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Title:
ORAL COMPOSITION FOR NOURISHING THE HAIR AND STIMULATING HAIR GROWTH
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/111271
Kind Code:
A1
Abstract:
An oral composition having effects of nourishing the hair and stimulating hair growth. A food material comprising cultivated kombu (edible kelp belonging to the genus Laminaria) rhizoid is used in an oral composition for nourishing the hair and stimulating hair growth. This oral composition may be used in the form of a nutritional supplement. Alternatively, it may be added to foods or drinks commonly used.

Inventors:
NISHIZAWA MAKOTO (JP)
YAMAGISHI TAKASHI (JP)
TANIGAWA KENJI (JP)
HARA KOZO (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/073661
Publication Date:
September 18, 2008
Filing Date:
December 07, 2007
Export Citation:
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Assignee:
KAIGEN CO LTD (JP)
KYOSEI PHARMACEUTICAL CO LTD (JP)
NISHIZAWA MAKOTO (JP)
YAMAGISHI TAKASHI (JP)
TANIGAWA KENJI (JP)
HARA KOZO (JP)
International Classes:
A61K36/02; A23L1/30; A61K8/44; A61K8/97; A61K8/99; A61K31/165; A61K36/00; A61K36/06; A61K38/00; A61K38/17; A61P17/14; A61Q7/00
Foreign References:
JP2004217604A2004-08-05
JP2003081862A2003-03-19
JP2004141140A2004-05-20
JPS63277610A1988-11-15
JP2000038340A2000-02-08
JPH07132064A1995-05-23
JP2001321121A2001-11-20
JP2003040788A2003-02-13
JPH0366606A1991-03-22
JP2006298857A2006-11-02
JPH09175947A1997-07-08
JPH10114649A1998-05-06
Other References:
OSAWA Y. ET AL.: "Laminaria angustata Chushutsu-eki no Ikumo Koka", JOURNAL OF SCCJ, vol. 38, no. 1, 2004, pages 10 - 14
DEGUCHI S. ET AL.: "Gakomekonbu Yurai Fucoidan ni yoru Ikumo Koka no Kento", SEIKAGAKU, vol. 72, no. 8, 2000, pages 708
OZAWA T.: "Tow fucoidans in the holdfast of cultivated Laminaria japonica", J. NAT. MED., vol. 60, no. 3, 2006, pages 236 - 239, XP019411463
NISHIZAWA M.: "Atarashii Shokuhin Sozai 'Ganiashi' no Kinosei", NEW FOOD IND., vol. 44, no. 5, 2002, pages 17 - 21
OFUSA T.: "Kaiyo Shigen Ganiashi no Koyo -Gan no Yobo ni, Shokumotsu Sen'i.Mineral no Hokyu ni-", FOOD RESEARCH, no. 605, 2005, pages 49 - 51
ISHIDA Y.: "Biyo Shokuhin Sozai no Kaihatsu to Riyo Biyo Koka o Motsu Shokubutsu Ekisu no Kaihatsu to Riyo", FOOD PROCESSING AND INGREDIENTS, vol. 36, no. 8, 2001, pages 12 - 14
Attorney, Agent or Firm:
HIROSE, Shoichi (4-2 Nihonbashi Honcho 4-chome, Chuo-k, Tokyo 23, JP)
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Claims:
養殖コンブ仮根部を原料とする食品素材を含む育毛・発毛のための経口組成物。
栄養補助食品である請求項1記載の経口組成物。
さらに、ケラチン蛋白質もしくはその加水分解物、ビタミン類、血行促進物質、酵母およびアミノ酸類から選ばれる1種または2種以上を含有する、請求項1または2記載の経口組成物。
血行促進物質がヒハツエキス、松樹皮エキスおよびカプサイシンから選ばれる1種または2種以上である、請求項3記載の経口組成物。
養殖コンブ仮根部を原料とする食品素材が粉末形態である請求項1~4のいずれかの項記載の経口組成物。
養殖コンブ仮根部を原料とする食品素材が養殖コンブ仮根部の抽出物の形態である請求項1~4のいずれかの項記載の経口組成物。
粉末剤、錠剤、顆粒剤、カプセル剤、ドリンク剤またはゼリーの形態である請求項1~6のいずれかの項記載の経口組成物。
Description:
育毛・発毛用経口組成物

 本発明は、育毛及び/又は発毛のための経 口組成物に関し、特に、脱毛を防止し、毛髪 の太さや強さを改善するなどの育毛効果や発 毛促進効果の優れた栄養補助食品を提供する ものである。

 近年、脱毛、薄毛、白髪など頭髪に関す 悩みの増加により、多くの育毛剤、養毛剤 発毛剤が開発されている。これらは主とし 、頭皮の血行促進や毛乳頭への栄養補給な を意図して種々の薬効成分を配合した外用 であり、配合される成分としては血行促進 質、血管拡張物質、ビタミン類やアミノ酸 などの毛髪への栄養補給成分、ホルモン類 皮膚細胞賦活物質、抗炎症剤などがある。

 これに対し、身体内部からの活性化によ 育毛を促進しようとの考えから、経口で栄 補給物質や血行促進物質を摂取して育毛お び発毛をはかるための食品や栄養補助食品 提案されている。例えば、大豆サポニン、 ラーゲン蛋白の加水分解物、ケラチン蛋白 水分解物および含硫アミノ酸を含む育毛養 用食品、酵母または酵母抽出物、ビタミン およびミネラルを含有する育毛及び/又は発 毛用栄養補助食品、ローヤルゼリーまたはこ の分解物を含有する経口摂取用育毛剤、キビ 、イチョウ葉抽出物およびイソフラボンを含 有する食品組成物などが提案されている。ま た、特許文献1には、エンメイソウ、オタネ ンジン、オトギリソウ、サルビア、ボダイ ュ、ラカンカ、コンブ、ヒジキ、ヒバマタ ワカメから選ばれる1種以上の植物抽出物を 有する育毛養毛用飲食品が開示されている ここでコンブと称されるのは、通常食用と ているコンブ属の藻体の葉状体のことであ 。

 一方、本発明者等は先に、養殖昆布にお て、それまで費用をかけて廃棄していた仮 部の利用法を検討し、食品素材として利用 きることを見出した(特許文献2)。即ち、養 コンブの仮根部は、古くから食品として利 されてきたコンブ葉状体とは異なり、カリ ムと食物繊維を多量に含んでいることを見 し、減塩や食物繊維補給のために有用な食 素材を提供したものである。また、養殖コ ブの仮根部が有効な抗腫瘍成分を含有して ることも見出している。しかし、コンブ仮 部の育毛、発毛の効果についてはこれまで く知られていない。

 コンブは褐藻類コンブ科コンブ属の海藻の 状体を乾燥したものであり、通常、葉状体 先端部と下端部および仮根部は除いて製品 される。また、根昆布と称して販売されて るものは、コンブの仮根ではなく、コンブ 根部に近い葉状体の下端部である。天然の ンブでは、仮根部は岩盤に強く付着してお 、採取の際に岩石、土砂との分離が難しい 養殖昆布では、受精した幼胞子体を付着さ たロープを、太いロープに結び付けて海中 入れて栽培するため仮根部の採取は容易で る。上記の本発明者等による発明前は、養 昆布の仮根部の海への投棄は汚染の問題を じるため、陸揚げして埋め立てなどの手段 廃棄処分していた。

特開2001-321121号公報

特許第32225923号公報

 本発明の目的は、育毛、発毛効果に優れ 経口組成物を提供することである。また、 殖コンブの仮根部のさらなる利用法を提供 るものである。

 本発明者等は、養殖コンブ仮根部の薬理 性を検討する中で、これが極めて高い育毛 発毛効果を有することを見出し、育毛・発 用組成物としての用途を鋭意検討し、本発 の完成に至った。

 すなわち、本発明は、養殖コンブ仮根部 原料とする食品素材を含む育毛及び/又は発 毛のための経口組成物である。本発明経口組 成物は特に栄養補助食品であるのが好ましい 。

 上記本発明経口組成物はさらに、ケラチ 蛋白質もしくはその加水分解物、ビタミン 、血行促進物質、酵母類およびアミノ酸類 ら選ばれる1種または2種以上を含有してい もよい。血行促進物質としてはヒハツエキ 、松樹皮エキスおよびカプサイシンから選 れる1種または2種以上であるのが好ましい。

 本発明経口組成物における養殖コンブ仮根 を原料とする食品素材は、粉末形態でも抽 物の形態でもよい。
 また、本発明経口組成物は、粉末剤、錠剤 顆粒剤、カプセル剤、ドリンク剤またはゼ ーの形態であるのが好ましい。

 本発明の育毛・発毛用の経口組成物は、 軽に摂取でき、育毛、発毛に優れた効果を 揮しうる。より詳しくは、本発明経口組成 は、栄養補助食品や健康食品として、また 通常の食品に添加して摂取することにより 脱毛を防止し、毛髪の成長を促進し太くハ やコシのある髪とすることができるという 毛効果を有し、さらに、発毛促進や白髪を 制する効果も期待できる。本発明の経口組 物では安全性の確認された食品素材を利用 るので、安全性の面でも優れている。また 本発明は養殖コンブ仮根の別の利用方法を 出した点でも有用な発明である。

図1はコンブの各部位の名称とその位置 を示す図である。

 本発明で用いる養殖コンブ仮根とは、図1 に示したコンブの部位のうち、仮根 (holdfast)  を主とし、葉柄 (stipe)を含んでいてもよい 分を指し、以前は食用として利用されず廃 されていた部分である。通常のコンブ製品 葉状体 (frond)の先端部と下端部を除いた部 から製造され、葉状体の下端部は根昆布と されて利用されている。本発明で仮根を使 するコンブの種類は、養殖されるコンブで れば何ら限定されず、マコンブ、ミツイシ ンブ、リシリコンブなどが利用できる。

 本発明者等による養殖コンブ仮根の栄養 析の結果は以下の通りである。

 なお、ミツイシコンブ、リシリコンブ、 コンブの分析値は「四訂食品成分表」(1996  年、女子栄養大学出版部) による。

 食物繊維の分析はプロスキー法(AOAC-AACC 法)  による。また、マコンブの分析値は「四訂 品分析表」による。
 上記表に示す通り、養殖コンブ仮根は食物 維に富んでいることが明らかである。なお 養殖コンブ仮根はアルギン酸ナトリウム約7 g/100 g、フコイダン分画約4g/100 gを含む。こ らは水溶性食物繊維として有用で、アルギ 酸ナトリウムにはコレステロール排泄促進 血圧降下作用、整腸作用、有害物排泄促進 用などがあり、フコイダンには抗血液凝固 用、抗腫瘍作用が知られている。

  養殖コンブ仮根については粉末とした のを蛍光X線分析計で分析し、ミツイシコン 、リシリコンブ、マコンブの分析値は「四 食品成分表」(1996 年、女子栄養大学出版部 ) による。

 養殖コンブ仮根はカリウム含量が約13%で ミツイシコンブなどの葉状体と比較すると2 ~4倍であるが、ナトリウムはほぼ同じである 従って、養殖コンブ仮根のカリウムとナト ウムの比(K/Na比) は4以上となる。ミツイシ ンブなどの葉状体ではK/Na比は2程度かそれ 下であり、養殖コンブ仮根はカリウムに富 でいる。カルシウムは約2%含まれ、コンブの 約2倍であり、マグネシウムも同程度含有さ ている。また、微量元素としてはFeが11.7mg/10 0g、Znが0.8 mg/100g、Mnが1.3 mg/100g、Cuが0.5 mg/10 0g含まれている。これらの微量元素のうちFe コンブの2~3倍であり、Zn、Mn、Cuもコンブと ぼ同程度含まれている。

 以上のように、養殖コンブ仮根はミネラ に富み、特にカリウムがコンブに比べて多 という特徴があり、さらに微量元素など他 ミネラルもバランスよく含まれている。

  分析条件:試料粉末を90℃で1時間蒸留水で 出し、遠心分離した上澄中のアミノ酸をイ チアン酸フェニルでラベル化後、アミノ酸 析用HPLCで定量。
  この結果から、養殖コンブ仮根には旨み 分であるグルタミン酸が通常のコンブの1/10 度しか含まれていないことが分かる。なお メチオニンとシスチンはいずれの試料から 検出できなかった。

 以上1~4の分析結果をまとめると、養殖コ ブ仮根は、無機質、特にカリウムに富み、 物繊維が豊富である。また、旨味を示すグ タミン酸などのアミノ酸は通常のコンブよ 少ないことも特徴である。

 養殖コンブ仮根を原料とする食品素材の 造においては、仮根をそのまま粉末に加工 るか、あるいは水もしくは酸性溶液で抽出 て抽出エキスを得ることが好ましいが、こ らに限定されるものではない。

 粉末に加工する場合は、養殖コンブ仮根 選別、乾燥後、粉砕機で粉砕する等の通常 粉末化手段を用いて粉末化すればよい。粉 化の程度は特に限定されないが、微粉末で るほど食品素材としては適しており、100  ッシュ以下の粒度のものが望ましく、200 メ ッシュ以下の粒度のものが特に望ましい。

 養殖コンブ仮根の抽出エキスを得るには 例えば、粗く裁断した仮根を、水あるいは に酢酸等の有機酸を添加した酸性水溶液な で抽出すればよい。抽出法は通常の浸漬等 方法で行えばよく、また、抽出の条件は特 限定されず、室温においてもまた加熱して ってもよいが、一般に15~120 ℃で行うのが ましく、抽出時間は温度により1時間から3週 間の範囲である。こうして得たエキスは、濃 縮して流エキスや粉末とすることもできる。

 本発明の経口組成物は、上述のようにし 得た養殖コンブ仮根部の粉末やエキスもし はエキス末に必要に応じて食品分野で慣用 賦形剤、増量剤、甘味料、香料、着色剤な の添加剤を配合することにより製造できる この組成物は、粉末剤、顆粒剤、錠剤、カ セル剤、ドリンク剤、ゼリーなどの各種形 に常法により製剤化して、例えば栄養補助 品や健康食品などとして経口摂取すること できる。また、本発明経口組成物は、養殖 ンブ仮根部の粉末やエキスもしくはエキス を、通常の飲食品、例えば、ご飯やパンな の主食、クッキーなどの菓子類、スープ類 飲料などの種々の飲食品に配合したもので ってもよい。本発明経口組成物中、養殖コ ブ仮根部を原料とする食品素材の割合は特 限定されないが、栄養補助食品や健康食品 どとして製剤化する場合には、育毛・発毛 果を発揮させるのに必要な養殖コンブ仮根 量、剤型、摂取回数、配合する賦形剤や添 剤の種類などを考慮して、通常10~90質量%程 、好ましくは20~80質量%の範囲内で適宜決め ばよい。また、通常の飲食品に配合する場 には、養殖コンブ仮根部を原料とする食品 材を通常0.1 ~10質量%、好ましくは0.5 ~2質量 %程度配合すればよい。

 育毛、発毛効果を発揮させるために有効 養殖コンブ仮根部を原料とする食品素材の は、養殖コンブ仮根部の乾燥物として通常 人1日当たり 500~2000mg、好ましくは 500~1500mg である。この範囲の量を1日数回、例えば2、3 回に分けて摂取するのが好ましく、製剤化す る場合は摂取量、摂取回数、剤型に応じた投 与単位とすればよい。

 本発明の経口組成物には、養殖コンブ仮根 を原料とする食品素材の他に、さらに、育 、発毛促進効果を有する既知の成分を配合 てもよい。例えば、ケラチン蛋白質もしく その加水分解物、ビオチン、ビタミンB 、B 、B 、ナイアシン、パントテン酸などのビタミン 類、ヒハツエキス、松樹皮エキス、カプサイ シンなどの血行促進物質、ビール酵母などの 酵母 (賦形剤かつ栄養補給剤) 、アミノ酸類 が挙げられ、これらの成分の併用によって、 さらに優れた育毛・発毛効果が得られる。

  以下に本発明をさらに詳しく説明するた 実施例を示すが、本発明はそれらによって 定されるものではない。
(参考例1)
養殖コンブ仮根粉末の調製
 乾燥した養殖コンブ仮根100 kgを粗砕機(カ ターミル)で粗く粉砕した後、微砕機(サンプ ルミル)で微粉末にした。微砕機のスクリー を1mmφにした場合は200 メッシュ以下が30%、1 00 ~200 メッシュが20%、48~100 メッシュが30%、 48メッシュ以上が20%であった。この粉砕物を らに0.5 mmφのスクリーンを用いて粉砕する 、200 メッシュ以下が50%、100 ~200 メッシュ が30%、48~100 メッシュが18%、48メッシュ以上 2%の粉体が得られた(収量は92kg)。
(参考例2)
養殖コンブ仮根エキスの調製
  粗く裁断した養殖コンブ仮根を、5%酢酸溶 液(1kg当たり10L)で下記の条件(室温で14日間お び110 ℃で1時間)で抽出して、それぞれ下記 表1に示す量および無機質組成のエキスを得 。(単位は試料1kg当たりのg量)

 次いで、養殖コンブ仮根部と市販のミツ シコンブ、リシリコンブを5%酢酸溶液(1kg当 り10L)により100 ℃で1時間抽出し、エキス量 と無機質組成を調べた。(単位は試料1kg当た のg量)

 以上の通り、養殖コンブ仮根の5%酢酸抽 エキスは、通常のコンブの抽出エキスに比 、カリウム含量が2倍以上(K/Na比は4程度)で、 かつエキス量は1/2程度である。苦味、渋味は ほとんどなく、コンブ臭は少ない。またこの 抽出エキスには20%のアルギン酸塩が含まれて いる。

 下記に示す処方により各成分を混合し、透 のブタゼラチンハードカプセルに充填しカ セル剤を得た。
              (1カプセル中)
  養殖コンブ仮根粉末     250mg
 養殖コンブ仮根エキス粉末   50mg
 ビール酵母             60mg
 ショ糖脂肪酸エステル     10mg

  下記に示す処方により各成分を混合し、 明のブタゼラチンハードカプセルに充填し プセル剤を得た。
              (1カプセル中)
  養殖コンブ仮根粉末    250.00mg
 松樹皮エキス                      2.50mg
  ケラチンSHパウダー      30.00mg
  ビタミンB 塩酸塩          2.00mg
  ビタミンB                  1.00mg
  ビタミンB 塩酸塩         0.84mg
  ニコチン酸アミド          1.25mg
  パントテン酸カルシウム      2.50mg
  食添ビオチン1%                0.05 mg
  ヒハツエキスパウダーMF     47.50mg
  乾燥ビール酵母A          8.87mg
  ステアリン酸カルシウム      3.50mg
 (試験例1) 
  参考例1のようにして製造した養殖コンブ 根粉末を用いて育毛・発毛効果を試験した 薄毛、抜け毛、白髪などが気になる年齢30~7 0歳の男性、女性合わせて40人のボランティア に、朝と夕方の2回、養殖コンブ仮根粉末を3 月間摂取させた (そのうち2人は養殖コンブ 仮根粉末無摂取の対照) 。1000mg摂取群には1 合計1000mgを、1500mg摂取群には1日合計1500mgを 取させた。1ヶ月おきに以下の判定方法によ り効果を評価し、さらに頭皮の写真撮影およ びマイクロスコープによる毛根撮影を行った 。

 育毛効果に関する以下の項目a~eのそれぞれ ついて、以下に示す効果判定スコア基準(0~3 )により点数化した。点数化の際には髪質お び体調の変化についても考慮に入れて判断 た。
育毛効果
 a:服用前に比べ抜け毛が減った
 b:髪の毛が増えた、または生えてきた
 c:髪の太さが太くなった
 d:髪にハリやコシが出てきた
 e:白髪が減ってきた
効果判定スコア基準 (各項目に対する)
 3:著効
 2:有効
 1:やや有効
 0:無効
 
 上記育毛効果に関するa~eの5項目の点数を合 計し、下記の基準により総合的な効果を判定 した。

 合計点数
   0 :無効
  1~2:やや有効
  3~5:有効
  6以上:著効 
 結果は以下の表7に示す通りである。

  表7および表8から明らかなように、本発 明の経口組成物の摂取により無効が顕著に減 少し、有効以上 (有効+著効) が有意に増加 ている。本発明経口組成物の特徴としては 現効果が非常に早く、1ヶ月目で約21% (1500mg 取群) および約42% (1000mg摂取群) が、2ヶ月 目で両群とも約47%の人が有効以上となってい る。3ヶ月目ではほとんどの人に何らかの効 が現れ、1500mg摂取群で12人 (63.2%) 、1000mg摂 群で10人 (52.6%) が有効以上となり、顕著な 育毛・発毛効果を示した。なお養殖コンブ仮 根を摂取しなかった対照においては全く変化 がなかった。

 また、マイクロスコープによる毛根撮影 よれば、毛根と頭皮全体の油性がなくなり 清潔できれいな皮膚状態が多く認められた また、頭皮以外においても、特に顔の肌の やが良くなりシワも少なくなるという効果 見られた。なお、最もよく見られる頭頂部 薄毛の場合は、家族や理美容院で改善効果 指摘された例が多く、その後写真撮影でも 認された。

 (試験例2) 
  実施例2で製造したカプセル剤を用いて試 例1と同様にして育毛・発毛効果を試験した 。ただし、ボランティアは107 人であり、摂 量は養殖コンブ仮根粉末として1日1000mgであ った。結果を表9に示す。

  養殖コンブ仮根に加えて代謝、血流改 剤を配合した製剤を用いて、多数のボラン ィアで6ヶ月間試験した結果、年齢・性別を わず安定した育毛・発毛効果が明らかにな た。3ヶ月目で60.7%、4ヶ月目で72.9%、6ヶ月目 で75.7%の人が有効以上 (有効+著効) となった 。また、著効の人は3ヶ月目で21.5%、4ヶ月目 25.2%、6ヶ月目で33.6%と、飲用の長さに比例し て増加している。

  このように、養殖コンブ仮根の食品素 を含む本発明の経口組成物は、脱毛防止、 の太さや強さの改善、白髪の抑制などの育 作用や、発毛作用を有することが確認され 。

 本発明の経口組成物は、安全で手軽に摂 することができ、育毛・発毛効果に優れて るので、近年急増してきた脱毛や薄毛など 髪の悩みに対し有効な解決手段を提供でき 。また、養殖コンブ仮根のさらなる利用法 見出したので、資源の有効利用の面からも 用な発明である。