ISHIYAMA TOMOYUKI (JP)
HIRANO AKIHIDE (JP)
ISHIYAMA TOMOYUKI (JP)
JPS58212530A | 1983-12-10 | |||
JP2003312842A | 2003-11-06 | |||
JP2001253533A | 2001-09-18 | |||
JP2002053221A | 2002-02-19 |
粒状のワークを所定経路に沿って搬送するインラインフィーダ、および供給された前記ワークを少量ずつ連続的に前記インラインフィーダの所定個所に対して落とし込む回転ドラムを有するパーツフィーダにおける、ワークの帯電を除去するパーツフィーダの除電装置において、 前記回転ドラムにおける前記インラインフィーダの所定位置近傍に設けられた+電極と-電極とを含む少なくとも一対の電極と、 直流電圧を発生する電源と、 前記電源から極性高電圧を形成し、前記+電極に正の、また前記-電極に負の高電圧を印加する極性電圧形成回路と をそなえたことを特徴とするパーツフィーダの除電装置。 |
請求項1記載のパーツフィーダの除電装置において、 前記電極は、針状電極であることを特徴とするパーツフィーダの除電装置。 |
請求項1記載のパーツフィーダの除電装置において、 前記一対の電極は、前記インラインフィーダの所定経路を挟むように設けられたことを特徴とするパーツフィーダの除電装置。 |
粒状のワークを所定経路に沿って搬送するインラインフィーダ、および供給された前記ワークを少量ずつ連続的に前記インラインフィーダの所定個所に対して落とし込む回転ドラムを有するパーツフィーダにおける、ワークの帯電を除去するパーツフィーダの除電方法において、 前記回転ドラムにおける前記インラインフィーダの所定位置近傍に+電極と-電極とを含む少なくとも一対の電極を配し、 高電圧を発生して正、負の極性高電圧を形成し、 前記+電極に正の、また前記-電極に負の高電圧を印加する ことを特徴とするパーツフィーダの除電方法。 |
本発明は、パーツフィーダの除電装置お び方法に係わり、とくにパーツフィーダに り搬送されるワークの帯電を除去する装置 よび方法に関する。
電子機器に部品を実装する工程では、取 付けるべき部品をパーツフィーダで搬送し 順次回路基板に実装していく。この種の電 部品は、回路の小型化に伴い、相当に小型 量化しており、+であれ-であれ、帯電する パーツフィーダの接触面に静電的に吸着し 移動しなくなる。
このため、パーツフィーダは、これら電 部品すなわちワークの除電を如何に効果的 行えるかが課題であって除電のための種々 試みがなされており、例えばワークにプラ マを作用させることにより、プラズマイオ がワークの帯電電荷を中和することを期待 た開発がなされている(日本特開2002-053221号 報参照)。
しかしながら、プラズマイオンを作用さ るだけでは必ずしも十分な除電効果は得ら ない。このため、プラズマイオンによる方 以外の除電方式が求められている。
本発明は上述の点を考慮してなされたも で、軽量粒状物としてのワークを効果的に 電し得るパーツフィーダの除電装置および 法を提供することを目的とする。
上記目的達成のため、本発明では、
粒状のワークを所定経路に沿って搬送する
ンラインフィーダ、および供給された前記
ークを少量ずつ連続的に前記インラインフ
ーダの所定個所に対して落とし込む回転ド
ムを有するパーツフィーダにおける、ワー
の帯電を除去するパーツフィーダの除電装
において、
前記回転ドラムにおける前記インラインフ
ーダの所定位置近傍に設けられた+電極と-
極とを含む少なくとも一対の電極と、
直流電圧を発生する電源と、
前記電源から極性高電圧を形成し、前記+電
極に正の、また前記-電極に負の高電圧を印
する極性電圧形成回路と
をそなえたことを特徴とするパーツフィー
の除電装置、
および
粒状のワークを所定経路に沿って搬送する
ンラインフィーダ、および供給された前記
ークを少量ずつ連続的に前記インラインフ
ーダの所定個所に対して落とし込む回転ド
ムを有するパーツフィーダにおける、ワー
の帯電を除去するパーツフィーダの除電方
において、
前記回転ドラムにおける前記インラインフ
ーダの所定位置近傍に+電極と-電極とを含
少なくとも一対の電極を配し、
高電圧を発生して正、負の極性高電圧を形
し、
前記+電極に正の、また前記-電極に負の高
圧を印加する
ことを特徴とするパーツフィーダの除電方
、
を提供する。
以下、添付図面を参照して本発明の実施 形態を説明する。
図1は、本発明を適用したインラインフィ ーダIFの構造を示している。このインライン ィーダIFは、直線状のシュートSの端部に回 ドラム式フィーダDFが配され、この回転ド ム式フィーダDFからワーク(図示せず)が連続 にシュートS上に供給される。
回転ドラム式フィーダDFは、シュートSに して軸方向がやや斜め上向きに配された樹 製のドラムDがモータMによりローラRを介し 駆動されるもので、ドラムDは内部にワーク を掻き揚げるためのフィンが適宜間隔で配さ れている。これにより、モータMによってド ムDを回転させると、内部のフィンが外部か 供給されたワークを掻き揚げてシュートS上 に落下させる。
その際、ドラムDの外周に配され、高電圧 電源PにダイオードD1,D2を介して接続された+ 極および-電極である一対の電極E1,E2から高 圧電界がワークに作用し、ワークがドラムD 吸着することを防止している。
この電界は、+電極からは正の高電圧電界 として、また-電極からは負の高電圧電界と て形成され、ドラムD内のワークに作用する そして、正に帯電したワークは-電極からの 負の電界により中和され、負に帯電したワー クは+電極からの正の電界により中和されて 電除去される。
図2(a),(b)は、回転ドラム式フィーダDFの部 分を要部だけ描いたものである。この場合、 ドラムDの外周近傍には、2対の電極位置a1,a2 よびb1,b2が示されている。これは、実験デー タを取るために、+電極および-電極を含む一 の電極を第1の位置a1,b1に配した場合と、第2 の位置a2,b2に配した場合とを想定したもので る。
第1の位置a1,b1は、ドラムDの端部寄りに配 される場合、第2の位置a2,b2は、ドラムDのシ ート寄りの位置に配される場合であり、何 の場合も電極間距離Wは同じで、ドラムDから 電極までの距離が3通りである。
そして、具体的には、電極E1,E2の相互間 離WがドラムDの直径とほぼ同寸法の100mm、ド ムDから電極E1,E2の先端までの距離が70mm、110 mm、140mmの3通りとしてデータを採取した。
図3は、電極E1,E2間に与えるべき高電圧を 成するための電源構成を示している。交流 源の出力を整流回路11で整流し平滑回路12に 供給して直流電圧を形成し、昇圧器13で直流 電圧に変換し、高抵抗14を介して+電極E1、- 極E2に与える。
電圧は、例えば10,000V程度である。
このような構成およびその出力電圧を用い
除電を行った結果は、下表1および同2に示
通りであり、表1に示すとおり、位置A1,A2に
される電極E1は正、位置B1,B2に配される電極E
2は負の極性であり、ワークは-(マイナス)帯
である。
また、ワーク排出個数を比べると、帯電前
40個であったところ、帯電後は下表2に示す
りである。つまり、帯電後、除電無しの第1
回は半数の20個に低下したのに対し、除電し
第2回ないし第4回は帯電前と略同数となっ
ことが判る。
この結果、除電用の+電極E1、-電極E2の配 位置、ドラムDとの距離等による効果の相違 は見られるが、除電をすることによりほぼ帯 電前の排出量を維持できることが判る。また 、インラインフィーダの選別部に落下するワ ークは、静電荷等により拘束されていない自 然な姿勢を取るため、選別、整列が効率よく 行われる。
図4Aおよび図4Bは、ドラムDにおける除電 、後のワークWの吸着状況の変化を示したも である。除電前の状態を示す図5Aでは、除 無しでワークがドラムDの内面に静電吸着し いるのに対し、除電後の状態を示す図5Bで ほぼ全数が落下し僅かな数のワークWが残っ いるに過ぎないことが見て取れる。
上記実施例では、極性高電圧を形成する めに、交流電源、整流回路、平滑回路、昇 器およびダイオードを用いているが、交流 源の電圧を適当に昇圧して倍電圧整流回路 により整流することとして回路構成を簡略 することもできる。
本発明は上述のように、回転ドラムにお るインラインフィーダの所定位置近傍に少 くとも一対の電極を配して+電極からは正の 、-電極からは負の高電圧電界をワークに印 するようにしたため、+,-両電極からの高電 電界の作用でワークの帯電が中和され、ワ クが回転ドラムに吸着し難くなり、インラ ンフィーダに円滑に供給される。