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Patent Searching and Data


Title:
PLASMA DISPLAY PANEL
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/118793
Kind Code:
A1
Abstract:
A plasma display panel includes first and second panels. The first panel includes a first substrate on which a plurality of display electrodes extending in a first direction and a plurality of address electrodes extending in a second direction intersecting the first direction are provided. The second panel includes a second substrate in opposition to the first substrate via a discharge space; a plurality of partition walls provided on the second substrate; a concave part which opens on a first substrate side; and a plurality of kinds of phosphors which are provided on a surface in the concavity and which generate light of different colors. The partition walls extend in the second direction and are arranged with a gap therebetween. The concave part is provided between the division walls adjacent to each other and classified into groups for every kind of the phosphors. The concave part of each group is formed to have a depth different from that of the concave part of at least one other group. As a result, correct white can be displayed in a state in which the gradation number of each color is maintained.

Inventors:
INABA YUJI (JP)
SASAKI TAKASHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/000800
Publication Date:
October 01, 2009
Filing Date:
March 28, 2008
Export Citation:
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Assignee:
HITACHI LTD (JP)
INABA YUJI (JP)
SASAKI TAKASHI (JP)
International Classes:
H01J11/12; H01J11/36
Foreign References:
JP2006286250A2006-10-19
JPH11250810A1999-09-17
Attorney, Agent or Firm:
FURUYA, Fumio et al. (JP)
History Wang of Furuya (JP)
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Claims:
 第1方向に延在する複数の表示電極および前記第1方向と交差する第2方向に延在する複数のアドレス電極が設けられた第1基板を有する第1パネルと、
 放電空間を介して前記第1基板に対向する第2基板を有する第2パネルとを備え、
 前記第2パネルは、
 前記第2基板上に設けられ、前記第2方向に延在し、間隔を置いて配置された複数の隔壁と、
 互いに隣接する隔壁間に設けられ、前記第1基板側に開口した凹部と、
 前記凹部内の表面に設けられ、互いに異なる色の光を発生する複数の種類の蛍光体とを備え、
 前記凹部は、前記種類毎にグループ分けされ、
 各前記グループの凹部は、他の少なくとも1つの前記グループの凹部の深さと異なる深さに形成されていることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
 請求項1記載のプラズマディスプレイパネルにおいて、
 前記隔壁は、前記第2基板と一体に形成されていることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
 請求項1記載のプラズマディスプレイパネルにおいて、
 前記複数の種類の蛍光体は、赤、緑および青の光をそれぞれ発生する蛍光体により構成されていることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
Description:
プラズマディスプレイパネル

 本発明は、ディスプレイ装置に使用する ラズマディスプレイパネルに関する。

 プラズマディスプレイパネル(PDP)は、2枚 ガラス基板(前面ガラス基板および背面ガラ ス基板)を互いに貼り合わせて構成されてお 、ガラス基板の間に形成される空間(放電空 )に放電を発生させることで画像を表示する 。画像における画素に対応するセルは、自発 光型であり、放電により発生する紫外線を受 けて赤、緑、青の可視光を発生する蛍光体が 塗布されている。そして、1画素は、これら 赤、緑、青の可視光を発生する3つのセルに り構成されている。

 PDPでは、画像を多階調で表示するために 1画面を表示するためのフィールドは、複数 のサブフィールドで構成される。例えば、サ ブフィールドのサステイン期間のサステイン 放電の回数は、2のn乗回(nは正の整数)に順次 定される。そして、画像の表示に使用され サブフィールドは、赤、緑、青の可視光を 生するセル毎に、画像の各色(赤、緑、青) 輝度に応じて選択される。これにより、多 調のカラー画像が表示される。また、各色 最高輝度値の割合を調整することにより、 の色温度が調整され、正しい白が表示され 。

 例えば、白を表示するために、赤、緑、 のセルを全て点灯したときに、画像の青み 弱い場合がある。この場合、画像の青みを くするために、他の色(例えば、赤)の可視 を発生するセルにおいて、1フィールドで発 させる放電の最高回数を、青色のセルに比 て少なくする。この場合、カラー画像の階 数は少なくなり、画像の輝度は低下する。

 なお、各色の階調数を維持した状態で、正 い白を表示するために、赤、緑、青の可視 を発生する3つのセル(1画素を構成するセル) が互いに異なるセル幅に形成されたPDPが提案 されている(例えば、特許文献1参照)。

特開平10-308179号公報

 1画素を構成するセルが互いに異なるセル 幅に形成されたPDPでは、1画素の幅の範囲内 調整するため、特定の色の輝度を高くする とにより、他の色の輝度が本来(セル幅が互 に等しい場合)の輝度より低くなる。例えば 、青色の輝度を高くするために、青色のセル 幅を大きくした構成では、他の色(例えば、 )のセル幅が狭くなり、セル幅が狭くなった (例えば、赤)の最高輝度は、セル幅が互い 等しい構成に比べて低下する。すなわち、 ル幅が狭くなったセルの色に対応する色の 度が高い画像では、輝度が低下する。

 本発明の目的は、各色の階調数を維持し 状態で、正しい白を表示することである。 に、本発明の目的は、他の色の輝度を低下 せずに、特定の色の輝度を高くすることで る。

 プラズマディスプレイパネルは、第1およ び第2パネルを有している。第1パネルは、第1 方向に延在する複数の表示電極および第1方 と交差する第2方向に延在する複数のアドレ 電極が設けられた第1基板を有している。第 2パネルは、放電空間を介して第1基板に対向 る第2基板と、第2基板上に設けられた複数 隔壁と、第1基板側に開口した凹部と、凹部 の表面に設けられ、互いに異なる色の光を 生する複数の種類の蛍光体とを有している 例えば、第2基板上に設けられる隔壁は、第 2方向に延在し、間隔を置いて配置される。 た、凹部は、互いに隣接する隔壁間に設け れ、蛍光体の種類毎にグループ分けされて る。そして、各グループの凹部は、他の少 くとも1つのグループの凹部の深さと異なる さに形成されている。

 本発明では、各色の階調数を維持した状 で、正しい白を表示できる。特に、本発明 は、他の色の輝度を低下させずに、特定の の輝度を高くできる。

一実施形態におけるPDPの要部を示す図 ある。 図1に示したPDPの第1方向に沿う断面を す図である。 図2に示した凹部の製造方法の一例を示 す図である。 図1に示したPDPを用いて構成されたプラ ズマディスプレイ装置の一例を示す図である 。 図4に示した回路部の概要を示す図であ る。 図1に示したPDPの変形例における第1方 に沿う断面を示す図である。

 以下、本発明の実施形態を図面を用いて 明する。

 図1は、本発明の一実施形態におけるプラ ズマディスプレイパネル(以下、PDPとも称す )の要部を示している。図中の矢印D1は、第1 向D1を示し、矢印D2は、第1方向D1に画像表示 面に平行な面内で直交する第2方向D2を示して いる。PDP10は、画像表示面を構成する前面基 部12(第1パネル)と、前面基板部12に対向する 背面基板部14(第2パネル)とにより構成されて る。前面基板部12と背面基板部14の間(より 細には、背面基板部14における蛍光体PH(PHr、 PHg、PHb)が塗布された凹部CC)に放電空間DSが形 成される。

 前面基板部12は、ガラス基材FS(第1基板)の ガラス基材RS(第2基板)に対向する面上(図では 下側)に第1方向D1に延在して設けられ、互い 間隔を置いて配置された複数のXバス電極Xb よびYバス電極Ybを有している。また、Xバス 極Xbには、Xバス電極XbからYバス電極Ybに向 て第2方向D2に延在するX透明電極Xtが接続さ ている。Yバス電極Ybには、Yバス電極YbからX ス電極Xbに向けて第2方向D2に延在するY透明 極Ytが接続されている。図の例では、X透明 極XtおよびY透明電極Ytは、第2方向D2に沿っ 対向している。なお、透明電極Xt、Ytは、第1 方向D1に沿って対向するように設けられても いし、第1方向D1(あるいは、第2方向D2)に対 て斜めの方向に沿って対向するように設け れてもよい。

 例えば、Xバス電極XbおよびYバス電極Ybは 金属材料等で形成された不透明な電極であ 、X透明電極XtおよびY透明電極Ytは、ITO膜等 形成された可視光を透過する透明電極であ 。そして、X電極XE(表示電極)は、Xバス電極X bおよびX透明電極Xtにより構成され、Y電極YE( 示電極)は、Yバス電極YbおよびY透明電極Ytに より構成され、X電極XEと対をなしている。そ して、互いに対をなすX電極XEおよびY電極YE間 (より具体的には、X透明電極XtおよびY透明電 Yt間)で繰り返して放電(サステイン放電)を 生させる。

 なお、透明電極XtおよびYtは、それぞれが 接続されるバス電極XbおよびYbとガラス基材FS との間に全面に配置されてもよい。また、バ ス電極XbおよびYbと同じ材料(金属材料等)で、 バス電極XbおよびYbと一体の電極が透明電極Xt およびYtの代わりに形成されてもよい。

 電極Xb、Xt、Yb、Ytは、誘電体層DLに覆われ ている。例えば、誘電体層DLは、CVD法により 成された二酸化シリコン膜等の絶縁膜であ 。そして、誘電体層DL上(図では下側)には、 バス電極Xb、Ybの直交方向(第2方向D2)に延在す る複数のアドレス電極AEが設けられている。 のように、前面基板部12は、第1方向D1に延 する複数の電極XE、YE(表示電極)および第2方 D2に延在する複数のアドレス電極AEが設けら れたガラス基材FSを有している。

 アドレス電極AEおよび誘電体層DLは、保護 層PLに覆われている。例えば、保護層PLは、 電を容易に発生させるために、陽イオンの 突による2次電子の放出特性の高いMgO膜で形 される。

 背面基板部14は、放電空間DSを介してガラ ス基材FSに対向するガラス基材RS(第2基板)を している。そして、ガラス基材RSのガラス基 材FSに対向する面上には、第1方向D1と交差す 第2方向D2に延在する複数の隔壁BRが、間隔 置いて配置されている。すなわち、放電空 DSを介して前面基板部12に対向する背面基板 14は、ガラス基材RS上に互いに平行に形成さ れ、バス電極Xb、Ybに直交する方向(第2方向D2) に延在する複数の隔壁(バリアリブ)BRを有し いる。例えば、この実施形態では、隔壁BRは 、ガラス基材RSと一体に形成されている。

 ガラス基材RS上に設けられた隔壁BRにより 、背面基板部14の前面基板部12に対向する面 に、凹部CCが形成される。すなわち、互いに 隣接する隔壁BR間に、前面基板部12側に開口 た凹部CCが設けられる。また、隔壁BRにより セルの側壁が構成される。そして、隔壁BR 側面と、互いに隣接する隔壁BRの間のガラス 基材RS上とには、紫外線により励起されて赤( R)、緑(G)、青(B)の可視光を発生する蛍光体PHr PHg、PHbが、それぞれ塗布されている。すな ち、互いに異なる色の光を発生する複数の 類の蛍光体PH(PHr、PHg、PHb)が、凹部CC内の表 にそれぞれ設けられる。なお、後述する図2 に示すように、凹部CCは、塗布される蛍光体P Hの種類毎にグループ分けされ、グループ毎 異なる深さに形成されている。

 PDP10の1つの画素は、赤、緑および青の光 発生する3つのセルにより構成される。ここ で、1つのセル(一色の画素)は、例えば、バス 電極Xb、Ybと隔壁BRとで囲われる領域に形成さ れる。このように、PDP10は、カラー画像を表 するためにセルをマトリックス状に配置し かつ互いに異なる色の光を発生する複数種 セルを交互に配列して構成されている。特 図示していないが、バス電極Xb、Ybに沿って 形成されたセルにより、表示ラインが構成さ れる。

 PDP10は、前面基板部12および背面基板部14 、保護層PLと隔壁BRが互いに接するように貼 り合わせ、Ne、Xe等の放電ガスを放電空間DSに 封入することで構成される。

 図2は、図1に示したPDP10の第1方向D1に沿う 断面を示している。なお、図2は、バス電極Yb が配置された位置の断面を示している。図中 の矢印の意味は、上述した図1と同じである

 上述したように、凹部CCは、塗布される 光体PHr、PHg、PHb毎に、赤の凹部CCr、緑の凹 CCgおよび青の凹部CCbにそれぞれグループ分 される。そして、凹部CCr、CCg、CCbは、互い 異なる深さDP(DPr、DPg、DPb)に形成される。す わち、この実施形態では、凹部CCの深さDPを 色毎に調整できる。例えば、この実施形態で は、凹部CCgは、最も浅い深さDPgに形成され、 凹部CCrは、深さDPrより深い深さDPgに形成され 、凹部CCbは、最も深い深さDPgに形成されてい る。この場合、凹部CCr内の表面積は、凹部CCg 内の表面積より大きい面積であり、凹部CCb内 の表面積は、凹部CCr内の表面積より大きい面 積である。

 このように、この実施形態では、凹部CC 深さDPを色毎に調整することにより、蛍光体 PHが塗布される凹部CC内の表面積を色毎に調 でき、各色の最高輝度値の割合を調整でき 。例えば、凹部CCr、CCg、CCbの深さDPが互い等 しい初期状態では、白を表示するために、赤 、緑、青のセルを全て点灯したときに、緑が 強い場合がある。この場合、この実施形態で は、図に示すように、凹部CCgの深さDPを本来 深さ(例えば、深さDPg)に維持した状態で、 部CCr、CCbの深さDPを本来の深さ(例えば、深 DPg)に比べて深くすることにより、白が表示 れる際の緑を弱くできる。ここで、本来の さとは、例えば、凹部CCr、CCg、CCbの深さDP 互い等しい初期状態のときの凹部CCの深さ( えば、深さDPg)である。

 すなわち、この実施形態では、凹部CCの さDPを色毎に調整することにより、他の色( の例では、緑)の輝度を低下させずに、特定 色(図の例では、赤および青)の輝度を高く ることができる。この結果、この実施形態 は、各色の階調数を維持した状態で、PDPに しい白を表示できる。ここで、正しい白と 、例えば、PDPの仕様を満たす色合い(色温度) の白である。

 なお、凹部CCの深さDPは、例えば、各セル の放電条件に影響を与えない深さ(電極XE、YE に電圧を印加したときの電気力線が到達し い深さ)に形成されている。したがって、こ の実施形態では、セル毎に放電条件が異なる ことを防止でき、全てのセルで放電を発生さ せるための動作マージンが小さくなることを 防止できる。

 ここで、例えば、セル幅を色毎に調整す PDPでは、透明電極Xt、Ytが、第2方向D2以外の 方向(第1方向D1等)に沿って対向する場合、透 電極Xt、Ytが互いに対向する部分(対向部)の さが色毎に異なり、各色のセルで放電条件 異なるおそれがある。この場合、全てのセ で放電を発生させるための動作マージンが さくなる。これに対し、この実施形態では 各色のセル幅が互いに同じため、透明電極X t、Ytが、第2方向D2以外の方向(第1方向D1等)に って対向する場合でも、透明電極Xt、Ytの対 向部の長さは、各色のセルで互いに同じであ る。したがって、この実施形態では、透明電 極Xt、Ytの対向部の方向に拘わらず、セル毎 放電条件が異なることを防止でき、全ての ルで放電を発生させるための動作マージン 小さくなることを防止できる。

 また、背面基板部14の厚さ(例えば、2mm程 )が凹部CCの深さDP(例えば、上述の初期状態 150μ程度)に比べて非常に大きいため、背面 板部14の強度は、凹部CCr、CCg、CCbの深さDPが 色毎に調整されても維持される。

 図3は、図2に示した凹部CCr、CCg、CCbの製 方法の一例を示している。なお、図3は、凹 CCr、CCg、CCbが形成されるまでの背面基板部1 4(ガラス基材RSおよび隔壁BR)の第1方向D1に沿 断面を示している。図中の矢印の意味は、 述した図1と同じである。

 まず、ガラス基材RS上に、感光性樹脂組 層R10が設けられる(図3(a))。ここで、例えば 感光性樹脂組成層R10は、露光された部分が 化するネガ型のフォトレジストである。な 、感光性樹脂組成層R10は、ポジ型のフォト ジストでもよい。図の例では、ネガ型のフ トレジストを使用した場合を示している。 下、感光性樹脂組成層R10をフォトレジストR1 0とも称する。次に、凹部CCr、CCr、CCrにそれ れ対応するパターンマスクM10r、M10g、M10bが ォトレジストR10上に配置される(図3(b))。例 ば、マスクM10rの光の透過率は、マスクM10gの 透過率より小さく、かつ、マスクM10bの透過 より大きい。

 そして、マスクM10(M10r、M10g、M10b)を介し フォトレジストR10が露光されることにより 硬化度が互いに異なるレジストR12、R14、R16 R18が、ガラス基材RS上に形成される(図3(c))。 例えば、レジストR12(マスクM10bが配置された ォトレジストR10の部分)は、最も柔らかく形 成される。マスクM10bの光の透過率が0%の場合 では、レジストR12は、露光されないため、未 硬化部である。レジストR14(マスクM10rが配置 れたフォトレジストR10の部分)は、レジスト R12より硬く形成される。レジストR16(マスクM1 0gが配置されたフォトレジストR10の部分)は、 レジストR14より硬く形成される。レジストR18 (マスクM10r、M10g、M10bが配置されていないフ トレジストR10の部分)は、最も硬く形成され 。

 次に、レジストR12(未硬化部)が除去され (図3(d))。その後、サンドブラスト等により ガラス基材RSが選択的に除去される(図3(e))。 例えば、レジストR12が除去された部分(凹部CC bが形成される部分)は、最初に掘られ始め、 も深く(深さDPb)掘られる。レジストR16より らかいレジストR14が配置された部分(凹部CCr 形成される部分)は、レジストR12が除去され た部分の次に掘られ始め、深さDPbより浅い深 さ(深さDPr)に掘られる。レジストR18より柔ら いレジストR16が配置された部分(凹部CCgが形 成される部分)は、レジストR14が配置された 分の次(最後)に掘られ始め、最も浅く(深さDP g)掘られる。なお、最も硬いレジスト18が配 された部分(隔壁BRが形成される部分)のガラ 基材RSは、掘られずに残る。

 最後に、アルカリ溶液等により、レジス R18がガラス基材RS(より詳細には、隔壁BR)か 剥離される(図3(f))。これにより、隔壁BRが ラス基材RSと一体に形成される。そして、こ の隔壁BRにより、互いに異なる深さDP(DPr、DPg DPb)を有する凹部CC(CCr、CCg、CCb)が、背面基 部14に形成される。

 図4は、図1に示したPDP10を用いて構成され たプラズマディスプレイ装置の一例を示して いる。プラズマディスプレイ装置(以下、PDP 置とも称する)は、PDP10、PDP10の画像表示面16 (光の出力側)に設けられる光学フィルタ20、 PDP10の画像表示面16側に配置された前筐体30、 PDP10の背面18側に配置された後筐体40およびベ ースシャーシ50、ベースシャーシ50の後筐体40 側に取り付けられ、PDP10を駆動するための回 部60、およびPDP10をベースシャーシ50に貼り けるための両面接着シート70を有している 回路部60は、複数の部品で構成されるため、 図では、破線の箱で示している。光学フィル タ20は、前筐体30の開口部32に取り付けられる 保護ガラス(図示せず)に貼付される。なお、 学フィルタ20は、電磁波を遮蔽する機能を してもよい。また、光学フィルタ20は、保護 ガラスではなく、PDP10の画像表示面16側に直 貼付されてもよい。

 図5は、PDP10を駆動するための回路部60の 要を示している。回路部60は、XドライバXDRV YドライバYDRV、アドレスドライバADRV、電源 PWRおよび制御部CNTを有している。ドライバX DRV、YDRV、ADRVは、PDP10を駆動する駆動部とし 動作する。例えば、XドライバXDRVは、バス電 極Xbに共通のパルスを印加し、YドライバYDRV 、バス電極Ybに選択的にパルスを印加し、ア ドレスドライバADRVは、アドレス電極AEに選択 的にアドレスパルスを印加する。電源部PWRは 、ドライバYDRV、XDRV、ADRVに供給する電源電圧 Vsc、Vs/2、-Vs/2、Vsa等を生成する。

 制御部CNTは、ドライバXDRV、YDRV、ADRVの動 を制御する。例えば、制御部CNTは、画像デ タR0-7、G0-7、B0-7に基づいて使用するサブフ ールドを選択し、ドライバYDRV、XDRV、ADRVに 御信号YCNT、XCNT、ACNTを出力する。ここで、 ブフィールドは、PDP10の1画面を表示するた の1フィールドが分割されたフィールドであ り、サブフィールド毎にサステイン放電の回 数が設定されている。そして、画素を構成す るセル毎に、使用するサブフィールドを選択 することにより、多階調の画像が表示される 。

 以上、この実施形態では、蛍光体PHが塗 される凹部CCは、塗布される蛍光体PHの種類( 蛍光体PHr、PHg、PHb)毎に異なる深さDP(DPr、DPg DPb)に形成される。これにより、蛍光体PHが 布される面積を色毎に調整でき、他の色の 度を低下させずに、特定の色の輝度を高く ることができる。この結果、この実施形態 は、各色の階調数を維持した状態で、PDPに しい白を表示できる。

 なお、上述した実施形態では、1つの画素 が、3つのセル(赤(R)、緑(G)、青(B))により構成 される例について述べた。本発明はかかる実 施形態に限定されるものではない。例えば、 1つの画素を4つ以上のセルにより構成しても い。あるいは、1つの画素が、赤(R)、緑(G)、 青(B)以外の色を発生するセルにより構成され てもよく、1つの画素が、赤(R)、緑(G)、青(B) 外の色を発生するセルを含んでもよい。

 上述した実施形態では、第2方向D2が、第1 方向D1に直交する例について述べた。本発明 かかる実施形態に限定されるものではない 例えば、第2方向D2は、第1方向D1と、ほぼ直 方向(例えば、90度±5度)に交差してもよい。 この場合にも、上述した実施形態と同様の効 果を得ることができる。

 上述した実施形態では、隔壁BRが、ガラ 基材RSと一体に形成される例について述べた 。本発明はかかる実施形態に限定されるもの ではない。例えば、隔壁BRは、ペースト状の 壁材料を用いて形成されてもよい。この場 、先ず、ペースト状の隔壁材料がガラス基 RS上に塗布され、乾燥される。その後、上 した図3に示したフォトレジストR10が、隔壁 料上に設けられる。この場合にも、上述し 実施形態と同様の効果を得ることができる

 上述した実施形態では凹部CCr、CCg、CCbが いに異なる深さDPr、DPg、DPbに形成される例 ついて述べた。本発明はかかる実施形態に 定されるものではない。例えば、凹部CCrの さDPrは、凹部CCgの深さDPgより深く、かつ、 部CCbの深さDPbと同じでもよい。すなわち、 グループの凹部CCは、他の少なくとも1つの ループの凹部の深さDPと異なる深さに形成 れていればよい。また、各凹部CCの深さDPの 小関係は、凹部CCに塗布される蛍光体PHの材 料や、白の色合い(白の色温度)の仕様に基づ て調整される。例えば、青みの弱い白を表 するPDPでは、凹部CCbの深さDPbが最も浅くて よい。この場合にも、上述した実施形態と 様の効果を得ることができる。

 上述した実施形態では、隔壁BRの側面と 互いに隣接する隔壁BRの間のガラス基材RS上 に蛍光体PHが塗布される例について述べた 本発明はかかる実施形態に限定されるもの はない。例えば、図6に示すように、蛍光体P Hは、反射膜RFを介して、隔壁BRの側面と、互 に隣接する隔壁BRの間のガラス基材RS上とに 蛍光体PHが塗布されてもよい。この場合にも 上述した実施形態と同様の効果を得ること できる。

 図6は、上述した図1に示したPDP10の変形例 における第1方向D1に沿う断面を示している。 なお、図6は、バス電極Ybが配置された位置の 断面を示している。図6のPDPは、図1に示したP DP10に反射膜RFが設けられて構成されている。 その他の構成は、上述した実施形態と同じで ある。図1-図5で説明した要素と同一の要素に ついては、同一の符号を付し、これ等につい ては、詳細な説明を省略する。

 隔壁BRの側面と、互いに隣接する隔壁BRの 間のガラス基材RS上とには、可視光を反射す 反射膜RFが設けられている。そして、反射 RFの表面に、蛍光体PHr、PHg、PHbがそれぞれ塗 布されている。ここで、反射膜RFは、例えば 非金属材料等で形成され、蛍光体PHから発 されたガラス基材RS側に向かう可視光を画像 表示面(前面基板部12)側に反射する膜である なお、反射膜RFは、金属材料で形成されても よい。反射膜RFにより、蛍光体PHからガラス 材FS側に発せられる可視光に加えて、蛍光体 PHからガラス基材RS側に発せられる可視光を 像の表示に寄与させることができるため、 像の輝度を向上できる。

 この構成では、前面基板部12側に開口し 凹部CC2(CC2r、CC2g、CC2b)は、反射膜RFが設けら た隔壁BR間に設けられる。すなわち、互い 隣接する隔壁BRの間のガラス基材RSの上面(ガ ラス基材FS側の面)および隔壁BRの側面に沿っ 設けられた反射膜RFにより、背面基板部14の 前面基板部12に対向する面側に、凹部CC2が形 される。なお、凹部CC2の深さDP(DPr、DPg、DPb) は、例えば、前面基板部12とガラス基材RS上 反射膜RFとの距離である。そして、この構成 でも、蛍光体PHが塗布される凹部CC2は、塗布 れる蛍光体PHの種類(蛍光体PHr、PHg、PHb)毎に 異なる深さDP(DPr、DPg、DPb)に形成される。

 なお、可視光を反射する反射膜RFの代わ に、他の用途の膜(例えば、画像のコントラ トを向上させるための反射防止膜)等が、隔 壁BRおよびガラス基材RSと蛍光体PHとの間に設 けられてもよい。隔壁BRおよびガラス基材RS 蛍光体PHとの間に反射膜RFや反射防止膜等の が設けられる構成でも、色毎に蛍光体PHが 布される面積を調整でき、他の色の輝度を 下させずに、特定の色の輝度を高くするこ ができる。したがって、この場合にも、上 した実施形態と同様の効果を得ることがで る。

 以上、本発明について詳細に説明してき が、上記の実施形態およびその変形例は発 の一例に過ぎず、本発明はこれに限定され ものではない。本発明を逸脱しない範囲で 形可能であることは明らかである。

 本発明は、ディスプレイ装置に使用する ラズマディスプレイパネルに適用できる。