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Title:
MOBILE TERMINAL APPARATUS AND MOBILE TERMINAL APPARATUS CONTROL METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/102436
Kind Code:
A1
Abstract:
In a case of using an authentication apparatus, which is independent of a mobile terminal, to effect a wireless authentication, the power consumption can be compressed as compared to the conventional art without increasing the delay in the authentication. There are included a timing error determining means (33) that determines, as an error amount, a deviation of synchronization based on a timing at which a radio signal is detected in a successful authentication state; an error amount storing means (25) that stores the information of the determined error amount; a timing correction value calculating means (34) that calculates a correction value to be used for modifying the timing, based on the stored error amount information, when no radio signals can be received or in a failed authentication state; and a radio signal searching means (35) that tries to receive the radio signals at timings, which are decided based on the correction value generated by the timing correction value calculating means (34), over an interval shorter than the appearance period of the radio signals when no radio signals can be received or in a failed authentication state.

Inventors:
KAGEYAMA TAKATOSHI
Application Number:
PCT/JP2007/053111
Publication Date:
August 28, 2008
Filing Date:
February 20, 2007
Export Citation:
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Assignee:
MATSUSHITA ELECTRIC IND CO LTD (JP)
KAGEYAMA TAKATOSHI
International Classes:
G06F21/30; G06F21/34; G06F21/35; G06F21/44; G06F21/60; G06F21/62; G06F21/88; H04B7/26; H04M1/73; H04W56/00
Foreign References:
JP2006020006A2006-01-19
JPH09321687A1997-12-12
JPH11234751A1999-08-27
Attorney, Agent or Firm:
ICHIKAWA, Toshimitsu et al. (7-13 Nishi-Shimbashi 1-chom, Minato-ku Tokyo 03, JP)
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Claims:
 携帯端末及びそれと独立した認証装置とで構成され、前記認証装置が認証用の無線信号を間欠的にかつ周期的に繰り返し送出し、前記携帯端末が前記認証装置から受信した無線信号に基づいて認証の成否を識別し使用制限の制御を実施するシステムに前記携帯端末として用いられる携帯端末装置であって、
 前記携帯端末上で、前記認証装置からの無線信号を受信できかつ認証に成功している認証成功状態で、前記無線信号のそれぞれを検出した第1のタイミングに基づいて互いに隣接する2つの前記無線信号の出現周期を算出し、前記第1のタイミングと前記出現周期とに基づいて推定される第2のタイミングを決定し、前記第2のタイミングと前記無線信号を実際に検出した第3のタイミングとのずれを誤差量として検出するタイミング誤差検出手段と、
 前記タイミング誤差検出手段が検出した誤差量の情報を保存する誤差量保存手段と、
 前記携帯端末上で、前記認証装置からの無線信号を受信できないか又は認証に失敗している認証失敗状態で、前記誤差量保存手段が保持している誤差量の情報に基づいて、前記第2のタイミングを修正するための補正値を算出するタイミング補正値算出手段と、
 前記携帯端末上で、前記認証装置からの無線信号を受信できないか又は認証に失敗している認証失敗状態では、前記第2のタイミングと、前記タイミング補正値算出手段が生成した補正値とに基づいて決定したタイミングで、前記出現周期よりも短い期間に渡って前記無線信号の受信を試みる無線信号サーチ手段と
 を設けたことを特徴とする携帯端末装置。
 請求項1に記載の携帯端末装置において、前記無線信号サーチ手段は、前記認証装置からの無線信号を受信できないか又は認証に失敗している認証失敗状態で、予め定めた所定期間もしくは前記出現周期の倍数に相当する期間を経過しても無線信号を受信できない場合には、前記出現周期の複数回に一回の割合で、前記出現周期と同等の期間の全体に渡って前記無線信号の受信を試みることを特徴とする携帯端末装置。
 請求項1に記載の携帯端末装置において、
 前記無線信号サーチ手段は、前記認証装置からの無線信号を受信できないか又は認証に失敗している認証失敗状態で、前記認証装置に相当する複数の認証コードが予め登録されている場合には、認証失敗状態になった直後については、前記出現周期と同等の期間の全体に渡って前記無線信号の受信を試みることを特徴とする携帯端末装置。
 携帯端末及びそれと独立した認証装置とで構成され、前記認証装置が認証用の無線信号を間欠的にかつ周期的に繰り返し送出し、前記携帯端末が前記認証装置から受信した無線信号に基づいて認証の成否を識別し使用制限の制御を実施するシステムに前記携帯端末として用いられる携帯端末装置を制御するための携帯端末装置の制御方法であって、
 前記携帯端末上で、前記認証装置からの無線信号を受信できかつ認証に成功している認証成功状態で、前記無線信号のそれぞれを検出した第1のタイミングに基づいて互いに隣接する2つの前記無線信号の出現周期を算出し、前記第1のタイミングと前記出現周期とに基づいて推定される第2のタイミングを決定し、前記第2のタイミングと前記無線信号を実際に検出した第3のタイミングとのずれを誤差量として検出するタイミング誤差検出ステップと、
 前記タイミング誤差検出ステップで検出された誤差量の情報を保存する誤差量保存ステップと、
 前記携帯端末上で、前記認証装置からの無線信号を受信できないか又は認証に失敗している認証失敗状態で、前記誤差量保存ステップで保存された誤差量の情報に基づいて、前記第2のタイミングを修正するための補正値を算出するタイミング補正値算出ステップと、
 前記携帯端末上で、前記認証装置からの無線信号を受信できないか又は認証に失敗している認証失敗状態では、前記第2のタイミングと、前記タイミング補正値算出ステップで生成された補正値とに基づいて決定したタイミングで、前記出現周期よりも短い期間に渡って前記無線信号の受信を試みる無線信号サーチステップと
 を設けたことを特徴とする携帯端末装置の制御方法。
Description:
携帯端末装置及び携帯端末装置 制御方法

 本発明は、例えば携帯電話端末のように 用制限機能を有する携帯端末装置及び携帯 末装置の制御方法に関する。

 近年、電気通信技術の進歩に伴い、携帯 話端末のような携帯端末装置の利用が広く 及している。このような携帯端末装置は、 理的な接続が不要な通信回線等を利用して 用でき、小型で可搬性を有するため携帯可 であるという利点もあるが、紛失したり或 は盗難されたりしやすいという欠点もある 携帯端末装置が紛失したり或いは盗難され りした場合、第三者に携帯端末装置内の個 情報を見られてしまったり、電子マネーを 用されてしまうという可能性があった。

 そこで、携帯電話端末などの携帯端末装 には一般的に使用制限機能が搭載されてい 。すなわち、使用者が使用制限機能を有効 した場合には、使用者個人が事前に定めた スワードなどを入力しない限り、個人情報 閲覧や電子マネーの使用などの機能を使用 きないように使用制限をかけるものである

 このような使用制限機能は、紛失や盗難 ような特殊な条件下において、第三者の悪 から携帯端末装置上の個人情報等を保護す ためには有効であるが、正規の使用者に対 ても、正しいパスワードを入力しない限り に使用制限をかけることになるため、入力 作が煩わしく非常に不便である。また、正 の使用者であってもパスワードを忘れた場 には一部の機能を使用できなくなってしま 。

 そこで、パスワードの入力に代わる新た 認証(本人確認)技術が提案されている。例 ば、特許文献1に開示された技術においては 携帯電話端末の他に認証装置としてロック 除装置を設け、携帯電話端末と正規のロッ 解除装置との距離が大きく離れた場合に、 用制限を有効にする。具体的には、ロック 除装置に内蔵されたロック解除コード送信 から所定のロック解除コードをのせた電波 送信し、これを携帯電話端末内のロック解 コード受信部で受け、あらかじめ制御部に 憶させてあるコードと照合する。携帯電話 末は、照合した結果が一致した場合は使用 限を一定時間解除し、一方、一致するロッ 解除コードを一定時間受信しない場合(ロッ ク解除装置が離れた場合)は再度使用制限を けるように制御する。

 しかし、このような認証技術を採用する 合には、携帯電話端末側ではロック解除装 から周期的に送出される電波の受信を常に みて受信したロック解除コードを監視する 要があるため、受信回路の頻繁な動作によ 携帯電話端末の電力消費が増大するという 題がある。

 携帯電話端末における電力消費を抑制す ための従来技術は、例えば特許文献2及び特 許文献3に開示されている。

 特許文献2においては、CDMA携帯電話が圏 復帰時の待ち受け処理の速やかな実施を確 しつつ、セルサーチの実施による電力消費 を抑制するための技術を開示している。す わち、CDMA携帯電話が圏内から圏外へ移行し とき、移行時を含む所定時間内のCDMA携帯電 話における受信電界強度の低下速度を調べ、 受信電界強度の低下速度が急激であれば、セ ル移動無しの圏内から圏外への移動と判断し 、圏外期間中、セルサーチを中止し、圏外移 行前の初期同期及びロングコードに基づく待 ち受け処理のまま、圏内復帰する。

 特許文献3においては、携帯電話端末のよう な通信端末装置を、他の端末装置との間で低 消費電力で迅速に無線接続できるようにする ための技術を開示している。すなわち、通信 を行う2台の機器の一方がマスタとなり、他 がスレーブとなり、マスタからの信号をス ーブが検出して、2台の機器の無線接続を行 無線通信方式を用いる。そして、通信端末 置と無線キー装置とで無線通信を行う場合 、通信端末装置及び無線キー装置は、無線 信を行う通信手段と制御手段をそれぞれ備 、通信端末装置と無線キー装置との無線通 状態が非接続の場合に、マスタとなる側で 非接続の時間に応じて周期を複数段階に変 させて間欠的にスレーブからの応答を求め 信号を送信し、スレーブとなる側で、非接 の時間に応じて周期を複数段階に変化させ 間欠的にマスタからの信号を探索する受信 行うように制御する。

特開平9-64967号公報

特開2001-285178号公報

特開2006-20005号公報

 しかしながら、例えば特許文献1のように 、携帯電話端末及びそれと独立した認証装置 (ロック解除装置)を用いて使用制限の制御を 施するようなシステムにおいては、携帯電 端末の動作と認証装置の動作とがそれぞれ 立しているため両者の動作タイミングが同 しておらず、特許文献2に開示されているよ うな技術は採用できない。

 つまり、特許文献2の技術では、圏外/圏 の区別にかかわらず、基地局の動作が変化 ず、携帯電話端末の動作と基地局の動作と 同期していることを前提として、圏外中も 外移行前の初期同期のタイミング及びロン コードに基づく待ち受け処理をおこなって る。従って、携帯電話端末と認証装置との の動作タイミングが認証状態と非認証状態 でずれているシステムには特許文献2の技術 適用できない。

 仮に、携帯電話端末と認証装置との間の 作タイミングを一時的に同期させることが きたとしても、両者は互いに独立した水晶 よって生成されるクロックパルスのタイミ グに従って動作するので、携帯電話端末側 動作タイミングと認証装置側の動作タイミ グとの間にはばらつきが生じ、両者の同期 ずれるのは避けられない。そのため、携帯 話端末側で、認証装置が無線信号を送出す と予想されるタイミングだけで無線信号を ち受けると、正規の認証装置が近くに存在 るにもかかわらずタイミングのずれによっ 認証装置からの無線信号を受信できない状 になり認証に大きな遅延が発生する。

 また、特許文献3の技術では、非接続の時 間経過の長さに応じて、送受信期間と休止期 間との割合を段階的に変化させて低消費電力 化を図っているが、送受信期間中は連続的に 送信又は受信を行う必要があるのでまだまだ 消費電力が大きい。

 本発明は、携帯端末及びそれと独立した 証装置を用いて両者間の無線通信による認 に基づいて使用制限の制御を実施するシス ムにおいて、認証の遅延を増大することな 電力消費を従来よりも抑制することが可能 携帯端末装置及び携帯端末装置の制御方法 提供することを目的とする。

 本発明の携帯端末装置は、携帯端末及び れと独立した認証装置とで構成され、前記 証装置が認証用の無線信号を間欠的にかつ 期的に繰り返し送出し、前記携帯端末が前 認証装置から受信した無線信号に基づいて 証の成否を識別し使用制限の制御を実施す システムに前記携帯端末として用いられる 帯端末装置であって、前記携帯端末上で、 記認証装置からの無線信号を受信できかつ 証に成功している認証成功状態で、前記無 信号のそれぞれを検出した第1のタイミング に基づいて互いに隣接する2つの前記無線信 の出現周期を算出し、前記第1のタイミング 前記出現周期とに基づいて推定される第2の タイミングを決定し、前記第2のタイミング 前記無線信号を実際に検出した第3のタイミ グとのずれを誤差量として検出するタイミ グ誤差検出手段と、前記タイミング誤差検 手段が検出した誤差量の情報を保存する誤 量保存手段と、前記携帯端末上で、前記認 装置からの無線信号を受信できないか又は 証に失敗している認証失敗状態で、前記誤 量保存手段が保持している誤差量の情報に づいて、前記第2のタイミングを修正するた めの補正値を算出するタイミング補正値算出 手段と、前記携帯端末上で、前記認証装置か らの無線信号を受信できないか又は認証に失 敗している認証失敗状態では、前記第2のタ ミングと、前記タイミング補正値算出手段 生成した補正値とに基づいて決定したタイ ングで、前記出現周期よりも短い期間に渡 て前記無線信号の受信を試みる無線信号サ チ手段とを設けたことを特徴とする。

 この構成により、携帯端末と正規の認証 置との間で通信が可能な認証成功状態で、 記認証装置が無線信号を送出するタイミン を推定するために利用可能な誤差量を前記 イミング誤差検出手段が算出し、この誤差 の情報を誤差量保存手段が保存しておく。 して、携帯端末と正規の認証装置との間で 信ができない認証失敗状態になると、タイ ング補正値算出手段が前記誤差量保存手段 保持している誤差量の情報に基づいて、前 第2のタイミングを修正するための補正値を 算出する。更に、無線信号サーチ手段は前記 第2のタイミングと前記タイミング補正値算 手段が生成した補正値とに基づいて決定し タイミングで、前記出現周期よりも短い期 に渡って前記無線信号の受信を試みる。

 すなわち、前記認証成功状態で算出され 誤差量には、正規の認証装置が無線信号を 出する周期及び送出タイミングに関するば つきや、携帯端末が無線信号の受信を試み タイミングに関するばらつきや、認証装置 携帯端末との間の動作タイミングの相対的 ずれが含まれているが、前記誤差量から求 られる補正値を用いて前記第2のタイミング を修正することにより、認証失敗状態であっ ても、正規の認証装置が無線信号を送出する タイミングと携帯端末が無線信号の受信を試 みるタイミングとを正しく同期させることが 可能になる。そのため、無線信号サーチ手段 は前記出現周期の全体に相当する期間に渡っ て前記無線信号の受信を試みる必要がなく、 正規の認証装置が無線信号を送出すると予想 される短期間に無線信号の受信を試みるだけ で、正規の認証装置が携帯端末の近傍に存在 する状態になれば、携帯端末は正規の認証装 置からの無線信号を検出できる。従って、携 帯端末が認証装置からの無線信号を検出する ための受信動作は時間が短くなり、それによ って生じる電力消費も大幅に削減される。

 また、本発明の携帯端末装置は、前記無 信号サーチ手段は、前記認証装置からの無 信号を受信できないか又は認証に失敗して る認証失敗状態で、予め定めた所定期間も くは前記出現周期の倍数に相当する期間を 過しても無線信号を受信できない場合には 前記出現周期の複数回に一回の割合で、前 出現周期と同等の期間の全体に渡って前記 線信号の受信を試みることを特徴とする。

 この構成により、特殊な条件下において 、正規の認証装置が無線信号を送出するタ ミングと携帯端末が無線信号の受信を試み タイミングとを正しく同期させることを想 している。例えば、認証装置側で電源であ 電池を交換した場合や、リセット動作を行 たような場合には、正規の認証装置が無線 号を送出するタイミングがそれ以前と比べ 大きく変化するので、認証装置と携帯端末 の間の同期がずれる。従って、前記無線信 サーチ手段が短期間だけで無線信号の受信 試みると、同期ずれによっていつまでも無 信号を検出できない状態が発生しうる。そ で、前記出現周期の複数回に一回の割合で 前記出現周期と同等の期間の全体に渡って 記無線信号の受信を試みることにより、特 な条件下で同期がずれた場合であっても、 規の認証装置が携帯端末の近傍に存在する 態になれば、携帯端末は正規の認証装置か の無線信号を検出できる。

 また、本発明の携帯端末装置は、前記無 信号サーチ手段は、前記認証装置からの無 信号を受信できないか又は認証に失敗して る認証失敗状態で、前記認証装置に相当す 複数の認証コードが予め登録されている場 には、認証失敗状態になった直後について 、前記出現周期と同等の期間の全体に渡っ 前記無線信号の受信を試みることを特徴と る。

 この構成により、正規の認証装置が複数 在しうる環境を想定している。正規の認証 置が複数存在する場合には、それぞれが独 の認証コードを有する正規の認証装置の各 が互いに独立したタイミングで無線信号を 出しているので、実際に使用する認証装置 合わせて携帯端末の動作タイミングを変更 ないと同期ずれが発生する。そこで、前記 線信号サーチ手段は、前記認証装置からの 線信号を受信できないか又は認証に失敗し いる認証失敗状態で、前記認証装置に相当 る複数の認証コードが予め登録されている 合には、その直後(初回の)については、前 出現周期と同等の期間の全体に渡って前記 線信号の受信を試みる。従って、ユーザが 用する認証装置を交換することにより認証 敗状態に変化したような場合であっても、 の直後の(初回の)検出動作で交換後の新たな 認証装置が送出する無線信号を検出できるの で、認証の遅延を最小限に抑制できる。

 また、本発明の携帯端末装置は、携帯端 及びそれと独立した認証装置とで構成され 前記認証装置が認証用の無線信号を間欠的 かつ周期的に繰り返し送出し、前記携帯端 が前記認証装置から受信した無線信号に基 いて認証の成否を識別し使用制限の制御を 施するシステムに前記携帯端末として用い れる携帯端末装置を制御するための携帯端 装置の制御方法であって、前記携帯端末上 、前記認証装置からの無線信号を受信でき つ認証に成功している認証成功状態で、前 無線信号のそれぞれを検出した第1のタイミ ングに基づいて互いに隣接する2つの前記無 信号の出現周期を算出し、前記第1のタイミ グと前記出現周期とに基づいて推定される 2のタイミングを決定し、前記第2のタイミ グと前記無線信号を実際に検出した第3のタ ミングとのずれを誤差量として検出するタ ミング誤差検出ステップと、前記タイミン 誤差検出ステップで検出された誤差量の情 を保存する誤差量保存ステップと、前記携 端末上で、前記認証装置からの無線信号を 信できないか又は認証に失敗している認証 敗状態で、前記誤差量保存ステップで保存 れた誤差量の情報に基づいて、前記第2のタ イミングを修正するための補正値を算出する タイミング補正値算出ステップと、前記携帯 端末上で、前記認証装置からの無線信号を受 信できないか又は認証に失敗している認証失 敗状態では、前記第2のタイミングと、前記 イミング補正値算出ステップで生成された 正値とに基づいて決定したタイミングで、 記出現周期よりも短い期間に渡って前記無 信号の受信を試みる無線信号サーチステッ とを設けたことを特徴とする。

 この構成により、携帯端末が認証装置か の無線信号を検出するための受信動作は時 が短くなり、それによって生じる電力消費 大幅に削減される。

 本発明によれば、前記誤差量から求めら る補正値を用いて前記第2のタイミングを修 正することにより、認証失敗状態であっても 、正規の認証装置が無線信号を送出するタイ ミングと携帯端末が無線信号の受信を試みる タイミングとを正しく同期させることが可能 になる。そのため、無線信号サーチ手段は前 記出現周期の全体に相当する期間に渡って前 記無線信号の受信を試みる必要がなく、正規 の認証装置が無線信号を送出すると予想され る短期間に無線信号の受信を試みるだけで、 正規の認証装置が携帯端末の近傍に存在する 状態になれば、携帯端末は正規の認証装置か らの無線信号を検出できる。従って、携帯端 末が認証装置からの無線信号を検出するため の受信動作は時間が短くなり、それによって 生じる電力消費も大幅に削減される。

 例えば、認証装置が無線信号を送出する 期が1秒で、1周期の間に無線信号を送出す 時間の長さが(1/100)秒であるような条件を想 すると、認証装置と携帯端末との同期がと ていない場合には、携帯端末は1秒間の全体 に渡って認証装置からの無線信号の検出を続 ける必要がある。しかし、同期が取れている 場合には(1/100)秒に余裕分の時間を加えた時 だけ無線信号の受信動作を試みるだけでも 確実に無線信号を検出できるので、それに う電力消費は数十分の1に削減可能である。

第1の実施の形態における携帯端末装置 を含むシステムの構成例を示すブロック図で ある。 図1に示すシステムの認証に関する基本 的な動作例を示すシーケンス図である。 図1に示す携帯端末装置と無線認証ユニ ットとの間の通信に関する動作例を示すタイ ムチャートである。 図1に示す携帯端末装置の認証に関する 主要な制御の内容を示すフローチャートであ る。 図1に示す携帯端末装置と無線認証ユニ ットとの間の認証中の通信に関する動作例を 示すタイムチャートである。 図1に示す携帯端末装置と無線認証ユニ ットとの間のサーチ待ち受け中の通信に関す る動作例を示すタイムチャートである。 図1に示す携帯端末装置が検出する補正 値の分布例を示すグラフである。 第2の実施の形態におけるシステムの構 成例を示す平面図である。 第2の実施の形態における携帯端末装置 と無線認証ユニットとの間の通信に関する動 作例を示すタイムチャートである。 第3の実施の形態における携帯端末装 と無線認証ユニットとの間の通信に関する 作例を示すタイムチャートである。 第3の実施の形態における携帯端末装 の無線認証部の構成を示すブロック図であ 。

符号の説明

 10 携帯端末装置
 11 通信用アンテナ
 12 認証用アンテナ
 13 通信部
 14 制御部
 15 無線認証部
 16 スピーカ
 17 表示部
 18 操作部
 21 送受信部
 22 変復調部
 23 制御部
 24 ID記憶部
 25 補正値記憶部
 26 タイマー部
 27 カウンター部
 31 無線認証制御部
 32 タイミング検出部
 33 補正値算出部
 34 サーチ待受算出部
 35 サーチ待受調整部
 40 無線認証ユニット
 41 アンテナ
 42 送受信部
 43 変復調部
 44 タイマー部
 45 制御部
 46 ID記憶部

 (第1の実施の形態)
 本発明の携帯端末装置及び携帯端末装置の 御方法に関する1つの実施の形態について、 図1~図7を参照しながら以下に説明する。

 図1は第1の実施の形態における携帯端末 置を含むシステムの構成例を示すブロック である。図2は図1に示すシステムの認証に関 する基本的な動作例を示すシーケンス図であ る。図3は図1に示す携帯端末装置と無線認証 ニットとの間の通信に関する動作例を示す イムチャートである。図4は図1に示す携帯 末装置の認証に関する主要な制御の内容を すフローチャートである。図5は図1に示す携 帯端末装置と無線認証ユニットとの間の認証 中の通信に関する動作例を示すタイムチャー トである。図6は図1に示す携帯端末装置と無 認証ユニットとの間のサーチ待ち受け中の 信に関する動作例を示すタイムチャートで る。図7は図1に示す携帯端末装置が検出す 補正値の分布例を示すグラフである。

 図1に示すシステムは、1台の携帯端末装 10と1台の無線認証ユニット40とで構成されて おり、携帯端末装置10と無線認証ユニット40 は物理的に完全に分離されている。現実的 は、携帯端末装置10として例えば携帯電話端 末のような装置を想定することができ、無線 認証ユニット40についてはユーザが身に付け ことのできる小型無線機のような装置を想 することができる。

 無線認証ユニット40は、携帯端末装置10の 正規の使用者のみが所持すべき固有の装置で あり、正規の使用者の本人確認をするために 用いられる。具体的には、無線認証ユニット 40は正規の使用者に割り当てられた固有の識 情報(IDコード)を保持しており、この識別情 報を無線信号として定期的に送出する。携帯 端末装置10は、無線認証ユニット40から送出 れる無線信号を受信し、それに含まれる識 情報が特定の識別情報と一致するか否かを べることにより認証を行う。認証に失敗し 場合には、携帯端末装置10は個人情報の閲覧 などの特定の機能について使用制限をかける 。

 つまり、正規の使用者が携帯端末装置10 使用する場合には、その使用者が無線認証 ニット40を所持しており、携帯端末装置10は の近傍に存在する無線認証ユニット40から 出される無線信号を受信できるので、認証 成功し携帯端末装置10の使用制限は自動的に 解除される。一方、正規の無線認証ユニット 40を所持していない第三者が携帯端末装置10 使用を試みる場合には、携帯端末装置10の近 傍に無線認証ユニット40が存在せず、携帯端 装置10が正しい識別情報を含む無線信号を 信できないため、使用制限が自動的にかか 。

 図1に示す携帯端末装置10は、通信用アン ナ11と、認証用アンテナ12と、通信部13と、 御部14と、無線認証部15と、スピーカ16と、 示部17と、操作部18とを備えている。

 通信部13は、携帯端末装置10の音声通話や データ通信などの通信機能を実現するために 、通信用アンテナ11を利用し所定の無線基地 との間で無線信号のやりとりを行う。制御 14は携帯端末装置10の全体の制御を行う。ス ピーカ16は通信部13が受信した音声や音響を 力するために利用される。表示部17は通信部 13の通信機能により送受信される様々な情報 、入力操作に関する案内に関する情報など 表示するために利用される。操作部18は利 者からの入力操作を受け付けるために用い れる。無線認証部15は、認証用アンテナ12を して無線認証ユニット40との間で所定の無 信号のやりとりを行い認証の成否を識別す 。

 携帯端末装置10の無線認証部15の内部には 、図1に示すように送受信部21と、変復調部22 、制御部23と、ID記憶部24と、補正値記憶部2 5と、タイマー部26とが備わっている。

 送受信部21は、認証動作用の無線信号に する送信処理及び受信処理を行う。変復調 22は、送信対象の信号を変調して送受信部21 与え、送受信部21が受信した信号を復調し 制御部23に与える。ID記憶部24は、認証動作 使用する正規のIDコード(使用者もしくは端 等に割り当てられた固有の情報)の情報を1つ 以上保持している。補正値記憶部25は、無線 証部15と無線認証ユニット40との動作タイミ ングを同期させるために必要な補正値を記憶 するために用いられる。タイマー部26は、無 認証部15の動作タイミングを制御するため 必要な時間の計時を行う。

 無線認証部15内の制御部23は、認証動作に 関する様々な制御を実施する。この制御部23 は、無線認証制御部31と、タイミング検出 32と、補正値算出部33と、サーチ待受算出部3 4と、サーチ待受調整部35とが備わっている。

 無線認証制御部31は認証動作に関する基 的な制御を実施する。タイミング検出部32は 、送受信部21が受信し変復調部22が復調した ータに基づいてタイミングを検出し、基準 なるタイミングを生成する。補正値算出部33 は、前回検出したタイミングから生成した基 準タイミングと今回検出したタイミングとの 差分をとり、ずれ量を求める。補正値算出部 33が求めたずれ量は補正値として補正値記憶 25に記憶される。サーチ待受算出部34は、補 正値記憶部25に記憶されたずれ量に基づいて サーチ信号を待ち受けるときのずれ量とば つきを算出する。サーチ待受調整部35は、 出したずれ量をタイマー値に加算し、タイ ングを調整するとともに、ばらつきを加算 て受信期間を調整する。

 一方、無線認証ユニット40には図1に示す うにアンテナ41と、送受信部42と、変復調部 43と、タイマー部44と、制御部45と、ID記憶部4 6とが備わっている。

 アンテナ41は、認証動作に用いる無線信 を送受信するために設けてある。送受信部42 は、認証動作に用いる無線信号の送信処理及 び受信処理を行う。変復調部43は、送信対象 信号を変調して送受信部42に与え、送受信 42が受信した信号を復調して制御部45に与え 。タイマー部44は、無線認証ユニット40の動 作タイミングを制御するために必要な時間を 計時する。制御部45は、無線認証ユニット40 全体の動作を制御する。ID記憶部46は、認証 用いる固有のIDコードの情報を予め保持し いる。

 次に、携帯端末装置10上の無線認証部15と 無線認証ユニット40との間の無線信号のやり りによって実現する無線認証の基本的な動 について説明する。

 図2(a)に示す「サーチ時動作」のように、 無線認証ユニット40は定期的にサーチ信号(無 線信号)をアンテナ41から送信する。無線認証 ユニット40と携帯端末装置10とが接近し、無 認証ユニット40の送出するサーチ信号を携帯 端末装置10が受信すると、携帯端末装置10上 無線認証制御部31はサーチ信号に含まれる無 線認証ユニットのIDコード(ID記憶部46が保持 ているデータ)と自己(携帯端末装置)の持つID コード(ID記憶部24が保持しているデータ)とを 照合し、予め登録されている組み合わせのID ードであれば応答信号(無線信号)を無線認 ユニット40に返す。無線認証ユニット40にお ても、携帯端末装置10が送出した応答信号 含まれている携帯端末装置のIDコードと自己 (無線認証ユニット)の持つIDコードとを照合 る。

 互いに確認ができたあとは、図2(b)に示す 「認証時動作」のように一定周期毎に正規の 相手かどうかを確認するための認証信号(無 信号)を送受信する。

 ここで、携帯端末装置10と無線認証ユニ ト40とが互いに認証に成功している間は、携 帯端末装置10における様々な機能の使用制限 解除されているので、無線認証ユニット40 所持している正規のユーザは普通に携帯端 装置10を操作して使用できる。しかし、第三 者が携帯端末装置10を使用する場合や、正規 無線認証ユニット40が携帯端末装置10から離 れている場合には、無線認証に失敗すること になる。

 無線認証に失敗した状態では、携帯端末 置10の制御部14が特定の機能について自動的 に使用制限をかけるので、第三者に対しては 携帯端末装置10の一部又は全ての機能を使用 きない状態になる。しかし、正規のユーザ 携帯端末装置10を操作する場合であっても 正規の無線認証ユニット40が携帯端末装置10 ら離れた位置に移動すると、無線認証が正 に行われずに認証が途切れてしまうので、 用制限がかかり特定の機能が利用できない 態になる。

 従って、正規の無線認証ユニット40と携 端末装置10が離れた状態から近付いた場合に は、認証が途切れた状態から再び正常な認証 状態にすばやく回復する必要がある。そこで 、無線認証ユニット40は定期的にサーチ信号 送信し、携帯端末装置10はこのサーチ信号 受信するまで、定期的に受信動作を実施す 。携帯端末装置10が再度サーチ信号を受信し た場合には、応答信号を返し、図10(a)、(b)に すような認証動作を実行する。

 ところで、携帯端末装置10及び無線認証 ニット40はそれぞれに内蔵された水晶などの 振動子(図示せず)の物理特性等により定まる 波数のクロックパルスを計数することによ 動作タイミングが決定される。従って、携 端末装置10の動作タイミングと無線認証ユ ット40の動作タイミングとは基本的に同期し ていない。

 従って、例えば図3(a)に示すように、無線 認証ユニット40が間欠的に無線信号を送出す 場合には、仮に送出周期(T1)及び送出する時 間の長さ(T2)が一定であったとしても、携帯 末装置10側では無線認証ユニット40が無線信 を送出するタイミングを事前に把握できな 。そのため、従来の制御では図3(a)に示すよ うに、無線認証ユニット40の送出周期T1より い期間T3の全体に渡って携帯端末装置10の無 認証部15が受信動作を継続しない限り、無 認証ユニット40の送出する無線信号をすばや く検出することができなかった。

 しかし、長い期間T3の全体に渡って受信 作を継続することになると、電力消費の増 は避けられない。そこで、図1に示す携帯端 装置10においては、無線認証ユニット40が無 線信号を送出するタイミングを無線認証部15 内部で推定する。その結果、図3(b)に示すよ うに、携帯端末装置10は無線認証ユニット40 無線信号を送出すると予想されるタイミン の近傍で受信処理を行うだけで、無線認証 ニット40からの無線信号をすばやく検出でき る。そのため、電力消費の大幅な削減が可能 になる。

 このような携帯端末装置10における特徴 な動作の詳細について以下に説明する。携 端末装置10上の無線認証部15の主要な動作が 4に示されている。また、認証モード時(図2( b)の状態)に無線認証ユニット40と携帯端末装 10との間で伝送される無線信号に関する送 信タイミングの具体例が図5に示されている また、サーチモード時(図2(a)の状態)に無線 証ユニット40と携帯端末装置10との間で伝送 される無線信号に関する送受信タイミングの 具体例が図6に示されている。なお、図6(b)は 6(a)の一部分を拡大した状態を表している。 更に、タイミングのずれ量に関する具体的な 分布例が図7に示されている。

 認証モードにおいては、無線認証部15は 4に示すステップS11、S12、S13の処理を繰り返 。

 すなわち、ステップS11では、無線認証部1 5は無線認証ユニット40から無線信号として送 信された認証信号を受信して復調し、送信元 が正規の無線認証ユニット40であるか否かを 別する。また、無線認証部15側で生成した 証信号を無線信号として無線認証ユニット40 に返送する。認証に成功している間はステッ プS11からステップS12を通ってステップS13に進 み、認証に失敗するとステップS12からステッ プS14に進む。ステップS13では、次に説明する 補正値(δ’n:n=1,2,3,・・・)を補正値記憶部25 記憶する。

 図5に示す動作例においては、無線認証ユ ニット40における認証信号送信周期(基準とな る周期)Tは一定であるが、無線認証ユニット4 0は実際には内部のクロックパルスを計数す ことにより決定されるタイミング(ばらつき 含む)で認証信号を送出するので、無線認証 ユニット40における実際の認証信号送信周期T A'n(n=1,2,3,・・・)にはばらつきが生じる。a'n(n =1,2,3,・・・)が認証信号送信周期TA'nのばらつ きを表している。

 一方、携帯端末装置10においては無線認 ユニット40が送出する認証信号の現れるタイ ミングに合わせて同期を取り認証信号の受信 を試みることになるが、携帯端末装置10自身 動作タイミングは携帯端末装置10内部のク ックパルスを計数することにより決定され のでばらつきを含む。更に、携帯端末装置10 に無線信号として到来する認証信号が実際に 現れる周期にも前述のばらつきa'n(n=1,2,3,・・ ・)が含まれている。

 従って、携帯端末装置10において、過去 認証信号を実際に受信したタイミングから められる受信周期TB'n(n=1,2,3,・・・)にもばら つきが生じる。例えば、図5において携帯端 装置10は時刻t1から受信周期TB'1を経過した時 点である時刻t21で次の認証信号の先端が現れ ると予想しているが、実際には時刻t21よりも 遅い時刻t22で認証信号の先端が検出される。 同様に、時刻t22から受信周期TB'2を経過した 点である時刻t31で次の認証信号の先端が現 ると予想しているが、実際には時刻t31より 早い時刻t32で認証信号の先端が検出される 更に、時刻t32から受信周期TB'3を経過した時 である時刻t41で次の認証信号の先端が現れ と予想しているが、実際には時刻t41よりも い時刻t42で認証信号の先端が検出される。

 そこで、携帯端末装置10の無線認証部15は 、予測した受信タイミングと実際に認証信号 を受信したタイミングとの差分を補正値δ'n(n =1,2,3,・・・)として検出し、図4のステップS13 で補正値記憶部25に記憶する。

 また、この補正値δ'nを用いて受信タイミ ングを補正する。例えば、図5に示すように 刻t1から受信周期TB'1を経過した時点である 刻t21で次の認証信号の先端が現れると予想 ているときに、実際には時刻t22で認証信号 先端が現れた場合には、時刻t21と時刻t22と 差分であるδ'1を補正値として検出し、これ 次の受信周期TB'2に反映する。つまり、(TB'2= TB'1+δ'1)とする。

 一方、無線認証動作が途切れた場合には 携帯端末装置10はサーチモードに遷移し、 度無線認証を行うためにサーチ信号を待ち ける。この場合、携帯端末装置10は無線認証 ユニット40からの無線信号を検出できない状 になるので、受信タイミングの同期をとる とができない。もしも受信周期の長さを固 してそのタイミングでサーチ信号を待ち受 ると、前述のタイミングのばらつきの影響 よって生じる誤差が累積し、無線認証ユニ ト40がサーチ信号を送出するタイミングと 携帯端末装置10がサーチ信号を待ち受けるタ イミングとがずれてしまう。

 そこで、無線認証動作が途切れた場合に 、携帯端末装置10の無線認証部15は、認証モ ードの際に検出された補正値δ'nを用いて実 の受信タイミングを推定し、受信期間のタ ミング及び長さを決定する。

 無線認証動作が途切れた場合には、無線 証部15の動作は図4のステップS12からステッ S14に進む。ステップS14では、サーチ信号の 信タイミングを決めるタイマー部26の動作 起動する。

 ステップS15では、補正値記憶部25から補正 δ'nを読み出し、これらの補正値δ'nの複数個 (m個)の平均値(δ')とずれ量(r')とを求める(図7 照)。更に、補正値の平均値δ'及びずれ量r' 基づいて、基準タイミング(δ)及び推定ずれ 量(r)を求める(数1参照)。

 ステップS16では、前記推定ずれ量(r)に基 いて受信期間の長さを決定する。すなわち 最大のずれ量が発生した場合であってもサ チ信号が現れる期間が前記受信期間に確実 含まれるように受信期間を決定する。

 ステップS17では、ステップS15で求めた基 タイミング(δ)とステップS16で決定した受信 期間の長さとに基づいて、ステップS14で起動 したタイマーの値を修正する。

 所定の時間(タイマー値0)になったらステ プS18からステップS19に進み、サーチ信号の 信動作を開始する。そして、サーチ信号を 信できる状態になるまで、ステップS14~ステ ップS20の動作を繰り返す。

 具体的な動作例について図6を参照しなが ら説明する。図6(a)においては、時刻t1で無線 認証動作が途切れたため、その後サーチモー ドに遷移した場合を想定している。サーチモ ードに遷移した後で無線認証部15がサーチ信 の受信を試みる受信タイミングは、図4のス テップS14以降の処理によって決定される。

 図6に示された各記号は、それぞれ次のパラ メータを表している。
S:サーチ信号の長さ
TA:無線通信ユニットの送信周期
N:TB間に無線通信ユニットが送信する回数
R1、R2、R3:携帯端末装置の受信期間(長さ)
TB:携帯端末装置の受信周期
an:無線通信ユニットの送信周期(TA×N)ごとの らつき
r:認証中のずれ量から求めたTB周期ごとの推 したずれ量

 図6(b)に示すように、無線認証部15がサー 信号を受信するための各受信期間R1、R2、R3 長さは、サーチ信号の長さSと比べて大きく なっている。すなわち、最大のずれが発生し た場合であっても、各受信期間R1、R2、R3の中 に各サーチ信号の先端から後端までが確実に 入るように、サーチ信号の長さSにずれ量rの2 倍の余裕分を加えた長さを各受信期間R1、R2 R3の長さに定めてある(ステップS16に相当)。

 また、無線認証ユニット40の送信周期(TA× N)にはばらつき(an)があるが、サーチモードに おいてサーチ信号の受信を試みる受信周期TB 一定である。この受信周期TB及びそのタイ ングは、過去に受信した認証信号の出現周 (TB'n)に基づいて決定される。

 例えば図6(b)において、無線認証部15は過 に受信した認証信号の検出タイミングから 定されるサーチ信号先端の出現予想時刻t2 りもずれ量rだけ早い時刻t3から、受信期間R1 の全体に渡ってサーチ信号の受信を試みる。 更に、時刻t3から受信周期TBを経過した時刻t4 から受信期間R2の全体に渡ってサーチ信号の 信を試みる。この場合、無線認証ユニット4 0の動作タイミングと無線認証部15の動作タイ ミングとは完全には同期しておらず、無線認 証ユニット40の送出するサーチ信号が実際に れるタイミングには前述のようなばらつき あるが、無線認証部15がサーチ信号の受信 試みる際に基準となる予想時刻(t2)は前記基 タイミングδ又はずれ量(r)によって補正さ 、しかも受信期間(R1,R2,R3)の長さは予想され サーチ信号の長さSに比べてずれ量(r)相当だ け長くなっているので、同期ずれを吸収する ことができる。

 つまり、受信周期TB毎に必要最小限の受 期間(R1,R2,R3)に渡ってサーチ信号の受信を試 るだけで、同期ずれの影響を受けることな 最小限の待ち時間でサーチ信号を検出でき ので、無線認証部15の受信動作によって生 る電力消費を大幅に削減できる。

 例えば、無線認証部15がサーチ信号を受 する周期TBが1秒で、受信期間(R1,R2,R3)の長さ (1/100)秒であるような条件を想定すると、無 線認証ユニット40と無線認証部15との同期が れていない場合と比べて、サーチ信号の待 受けに要する電力消費を数十分の1に削減可 である。

 (第2の実施の形態)
 本発明の携帯端末装置及び携帯端末装置の 御方法に関するもう1つの実施の形態につい て、図8及び図9を参照しながら以下に説明す 。

 図8は第2の実施の形態におけるシステム 構成例を示す平面図である。図9は第2の実施 の形態における携帯端末装置と無線認証ユニ ットとの間の通信に関する動作例を示すタイ ムチャートである。

 第2の実施の形態は第1の実施の形態の変 例であり、基本的な構成及び動作は第1の実 の形態と同様である。但し、第2の実施の形 態では正規の無線認証ユニット40が複数存在 るシステムを想定している。

 例えば、図8に示すシステムにおいては正 規の無線認証ユニット40として、2つの無線認 証ユニット40(A)、40(B)が存在している。2つの 線認証ユニット40(A)、40(B)にはそれぞれ異な るIDコードが割り当てられており、携帯端末 置10上のID記憶部24(図1参照)にはそれぞれの 線認証ユニット40(A)、40(B)に割り当てられて いる複数のIDコードが事前に登録されている 従って、無線認証制御部31は、ID記憶部24に 録されている内容(IDコード)を参照すること により、無線認証に利用できる正規の無線認 証ユニット40が複数存在することを認識でき 。

 また、正規の無線認証ユニット40が複数 在する場合には、認証モードの際にそれぞ の無線認証ユニット40からの認証信号を受信 したタイミングをタイミング検出部32が無線 証ユニット40毎に独立に記憶する。更に、 正値算出部33は無線認証ユニット40毎にそれ れのタイミングに関する補正値を算出し、 線認証ユニット40毎に独立した情報として 正値を補正値記憶部25に保存する。従って、 サーチ待受算出部34及びサーチ待受調整部35 、サーチ信号を待ち受けるべきタイミング 、タイミング検出部32及び補正値記憶部25に 憶されている情報に基づいて無線認証ユニ ト40毎にすばやく決定することが可能であ 、少ない電力消費でサーチ信号を検出し認 の遅延時間を長くすることなく無線認証を 現できる。

 図8に示す例では、各無線認証ユニット40( A)、40(B)の位置が変化しない状態で、携帯端 装置10が(1)、(2)、(3)、(4)と順次に移動する場 合を想定している。なお、図8中に示す各円 、携帯端末装置10と各無線認証ユニット40と 無線認証する際の無線ゾーンの範囲を表し いる。(1)~(4)のそれぞれの状態で、次のよう に動作する。

 (1):携帯端末装置10は無線ゾーンが重なっ いる無線認証ユニット40(A)との間で無線認 を行い認証に成功している。

 (2):携帯端末装置10が無線認証ユニット40(A )の無線ゾーンを外れた位置に移動したため 両者の間の無線認証は途切れる。従って、 帯端末装置10は無線認証ユニット40(A)又は無 認証ユニット40(B)からのサーチ信号を待ち けることになる。ここで、携帯端末装置10上 に無線認証ユニット40(B)との間の無線信号の 期に関するタイミング情報がまだ記憶され いなければ、無線認証ユニット40(B)がサー 信号を送信する周期に相当する時間長(TB)の 体に渡って、一定の周期(受信動作の複数回 に1回の割合)で、無線認証ユニット40(B)から 出されるサーチ信号の受信を試みる。無線 証ユニット40(B)から送出されるサーチ信号の 受信を試みる期間以外については、既に記憶 されているタイミング情報に基づいて、無線 認証ユニット40(A)がサーチ信号を送信すると 想されるタイミングでのみサーチ信号の受 を試みる。

 図9に示す動作例では、時刻t1で携帯端末 置10と無線認証ユニット40(A)との間の無線認 証が途切れたため、無線認証ユニット40(B)の イミングをまだ知らない携帯端末装置10は 刻t2から時刻t3まで時間長TBに渡って無線認 ユニット40(B)から送出されるサーチ信号の受 信を試みる。ここで無線認証ユニット40(B)か のサーチ信号を検出できなければ、複数回 1回の割合で同じ動作を周期的に繰り返す。 また、時刻t3の後は、タイミングの予測が可 な無線認証ユニット40(A)からのサーチ信号 現れると予想される時刻t4から短い時間(図6 R1,R2,R3に相当)だけ無線認証ユニット40(A)か のサーチ信号の検出を試みる。

 (3):携帯端末装置10の無線ゾーンが無線認 ユニット40(B)の無線ゾーンと重なる位置に 動したので、携帯端末装置10は無線ゾーンが 無線認証ユニット40(B)からのサーチ信号を検 し、無線認証にも成功する。

 図9に示す動作例では、時刻t5から無線認 ユニット40(B)からのサーチ信号の検出を試 ているが、所定の時間長(TB)を経過する前に ーチ信号の受信に成功したため、その時点 受信動作は終了している。

 (4):携帯端末装置10が無線認証ユニット40(B )の無線ゾーンを外れる位置に移動したため 両者の間の無線認証は途切れる。従って、 帯端末装置10は、記憶されているタイミング 情報に基づいて、無線認証ユニット40(A)がサ チ信号を送出すると予想される期間と、無 認証ユニット40(B)がサーチ信号を送出する 予想される期間とのそれぞれのタイミング サーチ信号を待ち受け動作を繰り返す。そ 結果、携帯端末装置10は再び無線認証ユニッ ト40(A)との間で無線認証に成功する。

 (第3の実施の形態)
 本発明の携帯端末装置及び携帯端末装置の 御方法に関するもう1つの実施の形態につい て、図10及び図11を参照しながら以下に説明 る。

 図10は第3の実施の形態における携帯端末 置と無線認証ユニットとの間の通信に関す 動作例を示すタイムチャートである。図11 第3の実施の形態における携帯端末装置の無 認証部の構成を示すブロック図である。

 第3の実施の形態は第1の実施の形態の変 例であり、基本的な構成及び動作は第1の実 の形態と同様である。但し、第3の実施の形 態では携帯端末装置10内の無線認証部15の構 が図11に示すように変更されている。なお、 図11において第1の実施の形態と対応する要素 は同一の符号を付けて示してある。

 図1に示した無線認証ユニット40が無線信 を送出するタイミングは、内蔵された水晶 固有振動に基づいて生成されるクロックパ スに従って決定されるため、通常は大きく 化することはない。しかし、例えば無線認 ユニット40の電源である電池(図示せず)を交 換する場合のように、無線認証ユニット40の 源がリセットされた場合には、無線認証ユ ット40はリセット後に新たなタイミングで 作を開始することになる。その場合、携帯 末装置10上の無線認証部15が記憶している情 に基づいて推定したタイミングでのみサー 信号の受信を試みると、携帯端末装置10と 線認証ユニット40との同期がずれているため 、携帯端末装置10と正規の無線認証ユニット4 0とが接近している場合であっても長期間に たって無線認証が途絶えた状態が発生しう 。

 このような特殊な条件下においても、無 認証の遅延が発生するのを防止するために 第3の実施の形態では無線認証部15Bはサーチ 信号の受信を試みる動作の複数回に1回の割 で、比較的長い時間に渡ってサーチ信号の 信を試みる。

 そのため、図11に示すように、無線認証 15B内にはカウンター部27が追加されており、 カウンター部27はサーチ待受調整部35Bと接続 れている。カウンター部27は、認証が途切 た後の受信動作の回数をカウントする。そ て、カウンター部27が予め定めた回数をカウ ントしたときに所定の時間受信動作を行うよ うにサーチ待受調整部35Bに指示を与える。

 すなわち、サーチ信号を待ち受けるため 受信動作の所定回数に1回の割合で、無線認 証ユニット40がサーチ信号を送出する周期と 等の時間長の全体に渡って受信動作を継続 る。これにより、同期がずれている場合で っても、携帯端末装置10と正規の無線認証 ニット40とが接近している場合には遅延を生 じることなくサーチ信号を検出できる。

 図10に示す動作例では、時刻t1で携帯端末 装置10と無線認証ユニット40との間の無線認 が途絶えたため、次の受信動作では時刻t2か ら時刻t3までの期間TBの全体に渡って無線認 部15Bはサーチ信号の検出を試みる。この動 はカウンター部27の計数状態によって定まる 複数回に1回の割合で行われるので、次に期 TBの全体に渡ってサーチ信号の検出を試みる のは時刻t6からになる。他の時刻(t4,t5,・・・ )については、記憶しているタイミング情報 基づいて無線認証ユニット40がサーチ信号を 送出すると予想される短い期間でのみサーチ 信号の受信を試みる。

 本発明を詳細にまた特定の実施態様を参 して説明したが、本発明の精神と範囲を逸 することなく様々な変更や修正を加えるこ ができることは当業者にとって明らかであ 。

 以上のように、例えば携帯電話端末等の 帯端末装置において特定の機能の使用制限 解除するために使用者の本人確認を行う場 に、本発明を適用すれば、無線認証ユニッ 40のような認証装置と携帯端末装置との間 無線通信について、サーチ信号の待ち受け 態であっても認証の遅延時間を増大させる となく、実際の通信にかかる時間を最小限 抑制でき、携帯端末装置の電力消費を大幅 削減できる。