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Title:
MONITOR AND LIVING BODY MEASURING DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/093494
Kind Code:
A1
Abstract:
A monitor which can detect faulty sampling of humor occurring when humor is sampled by means of a humor sampler and can detect variation in dilution ratio when sampled humor is diluted with dilute solution, and a living body measuring device such as an artificial pancreas device which can administer hormone or the like correctly to a patient by incorporating the monitor. The monitor comprises a first optical sensor provided in a passage for introducing dilute solution to the humor sampler, a second optical sensor provided in a passage for introducing dilute solution produced by mixing the humor with the dilute solution in the humor sampler to a living body measuring sensor, and disposed close to the first optical sensor, and an operating means for judging that a variation in dilution ratio at which the humor is diluted with the dilute solution falls within a threshold range based on the elements of detection data respectively outputted from the first and second optical sensors. The living body measuring device incorporating the monitor is also provided.

Inventors:
MURAKAMI MOTOAKI (JP)
IZUMICHI YOSHIHIKO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/000093
Publication Date:
August 07, 2008
Filing Date:
January 25, 2008
Export Citation:
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Assignee:
NIKKISO CO LTD (JP)
MURAKAMI MOTOAKI (JP)
IZUMICHI YOSHIHIKO (JP)
International Classes:
A61B5/1459; A61B5/1495; A61M1/14; A61M1/36
Foreign References:
JPH08332180A1996-12-17
JP2000245825A2000-09-12
JPH1019832A1998-01-23
JPH08327587A1996-12-13
JPH01152357A1989-06-14
JPH078480B21995-02-01
EP0575712A21993-12-29
Other References:
See also references of EP 2108312A4
Attorney, Agent or Firm:
FUKUMURA, Naoki (Yoyogi palace 21-10, Yoyogi 2-chome, Shibuya-k, Tokyo 53, JP)
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Claims:
 体液を採取する体液採取装置に希釈液を導入する希釈液流通路に設けられた第1光学センサと、前記体液採取装置によって採取された体液と前記希釈液とを混合してなる希釈体液を生体測定センサに導入する希釈体液流通路に設けられるとともに前記第1光学センサと近接配置された第2光学センサと、前記第1光学センサと前記第2光学センサとから出力されるそれぞれの検出データに基づいて希釈液で体液を希釈する際の希釈倍率の変動が閾値範囲内にあることを判断する演算手段と、を備えることを特徴とするモニター装置。
 請求項1記載のモニター装置を含む生体測定装置。
 前記請求項1に記載のモニター装置における希釈液流通路の第1光学センサより下流側に第1流路切換え手段を介して設けられた希釈液供給路と、この希釈液供給路により供給された希釈液で標準液を希釈して希釈標準液を調製する標準液希釈部と、前記モニター装置における希釈体液流通路の第2光学センサより上流側に第2流路切換え手段を介して設けられ、前記標準液希釈部で調製された希釈標準液を前記希釈体液流通路に導出する希釈標準液導出路とを備えてなる希釈標準液供給部を備えてなる前記請求項2に記載の生体測定装置。
 前記生体測定装置が人工膵臓装置である前記請求項2又は3に記載の生体測定装置。
Description:
モニター装置及び生体測定装置

 この発明は、モニター装置及び生体測定 置に関し、更に詳しくは、採取された体液 希釈液で希釈する際の希釈倍率を正確にモ ターすることのできるモニター装置及びこ モニター装置を備えることにより体液特に 液中の例えば血糖値を正確に測定すること できる生体測定装置例えば人工膵臓装置に する。

 従来、医療現場等で使用される生体成分 定装置、例えば血液中の血糖値を測定する ルコース測定装置は連続して長時間使用す 場合がある。このような場合の生体成分測 装置は、劣化による変動が相対的に大きく るなどの問題があった。例えば、人工膵臓 ように連続的あるいは間欠的に体液である 液中のグルコース等の体液成分を測定し、 れによりインスリンなどの薬液を体内に注 し、患者の状態をコントロールするクロー ドループ制御を行う装置は、長時間の使用 も正確に安全に運転できることが重要であ 。具体的には、人工膵臓の場合は4時間から 一週間程度までの長時間にわたって正確な測 定値が得られることが重要であるとされてい る。

 一般に、血液中のグルコース等の体液成 を測定する場合、生理食塩水や抗凝固剤等 混合した液で体液を希釈して測定すること 行われている。長時間使用される人工膵臓 場合、採血不良や部材の劣化などが原因で の希釈倍率が変わってしまうことがある。 の希釈倍率の変動は、そのまま生体成分の 定誤差となって表れる。このとき、採血不 などが生じていることに気が付かなければ 測定誤差のある血糖濃度の測定値を正確な 定値であるとして判断して薬液を体内に注 してしまう可能性がある。

 そこで、患者に負担を与えず連続して希 倍率の変化を検知することで、速やかに採 不良などに対処することができる生体成分 定装置が望まれている。

 ところで、生体成分測定装置ではないが 自動血圧測定装置が特許文献1にて提案され ている。

 特許文献1にて提案されている自動血圧測 定装置は、「カフを用いて生体の一部への迫 圧力を変化させることにより該生体の血圧値 を測定する血圧測定手段を具えた自動血圧測 定装置であって、前記生体のヘマトクリット 値を連続的に検出するヘマトクリット検出装 置、該へマトクリット検出装置により連続的 に検出されたヘマトクリット値が予め設定さ れた判断基準値を超えたことに基づいて、前 記血圧測定手段の血圧測定動作を自動的に開 始させる血圧測定起動手段とを、含むことを 特徴とする」(特許文献1の請求項1参照)。

 特許文献1における自動血圧測定装置に含 まれるヘマトクリット検出装置の一例は光学 式非観血ヘマトクリット検出装置72である。 の光学式非観血ヘマトクリット検出装置72 、「上記ドリップチャンバ62の透明容器を挟 むように装着されて、所定波長の光を血液へ 投射する発光素子および血液中の透過光およ び散乱光を受光する受光素子を内蔵したセン サクリップ74を備え、その受光素子により受 された光に基づいてヘマトクリット値Htを 次算出し、前記電子制御装置28の入力ポート 38へ連続的に出力する。血液中のヘマトクリ ト値Htは血液中の血球容積(%)を示すもので るから、その増加は、その血液中の血球容 を除いた容積(100-Ht)%である血漿量の減少を 味する。」(特許文献1の段落番号0014参照)

 このヘマトクリット値に関して特許文献1 には以下の記載がある。「・・・透析患者の 血液のヘマトクリット値Htがヘマトクリット 出装置72からの信号に基づいて読み込まれ 。次いで、前記血圧測定起動手段84に対応す るSA4では、実際のヘマトクリット値Htが予め 定された判断基準値A%を上回る状態、すな ち透析患者の血漿量が所定の判断基準値(100- A)%を下回る状態であるか否かが判断される。 」(特許文献1の段落番号0022参照)

 「上記SA4の判断が否定された場合は本ル チンが終了させられるが、肯定された場合 は、上記手動起動操作時と同様にSA5以下が 行されることにより、透析患者の血液測定 動が、ヘマトクリット値Htの上昇に関連し 自動的に開始される。」(特許文献1の段落番 号0023参照)

 「上述のように本実施例によれば、ヘマ クリット検出装置72により連続的に検出さ たヘマトクリット値Htが予め設定された判断 基準値Aを超えると、血圧測定起動手段84(SA4) より血圧測定手段80(SA9)の血圧測定動作が自 動的に開始させられることから、透析患者の 循環血漿量の低下に関連して速やかに透析患 者の血圧値を測定することができるので、そ の透析患者の血圧低下に対する処置を速やか に行うことができるようになる」(特許文献1 段落番号0024参照)との技術的効果を、特許 献1記載の自動血圧測定装置は奏することが きる。

 この特許文献1において特に注目されるこ とは、ヘマトクリット検出装置が、ドリップ チャンバを挟み込むようにして配置された発 光素子及び受光素子の組み合わせであり、こ の受光素子から出力される検出データに基づ いて血球容積が測定されていることである。 また、特許文献1では光学的方法により血液 に占める血球容積(%)を示すヘマトクリット を測定することにより透析中の血圧低下を 測していると理解される。

 しかしながら、特許文献1における自動血 圧測定装置において、発光素子及び受光素子 の組み合わせにより血液中の血球容積を測定 する場合、その前提として血液体外循環回路 68中に、人体から採取された血液が流通して なければならない。もしも透析患者58に設 した留置針の先端部が何らかの原因により 塞する場合、例えば留置針の先端開口部が 管壁に接触することにより、又は、留置針 先端開口部又は留置針における流通路内に 液の凝固物が付着するなどして留置針の流 路における血流不良が生じる場合には、透 患者58から所定の流量で血液を採取している ように見えながら実は適切に血液を採集して いない状態になり、そのような状態における ヘマトクリット値が透析患者の正確な値を示 さないことになるので、生体の血圧値を正確 に測定することができなくなる。また、発光 素子及び受光素子による測定には、温度変動 、外光特に直射日光等の外乱により影響を受 け易いという問題がある。

特開平11-317号公報

 この発明は、体液採取装置により体液を 取する際に生じるであろう体液採取不良を 知し、採取した体液を希釈液で希釈する際 希釈倍率の変化を検知することのできるモ ター装置及びこのモニター装置を組み込む とにより患者、例えば、手術又は傷病によ 侵襲を受けた外科的高血糖状態にある患者 糖尿病患者、インスリンノーマ等の傷病に り低血糖状態に陥った患者にインスリン、 ルコース又はグルカゴン等の血糖値変動を じさせるホルモン、薬液乃至薬剤を適正に 与することのできる生体測定装置例えば人 膵臓装置を提供することを目的とする。

 上記課題を解決するための手段として、
請求項1は、体液を採取する体液採取装置に 釈液を導入する希釈液流通路に設けられた 1光学センサと、前記体液採取装置によって 取された体液と前記希釈液とを混合してな 希釈体液を生体測定センサに導入する希釈 液流通路に設けられるとともに前記第1光学 センサと近接配置された第2光学センサと、 記第1光学センサと前記第2光学センサとから 出力されるそれぞれの検出データに基づいて 希釈液で体液を希釈する際の希釈倍率の変動 が閾値範囲内にあることを判断する演算手段 と、を備えることを特徴とするモニター装置 であり、
請求項2は、請求項1記載のモニター装置を含 生体測定装置であり、
請求項3は、前記請求項1に記載のモニター装 における希釈液流通路の第1光学センサより 下流側に第1流路切換え手段を介して設けら た希釈液供給路と、この希釈液供給路によ 供給された希釈液で標準液を希釈して希釈 準液を調製する標準液希釈部と、前記モニ ー装置における希釈体液流通路の第2光学セ サより上流側に第2流路切換え手段を介して 設けられ、前記標準液希釈部で調製された希 釈標準液を前記希釈体液流通路に導出する希 釈標準液導出路とを備えてなる希釈標準液供 給部を備えてなる前記請求項2に記載の生体 定装置であり、
請求項4は、前記生体測定装置が人工膵臓装 である前記請求項2又は3に記載の生体測定装 置である。

 第2光学センサに希釈体液流通路が設置さ れていない場合にこのモニター装置を動作さ せたときにその第2光学センサから出力され 検出データ、及び第2光学センサに希釈体液 通路が設置されているがその希釈体液流通 に希釈体液が流通していない場合にこのモ ター装置を動作させたときにその第2光学セ ンサから出力される検出データである電圧出 力Aは、ほぼ同じ程度であるが、第2光学セン に希釈体液流通路が設置された場合にその 釈体液流通路に希釈倍率として濃度0である 液例えば水、及び生理食塩水等が流通すると きのその第2光学センサから出力される電圧 力Bは前記電圧出力Aよりも大きいので、電圧 出力Bは電圧出力Aと識別可能である。

 また、希釈体液流通路に希釈倍率が0であ る液例えば体液そのものが流通すると第2光 センサから出力される検出データである電 出力Cは前記電圧出力Bよりも小さくなる。

 一定の希釈倍率で体液を希釈した希釈体 が希釈体液流通路に流通すると、第2光学セ ンサから出力される検出データは、前記電圧 出力Bと前記電圧出力Cとの間の電圧出力とな 。

 したがって、第2光学センサから出力され る検出データだけでは希釈体液流通路に希釈 体液が流通しているかどうかを確定すること ができない。

 この発明に係るモニター装置にあっては 第2光学センサから出力される検出データは ノイズを含んでいるので、ノイズを有する出 力電圧であるか否かによって希釈体液につい ての検出データであるか否かを判定すること ができる。

 一方、第2光学センサから出力される検出 データは、温度変化があること、外光特に直 射日光の照射を受けること、濃度が小さいと きには光が配管内の流体を通じて導波してく ること等の外乱により一定値とはならずに経 時的変動を生じるので、この第2光学センサ ら出力される検出データだけでは、希釈倍 を正確にモニターすることができない。こ 発明に係るモニター装置にあっては、希釈 液流通路を流通する希釈体液につき第2光学 ンサで光学的測定を行うと同時に、希釈体 流通路を流通する希釈液につき第1光学セン サで光学的測定を行う。そして、第1光学セ サ及び第2光学センサが同時に外乱の影響を けているので、第2光学センサからの出力デ ータから第1光学センサからの出力データを 算することにより第1光学センサから出力さ る検出データから外乱をキャンセルして第2 光学センサからの出力により希釈倍率を演算 手段により算出する。そして、この発明に係 るモニター装置においては、演算手段から出 力される希釈倍率が所定の範囲内にあるか否 かをモニターする。

 したがって、この発明によると、採取し 体液を希釈液で所定倍率に希釈されている 否か、つまり希釈倍率異常を判定すること できるモニター装置を提供することができ 。具体的には、この発明によると、体液採 装置により体液を採取する際に生じるであ う体液採取不良を検知し、採取した体液を 釈液で希釈する際の希釈倍率の変化を検知 ることのできるモニター装置を提供するこ ができる。

 この発明に係るモニター装置を組み込ん なる生体測定装置においては、採取した体 を希釈液で所定倍率に希釈するようにこの 体測定装置を設計した場合に、この生体測 装置を運転中、体液の希釈倍率を経時的に ニターすることができ、しかも、所定倍率 希釈したはずであるのにモニターされてい 希釈倍率が所定の閾値から外れるときには 体液採取装置における体液採取異常を初め する希釈倍率異常を迅速に判定することが き、採取した体液の成分分析及び/又は体液 の特性分析に基づく医療行為を適切に行うこ とができる。

 したがって、この発明によると、採取し 体液を所定倍率で希釈されていることを運 期間中に経時的に観測することができ、体 採取異常等が発生したときに迅速にその対 処理を執ることのできる生体測定装置を、 供することができる。具体的には、この発 によると、患者、例えば、手術又は傷病に り侵襲を受けた外科的高血糖状態にある患 、糖尿病患者、インスリンノーマ等の傷病 より低血糖状態に陥った患者にインスリン グルコース又はグルカゴン等の血糖値変動 生じさせるホルモン、薬液乃至薬剤を適正 投与することのできる生体測定装置を提供 ることができる。

 この発明に係る生体測定装置に希釈標準 供給部を備えていると、前記モニター装置 より、生体例えば体液の測定を正確に行う とができる。

 この発明に係る生体測定装置が人工膵臓 置であると、血液採取異常を迅速に検出す ことができ、前記希釈標準液供給部を更に えていると正確な血糖値測定を行うことが きる。

図1はこの発明のモニター装置の一例を 示す説明図である。 図2はこの発明の生体測定装置の一例を 示す説明図である。

符号の説明

1  モニター装置
2  第1光学センサ
3  第2光学センサ
4  演算手段
5  希釈液貯留槽
6  体液採取装置
7  希釈液流通路
8  生体測定センサ
9  希釈体液流通路
10 希釈液送出手段
11 希釈体液送出手段
12 表示手段
20 生体測定装置
21 希釈標準液供給部
22 第1流路切換え手段
23 希釈液供給路
24 標準液希釈部
25 第2流路切換え手段
26 希釈標準液導出路
27 標準液貯留槽
28 廃液槽

 以下に、この発明につき、その一例を図 しつつ、説明する。

 図1に示されるように、この発明の一実施 例であるモニター装置1は、第1光学センサ2と 、第2光学センサ3と、演算手段4とを有する。

 前記第1光学センサ2は、希釈液貯留槽5に 留されている希釈液を体液採取装置6に送出 する希釈液流通路7に装着される。この第1光 センサ2は、前記希釈液流通路7を挟んで配 された発光素子及び受光素子の組み合わせ 有し、発光素子から発せられた光が希釈液 通路7内を透過した後に前記受光素子で受光 れ、受光素子から検出データとしての電圧 演算手段4に出力されるようになっている。 なお、この第1光学センサ2はフォトカプラ型 あってもフォトインタラプタ型であっても く、前記フォトインタラプタ型の光学セン は光透過型であっても、光反射型であって よい。図1に示される態様のモニター装置1 あっては、この第1光学センサ2として、近赤 外線を出射する近赤外線発光素子及び近赤外 線受光素子の組み合わせが好ましい。近赤外 線発光素子及び近赤外線受光素子の組み合わ せを採用すると、多くの生体情報例えばヘモ グロビン量、グルコース量、ウレア、クレア チニン等を検出することができ、また、可視 光の影響を受けがたいこと、樹脂中を透過し やすいこと等により医療用のディスポーザブ ル製品を介した内部流体の成分検出に適して いるからである。なお、この第1光学センサ2 配設される希釈液流通路7の部位は、光透過 可能に形成されている。

 前記希釈液貯留槽5には、希釈液が貯留さ れる。この希釈液としては、生体に悪影響が なく、第1光学センサ2及び第2光学センサ3に る光学測定を妨害せず、体液を変質させた 凝固させたりしない液体であればよく、例 ば生理食塩水、リンゲル液、蒸留水、リン 緩衝液等が好適に使用することができる。 らに、体液採取装置例えばカテーテル6の先 などで血液等の体液が凝固しないようにす 必要があるときには、抗凝固剤が前記リン ル液、生理食塩水、蒸留水に混合されて成 希釈液も好適である。前記抗凝固剤として 、ヘパリン、メシル酸ナファモスタット、 ロキナーゼなどがある。

 前記希釈液流通路7には希釈液送出手段10 介装されていて、この希釈液送出手段10の 動により希釈液貯留槽5内の希釈液が体液採 装置6に送出される。

 希釈液送出手段10は、逆流防止機能のあ タイプのポンプが好ましく、例えば、チュ ブポンプ、蠕動ポンプなどの逆流防止機能 あるポンプを好適例として挙げることがで る。

 前記体液採取装置6としては、体液例えば 血液を採取することができるとともに、採取 した血液と前記希釈液流通路7から送出され きた希釈液とを混合することができるよう 形成され、例えばカテーテル特にダブルル メンカテーテルを挙げることができる。

 第2光学センサ3は、前記体液採取装置6に って採取された体液と前記希釈液とを混合 てなる希釈体液を生体測定センサ8に導入す る希釈体液流通路9の途中であって、前記第1 学センサ2に近接して配置される。

 希釈体液流通路9には希釈体液送出手段11 介装される。この希釈体液送出手段11は、 記希釈液送出手段10と同じ構成を採用するこ とができる。

 第2光学センサ3は、前記第1光学センサ2と 同じ構造を採用することができ、希釈体液流 通路9中を流通する希釈体液に光照射する発 素子とこの発光素子とで前記希釈体液流通 9を挟んで配置されるとともに希釈体液を通 する光を受光し、検出データを出力する受 素子とを備える。前記受光素子から出力さ る検出データは電圧として演算手段4に出力 される。

 第2光学センサ3と第1光学センサ2とが近接 配置されていると第1光学センサ2及び第2光学 センサ3とが受ける外乱を同じであるとする とができる。また、第1光学センサ2と第2光 センサ3とが近接して配列される態様として 例えば一個の基板上に配列された希釈液流 路7と希釈体液流通路9とに第1光学センサ2と 第2光学センサ3とを取り付ける態様を挙げる とができる。なお、前記基板は、希釈液流 路に取り付けた第1光学センサ及び希釈体液 流通路に取り付けた第2光学センサの両者を 同じ又は実質的同じ状態で搭載することの きる部材であればよく、基板と称されるこ に限定されず、搭載板、載置板、装着部材 の適宜の名称で呼称されることがある。

 前記生体測定センサ8は、体液中の成分及 び/又は体液の特性を測定することのできる ンサを挙げることができる。前記体液とし は、例えば血液、尿、リンパ液、髄液、あ いはこれらの混合物等を挙げることができ 生体成分の定性ないし定量分析を必要とす 生体中の成分としては、例えばグルコース 尿素、尿酸、乳糖、ショ糖、ラクテート(乳 )、エタノール、グルタミン酸、アンモニア 、クレアチニン、酸素等が挙げられ、体液の 特性としては、体液のpH値、酸素濃度等を挙 ることができる。

 前記生体測定センサ8は、体液中の測定し ようとする成分の種類に応じて各種のセンサ を採用することができる。センサとしては、 例えば、酵素を用いた酵素センサ、微生物を 用いた微生物センサ、酵素と微生物とを用い たハイブリッド型センサ等のバイオセンサが 挙げられる。そして、このようなバイオセン サにおいて利用される酵素又は微生物は被測 定成分、つまり生体の成分に応じて適宜に選 択される。例えば、被測定成分がグルコース であるときにはβ-D-グルコースオキシダーゼ たはPseudomonas fluorecens、被測定成分が尿素 あるときにはウレアーゼ、被測定成分が尿 であるときにはウリカーゼ、被測定成分が クテートであるときにはラクテートオキシ ーゼ、被対象成分が乳糖であるときにはラ ターゼまたはβ-ガラクトシダーゼ、被測定 分がエタノールであるときにはアルコール キシダーゼまたはTrichosporon brassicaes、被測 成分がグルタミン酸であるときにはグルタ ートデヒドロゲナーゼまたはEscherichia coli、 被測定成分がアンモニアであるときには硝化 細菌等を選択することができる。

 前記演算手段4は、前記第1光学センサ2か 出力される検出データである電圧値と前記 2光学センサ3から出力される検出データで る電圧値とから、前記希釈体液流通路9の中 流通する希釈体液の倍率を算出し、体液の 取の良否を判断し、さらには希釈液流通路7 に第1光学センサ2が装着されていることの確 をもすることができる。演算手段4における このような機能はコンピュータにより実現す ることができる。

 具体的にいうと、この演算手段4では、前 記第1光学センサ2からの出力としての電圧値 バラツキつまり分散が生じていないときに 、第1光学センサ2が希釈液流通路7に装着さ ていないこと、又は、第1光学センサ2が希 液流通路7に装着されているとしても希釈液 通路7には希釈液が流通していないことと判 断する。すなわち、第1光学センサ2から出力 れる電圧値に分散を生じていないときには この演算手段は、希釈液流通路7に流通する 希釈液を第1光学センサ2で測定する態勢には いと判断して、その判断内容を表示手段12 出力する。演算手段4からの指令出力により 示手段12例えばCRT画面は、警告を表示する

 希釈液が流通している希釈液流通路7に取 り付けられた第1光学センサ2から出力される 出データである電圧値と希釈体液が流通し いる希釈体液流通路9に取り付けられた第2 学センサ3から出力される検出データである 圧値とが演算手段4に入力されると、第1光 センサ2からの検出データをレファレンスデ タとして第2光学センサ3からの検出データ 補正して外乱を除去し、採取された体液の 釈液で希釈される希釈倍率の変動を算出す 。

 この発明のモニター装置における、前記 釈倍率の変動値は例えば以下の演算により 出することができる。いま、希釈液流通路7 に希釈液を流通させる場合に、その希釈液の 流通開始時における第1光学センサ2から出力 れる検出データとしての出力電圧をVs(0)と 、流通開始後に一定時間tが経過したときの 1光学センサ2から出力される検出データと ての出力電圧をVs(t)とする。また、体液希釈 流通路9に体液を希釈液で希釈されてなる希 体液を流通させる場合に、その希釈体液の 通開始時における第2光学センサ3から出力さ れる検出データとしての出力電圧をVb(0)とし 流通開始後に一定時間tが経過したときの第 2光学センサ3から出力される検出データとし の出力電圧をVb(t)とする。このような場合 希釈倍率の変動δVは以下の式(1)で示されるδ V1、以下の式(2)で示されるδV2、又は以下の式 (3)で示されるδV3のいずれかで示される。

 δV1=(Vb(t)/Vs(t))/(Vb(0)/Vs(0))   (1)
 δV2=log(Vb(t)/Vs(t))    (2)
 δV3=log[(Vb(t)-Vb0(t)/(Vs(t)-Vs0(t))) (3)
 なお、Vb0(t)及びVs0(t)それぞれは、その測定 始後時間tが経過したときの、第1光学セン 及び第2光学センサにおける発光素子の出力 ゼロにしたときの受光素子における出力で る。この出力は外乱を示す。Vb0(t)及びVs0(t) 差し引くことにより、Beerの法則の条件成立 を阻む外光の影響を相殺することができる。

 この発明のモニター装置における演算手 では、希釈倍率の変動が所定の上限閾値及 下限閾値の範囲内にあるか否かを判断し、 記上限閾値及び下限閾値の範囲内で希釈倍 の変動が発生しているときには、所定の希 倍率で体液が希釈液で希釈されていると判 し、希釈倍率の変動が上限閾値を越え、又 希釈倍率の変動が下限閾値を下回っている きには、所定の希釈倍率で体液が希釈され いないと判定する。そして、前記演算手段4 はその判断結果を出力して、表示手段12例え CRT画面に判断結果を表示する。

 この発明に係るモニター装置は以下の作 を有する。希釈液貯留槽5に貯留されている 希釈液を希釈液送出手段10により希釈液流通 7に流通させて体液採取装置6に送出する。 液採取装置6は人体に装着され、人体から体 を採取する。体液採取装置6では、採取され た体液と送出されてきた希釈液とが混合され て希釈体液が形成され、その希釈体液が希釈 体液流通路9を通じて生体測定センサ8に送出 れる。希釈体液の送出は、希釈体液送出手 11により行われる。

 希釈液送出手段10により希釈液が体液採 装置6に送出され始めると、第1光学手段2に り検出データが演算手段4に出力され、また 体液採取装置6で形成された希釈体液が希釈 体液流通路9に設けられた第2光学センサ3によ り測定される。第2光学センサ3から検出デー が演算手段4に出力される。

 演算手段4においては、第1光学センサ2か 出力される検出データを入力して、その検 データにノイズが発生していないときには 第1光学センサ2が希釈液流通路7に適切に装 されていないと判定される。第1光学センサ 2が装着された希釈液流通路7に希釈液が流通 ているときには、第1光学センサ2から出力 れる検出データにはノイズが含まれている 第1光学センサ2から出力される検出データに このノイズが含まれていることにより、演算 手段4は、希釈液流通路7に希釈液が流通して ると判定する。

 この演算手段4では、第2光学センサ3から 力される検出データと第1光学センサ2から 力される検出データとから、第2光学センサ3 から出力される検出データ中のノイズを相殺 する。第2光学センサ3から出力される検出デ タ中のノイズを第1光学センサ2から出力さ る検出データで相殺することができるのは 第1光学センサ2及び第2光学センサ3が互いに 接した位置に配置されていることにより、 1光学センサ2及び第2光学センサ3が同じ測定 環境に存在することとなり、第1光学センサ2 び第2光学センサ3とが同じ外乱を受けるか である。

 この演算手段4では、第2光学センサ3から 力される検出データである電圧値から希釈 液における希釈倍率を算出することができ 。希釈体液流通路9に希釈液そのものを流通 させたときに第2光学センサ3から出力される 圧値は希釈倍率100%を示し、希釈体液流通路 9に体液そのものを流通させたときに第2光学 ンサ3から出力される電圧値は希釈倍率0%を す。希釈液で体液を希釈してなる希釈体液 希釈体液流通路9に流通させたときに第2光 センサ3から出力される電圧値は、希釈倍率0 %から希釈倍率100%までの希釈倍率を示す。し がって、希釈体液流通路9中を流通する希釈 体液についての希釈倍率は第2光学センサ3か 出力される電圧値から判定でき、第1光学セ ンサ2から出力される電圧値によりノイズを 去することにより正確な希釈倍率が、この 算手段4により算出される。そして算出され 希釈倍率を経時的にモニターすることによ 、その希釈倍率の経時的変動が観測される この演算手段4は、希釈倍率の変動が、予め 定められた上限閾値を越え、又は下限閾値を 下回るときには、希釈異常が発生したと判定 して、表示手段12に指令信号を出力してこの 示手段12により警告を発する。

 この発明に係るモニター装置は、体液を 釈液で希釈してなる希釈体液中に含まれる 液の成分及び/又は体液の特性を測定する生 体測定装置例えば体液測定装置に組み込むこ とが出来る。このような生体測定装置として 、例えば血液中の血糖値を測定して、その結 果に基づいてインスリンを生体に供給する人 工膵臓装置、透析を行う人工透析装置、生体 の体液中に含まれる尿素の濃度を測定する尿 素濃度計、生体の体液中に含まれる尿酸の濃 度を測定する尿酸濃度計、体液中の乳糖、蔗 糖等の糖分を測定する糖分測定装置、ラクテ ート等を測定する乳酸測定装置、グルタミン 酸濃度を測定するグルタミン酸濃度計、アン モニア濃度を測定するアンモニア濃度計、ク レアチニンの濃度を測定するクレアチニン濃 度計等を挙げることができる。

 この発明に係るモニター装置を組み込ん なるこの発明の生体測定装置について以下 説明をする。なお、図2における部材を示す 番号と図1における部材を示す番号とが同じ ある場合のその番号は同じ部材であること 示す。

 図2に示されるように、一例としての生体 測定装置20は、前記モニター装置1に加えて、 希釈標準液供給部21を備える。この希釈標準 供給部21は、希釈液流通路7の第1光学センサ 2の下流側に設けられた第1流路切換え手段22 介して前記希釈液流通路7に結合された希釈 供給路23と、この希釈液供給路23により供給 された希釈液で標準液を希釈して希釈標準液 を調製する標準液希釈部24と、前記モニター 置1における希釈体液流通路9の第2光学セン 3より上流側に第2流路切換え手段25を介して 設けられ、前記標準液希釈部24で調製された 釈標準液を前記希釈体液流通路9に導出する 希釈標準液導出路26とを備える。前記標準液 釈部24には、標準液貯留槽27から標準液が供 給される。なお、図2において、28で示される のは、生体測定センサ8で測定された希釈生 液を廃液として貯留する廃液槽である。

 前記第1流路切替手段22は、希釈液の流通 向を、第1光学センサ2から希釈液供給路23へ の流通を不可とするとともに、第1光学セン 2から体液採取装置6への流通を可とする流通 経路と、第1光学センサ2から希釈液供給路23 の流通を可とするとともに、第1光学センサ2 から体液採取装置6への流通を不可とする流 経路とに切換えることができる切換え手段 あり、このような流路切換えをすることが きる限り種々の構成を採用することができ 。

 前記第2流路切替手段25は前記第1流路切替 手段22と同じ構造を採用することができる。

 前記標準液希釈部24は、標準液貯留槽27に 貯留されている標準液を、希釈液供給路23に り送出されてきた希釈液で所定の希釈倍率 希釈する。希釈倍率は、前記希釈液送出手 10による単位時間あたりの希釈液送出量と 希釈体液送出手段11により送出される単位時 間あたりの液量とにより決定されることがで きる。

 前記標準液貯留槽27に貯留される標準液 しては、測定対象である体液の成分の濃度 既知である水溶液、または測定対象である 液特性の値が既知である水溶液を挙げるこ ができる。この生体測定装置が人工膵臓装 であるときには、測定対象として血液中の ルコースを挙げることができる。そうする 、人工膵臓装置における標準液として既知 濃度のグルコース水溶液を挙げることがで る。

 前記生体測定センサ8は、モニター装置に ついての説明において例示したように、測定 しようとする生体の種類、生体中の測定対象 である成分の種類、測定しようとする生体の 特性例えばpH値等により適宜にその構造等が 定される。

 この発明に係る生体測定装置が人工膵臓 置である場合及び前記モニター装置が採血 態をモニターする場合には、前記生体測定 ンサ8は、グルコースを測定する。したがっ て、人工膵臓装置における生体測定センサ8 して、例えばオスミウムポリマーをカーボ 電極の上に塗布した後、室温で乾燥させ、 の上に酵素溶液を重層し、グルタルアルデ ド等の架橋剤を用いて、前記酵素を固定化 てなるバイオセンサを挙げることができる このバイオセンサを採用すると、オスミウ ポリマーにはペルオキシダーゼ酵素が固定 されているので、過酸化水素と酸化反応が り、引続きオスミウムポリマー、ペルオキ ダーゼと電極間で還元反応が起こる。この の反応条件は銀塩化銀電極に対して0mVであ 。よって、酸化反応系の酵素としてグルコ スオキシダーゼを用いることにより、簡単 グルコースの検出及び濃度測定を行うこと できる。グルコースセンサとしては、上記 外に、オスミウム(II)-ビピリジン錯体を利用 したグルコースセンサ、ルテニウム錯体を利 用したグルコースセンサ、トリス型オスミウ ム錯体導入ポリピロール修飾電極を有するグ ルコースセンサ等を採用することもできる。 これら各種のグルコースセンサの中でも、オ スミウムポリマーを用いた前記バイオセンサ が好ましい。このバイオセンサである好適な グルコースセンサは、白金、銀又はカーボン 等の作用極と、オスミウムポリマー層にペル オキシダーゼを含有させた酵素膜層とを備え て成る薄膜センサが好ましい。

 この発明に係るモニター装置及び生体測 装置にあっては、測定可能な生体中の成分 は生体の特性は一種であっても二種以上で ってもよい。測定する生体の成分又は生体 特性が二種以上であるときには、生体から 取した体液を希釈液で希釈されて成る希釈 液を移送する希釈体液流通路の途中に二種 上の体液測定センサ例えば二種以上のバイ センサ等を接続すればよい。また、複数の 体成分及び/又は生体特性を測定するときに は、前記希釈体液流通路を複数に分岐させ、 各分岐流路それぞれに一つ又は二つ以上の体 液測定センサを接続するのがよい。

 この生体測定装置20における演算手段4は 希釈体液流通路9を通じて送出されてくる希 釈体液における体液中の成分の濃度及び/又 体液特性を、体液測定センサ8から出力され 検出データに基づいて算出すること、希釈 率を算出すること、体液測定センサ8の較正 のための演算をすること等を行う。

 生体測定装置20における体液測定センサ8 較正は次のようにして行うことができる。

 標準液貯留槽27には既知の濃度の標準液 貯留される。この生体測定装置20が人工膵臓 装置であるときには、標準液として既知の濃 度例えば濃度200mg/dLのグルコース水溶液が標 液貯留層27に貯留される。

 例えば前記既知濃度の標準液を希釈体液 通路9に流通させることにより前記既知濃度 の標準液についての生体測定センサ8の検出 ータと、前記既知濃度の標準液を希釈液に り所定希釈倍率で希釈してなる希釈標準液 希釈体液流通路9に流通させることにより前 希釈標準液についての生体測定センサ8の検 出データとにより、検量線を作成することが でき、演算手段4では濃度ゼロのときの基準 ータを算出することができ、これによりゼ 較正を行うことができる。濃度ゼロのとき 基準データは、希釈体液流通流通路9に希釈 だけを流通させることにより体液濃度ゼロ ときの生体測定センサ8の検出データを利用 して得ることもできる。

 以上構成の生体測定装置20につき、これ 人工膵臓装置である場合について、その作 を図2を参照しつつ以下に説明する。なお、 工膵臓装置に関し、図2における20は人工膵 装置を示し、11は希釈血液送出手段を示し 9は希釈血液流通路を示し、8はグルコースセ ンサを示し、6は血液採取装置を示すものと る。

 人工膵臓装置20において血糖値を測定す 場合、血液採取装置6を透析患者に装着する 通常の場合、血液採取装置6としてカテーテ ルを採用するので、カテーテルを透析患者の 静脈に装着する。希釈液送出手段10を駆動す ことにより、希釈液貯留槽5から希釈液を希 釈液流通路7を通じて血液採取装置6に送液す 。希釈液流通路7を流通する希釈液は、第1 学センサ2によりその透過光又は散乱光が測 され、測定データとしての電圧値が演算手 4に出力される。

 希釈体液送出手段11を駆動することによ 血液採取装置6に透析患者の血液を吸引する 血液採取装置6では、供給される希釈液で、 透析患者から吸引した血液が、希釈される。 希釈倍率は、例えば、希釈血液送出手段11に る送液速度と希釈液送出手段10による送液 度とで決定することができる。希釈血液流 路9を流通する希釈血液は第2光学センサ3に りその透過光又は散乱光が検出され、検出 ータが演算手段4に出力される。

 希釈血液流通路9により送液される希釈血 液はそのグルコースがグルコースセンサ8に り測定され、測定データが演算手段4に出力 れる。

 演算手段4においては、グルコースセンサ 8から出力される測定データからグルコース 度を算出する。グルコース濃度算出に際し グルコース濃度ゼロの測定データは例えば 釈液だけを希釈血液送出手段9によりグルコ スセンサ8に送液することにより得ることが できる。

 グルコースセンサ8により希釈血液中のグ ルコース濃度を測定する場合、時間の経過と ともに、測定データのベースラインがずれて くることがある。そのような場合には、適宜 の時期に、較正が行われる。グルコースセン サ8の較正は、第1切換え手段22及び第2切換え 段25を駆動することにより、希釈液の流通 を、希釈液槽5中の希釈液が第1切換え手段22 介して標準液希釈部24に送出されるように 、また、標準液希釈部24で調製された希釈標 準液を希釈血液流通路9に流通させて、グル ースセンサ8で希釈液及び希釈標準液のグル ース測定を行い、測定データを演算手段4に 出力することにより行うことができる。

 また、希釈血液における希釈倍率の変動 、この人工膵臓装置20に組み込まれている ニター装置1によりモニターすることができ 。

 このようにこの人工膵臓装置20は、血中 グルコース濃度を経時的に測定することが き、血液の希釈倍率をモニターすることに り採血異常を検出することができ、しかも ルコースセンサ8を較正することができるの 正確なグルコース濃度測定をすることがで 、したがって、糖尿病患者に正確な量でイ スリンの投与をすることができる。

 このモニター装置を組み込んでなる人口 臓装置においては、較正操作から患者の血 値測定操作に切換えた場合に、切換え手段 確実に動作しているかどうかをモニター装 により判断することができるので、このモ ター装置は安全装置としても機能する。し がって、このモニター装置は、これを組み んでなる人工膵臓装置を初めとする生体測 装置についての安全装置となる。モニター 置が組み込まれていない人工膵臓装置等の 体測定装置にあっては、一定量の標準液が 釈体液流通路に滲出することにより見かけ の測定値が実際の体液中の成分量を反映し いないこととなり、患者における体液につ ての誤った測定情報に基づいて誤診がなさ る可能性があるが、この発明によるとその うな誤診を与えることのない、正確な体液 報を与えることができる。したがって、こ 発明にかかるモニター装置及びこれを組み んでなる生体測定装置は、患者の体液を長 間にわたって測定する際に患者に対する安 性を確保する装置として、重要である。