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Title:
N-PYRIDYLPIPERIDINE COMPOUND, METHOD FOR PRODUCING THE SAME, AND PEST CONTROL AGENT
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/026658
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed is an N-pyridylpiperidine compound represented by the following general formula (1). (In the formula, R1 represents a halogen atom, a C1-4 haloalkyl group, a cyano group, a nitro group or a C1-4 alkoxycarbonyl group; R2, R3, R4, R5, R6, R7, R8 and R9 independently represent a hydrogen atom or a C1-4 alkyl group; R10 represents a hydrogen atom or the like; R11 represents a halogen atom or the like; X represents an oxygen atom or a sulfur atom; m represents an integer of 1-4; and n represents an integer of 1 or 2.) The N-pyridylpiperidine compound exhibits excellent miticidal activity against spider mites and rust mites.

Inventors:
ENDO YASUHIRO (JP)
UENAKA GO (JP)
SHIRAI YUICHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/066807
Publication Date:
March 06, 2008
Filing Date:
August 29, 2007
Export Citation:
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Assignee:
OTSUKA CHEMICAL CO LTD (JP)
ENDO YASUHIRO (JP)
UENAKA GO (JP)
SHIRAI YUICHI (JP)
International Classes:
C07D401/14; A01N43/56; A01N43/76; A01N43/78; A01N43/80; A01N43/90; A01P7/02; C07D451/06
Domestic Patent References:
WO2005095380A12005-10-13
WO2005095380A12005-10-13
WO1996037484A11996-11-28
Foreign References:
JPS61178981A1986-08-11
JPH06100560A1994-04-12
JP2000086636A2000-03-28
JP2001302662A2001-10-31
JP2004331541A2004-11-25
US5569664A1996-10-29
Other References:
"Dai-yukikagaku, vol. 15, Heterocyclic Compounds II", vol. 15, 1965, pages: 258 - 317
"The Chemistry of Heterocyclic Compounds Vol. 20. Pyrazolones, Pyrazolidones and Derivatives", vol. 20, 1964, RICHARD H. WILEY, PAUL WILEY, INTERSCIENCE PUBLISHERS
SYNTHESIS, vol. 606, 1981
J. CHEM. SOC., C., vol. 3693, 1971
J. MED. CHEM., vol. 46, 2003, pages 1456 - 1464
Attorney, Agent or Firm:
SAEGUSA, Eiji et al. (1-7-1Doshomachi, Chuo-ku,Osaka-shi, Osaka 45, JP)
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Claims:
 一般式(1)
[式中、R 1 は、ハロゲン原子、C 1-4 ハロアルキル基、シアノ基、ニトロ基、又はC 1-4 アルコキシカルボニル基を示す。
 R 2 、R 3 、R 4 、R 5 、R 6 、R 7 、R 8 及びR 9 は、各々水素原子又はC 1-4 アルキル基を示す。
 R 2 及びR 8 並びにR 4 及びR 6 は、互いに結合してC 1-4 アルキレン基を示してもよい。
 R 10 は、水素原子;C 1-20 アルキル基;C 3-8 シクロアルキル基;C 2-6 アルケニル基;C 2-6 アルキニル基;C 1-6 ハロアルキル基;C 2-6 ハロアルケニル基;C 1-6 アルキルカルボニル基;C 1-6 アルコキシカルボニル基;ベンゾイル基(フェニル基上には、ハロゲン原子を1乃至5個置換していてもよい);フェニル基(フェニル環上には、ハロゲン原子、C 1-4 アルキル基及びC 1-4 ハロアルキル基からなる群から選ばれた少なくとも1種の置換基が1個又は2個以上置換していてもよい);複素環基(複素環上には、ハロゲン原子、C 1-4 アルキル基、C 1-4 ハロアルキル基及び置換基を有することのある複素環基からなる群から選ばれた少なくとも1種の置換基が1個又は2個以上置換していてもよい);又は、ハロゲン原子が置換してもよいC 3-8 シクロアルキル基、シアノ基、ニトロ基、ホルミル基、C 1-6 アルコキシ基、C 1-4 ハロアルコキシ基、ベンジルオキシ基、フェノキシ基、基-CON(R 12 )(R 13 )、フェニル基(フェニル環上には、ハロゲン原子が1個以上置換していてもよい)及び複素環基(複素環上には、C 1-4 アルキル基が1個以上置換していてもよい)からなる群から選ばれた少なくとも1種の置換基を1個又は2個以上有するC 1-4 アルキル基を示す。
 ここで、R 12 及びR 13 は、各々C 1-4 アルキル基を示す。また、R 12 及びR 13 は、互いに結合してC 2-7 アルキレン基を示してもよい。
 R 11 は、ハロゲン原子、C 1-6 アルキル基、C 1-4 ハロアルキル基、C 1-4 ヒドロキシアルキル基、C 1-4 アルコキシカルボニル基、C 1-4 アルキルカルボニル基、モノ又はジ(C 1-4 アルキル)アミノカルボニル基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、基-C(R 14 )=NO(R 15 )、フェニル基(フェニル環上には、ハロゲン原子、C 1-6 アルキル基、C 1-4 ハロアルキル基、C 1-6 アルコキシ基、C 1-4 ハロアルコキシ基、C 1-4 アルキルチオ基、シアノ基及びニトロ基からなる群から選ばれた少なくとも1種の置換基が1個以上置換していてもよい)又は複素環基(複素環上には、ハロゲン原子、C 1-4 アルキル基及びC 1-4 ハロアルキル基からなる群から選ばれた少なくとも1種の置換基が1個以上置換していてもよい)を示す。
 ここで、R 14 は、水素原子又はC 1-4 アルキル基を示し、R 15 は、水素原子、C 1-4 アルキル基又はベンジル基を示す。
 Xは、酸素原子、硫黄原子又は-SO 2 -を示す。
 mは、1~4の整数を示す。mが2以上の整数を示す場合、m個のR 1 は同一であっても異なっていてもよい。
 nは、1又は2の整数を示す。nが2を示す場合、2つのR 11 は同一であっても異なっていてもよい。]
で表されるN-ピリジルピペリジン化合物、そのN-オキシド又はこれらの塩。
 N-ピリジルピペリジン化合物が、一般式(1)においてR 1 がハロゲン原子、C 1-4 ハロアルキル基、シアノ基又はニトロ基を示す化合物である請求項1に記載のN-ピリジルピペリジン化合物、そのN-オキシド又はこれらの塩。
 N-ピリジルピペリジン化合物が、一般式(1)においてR 10 が水素原子;C 1-20 アルキル基;C 2-6 アルケニル基;C 1-6 ハロアルキル基;C 1-6 アルキルカルボニル基;C 1-6 アルコキシカルボニル基;ベンゾイル基(フェニル基上には、ハロゲン原子を1乃至5個置換していてもよい);フェニル基(フェニル環上には、ハロゲン原子及びC 1-4 ハロアルキル基からなる群から選ばれた少なくとも1種の置換基が1個又は2個以上置換していてもよい);複素環基(複素環上には、ハロゲン原子、C 1-4 アルキル基、C 1-4 ハロアルキル基及び置換基を有することのある複素環基からなる群から選ばれた少なくとも1種の置換基が1個又は2個以上置換していてもよい);又は、ホルミル基、C 1-6 アルコキシ基、フェニル基(フェニル環上には、ハロゲン原子が1個又は2個以上置換していてもよい)及び複素環基(複素環上には、C 1-4 アルキル基が1個以上置換していてもよい)からなる群から選ばれた少なくとも1種の置換基を1個以上有するC 1-4 アルキル基を示す化合物である請求項1に記載のN-ピリジルピペリジン化合物、そのN-オキシド又はこれらの塩。
 N-ピリジルピペリジン化合物が、一般式(1)においてR 11 がハロゲン原子、C 1-6 アルキル基、C 1-4 ハロアルキル基、C 1-4 ヒドロキシアルキル基、C 1-4 アルコキシカルボニル基、ホルミル基、基-C(R 14 )=NO(R 15 )(ここで、R 14 が水素原子を示し、R 15 が水素原子又はC 1-4 アルキル基を示す)、フェニル基(フェニル環上には、ハロゲン原子、C 1-6 アルキル基、C 1-4 ハロアルキル基、C 1-6 アルコキシ基、C 1-4 ハロアルコキシ基、C 1-4 アルキルチオ基、シアノ基及びニトロ基からなる群から選ばれた少なくとも1種の置換基が1個以上置換していてもよい)又は複素環基(複素環上には、ハロゲン原子が1個以上置換していてもよい)を示す化合物である請求項1に記載のN-ピリジルピペリジン化合物、そのN-オキシド又はこれらの塩。
 N-ピリジルピペリジン化合物が、一般式(1)においてXが酸素原子を示す化合物である請求項1に記載のN-ピリジルピペリジン化合物、そのN-オキシド又はこれらの塩。
 一般式(1)
[式中、R 1 は、ハロゲン原子、C 1-4 ハロアルキル基、シアノ基、ニトロ基又はC 1-4 アルコキシカルボニル基を示す。
 R 2 、R 3 、R 4 、R 5 、R 6 、R 7 、R 8 及びR 9 は、各々水素原子又はC 1-4 アルキル基を示す。
 R 2 及びR 8 並びにR 4 及びR 6 は、互いに結合してC 1-4 アルキレン基を示してもよい。
 R 10 は、水素原子;C 1-20 アルキル基;C 3-8 シクロアルキル基;C 2-6 アルケニル基;C 2-6 アルキニル基;C 1-6 ハロアルキル基;C 2-6 ハロアルケニル基;C 1-6 アルキルカルボニル基;C 1-6 アルコキシカルボニル基;ベンゾイル基(フェニル基上には、ハロゲン原子を1乃至5個置換していてもよい);フェニル基(フェニル環上には、ハロゲン原子、C 1-4 アルキル基及びC 1-4 ハロアルキル基からなる群から選ばれた少なくとも1種の置換基が1個以上置換していてもよい);複素環基(複素環上には、ハロゲン原子、C 1-4 アルキル基、C 1-4 ハロアルキル基及び置換基を有することのある複素環基からなる群から選ばれた少なくとも1種の置換基が1個又は2個以上置換していてもよい);又は、ハロゲン原子が置換してもよいC 3-8 シクロアルキル基、シアノ基、ニトロ基、ホルミル基、C 1-6 アルコキシ基、C 1-4 ハロアルコキシ基、ベンジルオキシ基、フェノキシ基、基-CON(R 12 )(R 13 )、フェニル基(フェニル環上には、ハロゲン原子が1個以上置換していてもよい)及び複素環基(複素環上には、C 1-4 アルキル基が1個以上置換していてもよい)からなる群から選ばれた少なくとも1種の置換基を1個以上有するC 1-4 アルキル基を示す。
 ここで、R 12 及びR 13 は、各々C 1-4 アルキル基を示す。また、R 12 及びR 13 は、互いに結合してC 2-7 アルキレン基を示してもよい。
 R 11 は、ハロゲン原子、C 1-6 アルキル基、C 1-4 ハロアルキル基、C 1-4 ヒドロキシアルキル基、C 1-4 アルコキシカルボニル基、C 1-4 アルキルカルボニル基、モノ又はジ(C 1-4 アルキル)アミノカルボニル基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、基-C(R 14 )=NO(R 15 )、フェニル基(フェニル環上には、ハロゲン原子、C 1-6 アルキル基、C 1-4 ハロアルキル基、C 1-4 アルコキシ基、C 1-4 ハロアルコキシ基、C 1-4 アルキルチオ基、シアノ基及びニトロ基からなる群から選ばれた少なくとも1種の置換基が1個又は2個以上置換していてもよい)又は複素環基(複素環上には、ハロゲン原子、C 1-4 アルキル基及びC 1-4 ハロアルキル基からなる群から選ばれた少なくとも1種の置換基が1個又は2個以上置換していてもよい)を示す。
 ここで、R 14 は、水素原子又はC 1-4 アルキル基を示し、R 15 は、水素原子、C 1-4 アルキル基又はベンジル基を示す。
 Xは、酸素原子、硫黄原子又は-SO 2 -を示す。
 mは、1~4の整数を示す。mが2以上の整数を示す場合、m個のR 1 は同一であっても異なっていてもよい。
 nは、1又は2の整数を示す。nが2を示す場合、2つのR 11 は同一であっても異なっていてもよい。]
で表されるN-ピリジルピペリジン化合物、そのN-オキシド又はこれらの塩の製造方法であって、一般式(2)
[式中、R 10 、R 11 及びnは、前記に同じ。X 1 は、ハロゲン原子、メタンスルホニルオキシ基、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基、p-トルエンスルホニルオキシ基、メチルチオ基、メタンスルホニル基、水酸基又はメルカプト基を示す。]
で表されるピラゾール化合物と一般式(3)
[式中、R 1 、R 2 、R 3 、R 4 、R 5 、R 6 、R 7 、R 8 、R 9 及びmは前記に同じ。
X 2 は、水酸基又はメルカプト基を示す。]
で表されるピペリジン化合物とを反応させる、製造方法。
 一般式(1)
[式中、R 1 は、ハロゲン原子、C 1-4 ハロアルキル基、シアノ基、ニトロ基又はC 1-4 アルコキシカルボニル基を示す。
 R 2 、R 3 、R 4 、R 5 、R 6 、R 7 、R 8 及びR 9 は、各々水素原子又はC 1-4 アルキル基を示す。
 R 2 及びR 8 並びにR 4 及びR 6 は、互いに結合してC 1-4 アルキレン基を示してもよい。
 R 10 は、水素原子;C 1-20 アルキル基;C 3-8 シクロアルキル基;C 2-6 アルケニル基;C 2-6 アルキニル基;C 1-6 ハロアルキル基;C 2-6 ハロアルケニル基;C 1-6 アルキルカルボニル基;C 1-6 アルコキシカルボニル基;ベンゾイル基(フェニル基上には、ハロゲン原子を1乃至5個置換していてもよい);フェニル基(フェニル環上には、ハロゲン原子、C 1-4 アルキル基及びC 1-4 ハロアルキル基からなる群から選ばれた少なくとも1種の置換基が1個以上置換していてもよい);複素環基(複素環上には、ハロゲン原子、C 1-4 アルキル基、C 1-4 ハロアルキル基及び置換基を有することのある複素環基からなる群から選ばれた少なくとも1種の置換基が1個以上置換していてもよい);又は、ハロゲン原子が置換してもよいC 3-8 シクロアルキル基、シアノ基、ニトロ基、ホルミル基、C 1-6 アルコキシ基、C 1-4 ハロアルコキシ基、ベンジルオキシ基、フェノキシ基、基-CON(R 12 )(R 13 )、フェニル基(フェニル環上には、ハロゲン原子が1個以上置換していてもよい)及び複素環基(複素環上には、C 1-4 アルキル基が1個以上置換していてもよい)からなる群から選ばれた少なくとも1種の置換基を1個又は2個以上有するC 1-4 アルキル基を示す。
 ここで、R 12 及びR 13 は、各々C 1-4 アルキル基を示す。また、R 12 及びR 13 は、互いに結合してC 2-7 アルキレン基を示してもよい。
 R 11 は、ハロゲン原子、C 1-6 アルキル基、C 1-4 ハロアルキル基、C 1-4 ヒドロキシアルキル基、C 1-4 アルコキシカルボニル基、C 1-4 アルキルカルボニル基、モノ又はジ(C 1-4 アルキル)アミノカルボニル基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、基-C(R 14 )=NO(R 15 )、フェニル基(フェニル環上には、ハロゲン原子、C 1-6 アルキル基、C 1-4 ハロアルキル基、C 1-6 アルコキシ基、C 1-4 ハロアルコキシ基、C 1-4 アルキルチオ基、シアノ基及びニトロ基からなる群から選ばれた少なくとも1種の置換基が1個以上置換していてもよい)又は複素環基(複素環上には、ハロゲン原子、C 1-4 アルキル基及びC 1-4 ハロアルキル基からなる群から選ばれた少なくとも1種の置換基が1個以上置換していてもよい)を示す。
 ここで、R 14 は、水素原子又はC 1-4 アルキル基を示し、R 15 は、水素原子、C 1-4 アルキル基又はベンジル基を示す。
 Xは、酸素原子、硫黄原子又は-SO 2 -を示す。
 mは、1~4の整数を示す。mが2以上の整数を示す場合、m個のR 1 は同一であっても異なっていてもよい。
 nは、1又は2の整数を示す。nが2を示す場合、2つのR 11 は同一であっても異なっていてもよい。]
で表されるN-ピリジルピペリジン化合物、そのN-オキシド又はこれらの塩の製造方法であって、一般式(4)
[式中、R 10 、R 11 及びnは、前記に同じ。X 2 は、水酸基又はメルカプト基を示す。]
で表されるピラゾール化合物と一般式(5)
[式中、R 1 、R 2 、R 3 、R 4 、R 5 、R 6 、R 7 、R 8 、R 9 及びmは、前記に同じ。X 3 は、ハロゲン原子、メタンスルホニルオキシ基、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基、p-トルエンスルホニルオキシ基、メチルチオ基又はメタンスルホニル基を示す。]
で表されるピペリジン化合物とを反応させる、製造方法。
 一般式(1)
[式中、R 1 は、ハロゲン原子、C 1-4 ハロアルキル基、シアノ基、ニトロ基又はC 1-4 アルコキシカルボニル基を示す。
 R 2 、R 3 、R 4 、R 5 、R 6 、R 7 、R 8 及びR 9 は、各々水素原子又はC 1-4 アルキル基を示す。
 R 2 及びR 8 並びにR 4 及びR 6 は、互いに結合してC 1-4 アルキレン基を示してもよい。
 R 10 は、水素原子;C 1-20 アルキル基;C 3-8 シクロアルキル基;C 2-6 アルケニル基;C 2-6 アルキニル基;C 1-6 ハロアルキル基;C 2-6 ハロアルケニル基;C 1-6 アルキルカルボニル基;C 1-6 アルコキシカルボニル基;ベンゾイル基(フェニル基上には、ハロゲン原子を1乃至5個置換していてもよい);フェニル基(フェニル環上には、ハロゲン原子、C 1-4 アルキル基及びC 1-4 ハロアルキル基からなる群から選ばれた少なくとも1種の置換基が1個又は2個以上置換していてもよい);複素環基(複素環上には、ハロゲン原子、C 1-4 アルキル基、C 1-4 ハロアルキル基及び置換基を有することのある複素環基からなる群から選ばれた少なくとも1種の置換基が1個又は2個以上置換していてもよい);又は、ハロゲン原子が置換してもよいC 3-8 シクロアルキル基、シアノ基、ニトロ基、ホルミル基、C 1-6 アルコキシ基、C 1-4 ハロアルコキシ基、ベンジルオキシ基、フェノキシ基、基-CON(R 12 )(R 13 )、フェニル基(フェニル環上には、ハロゲン原子が1個又は2個以上置換していてもよい)及び複素環基(複素環上には、C 1-4 アルキル基が1個又は2個以上置換していてもよい)からなる群から選ばれた少なくとも1種の置換基を1個又は2個以上有するC 1-4 アルキル基を示す。
 ここで、R 12 及びR 13 は、各々C 1-4 アルキル基を示す。また、R 12 及びR 13 は、互いに結合してC 2-7 アルキレン基を示してもよい。
 R 11 は、ハロゲン原子、C 1-6 アルキル基、C 1-4 ハロアルキル基、C 1-4 ヒドロキシアルキル基、C 1-4 アルコキシカルボニル基、C 1-4 アルキルカルボニル基、モノ又はジ(C 1-4 アルキル)アミノカルボニル基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、基-C(R 14 )=NO(R 15 )、フェニル基(フェニル環上には、ハロゲン原子、C 1-6 アルキル基、C 1-4 ハロアルキル基、C 1-6 アルコキシ基、C 1-4 ハロアルコキシ基、C 1-4 アルキルチオ基、シアノ基及びニトロ基からなる群から選ばれた少なくとも1種の置換基が1個又は2個以上置換していてもよい)又は複素環基(複素環上には、ハロゲン原子、C 1-4 アルキル基及びC 1-4 ハロアルキル基からなる群から選ばれた少なくとも1種の置換基が1個又は2個以上置換していてもよい)を示す。
 ここで、R 14 は、水素原子又はC 1-4 アルキル基を示し、R 15 は、水素原子、C 1-4 アルキル基又はベンジル基を示す。
 Xは、酸素原子、硫黄原子又は-SO 2 -を示す。
 mは、1~4の整数を示す。mが2以上の整数を示す場合、m個のR 1 は同一であっても異なっていてもよい。
 nは、1又は2の整数を示す。nが2を示す場合、2つのR 11 は同一であっても異なっていてもよい。]
で表されるN-ピリジルピペリジン化合物、そのN-オキシド又はこれらの塩の製造方法であって、一般式(6)
[式中、R 2 、R 3 、R 4 、R 5 、R 6 、R 7 、R 8 、R 9 、R 10 及びR 11 、X及びnは前記に同じ。]
で表されるピペリジン化合物と一般式(7)
[式中、R 1 及びmは前記に同じ。X 3 は、ハロゲン原子、メタンスルホニルオキシ基、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基、p-トルエンスルホニルオキシ基、メチルチオ基又はメタンスルホニル基を示す。]
で表されるピリジン化合物とを反応させる、製造方法。
 請求項1~5のいずれかに記載のN-ピリジルピペリジン化合物、そのN-オキシド又はこれらの塩を有効成分とする有害生物防除剤。
 有害生物防除剤が殺ダニ剤である請求項9に記載の有害生物防除剤。
Description:
N-ピリジルピペリジン化合物、 の製造方法及び有害生物防除剤

 本発明は、N-ピリジルピペリジン化合物 その製造方法及び有害生物防除剤に関する

 ピペリジンの窒素原子にピリジル基が置 した化合物としては、種々の化合物が知ら ている。これらの中でも、ピペリジン環4位 にフェノキシ基を有する化合物が殺ダニ活性 を有していることが報告されている(特許文 1参照)。

 しかしながら、特許文献1に記載の化合物 は、ハダニ類に対して優れた殺ダニ効果を発 揮するものの、サビダニ類に対しては十分な 効果が得られていない(後記比較試験1参照)。

 一般的にダニ類は、薬剤の抵抗性を獲得す 虞れが極めて高く、現実に多くの市販殺ダ 剤の効果が発揮されなくなっている。しか 、近年ダニ類の中でもサビダニ類による被 が深刻化してきているが、サビダニ類に対 て効果があるとされる薬剤は現時点では数 類に過ぎず、それら薬剤の中には、サビダ の薬剤抵抗性が認められるようになって効 が得られなくなった薬剤がある。このよう 状況下において、ハダニ類ばかりでなくサ ダニ類に対しても優れた殺ダニ活性を示す 規薬剤の開発が早急に求められている。

WO2005/095380号公報

 本発明は、ハダニ類ばかりでなくサビダ 類に対しても優れた殺ダニ活性を発現し得 新規薬剤を提供することを課題とする。

 本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意 究を重ねた結果、ピペリジン環4位に酸素原 子、硫黄原子、又はSO 2 を介してピラゾール環を有する化合物が、ハ ダニ類ばかりでなくサビダニ類に対しても優 れた殺ダニ活性を発現することを見い出した 。本発明は、斯かる知見に基づき完成された ものである。

 本発明は、下記項1~23に示すN-ピリジルピペ ジン化合物、その製造方法及び有害生物防 剤を提供する。
項1. 一般式(1)

[式中、R 1 は、ハロゲン原子、C 1-4 ハロアルキル基、シアノ基、ニトロ基又はC 1-4 アルコキシカルボニル基を示す。

 R 2 、R 3 、R 4 、R 5 、R 6 、R 7 、R 8 及びR 9 は、各々水素原子又はC 1-4 アルキル基を示す。

 R 2 及びR 8 並びにR 4 及びR 6 は、互いに結合してC 1-4 アルキレン基を示してもよい。

 R 10 は、水素原子;C 1-20 アルキル基;C 3-8 シクロアルキル基;C 2-6 アルケニル基;C 2-6 アルキニル基;C 1-6 ハロアルキル基;C 2-6 ハロアルケニル基;C 1-6 アルキルカルボニル基;C 1-6 アルコキシカルボニル基;ベンゾイル基(フェ ル基上には、ハロゲン原子を1乃至5個置換 ていてもよい);フェニル基(フェニル環上に 、ハロゲン原子、C 1-4 アルキル基及びC 1-4 ハロアルキル基からなる群から選ばれた少な くとも1種の置換基が1個以上置換していても い);複素環基(複素環上には、ハロゲン原子 C 1-4 アルキル基、C 1-4 ハロアルキル基及び置換基を有することのあ る複素環基からなる群から選ばれた少なくと も1種の置換基が1個以上置換していてもよい) ;又は、ハロゲン原子が置換してもよいC 3-8 シクロアルキル基、シアノ基、ニトロ基、ホ ルミル基、C 1-6 アルコキシ基、C 1-4 ハロアルコキシ基、ベンジルオキシ基、フェ ノキシ基、基-CON(R 12 )(R 13 )、フェニル基(フェニル環上には、ハロゲン 子が1個以上置換していてもよい)及び複素 基(複素環上には、C 1-4 アルキル基が1個以上置換していてもよい)か なる群から選ばれた少なくとも1種の置換基 を1個以上有するC 1-4 アルキル基を示す。

 ここで、R 12 及びR 13 は、各々C 1-4 アルキル基を示す。また、R 12 及びR 13 は、互いに結合してC 2-7 アルキレン基を示してもよい。

 R 11 は、ハロゲン原子、C 1-6 アルキル基、C 1-4 ハロアルキル基、C 1-4 ヒドロキシアルキル基、C 1-4 アルコキシカルボニル基、C 1-4 アルキルカルボニル基、モノ又はジ(C 1-4 アルキル)アミノカルボニル基、ニトロ基、 アノ基、ホルミル基、基-C(R 14 )=NO(R 15 )、フェニル基(フェニル環上には、ハロゲン 子、C 1-6 アルキル基、C 1-4 ハロアルキル基、C 1-6 アルコキシ基、C 1-4 ハロアルコキシ基、C 1-4 アルキルチオ基、シアノ基及びニトロ基から なる群から選ばれた少なくとも1種の置換基 1個以上置換していてもよい)又は複素環基( 素環上には、ハロゲン原子、C 1-4 アルキル基及びC 1-4 ハロアルキル基からなる群から選ばれた少な くとも1種の置換基が1個以上置換していても い)を示す。

 ここで、R 14 は、水素原子又はC 1-4 アルキル基を示し、R 15 は、水素原子、C 1-4 アルキル基又はベンジル基を示す。

 Xは、酸素原子、硫黄原子又は-SO 2 -を示す。

 mは、1~4の整数を示す。mが2以上の整数を示 場合、m個のR 1 は同一であっても異なっていてもよい。

 nは、1又は2の整数を示す。nが2を示す場合 2つのR 11 は同一であっても異なっていてもよい。]
で表されるN-ピリジルピペリジン化合物、そ N-オキシド又はこれらの塩。
項2. N-ピリジルピペリジン化合物が、一般式 (1)においてR 1 がハロゲン原子、C 1-4 ハロアルキル基、シアノ基又はニトロ基を示 す化合物である項1に記載のN-ピリジルピペリ ジン化合物、そのN-オキシド又はこれらの塩
項3. N-ピリジルピペリジン化合物が、一般式 (1)においてR 10 が水素原子;C 1-20 アルキル基;C 2-6 アルケニル基;C 1-6 ハロアルキル基;C 1-6 アルキルカルボニル基;C 1-6 アルコキシカルボニル基;ベンゾイル基(フェ ル基上には、ハロゲン原子を1乃至5個置換 ていてもよい);フェニル基(フェニル環上に 、ハロゲン原子及びC 1-4 ハロアルキル基からなる群から選ばれた少な くとも1種の置換基が1個以上置換していても い);複素環基(複素環上には、ハロゲン原子 C 1-4 アルキル基、C 1-4 ハロアルキル基及び置換基を有することのあ る複素環基からなる群から選ばれた少なくと も1種の置換基が1個以上置換していてもよい) ;又は、ホルミル基、C 1-6 アルコキシ基、フェニル基(フェニル環上に 、ハロゲン原子が1個以上置換していてもよ )及び複素環基からなる群から選ばれた少な くとも1種の置換基を1個以上有するC 1-4 アルキル基を示す化合物である項1又は2のい れかに記載のN-ピリジルピペリジン化合物 そのN-オキシド又はこれらの塩。
項4. N-ピリジルピペリジン化合物が、一般式 (1)においてR 11 がハロゲン原子、C 1-6 アルキル基、C 1-4 ハロアルキル基、C 1-4 ヒドロキシアルキル基、C 1-4 アルコキシカルボニル基、ホルミル基、基-C( R 14 )=NO(R 15 )(ここで、R 14 が水素原子を示し、R 15 が水素原子又はC 1-4 アルキル基を示す)、フェニル基(フェニル環 には、ハロゲン原子、C 1-6 アルキル基、C 1-4 ハロアルキル基、C 1-6 アルコキシ基、C 1-4 ハロアルコキシ基、C 1-4 アルキルチオ基、シアノ基及びニトロ基から なる群から選ばれた少なくとも1種の置換基 1個以上置換していてもよい)又は複素環基( 素環上には、ハロゲン原子が1個以上置換し いてもよい)を示す化合物である項1~3のいず れかに記載のN-ピリジルピペリジン化合物、 のN-オキシド又はこれらの塩。
項5. N-ピリジルピペリジン化合物が、一般式 (1)においてXが酸素原子を示す化合物である 1~4のいずれかに記載のN-ピリジルピペリジン 化合物、そのN-オキシド又はこれらの塩。
項6. N-ピリジルピペリジン化合物が、一般式 (1)においてR 1 がC 1-4 ハロアルキル基又はシアノ基を示す化合物で ある項2に記載のN-ピリジルピペリジン化合物 、そのN-オキシド又はこれらの塩。
項7. N-ピリジルピペリジン化合物が、一般式 (1)においてR 1 がC 1-4 ハロアルキル基を示す化合物である項6に記 のN-ピリジルピペリジン化合物、そのN-オキ ド又はこれらの塩。
項8. N-ピリジルピペリジン化合物が、一般式 (1)においてR 10 がC 1-20 アルキル基;C 2-6 アルケニル基;C 1-6 ハロアルキル基;C 1-6 アルキルカルボニル基;フェニル基(フェニル 上には、ハロゲン原子、C 1-4 アルキル基及びC 1-4 ハロアルキル基からなる群から選ばれた少な くとも一種の置換基が1個以上置換していて よい);複素環基(複素環上には、C 1-4 アルキル基及びC 1-4 ハロアルキル基からなる群から選ばれた少な くとも1種の置換基が1個以上置換していても い。);又は、C 1-6 アルコキシ基、フェニル基(フェニル環上に 、ハロゲン原子が1個以上置換していてもよ )及び複素環基からなる群から選ばれた少な くとも1種の置換基を1個以上有するC 1-4 アルキル基を示す化合物である項3に記載のN- ピリジルピペリジン化合物、そのN-オキシド はこれらの塩。
項9. N-ピリジルピペリジン化合物が、一般式 (1)においてR 10 がC 1-6 アルキル基;C 2-6 アルケニル基;フェニル基(フェニル環上には ハロゲン原子又はC 1-4 アルキル基が1個以上置換していてもよい);ピ リジル基(ピリジン環上には、C 1-4 アルキル基が1個以上置換していてもよい);又 は、C 1-6 アルコキシ基、フェニル基(フェニル環上に 、ハロゲン原子が1個以上置換していてもよ )及び1,3-ジオキソラン-2-イル基からなる群 ら選ばれた少なくとも1種の置換基を1個又は 2個有するC 1-4 アルキル基を示す化合物である項8に記載のN- ピリジルピペリジン化合物、そのN-オキシド はこれらの塩。
項10. N-ピリジルピペリジン化合物が、一般 (1)においてR 11 がC 1-6 アルキル基;C 1-4 ハロアルキル基;フェニル基(フェニル環上に 、ハロゲン原子、C 1-6 アルキル基、C 1-4 ハロアルキル基、C 1-4 ハロアルコキシ基及びニトロ基からなる群か ら選ばれた少なくとも1種の置換基が1個以上 換していてもよい);又は複素環基(複素環上 はハロゲン原子が1個以上置換していてもよ い)を示す化合物である項4に記載のN-ピリジ ピペリジン化合物、そのN-オキシド又はこれ らの塩。
項11. N-ピリジルピペリジン化合物が、一般 (1a)又は(1f)

[式中、R 1 、R 2 、R 3 、R 4 、R 5 、R 6 、R 7 、R 8 、R 9 、R 10 、R 11 、X、m及びnは、項1に同じ。YはC 1-4 アルキレン基を示す。]
で表されるN-ピリジルピペリジン化合物であ 項1に記載のN-ピリジルピペリジン化合物、 のN-オキシド又はこれらの塩。
項12. N-ピリジルピペリジン化合物が、一般 (1a)又は(1f)においてR 1 がC 1-4 ハロアルキル基、又はシアノ基を示す化合物 である項11に記載のN-ピリジルピペリジン化 物、そのN-オキシド又はこれらの塩。
項13. N-ピリジルピペリジン化合物が、一般 (1a)又は(1f)においてR 10 がC 1-20 アルキル基;C 2-6 アルケニル基;C 1-6 ハロアルキル基;C 1-6 アルキルカルボニル基;フェニル基(フェニル 上には、ハロゲン原子、C 1-4 アルキル基及びC 1-4 ハロアルキル基からなる群から選ばれた少な くとも一種の置換基が1個以上置換していて よい);複素環基(複素環上には、C 1-4 アルキル基及びC 1-4 ハロアルキル基からなる群から選ばれた少な くとも1種の置換基が1個以上置換していても い。);又は、C 1-6 アルコキシ基、フェニル基(フェニル環上に 、ハロゲン原子が1個以上置換していてもよ )及び複素環基からなる群から選ばれた少な くとも1種の置換基を1個以上有するC 1-4 アルキル基を示す化合物である項12に記載のN -ピリジルピペリジン化合物、そのN-オキシド 又はこれらの塩。
項14. N-ピリジルピペリジン化合物が、一般 (1a)又は(1f)においてR 11 がC 1-6 アルキル基、C 1-4 ハロアルキル基、フェニル基(フェニル環上 は、ハロゲン原子、C 1-4 アルキル基、C 1-4 ハロアルキル基、C 1-4 ハロアルコキシ基及びニトロ基からなる群か ら選ばれた少なくとも1種の置換基が1個以上 換していてもよい)、又は複素環基(複素環 にはハロゲン原子が1個以上置換していても い)を示す化合物である項13に記載のN-ピリ ルピペリジン化合物、そのN-オキシド又はこ れらの塩。
項15. N-ピリジルピペリジン化合物が、一般 (1a)において、R 4 、R 5 、R 6 及びR 7 のいずれか一つがC 1-4 アルキル基を示し、該C 1-4 アルキル基とピペリジン環上4位のXとの位置 係がトランスである化合物である項11~14に 載のN-ピリジルピペリジン化合物、そのN-オ シド又はこれらの塩。
項16. N-ピリジルピペリジン化合物が、一般 (1a)又は(1f)においてXが酸素原子を示す化合 である項11~15のいずれかに記載のN-ピリジル ペリジン化合物、そのN-オキシド又はこれ の塩。
項17. 一般式(1)

[式中、R 1 は、ハロゲン原子、C 1-4 ハロアルキル基、シアノ基、ニトロ基又はC 1-4 アルコキシカルボニル基を示す。

 R 2 、R 3 、R 4 、R 5 、R 6 、R 7 、R 8 及びR 9 は、各々水素原子又はC 1-4 アルキル基を示す。

 R 2 及びR 8 並びにR 4 及びR 6 は、互いに結合してC 1-4 アルキレン基を示してもよい。

 R 10 は、水素原子;C 1-20 アルキル基;C 3-8 シクロアルキル基;C 2-6 アルケニル基;C 2-6 アルキニル基;C 1-6 ハロアルキル基;C 2-6 ハロアルケニル基;C 1-6 アルキルカルボニル基;C 1-6 アルコキシカルボニル基;ベンゾイル基(フェ ル基上には、ハロゲン原子を1乃至5個置換 ていてもよい);フェニル基(フェニル環上に 、ハロゲン原子、C 1-4 アルキル基及びC 1-4 ハロアルキル基からなる群から選ばれた少な くとも1種の置換基が1個以上置換していても い);複素環基(複素環上には、ハロゲン原子 C 1-4 アルキル基、C 1-4 ハロアルキル基及び置換基を有することのあ る複素環基からなる群から選ばれた少なくと も1種の置換基が1個以上置換していてもよい) ;又は、ハロゲン原子が置換してもよいC 3-8 シクロアルキル基、シアノ基、ニトロ基、ホ ルミル基、C 1-6 アルコキシ基、C 1-4 ハロアルコキシ基、ベンジルオキシ基、フェ ノキシ基、基-CON(R 12 )(R 13 )、フェニル基(フェニル環上には、ハロゲン 子が1個以上置換していてもよい)及び複素 基(複素環上には、C 1-4 アルキル基が1個以上置換していてもよい)か なる群から選ばれた少なくとも1種の置換基 を1個以上有するC 1-4 アルキル基を示す。

 ここで、R 12 及びR 13 は、各々C 1-4 アルキル基を示す。また、R 12 及びR 13 は、互いに結合してC 2-7 アルキレン基を示してもよい。

 R 11 は、ハロゲン原子、C 1-6 アルキル基、C 1-4 ハロアルキル基、C 1-4 ヒドロキシアルキル基、C 1-4 アルコキシカルボニル基、C 1-4 アルキルカルボニル基、モノ又はジ(C 1-4 アルキル)アミノカルボニル基、ニトロ基、 アノ基、ホルミル基、基-C(R 14 )=NO(R 15 )、フェニル基(フェニル環上には、ハロゲン 子、C 1-6 アルキル基、C 1-4 ハロアルキル基、C 1-6 アルコキシ基、C 1-4 ハロアルコキシ基、C 1-4 アルキルチオ基、シアノ基及びニトロ基から なる群から選ばれた少なくとも1種の置換基 1個以上置換していてもよい)又は複素環基( 素環上には、ハロゲン原子、C 1-4 アルキル基及びC 1-4 ハロアルキル基からなる群から選ばれた少な くとも1種の置換基が1個以上置換していても い)を示す。

 ここで、R 14 は、水素原子又はC 1-4 アルキル基を示し、R 15 は、水素原子、C 1-4 アルキル基又はベンジル基を示す。

 Xは、酸素原子、硫黄原子又は-SO 2 -を示す。

 mは、1~4の整数を示す。mが2以上の整数を示 場合、m個のR 1 は同一であっても異なっていてもよい。

 nは、1又は2の整数を示す。nが2を示す場合 2つのR 11 は同一であっても異なっていてもよい。]
で表されるN-ピリジルピペリジン化合物、そ N-オキシド又はこれらの塩の製造方法であ て、一般式(2)

[式中、R 10 、R 11 及びnは、前記に同じ。X 1 は、ハロゲン原子、メタンスルホニルオキシ 基、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基 、p-トルエンスルホニルオキシ基、メチルチ 基、メタンスルホニル基、水酸基又はメル プト基を示す。]
で表されるピラゾール化合物と一般式(3)

[式中、R 1 、R 2 、R 3 、R 4 、R 5 、R 6 、R 7 、R 8 、R 9 及びmは前記に同じ。
X 2 は、水酸基又はメルカプト基を示す。]
で表されるピペリジン化合物とを反応させる 、製造方法。
項18.  一般式(1)

[式中、R 1 は、ハロゲン原子、C 1-4 ハロアルキル基、シアノ基、ニトロ基又はC 1-4 アルコキシカルボニル基を示す。

 R 2 、R 3 、R 4 、R 5 、R 6 、R 7 、R 8 及びR 9 は、各々水素原子又はC 1-4 アルキル基を示す。

 R 2 及びR 8 並びにR 4 及びR 6 は、互いに結合してC 1-4 アルキレン基を示してもよい。

 R 10 は、水素原子;C 1-20 アルキル基;C 3-8 シクロアルキル基;C 2-6 アルケニル基;C 2-6 アルキニル基;C 1-6 ハロアルキル基;C 2-6 ハロアルケニル基;C 1-6 アルキルカルボニル基;C 1-6 アルコキシカルボニル基;ベンゾイル基(フェ ル基上には、ハロゲン原子を1乃至5個置換 ていてもよい);フェニル基(フェニル環上に 、ハロゲン原子、C 1-4 アルキル基及びC 1-4 ハロアルキル基からなる群から選ばれた少な くとも1種の置換基が1個以上置換していても い);複素環基(複素環上には、ハロゲン原子 C 1-4 アルキル基、C 1-4 ハロアルキル基及び置換基を有することのあ る複素環基からなる群から選ばれた少なくと も1種の置換基が1個以上置換していてもよい) ;又は、ハロゲン原子が置換してもよいC 3-8 シクロアルキル基、シアノ基、ニトロ基、ホ ルミル基、C 1-6 アルコキシ基、C 1-4 ハロアルコキシ基、ベンジルオキシ基、フェ ノキシ基、基-CON(R 12 )(R 13 )、フェニル基(フェニル環上には、ハロゲン 子が1個以上置換していてもよい)及び複素 基(複素環上には、C 1-4 アルキル基が1個以上置換していてもよい)か なる群から選ばれた少なくとも1種の置換基 を1個以上有するC 1-4 アルキル基を示す。

 ここで、R 12 及びR 13 は、各々C 1-4 アルキル基を示す。また、R 12 及びR 13 は、互いに結合してC 2-7 アルキレン基を示してもよい。

 R 11 は、ハロゲン原子、C 1-6 アルキル基、C 1-4 ハロアルキル基、C 1-4 ヒドロキシアルキル基、C 1-4 アルコキシカルボニル基、C 1-4 アルキルカルボニル基、モノ又はジ(C 1-4 アルキル)アミノカルボニル基、ニトロ基、 アノ基、ホルミル基、基-C(R 14 )=NO(R 15 )、フェニル基(フェニル環上には、ハロゲン 子、C 1-6 アルキル基、C 1-4 ハロアルキル基、C 1-6 アルコキシ基、C 1-4 ハロアルコキシ基、C 1-4 アルキルチオ基、シアノ基及びニトロ基から なる群から選ばれた少なくとも1種の置換基 1個以上置換していてもよい)又は複素環基( 素環上には、ハロゲン原子、C 1-4 アルキル基及びC 1-4 ハロアルキル基からなる群から選ばれた少な くとも1種の置換基が1個以上置換していても い)を示す。

 ここで、R 14 は、水素原子又はC 1-4 アルキル基を示し、R 15 は、水素原子、C 1-4 アルキル基又はベンジル基を示す。

 Xは、酸素原子、硫黄原子又は-SO 2 -を示す。

 mは、1~4の整数を示す。mが2以上の整数を示 場合、m個のR 1 は同一であっても異なっていてもよい。

 nは、1又は2の整数を示す。nが2を示す場合 2つのR 11 は同一であっても異なっていてもよい。]
で表されるN-ピリジルピペリジン化合物、そ N-オキシド又はこれらの塩の製造方法であ て、一般式(4)

[式中、R 10 、R 11 及びnは、前記に同じ。X 2 は、水酸基又はメルカプト基を示す。]
で表されるピラゾール化合物と一般式(5)

[式中、R 1 、R 2 、R 3 、R 4 、R 5 、R 6 、R 7 、R 8 、R 9 及びmは、前記に同じ。X 3 は、ハロゲン原子、メタンスルホニルオキシ 基、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基 、p-トルエンスルホニルオキシ基、メチルチ 基又はメタンスルホニル基を示す。]
で表されるピペリジン化合物とを反応させる 、製造方法。
項19.  一般式(1)

[式中、R 1 は、ハロゲン原子、C 1-4 ハロアルキル基、シアノ基、ニトロ基又はC 1-4 アルコキシカルボニル基を示す。

 R 2 、R 3 、R 4 、R 5 、R 6 、R 7 、R 8 及びR 9 は、各々水素原子又はC 1-4 アルキル基を示す。

 R 2 及びR 8 並びにR 4 及びR 6 は、互いに結合してC 1-4 アルキレン基を示してもよい。

 R 10 は、水素原子;C 1-20 アルキル基;C 3-8 シクロアルキル基;C 2-6 アルケニル基;C 2-6 アルキニル基;C 1-6 ハロアルキル基;C 2-6 ハロアルケニル基;C 1-6 アルキルカルボニル基;C 1-6 アルコキシカルボニル基;ベンゾイル基(フェ ル基上には、ハロゲン原子を1乃至5個置換 ていてもよい);フェニル基(フェニル環上に 、ハロゲン原子、C 1-4 アルキル基及びC 1-4 ハロアルキル基からなる群から選ばれた少な くとも1種の置換基が1個以上置換していても い);複素環基(複素環上には、ハロゲン原子 C 1-4 アルキル基、C 1-4 ハロアルキル基及び置換基を有することのあ る複素環基からなる群から選ばれた少なくと も1種の置換基が1個以上置換していてもよい) ;又は、ハロゲン原子が置換してもよいC 3-8 シクロアルキル基、シアノ基、ニトロ基、ホ ルミル基、C 1-6 アルコキシ基、C 1-4 ハロアルコキシ基、ベンジルオキシ基、フェ ノキシ基、基-CON(R 12 )(R 13 )、フェニル基(フェニル環上には、ハロゲン 子が1個以上置換していてもよい)及び複素 基(複素環上には、C 1-4 アルキル基が1個以上置換していてもよい)か なる群から選ばれた少なくとも1種の置換基 を1個以上有するC 1-4 アルキル基を示す。

 ここで、R 12 及びR 13 は、各々C 1-4 アルキル基を示す。また、R 12 及びR 13 は、互いに結合してC 2-7 アルキレン基を示してもよい。

 R 11 は、ハロゲン原子、C 1-6 アルキル基、C 1-4 ハロアルキル基、C 1-4 ヒドロキシアルキル基、C 1-4 アルコキシカルボニル基、C 1-4 アルキルカルボニル基、モノ又はジ(C 1-4 アルキル)アミノカルボニル基、ニトロ基、 アノ基、ホルミル基、基-C(R 14 )=NO(R 15 )、フェニル基(フェニル環上には、ハロゲン 子、C 1-6 アルキル基、C 1-4 ハロアルキル基、C 1-6 アルコキシ基、C 1-4 ハロアルコキシ基、C 1-4 アルキルチオ基、シアノ基及びニトロ基から なる群から選ばれた少なくとも1種の置換基 1個以上置換していてもよい)又は複素環基( 素環上には、ハロゲン原子、C 1-4 アルキル基及びC 1-4 ハロアルキル基からなる群から選ばれた少な くとも1種の置換基が1個以上置換していても い)を示す。

 ここで、R 14 は、水素原子又はC 1-4 アルキル基を示し、R 15 は、水素原子、C 1-4 アルキル基又はベンジル基を示す。

 Xは、酸素原子、硫黄原子又は-SO 2 -を示す。

 mは、1~4の整数を示す。mが2以上の整数を示 場合、m個のR 1 は同一であっても異なっていてもよい。

 nは、1又は2の整数を示す。nが2を示す場合 2つのR 11 は同一であっても異なっていてもよい。]
で表されるN-ピリジルピペリジン化合物、そ N-オキシド又はこれらの塩の製造方法であ て、一般式(6)

[式中、R 2 、R 3 、R 4 、R 5 、R 6 、R 7 、R 8 、R 9 、R 10 及びR 11 、X及びnは前記に同じ。]
で表されるピペリジン化合物と一般式(7)

[式中、R 1 、X 3 及びmは前記に同じ。]
で表されるピリジン化合物とを反応させる、 製造方法。
項20. 一般式(1a)

[式中、R 1 、R 2 、R 3 、R 4 、R 5 、R 6 、R 7 、R 8 、R 9 、R 10 、R 11 、X、m及びnは、項1に同じ。]
で表されるN-ピリジルピペリジン化合物、そ N-オキシド又はこれらの塩の製造方法であ て、一般式(8)

[式中、R 10 、R 11 及びnは、前記に同じ。Zは酸素原子又は硫黄 子を示す。]
で表されるピラゾロン化合物と一般式(5a)

[式中、R 2 、R 3 、R 4 、R 5 、R 6 、R 7 、R 8 、R 9 及びmは、前記に同じ。X 4 はX 2 又はX 3 を示す。X 2 及びX 3 は前記に同じ。]
で表されるピペリジン化合物とを反応させる 、製造方法。
項21. 一般式(1i)

[式中、R 1 、R 2 、R 3 、R 4 、R 5 、R 6 、R 7 、R 8 、R 9 、R 11 、X、m及びnは、項1に同じ。R 10a は、C 1-20 アルキル基;C 3-8 シクロアルキル基;C 2-6 アルケニル基;C 2-6 アルキニル基;C 1-6 ハロアルキル基;C 2-6 ハロアルケニル基;C 1-6 アルキルカルボニル基;C 1-6 アルコキシカルボニル基;ベンゾイル基(フェ ル基上には、ハロゲン原子を1乃至5個置換 ていてもよい);複素環基(複素環上には、ハ ゲン原子、C 1-4 アルキル基、C 1-4 ハロアルキル基及び置換基を有することのあ る複素環基からなる群から選ばれた少なくと も1種の置換基が1個以上置換していてもよい) ;又はハロゲン原子が置換してもよいC 3-8 シクロアルキル基、シアノ基、ニトロ基、ホ ルミル基、C 1-6 アルコキシ基、C 1-4 ハロアルコキシ基、ベンジルオキシ基、フェ ノキシ基、基-CON(R 12 )(R 13 )、フェニル基(フェニル環上には、ハロゲン 子が1個以上置換していてもよい)及び複素 基(複素環上には、C 1-4 アルキル基が1個以上置換していてもよい)か なる群から選ばれた少なくとも1種の置換基 を1個以上有するC 1-4 アルキル基を示す。]
で表されるN-ピリジルピペリジン化合物、そ N-オキシド又はこれらの塩の製造方法であ て、一般式(1h)

[式中、R 1 、R 2 、R 3 、R 4 、R 5 、R 6 、R 7 、R 8 、R 9 、R 11 、X、m及びnは、項1に同じ。]
で表されるN-ピリジルピペリジン化合物と一 式(9)

[式中、R 10a は、前記に同じ。X 5 はハロゲン原子を示す。]
で表される化合物とを反応させる、製造方法 。
項22. 項1~16のいずれかに記載のN-ピリジルピ リジン化合物、そのN-オキシド又はこれら 塩を有効成分とする有害生物防除剤。
項23. 有害生物防除剤が殺ダニ剤である項22 記載の有害生物防除剤。

 本明細書において示される各基は、次の りである。

 ハロゲン原子としては、例えば、フッ素 子、塩素原子、臭素原子及びヨウ素原子が げられる。

 C 1-4 ハロアルキル基としては、例えば、フルオロ メチル基、クロロメチル基、ブロモメチル基 、ヨードメチル基、ジフルオロメチル基、ト リフルオロメチル基、クロロジフルオロメチ ル基、ブロモジフルオロメチル基、ジクロロ フルオロメチル基、1-フルオロエチル基、2- ルオロエチル基、2-クロロエチル基、2-ブロ エチル基、2-ヨードエチル基、2,2,2-トリフ オロエチル基、2,2,2-トリクロロエチル基、 ンタフルオロエチル基、1-フルオロイソプロ ピル基、3-フルオロプロピル基、3-クロロプ ピル基、3-ブロモプロピル基、4-フルオロブ ル基、4-クロロブチル基、4,4,4-トリフルオ ブチル基等の1~9個、好ましくは1~5個のハロ ン原子で置換された炭素数1~4の直鎖状又は 岐鎖状アルキル基が挙げられる。

 C 1-4 アルコキシカルボニル基としては、例えば、 炭素数1~4の直鎖状又は分岐鎖状アルコキシ基 とカルボニル基とが結合した基であって、具 体的には、メトキシカルボニル基、エトキシ カルボニル基、n-プロポキシカルボニル基、 ソプロポキシカルボニル基、n-ブトキシカ ボニル基、sec-ブトキシカルボニル基、tert- トキシカルボニル基等が包含される。

 C 1-4 アルキル基としては、例えば、メチル基、エ チル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n- チル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert- チル基等の炭素数1~4の直鎖状又は分岐鎖状 ルキル基が挙げられる。

 C 1-4 アルキレン基としては、例えば、メチレン基 、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチ レン基、プロピレン基、エチルエチレン基等 の直鎖状又は分岐鎖状の炭素数1~4のアルキレ ンを挙げることができる。

 C 1-6 アルキル基としては、例えば、前記C 1-4 アルキル基で例示した基に加えて、n-ペンチ 基、イソペンチル基、ネオペンチル基、tert -ペンチル基、n-ヘキシル基、イソヘキシル基 、2-エチル-n-ブチル基等の炭素数1~6の直鎖状 は分岐鎖状アルキル基が挙げられる。

 C 1-20 アルキル基としては、例えば、前記C 1-4 アルキル基及びC 1-6 アルキル基で例示した基に加えて、n-ヘプチ 基、n-オクチル基、n-ノニル基、n-デシル基 n-ウンデシル基、n-ドデシル基、n-トリデシ 基、n-テトラデシル基、n-ペンタデシル基、 n-ヘキサデシル基、n-ヘプタデシル基、n-オク タデシル基、n-ノナデシル基、n-イコシル基 の炭素数1~20の直鎖状又は分岐鎖状アルキル が挙げられる。

 C 3-8 シクロアルキル基としては、例えば、シクロ プロピル基、シクロブチル基、シクロペンチ ル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基 、シクロオクチル基等の炭素数4~8の環状アル キル基が挙げられる。

 C 2-6 アルケニル基としては、例えば、ビニル基、 1-プロペニル基、アリル基、イソプロペニル 、2-ブテニル基、3-ブテニル基、1-メチル-2- ロペニル基、1,3-ブタジエニル基、1-ペンテ ル基、2-ペンテニル基、3-ペンテニル基、4- ンテニル基、1,1-ジメチル-2-プロペニル基、 1-エチル-2-プロペニル基、1-メチル-2-ブテニ 基、1-メチル-3-ブテニル基、1-ヘキセニル基 2-ヘキセニル基、3-ヘキセニル基、4-ヘキセ ル基、5-ヘキセニル基、1,1-ジメチル-2-ブテ ル基、1,1-ジメチル-3-ブテニル基等の任意の 位置に少なくとも1つの二重結合を有する炭 数2~6の直鎖状又は分岐鎖状アルケニル基が げられる。

 C 2-6 アルキニル基としては、例えば、エチニル基 、2-プロピニル基、1-メチル-2-プロピニル基 1,1-ジメチル-2-プロピニル基、1-ブチニル基 2-ブチニル基、3-ブチニル基、1-ペンチニル 、2-ペンチニル基、3-ペンチニル基、4-ペン ニル基、1-メチル-2-ブチニル基、1-メチル-3- チニル基、1,1-ジメチル-2-ブチニル基、1,1- メチル-3-ブチニル基、1-メチル-3-ペンチニル 基、1-メチル-4-ペンチニル基等の任意の位置 少なくとも1つの三重結合を有する炭素数2~6 の直鎖状又は分岐鎖状アルキニル基が挙げら れる。

 C 1-6 ハロアルキル基としては、例えば前記C 1-4 ハロアルキル基で例示した基に加えて、例え ば、5-クロロペンチル基、5-フルオロペンチ 基、6-クロロヘキシル基、6-フルオロヘキシ 基等の1~13個、好ましくは1~7個のハロゲン原 子で置換された炭素数1~6の直鎖状又は分岐鎖 状アルキル基が挙げられる。

 C 2-6 ハロアルケニル基としては、例えば、2,2-ジ ロロビニル基、2,2-ジブロモビニル基、3-ク ロ-2-プロペニル基、3,3-ジフルオロ-2-アリル 、3,3-ジクロロ-2-アリル基、4-クロロ-2-ブテ ル基、4,4,4-トリフルオロ-2-ブテニル基、4,4, 4-トリクロロ-3-ブテニル基、5-クロロ-3-ペン ニル基、6-フルオロ-2-ヘキセニル基等の任意 の位置に少なくとも1つの二重結合を有する 素数2~6の直鎖状又は分岐鎖状アルケニル基 あって、1~13個、好ましくは1~7個のハロゲン 子で置換されたアルケニル基が挙げられる

 複素環基としては、例えば、チエニル、フ ル、テトラヒドロフリル、ジオキソラニル ジオキサニル、ピロリル、ピロリニル、ピ リジニル、オキサゾリル、イソキサゾリル オキサゾリニル、オキサゾリジニル、イソ サゾリニル、チアゾリル、イソチアゾリル チアゾリニル、チアゾリジニル、イソチア リニル、ピラゾリル、ピラゾリジニル、イ ダゾリル、イミダゾリニル、イミダゾリジ ル、オキサジアゾリル、オキサジアゾリニ 、チアジアゾリニル、トリアゾリル、トリ ゾリニル、トリアゾリジニル、テトラゾリ 、テトラゾリニル、ピリジル、ジヒドロピ ジル、テトラヒドロピリジル、ピペリジル オキサジニル、ジヒドロオキサジニル、モ ホリノ、チアジニル、ジヒドロチアジニル チアモルホリノ、ピリダジニル、ジヒドロ リダジニル、テトラヒドロピリダジニル、 キサヒドロピリダジニル、オキサジアジニ 、ジヒドロオキサジアジニル、テトラヒド オキサジアジニル、チアジアゾリル、チア アジニル、ジヒドロチアジアジニル、テト ヒドロチアジアジニル、ピリミジニル、ジ ドロピリミジニル、テトラヒドロピリミジ ル、ヘキサヒドロピリミジニル、ピラジニ 、ジヒドロピラジニル、テトラヒドロピラ ニル、ピペラジニル、トリアジニル、ジヒ ロトリアジニル、テトラヒドロトリアジニ 、ヘキサヒドロトリアジニル、テトラジニ 、ジヒドロテトラジニル、インドリル、イ ドリニル、イソインドリル、インダゾリル キナゾリニル、ジヒドロキナゾリル、テト ヒドロキナゾリル、カルバゾリル、ベンゾ キサゾリル、ベンゾオキサゾリニル、ベン イソキサゾリル、ベンゾイソオキサゾリニ 、ベンゾチアゾリル、ベンゾイソチアゾリ 、ベンゾイソチアゾリニル、ベンゾイミダ リル、インダゾリニル、キノリニル、ジヒ ロキノリニル、テトラヒドロキノリニル、 ソキノリニル、ジヒドロイソキノリニル、 トラヒドロイソキノリニル、ピリドインド ル、ジヒドロベンゾオキサジニル、シンノ ニル、ジヒドロシンノリニル、テトラヒド シンノリル、フタラジニル、ジヒドロフタ ジニル、テトラヒドロフタラジニル、キノ サリニル、ジヒドロキノキサリニル、テト ヒドロキノキサリニル、プリニル、ジヒド ベンゾトリアジニル、ジヒドロベンゾテト ジニル、フェノチアジニルフラニル、ベン フラニル、ベンゾチエニル等が挙げられる これら複素環基は置換可能な任意の位置に キソ体又はチオケトン体となっているもの 含むことができ、また、これら複素環基は 換可能な任意の位置に適当な置換基、例え ハロゲン原子、C 1-4 アルキル基、C 1-4 ハロアルキル基、置換基を有する複素環基( 体的には、3-クロロピリジン-2-イル基、4-ト フルオロメチル-1,3-チアゾール-2-イル基、5- トリフルオロメチルピリジン-2-イル基等)等 置換可能な任意の位置に1~5個(好ましくは1~3 )置換してもよい。

 これら複素環の中でもチエニル、フリル テトラヒドロフリル、ジオキソラニル、ジ キサニル、オキサゾリル、イソキサゾリル チアゾリル、ピラゾリル、ピリジル及びピ リジルが好ましく、チエニル、テトラヒド フリル、ジオキソラニル、ジオキサニル、 アゾリル及びピリジルが特に好ましい。

 ハロゲン原子が置換してもよいC 3-8 シクロアルキル基としては、例えば、前記C 3-8 シクロアルキル基の任意の位置に1個から置 可能な数(好ましくは1~5個、より好ましくは1 ~3個)のハロゲン原子が置換されていてもよい 炭素数3~8の環状アルキル基が挙げられる。

 C 1-6 アルコキシ基としては、例えば、メトキシ基 、エトキシ基、n-プロポキシ基、イソプロポ シ基、シクロプロピルオキシ基、n-ブトキ 基、sec-ブトキシ基、tert-ブトキシ基、n-ペン チルオキシ基、イソペンチルオキシ基、ネオ ペンチルオキシ基、tert-ペンチルオキシ基、n -ヘキシルオキシ基、イソヘキシルオキシ基 の炭素数1~6の直鎖状又は分岐鎖状アルコキ 基が挙げられる。

 C 1-4 ハロアルコキシ基としては、例えば、フルオ ロメトキシ基、クロロメトキシ基、ブロモメ トキシ基、ヨードメトキシ基、ジクロロメト キシ基、トリクロロメトキシ基、ジフルオロ メトキシ基、トリフルオロメトキシ基、クロ ロジフルオロメトキシ基、ブロモジフルオロ メトキシ基、ジクロロフルオロメトキシ基、 1-フルオロエトキシ基、2-フルオロエトキシ 、2-クロロエトキシ基、2-ブロモエトキシ基 2-ヨードエトキシ基、2,2,2-トリフルオロエ キシ基、2,2,2-トリクロロエトキシ基、ペン フルオロエトキシ基、1-フルオロイソプロポ キシ基、3-フルオロプロポキシ基、3-クロロ ロポキシ基、3-ブロモプロポキシ基、4-フル ロブトキシ基、4-クロロブトキシ基等の1~9 、好ましくは1~5個のハロゲン原子で置換さ た炭素数1~4の直鎖状又は分岐鎖状アルコキ 基が挙げられる。

 C 1-4 アルキルチオ基としては、例えば、メチルチ オ基、エチルチオ基、n-プロピルチオ基、イ プロピルチオ基、tert-ブチルチオ基等の炭 数1~4の直鎖状又は分岐鎖状アルキルチオ基 挙げられる。

 C 2-7 アルキレン基としては、例えば、エチレン基 、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペン タメチレン基、ヘキサメチレン基、ヘプタメ チレン基を挙げることができる。これらアル キレン基は、置換基を有していてもよい窒素 原子、酸素原子、硫黄原子を含んでいてもよ く、フェニレン基を介していてもよい。この ようなアルキレン基としては、例えば、-CH 2 NHCH 2 -、-CH 2 NHCH 2 CH 2 -、-CH 2 NHNHCH 2 -、-CH 2 CH 2 NHCH 2 CH 2 -、-CH 2 NHNHCH 2 CH 2 -、-CH 2 NHCH 2 NHCH 2 -、-CH 2 CH 2 CH 2 NHCH 2 CH 2 CH 2 -、-CH 2 OCH 2 CH 2 -、-CH 2 CH 2 OCH 2 CH 2 -、-CH 2 SCH 2 CH 2 -、-CH 2 CH 2 SCH 2 CH 2 -、

等が挙げられる。これらアルキレン基は、任 意の位置に、或いは窒素原子上に置換基を有 していてもよく、その置換基としては、例え ば、C 1-4 アルキル基、C 1-6 アルコキシカルボニル基、水酸基等が挙げら れる。

 C 1-4 アルキルカルボニル基としては、例えば、メ チルカルボニル基(アセチル基)、エチルカル ニル基(プロピオニル基)、n-プロピルカルボ ニル基(ブチリル基)、イソプロピルカルボニ 基(イソブチリル基)、n-ブチルカルボニル基 (バレリル基)、イソブチルカルボニル基(イソ バレリル基)、sec-ブチルカルボニル基、tert- チルカルボニル基等の炭素数1~4の直鎖状又 分岐鎖状アルキルカルボニル基が挙げられ 。

 モノ又はジ(C 1-4 アルキル)アミノカルボニル基としては、メ ルアミノカルボニル基、ジメチルアミノカ ボニル基、エチルアミノカルボニル基、メ ルエチルアミノカルボニル基、ジエチルア ノカルボニル基、n-プロピルアミノカルボニ ル基、イソプロピルアミノカルボニル基、n- チルアミノカルボニル基、sec-ブチルアミノ カルボニル基、tert-ブチルアミノカルボニル 、ジブチルアミノカルボニル基等の炭素数1 ~4の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基がアミ カルボニル基の窒素原子にモノ又はジ置換 たアルキルアミノカルボニル基が挙げられ 。

 C 1-4 ヒドロキシアルキル基としては、例えば、ヒ ドロキシメチル基、2-ヒドロキシエチル基、1 -ヒドロキシ-2-プロピル基、3-ヒドロキシプロ ピル基、4-ヒドロキシブチル基、3,4-ジヒドロ キシブチル基等の1又は2個の水酸基で置換さ た炭素数1~4の直鎖状又は分岐鎖状アルキル が挙げられる。

  N-ピリジルピペリジン化合物
 本発明の一般式(1)で表されるN-ピリジルピ リジン化合物は、ピペリジン環4位に酸素原 又は硫黄原子を介してピラゾールが結合す 構造上新規な化合物である。

[式中、R 1 、R 2 、R 3 、R 4 、R 5 、R 6 、R 7 、R 8 、R 9 、R 10 、R 11 、X、m及びnは、前記に同じ。]
 一般式(1)で表されるN-ピリジルピペリジン 合物は、下記一般式(1a)、(1b)及び(1c)で表さ るN-ピリジルピペリジン化合物を包含する。

[式中、R 1 、R 2 、R 3 、R 4 、R 5 、R 6 、R 7 、R 8 、R 9 、R 10 、R 11 、X、m及びnは、前記に同じ。]
 一般式(1)で表されるN-ピリジルピペリジン 合物において、R 2 とR 8 とが一緒になってC 1-4 アルキレン基を形成する場合、例えば、下記 一般式(1d)及び一般式(1e)で表されるシス-トラ ンス異性体が存在し、本発明ではこれらの異 性体も一般式(1)で表されるN-ピリジルピペリ ン化合物に包含される。

[上記一般式において、R 1 、R 3 、R 4 、R 5 、R 6 、R 7 、R 9 、R 10 、R 11 、X、m及びnは、前記に同じ。YはC 1-4 アルキレン基を示す。]
 また、一般式(1)で表されるN-ピリジルピペ ジン化合物において、R 4 とR 6 とが一緒になってC 1-4 アルキレン基を形成する場合、例えば、下記 一般式(1f)及び一般式(1g)で表されるシス-トラ ンス異性体が存在し、本発明ではこれらの異 性体も一般式(1)で表されるN-ピリジルピペリ ン化合物に包含される。

[上記一般式において、R 1 、R 2 、R 3 、R 5 、R 7 、R 8 、R 9 、R 10 、R 11 、X、Y、m及びnは、前記に同じ。]
 一般式(1)で表されるN-ピリジルピペリジン 合物のR 2 、R 3 、R 4 、R 5 、R 6 、R 7 、R 8 及びR 9 の少なくとも1つがC 1-4 アルキル基を示す場合、ピペリジン環4位と 関係において立体異性体が存在することが るが、これら異性体も本発明の一般式(1)で されるN-ピリジルピペリジン化合物に包含さ れる。

 また、一般式(1)で表されるN-ピリジルピ リジン化合物のピリジン環又はピペリジン の窒素原子が酸化されたN-オキシドも存在す るが、これらN-オキシドも本発明の一般式(1) 表されるN-ピリジルピペリジン化合物に包 される。

 本明細書において、便宜上、ピリジン環 の窒素原子が酸化されたN-オキシドをN-ピリ ジルオキシドと呼び、ピペリジン環上の窒素 原子が酸化されたN-オキシドをN-ピペリジル キシドと呼ぶこととする。

 更に、一般式(1)で表されるN-ピリジルピ リジン化合物は、塩基性特性を有している め、例えば、塩酸、硫酸、燐酸等の無機酸; 酸、酢酸、フマル酸、シュウ酸等の有機酸; 並びに硫酸水素ナトリウム、硫酸水素カリウ ム等の酸性塩と塩を形成することができる。 本発明の一般式(1)で表されるN-ピリジルピペ ジン化合物には、これらの塩も包含される

 本発明の一般式(1)で表されるN-ピリジルピ リジン化合物の中でも、R 1 がC 1-4 ハロアルキル基又はシアノ基を示す化合物が 好ましく、C 1-4 ハロアルキル基を示す化合物がより好ましく 、具体的にはトリフルオロメチル基を示す化 合物が特に好ましい。

 本発明の一般式(1)で表されるN-ピリジルピ リジン化合物の中でも、R 10 がC 1-20 アルキル基;C 2-6 アルケニル基;C 1-6 ハロアルキル基;C 1-6 アルキルカルボニル基;フェニル基(フェニル 上には、ハロゲン原子、C 1-4 アルキル基及びC 1-4 ハロアルキル基からなる群から選ばれた少な くとも一種の置換基が1個以上、好ましくは1 又は2個置換していてもよい);複素環基(複素 環上には、C 1-4 アルキル基及びC 1-4 ハロアルキル基からなる群から選ばれた少な くとも1種の置換基が1個以上、好ましくは1個 又は2個置換していてもよい。);又は、C 1-6 アルコキシ基、フェニル基(フェニル環上に 、ハロゲン原子が1個以上、好ましくは1個又 は2個置換していてもよい)及び複素環基から る群から選ばれた少なくとも1種の置換基を 1個以上好ましくは1個又は2個有するC 1-4 アルキル基を示す化合物が好ましく、
R 10 がC 1-6 アルキル基;C 2-6 アルケニル基;フェニル基(フェニル環上には ハロゲン原子又はC 1-4 アルキル基が1個以上、好ましくは1個又は2個 置換していてもよい);ピリジル基(ピリジン環 上には、C 1-4 アルキル基が1個以上、好ましくは1個又は2個 置換していてもよい);又は、C 1-6 アルコキシ基、フェニル基(フェニル環上に 、ハロゲン原子が1個以上、好ましくは1個又 は2個置換していてもよい)及び1,3-ジオキソラ ン-2-イル基からなる群から選ばれた少なくと も1種の置換基を1個又は2個有するC 1-4 アルキル基を示す化合物がより好ましく、
更にはR 10 がC 1-6 アルキル基、ピリジル基、2,2-ジメトキシエ ル基、又は(1,3-ジオキソラン-2-イル)メチル を示す化合物が特に好ましい。

 本発明の一般式(1)で表されるN-ピリジルピ リジン化合物の中でも、R 11 がC 1-6 アルキル基、C 1-4 ハロアルキル基、フェニル基(フェニル環上 は、ハロゲン原子、C 1-4 アルキル基、ニトロ基、C 1-4 ハロアルキル基及びC 1-4 ハロアルコキシ基からなる群から選ばれた少 なくとも1種の置換基が1個以上、好ましくは1 ~3個置換していてもよい)、又は複素環基(複 環上にはハロゲン原子が1個以上、好ましく 1個又は2個置換していてもよい)を示す化合 が好ましく、R 11 がトリフルオロメチル基又はフェニル基(フ ニル環上には、ハロゲン原子が1~3個置換し いてもよい)を示す化合物がより好ましい。

 本発明の一般式(1)で表されるN-ピリジル ペリジン化合物の中でも、Xが酸素原子を示 化合物が好ましい。

 より好ましい化合物は、一般式(1)において R 1 がC 1-4 ハロアルキル基又はシアノ基を示し、R 10 がC 1-20 アルキル基;C 2-6 アルケニル基;C 1-6 ハロアルキル基;C 1-6 アルキルカルボニル基;フェニル基(フェニル 上には、ハロゲン原子、C 1-4 アルキル基及びC 1-4 ハロアルキル基からなる群から選ばれた少な くとも一種の置換基が1個以上、好ましくは1 又は2個置換していてもよい);複素環基(複素 環上には、C 1-4 アルキル基及びC 1-4 ハロアルキル基からなる群から選ばれた少な くとも1種の置換基が1個以上、好ましくは1個 又は2個置換していてもよい。);又は、C 1-6 アルコキシ基、フェニル基(フェニル環上に 、ハロゲン原子が1個以上、好ましくは1個又 は2個置換していてもよい)及び複素環基から る群から選ばれた少なくとも1種の置換基を 1個以上、好ましくは1個又は2個有するC 1-4 アルキル基を示し、R 11 がC 1-6 アルキル基、C 1-4 ハロアルキル基、フェニル基(フェニル環上 は、ハロゲン原子、C 1-4 アルキル基、ニトロ基、C 1-4 ハロアルキル基及びC 1-4 ハロアルコキシ基からなる群から選ばれた少 なくとも1種の置換基が1個以上、好ましくは1 ~3個置換していてもよい)、又は複素環基(複 環上にはハロゲン原子が1個以上、好ましく 1個又は2個置換していてもよい)を示し、且 Xが酸素原子を示す化合物である。

 これら好ましい化合物の中でも、R 1 がC 1-4 ハロアルキル基を示し、R 10 がC 1-6 アルキル基;C 2-6 アルケニル基;フェニル基(フェニル環上には ハロゲン原子又はC 1-4 アルキル基が1個以上、好ましくは1個又は2個 置換していてもよい);ピリジル基(ピリジン環 上には、C 1-4 アルキル基が1個以上置換していてもよい);又 は、C 1-4 アルコキシ基、フェニル基(フェニル環上に 、ハロゲン原子が1個以上、好ましくは1個又 は2個置換していてもよい)及び1,3-ジオキソラ ン-2-イル基からなる群から選ばれた少なくと も1種の置換基を1個又は2個有するC 1-4 アルキル基を示し、R 11 がトリフルオロメチル基又はフェニル基(フ ニル環上には、ハロゲン原子が1~3個置換し いてもよい)を示し、且つXが酸素原子を示す 化合物が特に好ましい。

 本発明の一般式(1)で表されるN-ピリジル ペリジン化合物の中でも、一般式(1a)、(1b)及 び(1f)で表されるN-ピリジルピペリジン化合物 が好ましく、一般式(1a)及び(1f)で表されるN- リジルピペリジン化合物がより好ましい。

 [上記各一般式において、R 1 、R 2 、R 3 、R 5 、R 7 、R 8 、R 9 、R 10 、R 11 、X、Y、m及びnは、前記に同じ。]
 本発明の一般式(1a)及び(1f)で表されるN-ピリ ジルピペリジン化合物の中でも、R 1 がC 1-4 ハロアルキル基又はシアノ基を示す化合物が 好ましく、C 1-4 ハロアルキル基を示す化合物がより好ましく 、具体的にはトリフルオロメチル基を示す化 合物が特に好ましい。

 本発明の一般式(1a)及び(1f)で表されるN-ピリ ジルピペリジン化合物の中でも、R 10 がC 1-20 アルキル基;C 2-6 アルケニル基;C 1-6 ハロアルキル基;C 1-6 アルキルカルボニル基;フェニル基(フェニル 上には、ハロゲン原子、C 1-4 アルキル基及びC 1-4 ハロアルキル基からなる群から選ばれた少な くとも一種の置換基が1個以上、好ましくは1 又は2個置換していてもよい);複素環基(複素 環上には、C 1-4 アルキル基及びC 1-4 ハロアルキル基からなる群から選ばれた少な くとも1種の置換基が1個以上、好ましくは1個 又は2個置換していてもよい。);又は、C 1-6 アルコキシ基、フェニル基(フェニル環上に 、ハロゲン原子が1個以上、好ましくは1個又 は2個置換していてもよい)及び複素環基から る群から選ばれた少なくとも1種の置換基を 1個以上、好ましくは1個又は2個有するC 1-4 アルキル基を示す化合物が好ましく、R 10 がC 1-6 アルキル基;C 2-6 アルケニル基;フェニル基(フェニル環上には ハロゲン原子又はC 1-4 アルキル基が1個以上、好ましくは1個又は2個 置換していてもよい);ピリジル基(ピリジン環 上には、C 1-4 アルキル基が1個以上、好ましくは1個又は2個 置換していてもよい);又は、C 1-6 アルコキシ基、フェニル基(フェニル環上に 、ハロゲン原子が1個以上、好ましくは1個又 は2個置換していてもよい)及び1,3-ジオキソラ ン-2-イル基からなる群から選ばれた少なくと も1種の置換基を1個又は2個有するC 1-4 アルキル基を示す化合物がより好ましく、更 にはR 10 がC 1-6 アルキル基、ピリジル基、2,2-ジメトキシエ ル基、又は(1,3-ジオキソラン-2-イル)メチル を示す化合物が特に好ましい。

 本発明の一般式(1a)及び(1f)で表されるN-ピリ ジルピペリジン化合物の中でも、R 11 がC 1-6 アルキル基、C 1-4 ハロアルキル基、フェニル基(フェニル環上 は、ハロゲン原子、C 1-4 アルキル基、ニトロ基、C 1-4 ハロアルキル基及びC 1-4 ハロアルコキシ基からなる群から選ばれた少 なくとも1種の置換基が1個以上、好ましくは1 ~3個置換していてもよい)、又は複素環基(複 環上にはハロゲン原子が1個以上、好ましく 1個又は2個置換していてもよい)を示す化合 が好ましく、R 11 がトリフルオロメチル基又はフェニル基(フ ニル環上には、ハロゲン原子が1~3個置換し いてもよい)を示す化合物がより好ましい。

 本発明の一般式(1a)及び(1f)で表されるN-ピ リジルピペリジン化合物の中でも、Xが酸素 子を示す化合物が好ましい。

 より好ましい化合物は、一般式(1a)及び(1f) おいてR 1 がC 1-4 ハロアルキル基又はシアノ基を示し、R 10 がC 1-20 アルキル基;C 2-6 アルケニル基;C 1-6 ハロアルキル基;C 1-6 アルキルカルボニル基;フェニル基(フェニル 上には、ハロゲン原子、C 1-4 アルキル基及びC 1-4 ハロアルキル基からなる群から選ばれた少な くとも一種の置換基が1個以上、好ましくは1 又は2個置換していてもよい);複素環基(複素 環上には、C 1-4 アルキル基及びC 1-4 ハロアルキル基からなる群から選ばれた少な くとも1種の置換基が1個以上、好ましくは1個 又は2個置換していてもよい。);又は、C 1-6 アルコキシ基、フェニル基(フェニル環上に 、ハロゲン原子が1個以上、好ましくは1個又 は2個置換していてもよい)及び複素環基から る群から選ばれた少なくとも1種の置換基を 1個以上、好ましくは1個又は2個有するC 1-4 アルキル基を示し、R 11 がC 1-6 アルキル基、C 1-4 ハロアルキル基、フェニル基(フェニル環上 は、ハロゲン原子、C 1-4 アルキル基、ニトロ基、C 1-4 ハロアルキル基及びC 1-4 ハロアルコキシ基からなる群から選ばれた少 なくとも1種の置換基が1個以上、好ましくは1 ~3個置換していてもよい)、又は複素環基(複 環上にはハロゲン原子が1個以上、好ましく 1個又は2個置換していてもよい)を示し、且 Xが酸素原子を示す化合物である。

 これら好ましい化合物の中でも、R 1 がC 1-4 ハロアルキル基を示し、R 10 がC 1-6 アルキル基;C 2-6 アルケニル基;フェニル基(フェニル環上には ハロゲン原子又はC 1-4 アルキル基が1個以上、好ましくは1個又は2個 置換していてもよい);ピリジル基(ピリジン環 上には、C 1-4 アルキル基が1個以上、好ましくは1個又は2個 置換していてもよい);又は、C 1-6 アルコキシ基、フェニル基(フェニル環上に 、ハロゲン原子が1個以上、好ましくは1個又 は2個置換していてもよい)及び1,3-ジオキソラ ン-2-イル基からなる群から選ばれた少なくと も1種の置換基を1個又は2個有するC 1-4 アルキル基を示し、R 11 がトリフルオロメチル基又はフェニル基(フ ニル環上には、ハロゲン原子が1~3個置換し いてもよい)を示し、且つXが酸素原子を示す 化合物が特に好ましい。

 また、本発明の一般式(1a)で表されるN-ピリ ルピペリジン化合物において、R 4 、R 5 、R 6 及びR 7 のいずれか一つがC 1-4 アルキル基を示し、該C 1-4 アルキル基とピペリジン環上4位のXとの位置 係がトランスである化合物が好ましく、更 は該C 1-4 アルキル基がメチル基である化合物が特に好 ましい。

  N-ピリジルピペリジン化合物の製 方法
 本発明の一般式(1)で表されるN-ピリジルピ リジン化合物は、例えば、下記反応式-1、反 応式-2、反応式-3、反応式-4又は反応式-5に示 方法により製造される。

 反応式-1

[式中、R 1 、R 2 、R 3 、R 4 、R 5 、R 6 、R 7 、R 8 、R 9 、R 10 、R 11 、X、X 1 、X 2 、m及びnは、前記に同じ。]
 反応式-1に示す方法においては、一般式(1) 表されるN-ピリジルピペリジン化合物は、一 般式(2)で表されるピラゾール化合物と一般式 (3)で表されるピペリジン化合物とを溶媒中、 塩基の存在下で反応させることにより製造さ れる。

 一般式(2)の化合物と一般式(3)の化合物と 反応で使用される溶媒は、該反応に対して 活性な溶媒である限り公知の溶媒を広く使 することができ、例えば、ヘキサン、シク ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族もしくは脂 式炭化水素系溶媒;ベンゼン、クロロベンゼ ン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素 系溶媒;塩化メチレン、1,2-ジクロロエタン、 ロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭 水素系溶媒;ジエチルエーテル、テトラヒド ロフラン、1,4-ジオキサン等のエーテル系溶 ;酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル系溶 ;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン 系溶媒;N,N-ジメチルホルムアミド等のアミド 溶媒;アセトニトリル、プロピオニトリル等 のニトリル系溶媒;ジメチルスルホキシド、N- メチルピロリドン、N,N'-ジメチルイミダゾリ ン等の非プロトン性極性溶媒等を挙げるこ ができる。これらの溶媒は、1種を単独で使 用でき、又は必要に応じて2種以上を混合し 使用することができる。

 これらの溶媒は、一般式(3)で表されるピ リジン化合物1重量部に対して、通常1~500重 部程度、好ましくは5~100重量部程度使用さ る。

 一般式(2)の化合物と一般式(3)の化合物と 反応で使用される塩基としては、公知の無 塩基及び有機塩基を使用できる。無機塩基 しては、例えば、ナトリウム、カリウム等 アルカリ金属、炭酸ナトリウム、炭酸カリ ム、重炭酸ナトリウム等のアルカリ金属炭 塩、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等 アルカリ金属水酸化物、水素化ナトリウム 水素化カリウム等のアルカリ金属水素化物 が挙げられる。有機塩基としては、例えば ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキ ド、カリウムtert-ブトキシド等のアルカリ 属アルコキシド、トリエチルアミン、ジイ プロピルアミン、ピリジン等のアミン等が げられる。これらの塩基は、1種単独で又は2 種以上混合して使用される。

 このような塩基は、一般式(3)で表される ペリジン化合物に対して、通常0.1~100当量、 好ましくは0.5~5当量、より好ましくは1~1.5当 となるような量で使用される。

 一般式(3)で表されるピペリジン化合物と 般式(2)で表されるピラゾール化合物との使 割合は、広い範囲内から適宜選択すること できるが、前者1モルに対して、後者を0.5モ ル以上使用するのが好ましく、0.8~1.5モル使 するのがより好ましい。

 該反応は、通常-78℃から使用する溶媒の 点温度までの範囲内で行うことができる。0 ℃~使用する溶媒の沸点温度で反応を行うの 好ましく、加熱還流下で反応を行うのがよ 好ましい。

 反応時間は反応温度等により異なり一概 は言えないが、通常0.5~24時間程度で該反応 完結する。

 反応式-2

[式中、R 1 、R 2 、R 3 、R 4 、R 5 、R 6 、R 7 、R 8 、R 9 、R 10 、R 11 、X、X 2 、X 3 、m及びnは、前記に同じ。]
 反応式-2に示す方法においては、一般式(1) 表されるN-ピリジルピペリジン化合物は、一 般式(4)で表されるピラゾール化合物と一般式 (5)で表されるピペリジン化合物とを溶媒中、 塩基の存在下で反応させることにより製造さ れる。

 一般式(4)の化合物と一般式(5)の化合物と 反応で使用される溶媒は、該反応に対して 活性な溶媒である限り公知の溶媒を広く使 することができる。例えば、一般式(2)の化 物と一般式(3)の化合物との反応で使用され 溶媒をいずれも使用することができる。こ らの溶媒は、1種を単独で使用でき、又は必 要に応じて2種以上を混合して使用すること できる。

 これらの溶媒は、一般式(5)で表されるピ リジン化合物1重量部に対して、通常1~500重 部程度、好ましくは5~100重量部程度使用さ る。

 一般式(4)の化合物と一般式(5)の化合物と 反応で使用される塩基としては、公知の無 塩基及び有機塩基を使用できる。例えば、 般式(2)の化合物と一般式(3)の化合物との反 で使用される塩基を全て使用することがで る。これらの塩基は、1種単独で又は2種以 混合して使用される。

 このような塩基は、一般式(5)で表される ペリジン化合物に対して、通常0.1~100当量、 好ましくは0.5~5当量、より好ましくは1~1.5当 となるような量で使用される。

 一般式(5)で表されるピペリジン化合物と 般式(4)で表されるピラゾール化合物との使 割合は、広い範囲内から適宜選択すること できるが、前者1モルに対して、後者を0.5モ ル以上使用するのが好ましく、0.8~1.5モル使 するのがより好ましい。

 該反応は、通常-78℃から使用する溶媒の 点温度までの範囲内で行うことができる。0 ℃~使用する溶媒の沸点温度で反応を行うの 好ましく、加熱還流下で反応を行うのがよ 好ましい。

 反応時間は反応温度等により異なり一概 は言えないが、通常0.5~24時間程度で該反応 完結する。

 反応式-3

  [式中、R 1 、R 2 、R 3 、R 4 、R 5 、R 6 、R 7 、R 8 、R 9 、R 10 、R 11 、X、X 3 、m及びnは、前記に同じ。]
 反応式-3に示す方法においては、一般式(1) 表されるN-ピリジルピペリジン化合物は、一 般式(6)で表されるピペリジン化合物と一般式 (7)で表されるピリジン化合物とを溶媒中、塩 基の存在下で反応させることにより製造され る。

 一般式(6)の化合物と一般式(7)の化合物と 反応で使用される溶媒は、該反応に対して 活性な溶媒である限り公知の溶媒を広く使 することができる。例えば、一般式(2)の化 物と一般式(3)の化合物との反応で使用され 溶媒をいずれも使用することができる。こ らの溶媒は、1種を単独で使用でき、又は必 要に応じて2種以上を混合して使用すること できる。

 これらの溶媒は、一般式(6)で表されるピ リジン化合物1重量部に対して、通常1~500重 部程度、好ましくは5~100重量部程度使用さ る。 

 一般式(6)の化合物と一般式(7)の化合物と 反応で使用される塩基としては、公知の無 塩基及び有機塩基を使用できる。例えば、 般式(2)の化合物と一般式(3)の化合物との反 で使用される塩基を全て使用することがで る。これらの塩基は、1種単独で又は2種以 混合して使用される。

 このような塩基は、一般式(6)で表される ペリジン化合物に対して、通常0.1~100当量、 好ましくは0.5~5当量、より好ましくは1~1.5当 となるような量で使用される。

 一般式(6)で表されるピペリジン化合物と 般式(7)で表されるピリジン化合物との使用 合は、広い範囲内から適宜選択することが きるが、前者1モルに対して、後者を0.5モル 以上使用するのが好ましく、0.8~1.5モル使用 るのがより好ましい。

 該反応は、通常-78℃から使用する溶媒の 点温度までの範囲内で行うことができる。0 ℃~使用する溶媒の沸点温度で反応を行うの 好ましく、加熱還流下で反応を行うのがよ 好ましい。

 反応時間は反応温度等により異なり一概 は言えないが、通常0.5~24時間程度で該反応 完結する。

 一般式(1a)で表されるN-ピリジルピペリジン 合物は、下記反応式-4に示す方法によって 製造される。
反応式-4

[式中、R 1 、R 2 、R 3 、R 4 、R 5 、R 6 、R 7 、R 8 、R 9 、R 10 、R 11 、X、m及びnは、前記に同じ。Zは酸素原子又 硫黄原子を示す。X 4 はX 2 又はX 3 を示す。X 2 及びX 3 は、前記に同じ。]
 反応式-4に示す方法においては、一般式(1a) 表されるN-ピリジルピペリジン化合物は、 般式(8)で表されるピラゾロン化合物と一般 (5a)で表されるピペリジン化合物とを溶媒中 塩基の存在下で反応させることにより製造 れる。

 一般式(5a)で表されるピペリジン化合物は 、一般式(3)で表されるピペリジン化合物又は 一般式(5)で表されるピペリジン化合物である 。

 一般式(8)の化合物と一般式(5a)の化合物と の反応で使用される溶媒は、該反応に対して 不活性な溶媒である限り公知の溶媒を広く使 用することができる。例えば、一般式(2)の化 合物と一般式(3)の化合物との反応で使用され る溶媒をいずれも使用することができる。こ れらの溶媒は、1種を単独で使用でき、又は 要に応じて2種以上を混合して使用すること できる。

 これらの溶媒は、一般式(5a)で表されるピ ペリジン化合物1重量部に対して、通常1~500重 量部程度、好ましくは5~100重量部程度使用さ る。

 一般式(8)の化合物と一般式(5a)の化合物と の反応で使用される塩基としては、公知の無 機塩基及び有機塩基を使用できる。例えば、 一般式(2)の化合物と一般式(3)の化合物との反 応で使用される塩基を全て使用することがで きる。これらの塩基は、1種単独で又は2種以 混合して使用される。

 このような塩基は、一般式(5a)で表される ピペリジン化合物に対して、通常0.1~100当量 好ましくは0.5~5当量、より好ましくは1~1.5当 となるような量で使用される。

 一般式(5a)で表されるピペリジン化合物と 一般式(8)で表されるピラゾロン化合物との使 用割合は、広い範囲内から適宜選択すること ができるが、前者1モルに対して、後者を0.5 ル以上使用するのが好ましく、0.8~1.5モル使 するのがより好ましい。

 該反応は、通常-78℃から使用する溶媒の 点温度までの範囲内で行うことができる。0 ℃~使用する溶媒の沸点温度で反応を行うの 好ましく、加熱還流下で反応を行うのがよ 好ましい。

 反応時間は反応温度等により異なり一概 は言えないが、通常0.5~24時間程度で該反応 完結する。

 一般式(1)で表されるN-ピリジルピペリジン 合物のうち、R 10 がR 10a を示す化合物(1i)は、対応するR 10 が水素原子を示す化合物(1h)から、下記反応 -5に示す方法により製造される。

 反応式-5

 [式中、R 1 、R 2 、R 3 、R 4 、R 5 、R 6 、R 7 、R 8 、R 9 、R 10a 、R 11 、X、X 5 、m及びnは、前記に同じ。

 反応式-5においては、一般式(1h)のN-ピリ ルピペリジン化合物のピラゾール環上1位に 溶媒中塩基の存在下で一般式(9)の化合物を 換させることによって、一般式(1i)のN-ピリ ルピペリジン化合物を製造することができ 。

 一般式(1h)のN-ピリジルピペリジン化合物 一般式(9)の化合物との反応で使用される溶 は、該反応に対して不活性な溶媒である限 公知の溶媒を広く使用することができる。 えば、一般式(2)の化合物と一般式(3)の化合 との反応で使用される溶媒をいずれも使用 ることができる。これらの溶媒は、1種を単 独で使用でき、又は必要に応じて2種以上を 合して使用することができる。

 これらの溶媒は、一般式(1h)のN-ピリジル ペリジン化合物1重量部に対して、通常1~500 量部程度、好ましくは5~100重量部程度使用 れる。

 一般式(1h)の化合物と一般式(9)の化合物と の反応で使用される塩基としては、公知の無 機塩基及び有機塩基を使用できる。例えば、 一般式(2)の化合物と一般式(3)の化合物との反 応で使用される塩基を全て使用することがで きる。これらの塩基は、1種単独で又は2種以 混合して使用される。

 このような塩基は、一般式(1h)のN-ピリジ ピペリジン化合物に対して、通常0.1~100当量 、好ましくは0.5~5当量、より好ましくは1~1.5 量となるような量で使用される。

 一般式(1h)のN-ピリジルピペリジン化合物 一般式(9)の化合物との使用割合は、広い範 内から適宜選択することができるが、前者1 モルに対して、後者を0.5モル以上使用するの が好ましく、0.8~1.5モル使用するのがより好 しい。

 該反応は、通常-78℃から使用する溶媒の 点温度までの範囲内で行うことができる。0 ℃~使用する溶媒の沸点温度で反応を行うの 好ましく、加熱還流下で反応を行うのがよ 好ましい。

 反応時間は反応温度等により異なり一概 は言えないが、通常0.5~24時間程度で該反応 完結する。

 該反応においては、一般式(1h)のN-ピリジ ピペリジン化合物のピラゾール環は、互変 性をとり得る。例えば一般式(1a)のN-ピリジ ピペリジン化合物と、その異性体である一 式(1b)のN-ピリジルピペリジン化合物が生成 る場合がある。これら異性体はカラムクロ トグラフィー等の精製手段によって、容易 単離することができる。

 反応式-5において、出発原料として用い れる一般式(1h)のピペリジン化合物は、前記 応式-1乃至4の何れかの方法によって製造す ことができ、使用する一般式(9)で表される 合物は、市販品を使用するか、公知の方法 よって容易に製造することができる。

 上記反応式-1、2及び4において、出発原料 として用いられる一般式(2)のピラゾール化合 物、一般式(4)のピラゾール化合物及び一般式 (8)のピラゾロン化合物は、いずれも入手が容 易な公知の化合物である。また、これらの化 合物は、公知の方法、例えば、「大有機化学 第15巻 複素環式化合物II」,第六版,1965,258-317 、Richard H. Wiley, Paul Weiley "The Chemistry of Heterocyclic Compounds Vol. 20. Pyrazolones, pyrazolid ones and derivertives" Interscience Publishers, London UK, 1964等に記載された方法に準じて容易に 造することができる。

 なお、一般式(8)のピラゾロン化合物は、 記一般式(4a)で表されるピラゾール化合物と ケトエノール互変異性をとり得る。

[式中、R 10 、R 11 、X 2 及びnは、前記に同じ。]
 一般式(3)のピペリジン化合物及び一般式(5) 表されるピペリジン化合物は、公知の化合 であるか、又は公知の方法によって容易に 造される。一般式(3)のピペリジン化合物及 一般式(5)で表されるピペリジン化合物は、 えば、一般式(10)

[式中、R 2 、R 3 、R 4 、R 5 、R 6 、R 7 、R 8 、R 9 及びX 4 は、前記に同じ。]
で表されるピペリジン化合物に一般式(7)で表 されるピリジン化合物を反応させることによ って製造される。この反応は、例えば、Synthe sis, 606 (1981), J. Chem. Soc., C., 3693(1971)等に 載された方法に準じて行われる。

 一般式(10)のピペリジン化合物及び一般式 (7)で表されるピリジン化合物は、公知の化合 物であるか又は公知の方法によって容易に製 造される。

 一般式(6)で表されるピペリジン化合物は 例えば反応式-6に示す方法によって容易に 造される。

 反応式-6

[式中、R 2 、R 3 、R 4 、R 5 、R 6 、R 7 、R 8 、R 9 、R 10 、R 11 、X、X 1 、X 2 、X 3 及びnは、前記に同じ。R 16 は、メチル基又はベンジル基を示す。]
 反応式-5に示す方法においては、一般式(6) 表されるピペリジン化合物は、一般式(2)で されるピラゾール化合物と一般式(11)で表さ るピペリジン化合物とを反応させることに り、又は一般式(4)で表されるピラゾール化 物と一般式(12)で表されるピペリジン化合物 とを反応させることにより、一般式(13)で表 れるピペリジン化合物を製造し、次いで、 般式(13)で表されるピペリジン化合物のピペ ジン骨格上の置換基R 16 を脱離させることにより製造される。

 一般式(11)及び一般式(12)で表されるピペ ジン化合物は、公知の化合物であるか又は 知の方法によって容易に製造される。

 一般式(2)で表されるピラゾール化合物と 般式(11)で表されるピペリジン化合物との反 応は、前記反応式-1における一般式(2)の化合 と一般式(3)の化合物との反応と同様の反応 件下に行われる。

 一般式(4)で表されるピラゾール化合物と 般式(12)で表されるピペリジン化合物との反 応は、前記反応式-2における一般式(4)の化合 と一般式(5)の化合物との反応と同様の反応 件下に行われる。

 一般式(13)で表されるピペリジン化合物のピ ペリジン骨格上の置換基R 16 を脱離させる反応には、公知の脱メチル化又 は脱ベンジル化の反応条件、例えば、WO2005/09 5380号公報、WO96/37484号公報、USP5569664号明細書 等に記載の反応条件を適用することができる 。

 上記各反応で得られる各々の目的化合物 、通常行われている単離手段、例えば有機 媒抽出法、クロマトグラフィー法、再結晶 、蒸留法等により、反応混合物から容易に 離され、更に通常の精製手段により精製さ る。

 本発明の一般式(1)で表されるN-ピリジル ペリジン化合物は、農業上の有害生物の防 に使用することができ、例えば鱗翅目、半 目、アザミウマ目、甲虫目等の害虫、ダニ 等に好ましく適用することができる。

 本発明の一般式(1)で表されるN-ピリジル ペリジン化合物は、低薬量でダニ類に対し 優れた防除効力を発現する。そのダニ類と ては、各種農園芸分野における植物寄生性 ニ類を挙げることができ、例えば、ナミハ ニ、ミカンハダニ、カンザワハダニ、リン ハダニ等のハダニ類;ミカンサビダニ、リュ キュウミカンサビダニ、トマトサビダニ、 セナシサビダニ等のサビダニ類;チャノホコ リダニ、シクラメンホコリダニ等のホコリダ ニ類;ケナガコナダニ、ロビンネダニ等のコ ダニ類が挙げられる。

  殺ダニ剤
 本発明の有害生物防除剤について、殺ダニ を例にとって説明する。

 本発明の一般式(1)で表されるN-ピリジル ペリジン化合物を殺ダニ剤として使用する 合、他の成分を加えずにそのまま使用して よいが、通常は液体状、固体状、ガス状等 各種担体と混合し、更に必要に応じて界面 性剤及びその他製剤用補助剤を添加して、 剤、乳剤、水和剤、ドライフロアブル剤、 ロアブル剤、水溶剤、粒剤、微粒剤、顆粒 、粉剤、塗布剤、スプレー用製剤、エアゾ ル製剤、マイクロカプセル製剤、燻蒸用製 、燻煙用製剤等の各種製剤形態に製剤して いることができる。

 これら製剤において、一般式(1)のN-ピリ ルピペリジン化合物の含有量は、その製剤 態、使用場所等の各種条件に応じて広い範 から適宜選択できるが、通常0.01~95重量%程度 、好ましくは0.1~50重量%程度とすればよい。

 これら製剤を調製するに当たって用いら る固体状担体としては、例えばカオリンク ー、珪藻土、ベントナイト、フバサミクレ 、酸性白土等の粘土類、タルク類、セラミ ク、セライト、石英、硫黄、活性炭、炭酸 リカ、水和シリカ等の無機鉱物、化学肥料 の微粉末、粒状物等が挙げられる。

 液状担体としては、例えば水;メタノール 、エタノール等のアルコール;アセトン、メ ルエチルケトン等のケトン;n-ヘキサン、シ ロヘキサン、灯油、軽油等の脂肪族ないし 環式炭化水素;ベンゼン、トルエン、キシレ 、ナフタレン等の芳香族炭化水素;酢酸エチ ル、酢酸ブチル等のエステル;アセトニトリ 、イソブチロニトリル等のニトリル;ジイソ ロピルエーテル、ジオキサン等のエーテル; N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセ アミド、N-メチルピロリドン、N,N’-ジメチ イミダゾリノン等の酸アミド;ジクロロメタ ン、トリクロロエタン、四塩化炭素等のハロ ゲン化炭化水素;ジメチルスルホキシド、大 油、綿実油等の植物油等が挙げられる。

 ガス状担体としては、一般に噴射剤とし 用いられているものであり、例えば、ブタ ガス、液化石油ガス、ジメチルエーテル、 酸ガス等が挙げられる。

 界面活性剤としては、例えば、非イオン 面活性剤、陰イオン界面活性剤等が挙げら る。

 非イオン界面活性剤をより具体的に示すと 例えば、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリ キシエチレンソルビタン脂肪酸エステル等 糖エステル型非イオン界面活性剤;ポリオキ シエチレン脂肪酸エステル等の脂肪酸エステ ル型非イオン界面活性剤;ポリオキシエチレ ヒマシ油等の植物油型非イオン界面活性剤; リオキシエチレンアルキルエーテル等のア コール型非イオン界面活性剤;ポリオキシエ チレンアルキル(C 8-12 )フェニルエーテル・ホルマリン縮合物等の ルキルフェノール型非イオン界面活性剤;ポ オキシエチレン・ポリオキシプロピレンブ ックポリマー等のポリオキシエチレン・ポ オキシプロピレンブロックポリマー型非イ ン界面活性剤;フェニルフェニルエーテル等 の多芳香環型非イオン界面活性剤等が挙げら れる。

 陰イオン界面活性剤をより具体的に示す 、例えば、アルキルベンゼンスルホネート アルキルスルホサクシネート、アリルスル ネート等のスルホネート型陰イオン界面活 剤;アルキルサルフェート、ポリオキシエチ レンアルキルサルフェート等のサルフェート 型陰イオン界面活性剤;リグニン亜硫酸塩等 挙げられる。

 製剤用補助剤としては、例えば、固着剤 分散剤、増粘剤、防腐剤、凍結防止剤、安 剤、アジュバント等が挙げられる。

 固着剤及び分散剤としては、例えば、カ イン、ゼラチン、多糖類(澱粉、アラビアガ ム、セルロース誘導体、アルギン酸等)、リ ニン誘導体、ベントナイト、糖類、合成水 性高分子(ポリビニルアルコール、ポリビニ ピロリドン、ポリアクリル酸類等)等が挙げ られる。

 増粘剤としては、例えば、キサンタンガ 、カルボキシメチルセルロース等の水溶性 分子化合物、高純度ベントナイト、ホワイ カーボン等が挙げられる。

 防腐剤としては、例えば、安息香酸ナト ウム、パラヒドロキシ安息香酸エステル等 挙げられる。

 凍結防止剤としては、例えば、エチレン リコール、ジエチレングリコール等が挙げ れる。

 安定剤としては、例えば、PAP(酸性リン酸 イソプロピル)、BHT(2,6-ジ-tert-ブチル-4-メチル フェノール)、BHA(2-tert-ブチル-4-メトキシフェ ノールと3-tert-ブチル-4-メトキシフェノール の混合物)、植物油、鉱物油、界面活性剤、 肪酸又はそのエステル等が挙げられる。

 アジュバントとしては、例えば、大豆油 コーン油等の植物油、マシン油、グリセリ 、ポリエチレングリコール等が挙げられる

 これら製剤は、有機又は無機染料を用い 着色してもよい。

 また、本発明の化合物は、他の殺虫剤、 線虫剤、殺ダニ剤、殺菌剤、除草剤、植物 長調節剤、共力剤(例えばピペロニルブトキ シド等)、土壌改良剤等と予め混合して製剤 してもよい。或いは、本発明の殺ダニ剤と 記各剤とを、使用の際に併用してもよい。

 本発明化合物を農園芸用殺ダニ剤として用 る場合、その施用量は特に制限されず、製 の形態、施用方法、施用時期、施用場所、 用作物の種類、防除対象のダニの種類等の 種条件に応じて広い範囲から適宜選択され 通常100m 2 当たり0.1g~1000g程度、好ましくは10~500g程度で る。また、乳剤、水和剤、フロアブル剤等 水で希釈して用いる場合は、その施用濃度 、通常1~1000ppm程度、好ましくは10~500ppm程度 ある。粒剤、粉剤等は何ら希釈することな 製剤のままで施用される。

 本発明の一般式(1)で表されるN-ピリジル ペリジン化合物、そのN-オキシド又はこれら の塩は、ハダニ類ばかりでなくサビダニ類に 対しても優れた殺ダニ活性等の有害生物防除 活性を発現する。

 従って、本発明の一般式(1)で表されるN- リジルピペリジン化合物、そのN-オキシド又 はこれらの塩は、有害生物防除剤、特に殺ダ ニ剤として好適に使用され得る。

 以下に、本発明化合物の製造例、製剤例 び試験例を挙げて、本発明を一層明らかに るが、本発明はこれらに限定されるもので ない。

 製造例1 
4-[3-(3,5-ジクロロフェニル)-1-メチルピラゾー -5-イルオキシ]-1-[5-(トリフルオロメチル)-2- リジル]-ピペリジン(化合物番号:1a-107)の製

 [式中、MsOはメタンスルホニルオキシ基を示 す。]
 3-(3,5-ジクロロフェニル)-1-メチルピラゾリ -5-オン(8-1)0.58g、1-[5-(トリフルオロメチル)-2- ピリジル]-ピペリジン-4-イル メタンスルホ ート(5-1)0.70g及び炭酸カリウム0.45gをアセト トリル50mlとN,N-ジメチルホルムアミド(DMF)20ml との混合溶液に懸濁させ、混合物を一晩加熱 還流した。混合物を室温まで冷却した後、セ ライトを通してろ過した。ろ液に食塩水を加 え、ジエチルエーテルで抽出した。有機層を 減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマ トグラフィー(n-ヘキサン:酢酸エチル=9:1→4:1) により精製して化合物(1a-107)0.64gを得た。

 製造例2
4-[1-(3-クロロフェニル)-3-(トリフルオロメチ )ピラゾール-5-イルオキシ]-1-[5-(トリフルオ メチル)-2-ピリジル]-ピペリジン(化合物番号: 1a-62)の製造

 [式中、MsOは前記に同じ。]
 1-(3-クロロフェニル)-3-(トリフルオロメチル )ピラゾリン-5-オン(8-2)0.50g、化合物(5-1)0.62g及 び炭酸カリウム0.52gをアセトニトリル20mlに懸 濁させ、混合物を一晩加熱還流した。混合物 を室温まで冷却した後、セライトを通してろ 過し、ろ液を減圧濃縮した。残渣に水を加え 、酢酸エチルで抽出した。有機層を減圧濃縮 し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ ィー(n-ヘキサン:酢酸エチル=9:1→4:1)により精 製して化合物(1a-62)0.20gを得た。

 製造例3
4-[1-ブチル-3-(トリフルオロメチル)ピラゾー -5-イルオキシ]-1-[5-(トリフルオロメチル)-2- リジル]-ピペリジン(化合物番号:1a-17)の製造

 [式中、MsOは前記に同じ。]
 1-ブチル-3-(トリフルオロメチル)ピラゾリン -5-オン(8-3)0.31gと化合物(5-1)0.49gと炭酸カリウ 0.41gをアセトニトリル20mlに懸濁させ、混合 を一晩加熱還流した。混合物を室温まで冷 した後、セライトを通してろ過し、ろ液を 圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロ トグラフィー(n-ヘキサン:酢酸エチル=1:0→8: 1)により精製して化合物(1a-17)0.42gを得た。

 製造例4
8β-[1-ブチル-3-(トリフルオロメチル)ピラゾー ル-5-イルオキシ]-1-[5-(トリフルオロメチル)-2- ピリジル]-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン(化合 物番号:1f-6)の製造

 (1)化合物(12-1)の製造
 N-ベンジル-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8α -オール(10-1)は、J.Med.Chem.,2003,46,1456-1464に記載 の方法で合成した。化合物(11-1)5.05gを塩化メ レン35mlに溶解し、氷冷下にて撹拌しながら トリフルオロメタンスルホン酸無水物13.11gの 塩化メチレン10ml溶液を滴下した。次いでピ ジン16.54gの塩化メチレン10ml溶液を滴下し、 のまま1時間撹拌した。反応液を飽和炭酸水 素ナトリウム溶液に注ぎ、塩化メチレンで3 抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾 後、ろ過し、ろ液を減圧濃縮した。残渣を リカゲルカラムクロマトグラフィー(n-ヘキ ン:酢酸エチル=20:1)により精製して、N-ベン ル-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8α-イル ト リフルオロメタンスルホナート(12-1)8.29gを得 。

 (2)化合物(13-1)の製造
 化合物(8-3)0.89g、触媒量の18-クラウン-6及び 酸カリウム2.76gをDMF20mlに懸濁させ、室温で1 0分撹拌した。これに化合物(12-1)1.00gのDMF15ml 液を滴下し、50℃で2時間撹拌した。水100mlに 注ぎ、酢酸エチル50mlで3回抽出した。有機層 食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥 、ろ過し、ろ液を減圧濃縮した。残渣をシ カゲルカラムクロマトグラフィー(n-ヘキサ :酢酸エチル=50:1→20:1)により精製して、1-ベ ンジル-8β-[1-ブチル-3-(トリフルオロメチル) ラゾール-5-イルオキシ]-3-アザビシクロ[3.2.1] オクタン(13-1)0.83gを得た。

 (3)化合物(1f-6)の製造
 化合物(13-1)0.80gのエタノール50ml溶液に、パ ジウム-活性炭素(Pd 10%)(0.1g)を加え、水素雰 囲気下、50℃で15時間撹拌して8β-[1-ブチル-3-( トリフルオロメチル)ピラゾール-5-イルオキ ]-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン(6-1)とし、反 溶液をセライトに通し、減圧下濃縮した。 渣に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有 層を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで 燥後、ろ過し、ろ液を減圧濃縮した。残渣 DMF50mlに溶かし、これに炭酸カリウム1.36g及 2-クロロ-5-トリフルオロメチルピリジン(7-1) 0.71gを加え、70℃で4時間撹拌した。混合物を 100mlに注ぎ、酢酸エチル50mlで2回抽出した。 有機層を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム で乾燥後、ろ過し、ろ液を減圧濃縮した。残 渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n- ヘキサン:酢酸エチル=9:1)により精製して化合 物(1f-6)0.10gを得た。

 製造例5
 4-[1-メチル-3-(トリフルオロメチル)ピラゾー ル-5-イルオキシ]-1-[5-(トリフルオロメチル)-2- ピリジル]-ピペリジン(化合物番号:1a-14)の製

(1)化合物(8-5)の製造
 1-メチル-3-(トリフルオロメチル)ピラゾール -5-オン(8-4)5.25gおよびローソン試薬10.23gを無 トルエン300mlに懸濁させ、撹拌下6時間加熱 流させた。反応溶液を減圧濃縮後、残渣を リカゲルカラムクロマトグラフィー(n-ヘキ ン:酢酸エチル=2:1)により精製して、1-メチル -3-(トリフルオロメチル)ピラゾール-5-チオン( 8-5)4.87gを得た。
(2)化合物(14)の製造
 化合物(8-5)3.87g、炭酸カリウム4.40gをアセト トリル100mlに懸濁させ、室温で15分撹拌した 。これにヨウ化メチル3.62gのアセトニトリル1 0ml溶液を滴下し、12時間室温で撹拌した。反 溶液を減圧濃縮後、残渣に水を加え、酢酸 チルで抽出した。有機層を硫酸マグネシウ で乾燥後、ろ過し、ろ液を減圧濃縮した。1 -メチル-5-メチルチオ-3-(トリフルオロメチル) ピラゾール(14)3.60gを得た。
(3)化合物(2-1)の製造
 化合物(14)0.25gを酢酸20mlに溶解させ、撹拌下 30%過酸化水素水0.44g、タングステン酸ナトリ ム二水和物0.04gを順次加えた。室温で12時間 撹拌した後、水に注ぎ酢酸エチルで抽出した 。有機層を飽和炭酸水素ナトリウムで洗浄し 、硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過し、ろ液 を減圧濃縮した。5-メタンスルホニル-1-メチ -3-(トリフルオロメチル)ピラゾール(2-1)0.29g 得た。
(4)化合物(1a-14)の製造
 60%水素化ナトリウム0.08gを無水DMF1mlに懸濁 せ、これに1-[5-(トリフルオロメチル)-2-ピリ ル]-ピペリジン-1-オール(3-1)0.39gの無水DMF5ml 加えて、室温で20分撹拌した。これに化合 (2-1)0.29gのDMF1ml溶液を滴下し、100℃で7時間撹 拌した。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで2 抽出した。有機層を食塩水で洗浄し、硫酸 グネシウムで乾燥後、ろ過し、ろ液を減圧 縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマト ラフィー(n-ヘキサン:酢酸エチル=5:1)により 製して、4-[1-メチル-3-(トリフルオロメチル) ラゾール-5-イルオキシ]-1-[5-(トリフルオロ チル)-2-ピリジル]-ピペリジン(1a-14)0.20gを得 。

 製造例6
 3,3-ジメチル-4-[1-メチル-3-(トリフルオロメ ル)ピラゾール-5-イルオキシ]-1-[5-(トリフル ロメチル)-2-ピリジル]-ピペリジン(化合物番 :1a-215)の製造

化合物(2-1)0.66g、3,3-ジメチル-1-[5-(トリフル オロメチル)-2-ピリジル]-ピペリジン-1-オール (3-2)0.80g、t-ブトキシカリウム0.65g及び触媒量 18-クラウン-6を無水DMF10mlに懸濁させ、100℃ 15時間撹拌した。反応液を水に注ぎ、酢酸 チルで2回抽出した。有機層を水及び食塩水 洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過 、ろ液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲル ラムクロマトグラフィー(n-ヘキサン:酢酸エ チル=5:1)により精製して、3,3-ジメチル-4-[1-メ チル-3-(トリフルオロメチル)ピラゾール-5-イ オキシ]-1-[5-(トリフルオロメチル)-2-ピリジ ]-ピペリジン(1a-215)0.41gを得た。

 製造例7
 8β-[1-ブチル-3-(トリフルオロメチル)ピラゾ ル-5-イルオキシ]-1-[5-(トリフルオロメチル)- 2-ピリジル]-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン(化 物番号:1f-6)の製造

(1)化合物(8-6)の製造
 1-ブチル-3-(トリフルオロメチル)ピラゾール -5-オン(8-3)5.00gおよびローソン試薬7.88gを無水 トルエン300mlに懸濁させ、撹拌下6時間加熱還 流させた。反応溶液を減圧濃縮後、残渣をシ リカゲルカラムクロマトグラフィー(n-ヘキサ ン:酢酸エチル=3:1)により精製して、1-ブチル- 3-(トリフルオロメチル)ピラゾール-5-チオン(8 -6)4.35gを得た。
(2)化合物(15)の製造
化合物(8-6)3.35g、炭酸カリウム4.07gをアセトニ トリル100mlに懸濁させ、室温で15分撹拌した これにヨウ化メチル3.35gのアセトニトリル10m l溶液を滴下し、12時間室温で撹拌した。反応 溶液を減圧濃縮後、残渣に水を加え、酢酸エ チルで抽出した。有機層を硫酸マグネシウム で乾燥後、ろ過し、ろ液を減圧濃縮した。1- チル-5-メチルチオ-3-(トリフルオロメチル) ラゾール(15)4.40gを得た。
(3)化合物(2-2)の製造
化合物(15)4.40gを酢酸20mlに溶解させ、撹拌下30 %過酸化水素水6.36g、タングステン酸ナトリウ ム二水和物0.62gを順次加えた。室温で4時間撹 拌した後、水に注ぎ酢酸エチルで抽出した。 有機層を飽和炭酸水素ナトリウムで洗浄し、 硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過し、ろ液を 減圧濃縮した。1-ブチル-5-メタンスルホニル- 3-(トリフルオロメチル)ピラゾール(2-2)5.00gを た。
(4)化合物(1g-6)の製造
60%水素化ナトリウム0.08gを無水DMF1mlに懸濁さ 、これに化合物(3-3)0.45gの無水DMF5mlを加えて 、室温で15分撹拌した。これに化合物(2-2)0.42g のDMF1ml溶液を加え、100℃で15時間撹拌した。 応液を水に注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した 。有機層を水および食塩水で洗浄し、硫酸マ グネシウムで乾燥後、ろ過し、ろ液を減圧濃 縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグ ラフィー(n-ヘキサン:酢酸エチル=9:1→1:1)によ り精製して、化合物(1g-6)0.23gを得た。

 製造例8
 トランス-3-メチル-4-[4-ホルミル-1-メチル-3-( トリフルオロメチル)ピラゾール-5-イルオキ ]-1-[5-(トリフルオロメチル)-2-ピリジル]-ピペ リジン(化合物番号:1a-222)の製造

 60%水素化ナトリウム0.08gにトランス-3-メ ル-1-[5-(トリフルオロメチル)-2-ピリジル]-ピ リジン-4-オール(3-4)0.50gの無水DMF5ml溶液を滴 下し、室温で30分撹拌した。これに5-クロロ-1 -メチル-3-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4- カルバルデヒド(2-3)0.41gの無水DMF5ml溶液を加 、100℃で15時間撹拌した。反応液を水100mlに ぎ、酢酸エチル50mlで2回抽出した。有機層 食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥 、ろ過し、ろ液を減圧濃縮した。残渣をシ カゲルカラムクロマトグラフィー(n-ヘキサ :酢酸エチル=5:1)により精製して化合物(1a-222) 0.30gを得た。

 製造例9
 4-[1-ブチル-4-ホルミル-3-(トリフルオロメチ )ピラゾール-5-イルオキシ]-1-[5-(トリフルオ メチル)-2-ピリジル]-ピペリジン(化合物番号 :1a-93)の製造

 1-[5-(トリフルオロメチル)-2-ピリジル]-ピ リジン-1-オール(3-1)1.12gの無水DMF5ml溶液に60% 水素化ナトリウム0.22gを加え、室温で15分撹 した。これに5-クロロ-1-ブチル-3-(トリフル ロメチル)ピラゾール-4-カルバルデヒド(2-4)1. 12gの無水DMF5ml溶液を加え、100℃で3時間撹拌 た。反応液を水100mlに注ぎ、酢酸エチル50ml 2回抽出した。有機層を食塩水で洗浄し、硫 マグネシウムで乾燥後、ろ過し、ろ液を減 濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマ グラフィー(n-ヘキサン:酢酸エチル=5:1)によ 精製して化合物(1a-93)0.56gを得た。

 製造例10
 4-[1-ブチル-3-(トリフルオロメチル)ピラゾー ル-5-イルオキシ]-1-[5-(トリフルオロメチル)-2- ピリジル]-ピペリジン(化合物番号:1a-17)の製

 1-ブチル-3-(トリフルオロメチル)ピラゾー ル-5-オン(8-3)0.10gの無水テトラヒドロフラン(T HF)3ml溶液に60%水素化ナトリウム0.02gを加え、 温で1時間撹拌した。これを0℃に冷却し、 ロロジフェニルホスフィン0.09gの無水THF3ml溶 液を滴下した。室温で1時間撹拌した後、反 液を減圧濃縮し、残渣をジクロロメタン3ml 溶解させた。これに2,6-ジメチル-1,4-ベンゾ ノン(DMBQ)0.06g、化合物(3-1)0.10gを加え、室温 18時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、残 渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n- ヘキサン:酢酸エチル=10:1)により精製して化 物(1a-17)0.06gを得た。

 製造例11
 4-[1-ブチル-3-(トリフルオロメチル)ピラゾー ル-5-イルチオ]-1-[5-(トリフルオロメチル)-2-ピ リジル]-ピペリジン(化合物番号:1a-77)の製造

[式中、MsOは前記に同じ。]
 化合物(8-6)0.73g、化合物(5-1)1.27g、炭酸カリ ム1.35gおよび触媒量の18-クラウン-6をアセト トリル20mlに懸濁させ、室温で1時間撹拌し 。さらに2時間半加熱還流させた後、反応液 減圧濃縮し、残渣に水を加え、酢酸エチル 抽出した。有機層を食塩水で洗浄し、硫酸 グネシウムで乾燥後、ろ過し、ろ液を減圧 縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマト ラフィー(n-ヘキサン:酢酸エチル=9:1→6:1)に り精製して化合物(1a-77)0.51gを得た。

 製造例12
 4-[1-ブチル-3-(トリフルオロメチル)ピラゾー ル-5-イルスルホニル]-1-[5-(トリフルオロメチ )-2-ピリジル]-ピペリジン(化合物番号:1a-218) 製造

 化合物(1a-77)0.40gを酢酸20mlに溶解させ、撹 拌下30%過酸化水素水0.40g、タングステン酸ナ リウム二水和物0.03gを順次加えた。室温で7 間撹拌した後、反応液を水に注ぎ酢酸エチ で抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリ ムで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、 過し、ろ液を減圧下濃縮した。残渣をシリ ゲルカラムクロマトグラフィー(n-ヘキサン: 酢酸エチル=9:1→3:1)により精製して化合物(1a- 218)0.10gを得た。

 実施例13
 4-[3-(トリフルオロメチル)ピラゾール-5-イル オキシ]-1-[5-(トリフルオロメチル)-2-ピリジル ]-ピペリジン(化合物番号:1a-245)の製造

 [式中、MsOは前記に同じ。] 
 3-(トリフルオロメチル)ピラゾール-5-オン(8- 7)7.10g、1-[5-(トリフルオロメチル)-2-ピリジル] -ピペリジン-4-イル メタンスルホナート(5-1)1 0.1g及び炭酸カリウム8.61gをアセトニトリル50m lに懸濁させ、加熱還流下で20時間撹拌した。 反応混合物を減圧濃縮し、残渣に酢酸エチル を加え、水及び飽和食塩水で洗浄した。有機 層を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過した。 ろ液を減圧濃縮し、得られた残渣をカラムク ロマトグラフィー(n-ヘキサン:酢酸エチル=7:1 4:1)により精製して化合物(1a-245)6.05gを得た

 実施例14
 4-[1-エトキシメチル-3-(トリフルオロメチル) ピラゾール-5-イルオキシ]-1-[5-(トリフルオロ チル)-2-ピリジル]-ピペリジン(化合物番号:1a -262)及び4-[1-エトキシメチル-5-(トリフルオロ チル)ピラゾール-3-イルオキシ]-1-[5-(トリフ オロメチル)-2-ピリジル]-ピペリジン(化合物 番号:1b-35)の製造

 化合物(1a-245)1.0gのDMF5ml溶液に、クロロメ ルエチルエーテル0.5g、炭酸カリウム0.73g及 ヨウ化カリウム0.09gを加え、100℃で1日撹拌 た。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで2回抽 出した。有機層を合わせて、水、飽和食塩水 で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過 した。ろ液を減圧濃縮し、残渣をカラムクロ マトグラフィー(n-ヘキサン:酢酸エチル=6:1→4 :1)により精製して化合物(1a-262)0.17g及び化合 (1b-35)0.30gを得た。

 実施例15
 4-[1-ブチリル-3-(トリフルオロメチル)ピラゾ ール-5-イルオキシ]-1-[5-(トリフルオロメチル) -2-ピリジル]-ピペリジン(化合物番号:1a-281)の 造

 化合物(1a-245)0.5gのピリジン5ml溶液に、ジ チルアミノピリジン(DMAP)0.02gを加え、氷冷 、ブチリルクロリド0.17gを滴下した。室温で 2時間撹拌し、減圧濃縮した。残渣に水を加 、酢酸エチルで抽出した。有機層を、水及 飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで 燥し、ろ過した。ろ液を減圧濃縮し、残渣 カラムクロマトグラフィー(n-ヘキサン:酢酸 チル=9:1→4:1)により精製して化合物(1a-281)0.3 0gを得た。

 実施例16
 4-[1-エトキシカルボニル-3-(トリフルオロメ ル)ピラゾール-5-イルオキシ]-1-[5-(トリフル ロメチル)-2-ピリジル]-ピペリジン(化合物番 号:1a-288)の製造

 化合物(1a-245)0.5gのTHF10ml溶液に、クロロぎ 酸エチル 0.18gを加え、氷冷下、トリエチル ミン(TEA)0.2gを滴下した。得られる混合物を0 で1時間撹拌し、次いで、これを水に注ぎ、 酢酸エチルで抽出した。有機層を、水及び飽 和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥 し、ろ過した。ろ液を減圧濃縮し、残渣をカ ラムクロマトグラフィー(n-ヘキサン:酢酸エ ル=4:1→2:1)により精製して化合物(1a-288)0.56g 得た。

 実施例17
 トランス 4-[3-(3,5-ジフルオロフェニル)ピラ ゾール-5-イルオキシ]-3-メチル-1-[5-(トリフル ロメチル)-2-ピリジル]-ピペリジン(化合物番 号:1a-296)の製造

 [式中、MsOは前記に同じ。]
 3-(3,5-ジフルオロフェニル)ピラゾール-5-オ (8-8)3.22g、トランス-3-メチル-1-[5-(トリフルオ ロメチル)-2-ピリジル]-ピペリジン-4-イル メ ンスルホナート(5-2)4.55g及び炭酸カリウム3.6 3gをアセトニトリル650mlに懸濁させ、加熱還 下で7時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮 、残渣に酢酸エチルを加え、水及び飽和食 水で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウム 乾燥し、ろ過した。ろ液を減圧濃縮し、残 をカラムクロマトグラフィー(n-ヘキサン:酢 酸エチル=4:1→3:1)により精製して化合物(1a-296 )1.51gを得た。

 実施例18
 トランス 4-[1-(1,3-ジオキソラン-2-イル)メチ ル-3-(3,5-ジフルオロフェニル)ピラゾール-5-イ ルオキシ]-3-メチル-1-[5-(トリフルオロメチル) -2-ピリジル]-ピペリジン(化合物番号:1a-301)及 トランス 4-[1-(1,3-ジオキソラン-2-イル)メチ ル-5-(3,5-ジフルオロフェニル)ピラゾール-3-イ ルオキシ]-3-メチル-1-[5-(トリフルオロメチル) -2-ピリジル]-ピペリジン(化合物番号:1b-55)の 造

 化合物(1a-296)0.46gのDMF30ml溶液に、炭酸カ ウム1.4g及びヨウ化カリウム0.2gを加え、100℃ で30分撹拌した。得られた混合物を氷冷し、2 -ブロモメチル-1,3-ジオキソラン1.4gのDMF10ml溶 を加え、110℃で12時間撹拌した。反応液を に注ぎ、ジエチルエーテルで3回抽出した。 機層を合わせて、水、飽和食塩水で洗浄し 硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過した。ろ を減圧濃縮し、残渣をフラッシュカラムク マトグラフィー(クロロホルム:n-ヘキサン: 酸エチル=5:4:1)により精製して化合物(1a-301)0. 17g及び化合物(1b-55)0.31gを得た。

 実施例19
 8β-[3-(トリフルオロメチル)ピラゾール-5-イ オキシ]-1-[5-(トリフルオロメチル)-2-ピリジ ]-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン(化合物番号: 1f-37)の製造

 3-(トリフルオロメチル)ピラゾール-5-オン (8-7)0.79g及び炭酸カリウム1.43gのDMF30ml溶液を 温で5分間撹拌した。この混合物に1-[5-(トリ ルオロメチル)-2-ピリジル]-3-アザビシクロ[3 .2.1]オクタン-8α-イル トリフルオロメタンス ルホナート(5-3)1.40gのDMF10ml溶液を加え、50℃ 16時間撹拌した。反応液を水に注ぎ、酢酸エ チルで2回抽出した。有機層を合わせて、水 2回洗浄した後、ついで飽和食塩水で洗浄し 。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ した。ろ液を減圧濃縮し、残渣をカラムク マトグラフィー(n-ヘキサン:酢酸エチル=4:1) より精製して化合物(1f-37)0.61gを得た。

 実施例20
 8β-[1-(2,2-ジメトキシ)エチル-3-(トリフルオ メチル)ピラゾール-5-イルオキシ]-1-[5-(トリ ルオロメチル)-2-ピリジル]-3-アザビシクロ[3. 2.1]オクタン(化合物番号:1f-38)及び8β-[1-(2,2-ジ メトキシ)エチル-5-(トリフルオロメチル)ピラ ゾール-3-イルオキシ]-1-[5-(トリフルオロメチ )-2-ピリジル]-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン( 化合物番号:1b-52)の製造

 化合物(1f-37)0.57gのDMF30ml溶液に、炭酸カリ ウム0.58g、ヨウ化カリウム0.1gを加え、100℃で 30分撹拌した。氷冷し、2-ブロモアセトアル ヒド ジメチルアセタール0.71gのDMF10ml溶液を 加え、100℃で7時間撹拌した。反応液を水に ぎ、酢酸エチルで2回抽出した。有機層を合 せて、水で2回洗浄した後、ついで飽和食塩 水で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで 乾燥し、ろ過した。ろ液を減圧濃縮し、残渣 をカラムクロマトグラフィー(n-ヘキサン:酢 エチル=4:1→3:1)により精製して化合物(1f-38)0. 32gおよび化合物(1b-52)0.19gを得た。

 実施例21
 3α-[3-(3,5-ジフルオロフェニル)ピラゾール-5- イルオキシ]-N-[5-(トリフルオロメチル)-2-ピリ ジル]-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン(化合物番 号:1d-40)の製造

[式中、MsOは前記に同じ。]
 N-[5-(トリフルオロメチル)-2-ピリジル]-8-ア ビシクロ[3.2.1]オクタン-3β-イル メタンスル ホナート(5-4)2.5g、3-(3,5-ジフルオロフェニル) ラゾール-5-オン(8-8)1.5g、炭酸カリウム1.5g及 び触媒量の18-クラウン-6をDMF50mlに懸濁させ、 一晩加熱還流した。反応液に塩化アンモニウ ム水溶液を加え、酢酸エチルで2回抽出した 有機層を合わせて、水で2回洗浄した後、つ で飽和食塩水で洗浄した。有機層を硫酸マ ネシウムで乾燥し、ろ過した。ろ液を減圧 縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(n- キサン:酢酸エチル=2:1)により精製して化合 (1d-40)2.0gを得た。

 実施例22
 3α-[1-(1,3-ジオキソラン-2-イル)メチル-3-(3,5- フルオロフェニル)ピラゾール-5-イルオキシ ]-N-[5-(トリフルオロメチル)-2-ピリジル]-8-ア ビシクロ[3.2.1]オクタン(化合物番号:1d-42)の 造

 化合物(1d-40)0.5g、炭酸カリウム0.23g、ヨウ 化カリウム0.20g及び触媒量の18-クラウン-6のDM F30ml溶液に、2-ブロモメチル-1,3-ジオキソラン 0.93gのDMF10ml溶液を加え、加熱還流下一晩撹拌 した。反応液に塩化アンモニウム水溶液を加 え、酢酸エチルで2回抽出した。有機層を合 せて、水で2回洗浄した後、ついで飽和食塩 で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで 燥し、ろ過した。ろ液を減圧濃縮し、残渣 フラッシュカラムクロマトグラフィー(n-ヘ サン:酢酸エチル=5:1)により精製して化合物( 1d-42)0.25gを得た。

 上記製造例に示した方法に準じて製造した 合物及び各化合物の物理学的性質を下記表1 ~66に示す。これらの表において、使用する各 略号とその説明を以下に示す。
Me:メチル基、Et:エチル基、n-Pr:n-プロピル基 i-Pr:イソプロピル基、c-Pr:シクロプロピル基 n-Bu:n-ブチル基、i-Bu:イソブチル基、s-Bu:sec- チル基、t-Bu:tert-ブチル基、c-Bu:シクロブチ 基、n-Pen:n-ペンチル基、i-Pen:イソペンチル 、c-Pen:シクロペンチル基、n-Hex:n-ヘキシル基 、c-Hex:シクロヘキシル基、n-Hept:n-ヘプチル基 、c-Hept:シクロヘプチル基、n-Oct:n-オクチル基 、c-Oct:シクロオクチル基、n-Non:n-ノニル基、n -Dec:n-デシル基、Ph:フェニル基、Bn:ベンジル 、Py:ピリジル基。

 尚、 1 H-NMRスペクトルは、テトラメチルシラン(TMS) 基準物質として測定した。

 製剤例1 乳剤
 本発明化合物の各々10部をソルベッソ150の45 部及びN-メチルピロリドン35部に溶解し、こ に乳化剤(商品名:ソルポール3005X、東邦化学( 株)製)10部
を加え、撹拌混合して各々の10%乳剤を得た。

 製剤例2 水和剤
 本発明化合物の各々20部を、ラウリル硫酸 トリウム2部、リグニンスルホン酸ナトリウ 4部、合成含水酸化珪素微粉末20部及びクレ 54部を混合した中に加え、ミキサーで撹拌 合して20%水和剤を得た。

 製剤例3 粒剤
 本発明化合物の各々5部にドデシルベンゼン スルホン酸ナトリウム2部、ベントナイト10部 及びクレー83部を加え十分に撹拌混合した。 用量の水を加え、更に撹拌し、造粒機で造 し、通風乾燥して5%粒剤を得た。

 製剤例4 粉剤
 本発明化合物の各々1部を適当量のアセトン に溶解し、これに合成含水酸化珪素微粉末5 、PAP(酸性リン酸イソプロピル)0.3部及びクレ ー93.7部を加え、ジュースミキサーで撹拌混 し、アセトンを蒸発除去して1%粉剤を得た。

 製剤例5 フロアブル剤
 本発明化合物の各々20部とソルビタントリ レート1.5部とを、ポリビニルアルコール2部 含む水溶液28.5部と混合し、サンドグライン ダーで微粉砕(粒径3ミクロン以下)した後、こ の中にキタンサンガム0.05部及びアルミニウ マグネシウムシリケート0.1部を含む水溶液40 部を加え、更にプロピレングリコール10部を えて撹拌混合して20%水中懸濁液を得た。

 次に、本発明化合物が、殺ダニ剤の有効 分として有用であることを試験例により示 。尚、本発明化合物は、表1~24に記載の化合 物番号(No.)で示した。

 試験例1 ナミハダニに対する試験
 プラスチックカップ(KP-120、鴻池プラスチッ ク、磐田)に水道水を入れ、切り込み口をい た蓋をした。不織布(4.5×5.5cm)の長辺に沿っ 1cm幅で4cm程度切り込みを入れたものを、蓋 のせ切り込み口からカップ内に垂らした。 分吸水した不織布にインゲンマメ葉片(約3.5 4.5cm)をのせ、その上にナミハダニ(約20個体) 寄生させ、恒温室(25±2℃、16L8D)内に静置し 。翌日、本発明化合物のアセトン溶液にソ ポール355(東邦化学製)水溶液(100ppm)を加え、 本発明化合物の薬液(500ppm)を調製し、薬液4ml スプレーガン(PB-308ピースボン(オリンポス 大阪)1kgf/cm 2 )で散布した。風乾後、恒温室内で静置し、 理2日後にナミハダニの死亡率を調べた。

 その結果、No.1a-2、1a-14~19、1a-24、1a-28、1a- 45、1a-46、1a-50~53、1a-62、1a-69、1a-70、1a-75~77、1 a-79、1a-81、1a-99~101、1a-103、1a-106~108、1a-126、1a -127、1a-145、1a-173、1a-174、1a-200~208、1a-210~214、 1a-216、1a-221、1a-223~236、1a-238、1a-240~242、1a-247~ 258、1a-261~282、1a-288、1a-297~306、1b-2、1b-4、1b-31 ~50、1b-52、1b-53、1b-56~61、1d-6、1d-41、1d-42、1f-3 、1f-6及び1f-38~40の本発明化合物が50%以上の死 亡率を示した。

 中でも、No.1a-2、1a-14~19、1a-24、1a-28、1a-45 1a-46、1a-50~53、1a-62、1a-69、1a-70、1a-75~77、1a-8 1、1a-99、1a-100、1a-106、1a-108、1a-126、1a-127、1a- 173、1a-174、1a-200~208、1a-210~214、1a-216、1a-224~236 、1a-240~242、1a-247、1a-249、1a-251~258、1a-261~282、 1a-297~306、1b-2、1b-4、1b-31~41、1b-43~47、1b-49、1b- 57、1b-59~61、1d-6、1d-41、1d-42、1f-3、1f-6及び1f-3 8~40の本発明化合物が100%の死亡率を示した。

 試験例2 ナミハダニに対する殺卵試験
 プラスチックカップ(KP-120、鴻池プラスチッ ク、磐田)に水道水を入れ、切り込み口をい た蓋をした。不織布(4.5×5.5cm)の長辺に沿っ 1cm幅で4cm程度切り込みを入れたものを、蓋 のせ切り込み口からカップ内に垂らした。 分吸水した不織布にインゲンマメ葉片(約3.5 4.5cm)をのせ、その上にナミハダニ雌成虫(約5 匹)を放虫し、恒温室(25±2℃、16L8D)内に静置 た。翌日、雌成虫を除去し、試験例1に従っ 調製した試験化合物の薬液(500ppm)4mlをスプ ーガン(PB-308ピースボン(オリンポス、大阪)1k gf/cm 2 )で散布した。風乾後、恒温室内に静置し、 理6日後にナミハダニの殺卵率を調査した。

 その結果、No.1a-2、1a-14~19、1a-24、1a-26、1a- 28、1a-45、1a-46、1a-50、1a-51、1a-53、1a-60、1a-62 1a-69、1a-70、1a-75~77、1a-81、1a-99、1a-100、1a-106 1a-108、1a-126、1a-127、1a-173、1a-174、1a-200~208、 1a-210~214、1a-216、1a-221、1a-223~236、1a-240、1a-242 1a-247~258、1a-261~281、1a-297~306、1b-4、1b-31~49、1 b-57~61、1d-6、1d-41、1d-42、1f-3、1f-6及び1f-38~40 本発明化合物が50%以上の殺卵率を示した。

 中でも、No.1a-15~19、1a-24、1a-28、1a-45、1a-46 、1a-50、1a-51、1a-53、1a-62、1a-69、1a-70、1a-75~77 1a-99、1a-100、1a-106、1a-108、1a-127、1a-173、1a-17 4、1a-200~208、1a-210~214、1a-216、1a-224~234、1a-236 1a-240、1a-242、1a-247、1a-249、1a-251~254、1a-256~258 、1a-261~277、1a-297~306、1b-4、1b-31~41、1b-43~47、1b -49、1b-57、1b-59~1b-61、1d-6、1d-41、1f-3、1f-6及び 1f-38~40の本発明化合物が100%の殺卵率を示した 。

 試験例3 ミカンハダニに対する試験
 プラスチックカップ(KP-120、鴻池プラスチッ ク、磐田)に水道水を入れ、切り込み口をい た蓋をした。不織布(4.5×5.5cm)の長辺に沿っ 1cm幅で4cm程度切り込みを入れたものを、蓋 のせ切り込み口からカップ内に垂らした。 分吸水した不織布に、3×3cm角のダイダイ葉 表側が上になるようのせ、乾燥及びダニの 亡防止用に2.4cm径の穴を開けたろ紙(5cm径、No .2:アドバンテック東洋)をかぶせ、タングル 周りを囲った。その後、ダイダイ葉片にミ ンハダニ雌成虫を10個体/カップ放虫した。 日、本発明化合物のアセトン溶液にソルポ ル355(東邦化学製)水溶液(100ppm)を加え、本発 化合物の薬液(100ppm)を調製し、薬液4mlをス レーガン(PB-308ピースボン(オリンポス、大阪 )1kgf/cm 2 )で散布した。風乾後、恒温室(25±2℃、16L8D) に静置し、散布2日後にミカンハダニ雌成虫 の死亡率を調査した。

 なお、本試験例には、No.1a-15~19、1a-28、1a-45 1a-51、1a-62、1a-70、1a-75、1a-76、1a-99、1a-100、1 a-106、1a-108、1a-127、1a-173、1a-174、1a-200、1a-201 1a-203、1a-206~208、1a-213、1a-224、1a-226、1a-228、 1a-266、1a-267、1a-297、1a-298、1a-301及び1f-6の本 明化合物を供試した。
その結果、供試した全ての本発明化合物で100 %の死亡率を示した。

 試験例4 カンザワハダニに対する試験
 プラスチックカップ(KP-120、鴻池プラスチッ ク、磐田)に水道水を入れ、切り込み口をい た蓋をした。不織布(4.5×5.5cm)の長辺に沿っ 1cm幅で4cm程度切り込みを入れたものを、蓋 のせ切り込み口からカップ内に垂らした。 分吸水した不織布に、3.5×4.5cm角のインゲン を裏側が上になるようのせた。その後、イ ゲン葉片にカンザワハダニ雌成虫を20個体/ ップ放虫した。翌日、試験例1に従って調製 した試験化合物の薬液(100ppm)4mlをスプレーガ (PB-308ピースボン(オリンポス、大阪)1kgf/cm 2 )で散布した。風乾後、恒温室(25±2℃、16L8D) に静置し、散布2日後にカンザワハダニ雌成 数の死亡率を調査した。

 なお、本試験例においては、No.1a-17、1a-70、 1a-76、1a-108、1a-200、1a-201、1a-206~208、1a-210、1a- 224~227、1a-229、1a-266、1a-267、1a-297、1a-298及び1a -301の本発明化合物を供試した。
その結果、No.1a-210(死亡率91%)を除いて、供試 た全ての本発明化合物で100%の死虫率を示し た。

 比較試験1 ミカンサビダニに対する試験
 プラスチックカップ(KP-120、鴻池プラスチッ ク、磐田)に水道水を入れ、切り込み口をい た蓋をした。不織布(4.5×5.5cm)の長辺に沿っ 1cm幅で4cm程度切り込みを入れたものを、蓋 のせ切り込み口からカップ内に垂らした。 分吸水した不織布に、ダイダイ葉を3×3cm角 切り取り、表側が上になるようのせ、乾燥 びダニの逃亡防止用に10mm経の穴を二つ開け ろ紙(5cm径、No.2:アドバンテック東洋)をかぶ せた。ミカンサビダニ飼育葉からコルクボー ラー(径2mm)で切り抜いた葉片を不織布上のダ ダイ葉に表側が上になるようにのせた。翌 、乾いた葉片を取り除いてサビダニの移動 況を確認し、ダイダイ葉への移動が少ない のを除外した。次いで、試験例1に従って調 製した試験化合物の薬液(100ppm又は20ppm)4mlを プレーガン(PB-308ピースボン(オリンポス、大 阪)1kgf/cm 2 )で散布した。風乾後、恒温室(25±2℃、16L8D) に静置し、処理2日後にミカンサビダニの死 率を調査した。

 この試験には、No.1a-19、1a-26、1a-86、1a-126 び1e-3の本発明化合物を用いた。また、比較 のために、WO2005/095380号公報(特許文献1)記載 化合物1-92(化合物A)、2-82(化合物B)及び5-97(化 物C)を用いた。