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Patent Searching and Data


Title:
MONITORING SYSTEM OF BRAKE OF ELEVATOR
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/008033
Kind Code:
A1
Abstract:
In a brake monitoring system of an elevator, which monitors abrasion of a lining of a brake device, a plurality of detecting elements are inserted into the lining. Each detecting element has a pair of conductive materials inserted into the lining by leaving an interval. When thickness of the lining becomes prescribed thickness due to progress of abrasion of the lining, each conductive member is exposed from within the lining. When an exposed part of a pair of the conductive members is brought into contact with a rotor, a part between a pair of the conductive members is conducted. A signal generating part generates a detection signal by conduction of the part between a pair of the conductive members.

Inventors:
CHIDA AKIHIRO (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/063542
Publication Date:
January 15, 2009
Filing Date:
July 06, 2007
Export Citation:
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Assignee:
MITSUBISHI ELECTRIC CORP (JP)
CHIDA AKIHIRO (JP)
International Classes:
B66B5/02
Foreign References:
JPH0189639U1989-06-13
JPS4960755A1974-06-12
JPS5346475Y21978-11-07
JPH051039U1993-01-08
JP2004123270A2004-04-22
Attorney, Agent or Firm:
SOGA, Michiharu et al. (8th FloorKokusai Building,1-1, Marunouchi 3-chom, Chiyoda-ku Tokyo 05, JP)
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Claims:
 導電性の回転体と、上記回転体に対して変位可能なブレーキシューと、上記ブレーキシューに設けられ上記ブレーキシューの変位により上記回転体に接離される絶縁性のライニングとを有するブレーキ装置の上記ライニングの摩耗を監視するエレベータのブレーキ監視システムであって、
 上記ブレーキシュー側から上記ライニング内に互いに間隔をおいた状態で挿入され、上記回転体との接触による上記ライニングの摩耗の進行により上記ライニングの厚さが所定の厚さになったときに上記ライニング内からの露出が開始される一対の導電性部材を含む検出体と、各上記導電性部材間が導通されることにより検出信号を発生する信号発生部とを有し、各上記導電性部材の露出部分が上記回転体に接触することにより各上記導電性部材間が導通される検出手段
 を備えていることを特徴とするエレベータのブレーキ監視システム。
 上記ライニング内には、複数の上記検出体が挿入されており、
 各上記導電性部材の露出が開始されるときの上記ライニングの厚さは、上記検出体ごとに異なっていることを特徴とする請求項1に記載のエレベータのブレーキ監視システム。
 導電性の回転体と、上記回転体に対して変位可能なブレーキシューと、上記ブレーキシューに設けられ上記ブレーキシューの変位により上記回転体に接離される絶縁性のライニングとを有するブレーキ装置について上記ライニングの摩耗を監視するエレベータのブレーキ監視システムであって、
 上記ブレーキシュー側から上記ライニング内に挿入され、上記回転体との接触による上記ライニングの摩耗の進行により上記ライニングの厚さが所定の厚さになったときに上記ライニング内からの露出が開始される導電性部材を含む検出体と、上記導電性部材及び上記回転体間が導通されることにより検出信号を発生する信号発生部とを有する検出手段
 を備えていることを特徴とするエレベータのブレーキ監視システム。
 上記ライニング内には、複数の上記検出体が挿入されており、
 上記導電性部材の露出が開始されるときの上記ライニングの厚さは、上記検出体ごとに異なっていることを特徴とする請求項3に記載のエレベータのブレーキ監視システム。
 上記検出手段からの検出信号に応じた情報を外部機器に対して送信可能な制御部をさらに備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載のエレベータのブレーキ監視システム。
 上記検出信号の発生の有無を示す表示を行う表示器をさらに備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載のエレベータのブレーキ監視システム。
 上記信号発生部は、各上記検出体について個別に上記検出信号を発生可能になっており、
 各上記検出信号の発生の有無の情報に基づいて、上記ライニングの摩耗の進行度合いを示す表示を行う表示器をさらに備えていることを特徴とする請求項2又は請求項4に記載のエレベータのブレーキ監視システム。
Description:
エレベータのブレーキ監視シス ム

 この発明は、かご及び釣合おもりに制動 を与えるブレーキ装置を監視するエレベー のブレーキ監視システムに関するものであ 。

 従来のエレベータでは、ブレーキシュー 取付けられたブレーキライニングをブレー ホイールに押圧させてブレーキホイールの 転を止めるブレーキ装置が知られている。 来、ブレーキライニングの取替時期を判定 るために、ブレーキシューに対する取付け に取替基準の仮想面に達する深さで凹みを け、この凹みに固形染料を埋設したブレー ライニングが提案されている。取替基準位 までブレーキライニングが摩耗すると、露 した固形染料がブレーキホイールの表面に 着する。ブレーキライニングの取替時期は ブレーキホイールの表面への固形染料の付 の有無により判定することができる。これ より、ブレーキライニングの取替時期の判 のためにブレーキライニングの厚さを測定 る手間をなくすことができる(特許文献1参 )。

特開平7-269617号公報

 しかし、従来では、保守員がブレーキラ ニングの傍に出向いてブレーキホイールに 形染料が付着しているか否かを確認しなけ ばならない。近年のエレベータでは、巻上 が昇降路内に設置された機械室レスエレベ タが主流になっている。また、巻上機の種 も薄形の巻上機とされることが多い。この うな場合、保守員は、ブレーキホイールへ 固形染料の付着の確認のために、昇降路内 ピットに直接降りたり、巻上機のカバーを したりする手間がかかってしまう。

 この発明は、上記のような課題を解決す ためになされたものであり、ライニングの 換時期を容易にかつより確実に判定するこ ができるエレベータのブレーキ監視システ を得ることを目的とする。

 この発明によるエレベータのブレーキ監 システムは、導電性の回転体と、回転体に して変位可能なブレーキシューと、ブレー シューに設けられブレーキシューの変位に り回転体に接離される絶縁性のライニング を有するブレーキ装置のライニングの摩耗 監視するエレベータのブレーキ監視システ であって、ブレーキシュー側からライニン 内に互いに間隔をおいた状態で挿入され、 転体との接触によるライニングの摩耗の進 によりライニングの厚さが所定の厚さにな たときにライニング内からの露出が開始さ る一対の導電性部材を含む検出体と、各導 性部材間が導通されることにより検出信号 発生する信号発生部とを有し、各導電性部 の露出部分に回転体が接触することにより 導電性部材間が導通される検出手段を備え いる。

この発明の実施の形態1によるエレベー タを示す構成図である。 図1のブレーキ装置を示す要部構成図で ある。 図2のライニングを示す断面図である。 図1のエレベータに設けられたエレベー タのブレーキ監視システムの通信経路を示す 構成図である。 この発明の実施の形態2によるエレベー タのブレーキ監視システムを示す要部構成図 である。 図5の表示器が巻上機に設けられた状態 を示す正面図である。 図5の表示器が乗場操作盤に設けられた 状態を示す分解斜視図である。 この発明の実施の形態3によるエレベー タのブレーキ監視システムを示す要部構成図 である。 図8のライニングの摩耗の進行に伴う表 示器の表示の変化を示す説明図である。 この発明の実施の形態4によるエレベ タのブレーキ監視システムを示す要部構成 である。

 以下、この発明の好適な実施の形態につい 図面を参照して説明する。
 実施の形態1.
 図1は、この発明の実施の形態1によるエレ ータを示す構成図である。図において、昇 路1内の上部には、駆動装置である巻上機2と 、そらせ車3とが設けられている。巻上機2は モータを含む巻上機本体4と、巻上機本体4 より回転される駆動シーブ5とを有している 巻上機2には、駆動シーブ5の回転を制動す ブレーキ装置6が設けられている。駆動シー 5及びそらせ車3には、主索7が巻き掛けられ いる。かご8及び釣合おもり9は、主索7によ 昇降路1内に吊り下げられている。かご8及 釣合おもり9は、駆動シーブ5の回転により昇 降路1内を昇降される。

 かご8は、昇降路1内の昇降により、複数 乗場10に停止可能になっている。各乗場10に 、乗場呼び登録を行うための乗場操作盤11 設けられている。かご8内には、行き先呼び 録を行うためのかご操作盤12が設けられて る。乗場操作盤11及びかご操作盤12のそれぞ からの情報は、昇降路1内に設けられた制御 盤13へ送られる。制御盤13は、乗場操作盤11及 びかご操作盤12のそれぞれからの情報に基づ て、エレベータの運転を制御する。即ち、 上機2及びブレーキ装置6は、乗場操作盤11及 びかご操作盤12のそれぞれからの情報に基づ て、制御盤13の制御により動作される。

 図2は、図1のブレーキ装置6を示す要部構 図である。図において、ブレーキ装置6は、 駆動シーブ5と一体に回転される円環状のブ ーキドラム(回転体)14と、ブレーキドラム14 接離可能な可動体15と、ブレーキドラム14に 離する方向へ可動体15を変位させる変位装 (図示せず)とを有している。可動体15及び変 装置は、ブレーキドラム14の内側に配置さ ている。

 ブレーキドラム14は、駆動シーブ5と同軸 設けられている。また、ブレーキドラム14 、導電性部材(例えば金属部材等)により構成 されている。さらに、ブレーキドラム14は、 地されておらず、非接地状態となっている

 可動体15は、ブレーキドラム14の内面に対 向するブレーキシュー16と、ブレーキシュー1 6とブレーキドラム14との間に配置され、ブレ ーキシュー16に設けられた一対のライニング1 7と、ブレーキシュー16と変位装置とを連結す る動作軸18とを有している。

 ブレーキシュー16は、変位装置の駆動力 よりブレーキドラム14に対して径方向へ往復 変位される。ライニング17は、ブレーキシュ 16の変位によりブレーキドラム14の内面に接 離される。ブレーキドラム14には、ライニン 17のブレーキドラム14への接触により制動力 が与えられる。また、ブレーキドラム14に与 られる制動力は、ライニング17がブレーキ ラム14から離れることにより解除される。

 図3は、図2のライニング17を示す断面図で ある。図において、可動体15には、ライニン 17の厚さが交換時期の基準となる所定の厚 以下になっているか否かを検出する摩耗検 装置(検出手段)19が設けられている。摩耗検 装置19は、ライニング17内に挿入されブレー キドラム14との接触の有無を検出する複数の 出体20と、ブレーキドラム14の各検出体20へ 接触により検出信号を発生する信号発生部2 1とを有している。

 各検出体20は、ブレーキドラム14の回転方 向(ライニング17の幅方向)へ互いに間隔を置 て配置されている。また、各検出体20は、一 対の導電性部材である電圧供給線22及び電圧 出線23を有している。

 電圧供給線22及び電圧検出線23は、ブレー キドラム14の回転方向について互いに間隔を いた状態でライニング17内に挿入されてい 。電圧供給線22及び電圧検出線23のライニン 17内への挿入は、ブレーキシュー16側からブ レーキドラム14側に向かって行われている。 圧供給線22及び電圧検出線23の各先端部の位 置は、ライニング17内における所定の位置と れている。

 ライニング17の摩耗は、ライニング17とブ レーキドラム14との接触による進行する。電 供給線22及び電圧検出線23の各先端部は、ラ イニング17の摩耗の進行によりライニング17 厚さが所定の厚さになったときに、ライニ グ17から露出される。これにより、電圧供給 線22及び電圧検出線23のライニング17内からの 露出が開始される。

 ブレーキドラム14は、電圧供給線22及び電 圧検出線23が露出されている状態でライニン 17に押し付けられることにより、電圧供給 22及び電圧検出線23の露出部分に接触する。 レーキドラム14が電圧供給線22及び電圧検出 線23のそれぞれの露出部分に接触することに り、電圧供給線22及び電圧検出線23間が導通 される。各検出体20によるブレーキドラム14 接触の有無は、電圧供給線22及び電圧検出線 23間の導通の有無により検出される。

 信号発生部21は、各電圧供給線22に電気的 に接続された電源24と、各電圧検出線23に個 に電気的に接続された複数の電流制限抵抗25 とを有している。

 各電圧供給線22には、電源24により所定の 電圧が与えられている。各検出体20の少なく もいずれかの電圧供給線22及び電圧検出線23 間が導通されると、導通が発生した検出体20 接続された電流制限抵抗25に電流が検出信 として流れる。即ち、信号発生部21は、各検 出体20の少なくともいずれかとブレーキドラ 14とが接触することにより検出信号を発生 る。信号発生部21からの検出信号は、制御盤 13へ送られる。

 図4は、図1のエレベータに設けられたエ ベータのブレーキ監視システムの通信経路 示す構成図である。図において、制御盤13に は、摩耗検出装置19からの検出信号を受ける 御回路(制御部)26が設けられている。制御回 路26は、摩耗検出装置19からの検出信号をラ ニング摩耗検出信号データに変換する。即 、制御回路26は、摩耗検出装置19からの検出 号を受けると、検出信号に応じた情報を発 する。

 各乗場操作盤11内には、メンテナンス用 コンピュータが接続可能なI/Fコネクタ(外部 器)27が設けられている。制御回路26からの イニング摩耗検出信号データは、I/Fコネク 27へシリアル伝送により送信されるとともに 、エレベータの運転を遠隔監視する保守セン タ(外部機器)28へ遠隔監視通信線を介して送 される。即ち、制御回路26は、摩耗検出装置 19からの検出信号に応じた情報をI/Fコネクタ2 7及び保守センタ28へ送信可能になっている。

 これにより、保守センタ28では、ライニ グ摩耗検出信号データの受信によりライニ グ17の摩耗状態が常時把握される。また、保 守時には、乗場操作盤11のカバーを取り外し 後、メンテナンス用のコンピュータをI/Fコ クタ27に接続することにより、ライニング 耗検出信号データを取得可能になる。

 次に、動作について説明する。かご8が乗 場10に停止されているときには、ブレーキ装 6のライニング17がブレーキドラム14に押し けられている。これにより、かご8に制動力 与えられ、かご8の停止が保持される。かご 8の移動を開始するときには、ライニング17が ブレーキドラム14から離れて制動力が解除さ るとともに、巻上機2の駆動力により駆動シ ーブ5の回転が開始される。

 従って、エレベータの運転が継続される 、ライニング17のブレーキドラム14に対する 接離が繰り返し行われ、ライニング17の摩耗 進行する。ライニング17の摩耗が進行して イニング17の厚さが所定の厚さにまで薄くな ると、電圧供給線22及び電圧検出線23の各先 部がライニング17内から露出し始める。

 ライニング17のブレーキドラム14への接触 により電圧供給線22及び電圧検出線23の露出 分がブレーキドラム14に接触すると、電圧供 給線22及び電圧検出線23間がブレーキドラム14 により導通され、検出信号が信号発生部21か 制御回路26へ送られる。

 信号発生部21からの検出信号を受けた制 回路26は、検出信号をライニング摩耗検出信 号データに変換する。この後、ライニング摩 耗検出信号データは、制御回路26からI/Fコネ タ27及び保守センタ28のそれぞれへ送信され る。保守センタ28では、ライニング摩耗検出 号データの受信により、ライニング摩耗検 信号データに応じた表示が行われる。

 また、保守時には、ライニング17の摩耗 状況を把握するために、乗場10においてメン テナンス用のコンピュータがI/Fコネクタ27に 続される。これにより、ライニング摩耗検 信号データがメンテナンス用のコンピュー に取り込まれる。メンテナンス用のコンピ ータによるライニング摩耗検出信号データ 取り込みにより、ライニング17の摩耗の状 が把握可能になる。

 このようなエレベータのブレーキ監視シ テムでは、ライニング17の摩耗の進行によ ライニング17の厚さが所定の厚さにまで薄く なったときに電圧供給線22及び電圧検出線23 ライニング17内からの露出が開始されるよう になっており、電圧供給線22及び電圧検出線2 3の露出部分がブレーキドラム14に接触するこ とにより、電圧供給線22及び電圧検出線23間 導通されるようになっているので、ライニ グ17の厚さが所定の厚さ以下であるときにラ イニング17をブレーキドラム14に押し付ける とにより、信号発生部21から検出信号を発生 させることができる。従って、検出信号の発 生の有無を取得することにより、ブレーキ装 置6の状態を直接確認しなくてもライニング17 の摩耗の状況を把握することができる。これ により、ライニング17の状態を確認するため 昇降路1内に入ったり、巻上機2のカバーを したりする手間をなくすことができ、ライ ング17の交換時期を容易にかつより確実に判 定することができる。

 また、摩耗検出装置19からの検出信号に じた情報をI/Fコネクタ27及び保守センタ28の れぞれに対して制御回路26により送信可能 なっているので、ブレーキ装置6の設置箇所 制約されることなく、ライニング17の摩耗 状況を容易に把握することができる。従っ 、ライニング17の摩耗の状況を常時容易に監 視することができ、保守時においても、ライ ニング17の摩耗の状況を容易に把握すること できる。

 実施の形態2.
 図5は、この発明の実施の形態2によるエレ ータのブレーキ監視システムを示す要部構 図である。図において、摩耗検出装置19は、 ライニング17に挿入されブレーキドラム14と 接触の有無を検出する複数の検出体31と、ブ レーキドラム14の各検出体31への接触により 出信号を発生する信号発生部32とを有してい る。

 各検出体31は、ブレーキシュー16側からブ レーキドラム14側に向かってライニング17内 挿入された導電性部材である電圧供給線33を 有している。各電圧供給線33の先端部の位置 、ライニング17内における所定の位置とさ ている。

 ブレーキドラム14との接触によるライニ グ17の摩耗の進行によりライニング17の厚さ 所定の厚さになったときには、電圧供給線3 3の先端部がライニング17から露出される。こ れにより、電圧供給線33のライニング17内か の露出が開始される。

 ブレーキドラム14は、接地されている。 た、ブレーキドラム14は、電圧供給線33が露 されている状態でライニング17に押し付け れることにより、電圧供給線33の露出部分に 接触する。ブレーキドラム14が電圧供給線33 露出部分に接触することにより、電圧供給 33及びブレーキドラム14間が導通される。各 出体31によるブレーキドラム14の接触の有無 は、電圧供給線33間の導通の有無により検出 れる。

 信号発生部32は、電源24と、電源24に電気 に接続された複数の電流制限抵抗25とを有 ている。電流制限抵抗25は、各電圧供給線33 個別に電気的に接続されている。また、各 流制限抵抗25は、制御回路26に電気的に接続 されている。

 各電圧供給線33には、電源24により所定の 電圧が与えられている。ブレーキドラム14が 地されていることから、電圧供給線33及び レーキドラム14間が導通されることにより、 導通が発生した検出体31に電気的に接続され 電流制限抵抗25に電流が流れる。電流制限 抗25に電流が流れることにより、ほぼ0Vの電 信号が検出信号として制御回路26へ送られ 。

 信号発生部32には、検出信号の発生の有 を示す表示を行う表示器34が電気的に接続さ れている。表示器34は、各電圧供給線33に個 に電気的に接続された複数のLED(発光体)35を している。この例では、LED35は電圧供給線33 と電流制限抵抗25との間に直列に接続されて る。各検出体31の少なくともいずれかとブ ーキドラム14との間に導通が発生すると、導 通が発生した検出体31に電気的に接続されたL ED35に電流が流れる。これにより、電流が流 たLED35が発光する。検出信号の発生の有無は 、各LED35の少なくともいずれかの発光の有無 より検出される。

 図6は、図5の表示器34が巻上機2に設けら た状態を示す正面図である。また、図7は、 5の表示器34が乗場操作盤11に設けられた状 を示す分解斜視図である。図において、表 器34は、巻上機2及び各乗場操作盤11のそれぞ れに設けられている。この例では、表示器34 すべてのLED35が巻上機本体4の上部に固定さ ている。また、乗場操作盤11は、乗場10側に 開口部が設けられた操作盤ケース41と、操作 ケース41の開口部を塞ぐカバー42とを有して いる。カバー42には、一対の乗場釦43が設け れている。表示器34は、すべてのLED35を操作 ケース41内に収容させて乗場操作盤11に設け られている。他の構成は実施の形態1と同様 ある。

 次に、動作について説明する。ライニン 17の摩耗が進行してライニング17の厚さが所 定の厚さにまで薄くなると、電圧供給線33の 先端部がライニング17内から露出し始める

 電圧供給線33の露出部分がブレーキドラ 14に接触すると、電圧供給線33及びブレーキ ラム14間が導通される。これにより、電流 限抵抗25及びLED35に電流が流れるとともに、 気的な検出信号が信号発生部32から制御回 26へ送られる。LED35に電流が流れると、昇降 1内及び乗場操作盤11内でLED35が発光する。 御回路26が検出信号を受信した後の動作は実 施の形態1と同様である。

 このようなエレベータのブレーキ監視シ テムでは、ライニング17の摩耗の進行によ ライニング17の厚さが所定の厚さにまで薄く なったときに電圧供給線33のライニング17内 らの露出が開始されるようになっており、 圧供給線33の露出部分がブレーキドラム14に 触することにより、電圧供給線33及びブレ キドラム14間が導通されるようになっている ので、ライニング17の厚さが所定の厚さ以下 あるときにライニング17をブレーキドラム14 に押し付けることにより、信号発生部32から 出信号を発生させることができる。従って 検出信号の発生の有無を取得することによ 、ブレーキ装置6の状態を直接確認しなくて もライニング17の摩耗の状況を把握すること できる。これにより、ライニング17の状態 確認するために昇降路1内に入ったり、巻上 2のカバーを外したりする手間をなくすこと ができ、ライニング17の交換時期を容易にか より確実に判定することができる。また、 出体31の構成も簡単にすることができるの 、製造コストの低減を図ることもできる。

 また、信号発生部32からの検出信号の発 の有無を示す表示が表示器34により行われる ので、昇降路1内に入らなくても、ライニン 17の摩耗の状況を容易に確認することができ る。例えば巻上機2に表示器34を設けた場合に は、昇降路1内でのLED35の発光の有無を昇降路 1外から確認することにより、ライニング17の 摩耗の状況を確認することができる。また、 乗場操作盤11内に表示器34を設けた場合には カバー42を操作盤ケース41から取り外してLED3 5の発光の有無を確認することにより、ライ ング17の摩耗の状況を確認することができる 。

 なお、上記の例では、巻上機2及び乗場操 作盤11に表示器34が設けられているが、かご 作盤12にも表示器34を設けてよい。

 実施の形態3.
 図8は、この発明の実施の形態3によるエレ ータのブレーキ監視システムを示す要部構 図である。図において、ライニング17内には 、第1検出体45、第2検出体46及び第3検出体47(3 の検出体)が挿入されている。第1~第3検出体 45~47の構成は、実施の形態1の検出体20の構成 同様である。

 電圧供給線22及び電圧検出線23の露出が開 始されるときのライニング17の厚さは、第1~ 3検出体45~47ごとに異なっている。即ち、電 供給線22及び電圧検出線23のライニング17内 挿入されている部分の長さが第1~第3検出体45 ~47ごとに異なっている。この例では、電圧供 給線22及び電圧検出線23の挿入部分の長さが 1検出体45、第2検出体46及び第3検出体47の順 段階的に短くなっている。従って、ライニ グ17の摩耗が進行してライニング17の厚さの 少が進行することにより、第1検出体45、第2 検出体46及び第3検出体47の順に、電圧供給線2 2及び電圧検出線23の露出が開始される。

 電圧供給線22及び電圧検出線23の露出が開 始されるライニング17の厚さのレベルついて 、第1検出体45はライニング17の交換時期が いことを示す「注意レベル」に設定され、 2検出体46はライニング17の交換時期であるこ とを示す「交換レベル」に設定され、第3検 体47はライニング17の交換時期を経過してい ことを示す「使用禁止レベル」に設定され いる。

 即ち、ライニング17の摩耗が進行してラ ニング17の厚さが注意レベルにまで薄くなる と、第1検出体45の電圧供給線22及び電圧検出 23の露出が開始され、ライニング17の摩耗が さらに進行してライニング17の厚さが交換レ ルにまで薄くなると、第2検出体46の電圧供 線22及び電圧検出線23の露出が開始され、ラ イニング17の摩耗がさらに進行してライニン 17の厚さが使用禁止レベルにまで薄くなる 、第3検出体47の電圧供給線22及び電圧検出線 23の露出が開始される。

 信号発生部21には、第1~第3検出体45~47の各 電圧供給線22に個別に電気的に接続された第1 LED48、第2LED49及び第3LED50(発光体)を有する表 器34が電気的に接続されている。これにより 、電圧供給線22及び電圧検出線23間の導通が 1検出体45に発生すると検出信号としての電 が第1LED48に流れ、第2検出体46に発生すると 出信号としての電流が第2LED49に流れ、第3検 体47に発生すると検出信号としての電流が 3LED50に流れる。第1~第3LED48~50は、電流が流れ ることにより発光する。検出信号の発生の有 無は、第1~第3LED48~50の少なくともいずれかの 光の有無により検出される。

 図9は、図8のライニング17の摩耗の進行に 伴う表示器34の表示の変化を示す説明図であ 、図9(a)は注意レベルの表示を示す図、図9(b )は交換レベルの表示を示す図、図9(c)は使用 止レベルの表示を示す図である。図におい 、ライニング17の厚さが注意レベルに達す と、第1LED48のみが発光する(図9(a))。また、 イニング17の厚さが交換レベルに達すると、 第1LED48の発光が継続されたまま、第2LED49が発 光する(図9(b))。さらに、ライニング17の厚さ 使用禁止レベルに達すると、第1~第3LED48~50 すべてが発光する(図9(c))。即ち、表示器34は 、各検出信号の発生の有無の情報に基づいて 、注意レベル、交換レベル及び使用禁止レベ ルの順に発光するLEDの数を増加させることに より、ライニング17の摩耗の進行度合いを示 表示を行う。他の構成は実施の形態1と同様 である。

 このようなエレベータのブレーキ監視シ テムでは、電圧供給線22及び電圧検出線23の ライニング17内からの露出が開始されるとき ライニング17の厚さが第1~第3検出体45~47ごと に異なっているので、ライニング17の摩耗の 行度合いに応じて第1~第3検出体45~47ごとに 出信号の発生時期をずらすことができる。 れにより、ライニング17の摩耗の進行度合い を段階的に把握することができる。例えば、 ライニング17の厚さのレベルを各検出信号の 生時期に合わせて注意レベル、交換レベル び使用禁止レベルにそれぞれ設定しておく とにより、注意レベル、交換レベル及び使 禁止レベルに合わせた保守点検の計画を立 ることができる。これにより、ライニング1 7の交換をより適した時期に行うことができ 。

 また、第1~第3検出体45~47についての各検 信号の発生の有無の情報に基づいて、ライ ング17の摩耗の進行度合いを示す表示が表示 器34により行われるので、ライニング17の摩 の進行度合いを容易に把握することができ 。

 実施の形態4.
 図10は、この発明の実施の形態4によるエレ ータのブレーキ監視システムを示す要部構 図である。図において、ライニング17内に 、第1検出体55、第2検出体56及び第3検出体57(3 つの検出体)が挿入されている。第1~第3検出 55~57の構成は、実施の形態2の検出体31の構成 と同様である。

 ライニング17の摩耗の進行により電圧供 線33の露出が開始されるときのライニング17 厚さは、第1~第3検出体55~57ごとに異なって る。即ち、電圧供給線33のライニング17内に 入されている部分の長さは、第1~第3検出体5 5~57ごとに異なっている。この例では、電圧 給線33の挿入部分の長さが第1検出体55、第2 出体56及び第3検出体57の順に段階的に短くな っている。従って、ライニング17の摩耗が進 してライニング17の厚さが連続的に小さく ることにより、第1検出体55、第2検出体56及 第3検出体57の順に、電圧供給線33の露出が開 始される。表示器34の構成は実施の形態3と同 様である。また、他の構成は実施の形態2と 様である。

 このようなエレベータのブレーキ監視シ テムでも、ライニング17の摩耗の進行度合 を段階的に把握することができるので、ラ ニング17の交換をより適した時期に行うこと ができる。