Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
PROCESS FOR PRODUCING PNEUMATIC TIRE AND PNEUMATIC TIRE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/026275
Kind Code:
A1
Abstract:
It is intended to shorten the cycle time for producing a pneumatic tire of low rolling resistance and provide a relevant pneumatic tire. These are attained by, in the instance of, using an extruder for continuous molding of a rubber strip material having its section partitioned into a first region of conductive rubber and a second region of nonconductive rubber, spirally winding the rubber strip material, with its portion layered, along the circumference of tire to thereby produce a tread part, changing the ratio of area of the first region to the section of the rubber strip material in the direction of the width of the tire.

Inventors:
HITOTSUYANAGI MITSURU (JP)
TATARA TETSUO (JP)
KUDO SHIGEO (JP)
FUJIKI OSAMU (JP)
Application Number:
PCT/JP2006/317194
Publication Date:
March 06, 2008
Filing Date:
August 31, 2006
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
TOYO TIRE & RUBBER CO (JP)
HITOTSUYANAGI MITSURU (JP)
TATARA TETSUO (JP)
KUDO SHIGEO (JP)
FUJIKI OSAMU (JP)
International Classes:
B29D30/60; B60C11/00; B60C19/08
Foreign References:
JP2005041055A2005-02-17
JP2004338621A2004-12-02
JP2006069341A2006-03-16
Attorney, Agent or Firm:
TSUTADA, Akiko et al. (Nissei Bingomachi Bldg. 7-10, Bingomachi 1-chome, Chuo-k, Osaka-shi Osaka 51, JP)
Download PDF:
Claims:
 ゴムストリップ材をタイヤ周方向に螺旋状に一部を重ね巻き付けてトレッド部を形成する空気入りタイヤの製造方法において、
 断面が導電性ゴムからなる第1領域と非導電性ゴムからなる第2領域とに区画されたゴムストリップ材を連続的に成形する押出機を用いて、前記ゴムストリップ材の断面に対する前記第1領域の面積率をタイヤ幅方向で変化させて前記ゴムストリップ材を回転支持体上に巻き付けることを特徴とする空気入りタイヤの製造方法。
 前記第1領域が前記第2領域より幅広に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤの製造方法。
 幅中央部から幅両側に向かって漸次厚みを小さくした断面形状に前記ゴムストリップ材を成形することを特徴とする請求項1又は2に記載の空気入りタイヤの製造方法。
 タイヤ幅方向両側部における前記第1領域の面積率がタイヤ幅方向中央部より大きくなるように前記ゴムストリップ材を成形することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の空気入りタイヤの製造方法。
 トレッド部の少なくともタイヤ外周側部分が、ゴムストリップ材を回転支持体上でタイヤ周方向に螺旋状に一部を重ね巻き付けてなる空気入りタイヤにおいて、
 前記ゴムストリップ材の断面は、導電性ゴムからなる第1領域と非導電性ゴムからなる第2領域とに区画され、該ゴムストリップ材の断面に対する前記第1領域の面積率がタイヤ幅方向で変化していることを特徴とする空気入りタイヤ。
 前記トレッド部は、前記第1領域と前記第2領域に区画されたゴムトレッド材を複数積層させてなり、該トレッド部の一部または全部の領域で導電性ゴムからなる第1領域ゴムが交差接触する部分を有することを特徴とする請求項5に記載の空気入りタイヤ。
Description:
空気入りタイヤの製造方法及び 気入りタイヤ

 本発明は、除電機能を有する空気入りタ ヤの製造方法及び空気入りタイヤに関する

 一般に、タイヤは、複数のタイヤ用ゴム 材とコードを主材とする複数の補強部材を んで構成されており、代表的には、図1に示 すようにインナーライナーゴム部1、トレッ ゴム部2、サイドウォールゴム部3、リムスト リップゴム部4等の各部が、各々要求される 性に応じたゴム部材により形成され、これ のゴム部材がコードを含む補強部材である ーカス層5、ベルト層6やビード部7などと組 合わされてタイヤT1を構成している。

 これら各部を構成するゴム部材を成形す ために、それぞれのゴム部材の断面形状に 合ったダイスを介して押出機から連続して 出し成形し、その後、定寸にカットするこ により目的とするゴム部材を得ていた。タ ヤの成型においては、前記のゴム部材を成 用ドラム等の回転支持体上で順次貼り付け 成型していた。

 また、近年、タイヤの転がり抵抗の低減 のためにカーボンブラックの代わりにシリ 等を補強剤としたトレッドゴムが開発され いる。しかし、カーボンブラックのみを配 したトレッドゴムに比べて電気抵抗が高い めに、車体から導電される静電気や、ゴム 形時の内部摩擦などで発生した電気を蓄積 てしまうという問題があった。そこで、シ カ等を含む非導電性ゴムと、カーボンブラ ク等の配合による導電性ゴムとを併用して 車体に発生する電気をトレッド面上から路 に放出させる除電機能付き空気入りタイヤ 提案されている。

 例えば、非導電性ゴムストリップ材と高導 性ゴムストリップ材が交互に配置されるよ に両方のゴムストリップをそれぞれタイヤ 方向に沿ってらせん状に順次巻き付けるこ で、除電機能を備えたトレッド部を成形す 方法が提案されている(例えば、下記特許文 献1参照)
 しかしながら、更なる低転がり抵抗化の要 を満たすため、例えば、トレッド部のタイ 幅方向両側部あるいはトレッド部のタイヤ 方向中央部など、トレッド部のタイヤ幅方 の一部に非導電性ゴムストリップ材と導電 ゴムストリップ材を交互に配置する場合が るが、このようなトレッド部を上記の方法 成形するには次のような問題がある。

 すなわち、上記の成形方法では、非導電性 ゴムストリップ材と導電性のゴムストリッ 材とをドラム上に重ね巻き付けることでそ ぞれのゴムストリップ材を交互に配置して るため、巻き付け工程の途中で高導電性ゴ ストリップ材の供給を開始するにはドラム 回転を停止させなければならず、製造サイ ルタイムが大幅に長くなる問題がある。

特開2004-338621号公報

 本発明は上記問題に鑑みてなされたもの あり、低転がり抵抗化が可能であり、製造 イクルタイムが短く製造し易い空気入りタ ヤ及びその製造方法を提供することを目的 する。

 本発明の空気入りタイヤの製造方法は、 ムストリップ材をタイヤ周方向に螺旋状に 部を重ね巻き付けてトレッド部を形成する 気入りタイヤの製造方法において、断面が 電性ゴムからなる第1領域と非導電性ゴムか らなる第2領域とに区画されたゴムストリッ 材を連続的に成形する押出機を用いて、前 ゴムストリップ材の断面に対する前記第1領 の面積率をタイヤ幅方向で変化させて前記 ムストリップ材をドラム上に巻き付けるこ を特徴とするものである。

 本発明によれば、断面が導電性ゴムから る第1領域と非導電性ゴムからなる第2領域 に区画されたゴムストリップ材が押出機よ 連続的に成形され、該ゴムストリップ材を ラム上に巻き付けているため、ゴムストリ プ材の巻き付け作業中にドラムの回転を停 させることなくゴムストリップ材の断面全 にしめる導電性ゴムからなる第1領域の面積 を任意に変更することができ、製造サイク タイムを増加させることなく、トレッド部 おいてタイヤ幅方向の一部に導電性ゴムを 置させた空気入りタイヤを製造することが きる。

 本発明の空気入りタイヤの製造方法にお て、ゴムストリップ材の断面を構成する前 第1領域が前記第2領域より幅広に設けても く、これにより、タイヤ外周側にゴムスト ップ材を折り返して複数層のゴムストリッ 材からトレッド部を形成する場合、ゴムス リップ材の中の導電性ゴムを各層の界面に いて交差した状態で確実に接触させること できる。

 また、上記の製造方法では、幅中央部か 幅両側に向かって漸次厚みを小さくした断 形状に前記ゴムストリップ材を成形しても く、これにより、トレッド部を精度よく成 することができると共に、タイヤ表面に発 するエア入りなどの不良の発生を防止する とができる。

 さらにまた、上記の製造方法では、タイ 幅方向両側部における前記第1領域の面積率 がタイヤ幅方向中央部より大きくなるように 前記ゴムストリップ材を成形してもよく、こ れにより、トレッド部に含有する導電性ゴム 量を抑えた除電機能を有する空気入りタイヤ を製造することができる。

 本発明の他の1つは、トレッド部の少なく ともタイヤ外周側部分が、ゴムストリップ材 をドラム上でタイヤ周方向に螺旋状に一部を 重ね巻き付けてなる空気入りタイヤであって 、前記ゴムストリップ材の断面は、導電性ゴ ムからなる第1領域と非導電性ゴムからなる 2領域とに区画され、該ゴムストリップ材の 面に対する前記第1領域の面積率がタイヤ幅 方向で変化していることを特徴とする。

 本発明によれば、製造サイクルタイムを 加させることなく、トレッド部においてタ ヤ幅方向の任意の位置に導電性ゴムを配置 せた空気入りタイヤを製造することができ タイヤ構造の変更にも柔軟に対応すること できる。

(第1実施形態)
 以下、本発明の第1実施形態について図面に 基づいて説明する。

 図1は本実施形態にかかる製造方法により 製造される空気入りタイヤの一例を示す断面 図であり、図2は同製造方法に用いられるゴ ストリップ材の断面図である。

 本実施形態において製造される空気入り イヤ(以下、タイヤという)T1は、例えば、図 1に示すように、一対のビード部7と、ビード 7からそれぞれタイヤ径外方向に延びるサイ ドウォール部3と、サイドウォール部3の間に けられたトレッド部2とを備えており、ビー ド部7間にはカーカスプライからなるカーカ 層5により補強されている。カーカス層5の内 周及び外周には、それぞれ空気圧保持のため のインナーライナー部1及びベルトプライを 外に2枚積層させたベルト層6が配されている 。

 トレッド部2はタイヤ幅方向両側に配され たショルダー部2a、2aと両ショルダー部2a、2a 間に配されたトレッド中央部2bからなり、 ョルダー部2a及びトレッド中央部2bはゴムス リップ材10が重ね巻き付けられることによ 成形されている。

 このゴムストリップ材10は、主として幅 向中央部が最大の厚みで、この中央部から 側端に向かって漸次厚みが薄く扁平な断面 状、例えば、略三日月形状、扁平な略三角 状、あるいは扁平な略台形状等の断面形状 リボン状をなしている。

 より詳細には、ショルダー部2a、2aを形成 するゴムストリップ材10aは、図2(a)に示すよ に、その断面が導電性ゴム材料からなる導 性ゴム領域(第1領域)12aと非導電性ゴム材料 らなる非導電性ゴム領域(第2領域)14aから構 されており、導電性ゴム領域12aが非導電性 ム領域14aより幅広に設けられている。一方 トレッド中央部2bを形成するゴムストリップ 材10bは、図2(b)非導電性ゴム材料からなる非 電性ゴム領域(第2領域)14bのみからなり、導 性ゴム材料からなる導電性ゴム領域を有し いない。

 図2(a)を参照し本実施形態で使用されるゴ ムストリップ材10の一例を挙げると、ゴムス リップ材10の断面は、幅寸法Wが5~50mm、厚み 法T1が0.5~30mmの略三日月形状をなしており、 ゴムストリップ材10aの導電性ゴム領域12aの厚 み寸法T2が0.05~0.2mmとなる。なお、ゴムストリ ップの寸法及び形状は特に上記のものに限ら ないが、トレッド部の寸法精度やタイヤの重 量バランス・均一性の観点から、断面形状は 小さい方が好ましい。

 ここで、第1領域を構成する導電性ゴム材料 とは、体積抵抗率が10 8 ω・cm未満の導電性を示すゴム組成物を指し 例えば、補強剤としてカーボンブラックを く含むゴム組成物が挙げられる。カーボン ラック以外にも、カーボンファイバーや、 ラファイト等のカーボン系、及び金属粉、 属酸化物、金属フレーク、金属繊維等の金 系の公知の導電性付与材を所定量配合する とによって得ることができる。また、第2領 を構成する非導電性ゴム材料とは、体積抵 率が10 8 ω・cm以上である非導電性又は絶縁性を示す ム組成物を指し、例えば、補強剤としてカ ボンブラックの代わりにシリカを高い比率 配合したゴム組成物が挙げられ、本実施形 の非導電性ゴムはシリカを重量比で40~100%含 させたものである。

 次に、タイヤTのトレッド部2の成形方法 ついて説明する。

 図3は押出機100により成形されるゴムスト リップ材10を巻き付けてトレッド部2を成形す る方法を説明する図、図4は回転支持体120に ムストリップ材10を巻き付ける方法を説明す るための模式図、図5ゴムストリップ材10を用 いてトレッド部2を成形する方法を示す断面 である。

 タイヤTの製造工程において、タイヤTの レッド部2は、図3に示すような押出機100より 押出し成形されるゴムストリップ材10を成型 ドラム、あるいは、ビード部が支持された リ-ンタイヤ(図示せず)等の回転支持体120上 巻き付けることで形成される。

 詳細には、ゴムストリップ材10を成形す 押出機100は、図3に示すように、円筒状をな ゴム送り用のスクリュー軸107、109が内部に 設された一対の本体ケース102、103と、それ れの本体ケース102、103の先端側に連設され ギアポンプを有する一対のヘッド部104、105 、これらヘッド部104,105の先端側に共通して 設けられたゴム合体部106と、ゴム合体部106の 先端に付設された成形用ダイス108とを備え、 ホッパー110から本体ケース102内部に非導電性 ゴム材料Q2を供給し、ホッパー111から本体ケ ス103内部に導電性ゴム材料Q1を供給するよ になっている。本体ケース102、103に供給さ た両ゴム材料Q2,Q1は、スクリュー軸107,109の 転により前方に給送され、ヘッド部105、104 ギアポンプによりそれぞれ所要流量になる うにゴム合体部106へ給送される。

 ゴム合体部106では、導電性ゴム領域12a及 非導電性ゴム領域14aに対応する形状にゴム 料Q1及びゴム材料Q2をそれぞれ成形しこれら を合体させ、吐出口108aがゴムストリップ材10 の断面形状に対応した形状に形成された成形 用ダイス108を介して、図2(a)に示すような、 面が導電性ゴム領域12a及び非導電性ゴム領 14aに区画されたリボン状のゴムストリップ 10aが連続して押出成形されるようになって る。

 このような押出機100は、ゴムストリップ 10aの押出成形状態から導電性ゴム材料Q1が 給される本体ケース103のスクリュー軸109及 ギアポンプ105の動作を停止させるとともに ゴム合体部106に給送されるゴム材料が所定 量になるように非導電性ゴム材料Q2が供給さ れる他方の本体ケース102のスクリュー軸107及 びギアポンプ104を制御することで、押出機100 の運転を停止することなく押出機100より非導 電性ゴム領域14bのみからなるゴムストリップ 材10bを連続して押出成形する。一方、ゴムス トリップ材10bの押出成形状態から、押出機100 のうち回転を停止させた本体ケース103のスク リュー軸109及びギアポンプ105を所定速度で回 転させるとともに、ゴム合体部106に給送され るゴム材料が所定流量になるように非導電性 ゴム材料Q2が供給される他方の本体ケース102 スクリュー軸107及びギアポンプ104を減速制 することで、押出機100の運転を停止するこ なく断面が導電性ゴム領域12a及び非導電性 ム領域14aに区画されたゴムストリップ材10a 連続して押出成形する。

 このように、押出機100は、ゴム合体部106 給送される導電性ゴム材料Q1及び非導電性 ム材料Q2の流量を制御することで、押出機100 の運転を停止することなくゴムストリップ材 の断面に占める導電性ゴム領域の面積率が異 なる2種類のゴムストリップ材10a,10bを任意の イミングで切り替えて成形することができ 。

 上記のようにして押出成形されたゴムス リップ材10a,10bは、押出機100から所定の断面 形状のリボン状に押し出されるゴムストリッ プ材10a,10bの断面形状を整えつつ回転支持体12 0へ誘導するロール114を介して、押出機100に 向配置された回転支持体120上に巻き付けら る。回転支持体120は軸120a回りに回転可能で り、該回転支持体120を図3のK方向に回転さ ながらゴムストリップ材10a,10bをタイヤ周方 に沿って巻き付ける。回転支持体120に巻き けられたゴムストリップ材10a,10bは、ローラ 116によって回転支持体120の巻きつけ面120bに さえつける。

 図4は成型ドラムの回転支持体120を上方か ら見た図であるが、矢印Aはタイヤ周方向に 当し、矢印Bはタイヤ幅方向(軸方向)に相当 る。ゴムストリップ材10a,10bをタイヤ周方向 沿って螺旋状に巻き付ける時には、前記回 支持体120を回転させるだけでなく、押出機1 00か回転支持体120のいずれかをタイヤ幅方向 沿って移動させることで押出機100をタイヤ 方向Bに沿って相対的に移動させることで、 隣接するゴムストリップ材10a,10bの一部を重 巻き付ける。その際、図10に示すように、タ イヤ幅方向Bの相対移動速度を制御すること より隣接するゴムストリップ材同士の重な 量Sを調整し、回転支持体120の巻きつめ面120b に対するゴムストリップ材10a,10bの傾き角度β が所定値になるように制御する。これらの押 出機100及び回転支持体120の作動制御は、制御 装置130により行われる。

 このような押出機100を用いて回転支持体1 20の巻きつけ面120b上に形成されたベルト部6 にトレッド部2を成形するには、まず、ゴム 体部106に給送されるゴム材料が所定流量に るように非導電性ゴム材料Q2が供給される 方の本体ケース102のスクリュー軸107及びギ ポンプ104を制御することで、図5に示すよう 、押出機100よりゴムストリップ材10bを成形 、これをトレッド部2の中央部と対応する回 転支持体120の中央部の巻き付け開始位置P1か タイヤ幅方向の一方端部(例えば、右端部) 向かって移動させながら巻き付ける。

 次いで、ゴムストリップ材10bがショルダ 部2aに対応する位置P2に到達すると、ゴムス トリップ材10bの巻き付け途中から、押出機100 のうち導電性ゴム材料Q1が供給される本体ケ ス103のスクリュー軸109及びギアポンプ105を 定速度で回転させるとともに、ゴム合体部1 06に給送されるゴム材料が所定流量になるよ に非導電性ゴム材料Q2が供給される他方の 体ケース102のスクリュー軸107及びギアポン 104を減速制御する。このように押出機100を 御することで、途切れること無く押出機100 らゴムストリップ材10aを押し出し回転支持 120に供給し、ゴムストリップ材10aが右端ま 行き着くとタイヤ外周側に折り返され、続 て右端からタイヤ幅方向の他方端部(左端部) に向かって移動しながら巻き付けられること でトレッド部2のショルダー部2aを成形する。 形成されたショルダー部2aは、ゴムストリッ 材10aの折り返しの前後で螺旋の向きが逆に っているため、ゴムストリップ材10aが交差 る部分が生じる。この交差部分では、折り し前後のそれぞれのゴムストリップ材10aの 電性ゴム領域12aが接触することで、トレッ 部2の下部にあるベルト層6からトレッド表 へ除電するための導電路2cが形成される。

 次いで、ゴムストリップ材10aがトレッド 央部2bに対応する位置P3に到達すると、ゴム ストリップ材10aの巻き付け途中から、押出機 100のうち導電性ゴム材料Q1が供給される本体 ース103のスクリュー軸109及びギアポンプ103 動作を停止させるとともに、ゴム合体部106 給送されるゴム材料が所定流量になるよう 非導電性ゴム材料Q2が供給される他方の本 ケース102のスクリュー軸107及びギアポンプ10 4を制御する。このように押出機100を制御す ことで、途切れること無く押出機100からゴ ストリップ材10bを押し出し回転支持体120に 給し、左端部へ向かって左側へ移動させな ら巻き付けることでトレッド部2のトレッド 央部2bを成形する。

 次いで、ゴムストリップ材10bがショルダ 部2aに対応する位置P4に到達すると、ゴムス トリップ材10bの巻き付け途中から、上記のよ うにスクリュー軸107,109及びギアポンプ104,105 所定速度で回転させてゴム合体部106に給送 れるゴム材料Q1,Q2が所定流量になるように 出機100を制御することで、押出機100からゴ ストリップ材10aを押し出し回転支持体120に 給し、右側から左側へ移動させながら巻き ける。ゴムストリップ材10aが左端まで行き くとタイヤ外周側に折り返され、続いて左 から右側へ移動しながら巻き付けられるこ でトレッド部2のショルダー部2aを成形する 形成されたショルダー部2aは、上記同様、ゴ ムストリップ材10aが交差する部分において、 折り返し前後のそれぞれのゴムストリップ材 10aの導電性ゴム領域12aが接触することで、ト レッド部2の下部にあるベルト層6からトレッ 表面へ除電するための導電路2cが形成され 。


 次いで、ゴムストリップ材10aがトレッド中 部2bに対応する位置P5に到達すると、ゴムス トリップ材10aの巻き付け途中から、上記のよ うに押出機100を制御することで、押出機100か らゴムストリップ材10bを押し出し回転支持体 120に供給し、右側へ移動させながら巻き付け ることでトレッド部2のトレッド中央部2bを成 形し、トレッド部2が完成する。

 以上のように、トレッド中央部2bを構成 るゴムストリップ材10bに比べショルダー部2a を構成するゴムストリップ材10aにおいて、ゴ ムストリップ材10の断面に占める導電性ゴム 域12の面積率が大きくなるように、タイヤ 方向で該面積率を変化させたゴムストリッ 材10a,10bを回転支持体120上に巻き付けること 、図5に示すような導電性ゴム材料と非導電 性ゴム材料からなり除電機能を付与したショ ルダー部2aと、両ショルダー部2aの間におい 非導電性ゴム材料からなるトレッド中央部2b を備えるトレッド部2を形成することができ 。

 また、本実施形態では、ゴムストリップ 10を回転支持体120上に巻き付けてトレッド 2を成形する際に、トレッド部2の中央部と対 応する回転支持体120の中央部から巻き付けを 開始し、タイヤ幅方向の一方側部に向かって 移動させ、一方端部まで行き着くとタイヤ外 周側に折り返され、続いて右端からタイヤ幅 方向の左端部に向かって移動しながら巻き付 けられ、他方端部まで行き着くとタイヤ外周 側に折り返され、続いて左端からタイヤ幅方 向の右端部に向かって移動しながら巻き付け 開始位置とほぼ等しい位置まで巻き付けると いった断面略S字状にゴムストリップ材10を巻 き付けているため、タイヤ幅方向両側のバラ ンスを向上させることができる。

 なお、上記した本実施形態では、ショル ー部2aを成形するゴムストリップ材10aとし 、ゴムストリップ材10aの断面に占める導電 ゴム領域12aの面積率が一定のゴムストリッ 材10aを用いたが、例えば、ショルダー部2aに おいてタイヤ幅方向の端部へ向かうほどゴム ストリップ材10aの断面に占める導電性ゴム領 域12aの面積率を小さくしてもよく、これによ り、導電性ゴムの使用量を減らすことができ 更なる低転がり抵抗化を図ることができる。

(変更例)
 次に、本発明の変更例について図面に基づ 説明する。図6は本変更例にかかる製造方法 により製造されたタイヤT2の断面図である。 6に示すように、本変更例と上記した第1実 形態の相違点はベルト層6とトレッド部2との 間に導電性ゴム材料からなるベースゴム部8 配されている点である。なお、上記した第1 施形態と共通する構成には同一符号を付し 説明を省略する。

 このようなベースゴム部8は、回転支持体 120の巻きつけ面120bに形成されたベルト部6上 、上記した押出機100から押し出されるゴム トリップ材10cを重ね巻き付けることで成形 る。

 具体的には、図3に示すように、非導電性 ゴム材料Q2をゴム合体部106に供給する本体ケ ス102のスクリュー軸107及びギアポンプ104を 止し、押出機100のゴム合体部106に給送され ゴム材料が所定流量になるように導電性ゴ 材料Q1が供給される他方の本体ケース103の クリュー軸109及びギアポンプ105を制御する とで、押出機100より図7に示すような導電性 ム領域12cのみからなるゴムストリップ材10c 連続して押出成形する。

 押出機100より押出成形されたゴムストリ プ材10cは、図7に示すように、タイヤ幅方向 の一方の側部(例えば、右側部)S1から巻き付 開始し、一方の端部(例えば、右端)に向かっ て移動しながら巻き付けられる。ゴムストリ ップ材10cが右端まで行き着くとタイヤ外周側 に折り返され、続いて右側から左側へ移動し ながら巻き付けられる。そして、ゴムストリ ップ材10cが左端まで行き着くとタイヤ外周側 に折り返され、続いて左側から右側へ移動し ながら巻き付けられることでベースゴム部8 成形する。

 なお、本変更例では、回転支持体120の巻 つけ面120b上に保持されたベルト層6にゴム トリップ材10cを螺旋状に巻き付けることで ースゴム部8を成形したが、例えば、回転支 体120の巻きつけ面120b上に保持されたベルト 層6にベースゴム部8のタイヤ幅方向長さに対 した所定長さに成形されたベースゴム部材8 aを巻き付けることでベースゴム部8をベルト 6上に成形してもよい。かかる場合において 、図9に示すようにベースゴム部材8aは、非導 電性ゴム材料で構成した基部8bにトレッド部2 のショルダー部2aと導通する導電性ゴム層8c 設けたものであってもよく、このようなベ スゴム部材8aを用いるとことにより、除電性 能と転がり抵抗を劣化させることなく、ベル ト層6とトレッド部2の間にベースゴム部8を介 在させることができる。

本実施形態にかかる製造方法により製 される空気入りタイヤの一例を示す断面図 ある。 本実施形態にかかる製造方法に用いら るゴムストリップ材の断面図である。 押出機により成形されるゴムストリッ 材を巻き付けてトレッド部を成形する方法 説明する図である。 ゴムストリップ材の巻き付け方法を説 する平面図である。 ゴムストリップ材を用いてトレッド部 成形する方法を示す断面図である。 変更例にかかる製造方法により製造さ る空気入りタイヤの一例を示す断面図であ 。 変更例にかかるベースゴム部及びトレ ド部を成形する方法を示す断面図である。 ベースゴム部の成形に用いられるゴム トリップ材の断面図である。 更なる変更例にかかるベースゴム部及 トレッド部の断面図である。 ゴムストリップ材の巻き付け方法を説 明する断面図である。

符号の説明

1…インナーライナーゴム部
2…トレッドゴム部
2a…ショルダー部
2b…トレッド中央部
2c…導電路
3…サイドウォールゴム部
4…リムストリップゴム部
5…カーカス層
6…ベルト層
7…ビード部
8…ベースゴム部
10、10a、10b、10c…ゴムストリップ材
12a、12c…第1領域(導電性ゴム材料)
14a、14b…第2領域(非導電性ゴム材料)
100…押出機
102、103…本体ケース
104、105…ヘッド部
106…ゴム合体部
107…スクリュー
108…成型用ダイス
108a…吐出口
109…スクリュー
110、111…ホッパー
114…カレンダーロール
116…ローラ
120…回転支持体
120a…回転軸
120b…巻きつめ面
130…制御装置
T1、T2…タイヤ
Q1…導電性ゴム材料
Q2…非導電性ゴム材料