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Patent Searching and Data


Title:
MODEL-BODY DRIVE DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/120723
Kind Code:
A1
Abstract:
A model-body drive device has a model body (20) that is driven while being caused to travel on a travel plate (5) and also has a drive body (100) that travels below the travel plate (5) to drive the model body (20) while causing it to travel. Lifting up and swinging up of legs of the model body (20) are realized by a simple structure. In the drive body (100), magnets (mfl, mfr, mrl, mrr) are simultaneously reciprocated in the forward-backward direction along the lower surface of the travel plate (5). This causes attractive magnetic force to act on magnets (Mfl, Mfr, Mrl, Mrr) or ferromagnets on the foot ends of the legs of the model body (20) on the travel plate (5) to swing each of the legs. Even if a foot end is separated from the travel plate (5), exceeding a range in which the leg can swing with the corresponding foot end adhered to the travel plate (5), the reciprocation of the magnets (mfl, mfr, mrl, mrr) further swing the legs while continuing their movement and attracting the foot ends by magnetic force.

Inventors:
KUMAGAI NAOJI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/056101
Publication Date:
October 09, 2008
Filing Date:
March 28, 2008
Export Citation:
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Assignee:
SEGA KK DBA SEGA CORP (JP)
KUMAGAI NAOJI (JP)
International Classes:
A63F9/14; A63H11/20; A63H13/02; A63H33/26
Foreign References:
JPH0260679A1990-03-01
JPH105448A1998-01-13
JPH0951989A1997-02-25
JPH11244513A1999-09-14
JPS5188388U1976-07-15
JPS61125368A1986-06-13
Attorney, Agent or Firm:
EHARA, Nozomu et al. (Daini Taki Building 4,Kanda-Tacho 2-chome, Chiyoda-ku, Tokyo 46, JP)
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Claims:
走行板と、走行板上に複数の脚部により支えられる本体を有する模型体と、前記走行板を隔てた下方に配設され、前記模型体に作用して模型体を従動させる駆動体とを備える模型体駆動装置において、
 前記模型体は、前記本体に枢支されて下方に延び、かつ前後に揺動可能な複数の脚部を備え、各脚部は磁石または強磁性体を備える足端部を有し、
前記駆動体は、模型体の複数の脚部の複数の足端部にそれぞれ対応して前後方向に往復動自在な複数の駆動体磁石を備え、
 前記駆動体は、さらに、複数の前記駆動体磁石を同時に前後に前記走行板に沿って往復動させることで、前記模型体の複数の脚部の足端部の磁石または強磁性体に吸引磁力を働かせて複数の前記脚部をそれぞれ前後に揺動させる往復駆動機構を備え、
 前記駆動体磁石は、前記模型体の対応する足端部が、前記走行板に吸着された状態で脚部を揺動できる範囲を越えて前記走行板を離れる位置に移動しても、さらに継続移動して足端部を磁力で吸引しながら脚部を揺動させることを可能にする往復動軌跡および磁力を有すること特徴とする模型体駆動装置。
前記駆動体磁石を往復動させる前記往復駆動機構は、対応する足端部を前記走行板に吸着した状態で脚部を揺動できる範囲を越えて揺動させる前記駆動体磁石の往復動の折り返し付近で前記走行板の下面からより大きく離れるように前記駆動体磁石を移動させることを特徴とする請求項1記載の模型体駆動装置。
前記駆動体磁石を往復動させる前記往復駆動機構は、前記駆動体磁石を前記走行板の下面から常に微小間隙離して往復動させることを特徴とする請求項1または請求項2記載の模型体駆動装置。
前記駆動体が、走行手段により走行可能であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の模型体駆動装置。
前記往復駆動機構は、クランク・スライダ機構であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の模型体駆動装置。
前記往復駆動機構は、ねじ伝動機構であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の模型体駆動装置。
前記複数の脚部は、前記本体に対して左前,右前,左後,右後に軸支された4本の脚部であり、
 前記脚部の複数の磁石は、前記4本の脚部にそれぞれ対応した左前,右前,左後,右後の位置関係にある4個の磁石であり、
 前記往復駆動機構は、左前磁石と右後磁石が互いに近づくときに、略同時に右前磁石と左後磁石が互いに離れ、左前磁石と右後磁石が互いに離れるときに、略同時に右前磁石と左後磁石が互いに近づくように、4個の駆動体磁石を往復動させる手段を有することを特徴とする請求項4記載の模型体駆動装置。
前記4本の脚部は、各々中間で屈曲可能であり、
 前記模型体における左前脚部と右後脚部とが連動機構を介して互いに開閉するように連動し、右前脚部と左後脚部とが別の連動機構を介して互いに開閉するように連動することを特徴とする請求項7記載の模型体駆動装置。
本体と、該本体に枢支されて前後に揺動可能に下方に延びる複数の脚部と、各脚部の足端部に設けられた磁石または強磁性体とを有する模型体に対し、走行板を介して磁力により結合される駆動体であって、
 該駆動体は前記模型体の下方で前記走行板を隔てた反対側に配設され、
前記駆動体は、模型体の複数の脚部の複数の足端部にそれぞれ対応して前後方向に往復動自在な複数の駆動体磁石を備え、
前記駆動体は、さらに、複数の前記駆動体磁石を同時に前後に前記走行板に沿って往復動させることで、前記模型体の複数の脚部の足端部の磁石または強磁性体に吸引磁力を働かせて複数の前記脚部をそれぞれ前後に揺動させる往復駆動機構を備え、
前記駆動体磁石は、前記模型体の対応する足端部が、前記走行板に吸着された状態で脚部を揺動できる範囲を越えて前記走行板を離れる位置に移動しても、さらに継続移動して足端部を磁力で吸引しながら脚部を揺動させることを可能にする往復動範囲および磁力を有すること特徴とする駆動体。
駆動体と走行板を介して磁力により結合され、前記走行板上で複数の脚部により本体を支える模型体であって、
 前記本体に軸支されて下方に延びた複数の脚部が、各々前後に揺動可能であり、複数の脚部の足端部に、前記駆動体に設けられた前後往復動可能な駆動体磁石に従動する磁石または強磁性体が設けられ、
 前記複数の脚部は、前記本体に対して左前,右前,左後,右後に軸支された4本の脚部であり、各々中間で屈曲可能であり、
 前記模型体における左前脚部と右後脚部とが連動機構を介して互いに開閉するように連動し、右前脚部と左後脚部とが別の連動機構を介して互いに開閉するように連動することを特徴とする模型体。
Description:
模型体駆動装置

 本発明は、複数の脚部により本体を支え 模型体を、走行板を隔てた駆動体の駆動に り動作させる模型体駆動装置に関する。

 この種の模型体駆動装置に関しては、動 模型の4本の脚部の各足端部に永久磁石を取 り付け、動物模型を支持する走行板の下面に 4脚に対応して4個の永久磁石を前後に摺動自 に搭載した駆動体を移動させるようにした がある(特許文献1参照)。

特開平9-51989号公報 特許文献1において 4本の脚部は、それぞれ大腿部から足端部ま 一体に形成されて胴体部に軸支され前後に 動自在としており、左側脚部連動機構によ 左前脚部と左後脚部が前後に開閉するよう 動し、右側脚部連動機構により右前脚部と 後脚部が前後に開閉するよう連動し、左前 部と左後脚部の開閉と右前脚部と右後脚部 開閉が互い違いになるように、4脚に対応す る4個の永久磁石を前後に摺動している。

 例えば、左側の前後脚部が開いたときに 走行板から左側の前後脚部が離れるような とがあると、右側の前後脚部の走行板への 着のみによって胴体部と左側の前後脚部を 持ち支持しなければならないが、これを実 するのは容易ではなく、通常胴体部と左側 前後脚部の重量で左側に倒れてしまう。

 したがって、特許文献1の動物模型は、4 の脚部が、常に対応する永久磁石に吸着さ た状態で前後に往復動し、脚部が大きく走 板から離れることはなく、よって実際の馬 の動物が走駆するときに脚部が後方へ蹴り げられたり、前方へ振り上げられたりする 態がない。

 このように、特許文献1に開示されたもの は、脚部の蹴り上げや振り上げがないため、 動物模型の走駆する脚部の動きが、実際の動 物の動きとかけ離れて不自然な印象を与える 。

 本発明は、かかる点に鑑みなされたもの 、その目的とする処は、走行板により駆動 と隔てられた模型体の脚部の蹴り上げや振 上げを簡単な構造で実現した模型体駆動装 を供する点にある。

 上記目的を達成するために、本発明は、走 板と、走行板上に複数の脚部により支えら る本体を有する模型体と、前記走行板を隔 た下方に配設され、前記模型体に作用して 型体を従動させる駆動体とを備える模型体 動装置において、
前記模型体は、前記本体に枢支されて下方に 延び、かつ前後に揺動可能な複数の脚部を備 え、各脚部は磁石または強磁性体を備える足 端部を有し、前記駆動体は、模型体の複数の 脚部の複数の足端部にそれぞれ対応して前後 方向に往復動自在な複数の駆動体磁石を備え 、前記駆動体は、さらに、複数の前記駆動体 磁石を同時に前後に前記走行板に沿って往復 動させることで、前記模型体の複数の脚部の 足端部の磁石または強磁性体に吸引磁力を働 かせて複数の前記脚部をそれぞれ前後に揺動 させる往復駆動機構を備え、前記駆動体磁石 は、前記模型体の対応する足端部が、前記走 行板に吸着された状態で脚部を揺動できる範 囲を越えて前記走行板を離れる位置に移動し ても、さらに継続移動して足端部を磁力で吸 引しながら脚部を揺動させることを可能にす る往復動軌跡および磁力を有すること特徴と する模型体駆動装置を提供する。

 本発明の好適な実施形態では、前記駆動 磁石を往復動させる前記往復駆動機構は、 応する足端部を前記走行板に吸着した状態 脚部を揺動できる範囲を越えて揺動させる 記駆動体磁石の往復動の折り返し付近で前 走行板の下面からより大きく離れるように 記駆動体磁石を移動させる。

 本発明の好適な実施形態では、前記駆動 磁石を往復動させる前記往復駆動機構は、 記駆動体磁石を前記走行板の下面から常に 小間隙離して往復動させるようになってい 。

 前記駆動体は、走行手段により走行可能 することができる。また、好適には、前記 復駆動機構は、クランク・スライダ機構、 るいはねじ伝動機構である。

 本発明の好適な実施形態では、前記複数 脚部は、前記本体に対して左前,右前,左後, 後に軸支された4本の脚部であり、前記脚部 の複数の磁石は、前記4本の脚部にそれぞれ 応した左前,右前,左後,右後の位置関係にあ 4個の磁石であり、前記往復駆動機構は、左 磁石と右後磁石が互いに近づくときに、略 時に右前磁石と左後磁石が互いに離れ、左 磁石と右後磁石が互いに離れるときに、略 時に右前磁石と左後磁石が互いに近づくよ に、4個の駆動体磁石を往復動させる手段を 有する。

 好適には、前記4本の脚部は、各々中間で 屈曲可能であり、前記模型体における左前脚 部と右後脚部とが連動機構を介して互いに開 閉するように連動し、右前脚部と左後脚部と が別の連動機構を介して互いに開閉するよう に連動する。

 本発明は、さらに、本体と、該本体に枢支 れて前後に揺動可能に下方に延びる複数の 部と、各脚部の足端部に設けられた磁石ま は強磁性体とを有する模型体に対し、走行 を介して磁力により結合される駆動体であ て、
 該駆動体は前記模型体の下方で前記走行板 隔てた反対側に配設され、前記駆動体は、 型体の複数の脚部の複数の足端部にそれぞ 対応して前後方向に往復動自在な複数の駆 体磁石を備え、前記駆動体は、さらに、複 の前記駆動体磁石を同時に前後に前記走行 に沿って往復動させることで、前記模型体 複数の脚部の足端部の磁石または強磁性体 吸引磁力を働かせて複数の前記脚部をそれ れ前後に揺動させる往復駆動機構を備え、 記駆動体磁石は、前記模型体の対応する足 部が、前記走行板に吸着された状態で脚部 揺動できる範囲を越えて前記走行板を離れ 位置に移動しても、さらに継続移動して足 部を磁力で吸引しながら脚部を揺動させる とを可能にする往復動軌跡および磁力を有 ること特徴とする駆動体を提供する。

 本発明は、さらに、駆動体と走行板を介し 磁力により結合され、前記走行板上で複数 脚部により本体を支える模型体であって、
 前記本体に軸支されて下方に延びた複数の 部が、各々前後に揺動可能であり、複数の 部の足端部に、前記駆動体に設けられた前 往復動可能な駆動体磁石に従動する磁石ま は強磁性体が設けられ、前記複数の脚部は 前記本体に対して左前,右前,左後,右後に軸 された4本の脚部であり、各々中間で屈曲可 能であり、
 前記模型体における左前脚部と右後脚部と 連動機構を介して互いに開閉するように連 し、右前脚部と左後脚部とが別の連動機構 介して互いに開閉するように連動すること 特徴とする模型体を提供する。

 本発明の模型体駆動装置によれば、磁石 往復動は、対応する足端部を走行板に吸着 た状態で脚部を揺動できる範囲を越えて足 部が走行板を離れても、さらに継続移動し 磁力で吸引しながら脚部を揺動するので、 行板を離れてもなお脚部は磁力で吸引され がら揺動を継続し、よって簡単な構造で足 部を後方へ蹴り上げ、あるいは前方への振 上げ状態を実現することができ、実際の動 の脚部の動きに近い動きをさせて、不自然 印象を与えることない。

 また、対応する足端部を走行板に吸着し 状態で脚部を揺動できる範囲を越えて揺動 せる駆動体磁石の往復動の折り返し付近で 行板の下面からより大きく離れるように前 駆動体磁石を移動させることによって、磁 の影響が弱まり、足端部が走行板から離れ 脚部が上がり易くなる。

 駆動体磁石を前記走行板の下面から常に 小間隙離して往復動させることにより、磁 が走行板に接することによる摩擦がなく、 石を円滑に移動することができる。

 駆動体が、走行機構により走行可能とす ことにより、複数の磁石が駆動体とともに 行し、模型体は複数の脚部を揺動しながら 行することができる。

 また、模型体の4本の脚部が駆動体の4個 駆動体磁石の往復動により前後に揺動され 左前磁石と右後磁石が互いに近づくときに 略同時に右前磁石と左後磁石が互いに離れ 左前磁石と右後磁石が互いに離れるときに 略同時に右前磁石と左後磁石が互いに近づ ように、4個の駆動体磁石を往復動させるの 、左前脚部と右後脚部を互いに近づくよう 揺動するときに、略同時に右前脚部と左後 部を互いに離すように揺動し、左前脚部と 後脚部を互いに離すように揺動するときに 略同時に右前脚部と左後脚部を互いに近づ ように揺動し、常に一方の斜め前後の脚部 走行板に吸着してバランス良く本体を支持 ながら、他方の斜め前後の脚部を走行板よ 離して後方への蹴り上げや前方への振り上 る状態を実現することができ、実際の4脚動 物の脚部の動きに近い動きをさせて、不自然 な印象を与えることない。

 4本の脚部が各々中間で屈曲可能であり、 よって駆動体磁石の往復動は、対応する足端 部を走行板に吸着した状態で屈曲する脚部を 伸縮しながら揺動できる範囲を揺動して本体 をあまり上下動させずに安定支持し、足端部 を走行板に吸着した状態での揺動範囲を越え て足端部が前記走行板を離れても、さらに継 続移動して磁力で吸引しながら伸長しきった 脚部を揺動して後方への蹴り上げや前方への 振り上げを実際の4脚動物の脚部の動きによ 近似して実行することができ、かつ模型体 おける左前脚部と右後脚部とが連動機構を して互いに開閉するように連動し、右前脚 と左後脚部とが別の連動機構を介して互い 開閉するように連動することで、脚部が中 で屈曲可能であっても足端部が走行板に吸 された斜め前後の脚部が連動機構で連結さ て本体を支えて立たせることができる。

 本発明の駆動体によれば、走行板の下面 沿って駆動体磁石が上方の模型体の複数の 部の各足端部にそれぞれ対応して前後方向 往復動自在に設けられ、往復駆動機構によ 複数の駆動体磁石を同時に前後に往復動さ ることで、模型体の複数の脚部の各足端部 磁石または強磁性体に吸引磁力を働かせて 数の脚部をそれぞれ揺動させ、磁石の往復 が、対応する足端部を走行板に吸着した状 で脚部を揺動できる範囲を越えて足端部が 行板を離れても、さらに継続移動して磁力 吸引しながら脚部を揺動するので、走行板 離れてもなお脚部を磁力で吸引されながら 動を継続し、よって簡単な構造で足端部を 方へ蹴り上げ、あるいは前方への振り上げ 態を実現させることができ、実際の動物の 部の動きに近い動きをさせて、不自然な印 を与えることない。

 本発明の模型体によれば、駆動体磁石の 復動が、対応する足端部を前記走行板に吸 した状態で脚部を揺動できる範囲を越えて 端部が前記走行板を離れても、さらに継続 動して磁力で吸引しながら脚部を揺動する で、走行板を離れてもなお脚部は磁力で吸 されながら揺動を継続し、よって簡単な構 で足端部を後方へ蹴り上げ、あるいは前方 の振り上げ状態を実現することができ、実 の動物の脚部の動きに近い動きをさせて、 自然な印象を与えることない。

 また、模型体の左前脚部と右後脚部とが 動機構を介して互いに開閉するように連動 、右前脚部と左後脚部とが別の連動機構を して互いに開閉するように連動することで 脚部が中間で屈曲可能であっても足端部が 行板に吸着された斜め前後の脚部が連動機 で連結されて本体を支えて立たせることが きる。

本発明の一実施の形態に係る4脚模型体 走行装置を適用した競馬ゲーム機の全体斜視 図である。 同4脚模型体走行装置の一部断面側面図 である。 馬模型の上面図である。 同正面図である。 馬模型の部分分解斜視図である。 走行体の上面図である。 同正面図である。 馬模型の4脚の一状態を示す説明図であ る。 馬模型の4脚の次の状態を示す説明図で ある。 馬模型の4脚の次の状態を示す説明図 ある。 馬模型の4脚の次の状態を示す説明図 ある。 別の実施の形態の4脚模型体走行装置 一部断面側面図である。

符号の説明

 1…競馬ゲーム機、2…4脚模型体走行装置、3 …騎手模型、4…基台、5…走行板、6…サテラ イト、7…表示画面部、8…操作パネル、9…コ イン投入口、10…コイン払出口、11…アーム 、12…天井部、13…スピーカ、14…照明装置 15…支持板、16…ディスプレイ、
 20…馬模型、21…胴体部、21L,21R…胴体板、22 …首部、23…尻尾部、
 24L…左前脚部、24R…右前脚部、25L…左後脚 、25R…右後脚部、24L1,24R1,25L1,25R1…大腿部、 24L2,24R2,25L2,25R2…脛部、24L3,24R3,25L3,25R3…足端 、 Mfl,Mfr,Mrl,Mrr…永久磁石、
 30…連結板、31…クロスバー、32…枢軸、33L, 33R…軸受孔、34…枢軸、35L,35R…軸受孔、36L,36 R,37L,37R…長孔、38L,38R,39L,39R…ガイドピン、40L ,40R,41L,41R…ピン、
 50,51…大腿板、52…カラー、53…連結ピン、5 4…支軸、55…リンクバー、56…ピン、57…枢 、
 60,61…大腿板、62…カラー、63…連結ピン、6 4…支軸、65…リンクバー、66…ピン、67…支 、
 70…上側連動機構、71…支軸、72…旋回アー 、73L…左摺動部材、73R…右摺動部材、74L,74R …ピン、
 80…下側連動機構、82…旋回アーム、83L…左 摺動部材、83R…右摺動部材、
 100…走行体、101…走行台車、102…駆動輪、1 03…インホイールモータ、104F,104R…車輪、105 マイクロコンピュータ、106…モータ駆動回 、107…集電装置、110…ガイド支柱、111…コ ルスプリング、
 120…上側筐体、121…ローラ、122…支持体、1 23,124…軸受板、125…支持ブラケット、
 150…磁石往復動機構、151C…中央レール、151 L…左側レール、151R…右側レール、
154L,154R,155L,155R…スライダ、mfl,mfr,mrl,mrr…永 磁石、156…ローラ、160…大径被動ギヤ、161 小径駆動ギヤ、162…小径被動ギヤ、164a,164b,1 65a,165b…クランクアーム、171L,171R,172L,172R…連 接バー、175…電動モータ、176…駆動ギヤ、
 200…磁石往復動機構,201,202…ねじ棒、204,205 ナット、211,212…モータ。

 以下、本発明に係る一実施の形態につい 図1ないし図11に基づいて説明する。

 本実施の形態に係る4脚模型体走行装置2 適用した競馬ゲーム機1の全体斜視図を図1に 示す。

 このゲーム機1は、4脚模型体として馬模 20が用いられた競馬ゲーム機1であって、馬 型20上に騎手模型3が騎乗しており、該競馬 ーム機1における横長の基台4の上方に長円状 に展開した環状の走行板5が張設されており 同走行板5上に前記馬模型20が複数載置され 該走行板5の上面の環状のトラックを走駆す ようになっている。

 また、横長両側部の観客スタンドに相当 る位置にそれぞれ4席のサテライト6が配設 れ、この各サテライト6には、表示画面部7が 設けられるとともに、その手前側に操作パネ ル8,コイン投入口9およびコイン払出口10が付 されており、操作パネル8を操作することに より、予想される入賞馬に単式あるいは複式 で投票することができるようになっている。

 さらに競馬ゲーム機1には、基台4の一端 から斜上方に指向するアーム部11の上端に天 井部12が形成され、この天井部12の下面にス ーカ13および照明装置14が配設されるととも 、アーム部11の中央高さ位置にディスプレ 16が配設されており、該ディスプレイ16に馬 紹介、馬番、枠番および賭け率等が表示さ るようになっている。

 4脚模型体走行装置2は、図2に示すように 走行板5上の馬模型20と走行板5を隔てて下方 に配設される走行体100との組み合わせで構成 され、走行板5の下方を平行に張設された支 板15上を自由に走行する走行体100に従動して 上方の馬模型20が走行板5上を走駆する。

 馬模型20の側面図を図2に、上面図を図3に、 前面図を図4に示す。馬模型20は、胴体部21と 部22と尻尾部23および4本の脚部24L,24R,25L,25R ら構成されている。
4本の脚部24L,24R,25L,25Rにより胴体部21が支持さ れ、胴体部21の前部から斜め上前方に首部22 突出し、胴体部21の後部から後方に尻尾部23 突出している。

 図5は、胴体部21および左前脚部24Lと右後 部25Rの分解斜視図であり、同図5には示され ていないが、右前脚部24Rおよび左後脚部25Lは 、左前脚部24Lおよび右後脚部25Rと概ね同じ構 造をしている。

 胴体部21は左右一対の適当な間隔を存し 対向した胴体板21L,21Rが、連結板30やクロス ー31により連結されており、胴体板21L,21Rの 中央に開口した矩形孔21Lh,21Rhに水平に矩形 前記連結板30が架設され、矩形孔21Lh,21Rhを上 下に分割している。

 胴体板21L,21Rの前部に、前脚部24L,24Rの基 部を軸支する枢軸32が貫通支持される軸受孔 33L,33Rが形成され、胴体板21L,21Rの後部に、後 部25L,25Rの基端部を軸支する枢軸34が貫通支 される軸受孔35L,35Rが穿孔されている。この 前側軸受孔33L,33Rおよび後側軸受孔35L,35Rの上 所定位置に前後に長尺の長孔36L,36Rおよび長 孔37L,37Rが形成されている。

 左胴体板21Lの内面(右面)において、前上 の長孔36Lの後方に若干離れて円柱状のガイ ピン38Lが右方に突設され、後下側の長孔37L 前方に若干離れて円柱状のガイドピン39Lが 方に突設されている。また、右胴体板21Rの 面(左面)において、前下側の長孔36Rの後方に 若干離れて円柱状のガイドピン38Rが左方に突 設され、後上側の長孔37Rの前方に若干離れて 円柱状のガイドピン39Rが左方に突設されてい る。

 左胴体板21Lの外面(左面)において、前下 の長孔36Lの前部の下側近傍にピン40Lが左方 突設され、後下側の長孔37Lの後部の下側近 にピン41Lが左方に突設されており、同様に 胴体板21Rの外面(右面)にも対称位置にピン40R ,41Rが右方に突設されている。胴体部21は、概 ね以上のような構造をしている。

 一方、脚部24L,24R,25L,25Rは、それぞれ大腿 24L1,24R1,25L1,25R1、脛部24L2,24R2,25L2,25R2、足端 24L3,24R3,25L3,25R3が順次連結された構造をして る。

 図5を参照して、左前脚部24Lは、その大腿 部24L1が輪郭形状を同じくした外側大腿板50と 内側大腿板51を備え、一対の大腿板50,51は基 部中央に形成された軸孔50a,51aに前記枢軸32 貫通して軸支される。両大腿板50,51間には枢 軸32が貫通する円筒状のカラー52が介装され 所定の間隔が維持される。

 内側大腿板51には、軸孔51aの下側に軸孔51 aを中心とする円弧状の円弧孔51bが形成され とともに、軸孔51aの上側に連結ピン53が右方 に突設されている。両大腿板50,51の自由端間 脛部24L2の基端部が挟まれて支軸54により貫 して軸支される。

 両大腿板50,51間の空隙にリンクバー55が介 在し、リンクバー55の先端が脛部24L2の支軸54 傍にピン56により軸支されている。そして 外側大腿板50と一体に内側大腿板51の基端部 を左胴体板21Lの前部外面に沿わせて枢軸32 軸支させるとき、左胴体板21Lの前下側のピ 40Lを円弧孔51bに貫通してリンクバー55の基端 に軸支させる。なお、内側大腿板51の右方に 出した連結ピン53は左胴体板21Lの上側の長 36Lを貫通して内側に突出する。

 したがって、枢軸32に軸支された大腿部24 L1が前後に揺動すると、左胴体板21Lに突設さ たピン40Lに基端が軸支されたリンクバー55 揺動し、そのリンクバー55の先端の揺動が、 大腿部24L1に支軸54を介して揺動自在に連結さ れた脛部24L2の一部にピン56を介して作用して 脛部24L2を大腿部24L1に対して揺動させ、大腿 24L1に対する脛部24L2の連結角度を変化させ ことができる。

 脛部24L2の先端に支軸57により足端部24L3が 前後に揺動自在に吊設されている。足端部24L 3にはN極を足裏に向けて永久磁石Mflが埋設さ ている。

 図5には図示されないが、右前脚部24Rも上 記左前脚部24Lと対称的で略同じ構造をしてお り、足端部24R3にはN極を足裏に向けて永久磁 Mfrが埋設されている。ただし、左前脚部24L 連結ピン53に相当する右前脚部24Rの連結ピ は、右胴体板21Rの前部下側の長孔36Rに貫通 る。

 次に、図5を参照して、右後脚部25Rについ て説明するが、右後脚部25Rは、構造的には上 記左前脚部24Lと同じである。右後脚部25Rの大 腿部25R1は、外側大腿板60と内側大腿板61を備 、両大腿板60,61はカラー62を介装して軸孔60a ,61aに前記枢軸34が貫通して軸支される。

 内側大腿板61には、軸孔61aの下側に円弧 61bが形成されるとともに、軸孔61aの上側に 結ピン63が左方に突設され、この連結ピン63 右胴体板21Rの上側の長孔37Lを貫通して内側 突出する。両大腿板60,61の自由端間に脛部25 R2の基端部が挟まれて支軸64により貫通して 支される。

 両大腿板60,61間の空隙に介在するリンク ー65は、基端が右胴体板21Rの後下側から突出 するピン41Rに軸支され、先端が脛部25R2の支 64近傍にピン66により軸支されている。脛部2 5R2の先端に支軸67により足端部25R3が前後に揺 動自在に吊設されている。足端部25R3にはN極 足裏に向けて永久磁石Mrrが埋設されている

 図5には図示されないが、左後脚部25Lも上 記右後脚部25Rと対称的で略同じ構造をしてお り、足端部25L3にはN極を足裏に向けて永久磁 Mrlが埋設されている。ただし、右後脚部25R 連結ピン63に相当する左後脚部25Lの連結ピ は、左胴体板21Lの後部下側の長孔37Lに貫通 る。

 このように、4本の脚部24L,24R,25L,25Rが胴体 部21に揺動自在に取り付けられるが、左前脚 24Lと右後脚部25Rが上側連動機構70により連 され、右前脚部24Rと左後脚部25Lが下側連動 構80(図2)により連動されるようになっている 。

 図5には、上側連動機構70が図示されてお 、前記胴体部21における左右胴体板21L,21Rの 結板30に旋回レバー72が支軸71により枢着さ る。旋回レバー72は、中央を支軸71により枢 着されて、左右にアーム部72L,72Rを延出して り、左アーム部72Lの先端に左摺動部材73Lの 端がピン74Lにより若干の余裕をもって枢支 れ、右アーム部72Rの先端に右摺動部材73Rの 端がピン74Rにより若干の余裕をもって枢支 れる。

 左摺動部材73Lは、前後に長尺の長円形鉛 板73Laから後方に延出部73Lbが延び、同延出 73Lbの後端が上記のように左アーム部72Lにピ 74Lにより枢支され、長円形鉛直板73Laにはピ ン孔73Lcとガイド長孔73Ldが前後に穿孔されて る。

 延出部73Lbの後端を旋回レバー72の左アー 部72Lの先端に枢支した左摺動部材73Lは、長 形鉛直板73Laを左胴体板21Lの内面に沿わせて 内側に突出したガイドピン38Lをガイド長孔73L dに摺動自在に嵌合させ、前記長孔36Lを貫通 て内側に突出した連結ピン53をピン孔73Lcに 入させる。したがって、左摺動部材73Lは、 イド長孔73Ldに嵌合したガイドピン38Lと長孔3 6Lを貫通した連結ピン53によって水平に保た て前後に摺動することができる。

 右摺動部材73Rは、支軸71に対して左摺動 材73Lと点対称に構成されており、長円形鉛 板73Raから前方に延びた延出部73Rbの前端がピ ン74Rにより旋回アーム72の右アーム部72Rの先 に枢支され、右胴体板21Rの内面に沿わせて 側に突出したガイドピン39Rをガイド長孔73Rd に摺動自在に嵌合させ、前記長孔36Rを貫通し て内側に突出した連結ピン63をピン孔73Rcに嵌 入させる。

 上側連動機構70は、以上のように構成さ ており、左前脚部24Lと右後脚部25Rが上側連 機構70により連動するようになっている。す なわち、左前脚部24Lが後方に揺動すると、連 結ピン53を介して左摺動部材73Lを前方へ摺動 、よってピン74Lを介して旋回レバー72を上 視で時計回りに旋回するので、右アーム部72 R先端のピン74Rを介して右摺動部材73Rが後方 摺動し、よって連結ピン63を介して右後脚部 25Rが前方に揺動する。

 このように、左前脚部24Lが後方に揺動す と右後脚部25Rが前方に揺動して左前脚部24L 右後脚部25Rは互いに近づく(閉じる)ように 動し、逆に左前脚部24Lが前方に揺動すると 後脚部25Rが後方に揺動して左前脚部24Lと右 脚部25Rは互いに遠ざかる(開く)ように連動す る。なお、左前脚部24Lと右後脚部25Rのいずれ の側からも他の側に力が作用するようになっ ている。

 右前脚部24Rと左後脚部25Lを連動する下側 動機構80は、上記上側連動機構70と同じ構造 をしており、下側連動機構80の旋回アーム82 、連結板30の下面に共通の前記支軸71により 着され、旋回アーム82の右端に連結された 摺動部材が右前脚部24Rの揺動で前後に摺動 、旋回アーム82の左端に連結された左摺動部 材が左後脚部25Lの揺動で前後に摺動するよう になっており、右前脚部24Rと左後脚部25Lが互 いに閉じたり開いたりするように連動する。

 なお、首部22は、枢軸32に枢支され、左前 脚部24Lの揺動により概ね前後に往復動する連 結ピン53を介して前後に揺動するようになっ いる。また、尻尾部23は枢軸34に枢支され、 右後脚部25Rの揺動により概ね前後に往復動す る連結ピン63を介して上下に揺動するように っている。

 以上のような馬模型20が、走行板5上に4本 の脚部24L,24R,25L,25Rにより支持されて載置され る。

 図2に示すように、この馬模型20の走行板5 を隔てた下方に走行体100が配設されている。 図6,図7に示すように、走行体100は、前後に長 い走行台車101の上に、前後に長く左右幅が狭 い偏平矩形の上側筐体120が弾性支持されるこ とにより構成されている。走行体100は、走行 するとともに、馬模型20を駆動する機構を備 ているので、馬模型20の駆動体を構成する

 走行台車101は、前後方向中央に位置する 右一対の駆動輪102,102とともに、前側の左右 一対のガイド車輪104F,104Fと後側の左右一対の ガイド車輪104R,104Rとにより走行自在に支持さ れている。一対の駆動輪102,102は、それぞれ ンホイールモータ103,103により互いに独立に 転駆動され、左右のインホイールモータ103, 103の回転速度を制御することで、走行台車101 および走行体100の走行速度および走行方向を 変えることができる。

 また、走行台車101内には、マイクロコン ュータ105およびモータ駆動回路106も配設さ 、マイクロコンピュータ105からのモータ制 信号がモータ駆動回路106に入力され、制御 号に従ってモータ駆動回路106がインホイー モータ103,103を互いに独立に駆動して走行体 100を走行させる。

 さらに、周知の技術であるが、走行台車1 01内には集電装置107が搭載されており、支持 15の上面に敷設された給電電極配線に対し 集電装置107から突出した複数の集電子107aが して外部から給電がなされる。なお、給電 極配線は、走行板5の下面に敷設することも できる。この場合は、後記するレール151C,151L ,151Rのいずれかに、集電子を走行板に向けて 電装置を設ければよい。また、走行台車101 充電装置を搭載してもよい。

 複数台の走行体100は、各々前記したよう マイクロコンピュータ105、モータ駆動回路1 06等を搭載しており、各走行体100のマイクロ ンピュータ105はホストコンピュータにより 中管理されている。ホストコンピュータか の制御情報は赤外線等を利用して各マイク コンピュータ105に伝達される。なお、走行 100にマイクロコンピュータ105を搭載せず、 中管理するコンピュータから制御信号を直 モータ駆動回路105等が受けて駆動制御する うにしてもよい。

 以上のような走行台車101の上壁の前後左 の隅部に、図2に示されるように、それぞれ ガイド支柱110が立設されており、各ガイド支 柱110にコイルスプリング111が巻回されている 。走行台車101の上方に弾性支持される上側筐 体120は、概ね左右前後の側壁からなり、前後 側壁の下端が内側に屈曲してできた前後の底 壁120a,120aの左右各々に、前記走行台車101に立 設されたガイド支柱110に対応してガイド孔120 hが穿孔されており、同ガイド孔120hにガイド 柱110を貫通させ、ガイド支柱110に巻回され コイルスプリング111を走行台車101の上壁と 側筐体120の底壁120aとの間に介装する。

 したがって、走行台車101に対して上側筐 120は、ガイド支柱110にガイドされて上下に 降可能でコイルスプリング111により弾性支 される。上側筐体120の左右側壁の前後上端 傍にローラ121,121が設けられ、前後左右の4 のローラ121が走行板5の下面を転動可能に接 て走行板5に対する上側筐体120の高さ位置を 決めている。

 このように走行台車101の上方に弾性支持 れる上側筐体120内に、馬模型20の4本の脚部2 4L,24R,25L,25Rを揺動させるための磁石往復動機 150が設けられている。図7において、上側筐 体120の内側に、板部材をチャンネル状に屈曲 して形成された前後に長尺の左右支持体122,12 2が、そのチャンネルの溝を下方に向けて左 対称に固着されている。支持体122,122は、そ 上側水平板部が上側筐体120の側壁上端より 方に下がった位置にあって前後長尺の凹部 形成しており、同凹部に3条の樹脂製のレー ル151C,151L,151Rが前後方向に延設されている。

 図6に示すように、左右のレール151L,151Rは 上側筐体120の左右側壁に接しており、中央レ ール151Cは左右支持体122,122に跨って敷設され いて、永久磁石mfl,mrlをそれぞれ保持した前 後のスライダ154L,155Lが中央レール151Cと左側 ール151Lとの間に前後方向に移動自在に支持 れ、永久磁石mfr,mrrをそれぞれ保持したスラ イダ154R,155Rが中央レール151Cと右側レール151R の間に前後方向に移動自在に支持される。

 すなわち、中央レール151Cの左右側面には 、図7に示すように、前後方向に指向した溝 151Cd,151Cdが形成されており、同溝条151Cdは、 2に示すように、前後方向両端部が下方に僅 かに湾曲し、その両端部間は直線的形成され ている。左側レール151Lの中央レール151Cと対 する面に、溝条151Cdと同じ形状の溝条151Ldが 面対称に形成され、右側レール151Rの中央レ ル151Cと対向する面に、溝条151Cdと同じ形状 溝条151Rdが面対称に形成されている。

 4個のスライダ154L,154R,155L,155Rは、いずれ 同じ形状をしており、代表して左前のスラ ダ152Lについてその構造を説明する。スライ 154Lは、直方体の下端が下方に側面視で先細 (三角形状)に膨出した形状をしており、長方 部前後中央に形成された凹部に永久磁石mfl S極を上方に向けて嵌着されている。スライ ダ154Lの下部の先細の膨出部には、下方から 右方向に垂直な切り込みが形成されている

 このスライダ154Lの長方体部の左右側面の 前後に、ローラ156が突出状態で支持されてお り、このローラ156,156が左側レール151Lの溝条1 51Ldと中央レール151Cの左側の151Cdに転動自在 嵌合してスライダ154Lは左側レール151Lと中央 レール151Cに前後に移動自在に架設される。

 したがって、スライダ154Lは、左側レール 151Lと中央レール151Cの溝条151Ld,151Cdに案内さ て、上側筐体120の凹部の左前半部を前後に 復動することができる。スライダ154Lは、図2 から分かるように、その上端面が上側筐体120 の上端縁より若干上方に突出して走行板5の 面に微小間隙離れて移動できるよう設計さ ている。したがって、スライダ154L(磁石mfl) 走行板5に接することによる摩擦がないので スライダ154Lを円滑に移動することができる 。左側レール151Lと中央レール151Cの溝条151Ld,1 51Cdの前端部分は下方に若干湾曲するように 成されている。溝条151Ld,151Cdの後端部分につ いても、同様に下方に若干湾曲するように形 成されている。

 なお、スライダ154Lは、溝条151Ld,151Cdの下 に若干湾曲した前端部分に至ると、前側の ーラ156が下がるため、上端面が斜め下方に いて走行板5の下面から下方により大きく離 れる(図2のスライダ154R参照)。スライダが走 板5の下面から下方に離れる位置は、対応す 足端部を走行板に吸着した状態で脚部を揺 できる範囲を越えて揺動させる前記磁石の 復動の折り返し位置の付近であり、スライ の下降によって、足端部への吸引磁力の影 は小さくなり、脚部の跳ね上げおよび振上 が可能になるが、跳ね上げられ振上げられ 脚部は重力により下がり、足端部は吸引磁 の影響下に置かれる。

 同様にして、左後のスライダ155Lは、左側 レール151Lと中央レール151Cの溝条151Ld,151Cdに ーラ156,156を転動自在に嵌合してスライダ154L の後方を前後に移動自在に架設される。また 、同様に、右前のスライダ154Rと右後のスラ ダ155Rは、互いに前後位置にあって右側レー 151Rと中央レール151Cの溝条151Rd,151Cdにローラ 156,156を転動自在に嵌合して前後に移動自在 架設される。

 以上の4個のスライダ154L,154R,155L,155Rには 走行板5を隔てて馬模型20の4本の脚部24L,24R,25 L,25Rの足端部24L3,24R3,25L3,25R3が各々対応し、ス ライダ154L,154R,155L,155Rに嵌着された永久磁石mf l,mfr,mrl,mrrと足端部24L3,24R3,25L3,25R3の永久磁石M fl,Mfr,Mrl,Mrrが各々互いに異なる磁極を対向さ て磁力により吸引しあう。4個のスライダ154 L,154R,155L,155Rの永久磁石の前後方向移動範囲 よび軌跡および磁力は、図2に示されるよう 、脚部が蹴り上げられたり振上げられたり て足端部24L3,24R3,25L3,25R3が前後方向に大きく 移動しても、足端部に吸引磁力が及んで、足 端がスライダ154L,154R,155L,155Rの吸引磁力の影 下にあるように定められる。

 3条のレール151C,151L,151Rを支持する左右の 持体122,122の各中央側鉛直板に挟まれて、図 7に示されるように、径の大きい大径被動ギ 160が回転自在に軸支されている。大径被動 ヤ160の回転中心軸160cの中心線X-Xは、図2から 分かるように、上側筐体120において前後方向 で略中央位置(若干前寄り)で、上下方向で下 に偏して位置しており、大径被動ギヤ160は 上端が支持体122の上側水平板部位置にあり 下部が上側筐体120より下方にはみ出して走 台車101の上壁の開口から走行台車101の中ま 侵入している。

 下方を開放したチャンネル状の各支持体1 22の内側に、左右一対の前後方向に長尺の軸 板123,124が前後端を上側筐体120に固着して架 設されており、同一対の軸受板123,124間に径 小さい小径駆動ギヤ161と同径の小径被動ギ 162とが噛合した状態に回転自在に軸支され いる。上記構造は、左右の支持体122,122の内 に左右対称に構成されている。

 小径駆動ギヤ161の回転中心軸161cは、前記 大径被動ギヤ160の回転中心軸160c(中心線X-X)と 同軸であり、小径被動ギヤ162の回転中心軸162 cは、回転中心軸線X-Xの後方に位置している

 大径被動ギヤ160の回転中心軸160cは、その 両端が左右の支持体122,122の各中央側鉛直板 貫通して回転自在に軸支されており、貫通 た両端にクランクアーム165a,165aが嵌着され いる。

 また、大径被動ギヤ160の回転中心軸160cと 同軸の小径駆動ギヤ161の回転中心軸161cは、 側の軸受板123を貫通した端部にクランクア ム165bが前記クランクアーム165aと対向して嵌 着されている。基端を同軸とする対向するク ランクアーム165aとクランクアーム165bは、対 なし各先端をクランクピン165pが連結して一 体に回転する。

 一対のクランクアーム165a,165bは、左右対 の位置にそれぞれ配置され、左側のクラン アーム165a,165bの先端のクランクピン165pには 左後連接バー172Lの前端が連結され、右側の ランクアーム165a,165bの先端のクランクピン16 5pには右後連接バー172Rの前端が連結される。

 左後連接バー172Lは、クランクピン165pか 後方に延出し、左側の支持体122の上側水平 の後半部に形成された前後に長尺の長孔122s 貫通して後端が前記左後スライダ155Lの下部 の先細の膨出部に形成された切り込みに挿入 されてスライダピン155pにより連結される。 様に、右後連接バー172Rは、クランクピン165p から後方に延出し、右側の支持体122の上側水 平板の後半部に形成された前後に長尺の長孔 122s(図6)を貫通して後端が前記右後スライダ15 5Rの下部の先細の膨出部にスライダピン155p( 2)により連結される。

 このように、クランク・スライダ機構が 成されているので、大径被動ギヤ160が回転 、回転中心軸160cを介して左右それぞれ対を なすクランクアーム165a,165bが一体に回転する と、左後連接バー172Lを介して左後スライダ15 5Lが前後に往復動し、右後連接バー172Rを介し て右後スライダ155Rが前後に往復動する。

 大径被動ギヤ160の回転は、クランクアー 165a,165bを介して小径駆動ギヤ161を一体に回 し、小径駆動ギヤ161に噛合する小径被動ギ 162を回転するが、この小径被動ギヤ162の回 中心軸162cは、外側の軸受板124を貫通した端 部にクランクアーム164aが嵌着されている。 のクランクアーム164aに対向するクランクア ム164bが、上側筐体120の側壁に同軸に軸支さ れ、クランクアーム164aとクランクアーム164b 、対をなし各先端をクランクピン164pが連結 して一体に回転する。

 一対のクランクアーム164a,164bは、左右対 の位置にそれぞれ配置され、左側のクラン アーム164a,164bの先端のクランクピン164pには 左前連接バー171Lの後端が連結され、右側の ランクアーム164a,164bの先端のクランクピン16 4pには右前連接バー171Rの後端が連結される。

 左前連接バー171Lは、クランクピン164pか 前方に延出し、左側の支持体122の上側水平 の前半部に形成された前後に長尺の長孔122s 貫通して前端が前記左前スライダ154Lの下部 の先細の膨出部に形成された切り込みに挿入 されてスライダピン154pにより連結される。 様に、右前連接バー171Rは、クランクピン164p から前方に延出し、右側の支持体122の上側水 平板の前半部に形成された長孔122sを貫通し 前端が前記右前スライダ154Rの下部の先細の 出部にスライダピン154pにより連結される。

 このようなクランク・スライダ機構が構 されているので、左右の小径被動ギヤ162が 転し、左右それぞれ対をなすクランクアー 164a,164bが一体に回転すると、左前連接バー1 71Lを介して左前スライダ154Lが前後に往復動 、右前連接バー171Rを介して右前スライダ154R が前後に往復動する。

 以上のように、大径被動ギヤ160が回転す と、4組のクランク・スライダ機構が連動し て、左前スライダ154L,右前スライダ154R,左後 ライダ155L,右後スライダ155Rをそれぞれ前後 往復動させることができる。

 図7に示すように、上側筐体120の下端縁と 同じ高さ位置にある前記軸受板123の前側の下 端屈曲部に上端を固着して下方に支持ブラケ ット125が垂設されており、同支持ブラケット 125は走行台車101の上壁の開口から走行台車101 の中まで侵入し、同支持ブラケット125の左右 方向に垂直な鉛直壁に電動モータ175が固着支 持される。

 電動モータ175の駆動軸に嵌着された駆動 ヤ176が、前記大径被動ギヤ160に噛合ってい 。電動モータ175としては、ステッピングモ タなどを用い、前記マイクロコンピュータ1 05により制御される。該電動モータ175を駆動 ることで、駆動ギヤ176から大径被動ギヤ160 動力伝達されて大径被動ギヤ160が回転し、 記したように、4組のクランク・スライダ機 構を介して左前スライダ154L,右前スライダ154R ,左後スライダ155L,右後スライダ155Rをそれぞ 前後に往復動させる。

 ここに、図2を参照して、左前スライダ154 Lと右前スライダ154Rをそれぞれ往復動させる 軸(回転中心軸162c中心)に回転する左側クラ クアーム164a(164b)と右側クランクアーム164a(1 64b)は、互いに約120度の位相角度をなし、同 に左後スライダ155Lと右後スライダ155Rをそれ ぞれ往復動させる同軸(回転中心軸161c中心)に 回転する左側クランクアーム165a(165b)と右側 ランクアーム165a(165b)は、互いに約120度の位 角度をなし、図2に示す状態では斜めの位置 関係にある左前スライダ154Lと右後スライダ15 5Rが互いに近づき、右前スライダ154Rと左後ス ライダ155Lが互いに離れた状態にある。

 走行板5の下面に沿って設けられた上記左 前スライダ154L,右前スライダ154R,左後スライ 155L,右後スライダ155Rは、走行板5を隔てて上 の馬模型20の左前脚部24L,右前脚部24R,右後脚 部25R,左後脚部25Lの各足端部24L3,24R3,25L3,25R3に れぞれ対応し、前記したようにスライダ154L ,154R,155L,155Rに嵌着された永久磁石mfl,mfr,mrl,mrr と足端部24L3,24R3,25L3,25R3の永久磁石Mfl,Mfr,Mrl,Mr rが磁力により吸引しあう。

 したがって、図2に示す状態では、馬模型 20の上側連動機構70により互いに開閉するよ に連動する左前脚部24Lと右後脚部25Rは、互 に近づいた左前スライダ154Lと右後スライダ1 55Rにより閉じた状態にあって、左前足端部24L 3と右後足端部25R3は走行板5に吸着され、斜め の位置関係にある左前脚部24Lと右後脚部25Rの 2脚によって胴体部21等が安定して支持され馬 模型20は立ち状態を維持することができる。

 一方、馬模型20の下側連動機構80により互 いに開閉するように連動する右前脚部24Rと左 後脚部25Lは、互いに離れた右前スライダ154R 左後スライダ155Lにより磁力で吸引されて開 た状態にあり、右前足端部24R3と左後足端部 25L3は、走行板5に吸着した状態で脚部を伸縮 ながら揺動できる範囲を越えて走行板5から 離れている。

 右前足端部24R3(永久磁石Mfr)と左後足端部2 5L3(永久磁石Mrl)が走行板5に吸着した状態で揺 動できる範囲を越えるときに、それぞれに対 応する右前スライダ154R(永久磁石mfr)と左後ス ライダ155L(永久磁石mrl)は、走行板5の下面か 下方により大きく離れるので、磁力の影響 弱まり、右前足端部24R3(永久磁石Mfr)と左後 端部25L3(永久磁石Mrl)が走行板5から離れて右 脚部24Rと左後脚部25Lが上がり易くなる。

 右前スライダ154Rの永久磁石mfrが馬模型20 り前方に位置して、右前脚部24Rの足端部24R3 の永久磁石Mfrを吸引するので、右前脚部24Rは 伸長しきった状態で走行板5から離れて前方 揺動した状態が維持できる。また、左後ス イダ155Lの永久磁石mrlは馬模型20より後方に 置して、左後脚部25Lの足端部25L3の永久磁石M rlを吸引するので、左後脚部25Lは伸長しきっ 状態で走行板5から離れて前方に揺動した状 態が維持できる。

 モータ175を駆動して4個のスライダ154L,154R ,155L,155R(永久磁石mfl,mfr,mrl,mrr)を前後に往復動 させることで、馬模型20が4本の脚部24L,24R,25L, 25Rを揺動して走駆する様子を、図8ないし図11 に経時的に図示し説明する。

 図8ないし図11は、脚部を揺動させる要部 みを抽出して図示しており、図8は、前記図 2に示した状態と略同じ状態(若干前の状態)を 示している。すなわち、左前脚部24Lと右後脚 部25Rが閉じて走行板5に吸着されて胴体部21等 を安定して支持し、右前脚部24Rと左後脚部25L が開いて走行板5より離れて振り上げられて る。右前脚部24Rは前方に振り上げた状態を し、左後脚部25Lは後方に蹴り上げた状態を している。

 図8ないし図11の右側面図を参照して、モ タ175の駆動により駆動ギヤ176が反時計回り 回転し、これと噛合する大径被動ギヤ160が 計回りに回転すると、左右のクランクアー 165a,165bが一体に時計回りに回転し、小径駆 ギヤ161と小径被動ギヤ162の噛合により左右 クランクアーム164a,164bが反時計回りに回転 る。

 したがって、図8に示す状態からクランク アーム164a,164b,165a,165bが90度強回転すると、4 のクランク・スライダ機構を介して左前ス イダ154L(永久磁石mfl)と右後スライダ155R(永久 磁石mrr)はさらに近づき、離れていた右前ス イダ154R(永久磁石mfr)と左後スライダ155L(永久 磁石mrl)も近づく。このため、図9に示すよう 、馬模型20の左前脚部24L(永久磁石Mfl)と右後 脚部25R(永久磁石Mrr)は走行板5に吸着された状 態で脚部を屈曲収縮しながら益々互いに閉じ 、右前脚部24R(永久磁石Mfr)と左後脚部25L(永久 磁石Mrl)は、互いに閉じ、閉じる過程で走行 5に吸着する。この図9に示す状態では、馬模 型20は、4脚全部が走行板5に吸着して4脚で支 されている。

 さらに、クランクアーム164a,164b,165a,165bが 90度強回転すると、接近していた左前スライ 154L(永久磁石mfl)と右後スライダ155R(永久磁 mrr)は離れ、右前スライダ154R(永久磁石mfr)と 後スライダ155L(永久磁石mrl)はさらに近づく で、図10に示すように、馬模型20の左前脚部 24L(永久磁石Mfl)と右後脚部25R(永久磁石Mrr)は いに開いて走行板5から離れ、左前脚部24Lは 方に振り上げられ、右後脚部25Rは後方へ蹴 上げられ、右前脚部24R(永久磁石Mfr)と左後 部25L(永久磁石Mrl)は、走行板5に吸着された 態で脚部を屈曲収縮しながら益々互いに閉 る。この図10に示す状態では、馬模型20は、 めの位置関係にある右前脚部24Rと左後脚部2 5Lが走行板5に吸着して2脚で安定的に支持さ ている。

 またさらに、クランクアーム164a,164b,165a,1 65bが90度弱回転すると、大きく離れていた左 スライダ154L(永久磁石mfl)と右後スライダ155R (永久磁石mrr)は、いくらか近づき、接近して た右前スライダ154R(永久磁石mfr)と左後スラ ダ155L(永久磁石mrl)は離れるので、図11に示 ように、馬模型20の左前脚部24L(永久磁石Mfl) 右後脚部25R(永久磁石Mrr)は互いに近づくが いまだ走行板5から離れた状態にあり、右前 部24R(永久磁石Mfr)と左後脚部25L(永久磁石Mrl) は走行板5に吸着された状態で互いに開くが なおまだ走行板5から離れずに吸着され、こ 2脚で馬模型20は支持されている。

 この図11に示す状態からクランクアーム16 4a,164b,165a,165bが90度弱回転すると、左前スラ ダ154L(永久磁石mfl)と右後スライダ155R(永久磁 石mrr)は近づき、右前スライダ154R(永久磁石mfr )と左後スライダ155L(永久磁石mrl)は離れるの 、前記図8に示す状態に戻る。

 すなわち、馬模型20の左前脚部24L(永久磁 Mfl)と右後脚部25R(永久磁石Mrr)は互いに閉じ 走行板5に吸着され、右前脚部24R(永久磁石Mf r)と左後脚部25L(永久磁石Mrl)は、互いに開い 走行板5から離れ、右前脚部24Rは前方に振り げ、左後脚部25Lは後方に蹴り上げる。以上 図8から図11に示された状態が、連続して繰 返される。

 以上のように、走行板5の下方の走行体100 に搭載された電動モータ175の駆動で、クラン クアーム164a,164b,165a,165bを回転し、クランク スライダ機構を介して、左前スライダ154L(永 久磁石mfl)と右後スライダ155R(永久磁石mrr)を いに近づけたり離れたりするように往復動 、右前スライダ154R(永久磁石mfr)と左後スラ ダ155L(永久磁石mrl)を互いに離れたり近づけ りするように往復動することで、走行板5上 馬模型20は、左前脚部24L(永久磁石Mfl)と右後 脚部25R(永久磁石Mrr)を開閉するように前後に 動し、右前脚部24R(永久磁石Mfr)と左後脚部25 L(永久磁石Mrl)を開閉するように前後に揺動し て、馬が走駆するときの脚部の動きを模倣す る。

 そして、走行体100の走行台車101に設けら た左右のインホイールモータ103,103を駆動し て駆動輪102,102を回転して走行体100を走行さ る。さらに、左前スライダ154L(永久磁石mfl), 後スライダ155R(永久磁石mrr),右前スライダ154 R(永久磁石mfr),左後スライダ155L(永久磁石mrl) 、それぞれ前後に往復動させると、走行板5 下面に沿って移動するので、馬模型20は4本 脚部24L,24R,25L,25Rを揺動しながら追従して走 板5上を走駆動作をしながら移動する。

 この馬模型20の走駆に際して、前脚部24L,2 4Rが前上方へ振り上げられ、左後脚部25L,25Rが 後上方へ蹴り上げられる状態が形成されるの で、実際の馬の走駆する脚部の動きに近い動 きをさせることができ、不自然な印象を与え ることがない。

 前記したように、左前脚部24Lと右後脚部2 5Rは上側連動機構70により連動し、右前脚部24 Rと左後脚部25Lは下側連動機構80により連動す るようになっているので、前後脚部双方から 脚部の揺動が促されて動きを円滑にするとと もに、常に馬模型20の胴体部21が4本の脚部24L, 24R,25L,25Rの中央の自然な位置に支えられる。

 4個の永久磁石mfl,mfr,mrl,mrrを簡単な磁石往 復動機構150により往復動させることで、馬模 型20の4本の脚部24L,24R,25L,25Rを揺動させるので 、電磁石を全く使わず、よってそのための配 線も不要で、構造が簡単でコストの低減を図 ることができる。

 4本の脚部24L,24R,25L,25Rが各々中間で屈曲可 能であり、よって永久磁石mfl,mfr,mrl,mrrの往復 動は、対応する足端部24L3,24R3,25L3,25R3を走行 5に吸着した状態で屈曲する脚部24L,24R,25L,25R 伸縮しながら揺動できる範囲を揺動して胴 等の本体をあまり上下動させずに安定支持 ることができる。

 そして、足端部24L3,24R3,25L3,25R3を走行板5 吸着した状態での揺動範囲を越えて足端部24 L3,24R3,25L3,25R3が走行板5を離れても、永久磁石 mfl,mfr,mrl,mrrがさらに継続移動して磁力で吸引 しながら伸長しきった脚部24L,24R,25L,25Rを揺動 して後方への蹴り上げや前方への振り上げを 実際の4脚動物の脚部の動きにより近似して 行することができる。

 さらに、馬模型20における左前脚部24Lと 後脚部25Rとが上側連動機構70を介して互いに 開閉するように連動し、右前脚部24Rと左後脚 部25Lとが下側連動機構80を介して互いに開閉 るように連動することで、脚部が中間で屈 可能であってもある程度リンクバー65など より屈曲が規制され足端部24L3,24R3,25L3,25R3が 行板5に吸着された斜め前後の脚部が連動機 構70,80で連結されて馬模型20を支えて立たせ ことができる。

 なお、馬模型20の足端部24L3,24R3,25L3,25R3に けられた永久磁石Mfl,Mfr,Mrl,Mrrは、代わりに 磁性体を用いてもよい。

 また、馬模型20の足端部24L3,24R3,25L3,25R3に 久磁石Mfl,Mfr,Mrl,Mrrを設け、これに対して走 体100側の前後に往復動するスライダ154L,154R, 155L,155Rに強磁性体を設けるようにすることも 考えられる。

 馬模型20の足端部24L3,24R3,25L3,25R3を走行板5 に接するようにしていたが、足端部に小さい 車輪を設け、磁石または強磁性体を走行板5 上面から若干浮かすようにしてもよく、移 時の摩擦力を軽減することができる。また 移動時の摩擦力を軽減するのに、走行板5上 滑り粉を撒いておくことも考えられる。

 次に、走行体における磁石往復動機構の の例を図12に概略図示し説明する。本磁石 復動機構200は、前記クランク・スライダ機 の代わりにねじ伝動機構を利用して永久磁 mfl,mfr,mrl,mrrを保持するスライダ154L,154R,155L,15 5Rを前後に往復駆動するものであり、ねじ伝 機構以外は、前記走行体100と同じであり、 じ部材は同じ符号を用いることとする。

 図12では、馬模型20の右側の右前脚部24R( 久磁石Mfr)と右後脚部25R(永久磁石Mrr)に対応 る右前スライダ154R(永久磁石mfr)と右後スラ ダ155R(永久磁石mrr)の往復駆動のみを図示し おり、左側についても同様の構造をしてい 。

 上側筐体120の前後方向中央に内壁120cが立 設され、内壁120cと前壁との間および内壁120c 後壁の間に前後方向に指向して互いに同軸 ねじ棒201とねじ棒202が回動自在に架設され ねじ棒201とねじ棒202には、それぞれナット2 04とナット205が螺合されている。

 ねじ棒201の前端部には被動ギヤ201gが嵌着 され、上側筐体120に固定されたモータ211の駆 動軸に嵌着された駆動ギヤ211gと被動ギヤ201g 噛合っており、モータ211の駆動で、駆動ギ 211gと被動ギヤ201gの噛合を介してねじ棒201 回動する。同様に、ねじ棒202の後端部には 動ギヤ202gが嵌着され、上側筐体120に固定さ たモータ212の駆動軸に嵌着された駆動ギヤ2 12gと被動ギヤ202gが噛合っており、モータ212 駆動で、駆動ギヤ212gと被動ギヤ202gの噛合を 介してねじ棒202が回動する。

 ねじ棒201に螺合したナット204からは上方 連結板204cが立設され、同連結板204cの上下 長尺の長孔が形成された上端部が、右前ス イダ154Rの下部の先細の膨出部に形成された り込みに挿入されて長孔を貫通するスライ ピン154pにより連結される。したがって、モ ータ211の正逆転駆動でねじ棒201が回動すると 、ねじ棒201に螺合したナット204は前後に移動 し、よってナット204に連結された右前スライ ダ154Rも前後に往復動する。連結板204cの長孔 より右前スライダ154Rは若干上下に移動可能 であり、往復動の前方折り返し付近で若干下 降し、走行板5からより大きく離れる。

 同様に、ねじ棒202に螺合したナット205か は上方に連結板205cが立設され、同連結板205 cの上下に長尺の長孔が形成された上端部が 右後スライダ155Rの下部の先細の膨出部に形 された切り込みに挿入されて長孔を貫通す スライダピン155pにより連結される。したが って、モータ212の正逆転駆動でねじ棒202が回 動すると、ねじ棒202に螺合したナット205は前 後に移動し、よってナット205に連結された右 前スライダ155Rも前後に往復動する。

 左前スライダ154L(永久磁石mfl)と左後スラ ダ155L(永久磁石mrl)もそれぞれ同様のねじ伝 機構により前後に往復動する。

 以上のように、4つのモータがそれぞれね じ伝動機構を介して左前スライダ154L(永久磁 mfl),右後スライダ155R(永久磁石mrr),右前スラ ダ154R(永久磁石mfr),左後スライダ155L(永久磁 mrl)を、それぞれ前後に往復動させると、馬 模型20は4本の脚部24L,24R,25L,25Rを前後に揺動し ながら追従して走行板5上を走駆動作をしな ら移動する。

 4つのモータが互いに独立に駆動されて対 応する各スライダ154L,154R,155L,155Rを往復動さ るので、各モータの駆動制御を変えること 、馬模型20は4本の脚部24L,24R,25L,25Rの揺動状 を変えて種々の走り方をさせることができ 。

 本発明は、4本の脚部を持つ模型体に限ら ず、昆虫のように6本の脚部を持つものなど 数の脚部を持つものにも適用可能であり、 らには動物模型に限らず船模型などの複数 オールで漕いで移動するものにも適用でき その場合オールが脚部に相当する。

 また、本発明は、模型体が仕切板を隔て 駆動体とともに移動するものに限らず、駆 体の駆動により模型体が定位置で脚部のみ 動作させるものにも適用可能である。