図28を参照すると、ホッパ側振動 加機構202は、保持フレーム71に対してブラケ ット204を介して固定された樹脂製の保持構造 205を備える。保持構造205は水平方向に延びる 細長いホッパ保持部206を備える。ホッパ67は 平面視で投入開口67bの長手方向(内側傾斜面 67d,67fの上端縁が延びる方向)がホッパ保持部2 06の長手方向と一致する姿勢で、ホッパ保持 206に保持される。ホッパ67の被保持部67hを 脱可能に保持するために、ホッパ保持部206 図28において右端よりもやや中央よりに上向 きに突出する逆L字状のフック部206aを備え、 端付近の上部にロック機構206bを備える。ロ ック機構206bは水平方向の軸線周りに回動可 (矢印D参照)の操作レバー206cを備える。また ロック機構206bは、操作用レバー206cよりも ッパ保持部206aの中央側に配置され、同様に 平方向の軸線周りに回動可能(矢印E参照)ロ クレバー206dを備える。 

ホッパ67の
被保持部67fがホッパ保持部206上に取り外し可 能に固定される。図28に示すように、ホッパ6 7がホッパ保持部206に固定された状態では、 保持部67fの突起67kがホッパ保持部206のフッ 部206aの下側に嵌り込み、被保持面67jがロッ レバー206dの保持面206gで押さえ付けられて る。ロックレバー206dは、保持面206gと反対側 の被固定部206eが操作レバー206cの固定部206fに 係止されることで、回動不可の状態で保持さ れる。操作レバー206cの摘み部206hを操作して 28において反時計方向に回動させると、操 レバー206cの固定部206fがロックレバー206dの 固定部206eから外れる。その結果、ロックレ ー206dは回動自在となって保持面206gによる 保持面67jの押圧が解除されるので、ホッパ 持部206に対してホッパ67の被保持部67hを着脱 可能となる。ホッパ保持部206にホッパ67を着 可能に取り付ける態様は、ある程度強固に ッパ67をホッパ保持部206に対して固定でき 限り、本実施形態のものに限定されない。 えば、マグネットによる固定、ねじ止め等 よってホッパ67をホッパ保持部206に着脱可能 に取り付けてもよい。 

ホッパ保持部206の図28において右側端部の 側に振動モータ保持部207が設けられている 振動モータ保持部207は内部に振動モータ208 保持する筒状の本体207aと、この本体207aと ッパ保持部206の下面とを連結する連結部207b を備える。振動モータ208はいわばホッパ保 部206の一端の下面側に懸架された状態で保 されている。 

振動モータ208は少なくとも動作開始と停止 が電気的に制御できるものであれば、その形 式は特に限定されない。本実施形態における 振動モータ208は直流モータの回転軸に分銅を 固定してケーシング内に内蔵した形式のもの を使用している。後述する振動モータ211も振 動モータ208と同様の形式のものを使用してい る。 

保持構造205は、上端側がホッパ保持部206に 連結される一方、下端側がブラケットにねじ 止めで固定された2つの板ばね部209a,209bを備 る。平面視では、板ばね209a,209bは、ホッパ 持部206から真下(鉛直方向下向き)に延びてい る。また、側面視では、板ばね部209a,209bは、 下端側ほど振動モータ保持部207(振動モータ20 8)から離れるように、ホッパ保持部206から斜 下向きに互いに平行に延びており、ホッパ 持部206の長手方向に間隔をあけて配置され いる。板ばね部209a,209bの水平方向に対する 斜角度θは例えば80°前後に設定される。板 ね部209a,209bは下端側が固定端で上端側が自 端の片持ち梁の態様で撓み、この撓みによ 板ばね部209a,209bの上端が変位すると、それ 伴ってホッパ保持部206が変位する。 

振動モータ208が作動して発生する振動は保 持構造205を介してホッパ67に伝達される。こ 振動により、錠剤供給ユニット2から供給さ れた錠剤や、散薬供給ユニット3から供給さ た散薬は、ホッパ67の内側傾斜壁面67c~67fに 着することなく、投入開口67bからノズル部67 aへ速やかに移動して展開ガイド65により展開 された二つ折りの包装シート61の開口に導入 れる。従って、このようにホッパ67に薬剤( に散薬)が付着して残留するのを効果的に防 止することで、コンタミネーションをなくす ことができる。また、ホッパにソレノイド等 で打撃を加える場合に発生する音と比較する と、振動印加により生じる音は音量が小さく 、作業者に不快感を与えず、作業者が故障発 生を誤認することがない。 

前述の構造とした本実施形態における保持構 造205は、図28において矢印Hで示すように、最 も傾斜の緩やかな内側傾斜面67c上を散薬が移 動する移動方向Fと重力方向Gを含む平面内(図 28では紙面そのもの)において、上端側ほど内 側傾斜面67cから離れる楕円状の軌道で前記ホ ッパ67が振動するように、振動モータ208が発 する振動をホッパ67に伝達する。ホッパ67の 振動の楕円状の軌道Hの長軸Mは、板ばね部209a ,209b(傾斜角度θ)に対して直交し、内側傾斜面 67c上を自重により散薬が移動する移動方向F のなす角度θ H は90度には満たないが比較的大きな角度(45度 上90度未満程度)である。かかる楕円状の軌 の振動を与えることにより、傾斜の緩やか 内側傾斜面67c上の散薬を投入開口67bからノ ル部67aへ向けて効率的に移動させることが き、付着による残留を確実に防止できる。 た、振動モータ208は内側傾斜面67cの上端近 に位置しているので、振動モータ208が発生 る振動が効率的に内側傾斜面67cに伝達され 内側傾斜面67c上の薬剤の移動を促進する。

図29及び図30を参照すると、展開ガイド側 動印加機構203は展開ガイド65内に内蔵された 振動モータ(第2の振動源)211を備える。展開ガ イド65の内部には放射状に延びる複数のリブ2 12が設けられており、これらのリブ212によっ 振動モータ211が展開ガイド65に固定されて る。従って、振動モータ65が発生する振動は 直接的に展開ガイド65に伝達される。ホッパ6 7のみでなく展開ガイド65にも展開ガイド側振 動印加機構203で振動を印加することにより、 二つ折りにした包装シート61内での薬剤(特に 散薬)の移動ないし流れが円滑となるので、 ッパ67に薬剤が付着し残留するのをより確実 に防止できる。 

以下、コントローラ11によるホッパ側振動 加機構202と展開ガイド側振動印加機構203の 御について説明する。本実施形態では、ホ パ側振動印加機構202と展開ガイド得側振動 加機構203は同期して動作し、常にホッパ側 動印加機構202と展開ガイド側振動印加機構2 03は同時に作動し同時に停止する。ただし、 ッパ側振動印加機構202と展開ガイド得側振 印加機構203が互いに独立して動作してもよ 。以下の説明では、特に区別する必要がな 場合、ホッパ側振動印加機構202と展開ガイ 得側振動印加機構203を振動印加機構202,203と 総称する。 

まず、振動印加機構202,203は、ヒータロー 83a,83bの縦ヒートシール部86,86(例えば図12,15 照)の先端が互いに突き合って包装シート61 挟み込む状態、すなわち縦ヒートシール部86 ,86が縦シールを形成する位置となった後、所 定時間後に作動を開始する。また、振動印加 機構202,203の作動継続時間は分包速度に応じ 設定される。送りローラ82a,82b(例えば図12,15 照)による包装シート61の送り速度は、散薬 包中よりも錠剤分包中の方が速い、そのた 縦ヒートシール部86,86が縦シールを形成す 位置となった時点から振動印加機構202,203が 動を開始するまでの時間は、散薬分包中よ も錠剤分包中の方が短く設定されている。 た、散薬分包中と錠剤分包中のいずれにつ ても、包装シート61の送り速度が遅い程振 印加機構202,203が作動を開始するまでの時間 長く設定される。なお、一つの処方中に散 と錠剤の両方が含まれる場合(錠散同時分包 )の振動印加機構202,203の作動タイミングと作 継続時間は、散薬分包中と同様に設定され 。 

一つの処方内で錠剤を分包する薬包と散薬 を分包する薬包が混合する場合(混合分包)、 ントローラ11は散薬を分包する薬包につい は散薬分包中と同様のタイミングと作動継 時間で振動印加機構202,203を作動させ、錠剤 分包する薬包については錠剤分包中と同様 タイミングと作動継続時間で振動印加機構2 02,203を作動させる。ホッパ67に付着して残留 た散薬が錠剤を分包する薬包中に混入する を確実に防止するため、コントローラ11は 合分包中にいったん散薬を分包する薬包が 成された後、錠剤を分包する薬包の作成中 振動印加機構202,203を作動させずに停止状態 維持する。図31は混合分包中の振動印加機 202,203の動作を模式的に示す。この例は、分3 で「朝」と「昼」に錠剤を服用し、「夕」に 服用するのが散薬である。模式的に示した薬 包215の下側に表示した記号のうち「○」が振 動印加機構202,203を動作させることを示し、 ×」が振動印加機構202,203を停止状態で維持 ることを示す。1包目及び2包目の薬包215は錠 剤であるが、同一処方内で散薬を一度も包装 していない。従って、1包目及び2包目の薬包2 15は錠剤であっても散薬の場合と同様に振動 加機構202,203を動作させる。3包目の薬包215 同一処方内で最初に散薬を分包する薬袋で り、3包目の薬包215を形成中も振動印加機構2 02,203を動作させる。3包目よりも後で錠剤を 包する4、5、7、8包目の薬包215の作成時に振 印加機構202,203には停止状態で維持され、散 薬を分包する6包目と9包目の薬袋215の形成中 振動印加機構202,203が動作する。 

図32及び図33を参照すると、連続する薬包 処方毎に分離するために薬剤を包装しない の薬包(ロス袋216)を設け、このロス袋216をカ ッタ機構201によって切断する。このロス袋216 に薬剤(特に散薬)が混入していると、カッタ 構201で切断された際に混入した薬剤が装置 に流出してコンタミネーションを生じる。 のため、コントローラ11は入力された処方 報に基づいてロス袋216を作成中であると判 すると、振動印加機構202,203を停止状態で維 する。図32の例では1包目のロス袋216が、図3 3の例では2包目のロス袋216がカッタ機構201に る切断対象となるので、これらのロス袋216 作成時には振動印加機構202,203は停止状態で 維持される。 

(第3実施形態) 次に、図34から図39を参照し て、本発明の第3実施形態を説明する。この 3実施形態は、ホッパ67の被保持部67と、ホッ パ側振動印加機構202及びの構造が第2実施形 とは異なる。 

図39を参照すると、本実施形態におけるホ パ67の被保持部67は、被保持部67hは内側傾斜 壁面67fの外側の投入開口67b付近に設けられた それぞれブロック状の第1及び第2部分67n,67pか ら構成される。第1部分67pの一端側(図39にお 左側)には傾斜した被保持面67qが形成され、 端側に突起67rが形成されている。第2部分67p の一端側(図39において右側)にも突起67sが設 られている。 

本実施形態のホッパ保持機構202が備える保 持構造205は、ホッパ保持部206とは別体の基部 307を備える。ホッパ保持部206と基部307は上下 両端がねじ止めされた別体の板ばね308a,308bに より互いに連結されている。平面視では、板 ばね308a,308bは、ホッパ保持部206から真下(鉛 方向下向き)に延びている。また、側面視で 、板ばね308a,308bは、下端側ほど振動モータ 持部207(振動モータ208)から近接するように ホッパ保持部206から斜め下向きに互いに平 に延びており、ホッパ保持部206の長手方向 間隔をあけて配置されている。板ばね308a,308 bの水平方向に対する傾斜角度θは例えば80° 後に設定される。板ばね308a,308bは下端側が 定端で上端側が自由端の片持ち梁の態様で み、この撓みにより板ばね308a,308bの上端が 位すると、それに伴ってホッパ保持部206が 位する。 

前述の構造とした本実施形態における保持構 造205は、図39において矢印Hで示すように、最 も傾斜の緩やかな内側傾斜面67c上を散薬が移 動する移動方向Fと重力方向Gを含む平面内(図 39では紙面そのもの)において、上端側ほど内 側傾斜面67cから離れる楕円状の軌道で前記ホ ッパ67が振動するように、振動モータ208が発 する振動をホッパ67に伝達する。ホッパ67の 振動の楕円状の軌道Hの長軸
Mは、板ばね308a,308b(傾斜角度θ)に対して直交 、内側傾斜面67c上を自重により散薬が移動 る移動方向Fとのなす角度θ H が45度よりも十分に小さい鋭角(5°から15°程 )である。かかる楕円状の軌道の振動を与え ことにより、傾斜の緩やかな内側傾斜面67c の散薬を投入開口67bからノズル部67aへ向け 効率的に移動させることができ、付着によ 残留を確実に防止できる。第2実施形態のよ うに角度θ H が比較的鈍い角度である場合と比較すると、 角度θ H を十分に小さい鋭角に設定することで、内側 傾斜面67c上の散薬の移動速度をより高めるこ とができる。また、振動モータ208は内側傾斜 面67cの上端近傍に位置しているので、振動モ ータ208が発生する振動が効率的に内側傾斜面 67cに伝達され、内側傾斜面67c上の薬剤の移動 を促進する。 

本実施形態におけるホッパ保持部206は、上 向きに突出する逆L文字状のフック部306a,306b 備える。また、ホッパ保持部206にはロック 構306cとして可能する回動可能なレバー306dを 備える。図39のように、ホッパ67がホッパ保 部306に固定された状態では、被保持部67の突 起67r,67sがフック部306a,306bに下側に嵌り込み 被保持面67qがレバー306dの保持面306eで押さえ 付けられる。レバー306dを図39において時計方 向に回動させると、レバー306dの保持面306eが 保持面67qから外れ、ホッパ保持部206に対し ホッパ67を着脱可能となる。 

第3実施形態のその他の構成及び作用は第2 施形態と同様である。第2及び第3実施形態 ホッパ側振動印加機構202と展開ガイド側振 印加機構203を採用する上で、包装シート61の 供給形態は特に限定されない。具体的には、 包装シート61は二つ折りしない状態でロール6 2に巻回状態で保持され、ロール62から巻き出 された後に二つ折りされてもよい。また、図 25から図33では図示されていないが、展開ガ ド65の内部には第2実施形態と同様に、展開 イド側振動印加機構が収容されている。 

(第4実施形態) 図40から図44を参照して、本 発明の第4実施形態を説明する。この第4実施 態では、薬剤包装装置1の包装ユニット4が える展開ガイド65の構造が第1から第3実施形 と相違する。また、第4実施形態ではガイド ロッド81に代えて3本のガイドローラb,401b,401c 設けられており、これらのガイドローラ401a ~401cにより包装シート61の搬送方向が展開ガ ド65の直前で湾曲されている。3本のガイド ーラ401a~401cのうち最も展開ガイド65側のガイ ドローラ401aの先端上部には上向きに突出す 小径円柱状の突起410が設けられている。こ 突起410には包装シート61の蛇行や脱落を防止 する機能がある。ガイドローラ401aの部分で 装シート61の搬送方向が斜め下向きに湾曲し ているので、突起410を設けることで包装シー ト61の蛇行や脱落を効果的に防止できる。ま 、この突起410の小径円柱状の周面が包装シ ト61に接触するので包装シート61に対する接 触抵抗は極めて小さい。 

図42に最も明瞭に表れているように、本実 形態では、展開ガイド65が備える一対の肩 99a,99bのうち、主稜線94に対して包装シート61 の搬送方向の湾曲の内側(正面側保持部71を正 面から見た場合には奥側)の肩部99aが、主稜 94に対して湾曲の外側(正面側保持部71を正面 から見た場合には手前側)の肩部99bよりも、 稜線94に対して2~4mm程度(本実施形態では3mm程 度)膨出している。このように肩部99bを膨出 せたことにより、この肩部99bとつながる奥 の展開ガイド面90bと頂部面96bも、手前側の 開ガイド面90aや頂部面96bよりも膨出してい 。また、奥側の肩部99bと展開ガイド面90bの 続位置405bは、手前側の肩部99aと展開ガイド 90aの接続位置405aよりも後端縁97a,97b側に位 している。ただし、後端縁97a,97bにおいて奥 の展開ガイド面90bが主稜線94に対してなす 度γbは、手間側の展開ガイド面90aが主稜線94 に対してなす角度γaとほぼ等しい。言い換え れば、主稜線94の後端付近では展開ガイド91 形状の対称性が確保されている。 

二つ折りされた包装シート61の搬送方向が イドローラ401a~401bで湾曲されているが、こ 湾曲部分よりも下流側では、湾曲の内側(正 面側保持部71を正面から見た場合には奥側)の 包装シート61(二つ折りのうちの一方)に作用 る張力が、湾曲の外側(正面側保持部71を正 から見た場合には手前側)の包装シート61(二 折りのうちの他方)に作用する張力よりも弱 くなる傾向がある。この内側と外側での張力 の不均衡により、湾曲の内側の包装シート61 は弛みが生じやすく、この弛みは二つ折り れた包装シート61の両側縁(いわゆる「耳」) が揃わない状態(いわゆる「耳ずれ」)の原因 なる。展開ガイド91及びガイドローラ401a~401 cよりも上流側に位置する印刷部69の熱転写ヘ ッド78等の接触抵抗も、内側の包装シート61 外側の包装シート61との間での張力の不均衡 を助長する傾向がある。 

しかし、本実施形態における展開ガイド91 、奥側の肩部99b、展開ガイド面90b、及び頂 面90bが、手前側の肩部99a、展開ガイド面90a 及び頂部面90aよりも膨出した形状であるの 、主稜線94、両方の肩部99a,99b、並びに両方 展開ガイド面90a,90bが包装シート61に接触す 部分で包装シート61に作用する張力が均衡 ている。特に、肩部99a,99bと主稜線94の後端 近の3箇所が包装シート61に接触することに り包装シート61に作用する張力が均衡してい る。その結果、二つ折りの包装シート61の両 に均一に張力が作用し、包装シート61は二 折りの両側縁が揃った状態(いわゆる「耳が った」状態)で展開ガイド91により包装シー 61を展開では、皺の発生をより確実に防止 きる。 

第4実施形態のその他の構成及び作用は第3 施形態と同様である。図40から図44には図示 されていないが、展開ガイド65の内部には第2 実施形態と同様に、展開ガイド側振動印加機 構が収容されている。

本発明の第1実施形態に係る薬剤包装装 置の外観を示す前面側から見た斜視図(封鎖 バーは閉鎖位置と開放位置の中間位置にあ 。)。 本発明の第1実施形態に係る薬剤包装装 置の外観を示す前面側から見た斜視図(封鎖 バーは閉鎖位置にある。)。 コントロールパネルの正面図。 本発明の第1実施形態に係る薬剤包装装 置の構成を示すブロック図。 シャッタが閉鎖された状態の錠剤供給 ユニットの部分断面図。 シャッタ開放中の錠剤供給ユニットの 部分断面図。 シャッタが開放された状態の錠剤供給 ユニットの部分断面図。 錠剤収容部を示す斜視図。 図6の部分拡大図。 封鎖カバー及び保護カバーを閉鎖した 状態の錠剤供給ユニットの部分断面図。 封鎖カバーを開放した状態の錠剤供給 ユニットの部分断面図。 封鎖カバーを閉鎖した状態の錠剤供給 ユニットの部分断面図。 封鎖カバーが半開の状態の錠剤供給ユ ニットの部分断面図。 封鎖カバーを開放した状態の錠剤供給 ユニットを示す平面図。 封鎖カバーを閉鎖した状態の錠剤供給 ユニットを示す平面図。 錠剤払出部の分解斜視図。 錠剤供給ユニットの動作を説明するた めのフローチャート。 包装ユニットを側面上方から見た斜視 図。 包装ユニットを前面上方から見た斜視 図。 包装ユニットの正面図。 包装ユニットの側面図。 包装ユニットの平面図。 包装ユニットが収容位置にある状態の 薬剤包装装置を示す断面図。 包装ユニットが取出位置にある状態の 薬剤包装装置を示す断面図。 展開ガイドを上方から見た斜視図。 展開ガイドを背面側から見た斜視図。 展開ガイドの平面図。 展開ガイドの正面図。 展開ガイドと包装シートの関係を示す 側面図。 展開ガイドと包装シートの関係を示す 側面図。 本発明の第2実施形態に係る薬剤包装 置の包装ユニットを示す部分斜視図。 ホッパを取り外した状態の包装ユニッ トを示す部分斜視図。 ホッパを取り外した状態の包装ユニッ トを示す部分正面図。 ホッパ側振動印加機構を示す模式的な 正面図。 展開ガイド側振動印加機構を示す部分 斜視図。 展開ガイド側振動印加機構を示す部分 断面側面図。 薬包毎の振動印加機構の動作の有無の 一例を示す模式図。 ロス袋が2つある場合の振動印加機構 動作の有無を説明するための模式図。 ロス袋が3つある場合の振動印加機構 動作の有無を説明するための模式図。 本発明の第3実施形態に係る薬剤包装 置の包装ユニットを示す部分斜視図(ホッパ 取り付けた状態)。 本発明の第3実施形態に係る薬剤包装 置の包装ユニットを示す部分斜視図(ホッパ 取り外し状態)。 ホッパを取り外した状態の包装ユニッ トを示す平面図。 ホッパを取り外した状態の包装ユニッ トを示す右側面図。 図36のXXXVIII-XXXVIII線での断面図。 展開ガイド側振動印加機構を示す部分 斜視図。 本発明の第4実施形態に係る薬剤包装 置が備える包装ユニットの右側面図。 展開ガイドを上方から見た斜視図。 展開ガイドの平面図。 展開ガイドの正面図。 展開ガイドの側面図。 従来の薬剤包装装置における展開ガイ ド周辺の構造を示す模式図。 従来の薬剤包装装置におけるホッパの ノズル部周辺の構造を示す模式的な平面図。

符号の説明

1 薬剤包装装置 2 錠剤供給ユニット 3 散 供給ユニット 4 包装ユニット 5 薬剤排出  6 ハウジング 7 収容室 8 カバー 9 コ トロールパネル 9a 錠剤ボタン 9b LED 9c  装表示部 9d スタートボタン 11,12,13 コン ローラ 21 錠剤収容室 21a 錠剤投入開口 21 b 錠剤通過開口 22 錠剤収容部 23 錠剤払出 部 24a,24b 隔壁 25 封鎖カバー 26 保護カバ  27,28,29,30 センサ 27a,28a 磁性体 27b,28b セ ンサ本体 32 表示 34 上側シャッタ板 34a  止部 35 下側シャッタ板 35b 係止部 36 払 部材 37 固定板 38,39 仕切部 41 錠剤通過  42 錠剤払出室 43 底板 44 ピン 45 錘 48  落下口 51 V枡 61 包装シート 62 ロール 6 3 シート供給部 65 展開ガイド 67 ホッパ 6 7a ノズル部 67b 投入開口 67c~67f 内側傾斜 面 67g 仕切板部 67h 被保持部 67i 凹部 67j  被保持面 67k 突起 67m 摘み部 68 ヒート ール部 69 印刷部 71 保持フレーム 71a 正 側保持部 71b 側面側保持部 72 ヒンジ機構  73a,73b ガイドローラ 75 インクリボン 76  ンクカートリッジ 77 付勢ローラ 78 熱転 ヘッド 79 バックアップローラ 81 ガイド ッド 82a,82b 送りローラ 83a,83b ヒータロー ラ 84 送りヒートシール部材 85 ローラ部材  86 縦ヒートシール部材 90a,90b 展開ガイド  91 ガイド本体 92 ブラケット 
93 取付部 93a,93b 貫通孔 94 主稜線 95 副稜 線 96a,96b 頂部面 97a,97b 後端縁 98 閉鎖板  99a,99b 肩部 100A,100B ピン機構 101,102 包数表 示部 201 カッタ機構 202 ホッパ側振動印加 構 203 展開ガイド側振動印加機構 204 ブ ケット 205 保持構造 206 ホッパ保持部 206a ,306a,306b フック部 206b ロック機構 206c 操 レバー 206d ロックレバー 206e 被固定部 20 6f 固定部 206g 保持面 206h 摘み部 207 振動 モータ保持部 207a 本体 207b 連結部 208 振 モータ 209a,209b 板ばね部 211 振動モータ  212 リブ 215 薬包 216 ロス袋 308a,308b 板ば