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Patent Searching and Data


Title:
OPTICAL SWITCH ELEMENT AND OPTICAL SWITCH
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/107403
Kind Code:
A1
Abstract:
An optical switch element (SW) is provided with an optical fiber sensor which has a sensor section (SP) having a hetero core structure, and a switch member (1) which changes position thereof due to an external magnetic field, and changes, in noncontact with the sensor section (SP), the shape of a curved line formed by the optical fiber sensor in accordance with the position. The curvatures of the sensor section (SP) of the optical fiber sensor and portions in the vicinity thereof change when the switch member (1) changes the shape of the curved line formed by the optical fiber, and a transmission loss of a sensor beam corresponding to the curvature is generated. Thus, switch operation is performed in noncontact with the sensor section (SP).

Inventors:
HAMAOKA KAZUHIKO (JP)
KAMATA HITOSHI (JP)
SUZUKI SHIGEYUKI (JP)
WATANABE KAZUHIRO (JP)
SASAKI HIROYUKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/000942
Publication Date:
September 03, 2009
Filing Date:
March 02, 2009
Export Citation:
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Assignee:
SOKA UNIVERSITY (JP)
NIHON ELECTRIC WIRE & CABLE CO (JP)
TAMA TLO KABUSHIKI KAISHA (JP)
HAMAOKA KAZUHIKO (JP)
KAMATA HITOSHI (JP)
SUZUKI SHIGEYUKI (JP)
WATANABE KAZUHIRO (JP)
SASAKI HIROYUKI (JP)
International Classes:
H01H35/00; G02B6/02; G02B6/42; G02B26/02
Foreign References:
JPS61258131A1986-11-15
JP2005338361A2005-12-08
JPS58199304A1983-11-19
JP2004053816A2004-02-19
JPS61151503A1986-07-10
Attorney, Agent or Firm:
SATO & ASSOCIATES (JP)
Patent business corporation creation international patent firm (JP)
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Claims:
 コア及びコアの外周に積層されたクラッドを備え、伝送する光の一部の外界との相互作用を可能にする光透過部材を有し、前記光透過部材を含む範囲で所定の曲率の曲線を描くように配置され、入射端に光が入射されて出射端から前記光透過部材を通過した光を出射する光ファイバセンサと、
 外部磁界の作用によって位置が変動し、前記光透過部材に非接触で、前記位置に応じて前記光ファイバセンサの描く曲線の形状を変動させるスイッチ部材とを備え、
 前記スイッチ部材が前記光ファイバセンサの描く曲線の形状を変動させることにより、光ファイバセンサの前記光透過部材及びその近傍部分の曲率が変動し、前記外界との相互作用が前記曲率に応じて前記光ファイバセンサを伝送する光に対して生じるように構成されている光スイッチ素子。
 前記スイッチ部材を第1の位置で係止させる第1係止部材と、
 前記スイッチ部材を第2の位置で係止させる第2係止部材とを備え、
 前記スイッチ部材が前記第1の位置に係止された第1の状態と、前記スイッチ部材が前記第2の位置に係止された第2の状態とを有する請求項1に記載の光スイッチ素子。
 前記第1の位置又は前記第2の位置の少なくとも一方が調整可能である請求項2に記載の光スイッチ素子。
 前記スイッチ部材が板バネからなる請求項1から3のいずれか1項に記載の光スイッチ素子。
 前記板バネが断面L字形状の撓み防止構造を有する請求項4に記載の光スイッチ素子。
 前記光透過部材は、前記光ファイバのコア径と異なるコア径を有するヘテロコア部である請求項1から5のいずれか1項に記載の光スイッチ素子。
 前記光透過部材は、前記光ファイバのコアの屈折率あるいはクラッドの屈折率と同等の屈折率を持つ光透過部材である請求項1から5のいずれか1項に記載の光スイッチ素子。
 請求項1から7のいずれか1項に記載の光スイッチ素子と、
 前記光ファイバセンサの入射端に設けられた光源と、
 前記光ファイバセンサの出射端に設けられた受光部とを備える光スイッチ。
Description:
光スイッチ素子及び光スイッチ

 本発明は、光ファイバセンサを用いた光 イッチ素子、及びこれを備えた光スイッチ 関する。

 防爆領域などでは、スイッチの切り替え に火花が発生するおそれがあるので、電気 点を有するスイッチを用いることができな 。そのため、光を利用してオン/オフ状態を 切り替える光スイッチが用いられる。

 従来の光スイッチとして、例えば特許文 1を参照して、発光素子からの光を光ファイ バで防爆領域に導き、防爆領域に設けられた 遮光部を通過させ、光スイッチから戻ってく る出力光を光ファイバで防爆領域外へと導い て受光素子で受光し、受光した光量に応じて オン/オフ状態を判断するものが知られてい 。

 また、従来の光スイッチとして、2本の光 ファイバの端面同士を向かい合わせて両光フ ァイバ間に光を伝送させるように構成し、端 面同士を十分に合わせて2本の光ファイバ間 伝送する光の端面における損失を小さくし 状態と、端面同士をずらせて損失を大きく た状態とを、スイッチ部材の機械的な動作 より制御するものが知られている。この光 イッチでは、スイッチ部材の動作状況に応 て、2本の光ファイバを伝送する光量によっ オン/オフ状態を判別している。

 しかし、これら従来の光スイッチにおい は、スイッチ動作を実現するために、例え コア径が1mm程度の太い光ファイバが必要で り、さらにスイッチ動作が安定しないなど 欠点を有していた。

 そこで、特許文献2には、ヘテロコア型の 光ファイバセンサを用いた光スイッチが開示 されている。この光スイッチにおいては、ヘ テロコア構造のセンサ部と接触する円盤状部 材を押圧部材が押圧する状態に応じて、セン サ部及びその近傍部分の曲率が変化し、セン サ光の伝送損失が変化することを利用して、 オン/オフ状態を判別している。

 なお、ヘテロコア型の光ファイバセンサに いては、特許文献3及び4に開示されている

特開2001-250462号公報

特開2005-338360号公報

国際公開97/48994号パンフレット

特開2003-214906号公報

 特許文献2に開示された光スイッチは、円 盤状部材をセンサ部に直接接触させて、スイ ッチ動作を行っている。しかし、センサ部は 、接合などにより光ファイバセンサの中途部 に設けられているので、接触する円盤状部材 に押圧されて破損するおそれが高いという問 題があった。

 また、センサ部と円盤状部材とが非接触 態での曲率と、センサ部が円盤状部材を介 て押圧部材に押し込まれた状態での曲率と それぞれ応じた伝送損失を計測することに ってオン/オフ状態を判別している。そのた め、特に、繰り返しの再現性に劣り、且つ精 度が良くないという問題があった。さらに、 オン/オフ状態でのセンサ光の伝送損失を調 できないので、汎用範囲が狭いという問題 あった。

 本発明は、以上の点に鑑み、センサ部に 接触でスイッチ動作を行うことが可能な光 イッチ素子及び光スイッチを提供すること 目的としている。

 さらに、本発明は、好ましくは、繰り返 の再現性に優れ、精度が良い光スイッチ素 及び光スイッチを提供することを目的とし いる。

 さらに、本発明は、好ましくは、センサ の伝送損失が調整でき、汎用範囲が広い光 イッチ素子及び光スイッチを提供すること 目的としている。

 本発明の光スイッチ素子は、コア及びコ の外周に積層されたクラッドを備え、伝送 る光の一部の外界との相互作用を可能にす 光透過部材を有し、前記光透過部材を含む 囲で所定の曲率の曲線を描くように配置さ 、入射端に光が入射されて出射端から前記 透過部材を通過した光を出射する光ファイ センサと、外部磁界の作用によって位置が 動し、前記光透過部材に非接触で、前記位 に応じて前記光ファイバセンサの描く曲線 形状を変動させるスイッチ部材とを備え、 記スイッチ部材が前記光ファイバセンサの く曲線の形状を変動させることにより、該 ファイバセンサの前記光透過部材及びその 傍部分の曲率が変動し、前記外界との相互 用が前記曲率に応じて前記光ファイバセン を伝送する光に対して生じるように構成さ ている。

 本発明の光スイッチ素子によれば、外部 界の作用によってスイッチ部材の位置が変 し、光透過部材に非接触で、当該位置に応 て光ファイバセンサの描く曲線の形状が変 し、光ファイバセンサの前記光透過部材及 その近傍部分の曲率が変動する。そして、 の曲率の変動により、光ファイバセンサに 送される光と外界とで発生する相互作用が 動する。従って、発生した相互作用の変動 検出することにより、スイッチ動作を行う とが可能となる。 

 そして、センサ部に直接円盤状部材が接 して曲率を変動させる特許文献2に開示され た光スイッチと比較して、曲げにより破損し やすい光ファイバセンサの光透過部材にスイ ッチ部材が接触しないので、耐久性が向上す る。また、光透過部材は簡易に設けることが できるので、光スイッチ素子を安価に製造す ることが可能となる。また、光スイッチ素子 は、電気接点を用いていないので、防爆施設 などでも好適に使用できる。

 また、本発明の光スイッチ素子において 前記スイッチ部材を第1の位置で係止させる 第1係止部材と、前記スイッチ部材を第2の位 で係止させる第2係止部材とを備え、前記ス イッチ部材が前記第1の位置に係止された第1 状態と、前記スイッチ部材が前記第2の位置 に係止された第2の状態とを有することが好 しい。この場合、第1の状態と第2の状態との 2つの状態において、スイッチ部材が係止さ 、光ファイバセンサの前記光透過部材及び の近傍部分の曲率が変動しない。そのため これらの状態の判別を確実に行うことが可 となる。

 また、本発明の光スイッチ素子において 前記第1の位置又は前記第2の位置の少なく も一方が調整可能であることが好ましい。 の場合、光スイッチ素子の調整可能とした 置に対応する状態において発生する相互作 を調整することが可能となり、汎用性に富 。

 また、本発明の光スイッチ素子において 前記スイッチ部材が板バネからなることが ましい。この場合、スイッチ部材を簡易に 成することが可能となる。

 また、本発明の光スイッチ素子において 前記板バネが断面L字形状の撓み防止構造を 有することが好ましい。この場合、板バネに 撓みが発生することが防止され、安定なスイ ッチ動作を実現することが可能となる。

 また、本発明の光スイッチ素子において 前記光透過部材は、該光透過部材の前後に 置する光ファイバのコア径と異なるコア径 有するヘテロコア部であることが好ましい

 また、本発明の光スイッチ素子において 前記光透過部材は、該光透過部材の前後に 置する光ファイバのコアの屈折率又はクラ ドの屈折率と同等の屈折率を持つ材料から ることが好ましい。

 これらの場合、光透過部材は伝送する光 一部を漏洩するので、光の伝送損失を検出 ることによって、スイッチ動作を行うこと できる。そのため、安価な検出装置を用い ことが可能となる。また、光の伝送損失は 光透過部材及びその近傍部分の曲率に依存 るので、スイッチ動作を高精度に行うこと 可能となる。また、放電による融着などに り簡易に光透過部材を設けることが可能と る。

 本発明の光スイッチは、前記本発明の光 イッチ素子と、前記光ファイバセンサの入 端に設けられた光源と、前記光ファイバセ サの出射端に設けられた受光部とを備える

 本発明の光スイッチによれば、前記本発 の光スイッチ素子が有する効果を備えた光 イッチを得ることができる。

(a)及び(b)は、本発明の第1実施形態に係 る光スイッチ素子の構成を示す模式図である 。 光ファイバセンサのセンサ部近傍を概 的に示し、(a)は斜視図であり、(b)は長手方 断面図である。 本発明の第1実施形態に係る光スイッチ の構成を示す模式図である。 (a)及び(b)は本発明の第2実施形態に係る 光スイッチ素子の部分的な構成を示す模式図 である。 本発明の第3実施形態に係る光スイッチ 素子を構成するスイッチ部材の可変部の構成 及び動作を模式的に示し、(a)は斜視図であり 、(b)は平面図である。 (a)乃至(b)は、本発明の第4実施形態に係 る光スイッチ素子の構成を示す模式図である 。 (a)及び(b)は、本発明の第5実施形態に係 る光スイッチ素子の部分的な構成を示す模式 図である。 (a)及び(b)は、本発明の第6実施形態に係 る光スイッチ素子のセンサ部近傍の長手方向 断面図である。 本発明の第7実施形態に係る光スイッチ の構成を示す模式図である。 本発明の第8実施形態に係る光スイッ の構成を示す模式図である。 本発明の第9実施形態に係る光スイッ 素子の構成を示す模式図である。 本発明の第10実施形態に係る光スイッ 素子の構成を示す模式図である。

 以下に、本発明の光スイッチ素子及びこ を用いた光スイッチに係る実施形態につい 、図面を参照して説明する。

 〔第1実施形態〕
 図1(a)を参照して、第1実施形態に係る光ス ッチ素子SWは、光ファイバ20a,20b及びその中 部に設けられた光透過部材であるセンサ部SP からなる光ファイバセンサ(センサファイバ) 備えている。光ファイバセンサを構成する ファイバ20a,20b及びセンサ部SPの詳細につい は後述する。

 光ファイバセンサは、センサ部SP及びそ 近傍部分を含む範囲(以下、これらの範囲を わせて、単に、「センサ部SP近傍」という) 所定の曲率となる曲線を描くようにして、 体などに収容されている。

 光ファイバセンサは、ここでは、外部磁 の作用によって位置が変動するスイッチ部 1の可動部1aと筐体の壁面2aとで挟まれるこ によって、所定の曲線を描くように配置さ ている。光ファイバセンサは、筐体内でリ グ形状となるように保持されている。なお 光ファイバセンサは、U字状やω字状などの 状に保持されていてもよい。ただし、光フ イバセンサを筐体内に収容する場合、リン 状であれば容易に収容可能となる。

 スイッチ部材1は、ここでは、磁性体金属 からなる板バネで構成されている。スイッチ 部材1は、可動部1aを除く部分が不図示の筐体 に固定されており、外部磁界の作用によって 可動部1aが基端部を支点として動作し、その 置が変動する。なお、可動部1a先端の移動 離は、例えば、数mmから数cmである。

 外部磁界がない状態では、可動部1aには 身のバネ作用により光ファイバセンサのセ サ部SPに近づく方向(以下、内側方向という) の力のみが作用している。しかし、内側方 に近づくように動作する可動部1aを第1の位 に係止する第1係止部材3aが設けられている そのため、可動部1aは、図1(a)に示す位置に 止され、スイッチ部材1の可動部1aを除く部 に対して角度θ1で保持された状態となって 置決めされる。このとき、可動部1aと筐体 壁面2aとの間隔が狭く、光ファイバセンサは 、図中上下方向から押さえ込まれ、センサ部 SP近傍が所定の大きな曲率R1となる曲線を描 形状になる。この状態をオフ状態(第1状態) する。

 オフ状態の光スイッチ素子SWにおいて、 1(b)に示すように、スイッチ部材1の可動部1a 外部磁石MGが近接するに従い、外部磁石MGが 可動部1aを引き寄せる力が徐々に大きくなる そして、スイッチ部材1の可動部1aから所定 囲内に外部磁石MGが近接すると、可動部1aの バネ作用による内側方向への力よりも可動部 1aが外部磁石MGに引き寄せられる外側方向へ 力が大きくなり、可動部1aは光ファイバセン サから遠ざかる方向(以下、外側方向という) 動作する。しかし、外側方向に動作する可 部1aを第2の位置で係止する第2係止部材4aが けられている。そのため、可動部1aは、図1( b)に示す位置で係止され、スイッチ部材1の可 動部1aを除く部分に対して角度θ1aで保持され た状態となって位置決めされる。このとき、 可動部1aと筐体の壁面2aとの間隔が広く、光 ァイバセンサは、図中上方向に広がり、そ センサ部SP近傍が小さな所定の曲率R2となる 線を描く形状になる。この状態をオン状態( 第2状態)とする。

 このように、光スイッチ素子SWには、外 磁石MGが近接したオン状態と、外部磁石MGが 接していないオフ状態との2種類の状態があ り、外部磁石MGとの距離に応じて、オン状態 はオフ状態になる。

 なお、外部磁石MGが近接する構成は任意 ある。例えば、外部磁石MGが、スイッチ部材 1を固定した筐体に摺動可能に設けられ、別 の対象物が外部磁石MGあるいは外部磁石MGを 定した部材と当接して、外部磁石MGを可動 1aに近接させるように構成してもよい。又、 筐体とは別体の対象物の先端に外部磁石MGを 定し、当該対象物が可動部1aに近接するも であってもよい。

 スイッチ部材1の可動部1aと筐体の壁面2a で挟まれた光ファイバセンサの形状の変化 安定すると、センサ部SP近傍の曲率の変動が 安定する。即ち、可動部1aが第1の位置で係止 されるオン状態では、センサ部SP近傍の曲率 R1となり、可動部1aが第2の位置で係止され オフ状態では、センサ部SP近傍の曲率がR2と るような再現性を、長期間に亘って良好に る必要がある。そのために、光ファイバセ サがリング形状となるように保持した部分 一箇所又は複数箇所を筐体などに固定して よい。ただし、固定せずに曲率の変動が安 する場合には固定しなくてもよい。なお、 ンサ部SP近傍の曲率がR1,R2から多少変化して も、オン/オフ状態を正確に判別できるので オン/オフ各状態における光ファイバセンサ 形状はそれぞれ厳密に一定である必要はな 。

 光スイッチ素子SWには、上記のように、 部磁界の作用によって位置が変動するスイ チ部材1の可動部1aを第1の位置で係止する第1 係止部材3aと、第2の位置で係止する第2係止 材4aとが設けられている。そのため、光スイ ッチ素子SWのオン/オフ状態に対応する可動部 1aの位置決めを明確に行うことができる。

 光スイッチ素子SWを構成する光ファイバ ンサは、光ファイバ20a,20bの中途部、即ち、 入射側の光ファイバ20aと光出射側の光ファ バ20bの間にセンサ部SPを有して構成されて る。

 図2(a)及び図2(b)を参照して、光ファイバ20 a,20bは、コア21と、該コア21の外周に積層され たクラッド22とを有する構成である。光ファ バ20a,20bは、入射端である光ファイバ20a端部 、レーザダイオードや発光ダイオードなどの 光源11(図3参照)から出射されたセンサ光が入 され、出射端である光ファイバ20b端部から ンサ部SPを通過したセンサ光がフォトダイ ードなどの受光部12(図3参照)で受光される構 成になっている。

 センサ部SPは、伝送する光の一部を漏洩 るヘテロコア部30からなっている。ヘテロコ ア部30は、光ファイバ20a,20bのコア径alと異な コア径blを有するコア31と、その外周に設け られたクラッド32とからなっている。ヘテロ ア部30のコア31の径blは、光ファイバ20a,20bの コア21の径alより小さい。ここでは、コア21の 径alは9μmであり、コア31のコア径blは5μmであ 。また、ヘテロコア部30の長さclは、例えば 、1mmから2mm程度である。

 センサ部SPを構成するヘテロコア部30と光 ファイバ20a,20bとは、長手方向に直交する界 40でコア同士が接合するように略同軸に、例 えば、汎用化されている放電による融着など により、接合されている。

 光ファイバ20a,20b及びヘテロコア部30とし 、シングルモード光ファイバとマルチモー 光ファイバとのいずれも使用可能であり、 れらを組み合わせて使用してもよい。例え 、光ファイバ20a,20bとして、コア径50μmのマ チモード光ファイバを使用してもよい。

 光ファイバ20a,20bの中途部にヘテロコア型 のセンサ部SPが接合されており、ヘテロコア 30におけるコア31の径blと光ファイバ20a,20bの コア21の径alとが界面40で異なっている。この コア径の差に起因して、図5(a)に示すように 伝送される光の一部がヘテロコア部30のクラ ッド32へ漏洩し、リーク光Wが発生する。

 コア21とコア31のコア径の相違が小さくな るように設定すると、リーク光Wが小さくな 、大部分の光は再びコア21に入射し、伝送す るセンサ光の伝送損失(ロス)が小さくなる。 方、コア21とコア31のコア径の相違が大きく なるように設定すると、リーク光Wが大きく り、伝送するセンサ光の伝送損失が大きく る。

 ヘテロコア型のセンサ部SPにおいて、リ ク光Wの大きさ、ひいてはセンサ光の伝送損 は、センサ部SP近傍の光ファイバセンサの げの変化により鋭敏に変化し、曲げが大き ほど大きくなる。

 光スイッチ素子SWは、図1(a)及び(b)に示す うに、スイッチ部材1の可動部1aの位置が変 すると、可動部1aと筐体の壁面2aとで挟み込 まれた光ファイバセンサの形状が変化し、セ ンサ部SP近傍の曲率がR1とR2とで変動すること になる。

 従って、可動部1aの位置に応じて、即ち 可動部1aに外部磁石MGが近接しているオン状 か近接していないオフ状態かにより、光フ イバセンサにおける伝送損失が2値的に変動 する。そこで、光ファイバ20bの出射端から出 射されるセンサ光を受光し、センサ光の損失 を測定することにより、光スイッチ素子SWの ン/オフ状態を判別することが可能となり、 スイッチ動作を実現できる。

 図3を参照して、光スイッチは、上記した 光スイッチ素子SW、外部磁石MG、光ファイバ ンサの光入射端である光ファイバ20a端部に けられた光源11、及び光ファイバセンサの光 出射端である光ファイバ20b端部に設けられた 受光部12を備えている。

 光源11は、例えば、半導体発光ダイオー (LED)や半導体レーザなどの発光素子を有して おり、センサ光を出射する。受光部12は、例 ば、フォトダイドード(PD)や電荷結合素子(CC D)などの受光素子を有する光マルチメータで り、光出射端から出射されるセンサ光を検 する。

 このように、光スイッチ素子SW及びこれ 備えた光スイッチによれば、外部磁界の作 により可動部1aの位置を変動させ、その位置 に応じてセンサ光の伝送損失を変動させる構 成であり、外部磁石MGとの距離に応じて非接 でスイッチ動作させることが可能である。

 そして、リング状の光ファイバセンサの 部(図1では上部)に可動部1aが当接しており 該可動部1aは外部磁石MGとの距離に応じて位 が変動する。そのため、リング状の光ファ バセンサは、その腹部の膨らみを規定する 動部1aが動作することにより形状が変動す 。よって、センサ部SP近傍に何ら部材を接触 させることなく、当該センサ部SP近傍の曲率 変動させている。そのため、センサ部に直 円盤状部材が接触して曲率を変動させる特 文献2に開示された光スイッチと比較して、 センサ部SPの界面40で折れるなど光ファイバ ンサが破損するおそれが減少するので、耐 性が向上する。

 また、光スイッチ素子SWには、オン状態 オフ状態の2つの状態しかない。そのため、 ン/オフいずれの状態であるかを伝送損失に よって高精度で判別でき、繰り返しの再現性 も優れている。例えば、スイッチ部材1のバ 作用や磁性力が経年劣化しても、オン/オフ ずれの状態であるかを確実に判別できる。

 また、光スイッチ素子SWは、スイッチ部 1の可動部1aの位置に応じて光ファイバセン を伝送する光に対して損失を発生させる構 となっている。そして、曲率の変化に応じ 鋭敏に伝送損失が変化するセンサ部SP近傍に 可動部1aの位置に応じた曲率を生じさせてい 。また、センサ部SPを構成するヘテロコア 30は、汎用化されている放電による融着など により簡易に設けることが可能である。その ため、安価で軽重量物を高精度で光スイッチ を実現することができる。

 また、光スイッチ素子SWは、電気接点を いていないので、防爆施設などでも好適に 用できる。なお、防爆施設など以外で用い 場合には、外部磁石MGとして電磁石を用いて もよい。

 〔第2実施形態〕
 第1実施形態において、外部磁界の作用によ って位置が変動するスイッチ部材1の可動部1a は、光スイッチ素子SWのオン/オフ状態に対応 して、第1の位置で係止する第1係止部材3aと 第2の位置で係止する第2係止部材4aとのいず かによって係止され、明確な位置決めが行 れる。

 ここで、第1係止部材3aにより規定される 1の位置、及び/又は第2係止部材4aにより規 される第2の位置が調整可能である場合には 光スイッチ素子SWのオン/オフ状態に対応す 伝送損失の大きさを調整することが可能と る。そして、これにより、オン/オフ状態を 峻別する外部磁石MGの閾距離を変化させるこ が可能となり、汎用性に富むことになる。

 そこで、図4(a)を参照して、第2実施形態 係る光スイッチ素子は、第1実施形態に係る スイッチ素子SWと異なり、第1係止部材3aが 定する第1の位置を可変としている。

 第1係止部材3aは、その固定位置が可変で り、ここでは、筐体などに形成された穴に 入されて固定されるピンから構成されてい 。ピン固定位置を段階的あるいは無段階的 可変となるように構成することで、伝送損 の大きさを段階的あるいは無段階的に調整 ることができる。なお、第2係止部材4aが規 する第2の位置も同様に可変にしてもよい。

 図4(b)を参照して、第2実施形態の変形に る光スイッチ素子において、第2係止部材3c 、一種の板バネで構成され、ここでは、筐 2の壁面2bにネジ5によって固定されている。 ジ5によって第1係止部材3cの調整部3dを筐体 壁面2bに近づけるか、あるいは遠ざけるか よって、スイッチ部材1の可動部1aを係止す 第2の位置3eを無段階的に可変となるように 成されている。なお、第1係止部材を、第2係 止部材3cと同様に構成して、第1の位置を可変 にしてもよい。

 なお。例えば、複数個の光スイッチ素子 直列に接続して共通の受光部で複数個の光 イッチ素子全体の伝送損失を検出する構成 した場合も、上記のような調整機構を設け ことが好ましい。この場合、オン/オフ状態 のセンサ光の伝送損失が互いに異なる光スイ ッチ素子を直列に接続し、全伝送損失と各光 スイッチ素子の伝送損失の組み合わせを比較 することによって、複数個の光スイッチ素子 のどの光スイッチ素子がオン状態で、どの光 スイッチ素子がオフ状態であるかを容易に判 別することが可能となる。

 〔第3実施形態〕
 第3実施形態に係る光スイッチ素子を構成す るスイッチ部材1は、第1実施形態と同様に、 バネである。しかし、図5(a)及び図5(b)を参 して、この板バネは、第1実施形態と異なり 断面L字形状の撓み防止構造1wが可動部1aに 成されている。

 光スイッチ素子を構成するスイッチ部材1 は、自身のバネ作用及び外部磁界の作用で可 動部1aの位置が変動する。特に可動部1aが細 形状の場合、外部磁界によって引き付けら 位置を変動する際に撓みが発生するおそれ ある。撓みが発生すると、オン/オフ状態の 状態における可動部1aの光ファイバセンサ 当接する位置が不安定になるため、光ファ バセンサの形状の変動も不安定になり、オ /オフ状態の判別が困難になるおそれがある

 そこで、スイッチ部材1の可動部1aに、撓 防止構造1wを設けて、撓む方向への強度を めている。そのため、可動部1aに撓みが発生 することが防止され、安定なスイッチ動作を 実現することが可能となる。

 〔第4実施形態〕
 図6(a)乃至図6(c)を参照して、第4実施形態に る光スイッチ素子SWaのスイッチ部材1は、外 部磁界の作用によってそれぞれ位置が変動す る第1可動部1a及び第2可動部1bを備えている。 スイッチ部材1は、ここでは、磁性体金属か なる板バネで構成され、スイッチ部材1の第1 可動部1a及び第2可動部1bを除く部分で不図示 筐体に固定されている。

 光ファイバセンサは、スイッチ部材1の第 1可動部1aと第2可動部1bとで図中上下方向を挟 み込まれた状態で所定の曲線を描く形状にな る。

 第1可動部1aは、外部磁界の作用によって 置が変動する。図6(a)を参照して、外部磁界 がない状態では、第1可動部1aには自身のバネ 作用により内側方向(図中下側方向)への力が 用し、第1可動部1aは内側方向へ動作する。 かし、第1可動部1aを第1の位置で係止する第 1係止部材3aが設けられている。そのため、第 1可動部1aは、図6(a)に示す位置で係止され、 イッチ部材1の第1可動部1a及び第2可動部1bを く部分に対して角度θ1で保持された状態と って位置決めされる。

 第2可動部1bも、第1可動部1aと同様に、外 磁界の作用によって位置が変動する。外部 界がない状態では、第2可動部1bには自身の ネ作用により内側方向(図中上側方向)への が作用し、第2可動部1bは内側方向へ動作す 。しかし、第2可動部1bを第1の位置で係止す 第1係止部材3bが設けられている。そのため 第2可動部1bは、図6(a)に示す位置で係止され 、スイッチ部材1の第1可動部1a及び第2可動部1 bを除く部分に対して角度θ2で保持された状 となって位置決めされる。

 このとき、光ファイバセンサは、図中上 方向から押さえ込まれたようになり、セン 部SP近傍が大きな所定の曲率R1となる曲線を 描く形状になる。この状態をオフ状態とする 。

 図6(b)を参照して、外部磁石MGが第1可動部 1aに近接すると、第1可動部1aのバネ作用によ 内側方向に作用する力よりも外部磁石MGに き寄せられて外側方向(図中上側方向)に作用 する力が大きくなり、第1可動部1aは外側方向 に動作する。しかし、第1可動部1aを第2の位 で係止する第2係止部材4aが設けられている そのため、第1可動部1aは、図6(b)に示す位置 係止され、スイッチ部材1の可動部1a及び第2 可動部1bを除く部分に対して角度θ1aで保持さ れた状態となって位置決めされる。このとき 、光ファイバセンサは、図中上方向に広がり 、そのセンサ部SP近傍が曲率R1より小さな所 の曲率R2となる曲線を描く形状になる。この 状態を第1オン状態とする。

 さらに、図6(c)を参照して、外部磁石MGが 2可動部1bに近接すると、上記と同様に、第2 可動部1bのバネ作用により内側方向に作用す 力よりも外部磁石MGに引き寄せられて外側 向(図中下側方向)に作用する力が大きくなり 、第2可動部1bは外側方向に動作する。しかし 、第2可動部2aを第2の位置で係止する第2係止 材4bが設けられている。そのため、第2可動 1bは、図6(c)に示す位置で係止され、スイッ 部材1の可動部1a及び第2可動部1bを除く部分 対して角度θ2aで保持された状態となって位 置決めされる。このとき、光ファイバセンサ は、図中下方向に広がり、そのセンサ部SP近 が曲率R1より小さな所定の曲率R3となる曲線 を描く形状になる。この状態を第2オン状態 する。

 このように、光スイッチ素子SWa及びこれ 備えた光スイッチによれば、外部磁界の作 により可動部1a,3bの位置を変動させ、その 置に応じてセンサ光の伝送損失を変動させ 構成であり、外部磁石MGとの距離に応じて非 接触でスイッチ動作させることが可能である 。

 そして、スイッチ素子SWaには、オフ状態 第1オン状態及び第2オン状態の3つの状態が る。そのため、3つの状態に応じたスイッチ 動作させることが可能となる。

 なお、曲率R2と曲率R3とが共通の曲率とな るように構成して、第1オン状態と第2オン状 を同一のオン状態とみなすこともできる。 た、2つの可動部1a,3bに共に外部磁石MGを近 させた第4の状態を有することもできる。

 〔第5実施形態〕
 第5実施形態の光スイッチ素子は、第1実施 態に対する第2実施形態の光スイッチ素子と 様に、第4実施形態に対して、第1係止部材3a により規定される第1の位置、及び/又は第2係 止部材4aにより規定される第2の位置が調整可 能となるように構成している。

 図7(a)を参照して、第1係止部材3a,3bは、そ の固定位置が可変であり、ここでは、筐体な どに形成された穴に嵌入されて固定されるピ ンから構成されている。ピン固定位置を段階 的あるいは無段階的に可変となるように構成 することで、伝送損失の大きさを段階的ある いは無段階的に調整することができる。なお 、第2係止部材4a,4bの固定位置も同様に可変に してもよい。

 図7(b)を参照して、第2係止部材3cは、一種 の板バネで構成され、ここでは、筐体2の壁 2bにネジ5によって固定されている。ネジ5に って第1係止部材3cの調整部3dを筐体の壁面2b に近づけるか、あるいは遠ざけるかによって 、スイッチ部材1の可動部1a,1bを係止する第2 位置3e,3fを無段階的に可変となるように構成 されている。なお、第1係止部材を、第2係止 材3cと同様に構成して、第1の位置を可変に てもよい。

 〔第6実施形態〕
 センサ部SPとして、図2(a)及び図2(b)に示した ヘテロコア部30以外の構成を採用することも 能である。

 図8(a)を参照して、第6実施形態に係る光 イッチ素子のセンサ部SPを構成するヘテロコ ア部30は、コア31の径blが、光ファイバ20a,20b コア21の径alよりも大きくなるように構成さ ている。

 図8(b)を参照して、第6実施形態の変形に る光スイッチ素子のセンサ部SPは、光ファイ バ20a,20bのコア21の屈折率又はクラッド22の屈 率と同等の屈折率を持つ材料から構成され いる。このセンサ部SPは、ヘテロコア構造 はない光透過部材30aであり、光ファイバ20a,2 0bの中途部に接合されている。

 センサ部SPを上記のように構成しても、 送する光の一部がセンサ部SPで漏洩するので 、前記実施形態と同様に、オン/オフ状態を 実に判別することができる。

 〔第7実施形態〕
 図9を参照して、第7実施形態に係る光スイ チにおいては、光ファイバ20a端部に、OTDR(Opt ical time-domain reflectometer)装置70が接続されて る。OTDR装置70から入射されたセンサ光の後 へのレイリー散乱光をOTDR装置70自身が検出 る。

 後方へのレイリー散乱光は、センサ部SP 傍の曲げに応じて発生するため、OTDR装置70 検出した光量から、オン/オフ状態を確実に 別することができる。

 〔第8実施形態〕
 図10を参照して、第8実施形態に係る光スイ チにおいては、1本の光ファイバ上に複数個 の光スイッチ素子が直列に接続され、光ファ イバ20a端部に、OTDR装置70が接続されている。

 ここでは、光ファイバ20a,20bの中途部に第 1光スイッチ素子SW1が設けられ、光ファイバ20 b,20cの中途部に第2光スイッチ素子SW2が設けら れ、さらに光ファイバ20c,20dの中途部に第3光 イッチ素子SW3が設けられている。

 OTDR装置70からセンサ光が入射されると、3 個の光スイッチ素子SW1~SW3のそれぞれにおい 後方へのレイリー散乱光が発生し、これら 光量をOTDR装置70が検出する。これにより、 数個の光スイッチ素子SW1~SW3で同時にオン/オ フ状態を判別することができる。

 〔第9実施形態〕
 図11を参照して、第9実施形態に係る光スイ チ素子においては、直方体形状の筐体2の内 部に、図7(b)に示す構成の第1可動部1a及び第2 動部1bを有するスイッチ部材1が設けられて る。筐体2の壁面に、第1可動部1a及び第2可 部1bを除く部分のスイッチ部材1が固定され いる。第1可動部1a及び第2可動部1bには、そ ぞれ撓み防止構造1wが設けられている。

 図7(b)と同様に、板バネで構成される第1 止部材3cが筐体2の壁面2bにネジ5で固定され ネジ5によって第1係止部材3cの調整部3dを筐 の壁面2bに近づけるか、あるいは遠ざけるか によって、第1可動部1aと第2可動部1bが第1係 部材3cにより係止される第1の位置を調整す ことが可能となっている。筐体の壁面2c,2dが 第2係止部材となっている。

 光ファイバ20a,20bの中途部にヘテロコア部 30からなるセンサ部SPを有する光ファイバセ サが筐体内に導かれ、センサ部SP近傍が所定 の曲率の曲線を描くように配置されている。 光ファイバ20a,20bの一部である数重に巻かれ 部分20rが筐体2内に設けられ、センサ部SP近 で形成される所定の曲率の曲線にそれ以外 部分の光ファイバが影響を与えないように 成されている。

 光スイッチは、筐体2の外部から、図示し ない外部磁石を第1可動部1a又は第2可動部1bに 近づけるとオン状態となり、いずれからも遠 ざけるとオフ状態となる。

 〔第10実施形態〕
 図12を参照して、第10実施形態に係る光スイ ッチ素子においては、光ファイバ20a,20bの中 部にセンサ部SPが設けられて構成された光フ ァイバセンサが、センサ部SP近傍で所定の曲 を有する曲線を描いて撓むように、距離Lだ け離れた2つの固定点6,7を通過するように配 されている。

 一方の固定点7には、外部磁界の作用によ って位置が変動するスイッチ部材8が設けら ており、このスイッチ部材8に光ファイバセ サの一部が固定されている。ここでは、ス ッチ部材8は、固定点7を軸中心にして、位 Aと位置Bとの間を揺動可能に設けられている 。スイッチ部材8は、図示しない外部磁石が れたとき、位置Aに存在し、外部磁石が近接 たとき、位置Bに存在する。なお、図示しな いが、スイッチ部材8を、位置Aに係止する第1 係止部材、及び位置Bに係止する第2係止部材 設けることが好ましい。

 スイッチ部材8が位置Aに存在するとき、 ファイバセンサは、センサ部SP近傍が所定の 曲率R1となる曲線を描く形状になる。この状 をオフ状態とする。一方、スイッチ部材8が 位置Bに存在するとき、光ファイバセンサは センサ部SP近傍が実質的に直線状態(曲率R2は ∞)となる曲線を描く形状になる。この状態 オン状態とする。

 センサ部SP近傍に曲げがないオン状態が 光ファイバセンサにおける伝送損失が最も さい状態である。よって、センサ部SP近傍に 曲げがあるオフ状態での伝送損失と比較する ことにより、センサ部SP近傍の曲げの有無を 感に感知して、オン/オフ状態を明確に判別 することができる。

 従って、スイッチ部材8の位置に応じて、 即ち、センサ部SP近傍に曲げがあるオフ状態 、センサ部SP近傍に曲げがないオン状態か より、光ファイバセンサにおける伝送損失 2値的に変動する。そこで、光ファイバ20bの 射端から出射されるセンサ光を受光し、セ サ光の伝送損失を測定することにより、光 イッチ素子SWのオン/オフ状態を精度良く判 でき、繰り返しの再現性も優れている。例 ば、スイッチ部材8の駆動機構が経年劣化し て位置A,Bが多少ずれても、オン/オフいずれ 状態であるかを確実に判別できる。

 このように、外部磁界の作用によりスイ チ部材8の位置を変動させ、その位置に応じ てセンサ光の伝送損失を変動させる構成であ り、外部磁石MGとの距離に応じて非接触でス ッチ動作させることが可能である。

 そして、光ファイバセンサの固定点7にお ける傾きをスイッチ部材8で変動させること より、光ファイバセンサの形状が変動する よって、センサ部SP近傍に何ら部材が接触す ることなく、当該センサ部SP近傍の曲率を変 させている。そのため、センサ部に直接円 状部材が接触して曲率を変動させる特許文 2に開示された光スイッチと比較して、セン サ部SPの界面40で折れるなど光ファイバセン が破損するおそれが減少するので、耐久性 向上する。

 本発明は、上記の各実施形態に限定され 、各実施形態を適宜組み合わせた形態など あってもよく、本発明の要旨を逸脱しない 囲で、種々の変更が可能である。

 例えば、スイッチ部材1を磁性体金属から なる板バネから構成したが、他の構成として もよい。例えば、外部磁石MGと逆極の磁石を 動部1a先端に固定し、外部磁石MGの近接によ り、可動部1aが内側方向に動作し、外部磁石M Gが遠ざかると、外側方向に動作して水平状 に戻るものであってもよい。また、元の状 に戻る作用して自身のバネ作用を利用した 、例えば、コイルバネやスポンジ等の付勢 を利用してもよい。

 また、スイッチ部材の構成は、外部磁界 作用により非接触で光ファイバセンサの曲 を変動させる構成であればよい。

 また、外部磁石MGが近接した状態をオン 態、外部磁石MGが遠ざかっている状態をオフ 状態としたが、これらのオン状態とオフ状態 とを入れ替えてもよい。また、センサ部SP近 の曲率が小さい状態をオン状態、センサ部S P近傍の曲率が大きい状態をオフ状態とした 、これらのオン状態とオフ状態とを入れ替 てもよい。

 また、複数のスイッチ素子SWを例えば2次 アレイ状に配置して、面状の光スイッチを 成としてもよい。

 本発明の光スイッチ素子及びこれを用い 光スイッチは、防爆施設などにおけるスイ チに好適に利用可能である。