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Title:
MONEY PROCESSING MACHINE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/096016
Kind Code:
A1
Abstract:
A money processing machine which allows customers to leave required money in hands without sorting the money they want to leave in hands in depositing money. In depositing money, a return money designation means designates the money to be returned. The money put in a money processing machine is identified, and the money designated by the return money designation means is returned, while the money other than that designated by the return money designation means is put in a storage section (39).

Inventors:
IKUTA YOSHIAKI (JP)
DOI KAZUHIRO (JP)
HANAWA TOSHIYA (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/051507
Publication Date:
August 06, 2009
Filing Date:
January 31, 2008
Export Citation:
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Assignee:
GLORY KOGYO KK (JP)
IKUTA YOSHIAKI (JP)
DOI KAZUHIRO (JP)
HANAWA TOSHIYA (JP)
International Classes:
G07D3/00
Foreign References:
JPH0844924A1996-02-16
JP2002334367A2002-11-22
Attorney, Agent or Firm:
KABASAWA, Joo et al. (1-22 Shinjuku 3-chom, Shinjuku-ku Tokyo 22, JP)
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Claims:
 貨幣処理装置において、
 投入される貨幣を受け入れ、その受け入れた貨幣を1枚ずつ分離して繰り出す受入繰出部と、
 この受入繰出部から繰り出される貨幣を搬送する搬送部と、
 この搬送部にて搬送する貨幣の少なくとも金種および真偽を識別する識別部と、
 この識別部にて識別された貨幣を収納可能とする収納部と、
 前記識別部にて識別された貨幣を返却可能とする返却手段と、
 返却させる貨幣を指定する返却貨幣指定手段と、
 前記識別部にて識別された正常でない貨幣、識別不能な貨幣、および前記返却貨幣指定手段により指定された貨幣を前記返却手段により返却させる制御部と
 を具備していることを特徴とする貨幣処理装置。
 前記返却貨幣指定手段は、返却させる貨幣の枚数を指定可能とし、
 前記制御部は、前記返却貨幣指定手段により指定された枚数の貨幣を前記返却手段により返却させる
 ことを特徴とする請求項1記載の貨幣処理装置。
 前記返却貨幣指定手段は、返却させる貨幣の金額を指定可能とし、
 前記制御部は、前記返却貨幣指定手段により指定された金額の貨幣を前記返却手段により返却させる
 ことを特徴とする請求項1記載の貨幣処理装置。
 前記返却手段は、入口側が前記搬送部に接続されるとともに、出口側がリジェクト通路と返却通路とに分かれている案内通路と、この案内通路に取り込まれた貨幣を前記リジェクト通路と前記返却通路とのいずれかに振り分ける振分部とを具備し、
 前記制御部は、前記識別部にて識別された正常でない貨幣および識別不能な貨幣を前記振分部により前記リジェクト通路に振り分け、前記返却貨幣指定手段により指定された貨幣を前記振分部により前記返却通路に振り分けさせる
 ことを特徴とする請求項1記載の貨幣処理装置。
 前記返却手段は、貨幣を返却するリジェクト部と返却部とを備え、
 前記制御部は、前記識別部にて識別された正常でない貨幣および識別不能な貨幣を前記リジェクト部に返却させ、前記返却貨幣指定手段により指定された貨幣を前記返却部に返却させる
 ことを特徴とする請求項1記載の貨幣処理装置。
 報知手段を具備し、
 前記制御部は、前記返却貨幣指定手段により指定された貨幣を返却できずに前記受入繰出部に受け入れた全ての貨幣の処理が終了した場合に前記報知手段により報知させる
 ことを特徴とする請求項1記載の貨幣処理装置。
 前記収納部は、収納された貨幣を放出可能とし、
 前記制御部は、前記返却貨幣指定手段により指定された貨幣を前記収納部の貨幣にて返却可能な場合、前記収納部から貨幣を放出して返却する
 ことを特徴とする請求項1記載の貨幣処理装置。
 前記返却貨幣指定手段は、返却させる貨幣として硬貨および紙幣のいずれかを指定可能とする
 ことを特徴とする請求項7記載の貨幣処理装置。
Description:
貨幣処理装置

 本発明は、貨幣を入金する貨幣処理装置 関する。

 貨幣処理装置としては、銀行のロビーや流 店舗などに設置されていて顧客自身が操作 る硬貨入金機がある。この硬貨入金機では 顧客により投入された硬貨を識別、計数し 顧客による承認操作により識別計数した硬 を収納部に収納し、入金処理を完了してい (例えば、特許文献1参照。)。

特開2002-279472号公報(第7-8頁、図1、図5)

 顧客が入金しようとする硬貨の中には、 えば、コインランドリーや、駐車場および テルでのチップとして使用される25セント 貨や100セント(1ドル)硬貨など、市場で使用 度が高い硬貨が含まれている場合が多い。

 硬貨入金機に投入した硬貨は全て入金処 することになるため、多くの顧客は、硬貨 硬貨入金機に投入する前に手元に残してお たい25セント硬貨や100セント(1ドル)硬貨を 別して取り除いた後、残りの硬貨を硬貨入 機に投入して入金処理させている。

 そのため、硬貨を入金する際、顧客が手 に残しておきたい硬貨を選別する必要があ 、入金しようとする硬貨量が増えるほど硬 の選別作業に手間がかかる問題がある。

 本発明は、このような点に鑑みなされた ので、貨幣を入金する際、顧客が手元に残 ておきたい貨幣を選別することなく、必要 貨幣を手元に残すことができる貨幣処理装 を提供することを目的とする。

 請求項1記載の貨幣処理装置は、貨幣処理 装置において、投入される貨幣を受け入れ、 その受け入れた貨幣を1枚ずつ分離して繰り す受入繰出部と、この受入繰出部から繰り される貨幣を搬送する搬送部と、この搬送 にて搬送する貨幣の少なくとも金種および 偽を識別する識別部と、この識別部にて識 された貨幣を収納可能とする収納部と、前 識別部にて識別された貨幣を返却可能とす 返却手段と、返却させる貨幣を指定する返 貨幣指定手段と、前記識別部にて識別され 正常でない貨幣、識別不能な貨幣、および 記返却貨幣指定手段により指定された貨幣 前記返却手段により返却させる制御部とを 備しているものである。

 請求項2記載の貨幣処理装置は、請求項1 載の貨幣処理装置において、前記返却貨幣 定手段は、返却させる貨幣の枚数を指定可 とし、前記制御部は、前記返却貨幣指定手 により指定された枚数の貨幣を前記返却手 により返却させるものである。

 請求項3記載の貨幣処理装置は、請求項1 載の貨幣処理装置において、前記返却貨幣 定手段は、返却させる貨幣の金額を指定可 とし、前記制御部は、前記返却貨幣指定手 により指定された金額の貨幣を前記返却手 により返却させるものである。

 請求項4記載の貨幣処理装置は、請求項1 載の貨幣処理装置において、前記返却手段 、入口側が前記搬送部に接続されるととも 、出口側がリジェクト通路と返却通路とに かれている案内通路と、この案内通路に取 込まれた貨幣を前記リジェクト通路と前記 却通路とのいずれかに振り分ける振分部と 具備し、前記制御部は、前記識別部にて識 された正常でない貨幣および識別不能な貨 を前記振分部により前記リジェクト通路に り分け、前記返却貨幣指定手段により指定 れた貨幣を前記振分部により前記返却通路 振り分けさせるものである。

 請求項5記載の貨幣処理装置は、請求項1 載の貨幣処理装置において、前記返却手段 、貨幣を返却するリジェクト部と返却部と 備え、前記制御部は、前記識別部にて識別 れた正常でない貨幣および識別不能な貨幣 前記リジェクト部に返却させ、前記返却貨 指定手段により指定された貨幣を前記返却 に返却させるものである。

 請求項6記載の貨幣処理装置は、請求項1 載の貨幣処理装置において、報知手段を具 し、前記制御部は、前記返却貨幣指定手段 より指定された貨幣を返却できずに前記受 繰出部に受け入れた全ての貨幣の処理が終 した場合に前記報知手段により報知させる のである。

 請求項7記載の貨幣処理装置は、請求項1 載の貨幣処理装置において、前記収納部は 収納された貨幣を放出可能とし、前記制御 は、前記返却貨幣指定手段により指定され 貨幣を前記収納部の貨幣にて返却可能な場 、前記収納部から貨幣を放出して返却する のである。

 請求項8記載の貨幣処理装置は、請求項7 載の貨幣処理装置において、前記返却貨幣 定手段は、返却させる貨幣として硬貨およ 紙幣のいずれかを指定可能とするものであ 。

 請求項1記載の貨幣処理装置によれば、貨 幣を入金する際、返却貨幣指定手段により返 却させる貨幣を指定するだけで、投入された 貨幣の中から返却貨幣指定手段により指定さ れた貨幣を返却できるので、顧客が手元に残 しておきたい貨幣を選別することなく、必要 な貨幣を手元に残すことができる。

 請求項2記載の貨幣処理装置によれば、請 求項1記載の貨幣処理装置の効果に加えて、 却貨幣指定手段により返却させる貨幣の枚 を指定することにより、指定された枚数の 幣を返却できる。

 請求項3記載の貨幣処理装置によれば、請 求項1記載の貨幣処理装置の効果に加えて、 却貨幣指定手段により返却させる貨幣の金 を指定することにより、指定された金額の 幣を返却できる。

 請求項4記載の貨幣処理装置によれば、請 求項1記載の貨幣処理装置の効果に加えて、 別部にて識別された正常でない貨幣および 別不能な貨幣を振分部により案内通路のリ ェクト通路に振り分け、返却貨幣指定手段 より指定された貨幣を振分部により案内通 の返却通路に振り分けるので、正常でない 幣および識別不能な貨幣と返却貨幣指定手 により指定された貨幣とを分けて返却でき 。

 請求項5記載の貨幣処理装置によれば、請 求項1記載の貨幣処理装置の効果に加えて、 別部にて識別された正常でない貨幣および 別不能な貨幣をリジェクト部に返却させ、 却貨幣指定手段により指定された貨幣を返 部に返却するので、正常でない貨幣および 別不能な貨幣と返却貨幣指定手段により指 された貨幣とを分けて返却できる。

 請求項6記載の貨幣処理装置によれば、請 求項1記載の貨幣処理装置の効果に加えて、 却貨幣指定手段により指定された貨幣を返 できずに受入繰出部に受け入れた全ての貨 の処理が終了した場合には、その旨を報知 段により報知できる。

 請求項7記載の貨幣処理装置によれば、請 求項1記載の貨幣処理装置の効果に加えて、 却貨幣指定手段により指定された貨幣を収 部の貨幣にて返却可能な場合には、収納部 ら貨幣を放出して返却するので、指定され 貨幣が投入された貨幣の中に不足するか無 場合でも、指定された貨幣を確実に返却で る。

 請求項8記載の貨幣処理装置によれば、請 求項7記載の貨幣処理装置の効果に加えて、 却貨幣指定手段により手元に残しておきた 貨幣を硬貨および紙幣のいずれかに指定で る。

本発明の一実施の形態を示す貨幣処理 置の硬貨処理部の断面図である。 同上貨幣処理装置の紙幣処理部の断面 である。 同上貨幣処理装置の斜視図である。 同上貨幣処理装置のブロック図である 同上貨幣処理装置の返却貨幣指定手段 構成する表示部の表示例を(a)~(d)に示す説明 図である。 同上硬貨処理部の入金処理における硬 の計数を示す説明図である。 同上硬貨処理部の入金処理における硬 の収納を示す説明図である。 同上硬貨処理部の入金処理における硬 の収納を示す説明図である。 同上硬貨処理部の入金処理における硬 の返却を示す説明図である。 同上硬貨処理部の出金処理を示す説明 図である。 同上紙幣処理部の入金処理における紙 幣の計数を示す説明図である。 同上紙幣処理部の入金処理における紙 幣の返却を示す説明図である。 同上紙幣処理部の出金処理を示す説明 図である。

符号の説明

 11  貨幣処理装置
 19  リジェクト部としての出金口
 20  返却部としての返却口
 32  受入繰出部
 33  搬送部
 35  識別部
 37  返却手段
 39  収納部
 51  受入繰出部
 52  搬送部
 54  識別部
 56  収納部
 57  案内通路
 58  リジェクト通路
 59  返却通路
 61  振分部
 62  返却手段
 71  制御部
 72  返却貨幣指定手段
 73  報知手段

 以下、本発明の一実施の形態を、図面を 照して説明する。

 図3に示すように、貨幣処理装置11は、例 ば銀行のロビーや流通店舗などに設置され 顧客自身が操作するものであり、貨幣とし 硬貨および紙幣の入出金処理を可能として る。

 貨幣処理装置11の機体12には、硬貨を処理 する硬貨処理部13と紙幣を処理する紙幣処理 14とが並んで一体に設けられている。

 硬貨処理部13の前面には、硬貨を入金す 入金口、硬貨を出金する出金口、および硬 を返却する返却口として兼用される入出金 16が設けられている。

 紙幣処理部14の前面には、紙幣を入金す 入金口18、紙幣を出金する出金口19、紙幣を 却する返却口20が設けられている。返却口20 には開閉可能なカバー21が配置されている。

 機体12の上面には、処理項目や操作案内 どを画面に表示する表示部23が設けられてい るとともに、スタートキー、確定キー、取消 /リセットキー、およびテンキーなどの各種 キーを含む操作部24が設けられている。表示 部23は、タッチパネルで構成され、画面に触 て処理項目を選択したり入力可能とし、操 部24の一部としても機能する。

 機体12の前面には、顧客のカードを読み るカードリーダ26、および処理後にレシート を発行するプリンタ27が設けられている。

 機体12の下部は金庫部28として構成され、 この金庫部28内に硬貨および紙幣をそれぞれ 納する硬貨カセットおよび紙幣カセットが 脱可能に収納されている。

 次に、図1に、硬貨処理部13を示す。硬貨 理部13の入出金口16内の底部には、硬貨を受 け入れるとともに反転して下方へ放出可能と する受皿31が配置されている。受皿31の下方 は、受皿31から放出される硬貨を受け入れ、 この受け入れた硬貨を1枚ずつ分離して繰り す受入繰出部32が配設される。

 受入繰出部32には、この受入繰出部32から 1枚ずつ分離して繰り出される硬貨を受け入 、受け入れた硬貨を1枚ずつ分離した状態の ま搬送する搬送部33が接続されている。こ 搬送部33は、受入繰出部32に接続された始端 ら硬貨処理部13の後方へ向けて延設される ともに硬貨処理部13の後部で前方へ向けて折 り返された硬貨通路34を有している。前方へ けて折り返された硬貨通路34の末端は受皿31 の上方に配置され、この硬貨通路34の末端ま 搬送した硬貨を受皿31に放出可能としてい 。

 搬送部33の始端側には、硬貨の少なくと 金種、真偽を識別する識別部35が設けられて いる。

 搬送部33の識別部35より搬送方向下流側に は、硬貨を搬送部33から分岐する複数の分岐 36が設けられている。搬送部33の搬送方向最 上流側に位置する分岐部36はオーバーフロー 貨などを分岐するためのものであり、それ 外の各分岐部36は金種別に硬貨を分岐する めのものであり、各分岐部36とも、該当する 硬貨を搬送部33から分岐し、それ以外の硬貨 通過させるように構成されている。

 そして、入金処理時に、搬送部33で搬送 る硬貨を複数の分岐部36のいずれでも分岐し ないことにより、その硬貨を搬送部33の末端 ら入出金口16に返却することができる。こ ら搬送部33および複数の分岐部36により、識 部35にて識別された貨幣を返却可能とする 却手段37が構成されている。

 搬送部33の金種別の各分岐部36の下方には 、金種別に硬貨を集積して一時保留する一時 保留部38が配置されている。一時保留部38は 硬貨を一時保留した後、収納時には一時保 位置で硬貨を下方へ放出し、返却時に一側 移動して硬貨を下方へ放出する。

 一時保留部38の一時保留位置の下方には 一時保留部38から下方へ放出される硬貨を集 積収納する金種別の収納部39が配置されてい 。収納部39は、上部から硬貨を受け入れて 積収納するとともに、上部から一側へ1枚ず 投出可能としている。

 収納部39の一側には、搬送部33の搬送方向 最上流側に位置する分岐部36で分岐される硬 、返却時に一時保留部38が一側に移動して 方へ放出される硬貨、収納部39から投出され る硬貨を受け入れるコンベヤ40が配置されて る。このコンベヤ40は、受け入れた硬貨を 方へ搬送して受入繰出部32に放出可能とする とともに、受け入れた硬貨を後方へ搬送して 硬貨を一括収納する一括収納部41に放出可能 する。

 次に、図2に、紙幣処理部14を示す。紙幣 理部14の入金口18の内側に紙幣を一括して受 け入れるとともに受け入れた紙幣を1枚ずつ 離して繰り出す受入繰出部51が設けられてい る。

 この受入繰出部51には、この受入繰出部51 から1枚ずつ分離して繰り出される紙幣を受 入れ、受け入れた紙幣を1枚ずつ分離した状 のまま搬送する搬送部52が接続されている

 この搬送部52は、受入繰出部51に接続され る始端から紙幣処理部14の後方へ向けて延設 れるとともに紙幣処理部14の後部で前方へ けて折り返されたU字形の入出金通路53を有 ている。この入出金通路53では、紙幣を入金 搬送方向(図2で時計回り方向)と出金搬送方向 (図2で反時計回り方向)との両方向に搬送可能 としている。

 入出金通路53には、紙幣の少なくとも金 、真偽を識別する識別部54が設けられている とともに、この識別部54より入金搬送方向下 側において金種別の収納通路55が接続され いる。

 金種別の収納通路55は、紙幣を金種別に 納する金種別の収納部56に接続されている。 各収納部56は、入出金通路53から各収納通路55 に送り込まれる紙幣を1枚ずつ受け入れて収 するとともに、収納した紙幣を1枚ずつ各収 通路55から入出金通路53に繰出可能とする。

 入出金通路53の末端には、案内通路57が接 続されている。この案内通路57は、出金口19 紙幣を搬送するリジェクト通路58、および返 却口20に紙幣を搬送する返却通路59を有して る。また、入出金通路53の始端側から入出金 通路53の末端に紙幣を搬送する出金通路60が けられている。

 搬送部52の各通路の接続位置には、紙幣 任意の通路に振り分ける振分部61が配設され ている。

 そして、入金処理時に、搬送部52で搬送 る紙幣を各収納通路55の振分部61のいずれで 振り分けないことにより、その紙幣を搬送 52から出金口19または返却口20に返却するこ ができる。これら搬送部52および振分部61に より、識別部54にて識別された紙幣を返却可 とする返却手段62が構成されている。

 次に、図4に、貨幣処理装置11のブロック を示す。貨幣処理装置11は、制御部71を有し 、この制御部71に返却貨幣指定手段72、およ 識別部35,54が接続され、この制御部71により 入繰出部32,51、搬送部33,52(振分部61も含む) 返却手段37,62、収納部39,56および報知手段73 制御する。

 返却貨幣指定手段72は、表示部23を利用し て顧客が指定操作可能とするもので、顧客が 貨幣処理装置11に投入する硬貨や紙幣の中で 元に残しておきたい返却すべき硬貨や紙幣 金種と枚数または金額を指定可能とする。

 報知手段73は、返却貨幣指定手段72により 指定された硬貨や紙幣を返却できなかった場 合などの不具合を報知するもので、表示部23 画面表示で報知したり、ブザー音や音声案 で報知する。

 そして、制御部71は、識別部35,54にて識別 された正常でない硬貨や紙幣、識別不能な硬 貨や紙幣、および返却貨幣指定手段72により 定された枚数または金額の硬貨や紙幣を返 手段37,62により返却させる機能を有してい 。さらに、返却貨幣指定手段72により指定さ れた硬貨や紙幣を返却せずに受入繰出部32,51 受け入れた全ての貨幣の処理が終了した場 に報知手段73により報知させる機能を有し いる。

 次に、貨幣処理装置11の動作を説明する

 まず、硬貨の入金処理について説明する

 顧客が操作部24で入金処理を選択するこ により、図5(a)に示すように、表示部23に全 数か返却指定かを選択する画面を表示する

 顧客が貨幣処理装置11に投入する全ての 貨を計数する場合には全計数を選択し、ま 、顧客が貨幣処理装置11に投入する硬貨の中 で一部の金種の硬貨を手元に残したい場合に は返却指定を選択する。

 顧客が返却指定を選択した場合、図5(b)に 示すように、表示部23に返却させる金種(1ド 硬貨、25セント硬貨、10セント硬貨)、返却の 仕方(全部、枚数、金額)を選択する画面を表 する。この画面で、顧客が返却させる金種 1つまたは複数選択し、返却の仕方を1つだ 選択する。

 金種と枚数を選択した場合には、図5(c)に 示すように、表示部23で選択した金種毎に枚 を指定する画面を表示する。この画面には テンキーを同時に表示し、顧客が返却させ 金種毎に枚数をテンキーで入力する。

 金種と金額を選択した場合には、図5(d)に 示すように、表示部23で選択した金種毎に金 を指定する画面を表示する。この画面には テンキーを同時に表示し、顧客が返却させ 金種毎に金額をテンキーで入力する。

 そして、図6に示すように、顧客が硬貨処 理部13の入出金口16に硬貨を投入する。入出 口16に投入された硬貨を受皿31に受け入れ、 の受皿31の反転によって硬貨を受入繰出部32 に放出し、この受入繰出部32により硬貨を1枚 ずつ分離して搬送部33に繰り出し、搬送部33 硬貨を搬送する。

 搬送部33で搬送する硬貨を識別部35で識別 し、正常でない硬貨や識別不能な硬貨、およ び返却貨幣指定手段72で指定された枚数また 金額に達していない金種の硬貨は、いずれ 分岐部36でも分岐せずに搬送部33の末端に搬 送し、搬送部33の末端から受皿31に放出する このとき、受皿31は、受取位置に復帰してお り、搬送部33の末端から放出される硬貨を受 入れることができる。

 返却貨幣指定手段72で指定された枚数ま は金額に達した金種の硬貨、返却貨幣指定 段72で指定されていない金種の硬貨は、金種 別の分岐部36で金種別に分岐して金種別の一 保留部38に一時保留する。

 金種別の一時保留部38が満杯となった金 の硬貨は、搬送部33の搬送方向最上流の分岐 部36で分岐してコンベヤ40上に一時保留する

 硬貨処理部13に投入された硬貨の返却ま は一時保留が完了したら、計数値を表示部23 で表示し、顧客が入金承認または返却の操作 をする。

 このとき、返却貨幣指定手段72で指定さ た金種で、指定された枚数または金額の硬 が受皿31に返却されており、この受皿31に返 された硬貨を入出金口16から顧客が取り出 、顧客の手元に残すことができる。また、 却された硬貨には、正常でない硬貨や識別 能な硬貨が含まれている場合もある。

 また、返却貨幣指定手段72により指定さ た金種で、指定された枚数または金額の硬 を返却できなかった場合には、その旨を表 部23の画面表示で報知したり、ブザー音や音 声案内で報知する。

 そして、顧客が入金を承認する操作した 合には、図7に示すように、一時保留部38に 時保留した硬貨を下方の収納部39に収納し さらに、図8に示すように、コンベヤ40上に 貨を一時保留した場合には、コンベヤ40上の 硬貨を受入繰出部32に送り込み、この受入繰 部32から硬貨を搬送部33に繰り出し、この搬 送部33の金種別の分岐部36で硬貨を金種別に 岐し、金種別に分岐した硬貨を一時保留部38 を通じて収納部39に収納する。

 一方、顧客が返却を操作した場合には、 9に示すように、一時保留部38に一時保留し 硬貨をコンベヤ40上に放出し、このコンベ 40上の硬貨を受入繰出部32に送り込み、この 入繰出部32から硬貨を搬送部33に繰り出し、 この搬送部33で末端に硬貨を搬送し、この搬 部33の末端から硬貨を受皿31に放出する。こ の受皿31に返却された硬貨を入出金口16から 客が取り出す。

 続いて、硬貨の出金処理について説明す 。

 顧客が操作部24で出金処理を選択し、出 する金額を入力したり、出金する金種と枚 を入力する。

 図10に示すように、金種別の収納部39から 出金分の硬貨をコンベヤ40上に投出し、この ンベヤ40上の硬貨を受入繰出部32に送り込み 、この受入繰出部32から硬貨を搬送部33に繰 出し、この搬送部33の末端に硬貨を搬送し、 この搬送部33の末端から硬貨を受皿31に放出 る。この受皿31に放出された硬貨を入出金口 16から顧客が取り出す。

 次に、紙幣の入金処理について説明する

 顧客が操作部24で入金処理を選択するこ により、硬貨の場合と同様に、顧客が貨幣 理装置11に投入する全ての紙幣を計数する場 合には全計数を選択し、また、顧客が貨幣処 理装置11に投入する紙幣の中で一部の金種の 幣を手元に残したい場合には返却指定を選 する。

 そして、図11に示すように、顧客が紙幣 理部14の入金口18を通じて受入繰出部51に紙 を投入する。この受入繰出部51に投入された 紙幣を1枚ずつ分離して搬送部52に繰り出し、 搬送部52で紙幣を搬送する。

 搬送部52で搬送する紙幣を識別部54で識別 し、正常でない紙幣や識別不能な紙幣、およ び返却貨幣指定手段72で指定された枚数また 金額に達していない金種の紙幣は、搬送部5 2のリジェクト通路58を通じて出金口19に搬送 る。

 返却貨幣指定手段72で指定された枚数ま は金額に達した金種の紙幣、返却貨幣指定 段72で指定されていない金種の紙幣は、搬送 部52から金種別に分岐して金種別の収納部56 収納する。

 収納部56が満杯となった金種の紙幣は、 送部52の返却通路59を通じて返却口20の内側 搬送する。

 紙幣処理部14に投入された紙幣の返却ま は収納が完了したら、計数値を表示部23で表 示し、顧客が入金承認または返却の操作をす る。

 このとき、返却貨幣指定手段72で指定さ た金種で、指定された枚数または金額の紙 が出金口19に返却されており、この出金口19 返却された紙幣を顧客が取り出し、顧客の 元に残すことができる。また、返却された 幣には、正常でない紙幣や識別不能な紙幣 含まれている場合もある。

 また、返却貨幣指定手段72により指定さ た金種で、指定された枚数または金額の紙 を返却できなかった場合には、その旨を表 部23の画面表示で報知したり、ブザー音や音 声案内で報知する。

 そして、顧客が入金を承認する操作した 合には、満杯となった金種の紙幣を返却口2 0の内側に一時保留していた場合にのみ、そ 返却口20の内側に一時保留していた紙幣を下 方の金庫部28に配置される紙幣カセットに送 込んで収納する。

 一方、顧客が返却を操作した場合には、 12に示すように、収納部56に収納した紙幣を 搬送部52に繰り出し、この搬送部52の出金通 60およびリジェクト通路58を通じて出金口19 搬送する。この出金口19に返却された紙幣を 顧客が取り出す。また、返却口20の内側に満 となった金種の紙幣を一時保留していた場 には、カバー21を開き、返却口20から紙幣を 顧客が取り出す。

 続いて、紙幣の出金処理について説明す 。

 顧客が操作部24で出金処理を選択し、出 する金額を入力したり、出金する金種と枚 を入力する。

 図13に示すように、金種別の収納部56から 出金分の紙幣を搬送部52に繰り出し、この搬 部52の出金通路60およびリジェクト通路58を じて出金口19に搬送する。この出金口19に出 金された紙幣を顧客が取り出す。

 また、上述した入金処理時において、返 貨幣指定手段72により指定された硬貨や紙 が、投入された硬貨や紙幣の中に不足する 無かった場合でも、収納部39,56に収納されて いる硬貨や紙幣にて返却可能な場合には、収 納部39,56に収納されている硬貨や紙幣を繰り して返却するようにしてもよい。これによ 、返却貨幣指定手段72により指定された硬 や紙幣を確実に返却できる。この場合、収 部39,56から繰り出して返却した硬貨分や紙幣 分の金額を入金額から差し引くようにすれば よい。

 さらに、入金処理時において、返却貨幣 定手段72により返却させる貨幣として硬貨 よび紙幣のいずれかを任意に指定するよう してもよい。これにより、紙幣を入金する 合でも手元には指定した硬貨を残したり、 貨を入金する場合でも手元には指定した紙 を残すことができる。この場合にも、収納 39,56から繰り出して返却した硬貨分や紙幣分 の金額を入金額から差し引くようにすればよ い。

 以上のように、貨幣処理装置11では、硬 や紙幣を入金する際、返却貨幣指定手段72に より返却させる硬貨や紙幣を指定するだけで 、投入された硬貨や紙幣の中から返却貨幣指 定手段72により指定された硬貨や紙幣を返却 きるので、顧客が手元に残しておきたい硬 や紙幣を選別することなく、必要な硬貨や 幣を手元に残すことができる。

 返却貨幣指定手段72では、返却させる硬 や紙幣の金種、枚数、金額を指定すること でき、顧客の要望に対応できる。

 また、投入された硬貨や紙幣の中に、返 貨幣指定手段72により指定された金種、枚 、金額の硬貨や紙幣が不足する場合や無い 合には、その旨を報知手段73により顧客に知 らせることができる。

 なお、前記実施の形態では、返却貨幣指 手段72により指定された硬貨や紙幣を、正 でない硬貨や紙幣、および識別不能な硬貨 紙幣と同じ場所に返却していたが、異なる 所に返却するようにしてもよい。

 例えば、図11に示す紙幣処理部14の場合、 出金口19を正常でない紙幣や識別不能な紙幣 返却するリジェクト部とし、返却口20を返 貨幣指定手段72により指定された紙幣を返却 する返却部とする。さらに、案内通路57のリ ェクト通路58と返却通路59との間の振分部61 紙幣を振り分けるようにする。そして、入 処理時に、搬送部52によって搬送する紙幣 うち、識別部54で識別された正常でない紙幣 や識別不能な紙幣は、振分部61でリジェクト 路58に振り分けて出金口19に搬送し、また、 返却貨幣指定手段72により指定された紙幣は 振分部61で返却通路59に振り分けて返却口20 搬送する。これにより、出金口19からは正 でない紙幣や識別不能な紙幣を取り出すこ ができ、返却口20からは返却貨幣指定手段72 より指定された紙幣を取り出すことができ 。そのため、顧客にとって、正常でない紙 や識別不能な紙幣と、手元に残したい紙幣 を明確に区別することができる。

 この場合、案内通路57のリジェクト通路58 と返却通路59との間の振分部61で紙幣を振り けるようにしているが、搬送部52にリジェク ト通路58と返却通路59とを個別に接続し、搬 部52からリジェクト通路58と返却通路59とに れぞれ紙幣を振り分けるようにしてもよい

 また、硬貨処理部13についても、正常で い硬貨や識別不能な硬貨を返却するリジェ ト部と、返却貨幣指定手段72により指定され た紙幣を返却する返却部とをそれぞれ設けて もよい。この場合にも、搬送部33に接続され 案内通路の出口側を、リジェクト部に硬貨 送るリジェクト通路と返却部に硬貨を送る 却通路と分け、これらリジェクト通路と返 通路との間の硬貨を振り分ける振分部を設 るようにしてもよし、または、搬送部33に ジェクト通路と返却通路とを個別に接続し 搬送部33からリジェクト通路と返却通路とに それぞれ硬貨を振り分けるようにしてもよい 。

 本発明は、硬貨や紙幣の入金機および入 金機などに利用される。