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Title:
MOBILE COMMUNICATION SYSTEM, BASE STATION DEVICE, AND HANDOVER METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/041259
Kind Code:
A1
Abstract:
The communication paths between base stations are switched so that data transmitted from a mobile station during handover does not disappear. A base station (12) which is the handover destination includes an RTP communication control section (34) for receiving the RTP packet corresponding to a radio signal transmitted from a first mobile station from a base station which is the handover source and transferring the received RTP packet to the base station at the other end which communicates by radio with a second mobile station call-connected to the first mobile station upon start of the handover of the first mobile station, a voice comparing section (40) for determining the identity between voice information included in the received RTP packet and voice information included in the radio signal received from the first mobile station, and a transmission data switching section (42) for switching the RTP packet transmitted by the RTP communication control section (34) to the base station at the other end from the RTP packet received form the base station of the handover source to the RTP packet corresponding to the radio signal received from the first mobile station at the timing at which the identity of the voice information is confirmed.

Inventors:
FUJITA HIROKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/066306
Publication Date:
April 02, 2009
Filing Date:
September 10, 2008
Export Citation:
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Assignee:
KYOCERA CORP (JP)
FUJITA HIROKI (JP)
International Classes:
H04Q7/38
Foreign References:
JP2005311580A2005-11-04
Attorney, Agent or Firm:
HARUKA PATENT & TRADEMARK ATTORNEYS (28-4Yotsuya 4-chome, Shinjuku-ku, Tokyo 04, JP)
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Claims:
 ネットワークを介して接続された複数の基地局装置を含み、第1の移動局装置が第1の基地局装置から第2の基地局装置にハンドオーバを行う移動通信システムであって、
 前記第1の基地局装置は、
 前記第1の移動局装置から受信した無線信号に応じたデータを、前記第1の移動局装置と呼接続する第2の移動局装置と無線通信を行う相手基地局装置に送信する第1データ送信手段と、
 前記第1の移動局装置のハンドオーバ開始に伴い、前記第1データ送信手段により送信されるデータの送信先を、前記相手基地局装置から前記第2の基地局装置に切り替えるデータ送信先切替手段と、を含み、
 前記第2の基地局装置は、
 前記第1データ送信手段により送信されるデータを受信するデータ受信手段と、
 前記データ受信手段により受信されたデータを前記相手基地局装置に転送する第2データ送信手段と、
 前記データ受信手段により受信されたデータに含まれる情報と、前記第1の移動局装置から受信した無線信号に含まれる情報と、の同一性を判定する同一性判定手段と、
 前記同一性判定手段により情報の同一性が確認されたタイミングで、前記第2データ送信手段により送信されるデータを、前記データ受信手段により受信されるデータから、前記第1の移動局装置から受信する無線信号に応じたデータに切り替える送信データ切替手段と、
 を含むことを特徴とする移動通信システム。
 請求の範囲第1項に記載の移動通信システムにおいて、
 前記基地局装置間で送受信されるデータは、コネクションレス型の伝送プロトコルに基づくパケットであり、
 前記送信データ切替手段は、前記送信データの切り替え前後で前記第2データ送信手段が送信するパケットの連続性が維持されるよう、前記切り替え前に送信されたパケットのヘッダ情報の少なくとも一部を、前記切り替え後に送信されるパケットに引き継ぐ、
 ことを特徴とする移動通信システム。
 請求の範囲第2項に記載の移動通信システムにおいて、
 前記コネクションレス型の伝送プロトコルは、RTPプロトコルであり、
 前記送信データ切替手段は、前記送信データの切り替え前後で前記第2データ送信手段が送信するパケットの連続性が維持されるよう、前記切り替え前に送信されたRTPパケットのヘッダに含まれるシーケンス番号とタイムスタンプと同期送信元識別子とを、前記切り替え後に送信されるRTPパケットに引き継ぐ、
 ことを特徴とする移動通信システム。
 他の基地局装置とネットワークを介して接続され、前記他の基地局装置と無線通信を行う第1の移動局装置によるハンドオーバの開始に伴い該第1の移動局装置と無線通信を開始する基地局装置であって、
 前記ハンドオーバの開始に伴い、前記第1の移動局装置から送信された無線信号に応じたデータを前記他の基地局装置から受信するデータ受信手段と、
 前記データ受信手段により受信されたデータを、前記第1の移動局装置と呼接続する第2の移動局装置と無線通信を行う相手基地局装置に転送するデータ送信手段と、
 前記データ受信手段により受信されたデータに含まれる情報と、前記第1の移動局装置から受信した無線信号に含まれる情報と、の同一性を判定する同一性判定手段と、
 前記同一性判定手段により情報の同一性が確認されたタイミングで、前記データ送信手段により送信されるデータを、前記データ受信手段により受信されるデータから、前記第1の移動局装置から受信する無線信号に応じたデータに切り替える送信データ切替手段と、
 を含むことを特徴とする基地局装置。
 ネットワークを介して接続された複数の基地局装置を含む移動通信システムにおいて、第1の移動局装置が第1の基地局装置から第2の基地局装置にハンドオーバを行うためのハンドオーバ方法であって、
 前記第1の移動局装置によるハンドオーバの開始に伴い、前記第1の基地局装置が、前記第1の移動局装置から受信した無線信号に応じたデータの送信先を、前記第1の移動局装置と呼接続する第2の移動局装置と無線通信を行う相手基地局装置から前記第2の基地局装置に切り替えるデータ送信先切替ステップと、
 前記データ送信先切替ステップの後、前記第2の基地局装置が、前記第1の基地局装置から送信されるデータを受信するデータ受信ステップと、
 前記第2の基地局装置が、前記データ受信ステップで受信したデータを前記相手基地局装置に転送するデータ送信ステップと、
 前記第2の基地局装置が、前記データ受信ステップで受信したデータに含まれる情報と、前記第1の移動局装置から受信した無線信号に含まれる情報と、の同一性を判定する同一性判定ステップと、
 前記第2の基地局装置が、前記同一性判定手段ステップで情報の同一性を確認したタイミングで、前記データ送信ステップで送信するデータを、前記データ受信ステップで受信するデータから、前記第1の移動局装置から受信する無線信号に応じたデータに切り替えるステップと、
 を含むことを特徴とするハンドオーバ方法。
Description:
移動通信システム、基地局装置 およびハンドオーバ方法

 本発明は、移動通信システム、基地局装 、およびハンドオーバ方法に関し、特に、 ットワークを介して接続された複数の基地 装置を含む移動通信システムにおけるハン オーバ技術に関する。

 近年、携帯電話やPHS(Personal Handy-phone Syst em)などの移動通信システムでは、通話品質の 向上や回線コストの削減などを目的として、 基地局間の基幹回線(バックボーン)を回線交 網からIP(Internet Protocol)網に移行することが 検討されている。基地局間がIP網で接続され 移動通信システムでは、移動局のハンドオ バに伴って基地局間の通信経路が切り替え れる。

 図6は、基地局間のデータ通信にコネクシ ョンレス型伝送プロトコルの1つであるRTP(Real -time Transport Protocol)を適用する従来の移動通 信システム70において、移動局74-2と呼接続し ている移動局74-1が基地局72-1から基地局72-2に ハンドオーバする手順を説明する図である。 同図に示すように、移動局74-1がハンドオー を開始する前は、ハンドオーバ元の基地局72 -1と移動局74-2が無線接続する基地局72-3との にRTPセッション1(切替元セッション)が確立 れており、このRTPセッション1を用いて通信 ータが送受信されている(同図(a)参照)。

 ここで移動局74-1が基地局72-2へのハンド ーバを開始すると、基地局72-3は、ハンドオ バ元の基地局72-1との間に確立されたRTPセッ ション1を解放し、新たにハンドオーバ先の 地局72-2との間でRTPセッション2(切替先セッ ョン)を確立する(同図(b)参照)。

 なお、特許文献1には、IP網における網障害 通信品質の低下を安価かつ簡略に回避する めの技術が開示されている。また、特許文 2には、音声またはデータ通信を維持しなが らWWAN(Wireless Wide Area Network:無線広帯域ネッ ワーク)とWLAN(Wireless Local Area Network:無線ロ ーカルエリアネットワーク)との間で自動シ ムレス垂直ローミングを行うための技術が 示されている。

特開2001-53794号公報

特表2004-517574号公報

 しかしながら、上記従来の移動通信シス ムでは、ハンドオーバに伴う基地局間の通 経路の切り替えが非同期で行われるため、 ンドオーバ中の移動局から送信されたデー の一部が基地局で破棄されてしまう場合が った。

 たとえば、図6に示す移動通信システム70 おいて、RTPセッション1の解放タイミングに 対してRTPセッション2の確立タイミングが早 場合、基地局72-3はすでに基地局72-1からのデ ータ送信が終了したRTPセッション1を監視し け、基地局72-2から送信されるRTPセッション2 のデータを破棄してしまうことがあった。逆 に、RTPセッション1の解放タイミングに対し RTPセッション2の確立タイミングが遅い場合 基地局72-3はRTPセッション1のジッタバッフ 内に蓄積されたデータを移動局74-2に送信す ことなく破棄してしまうことがあった。

 本発明は、上記従来の課題に鑑みてなさ たものであり、ハンドオーバ中の移動局装 から送信されたデータが消失しないよう、 ットワークを介して接続された基地局装置 の通信経路を切り替える移動通信システム 基地局装置、およびハンドオーバ方法を提 することを目的とする。

 上記課題を解決するために、本発明に係 移動通信システムは、ネットワークを介し 接続された複数の基地局装置を含み、第1の 移動局装置が第1の基地局装置から第2の基地 装置にハンドオーバを行う移動通信システ であって、前記第1の基地局装置は、前記第 1の移動局装置から受信した無線信号に応じ データを、前記第1の移動局装置と呼接続す 第2の移動局装置と無線通信を行う相手基地 局装置に送信する第1データ送信手段と、前 第1の移動局装置のハンドオーバ開始に伴い 前記第1データ送信手段により送信されるデ ータの送信先を、前記相手基地局装置から前 記第2の基地局装置に切り替えるデータ送信 切替手段と、を含み、前記第2の基地局装置 、前記第1データ送信手段により送信される データを受信するデータ受信手段と、前記デ ータ受信手段により受信されたデータを前記 相手基地局装置に転送する第2データ送信手 と、前記データ受信手段により受信された ータに含まれる情報と、前記第1の移動局装 から受信した無線信号に含まれる情報と、 同一性を判定する同一性判定手段と、前記 一性判定手段により情報の同一性が確認さ たタイミングで、前記第2データ送信手段に より送信されるデータを、前記データ受信手 段により受信されるデータから、前記第1の 動局装置から受信する無線信号に応じたデ タに切り替える送信データ切替手段と、を むことを特徴とする。

 本発明によれば、ハンドオーバ元の基地 装置から相手基地局装置に対して送信され データと、ハンドオーバ先の基地局装置か 相手基地局装置に対して送信されるデータ 、が一致したタイミングで、基地局装置間 通信経路が切り替えられるため、ハンドオ バ中の移動局装置から送信されたデータの 失を防ぐことができる。

 また、本発明の一態様では、前記基地局 置間で送受信されるデータは、コネクショ レス型の伝送プロトコルに基づくパケット あり、前記送信データ切替手段は、前記送 データの切り替え前後で前記第2データ送信 手段が送信するパケットの連続性が維持され るよう、前記切り替え前に送信されたパケッ トのヘッダ情報の少なくとも一部を、前記切 り替え後に送信されるパケットに引き継ぐ。 この態様によれば、相手基地局装置にパケッ ト伝送レイヤにおけるセッションの切り替え 動作をさせることなく、相手基地局装置に送 信するパケットの送信元をハンドオーバ元の 基地局装置からハンドオーバ先の基地局装置 に切り替えるので、ハンドオーバに伴う相手 基地局装置側の処理負荷を低減することがで きる。

 この態様では、前記コネクションレス型 伝送プロトコルは、RTPプロトコルであって よく、前記送信データ切替手段は、前記送 データの切り替え前後で前記第2データ送信 手段が送信するパケットの連続性が維持され るよう、前記切り替え前に送信されたRTPパケ ットのヘッダに含まれるシーケンス番号とタ イムスタンプと同期送信元識別子とを、前記 切り替え後に送信されるRTPパケットに引き継 いでもよい。こうすれば、相手基地局装置に RTPセッションの切り替え動作をさせることな く、相手基地局装置とハンドオーバ元の基地 局装置との間で確立されたRTPセッションを解 放すると同時に、相手基地局装置とハンドオ ーバ元の基地局装置との間に新たなRTPセッシ ョンを確立することができる。

 また、本発明に係る基地局装置は、他の 地局装置とネットワークを介して接続され 前記他の基地局装置と無線通信を行う第1の 移動局装置のハンドオーバ開始に伴い第1の 動局装置と無線通信を開始する基地局装置 あって、前記ハンドオーバの開始に伴い、 記第1の移動局装置から送信された無線信号 応じたデータを前記他の基地局装置から受 するデータ受信手段と、前記データ受信手 により受信されたデータを、前記第1の移動 局装置と呼接続する第2の移動局装置と無線 信を行う相手基地局装置に転送するデータ 信手段と、前記データ受信手段により受信 れたデータに含まれる情報と、前記第1の移 局装置から受信した無線信号に含まれる情 と、の同一性を判定する同一性判定手段と 前記同一性判定手段により情報の同一性が 認されたタイミングで、前記データ送信手 により送信されるデータを、前記データ受 手段により受信されるデータから、前記第1 の移動局装置から受信する無線信号に応じた データに切り替える送信データ切替手段と、 を含むことを特徴とする。

 また、本発明に係るハンドオーバ方法は ネットワークを介して接続された複数の基 局装置を含む移動通信システムにおいて、 1の移動局装置が第1の基地局装置から第2の 地局装置にハンドオーバを行うためのハン オーバ方法であって、前記第1の移動局装置 によるハンドオーバの開始に伴い、前記第1 基地局装置が、前記第1の移動局装置から受 した無線信号に応じたデータの送信先を、 記第1の移動局装置と呼接続する第2の移動 装置と無線通信を行う相手基地局装置から 記第2の基地局装置に切り替えるデータ送信 切替ステップと、前記データ送信先切替ス ップの後、前記第2の基地局装置が、前記第 1の基地局装置から送信されるデータを受信 るデータ受信ステップと、前記第2の基地局 置が、前記データ受信ステップで受信した ータを前記相手基地局装置に転送するデー 送信ステップと、前記第2の基地局装置が、 前記データ受信ステップで受信したデータに 含まれる情報と、前記第1の移動局装置から 信した無線信号に含まれる情報と、の同一 を判定する同一性判定ステップと、前記第2 基地局装置が、前記同一性判定手段ステッ で情報の同一性を確認したタイミングで、 記データ送信ステップで送信するデータを 前記データ受信ステップで受信するデータ ら、前記第1の移動局装置から受信する無線 信号に応じたデータに切り替えるステップと 、を含むことを特徴とする。

本発明の実施形態に係る移動通信シス ムの全体構成図である。 本発明の実施形態に係る基地局の機能 ロック図である。 RTPパケットの構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るハンドオーバ 順を説明する図である。 本発明の実施形態に係るRTPセッション 切り替え処理の一例を示すフロー図である 従来のハンドオーバ手順を説明する図 ある。

 以下、本発明の一実施形態を図面に基づ て詳細に説明する。

 図1は、本発明の一実施形態に係る移動通 信システム10の全体構成図である。同図に示 ように、移動通信システム10は、複数の基 局12(ここでは基地局12-1~12-3のみを示す。)と 数の移動局14(ここでは移動局14-1,14-2のみを す。)を含んで構成されている。基地局12-1~1 2-3は、IP網16を介して相互に接続されている

 移動通信システム10では、移動局14-1が移 局14-2と音声通信を行う場合、図1に示すよ に、移動局14-1が無線接続する基地局12-1と移 動局14-2が無線接続する基地局12-3との間にRTP ッションが確立され、このRTPセッションを して音声データが送受信される。ここで、 動局14-1が基地局12-1から基地局12-2にハンド ーバすると、新たに基地局12-2と基地局12-3 の間に確立されるRTPセッションを用いて音 データが送受信されるようになる。特に、 実施形態に係る移動通信システム10は、ハン ドオーバ中の移動局14-1から送信された音声 ータが消失しないよう、ハンドオーバ先の 地局12-2と基地局12-3との間にRTPセッションを 確立する(RTPセッションを切り替える)、とい 機能を有している。

 以下では、上記機能を実現するために基 局12が備える構成について詳細に説明する

 図2は、基地局12の機能ブロック図である 同図に示すように、基地局12は、アンテナ20 、無線部22、制御部24、記憶部26、回線インタ ーフェース28を含んで構成される。

 アンテナ20は、無線部22から供給される無 線信号を放射する。また、移動局14から送信 れる無線信号を受信し、その無線信号を無 部22に出力する。なお、送信および受信は 無線部22の指示に従って時分割で切り替えら れる。

 無線部22は、パワーアンプ、ローノイズ ンプ、帯域通過フィルタ、ミキサ、D/Aコン ータ、A/Dコンバータ、変調回路、復調回路 どを含んで構成される。そして、アンテナ20 で受信された無線信号をベースバンド信号に 変換し、そのベースバンド信号を無線受信デ ータとして制御部24に出力する。また、制御 24から入力される無線送信データを無線信 に変換し、変換した無線信号を送信出力レ ルにまで増幅してアンテナ20に供給する。

 制御部24は、たとえばCPUおよびCPUの動作 制御するプログラムで構成され、基地局12の 各部を制御する。また、呼管理部30、UDP/IP通 制御部32、RTP通信制御部34、データ処理部36 機能的に含み、他の基地局12とのデータ通 に係る処理を行う。これらの機能は、たと ば記憶部26に記憶されるプログラムをCPUが実 行することによって実現される。

 記憶部26は、たとえばRAMやROMなどのメモ 素子で構成され、制御部24を機能させるため の各種プログラムを記憶する。また、移動局 14-1からの無線受信データを一時的に格納す バッファとしても動作する。

 回線インターフェース28は、基地局12とIP 16とを相互に接続し、IP網16を介して入力さ るデータ(UDP/IPパケット)を制御部24に出力す るとともに、制御部24から入力されるデータ( UDP/IPパケット)をIP網16を介して他の基地局12 出力する。

 次に、制御部24の機能的構成をより詳細 説明する。

 呼管理部30は、図示しない交換機(または れに類する上位装置)からの通知(たとえば 呼接続開始通知やハンドオーバ開始通知)に じて、呼管理に係る各種処理を行う。たと ば、移動局14の呼接続に伴ってRTPセッショ を確立したり、移動局14のハンドオーバに伴 ってRTPセッションを切り替えたりするために 、UDP/IP通信制御部32、RTP通信制御部34、デー 処理部36を制御する。

 なお、交換機(またはそれに類する上位装 置)は、たとえば図1に示す移動局14-1から「基 地局12-1から基地局12-2へハンドオーバする」 の通知を受けると、ハンドオーバ元の基地 12-1に、ハンドオーバ先の基地局12-2に係る 報(IPアドレスなど)を含むハンドオーバ開始 知を送信する。また、ハンドオーバ先の基 局12-2には、ハンドオーバ元の基地局12-1お び基地局12-3に係る情報(IPアドレスなど)を含 むハンドオーバ開始通知を送信する。

 UDP/IP通信制御部32は、呼管理部30の指示に 従って、UDP/IPプロトコルに基づくIP網16上の ータ通信に係る処理を行う。具体的には、 の基地局12との間でUDP/IPセッションを確立し たり、確立されたUDP/IPセッションを解放した りする。そして、回線インターフェース28か 入力されるUDP/IPパケットからRTPパケットを 得し、取得したRTPパケットをRTP通信制御部3 4に出力する。また、RTP通信制御部34から入力 されるRTPパケットに所定のUDPヘッダおよびIP ッダを付与し、生成されたUDP/IPパケットを 線インターフェース28を介して送信する。

 RTP通信制御部34は、呼管理部30の指示に従 って、RTPプロトコルに基づくIP網16上のデー 通信に係る処理を行う。具体的には、他の 地局12との間でRTPUDP/IPセッションを確立した り、確立されたUDP/IPセッションを解放したり する。そして、UDP/IP通信制御部32から入力さ るRTPパケットからペイロードデータを取得 、そのペイロードデータを有線受信データ してデータ処理部36に出力するとともに、RT Pパケットのヘッダ情報の一部(シーケンス番 、タイムスタンプ、SSRC(Synchrozination Source: 期送信元)識別子)を記憶する(図3の網掛け部 参照)。また、データ処理部36から入力され 有線送信データに所定のRTPヘッダを付与し 生成されたRTPパケットをUDP/IP通信制御部32 出力する。

 データ処理部36は、データ送信先切替部38 、音声比較部40、送信データ切替部42を含み 呼管理部30の指示に従って、他の基地局12と 間で送受信するデータおよび移動局14との で送受信するデータに係る処理を行う。以 、データ送信先切替部38については、当該基 地局12が図1に示すハンドオーバ元の基地局12- 1であるとして説明する。一方、音声比較部40 および送信データ切替部42については、当該 地局12が図1に示すハンドオーバ先の基地局1 2-2であるとして説明する。

 基地局12-1におけるデータ送信先切替部38 、移動局14-1のハンドオーバ開始に伴い、無 線部22から入力される移動局14-1からの無線受 信データの送信先を、基地局12-3からハンド ーバ先の基地局12-2に切り替える。これによ 、移動局14-1のハンドオーバが完了するまで 、ハンドオーバ元の基地局12-1から基地局12-3 送信されるべきRTPパケットは、基地局12-1と 基地局12-2との間で確立されたRTPセッション てハンドオーバ先の基地局12-2に送信される うになる(図4(a)参照)。基地局12-1から送信さ れたRTPパケットを受信した基地局12-2は、RTP ッションの切り替え(切替元セッションの解 および切替先セッションの確立)を行うまで の間(後述)、ハンドオーバ元の基地局12-1から 送信されたRTPパケットをそのまま基地局12-3 転送する(図4(a)参照)。

 基地局12-2における音声比較部40は、移動 14-1から送信された同一の音声データを、ハ ンドオーバ元の基地局12-1との間に確立され RTPセッションおよび無線伝送路の2つの通信 路で取得する。そして、2つの通信経路それ ぞれで取得された音声データがハンドオーバ 先の基地局12-2において同期するタイミング 特定するために、それら2つの音声データに いて音声情報の同一性を判定する。

 すなわち、音声比較部40は、ハンドオー 元の基地局12-1から受信したRTPパケットに含 れる音声情報と、移動局14-1から受信した無 線信号に含まれる音声情報と、を比較するこ とによりそれらの同一性を判定する。たとえ ば、ハンドオーバ元の基地局12-1から送信さ たRTPパケットに含まれる音声データと、無 部22から入力された移動局14-1からの無線受 データに含まれる音声データと、を直接比 してもよいし、上記RTPパケットに含まれる 声データに応じた音声波形(アナログ信号)と 、上記無線受信データに含まれる音声データ に応じた音声波形(アナログ信号)と、の相関 求めてもよい。そして、音声比較部40は、 声情報の同一性を確認したタイミングで、 述する送信データ切替部42に送信データの切 り替えを指示する。

 なお、音声比較部40は、無線部22から入力 される無線受信データを記憶部26(バッファ) 一時的に格納し、RTPパケットに含まれるペ ロードデータと同一の(または相関の高い)無 線受信データがバッファに格納されているか 否かを確認することにより、音声情報の同一 性を判定してもよい。こうすれば、移動局14- 1から送信された同一の音声データが、異な 通信経路を介して異なるタイミングで基地 12-2に到達しても、基地局12-2において両音声 データが同期するタイミングを正しく特定す ることができる。

 基地局12-2における送信データ切替部42は 音声比較部40により音声情報の同一性が確 されたタイミングで、RTP通信制御部34が基地 局12-3に送信するRTPパケットを、ハンドオー 元の基地局12-1から受信するRTPパケットから 無線部22から入力される移動局14-1からの無 受信データを含むRTPパケットに切り替える これにより、ハンドオーバ中の移動局14-1か ら送信された音声データが消失することなく 、ハンドオーバ先の基地局12-2と基地局12-3と 間に新たなRTPセッションが確立される(図4(b )参照)。

 特に、送信データ切替部42は、RTP通信制 部34が基地局12-3に送信するRTPパケットを切 替える前と後でRTPパケットの連続性が維持 れるよう、RTP通信制御部34に指示する。すな わち、RTP通信制御部34が切り替え直前に送信 たRTPパケット(ここでは「切替前RTPパケット 」という。)のヘッダ情報の一部が、切り替 直後に送信されるRTPパケット(ここでは「切 後RTPパケット」という。)に引き継がれるよ う、RTP通信制御部34に指示する。

 具体的には、RTP通信制御部34は、送信デ タ切替部42の指示に従って、切替後RTPパケッ トのシーケンス番号に、切替前RTPパケットの シーケンス番号に1を加えた値を設定する。 た、切替後RTPパケットのタイムスタンプに 切替前RTPパケットのタイムスタンプに切替 RTPパケットに含まれる音声データの再生時 を加えた値を設定する。さらに、切替後RTP ケットのSSRC識別子には、切替前RTPパケット SSRC識別子をそのまま設定する。

 これにより、移動局14-1のハンドオーバに 伴ってRTPセッション切り替えても、基地局12- 3から見たRTPパケットの送信元はハンドオー 元の基地局12-1のまま変化しない上、基地局1 2-3が受信するRTPパケットのシーケンス番号お よびタイムスタンプの連続性が維持されるよ うになる。このため、基地局12-3は、移動局14 -1のハンドオーバに伴ってRTPセッションの切 替え動作をする必要がなく、処理負荷が低 される。具体的には、RTPセッションの切り えに伴って行うべき、(1)ハンドオーバ元の 地局12-1との間に確立されたRTPセッションの 解放処理、(2)ハンドオーバ先の基地局12-2と RTPセッションの確立処理、(3)RTP再生時間の 生時刻の再計算処理、の実行を省くことが きる。

 ここで、基地局12の動作について説明す 。

 図5は、図1に示す移動局14-1のハンドオー に伴いハンドオーバ先の基地局12-2で実行さ れるRTPセッションの切り替え処理の一例を示 すフロー図である。移動局14-1が基地局12-1か 基地局12-2へのハンドオーバを開始すると、 移動局14-1は、基地局12-1との無線通信に加え 新たにハンドオーバ先の基地局12-2との無線 通信を開始する。また、ハンドオーバ元の基 地局12-1は、移動局14-1から受信した無線信号 応じたRTPパケットの送信先を、基地局12-3か らハンドオーバ先の基地局12-2に切り替える

 これに応じて、基地局12-2は、移動局14-1 ら送信された無線信号を受信するとともに(S 100)、受信した無線信号に応じた音声データ バッファに格納する(S102)。また、基地局12-2 、ハンドオーバ元の基地局12-1から送信され たRTPパケットを受信する(S104)。

 次に、基地局12-2は、S104で受信したRTPパ ットに含まれる音声データと同一の音声デ タがバッファに格納されているか否かを判 する(S106)。バッファに同一の音声データが 納されていなければ(S106:N)、S104で受信したRT Pパケットをそのまま基地局12-3に転送する(S10 8)。また、転送したRTPパケットのヘッダに含 れるシーケンス番号、タイムスタンプ、SSRC 識別子を記憶する(S110)。

 一方、S104で受信したRTPパケットに含まれ る音声データと同一の音声データがバッファ に格納されていれば(S106:Y)、基地局12-2は、S11 0で記憶したシーケンス番号、タイムスタン 、SSRC識別子を引き継いで基地局12-3との間に 新たなRTPセッションを確立する(S112)。すなわ ち、基地局12-2は、基地局12-3に送信するRTPパ ットを切り替える前と後でRTPパケットの連 性が維持されるよう、基地局12-3に送信する RTPパケットを、ハンドオーバ元の基地局12-1 ら受信するRTPパケットから、移動局14-1から 無線受信データを含むRTPパケットに切り替 る。

 以上説明した移動通信システム10によれ 、ハンドオーバ元の基地局12-1から基地局12-3 に対して送信された音声データと、ハンドオ ーバ先の基地局12-1から基地局12-3に対して送 される音声データと、が一致したタイミン で、ハンドオーバ先の基地局12-2と基地局12- 3との間にRTPセッションが確立されるため、 ンドオーバ中の移動局14-1から送信されたデ タの消失を防ぐことができる。

 なお、本発明は、上記実施形態に限定さ るものではなく、種々の変形実施が可能で る。たとえば、以上の説明では、基地局間 IP網で接続された移動通信システムにおけ 音声通信に本発明を適用したが、本発明は 基地局間がIP網以外のネットワーク(無線網 もよい)で接続された移動通信システムでの 信全般に適用可能である。また、基地局間 データ伝送には、RTPに限らず、UDPその他の ロトコルを適用してもよい。