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Patent Searching and Data


Title:
NATURAL VENTILATOR
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/142738
Kind Code:
A1
Abstract:
A natural ventilator (1) comprises a window frame (2) fitted to a building, a paper-sliding door (so called “shoji” in Japanese) (4) disposed in an opening (3) defined by the window frame (2), and an opening/closing means (5) for opening/closing the opening (3) in accordance with an air current. The opening (3) is opened by the opening movement of the paper-sliding door (4) toward the outside (7) of the building, and closed by the closing movement of the door (4) toward the inside (8) of the building.

Inventors:
OHISHI MAMORU (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/001030
Publication Date:
November 27, 2008
Filing Date:
September 21, 2007
Export Citation:
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Assignee:
OILES ECO CORP (JP)
OHISHI MAMORU (JP)
International Classes:
E06B7/04; E05D15/40; E05F1/00; F24F7/00
Foreign References:
JP2003247371A2003-09-05
JPH048763Y21992-03-05
JPH1018457A1998-01-20
JPS59142372U1984-09-22
JP2003247371A2003-09-05
Other References:
See also references of EP 2148038A4
Attorney, Agent or Firm:
TAKADA, Takeshi (Hanabusa Building12-6, Minamiaoyama 5-chom, Minato-ku Tokyo 62, JP)
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Claims:
 建物に装着される窓枠と、窓枠に画成された開口に配される障子と、気流に基づいて開口を開閉させる開閉手段とを具備しており、開閉手段は、障子の一の部位を昇降自在に支持する第一の支持機構と、障子の一の部位に対して下方に位置する障子の他の部位を建物内外方向に移動自在に支持する第二の支持機構とを具備しており、第二の支持機構は、障子の他の部位を建物内外方向に移動自在に支持面で支持する支持部材を具備しており、支持面は、水平線に対して建物外側から建物内側に向かって上方に傾斜しており、支持面の水平線に対する傾斜角は、建物外側から建物内側に向かって漸増している自然換気装置。
 支持部材は、支持面の建物外側の端部に連接していると共に障子の他の部位に当接して当該他の部位を建物内外方向に移動自在に支持する端側支持面を有しており、端側支持面は、建物外側から建物内側に向かって下方に傾斜している請求項1に記載の自然換気装置。
 建物内外方向に移動自在に支持部材に支持された状態の障子の他の部位に対して下方に且つ建物内側に位置するように、支持部材を窓枠に水平軸の回りで回動自在に連結している回動軸と、支持部材が障子の他の部位を建物内外方向に移動自在に支持した状態において当該支持部材を保持する保持機構とを具備している請求項1又は2に記載の自然換気装置。
 窓枠に装着されていると共に、障子の他の部位を建物内外方向に移動自在に他の支持面で支持する他の支持部材を具備しており、他の支持面は、障子の他の部位の支持が支持面から当該他の支持面に移行されるように、水平線に対して建物外側から建物内側に向かって上方に傾斜しており、他の支持面の水平線に対する傾斜角は、建物外側から建物内側に向かって漸増している請求項3に記載の自然換気装置。
 他の支持面の水平線に対する傾斜角は、支持面の水平線に対する最大傾斜角に対して大きい請求項4に記載の自然換気装置。
 開口開放位置にある障子の他の部位及び当該障子の重心は、鉛直方向に伸びる同一直線上に夫々位置する請求項1から5のいずれか一項に記載の自然換気装置。
 開閉手段は、開口閉鎖位置にある障子を窓枠に係合させる係合手段を具備している請求項1から6のいずれか一項に記載の自然換気装置。
Description:
自然換気装置

 本発明は、建物内外間の空気流量を調節 べく、気流に基く障子の開閉移動により建 の開口を自然に開閉させる自然換気装置に する。

特開2003-247371号公報

 例えば特許文献1においては、障子の竪框 上部に一端が枢着され他端が前記一端よりも 低い位置において窓枠の竪枠(縦枠)に枢着さ たメインアームと、竪框(縦框)中間部に一 が枢着され他端が竪枠下部に枢着されてお 、メインアームよりも長いサブアームとを しており、サブアームの一端及び窓を閉じ 状態にある障子の重心が、鉛直方向に伸び 同一線上に位置するように夫々配されてい 自然換気装置が提案されている。

 ところで、斯かる自然換気装置では、メ ンアーム及びサブアームの回転やサブアー の一端及び障子の重心の夫々の位置などの 係上、窓を開くと障子に付与される建物の 口開放位置に向かう回動モーメントも増す めに、障子が開口開放位置又はその近傍に 置する場合に気流に基づく小さな力によっ 障子に開口開閉移動させると共に、障子が 口閉鎖位置の近傍にある場合には気流に基 く力によっては障子に開口閉鎖移動を生じ せないようにすることが困難である。

 本発明は、前記諸点に鑑みてなされたも であり、その目的とするところは、障子が 口開放位置又はその近傍に位置する場合に 流に基づく小さな力によって障子に開口開 移動させると共に、障子が開口閉鎖位置の 傍にある場合には気流に基づく力によって 障子に開口閉鎖移動を生じさせないように ることができ、而して、開口開放位置又は の近傍にある障子の気流に基づく開閉移動 よって好適に換気することができる自然換 装置を提供することにある。

 本発明の自然換気装置は、建物に装着さ る窓枠と、窓枠に画成された開口に配され 障子と、気流に基づいて開口を開閉させる 閉手段とを具備しており、開閉手段は、障 の一の部位を昇降自在に支持する第一の支 機構と、障子の一の部位に対して下方に位 する障子の他の部位を建物内外方向に移動 在に支持する第二の支持機構とを具備して り、第二の支持機構は、障子の他の部位を 物内外方向に移動自在に支持面で支持する 持部材を具備しており、支持面は、水平線 対して建物外側から建物内側に向かって上 に傾斜しており、支持面の水平線に対する 斜角は、建物外側から建物内側に向かって 増している。

 本発明の自然換気装置によれば、特に、 閉手段が第一の支持機構と第二の支持機構 を具備しており、第二の支持機構が、障子 他の部位を建物内外方向に移動自在に支持 で支持する支持部材を具備しており、支持 は、水平線に対して建物外側から建物内側 向かって上方に傾斜しており、支持面の水 線に対する傾斜角は、建物外側から建物内 に向かって漸増しているために、障子が開 開放位置又はその近傍に位置する場合に気 に基づく小さな力によって障子に開口開閉 動させると共に、障子が開口閉鎖位置の近 にある場合には気流に基づく力によっては 子に開口閉鎖移動を生じさせないようにす ことができ、而して、開口開放位置又はそ 近傍にある障子の気流に基づく開閉移動に って好適に換気することができる。

 本発明の自然換気装置の好ましい例では 支持部材は、支持面の建物外側の端部に連 していると共に障子の他の部位に当接して 該他の部位を建物内外方向に移動自在に支 する端側支持面を有しており、端側支持面 、建物外側から建物内側に向かって下方に 斜している。このような好ましい例によれ 、端側支持面に当接する障子の他の部位に して、開口開放移動力に抗する抗移動力を 子に与えることができ、而して、開口開放 置又はその近傍にある障子の急速な開口開 移動を防止することができる。

 本発明の自然換気装置の好ましい例では 建物内外方向に移動自在に支持部材に支持 れた状態の障子の他の部位に対して下方に つ建物内側に位置するように、支持部材を 枠に水平軸の回りで回動自在に連結してい 回動軸と、支持部材が障子の他の部位を建 内外方向に移動自在に支持した状態におい 当該支持部材を保持する保持機構とを具備 ている。このような好ましい例によれば、 持部材が建物内側に向かう回動を生じるこ により、障子が開口閉鎖位置にある場合に いて建物内側及び建物外側のいずれにも支 部材を突出させることがなくなる。

 本発明の自然換気装置の好ましい例では 窓枠に装着されていると共に、障子の他の 位を建物内外方向に移動自在に他の支持面 支持する他の支持部材を具備しており、他 支持面は、障子の他の部位の支持が支持面 ら当該他の支持面に移行されるように、水 線に対して建物外側から建物内側に向かっ 上方に傾斜しており、他の支持面の水平線 対する傾斜角は、建物外側から建物内側に かって漸増している。このような好ましい によれば、障子が開口閉鎖位置又はその近 にある場合においても、気流に基づく開口 鎖移動力に抗する抗移動力として開口開放 動力を障子に与えることができ、また、開 閉鎖位置又はその近傍における障子の開口 放移動を円滑にし得る。

 本発明の自然換気装置の好ましい例では 他の支持面の水平線に対する傾斜角は、支 面の水平線に対する最大傾斜角に対して大 い。このような好ましい例によれば、開口 鎖を急速に行わせることなく、障子が窓枠 叩きつけられる等の事態の発生を防ぐこと でき、開口閉鎖位置又はその近傍における 子の開口開放移動をより円滑にし得る。

 本発明の自然換気装置の好ましい例では 開口開放位置にある障子の他の部位及び当 障子の重心は、鉛直方向に伸びる同一直線 に夫々位置する。このような好ましい例に れば、障子に重錘等を装着することなく、 口開放位置において障子を釣り合わせるこ ができて、ストッパ等を用いずとも障子の 口開放移動を停止させることができ、しか 、障子が気流に基づく小さな力で開口開閉 動を生じ得るように当該障子を開口開放位 に静止させることができる。

 本発明の自然換気装置の好ましい例では 開閉手段は、開口閉鎖位置にある障子を窓 に係合させる係合手段を具備している。

 本発明によれば、障子が開口開放位置又 その近傍に位置する場合に気流に基づく小 な力によって障子に開口開閉移動させると に、障子が開口閉鎖位置の近傍にある場合 は気流に基づく力によっては障子に開口閉 移動を生じさせないようにすることができ 而して、開口開放位置又はその近傍にある 子の気流に基づく開閉移動によって好適に 気することができる自然換気装置を提供し る。

 次に、本発明の実施の形態の例を、図に す例に基づいて更に詳細に説明する。尚、 発明は、これら例に何等限定されないので る。

  図1は、本発明の実施の形態の例の障子が 口開放位置にある場合における側面説明図
  図2は、図1に示す例の障子が開口閉鎖位置 にある場合における側面説明図、
  図3は、図1に示す例の障子が開口閉鎖位置 にある場合における平面説明図、
  図4は、図1に示す例の主に支持部材の説明 図、
  図5は、図1に示す例の主に他の支持部材の 説明図、
  図6は、図1に示す例の主に第二の支持機構 の説明図、
  図7は、図1に示す例の主に第二の支持機構 の説明図、
  図8は、図1に示す例の主に第二の支持機構 の説明図、そして
  図9は、図1に示す例の主に他の第二の支持 機構の説明図である。

 図1から図8において、本例の自然換気装 1は、建物(図示せず)に装着される窓枠2と、 枠2により画成された開口3に配されると共 開口3を開閉する障子4と、気流に基づいて開 口3を障子4により開閉させる開閉手段5とを具 備している。自然換気装置1は、建物外7側に かう障子4の開口開放移動により図1に示す うに開口3を開き、建物内8側に向かう障子4 開口閉鎖移動により図2に示すように開口3を 閉じるようになっている。図1は障子4が開口 鎖位置にある状態を、図2及び図3は障子4が 口閉鎖位置にある状態を夫々示している。

 窓枠2は、上枠12、下枠13並びに一対の縦 14及び15を有している。上枠12、下枠13並びに 縦枠14及び15が障子4に当接する部位には、図1 に示す開口開放位置にある障子4に当接する ール部材が装着されている。

 障子4は、開口3を開閉自在となるように 閉手段5を介して窓枠2に装着される。障子4 、ガラス板等からなる矩形状の障子本体21、 上框22、下框23並びに一対の縦框24及び25を有 ている。障子本体21の周囲は、上框22、下框 23並びに一対の縦框24及び25に覆われている。 障子4は、開口開放位置において静止した状 となり、気流に基づく開口閉鎖移動により 口3を狭めたり、気流に基づく開口開放移動 より開口3を拡げたりするようになっている 。

 開閉手段5は、障子4の上框22側の一の部位 31を昇降自在に支持する支持機構32と、部位31 に対して下方に位置する障子4の他の部位33を 、建物内外方向Xに移動自在に支持する支持 構34と、開口閉鎖位置にある障子4を窓枠2に 合させる係合手段35とを具備している。支 機構32及び34は、部位31及び33を夫々横方向Y 伸びた水平軸の回りで回動自在に支持して る。部位31及び33は縦框24及び25に夫々設けら れている。横方向Yは鉛直方向V及び建物内外 向Xに対して直交している。建物内外方向X 、水平方向に対して平行であって横方向Yに して直交する方向である。

 支持機構32は、縦框24の部位31及び縦框25 部位31の夫々に装着されていると共に縦枠14 び15に対して昇降する軸体41と、縦枠14及び1 5の夫々に装着されていると共に軸体41の昇降 に関する移動方向に案内する案内部材42とを 備している。軸体41には転動ローラが装着 れていてもよい。軸体41は、斯かる転動ロー ラの装着によって案内部材42に円滑に案内さ る。尚、支持機構32は、障子4の開口開放移 若しくは開口閉鎖移動を調整すべく、部位3 1を窓枠2に対して上方若しくは下方に向かっ 弾性的に付勢する付勢部材としてのばね(図 示せず)を具備していてもよい。

 図3に示すように断面コ字状の案内部材42 、本例では、軸体41を鉛直方向Vに案内する 内部43と、案内部43の上端に連接していると 共に軸体41を鉛直方向Vに対して建物外7側か 建物内8側に向かって上方に傾斜する方向に 内する他の案内部44とを具備している。

 案内部43は、鉛直方向Vに伸びた条溝45を 成するように断面コ字状となっている。軸 41は、条溝45において鉛直方向Vに直動自在に 配置される。案内部43は軸体41を案内するこ によって部位31を鉛直方向Vに案内するよう なっている。

 案内部44は、前記傾斜する方向に伸びた 溝46を形成するように断面コ字状となってい る。軸体41は、条溝46において前記傾斜する 向に移動自在に配置される。案内部44は軸体 41を案内することによって部位31を前記傾斜 る方向に案内するようになっている。

 支持機構34は、縦框24の部位33及び縦框25 部位33の夫々に装着されている軸体51と、軸 51を建物内外方向Xに移動自在に支持面53で 持する支持部材52と、窓枠2に装着されてい と共に、部位33を建物内外方向Xに移動自在 他の支持面63で支持する他の支持部材62と、 物内外方向Xに移動自在に支持部材52に支持 れた状態の軸体51に対して下方に且つ建物 8側に位置するように、支持部材52を窓枠2にR 1及びR2方向に回動自在に連結している回動軸 54と、図6に示すように支持部材52が軸体51を 物内外方向Xに移動自在に支持した状態にお て当該支持部材52を保持する保持機構55とを 具備している。軸体51には転動ローラが装着 れていてもよい。軸体51は、斯かる転動ロ ラの装着によって支持面53に円滑に案内支持 される。

 軸体51は、障子4が図1に示す開口開放位置 にある場合に障子4の重心Gと鉛直方向Vに伸び る同一直線上に夫々位置する。軸体51は、図2 に示すように障子4が開口閉鎖位置にある場 に障子4の重心Gに対して上方に位置すると共 に当該重心Gに対して建物外7側に位置するよ に、障子4に配設されていてもよい。

 例えば図4に示すように、支持面53は、水 線Hに対して建物外7側から建物内8側に向か て上方に傾斜しており、支持面53の水平線H 対する傾斜角は、建物外7側から建物内8側 向かって漸増している。支持面53は、支持部 材52に建物内外方向Xに伸びて形成された長孔 56の下側の面からなる。障子4が開口開放位置 にある場合の支持面53の軸体51に対する当接 P1における接線の水平線Hに対する傾斜角は0 である。支持部材52が建物外7側に突出して る状態であって当該支持部材52が保持機構55 に保持されている状態において、支持面53の も建物内8側に位置した軸体51に対する当接 P2における接線58の水平線Hに対する傾斜角 12度であり、斯かる角度が支持面53の水平線H に対する最大傾斜角となる。支持面53の水平 Hに対する傾斜角は、建物外7側から建物内8 に向かって0度から12度まで漸増している。 持面53の前記傾斜角は当接点P1から当接点P2 で漸増している。支持面53に当接する軸体51 は、建物外7側から建物内8側への移動により 方に変位する一方、建物内8側から建物外7 への移動により下方に変位する。斯かる支 面53は、主に支持部材52が建物外7側に突出し た状態において軸体51を支持するようになっ いる。

 例えば図5に示すように、支持面63は、部 33の支持が支持面53から当該支持面63に移行 れるように、水平線Hに対して建物外7側か 建物内8側に向かって上方に傾斜しており、 持面63の水平線Hに対する傾斜角は、建物外7 側から建物内8側に向かって漸増している。 持面63の水平線Hに対する傾斜角は、支持面53 の水平線Hに対する最大傾斜角に対して大き 。支持面63の最も建物外7側に位置する軸体51 に対する当接点P3における接線の水平線Hに対 する傾斜角は12度であり、斯かる角度が支持 63の水平線Hに対する最小傾斜角となる。支 面63の水平線Hに対する傾斜角は、支持面63 最も建物内8側に位置する軸体51に対する当 点P4における接線の水平線Hに対する傾斜角 15度であり、斯かる角度が支持面63の水平線H に対する最大傾斜角となる。支持面63の水平 Hに対する傾斜角は、建物外7側から建物内8 に向かって12度から15まで漸増している。支 持面63の前記傾斜角は、当接点P3から当接点P4 まで漸増している。支持面63に当接する軸体5 1は、建物外7側から建物内8側への移動により 上方に変位する一方、建物内8側から建物外7 への移動により下方に変位する。斯かる支 面63は、主に支持部材52が建物内8側に向か て又は建物外7側に向かって回動される際に 体51を支持するようになっている。支持面53 及び63は互いに協働して、軸体51を支持する り畳み自在な一つの支持面を形成している

 支持面53に対する水平線Hの傾斜に基づい 、部位33が支持面53又は支持面63に支持され 障子4に与えられる開口開放移動力をFとし 障子4の自重に基づいて生じる鉛直方向Vへの 力をmgとすると、Fは以下の数式によって求め られる。この数式を用いて、支持面53及び63 夫々の水平線Hに対する傾斜角はFとの関係に おいて好適に設定される。

 支持部材52は、例えば図9に示すように、 持面53に加えて、支持面53の建物外7側の端 に連接していると共に軸体51に当接して当該 軸体51を建物内外方向Xに移動自在に支持する 端側支持面60を有していてもよい。斯かる端 支持面60は、建物外7側から建物内8側に向か って下方に傾斜している。端側支持面60は、 持部材52に形成された長孔56の建物外7側の 位の面からなる。端側支持面60に当接する軸 体51は、建物外7側から建物内8側への移動に り下方に変位する一方、建物内8側から建物 7側への移動により上方に変位する。端側支 持面60の水平線Hに対する傾斜角は、建物内8 から建物外7側に向かって漸増していてもよ 。

 支持部材52は、障子4の開口開放移動及び 口閉鎖移動に伴って回動軸54の回りでR1及び R2方向に回動され、開口開放時には、図1及び 図6に示すように、回動軸54から建物外7側に かって突出するように配置される一方、開 閉鎖時には、図2及び図8に示すように、回動 軸54から上方に向かって突出するように配置 れる。支持部材52は、開口閉鎖時には、回 軸54から上方に向かって突出するように配置 されるために、支持部材52自体を建物外7側及 び建物内8側のいずれにも突出させることが い。

 保持機構55は、支持部材52の建物内8側の 部に一体的に形成された被係止突部91と、縦 框24及び25の夫々に形成されていると共に被 止突部91を係止する係止突部92とを具備して る。被係止突部91は、回動軸54を中心とする 支持部材52のR1方向の回動によって回動され 支持部材52が図1及び図6に示す位置に配され 際に係止突部92に当接し、この当接により 持部材52の建物外7側に向かう所定量以上のR1 方向の回動を禁止するように当該被係止突部 91を係止するようになっており、斯かる係止 より支持部材52の回動が禁止されると、支 部材52は、建物内外方向Xにおいて建物外7側 突出した状態となる。

 障子4が開口開放位置にある場合には、障 子4の重心Gと部位33とが鉛直方向Vに伸びる同 直線上に夫々位置するために、障子4はその 自重によりバランスを保って静止する。斯か る静止状態にある障子4は、気流に基づく小 な力によって開口閉鎖移動が自在な状態に る。ここで、障子4が開口開放位置から開口 鎖移動をすると、支持面53が上述の通りに 斜しているために、障子4には開口閉鎖移動 に抗する抗移動力としての開口開放移動力 与えられる。開口閉鎖移動力が抗移動力と ての開口開放移動力よりも上回っている場 には、障子4は開口閉鎖移動をし、また、開 口閉鎖移動力が抗移動力としての開口開放移 動力よりも下回っている場合には、障子4は 口開放移動をして開口開放位置に復帰する 前記抗移動力としての開口開放移動力は、 持面53及び63の傾斜角が上述の通りに漸増し いるために、障子4が開口開放位置から建物 内8側に向かって離れるに連れて漸増する。

 障子4が開口閉鎖位置にある場合には、部 位33と重心Gとを結ぶ線は、鉛直線(鉛直方向V 伸びる線)に対して、下方に向かって建物内 8側向きに傾斜しており、この傾斜角は、障 4が開口開放移動によって開口開放位置に近 くに連れて漸減し、障子4が開口開放位置に 配された際に0度となる。障子4の部位33と開 開放位置にある障子4の重心Gとを結ぶ線は、 鉛直線に対して平行となる。部位33と重心Gと を結ぶ線が鉛直線に対して建物内8側に向か て下方に傾斜している場合には、障子4には の自重に基づく開口開放移動力が付与され 部位33と重心Gとを結ぶ線の鉛直線に対する 斜角が0度となった場合には、部位33の位置 重心Gの位置との関係における開口開放移動 力は生じない。

 係合手段35は、下框23に回転自在に装着さ れたL字状のレバーからなる係合部材65を具備 している。斯かる係合部材65は、開口閉鎖状 において回転操作されることにより建物内8 側において下枠13に当接し、これにより障子4 を窓枠2に係合させるようになっている。ま 、係合部材65は、前記回転操作とは逆方向に 回転操作されることにより下枠13から離反さ て、障子4の窓枠2に対する係合を解除させ ようになっている。

 以上の自然換気装置1による窓開閉動作に ついて以下説明する。まず、図2に示す開口 鎖位置にある障子4の開口開放移動を、係合 段35による障子4と窓枠2との係合を解除する ことにより許容する。係合手段35による係合 解除によって障子4の開口開放移動が許容さ れると、部位33が建物内外方向Xにおいて重心 Gに対して建物外7側に位置し、しかも、軸体5 1が水平線Hに対して傾斜した支持面63に支持 れるために、障子4には開口開放位置に向か 回動モーメントが付与され、障子4は開口開 放移動を開始する。図8に示す状態にある支 部材52は、斯かる開口開放移動に伴って建物 外7側に向かってR1方向に回動され、図7に示 状態を経て、図6に示すように建物外7側に突 出して保持機構55に保持される。支持部材52 保持機構55に保持される際に、支持面63によ 軸体51の支持は、支持面53による軸体51の支 へと移行する。軸体41は部位33の建物外7側 の移動に伴い、条溝45及び46に沿って下降す 。障子4に付与される開口開放位置に向かう 回動モーメントは、障子4が開口開放位置に づくに連れて、支持面53の傾斜角及び部位33 重心Gとを結ぶ線の鉛直線に対する傾斜角が 漸減するために、次第に小さくなる。障子4 開口開放移動により開口開放位置に到達す と、図1に示すように部位33と重心Gとが鉛直 向Vに伸びる同一直線上に位置し、これによ り障子4の自重に基づく開口開放移動力が生 なくなり、而して、障子4は開口開放位置で 止する。このように障子4に付与される開口 開放位置に向かう回動モーメントが次第に小 さくなるために障子4による急速な開口開放 防止することができ、また逆に、障子4が開 開放位置から開口閉鎖位置に向かって開口 鎖移動する場合には、障子4に付与される開 口開放位置に向かう回動モーメントは次第に 大きくなるために、前記開口閉鎖移動に抗す る抗移動力としての開口開放移動力が漸増す る結果、急速な開口閉鎖を防止することがで きる。

 障子4が開口開放位置に配された場合に、 気流により障子4に対して建物外7側が正圧に つ建物内8側が負圧になると、障子4には気 に基づく開口閉鎖移動力が付与され、この 流に基づく開口閉鎖移動力によって障子4が 口閉鎖移動すると、建物外7及び建物内8間 流れる気体流量は減少する。逆に、気流に り障子4に対して建物外7側が負圧に且つ建物 内8側が正圧になると、障子4には気流に基づ 開口開放移動力が付与され、この気流に基 く開口開放移動力によって障子4が開口開放 移動すると、建物外7及び建物内8間を流れる 体流量は増大する。気流に基づく開口開放 動力及び開口閉鎖移動力が生じなくなると 障子4は、上述のように開口開放位置に復帰 し、静止する。

 自然換気装置1では、障子4に装着された 合部材65を手動操作により建物内8側から引 張って障子4を開口閉鎖位置に配し、当該係 部材65を下枠13に係合させることにより開口 3を閉鎖した状態を維持する。

 本例の自然換気装置1によれば、建物に装 着される窓枠2と、窓枠2に画成された開口3に 配される障子4と、気流に基づいて開口3を開 させる開閉手段5とを具備しており、開閉手 段5は、障子4の一の部位31を昇降自在に支持 る支持機構32と、部位31に対して下方に位置 る障子4の他の部位33を建物内外方向Xに移動 自在に支持する支持機構34とを具備しており 支持機構34は、部位33を建物内外方向Xに移 自在に支持面53で支持する支持部材52とを具 しており、支持面53は、水平線Hに対して建 外7側から建物内8側に向かって上方に傾斜 ており、支持面53の水平線Hに対する傾斜角 、建物外7側から建物内8側に向かって漸増し ているために、障子4が開口開放位置又はそ 近傍に位置する場合に気流に基づく小さな によって障子4に開口開閉移動させると共に 障子4が開口閉鎖位置の近傍にある場合には 気流に基づく力によっては障子4に開口閉鎖 動を生じさせないようにすることができ、 して、開口開放位置又はその近傍にある障 4の気流に基づく開閉移動によって好適に換 することができる。

 自然換気装置1は、支持部材52は、支持面5 3の建物外7側の端部に連接していると共に部 33に当接して当該部位33を建物内外方向Xに 動自在に支持する端側支持面60を有しており 、端側支持面60は、建物外7側から建物内8側 向かって下方に傾斜していてもよく、斯か 場合には、端側支持面60に当接する部位33に して、開口開放移動力に抗する抗移動力を 子4に与えることができ、而して、開口開放 位置又はその近傍にある障子の急速な開口開 放移動を防止することができる。

 自然換気装置1によれば、建物内外方向X 移動自在に支持部材52に支持された状態の部 位33に対して下方に且つ建物内8側に位置する ように、支持部材52を窓枠2に水平軸の回りで 回動自在に連結している回動軸54と、支持部 52が部位33を建物内外方向Xに移動自在に支 した状態において当該支持部材52を保持する 保持機構55とを具備しているために、支持部 52が建物内8側に向かう回動を生じることに り、障子4が開口閉鎖位置にある場合におい て建物内8側及び建物外7側のいずれにも支持 材52を突出させることがなくなる。

 自然換気装置1によれば、窓枠2に装着さ ていると共に、部位33を建物内外方向Xに移 自在に他の支持面63で支持する他の支持部材 62を具備しており、他の支持面63は、部位33の る支持が支持面53から当該支持面63に移行さ るように、水平線Hに対して建物外7側から建 物内8側に向かって上方に傾斜しており、支 面63の水平線Hに対する傾斜角は、建物外7側 ら建物内8側に向かって漸増しているために 、障子4が開口閉鎖位置又はその近傍にある 合においても、気流に基づく開口閉鎖移動 に抗する抗移動力として開口開放移動力を 子に与えることができ、また、開口閉鎖位 又はその近傍における障子4の開口開放移動 円滑にし得る。

 自然換気装置1によれば、支持面63の水平 Hに対する傾斜角は、支持面53の水平線Hに対 する最大傾斜角に対して大きいために、開口 閉鎖を急速に行わせることなく、障子4が窓 2に叩きつけられる等の事態の発生を防ぐこ ができ、開口閉鎖位置又はその近傍におけ 障子4の開口開放移動をより円滑にし得る。

 自然換気装置1によれば、開口開放位置に ある障子4の部位33及び当該障子4の重心Gは、 直方向Vに伸びる同一直線上に夫々位置する ために、障子4に重錘等を装着することなく 開口開放位置において障子4を釣り合わせる とができて、ストッパ等を用いずとも障子4 の開口開放移動を停止させることができ、し かも、障子4が気流に基づく小さな力で開口 閉移動を生じ得るように当該障子4を開口開 位置に静止させることができる。