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Title:
PACKET LOSS FREQUENCY MEASURING SYSTEM, PACKET LOSS FREQUENCY MEASURING METHOD, AND PROGRAM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2010/047044
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a packet loss frequency measuring system which measures the packet loss frequency at a low processing cost. A packet information storage means (112) has a plurality of packet information storage regions (113) for storing information based on a value of the field containing at least acknowledgement number in the packet.  Upon reception of a packet, a packet information registration means (111) selects one of the packet information storage regions (113) and causes the selected packet information storage region (113) to store information based on the value of the field containing at least the acknowledgement number in the received packet.  A counting means (114) counts the number of information commonly stored in the predetermined number or more of packet information storage regions.

Inventors:
YAMASAKI YASUHIRO (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/004966
Publication Date:
April 29, 2010
Filing Date:
September 29, 2009
Export Citation:
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Assignee:
NEC CORP (JP)
YAMASAKI YASUHIRO (JP)
International Classes:
H04L12/56; H04L1/16; H04L1/00
Foreign References:
JP2004147183A2004-05-20
JP2008017407A2008-01-24
JP2006311564A2006-11-09
Attorney, Agent or Firm:
IWAKABE, Fuyuki et al. (JP)
Fuyuki Iwakabe (JP)
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Claims:
 パケット内の少なくとも確認応答番号を含むフィールドの値に応じた情報を記憶するパケット情報記憶領域を複数有するパケット情報記憶手段と、
 パケット受信時に、複数のパケット情報記憶領域のうちの一つを選択し、選択したパケット情報記憶領域に、受信したパケット内の少なくとも確認応答番号を含むフィールドの値に応じた情報を記憶させるパケット情報登録手段と、
 予め定められた数以上のパケット情報記憶領域に共通に記憶されている情報の数を計数する計数手段とを備える
 ことを特徴とするパケットロス頻度計測システム。
 パケット内の送信アドレス、受信アドレス、送信ポート番号、受信ポート番号、プロトコルID、当該パケットロス頻度計測システムのポートの番号のうちの少なくとも一部の項目の組み合わせからパケットをグループに分類する分類手段を備え、
 パケット情報登録手段は、選択したパケット情報記憶領域に受信したパケット内の少なくとも確認応答番号を含むフィールドの値に応じた情報を記憶させる処理をグループ単位で行う
 請求項1に記載のパケットロス頻度計測システム。
 パケット情報登録手段は、選択したパケット情報記憶領域にパケット内の少なくとも確認応答番号を含むフィールドの値に応じた情報を記憶させるときに、前記値に応じた情報として、所定ビット数のビット列における前記値に応じたビット位置に1を記憶させる
 請求項1または請求項2に記載のパケットロス頻度計測システム。
 パケット情報登録手段は、パケット内の少なくとも確認応答番号を含むフィールドの値に応じた情報を、選択したパケット情報記憶領域に配列として記憶させる
 請求項1または請求項2に記載のパケットロス頻度計測システム。
 パケット情報登録手段は、パケット内の少なくとも確認応答番号を含むフィールドの値に応じた情報を、当該値をハッシュ関数を用いて変換することによって求める
 請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載のパケットロス頻度計測システム。
 パケット情報登録手段は、ブルームフィルタまたはスペースコードブルームフィルタまたはマルチレゾリューションスペースコードブルームフィルタのアルゴリズムに従って、パケット内の少なくとも確認応答番号を含むフィールドの値をハッシュ関数を用いて変換する
 請求項5に記載のパケットロス頻度計測システム。
 パケット情報登録手段は、フラグ情報、広告ウィンドウサイズ、送信アドレス、受信アドレス、送信ポート番号、受信ポート番号、プロトコルIDのいずれか一つ以上と、確認応答番号との組み合わせに応じた情報を、選択したパケット情報記憶領域に記憶させる
 請求項1から請求項6のうちのいずれか1項に記載のパケットロス頻度計測システム。
 パケット情報登録手段は、パケット内の少なくとも確認応答番号を含むフィールドの値と当該パケットロス頻度計測システムのポートの番号との組み合わせに応じた情報を、選択したパケット情報記憶領域に記憶させる
 請求項1から請求項7のうちのいずれか1項に記載のパケットロス頻度計測システム。
 パケット情報登録手段は、ランダムに選択する方式、ラウンドロビン、あるいは、個々のパケット情報記憶領域に予め定められた選択確率に従ってパケット情報記憶領域のいずれかを選択する方式のいずれかの方式で、パケット情報記憶領域を選択する
 請求項1から請求項8のうちのいずれか1項に記載のパケットロス頻度計測システム。
 パケット受信時に、複数のパケット情報記憶領域のうちの一つを選択し、選択したパケット情報記憶領域に、受信したパケット内の少なくとも確認応答番号を含むフィールドの値に応じた情報を記憶させるパケット情報登録手段を備える
 ことを特徴とする情報登録装置。
 パケット内の少なくとも確認応答番号を含むフィールドの値に応じた情報を記憶するパケット情報記憶領域を複数有するパケット情報記憶手段を備える請求項10に記載の情報登録装置。
 パケット内の少なくとも確認応答番号を含むフィールドの値に応じた情報を記憶する複数のパケット情報記憶領域に記憶された情報を参照し、予め定められた数以上のパケット情報記憶領域に共通に記憶されている情報の数を計数する計数手段を備える
 ことを特徴とする情報計数装置。
 パケット受信時に、複数のパケット情報記憶領域のうちの一つを選択し、選択したパケット情報記憶領域に、受信したパケット内の少なくとも確認応答番号を含むフィールドの値に応じた情報を記憶させ、
 予め定められた数以上のパケット情報記憶領域に共通に記憶されている情報の数を計数する
 ことを特徴とするパケットロス頻度計測方法。
 パケット内の送信アドレス、受信アドレス、送信ポート番号、受信ポート番号、プロトコルID、当該パケットロス頻度計測システムのポートの番号のうちの少なくとも一部の項目の組み合わせからパケットをグループに分類し、
 選択したパケット情報記憶領域に受信したパケット内の少なくとも確認応答番号を含むフィールドの値に応じた情報を記憶させる処理をグループ単位で行う
 請求項13に記載のパケットロス頻度計測方法。
 選択したパケット情報記憶領域にパケット内の少なくとも確認応答番号を含むフィールドの値に応じた情報を記憶させるときに、前記値に応じた情報として、所定ビット数のビット列における前記値に応じたビット位置に1を記憶させる
 請求項13または請求項14に記載のパケットロス頻度計測方法。
 パケット内の少なくとも確認応答番号を含むフィールドの値に応じた情報を、選択したパケット情報記憶領域に配列として記憶させる
 請求項13または請求項14に記載のパケットロス頻度計測方法。
 パケット内の少なくとも確認応答番号を含むフィールドの値に応じた情報を、当該値をハッシュ関数を用いて変換することによって求める
 請求項13から請求項16のうちのいずれか1項に記載のパケットロス頻度計測方法。
 ブルームフィルタまたはスペースコードブルームフィルタまたはマルチレゾリューションスペースコードブルームフィルタのアルゴリズムに従って、パケット内の少なくとも確認応答番号を含むフィールドの値をハッシュ関数を用いて変換する
 請求項17に記載のパケットロス頻度計測方法。
 フラグ情報、広告ウィンドウサイズ、送信アドレス、受信アドレス、送信ポート番号、受信ポート番号、プロトコルIDのいずれか一つ以上と、確認応答番号との組み合わせに応じた情報を、選択したパケット情報記憶領域に記憶させる
 請求項13から請求項18のうちのいずれか1項に記載のパケットロス頻度計測方法。
 パケット内の少なくとも確認応答番号を含むフィールドの値と当該パケットロス頻度計測システムのポートの番号との組み合わせに応じた情報を、選択したパケット情報記憶領域に記憶させる
 請求項13から請求項19のうちのいずれか1項に記載のパケットロス頻度計測方法。
 ランダムに選択する方式、ラウンドロビン、あるいは、個々のパケット情報記憶領域に予め定められた選択確率に従ってパケット情報記憶領域のいずれかを選択する方式のいずれかの方式で、パケット情報記憶領域を選択する
 請求項13から請求項20のうちのいずれか1項に記載のパケットロス頻度計測方法。
 コンピュータに、
 パケット受信時に、複数のパケット情報記憶領域のうちの一つを選択し、選択したパケット情報記憶領域に、受信したパケット内の少なくとも確認応答番号を含むフィールドの値に応じた情報を記憶させるパケット情報登録処理、および、
 予め定められた数以上のパケット情報記憶領域に共通に記憶されている情報の数を計数する計数処理
 を実行させるためのパケットロス頻度計測プログラム。
 コンピュータに、
 パケット内の送信アドレス、受信アドレス、送信ポート番号、受信ポート番号、プロトコルID、当該パケットロス頻度計測システムのポートの番号のうちの少なくとも一部の項目の組み合わせからパケットをグループに分類する分類処理を実行させ、
 グループ単位にパケット情報登録処理を実行させる
 請求項22に記載のパケットロス頻度計測プログラム。
 コンピュータに、
 パケット受信時に、複数のパケット情報記憶領域のうちの一つを選択し、選択したパケット情報記憶領域に、受信したパケット内の少なくとも確認応答番号を含むフィールドの値に応じた情報を記憶させるパケット情報登録処理
 を実行させるための情報登録プログラム。
 コンピュータに、
 パケット内の少なくとも確認応答番号を含むフィールドの値に応じた情報を記憶する複数のパケット情報記憶領域に記憶された情報を参照し、予め定められた数以上のパケット情報記憶領域に共通に記憶されている情報の数を計数する計数処理
 を実行させるための情報計数プログラム。
Description:
パケットロス頻度計測システム パケットロス頻度計測方法およびプログラ

 本発明は、通信ネットワークの品質とし 、パケットロスの頻度を計測するパケット ス頻度計測システム、および、パケットロ 頻度計測システムに適用される情報登録装 、情報計数装置、パケットロス頻度計測方 、パケットロス頻度計測プログラム、情報 録プログラム、情報計数プログラムに関す 。

 エンドツーエンド(End-to-End)の通信におけ パケットのロスを検出する方法が非特許文 1に記載されている。例えば、非特許文献1 記載の方法は、多数の端末同士を接続させ 通信ネットワークにおいて、各端末間の通 の品質を計測する装置に適用される。非特 文献1に記載された方法では、端末と端末と パスにパケットのキャプチャ部を設け、こ キャプチャ部がパスを通過するパケットを ルキャプチャする。キャプチャ部は、通過 たパケットの確認応答番号を保持しておき 同じ確認応答番号のパケットが複数生じた きに(すなわち重複ACK現象が生じたときに) パケットロスを検出する。

 図13は、非特許文献1に記載されている方 によりパケットのロスを検出する計測器の を示すブロック図である。非特許文献1に記 載されている方法を適用したパケットロスの 計測器210の構成として、図13に示すように、 ロー識別手段211と、データベース(以下、DB 記す)215と、カウンタ/DB読込手段212と、番号 比較手段213と、カウンタ/DB書込手段214とを備 える構成が考えられる。DB215は、フロー毎に 同一フローの直前のパケットにおける確認 答番号と、確認応答番号が重なった回数を すカウント値とを記憶する。フロー識別手 211は、個々のパケット91を読み込むと、そ パケットのフローを識別する。パケットの ローは、送受信それぞれのIPアドレス、送受 信それぞれのポート番号、プロトコルID等に って識別される。なお、図13では、実線で した各パケットが同じフローであり、破線 示した各パケットが他のフローに属してい 。

 カウンタ/DB読込手段212は、フロー識別手 211が識別した新たなパケットと同じフロー おける直前のパケットの確認応答番号と、 の確認応答番号が重なった数を示すカウン 値をDB215から読み込む。番号比較手段213は フロー識別手段211が識別した新たなパケッ の確認応答番号と、同一フローの直前のパ ットの確認応答番号とを比較し、一致して るならば、読み出されたカウント値に1を加 し、一致していなければカウント値を変更 ない。この処理の後、カウンタ/DB書込手段2 14は、新たなパケットの確認応答番号と番号 較手段213の処理後のカウント値を、DB215に 憶させる。

 パケットロスを推定する方法は、例えば 特許文献1,2にも記載されている。また、特 文献3には、過去の受信したパケットのポー ト番号を記憶する学習テーブルと、新たに受 信したパケットのポート番号を記憶するフレ ーム格納メモリとを参照して、新たに受信し たパケットと過去のパケットのポート番号を 比較する通信装置が記載されている。また、 特許文献4には、ポート番号によってパケッ を分類し、パケット数をテーブルで計数す IPパケットカウント方法が記載されている。

再公表特許 国際公開番号WO2006/043624(段 0025,0047,0052)

特開2008-219127号公報(段落0110-0114)

特開2004-320248号公報(段落0086,0087)

特開平11-205386号公報(段落0024-0026)

大岸智彦、井戸上彰、長谷川亨、加藤聰 彦、“片方向IPトラヒックからTCPレベルの統 情報を収集するパフォーマンスモニタの設 ”、2000年電子情報通信学会総合大会講演論 文集、社団法人電子情報通信学会、p.96、2000

 非特許文献1等に記載された方法で確認応 答番号の重複を検出するためには、パケット 受信時に、そのパケットのフローで直前に受 信したパケットを観測し、確認応答番号を確 認する必要がある。受信したパケットと直前 のパケットとで確認応答番号が一致していれ ば、確認応答番号の重複が生じたと認定し、 確認応答番号が一致していなければ重複は生 じていないと認定する。この動作はステート 処理であるために、通信ネットワークの品質 計測処理のコスト(処理時間や計算量)が増加 てしまう。なお、ステート処理とは、観測 象の一パケットを参照しただけでは、何を 行すべきか判定できない処理を意味する。 特許文献1に記載された方法は、新たに受信 したパケットだけでなく、直前に受信してい たパケットも参照して処理を決定するので、 処理時間等のコストが大きくなる。

 また、図13に例示する構成では、確認応 番号の重複を検出するために、カウンタ/DB 込手段214が新たなパケットと同一フローに ける直前のパケットの確認応答番号をDB215に 書き込んだ後出なければ、新たなパケットが 到着しても、カウンタ/DB読込手段212が直前の パケットの確認応答番号の読込処理を開始で きない。このため、パケットのロスを計測す るための処理速度の上限は、カウンタ/DB読込 部212、番号比較部213、カウンタ/DB書込手段214 の一連の動作速度に制限される。

 確認応答番号の重複の頻度は、パケット スの指標となるが、確認応答番号の重複は 数のパケットにより観察される。図13に示 構成では、新たにパケットが到着したとき 直前のパケットとの比較を行うため、処理 ストが大きくなっている。特許文献3に記載 れたフレーム格納メモリおよび学習テーブ はポート番号を格納するが、ポート番号の わりに確認応答番号を格納する構成として 、学習テーブルに直前のパケットの確認応 番号が格納されていなければ、新たなパケ トとの比較を行えないので、図13に示す構 と同様に、処理コストが大きくなる。また 単に、フレーム格納メモリおよび学習テー ルを比較するだけでは、重複が生じている 認応答番号がどれくらい多くあるのかを判 することができない。

 そこで、パケットロスの頻度を低い処理 ストで計測するパケットロス頻度計測シス ム、および、そのパケットロス頻度計測シ テムに適用される情報登録装置、情報計数 置、パケットロス頻度計測方法、パケット ス頻度計測プログラム、情報登録プログラ 、情報計数プログラムを提供することを目 とする。

 本発明によるパケットロス頻度計測シス ムは、パケット内の少なくとも確認応答番 を含むフィールドの値に応じた情報を記憶 るパケット情報記憶領域を複数有するパケ ト情報記憶手段と、パケット受信時に、複 のパケット情報記憶領域のうちの一つを選 し、選択したパケット情報記憶領域に、受 したパケット内の少なくとも確認応答番号 含むフィールドの値に応じた情報を記憶さ るパケット情報登録手段と、予め定められ 数以上のパケット情報記憶領域に共通に記 されている情報の数を計数する計数手段と 備えることを特徴とする。

 本発明による情報登録装置は、パケット 信時に、複数のパケット情報記憶領域のう の一つを選択し、選択したパケット情報記 領域に、受信したパケット内の少なくとも 認応答番号を含むフィールドの値に応じた 報を記憶させるパケット情報登録手段を備 ることを特徴とする。

 本発明による情報計数装置は、パケット の少なくとも確認応答番号を含むフィール の値に応じた情報を記憶する複数のパケッ 情報記憶領域に記憶された情報を参照し、 め定められた数以上のパケット情報記憶領 に共通に記憶されている情報の数を計数す 計数手段を備えることを特徴とする。

 本発明によるパケットロス頻度計測方法 、パケット受信時に、複数のパケット情報 憶領域のうちの一つを選択し、選択したパ ット情報記憶領域に、受信したパケット内 少なくとも確認応答番号を含むフィールド 値に応じた情報を記憶させるパケット情報 録ステップと、予め定められた数以上のパ ット情報記憶領域に共通に記憶されている 報の数を計数する計数ステップとを含むこ を特徴とする。

 本発明によるパケットロス頻度計測プロ ラムは、コンピュータに、パケット受信時 、複数のパケット情報記憶領域のうちの一 を選択し、選択したパケット情報記憶領域 、受信したパケット内の少なくとも確認応 番号を含むフィールドの値に応じた情報を 憶させるパケット情報登録処理、および、 め定められた数以上のパケット情報記憶領 に共通に記憶されている情報の数を計数す 計数処理を実行させることを特徴とする。

 本発明による情報登録プログラムは、コ ピュータに、パケット受信時に、複数のパ ット情報記憶領域のうちの一つを選択し、 択したパケット情報記憶領域に、受信した ケット内の少なくとも確認応答番号を含む ィールドの値に応じた情報を記憶させるパ ット情報登録処理を実行させることを特徴 する。

 本発明による情報計数プログラムは、コ ピュータに、パケット内の少なくとも確認 答番号を含むフィールドの値に応じた情報 記憶する複数のパケット情報記憶領域に記 された情報を参照し、予め定められた数以 のパケット情報記憶領域に共通に記憶され いる情報の数を計数する計数処理を実行さ ることを特徴とする。

 本発明によれば、パケットロスの頻度を い処理コストで計測することができる。

パケットロス頻度計測システムの配置 を示す説明図である。 本発明のパケットロス頻度計測システ の実施形態を示すブロック図である。 ビット列の例を示す説明図である。 計数手段の処理を示す説明図である。 パケット受信時の処理経過の例を示す ローチャートである。 情報読込手段および計数手段の処理の 理経過の例を示すフローチャートである。 パケットの確認応答番号に応じた情報 配列としてパケット情報記憶領域に記憶さ る例を模式的に示す説明図である。 パケット受信毎に処理を実行する部分 情報の計数処理を実行する部分とが異なる 置で実現する構成例を示すブロック図であ 。 本発明の他の実施形態を示すブロック である。 本発明の概要を示すブロック図である 。 本発明の情報登録装置の最小の構成例 を示すブロック図である。 本発明の情報計数装置の最小の構成例 を示すブロック図である。 非特許文献1に記載されている方法に りパケットのロスを検出する計測器の例を すブロック図である。

 以下、本発明の実施形態を図面を参照して 明する。
 図1は、パケットロス頻度計測システムの配 置例を示す説明図である。図1に示す例では 各端末11~15がそれぞれパケットを送受信する ことにより通信を行う。そして、通信ネット ワーク内における各端末間の通信経路上に、 パケットロス頻度計測システムが配置される 。図1に示す例では、個々の装置21~25がそれぞ れパケットロス頻度計測システムに該当する 。各装置21~25は、それぞれパケットロスの頻 (すなわち、パケットロスの発生頻度)を計 する。また、図1に示す例では、各装置21~25 、計測したパケットロスの頻度をサーバ31に 出力する。サーバ31は、各装置21~25における ケットロスの頻度を管理する。

 また、各装置21~25は、それぞれパケット フロー毎にパケットロスの発生頻度を計測 る。例えば、図1に示す装置25は、端末11,12の 通信経路上に位置し、端末15,12の通信経路上 も位置し、端末13,14の通信経路上にも位置 る。従って、端末25は、端末11から端末12へ フロー(以下、フローAと記す)のパケットも 端末15から端末12へのフロー(以下、フローB 記す)のパケットも、端末13から端末14へのフ ロー(以下、フローCと記す)のパケットも通過 させる。そして、端末25は、フローA,B,C等の パケットのフロー毎にパケットロスの頻度 計算する。

 また、本発明のパケットロス頻度計測シ テムは、データの受信側の端末がデータの 信側の端末に向けて、受信側の端末にどの ータまで届いているかを確認する情報(確認 応答番号)を送るプロトコルを対象としてい 。このようなプロトコルの代表例としてTCP(T ransmission Control Protocol )が挙げられるが、本 発明を適用可能なプロトコルはTCPに限定され ない。例えば、SCTP(Stream Control Transmission Pro tocol)に本発明が適用されてもよい。また、UDP (User Datagram Protocol)であっても、受信側の端 にどのデータまで届いているかを示すシー ンス番号をアプリケーション層でペイロー に追加する独自のプロトコルが定められて れば、本発明を適用することができる。

 図1に示す装置21~25は、通信ネットワーク に存在するルータやスイッチ等のノードで ってもよいし、TAPや装置のミラーポート等 ら入力された情報をもとに解析を行う装置 あってもよい。

 図2は、本発明のパケットロス頻度計測シ ステムの実施形態を示すブロック図である。 図2では、パケットロス頻度計測システムに 当する装置21のブロック図として図示してい るが、図1における各装置21~25は、同様の構成 である。本発明のパケットロス頻度計測シス テムは、フロー識別手段1と、情報書込手段2 、パケット情報保持手段3と、情報読込手段 6と、計数手段7とを備える。

 フロー識別手段1は、パケットロス頻度計 測システムを通過するパケット51を受信し、 のパケット51のフローを識別する。フロー 別手段1は、受信したパケットの特定のフィ ルドが同一であるパケット群が同一フロー あるとみなして、フロー毎にパケットを分 する。例えば、送信IPアドレス、受信IPアド レス、送信ポート番号、受信ポート番号、送 信MACアドレス、受信MACアドレス、プロトコル ID(プロトコルの識別情報)のいずれかの一つ 上の項目の組を予め定めておき、その組の 項目が複数のパケットにおいて同一であれ 、フロー識別手段1は、その複数のパケット 同一のフローであるとみなす。ここでは、 信IPアドレス、受信IPアドレス、送信ポート 番号、受信ポート番号、送信MACアドレス、受 信MACアドレス、プロトコルIDを例示したが、 のほかに、パケットロス頻度計測システム ポートの番号を、パケットのフローを特定 るための項目の一つとして用いてもよい。 なわち、フロー識別手段1は、パケット中の 、送信アドレス、受信アドレス、送信ポート 番号、受信ポート番号、プロトコルID、パケ トロス頻度計測システムのポートの番号の ちの少なくとも一部の項目の組を定め、そ 組の項目が複数のパケットで同一ならば、 の複数のパケットを一つのグループとして 類すればよい。なお、パケットロス頻度計 システムのポートの番号とは、パケットロ 頻度計測システムとしてパケットを送受信 る装置における複数のポートのうち、パケ トを受信したポート、およびそのパケット 次のノードに送信したポートの番号である

 なお、図2では、実線で示した各パケット が同じフローであり、破線で示した各パケッ トが他のフローに属している。

 パケット情報保持手段3は、パケット内の 少なくとも確認応答番号を含むフィールドの 値に応じた情報を記憶するパケット情報記憶 領域4,5を、フロー毎に複数有する記憶装置で ある。ここでは、パケット内の少なくとも確 認応答番号を含むフィールドの値に応じた情 報を記憶するパケット情報記憶領域4,5が、予 め定められたビット長のビット列を記憶する 記憶領域である場合を例にして説明する。ま た、この場合、パケット情報記憶領域4,5をカ ウンタと記す。ここでは、パケットロス頻度 計測システムが受信したパケット内の確認応 答番号に応じた値をカウンタ4,5に記憶させる 場合を例にする。

 ここでは、一つのフローに対して二つの ウンタ4,5を用いる場合を例にして説明する 、一つのフローに対して用いられるカウン (パケット情報記憶領域)の数は二つに限定 れず複数であればよい。以下、二つのカウ タのうち一方を第1カウンタ4と記し、他方を 第2カウンタ5と記す。

 情報書込手段2は、フロー識別手段1がパ ットを受信して、そのパケットをフロー毎 分類した後に、そのパケットが分類された ループに対応する複数のカウンタ(本例では つのカウンタ4,5)のうちの一つのカウンタを 選択し、選択したカウンタに、受信したパケ ットの確認応答番号に応じた情報を記憶させ る。本実施形態では、第1カウンタ4および第2 カウンタ5が、予め定められたビット長のビ ト列を記憶する記憶領域である。そして、 報書込手段2が、受信したパケットの確認応 番号に応じた情報として、予め定められた ット長のビット列における確認応答番号に じたビット位置に1を記憶させる場合を例に して説明する。

 情報書込手段2が複数のカウンタのうちの 一つを選択する方式は、例えば、ランダムに カウンタを選択する方式であってもよい。ラ ンダムにカウンタを選択する場合、乱数を利 用してもよい。例えば、各カウンタ4,5に均等 に乱数の値を割り当てておき、カウンタ選択 時に乱数を発生させ、その乱数の値に対応す るカウンタを選択してもよい。また、情報書 込手段2は、各カウンタを順番に選択してい ラウンドロビン方式でカウンタを選択して よい。例えば、受信したパケット毎に、第1 ウンタ4、第2カウンタ5、第1カウンタ4、第2 ウンタ5、・・・という順番にカウンタを選 択してもよい。また、各カウンタに対して、 選択される確率の重みづけを予め行っておき 、その確率に従ってカウンタを選択してもよ い。例えば、第1カウンタ4が選択される選択 率をP、第2カウンタ5が選択される選択確率 1-Pとして予め定め、その選択確率に従って いずれかのカウンタを選択してもよい。

 情報書込手段2は、選択したカウンタに対 して、予め定められたビット長のビット列に おける確認応答番号に応じたビット位置に1 記憶させる。

 確認応答番号と、ビット列内のビット位 との対応関係を定める方法は、例えば、単 に、各確認応答番号と、ビット列内のビッ 位置とを直接対応づける方法であってもよ 。すなわち、ビット列内の各ビット位置に 認応答番号を直接割り当てておき、パケッ 受信時に、情報書込手段2は、そのパケット の確認応答番号が割り当てられているビット 位置に「1」を記憶させてもよい。

 また、予めハッシュ関数を定めておき、 のハッシュ関数を用いて得られるハッシュ と、ビット列内のビット位置とを対応づけ 方法であってもよい。この場合、ハッシュ 数を用いて得られる各ハッシュ値と、ビッ 列内の各ビット位置とを対応づけておき、 報書込手段2は、受信したパケットの確認応 答番号のハッシュ値をそのハッシュ関数を用 いて計算し、計算によって得られたハッシュ 値に対応するビット位置に「1」を記憶させ もよい。ハッシュ関数を用いて計算した確 応答番号のハッシュ値に対応する位置に「1 を記憶させるアルゴリズムとして、例えば ブルームフィルタ(Bloom Filter)や、その応用 あるスペースコードブルームフィルタ(Space- Code Bloom Filter)やマルチレゾリューションス ースコードブルームフィルタ(Multi-Resolution  Space-Code Bloom Filter)がある。情報書込手段2は 、ビット列における確認応答番号に応じたビ ット位置に1を記憶させる処理をブルームフ ルタまたはスペースコードブルームフィル またはマルチレゾリューションスペースコ ドブルームフィルタに従って行ってもよい なお、ハッシュ値は、ハッシュ関数による 認応答番号の変換結果であるということが きる。

 図3は、各カウンタ4,5に記憶される予め定 められたビット長のビット列の例を示す。情 報書込手段2は、受信したパケットの確認応 番号のハッシュ値を、例えば、ブルームフ ルタに従って計算する。また、情報書込手 2が、第1カウンタ4を選択していれば、第1カ ンタ4のビット列における、そのハッシュ値 に対応するビット位置に「1」を格納する。 た、第2カウンタ5を選択していれば、第2カ ンタ5のビット列における、そのハッシュ値 対応するビット位置に「1」を格納する。

 また、予め定めておいた固定値で確認応 番号を除算したときの余りと、ビット列内 ビット位置とを対応づける方法であっても い。この場合、固定値による確認応答番号 除算で得られる余りと、ビット列内の各ビ ト位置とを対応づけておき、パケット受信 に、情報書込手段2は、そのパケットの確認 応答番号を固定値で除算して余りを求め、そ の余りに対応するビット位置に「1」を記憶 せてもよい。

 フロー識別手段1および情報書込手段2は 個々のパケットを受信する毎に上記の処理 行う。すなわち、フロー識別手段1は、受信 たパケット毎に、パケットのフローを識別 る。また、情報書込手段2は、受信したパケ ット毎に、パケットのフローに対応する複数 のカウンタから一つのカウンタを選択して、 パケットの確認応答番号に応じた情報をその カウンタに記憶させる処理を行う。

 一方、以下に示す情報読込手段6および計 数手段7は、パケットを受信する毎に処理を 行する必要はない。情報読込手段6は、パケ トの受信とは関連なく、各カウンタからビ ト列を読み込む処理を実行し、情報読込手 6のビット列読込処理に続いて計数手段7が 理を行う。

 情報読込手段6は、個々のフローに対応す る複数のカウンタに記憶されたビット列を読 み込み、計数手段7に渡す。上記のように、 報読込手段6は、パケットの到着とは関連な この処理を行ってよい。例えば、情報読込 段6は、定期的にカウンタのビット列の読み 込みを行ってもよい。あるいは、外部のシス テムからの命令や、外部のシステムにおける イベントをトリガにして、不定期にビット列 の読み込みを行ってもよい。

 計数手段7は、一つのフローに対応する複 数のカウンタのうち、予め定められた数以上 のカウンタに共通に記憶されている情報の数 を計数する。以下、この「予め定められた数 」を共通数と記す。また、共通数は、一つの フローに対応する複数のカウンタの数をNと たときに、2以上N以下となる値から定められ る。本例では、一つのフローに対応するカウ ンタは2個であり、共通数は2である。従って 本例では、計数手段7は、2個のカウンタに 通に記憶されている情報の数を計数する。 た、本例では、確認応答情報に応じた情報 、その確認応答情報に応じたビット位置に 1」として格納される。よって、各カウンタ 共通に記憶される情報とは、同じビット位 に格納された「1」である。よって、計数手 段7は、第1カウンタ4と第2カウンタ5のビット のAND(論理積)計算を行って、その結果得ら るビット列中の「1」の数を計数すればよい

 図4は、計数手段7の処理を示す説明図で る。例えば、第1カウンタ4がビット列61(図4 照)を記憶し、第2カウンタ5がビット列62を記 憶していて、情報読込手段6がこのビット列61 ,62を読み込んだとする。計数手段7は、この ット列61,62のAND計算を行い、図4に示すビッ 列63を得る。そして、計数手段7は、AND計算 よって得たビット列63中の「1」の数を計数 る。図4に示す例において、計数結果は3とな る。

 パケットロスが生じなければ、同一フロ において確認応答番号が重複するパケット 送信されないため、ある確認応答番号のパ ットは計測地点を一度しか通過しない。そ 結果、その確認応答番号に応じたビット位 の「1」は、二つのカウンタ4,5のうちの一つ にしか記憶されず、第1カウンタ4と第2カウン タ5のビット列のAND計算の結果、そのビット 置の値は0となる。一方、パケットロスが生 た場合、確認応答番号が同一の複数のパケ トが送信され、その各パケットがパケット ス頻度計測システムを通過すると、各カウ タ4,5の同一のビット位置に「1」が格納され ていく。従って、各カウンタ4,5のビット列の AND計算によって得たビット列中の「1」の数 、パケットロスの頻度を表す値であり、「1 の数が多い程、パケットロスの回数が多い とになる。なお、AND計算によって得たビッ 列中の「1」は、共通数以上のカウンタに共 通に記憶された情報の個数ということができ る。

 なお、ここでは、一つのフロー当たりの ウンタが2個であり、共通数を2とした場合 例に説明したが、既に説明したように、一 のフロー当たりのカウンタの数は、複数で れば2個でなくてもよい。例えば、一つのフ ー当たりのカウンタ数が、3個、4個等であ てもよい。また、共通数も2に限定されない 一つのフロー当たりのカウンタ数が多いほ 、パラレル処理できるパケット数が多くな 、パケットロスの頻度を求める処理を高速 しやすくなる。

 本実施形態において、フロー識別手段1、 情報書込手段2、情報読込手段6、および計数 段7は、例えば、プログラム(パケットロス 度計測プログラム)に従って動作するCPUによ て実現される。パケットロス頻度計測シス ムが備える記憶装置にプログラムが記憶さ 、パケットロス頻度計測システムのCPUがそ プログラムを読み込み、ロー識別手段1、情 報書込手段2、情報読込手段6、および計数手 7として動作してもよい。また、各手段がそ れぞれ別々のユニットとして実現されていて もよい。

 次に、動作について説明する。
 図5は、パケット受信時の処理経過の例を示 すフローチャートである。パケットロス頻度 計測システムは端末間で送受信されるパケッ トを受信すると、そのパケットを次のノード に転送する。このとき受信したパケットに関 して、以下の処理を実行する。

 まず、フロー識別手段1は、受信したパケ ットのフローを識別する(ステップA1)。例え 、フロー識別手段1は、パケットのヘッダに ける送信アドレス、受信アドレス、送信ポ ト番号、受信ポート番号、プロトコルIDか 、フローを識別するフローIDを特定すればよ い。フロー識別手段1は、パケットロス頻度 測システムのポートの番号(パケットを受信 た自装置のポートおよび、次のノードに向 てパケットを送信したポートの番号)も参照 してパケットのフローを識別してもよい。

 次に、書込手段2は、受信したパケットの フローに対応する複数のカウンタの中から一 つのカウンタを選択する(ステップA2)。ここ は、図2に示すように、フロー毎に第1カウン タ4および第2カウンタ5が用いられる場合を例 にする。書込手段2がカウンタを選択する態 は限定されず、例えば、ランダムにカウン を選択しても、ラウンドロビン方式でカウ タを選択しても、各カウンタ毎に個別に定 られた選択確率に従ってカウンタを選択し もよい。

 ステップA2で第1カウンタ4を選択した場合 、書込手段2は、第1カウンタ4に、受信したパ ケットの確認応答番号に応じた情報を記憶さ せる(ステップA4)。また、ステップA2で第2カ ンタ5を選択した場合、書込手段2は、第2カ ンタ5に、受信したパケットの確認応答番号 応じた情報を記憶させる(ステップA5)。本例 では、ステップA4,A5で、選択したカウンタの ット列における確認応答番号に応じたビッ 位置に1を記憶させるものとする。既に説明 したように、確認応答番号とビット位置とを 対応づけておいてもよい。また、確認応答番 号のハッシュ値とビット位置とを対応づけて おいてもよい。ビット列における確認応答番 号に応じたビット位置に1を記憶させる処理 ブルームフィルタまたはスペースコードブ ームフィルタまたはマルチレゾリューショ スペースコードブルームフィルタに従って ってもよい。

 続いて、パケット受信との関連なしに行 情報読込手段6および計数手段7の処理につ て説明する。図6は、この処理の経過の例を すフローチャートである。ここでは、定期 に図6に示す処理を実行する場合を例にして 説明する。また、情報読込手段6および計数 段7は、以下の処理をフロー毎に行う。

 情報読込手段6は、個々のフロー毎に、フ ローに対応する複数のカウンタに記憶された 情報(本例では、ビット列)を読み込む(ステッ プB1)。ステップB1の後、計数手段7は、共通数 (本例では2)のカウンタに共通に記憶されてい る情報を計数する(ステップB2)。すなわち、 こでは、どちらのカウンタでも「1」が格納 れたビット位置の数を計数すればよい。計 手段7は、情報読込手段6が読み込んだ2つの ット列のAND計算を行い、AND計算の結果とし 得たビット列中の「1」の数を計数すればよ い。

 ステップB2の計数結果が、各フローのパ ットロス頻度を表している。すなわち、ス ップB2の計数結果の値が大きいほど、パケッ トロス発生回数が多いことを表し、計数結果 の値が小さいほど、パケットロス発生回数が 少ないことを表す。

 パケットロス頻度計測システムは、パケ トロス頻度(ステップB2の計数結果)を、例え ば、図1に示すサーバ31に送信してもよい。そ して、サーバ31が各パケットロス頻度計測シ テムから受信したパケットロス頻度を記憶 ておいてもよい。

 本例では、一つのフローに対応するカウ タが2つである場合を例示したが、一つのフ ローに対応するカウンタの数は3以上であっ もよい。この場合も、計数手段7は、共通数 上のカウンタに共通に記憶されている情報 計数する。一つのフローに対応するカウン の数と、共通数とが一致していれば、計数 段7は、各カウンタのビット列の論理積を求 めて、その結果のビット列に含まれている「 1」の数を計数すればよい。一つのフローに 応するカウンタよりも共通数が小さければ ビット位置毎に、共通数以上のカウンタで 1」が格納されているかを確認し、共通数以 のカウンタで「1」が格納されているビット 位置の数を計数すればよい。

 本発明によれば、情報書込手段2が、複数 のカウンタ(パケット情報記憶領域)の中から つを選択し、そのカウンタに、パケットの 認応答番号に応じた情報を記憶させる。そ て、各カウンタに記憶された情報を読み込 で、共通数以上のカウンタに共通に記憶さ ている情報の数を計数する。このような構 では、パケットを受信したときに、情報書 手段2は、カウンタの選択と、そのカウンタ に対する書込を行えばよく、過去に受信した パケットと、新たに受信したパケットとの比 較をする必要がない。よって、パケット受信 時の処理は、ステートレス処理となり、処理 時間や計算量などの処理コストを低減するこ とができる。また、パケットの受信タイミン グとは無関係に各カウンタの値を参照して計 数を行うことができる。従って、計数手段7 計数を行うときには、情報書込手段2の処理 了を待つ必要がなく、情報書込手段2によっ て、計数手段7の処理速度が制限されること ない。さらに、カウンタが複数存在してい ので、一つのパケットを受信して、選択し カウンタに対する書き込み(ステップA3また ステップA4)を実行しているときに、同一フ ーに属する他のパケットを受信したとして 、そのパケットに対する処理を実行するこ ができるので、処理を高速化することがで る。

 上記の実施形態では、パケット情報記憶 域(カウンタ)4,5が、予め定められたビット のビット列を記憶する記憶領域であり、受 したパケットの確認応答番号に応じた位置 「1」を記憶させる場合を例にして説明した 受信したパケットの確認応答番号に応じた 報を、他の態様でパケット情報記憶領域4,5 記憶させてもよい。図7は、パケットの確認 応答番号に応じた情報を配列としてパケット 情報記憶領域に記憶させる例を模式的に示す 説明図である。図7に示す15,37,45,・・・等の 値は、パケットの確認応答番号に応じた情 を表している。情報書込手段2は、複数のパ ット情報記憶領域のうちの一つを選択した 、選択したパケット情報記憶領域に、確認 答番号に応じた情報自体を配列の要素とし 記憶させてもよい。ただし、記憶させよう する情報が、選択したパケット情報記憶領 に既に記憶されているならば、その情報は 憶させなくてよい。

 情報読込手段6は、フロー毎に、各パケッ ト情報記憶領域に記憶された配列を読み込む 。また、計数手段7は、フロー毎に、共通数 上のパケット情報記憶領域に共通に記憶さ た情報の数を計数すればよい。その計数結 が、各フローのパケットロス頻度を表す。 えば、一つのフローに対して二つのパケッ 情報記憶領域が用いられ、共通数が2であり 図7に例示する配列が記憶されていたとする 。この場合、計数手段7は、二つの配列に共 に記憶されている情報は「15」、「45」を計 し、計数結果として2を得る。

 また、上記の実施形態では、受信したパ ットの確認応答番号に応じた情報をパケッ 情報記憶領域に記憶させる場合を例にして 明したが、確認応答番号と他の情報との組 合わせに応じた情報をパケット情報記憶領 に記憶させてもよい。例えば、TCPのパケッ のパケットロス頻度の計測を行う場合、パ ットのヘッダに含まれる確認応答番号と、 告ウィンドウサイズと、ACKフラグの組み合 せに応じた情報をパケット情報記憶領域に 憶させてもよい。例えば、確認応答番号、 告ウィンドウサイズおよびACKフラグの組と ビット列中のビット位置との対応関係を予 定めておき、受信したパケットの確認応答 号の値がS、広告ウィンドウサイズの値がT ACKフラグの値がUであれば、S,T,Uの組み合わ に応じたビット位置に「1」を格納してもよ 。また、S,T,Uの組み合わせのハッシュ値を ッシュ関数を用いて求め、そのハッシュ値 応じたビット位置に「1」を格納してもよい このとき、ブルームフィルタ、スペースコ ドブルームフィルタ、またはマルチレゾリ ーションスペースコードブルームフィルタ 適用してもよい。あるいは、受信したパケ ト毎の確認応答番号、広告ウィンドウサイ およびACKフラグの組を、配列として記憶さ てもよい。

 この場合、パケット同士で、確認応答番 が一致していたとしても、他の情報(上記の 例では広告ウィンドウサイズ、ACKフラグ)が 致していなければ、複数のパケット情報記 領域に共通に記憶されることにならない。

 また、情報書込手段2は、同様に、広告ウ ィンドウサイズ、ACKフラグ、送信アドレス、 受信アドレス、送信ポート番号、受信ポート 番号、プロトコルIDのいずれか一つ以上と、 認応答番号との組み合わせに応じた情報を 選択したパケット情報記憶領域に記憶させ もよい。

 上記の実施形態では、フロー毎に、複数 パケット情報記憶領域を用いる場合を説明 たが、ポート毎や、端末毎に複数のパケッ 情報記憶領域を用いてもよい。この場合に 、そのポートを通過したフロー群全体や、 末で送受信されるパケットのフロー群全体 のパケットロスに頻度が得られる。ただし この場合、フローが異なっていても、パケ トの確認応答番号が一致する場合があり、 ケットの確認応答番号と、フローを示す情 との組み合わせに応じた情報を、選択した ケット情報記憶領域に記憶させる。

 例えば、送信端末および受信端末の組み わせ毎に通信品質を計測する場合、送信端 となる端末のアドレスおよび受信端末とな 端末のアドレスの組み合わせ毎に、複数の ケット情報記憶領域を用意しておく。そし 、情報書込手段2は、例えば、パケット中の 確認応答番号、広告ウィンドウサイズ、フラ グ情報、送信ポート番号、受信ポート番号、 プロトコルIDの組に応じた情報をパケット情 記憶領域に記憶させる。また、例えば、送 端末毎に通信品質を計測する場合、送信端 となる端末のアドレス毎に複数のパケット 報記憶領域を用意しておく。そして、情報 込手段2は、例えば、パケット中の確認応答 番号、広告ウィンドウサイズ、フラグ情報、 送信ポート番号、受信ポート番号、プロトコ ルID、受信アドレスの組に応じた情報をパケ ト情報記憶領域に記憶させる。また、例え 、ポート毎に通信品質を計測する場合、送 ポート番号および受信ポート番号の組み合 せ毎に、複数のパケット情報記憶領域を用 しておく。そして、情報書込手段2は、例え ば、パケット中の確認応答番号、広告ウィン ドウサイズ、フラグ情報、送信ポート番号、 受信ポート番号、送信アドレス、受信アドレ スの組に応じた情報をパケット情報記憶領域 に記憶させる。

 また、上記の実施形態では、フロー識別 段1と、情報書込手段2と、パケット情報保 手段3と、情報読込手段6と、計数手段7とが つの装置に備えられている場合を示したが 各手段が同一の装置に備えられていなくて よい。例えば、パケット受信毎に処理を実 する部分と、複数のパケット情報記憶領域 記憶された情報を読み込んで計数処理を実 する部分とが別々の装置で実現されていて よい。図8は、このような実施形態の例を示 ブロック図である。図8に示す例では、パケ ットロス頻度計測システムが情報登録装置71 、情報計数装置72とを備える構成である。 報登録装置71と、情報計数装置72とは、例え 通信ネットワークを介して接続される。情 登録手段71は、フロー識別手段1と、情報書 手段2と、パケット情報保持手段3とを備え 。また、情報計数装置72は、情報読込手段6 、計数手段7とを備える。図2と同一の符号を 付した構成要素の動作は、上記の実施形態と 同様であり、説明を省略する。

 情報登録手段71は、例えば、図1に示す各 置21~25に適用され、情報計数装置25は、例え ば、図1に示すサーバ31に適用される。

 また、図1に示す各装置21~25にフロー時期 手段1が備えられ、図1に示すサーバ31に情報 書込手段2、パケット情報保持手段3、情報読 手段6、計数手段7が備えられる構成であっ もよい。この場合、各装置21~25のフロー時期 別手段1は、受信したパケットのフローを識 した後、そのパケットをサーバ31に送信する 。

 パケット情報保持手段3が通信ネットワー ク内において分散データベースとして構成さ れていてもよい。通信ネットワーク内の個々 のコンピュータが、一つのフローに対応する 個々のカウンタとしての役割をはたしてもよ い。例えば、図8に示す第1カウンタ4としての 役割を担うコンピュータAと、第2カウンタ5と しての役割を担うコンピュータBが情報登録 置71および情報計数装置72(図8参照)と接続さ ていてもよい。情報書込手段は、コンピュ タA,Bのうちのいずれかを選択し、確認応答 号等に応じた情報を選択したコンピュータ 送信して、そのコンピュータに記憶させれ よい。情報計数装置72は、その各コンピュ タから情報を受信して、共通に記憶されて た情報を計数すればよい。

 図9は、本発明の他の実施形態を示すブロ ック図である。図9に示す実施形態では、パ ットロス頻度から、パケットロスの回数を 定する。図9に示すパケットロス頻度計測シ テムは、フロー識別手段1と、情報書込手段 2と、パケット情報保持手段3と、情報読込手 6と、計数手段7と、E2Eロス計算手段8とを備 る。フロー識別手段1と、情報書込手段2と パケット情報保持手段3と、情報読込手段6と 、計数手段7は、図2に示す実施形態と同様で り、説明を省略する。

 ステップB2(図6参照)において、例えばAND 算によって得たビット列中の「1」の数は、 ケットロスの頻度を表す値であり、「1」の 数が多い程、パケットロスの回数が多いとい うことができる。ただし、そのビット列中の 「1」の計数結果が、必ずパケットロスの発 回数を表しているとは限らない。例えば、 報書込手段2がランダムにカウンタを選択す 方式を採用していて、同一の確認応答番号 パケットを複数回受信したときに、同じカ ンタを選択することもある。すると、一方 カウンタでは確認応答番号に応じたビット 置に「1」が格納されず、AND計算によって得 られるビット列中に「1」として出現しなく る。

 E2Eロス計算手段8は、パケットロスが1回 じたときに、情報書込手段2が同一フローに 応する複数のカウンタのうち共通数以上の ウンタに共通の情報を記憶させる確率を用 て、計数手段7が計数した計数結果を補正し 、パケットロスの発生回数を推定する。以下 、パケットロスが1回生じたときに、情報書 手段2が同一フローの複数のカウンタのうち 通数以上のカウンタに共通の情報を記憶さ る確率を出現確率と記す。出現確率をKとす ると、E2Eロス計算手段8は、計数手段7が計数 た計数結果を出現確率Kで除算し、その除算 結果をパケットロスの発生回数の推定値とす ればよい。E2Eロス計算手段8は、パケットロ の発生回数の推定値をサーバ31(図1参照)に送 信して、サーバ31が個々のパケットロス頻度 測システム(図1に示す各装置21~25)で推定さ たパケットロスの発生回数を記憶してもよ 。

 出現確率は、以下に示す4つの要素のうち 、1つ以上の要素の組み合わせによって決ま 。第1の要素は、情報書込手段2が複数のカウ ンタ(一つのフローに対応する複数のカウン )の中から一つのカウンタを選択するアルゴ ズムである。第2の要素は、一つのフローに 対応するカウンタの数である。第3の要素は 共通数である。共通数は、パケット内の少 くとも確認応答番号を含むフィールドの値 応じて情報書込手段2がカウンタに記憶させ 個々の情報が何個以上のカウンタに共通に 憶された場合に計数手段7が計数対象とする かという計数条件である。第4の要素は、確 応答番号の送信態様を規定する通信プロト ルの種類である。

 例えば、第1の要素が、フロー毎のラウン ドロビン方式であるとする。そして、第2の 素が、数値Xであり、第3の要素も、数値Xで るとする。すなわち、第2の要素と第3の要素 の値が一致しているとする。この場合、第4 要素によって例外が生じることがあるが、 般的に、計数手段7の計数結果(共通数分のカ ウンタに共通に記憶されている情報の数、図 4に示す例では3個)は、そのままパケットロス の回数となる。計数手段7の計数結果がその まパケットロス回数とはならない場合に、E2 Eロス計算手段8が最ゆう推定等を行って、パ ットロス回数を推定すればよい。以下、E2E ス計算手段8がパケットロス回数を推定する 例を挙げる。

 第1の要素が、一つのフローに対応する複 数のカウンタの中からランダムに一つのカウ ンタを選択する方式であるとする。また、第 2の要素が2であり、第3の要素が2であるとす 。すなわち、一フロー当たりのカウンタ数 2であり、共通数も2である。また、第4の要 は、受信端末側はパケットロスを検出する 送信端末側に同じ確認応答番号を2個送信す アルゴリズムであるとする。この場合、デ タの受信端末側から送信端末側に同一の確 応答番号が送付される回数は2回のみである 。この同一の確認応答番号を含む2個のパケ トをそれぞれ受信して、2個のカウンタそれ れに確認応答番号に応じた共通の情報を記 させれば、計数手段7はその情報を1個の情 として計数することができる。本例では、 ウンタ選択アルゴリズムがランダム方式で るため、2個のカウンタにそれぞれ共通の情 が記憶されている確率は1/2である。具体的 説明すると、1回目の確認応答番号を受信し たときに、確認応答番号に応じた情報を第1 ウンタに記憶させる確率は1/2であり、第2カ ンタに記憶させる確率は1/2である。2回目の 確認応答番号を受信したときに、確認応答番 号に応じた情報を第1カウンタに記憶させる 率は1/2であり、第2カウンタに記憶させる確 は1/2である。このため、この確認応答番号 応じた情報が第1カウンタおよび第2カウン に記憶されて、AND計算の結果「1」となる確 (出現確率)は1/2であり、第1カウンタに重複 て記憶されAND計算の結果が「0」となる確率 は1/4であり、第2カウンタに重複して記憶さ AND計算の結果が「0」となる確率は1/4である よって、E2Eロス計算手段8は、計数手段7の 数結果を出現確率1/2で除算し、その除算結 をパケットロスの発生回数の推定とする。 えば、計数手段7の計数結果が50であれば、50 /(1/2)を計算し、パケットロスの発生回数を100 と推定する。

 また、例えば、第1の要素が、第1カウン の選択確率が1/3であり、第2カウンタの選択 率が2/3となるようにカウンタを選択する方 であるとする。また、第2の要素が2であり 第3の要素が2であるとする。第4の要素は、 信端末側はパケットロスを検出すると送信 末側に同じ確認応答番号を2個送信するアル リズムであるとする。この場合、パケット スが1回生じたことにより、2個のカウンタ それぞれ共通の情報が記憶される確率は4/9 ある。具体的に説明すると、1回目の確認応 番号を受信したときに、確認応答番号に応 た情報を第1カウンタに記憶させる確率は1/3 であり、第2カウンタに記憶させる確率は2/3 ある。2回目の確認応答番号を受信したとき 、確認応答番号に応じた情報を第1カウンタ に記憶させる確率は1/3であり、第2カウンタ 記憶させる確率は1/3である。このため、こ 確認応答番号に応じた情報が第1カウンタお び第2カウンタに記憶されて、AND計算の結果 「1」となる確率(出現確率)は4/9であり、第1 ウンタに重複して記憶されAND計算の結果が 0」となる確率は1/9であり、第2カウンタに重 複して記憶されAND計算の結果が「0」となる 率は4/9である。よって、E2Eロス計算手段8は 計数手段7の計数結果を出現確率4/9で除算し 、その除算結果をパケットロスの発生回数の 推定とする。例えば、計数手段7の計数結果 50であれば、50/(4/9)を計算し、パケットロス 発生回数を112.5回と推定する。

 E2Eロス計算手段8が出現回数を計算により 求めてもよい。また、各要素の内容の組み合 わせに応じた出現確率は、予め求めておき、 E2Eロス計算手段8が、その出現確率を用いて ケットロスの発生回数を推定するように定 ておけばよい。あるいは、第1から第4の要素 までの少なくとも一つ以上の要素の組み合わ せ、その要素の内容に応じた出現確率をそれ ぞれ求めておき、要素の組と出現確率とを対 応づけた情報を記憶させた確率情報記憶手段 (図示せず)をパケットロス頻度計測システム 設けておいてもよい。そして、E2Eロス計算 段8は、パケットロス頻度計測システム自身 におけるカウンタの選択アルゴリズム、一つ のフローに対応するカウンタの数、共通数、 端末間の通信アルゴリズムに対応する出現確 率を確率情報記憶手段に記憶された情報の中 から検索し、その出現確率を用いてパケット ロスの発生回数を推定してもよい。

 また、要素の内容に応じた出現確率を正 に計算することができない場合には、その 素の内容が示す条件のもとで、パケットロ の回数と、計数手段7の計数対象となるデー タの出現個数との関係を統計的に求めればよ い。

 ただし、第4の要素であるプロトコルのア ルゴリズムによっては、第2の要素と第3の要 の数値が一致していないことによる観測確 の変化はごくわずかであり、計数手段7の計 数結果に対して、E2Eロス計算手段8が確率的 補正を行わなくてもほとんど問題ない場合 ある。例えば、第4の要素がTCPである場合、 3の要素の数値は3となる。このとき、パケ トロス時に発生する確認応答番号の重複回 は第3の要素「3」と比較して大きい。例えば 、ネットワーク状況によっては、同じ確認応 答番号が10個や20個連続することもある。こ ため、第2の要素が「2」であったり、第1の 素が装置毎のラウンドロビン方式やランダ 方式であったりしても、パケットロス発生 には全てのブルームフィルタの該当ビット 「1」が格納されている可能性が高い。その うな場合には、E2Eロス計算手段8が補正を行 わずに、計数手段7の計数結果をそのままパ ットロスの発生回数としてもよい。

 E2Eロス計算手段8以外の構成要素に関して は、既に説明した実施形態と同様である。

 また、パケットロス頻度計測システムは パケットロスの数から、パケットのロス率 推定してもよい。例えば、パケットロス頻 計測システムは、スループットを算出して スループットをパケットロス数で除算して パケットのロス率を計算する手段を備えて てもよい。

 次に、本発明の概要について説明する。 10は、本発明の概要を示すブロック図であ 。本発明のパケットロス頻度計測システム 、パケット情報記憶手段112と、パケット情 登録手段111と、計数手段114とを備える。

 パケット情報記憶手段112(例えば、パケッ ト情報保持手段3)は、パケット内の少なくと 確認応答番号を含むフィールドの値に応じ 情報を記憶するパケット情報記憶領域113(例 えば、カウンタ4,5)を複数有する。

 パケット情報登録手段111(例えば、情報書 込手段2)は、パケット受信時に、複数のパケ ト情報記憶領域113のうちの一つを選択し、 択したパケット情報記憶領域113に、受信し パケット内の少なくとも確認応答番号を含 フィールドの値に応じた情報を記憶させる

 計数手段114は、予め定められた数(例えば 、共通数)以上のパケット情報記憶領域に共 に記憶されている情報の数を計数する。

 そのような構成により、パケットロスの 度を低い処理コストで計測することができ 。

 また、上記の実施形態には、パケット内 送信アドレス、受信アドレス、送信ポート 号、受信ポート番号、プロトコルID、パケ トロス頻度計測システムのポートの番号の ちの少なくとも一部の項目の組み合わせか パケットをグループに分類する分類手段(例 ば、フロー識別手段1)を備え、パケット情 登録手段111が、選択したパケット情報記憶 域113に受信したパケット内の少なくとも確 応答番号を含むフィールドの値に応じた情 を記憶させる処理をグループ単位で行う構 が開示されている。そのような構成によれ 、フロー毎に、パケットロスの頻度を計測 ることができる。

 また、上記の実施形態には、パケット情 登録手段111が、選択したパケット情報記憶 域113にパケット内の少なくとも確認応答番 を含むフィールドの値に応じた情報をさせ ときに、値に応じた情報として、所定ビッ 数のビット列におけるその値に応じたビッ 位置に1を記憶させる構成が開示されている 。

 また、上記の実施形態には、パケット情 登録手段111が、パケット内の少なくとも確 応答番号を含むフィールドの値に応じた情 を、選択したパケット情報記憶領域113に配 として記憶させる構成が開示されている。

 また、上記の実施形態には、パケット内 少なくとも確認応答番号を含むフィールド 値に応じた情報を、値をハッシュ関数を用 て変換することによって求める構成が開示 れている。

 また、上記の実施形態には、パケット情 登録手段111が、ブルームフィルタまたはス ースコードブルームフィルタまたはマルチ ゾリューションスペースコードブルームフ ルタのアルゴリズムに従って、パケット内 少なくとも確認応答番号を含むフィールド 値をハッシュ関数を用いて変換する構成が 示されている。

 また、上記の実施形態には、ケット情報 録手段が、フラグ情報、広告ウィンドウサ ズ、送信アドレス、受信アドレス、送信ポ ト番号、受信ポート番号、プロトコルIDの ずれか一つ以上と、確認応答番号との組み わせに応じた情報を、選択したパケット情 記憶領域に記憶させる構成が開示されてい 。

 また、上記の実施形態には、パケット情 登録手段111が、パケット内の少なくとも確 応答番号を含むフィールドの値とパケット ス頻度計測システムのポートの番号との組 合わせに応じた情報を、選択したパケット 報記憶領域に記憶させる構成が開示されて る。

 また、上記の実施形態には、パケット情 登録手段111が、ランダムに選択する方式、 ウンドロビン、あるいは、個々のパケット 報記憶領域に予め定められた選択確率に従 てパケット情報記憶領域のいずれかを選択 る方式のいずれかの方式で、パケット情報 憶領域を選択する構成が開示されている。

 図11は、本発明の情報登録装置の最小の 成例を示すブロック図である。本発明の情 登録装置は、パケット受信時に、複数のパ ット情報記憶領域のうちの一つを選択し、 択したパケット情報記憶領域に、受信した ケット内の少なくとも確認応答番号を含む ィールドの値に応じた情報を記憶させるパ ット情報登録手段111(例えば、情報書込手段2 )を備える。また、上記の実施形態には、パ ット内の少なくとも確認応答番号を含むフ ールドの値に応じた情報を記憶するパケッ 情報記憶領域(例えば、カウンタ4,5)を複数有 するパケット情報記憶手段(例えば、パケッ 情報保持手段3)を備える情報登録装置の構成 も開示されている。

 図12は、本発明の情報計数装置の最小の 成例を示すブロック図である。本発明の情 計数は、パケット内の少なくとも確認応答 号を含むフィールドの値に応じた情報を記 する複数のパケット情報記憶領域(例えば、 ウンタ4,5)に記憶された情報を参照し、予め 定められた数以上のパケット情報記憶領域に 共通に記憶されている情報の数を計数する計 数手段114(例えば、計数手段7)を備える。

 なお、上記の実施形態では、以下の(1)~(10 )に示すようなパケットロス頻度計測システ の特徴的構成が示されている。また、以下 (11)~(13)に示すような情報登録装置の特徴的 成が示されている。また、以下の(14)~(15)に すような情報計数装置の特徴的構成が示さ ている。

(1)パケット内の少なくとも確認応答番号を 含むフィールドの値に応じた情報を記憶する パケット情報記憶領域を複数有するパケット 情報記憶部と、パケット受信時に、複数のパ ケット情報記憶領域のうちの一つを選択し、 選択したパケット情報記憶領域に、受信した パケット内の少なくとも確認応答番号を含む フィールドの値に応じた情報を記憶させるパ ケット情報登録部と、予め定められた数以上 のパケット情報記憶領域に共通に記憶されて いる情報の数を計数する計数部とを備えるこ とを特徴とするパケットロス頻度計測システ ム。

(2)パケット内の送信アドレス、受信アドレ ス、送信ポート番号、受信ポート番号、プロ トコルID、当該パケットロス頻度計測システ のポートの番号のうちの少なくとも一部の 目の組み合わせからパケットをグループに 類する分類部を備え、パケット情報登録部 、選択したパケット情報記憶領域に受信し パケット内の少なくとも確認応答番号を含 フィールドの値に応じた情報を記憶させる 理をグループ単位で行うパケットロス頻度 測システム。

(3)パケット情報登録部が、選択したパケッ ト情報記憶領域にパケット内の少なくとも確 認応答番号を含むフィールドの値に応じた情 報を記憶させるときに、その値に応じた情報 として、所定ビット数のビット列におけるそ の値に応じたビット位置に1を記憶させるパ ットロス頻度計測システム。

(4)パケット情報登録部が、パケット内の少 なくとも確認応答番号を含むフィールドの値 に応じた情報を、選択したパケット情報記憶 領域に配列として記憶させるパケットロス頻 度計測システム。

(5)パケット情報登録部が、パケット内の少 なくとも確認応答番号を含むフィールドの値 に応じた情報を、当該値をハッシュ関数を用 いて変換することによって求めるパケットロ ス頻度計測システム。

(6)パケット情報登録部が、ブルームフィル タまたはスペースコードブルームフィルタま たはマルチレゾリューションスペースコード ブルームフィルタのアルゴリズムに従って、 パケット内の少なくとも確認応答番号を含む フィールドの値をハッシュ関数を用いて変換 するパケットロス頻度計測システム。

(7)パケット情報登録部が、フラグ情報、広 告ウィンドウサイズ、送信アドレス、受信ア ドレス、送信ポート番号、受信ポート番号、 プロトコルIDのいずれか一つ以上と、確認応 番号との組み合わせに応じた情報を、選択 たパケット情報記憶領域に記憶させるパケ トロス頻度計測システム。

(8)パケット情報登録部が、パケット内の少 なくとも確認応答番号を含むフィールドの値 と当該パケットロス頻度計測システムのポー トの番号との組み合わせに応じた情報を、選 択したパケット情報記憶領域に記憶させるパ ケットロス頻度計測システム。

(9)パケット情報登録部が、ランダムに選択 する方式、ラウンドロビン、あるいは、個々 のパケット情報記憶領域に予め定められた選 択確率に従ってパケット情報記憶領域のいず れかを選択する方式のいずれかの方式で、パ ケット情報記憶領域を選択するパケットロス 頻度計測システム。

(10)パケット内の少なくとも確認応答番号 含むフィールドの値に応じた情報を記憶す パケット情報記憶領域を複数有するパケッ 情報記憶手段と、パケット受信時に、複数 パケット情報記憶領域のうちの一つを選択 、選択したパケット情報記憶領域に、受信 たパケット内の少なくとも確認応答番号を むフィールドの値に応じた情報を記憶させ パケット情報登録手段と、予め定められた 以上のパケット情報記憶領域に共通に記憶 れている情報の数を計数する計数手段とを えることを特徴とするパケットロス頻度計 システム。

(11)パケット受信時に、複数のパケット情 記憶領域のうちの一つを選択し、選択した ケット情報記憶領域に、受信したパケット の少なくとも確認応答番号を含むフィール の値に応じた情報を記憶させるパケット情 登録部を備えることを特徴とする情報登録 置。

(12)パケット内の少なくとも確認応答番号 含むフィールドの値に応じた情報を記憶す パケット情報記憶領域を複数有するパケッ 情報記憶部を備える情報登録装置。

(13)パケット受信時に、複数のパケット情 記憶領域のうちの一つを選択し、選択した ケット情報記憶領域に、受信したパケット の少なくとも確認応答番号を含むフィール の値に応じた情報を記憶させるパケット情 登録手段を備えることを特徴とする情報登 装置。

(14)パケット内の少なくとも確認応答番号 含むフィールドの値に応じた情報を記憶す 複数のパケット情報記憶領域に記憶された 報を参照し、予め定められた数以上のパケ ト情報記憶領域に共通に記憶されている情 の数を計数する計数部を備えることを特徴 する情報計数装置。

(15)パケット内の少なくとも確認応答番号 含むフィールドの値に応じた情報を記憶す 複数のパケット情報記憶領域に記憶された 報を参照し、予め定められた数以上のパケ ト情報記憶領域に共通に記憶されている情 の数を計数する計数手段を備えることを特 とする情報計数装置。

 以上、実施形態を参照して本願発明を説 したが、本願発明は上記実施形態に限定さ るものではない。本願発明の構成や詳細に 、本願発明のスコープ内で当業者が理解し る様々な変更をすることができる。

 この出願は、2008年10月24日に出願された 本特許出願2008-273750を基礎とする優先権を主 張し、その開示の全てをここに取り込む。

産業上の利用の可能性

 本発明は、パケットロスの頻度を計測す パケットロス頻度計測システムに好適に適 される。

 1 フロー識別手段
 2 情報書込手段
 3 パケット情報保持手段
 4,5 パケット情報記憶領域
 6 情報読込手段
 7 計数手段