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Patent Searching and Data


Title:
OPTICAL MODULE AND METHOD FOR ASSEMBLING THE SAME
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/123313
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is an optical module wherein a resin material is prevented from entering an optical path and a photoelectric conversion element is fixed with the highly reliable resin material, while ensuring transparency of the optical path. An optical module (100) is provided with a photoelectric conversion element (31), and an optical ferrule (33) wherein the photoelectric conversion element (31) is arranged on one end surface (43) and an optical fiber inserting hole (45) is formed at a position corresponding to an active layer (39) of the photoelectric conversion element (31) is formed so as to penetrate the optical ferrule. A resin material (49) is applied and cured between the photoelectric conversion element (31) and the optical ferrule (33). An opening section (51) of an optical fiber inserting hole (45) formed on the one end surface (43) of the optical ferrule (33) is covered with a transparent substance (53) which is brought into contact with the active layer (39) for preventing the resin material (49) from entering. The transparent substance (53) can be in a state of sheet or grease. The sheet or the grease can be separately arranged corresponding to each of the optical fiber inserting holes (45).

Inventors:
SAKURAI WATARU (JP)
TAMURA MITSUAKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/056990
Publication Date:
October 08, 2009
Filing Date:
April 03, 2009
Export Citation:
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Assignee:
SUMITOMO ELECTRIC INDUSTRIES (JP)
SAKURAI WATARU (JP)
TAMURA MITSUAKI (JP)
International Classes:
G02B6/42; H01L31/0232; H01S5/022
Domestic Patent References:
WO2005050273A12005-06-02
Foreign References:
JP2005189604A2005-07-14
JP2005189605A2005-07-14
JP2001127312A2001-05-11
JP2006059867A2006-03-02
JP2005331879A2005-12-02
JP2001159724A2001-06-12
Attorney, Agent or Firm:
NAITO, Teruo (JP)
Teruo Naito (JP)
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Claims:
 光電変換素子と、該光電変換素子を一端面に装備し、該光電変換素子の活性層に対応する位置に光ファイバ挿通孔を貫通形成した光フェルールとを備え、前記光電変換素子と前記光フェルールの間に樹脂材が充填硬化される光モジュールであって、
 前記光フェルールの一端面に形成される前記光ファイバ挿通孔の開口部が、前記活性層に接し前記樹脂材の浸入を阻止する透明な物質で覆われたことを特徴とする光モジュール。
 請求項1記載の光モジュールであって、
 前記透明な物質がシート又はグリースであることを特徴とする光モジュール。
 請求項2記載の光モジュールであって、
 前記光ファイバ挿通孔が複数成形され、前記シート又はグリースが該複数の光ファイバ挿通孔のそれぞれに応じて個別に設けられたことを特徴とする光モジュール。
 請求項2記載の光モジュールであって、
 前記光ファイバ挿通孔が複数成形され、前記シート又はグリースが該複数の光ファイバ挿通孔のそれぞれに共通に設けられたことを特徴とする光モジュール。
 請求項1記載の光モジュールであって、
 前記光ファイバ挿通孔に光ファイバが挿通されたことを特徴とする光モジュール。
 請求項1記載の光モジュールであって、
 前記光モジュールの一端面に形成した電極に、前記光電変換素子のバンプが前記透明な物質を貫通して電気的に接続されたことを特徴とする光モジュール。
 請求項1記載の光モジュールであって、
 前記樹脂材が、熱膨張率を抑える調整粒子材の混入された接着剤であることを特徴とする光モジュール。
 請求項1記載の光モジュールであって、
 前記光電変換素子の全てと該光電変換素子と前記光フェルールの間を含む少なくとも前記光フェルールの一部分が、モールド樹脂にて覆われたことを特徴とする光モジュール。
 請求項8記載の光モジュールであって、
 前記モールド樹脂が、前記樹脂材であることを特徴とする光モジュール。
 光フェルールの一端面に形成される光ファイバ挿通孔の開口部を透明な物質で覆う工程と、
 前記光フェルールの一端面に光電変換素子を接続固定する工程と、
 前記光電変換素子と前記光フェルールの一端面の間に樹脂材を充填する工程と、
 を実施することを特徴とする光モジュールの組立方法。
 光フェルールの一端面に形成される光ファイバ挿通孔の開口部を透明な物質で覆う工程と、
 前記光フェルールの一端面に光電変換素子を接続固定する工程と、
 前記光ファイバ挿通孔に光ファイバを挿通する工程と、
 前記光電変換素子の全てと該光電変換素子と前記光フェルールの間を含む少なくとも前記光フェルールの一部分をモールド樹脂で覆う工程と、
 を実施することを特徴とする光モジュールの組立方法。
Description:
光モジュール及びその組立方法

 本発明は、光ファイバと光電変換素子を 接光結合させる光モジュール及びその組立 法に関し、特に、光電変換素子と光フェル ルの間隙における樹脂材充填構造の改良技 に関する。

 LSI間信号の高速化に伴い、電気による伝 ではノイズ、消費電力増加を解消すること 困難となってきている。そこで、近年、LSI を、電磁障害や周波数依存性損失が殆どな 光通信で伝送する試みがなされている。例 ば特許文献1に開示される光電変換ヘッダー (光モジュール)は、発光素子(例えば、VCSEL:Ver tical Cavity Surface Emitting Laserなど)又は受光 子(光電変換素子)と、この光電変換素子を装 備して光ファイバの挿入されるリードインサ ート成型フェルールを備え、光電変換素子と 光ファイバを直接光結合可能としている。

 この光モジュール1は、図5に示すように リードインサート成型フェルール3に光ファ バ(又は光導波路)5を挿入する貫通穴(光ファ イバ挿通孔)7を持ち、光ファイバ5を挿入する ことで位置決めされるように光電変換素子9 装備されている。図中、11はフェルール3上 パターン形成した電気配線(引き出し電極)、 13はAuバンプ、15は光素子アンダーフィル材及 び光ファイバの接着剤としての透明樹脂、17 活性層を示す。

 この光モジュール1の製造は、図6(a)に示 ように、まず、電極11及び光素子搭載面を有 するフェルール3に光電変換素子9の搭載を行 。電極11への接続は、例えばAuバンプ13の加 圧着を用いる。次に、図6(b)に示すように、 フェルール3に光ファイバ5を挿入する。光フ イバ5の挿入は、押圧センサ付きのマイクロ メータなど挿入圧力のモニタが可能な装置を 用い、光ファイバ5が所定挿入距離に対する 入圧となったポイントで光ファイバ5の挿入 停止する。図6(c)に示すように、最後に、熱 硬化樹脂や紫外線硬化樹脂からなる透明樹脂 15の固化を行う。

 このように光ファイバ5を挿入することで 構成された光モジュール1は、例えば放熱板 兼ねた実装基板18に実装され、不図示の光素 子駆動IC(ドライバ、レシーバなど)とボンデ ングワイヤで接続されて回路基板上に組み まれる。この光モジュール1によれば、基板 装されるフェルール3に光ファイバ5が直接 入接続されているので、小型化、低コスト が期待できる。

日本公開特許:特開2006-59867号公報

 ところで、光ファイバ端面の反射光はVCSE Lの光共振モードに結合して戻り光雑音を発 させる場合がある。従来の光モジュール1は この問題を抑制するために、光ファイバ5と 光電変換素子(VCSEL)9との間隙に光ファイバ5の 屈折率に近い透明材料15を充填していた。ま 、透明樹脂15は、光ファイバ5が外力によっ 微少振動することを抑制する効果も有して た。さらに、透明樹脂15は光電変換素子9と ェルール3の熱膨張特性の差を緩衝する効果 も有していた。このため、透明樹脂15には透 な微粒子フィラー(例えば平均粒径数μm~数10 μmのシリカや粉砕石英など)を混合させるこ が開示されている。即ち、透明な微粒子フ ラーの混合率を調整して透明樹脂15の平均的 、あるいは等価的熱膨張特性を、光ファイバ 5や光電変換素子9に整合、あるいはそれらの 間値とすることで、熱応力(熱歪)緩和効果 高めることが記載されている。

 しかしながら、上記光モジュール1は、傾 斜構造のみにより活性層17と光ファイバ5の干 渉を回避し、光ファイバ5の挿入工程前には 明樹脂15が存在しないため、例えば図7に示 ように、光ファイバ5に切り込み19を入れ、 げ応力をかけて切断する劈開により接続端5a の端面形成を行う場合において、接続端5aに 生した突起21や、接続端面研磨後の凸部等 活性層17と干渉する虞が残った。つまり、活 性層17との間に遮蔽部材が何ら介在しない不 があった。このことも起因し、上記のよう 光ファイバ5の挿入停止を厳密に管理しなけ ればならず、光ファイバ5の組立作業性を低 させていた。

 一方で、透明樹脂15を光ファイバ5の挿入前 充填すれば、光ファイバ挿通孔7の開口部に 透明樹脂15が浸入することとなり、光ファイ 5が挿入不能となった。また、透明樹脂15は 外力に対する補強材として、また、熱応力( 熱歪)緩和効果を高める調整部材としての作 を有しつつ、屈折率も光ファイバ5と同等の のとしなければならず、微粒子フィラーが 合されたもので、これらを同一材料で達成 ることは材料の選択自由度を低下させた。
 また、上記光モジュール1は、活性層17との に何ら遮蔽部材の無いことから、光ファイ 5がユーザ側にて挿入される光ファイバ後組 立用の光モジュールとしては不適当であった 。

 本発明は上記状況に鑑みてなされたもの 、その目的は、樹脂材が光路に浸入するこ を防止でき、光路の透明性を確保しつつ、 頼性の高い樹脂材で光電変換素子を固定で 、しかも、光ファイバ後組立用の光モジュ ルとしても使用可能な光モジュール及びそ 組立方法を提供することにある。

 本発明に係る上記目的は、下記構成により 成される。
(1) 光電変換素子と、該光電変換素子を一端 に装備し、該光電変換素子の活性層に対応 る位置に光ファイバ挿通孔を貫通形成した フェルールとを備え、前記光電変換素子と 記光フェルールの間に樹脂材が充填硬化さ る光モジュールであって、
 前記光フェルールの一端面に形成される前 光ファイバ挿通孔の開口部が、前記活性層 接し前記樹脂材の浸入を阻止する透明な物 で覆われたことを特徴とする光モジュール

 この光モジュールによれば、後工程で塗 するチップ補強用の樹脂材(接着剤)が光路 浸入することを防止できる。透明な物質が 性層に接して開口部を覆うので、光ファイ と活性層の間に光路が予め確保され、チッ 補強用の樹脂材が透明性を有する必要が無 なる。

(2) (1)の光モジュールであって、
 前記透明な物質がシート又はグリースであ ことを特徴とする光モジュール。

 この光モジュールによれば、開口部への 明な物質の着設作業が容易となる。シート あれば粘着層による容易な着設が可能とな 。グリースであれば塗布による容易な着設 可能となる。また、シート又はグリースの 性にて光ファイバ挿入組立時の衝撃を吸収 きる。

(3) (2)の光モジュールであって、
 前記光ファイバ挿通孔が複数成形され、前 シート又はグリースが該複数の光ファイバ 通孔のそれぞれに応じて個別に設けられた とを特徴とする光モジュール。

 この光モジュールによれば、各光ファイ 挿通孔を覆うシート又はグリース同士の間 空間が形成され、その空間に樹脂材が充填 れることから、光電変換素子と光フェルー の接合面積を大きくして、固定強度を高め ことができる。

(4) (2)の光モジュールであって、
 前記光ファイバ挿通孔が複数成形され、前 シート又はグリースが該複数の光ファイバ 通孔のそれぞれに共通に設けられたことを 徴とする光モジュール。

 この光モジュールによれば、複数の光フ イバ挿通孔を一つのシート又はグリースに 一度に覆え、組立作業が容易となる。

(5) (1)~(4)のいずれか1つの光モジュールであ て、
 前記光ファイバ挿通孔に光ファイバが挿通 れたことを特徴とする光モジュール。

 この光モジュールによれば、光ファイバ 透明な物質を介して活性層に当接され、光 ァイバ先端の突き当てによる活性層に破損 ない高信頼性の光ファイバ組立済み光モジ ールが得られる。

(6) (1)~(5)のいずれか1つの光モジュールであ て、
 前記光モジュールの一端面に形成した電極 、前記光電変換素子のバンプが前記透明な 質を貫通して電気的に接続されたことを特 とする光モジュール。

 この光モジュールによれば、透明な物質 着設位置の制約がなくなり、作業性が向上 る。例えば、光フェルールの一端面全域に 明な物質を着設することも可能となる。こ 場合、樹脂材は、光電変換素子と光フェル ルの間隙を覆うように設けられる。

(7) (1)~(6)のいずれか1つの光モジュールであ て、
 前記樹脂材が、熱膨張率を抑える調整粒子 の混入された接着剤であることを特徴とす 光モジュール。

 この光モジュールによれば、樹脂材と調 粒子材の混合率を調整して樹脂材の平均的 あるいは等価的熱膨張特性を、光ファイバ 光電変換素子に整合、あるいはそれらの中 値とすることで、熱応力(熱歪)緩和効果が められる。

(8) (1)~(7)のいずれか1つの光モジュールであ て、
 前記光電変換素子の全てと該光電変換素子 前記光フェルールの間を含む少なくとも前 光フェルールの一部分が、モールド樹脂に 覆われたことを特徴とする光モジュール。

 この光モジュールによれば、光電変換素 と光フェルールに渡ってモールド樹脂が被 され、光電変換素子、光フェルール及び光 ァイバがより強固な一体固定構造となる。

(9) (8)の光モジュールであって、
 前記モールド樹脂が、前記樹脂材であるこ を特徴とする光モジュール。

 この光モジュールによれば、単一の樹脂 を使用して、光電変換素子と光フェルール 間隙への充填、光電変換素子と光フェルー に渡るモールド被覆が可能となり、使用樹 材の種類、及び製造工程数を減らすことが きる。

(10) 光フェルールの一端面に形成される光フ ァイバ挿通孔の開口部を透明な物質で覆う工 程と、
 前記光フェルールの一端面に光電変換素子 接続固定する工程と、
 前記光電変換素子と前記光フェルールの一 面の間に樹脂材を充填する工程と、
 を実施することを特徴とする光モジュール 組立方法。

 この光モジュールの組立方法によれば、 脂材を充填しても、樹脂材が透明な物質に って遮られ、光ファイバ挿通孔に浸入する とがない。開口部が透明な物質にて覆われ いるので、浸入を気にせずに樹脂材の充填 行うことができ、高い固定強度を得ること できる。

(11) 光フェルールの一端面に形成される光フ ァイバ挿通孔の開口部を透明な物質で覆う工 程と、
 前記光フェルールの一端面に光電変換素子 接続固定する工程と、
 前記光ファイバ挿通孔に光ファイバを挿通 る工程と、
 前記光電変換素子の全てと該光電変換素子 前記光フェルールの間を含む少なくとも前 光フェルールの一部分をモールド樹脂で覆 工程と、
 を実施することを特徴とする光モジュール 組立方法。

 この光モジュールの組立方法によれば、 脂材を充填しても、樹脂材が透明な物質に って遮られ、光ファイバ挿通孔に浸入する とがない。開口部が透明な物質にて覆われ いるので、浸入を気にせずに樹脂材の充填 行うことができ、高い固定強度を得ること できる。光ファイバが透明な物質を介して 性層に当接され、光ファイバ先端の突き当 による活性層に破損のない高信頼性の光フ イバ組立済み光モジュールが得られる。光 変換素子、光フェルール及び光ファイバが り強固な一体固定構造に形成できる。

 本発明に係る光モジュールによれば、光 ェルールの一端面に形成される光ファイバ 通孔の開口部を、活性層に接し樹脂材の浸 を阻止する透明な物質にて覆ったので、後 程で塗布するチップ補強用の樹脂材(接着剤 )が光路に浸入することを防止できる。樹脂 は信頼性を確保する目的で熱膨張係数を抑 る調整粒子材を含んでおり、高い信頼性を 保する上で透明でなくともよく、それによ 、材料選択の自由度が高められている。活 層と開口部の間に透明な物質が介在するこ で、光路の透明性を確保しつつ、信頼性の い樹脂材で光電変換素子を固定することが きる。また、透明な物質が開口部に設けら ることで、光ファイバがユーザ側にて挿入 れる光ファイバ後組立用の光モジュールと て使用されても、光ファイバが活性層に当 る素子破損を防止できる。

 本発明に係る光モジュールの組立方法に れば、光フェルールの一端面に形成される ファイバ挿通孔の開口部を透明な物質で覆 、光フェルールの一端面に光電変換素子を 続固定した後、光電変換素子と光フェルー の一端面の間に樹脂材を充填するので、樹 材を充填しても、樹脂材が透明な物質によ て遮られ、光ファイバ挿通孔に浸入するこ がない。この結果、光路の透明性を確保し つ、信頼性の高い樹脂材で光電変換素子を 定した光ファイバ後組立用の光モジュール 得ることができる。

本発明に係る光モジュールの断面図で る。 図1に示した光フェルールの一端面に着 設される透明な物質の例を(a)(b)で表した正面 図である。 図1に示した光モジュールの組立方法を 説明する製造工程図である。 モールド樹脂に樹脂材を使用した変形 の断面図である。 従来の光モジュールの断面図である。 図5に示した従来の光モジュールの組立 方法を説明する製造工程図である。 光ファイバの切断方法を説明する側面 である。

 以下、本発明に係る光モジュール及びその 立方法の好適な実施の形態を図面を参照し 説明する。
 図1は本発明に係る光モジュールの断面図、 図2は図1に示した光フェルールの一端面に着 される透明な物質の例を(a)(b)で表した正面 である。
 光モジュール100は、光電変換素子31と、リ ドインサート成型フェルール(以下、単に「 フェルール」と称す。)33とを備えた光ファ バ後組立用の光モジュールを構成する。な 、本発明に係る光モジュールは、後述する うに、光ファイバ35(図3参照)を備えた光フ イバ組立済み光モジュールを構成するもの あってもよい。

 光電変換素子31としては、例えば、VCSEL、 PD(photodiode)等が用いられる。光電変換素子31 結合面37には複数の活性層39が配置される。 性層39は、この活性層39に沿って配設される 複数のAuバンプ41を接続端子とする。

 光フェルール33は、ポリエステル樹脂、PP S樹脂およびエポキシ樹脂のいずれかを含む 料で形成され、結合面43には光ファイバ35を 置決め保持する複数の光ファイバ挿通孔45 活性層39に応じて配置されている。光フェル ール33の結合面43にはバンプ41に接続される複 数の電気回路である引き出し電極47が並設さ 、電極47は結合面43に隣接する交差面に延出 して連続形成される。

 光電変換素子31のバンプ41は、光フェルー ル33の電極47に固定される。固定は超音波に る加熱圧着にて行うことができる。光モジ ール100は、電極47が接触するように上面を回 路基板等に実装することにより、電極47を介 て光電変換素子31に対して容易な電気供給 信号取り出しを可能としている。結合面43に 光電変換素子31を装備した光フェルール33の ファイバ挿通孔45に挿入される光ファイバ35( 図3参照)は、光電変換素子31の活性層39に光学 的に接続されるようになっている。光電変換 素子31と光フェルール33の結合面43の間には樹 脂材(接着剤)49が充填硬化される。つまり、 電変換素子31は、バンプ41と樹脂材49にて光 ェルール33に固定される。本発明は、この光 電変換素子31と光フェルール33の間隙におけ 樹脂材充填構造に特徴を有している。

 すなわち、光フェルール33の結合面43に形 成される光ファイバ挿通孔45の開口部51が、 性層39に接し樹脂材49の浸入を阻止する透明 物質53で覆われている。透明な物質53は、シ ート又はグリースとすることができる。透明 な物質53にシート又はグリースが用いられる とで、透明な物質53を開口部51へくっつける ように設ける(着設)作業が容易となる。すな ち、シートであれば粘着層による容易な着 が可能となる。また、グリースであれば塗 による容易な着設が可能となる。透明な物 53に、シート又はグリースを使用すること 、これらの弾性にて光ファイバ挿入組立時 衝撃を吸収できる。シートの材質としては クリル系、シリコーン系、スチレン系、オ フィン系、エポキシ系、ポリイミド、ポリ ステル、ポリカーボネート、ポリスルフォ 、ポリエーテルスルフォンを挙げることが きる。また、グリースとしてはシリコーン を挙げることができる。

 以下、透明な物質53がシートである場合 例に説明する。シート53は、図2(a)に示すよ に、複数の光ファイバ挿通孔45のそれぞれに 応じて個別に設けることができる。シート53 個別に設けられることで、シート53同士の に空間が形成され、その空間に樹脂材49が充 填されることから、光電変換素子31と光フェ ール33の接合面積を大きくして、固定強度 高めることができる。

 また、シート53は、図2(b)に示すように、 数の光ファイバ挿通孔45のそれぞれに共通 設けられるものであってもよい。複数の光 ァイバ挿通孔45を一つのシート53にて一度に え、組立作業が容易となる。

 シート53は、特許文献1に開示されるよう 、戻り光雑音の抑制機能を有することが好 しい。シート53の屈折率を、光ファイバ35の 屈折率と一致させることで、境界での反射光 を低減し、VCSELの雑音レベルを低下させ、安 した光伝送を行うことができる。

 また、樹脂材49は、熱膨張率を抑える調 粒子材の混入された接着剤であることが好 しい。樹脂材49と調整粒子材の混合率を調整 して、樹脂材49の平均的、あるいは等価的熱 張特性を、光ファイバ35や光電変換素子31に 整合、あるいはそれらの中間値とすることで 、熱応力(熱歪)緩和効果を高めることができ 。

 光モジュール100は、光フェルール33の結 面43に形成した電極47に、光電変換素子31の ンプ41がシート53を貫通して電気的に接続さ たものとすることができる。このような構 によれば、シート53の着設位置の制約がな なり、作業性が向上する。例えば、光フェ ール33の結合面43全域にシート53を着設する とも可能となる。この場合、樹脂材49は、光 電変換素子31と光フェルール33の間隙を覆う うに設けられる。

 光電変換素子31の全てと、光電変換素子31 と光フェルール33の間を含む少なくとも光フ ルール33の一部分と、光ファイバ位置決め 品は、樹脂材49あるいはモールド樹脂55(図4 照)にて覆うことかできる。図例では光ファ バ位置決め部品として、モールド樹脂55が 用されている。光ファイバ位置決め部品は 専用の固定ブロック57等であってもよく、こ の場合には固定ブロック57がモールド樹脂55 て固定されることとなる。このように、光 変換素子31と光フェルール33と光ファイバ位 決め部品(固定ブロック57)に渡ってモールド 樹脂55が被覆され、光電変換素子31、光フェ ール33及び光ファイバ35がより強固な一体固 構造となる。

 なお、図4では光ファイバ35が挿入された ファイバ組立済み光モジュール100Aを示すが 、モールド樹脂55による一体モールド構造は 図1に示すように、光ファイバ後組立用の光 モジュール100にも適用することができる。こ の場合、モールド樹脂55は、固定ブロック57 装着開口59(図1参照)を除いてモールドされる こととなる。

 モールド樹脂55は、樹脂材49を兼用するこ とができる。これにより、単一の樹脂材49を 用して、光電変換素子31と光フェルール33の 間隙への充填、光電変換素子31と光フェルー 33に渡るモールド被覆が可能となり、使用 脂材の種類、及び製造工程数を減らすこと できる。

 このように、上記の光モジュール100では 後工程で塗布するチップ補強用の樹脂材49 光路に浸入することを防止できる。シート53 が活性層39に接して開口部51を覆うので、光 ァイバ35と活性層39の間に光路が予め確保さ 、チップ補強用の樹脂材49が透明性を有す 必要が無くなる。

 また、上記のように、光モジュール100は 光ファイバ挿通孔45に光ファイバ35を挿通し た光ファイバ組立済み光モジュール100Aとし 構成してもよい。この場合、光ファイバ35と しては、石英系のマルチモードGI(Graded Index) ァイバの他、多成分ガラス系の光ファイバ 、プラスチック光ファイバを用いることが きる。光ファイバ35がシート53を介して活性 層39に当接され、光ファイバ先端の突き当て よる活性層39に破損のない高信頼性の光フ イバ組立済み光モジュール100Aが得られる。

 上記の光モジュール100によれば、光フェ ール33の結合面43に形成される光ファイバ挿 通孔45の開口部51を、活性層39に接し樹脂材49 浸入を阻止するシート53にて覆ったので、 工程で塗布するチップ補強用の樹脂材49が光 路に浸入することを防止できる。樹脂材49は 頼性を確保する目的で熱膨張係数を抑える 整粒子材を含んでおり、高い信頼性を確保 る上で透明でなくともよく、それにより、 料選択の自由度が高められている。

 活性層39と開口部51の間にシート53が介在 ることで、光路の透明性を確保しつつ、信 性の高い樹脂材49で光電変換素子31を固定す ることができる。また、シート53が開口部51 設けられることで、光ファイバ35がユーザ側 にて挿入される光ファイバ後組立用の光モジ ュール100Aとして使用されても、光ファイバ35 が活性層39に当たる素子破損を防止できる。

 次に、上記した光モジュールの組立方法を 明する。
 図3は図1に示した光モジュールの組立方法 説明する製造工程図、図4はモールド樹脂に 脂材を使用した変形例の断面図である。
 光モジュール100を組み立てるには、先ず、 3(a)に示すように、光フェルール33の結合面4 3に形成される光ファイバ挿通孔45の開口部51 、シート53で覆う。

 次に、図3(b)に示すように、光フェルール33 結合面43に、光電変換素子31を接続固定する 。
 光電変換素子31が固定されたなら、図3(c)に すように、光電変換素子31と光フェルール33 の結合面43の間に樹脂材49を充填する。
 これにより、光ファイバ後組立用の光モジ ール100の組立が完了する。

 また、光ファイバ組立済み光モジュール100A の組立では、図3(d)に示すように、引き続き 光ファイバ挿通孔45に光ファイバ35を挿通す 。
 光ファイバ35を挿通した後、固定ブロック57 を装着開口59に装着して光ファイバ35を固定 る。必要に応じモールド樹脂55にて被覆して 図4に示す光ファイバ組立済み光モジュール10 0Aの組立を完了する。

 この光モジュールの組立方法によれば、 脂材49を充填しても、樹脂材49がシート53に って遮られ、光ファイバ挿通孔45に浸入す ことがない。開口部51がシート53にて覆われ いるので、浸入を気にせずに樹脂材49の充 を行うことができ、高い固定強度を得るこ ができる。また、光ファイバ35がシート53を して活性層39に当接され、光ファイバ先端 突き当てによる活性層39に破損のない高信頼 性の光ファイバ組立済み光モジュール100Aが られる。モールド樹脂55にて覆われる光ファ イバ組立済み光モジュール100Aでは、光電変 素子31、光フェルール33及び光ファイバ35が り強固な一体固定構造に形成できる。

 したがって、光モジュールの組立方法に れば、光路の透明性を確保しつつ、信頼性 高い樹脂材49で光電変換素子31を固定した光 ファイバ後組立用の光モジュール100を得るこ とができる。

 なお、光ファイバ組立済み光モジュール1 00Aの組立方法としては、上記した組立が完了 した光ファイバ後組立用の光モジュール100の 光ファイバ挿通孔45に光ファイバ35を挿通す 代わりに、図3(b)に示した、光電変換素子31 接続固定した光フェルール33の光ファイバ挿 通孔45に、光ファイバ35を挿通する工程を実 した後、光電変換素子31の全てと該光電変換 素子31と光フェルール33の結合面43の間を含む 少なくとも光フェルール33の一部分をモール 樹脂55で覆う工程を実施して、組立を完了 るものであってもよい。

 本発明を詳細にまた特定の実施態様を参 して説明したが、本発明の精神と範囲を逸 することなく様々な変更や修正を加えるこ ができることは当業者にとって明らかであ 。本出願は2008年4月4日出願の日本特許出願( 特願2008-098139)に基づくものであり、その内容 はここに参照として取り込まれる。

31…光電変換素子、33…光フェルール、35… 光ファイバ、39…活性層、41…バンプ、43…結 合面(一端面)、45…光ファイバ挿通孔、47…電 極、49…樹脂材、51…開口部、53…シート(透 な物質)、55…モールド樹脂、57…固定ブロッ ク(光ファイバ位置決め部品)、100…光モジュ ル