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Title:
OPENING PART-CLOSING DEVICE, FIRE EXTINGUISHER, AND NACELLE FOR WIND POWER GENERATOR
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/146345
Kind Code:
A1
Abstract:
An opening part-closing device for closing an opening formed in a structure in which devices and the like are stored, when a fire occurs. The closing device is characterized by comprising a sheet member formed in a bag shape so as to be inflated by a high-pressure gas. The sheet member is inflated by the high-pressure gas so as to close the opening when a fire occurs, and folded and contained in a standby state. In a fire extinguisher operated when a fire occurs in the structure, the closing device is installed at the opening part of the structure. The fire extinguisher is used to extinguish the fire in a nacelle for a wind power generator in which a generator rotated by the rotation of a windmill and a transformer are contained.

Inventors:
NISHIUCHI TOMOYA (JP)
SHIMOMURA KENTARO (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/060715
Publication Date:
December 04, 2008
Filing Date:
May 25, 2007
Export Citation:
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Assignee:
FENWAL CONTROLS JAPAN LTD (JP)
NISHIUCHI TOMOYA (JP)
SHIMOMURA KENTARO (JP)
International Classes:
A62C3/00; A62C2/10; A62C37/40; E06B5/16; F03D9/00; F03D11/00
Foreign References:
JPH09173484A1997-07-08
JPS5228196A1977-03-02
JPS5033697A1975-03-31
JPH10127800A1998-05-19
JPS5086899A1975-07-12
JPH0292470U1990-07-23
JP2003190311A2003-07-08
JP2003214324A2003-07-30
US6012532A2000-01-11
JPH07171226A1995-07-11
JPH10309325A1998-11-24
JP2007068605A2007-03-22
JP2004285984A2004-10-14
Attorney, Agent or Firm:
KUDOH, Nobuyuki (41-8 Minami-Ikebukuro 2-chom, Toshima-ku Tokyo 22, JP)
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Claims:
 内部に機器等が収納された構造物に設けられた開口部を、火災発生の際に塞ぐ開口封鎖装置であって、
 高圧ガスで膨らむ袋状に形成され、待機状態のとき畳まれて収納されると共に、火災発生の際に前記高圧ガスで膨らまされて前記開口部を塞ぐシート材を備えて構成されたことを特徴とする開口封鎖装置。
 請求項1に記載の開口封鎖装置において、
 前記シート材が、耐火シートで構成されたことを特徴とする開口封鎖装置。
 請求項1に記載の開口封鎖装置において、
 前記シート材に、当該シート材が前記高圧ガスによって膨らんだ後、当該シート材から消火ガスを外部に抜くガス抜き開口が設けられたことを特徴とする開口封鎖装置。
 請求項1に記載の開口封鎖装置において、
 前記シート材に、当該シート材を巻き取るときの芯材及び当該シート材を広げたときの錘として機能する棒材が取り付けられたことを特徴とする開口封鎖装置。
 請求項1に記載の開口封鎖装置において、
 畳まれた前記シート材を仮止めし、前記高圧ガスで当該シート材が膨らまされるときに仮止めが解除されるシート材仮止め手段を備えたことを特徴とする開口封鎖装置。
 請求項5に記載の開口封鎖装置において、
 前記シート材仮止め手段が、畳まれた前記シート材が収納される容器本体と、当該容器本体の開口を塞ぐ蓋板と、当該蓋板を簡易的に固定し前記シート材が膨らまされると容易に開く蓋板仮止め部とを備えて構成されたことを特徴とする開口封鎖装置。
 請求項5に記載の開口封鎖装置において、
 前記シート材仮止め手段が、畳まれた前記シート材の周囲に巻かれて当該シート材を支持するひも状部材と、一端が固定された当該ひも状部材の他端に設けられて前記シート材が高圧ガスで膨らまされるときに容易に解除されるひも状部材仮止め手段とを備えて構成されたことを特徴とする開口封鎖装置。
 請求項1に記載の開口封鎖装置において、
 前記構造物が、空きスペースがほとんど無い状態で機器等が内部に収納されたことを特徴とする開口封鎖装置。
 内部に機器等が収納された構造物に設けられ、当該構造物内で火災が発生したとき作動する消火装置であって、
 前記構造物の開口部に、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の開口封鎖装置を備えたことを特徴とする消火装置。
 少なくとも、風車の回転によって回転される発電機及びトランスを内部に収納した風力発電機用ナセルにおいて、
 前記発電機等から発生する火災を消火する消火装置として請求項9に記載の消火装置を備えたことを特徴とする風力発電機用ナセル。
Description:
開口封鎖装置及び消火装置並び 風力発電機用ナセル

 本発明は、風力発電機のナセル内に設置 れる消火装置の消火効率を改善した開口封 装置及び消火装置並びに風力発電機用ナセ に関するものである。

 風力発電機は一般に特許文献1のような構 成を有している。この風力発電機を図2に基 いて概説する。

 風力発電設備1は、地上に設置されたタワ ー2、このタワー2の上端部に旋回自在に配設 れたナセル3、このナセル3の一端側外部に 置して回転軸4に取り付けられた風車5、ナセ ル3内に設けられ前記風車5の回転軸4に連結さ れた増速機6、この増速機6に連結された発電 7等を備えて構成されている。

 そして、ナセル3内には消火装置(図示せず) 設置されている。この消火装置は、ナセル3 内で発生する火災を消火するために設置され るものである。ナセル3内で発生する火災と ては、発電機7のトランス(図示せず)の異常 発熱による火災や、落雷による火災等があ 。これの原因により火災が発生すると、消 装置が作動して、ナセル3内に消火ガスを放 する。

特開2004-232500号公報

特開2000-80867号公報

特開平8-303162号公報

特許3800585号公報

特開平07-259454号公報

特許3407128号公報

 ところが、前記ナセル3には、発電装置か ら発生する熱を外部に放出するための開口部 が数箇所に設けられて、内部の通気性が良く なっている。このため、前記消火装置が作動 してナセル3内に消火ガスが放出された時に 前記開口部から消火ガスが流出して十分な 火効果を得ることができない。

 この場合、消火効果を上げるために前記 口部を塞ぐ装置を設置することが考えられ が、ナセル3内は増速機6や発電機7等の装置 大半のスペースを占めているため、大がか な装置を設置することはできない。このよ な状況で、前記開口部を塞ぐ際によく用い れるのはシャッターである。このシャッタ の例としては特許文献2、3がある。この特 文献2、3のシャッターは通常のシャッターと して特に問題ないが、ナセル3内に設置する ャッターとしては重量と大きさの点で問題 ある。即ち、シャッター部分が鋼鉄製にな ているため重量があり、シャッターのガイ レールや巻き取り装置があるため嵩張って 置全体が大型となっている。このため、ナ ル3内に狭い空間に設置するのが難しい。

 これを解消する対策として、シャッター を鋼鉄製から耐火シートや不燃性の布を用 たものが特許文献4~6に記載されている。こ により、駆動装置を大幅に小型化すること できるが、この場合でもまだ駆動装置が必 であり、この駆動装置の分が嵩張ってしま 。

 なお、駆動装置を必要としない自重落下 より作動する方式もあるが、この場合、開 部が垂直壁に設けられている場合にしか対 できない。

 本発明は、以上の点を考慮してなされた のであり、風力発電機のナセル等の設置ス ースが限られた空間に確実に設置できると に、この空間での火災に対して、消火剤放 時に簡易な手段で内部を確実に封鎖して消 剤濃度の低下を防止できる開口封鎖装置及 消火装置並びに風力発電機用ナセルを提供 ようとしたものである。

 かかる課題を解決するために、第1の発明 は、内部に機器等が収納された構造物に設け られた開口部を、火災発生の際に塞ぐ開口封 鎖装置であって、高圧ガスで膨らむ袋状に形 成され、待機状態のとき畳まれて収納される と共に、火災発生の際に前記高圧ガスで膨ら まされて前記開口部を塞ぐシート材を備えて 構成されたことを特徴とする。

 前記構成により、前記構造物で火災が発 して高圧ガスが噴射されると、その高圧ガ の一部が前記シート材にも供給されて、高 ガスが直接又はこの高圧ガスによって起動 スが前記シート材に供給されてこの前記シ ト材を膨らまされて前記開口部を塞ぐ。

 前記シート材は、耐火シートで構成され ことが望ましい。前記シート材には、当該 ート材が前記高圧ガスによって膨らんだ後 当該シート材から消火ガスを外部に抜くガ 抜き開口を設けることが望ましい。また、 記シート材には、当該シート材を巻き取る きの芯材及び当該シート材を広げたときの として機能する棒材を取り付けることが望 しい。畳まれた前記シート材を仮止めし、 記高圧ガスで当該シート材が膨らまされる きに仮止めが解除されるシート材仮止め手 を備えることが望ましい。前記シート材仮 め手段は、畳まれた前記シート材が収納さ る容器本体と、当該容器本体の開口を塞ぐ 板と、当該蓋板を簡易的に固定し前記シー 材が膨らまされると容易に開く蓋板仮止め とを備えて構成することが望ましい。前記 ート材仮止め手段は、畳まれた前記シート の周囲に巻かれて当該シート材を支持する も状部材と、一端が固定された当該ひも状 材の他端に設けられて前記シート材が高圧 スで膨らまされるときに容易に解除される も状部材仮止め手段とを備えて構成するこ が望ましい。前記構造物としては、空きス ースがほとんど無い状態で機器等が内部に 納されたものに適している。

 また、内部に機器等が収納された構造物 設けられ、当該構造物内で火災が発生した き作動する消火装置であって、前記構造物 開口部に、前記開口封鎖装置を備えること 望ましい。また、少なくとも、風車の回転 よって回転される発電機及びトランスを内 に収納した風力発電機用ナセルにおいて、 記発電機等から発生する火災を消火する消 装置として前記消火装置を備えることが望 しい。

 本発明によれば、火災発生による高圧ガ を利用して前記シート材を膨らまされて前 開口部を塞ぐため、開口封鎖装置及消火装 の小型化を図ることができる。

 さらに、風力発電機のナセルのように、 置スペースが限られた空間に確実に設置す ことができる。

本発明の実施形態に係る開口封鎖装置 示す平面図である。 風力発電機を示す側面図である。 本発明の実施形態に係る風力発電機の セルを示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る開口封鎖装置 示す平面図である。 本発明の実施形態に係る開口封鎖装置 示す側面図である。 本発明の実施形態に係る開口封鎖装置 示す側面図である。 本発明の実施形態に係る開口封鎖装置 耐火シートを示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る開口封鎖装置 収納箱を示す側面断面図である。 本発明の実施形態に係る開口封鎖装置 収納箱の他の例を示す側面断面図である。 本発明の第1変形例に係るシート材仮 め手段を示す側面図である。 本発明の第1変形例に係るシート材仮 め手段を示す平面図である。 本発明の第1変形例に係るシート材仮 め手段を示す側面図である。 本発明の第2変形例に係る長溝を示す 面図である。 本発明の第3変形例に係るマグネット 示す平面図である。 本発明の第4変形例に係るフックを示 斜視図である。 本発明の第5変形例に係る面ファスナ を示す平面図である。 本発明の第6変形例に係る支持棒を示 平面図である。 本発明の第7変形例に係る支持棒を示 側面図である。 本発明の第8変形例に係る支持棒を示 側面図である。 本発明の第9変形例に係る支持棒を示 側面図である。

符号の説明

 ナセル11:ナセル、12:タワー、13:開口部、1 4:前室、16:風車、17:増速機、18:発電機、20:外 、22:収納室、25:ブレーキ装置、26:ローター 、28:トランス、30:前方開口部、32:下部開口 、34:消火装置、35:消火剤貯蔵容器、36:配管 37:噴射ヘッド、39:制御盤、40:起動容器ユニ ト、41:開口封鎖装置、46:供給配管、47:耐火 ート、48:収納箱、50:ガス抜き開口、51:棒材 53:容器本体、54:蓋板、55:蓋板仮止め部、56: グネット、57:スプリング、61:チェーン、62: グネット、63:取付ステー、65:長溝、66:マグ ット、67:係止穴、68:フック、69:スプリング 70:返し片、72:面ファスナー、73:支持棒、固 部75、柱筒76。

 以下に、本発明の実施形態について説明 る。ここでは、開口封鎖装置を風力発電機 ナセル内に適用した例について説明する。

 まず、ナセル構造を図3に基づいて説明す る。ナセル11は、タワー12の上端部に設置さ ている。タワー12の上端部には、開口部13の 側に前室14が設けられ、この前室14の上側に ナセル11が設置されている。

 ナセル11は筐体状に構成されている。ナ ル11の前方には風車16が備えられ、内部には 速機17や発電機18等が収納されている。ナセ ル11は、補強材(図示せず)で補強された外殻20 によって収納室22が構成されている。収納室2 2には主に、増速機17と、ブレーキ装置25と、 電機18とが設置されている。増速機17は、ナ セル11の前方の風車16に取り付けられたロー ー軸26に連結して、このローター軸26の回転 増速する。ブレーキ装置25は、ローター軸26 に設けられ、このローター軸26の回転を調整 る。風の強い日は、ローター軸26を固定し 風車16の回転を止めて破損等を防止する。発 電機18は増速機17に連結されている。これに り、増速機17で風車16の回転を増速して発電 18を回転させて発電する。さらに収納室22に はトランス28が設置されている。このトラン 28は、発電機18で発電された電気を変圧して 、外部へ送電する。

 収納室22の前方の壁には前方開口部30が設 けられている。収納室22の下部には下部開口 32設けられている。これらの開口部30,32は、 発電機18、トランス28等で発生する熱を外部 放熱するためのものである。各開口部30,32を 介して空気を流して通気をよくしている。

 ナセル11内には、トランス28等の異常な発 熱や落雷等によって火災が発生したときの消 火用として消火装置34が設置されている。こ 消火装置34は主に、消火剤貯蔵容器35と、配 管36と、噴射ヘッド37と、制御盤39と、起動容 器ユニット40と、開口封鎖装置41(図1参照)か 構成されている。

 消火剤貯蔵容器35は、消火剤を貯蔵する 器である。消火剤としては、収納室22内に充 満して消火するタイプの消火剤が使用される 。具体的には、収納室22内に充満しやすい消 ガスが使用される。このため、消火剤貯蔵 器35には、高圧の消火ガスが充填されてい 。配管36は、消火剤貯蔵容器35内の消火剤を 納室22内に供給するための配管である。噴 ヘッド37は、収納室22内に直接的に消火剤を 射するための部材である。噴射ヘッド37は 収納室22の適宜位置に設置されている。制御 盤39は、消火装置34全体を制御するための装 である。制御盤39は、火災検知センサ(図示 ず)で火災を検知したら、消火剤貯蔵容器35 開放いて、内部の消火ガスを噴射ヘッド37に 供給し、収納室22内に噴射させて充満させる 起動容器ユニット40は、消火剤貯蔵容器35と 起動管(図示せず)で連結されおり、消火剤貯 容器35の開放制御をするための装置である 起動容器ユニット40は、開放弁と開放器及び 起動容器(いずれも図示せず)を備え、制御盤3 9によって制御されている。これにより、制 盤39が前記火災検知センサで火災を検知した ら、前記開放器を作動させて開放弁を開放し て、起動管に起動ガスを流入させ、この起動 ガスの圧力により消火剤貯蔵容器35を開放し 消火ガスを放出させる。また起動容器ユニ トを用いずに、消火剤貯蔵容器35に開放器 直接取り付け、この開放器を作動させて消 剤貯蔵容器35のガスを放出させる方法もある 。

 開口封鎖装置41は、火災発生により収納 22内に供給された消火ガスが下部開口部32か 外部に流出しないように下部開口部32を封 するための装置である。開口封鎖装置41は収 納室22の下部開口部32に設けられている。こ 開口封鎖装置41は、図1、4~7に示すように、 給配管46と、耐火シート47と、収納箱48とか 構成されている。

 供給配管46は、耐火シート47を膨らませる 起動ガス(高圧ガス)を供給するための配管で る。起動ガスとしてここでは消火ガスを用 ている。このため、供給配管46は、前記配 36と共に消火剤貯蔵容器35に接続され、火災 生により配管36に供給される消火ガスの一 が起動ガスとして供給配管46に供給される。

 耐火シート47は、下部開口部32を塞ぐため のシート材である。この耐火シート47は、例 ば自動車のエアバックに使用されるシート 等のように、急激に膨らまされるときの衝 に強く、通気性が極めて小さいて耐火性の る材料を用いる。このようなシート材を袋 に形成して耐火シート47を構成し、その内 に供給される消火ガスで膨らむようになっ いる。耐火シート47は、膨らんだ状態で下部 開口部32を塞ぐことができる寸法、形状にな ている。具体的には、下部開口部32よりも きい寸法の四角形状に形成されている。下 開口部32は、火災発生の可能性のある地点に 近いため、シート材として耐火シート47を用 るが、火災発生の可能性のある地点から遠 て熱や炎による影響を受ける可能性の低い ころの開口部に開口封鎖装置41を設置する 合は、耐火性を有しないシート材でもよい

 耐火シート47は、消火ガスによって容易 膨らむようになっている。具体的には、図7 8のように、周囲だけを閉じた1枚の袋状に 成されている。耐火シート47の先端部にはガ ス抜き開口50が設けられている。ガス抜き開 50は、耐火シート47が消火ガスによって膨ら んだ後、耐火シート47の先端部から消火ガス 外部に抜くための穴である。ガス抜き開口5 0は、耐火シート47の先端部に6つ設けられて る。このガス抜き開口50の大きさ及び個数は 、供給配管46を介して耐火シート47に供給さ る消火ガス圧に応じて設定される。具体的 は、消火ガス圧が高い場合は、耐火シート47 が破裂しないように、ガス抜き開口50の大き 及び個数を増やす。消火ガス圧が低い場合 、耐火シート47が破裂するおそれは低いの 、ガス抜き開口50の大きさ及び個数を減らす 。これにより、耐火シート47が消火ガスで膨 まされる際に内圧が異常に高くならないよ に、かつ耐火シート47を速やかに広げる圧 を保つことができるように調整されている 具体的には、火災発生を検知した消火装置34 が作動する数十秒の間に、耐火シート47が破 することなく確実に膨らんで下部開口部32 塞ぐことができる圧力に保つことができる うに調整されている。ガス抜き開口50は、四 角形の穴で構成されている。なお、ガス抜き 開口50としては、多角形の穴、丸い穴等の種 の形状の穴でもよく、角張らせたU字状、丸 みを持たせたU字状、鉤裂き状、直線状等の ットでもよい。巻き取られた耐火シート47が 完全に開ききった後に内部が異常な高圧にな らないで内部の気体を放出できる穴であれば よい。ガス抜き開口50の設置位置も、耐火シ ト47の先端部に限らなくてもよい。耐火シ ト47が完全に開ききった後に内部が異常な高 圧にならないで内部の気体を確実に放出でき る位置であればよく、この機能を果たす位置 であれば、供給配管46に近い位置でもよい。

 耐火シート47の先端部には、棒材51が取り 付けられている。この棒材51は、耐火シート4 7を巻き取るときの芯材及び耐火シート47を広 げたときの錘として機能するための部材であ る。棒材51は丸棒状に形成され、耐火シート4 7が開く際に転がってスムーズに開くように っている。耐火シート47は、待機状態のとき 、この棒材51に巻き取られる状態で丸められ 収納箱48内に収納されている。なお、耐火 ート47は、丸めないで蛇腹状に畳んでもよい 。他の形式で畳んでもよい。スムーズに開く ことができるように畳まれていればよい。棒 材51は、耐火シート47の先端部に設けること 、耐火シート47を効率的に巻き取ることがで きるが、耐火シート47の先端部に設けない場 もある。棒材51を耐火シート47の途中に設け て、耐火シート47をその先端部から巻き取っ 棒材51を途中で一緒に巻き取ったり、棒材51 を中心のその前後の耐火シート47を巻き取っ りするようにしてもよい。耐火シート47の 央付近に棒材51を設けると、耐火シート47が がった後で、棒材51が錘として耐火シート47 の中央部を押さえることができる。

 収納箱48は、棒材51に巻き取られた耐火シ ート47を棒材51ごと内部に収納して仮止めす ためのシート材仮止め手段である。収納箱48 は、図1,4,5,6,8に示すように、棒材51に巻き取 れた耐火シート47がそのまま収納できる寸 の容器本体53と、この容器本体53の開口を塞 蓋板54とから構成されている。耐火シート47 は、広げた状態での一端部が容器本体53内に 持された状態で、先端部の棒材51を中心に き取られて容器本体53内に収納される。蓋板 54は、その上端部が容器本体53の上部に回動 能に取り付けられ、耐火シート47が膨らんで 広がるときに、この耐火シート47によって押 開かれるようになっている。蓋板54の下端 は、耐火シート47が丸められて容器本体53に 納された状態で、蓋板54が容易に開かない うに蓋板仮止め部55で簡易的に固定されてい る。この蓋板仮止め部55としては、図8に示す ようにマグネット56で蓋板54を容器本体53に軽 く固定したり、図9に示すようにスプリング57 で蓋板54を容器本体53に軽く引っ張って固定 たりする。これにより、耐火シート47が膨ら んで広がるときに、この耐火シート47によっ 蓋板54が押されて容易に開くようになって る。容器本体53及び蓋板54は、不燃性及び耐 性を有する材料で構成されている。具体的 は、ステンレス等の金属で構成されている

 以上のように構成された風力発電機用ナ ル11は次のように作用する。

 通常の発電動作中などにおいて、発電機1 8、トランス28等の異常な発熱や落雷により、 ナセル11内に火災が発生した場合、消火装置3 4の制御盤39は、火災検知センサで火災を検知 して、消火剤貯蔵容器35の開放器を作動させ 開放弁を開き、消火ガスを噴射ヘッド37か 収納室22に噴射させる。

 これと同時に、消火ガスが開口封鎖装置4 1の供給配管46を介して耐火シート47に供給さ て、この耐火シート47を押し広げる。これ より、耐火シート47は、丸められた状態(図5 状態)から膨らんでいく。これにより、収納 箱48の蓋板54が押し開かれて耐火シート47が広 がる。消火ガスの噴射が終了すると、耐火シ ート47内の消火ガスがガス抜き開口50から抜 て耐火シート47が下部開口部32を覆う。ガス き開口50から抜けた消火ガスは収納室22内に 充満して再利用される。この状態で、耐火シ ート47の基端部は収納箱48で、先端部は棒材51 で支持されて、下部開口部32を封鎖する。

 これにより、下部開口部32からの気体の 入りがほとんどなくなって、収納室22内での 通気性が悪くなる。これにより、収納室22内 噴射された消火ガスが、収納室22内に充満 た状態で各開口部30,32から外部に漏れること が少なくなり、収納室22内の消火ガス濃度を く維持することができる。この結果、火災 効率的に消火することができる。

 以上のように、開口封鎖装置41を、消火 スで膨らむ耐火シート47を丸めて収納箱48に 納した構成にして、動力源として既存の消 ガスを利用し、新たな装置を使用しないた 、装置の大幅な小型化を図ることができ、 力発電機のナセル11等の設置スペースが限 れた空間に確実に設置することができるよ になる。

 また、既存のナセル11等のように、内部 新たな装置を設置するスペースがほとんど いような場所でも、開口封鎖装置41を容易に 設置することができる。

 ナセル11のような通気性のよい空間での 災に対して、消火剤放出時に簡易な手段で 口部を封鎖して消火剤濃度の低下を防止で るため、火災を効率的に消火することがで る。

 また、煙及び炎の広がりを抑えて他の部 への延焼を防止することもできる。ここで 、収納室22しかないが、複数の部屋がある 合は、開口部を伝って煙りや炎が広がるの 防止することができる。

 前記実施形態では、シート材仮止め手段 して収納箱48を設け、丸めた耐火シート47を 収納箱48に収納したが、チェーン等の紐材で めた耐火シート47を固定するようにしても い。例えば、図10~12に示すように、チェーン 61と、マグネット62とからシート材仮止め手 を構成してもよい。チェーン61の一端は、取 付ステー63に固定されている。チェーン61の 端にはマグネット62が取り付けられ、取付ス テー63に吸着されて、耐火シート47を仮止め る。これにより、火災が発生して消火剤貯 容器35から消火ガスが耐火シート47に供給さ て耐火シート47が広がると、マグネット62が 取付ステー63から離れてチェーン61による支 が解除される。これにより、耐火シート47は 、チェーン61で支持された状態から容易に広 ることができる。

 前記実施形態では、下部開口部32の周囲 は特に耐火シート47の棒材51を支持する手段 設けなかったが、図13に示すように、耐火 ート47が開ききった状態で棒材51が位置する 分に、棒材51が嵌る長溝65を設けてもよい。 長溝65を設けることで、耐火シート47が開い とき棒材51が長溝65に嵌って、下部開口部32 挟んだ両側から耐火シート47を確実に支持す ることができる。

 また、長溝65の代わりにマグネットを用 てもよい。図14に示すように、耐火シート47 開ききった状態で棒材51が位置する部分に して、マグネット66を設ける。このとき、棒 材51は、マグネット66に吸着されるように、 性体で構成する。これにより、耐火シート47 が開いたとき棒材51がマグネット66に吸着さ て、下部開口部32を挟んだ両側から耐火シー ト47を確実に支持することができる。

 また、長溝65、マグネット66の代わりにフ ックを用いてもよい。図15に示すように、耐 シート47の先端部の角等に係止穴67を設け、 耐火シート47が開ききった状態で係止穴67に 応する位置に面して、フック68を設ける。フ ック68には、スプリング69で支持された返し 70を設ける。この返し片70は、スプリング69 軽く支持され、容易に畳まるようになって る。これにより、耐火シート47が開いたとき 、棒材51がフック68を越えて係止穴67がフック 68に嵌合する。これにより、返し片70が係止 67の縁で畳まれて、係止穴67の反対側で開い 、係止穴67とフック68とを互いに抜けないよ うに結合する。これにより、下部開口部32を んだ両側から耐火シート47を確実に支持す ことができる。

 また、面ファスナーを用いてもよい。即 、フック状に起毛された一方と、ループ状 起毛された他方からなり自在に貼り付けた 剥がしたりできる面ファスナーを用いても い。具体的には図16に示すように、耐火シ ト47の周囲の位置と、この周囲に対応するナ セル11側の位置に、面ファスナー72をそれぞ 設ける。これにより、耐火シート47が開いた とき、耐火シート47側とナセル11側の面ファ ナー72が互いに絡まって結合する。これによ り、下部開口部32の周囲から耐火シート47を 実に支持することができる。

 また、支持棒を用いてもよい。具体的に 図17、18に示すように、開いた状態の耐火シ ート47の上側を覆うように支持棒73を設ける これにより、耐火シート47が開いたとき、耐 火シート47の上側を支持棒73で覆って支持す 。これにより、下部開口部32の周囲から耐火 シート47を確実に支持することができる。

 さらに前記実施形態では、耐火シート47 先端の棒材51を丸棒状にしたが、角棒状等の 他の形状でもよい。例えば、棒材51を四角棒 にすると、耐火シート47の先端側の支持を 定させることができる。四角棒状の場合、 がらないでその場に止まるため、基端側を 納箱48で支持された耐火シート47が、下部開 部32を跨いで広がって先端側の四角棒状の 材51で支持されると、棒材51がずれずに耐火 ート47の先端部を支持するため、風の強い でも、耐火シート47がめくれずに下部開口部 32を封鎖することができる。四角棒状の棒材5 1としては、消火ガスで耐火シート47が広がる のを妨げない範囲で、重くすることが望まし い。

 前記実施形態では、供給配管46には、特 減圧弁を設けなかったが、消火ガスの圧力 高くて耐火シート47が破裂する可能性がある 場合は、供給配管46に減圧弁を設けて耐火シ ト47の供給される消火ガスの圧力を調整す 。

 前記実施形態では、耐火シート47を膨ら せるガスとして消火ガスを用いたが、消火 貯蔵容器35を開放する為の起動ガスや、又は 消火剤貯蔵容器35を加圧する為のガス又は専 のガスを用いても良い。専用のガスを用い 場合でも、耐火シート47を膨らませるのに 要なガス量はそれほど多くないため、ガス 納容器もあまり大きなものを必要とせず、 納箱48の周囲に嵩張らないように取り付ける ことができる。このガス収納容器を耐火シー ト47に接続し、その途中に前記消火ガスで開 する開放弁を設ける。この開放弁は、供給 管46に接続して消火剤貯蔵容器35から放出さ れる消火ガスの圧力で弁が開くように設定し ておく。

 前記実施形態では、耐火シート47の形状 四角形にしたが、封鎖対象の下部開口部32を 覆うことができる形状であればよい。このた め、四角形に限らず、円形や多角形状でもよ い。下部開口部32の形状に合わせる場合も、 記実施形態のように下部開口部32が丸い場 は丸く、四角い場合は四角く、他の形状の 合はその形状に合わせて形成してもよい。

 前記実施形態では、開口封鎖装置41を収 室22の下部開口部32に設ける場合を例に説明 たが、開口封鎖装置41の設置位置は、下部 口部32に限らず、前方開口部30等の他の位置 もよい。縦の前方開口部30に設置する場合 、棒材51がおもりになって耐火シート47を支 する。

 前記実施形態では、開口封鎖装置41を風 発電機用のナセル11に設置した場合を例に説 明したが、ナセル11に限らず、他の装置でも い。開口封鎖装置41は小型で嵩張らないた 、僅かなスペースしかない装置でも簡単に り付けることができる。

 前記実施形態では、開口封鎖装置41を通 用の下部開口部32に設けたが、通気用でない 開口であってもよい。消火ガスが流出する可 能性のある開口であれば封鎖する必要がある ため、そのような開口全てに開口封鎖装置41 設けることができる。

 前記実施形態では、耐火シート47を1枚の 状に形成したが、図19に示すように、耐火 ート47の途中に固定部75を設けてもよい。こ 固定部75は、耐火シート47の上側シート部と 下側シート部とを部分的に固定してあまり膨 らまないようにするための留め具である。固 定部75としては具体的には、ワイヤ、紐、リ ット等を用いることができる。これにより ガスで耐火シート47を膨らませる際に、あ り多くの量のガスを使わずに耐火シート47を 広げることができる。

 また、図20に示すように、耐火シート47を 縦に仕切っていくつかの円柱状の柱筒76を作 、この部分だけにガスを供給するようにし もよい。柱筒76という僅かな体積の円柱部 に高圧のガスを供給することで、僅かなガ で効率的に耐火シート47を広げることができ る。また、ガス抜き開口50を設けないで、柱 76に供給したガスを抜かずにそのまま維持 て、柱筒76を、耐火シート47全体を支持する めの支持棒として機能させるようにしても い。これにより、耐火シート47が一枚板に い状態になり、効率的に下部開口部32を塞ぐ ことができる。この場合、柱筒76の先端部を 定するようにしてもよい。また、柱筒76に 止弁と圧力調整弁とを設けて、柱筒76が硬い 支持棒として機能し続けるようにしてもよい 。柱筒76の設置位置も、図20に限らず、耐火 ート47の周縁部のみに設けたり、図20の2本と 共に耐火シート47の両側の周縁部にも設けて 計4本設けたり、耐火シート47の全体に多数 けたりすることができる。

 また、前記各変形例を2つ以上組み合わせ るようにしてもよい。