Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
PROCESS FOR PRODUCING HONEYCOMB STRUCTURE AND APPARATUS THEREFOR
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/011435
Kind Code:
A1
Abstract:
A process for producing a plugged honeycomb structure that attains a reduction of production cost through shortening of production time; and an apparatus therefor. In the state that a honeycomb structure (1) is positioned on a table part (11) with through-bore (11h) for insertion of an end face portion of the honeycomb structure (1), a film (25) is attached to the end face (8) of the honeycomb structure (1) and the rest area of the film (25) not attached to the end face (8) is attached to the table part (11). In this situation, while holding the film (25) in flat form, the film (25) is provided with open holes corresponding to the openings of partial cells (3) to thereby make a mask of the film (25). A fluid plugging material (31) is fed on the mask or the same plane as the mask by means of a plugging material feeding device (23). Thereafter, the plugging material (31) is charged into the cells (3) of the honeycomb structure (1) by means of a plugging device (24).

Inventors:
SHOJI RYUICHI (JP)
NUNOME TAKUYA (JP)
KIMURA KOJI (JP)
KONDO YOSHIMASA (JP)
TSUJI HIROYUKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/063068
Publication Date:
January 22, 2009
Filing Date:
July 18, 2008
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
NGK INSULATORS LTD (JP)
SHOJI RYUICHI (JP)
NUNOME TAKUYA (JP)
KIMURA KOJI (JP)
KONDO YOSHIMASA (JP)
TSUJI HIROYUKI (JP)
International Classes:
B28B11/02; B01D39/00; B01D39/20
Domestic Patent References:
WO2006068767A22006-06-29
Foreign References:
JPS5837480A1983-03-04
JP2001334114A2001-12-04
JP2003320517A2003-11-11
JP2002028915A2002-01-29
US20070114700A12007-05-24
US4557773A1985-12-10
Other References:
See also references of EP 2174760A4
Attorney, Agent or Firm:
WATANABE, Kazuhira (No.8 Kikuboshi Tower Building 20-18, Asakusabashi 3-chome, Taito-k, Tokyo 53, JP)
Download PDF:
Claims:
 多孔質の隔壁を有し前記隔壁によって一方の端面から他方の端面まで貫通する複数のセルが区画形成されたハニカム構造体の前記セルを目封止する目封止部を有するハニカム構造体の製造方法において、
 前記ハニカム構造体の端面部が挿入される貫通孔を有するテーブル部に、前記ハニカム構造体を位置決めした状態にて、前記ハニカム構造体の側面部が覆われないように前記端面にフィルムが貼付されるとともに、前記端面に貼付されない前記フィルムの残余の部分が前記テーブル部に貼付された状態として、前記フィルムを平坦な状態で保持し、
 前記フィルムに、一部の前記セルの開口に対応するように開口した孔を形成することにより前記フィルムをマスクとし、
 そのマスク上またはマスクと同一平面上に流動性を有する目封止材料を供給し、その後、前記ハニカム構造体の前記セル内に前記目封止材料を充填する目封止部を有するハニカム構造体の製造方法。
 前記ハニカム構造体の前記端面に前記フィルムを貼付した後に、前記ハニカム構造体の端面部を前記テーブル部の前記貫通孔に挿入する請求項1に記載の目封止部を有するハニカム構造体の製造方法。
 前記テーブル部の表面の前記貫通孔を含む領域に前記フィルムを貼付した後に、前記貫通孔に前記ハニカム構造体の前記端面部を挿入して、前記ハニカム構造体の前記端面に前記フィルムを貼付する請求項1に記載の目封止部を有するハニカム構造体の製造方法。
 前記ハニカム構造体と前記テーブル部とを位置決めした後に、これらに前記フィルムを貼付する請求項1に記載の目封止部を有するハニカム構造体の製造方法。
 前記フィルムが前記ハニカム構造体の前記端面に貼付された後に、レーザにて前記フィルムに孔を形成する請求項1~4のいずれか1項に記載の目封止部を有するハニカム構造体の製造方法。
 多孔質の隔壁を有し前記隔壁によって一方の端面から他方の端面まで貫通する複数のセルが区画形成されたハニカム構造体の前記端面に、前記ハニカム構造体の側面部が覆われない状態でフィルムを貼付するフィルム貼付手段と、
 前記ハニカム構造体が挿入される貫通孔を有するテーブル部と、
 前記フィルムが貼付された前記ハニカム構造体を前記貫通孔に挿入した状態にて、前記テーブル部または前記ハニカム構造体を移動させ、前記端面に貼付されている前記フィルムが平坦な状態となるように、その残余の部分を前記テーブル部に貼付するために、前記テーブル部と前記ハニカム構造体とを位置決めして保持する位置決め手段と、
 前記フィルムに、一部の前記セルの開口に対応するように開口した孔を形成することによりマスクとする孔開け手段と、
 前記孔が形成された前記マスク上または前記テーブル部上に流動性を有する目封止材料を供給する目封止材料供給手段と、
 前記マスク上または前記テーブル部上に供給された前記目封止材料を前記セル内に充填する充填手段と、
 を備える目封止部を有するハニカム構造体の製造装置。
 多孔質の隔壁を有し前記隔壁によって一方の端面から他方の端面まで貫通する複数のセルが区画形成されたハニカム構造体の端面部が挿入される貫通孔を有するテーブル部と、
 前記テーブル部の表面側にフィルムを貼付するフィルム貼付手段と、
 前記フィルムが前記貫通孔の領域を含む前記表面側に貼付された前記テーブル部の前記貫通孔に、前記ハニカム構造体の前記端面部を挿入した状態で、かつ前記ハニカム構造体の側面部が覆われない状態で前記端面に前記フィルムが貼付されるように、前記テーブル部と前記ハニカム構造体とを位置決めして保持する位置決め手段と、
 前記ハニカム構造体の前記端面に貼付された前記フィルムに、一部の前記セルの開口に対応するように開口した孔を形成することによりマスクとする孔開け手段と、
 前記孔が形成された前記マスク上または前記テーブル部上に流動性を有する目封止材料を供給する目封止材料供給手段と、
 前記マスク上または前記テーブル部上に供給された前記目封止材料を前記セル内に充填する充填手段と、
 を備える目封止部を有するハニカム構造体の製造装置。
 多孔質の隔壁を有し前記隔壁によって一方の端面から他方の端面まで貫通する複数のセルが区画形成されたハニカム構造体の端面部が挿入される貫通孔を有するテーブル部と、
 前記テーブル部の前記貫通孔に、前記ハニカム構造体の前記端面部を挿入した状態で、前記テーブル部の表面と前記ハニカム構造体の前記端面とが面一となるように位置決めして保持する位置決め手段と、
 前記テーブル部と前記ハニカム構造体とを位置決めした後に、前記テーブル部の表面及び前記ハニカム構造体の前記端面にフィルムを貼付するフィルム貼付手段と、
 前記ハニカム構造体の前記端面に貼付された前記フィルムに、一部の前記セルの開口に対応するように開口した孔を形成することによりマスクとする孔開け手段と、
 前記孔が形成された前記マスク上または前記テーブル部上に流動性を有する目封止材料を供給する目封止材料供給手段と、
 前記マスク上または前記テーブル部上に供給された前記目封止材料を前記セル内に充填する充填手段と、
 を備える目封止部を有するハニカム構造体の製造装置。
 前記セルを前記目封止材料にて充填した後に、前記テーブル部または前記ハニカム構造体を移動させる移動手段と、前記マスクを剥離する剥離手段と、前記ハニカム構造体を乾燥する乾燥手段とを備える請求項6~8のいずれか1項に記載の目封止部を有するハニカム構造体の製造装置。
 前記テーブル部は、その表面上の前記貫通孔を挟んだ両側に並列して前記表面から突出形成され、前記目封止材料が前記テーブル部の前記表面から漏出することを防止する側壁部を有する請求項6~9のいずれか1項に記載の目封止部を有するハニカム構造体の製造装置。
Description:
ハニカム構造体の製造方法、及 その製造装置

 本発明は、ハニカム構造体のセルの開口 部に目封止部を形成するための目封止部を するハニカム構造体の製造方法、及びその 造装置に関する。

 内燃機関、ボイラー等の排気ガス中の微 子や有害物質は、環境への影響を考慮して 気ガス中から除去する必要性が高まってい 。特に、ディーゼルエンジンから排出され 微粒子(以下、PMということがある)の除去に 関する規制は欧米、日本国内ともに強化され る方向にあり、PMを除去するための捕集フィ タにハニカム構造体が用いられている。

 このような目的で使用されるフィルタと ては、多孔質の隔壁によってハニカム状に 画されることにより形成された、隔壁によ て流体の流路となる複数のセルが区画形成 れたハニカム構造体と、複数のセルの一方 開口端部及び他方の開口端部を互い違いに 封止する目封止部とを備えた目封止ハニカ 構造体を利用したハニカムフィルタが挙げ れる。このようなハニカムフィルタによれ 、排ガス流入側端面からセル内に排ガスG1 流入させることにより、排ガスG1が隔壁を通 過する際に排ガス中のパティキュレートが隔 壁に捕集されるため、パティキュレートが除 去された浄化ガスG2を浄化ガス流出側端面か 流出させることが可能となる。

 そして、上記のような目封止ハニカム構 体の製造方法として、例えば、ハニカム構 体(未焼成のセラミック乾燥体)の一方の端 に、粘着シート等を貼着し、画像処理を利 したレーザ加工等によりその粘着シート等 目封止すべきセル(目封止セル)に対応する部 分のみに孔開けをしてマスクとし、そのマス クが貼着されたハニカム構造体の端面をスラ リー(セラミックスラリー)中に浸漬し、ハニ ム構造体の目封止セルにスラリーを充填し 目封止部を形成し、これと同様の工程をハ カム構造体の他方の端面についても行った 、乾燥し、焼成することにより目封止ハニ ム構造体を得る方法が提案されている(例え ば、特許文献1参照)。

特開2001-300922号公報

 しかしながら、上記のように粘着シート 孔開けを行い、この粘着シートをマスクと てスラリー中にハニカム構造体を浸漬する 法によれば、浸漬するためのスラリーを平 化するために作業時間を要するため、コス アップの要因となっていた。また、平準化 非常に繊細な工程で、少々のずれで外周部 厚くなったり薄くなったりするために目封 深さの均一化が難しい。平準化精度が深さ 度に一致するため平準化工程にかなりの労 と時間を必要とする。また浸漬した端部を さないためにフィルムを折り曲げる必要が るが、適切な折り曲げをするのは、容易で ない。

 本発明の課題は、製造時間を短縮するこ により製造コストを削減することが可能な 封止部を有するハニカム構造体の製造方法 及びその製造装置を提供することにある。

 テーブル部に対し、ハニカム構造体を位 決めした状態にて、ハニカム構造体の側面 が覆われないように端面にフィルムが貼付 れるとともに、端面に貼付されないフィル の残余の部分がテーブル部に貼付された状 として、フィルムを平坦な状態で保持し、 のフィルムに孔を形成することによりフィ ムをマスクとし、このマスク上から目封止 料をセル内に充填することにより、上記課 を解決しうることを見出した。すなわち、 発明によれば、以下の目封止部を有するハ カム構造体の製造方法、及びその製造装置 提供される。

[1] 多孔質の隔壁を有し前記隔壁によって 方の端面から他方の端面まで貫通する複数 セルが区画形成されたハニカム構造体の前 セルを目封止する目封止ハニカム構造体の 造方法において、前記ハニカム構造体の端 部が挿入される貫通孔を有するテーブル部 、前記ハニカム構造体を位置決めした状態 て、前記ハニカム構造体の側面部が覆われ いように前記端面にフィルムが貼付される ともに、前記端面に貼付されない前記フィ ムの残余の部分が前記テーブル部に貼付さ た状態として、前記フィルムを平坦な状態 保持し、前記フィルムに、一部の前記セル 開口に対応するように開口した孔を形成す ことにより前記フィルムをマスクとし、そ マスク上またはマスクと同一平面上に流動 を有する目封止材料を供給し、その後、前 ハニカム構造体の前記セル内に前記目封止 料を充填する目封止部を有するハニカム構 体の製造方法。

[2] 前記ハニカム構造体の前記端面に前記 ィルムを貼付した後に、前記ハニカム構造 の端面部を前記テーブル部の前記貫通孔に 入する前記[1]に記載の目封止部を有するハ カム構造体の製造方法。

[3] 前記テーブル部の表面の前記貫通孔を む領域に前記フィルムを貼付した後に、前 貫通孔に前記ハニカム構造体の前記端面部 挿入して、前記ハニカム構造体の前記端面 前記フィルムを貼付する前記[1]に記載の目 止部を有するハニカム構造体の製造方法。

[4] 前記ハニカム構造体と前記テーブル部 を位置決めした後に、これらに前記フィル を貼付する前記[1]に記載の目封止部を有す ハニカム構造体の製造方法。

[5] 前記フィルムが前記ハニカム構造体の 記端面に貼付された後に、レーザにて前記 ィルムに孔を形成する前記[1]~[4]のいずれか に記載の目封止部を有するハニカム構造体の 製造方法。

[6] 多孔質の隔壁を有し前記隔壁によって 方の端面から他方の端面まで貫通する複数 セルが区画形成されたハニカム構造体の前 端面に、前記ハニカム構造体の側面部が覆 れない状態でフィルムを貼付するフィルム 付手段と、前記ハニカム構造体が挿入され 貫通孔を有するテーブル部と、前記フィル が貼付された前記ハニカム構造体を前記貫 孔に挿入した状態にて、前記テーブル部ま は前記ハニカム構造体を移動させ、前記端 に貼付されている前記フィルムが平坦な状 となるように、その残余の部分を前記テー ル部に貼付するために、前記テーブル部と 記ハニカム構造体とを位置決めして保持す 位置決め手段と、前記フィルムに、一部の 記セルの開口に対応するように開口した孔 形成することによりマスクとする孔開け手 と、前記孔が形成された前記マスク上また 前記テーブル部上に流動性を有する目封止 料を供給する目封止材料供給手段と、前記 スク上または前記テーブル部上に供給され 前記目封止材料を前記セル内に充填する充 手段と、を備える目封止部を有するハニカ 構造体の製造装置。

[7] 多孔質の隔壁を有し前記隔壁によって 方の端面から他方の端面まで貫通する複数 セルが区画形成されたハニカム構造体の端 部が挿入される貫通孔を有するテーブル部 、前記テーブル部の表面側にフィルムを貼 するフィルム貼付手段と、前記フィルムが 記貫通孔の領域を含む前記表面側に貼付さ た前記テーブル部の前記貫通孔に、前記ハ カム構造体の前記端面部を挿入した状態で かつ前記ハニカム構造体の側面部が覆われ い状態で前記端面に前記フィルムが貼付さ るように、前記テーブル部と前記ハニカム 造体とを位置決めして保持する位置決め手 と、前記ハニカム構造体の前記端面に貼付 れた前記フィルムに、一部の前記セルの開 に対応するように開口した孔を形成するこ によりマスクとする孔開け手段と、前記孔 形成された前記マスク上または前記テーブ 部上に流動性を有する目封止材料を供給す 目封止材料供給手段と、前記マスク上また 前記テーブル部上に供給された前記目封止 料を前記セル内に充填する充填手段と、を える目封止部を有するハニカム構造体の製 装置。

[8] 多孔質の隔壁を有し前記隔壁によって 方の端面から他方の端面まで貫通する複数 セルが区画形成されたハニカム構造体の端 部が挿入される貫通孔を有するテーブル部 、前記テーブル部の前記貫通孔に、前記ハ カム構造体の前記端面部を挿入した状態で 前記テーブル部の表面と前記ハニカム構造 の前記端面とが面一となるように位置決め て保持する位置決め手段と、前記テーブル と前記ハニカム構造体とを位置決めした後 、前記テーブル部の表面及び前記ハニカム 造体の前記端面にフィルムを貼付するフィ ム貼付手段と、前記ハニカム構造体の前記 面に貼付された前記フィルムに、一部の前 セルの開口に対応するように開口した孔を 成することによりマスクとする孔開け手段 、前記孔が形成された前記マスク上または 記テーブル部上に流動性を有する目封止材 を供給する目封止材料供給手段と、前記マ ク上または前記テーブル部上に供給された 記目封止材料を前記セル内に充填する充填 段と、を備える目封止部を有するハニカム 造体の製造装置。

[9] 前記セルを前記目封止材料にて充填し 後に、前記テーブル部または前記ハニカム 造体を移動させる移動手段と、前記マスク 剥離する剥離手段と、前記ハニカム構造体 乾燥する乾燥手段とを備える前記[6]~[8]のい ずれかに記載の目封止部を有するハニカム構 造体の製造装置。

[10] 前記テーブル部は、その表面上の前記 貫通孔を挟んだ両側に並列して前記表面から 突出形成され、前記目封止材料が前記テーブ ル部の前記表面から漏出することを防止する 側壁部を有する前記[6]~[9]のいずれかに記載 目封止部を有するハニカム構造体の製造装 。

 テーブル部とハニカム構造体の端面とを 置決めして、フィルムを平坦な状態にてテ ブル部及びハニカム構造体の端面に貼付し このフィルムに孔を形成することにより、 スクとすることができる。そしてマスク上 たはテーブル部上に目封止材料を供給して その目封止材料をセルに充填し、セルに目 止を施すことができる。従来のように、平 化した目封止材料の中に浸漬させる方法と なり、マスク上またはテーブル部上に目封 材料を供給して目封止するため、製造時間 短縮し、製造コストを削減することができ 。つまり、従来のような圧入では充填材を 準化する必要があったが、本発明の製造方 では平準化の必要が無く非常に簡便である

 さらに、従来のようにフィルムを折り曲 てハニカム構造体の端面に「貼る工程」は 円筒のような曲面への対応が難しく、機械 が難しいため人手に頼ると非常に時間がか る。一方、本発明のように、平面状に貼付 る場合、機械化は非常に容易である。

 また、同様にフィルムを剥がすのも、従 のように、折り曲げてハニカム構造体にの フィルムが貼り付いている場合には、ハニ ム構造体を丁寧に扱わねばならず時間も要 るが、本発明のように、テーブル部に貼付 れている場合は、剥がす装置の機械化も容 であり、短時間に剥離することができる。

 さらに具体的に効果について説明する。 求項1によれば、マスク上またはマスクと同 一平面上に流動性を有する目封止材料を供給 し、その後、ハニカム構造体のセル内に目封 止材料を充填することができる。テーブル部 とハニカム構造体とを覆うようにフィルムが 平坦な状態で保持されているため、段差が無 く、スムーズに目封止することが可能であり 、目封止深さを均一化しやすい。

 請求項2,6によれば、ハニカム構造体に確 にフィルムを貼り付けることが可能であり 充填工程によるフィルムマスクのずれを低 できる。

 請求項3,7によれば、フィルムを平面に貼 ことができ、テーブルに先にフィルムを貼 ことにより、しわがない状態にローラー等 よって容易にすることができる。つまり、 付されたフィルムに、しわが発生する問題 回避することができる。また、残余のフィ ム部分の取り扱いが無くなり、搬送時にワ ク(ハニカム構造体)側面や装置等に貼り付 てしまうことに対する配慮が不要となるた 、装置の構造を簡単にすることができる。

 請求項4,8によれば、フィルム貼付前にハ カム構造体とテーブル部とを、位置決めす ため、これらを精度よく位置合わせするこ が可能である。もし、ハニカム構造体がテ ブル部に対して低いと圧力のばらつきが発 し、目封止深さを不均一にし、ハニカム構 体がテーブル部に対して高い場合は、充填 程時に、ハニカム構造体の破損のおそれが じる。

 請求項5によれば、(針などではなく)レー を用いることで高速かつ高精度な孔あけを 現することができる。また、同時に段取り えが不要となり工程上有利となる。さらに 薄いマスクを安価に実現し、マスク厚み分 け無駄になる目封止材を低減する効果もあ 。

 請求項9によれば、容易にマスク(フィル )を剥離することが可能であり、装置の構成 簡易となる。また、マスクを剥がしてから 燥してもよいし、乾燥してから剥がしても いが、乾燥してから剥がす場合は、フィル の厚み分ひけに強くなる。

 請求項10によれば、加圧しながら充填し 場合でも目封止材料の漏れを防止すること でき、目封止材料の利用効率を高めること できる。また加圧しながら充填した場合で っても、横からの圧力の逃げが無くなり、 一に圧力をかけて充填することができ、ば つきの小さい目封止を実現することができ 。

目封止されるハニカム構造体の一実施 である。 フィルムの貼付について概要を示す図 ある。 テーブル部の貫通孔を示す図である。 テーブル部の貫通孔を他の実施形態を 示す図である。 実施形態1の目封止工程を示す図である 。 図4に続く実施形態1の目封止工程を示 図である。 図5に続く実施形態1の目封止工程を示 図である。 図6に続く実施形態1の目封止工程を示 図である。 テーブル部の側壁部を示す図である。 テーブル部の切りかき部を示す図であ 。 実施形態2の目封止工程を示す図であ 。 実施形態3の目封止工程を示す図であ 。 ハニカム構造体の両端面を同時に目封 止する実施形態4を示す図である。 従来のフィルムの貼付を示す図である 。

符号の説明

1:ハニカム構造体、1s:側面部、2:隔壁、3:セ ル、8:端面、11:テーブル部、11h:貫通孔、11k: りかき部、11w:側壁部、12:支持台、15:撮像装 、16:レーザ、21:ローラー、22:モーター、23: 封止材料供給装置、24:目封止装置、24s:加圧 面、25:フィルム、27:剥離装置、28:板状部材、 29:乾燥装置、31:目封止材料、35:巻き出し部、 36:巻き取り部。

 以下、図面を参照しつつ本発明の実施の 態について説明する。本発明は、以下の実 形態に限定されるものではなく、発明の範 を逸脱しない限りにおいて、変更、修正、 良を加え得るものである。

 目封止されるハニカム構造体1は、例えば 、図1に示すように、多孔質の隔壁2を有し隔 2によって一方の端面8から他方の端面8まで 通する複数のセル3が区画形成されたもので あり、セラミック材料によって形成されてい る。より具体的には、強度、耐熱性等の観点 から、コージェライト、ムライト、アルミナ 、炭化珪素及びこれらの組み合わせよりなる 群から選ばれるセラミックを含む。

 そして、上記原料にバインダー、有機造 材、界面活性剤及び水等を添加して、可塑 の坏土を作製し、坏土を、例えば押出成形 ることにより、隔壁2により仕切られた軸方 向に貫通する多数のセル3を有する円柱形状 ハニカム構造体1として成形されている。

 図2を用いて、本発明のハニカム構造体1 目封止方法の概要について説明する。ハニ ム構造体1のセル3に目封止を施すために、ハ ニカム構造体1の端面部が挿入される貫通孔11 hを有するテーブル部11(図3A参照)に、図2に示 ように、ハニカム構造体1を位置決めした状 態にて、ハニカム構造体1の側面部1sが覆われ ないように端面8にフィルム25が貼付されると ともに、端面8に貼付されないフィルム25の残 余の部分がテーブル部11に貼付された状態と て、フィルム25を平坦な状態で保持する。 してフィルム25に、一部のセル3の開口に対 するように開口した孔を形成することによ フィルム25をマスクとし、そのマスク上また はマスクと同一平面上に流動性を有する目封 止材料31(スラリー)を供給し、その後、ハニ ム構造体1のセル3内に目封止材料31を充填す 。

 従来は、容器内に目封止材料31を入れて それを平準化し、その中にハニカム構造体1 浸漬することにより目封止を施していたが 上記のように目封止することにより、目封 に要する時間を短縮することができ、製造 ストを低減することができる。

 図3A及び図3Bにテーブル部11の平面図を示 。前述のようにテーブル部11とハニカム構 体1とを同一のフィルム25で覆うようにすれ 、図3Aにし示すような貫通孔11hの形状に適合 する円柱状のハニカム構造体1は言うまでも く、図3Bに示すような貫通孔11hの形状に適合 する形状のハニカム構造体1であっても、問 なくマスクをすることができる。図13の工程 1及び工程2に従来のフィルムの貼付方法を示 。従来は、ハニカム構造体1の端面8にフィ ム25を貼付し、それを折り曲げて側面部1sに 付していたが、このようにすると、貼付し フィルム25にしわが発生しやすく、特に、 3Bに示すような貫通孔11hの形状に適合するハ ニカム構造体1の場合は、しわが発生しやす 。また、図13の工程1及び工程2に示すように フィルム25を貼付すると、発生したしわの 響により、後のフィルム25をマスクとするた めの孔形成工程において、孔形成のための画 像処理に困難が生じ、目封止材料31のもれが 生することもあったが、図2に示すように、 テーブル部11とハニカム構造体1とを同一のフ ィルム25で平坦な状態で覆うようにすれば、 ィルム25にしわが発生しにくく、孔形成工 における画像処理にも困難が生じにくい。 まり、本願のようにフィルム25を平面状に貼 付することで、折り曲げ時の問題がなくなり 、ハニカム構造体1の側面に目封止材料31が付 着するおそれもなくなり、外観品質が向上す る。

(実施形態1)
 具体的な目封止方法について、図4~図9を用 て説明する。本発明の目封止方法に使用す 目封止部を有するハニカム構造体1の製造装 置は、ハニカム構造体1の端面8に、ハニカム 造体1の側面部1sが覆われない状態でフィル 25を貼付するフィルム貼付手段と、ハニカ 構造体1が挿入される貫通孔11hを有するテー ル部11と、フィルム25が貼付されたハニカム 構造体1を貫通孔11hに挿入した状態にて、テ ブル部11またはハニカム構造体1を移動させ 端面8に貼付されているフィルム25が平坦な 態となるように、その残余の部分をテーブ 部11に貼付するために、テーブル部11とハニ ム構造体1とを位置決めして保持する位置決 め手段と、フィルム25に、一部のセル3の開口 に対応するように開口した孔を形成すること によりマスクとする孔開け手段と、孔が形成 されたマスク上またはテーブル部11上に流動 を有する目封止材料31を供給する目封止材 供給手段と、マスク上またはテーブル部11上 に供給された目封止材料31をセル3内に充填す る充填手段と、を備える。

 詳しく説明すると、フィルム貼付手段と て、ローラー21を備え、ローラー21にて、テ ーブル部11及びハニカム構造体1の端面8にフ ルム25を貼付することができる。また、テー ブル部11とハニカム構造体1とを位置決めする 位置決め手段として、テーブル部11を上昇、 降させるためにテーブル部11にモーター22が 接続されている。或いは、ハニカム構造体1 載置する支持台12を上昇、下降させるために 支持台12にモーター22が接続されている。フ ルム25に孔開けをする孔開け手段として、レ ーザ16を備える。

 まず、図4の工程1に示すように、多孔質 隔壁2を有し隔壁2によって一方の端面8から 方の端面8まで貫通する複数のセル3が区画形 成されたハニカム構造体1の端面8に付着する リをエアブローにて払い、そのチリを集塵 て、端面8を清浄化する。

 そして、図4の工程2に示すように、ハニ ム構造体1の一部を、テーブル部11の貫通孔11 hに挿入した状態にて、ハニカム構造体1の端 8に、ハニカム構造体1の側面部1sが覆われな い状態でフィルム25を貼付する。このとき、 体的には、ローラー21等にて、フィルム25を 押圧して端面8に密着させるとよい。このよ にすると、ハニカム構造体1に確実にフィル 25を貼り付けることが可能であり、後述す 充填工程における加圧面24sの移動によるフ ルム25のずれを低減できる。なお、目封止部 を有するハニカム構造体1の製造装置は、フ ルム25をカットするカット装置を備え、所定 の大きさにカットされたフィルム25を貼付す 。

 続いて、図4の工程3aに示すように、フィ ム25が貼付されたハニカム構造体1を貫通孔1 1hに挿入した状態にて、モーター22によって ーブル部11を上昇させ、端面8に貼付されて るフィルム25が平坦な状態となるように、そ の残余の部分をテーブル部11に貼付するため 、テーブル部11とハニカム構造体1とを位置 めして保持する。

 或いは、図4の工程3bに示すように、ハニ ム構造体1を載置する支持台12を下降させる とにより、端面8に貼付されたフィルム25が 坦な状態でテーブル部11にも貼付されるよ に構成してもよい。

 次に、図5の工程4に示すように、ハニカ 構造体1の端面8を撮像装置15にて撮像して、 封止すべきセル3と目封止すべきではないセ ル3の形状及び位置を特定し得る画像データ 取得する。ハニカム構造体1の端面8を撮像す るための撮像装置15については、特に限定さ るものではないが、例えば、CCD(charge-coupled device)カメラやX線CT(computed tomography)スキャナ ー等を好適に用いることができる。

 そして、図5の工程5に示すように、前工 により取得された画像データに基づいて、 ーザ16によってフィルム25に、一部のセル3の 開口に対応するように開口した孔を形成する ことによりマスクとする。したがって、撮像 装置15及びレーザ16は、孔開け手段を構成す 。

 さらに、図5の工程6に示すように、セン ー17(例えば、赤外線センサー)を用いて、テ ブル部11の上平面とハニカム構造体1の端面8 が同一平面になるように、ハニカム構造体1 所定の位置に位置合わせする。

 次に、図6の工程7に示すように、目封止 料供給手段である目封止材料供給装置23によ って、孔が形成されたマスク(フィルム25)上 たはテーブル部11上に流動性を有する目封止 材料31(スラリー)を供給する。目封止を施す めに使用する目封止材料31は、例えば、セラ ミック粉末、結合剤、解膠剤を混合したもの に、分散媒として水を加えて混合したもので ある。なお、セラミックとしては、コージェ ライト、ムライト、アルミナ、及び炭化珪素 等を使用できる。

 そして、図6の工程8に示すように、加圧 材である目封止装置24によって、マスク上ま たはテーブル部11上に供給された目封止材料3 1をセル3内に充填する。目封止装置24は、具 的には、マスクの表面に対して鋭角に配置 れ目封止材料31を加圧する加圧面24sとテーブ ル部11上を移動する移動手段とを有する。テ ブル部11に対して位置決めされたハニカム 造体1のマスク上またはテーブル部11上に目 止材料31を供給した後に、目封止装置24がテ ブル部11上にて移動することにより、マス 上に供給された目封止材料31を加圧面24sにて 加圧してハニカム構造体1のセル3内に目封止 料31を充填する。

 テーブル部11とハニカム構造体1とを覆う うに、平坦な状態でフィルム25を貼付する とにより、加圧面24sの接触し続ける面の段 を無くすことができ、加圧面24sの移動をス ーズにすることで目封止の深さを均一化す ことができる。

 図8に示すように、テーブル部11は、その 面上の貫通孔11hを挟んだ両側に並列して表 から突出形成された側壁部11wを有するよう 構成することもできる。このようにすると 目封止材料31がテーブル部11の表面から漏出 することを防止することができる。また、加 圧面24s側からの目封止材料31の漏れを防止し 目封止材料31の利用効率を高めることがで 、さらに加圧面24sの横からの圧力の逃げが くなり、均一に圧力をかけることができ、 らつきの小さい目封止をすることができる

 さらに、セル3に目封止材料31を充填した に、図6の工程9に示すように、目封止装置24 をテーブル部11外まで移動させ、余分な目封 材料31をテーブル部11外に除去する。

 次に、図7の工程10に示すように、移動手 によりテーブル部11を下降させ、テーブル 11とフィルム25とを剥離する。そして、図7の 工程11に示すように、剥離装置27によって、 面8に貼付されているマスクを剥離する。図9 に示すように、テーブル部11の両端に切りか 部11kが形成されていると、テーブル部11を 降させることなく、剥離することができる 図7の工程12に示すように、乾燥手段である 燥装置29によって、ハニカム構造体1を乾燥 、目封止部32が形成された目封止部を有する ハニカム構造体1が完成する。

(実施形態2)
 他の目封止方法について、図10を用いて説 する。本発明の目封止方法に使用する実施 態2の目封止部を有するハニカム構造体1の製 造装置は、ハニカム構造体1の端面部が挿入 れる貫通孔11hを有するテーブル部11と、テー ブル部11の表面側にフィルム25を貼付するフ ルム貼付手段と、フィルム25が貫通孔11hの領 域を含む表面側に貼付されたテーブル部11の 通孔11hに、ハニカム構造体1の端面部を挿入 した状態で、かつハニカム構造体1の側面部1s が覆われない状態で端面8にフィルム25が貼付 されるように、テーブル部11とハニカム構造 1とを位置決めして保持する位置決め手段と 、ハニカム構造体1の端面8に貼付されたフィ ム25に、一部のセル3の開口に対応するよう 開口した孔を形成することによりマスクと る孔開け手段と、孔が形成されたマスク上 たはテーブル部11上に流動性を有する目封 材料31を供給する目封止材料供給手段と、マ スク上またはテーブル部11上に供給された目 止材料31をセル3内に充填する充填手段と、 備える。

 図10の工程1に示すように、フィルム貼付 段によって、テーブル部11の上側に、フィ ム25を貼付する。このとき、具体的には、ロ ーラー21等にて、フィルム25を押圧してテー ル部11の表面に密着させるとよい。なお、目 封止部を有するハニカム構造体1の製造装置 、フィルム25をカットするカット装置を備え 、所定の大きさにカットされたフィルム25を 付する。

 テーブル部11の表面の貫通孔11hを含む領 にフィルム25を貼付した後に、図10の工程2に 示すように、支持台12をモーター22によって 昇させることにより、貫通孔11hにハニカム 造体1の端面部を挿入して、ハニカム構造体1 の端面8にフィルム25を貼付する。つまり、フ ィルム25が貼付されたテーブル部11の貫通孔11 hにハニカム構造体1を挿入した状態にて、端 8に貼付されているフィルム25が平坦な状態 なるように、その残余の部分をハニカム構 体1に貼付するために、位置決め手段である モーター22によってテーブル部11に対してハ カム構造体1を位置決めして保持する。

 そして、実施形態1と同様に、ハニカム構 造体1の端面8を撮像して、画像データを取得 、レーザ16によってフィルム25に形成するこ とによりマスクとする。

 次に、目封止材料供給装置23によって、 封止材料31を供給し、目封止装置24によって 目封止材料31をセル3内に充填する。つまり 目封止装置24がテーブル部11上にて移動する ことにより、マスク上に供給された目封止材 料31を加圧面24sにて加圧してハニカム構造体1 のセル3内に目封止材料31を充填する。そして 、目封止材料31のスラリーをテーブル部11上 ら除去する。

 そして、テーブル部11を下降させること より、テーブル部11とフィルム25とを剥離す 。目封止の終了したハニカム構造体1を乾燥 することにより、目封止部を有するハニカム 構造体1が完成する。

(実施形態3)
 実施形態3の目封止方法について、図11を用 て説明する。実施形態3は、実施形態2と同 に、テーブル部11の表面上に先にフィルム25 貼付する方法であるが、製造ライン上に、 平方向に並んだ複数のテーブル部11と、そ テーブル部11の表面側に、帯状のフィルム25 備えられている。

 詳しくは、本発明の目封止方法に使用す 実施形態3の目封止部を有するハニカム構造 体1の製造装置は、ハニカム構造体1の端面部 挿入される貫通孔11hを有するテーブル部11 、テーブル部11の表面側にフィルム25を貼付 るフィルム貼付手段と、フィルム25が貫通 11hの領域を含む表面側に貼付されたテーブ 部11の貫通孔11hに、ハニカム構造体1の端面 を挿入した状態で、かつハニカム構造体1の 面部1sが覆われない状態で端面8にフィルム2 5が貼付されるように、テーブル部11とハニカ ム構造体1とを位置決めして保持する位置決 手段と、ハニカム構造体1の端面8に貼付され たフィルム25に、一部のセル3の開口に対応す るように開口した孔を形成することによりマ スクとする孔開け手段と、孔が形成されたマ スク上またはテーブル部11上に流動性を有す 目封止材料31を供給する目封止材料供給手 と、マスク上またはテーブル部11上に供給さ れた目封止材料31をセル3内に充填する充填手 段と、を備える。さらに、フィルム25を巻き す巻き出し部35、および巻き取る巻き取り 36を備える。

 テーブル部11及びフィルム25は、一体とし て、所定の時間で、製造ライン上を間欠的に 移動する(図11の場合、図の左側から右側へ移 動)。まず、図11の左端にて、フィルム貼付手 段のローラー21によって、フィルム25を押圧 てテーブル部11の上側に、フィルム25を貼付 る。

 テーブル部11の表面の貫通孔11hを含む領 にフィルム25を貼付した後に、貫通孔11hにハ ニカム構造体1の端面部を挿入して、ハニカ 構造体1の端面8にフィルム25を貼付する。こ とき、フィルム25の上側から板状部材28にて フィルム25の変形を抑えて、端面8へ密着させ る。つまり、位置決め手段によって、フィル ム25が貼付されたテーブル部11の貫通孔11hに ニカム構造体1を挿入した状態にて、端面8に 貼付されているフィルム25が平坦な状態とな ように、その残余の部分をハニカム構造体1 に貼付するために、テーブル部11に対してハ カム構造体1を位置決めして保持する。

 そして、ハニカム構造体1が撮像装置15の 方に移動した後に、ハニカム構造体1の端面 8を撮像装置15によって撮像して、目封止すべ きセル3と目封止すべきではないセル3の形状 び位置を特定し得る画像データを取得する 次に、前工程により取得された画像データ 基づいて、レーザ16によってフィルム25に、 一部のセル3の開口に対応するように開口し 孔を形成することによりマスクとする。し がって、撮像装置15及びレーザ16は、孔開け 段を構成する。なお、ハニカム構造体1の位 置に応じて撮像装置15の位置を撮像のために レーザ16の位置を孔開けのために微調整(ハ カム構造体1の長径程度)できるように構成 てもよい。

 次に、目封止材料供給装置23によって、 が形成されたマスク上またはテーブル部11上 に流動性を有する目封止材料31を供給し、目 止装置24によって、マスク上またはテーブ 部11上に供給された目封止材料31をセル3内に 充填する。つまり、目封止装置24がテーブル 11上にて移動することにより、マスク上に 給された目封止材料31を加圧面24sにて加圧し てハニカム構造体1のセル3内に目封止材料31 充填する。

 次に、テーブル部11を下降させることに り、テーブル部11とフィルム25とを剥離し、 ィルム25を巻き取ることにより、回収する 目封止の終了したハニカム構造体1を乾燥す ことにより、目封止部を有するハニカム構 体1が完成する。

 なお、実施形態1,2の場合は、目封止装置2 4が移動するが、実施形態3の場合には目封止 置24が止まっていて、ハニカム構造体1側が くことで相対運動として目封止装置24が動 ように構成することもできる。この場合、 封止装置24の機構が簡便になる。

(実施形態4)
 図12に、ハニカム構造体1の両端面8を同時に 目封止する実施形態3を示す。図12に示すよう に、ハニカム構造体1の軸方向(高さ方向)が略 水平となるように、ハニカム構造体1を横に かせた状態に配置し、目封止材料31をマスク 上またはテーブル部11上に流動性を有する目 止材料31を供給して、下方から上方に目封 装置24を移動させることにより、目封止材料 31をセル3内に充填する。このように構成する ことにより、両端面8を同時に目封止するこ ができ、目封止の所要時間を半減すること できる。

 本発明に係るハニカム構造体の製造方法 び製造装置は、触媒装置用の担体又はDPF等 フィルタとして用いられる目封止部を有す ハニカム構造体を作製する手段として好適 利用される。