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Title:
METHOD FOR MANUFACTURING LAMINATED STRUCTURE OF INSULATOR AND SILICON, LAMINATED STRUCTURE OF INSULATOR AND SILICON AND DETECTING DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/146581
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a method for manufacturing a laminated structure of an insulator and silicon. In the method, a first substrate formed of silicon and a second substrate formed of an insulator material are laminated to form a laminated structure. Specifically, the method includes a step (S11) of forming a conductive film on the surface of the second substrate; a step (S12) of forming a glass substrate, which includes movable ions, on the surface of the conductive film on the second substrate; and a step (S14) of laminating the first substrate and the second substrate by having a glass film in between, and anodically bonding the first substrate and the second substrate by applying a negative voltage to the second substrate.

Inventors:
KIYOMOTO TOMOFUMI (JP)
HARADA MUNEO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/058529
Publication Date:
December 04, 2008
Filing Date:
May 08, 2008
Export Citation:
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Assignee:
TOKYO ELECTRON LTD (JP)
KIYOMOTO TOMOFUMI (JP)
HARADA MUNEO (JP)
International Classes:
C03C27/02; G01N21/03; G01N37/00
Foreign References:
JPH1073775A1998-03-17
Attorney, Agent or Firm:
ITOH, Hidehiko et al. (Oriental Sakaisuji Bldg. 21-19,Shimanouchi 1-chome, Chuo-k, Osaka-shi Osaka 82, JP)
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Claims:
 シリコンによって形成される第1の基板と、絶縁体材料によって形成される第2の基板とを積層した積層構造体を製造する方法であって、
 前記第2の基板の表面に導電被膜を形成する工程と、
 前記第2の基板上の前記導電被膜の表面に可動イオンを含むガラス被膜を形成する工程と、
 前記ガラス被膜を介して前記第1の基板と前記第2の基板とを積層し、前記第2の基板に負電圧を印加することによって、前記第1の基板と前記第2の基板とを陽極接合する工程とを含む、絶縁体とシリコンとの積層構造体の製造方法。
 前記導電被膜は、スパッタリングによって形成される、請求項1に記載の絶縁体とシリコンとの積層構造体の製造方法。
 前記第1の基板と前記第2の基板とを積層するのに先立って、
 エッチングによって前記導電被膜、および/または、前記ガラス被膜の一部を除去する工程をさらに含む、請求項1に記載の絶縁体とシリコンとの積層構造体の製造方法。
 前記ガラス被膜は、シリコンと同等の熱膨張係数を有する、請求項1に記載の絶縁体とシリコンとの積層構造体の製造方法。
 前記第2の基板は、石英によって形成されており、
 前記ガラス被膜は、パイレックスガラス(登録商標)の被膜である、請求項1に記載の絶縁体とシリコンとの積層構造体の製造方法。
 請求項1の方法で製造される、絶縁体とシリコンとの積層構造体。
 被検出物質の吸光度を測定する検出装置であって、
 シリコンによって形成され、表面に被検出物質が通過する検出流路を有する第1の基板と、
 石英によって形成され、前記検出流路を閉鎖するように前記第1の基板に積層される第2の基板と、
 前記第2の基板を通して前記検出流路に光を照射する照射部と、
 前記照射部から照射され、前記検出流路を通過した光を受光する受光部とを備え、
 前記第1および第2の基板は、
 前記第2の基板の表面に導電被膜を形成する工程と、
 前記第2の基板上の前記導電被膜の表面に可動イオンを含むガラス被膜を形成する工程と、
 前記ガラス被膜を介して前記第1の基板と前記第2の基板とを積層し、前記第2の基板に負電圧を印加することによって、前記第1の基板と前記第2の基板とを陽極接合する工程とを経て接合される、検出装置。
 前記第1の基板は、前記検出流路内に水平方向に対して45°の角度をなし、かつ90°の角度で互いに対面する第1および第2の斜面を有し、
 前記照射部は、前記第1の斜面に鉛直方向から光を照射し、
 前記受光部は、前記照射部から照射され、前記第1の斜面に反射し、前記検出流路を被検出物質の通過する方向と平行に通過し、前記第2の斜面に反射する反射光を受光する、請求項7に記載の検出装置。
Description:
絶縁体とシリコンとの積層構造 の製造方法、絶縁体とシリコンとの積層構 体、および検出装置

 この発明は、絶縁体基板とシリコン基板 の積層構造体を製造する方法、特に、陽極 合によって両者を接合する方法に関するも である。

 従来の陽極接合装置101は、例えば、特開2 001-220181号公報に記載されている。図7を参照 て、同公報に記載されている陽極接合装置1 01は、ヒータ102を有するステージ103と、基板 電圧を印加する電源104とを備える。この陽 接合装置101は、例えば、半導体シリコン基 105とガラス基板106とを接合して、積層構造 を形成する。

 具体的には、ステージ103に半導体シリコ 基板105を載置し、さらにその上にガラス基 106を載置する。次に、ヒータ102によってス ージ103を300℃~500℃程度に加熱した状態で、 ガラス基板106に負電圧を印加する。

 このとき、ガラス基板106中の可動イオン( 陽イオン)が負電極側に移動し、半導体シリ ン基板105とガラス基板106との界面に電荷層 形成される。そして、ガラスとシリコンと 静電引力によって引き寄せられ、半導体シ コン基板105とガラス基板106とが接合される

 上記構成の陽極接合装置101は、電圧を印 することによって半導体シリコン基板105と ラス基板106とを静電引力によって接合する 置である。すなわち、この装置によって接 することができる基板は導電体材料に限定 れる。したがって、従来では、陽極接合に って絶縁体基板とシリコン基板との積層構 体を接合することはできなかった。

 そこで、この発明の目的は、陽極接合に って接合する絶縁体とシリコンとの積層構 体の製造方法、およびこの方法で接合され 積層構造体、例えば検出装置を提供するこ である。

 この発明に係る絶縁体とシリコンとの積 構造体の製造方法は、シリコンによって形 される第1の基板と、絶縁体材料によって形 成される第2の基板とを積層する。具体的に 、第2の基板の表面に導電被膜を形成する工 と、第2の基板上の導電被膜の表面に可動イ オンを含むガラス被膜を形成する工程と、ガ ラス被膜を介して第1の基板と第2の基板とを 層し、第2の基板に負電圧を印加することに よって、第1の基板と第2の基板とを陽極接合 る工程とを含む。上記の方法によれば、絶 体材料とシリコンとを陽極接合によって接 することができる。その結果、接合強度の い積層構造体を得ることができる。

 好ましくは、導電被膜は、スパッタリン によって形成される。これにより、第2の基 板の表面に成膜される導電被膜の膜厚を均一 にすることができる。

 好ましくは、第1の基板と第2の基板とを 層するのに先立って、エッチングによって 電被膜、および/または、ガラス被膜の一部 除去する工程をさらに含む。例えば、第2の 基板が石英基板であって、光を通過させる透 光窓として利用する場合、導電被膜やガラス 被膜によって透明度が低下する。そこで、光 の通り道となる部分の導電被膜やガラス被膜 を除去することにより、このような問題を解 消することができる。

 さらに好ましくは、ガラス被膜は、シリ ンと同等の熱膨張係数を有する。陽極接合 、ガラス被膜中の可動イオンの伝導性を向 するために、所定の温度まで昇温した状態 行われる。したがって、直接接合されるガ ス被膜とシリコンとの熱膨張係数が大きく なると、熱歪み等を生じるおそれがある。

 一実施形態として、第2の基板は石英によ って形成されている。ガラス被膜はパイレッ クスガラス(登録商標)の被膜である。

 この発明に係る絶縁体とシリコンとの積 構造体は、上記のいずれかの方法で製造さ る。

 この発明に係る検出装置は、被検出物質 吸光度を測定する。具体的には、シリコン よって形成され、表面に被検出物質が通過 る検出流路を有する第1の基板と、石英によ って形成され、検出流路を閉鎖するように第 1の基板に積層される第2の基板と、第2の基板 を通して検出流路に光を照射する照射部と、 照射部から照射され、検出流路を通過した光 を受光する受光部とを備える。そして、第1 よび第2の基板は、第2の基板の表面に導電被 膜を形成する工程と、第2の基板上の導電被 の表面に可動イオンを含むガラス被膜を形 する工程と、ガラス被膜を介して第1の基板 第2の基板とを積層し、第2の基板に負電圧 印加することによって、第1の基板と第2の基 板とを陽極接合する工程とを経て接合される 。

 一実施形態として、第1の基板は、検出流 路内に水平方向に対して45°の角度をなし、 つ90°の角度で互いに対面する第1および第2 斜面を有する。照射部は第1の斜面に鉛直方 から光を照射する。受光部は、照射部から 射され、第1の斜面に反射し、検出流路を被 検出物質の通過する方向と平行に通過し、第 2の斜面に反射する反射光を受光する。

 この発明によれば、絶縁体材料とシリコ との積層構造体を陽極接合によって接合す 絶縁体とシリコンとの積層構造体の製造方 を得ることができる。

この発明の一実施形態に係る絶縁体と リコンとの積層構造体の主な製造工程を示 フロー図である。 図1の第1工程を示す模式図である。 図1の第2工程を示す模式図である。 図1の第3工程を示す模式図である。 図1の第4工程を示す模式図である。 この発明の一実施形態に係る絶縁体と リコンとの積層構造体を示す図である。 従来の陽極接合装置を示す図である。

 図1~図5を参照して、この発明の一実施形 に係る絶縁体とシリコンとの積層構造体の 造方法を説明する。なお、図1は絶縁体とシ リコンとの積層構造体の主な製造工程を示す フロー図、図2~図5は図1の各工程の模式図で る。

 まず、この実施形態は、第1の基板11と、 縁体材料によって形成される第2の基板12と 積層した積層構造体を製造する方法である 第1の基板11としては、シリコン基板を採用 る。絶縁体材料は特に限定されないが、例 ば石英基板を採用することができる。

 次に、図1および図2を参照して、第1の工 では、第2の基板12の表面に導電被膜13を成 する(S11)。導電被膜13の材料は、例えばチタ (Ti)やアルミニウム(Al)を採用することがで る。成膜方法としては、例えばスパッタリ グを採用することができる。

 次に、図1および図3を参照して、第2の工 では、導電被膜13の表面に可動イオンを含 ガラス被膜14を成膜する(S12)。ガラス被膜14 材料は、内部に可動イオンを有すると共に リコンと同等の熱膨張係数を有するのが望 しい。例えば、パイレックス(登録商標)等を 採用することができる。また、ガラス被膜14 、第2の基板12の第1の基板11に当接させる側 壁面に成膜する。ガラス被膜14の成膜方法 特に限定されず、任意の方法を採用するこ ができる。ただし、ガラス被膜14には、後述 する陽極接合時の短絡を防止するために絶縁 性が必要となる。したがって、絶縁性が得ら れる膜厚および膜特性としなければならない 。

 次に、図1および図4を参照して、第3の工 では、導電被膜13、および/または、ガラス 膜14のうちの不要な部分を除去する(S13)。具 体的には、表面をレジストでパターニングし た後、導電被膜13およびガラス被膜14をエッ ングする。チタンで導電被膜13を形成した場 合、導電被膜13のエッチャントとしては希フ 酸を採用することができる。また、ガラス 膜14にはフッ酸系のエッチャントを採用す ことができる。

 なお、この工程は絶縁体とシリコンとの 層構造体の製造方法の必須の工程ではなく 導電被膜13、および/または、ガラス被膜14 除去する必要がなければ、省略することが きる。また、第1および第2の工程で必要な部 分にのみ導電被膜13およびガラス被膜14を形 してもよいが、各工程を簡素化すると共に 膜の精度を高めるためには、図1に示す方法 望ましい。

 また、第1の基板11を所定の形状に加工す 。例えば、エッチング等のリソグラフィ技 によって加工することができる。

 次に、図1および図5を参照して、第4の工 では、ガラス被膜14を介して第2の基板12と 1の基板13とを積層し、陽極接合によって両 を接合する(S14)。具体的には、第1の基板11の 側をGNDとし、導電被膜13に負電圧を印加する これにより、ガラス被膜14中の可動イオン(N a+)が負電極側に移動し、第1の基板11との界面 には電荷層が形成される。そして、第1の基 11と第2の基板12との界面に生じる静電引力に よって両者が接合される。

 なお、導体被膜13に印加される電圧は、 縁破壊しない範囲内で、ガラス被膜14の膜厚 に応じて調整する必要がある。また、ガラス 被膜14のイオン伝導性を向上するために、基 を350℃~450℃に昇温した状態で行うのが望ま しい。さらに、露出している導電被膜13(図5 の上面および両側面を指す)を必要に応じて 去してもよい。

 上記の方法によれば、絶縁体材料とシリ ンとの積層構造体を陽極接合によって接合 ることができる。また、陽極接合により第1 および第2の基板11,12を確実に接合することが できる。その結果、流体の通路となる流路を 内部に有する積層構造体であっても、液漏れ の心配がない。

 次に、図6を参照して、上記の製造方法に よって製造された絶縁体とシリコンとの積層 構造体の例を説明する。なお、図6に示す絶 体とシリコンとの積層構造体は、検出流路17 を流れる試料(「被検出物質」ともいう)の吸 度を測定する検出モジュール21である。こ 検出モジュール21は、例えば、クロマトグラ フィによって分離された成分の吸光度を測定 する装置として利用することができる。

 図6を参照して、検出モジュール21は、検 流路17を分析に適した形状に区切って検出 象となる試料を案内する案内部22と、検出流 路17の上面を閉鎖すると共に外部と検出流路1 7との間で光を透過可能とする透光窓23と、検 出流路17に向けて光を照射する照射部24と、 出流路17から出る光を受光する受光部(ディ クタ)25とを有する。なお、この実施形態に いては、検出流路17の一部は案内部22の表面 露出しており、透光窓23によって閉鎖され いる。

 なお、この実施形態において、案内部22 シリコンによって形成される。また、透光 23には透明度の高い石英ガラスを採用する。 さらに、照射部24および受光部25は紫外線(UV) 照射および受光する光ファイバーである。

 案内部22は、検出流路17内に第1および第2 斜面26a,26bを有する。この第1および第2の斜 26a,26bは、それぞれ水平面に対して45°傾斜 ている。また、第1および第2の斜面26a,26bは 90°の角度で互いに対面している。

 なお、第1および第2の斜面26a,26bは、反射 の高い鏡面とする。または、スパッタリン によって第1および第2の斜面26a,26bに紫外線 反射率が高いアルミ被膜等を成膜してもよ 。

 照射部24は、第1の斜面26aに鉛直方向から 外線を照射する。この実施形態においては 紫外線の波長を200nm~300nmとする。照射部24か ら照射された紫外線は、第1の斜面26aで水平 向に反射する。すなわち、検出流路17中を試 料の流れる方向と平行に通過する。その後、 第2の斜面26bで再度鉛直方向に反射した紫外 は、受光部25に到達する。そして、受光部25 受光した紫外線を分析して検出流路17を通 する試料の吸光度を測定する。なお、図6で 紫外線の進行方向を一点鎖線の矢印で示し いる。

 なお、本明細書中の「水平」および「鉛 」の用語は、相対的な角度関係を示すため 便宜的に用いた用語であって、絶対的な意 での角度関係に限定されるものではない。

 上記構成の検出モジュール21において、 1の基板を案内部22、第2の基板を透光窓23と る。そして、案内部22と透光窓23は、図1~図5 示したようなこの発明の一実施形態に係る 縁体とシリコンとの積層構造体の製造方法 よって接合される。ここで、第3の工程では 、紫外線の通り道になる部分(図6において、 光窓23の検出流路17に対面する部分)の導電 膜およびガラス被膜を除去する。なお、図6 は、透光窓23に成膜される導電被膜および ラス被膜の図示を省略している。

 なお、上記の実施形態においては、クロ トグラフィによって分離された成分の吸光 を測定する検出モジュール21の例を示した 、これらの用途に限定されるものではなく 絶縁体とシリコンとの積層構造体を製造す 方法として広く利用することができる。特 、接合部分に高いシール性が要求される積 構造体、例えば、内部に流体(液体および気 を含む)が通過する流路を有する積層構造体 に適用すれば、高い効果が期待できる。例え ば、流体の圧力を測定する圧力センサ、流体 の流速を測定する流速センサ、流体の流量を 測定する流速センサ等が挙げられる。

 以上、図面を参照してこの発明の実施形 を説明したが、この発明は、図示した実施 態のものに限定されない。図示した実施形 に対して、この発明と同一の範囲内におい 、あるいは均等の範囲内において、種々の 正や変形を加えることが可能である。

 この発明は、絶縁体とシリコンとの積層 造体の製造方法に有利に利用される。