US20180317313A1 | 2018-11-01 | |||
US20020185919A1 | 2002-12-12 | |||
JP2014199909A | 2014-10-23 | |||
JP2013013167A | 2013-01-17 |
\¥0 2020/175477 15 卩(:17 2020 /007491 請求の範囲 [請求項 1 ] 絶縁性を有するベースフィルムと、 上記べースフィルムの少なくとも一方の面側に積層され、 渦巻き状 のコイルパターンを含む導電パターンと、 上記コイルパターンと熱的に接続され、 上記べースフィルムにおけ る上記導電パターンが積層されていない領域を貫通する 1又は複数の サーマルビアと を備えるプリント配線板。 [請求項 2] 上記 1又は複数のサーマルビアが、 上記コイルパターンの最内周よ りも内側に形成される請求項 1 に記載のプリント配線板。 [請求項 3] 上記コイルパターンが、 対向する一対の直線部を有し、 複数の上記サーマルビアが、 上記一対の直線部に沿つて配設されて いる請求項 2に記載のプリント配線板。 [請求項 4] 上記コイルパターンの外側に隣接する複数のダミー配線を備え、 少なくとも 1つの上記ダミー配線が分断されている請求項 1、 請求 項 2又は請求項 3に記載のプリント配線板。 |
発明の名称 : プリント配線板
技術分野
[0001 ] 本開示は、 プリント配線板に関する。
背景技術
[0002] 近年、 電子機器の小型化の要求が高くなっている。 この電子機器には、 渦 巻き状のコイルパターンを有するプリント配 線板が広く用いられている。
[0003] このプリント配線板としては、 例えば特開 2 0 0 4 _ 3 4 2 6 4 5号公報 に記載の平面コイルが発案されている。
先行技術文献
特許文献
[0004] 特許文献 1 :特開 2 0 0 4— 3 4 2 6 4 5号公報
発明の概要
発明が解決しようとする課題
[0005] 上記公報には、 コイル状の下地導体層に、 硫酸銅、 硫酸又はエチレングリ コールを主成分とするめっき液を用いて電気 めっきを施すことで、 平面コイ ルの占積率を高め、 線間の狭い平面コイル素子を形成することが できると記 載されている。
[0006] しかしながら、 このように平面コイルの配線密度を高めると 、 電流を印加 した際に平面コイルの発熱によりコイルの導 体抵抗が変化しやすい。 また、 この配線の導体抵抗の変化は、 コイル特性に影響を及ぼすことがある。
[0007] 本開示は、 このような事情に基づいてなされたものであ り、 コイルバター ンの導体抵抗の変化を抑えることができるプ リント配線板の提供を課題とす る。
課題を解決するための手段
[0008] 上記課題を解決するためになされた本開示に 係るプリント配線板は、 絶縁 性を有するベースフイルムと、 上記べースフイルムの少なくとも一方の面側 〇 2020/175477 2 卩(:170? 2020 /007491
に積層され、 渦巻き状のコイルパターンを含む導電パター ンと、 上記コイル パタ _ンと熱的に接続され、 上記べ _スフィルムにおける上記導電パタ _ン が積層されていない領域を貫通する 1又は複数のサーマルビアとを備える。 発明の効果
[0009] 本開示に係るプリント配線板は、 コイルパターンの導体抵抗の変化を抑え ることができる。
図面の簡単な説明
[0010] [図 1]図 1は、 本開示の一実施形態に係るプリント配線板を 示す模式的平面図 である。
[図 2]図 2は、 図 1のプリント配線板の八 _八線部分端面図である。
[図 3]図 3は、 図 1のプリント配線板とは異なる実施形態に係 プリント配線 板を示す模式的平面図である。
発明を実施するための形態
[001 1] [本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する 。
[0012] 本開示に係るプリント配線板は、 絶縁性を有するベースフィルムと、 上記 ベースフィルムの少なくとも一方の面側に積 層され、 渦巻き状のコイルパタ —ンを含む導電パターンと、 上記コイルパターンと熱的に接続され、 上記べ —スフィルムにおける上記導電/《ターンが 層されていない領域を貫通する 1又は複数のサーマルビアとを備える。
[0013] 当該プリント配線板は、 コイルバターンと熱的に接続され、 ベースフィル ムにおける導電パターンが積層されていない 領域を貫通する 1又は複数のサ —マルビアを備えるので、 コイルパターンが発熱した場合でも上記 1又は複 数のサーマルビアによって熱を上記べースフ ィルムの反対の面側に逃がすこ とができる。 これにより、 当該プリント配線板は、 コイルパターンの導体抵 抗の変化を抑えることができる。
[0014] 上記 1又は複数のサーマルビアが、 上記コイルパターンの最内周よりも内 側に形成されるとよい。 このように、 上記 1又は複数のサーマルビアが、 上 〇 2020/175477 3 卩(:170? 2020 /007491
記コイルパターンの最内周よりも内側に形 成されることによって、 上記コイ ルパターンの配線密度を高めつつ、 このコイルパターンの導体抵抗の変化を 抑えることができる。
[0015] 上記コイルパターンが、 対向する _ 対の直線部を有し、 複数の上記サーマ ルビアが、 上記一対の直線部に沿って配設されていると よい。 このように、 上記コイルパターンが、 対向する _ 対の直線部を有し、 複数の上記サーマル ビアが、 上記一対の直線部に沿って配設されているこ とによって、 上記コイ ルパターンの配線密度を高めつつ、 このコイルパターンの導体抵抗の変化を 容易かつ確実に抑えることができる。
[0016] 上記コイルパターンの外側に隣接する複数の ダミー配線を備え、 少なくと も 1つの上記ダミー配線が分断されているとよ 。 このように、 上記コイル パターンの外側に隣接して複数のダミー配線 を設けることで、 当該プリント 配線板の強度を高めることができる。 また、 少なくとも 1つの上記ダミー配 線が分断されていることによって、 平面方向への熱の拡散を抑制し、 上記 1 又は複数のサーマルビアから熱をより確実に 逃がすことができる。
[0017] なお、 本開示において、 「熱的に接続」 とは、 両者間で 1 0 %以下の温度 損失 (摂氏温度換算) で熱伝達可能な状態をいい、 両者が物理的に接触しな い状態であってもよい。 つまり、 サーマルビアがコイルバターンと熱的に接 続されるとは、 コイルパターンに電流を印加した場合に、 このコイルバター ンから 1 0 %以下の温度損失でサーマルビアに熱が伝わ ことをいう。
[0018] [本開示の実施形態の詳細]
以下、 本開示の各実施形態に係るプリント配線板に ついて図面を参照しつ つ詳説する。
[0019] [第一実施形態]
<プリント配線板>
図 1及び図 2のプリント配線板 1は、 絶縁性を有するベースフイルム 2と 、 ベースフイルム 2の少なくとも一方の面側に積層され、 渦巻き状のコイル パターン 3 3を含む導電パターン 3と、 コイルパターン 3 3と熱的に接続さ 〇 2020/175477 4 卩(:170? 2020 /007491
れ、 ベースフィルム 2における導電パターン 3が積層されてない領域を貫通 する複数のサーマルビア 4とを備える。 また、 図示していないが、 当該プリ ント配線板 1は、 ベースフィルム 2及び導電パターン 3に積層される絶縁層 を備えていてもよい。 この絶縁層は、 例えばソルダーレジスト、 カバーレイ 等を用いて形成することができる。
[0020] 当該プリント配線板 1は、 コイルパターン 3 3と熱的に接続され、 ベース フィルム 2における導電パターン 3が積層されていない領域を貫通する複数 のサーマルビア 4を備えるので、 コイルバターン 3 3が発熱した場合でも複 数のサーマルビア 4によって熱をベースフィルム 2の反対の面側に逃がすこ とができる。 つまり、 当該プリント配線板 1は、 コイルバターン 3 3に生じ た熱を、 複数のサーマルビア 4によってベースフィルム 2のコイルパターン 3 3が配設される側と反対の面側から放熱する とができる。 これにより、 当該プリント配線板 1は、 コイルパターン 3 3 が形成される領域に熱が滞留 することを抑制し、 コイルパターン 3 3の導体抵抗の変化を抑えることがで きる。
[0021 ] (ベースフイルム)
ベースフィルム 2は、 合成樹脂を主成分とし、 電気絶縁性を有する。 ベー スフィルム 2は、 導電バターン 3を形成するための基材層である。 ベースフ ィルム 2は可撓性を有していてもよい。 ベースフィルム 2が可撓性を有する 場合、 当該プリント配線板 1はフレキシブルプリント配線板として構成 れ る。 なお、 「主成分」 とは、 質量換算で最も含有割合の大きい成分をいい 、 例えば含有量が 5 0質量%以上の成分をいう。
[0022] 上記合成樹脂としては、 例えばポリイミ ド、 ポリエチレンテレフタレート 、 液晶ポリマー、 フッ素樹脂等が挙げられる。
[0023] 当該プリント配線板 1がフレキシブルプリント配線板である場合 ベース フィルム 2の平均厚さの下限としては、 5 が好ましく、 1 〇 がより 好ましい。 一方、 ベースフィルム 2の平均厚さの上限としては、 5 0 が 好ましく、 4〇 がより好ましい。 ベースフィルム 2の平均厚さが上記下 〇 2020/175477 5 卩(:170? 2020 /007491
限に満たないと、 ベースフィルム 2の絶縁強度が不十分となるおそれがある 。 逆に、 ベースフィルム 2の平均厚さが上記上限を超えると、 当該プリント 配線板 1が不必要に厚くなるおそれや、 可撓性が不十分となるおそれがある 。 なお、 本明細書において 「平均厚さ」 とは、 任意の 1 0点の厚さの平均値 をいう。
[0024] (導電パターン)
導電パターン 3は、 導電性を有する導体からなる層であり、 渦巻き状のコ イルバターン3 3を含む。 また、 導電バターン 3は、 コイルバターン3 3の 端部に接続されるスルーホール 3 13を含む。
[0025] áコイルバターン ñ
コイルパターン 3 8は、 例えばべースフィルム 2に積層されるシード層と 、 このシード層に積層される電気めっき層との 積層体である。 また、 コイル パターン 3 3は、 上記シード層及び電気めっき層によって構成 される芯体と 、 この芯体の外面にめっきによって積層される 被覆層とを有する構成とする こともできる。 上記シード層の主成分としては、 例えば銅、 ニッケル、 銀等 が挙げられる。 上記シード層は、 例えば無電解めっきによって形成される。 また、 上記シード層は、 ベースフィルム 2の表面に金属粒子を含むインクを 塗布し、 金属粒子を焼結させた金属粒子の焼結体層で あってもよく、 上記焼 結体層及び無電解めっき層の積層体であって もよい。 また、 上記電気めっき 層は電気めっきによって形成される。 上記電気めっき層の主成分としては、 銅、 ニッケル、 銀等が挙げられる。
[0026] コイルパターン 3 3は対向する一対の直線部 3〇を有する。 一対の直線部
3〇間の間隔、 つまり一対の直線部 3〇の最内周に配設される一対の導体の 内周縁間の間隔、 としては例えば 2 0 0 以上 3 0 0 0 以下とするこ とができる。
[0027] —対の直線部 3〇間の領域は、 コイルバターン3 3に生じた熱をベースフ ィルム 2のコイルパターン 3 8が積層される側の面と反対の面側に逃がす めの放熱領域 8として構成されている。 放熱領域 8は、 一対の直線部 3〇の 〇 2020/175477 6 卩(:170? 2020 /007491
延在方向を長手方向とする細長状である。 後述するように、 この放熱領域 8 には、 複数のサーマルビア 4が配設されている。
[0028] 上述の放熱領域 [¾を除き、 コイルパターン 3 3の隣接する導体間の間隔は 均一であることが好ましい。 上記隣接する導体間の平均間隔の下限として は 、 5 が好ましく、 1 0 がより好ましい。 一方、 上記平均間隔の上限 としては、 5 0 が好ましく、 3 0 がより好ましい。 上記平均間隔が 上記下限に満たないと、 コイルバターン 3 3の形成が容易でなくなるおそれ がある。 逆に、 上記平均間隔が上記上限を超えると、 所望の配線密度を得ら れないおそれがある。 なお、 上記平均間隔が小さい場合、 発熱に起因してコ イルパターン 3 3 の導体抵抗が変化しやすい。 しかしながら、 当該プリント 配線板 1は、 複数のサーマルビア 4によって集中的に放熱することができる ため、 上記平均間隔を上記上限以下とした場合でも 導体抵抗の変化を十分に 抑えることができる。 なお、 「平均間隔」 とは、 任意の 1 0点の間隔の平均 値をいう。
[0029] コイルバターン 3 3を構成する導体の幅は均一であることが好 しい。 上 記導体の平均幅の下限としては、 5 が好ましく、 1 0 がより好まし い。 一方、 上記導体の平均幅の上限としては、 5 0 が好ましく、 3 0 がより好ましい。 上記平均幅が上記下限に満たないと、 コイルパターン 3 3の形成が容易でなくなるおそれがある。 逆に、 上記平均幅が上記上限を超 えると、 コイルパターン 3 3の平面面積が大きくなり、 当該プリント配線板 1の小型化の要求に反するおそれがある。 なお、 「平均幅」 とは、 任意の 1 〇点の幅の平均値をいう。
[0030] コイルパターン 3 8を構成する導体の平均厚さの下限としては 5 が 好ましく、 1 〇 がより好ましい。 一方、 上記平均厚さの上限としては、
9 0 が好ましく、 7 0 がより好ましい。 上記平均厚さが上記下限に 満たないと、 導体抵抗が大きくなるおそれがある。 逆に、 上記平均厚さが上 記上限を超えると、 当該プリント配線板 1の薄型化の要求に反するおそれが ある。 〇 2020/175477 7 卩(:170? 2020 /007491
[0031 ] (サーマルビア)
図 2に示すように、 複数のサーマルビア 4は、 ベースフイルム 2の厚さ方 向に貫通している。 複数のサーマルビア 4は、 コイルバターン3 3の最内周 よりも内側に形成されている。 具体的には、 複数のサーマルビア 4は、 上述 の放熱領域 8に形成されている。 この放熱領域 8では、 複数のサーマルビア 4の表面、 好ましくは両面、 は外部に露出している (つまり、 複数のサーマ ルビア 4の表面は、 絶縁層等の他の部材に被覆されていない) 。 当該プリン 卜配線板 1は、 複数のサーマルビア 4がコイルパターン 3 3の最内周よりも 内側に形成されることによって、 コイルパターン 3 3の配線密度を高めつつ 、 このコイルパターン 3 3の導体抵抗の変化を抑えることができる。
[0032] 複数のサーマルビア 4は、 一対の直線部 3〇に沿って配設されている。 複 数のサーマルビア 4が一対の直線部 3〇に沿って配設されることで、 コイル パターン 3 3と複数のサーマルビア 4との熱的な接続が容易かつ確実となる 。 また、 この構成によると、 コイルパターン 3 3の全領域から熱が均等に複 数のサーマルビア 4に伝達されやすい。 そのため、 コイルバターン3 3の配 線密度を高めつつ、 コイルパターン 3 3の導体抵抗の変化を容易かつ確実に 抑えることができる。
[0033] 複数のサーマルビア 4は、 例えばべースフイルム 2の厚さ方向を貫通する 貫通孔を形成し、 この貫通孔の内周面及びこの内周面から連続 するべースフ イルム 2の両面に金属めっきを施すことで形成され 。 上記金属としては、 銅が好ましい。 また、 上記金属めっきとしては、 例えば無電解めっきが挙げ られる。 また、 この無電解めっきの後に、 さらに電気めっきを施してもよい
[0034] 本実施形態において、 各サーマルビア 4は円筒状である。 各サーマルビア 4は軸方向の両側にランド部を有する。 当該プリント配線板 1は、 複数のサ —マルビア 4の平均径を比較的小さく し、 かつこれらのサーマルビア 4の数 量を比較的多くすることが好ましい。 これにより、 一定の熱伝導率を有する サーマルビア 4を平面方向に緻密に配置することができ、 コイルパターン 3 〇 2020/175477 8 卩(:170? 2020 /007491
3の全領域から熱を均等に放熱しやすい。
[0035] 複数のサーマルビア 4の平均径 (上述の貫通孔の平均内径) の下限とし ては、 1 0 が好ましく、 2 5 がより好ましい。 一方、 上記平均径 の上限としては、 3 0 0 が好ましく、 1 〇〇 がより好ましい。 上記 平均径 が上記下限に満たないと、 金属めっきの接続が不確実になるおそれ がある。 逆に、 上記平均径 が上記上限を超えると、 多数のサーマルビア 4 を緻密に配置することが困難になり、 コイルパターン 3 3全体に対する放熱 性が不十分となるおそれがある。 なお、 「径」 とは、 等面積の真円に換算し た場合の直径をいう。 また、 「サーマルビアの平均径」 とは、 ベースフィル ムに形成される貫通孔の両側の端開口におけ る径の平均値をいう。
[0036] 複数のサーマルビア 4は、 放熱領域 の長手方向に沿って直線状に配設さ れている。 この放熱領域 に配設される複数のサーマルビア 4の個数の下限 としては、 3が好ましく、 4がより好ましい。 一方、 上記個数の上限として は、 8が好ましく、 6がより好ましい。 上記個数が上記下限に満たないと、 コイルパターン 3 3全体に対する放熱性が不十分となるおそれ ある。 逆に 、 上記個数が上記上限を超えると、 放熱領域[¾が不必要に大きくなり、 当該 プリント配線板 1の小型化の要求に反するおそれがある。
[0037] 隣接するサーマルビア 4の平均間隔 0 1の下限としては、 1 〇 が好ま しく、 2 5 がより好ましい。 一方、 上記平均間隔口 1の上限としては、
3 0 0 が好ましく、 1 0 0 がより好ましい。 上記平均間隔口 1が上 記下限に満たないと、 複数のサーマルビア 4の形成が困難になるおそれやべ —スフィルム 2の強度が低下するおそれがある。 逆に、 上記平均間隔口 1が 上記上限を超えると、 コイルパターン 3 3全体に対する放熱性が不十分とな るおそれや、 放熱領域 が不必要に大きくなり、 当該プリント配線板 1の小 型化の要求に反するおそれがある。 なお、 隣接するサーマルビアの間隔とは 、 隣接するサーマルビア同士の最小距離をいう 。
[0038] [第二実施形態]
図 3のプリント配線板 1 1は、 絶縁性を有するベースフィルムと、 このべ 〇 2020/175477 9 卩(:170? 2020 /007491
—スフィルムの少なくとも一方の面側に積 層され、 渦巻き状のコイルバター ン 1 3 3を含む導電パターン 1 3と、 コイルパターン 1 3 3と熱的に接続さ れ、 上記べースフィルムにおける導電パターン 1 3が積層されてない領域を 貫通する複数のサーマルビア 4とを備える。 また、 図示していないが、 当該 プリント配線板 1 1は、 上記べースフィルム及び導電パターン 1 3に積層さ れる絶縁層を備えていてもよい。 この絶縁層は、 例えばソルダーレジスト、 カバーレイ等を用いて形成することができる 。 当該プリント配線板 1 1の上 記べースフィルムとしては、 図 1のプリント配線板 1のべースフィルム 2と 同様の構成とすることができる。 また、 当該プリント配線板 1 1のサーマル ビア 4としては、 図 1のプリント配線板 1のサーマルビア 4と同様であるた め、 同一符号を付して説明を省略する。
[0039] 当該プリント配線板 1 1は、 コイルパターン 1 3 3 の外側に隣接する複数 のダミー配線 1 5を備える。 また、 少なくとも 1つのダミー配線 1 5は分断 されている。 当該プリント配線板 1 1は、 複数のダミー配線 1 5がコイルパ ターン 1 3 3に隣接して設けられることで、 プリント配線板の強度を高める ことができる。 また、 当該プリント配線板 1 1は、 少なくとも 1つのダミー 配線 1 5が分断されていることによって、 コイルパターン 1 3 3の形成領域 から平面方向外側への熱の拡散を抑制し、 複数のサーマルビア 4から熱をよ り確実に逃がすことができる。
[0040] (導電バターン)
導電パターン 1 3は、 導電性を有する導体からなる層であり、 渦巻き状の コイルバターン 1 3 3を含む。 また、 導電バターン 1 3は、 コイルパターン 1 3 3の端部に接続されるスルーホール 1 3 13を含む。
[0041 ] áコイルバターン ñ
コイルパターン 1 3 3は、 図 1のプリント配線板 1のコイルバターン3 3 と同様、 ベースフィルムに積層されるシード層と、 このシード層に積層され る電気めっき層との積層体とすることができ る。 また、 コイルパターン 1 3 3は、 上記シード層及び電気めっき層によって構成 される芯体と、 この芯体 〇 2020/175477 10 卩(:170? 2020 /007491
の外面にめっきによって積層される被覆層 とを有していてもよい。
[0042] コイルパターン 1 3 3は対向する一対の直線部 (第 1直線部 1 3〇) を有 する。 コイルパターン 1 3 8の対向する一対の第 1直線部 1 3〇間の間隔と しては、 図 1のプリント配線板 1の一対の直線部 3〇間の間隔と同様とする ことができる。 また、 コイルパターン 1 3 3は、 一対の第 1直線部 1 3〇の 延在方向の一方側又は両側に 1又は複数の第 2直線部 1 3 を有する。
[0043] —対の第 1直線部 1 3〇間の領域は、 コイルバターン 1 3 3に生じた熱を 上記べ _ スフィルムのコイルパタ _ ン 1 3 8が積層される側の面と反対の面 側に逃がすための放熱領域 8として構成されている。 放熱領域 8は、 一対の 第 1直線部 1 3〇の延在方向を長手方向とする細長状であ 。 この放熱領域 には、 図 1のプリント配線板 1 と同様の態様で複数のサーマルビア 4が配 設されている。
[0044] 放熱領域 [¾を除き、 コイルパターン 1 3 3 の隣接する導体間の間隔は均一 であることが好ましい。 上記隣接する導体間の平均間隔としては、 図 1のプ リント配線板 1 と同様とすることができる。 また、 コイルバターン 1 3 3を 構成する導体の幅は均一であることが好まし い。 上記導体の平均幅としては 、 図 1のプリント配線板 1 と同様とすることができる。
[0045] (ダミー配線)
複数のダミー配線 1 5は、 導電パターン 1 3と電気的絶縁状態で配設され ている。 複数のダミー配線 1 5は、 例えばコイルバターン 1 3 3と同様、 ベ —スフィルムに積層されるシード層と、 このシード層に積層される電気めっ き層との積層体であってもよく、 上記シード層及び電気めっき層によって構 成される芯体と、 この芯体の外面にめっきによって積層される 被覆層とを有 する構成であってもよい。
[0046] 複数のダミー配線 1 5は、 コイルパターン 1 3 3と隣接して、 つまり他の 配線等を間に挟まずに、 配設されている。 なお、 当該プリント配線板 1 1は 、 複数のダミー配線 1 5の一部にコイルパターン 1 3 3と隣接しない 1又は 複数のダミー配線 1 5を含んでいてもよい。 コイルパターン 1 3 3と隣接し 〇 2020/175477 1 1 卩(:170? 2020 /007491
ないダミー配線 1 5としては、 例えば他のダミー配線 1 5を挟んでコイルパ ターン 1 3 3と並列に配設されるダミー配線 1 5が挙げられる。
[0047] 複数のダミー配線 1 5のうち、 少なくとも 1部のダミー配線は、 隣接する コイルパターン 1 3 3の延在方向と交差する方向に配設されてい 。 本実施 形態では、 複数のダミー配線 1 5は、 第 2直線部 1 3 と交差する複数の第 1ダミー配線 1 5 3を含んでいる。 複数の第 1ダミー配線 1 5 3は、 第 2直 線部 1 3 と直交するよう配設されている。
[0048] 複数の第 1ダミー配線 1 5 3とコイルバターン 1 3 3との平均間隔 0 2の 下限としては、 5 が好ましい。 一方、 上記平均間隔口 2の上限としては 、 5 0 が好ましく、 3 0 がより好ましい。 上記平均間隔口 2が上記 下限に満たないと、 複数の第 1ダミー配線 1 5 3とコイルバターン 1 3 3と が短絡するおそれがある。 逆に、 上記平均間隔口 2が上記上限を超えると、 複数の第 1ダミー配線 1 5 3による強度の向上効果が不十分となるおそ が ある。
[0049] 複数の第 1ダミー配線 1 5 3は平行に配設されている。 また、 複数の第 1 ダミー配線 1 5 3は、 長手方向の一部分で分断されている。 このように、 複 数の第 1ダミー配線 1 5 3が長手方向の一部分で分断されていること よっ て、 コイルパターン 1 3 3に生じた熱がコイルパターン 1 3 3の形成領域外 に拡散することを容易に抑制することができ る。
[0050] 複数の第 1ダミー配線 1 5 3の分断位置は、 ランダムであることが好まし い。 換言すると、 複数の第 1ダミー配線 1 5 3の分断位置は、 直線状に並ば ないことが好ましい。 このように、 複数の第 1ダミー配線 1 5 3の分断位置 がランダムであることによって、 複数の第 1ダミー配線 1 5 3の分断に起因 する強度の低下を抑制することができる。
[0051 ] 複数の第 1ダミー配線 1 5 3の分断位置は、 コイルパターン 1 3 3と近接 していることが好ましい。 複数の第 1ダミー配線 1 5 3の分断位置がコイル バターン 1 3 3に近接していることで、 コイルバターン 1 3 3に生じた熱の コイルパターン 1 3 3の形成領域外への拡散を容易かつ確実に抑 すること 〇 2020/175477 12 卩(:170? 2020 /007491
ができる。 複数の第 1ダミー配線 1 5 3の分断領域とコイルパターン 1 3 3 との平均間隔としては、 例えば 1 〇〇 以上 1 5 0 0 以下とすること ができる。
[0052] 複数の第 1ダミー配線 1 5 3 の分断領域の平均長さ!-は、 複数の第 1ダミ —配線 1 5 3とコイルパターン 1 3 3との平均間隔 0 2よりも大きいことが 好ましい。 当該プリント配線板 1 1では、 複数の第 1ダミー配線 1 5 3とコ イルバターン 1 3 3とは離間して配設される。 しかしながら、 複数の第 1ダ ミー配線 1 5 3とコイルパターン 1 3 3との空隙は直線状に並ぶため、 この 離間距離を大きくすると当該プリント配線板 1 1の強度の向上効果が不十分 となる。 一方、 複数の第 1ダミー配線 1 5 3の分断位置はランダムに形成可 能であるため、 上記分断領域の長さを比較的大きく しても、 強度向上効果が 不十分となり難い。 また、 この分断領域の長さを比較的大きくすること で、 熱の拡散を確実に抑制することができる。
[0053] 複数の第 1ダミー配線 1 5 3の分断領域の平均長さ!-の下限としては、 1 〇 が好ましく、 3〇 がより好ましい。 一方、 上記平均長さ!-の上限 としては、 5 0 0 が好ましく、 1 〇〇 がより好ましい。 上記平均長 さ!-が上記下限に満たないと、 この分断領域で熱の拡散を十分に抑制できな いおそれがある。 逆に、 上記平均長さ!-が上記上限を超えると、 上記分断領 域が不必要に大きくなり、 複数の第 1ダミー配線 1 5 3による当該プリント 配線板 1の強度向上効果が不十分となるおそれがあ 。
[0054] [その他の実施形態]
今回開示された実施の形態は全ての点で例示 であって制限的なものではな いと考えられるべきである。 本開示の範囲は、 上記実施形態の構成に限定さ れるものではなく、 特許請求の範囲によって示され、 特許請求の範囲と均等 の意味及び範囲内での全ての変更が含まれる ことが意図される。
[0055] 例えば上記実施形態では複数のサーマルビア を備える構成について説明し たが、 当該プリント配線板は、 1つのサーマルビアのみを備えていてもよい 。 また、 1又は複数のサーマルビアは、 コイルバターンの配線密度を高める 〇 2020/175477 13 卩(:170? 2020 /007491
ことができる等の観点から、 コイルパターンの最内周よりも内側に形成さ れ ることが好ましいが、 配線密度に制限がないような場合であれば、 例えばコ イルパターンの隣接する導体間に形成されて もよく、 コイルパターンの外側 に形成されてもよい。
[0056] 当該プリント配線板は、 ベースフイルムの一方の面側にのみ導電パタ ーン を備えていてもよく、 ベースフイルムの両面側に導電バターンを備 えていて もよい。 また、 当該プリント配線板におけるコイルパターン の形状は、 上記 実施形態の形状に限定されるものではなく、 例えば対向する一対の直線部を 有しなくてもよい。
[0057] 当該プリント配線板が複数のダミー配線を備 える場合、 これらのダミー配 線の具体的配置は、 上記実施形態に記載の配置に限定されるもの ではない。 また、 当該プリント配線板は、 コイルパターンの延在方向と平行に配設され る 1又は複数のダミー配線を有し、 この 1又は複数のダミー配線が分断され ていてもよい。
産業上の利用可能性
[0058] 以上のように、 本開示の実施形態に係るプリント配線板は、 コイルバター ンの導体抵抗の変化を抑えることができるの で、 種々の電子機器に好適に用 いられる。
符号の説明
[0059] 1 , 1 1 プリント配線板
2 ベースフイルム
3 , 1 3 導電パターン
3 , 1 3 3 コイルパターン
1 3 匕 スルーホール
3〇 直線部
4 サーマルビア
1 3〇 第 1直線部
1 3 第 2直線部 \¥0 2020/175477 14 卩(:17 2020 /007491
1 5 ダミー配線
1 5 8 第 1ダミー配線
放熱領域
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