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Title:
PROCESSES FOR PRODUCING SPAWN, BIO-ORGANIC FEED, AND BIO-ORGANIC FERTILIZER AND METHOD OF CIRCULATORY RECYCLING WITH THESE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/066352
Kind Code:
A1
Abstract:
Processes for producing spawn having value added, a bio-organic feed, and a bio-organic fertilizer; and a circulatory recycling method comprising a combination of these processes. Organic raw materials are classified/mixed so as to satisfy sugar, fat, protein, starch, and carbon contents. Aerobic microorganisms which mainly comprise nitrate-reducing bacteria, aureus bacteria, and Bacillus bacteria and inhabit the natural world are added to part of the mixture and activated. This step is adequately repeated to produce spawn. Addition of the spawn to a bio-organic feed or bio-organic fertilizer not only contributes to the growth of livestock or crops but can heighten the circulatory efficiency of a circulatory recycling method comprising a combination of these processes.

Inventors:
YAMASHITA KIMIHIKO (JP)
YASUTAKE AKIRA (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/001273
Publication Date:
May 28, 2009
Filing Date:
November 20, 2007
Export Citation:
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Assignee:
MORITA HIROYOSHI (JP)
YAMASHITA KIMIHIKO (JP)
YASUTAKE AKIRA (JP)
International Classes:
A23K1/16; A23K1/00; A23K1/10; C05F3/00
Foreign References:
JPH10174582A1998-06-30
JPH11196886A1999-07-27
JP2005289855A2005-10-20
JP2000109836A2000-04-18
JPH1192320A1999-04-06
JP2006110529A2006-04-27
JP2005333863A2005-12-08
JPH1081579A1998-03-31
Attorney, Agent or Firm:
YAMAGUCHI, Sakuo (2-5-1 Hacchobori Chuo-k, Tokyo 32, JP)
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Claims:
飼料或いは肥料への添加に用いる、好気性微生物群を含んだ種菌の製造方法であって、
(a)有機素材を糖分・脂肪分・蛋白分・澱粉・炭素分を満たすように混合し、
(b)前記混合物に、硝酸還元菌・オーレス菌・バジルス菌を少なくとも含む好気性微生物群を配合した後、活性化させ、
前記(a)、(b)の工程を適宜繰り返して、前記好気性微生物群を培養してなる、
種菌の製造方法。
有機生物飼料の製造方法であって、
有機素材を、穀類、野菜類、肉類、果実類、豆類、魚介類等の区分に基づいて分別する工程と、
前記有機素材を、デカンター処理、乾燥処理、破砕処理のうち少なくとも何れかの処理を含む飼料製造処理によって基本飼料を生成する工程と、
前記基本飼料に、請求項1に記載の方法によって製造される種菌を飼料重量比で0.0001%~0.001%の範囲内で添加する工程と、からなることを特徴とする、
有機生物飼料の製造方法。
有機生物肥料の製造方法であって、
家畜より排出された排泄物を、固形物と液体物とに個液分離する工程と、
前記固形物に前記種菌を添加し、水分30%~70%の割合で堆肥化処理する工程と、
前記液体物に請求項1に記載の方法によって製造される種菌を添加し、2ppm~10ppmの酸素溶存を確保しながら液肥化処理する工程と、からなることを特徴とする、
有機生物肥料の製造方法。
好気性微生物群を用いた循環型リサイクル方法であって、
有機素材と、請求項1に記載の方法によって製造される種菌とを用いて、請求項2に記載の有機生物飼料の製造方法を実施する工程と、
請求項2に記載の方法によって製造される有機生物飼料を与えた家畜から排出された排泄物と、請求項1に記載の方法によって製造される種菌とを用いて、請求項3に記載の有機生物肥料の製造方法を実施する工程と、からなり、
請求項1に記載の有機素材は、請求項3に記載の方法による有機生物肥料を与えた農作物を少なくとも含む廃棄農作物からなり、
請求項2に記載の有機素材は、請求項2に記載の方法による有機生物飼料を与えた家畜を少なくとも含む食品残渣、或いは請求項3に記載の方法による有機生物肥料を与えた農作物を少なくとも含む廃棄農作物からなることを特徴とする、
循環型リサイクル方法。
Description:
種菌、有機生物飼料、及び有機 物肥料の製造方法、並びにそれらを用いた 環型リサイクル方法

 本発明は、種菌、有機生物飼料、及び有 生物肥料の製造方法、並びにそれらの方法 用いた循環型リサイクル方法に関し、特に 特定の好気性微生物群を含む種菌、有機生 飼料、及び有機生物肥料の製造方法、並び それらの方法を用いた循環型リサイクル方 に関する。

 従来のリサイクル方法には、特許文献1に記 載のように一般家庭や事業者から排出される 食品残渣を原料として肥料又は飼料を製造し 、生産者は、該肥料又は飼料を用いて、農作 物、畜産物、或いは水産物などを生産し、当 該生産物を前記食品残渣の排出元に提供する ことによって、循環連鎖型のリサイクル方法 となす方法が知られている。

特開2005-333863号公報

 従来の食品残渣のリサイクル方法の実施に たり、以下のような問題点が存在している
(1)全体の循環サイクルにおいて、廃棄農作物 又は食品残渣から生成される肥料、飼料が過 剰に排出される傾向にあり、飼料、肥料に係 る販売競争が激しく、肥料又は飼料に付加価 値を加えることが望まれている。
(2)畜産糞尿などの処理は、いわゆる自然堆肥 での処理であるため、嫌気性菌による発酵処 理により悪臭を放ち、大きな社会問題となっ ている。
(3)農産物或いは食品残渣を用いた肥料或いは 飼料の製造にあたり、製造過程での水分処理 が上手くいかず、長期的な製造に未だ多くの 問題を抱えている。

 従って、本発明の目的は、飼料や肥料に 加価値を付与することのできる、飼料或い 肥料に添加する、種菌の製造方法、前記種 を用いた有機生物飼料或いは有機生物肥料 並びに、前記各種の方法を組み合わせた循 型リサイクル方法を提供することである。

 上記の課題を解決するためになされた本 の第1発明は、飼料或いは肥料への添加に用 いる、好気性微生物群を含んだ種菌の製造方 法であって、(a)有機素材を糖分・脂肪分・蛋 白分・澱粉・炭素分を満たすように混合し、 (b)前記混合物に、硝酸還元菌・オーレス菌・ バジルス菌を少なくとも含む好気性微生物群 を配合した後、活性化させ、前記(a)、(b)の工 程を適宜繰り返して、前記好気性微生物群を 培養してなる、好気性微生物群を含んだ種菌 の製造方法を提供するものである。

 また、本願の第2発明は、有機生物飼料の 製造方法であって、有機素材を、穀類、野菜 類、肉類、果実類、豆類、魚介類等の区分に 基づいて分別する工程と、前記有機素材を、 デカンター処理、乾燥処理、破砕処理のうち 少なくとも何れかの処理を含む飼料製造処理 によって基本飼料を生成する工程と、前記基 本飼料に、本願の第1発明に記載の方法によ て製造される種菌を飼料重量比で0.0001%~0.001% の範囲内で添加する工程と、からなることを 特徴とする、有機生物飼料の製造方法を提供 するものである。

 また、本願の第3発明は、有機生物肥料の 製造方法であって、家畜より排出された排泄 物を、固形物と液体物とに個液分離する工程 と、前記固形物に前記種菌を添加し、水分30% ~70%の割合で堆肥化処理する工程と、前記液 物に本願の第1発明に記載の方法によって製 される種菌を添加し、2ppm~10ppmの酸素溶存を 確保しながら液肥化処理する工程と、からな ることを特徴とする、有機生物肥料の製造方 法を提供するものである。

 また、本願の第4発明は、好気性微生物群 を用いた循環型リサイクル方法であって、有 機素材と、本願の第1発明に記載の方法によ て製造される種菌とを用いて、本願の第2発 に記載の有機生物飼料の製造方法を実施す 工程と、本願の第2発明に記載の方法によっ て製造される有機生物飼料を与えた家畜から 排出された排泄物と、本願の第1発明に記載 方法によって製造される種菌とを用いて、 願の第3発明に記載の有機生物肥料の製造方 を実施する工程と、からなり、本願の第1発 明に記載の有機素材は、本願の第3発明に記 の方法による有機生物肥料を与えた農作物 少なくとも含む廃棄農作物からなり、請求 2に記載の有機素材は、請求項2に記載の方法 による有機生物飼料を与えた家畜を少なくと も含む食品残渣、或いは請求項3に記載の方 による有機生物肥料を与えた農作物を少な とも含む廃棄農作物からなることを特徴と る、循環型リサイクル方法を提供するもの ある。

 本発明による有機生物飼料は、豚や牛な の家畜だけでなく、鯛やクエ、エビなどの 介類への養殖飼料とすることもできる。

 また、本発明による有機生物飼料を直接 肥化して有機生物肥料とすることもできる

 本発明によれば、以下の有利な効果のう 、少なくとも何れかの効果を得ることがで る。

 本願の第1発明によれば、培養する微生物 として、硝酸還元菌・オーレス菌・バジルス 菌を中心とした自然界に生息する好気性微生 物を含む天然好気性微生物群を用いるため、 動物・植物の免疫機能や農産物に対する硝酸 態窒素分の分解に優れる、有機生物飼料また は肥料を製造することのできる種菌を提供す ることができる。

 本願の第2発明に係る有機生物飼料によれば 、適切な栄養価に加え、種菌に含まれる休眠 状態の好気性微生物が、家畜の体内中の水分 によって活動を開始するため、家畜体内中の 活性化に寄与し、免疫機能が向上する。
 その結果、家畜の発育が向上し、食肉或い 乳などの味が向上する。
 また、前記好気性微生物群が家畜の体内に 在する悪臭の源となる菌を分解するため、 畜の排泄物の悪臭を低減することができる

 本願の第3発明に係る有機生物肥料によれば 、家畜から得られる糞尿等の排泄物悪臭の元 となる成分を、再添加した種菌に含む好気性 微生物が分解するため、排泄物の悪臭をより 低減することができる。
 また、本願発明による有機生物肥料を用い 農作物は、種菌に含まれる好気性微生物に り、土壌改良性・免疫性が向上し、農作物 生育によりよい効果を与えるため、より効 的に農作物を育てることができる。

 本願の第4発明に係る循環型リサイクル方法 によれば、引用する第1乃至第3発明の各方法 よって得られた生成物の全部或いは一部を 他の製造方法の原料として利用することに り、循環効率の高いリサイクル方法を得る とができる。
 また、本願の第2発明により、家畜の排泄物 悪臭を予め低減することができるため、有機 生物肥料の工場の立地条件が緩和され、食品 残渣が多く発生する都市部の近隣にも製造工 場を立地することが可能となり、食品残渣や 廃棄農作物の回収コストを低廉におさえるこ とができる。

 以下、図面を参照しながら本願発明の実 の形態について説明する。なお、本実施例 あくまで例示であって、本願発明の技術的 囲が制限されるものではない。

[種菌の製造方法の概要]
 初めに種菌の製造方法について説明する。
 図1は、本願発明に係る種菌の製造方法を示 す概略図である。
 本願発明に係る種菌の製造方法は、廃棄農 物を所定の配合成分を満たすように混合し 該混合物の一部に好気性微生物群を配合し 活性化させる工程を適宜繰り返して、該好 性微生物群が培養され種菌を製造するもの ある。

 まず、廃棄農作物から5要素穀物に好気性 微生物群を混合し、14日~25日ほど培養させる 第1世代でできた1次種菌に、更に5要素を混 する過程を繰り返して、適当な世代まで好 性微生物を順次培養したものを種菌とする

 ここで好気性微生物群とは、汚水浄化、有 系廃物(窒素・リン・油脂・石油・リグニン ・セルローズ等)の分解、空気の清浄化、悪 処理等の機能を有する処理剤に含まれる、 然の好気性微生物(硝酸還元菌・オーレス菌 バジルス菌を少なくとも含む、多種の好気 微生物)である。
 なお、前記好気性微生物群の活動に適する 件は、温度0度~70度、水分25%~70%条件下の範 内であって、特に外気温10度~40度の範囲内で あることが望ましい。

 ここで5要素穀物とは、米糠・大豆屑・キビ に代表される穀物を基に糖分・脂肪分・蛋白 分・澱粉・炭素分の5つの要素を、所定の割 で配合させたものである。
 なお、所定の割合とは、基本的に安価な米 を中心とするが、好気性微生物の増殖に必 な穀物、バーク・コケ類などを利用するこ も可能である、特に各材料における配合比 一つの材料比率が特出しないことが望まし 。

[有機生物飼料の製造方法の概要]
 次に、先の実施例1に示す方法によって得ら れた種菌を用いた有機生物飼料の製造方法に ついて説明する。

 図2は、本願発明に係る有機生物飼料の製造 方法を示す概略図である。
 本願発明に係る有機生物飼料の製造方法は 先の実施例1に記載の方法によって製造され た種菌と、廃棄農作物や食品残渣などからな る有機素材を用いるものである。

 初めに、廃棄農作物や食品残渣からなる 機素材を穀類、野菜類、肉類、果実類、豆 、魚介類等の区分に基づいて分別収集し保 する。

 次に、前記分別された各類毎の有機素材に 適な処理を施して、基本飼料を生成する。
 前記最適な処理には、デカンター処理、乾 処理、破砕処理等のうち少なくとも何れか 処理が含まれる。
 例えば、穀類・豆類・魚介類は、破砕処理 ることが望ましく、肉類・野菜類・果実類 、破砕・乾燥処理することが望ましい。

 最後に、前記生成された各基本飼料を、家 或いは魚介類の種類毎に適宜最適な割合で 合したものに、実施例1に記載の方法によっ て製造された種菌を、所定の割合で添加して 、有機生物飼料となす。
 例えば、牛・豚用の有機生物飼料には、穀 ・豆類・果樹類等で出来上がった物を与え ことが望ましく、魚介類用の有機生物飼料 は、肉類・豆類を中心とした物で、出来上 った物を与えることが望ましい。

[有機生物肥料の製造方法の概要]
 次に、先の実施例1に示す方法によって得ら れた種菌を用いた有機生物肥料の製造方法に ついて説明する。

 図3は、本願発明に係る有機生物肥料の製造 方法を示す概略図である。
 図3に示すように、本願発明に係る有機生物 肥料の製造方法は、先の実施例1に記載の方 によって製造された種菌と、家畜より排出 れた排泄物を用いるものである。

 初めに、家畜より排出された排泄物を、 知の個液分離機によって固形物と液体物と 分離する。

 前記個液分離器によって得られる固形物に 前記種菌を所定の割合で添加し、所定の条 下で堆肥化処理する。
 堆肥化処理の具体的な工程は、固形物に対 、種菌を飼料重量比で0.0001%~0.001%の割合で 加し、水分条件を水分30%~70%の割合、望まし は40%以下、温度条件を外気温0度~40度で14日~ 40日程度発酵させて行うことが望ましい。

 前記堆肥化処理と並行して、前記個液分離 によって得られる液体物に、前記種菌を所 の割合で添加し、所定の条件下で液肥化処 する。
 液肥化処理の具体的な工程は、液体物に対 、種菌を立方当り150g~500gの割合で添加し、 槽内の酸素溶存量が2ppm~10ppm以内、望ましく は4ppm~10ppmに収まるよう調整し、14日~30日以上 曝気処理することが望ましい。

 なお、本実施例では、前記第2実施例に示 す有機生物飼料のうち廃棄処分となった飼料 に対し、直接前記種菌を所定の割合で添加し 堆肥化処理することもできる。

 また、本実施例では、先の実施例1に記載 の方法によって製造された種菌と、家畜より 排出された排泄物を用いるものとしているが 、当該排泄物に好気性微生物群が十分に存在 する場合には、前記種菌の添加量を適宜減ら したり、或いは添加せずとも良い。

[循環型リサイクル方法の概要]
 図4は、本願発明に係る、好気性微生物群を 含む種菌を用いた有機素材の循環型リサイク ル方法を示す概略図である。

[種菌の製造]
 図4に示すように、本実施例では、実施例1 記載の種菌の製造方法の実施に際し、使用 る有機素材は、回収された廃棄農作物或い 食品残渣を用いることとする。

[有機生物飼料の製造、家畜等への提供]
 実施例2に記載の有機生物飼料の製造方法の 実施に際し、実施例1に記載の種菌と、回収 れた廃棄農作物或いは食品残渣を用いるも とする。

[有機生物肥料の製造、農作物への提供]
 実施例3に記載の有機生物肥料の製造方法の 実施に際し、実施例1に記載の種菌と、実施 2に記載の方法によって製造された有機生物 料を食べた家畜等の排泄物、或いは、実施 2に記載の方法によって製造された有機生物 飼料のうち、廃棄処分となった飼料を用いる ものとする。

[家畜、農作物の還元]
 前記実施例2及び3に記載の方法によって得 れる有機生物飼料及び有機生物肥料を用い 生育した家畜等や農作物は食用として社会 送られ、余剰分は廃棄農作物や食品残渣と る。
 前記廃棄農作物や食品残渣を有機素材とし 、再び実施例1に記載の種菌の製造方法又は 実施例2に記載の有機生物飼料の製造方法に いるものとする。
 上記の手順を循環させて実施することによ 、循環効率の高いリサイクル方法を提供す ことができる。

 なお、実施例2に記載の有機生物飼料を食 べて生育された家畜の排泄物は悪臭が低減さ れているため、実施例3の有機生物肥料を製 する工場を食品残渣或いは廃棄農作物が大 に発生する都市部近隣に建設することがで 、より少ない回収コストでもって循環型リ イクル方法を実施することができる。

本発明に係る種菌の製造方法の概略図 本発明に係る有機生物飼料の製造方法 概略図。 本発明に係る有機生物肥料の製造方法 概略図。 本発明に係る循環型リサイクル方法の 略図。