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Title:
POWER SUPPLY CIRCUIT
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/129796
Kind Code:
A1
Abstract:
A power supply circuit is provided with a diode bridge circuit (12) for rectifying an alternating current; a switching element (S) for short-circuiting an output power; and a PAM control section (15) for switching the switching element (S) in prescribed timing so that the waveform of the input current is a sine-wave. The PAM control section (15) outputs five pulses for each zero cross point, and outputs an ON-OFF pulse to generate the center pulse to be always over the zero cross point.

Inventors:
KATOU MASAKAZU (JP)
NAKAMOTO RYOU (JP)
SHIMATANI KEISUKE (JP)
YOSHISAKA KEIICHI (JP)
HASHIMOTO MASAFUMI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/000631
Publication Date:
October 30, 2008
Filing Date:
March 18, 2008
Export Citation:
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Assignee:
DAIKIN IND LTD (JP)
KATOU MASAKAZU (JP)
NAKAMOTO RYOU (JP)
SHIMATANI KEISUKE (JP)
YOSHISAKA KEIICHI (JP)
HASHIMOTO MASAFUMI (JP)
International Classes:
H02M7/12
Foreign References:
JP2003174779A2003-06-20
JP2000166241A2000-06-16
JPH10178780A1998-06-30
JP2001145358A2001-05-25
Other References:
See also references of EP 2136464A4
Attorney, Agent or Firm:
MAEDA, Hiroshi et al. (5-7 Hommachi 2-chome,Chuo-ku, Osaka-shi, Osaka 53, JP)
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Claims:
  交流電源に接続され、交流電流を整流する整流回路(12)と、ONされて該整流回路(12)の出力電力を短絡させるスイッチング素子(S)と、上記整流回路(12)の入力電流の波形が正弦波になるように上記スイッチング素子(S)をスイッチングさせる複数のON-OFFパルスを上記整流回路(12)の入力電圧のゼロクロス点を基準にして所定のタイミングで出力するPAM制御部(15)とを備えた電源供給回路であって、
  上記PAM制御部(15)は、1つのONパルスが上記整流回路(12)の入力電圧のゼロクロス点を跨って生成されるようにON-OFFパルスを出力する
ことを特徴とする電源供給回路。
  請求項1において、
  上記PAM制御部(15)は、上記ゼロクロス点を跨ぐONパルスと、該ONパルスの前後にそれぞれ該ONパルスより短い幅で生成された1つまたは複数のONパルスとで成るON-OFFパルス群が上記ゼロクロス点毎に生成されるように構成されている
ことを特徴とする電源供給回路。
  請求項1または2において、
  上記PAM制御部(15)は、
   上記整流回路(12)の入力電圧がゼロクロス点に向かって所定値以上に上昇したことを検出するゼロクロス検出部(5a)と、
   該ゼロクロス検出部(5a)の検出毎に、カウントがリセットされてスタートするタイマー部(5c)と、
   該タイマー部(5c)のカウントを用いて、先ず上記ゼロクロス検出部(5a)の検出後の最初のゼロクロス点から所定のタイミングでOFFパルスを出力し、その後所定のタイミングでON-OFFパルスを交互に出力するように構成されたPAM波形出力部(5b)とを備えている
ことを特徴とする電源供給回路。
  請求項3において、
  上記PAM波形出力部(5b)は、ON-OFFパルスの出力位相をずらす場合、上記ゼロクロス検出部(5a)の検出毎に、そのずらす分だけ上記ON-OFFパルスの出力タイミングを補正するように構成されている
ことを特徴とする電源供給回路。
  請求項2において、
  上記ON-OFFパルス群は、上記ゼロクロス点を跨ぐONパルスを基準に対称形になっている
ことを特徴とする電源供給回路。
  請求項1または2において、
  上記整流回路は、ダイオードブリッジ回路(12)であり、
  互いに直列接続された2つのコンデンサ(C1,C2)が上記ダイオードブリッジ回路(12)の出力側に設けられ、該ダイオードブリッジ回路(12)の入力側と上記2つのコンデンサ(C1,C2)の中点とが上記スイッチング素子(S)を介して接続されて、倍電圧整流するように構成されている
ことを特徴とする電源供給回路。
Description:
電源供給回路

  本発明は、電源供給回路に関し、特に PAM制御の制御性向上に係るものである。

  従来より、交流電力を整流回路によっ 直流電力に変換する電源装置(電源供給回路) が知られている。この種の電源装置では、高 調波電流が生じやすく、電源効率が低下する という問題がった。そこで、いわゆるPAM(Pulse  Amplitude Modulation:パルス振幅変調)制御によ て高調波電流を抑制するようにした電源装 が例えば特許文献1に開示されている。

  具体的に、特許文献1の電源装置は、ダ オードブリッジ回路の整流回路と、平滑回 とを備えている。平滑回路は、直列接続さ た2つのコンデンサと、該2つのコンデンサ 並列に接続された1つのコンデンサとで成り 整流回路との間で倍電圧整流するように構 されている。また、この電源装置は、整流 路の出力端子に設けられ、ONされることで 流回路の出力電力を短絡させるスイッチン 素子を備えている。

  そして、この電源装置では、PAM制御され 。具体的に、整流回路において、入力電流 波形が入力電圧の波形(正弦波)に近づくよう に、入力電圧のゼロクロス点に基づいて上記 スイッチング素子がスイッチングされる。つ まり、このスイッチングによりPAM波形のONデ ーティが制御されることで、入力電流の波 が正弦波に近づく。これにより、高調波電 が抑制される。

特開2001-145358号公報

  ところで、上述した特許文献1では、PAM 形のONデューティを制御するようにしたが PAM波形のON-OFF幅は一定にしてその位相を制 することで、入力電流の波形を正弦波に近 けることも考えられる。

  しかしながら、その場合、上述した特 文献1のように、入力電圧のゼロクロス点で ずはONパルスを出力するようにすると、PAM 形のON-OFF幅を一定に保てなくなるという問 があった。つまり、PAM波形の位相がズレて えばPAM波形のONパルスがゼロクロス点を跨い だ場合、本来であればONパルスの幅を一定に つためズレる前よりもゼロクロス点から早 のタイミングでOFFパルスを出力する必要が る。ところが、最初にONパルスを出力する うになっているためOFFパルスを適切なタイ ングで出力できなくなり、ONパルスの幅が大 きくなってしまう。

  そこで、PAM波形の位相がズレてONパルス がゼロクロス点を跨いだ場合は、ONパルスで なくOFFパルスから出力するように切り換え ことも考えられる。そうすると、ON-OFFパル の出力順序(出力タイミング)を2種類設定す 必要があり、制御が煩雑になるという問題 あった。

  本発明は、斯かる点に鑑みてなされた のであり、その目的は、整流回路の出力電 を短絡するスイッチング素子を備えてPAM制 を行う電源供給回路において、PAM波形のON-OF Fパルスの出力タイミングが1種類だけで、PAM 形の位相制御を行うようにすることである

  第1の発明は、交流電源に接続され、交 電流を整流する整流回路(12)と、ONされて該 流回路(12)の出力電力を短絡させるスイッチ ング素子(S)と、上記整流回路(12)の入力電流 波形が正弦波になるように上記スイッチン 素子(S)をスイッチングさせる複数のON-OFFパ スを上記整流回路(12)の入力電圧のゼロクロ 点を基準にして所定のタイミングで出力す PAM制御部(15)とを備えた電源供給回路を前提 としている、そして、上記PAM制御部(15)は、1 のONパルスが上記整流回路(12)の入力電圧の ロクロス点を跨って生成されるようにON-OFF ルスを出力するものである。

  上記の発明では、PAM制御部(15)によって 入力電圧のゼロクロス点から所定のタイミ グでON-OFFパルスのPAM波形が出力される。こ により、スイッチング素子(S)が所定のタイ ングでスイッチングされ、入力電流の波形 入力電圧の正弦波になる(近づく)。

  上記PAM制御では、常にPAM波形のONパルス が入力電圧のゼロクロス点を跨ぐように出力 される。したがって、このPAM制御では、まず 最初にゼロクロス点から所定のタイミングで OFFパルスが出力されて、次いでONパルスが出 される出力タイミングに設定されている。 こで、外乱等によってPAM波形の位相をずら ても、ずらす前にゼロクロス点を跨ってい ONパルスは依然としてそのゼロクロス点を ったままの状態になる。そのため、ゼロク ス点を基準に設定されたタイミング通りにOF Fパルスから出力される。

  第2の発明は、上記第1の発明において、 上記PAM制御部(15)は、上記ゼロクロス点を跨 ONパルスと、該ONパルスの前後にそれぞれ該O Nパルスより短い幅で生成された1つまたは複 のONパルスとで成るON-OFFパルス群が上記ゼ クロス点毎に生成されるように構成されて るものである。

  上記の発明では、ON-OFFパルス群がゼロ ロス点毎に生成されるため、入力電流の波 がより滑らかな正弦波になる。また、ゼロ ロス点を跨ぐONパルスがその前後のON-OFFパル スより幅広であるため、PAM波形の位相ずれが あってもそのONパルスがゼロクロス点を跨っ 状態に確実に維持される。

  第3の発明は、上記第1または第2の発明 おいて、上記PAM制御部(15)は、上記整流回路( 12)の入力電圧がゼロクロス点に向かって所定 値以上に上昇したことを検出するゼロクロス 検出部(5a)と、該ゼロクロス検出部(5a)の検出 に、カウントがリセットされてスタートす タイマー部(5c)と、該タイマー部(5c)のカウ トを用いて、先ず上記ゼロクロス検出部(5a) 検出後の最初のゼロクロス点から所定のタ ミングでOFFパルスを出力し、その後所定の イミングでON-OFFパルスを交互に出力するよ に構成されたPAM波形出力部(5b)とを備えてい るものである。

  上記の発明では、ゼロクロス検出部(5a) よって、ゼロクロス点に向かって入力電圧 立ち下がる所定位置が検出される。つまり 入力電圧の1周期において、ゼロクロス点の 手前の位置が1回だけ検出される。そのゼロ ロス点の手前の位置が検出されると、タイ ー部(5c)がカウントを開始する。また、ゼロ ロス検出部(5a)が検出すると、タイマー部(5c )の所定のカウントで、PAM波形出力部(5b)から ずOFFパルスが出力される。その後、所定の ウントでON-OFFパルスが交互に出力される。 れにより、目標とするPAM波形が生成される つまり、PAM波形出力部(5b)には、OFFパルスお よびONパルスの順に出力する所定のタイミン がゼロクロス検出部(5a)の検出から最初のゼ ロクロス点までの時間も考慮して設定されて いる。

  第4の発明は、上記第3の発明において、 上記PAM波形出力部(5b)は、ON-OFFパルスの出力 相をずらす場合、上記ゼロクロス検出部(5a) 検出毎に、そのずらす分だけ上記ON-OFFパル の出力タイミングを補正するように構成さ ているものである。

  上記の発明では、ON-OFFパルスの位相を らす場合、PAM波形出力部(5b)に設定された出 タイミングがその分補正される。例えば、 2において、ON-OFFパルスの位相を左側にずら す場合、出力タイミングが早くなるように補 正され、逆にON-OFFパルスの位相を右側にずら す場合、出力タイミングが遅くなるように補 正される。その際、位相をずらす前にゼロク ロス点に跨っていたONパルスは、依然として のゼロクロス点に跨った状態である。

  第5の発明は、上記第2の発明において、 上記ON-OFFパルス群は、上記ゼロクロス点を跨 ぐONパルスを基準に対称形になっているもの ある。

  上記の発明では、ON-OFFパルス群が奇数 パルス数で構成されている。つまり、ゼロ ロス点を跨ぐONパルスの前後には、それぞれ 同じ幅のパルスが同じ数だけ生成される。

  第6の発明は、上記第1乃至第3の何れか1 発明において、上記整流回路が、ダイオー ブリッジ回路(12)である。そして、本発明は 、互いに直列接続された2つのコンデンサ(C1,C 2)が上記ダイオードブリッジ回路(12)の出力側 に設けられ、該ダイオードブリッジ回路(12) 入力側と上記2つのコンデンサ(C1,C2)の中点と が上記スイッチング素子(S)を介して接続され て、倍電圧整流するように構成されているも のである。

  上記の発明では、例えば図1に示すよう 、倍電圧整流を行う回路が構成される。つ り、本発明の電源供給回路は、スイッチン 素子(S)がONされると、倍電圧整流回路に切 換わり、スイッチング素子(S)がOFFされると 全波整流回路に切り換わるように構成され いる。

  本発明によれば、1つのONパルスが整流 路(12)の入力電圧のゼロクロス点を跨って生 されるようにON-OFFパルスを出力するように た。したがって、ON-OFFパルスの波形(PAM波形 )の位相がずれても、常にOFFパルスから出力 ればよいことになる。つまり、OFFパルスか 出力するという出力タイミングを1つだけ設 すれば足りる。このように、複数の出力タ ミングを用意しなくてもよいため、PAM制御 簡単化することができる。

  さらに、確実に所定のタイミングでON-OF Fパルスを出力することができるので、目標 するPAM波形を確実に生成することができる その結果、入力電流の波形を確実に正弦波 することができ、高調波電流を一層抑制す ことができる。

  また、第3の発明によれば、タイマー部( 5c)のカウントを用いて、所定のタイミングで ON-OFFパルスを出力するようにした。したがっ て、上述したように、1つの出力タイミング すむことから、カウントするタイマー部(5c) 複数用意する必要がなくなる。つまり、ON ルスがゼロクロス点Pを外れた場合において のタイミングでカウントをスタートさせる イマー部が別途必要になるが、それを回避 ることができる。したがって、マイコン(15) の構成を簡素化することができる。

図1は、実施形態に係る電源供給回路の 全体構成を示す配線系統図である。 図2は、入力電圧とゼロクロス信号との 関係を示す波形図である。 図3は、PAM波形の出力状態を示す波形図 である。 図4は、PAM波形の出力タイミングを説明 するための波形図である。 図5は、位相をずらす場合のPAM波形の出 力状態を示す波形図である。 図6は、位相をずらす場合のPAM波形の出 力タイミングを説明するための波形図である 。

符号の説明

10    電源供給回路
12    ダイオードブリッジ回路(整流回路)
15    マイコン(PAM制御部)
5a    ゼロクロス検出部
5b    PAM波形出力部
5c    タイマー部
S     スイッチング素子
D1~D4  ダイオード
C1,C2   コンデンサ

  以下、本発明の実施形態を図面に基づ て詳細に説明する。

  図1に示すように、本実施形態の電源供 回路(10)は、コンバータ回路(11)と、インバ タ回路(14)と、マイコン(15)とを備えている。

  上記電源供給回路(10)は、交流電力をコ バータ回路(11)によって整流し、その直流を インバータ回路(14)によって三相交流に変換 て電動機(30)へ供給するものである。この電 機(30)は、空調機の冷媒回路に設けられる圧 縮機を駆動するものである。空調機の冷媒回 路は、図示しないが、圧縮機と凝縮器と膨張 機構と蒸発器が閉回路に接続され、冷媒が循 環して蒸気圧縮式冷凍サイクルを行うように 構成されている。そして、冷房運転では、蒸 発器で冷却された空気が室内へ供給され、暖 房運転では、凝縮器で加熱された空気が室内 へ供給される。

  上記コンバータ回路(11)は、交流電源(20) に接続され、交流電力を整流する。このコン バータ回路(11)は、リアクトル(L)を備えると に、ダイオードブリッジ回路(12)および平滑 路(13)を備えている。

  上記ダイオードブリッジ回路(12)は、交 電源(20)に接続され、4つのダイオード(D1~D4) ブリッジ結線された回路である。つまり、 のダイオードブリッジ回路(12)は、交流電流 を整流するものであり、本発明に係る整流回 路を構成している。

  上記平滑回路(13)は、ダイオードブリッ 回路(12)の出力側に設けられている。この平 滑回路(13)は、互いに直列に接続された2つの ンデンサ(C1,C2)と、その2つのコンデンサ(C1,C 2)に並列に接続された1つのコンデンサ(C3)と 構成されている。直列接続された2つのコン ンサ(C1,C2)は、ダイオードブリッジ回路(12) 出力電圧を充放電するものである。並列接 されたコンデンサ(C3)は、2つのコンデンサ(C3 )の出力電圧(Vo)を平滑するものである。つま 、平滑回路(13)は、ダイオードブリッジ回路 (12)との間で倍電圧整流する。

  上記リアクトル(L)は、交流電源(20)の一 の電極とダイオードブリッジ回路(12)との間 に接続されている。

  また、上記コンバータ回路(11)には、双 向にON-OFF可能なスイッチング素子(S)が設け れている。このスイッチング素子(S)は、ダ オードブリッジ回路(12)における入力側と、 直列接続された2つのコンデンサ(C3)の中点と 間に接続されている。つまり、本実施形態 コンバータ回路(11)は、スイッチング素子(S) がONされると、倍電圧整流回路に切り換わり スイッチング素子(S)がOFFされると、全波整 回路に切り換わるように構成されている。

  上記インバータ回路(14)は、コンデンサ( C3)の直流電圧を三相交流電圧に変換し、電動 機(30)へ供給するように構成されている。な 、このインバータ回路(14)は、図示しないが 例えば6つのスイッチング素子が三相ブリッ ジ状に結線された一般的な構成となっている 。

  上記マイコン(15)は、インバータ回路(14) のスイッチング制御の他に、コンバータ回路 (11)のPAM(Pulse Amplitude Modulation:パルス振幅変 )制御を行うものであり、本発明に係るPAM制 部を構成している。マイコン(15)は、ゼロク ロス検出部(5a)と、PAM波形出力部(5b)と、タイ ー部(5c)とを備えている。

  また、本実施形態の電源供給回路(10)に 、ダイオードブリッジ回路(12)の入力電圧(Vi )を検出する電圧検出回路(16)と、入力電流(IL) を検出する電流検出回路(17)とが設けられて る。

  上記ゼロクロス検出部(5a)は、図2に示す ように、電圧検出回路(16)によって検出され 入力電圧(Vi)に応じてゼロクロス信号(ON-OFF信 号)を出力するように構成されている。具体 に、ゼロクロス検出部(5a)は、入力電圧(Vi)が 所定値より低いとON信号を出力し、所定値以 になるとOFFになる。つまり、ON信号の立ち がり位置(以下、立ち下がり位置という。)を もって、入力電圧(Vi)がゼロクロス点Pに向か て所定値以上に上昇したことが検出される( 図3も参照)。したがって、その立ち下がり位 とゼロクロス点Pとは、一定の時間差(tzwav) ある。

  上記タイマー部(5c)は、図3に示すように 、ゼロクロス検出部(5a)の立ち下がり位置が 出されると、カウントがスタートする。そ て、タイマー部(5c)は、ゼロクロス検出部(5a) の次の立ち下がり位置が検出されると、カウ ントがリセットされて再スタートする。この ように、タイマー部(5c)は、ゼロクロス検出 (5a)の立ち下がり位置の検出毎に、リセット れてカウントを開始する。

  上記PAM波形出力部(5b)は、図3に示すよう に、スイッチング素子(S)をスイッチングする ためのパルス信号であるON-OFFパルス(PAM波形) 出力するものである。そして、PAM波形出力 (5b)は、入力電流(IL)の波形が入力電圧(Vi)と じ正弦波形になる(近似する)ように、ON-OFF ルスを出力する。具体的に、PAM波形出力部(5 b)は、ゼロクロス検出部(5a)の立ち下がり位置 の検出毎に、タイマー部(5c)のカウントを用 て、所定のタイミング(出力タイミング)でON- OFFパルスを出力する。つまり、入力電圧のゼ ロクロス点P(即ち、ゼロクロス検出部(5a)の立 ち下がり位置から最初のゼロクロス点)を基 にして所定のタイミングでON-OFFパルスが出 される。

  図3に示すように、上記PAM波形出力部(5b) は、ゼロクロス点毎に、5つのパルスから成 パルス群が生成されるようにON-OFFパルスを 力する。このパルス群は、中央のパルス1(ON ルス)が他の4つのパルス2~5より幅広に形成 れ、そのパルス1を基準に対称形になってい 。そして、このパルス群は、図3に示す寸法 tw1~tw5が固定されている。つまり、本実施形 では、パルス幅が固定されている。

  また、上記PAM波形出力部(5b)は、中央の ルス1が常にゼロクロス点Pを跨って生成さ るようにON-OFFパルスを出力する。そして、PA M波形出力部(5b)は、立ち下がり位置が検出さ ると、まず最初にOFFパルスを出力し、その ONパルスおよびOFFパルスを交互に出力する うに出力タイミングが設定されている。こ ように、本実施形態では、入力電圧(Vi)の半 期の間に複数のパルス(ONパルス)が生成され る、いわゆるマルチパルス制御が行われる。

  また、上記PAM波形出力部(5b)は、PAM波形 位相をずらす場合、設定された出力タイミ グをそのずらす分だけ補正するように構成 れている。つまり、図2において、PAM波形の 位相を右側にずらす場合は、そのずらす分だ け出力タイミングが遅くなるように補正され 、PAM波形の位相を左側にずらす場合は、その ずらす分だけ出力タイミングが早くなるよう に補正される。

  次に、具体的なPAM波形の出力動作につ て、図3~図6に基づいて詳細に説明する。

  図3に示すように、ゼロクロス検出部(5a) によってゼロクロス信号の立ち下がり位置が 検出されると、タイマー部(5c)のカウントが タートする。そうすると、PAM波形出力部(5b) よって、ON-OFFパルスが所定のタイミングで 力される。具体的には、図4に示すように、 先ず、タイマー部(5c)のカウントが「t1」にな ると、OFFパルスが出力される。続いて、タイ マー部(5c)のカウントが「t2」、「t3」、・・ 「t18」、「t19」になる毎に、ONパルスとOFF ルスが交互に出力される。これにより、入 電圧の1周期の分のPAM波形が出力されること なる。上記のカウント値t1,t2,・・・t18,t19は 、ゼロクロス点Pから所定のタイミングでPAM 形が出力されるように、立ち下がり位置か ゼロクロス点Pまでの時間(推定時間)が考慮 れている。

  そして、次のゼロクロス信号の立ち下 り位置が検出されると、タイマー部(5c)のカ ントがリセットされて再スタートする。そ すると、上述したタイミングと同じタイミ グでON-OFFパルスが交互に出力される。ここ 、ONパルスがゼロクロス点Pを跨いで生成さ るため、設定通りにOFFパルスから出力する とができる。したがって、目標とするPAM波 を確実に生成することができる。

  本実施形態では、入力電圧の歪み等に って入力電流の波形が乱れた場合、PAM波形 位相をずらし入力電流の波形を正弦波に近 ける制御が行われる。ここでは、PAM波形の 相を図2における右側にずらず場合について 明する。

  図5に示すように、PAM波形をδtだけ右側 ずらず場合、PAM波形出力部(5b)に設定されて いる出力タイミングが補正される。つまり、 初期時に設定された出力タイミングがδtだけ 遅くなるように補正される。そのため、ゼロ クロス信号の立ち下がり位置が検出されてタ イマー部(5c)のカウントがスタートすると、PA M波形出力部(5b)が補正されたタイミングでON-O FFパルスを出力する。

  具体的には、図6に示すように、先ず、 イマー部(5c)のカウントが「t1+δt」になると 、OFFパルスが出力される。続いて、タイマー 部(5c)のカウントが「t2+δt」、「t3+δt」、・ ・「t18+δt」、「t19+δt」になる毎に、ON-OFFパ ルスが交互に出力される。これにより、パル ス群のパルス幅および所定寸法tw1~tw5を変更 ることなくPAM波形を生成することができる

  また、このようにPAM波形の位相をずら た場合でも、依然としてパルス1(ONパルス)が ゼロクロス点Pを跨った状態を維持すること できる。したがって、立ち下がり位置の検 毎に、確実にOFFパルスから出力することが きる。これにより、目標とするPAM波形を確 に生成することができる。

  なお、上記とは逆に、図2においてPAM波 の位相をδtだけ左側にずらす場合は、タイ ー部(5c)のカウントが「t1-δt」になるとOFFパ ルスが出力され、続いてカウントが「t2-δt」 、「t3-δt」、・・・「t18-δt」、「t19-δt」に る毎にON-OFFパルスが交互に出力される。こ 場合も、パルス群のパルス幅および所定寸 tw1~tw5を変更することなくPAM波形を生成する ことができる。

  -実施形態の効果-
  この実施形態によれば、パルス群の1つのN パルスが常に入力電圧のゼロクロス点Pを跨 て生成されるように、ON-OFFパルスを出力す ようにした。したがって、PAM波形の位相が れても、常にOFFパルスから出力すればよい とになる。つまり、PAM波形の位相がずれる とで、ONパルスがゼロクロス点Pから外れてOF Fパルスがゼロクロス点Pを跨った場合、ONパ スから出力しなければならなくなる。そう ると、OFFパルスから出力する出力タイミン と、ONパルスから出力する出力タイミングの 2つのタイミングが必要になるが、本実施形 の場合には1つの出力タイミングで足りる。 のように、複数の出力タイミングを用意し くてもよいため、PAM制御を簡単化すること でき、制御性を向上させることができる。

  また、1種類の出力タイミングですむこ から、カウントするタイマー部(5c)も複数用 意する必要がなくなる。つまり、本実施形態 のタイマー部(5c)の他に、ONパルスがゼロクロ ス点Pを外れた場合において別のタイミング カウントをスタートさせるタイマー部が必 になるが、それを回避することができる。 たがって、マイコン(15)の構成を簡素化する とができる。

  このように、所定のタイミングでON-OFF ルスを出力することができるため、目標と るPAM波形を確実に生成することができる。 の結果、入力電流の波形を確実に正弦波に ることができ、高調波電流を一層抑制する とができる。

  また、パルス群において、ゼロクロス Pに跨るパルス(パルス1)を他のパルスよりも 広に生成するようにしたので、確実にゼロ ロス点Pに跨った状態を維持することができ る。したがって、確実に所定のPAM制御を行う ことができる。

  また、パルス群をゼロクロス点毎に生 するようにしたので、入力電流の波形を一 滑らかな正弦波にすることができる。

 《その他の実施形態》
  上述した実施形態については以下のよう 構成としてもよい。

  例えば、上記実施形態では、ゼロクロ 点毎に生成するパルス群を5つのパルスから 成するようにしたが、これに限らず、7つや 9つのパルスによって構成するようにしても い。また、パルス群は、奇数のパルス数に らず、偶数のパルス数で構成するようにし もよい。

  また、上記実施形態では、ゼロクロス 号の立ち下がり位置からタイマー部(5c)のカ ントをスタートさせるようにしたが、本発 はこれに限るものではない。例えば、ゼロ ロス検出部(5a)がゼロクロス点Pそのものを 出するように構成され、そのゼロクロス点P らタイマー部(5c)のカウントをスタートさせ るようにしてもよい。

  なお、上記実施形態は、本質的に好ま い例示であって、本発明、その適用物、あ いはその用途の範囲を制限することを意図 るものではない。

  以上説明したように、本発明は、PAM制 によって整流回路の高調波電流を抑制する 源供給回路として有用である。