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Patent Searching and Data


Title:
PRESERVED FLOWER STRUCTURE AND METHOD FOR PRODUCTION THEREOF
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/025331
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed is a novel preserved flower structure which can be produced in a bloomed form readily, which can be produced at low cost within a short period with reduced workload, and which has high visual quality.

Inventors:
MOHRI YUKIKO (JP)
SUGIURA KOHEI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/064943
Publication Date:
February 26, 2009
Filing Date:
August 21, 2008
Export Citation:
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Assignee:
MOHRI YUKIKO (JP)
SUGIURA KOHEI (JP)
International Classes:
A41G1/00; B44C5/06
Foreign References:
JP2006069124A2006-03-16
JP2005213703A2005-08-11
JP2003268617A2003-09-25
JP3136616U2007-11-01
JP3129427U2007-02-22
JP2006057203A2006-03-02
JPH0444577Y21992-10-21
Attorney, Agent or Firm:
NISHIZAWA, Toshio (3-14 Kudan-kita 4-chome,Chiyoda-k, Tokyo 73, JP)
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Claims:
プリザーブド加工された花の下方の花弁接合部において切断された複数の花弁を有する切り離し花部材であって、切断された花弁の開き度合いが調整されて、この花弁が下端部で相互に接着されていることを特徴とする切り離し花部材。
切断された花弁の下端部が、切り離し花部材の中央位置で接着されていることを特徴とする請求項1の切り離し花部材。
萼片と、萼片の略中央部を貫通すると共に萼片内部に位置する先端部が略水平方向に変形された人造花柄と、萼片内部の空隙内に充填されて人造花柄を覆う接着剤とによって形成されることを特徴とする花柄部材。
請求項1または2の切り離し花部材の花弁下端部が、切り離し花部材形成時に切断された花弁接合部の上端面と接着されていることを特徴とするプリザーブドフラワー構造体。
請求項1または2の切り離し花部材の花弁下端部が、請求項3の花柄部材の萼片内部で接着されていることを特徴とするプリザーブドフラワー構造体。
プリザーブド加工された花の下方接合部を切断して形成された切り離し花部材と、請求項3の花柄部材とが接着されてなるプリザーブドフラワー構造体であって、前記切り離し花部材の花弁下端部が、花柄部材の萼片内部で接着剤をもって、花弁の開き度合いが調整されて接着されていることを特徴とするプリザーブドフラワー構造体。
請求項1または2に記載の切り離し花部材の花弁下端部が、外周域の花弁が残され、中央部の花弁体が取り除かれたプリザーブドフラワー中央部の空隙内に接着されていることを特徴とするプリザーブドフラワー構造体。
プリザーブド加工された花の下方接合部を切断して形成された切り離し花部材の花弁下端部が、外周域の花弁が残され、中央部の花弁体が取り除かれたプリザーブドフラワー中央部の空隙内で、接着剤をもって、花弁の開き度合いが調整されて接着されていることを特徴とするプリザーブドフラワー構造体。
請求項1に記載の切り離し花部材が、花弁下端部で支持部材に接着されているプリザーブドフラワー構造体であって、支持部材は透明で、人造花柄が延設されるとともに、支持部材面の最大長さは、切り離し花部材の高さの半分以下であることを特徴とするプリザーブドフラワー構造体。
請求項1または2に記載の切り離し花部材の複数が、花弁下端部で支持部材に接着されているプリザーブドフラワー構造体。
支持部材は、樹脂製であることを特徴とする請求項6に記載のプリザーブドフラワー構造体。
請求項1に記載の切り離し花部材が、花弁下端部で支持部材に接着されているとともに、支持部材は、切り離し花部材形成時に切断された花弁接合部の上端面と接着されていることを特徴とするプリザーブドフラワー構造体。
請求項1に記載の切り離し花部材が、花弁下端部で支持部材に接着されているとともに、支持部材は、請求項3の花柄部材の萼片内部で接着されていることを特徴とするプリザーブドフラワー構造体。
請求項1に記載の切り離し花部材が、花弁下端部で支持部材に接着されているとともに、支持部材は、外周域の花弁が残され、中央部の花弁体が取り除かれたプリザーブドフラワー中央部の空隙内に接着されていることを特徴とするプリザーブドフラワー構造体。
プリザーブド加工された花の下方の花弁接合部を切断し、形成された切り離し花部材の花弁下端部を、接着剤をもって接着剤が剥離可能なベース材または、テンプレートに対して花弁の開き度合いを調整して接着し、接着剤硬化後に、前記ベース材またはテンプレートより切り離し花部材を剥離させることを特徴とする切り離し花部材の形成方法。
テンプレートは、接着剤が剥離可能な弾性材料からなるとともに、円形状の湾曲凹部を有することを特徴とする請求項15の切り離し花部材の形成方法。
花弁の開き度合いの調節は、弾性材料からなる花弁開き用部材の先端部を花弁間の隙間に挿入して行なうことを特徴とする請求項15の切り離し花部材の形成方法。
請求項15の方法で形成した切り離し花部材と切り離し花部材形成時に切断された花弁接合部の上端面とを接着することを特徴とするプリザーブドフラワー構造体の形成方法。
請求項15の方法で形成した切り離し花部材と請求項3の花柄部材を、花柄部材の萼片内部で接着することを特徴とするプリザーブドフラワー構造体の形成方法。
プリザーブド加工された花の下方の花弁接合部において切断された複数の花弁を有する切り離し花部材と請求項3の花柄部材を、花柄部材の萼片内部で、花弁の開き度合いを調整して接着することを特徴とするプリザーブドフラワー構造体の形成方法。
プリザーブド加工された花の外周域の花弁を残して、その中央部から花弁体を取り出し、その下方の花弁接合部を切断し、形成された切り離し花部材の花弁下端面を、接着剤をもって接着剤が剥離可能なベース材またはテンプレートに対して、花弁の開き度合いを調整して接着した後に、ベース材またはテンプレートより、切り離し花部材を剥離させ、剥離した切り離し花部材を、外周域の花弁が残されている前記プリザーブド加工された花の中央部の空隙内に接着することを特徴とするプリザーブドフラワー構造体の形成方法。 
プリザーブド加工された花の外周域の花弁を残して、その中央部から花弁体を取り出し、その下方の花弁接合部を切断し、形成された切り離し花部材の花弁下端面を、接着剤をもって、外周域の花弁が残されている前記プリザーブド加工された花の中央部の空隙内に、花弁の開き度合いを調節して接着することを特徴とするプリザーブドフラワー構造体の形成方法。
プリザーブド加工された花の下方の花弁接合部を切断して切り離し花部材を形成し、その花弁下端部を、接着剤をもって、人造花柄が延設されているとともに、その面最大長さが切り離し花部材の高さの半分以下である支持部材に対して、花弁の開き度合いを調整して接着することを特徴とするプリザーブドフラワー構造体の形成方法。
プリザーブド加工された花の花弁の下方接合部を切断して切り離し花部材を複数形成し、複数のものの各々の花弁下端部を、接着剤をもって支持部材に対して、花弁の開き度合いを調整して接着することを特徴とするプリザーブドフラワー構造体の形成方法。
プリザーブド加工された花の下方の花弁接合部を切断し、形成された切り離し花部材の花弁下端部を支持部材に対して花弁の開き度合いを調整して接着し、支持部材の下面と前記切り離し花部材形成時に切断された花弁接合部の上端面とを接着することを特徴とするプリザーブドフラワー構造体の形成方法。
プリザーブド加工された花の下方の花弁接合部を切断し、形成された切り離し花部材の花弁下端部を支持部材に対して花弁の開き度合いを調整して接着し、支持部材の下面と請求項3の花柄部材を、花柄部材の萼片内部で接着することを特徴とするプリザーブドフラワー構造体の形成方法。
プリザーブド加工された花の外周域の花弁を残して、その中央部から花弁体を取り出し、その下方の花弁接合部を切断し、形成された切り離し花部材の花弁下端面を支持部材に対して花弁の開き度合いを調整して接着し、支持部材の下面を外周域の花弁が残されている前記プリザーブド加工された花の中央部の空隙内に接着することを特徴とするプリザーブドフラワー構造体の形成方法。
接着剤が剥離可能な弾性材料からなるともに、円形状の湾曲凹部を有することを特徴とする切り離し花部材形成用テンプレート。
異なる大きさからなる円形状の湾曲凹部を複数有することを特徴とする請求項28の切り離し花部材形成用テンプレート。
把持部と花弁調整部とを有する花弁開き用部材であって、花弁調整部は弾性材料からなるとともに、先端部が花弁間の隙間に挿入可能な形状とされていることを特徴とする花弁開き用部材。
Description:
プリザーブドフラワー構造体と の形成方法

 本発明は、プリザーブドフラワーの新し 構造体に関するものである。

 近年、プリザーブドフラワーの需要が急 し、注目されている。「プリザーブド」の 句は、新鮮さを保つという意味をもち、「P RISERVED」という英単語に由来している。この リザーブドフラワーは、生花を特殊加工し 水や光が無い状態でも長時間生花のような らかさと色合いを楽しむことができるよう したドライフラワーの一種である。このも は、ウェディング用をはじめとして、ギフ 、ディスプレーなどに多用されている。

 このようなプリザーブドフラワーの製造で 、通常、まず、たとえば、図17に示したよ に、花の子房1より下の花柄3を少くとも花弁 2が離れずに子房1部と一体となっている状態 保たれる基準位置L 0 、あるいはそれよりも下方のL 1 の位置において切断する。この際のL 1 の位置は、花の品種や状態によっても相違す るが、通常は、L 0 との間隔Lが約1~1.5cm程度に設定されている。 り離された花部4は、薬液の中で脱水、脱色 され、次いで保存液に漬けて浸透させる。こ の際に必要に応じて保存液に着色しておき、 これによって花弁液を洗い落として取除し、 乾燥する。

 このようにプリザーブド加工された花部4 は、その用途、目的に応じてフラワーアレン ジメントとして利用されることになる。

 たとえば、図18に示したように、あらか め人工的に作成しておいた花柄部材5に、接 剤をもって接着固定することで所定のフラ ーアレンジメント6を形成するようにしてい る。花柄部材5は、樹脂やワイヤー材料等に って構成し、図18に示したように、萼片52が む中心部に突起51を設け、この突起51が、子 房1に差し込まれて、花部4がより安定的に固 されるようにすることもある。図19は、花 部材の全体を例示したものである。

 プリザーブドフラワーは、その特徴によ て注目されているものであるが、一方で、 品処理を含む作製プロセスの制約として、 花状態の花を加工すると花弁2が取れやすく 、花弁2が切れたり、形がつぶれてしまい、 品としての歩留まりが悪いという問題があ 。このため、従来では、花の見栄えを犠牲 してもつぼみや、半開状態のものを製品と ることが一般的であった。

 しかし、このような状況は、プリザーブ フラワーとしては本質的に大きな問題であ ことに相違なく、その解決策が求められて た。

 そこで、この問題点を解決するための方 として、スタッフィング(詰め物をすること )が試みられている。このスタッフィングは たとえば図20の断面概要図に示したように、 花部4を形成している複数の花弁2の間に、綿 、ティッシュペーパー、あるいは花弁など 詰め物21を挿入し、花を開花状態とするこ である。

 だが、この方法では、詰め物21が外部か 見えてしまうことがあり、また、詰め物21の 挿入作業には大変な手間がかかるという問題 がある。さらに問題なことは、この挿入作業 では、思うように開花状態とすることが難し く、挿入時に花弁2を切ってしまうことが多 ことである。花弁2は、花托7部分と接点と持 つことで支えられているが、無理に詰め物21 挿入すると花弁2が花托7部分より脱落して れやすい。

 一方、別の方法として、ワイヤリングに る手法が提案されている。この方法は、花 花托7部分や花弁そのものにワイヤーを掛け たり、あるいは、分離した花弁21を重ね合わ てワイヤーを掛けて接着固定し、所定の開 状態にしようとするものである(たとえば特 許文献1参照)。

 ただ、ワイヤリングでは、花托部分は固 のでその作業に時間がかかり、小さな花托 分にワイヤーを掛けることでこれを壊すこ になる。そして、花弁にワイヤーを掛ける 合には、花弁を痛め、見栄えを悪くすると う問題がある。いずれの場合も、作業は簡 でなく、所定の開花状態とすることは容易 はない。

 また、所定の開花状態とするために、特許 献2のような支持部材を用いる方法も提案さ れている。しかし、この方法においては、土 台となる支持部材は限定的で、ほとんど実際 的な考慮がなされておらず、しかもこれを必 須としているため、見栄えが悪く、また、ア レンジメントの幅も限られたものとなってい る。

特開2006-69124号公報

特開2005-154985号公報

 本発明は、上記のとおりの背景から、従 の技術の問題点を解消し、プリザーブドフ ワーの特徴を生かしつつ、しかもつぼみや 開状態だけでなく、開花状態とすることが 易であって、作業の負担も軽減されて安価 短時間での作製も可能とされる、見栄えの い新しいプリザーブドフラワー構造体を提 することを課題としている。

本発明は、以下の課題を解決するために、以 下の切り離し花部材、プリザーブドフラワー 構造体等提供する。
<1>プリザーブド加工された花の下方の花 弁接合部において切断された複数の花弁を有 する切り離し花部材であって、切断された花 弁の開き度合いが調整されて、この花弁が下 端部で相互に接着されていることを特徴とす る切り離し花部材。
<2>切断された花弁の下端部が、切り離し 花部材の中央位置で接着されている前記第1 切り離し花部材。

<3>萼片と、萼片の略中央部を貫通すると 共に萼片内部に位置する先端部が略水平方向 に変形された人造花柄と、萼片内部の空隙内 に充填されて人造花柄を覆う接着剤とによっ て形成されることを特徴とする花柄部材。
<4>前記第1または2の切り離し花部材の花 下端部が、切り離し花部材形成時に切断さ た花弁接合部の上端面と接着されているプ ザーブドフラワー構造体。

<5>前記第1または2の切り離し花部材の花 下端部が、前記第3の花柄部材花柄部材の萼 片内部で接着されているプリザーブドフラワ ー構造体。
<6>プリザーブド加工された花の下方接合 部を切断して形成された切り離し花部材と、 前記第3の花柄部材とが接着されてなるプリ ーブドフラワー構造体であって、前記切り し花部材の花弁下端部が、花柄部材の萼片 部で接着剤をもって、花弁の開き度合いが 整されて接着されているプリザーブドフラ ー構造体。

<7>前記第1または2に記載の切り離し花部 の花弁下端部が、外周域の花弁が残され、 央部の花弁体が取り除かれたプリザーブド ラワー中央部の空隙内に接着されているプ ザーブドフラワー構造体。
<8>プリザーブド加工された花の下方接合 部を切断して形成された切り離し花部材の花 弁下端部が、外周域の花弁が残され、中央部 の花弁体が取り除かれたプリザーブドフラワ ー中央部の空隙内で、接着剤をもって、花弁 の開き度合いが調整されて接着されているプ リザーブドフラワー構造体。

<9>前記第1に記載の切り離し花部材が、 弁下端部で支持部材に接着されているプリ ーブドフラワー構造体であって、支持部材 透明で、人造花柄が延設されるとともに、 持部材面の最大長さは、切り離し花部材の さの半分以下であるプリザーブドフラワー 造体。
<10>前記第1または2に記載の切り離し花部 材の複数が、花弁下端部で支持部材に接着さ れているプリザーブドフラワー構造体。

<11>支持部材は、樹脂製であることを特 とする前記第6のプリザーブドフラワー構造 。
<12>前記第1に記載の切り離し花部材が、 弁下端部で支持部材に接着されているとと に、支持部材は、切り離し花部材形成時に 断された花弁接合部の上端面と接着されて ることを特徴とするプリザーブドフラワー 造体。

<13>前記第1に記載の切り離し花部材が、 弁下端部で支持部材に接着されているとと に、支持部材は、前記第3の花柄部材の萼片 内部で接着されているプリザーブドフラワー 構造体。
<14>前記第1に記載の切り離し花部材が、 弁下端部で支持部材に接着されているとと に、支持部材は、外周域の花弁が残され、 央部の花弁体が取り除かれたプリザーブド ラワー中央部の空隙内に接着されているこ を特徴とするプリザーブドフラワー構造体

<15>プリザーブド加工された花の下方の 弁接合部を切断し、形成された切り離し花 材の花弁下端部を、接着剤をもって接着剤 剥離可能なベース材または、テンプレート 対して花弁の開き度合いを調整して接着し 接着剤硬化後に、前記ベース材またはテン レートより切り離し花部材を剥離させるこ を特徴とする切り離し花部材の形成方法。
<16>テンプレートは、接着剤が剥離可能 弾性材料からなるとともに、円形状の湾曲 部を有することを特徴とする前記第15の切り 離し花部材の形成方法。

<17>花弁の開き度合いの調節は、弾性材 からなる花弁開き用部材の先端部を花弁間 隙間に挿入して行なうことを特徴とする前 第15の切り離し花部材の形成方法。
<18>前記第15の方法で形成した切り離し花 部材と切り離し花部材形成時に切断された花 弁接合部の上端面とを接着することを特徴と するプリザーブドフラワー構造体の形成方法 。

<19>前記第15の方法で形成した切り離し花 部材と前記第3の花柄部材を、花柄部材の萼 内部で接着することを特徴とするプリザー ドフラワー構造体の形成方法。
<20>プリザーブド加工された花の下方の 弁接合部において切断された複数の花弁を する切り離し花部材と前記第3の花柄部材を 花柄部材の萼片内部で、花弁の開き度合い 調整して接着することを特徴とするプリザ ブドフラワー構造体の形成方法。

<21>プリザーブド加工された花の外周域 花弁を残して、その中央部から花弁体を取 出し、その下方の花弁接合部を切断し、形 された切り離し花部材の花弁下端面を、接 剤をもって接着剤が剥離可能なベース材ま はテンプレートに対して、花弁の開き度合 を調整して接着した後に、ベース材または ンプレートより、切り離し花部材を剥離さ 、剥離した切り離し花部材を、外周域の花 が残されている前記プリザーブド加工され 花の中央部の空隙内に接着するプリザーブ フラワー構造体の形成方法。 
<22>プリザーブド加工された花の外周域 花弁を残して、その中央部から花弁体を取 出し、その下方の花弁接合部を切断し、形 された切り離し花部材の花弁下端面を、接 剤をもって、外周域の花弁が残されている 記プリザーブド加工された花の中央部の空 内に、花弁の開き度合いを調節して接着す プリザーブドフラワー構造体の形成方法。

<23>プリザーブド加工された花の下方の 弁接合部を切断して切り離し花部材を形成 、その花弁下端部を、接着剤をもって、人 花柄が延設されているとともに、その面最 長さが切り離し花部材の高さの半分以下で る支持部材に対して、花弁の開き度合いを 整して接着するプリザーブドフラワー構造 の形成方法。
<24>プリザーブド加工された花の花弁の 方接合部を切断して切り離し花部材を複数 成し、複数のものの各々の花弁下端部を、 着剤をもって支持部材に対して、花弁の開 度合いを調整して接着するプリザーブドフ ワー構造体の形成方法。

<25>プリザーブド加工された花の下方の 弁接合部を切断し、形成された切り離し花 材の花弁下端部を支持部材に対して花弁の き度合いを調整して接着し、支持部材の下 と前記切り離し花部材形成時に切断された 弁接合部の上端面とを接着するプリザーブ フラワー構造体の形成方法。
<26>プリザーブド加工された花の下方の 弁接合部を切断し、形成された切り離し花 材の花弁下端部を支持部材に対して花弁の き度合いを調整して接着し、支持部材の下 と前記第3の花柄部材を、花柄部材の萼片内 で接着するプリザーブドフラワー構造体の 成方法。

<27>プリザーブド加工された花の外周域 花弁を残して、その中央部から花弁体を取 出し、その下方の花弁接合部を切断し、形 された切り離し花部材の花弁下端面を支持 材に対して花弁の開き度合いを調整して接 し、支持部材の下面を外周域の花弁が残さ ている前記プリザーブド加工された花の中 部の空隙内に接着するプリザーブドフラワ 構造体の形成方法。
<28>接着剤が剥離可能な弾性材料からな ともに、円形状の湾曲凹部を有する切り離 花部材形成用テンプレート。

<29>異なる大きさからなる円形状の湾曲 部を複数有することを特徴とする前記第28の 切り離し花部材形成用テンプレート。
<30>把持部と花弁調整部とを有する花弁 き用部材であって、花弁調整部は弾性材料 らなるとともに、先端部が花弁間の隙間に 入可能な形状とされていることを特徴とす 花弁開き用部材。

 本発明の切り離し花部材は、プリザーブ 加工された花の下方の花弁接合部において 断され、花弁の開き度合いが調整されて、 弁下端部で相互に接着されており、切り離 れた状態でも花弁下端部に接着剤が付着す ので、花弁を自在に開花状態と同じように かして接着固定することができる。したが て、花を任意の開花状態とすることができ 花のサイズをより大きくして、見栄えの良 ものとし、商品価値を高めることができる さらに、接着剤が剥離可能な弾性材料から るとともに、円形状の湾曲凹部を有するテ プレートを使用して形成された切り離し花 材は、切断された花弁の下端部が、切り離 花部材の中央位置で固定されているため、 弁下方部は、滑らかな曲線状となり、より 層見栄えに優れたものとなる。そして、こ らの切り離し花部材は、様々なプリザーブ フラワー構造体に利用することができ、ま 、花弁の付け根が外れて壊れた状態の、い ゆる中抜け状態である不良品についても新 い構造化が可能であって、新しい商品価値 生み出すことができる。

 さらに、前記切り離し花部材と切り離し 部材の作成の際に切断された花弁接合部と 接着することによって形成されたプリザー ドフラワー構造体は、外観が自然な印象を えるため、商品として価値が高いものとな 。

 また、本発明の花柄部材と切り離し花部 を組み合わせることで、商品安定性がさら 向上する。

 さらに、中央部の花弁が取り除かれたプ ザーブドフラワーの中央部の空隙内に、花 の開き度合いが調整された切り離し花部材 接着されたプリザーブドフラワー構造体は 接着剤が外周域の花弁によって覆われてい ため、花本来の外観が実現される。そして 萼片等を設けなくとも見栄えが良いため、 々なアレンジメントに利用でき、商品価値 高い。

 また、本発明のプリザーブドフラワー構 体において、支持部材を用いた場合には安 性が高く、しかも、支持部材は透明で、小 く目立たないものとされているため、見栄 が良く、様々なアレンジメントに利用する とができる。

 そして、本発明においては、プリザーブ 加工により花卉内の樹液を置換した所のグ コール類を含む親水性の液体を大量に含む 位である子房、胚珠、花托、および花柄の 部分または全部を取り除いて加工するため 、大気中の水分を吸収し、液漏れを起こし いというプリザーブドフラワー最大の欠点 大幅に改善することができる。それと言う も、本発明に使用されるプリザーブド加工 れた花卉の部位の大部分が花弁で構成され いるので、内包する湿潤液の絶対量が少な 、従ってプリザーブド加工された花卉より 液漏れ問題をほぼ防止することができるこ による。

 以上のとおり、本発明によれば、従来の 術の問題点を解消し、プリザーブドフラワ の特徴を生かしつつ、しかも、つぼみや半 状態だけでなく、開花状態とすることが容 であって、作業の負担も軽減されて安価で 時間での作製も可能とされる、見栄えの良 新しい切り離し花部材およびプリザーブド ラワー構造体とその形成方法を提供するこ ができる。

図1は、本発明における切断位置(L 2 )を示した外観概要図である。 図2は、本発明の切り離し花部材を例示 した断面概要図である。 図3は、花弁開き用部材を例示した斜視 図である。 図4は、接着剤とともに切り離し花部材 を剥離させる方法を例示した側面概要図であ る。 図5は、(a)切り離し花部材形成用テンプ レートを例示した斜視図、(b)切り離し花部材 形成用テンプレートを例示した断面図である 。 図6は、切り離し花部材形成用テンプレ ートを用いて、花弁の開き度合いを調整する 方法を例示した断面概要図である。 図7は、切り離し花部材形成用テンプレ ートから、切り離し花部材を離脱させる方法 を例示した断面概要図である。 図8は、切り離し花部材と花弁接合部で 構成されたプリザーブドフラワー構造の一実 施形態を示した側面概要図である。 図9は、本発明のプリザーブドフラワー 構造体を構成する花柄部材を例示した断面図 である。 図10は、切り離し花部材をプリザーブ フラワーの中央部に配置する工程の一つを した断面概要図である。 図11は、切り離し花部材をプリザーブ フラワーの中央部に配置する工程の一つを した断面概要図である。 図12は、本発明の切り離し花部材を筐 に接着した例を示した断面概要図である。 図13は、本発明の切り離し花部材を支 部材に接着した例を示した断面概要図であ 。 図14は、支持部材の一例を示した斜視 要図である。 図15は、萼片を備えた支持部材・花柄 一例を示した断面概要図である。 図16は、支持部材に接着した切り離し 部材と花弁接合部で構成されたプリザーブ フラワー構造の一実施形態を示した側面概 図である。 図17は、従来の切断位置(L 1 )を示した外観概要図である。 図18は、従来のアレンジ構造を示した 面概要図である。 図19は、従来の人工花柄の例を示した 観概要図である。 図20は、詰め物をする従来例を示した 面概要図である。

符号の説明

 1 子房
 2 花弁
 2A、2B、2C、花弁
 2D 花弁体
 21 詰め物
 3 花柄
 4 花部
 5 花柄部材
 51 突起
 6 フラワーアレンジメント
 7 花托
 8 萼片
 9 切り離し花部材
 10 接着剤
 11 花弁開き用部材
  11a  把持部
  11b  花弁調整部
 12 ベース材
 13 テンプレート 
  13a 湾曲凹部
  13b  持手部 
   13c  湾曲面
 14 花弁接合部
 15 人造花柄
 16 花柄部材
 17 空隙
 18 筐体
 19 支持部材 

 本発明の切り離し花部材は、その素材とし は、従来同様のプリザーブド加工された各 の品種の花である。そして、この素材につ て、たとえば図1に示したように、花柄3ま は花托7が切り離されたとしても少なくとも 弁2が離れずに子房1と一体となっている状 が保たれる基準位置L o よりも上方の位置L 2 において、つまり、花弁片2がその下方にお ての接合が切り離される位置L 2 において切断される。このL 2 の位置は、従来の切断位置L 1 とは本質的に相違している。なお、花托7と 、花柄3の先端で花弁、萼片などが付く部分 いう。また、花の種類や状態によっては、 置L 2 において、萼片8を切断してもかまわない。

 さらに、切断に際しては、下方接合部が切 離されることになる花弁2がバラバラになら ないように保持して切断することが望まれる 。基準位置L 0 と切断位置L 2 との間の距離L p については、花の品種や、開化状態の度合等 を考慮して定めることが可能である。さらに 、このとき、必ずしも花弁2を水平方向に切 する必要はなく、切断方法も、花の品種や 産性等を考慮して定めることができる。

 図2の断面概要図は、切り離し花部材9が 切断された花弁下端部において、接着剤10で 接着固定されている状態を例示している。

 例えば、この図2に例示したように、花弁 2のうち、その下部の花托等への接合部で切 離されて下端が自由になっている花弁2Aと、 子房1との接合が切り離されていない中央部 花弁2Bは接着剤10により花弁下端部で接着さ ている。本発明においては、下端が自由と った花弁2Aが動かされて開花状態のように 方の開き度合が調整される。この開き度合 が調整された状態で花弁2Aはその下端が固定 されることになる。なお、本発明に用いる接 着剤10については、接着強度が良好であると もに、接着性に優れていることが望ましい 本発明においては、透明性にも優れ、速い 化性と良好な取扱い性、接着強度、コスト の点から、たとえばホットメルト接着剤が 適なものとして例示される。

 そして、花弁の開き度合いを調節する際 は、手指で行なうこともできるが、例えば 図3に示すような、花弁開き用部材11を使用 ることが好ましい。

 この花弁開き用部材11は、把持部11aと花 調整部11bとによって構成され、把持部11aの 状は、把持しやすく、使い勝手が良ければ 特に限定されないが、例えば、図3に示すよ に、棒状とすることができる。さらに、把 部11aの材質についても特に限定されないが コスト面を考慮すれば、例えば、木材を利 することができる。さらに、花弁調整部11b 、花の種類や状態に応じて、花弁の開き具 を調整しやすく、先端部が花弁間の隙間に 入可能な形状とされていることが好ましい 具体的には、例えば、図3に示すように、細 長く、先端部が薄く平らな形状とすることが できる。このような形状とすることで、花弁 下方部において、花弁の開き度合いの微調整 が可能である。さらに、手指による花弁の開 き度合いの調整は花弁を傷めてしまうことが あるが、花弁開き用部材11を使用することで 調整時の花弁の損傷を防止することができ 。また、花弁調整部11bの材質は、弾性材料 らなることが好ましく、例えば、シリコン どによって形成することができる。これに って、さらに細かい調整作業が可能である ともに、花弁開き具合の調整時における花 の損傷も一層防止することができる。

 この花弁開き用部材11の把持部11aと花弁 整部11bは、接着剤などによって接着一体化 て形成することもできるし、花弁調整部13を 着脱自在な形態とすることもできる。花弁調 整部11bを着脱自在な形態とする場合には、様 々な形状、大きさの花弁調整部11bを把持部11a に嵌着等して、花の種類や状態に対応させて 使用することもできる。

 このような花弁開き用部材11を使用する とによって、容易に花弁開き具合の調整作 を行なうことができ、切り離し花部材の不 品を減らすことができるため、生産性を向 させることができる。

 そして、本発明の切り離し花部材の形成 法について、図4を用いて説明する。

 まず、図4に示すように、図1に示す位置L 2 において切断された切り離し花部材9の花弁2 下端に接着剤10aを塗布し、接着剤10aが剥離 能な材質からなる板状またはシート状のベ ス材12に、この花弁2の下端を押しつける。 して、接着剤10aが硬化する前に花弁2の開き 度合いを調整し、接着剤10aが硬化した後に、 接着剤10aとともに、ベース材12から剥離させ ことで、接着剤10aが切り離し花部材9の下端 部に付着した状態を保持することができる。 これによって、接着剤10aが切り離し花部材を 下方で支持するため、開花状態のような外観 で、安定性のある切り離し花部材9を形成す ことができる。なお、ベース材12は、接着剤 10aが剥離可能であれば、材質は特に限定され ないが、例えば、金属、ガラス、シリコン、 ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアセタ ール、アクリルなどを使用することができる 。

 また、前記のベース材に代えて、例えば 図5に示すようなテンプレート13を使用して 切り離し花部材を形成することもできる。 5(a)は、このテンプレートの斜視図であり、 図5(b)は、(a)におけるA-A’断面図である。

 このテンプレート13は、接着剤が剥離可 な弾性材料からなることが好ましく、例え 、シリコンなどで形成することができる。

 そして、このテンプレート13は、円形状 湾曲凹部13aを有することを特徴とし、また この湾曲凹部13aの周辺には、持ち手部13bを 成することもできる。そして、凹部を形成 る湾曲面13cは、円形の中央方向に向かって らかに傾斜した形状であることが好ましい なお、図5では、湾曲面13cの外縁が隆起して るテンプレートを例示したが、必ずしもこ 形状に限定されるものではない。

 そして、本発明の切り離し花部材9の形成方 法としては、具体的には、図6に示すように 図1に示す位置L 2 において切断された切り離し花部材の花弁下 端面に接着剤10を塗布し、この花弁下端面を 曲凹部13aに嵌め込んだ後、接着剤10が硬化 る前に、矢印X方向に、接合部で切り離され 花弁花弁2の開き度合いを調整して、切り離 し花部材9を形成することができる。

 この湾曲凹部13aを利用して、花弁2Aの開 度合いを調整することで、図中の矢印Yに示 ように、花弁2Aの下端部が、テンプレート13 の湾曲面13cに沿って、切り離し花部材の中央 位置に進入した状態で花弁の開き度合いが調 節されて接着固定されることを可能にしてい る。したがって、切り離し花部材の外観形状 は、湾曲面13cと同様の滑らか曲線形状が保持 され、花本来の自然な印象を与える。なお、 湾曲凹部13aに接着剤を適量充填して、花弁下 端面を湾曲凹部13aに嵌め込み、前記と同様に 花弁2の開き度合いを調整することもできる

 そして、接着剤が硬化後には、例えば、 7の矢印に示すように、持ち手部13bに力を加 えてテンプレート13を変形させることで、テ プレート13から容易に切り離し花部材を離 させることが可能である。

 また、使用されるテンプレート13におけ 湾曲凹部の直径、深さおよび、湾曲面の傾 は、花の種類や大きさに応じて様々なもの 用いることができる。そして、切り離し花 材を工業的に生産する場合には、様々な大 さの湾曲凹部を有する複数のテンプレート13 を配置し、花の種類や、大きさに応じてテン プレート13を選択して使用することで、生産 を向上させることもできる。

 このように、上記テンプレート13を利用 て形成された切り離し花部材9の外観形状は テンプレートの湾曲面と同様の滑らか曲線 状が保持され、花本来の自然な印象を与え ため、より商品価値の高いものとなる。 

 以上のように、接着剤10やテンプレート13 などを巧みに利用して形成された切り離し花 部材9は、安定性が高く、生産コストを抑え ことができる上、様々なバリエーションの リザーブドフラワー構造体を形成すること できる。

 以下、本発明のプリザーブドフラワー構 体およびその形成方法について説明する。

 本発明のプリザーブドフラワー構造体の 1の実施形態としては、例えば、図8に示す うに、上記の方法で形成した切り離し花部 9と、切り離し花部材9を形成する際に切断し た花弁接合部14とが接着されている形態とす ことができる。

 この場合、切り離し花部材9の花弁下端部 に塗布された接着剤10aは硬化しているため、 新たに接着剤10bを、硬化した接着剤10aの下端 面または、花弁接合部14の上端面に塗布して 切り離し花部材9と花弁接合部14とを接着す 。

 このとき、例えば、針金などで形成され 人造花柄15を設ける場合には、人造花柄15の 先端15aを花弁接合部14の下方から、挿入、貫 させて、人造花柄15と花弁接合部14と連結し た後、人造花柄を水平方向に変形させること で、安定的に人造花柄15が設けられたプリザ ブドフラワー構造体とすることができる。 た、花弁接合部14は、切り離し花部材9とは のプリザーブドフラワーによって形成する ともでき、例えば、上方部が破損した花弁 下方の花弁接合部を再利用することもでき 。

 このようにして形成されたプリザーブド ラワー構造体は、切断された花弁接合部14 利用するため、花の見栄えが良く、自然な 象を与えるため、商品として価値が高いも となる。そして、図4に示すように萼片8が設 けられた人造花柄15を用いた場合には、萼片8 によって、外部に露出する接着剤10を覆うこ ができ、これによって、花の見栄えはさら 良くなる。 

 また、花の下方の花弁接合部において切 された切り離し花部材9に接着剤を塗布し、 接着剤10aが流動性のある状態で、花弁接合部 に当接し、この流動性のある半硬化の状態で 、花弁の開き度合いを調整して、プリザーブ ドフラワー構造体を形成することもできる。

 さらに、本発明のプリザーブドフラワー 造体の第2の実施形態としては、例えば、図 9に示す花柄部材16と切り離し花部材とによっ て構成することができる。

 具体的には、図9に例示するように、花柄 部材16は、萼片8と人造花柄15と萼片内部の空 内に充填される接着剤10cとによって形成す ことができる。

 萼片8は、人工的に作成されたものを使用 することができ、萼片内部の空隙内に充填さ れる接着剤10cが萼片8から漏れるのを防止す ため、萼片8の下方部には隙間がないように 成されることが好ましい。さらに、人造花 15は、例えばワイヤー材のように容易に折 曲げることができる材質のものが好ましい

 そして、この花柄部材16は、例えば、人 花柄15を萼片8の略中央部において貫通させ 萼片8内部に位置する人造花柄15の先端部を 水平方向に変形させた後、接着剤10cを充填 ることによって形成することができる。こ ように萼片8内部に位置する人造花柄15の先 部が変形されていることによって、萼片8内 の空隙内に充填される接着剤10cが硬化した に人造花柄15の変形部分が抵抗となり、下 に脱落する恐れがないため、安定性の高い リザーブドフラワー構造体を形成すること できる。萼片内部に貫通、挿入される人造 柄15の長さは、変形部分を形成することがで きれば特に限定されず、変形部分は、萼片8 内周半径よりも短ければよく、萼片8の大き や花の種類に応じて適宜決定することがで る。また、この花柄部材16の人造花柄15は、 表面が樹脂で覆われたものでもよく、また、 プリザーブドフラワーの花種類に応じて枝葉 を設けることもできる。さらに、接着剤10cの 上面は略水平状態で硬化されるのが好ましく 、これによってより安定的に切り離し花部材 9と花柄部材5を接着することができる。

 そして、この花柄部材16の萼片8内部には 切り離し花部材9を接着することが可能であ る。図2または図7などに示した本発明の切り し花部材9を使用する場合には、切り離し花 部材9の花弁下端部で硬化している接着剤10a 下面に新たに接着剤を塗布して、切り離し 部材9と花柄部材5を接着することができる。 また、花柄部材5の接着剤10cの上面にさらに 着剤を塗布して、切り離し花部材9と花柄部 16を接着することもできる。

 さらに、花の下方接合部を切断された状 の切り離し花部材をそのまま、この花柄部 16と接着することもできる。切り離し花部 の花弁下端面に接着剤を塗布するか、ある は、花柄部材16の接着剤10cの上面に新たに接 着剤を塗布し、この接着剤が硬化する前に、 花柄部材5の萼片8内部で、花弁の開き度合い 調節して、切り離し花部材と花柄部材16を 着することができる。

 また、萼片8内部の接着剤10cが流動性を有 する半硬化状態である花柄部材16に対して切 離し花部材9を接着することもできる。この 場合、萼片8内部の接着剤10cを利用するため 切り離し花部材9または花柄部材16に新たに 着剤を塗布する必要はなく、花柄部材5にお る人造花柄15の取付け、接着固定と、この 柄部材16と切り離し花部材9の接着が同時に うことが可能となる。また、同様に、プリ ーブド加工された花の下方接合部を切断し 形成された切り離し花部材を、例えば手指 どで保持して、流動性を有する萼片8内部の 着剤10cをもって、花弁の開き度合いを調節 て接着してプリザーブドフラワー構造体を 成することもできる。

 以上のとおり、この形態のプリザーブド ラワー構造体を構成する人造花柄15は、簡 に製造可能で安定性が高いため、商品価値 安定性、生産性の優れたプリザーブドフラ ー構造体を形成することができる。

 さらに、本発明のプリザーブドフラワー 造体の第3の実施形態について、図10、図11 用いて説明する。 

 この実施形態においては、例えば、図10 示すように、外周域の花弁2Cを残して、中央 部の花弁体2Dを取り外す。ここで、「花弁体 とは、複数の花弁が下方接合部において接 されている一体物として定義される。

 そして、取り外した花弁体2Dにおいて、図1 示すように、花弁片がその下方においての 合が切り離される位置L 2 において切断して切り離し花部材9を作成す 。

 その後、切り離し花部材9の切断面に接着 剤10aを塗布してベース板12またはテンプレー に接着し、下端が自由となった花弁2dの開 度合いを調整した後に、接着剤10aと共に切 離し花部材をベース板12またはテンプレート から剥離させる。なお、図10では、ベース板 使用した場合を例示している。

 そして、前記接着剤10aは硬化しているた 、新たに接着剤10bを用いて、この切り離し 部材9を、外周域の花弁2Cが残っているプリ ーブドフラワーの中央の空隙17内に接着し プリザーブドフラワー構造体を形成するこ ができる。このとき、花の種類、状態によ ては、外周域の花弁2Cも開き度合いを調節す ることができる。

 また、図11に示すように、上記と同様に て作成された切り離し花部材9の切断面に接 剤10aを塗布して、この接着剤10aが硬化する に、外側の花弁2Cが残っているプリザーブ フラワーの中央の空隙17内に配置し、下端が 自由となった花弁2dの開き度合いを調整して 着することでプリザーブドフラワー構造体 形成することもできる。この場合も同様に 外周域の花弁2Cの開き度合いを調節するこ もできる。この工程でプリザーブドフラワ 構造体を形成する場合には、図10に例示する ような、切り離し花部材9をベース板に接着 剥離する工程を省略することができる。

 また、図10、11に示した場合においては、 同一のプリザーブドフラワーに由来する外周 域の花弁2Cと花弁体2Dを接着する工程を例示 たが、異なるプリザーブドフラワーに由来 る外周域の花弁2Cと花弁体2Dを接着すること でき、様々なアレンジメントが可能である

 この形態のプリザーブドフラワー構造体 、プリザーブドフラワー内側に、任意に開 た状態の花弁2dを有しており、さらに、接 された内側の花弁2Dに塗布された接着剤10a、 10bは、外周域の花弁2Cによって覆われている め、花本来の自然な外観を実現することが きる。特に、萼片等によって接着剤10を覆 必要もないため、見栄えがよく、例えば、 の花部のみのプリザーブドフラワー構造体 商品として販売することもできる。また、 のプリザーブドフラワー構造体の下部に、 片のない人造花柄を設けるなど、その他様 なアレンジメントに利用することができ、 品価値が高いものとなる。

 さらに、本発明のプリザーブドフラワー 造体の第4の実施形態としては、 図12に例 するように、本発明の切り離し花部材9を筐 18の内底面に複数取付け固定する形態とす ことができる。このような形態によれば、 フトやディスプレーなどの応用も可能とな 。この場合、切り離し花部材の花弁下端部 塗布された接着剤10aは硬化しているため、 度接着剤10bを塗布して接着することができ 。

 また、切り離し花部材の花弁下端部に塗 された接着剤が硬化する前に、筐体18の内 面に、花弁下端部を押しつけ、花弁の開き 合いを調節して固定することもできる。

 もちろん、筐体18のような形状ではなく 平面の装飾板状のものを支持部材としても い。これらのいずれの場合においても実用 価値は高いものとなる。

 さらに、本発明のプリザーブドフラワー 造体の第5の形態としては、切り離し花部材 と支持部材を接着する形態とすることもでき る。

 例えば、図13に示すように、図1に示す位置L 2 で切断された切り離し花部材9の花弁下端部 、接着剤10を塗布し、透明性の支持部材19に し付け、接着剤10が硬化する前に、花弁2Aの 開き度合いを調整して、切り離し花部材9と 持部材19とを接着することで、プリザーブド フラワー構造体を形成する。

 支持部材19には、この図13の例では、ワイ ヤー等による人造花柄13が延設されている。 持部材19については、その素材は、透明性 、所定の形状保持性を有するもの、たとえ 、樹脂やガラス等であってよい。その形状 、板状、塊状、シート状、異形状等であっ よい。また、支持部材19については、ワイヤ ーの上部をうず巻状に巻き込んで平面湾曲面 状としたものであってもよい。

 支持部材19の大きさ、厚さは実施の形態 応じて適宜決めることができるが、できる け外部から目立たない大きさ、厚さとする とが好ましい。具体的には、支持部材19の面 最大長さrは、切り離し花部材の高さhの半分 下であることが好ましい。この場合の「面 は、厚みよりも大きい部位を意味し、これ 、平面でもよいし、湾曲面であってもよい また、この表面には、微小な凹凸や突起な があってもよい。

 そして、たとえば、図14Aのように、円板 で透明性のアクリル樹脂からなる支持部材1 9に、その略中央部の穴で、人造花柄15を接着 固定し、下方へと垂設したものや、図14Bのよ うに、ワイヤーを、支持部材19の複数の穴を じて、その上端部において固定したものと り離し花部材を接着することもできる。

 また、図15に示すように、本発明の切り し花部材9を接着剤10をもって支持部材19に接 着固定するとともに、人造花柄15において人 の萼片8を設け、支持部材19が外部に露出し いようにすることもできる。この例に限ら に、人造花柄15には、人造の枚葉等を配設 ておいてもよい。

 さらに、図16に示したように、接着剤10a 支持部材19に接着された切り離し花部材9は この支持部材19の下面と切り離し花部材9を 成する際に切断した花弁接合部14とを接着剤 10bで接着することでプリザーブドフラワー構 造体を形成することもできる。この場合も、 支持部材19は、外部から目立たないように、 さく、厚さも薄いものを使用することが好 しい。

 また、この形態のプリザーブドフラワー 造体は、図9で例示した花柄部材と接着する こともできるし、例えば、図12に示したよう 様々な形態で、プリザーブドフラワー構造 を構成することもできる。

 さらに、以上に述べたプリザーブドフラ ー構造体は、花弁の内部にLEDなどの発光部 を配置することもでき、これによって、プ ザーブドフラワー構造体に発光機能を備え せることもできる。例えば、図10、図11に例 示した実施形態においては、子房1を含む花 体2Dを取り外したプリザーブドフラワー中央 の空隙17内に、予めLEDなどの発光部材を配置 ることで、発光機能を備えさせることがで る。この発光機能を有するプリザーブドフ ワー構造体は、特に、ギフトやディスプレ 用として、さらに利用価値の高いものとな 。

 本発明は以上の例示説明に限定されるこ はなく、その細部において様々な形態が可 であることは言うまでもない。

 プリザーブドフラワーの特徴を生かしつ 、作業の負担も軽減され、安価で短時間で 作製も可能とされる、見栄えの良い新しい リザーブドフラワー構造体が提供される。