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Title:
PANTS TYPE DISPOSABLE DIAPER AND METHOD OF PRODUCING THE SAME
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/123348
Kind Code:
A1
Abstract:
[PROBLEMS] A trunks type disposable diaper and a method of efficiently producing the diaper. [MEANS FOR SOLVING PROBLEMS] In the pants type disposable diaper, opposite side edges and a recessed edge of each of front and rear body sections are joined to each other. This creates crotch tube sections that each have a leg opening at their ends and are each formed by the lower portion of the joint between each of the opposite side edges and by the joint between the recessed edges.

Inventors:
TORIGOSHI KEIJI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/055838
Publication Date:
October 16, 2008
Filing Date:
March 27, 2008
Export Citation:
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Assignee:
DAIO SEISHI KK (JP)
TORIGOSHI KEIJI (JP)
International Classes:
A61F13/496; A61F13/15; A61F13/49
Domestic Patent References:
WO2005110309A12005-11-24
Foreign References:
JPH09182769A1997-07-15
JP2005110990A2005-04-28
JPH0442017B21992-07-10
JP2002035033A2002-02-05
JPH0663072A1994-03-08
Attorney, Agent or Firm:
NAGAI, Yoshihisa (3-2Kajicho 2-chome, Chiyoda-ku, Tokyo 44, JP)
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Claims:
 前身頃と後身頃とが両側部及び股間位置で連接して、ウエスト開口部と一対の脚周り開口部とが形成されているパンツ型使い捨ておむつであって、
 前後各身頃が、ウエスト開口縁と反対側縁のほぼ中央位置で凹欠され、かつ、その凹欠の底位置からウエスト開口縁までの距離が側縁の長さよりも短く、
 前記使い捨ておむつは、前記前後各身頃の両側縁部同士と凹欠縁部同士とが連接して、両側縁接合部の下部と凹欠部縁接合部とで、先端に脚周り開口部を有する股下筒部が形成されている、
 ことを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。
 前身頃シートと後身頃シートとが両側部及び股間位置で接合されて、ウエスト開口部と一対の脚周り開口部とが形成されているパンツ型使い捨ておむつであって、
 前後各身頃シートが、ウエスト開口縁と反対側縁のほぼ中央位置で凹欠され、かつ、その凹欠の底位置からウエスト開口縁までの距離が側縁の長さよりも短く、
 前記使い捨ておむつは、前記前後各身頃シートの両側縁部と凹欠縁部とが接合されて、両側縁接合部の下部と凹欠部縁接合部とで、先端に脚周り開口部を有する股下筒部が形成されている、
 ことを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。
 吸収体が、前身頃のウエスト開口縁と凹欠部との間及び後身頃のウエスト開口縁と凹欠部との間の少なくとも一方に位置している、請求項1又は2記載のパンツ型使い捨ておむつ。
 吸収体が、前身頃から股間部を介して後身頃に至るように配されている、請求項1~3の何れか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
 脚周筒部に、弾性伸縮部材が配されている、請求項1~4の何れか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
 パンツ型使い捨ておむつの製造方法であって、
 連続シートをライン方向に供給する過程でシート上に吸収体を順次ライン方向に間欠的に固定する工程と、
 吸収体の一方縁から離間した位置を境にしてシートの一側を他側に折り返す工程と、
 ライン方向に隣接する吸収体間位置で重なり合うシートを接合する工程と、
 シートの折返し縁を切断又は折返し縁を切開する工程と、
 シート幅方向縁から吸収体縁に向かって縁部が接合された凹欠部を形成する工程と、
 ライン方向に隣接する吸収体存在部分間で、各接合を維持しつつ吸収体存在部分毎に分断する工程と、
 有すること特徴とするパンツ型使い捨ておむつの製造方法。
 連続シートをライン方向に供給する過程で、シート幅方向に離間するようにして一対の吸収体を、順次ライン方向に間欠的に固定する工程と、
 それら一対の吸収体の間を境にして、シートの一側を他側に折り返す工程と、を有する請求項6記載のパンツ型使い捨ておむつの製造方法。
 連続シートをライン方向に供給する過程で、ライン幅中央に同一面突き合わせの突き合わせ部が形成されるようにシートを折る工程と、
 前記突き合わせ部の開口側縁を跨ぐようにして、又は、開口側縁を境にして一方側若しくは両方側に、吸収体を順次ライン方向に間欠的に固定する工程と、
 前記突き合わせ部の開口側縁を境にしてシートの一側を他側に折り返す工程と、
 ライン方向に隣接する吸収体間位置で重なり合うシートを接合する工程と、
 突き合わせ部の折返し縁を切断又は折返し縁を切開する工程と、
 シート幅方向縁から、吸収体縁又は吸収体の折り返し縁に向かって、縁部が接合された凹欠部を形成する工程と、
 ライン方向で隣接する吸収体存在部分間で、各接合を維持しつつ吸収体存在部分毎に分断する工程と、
 を有すること特徴とするパンツ型使い捨ておむつの製造方法。
 パンツ型使い捨ておむつの製造方法であって、
 少なくとも一枚以上の連続シートで構成される第1の連続シート帯をライン方向に供給する過程で、その連続シート帯の一方側縁から離間した位置に、吸収体を間欠的に固定する工程と、
 吸収体が固定された第1の連続シートに、少なくとも一枚以上の連続シートで構成される第2の連続シート帯を重ね合わせる工程と、
 ライン方向に隣接する吸収体間位置で重なり合うシートを接合する工程と、
 シート幅方向縁から吸収体縁に向かって、縁部が接合された凹欠部を形成する工程と、
 を有すること特徴とするパンツ型使い捨ておむつの製造方法。
 少なくとも一枚以上の連続シートで構成される第1の連続シート帯をライン方向に供給する過程で、その連続シート帯の一方側縁から離間した位置に吸収体を間欠的に固定する工程と、
 少なくとも一枚以上の連続シートで構成される第2の連続シート帯をライン方向に供給する過程で、その連続シート帯の一方側縁から離間した位置に吸収体を間欠的に固定する工程と、
 第1の連続シート帯の吸収体から離間する縁部と、第2の連続シート帯の吸収体から離間する縁部とが重なり合うようにして、かつ、両シート帯の吸収体固定面が対面するようにして、両シート帯を重ね合わせる工程とを有する、請求項9記載のパンツ型使い捨ておむつの製造方法。
 パンツ型使い捨ておむつの製造方法であって、
 少なくとも一枚以上の連続シートで構成される第1の連続シート帯をライン方向に供給する過程で、二つ折りした吸収体を、その折り返し縁が連続シート帯の幅方向一方側縁から離間するようにして、順次ライン方向に間欠的に固定する工程と、
 吸収体が固定された第1の連続シート帯に、少なくとも一枚以上の連続シートで構成される第2の連続シート帯を重ね合わせる工程と、
 ライン方向に隣接する吸収体間位置で重なり合うシートを接合する工程と、
 シート幅方向縁から吸収体縁に向かって、縁部が接合された凹欠部を形成する工程と、
 を有すること特徴とするパンツ型使い捨ておむつの製造方法。
Description:
パンツ型使い捨ておむつ及びそ 製造方法

 本発明はパンツ型使い捨ておむつ及びそ 製造方法に関し、特にトランクスタイプの ンツ型使い捨ておむつ及びその連続的な製 方法に関する。

 従来、脚周り開口部とウエスト開口部とを するパンツ型使い捨ておむつは、よく知ら る。
 このパンツ型使い捨ておむつは、脚周りへ フィット性を高めて、脚周り開口部から漏 を防止すべく、脚の付け根に沿うように、 間下側から腰側脇部にかけてV字状に脚周り 縁が形成された、ブリーフ型の形状をなして いるのが一般的である。

特開2006-149464

特開2006-230920

 このブリーフ型形状のおむつでは、脚周り に配した弾性伸縮部材によって、脚周り縁 股間部の吸収体側部に漏れ防止に寄与する ケット等を形成するようにすることから、 ボンなどの衣類を重ね履きしたときに、腰 りや股間周りの不自然な張りとなって外観 に現れやすく、おむつ装着者の心理的負担 なることがあった。
 他方、下着の種類には、トランクスタイプ ボクサータイプといった種々の形状のもの 普及しており、ブリーフ型よりもこのよう トランクスタイプの意匠を好むも者もいる しかし、おむつを選択するにあたっては、 リーフ型ばかりであり意匠の選択の余地が いのが現状である。
 トランクスタイプと呼ばれる使い捨ておむ も存在するが、実質的には、ブリーフ型の い捨ておむつに、トランクス似の外装を装 したものであったり、止着式のものであっ り、明確なトランクスタイプのパンツ型使 捨ておむつはない。
 他方、トランクスタイプの使い捨ておむつ ない理由の一つに、ブリーフ型形状のパン 型おむつのような、連続的な製造方法が確 されておらず、大量生産ができないことも る。(上記特許文献には、トランクスタイプ の製造方法が開示されるが、きわめて煩雑な 製造方法を要する上に、ブリーフ型の欠点が 解消されていない。)
 そこで、本発明の主たる課題は、ブリーフ のパンツ型おむつの欠点を改善した、脚回 部を有するトランクスタイプのパンツ型使 捨ておむつ、及びその連続的な製造方法を 供することにあり、加えて、意匠性に優れ 大腿部周りへのフィット性に優れる、トラ クスタイプのパンツ型使い捨ておむつ及び の連続的な製造方法を提供することにある

 上記課題を解決した本発明及び作用効果は 記のとおりである。
 <請求項1記載の発明>
 前身頃と後身頃とが両側部及び股間位置で 接して、ウエスト開口部と一対の脚周り開 部とが形成されているパンツ型使い捨てお つであって、
 前後各身頃が、ウエスト開口縁と反対側縁 ほぼ中央位置で凹欠され、かつ、その凹欠 底位置からウエスト開口縁までの距離が側 の長さよりも短く、
 前記使い捨ておむつは、前記前後各身頃の 側縁部同士と凹欠縁部同士とが連接して、 側縁接合部の下部と凹欠部縁接合部とで、 端に脚周り開口部を有する股下筒部が形成 れている、
 ことを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ

 (作用効果)
 脚周筒部を有するので、これを大腿部周り フィットさせることができる。さらに、脚 り開口部が股間位置より離間するので漏れ 止効果も高められる。
 股間位置が凹欠されているとともにことか 股間部にフィットする。
 股間位置の凹欠と脚周筒部とを有すること ら、トランクスタイプの下着に極めて近い 匠性を有するとともに、特に股間下両側部 ポケットの余分な部分が形成され難く、股 部近傍の装着感及び装着時の外観視に優れ 。

 <請求項2記載の発明>
 前身頃シートと後身頃シートとが両側部及 股間位置で接合されて、ウエスト開口部と 対の脚周り開口部とが形成されているパン 型使い捨ておむつであって、
 前後各身頃シートが、ウエスト開口縁と反 側縁のほぼ中央位置で凹欠され、かつ、そ 凹欠の底位置からウエスト開口縁までの距 が側縁の長さよりも短く、
 前記使い捨ておむつは、前記前後各身頃シ トの両側縁部と凹欠縁部とが接合されて、 側縁接合部の下部と凹欠部縁接合部とで、 端に脚周り開口部を有する股下筒部が形成 れている、
 ことを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ

 (作用効果)
 脚周筒部を有するので、これを大腿部周り フィットさせることができる。さらに、脚 り開口部が股間位置より離間するので漏れ 止効果も高められる。
 股間位置が凹欠されているとともにことか 股間部にフィットする。
 股間位置の凹欠と脚周筒部とを有すること ら、トランクスタイプの下着に極めて近い 匠性を有するとともに、特に股間下両側部 ポケットの余分な部分が形成され難く、股 部近傍の装着感及び装着時の外観視に優れ 。
 また、連続的な製造方法によって大量生産 やすい構造である。

 <請求項3記載の発明>
 吸収体が、前身頃のウエスト開口縁と凹欠 との間及び後身頃のウエスト開口縁と凹欠 との間の少なくとも一方に位置している、 求項1又は2記載のパンツ型使い捨ておむつ

 (作用効果)
 吸収体が前身頃、後身頃の何れか又は分割 ているので製造が容易となる。特に、後身 側に吸収体が存在していないため、ズボン の衣類を重ね履きした際の臀部周りがすっ りとした外観となり、おむつ装着が臀部外 から理解され難く、心理的負担の軽減に寄 する。排尿、排便がある程度、自身で行え 軽失禁者等の利用に適する。

 <請求項4記載の発明>
 吸収体が、前身頃から股間部を介して後身 に至るように配されている、請求項1~3の何 か1項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。

 (作用効果)
 前身頃から後身頃まで吸収体が配されてい ため排尿及び排便に対して効果的に対応で る。

 <請求項5記載の発明>
 脚周筒部に、弾性伸縮部材が配されている 請求項1~4の何れか1項に記載のパンツ型使い 捨ておむつ。

 (作用効果)
 脚周筒部に、弾性伸縮部材が配されている で、大腿部に対するフィット性が高まると もに、脚周り開口部からの漏れを効果的に 止できる。また、従来にない意匠性を有す パンツ型の使い捨ておむつとなる。
 特に、筒周り方向に沿う弾性伸縮部材を配 れば、脚周筒部が大腿部周りに好適にフィ トし、漏れ防止が効果的に得られ、さらに 脚周筒部のウエスト側へのずり上がり難く なる。

 <請求項6記載の発明>
 パンツ型使い捨ておむつの製造方法であっ 、
 連続シートをライン方向に供給する過程で ート上に吸収体を順次ライン方向に間欠的 固定する工程と、
 吸収体の一方縁から離間した位置を境にし シートの一側を他側に折り返す工程と、
 ライン方向に隣接する吸収体間位置で重な 合うシートを接合する工程と、
 シートの折返し縁を切断又は折返し縁を切 する工程と、
 シート幅方向縁から吸収体縁に向かって縁 が接合された凹欠部を形成する工程と、
 ライン方向に隣接する吸収体存在部分間で 各接合を維持しつつ吸収体存在部分毎に分 する工程と、
 有すること特徴とするパンツ型使い捨てお つの製造方法。

 (作用効果)
 本発明では、請求項1、2、3、5記載の脚周り 筒部を有するパンツ型の使い捨ておむつを連 続的に製造することが可能となる。
 すなわち、本発明では、折り返し工程後に 続的に吸収体縁と折り返し縁との間に余代 形成される。そして、そこに連続的に凹欠 を形成して脚周筒部を形成することで、意 性に優れた脚周筒部を有するトランクス型 使い捨ておむつが連続的に製造される。
 加えて、本発明は、一枚の連続シートを幅 向に一回折りするだけで、連続的に前後身 相当部分が形成されることから、煩雑な操 が少ないという利点もある。
 なお、吸収体をライン中間より一方縁側に 設して固定することによって、ライン中間 連続シートを折り返してシート縁を重ね合 せることができる。このようにすると、シ トを無駄なく利用できるとともに、製造効 も向上する。

 <請求項7記載の発明>
 連続シートをライン方向に供給する過程で シート幅方向に離間するようにして一対の 収体を、順次ライン方向に間欠的に固定す 工程と、
 それら一対の吸収体の間を境にして、シー の一側を他側に折り返す工程と、を有する 求項6記載のパンツ型使い捨ておむつの製造 方法。

 (作用効果)
 請求項6記載の発明と同様に、請求項1、2、3 、5記載の脚周り筒部を有するパンツ型の使 捨ておむつを連続的に製造することが可能 なる。特に本発明によれば、前後身頃に吸 体を有するトランクス型の使い捨ておむつ 連続的に製造できるようになる。

 <請求項8記載の発明>
 連続シートをライン方向に供給する過程で ライン幅中央に同一面突き合わせの突き合 せ部が形成されるようにシートを折る工程 、
 前記突き合わせ部の開口側縁を跨ぐように て、又は、開口側縁を境にして一方側若し は両方側に、吸収体を順次ライン方向に間 的に固定する工程と、
 前記突き合わせ部の開口側縁を境にしてシ トの一側を他側に折り返す工程と、
 ライン方向に隣接する吸収体間位置で重な 合うシートを接合する工程と、
 突き合わせ部の折返し縁を切断又は折返し を切開する工程と、
 シート幅方向縁から、吸収体縁又は吸収体 折り返し縁に向かって、縁部が接合された 欠部を形成する工程と、
 ライン方向で隣接する吸収体存在部分間で 各接合を維持しつつ吸収体存在部分毎に分 する工程と、
 を有すること特徴とするパンツ型使い捨て むつの製造方法。

 (作用効果)
 本発明では、請求項1~5記載の脚周筒部を有 るパンツ型の使い捨ておむつを連続的に製 することができる。特に、本発明では、請 項4記載のパンツ型使い捨ておむつを効果的 に製造できる。
 特に、連続シートをライン幅方向中央部でZ 折りして、シートに突き合わせ部を形成する と、突合せ部形成後も平面シート形状となる ため、平面コンベアやニップロールに通すこ とができ、連続製造がより容易となる。

 <請求項9記載の発明>
 パンツ型使い捨ておむつの製造方法であっ 、
 少なくとも一枚以上の連続シートで構成さ る第1の連続シート帯をライン方向に供給す る過程で、その連続シート帯の一方側縁から 離間した位置に、吸収体を間欠的に固定する 工程と、
 吸収体が固定された第1の連続シートに、少 なくとも一枚以上の連続シートで構成される 第2の連続シート帯を重ね合わせる工程と、
 ライン方向に隣接する吸収体間位置で重な 合うシートを接合する工程と、
 シート幅方向縁から吸収体縁に向かって、 部が接合された凹欠部を形成する工程と、
 を有すること特徴とするパンツ型使い捨て むつの製造方法。

 (作用効果)
 請求項6記載の発明と同様に、請求項1、2、3 、5記載の脚周り筒部を有するパンツ型の使 捨ておむつを連続的に製造することが可能 なる。特に本発明によれば、前後何れかの 頃に吸収体を有するトランクス型の使い捨 おむつを連続的に製造できるようになる。
 また、予め分割されたシートを用いること 、折り返し工程、折り返し縁の切断工程が 要なく少ない工程で製造できる。
 また、連続シート帯を、素材や弾性伸縮部 の配置形態等の相違する2枚以上の連続シー トからなるものとすれば、前身頃、後身頃の それぞれにおいて、部分的に素材等の異なる 部分が形成され、もっておむつ設計の自由度 が極めて高まる。

 <請求項10記載の発明>
 少なくとも一枚以上の連続シートで構成さ る第1の連続シート帯をライン方向に供給す る過程で、その連続シート帯の一方側縁から 離間した位置に吸収体を間欠的に固定する工 程と、
 少なくとも一枚以上の連続シートで構成さ る第2の連続シート帯をライン方向に供給す る過程で、その連続シート帯の一方側縁から 離間した位置に吸収体を間欠的に固定する工 程と、
 第1の連続シート帯の吸収体から離間する縁 部と、第2の連続シート帯の吸収体から離間 る縁部とが重なり合うようにして、かつ、 シート帯の吸収体固定面が対面するように て、両シート帯を重ね合わせる工程とを有 る、請求項9記載のパンツ型使い捨ておむつ 製造方法。

 (作用効果)
 請求項6記載の発明と同様に、請求項1、2、3 、5記載の脚周り筒部を有するパンツ型の使 捨ておむつを連続的に製造することが可能 なる。
 特に本発明によれば、前後身頃の双方に吸 体を有するトランクス型の使い捨ておむつ 連続的に製造できるようになる。
 また、請求項9記載の発明と同様に、折り返 し工程、折り返し縁の切断工程が必要なく少 ない工程で製造できる。さらに、連続シート 帯を、素材や弾性伸縮部材の配置形態等の相 違する2枚以上の連続シートからなるものと ることで、前身頃、後身頃のそれぞれにお て、部分的に素材等の異なる部分が形成さ ることから、おむつ設計の自由度が極めて いものとなる。

 <請求項11記載の発明>
 パンツ型使い捨ておむつの製造方法であっ 、
 少なくとも一枚以上の連続シートで構成さ る第1の連続シート帯をライン方向に供給す る過程で、二つ折りした吸収体を、その折り 返し縁が連続シート帯の幅方向一方側縁から 離間するようにして、順次ライン方向に間欠 的に固定する工程と、
 吸収体が固定された第1の連続シート帯に、 少なくとも一枚以上の連続シートで構成され る第2の連続シート帯を重ね合わせる工程と
 ライン方向に隣接する吸収体間位置で重な 合うシートを接合する工程と、
 シート幅方向縁から吸収体縁に向かって、 部が接合された凹欠部を形成する工程と、
 を有すること特徴とするパンツ型使い捨て むつの製造方法。

 (作用効果)
 本発明では、請求項4記載のパンツ型使い捨 ておむつを効果的に製造できる。また、請求 項9記載の発明と同様に、予め分割されたシ トを用いることで、折り返し工程、折り返 縁の切断工程が必要なく少ない工程で製造 なされる。
 さらに、連続シート帯を、素材や弾性伸縮 材の配置形態等の相違する2枚以上の連続シ ートからなるものとすることで、前身頃、後 身頃のそれぞれにおいて、部分的に素材等の 異なる部分が形成されることから、おむつ設 計の自由度が極めて高いものとなる。

 以上のとおり、本発明によれば ブリー 型のパンツ型おむつの欠点が改善され、足 筒部を有するトランクスタイプのパンツ型 い捨ておむつ、特に意匠性に優れ、大腿部 りへのフィット性に優れる、トランクスタ プのパンツ型使い捨ておむつ、及びそれら 連続的な製造方法が提供される。

 次いで、本発明の実施の形態を、図面を参 しながら以下に詳述する。
 (パンツ型使い捨ておむつの第1の実施形態)
 第1の実施形態に係るパンツ型使い捨ておむ つX1は、図1及び図2から理解されるように、 装体1と、この外装体1内面に固定された吸収 体3とから主に構成されている。
 前記外装体1は、装着者の体前面側に位置す る前身頃シート11と、体背側に位置する後ろ 頃側シート12とで構成されている。

 前身頃シート11及び後身頃シート12は、それ ぞれ平面視において;ウエスト開口縁と反対 縁のほぼ中央の股間位置に凹欠され凹欠部Z 有し、また、前後各身頃シート11,12は、側 接合縁となる側部の長さL1が、凹欠の底位置 からウエスト開口縁WOまでの距離L2が側縁の さよりも長く、股間位置より脚先側に延在 る延在部を有する、形状をなしている。
 外装体1は、これら前後身頃シート11,12の側 と凹欠縁部とが接合されて、ウエスト開口 、両側縁接合部Ecの下部と凹欠部縁接合部Zc とで構成される特徴的な股下筒部LP、及びそ 脚先側に脚回り開口LOが形成されている。
 前記凹欠部Zの具体的形状としては、アーチ 状、三角状、台形状等、四角状など適宜の形 状が採用でき、好適にはアーチ状、特に図示 例のように似放物線状が適する。
 また、前記股下筒部LPは、意匠性及び大腿 周りへのフィット性、漏れ防止の点から、 下長2~20cm程度、筒周り15~60cmの範囲で、子供 、大人用等の用途に合わせて適宜設計する がよい。

 他方、前後身頃シート11,12は、上層不織布1A 及び下層不織布1Bからなる2層構造の不織布シ ートであり、前記上層不織布1Aと下層不織布1 Bとの間に、外装体としたときの適当な位置 各種弾性伸縮部材が配設されて、伸縮性が 与されている。
 本形態の外装体1においては、前記弾性伸縮 部材として、ウエスト開口部回りに配置され たウエスト部弾性伸縮部材24,24…と、前身頃F 及び後身頃Bに、上下方向に間隔をおいて水 方向に沿って配置された複数の胴回り弾性 縮部材群25,25…、及び、股下筒部LPに筒周り 向に沿って複数の大腿部周り弾性伸縮部材2 6,26が配されている。
 また、図示例以外の本形態の例として、こ 大腿部周り弾性伸縮部材26,26とともに、又 これに代えて、脚周り又は鼠径部、臀溝等 沿うような、凹欠部縁からこれよりも両側 部のウエスト開口縁側位置に向かって湾曲 る湾曲弾性伸縮部材を配する例を挙げるこ ができる。
 脚周筒部LP以外の部分における弾性伸縮部 26,26…の配設態様は、従来既知のパンツ型使 い捨ておむつに採用されている技術の中から 適宜選択して採用することができる。
 本発明における特徴的な股下筒部LPに設け れる大腿部周り弾性伸縮部材26,26…は、大腿 部周りのフィット性を考慮して、太さは1000dt ex以下、テンションは150~400%、間隔は20mm以下 して配設するのがよい。

 一方、本形態の使い捨ておむつX1におい 吸収体2は、外装体1内面の股間部接合位置と ウエスト開口縁Weとの間に位置している。図 の形態では、前身頃側のみ吸収体が配され おり、後身頃側には吸収体2が配置されてい ない。後身頃側は外装体のみで構成されてい る。この例は、後身頃側に吸収体がなく、す っきりとした外観となるため、便や多量の尿 の吸収を要しない、通常時には自身での排尿 、排便が可能な、軽失禁者などの利用に極め て適する。なお、本形態に係るパンツ型使い 捨ておむつは、図示例に限らず、後見身頃側 のみ、前後身頃の両方に吸収体が配置されて いてもよい。このような形態も問題なく採り うる。

 吸収体3は、透液性トップシート31と、不透 性バックシート32との間に吸収コア33が配さ れたた既知の層構造のものを用いうる。
 吸収コア33の表面側(肌当接面側)を覆う透液 性トップシート31としては、有孔または無孔 不織布や多孔性プラスチックシートなどが 適に用いられる。不織布を構成する素材繊 は、ポリエチレンまたはポリプロピレン等 オレフィン系、ポリエステル系、ポリアミ 系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ の再生繊維、綿等の天然繊維とすることが き、スパンレース法、スパンボンド法、サ マルボンド法、メルトブローン法、ニード パンチ法等の適宜の加工法によって得られ 不織布を用いることができる。これらの加 法の内、スパンレース法は柔軟性、ドレー 性に富む点で優れ、サーマルボンド法は嵩 でソフトである点で優れている。透液性表 シート31に多数の透孔を形成した場合には 尿などが速やかに吸収されるようになり、 ライタッチ性に優れたものとなる。

 前記吸収コア33の裏面側(非肌当接面側)を覆 う不透液性バックシート32は、ポリエチレン たはポリプロピレンなどの不透液性プラス ックシートが用いられるが、近年はムレ防 の点から透湿性を有するものが好適に用い れる。この遮水・透湿性シートは、たとえ ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフ ン樹脂中に無機充填材を溶融混練してシー を形成した後、一軸または二軸方向に延伸 ることにより得られる微多孔性シートであ 、仮にシート厚が同じであれば無孔シート りも剛性が低下するため、柔軟性の点で勝 ものとなる。
 吸収コア33は、積繊パルプ、不織布などの 維内に吸収性ポリマーを散在させ、クレー 紙、不織布シート、孔開きシート等の透液 シートによって包皮したものが用いられる

 高吸収性ポリマーとしては、カルボキシ チルセルロース、ポリアクリル酸およびそ 塩類、アクリル酸塩重合体架橋物、澱粉-ア クリル酸グラフト共重合体、澱粉-アクリロ トリルグラフト共重合体の加水分解物、ポ オキシエチレン架橋物、カルボキシメチル ルロース架橋物、ポリエチレンオキサイド ポリアクリルアミド等の水膨欄性ポリマー 部分架橋したもの、あるいはイソブチレン マレイン酸との共重合体等が好適に用いら る。製品の吸湿によるブロッキング性を抑 するためにブロッキング防止剤が添加され ものも用いることができる。また高吸収性 リマーとしては、粉体状、粒子状、顆粒状 ペレット状、ゾル状、サスペンジョン状、 ル状、フィルム状、不織布状等のさまざま 形態をもったものがあるが、これらはいず も本発明において使用可能であり、特に粒 状のものが好適に使用される。

 本形態の使い捨ておむつX1に用いられる各 弾性伸縮部材24~26は、代表的に糸ゴムが用い られる。糸ゴムとしては、合成ゴム又は天然 ゴムからなるもの、天然ゴムを主成分とする ものが適する。糸ゴム以外に、一般的によく 知られたエラストマー樹脂を含む、糸状、紐 状、帯状、網状、フォーム状等に成形(成型) れた、ゴム弾性を有する材料を用いること できる。例えば、スチレン系ゴム、オレフ ン系ゴム、ウレタン系ゴム、エステル系ゴ 、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチ ン、スチレンブタジエン、シリコン、ポリ ステル等の素材を用いることができる。
 なお、本例では前身頃と後身頃とが、それ れ前身頃シート、後身頃シートと別体のシ トから構成されているが、例えば、凹欠縁 右側縁、左側縁の少なくとも一カ所におい 前身頃と後身頃とが接着部なく連続するシ トから構成されていてもよい。

 (パンツ型使い捨ておむつの第2の実施形態)
 第2の実施形態に係るパンツ型使い捨ておむ つX2は、図3に示す断面図から明らかなように 、第1の実施の形態と外装体1及び吸収体3の構 造は同様であるが、外装体1に対する吸収体3 配設態様が相違している。
 本形態の使い捨ておむつX2は、外装体1の内 に、前身頃から股間部を介して後身頃側に 続的に至るように吸収体が配置されている
 この形態は、特に、股間部における吸収性 確保されているうえに、脚周筒部の存在に って脚周り開口部からの漏れが極めて発生 難い。従って、比較的体液の漏れ量が多い にも十分に対応できる。少なくとも、従来 むつと同様の吸収性は確保できる。

 (パンツ型使い捨ておむつの製造方法の第1 実施の形態)
 次いで、本発明のパンツ型使い捨ておむつ 製造方法の第1の実施形態を、図1~4、特に図 4を参照しながら説明する。
 本形態のおむつの製造方法では、まず、図4 (A)に示されるように、外装体1となる連続外 シートSをライン方向に連続的に供給する。
 連続外装シートSは、外装体1を構成する前 頃シート11及び後身頃シート12を構成するも であり、連続上層不織布シートを連続下層 織布シートの間の適宜の位置に連続弾性伸 部材が介在されたものである。
 連続する不織布シート間に弾性伸縮部材を 在させる方法は、既知の方法による。例え 、一方の不織布シート上にホットメルト接 剤などで弾性伸縮部材を固定しつつ、又は 定した後に、これに他方の不織布シートを 層していく方法や、不織布シートを積層す 際にシート間に弾性伸縮部材を挟み込んで く方法が採用できる。
 図示の連続外装シートでSは、ライン幅のほ ぼ中央を境として、複数の弾性伸縮部材郡26s ,26sが離間して並設されている。これら弾性 縮部材26s,26sは、後に大腿部周り弾性伸縮部 26,26となる。なお、図示はしないが、腰周 弾性伸縮部材等も適宜の位置に配置されて る。
 また、図示例では配していないが、パンツ 使い捨ておむつの第1の実施形態の欄で説明 したような、脚周り又は鼠径部、臀溝等に沿 うような、凹欠部縁からこれよりも両側脇部 のウエスト開口縁側位置に向かって湾曲する 湾曲弾性伸縮部材を形成すべく、適当位置に 弾性伸縮部材を配することができる。

 次いで、図4(B)に示されるように、上記説明 の連続外装シートSを供給する過程で、シー 上に吸収体3をライン方向に順次間欠的に供 して、ホットメルト接着剤等で固定する。
 図示の本形態では、吸収体3は、長さが連続 外形シートS幅の半分以下のものとし、吸収 3の供給位置は、ライン幅のほぼ半分よりも 方縁側、特に弾性伸縮部材郡26sよりもシー Sの一方縁側に偏設している。
 吸収体3のシートS上への供給は既知の装置 用いればよく、またホットメルト接着剤の 布もシート上に供給する直前に、シートSの 該位置又は吸収体3の裏面に塗布する既知の 装置を用いることができる。
 シートS上に吸収体3を供給する手段につい は、既知のおむつの製造装置により行うこ ができる。

 次いで、図4(C)~(D)に示されるように、吸収 3の一方の長手方向縁3eから離間した位置を にして、シートSの一側を吸収体3が内面とな るようにして他側に連続的に折り返す。図示 の形態ではライン幅中央を境にして折り返し ており、この折り返しによって幅方向中央で 離間して配置されている弾性伸縮部材郡同士 が対面するようにしている。
 このシートSの折返しは、パンツ型使い捨て おむつの製造に用いられているシート折り技 術が採用できる。なお、このときの一側又は 他側は、それぞれ後身頃シート12、前身頃シ ト11となる。

 折返された連続シートS’は後段工程にて、 図4(E)にも示されるように、折返し縁から吸 体縁に向かう凸形状の接合部Z’が形成され ようにシート同士を熱融着、熱圧着、超音 溶着等の手段で接合する。接合部は、好適 はピッチ接合とするのがよい。かかる接合 の具体的構成は、既知のシート接合技術を 宜採用できる。
 凸形接合部Z’の形成とともに、又はその前 後に、隣接する吸収体間位置で線状の接合部 E’,E’が形成されるように、対面するシート 部同士を接合する。図示の例では、図4(E)か も理解されるように、本接合部E’,E’の形 と凸形状接合部Z’の形成とを同時に行って る。

 この線状の接合部E’,E’は、前後身頃の両 接合部Ec,Ecとなる部分であり、既知のパン 型使い捨ておむつの側部接合形成技術を採 できる。具体的な接合手段として、例えば 熱融着、熱圧着、超音波溶着の手段が採用 きる。また、具体的な接合部の構成、例え 、接合部の幅、ベタ接合とするかピッチ接 とするかなどは適宜の設計事項であり、既 の技術を適宜採用できる。
 凸形接合部Z’及び側部接合部E’,E’の各接 合工程のうちの、少なくとも凸形接合部Z’ 形成がなされた後には、連続シートS’の折 し縁Seをロールカッター等により、切断又 折返し縁を切開する。好適には、凸形接合 Z’の一部及び側部接合部E’,E’の各接合工 の両工程の後に行う。

 この連続シートS’の折返し縁Seを切断する には、凸形接合部Z’の一部が残るようにす る。そして、この連続シートS’の折返し縁Se の切断工程と同時又はその後に、凸形接合部 Z’の接合縁を残しつつ凸形接合部分を凹欠 切除して凹欠部Zを形成する。
 図示の例では、図4(F)に示される連続シート S’の折返し縁Se側の一点鎖線部分を、ロール カッターで切断し、折返し縁Seの切断と凹欠 Zの形成とを同時に行っている。
 上記凸形接合部Z’及び側部接合部Ecの各接 工程のうちの、少なくとも側部接合工程を た後には、図4(G)に示されるように、隣接す る吸収体間位置の接合を維持した状態で吸収 体存在部分毎に分断する。

 かくして、図1及び2に示されるように、上 第1の実施の形態に示す脚周り筒部及び大腿 周り弾性伸縮部材を有する、トランクスタ プのパンツ型使い捨ておむつX1が連続的に 造される。
 なお、上記製造方法では凹欠部の形成にあ って、凸形状接合部Z’を形成した後に凹欠 に切除して凹欠部Zを形成しているが、シー の一側を吸収体3が内面となるようにして他 に連続的に折り返した後、折り返し縁Seか 吸収体縁3eに向かって凹欠に切除し、その凹 欠縁を接合処理して、凹欠部Zを形成しても い。

 なお、上記例では便宜的に吸収体を固定し 側が前身頃となると説明したが、これに限 されず、吸収体を固定した側が後身頃にな てもよい。
 さらに、図示例の図4(B)の吸収体を固定する 工程において、後の折り返し工程で境となる 位置をはさんで、離間するように一対に吸収 体を固定すれば、前後身頃の双方に吸収体が 配されたおむつが製造される。
 また、例えば、本例において、吸収体3を、 連続外形シートSの幅方向中心を跨ぐように 置し、連続シートの幅方向中心を境にして 側を前記吸収体とともに他側に折り返すよ にし、そのシートの折り返し縁等からウエ ト開口縁側に向かって凹欠部を形成するよ にすれば、第2の実施の形態のパンツ型使い ておむつを製造することも可能である。

 (パンツ型使い捨ておむつの製造方法の第2 実施の形態)
 次いで、本発明のパンツ型使い捨ておむつ 製造方法の第1の実施形態を、図5、6を参照 ながら説明する。
 本形態のおむつの製造方法では、外装体1と なる連続外装シートSをライン方向に連続的 供給する。
 連続外装シートSは、外装体1を構成する前 頃シート11及び後身頃シート12を構成するも であり、連続上層不織布シートを連続下層 織布シートの間の適宜の位置に連続弾性伸 部材が介在されたものである。
 連続する不織布シート間に弾性伸縮部材を 在させる方法は、既知の方法による。例え 、一方の不織布シート上にホットメルト接 剤などで弾性伸縮部材を固定しつつ、又は 定した後に、これに他方の不織布シートを 層していく方法や、不織布シートを積層す 際にシート間に弾性伸縮部材を挟み込んで く方法が採用できる。

 図示の連続外装シートSでは、ライン幅のほ ぼ中央を境として、複数の弾性伸縮部材26s群 が離間して平設されている。この弾性伸縮部 材26sは、後に大腿部周り弾性伸縮部材26とな 。なお、図示はしないが、腰周り弾性伸縮 材等も適宜の位置に配置されている。
 次いで、図5(A)に示されるように、連続外装 シートSをライン方向に供給する過程で、ホ ルディングマシン等の折機を用いて、ライ 幅中央に同一面突き合わせの突き合わせ部T 形成されるようにシートSを連続的に折る。 このとき突き合せ部Tで、シートに平設され 弾性伸縮部材26s郡が対面する位置関係とな ようにする。

 図示例の形態では、シートSは、ライン幅方 向中央をZ折りすることで、突き合わせ部Tを 成しているが、例えば、図6に示されるよう に、T字状に折って突き合わせ部Tを形成する ともできる。
 次いで、図5(B)に示されるように、シートS にライン幅方向に長手を有するように、か 突き合わせ部Tの開口側縁e2を跨ぐようにし 吸収体3を間欠的に固定していく。吸収体3の シート上への供給は既知のコンベア装置を用 いればよく、シートSに対する固定もホット ルト接着剤の予めの塗布など既知の手段を いることができる。吸収体3の固定方法は、 知の技術を用いることができる。ただし、 の吸収体3をシートSに固定する際に、少な とも吸収体3、好適には吸収コア33で被覆さ るシートの部分を除き、突き合わせ部Tの開 縁e2を接着剤等で封止・接着しないように る。

 次いで、図5(C)に示されるように、前記突き 合わせ部Tの開口側縁e2を境にして吸収体3と もにシートSの一側を他側に連続的に折り返 、二つ折りの状態にする。このシートSの折 返しは、パンツ型使い捨ておむつのシート折 り技術が採用できる。このときの一側又は他 側がそれぞれ前身頃シート11、後身頃シート1 2となる。
 折返された連続シートは後段工程にて、図5 (D)にも示されるように、突き合わせ部Tの折 し縁e1から吸収体3の折り縁3eに向かう凸形状 の接合部Z’が形成されるように対面するシ ト部同士を熱融着、熱圧着、超音波溶着等 接着手段で接合する。接合部は、好適には ッチ接合とするのがよい。かかる接合部の 体的構成は、既知のシート縁接合技術を適 採用できる。

 凸形接合部Z’の形成とともに、又はその前 後に、隣接する吸収体3,3間位置で線状の接合 部E’,E’が形成されるように、体面シート部 同士を接合する。図示の例では、図5(E)から 理解されるように、本接合部E’,E’の形成 凸形接合部Z’とは同時に行っている。
 この線状の接合部E’,E’は、前後身頃の両 接合部Ec,Ecとなる部分であり、既知のパン 型使い捨ておむつの側部接合形成技術を採 できる。具体的な接合手段として、例えば 熱融着、熱圧着の手段が採用できる。また 具体的な接合部の構成、例えば、接合部の 、ベタ接合とするかピッチ接合とするかな は適宜の設計事項であり、既知の技術を適 採用できる。
 凸形接合部Z’及び側部接合部E,Eの各接合工 程のうちの、少なくとも凸形接合部Z’の形 がなされた後には、連続シートS’の折返し Se(e1)をロールカッター等により、切断又は 返し縁を切開する。好適には、凸形接合部Z ’及び側部接合部E’,E’の各接合工程の両工 程の後に行う。

 この連続シートSの折返し縁Se(e1)を切断する 際には、凸形接合部Z’の一部が残るように る。そして、この連続シートSの折返し縁Se(e 1)の切断工程と同時又はその後に、凸形状接 部縁Zcを残しつつ凸形状接合分部を凹欠に 除して凹欠部を形成する。
 図示の例では、図5(F)に示される連続シート Sの折返し縁側の一点鎖線部分を、ロールカ ターで切断し、折返し縁Se(e1)の切断と凹欠 Zの形成とを同時に行うようにしている。
 上記凸形接合部Z’及び側部接合部E’,E’の 各接合工程のうちの、少なくとも側部接合工 程を経た後には、隣接する吸収体間位置の接 合を維持した状態で吸収体存在部分毎に分断 する。
 かくして、図5(G)に示されるように、上記第 2の実施の形態に示すトランクスタイプのパ ツ型使い捨ておむつX2が連続的に製造される 。

 なお、上記製造方法においても凹欠部Zの形 成にあたって、凸形接合部Z’を形成した後 凹欠に切除して凹欠部Zを形成しているが、 ートSの一側を吸収体3が内面となるように て他側に連続的に折り返した後、折り返し Se(e1)から吸収体縁3eに向かって凹欠に切除し 、その凹欠縁を接合処理して、凹欠部を形成 してもよい。
 また、図示例は、第2の実施の形態のパンツ 型使い捨ておむつを製造する方法であるが、 例えば、本例において、吸収体3を突き合わ 部Tの開口縁e2を境にして、両側に固定すれ 、前後身頃に吸収体を有する第1の実施の形 のパンツ型使い捨ておむつが製造され、吸 体3を突き合わせ部Tの開口縁e2を境にして、 一側又は他側に偏設して、シートに対して固 定すれば、前後身頃何れかに吸収体を有する 第1の実施の形態のパンツ型使い捨ておむつ 製造される。

 (パンツ型使い捨ておむつの製造方法の第3 実施の形態)
 次いで、本発明のパンツ型使い捨ておむつ 製造方法の第3の実施形態を、図1~2、7、特 図7を参照しながら説明する。
 本形態のおむつの製造方法では、まず、図7 (A)に示されるように、外装体1となる第1連続 装シートS1と第2連続外装シートS2をライン 向に連続的に供給する。
 各連続外装シートS1,S2は、外装体1を構成す 前身頃シート11及び後身頃シート12を構成す るものであり、それぞれ連続上層不織布シー トを連続下層不織布シートの間の適宜の位置 に連続弾性伸縮部材が介在されたものである 。

 連続する不織布シート間に弾性伸縮部材を 在させる方法は、既知の方法による。例え 、一方の不織布シート上にホットメルト接 剤などで弾性伸縮部材を固定しつつ、又は 定した後に、これに他方の不織布シートを 層していく方法や、不織布シートを積層す 際にシート間に弾性伸縮部材を挟み込んで く方法が採用できる。
 図示の第1及び第2連続外装シートS1,S2は、ラ イン幅の一方側縁部に、複数の弾性伸縮部材 郡26s,26sが離間して並設されている。これら 性伸縮部材26s,26sは、後に大腿部周り弾性伸 部材26,26となる。なお、図示はしないが、 周り弾性伸縮部材等も適宜の位置に配置さ ている。
 また、図示例では配していないが、パンツ 使い捨ておむつの第1の実施形態の欄で説明 したような、脚周り又は鼠径部、臀溝等に沿 うような、凹欠部縁からこれよりも両側脇部 のウエスト開口縁側位置に向かって湾曲する 湾曲弾性伸縮部材を形成すべく、適当位置に 弾性伸縮部材を配することができる。

 次いで、図7(B)に示されるように、第1の連 外装シートS1を供給する過程で、シート上に 吸収体3をライン方向に順次間欠的に供給し 、ホットメルト接着剤等で固定する。吸収 3の固定位置は、第1連続外装シートS1の一方 側縁部から離間した位置とする。特に、図 例のように弾性伸縮部材郡26sを設ける場合 は、弾性伸縮部材郡26sよりもシートS1の他 縁部側に偏設させる。
 吸収体3のシートS1上への供給は既知の装置 用いればよく、またホットメルト接着剤の 布もシートS1上に供給する直前に、シートS1 の当該位置又は吸収体3の裏面に塗布する既 の装置を用いることができる。
 シートS1上に吸収体3を供給する手段につい は、既知のおむつの製造装置により行うこ ができる。

 次いで、図7(C)~(D)に示されるように、第1連 外装シートS1に対して、第2連続外装シートS 2を重ね合わせていく。このとき、各連続外 シートS1、S2の弾性伸縮部材群26sの配設縁部 士が対面するようにしている。これらシー S1,S2を連続的に重ね合わせる技術は、パン 型使い捨ておむつの製造に用いられている ートの積層技術が採用できる。なお、この きの第1連続外装シートS1、第2連続外装シー S2が、それぞれ前身頃シート11、後身頃シー ト12となる。
 第1連続外装シートS1と第2連続外装シートS2 が重ね合わされ積層された連続シートS’は 後段工程にて、図7(E)にも示されるように、 性伸縮部材群26sが配されている方の縁から 収体縁に向かう凸形状の接合部Z’が形成さ るようにシート同士を熱融着、熱圧着、超 波溶着等の手段で接合する。接合部は、好 にはピッチ接合とするのがよい。かかる接 部の具体的構成は、既知のシート接合技術 適宜採用できる。

 凸形接合部Z’の形成とともに、又はその前 後に、隣接する吸収体間位置で線状の接合部 E’,E’が形成されるように、対面するシート 部同士を接合する。図示の例では、図7(E)か も理解されるように、本接合部E’,E’の形 と凸形状接合部Z’の形成とを同時に行って る。
 この線状の接合部E’,E’は、前後身頃の両 縁接合部Ec,Ecとなる部分であり、既知のパ ツ型使い捨ておむつの側縁接合部形成技術 採用できる。具体的な接合手段として、例 ば、熱融着、熱圧着、超音波溶着の手段が 用できる。また、具体的な接合部の構成、 えば、接合部の幅、ベタ接合とするかピッ 接合とするかなどは適宜の設計事項であり 既知の技術を適宜採用できる。

 凸形接合部Z’及び側部接合部E’,E’の各接 合工程のうちの、少なくとも凸形接合部Z’ 形成がなされた後には、図7(F)に示されるよ に、ロールカッター等により、凸形接合部Z ’の接合縁を残しつつ凸形接合部分を凹欠に 切除して凹欠部Zを形成する。
 上記凸形接合部Z’及び側部接合部Ecの各接 工程のうちの、少なくとも側部接合工程を た後には、図7(G)に示されるように、隣接す る吸収体間位置の接合を維持した状態で吸収 体存在部分毎に分断する。
 かくして、図1及び2に示されるように、上 第1の実施の形態に示す脚周り筒部及び大腿 周り弾性伸縮部材を有する、トランクスタ プのパンツ型使い捨ておむつX1が連続的に 造される。

 なお、上記製造方法では凹欠部の形成にあ って、凸形状接合部Z’を形成した後に凹欠 に切除して凹欠部Zを形成しているが、第1連 外装シートS1と第2連続外装シートS2とを重 合わせたのち、一方の縁から吸収体縁3eに向 かって凹欠に切除し、その凹欠縁を接合処理 して、凹欠部Zを形成してもよい。
 また、上記例では説明の便宜のため第1連続 外装シートS1に吸収体を固定したが、もちろ 、第2連続外装シートに吸収体を固定しても よい。

 さらに、図7(B)工程において、第1連続外装 ートS1と同様に、第2連続シートにも吸収体 固定し、図7(C)~(D)に示す工程において、両シ ートの吸収体固定面が対面するようにして、 両シートS1,S2を重ね合わせるようにすれば、 後身頃に吸収体を有する第1の実施の形態の パンツ型使い捨ておむつが製造される。
 他方、本形態における図7(B)に示す工程にお いて、二つ折りした吸収体を、その折り縁が 第1連続外装シートS1の弾性伸縮部材群26sと離 間するように、かつ、概ね平行となるように して固定し、図7(E)に示す工程において弾性 縮部材群26sが配されている方の縁から吸収 の折り縁に向かう凸形状の接合部Z’を形成 て、これに基づいて凹欠部Zを形成すれば、 第2の実施の形態のパンツ型使い捨ておむつ 連続的に製造される。

 さらに、図7に示す形態例は、第1の連続シ ト(帯)S1、第2の連続シート(帯)S2がそれぞれ 枚の連続シートで構成されたものであるが 本形態では、例えば、図8に示すように、第1 の連続シートは、複数の連続シートS1’,S1’ で構成される第1連続シート帯S1とすること できる。また、第2の連続シートも複数の連 続シートS2’,S2’’で構成される第2連続シー ト帯S2とすることができる。
 連続シート帯S1,S2を構成する各シート同士 接着は、熱融着、熱圧着、超音波溶着、ホ トメルト接着材等の既知のシート接着技術 用いることができる。

 この図8の製造方法例では、各連続シート S1’,S1’’,S2’,S2’’の素材や弾性伸縮部材 配設形態等を適宜変更して設計することで 前身頃、後身頃のそれぞれが、特徴の相違 る複数の外装シート部材で構成されるよう なり、おむつの設計の自由度が高まる。な 、図8の例では、第1及び第2の連続シート帯 、それぞれ2枚の連続シートで構成されてい るが、もちろんこれに限らず、適宜の枚数の 連続シートで構成することができる。また、 複数連続シートで連続シート帯を形成する以 外の工程は、図7に示す製造方法例と同様で る。

 本発明は、パンツ型使い捨ておむつに対 て利用可能である。

第1の実施形態のトランクスタイプのパ ンツ型使い捨ておむつの平面図である。 そのII-II断面図である。 第2の実施形態のトランクスタイプのパ ンツ型使い捨ておむつの断面図である。 トランクスタイプのパンツ型使い捨て むつの第1の実施形態の製造方法を説明する ための製造工程図である。 トランクスタイプのパンツ型使い捨て むつの第2の実施形態の製造方法を説明する ための製造工程図である。 連続外装シートの突き合わせ部分の例 示す斜視図である。 トランクスタイプのパンツ型使い捨て むつの第3の実施形態の製造方法を説明する ための製造工程図である。 トランクスタイプのパンツ型使い捨て むつの第3の実施形態の他の製造方法を説明 するための製造工程図である。

符号の説明

 1…外装体、1A…上層不織布シート、1B… 層不織布シート、3…吸収体、11…前身頃シ ト、12…後身頃シート、24…腰回り弾性伸縮 材、25…胴周り弾性新宿部材、26…大腿部周 り弾性伸縮部材、26s…連続弾性伸縮部材、31 透液性トップシート、32…不透液性バック ート、33…吸収コア、Ec…両側縁接合部、Zc 凹欠部縁接合部、E…側部、Z…凹欠部、Ze… 欠縁、Z’ …凸形接合部、We…ウエスト開 縁、WO…ウエスト開口部、LO…脚周り開口部 LP…脚周筒部、L1…側部長、L2…凹欠の底位 からウエスト開口縁WOまでの距離、X1,X2…パ ンツ型使い捨ておむつ、S…連続外装シート S1…第1連続外装シート、S2…第2連続外装シ ト、S’…連続シート、Se…連続シートの折 し縁、T…突き合わせ部、e1…突き合わせ部 り返し側縁、e2…突き合わせ部開口側縁、3e 吸収体の一方縁又は吸収体の折り返し縁。