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Patent Searching and Data


Title:
RADIO TRANSMISSION DEVICE AND RADIO TRANSMISSION METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/093716
Kind Code:
A1
Abstract:
It is possible to provide a radio transmission device and a radio transmission method which can avoid degradation of a channel estimation accuracy using a reference signal formed by a ZC sequence even when the RS transmission band of a local cell is different from that of an adjacent cell. A mobile station decides a cyclic shift sequence corresponding to RB allocation information from an RS table which correlates different frequency bandwidths from a reference point of respective transmission bands to a spectrum start number of the cyclic shift sequence so as to satisfy a particular relationship based on the sequence length and transmits the decided cyclic shift sequence as RS to a base station. The base station uses the same RS table as the RS table of the mobile station and performs correlation calculation of the RS transmitted from the mobile station, thereby performing channel estimation.

Inventors:
OGAWA YOSHIHIKO
IMAMURA DAICHI
FUTAGI SADAKI
MATSUMOTO ATSUSHI
IWAI TAKASHI
Application Number:
PCT/JP2008/051382
Publication Date:
August 07, 2008
Filing Date:
January 30, 2008
Export Citation:
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Assignee:
MATSUSHITA ELECTRIC IND CO LTD (JP)
OGAWA YOSHIHIKO
IMAMURA DAICHI
FUTAGI SADAKI
MATSUMOTO ATSUSHI
IWAI TAKASHI
International Classes:
H04B1/707; H04B7/26; H04J1/00; H04J11/00; H04J13/00; H04J13/22
Domestic Patent References:
WO2007122828A12007-11-01
Foreign References:
JP2007336437A2007-12-27
JP2007022072A2007-02-01
Other References:
HUAWEI: "Sequence Allocation Method for E-UTRA Uplink Reference Signal", 3GPP TSG RAN WG1 MEETING #47BIS, vol. R1-070367, 10 January 2007 (2007-01-10), XP008110375, Retrieved from the Internet
PANASONIC, NTT DOCOMO: "Zadoff-Chu sequence allocation on RACH for complexity reduction", 3GPP TSG RAN WG1 MEETING #47BIS, vol. R1-070189, 10 January 2007 (2007-01-10), XP008110378, Retrieved from the Internet
PANASONIC, NTT DOCOMO: "Non-synchronized RACH preamble structure for high mobility UE", 3GPP TSG-RAN WG1 MEETING #47BIS, vol. R1-070188, 10 January 2007 (2007-01-10), XP008110379, Retrieved from the Internet
"Uplink Reference Signal Multiplexing Structures for E-UTRA", 3GPP TSG RAN WG1 MEETING #46 BIS, SEOUL, KOREA, OCT.9-13, 2006, 9 October 2006 (2006-10-09)
"Narrow band uplink reference signal sequences and allocation for E-UTRA", 3GPP TSG RAN WG1 MEETING #47, RIGA, LATVIA, NOV. 6-10, 2006, 6 November 2006 (2006-11-06)
Attorney, Agent or Firm:
WASHIDA, Kimihito (Shintoshicenter Bldg. 24-1, Tsurumaki1-chome, Tama-sh, Tokyo 34, JP)
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Claims:
 自装置から送信する参照信号の送信帯域と送信帯域幅とに基づいて、CAZAC系列の配列を決定する決定手段と、
 決定された配列のCAZAC系列を参照信号として送信する送信手段と、
 を具備する無線送信装置。
 前記決定手段は、自装置から送信する参照信号の送信帯域と、前記送信帯域において基準となる周波数に位置するCAZAC系列のスペクトラムとが予め対応付けられ、この対応関係に基づいて、CZAZC系列の配列を決定する請求項1に記載の無線送信装置。
 決定された配列のCAZAC系列を巡回シフトする巡回シフト手段を具備する請求項1に記載の無線送信装置。
 前記巡回シフト手段は、時間領域において設定されたシフト量に加え、参照信号の送信帯域に応じたシフト量を用いて巡回シフトする請求項3に記載の無線送信装置。
 自装置から送信する参照信号の送信帯域と送信帯域幅とに基づいて、CAZAC系列の配列を決定する決定工程と、
 決定された配列のCAZAC系列を参照信号として送信する送信工程と、
 を具備する無線送信方法。
 
Description:
無線送信装置及び無線送信方法

 本発明は、Zadoff-Chu系列(以下、ZC系列)な のCAZAC(Constant Amplitude and Zero Auto-correlation  Code)系列を参照信号(以下、RS:Reference Signal)に 用いる無線送信装置及び無線送信方法に関す る。

 3GPP LTE(3rd Generation Partnership Project Long Ter m Evolution)において、上り回線で用いられるRS としてZC系列が検討されている。このZC系列 CAZAC系列の1種であり、以下の式(1)で表され 。
 ここで、NはZC系列の系列長、rはZC系列番号( Sequence index)であり、Nとrは互いに素である。 なお、ZC系列がRSとして検討される理由とし 、周波数応答特性が均一であること、また 自己相関特性及び系列間(異なる系列番号の 列間)の相互相関特性が良好であることが挙 げられる。

 また、ZC系列は系列長Nが素数であれば、 互相関値が良好なN-1個の系列を生成できる このとき、系列間(例えば、異なるZC系列番 r=1とr=5)の相互相関は√Nで一定になる。な 、系列長Nが素数以外であれば系列間の相互 関の最大値は√N以上になる。

 さらに、ZC系列では、巡回シフト系列(以 、巡回シフト系列番号をmとする)も利用す ことができる。ここで、巡回シフト系列(Cycl ic shift sequence)とは、同一系列番号rにおいて 巡回シフト量(以下、単に「シフト量」とい )が異なるZC系列であり、時間軸上でシフト 分だけ巡回シフトさせることで生成可能で る。例えば、系列長N=12、シフト量δ=6におけ るZC系列(m=0)とその巡回シフト系列(m=1)を図1 示す。図では、ZC系列(m=0)がa(0)~a(11)の順で構 成されるのに対して、その巡回シフト系列(m= 1)はm=0のZC系列がδ(=6)シンボル分巡回シフト れ、a(6)~a(11)、a(0)~a(5)の順で構成される。

 次に、受信機におけるRSの処理について 明する。上記m=0とm=1の2つの系列が同一タイ ング、同一周波数で多重されたとき、受信 の相関器における相関結果は、m=0の系列とm =1の系列がそれぞれシフト量δだけずれたタ ミングで高い相関値(以下、「相関値ピーク という)が発生する(図2参照)。なお、シフト 量δは、遅延波の最大遅延時間より大きく設 するため、各巡回シフト系列の相関値ピー はシフト量δの範囲内のみに生じる。その め、所望の巡回シフト系列の相関値が存在 る区間(ウィンドウ部分)の相関値のみを抽出 することにより、図3に示すように、各巡回 フト系列の相関結果を分離して検出するこ が可能となる。したがって、巡回シフト系 は、各シフト量の相関値がそれぞれのウィ ドウ内に存在する条件下において直交系列 して利用できる。

 なお、各巡回シフト系列の相関演算は、 波数領域で処理されることが一般的であり 図2に示した相関器は、DFT(Discrete Fourier Tran sform)処理、ZC系列(m=0)での除算、IFFT(Inverse Fas t Fourier Transform)処理を行う。

 図4は、一般的な受信機の構成を示すブロ ック図である。この図において、DFT部11は、 信したRSにDFT処理を施し、DFT処理を施したRS をサブキャリアデマッピング部12に出力する

 サブキャリアデマッピング部12は、DFT部11 から出力されたRSのうち、送信帯域に対応し 部分を抽出し、抽出したRSを除算部13に出力 する。

 除算部13は、サブキャリアデマッピング 12から出力されたRSをZC系列(m=0)で除算し、除 算結果である相関値をIDFT部14に出力する。

 IDFT部14は、除算部13から出力された相関 にIDFT(Inverse Discrete Fourier Transform)処理を施 、IDFT処理を施した相関値をマスク処理部15 出力する。

 マスク処理部15は、IDFT部14から出力され 相関値のうち、所望の巡回シフト系列の相 値が存在する区間(ウィンドウ部分)の相関値 のみが抽出され、抽出された相関値をチャネ ル推定値としてDFT部16に出力する。

 DFT部16は、マスク処理部15から出力された 相関値にDFT処理を施し、DFT処理を施した信号 を出力する。

 なお、F(X)は、ZC系列(または、その巡回シ フト系列)をDFT処理することにより生じるX番 のシンボルを表す。あるいは、直接ZC系列 周波数領域で生成することにより生じるX番 のシンボルを表す。

 一方、上り回線で用いられるRSの中で、 ータの復調に用いられるチャンネル推定用 照信号(以下、DM-RS:Demodulation Reference Signal) 、データ送信帯域幅と同じ帯域で送信され ことが検討されている。つまり、データ送 帯域幅が狭帯域である場合には、DM-RSも狭帯 域で送信されることになる。例えば、データ 送信帯域幅が1RB(Resource block)であればDM-RSも1R Bとなり、データ送信帯域幅が2RBであればDM-RS も2RBとなる。ここで、RBは、周波数軸上にお る無線周波数割当単位であり、例えば、1つ あるいは複数の周波数キャリア(以下、サブ ャリア: subcarrier)から構成される。

 なお、1RBが12サブキャリアで構成される すると、1RBを利用するDM-RSでは系列長Nが12シ ンボル(Nが素数でない場合)又は11シンボル、1 3シンボル(Nが素数である場合)のZC系列を、2RB を利用するDM-RSでは系列長Nが24シンボル(Nが 数でない場合)又は23シンボル、29シンボル(N 素数である場合)のZC系列を使用する。ここ 、系列長Nが11シンボル及び23シンボルのZC系 列を用いる場合はそれぞれ巡回拡張(cyclic ext ension)を行って12シンボル分及び24シンボル分 DM-RSを生成する。また、系列長Nが13シンボ 及び29シンボルのZC系列を用いる場合はそれ れトランケーション(Truncation)を行って12シ ボル分及び24シンボル分のDM-RSを生成する。

 また、DM-RSはRS間のセル間干渉を低減する ために、セル間では異なるZC系列を割り当て ことが検討されている。このとき、狭帯域 送での利用可能な直交系列、あるいは相互 関の低い準直交(quasi-orthogonal)系列数の不足 課題として挙げられている。DM-RSの送信時 が同じであるとすると、狭帯域伝送時ではDM -RSの系列長(シンボル数)が減少する。そのた 、系列数(N-1)も減少し、同一ZC系列を利用す るセル間距離が小さくなる。その結果、DM-RS セル間干渉の影響が大きくなり、チャネル 定精度を著しく劣化させることになる。

 非特許文献1及び2において、狭帯域伝送に ける同一ZC系列を利用するセル間距離を長く する目的で、基地局間の時間同期あるいは送 信フレームタイミング同期が確立しているセ ル間(例えば、同一基地局に属するセル)では 同一系列番号rの異なる巡回シフト系列mを り当てることが提案されている(図5参照)。 えば、同一基地局に属するセル(図5に斜線で 示した3つのセル)では、同一系列番号rのZC系 を利用する。セル#1では巡回シフト系列m=1,4 を、セル#2では巡回シフト系列m=2,5を、セル#3 では巡回シフト系列m=3,6を利用する。その結 、系列番号rが同じZC系列を利用するセル間 距離を長くすることができる。また、同一 地局間のDM-RS間は準直交(異なる系列番号rの ZC系列間)ではなく直交(巡回シフト系列のZC系 列間)となるため、DM-RSの近隣セルからの干渉 を低減し、チャネル推定精度を向上させるこ とができる。
Motorola、R1-062610、“Uplink Reference Signal M ultiplexing Structures for E-UTRA”、 3GPP TSG RAN  WG1Meeting #46bis、Soul, Korea, Oct.9-13、2006 Panasonic、R1-063183、“Narrow band uplink refer ence signal sequences and allocation for E-UTRA”、3 GPP TSG RAN WG1Meeting #47、Riga,Latvia、November.6-10 、2006

 ところで、DM-RSはデータ送信帯域と同一 域で送信され、ユーザ間のデータ及びRSは周 波数多重(Localized FDM)される。また、データ 信帯域は各セルのスケジューラによって決 される。そのため、各セルでDM-RSの送信帯域 が異なる(図6参照)。なお、図6では、セル#1で はRB1とRB2(図6(a))を、セル#2ではRB2とRB3(図6(b)) 利用してDM-RS(帯域幅360kHz)を送信している。 この場合、セル#1及びセル#2の基地局ではそ ぞれ送信帯域が異なるDM-RSを合成して受信す ることになる(図6(c))。ここで、セル#1におい 合成されたDM-RSの遅延プロファイル(相関値) をセル#1のRS送信帯域で計算すると、セル#2の DM-RSの相関値ピークがあらかじめ時間領域で 定されたシフト量とは異なる位置に生じる( 図7参照)。

 これは、セル#2の移動局から到来したDM-RS に対する除算処理(除算部13)がZC系列(m=0)によ 除算処理とは異なるためである。例えば、 7に示すように、セル#2のDM-RSがセル#1で受信 された場合、このDM-RSの先頭のスペクトラム はZC系列(m=0)の7番目のスペクトラム値で除 される。その結果、セル#2のDM-RSの相関値ピ クがあらかじめ時間領域で設定されたシフ 量とは異なる位置に生じる。このとき、セ #2のDM-RSの遅延プロファイル(相関値)がセル# 1のウィンドウ内に生じた場合、セル#1とセル #2の遅延プロファイルを分離することができ 、セル#2のDM-RSがセル#1にとって干渉成分と るため、セル#1のDM-RSを用いたチャネル推定 精度を劣化させる。なお、以下において、セ ル#1とセル#2及び巡回シフト系列m=1とm=2を用 て説明するが、これに限定されるものでは い。

 図8に、受信帯域幅が24サブキャリア(360kHz )であり、周波数領域で12サブキャリア分(180kH z)異なる帯域で相関を計算する場合の相関結 を示す。ここでは、系列長N=24、系列番号r=1 3であるZC系列を利用し、シフト量δ=12と設定 た。また、図8では、セル#1において、巡回 フト系列の送信帯域と相関値を計算する帯 とが異なる場合の相関結果を点線で示し、 れらが一致している場合の相関結果を実線 示した。図8より、実線ではシフト量12の相 値ピークが正確に後半部分に生じるのに対 て、点線では相関値ピークが後半部分では く、前半部分に生じることが分かる。

 このように、従来、自セルのみを考慮し 巡回シフト系列を割り当て、生成している より具体的には、ZC系列及び巡回シフトZC系 列は、送信帯域幅(RB数)のみに基づいて割り てられている。したがって、相関演算で利 する自セルのZC系列の要素と、隣接セルのZC 列の要素とが、異なる帯域に割り当られる 合にはこれらのZC系列を異なる帯域に割り てられる場合と同じ関係に保つことができ いという課題がある。なお、この課題はDM-RS に限定されるものではないため、以降ではDM- RSに限定せずにCQI推定用参照信号であるSRS(Sou nding Reference Signal)、下り回線のRS、同期用パ イロット信号なども含めてRSとする。

 本発明の目的は、自セルと隣接セルとに けるRS送信帯域が異なる場合でも、CAZAC系列 からなる参照信号を用いたチャネル推定精度 の劣化を回避する無線送信装置及び無線送信 方法を提供することである。

 本発明の無線送信装置は、自装置から送 する参照信号の送信帯域と送信帯域幅とに づいて、CAZAC系列の配列を決定する決定手 と、決定された配列のCAZAC系列を参照信号と して送信する送信手段と、を具備する構成を 採る。

 本発明によれば、自セルと隣接セルとに けるRS送信帯域が異なる場合でも、CAZAC系列 からなる参照信号を用いたチャネル推定精度 の劣化を回避することができる。

ZC系列を巡回シフトする様子を示す図 受信ZC系列の相関結果を示す図 巡回シフト系列を検出及び分離する様 を示す図 一般的な受信機の構成を示すブロック ZC系列をセルに割り当てた様子を示す 隣接セルにおいて異なるRS送信帯域が いられる様子を示す図 隣接セルにおいて異なるRS送信帯域が いられた場合の相関値ピーク位置を示す図 送信帯域と相関値を計算する帯域とが 致及び不一致となる場合の相関結果を示す 本発明の実施の形態1に係る移動局の構 成を示すブロック図 本発明の実施の形態1に係る基地局の 成を示すブロック図 図9に示した配列生成部の動作説明に する図 相関値ピーク位置を示す図 送信帯域と相関値を計算する帯域とが 一致及び不一致となる場合の相関結果を示す 図 本発明の実施の形態1に係るRS生成部の その他の内部構成を示すブロック図 巡回拡張によるZC系列を用いるときの 列生成部の動作説明に供する図 トランケートによるZC系列を用いると の配列生成部の動作説明に供する図 本発明の実施の形態3に係る移動局の 成を示すブロック図 図17に示した第2巡回シフト部の動作説 明に供する図 図17に示した第2巡回シフト部の具体的 な動作説明に供する図 巡回シフト系列番号の割当テーブルを 示す図 図20に示した割当テーブルを用いる場 のRS生成部の内部構成を示すブロック図 RS送信帯域幅が3RBの場合の巡回シフト 列生成の様子を示す図 基準点を定義する様子を示す図 基準点を定義する様子を示す図 送信するZC系列の係数とサブキャリア の関係を示す図

 以下、本発明の実施の形態について、図 を参照して詳細に説明する。ただし、実施 形態において、同一機能を有する構成には 一符号を付し、重複する説明は省略する。 た、以下では、高い相関値の発生する領域( 1つまたは複数の高い相関値)を「相関値ピー 」と定義して説明する。

 (実施の形態1)
 本発明の実施の形態1に係る移動局100の構成 について、図9を用いて説明する。受信RF102部 は、アンテナ101を介して受信した信号にダウ ンコンバート、A/D変換等の受信処理を施し、 受信処理を施した信号を復調部103に出力する 。復調部103は、受信処理が施された信号に等 化処理、復調処理を施し、これらの処理を施 した信号を復号部104に出力する。復号部104は 、復調処理が施された信号に復号処理を施し 、データ信号及び制御情報を抽出する。また 、抽出された制御情報のうち、RB(Resource Block )割当情報がRS生成部108の配列生成部109に出力 される。

 符号化部105は、送信データを符号化し、 号化データを変調部106に出力する。変調部1 06は、符号化データを変調し、変調信号をRB 当部107に出力する。RB割当部107は、変調信号 をRBに割り当て、RBに割り当てた変調信号を 重化部113に出力する。

 RS生成部108は、配列生成部109、マッピン 部110、IFFT部111、巡回シフト部112を備えてお 、RSテーブルと復号部104から出力されたRB割 当情報とに基づいて、ZC系列からRS(Reference Si gnal)を生成し、生成したRSを多重化部113に出 する。以下、RS生成部113内の各部の構成につ いて説明する。

 配列生成部109は、RSテーブルを備え、復 部104から出力されたRB割当情報に対応する帯 域のZC系列をRSテーブルから抽出し、抽出し ZC系列をマッピング部110に出力する。ここで 、RSテーブルとは、システム帯域内で便宜的 定めた周波数を基準点としたとき、この基 点から周波数の高い方(又は、低い方)に順 にZC系列のスペクトラム番号を割り振り、系 列長以内の番号で繰り返しスペクトラムを配 列したものである。なお、RSテーブルの具体 は後述する。

 マッピング部110は、配列生成部109から出 されたZC系列を移動局100の送信帯域に対応 た帯域にマッピングし、マッピングしたZC系 列をIFFT部111に出力する。IFFT部111は、マッピ グ部110から出力されたZC系列にIFFT(Inverse Fas t Fourier Transform)処理を施し、IFFT処理を施し ZC系列を巡回シフト部112に出力する。

 巡回シフト部112は、IFFT部111から出力され たZC系列を所定のシフト量分巡回シフトし、 回シフトしたZC系列をRSとして多重化部113に 出力する。ここで、巡回シフト部112で行う巡 回シフトのシフト量はセル毎あるいは移動局 毎に個別に割り当てられた値であり、移動局 は基地局から通知される情報に基づいてシフ ト量を決定する。この時通知される情報の通 知形態としては、シフト量そのものが通知さ れてもよいし、その他のどのような通知形態 でもよい。同一基地局に属する複数のセルに 巡回シフト系列が割り当てられる場合には、 各セルに割り当てられるシフト量は、各々の セルに属する移動局が同一送信帯域で前記シ フト量に基づいて巡回シフト系列を送信した 場合に、基地局で相関結果を分離できる程度 の値に設定される。なお、巡回シフトはIFFT の前で行ってもよい。この場合は周波数領 で処理するため、巡回シフトはサブキャリ 毎の位相回転により実現される。

 多重化部113は、RB割当部107から出力され 送信データ(変調信号)と巡回シフト部112から 出力されたZC系列(参照信号)とを時間多重し 多重信号を送信RF部114に出力する。なお、多 重化部113における多重化方法は、時間多重に 限らず、周波数多重、符号多重、複素空間上 のIQ多重であってもよい。

 送信RF部114は、多重化部113から出力され 多重信号にD/A変換、アップコンバート、増 等の送信処理を施し、送信処理を施した信 をアンテナ101から無線送信する。

 本発明の実施の形態1に係る基地局150の構 成について、図10を用いて説明する。符号化 151は、送信データ及び制御信号を符号化し 符号化データを変調部152に出力する。変調 152は、符号化データを変調し、変調信号を 信RF部153に出力する。送信RF部153は、変調信 号にD/A変換、アップコンバート、増幅等の送 信処理を施し、送信処理を施した信号をアン テナ154から無線送信する。

 受信RF部155は、アンテナ154を介して受信 た信号にダウンコンバート、A/D変換等の受 処理を施し、受信処理を施した信号を分離 156に出力する。

 分離部156は、受信RF部155から出力された 号をRSと、データ信号及び制御信号とに分離 し、分離したRSをDFT部157に、データ信号及び 御信号をDFT部164にそれぞれ出力する。

 DFT部157は、分離部156から出力されたRSにDF T処理を施し、時間領域から周波数領域の信 に変換し、周波数領域に変換したRSを伝搬路 推定部158のデマッピング部159に出力する。

 伝搬路推定部158は、デマッピング部159、 算部160、IFFT部161、マスク処理部162、DFT部163 を備え、DFT部157から出力されたRSに基づいて 伝搬路を推定する。

 デマッピング部159は、DFT部157から出力さ た信号から各移動局の送信帯域に対応した 分が抽出され、抽出された各信号を除算部1 60に出力する。

 除算部160は、図9に示した移動局100の配列 生成部109が備えるRSテーブルと同一のRSテー ルを備え、デマッピング部159から出力され 信号をRSテーブルに対応するZC系列で除算し 除算結果をIFFT部161に出力する。IFFT部161は 除算部160から出力された信号にIFFT処理を施 、IFFT処理を施した信号をマスク処理部162に 出力する。

 マスク処理部162は、IFFT部161から出力され た信号にマスク処理を施すことにより、所望 の巡回シフト系列の相関値が存在する区間( ィンドウ部分)の相関値を抽出し、抽出した 関値をDFT部163に出力する。

 DFT部163は、マスク処理部162から出力され 相関値にDFT処理を施し、DFT処理を施した相 値を周波数領域等化部166に出力する。なお DFT部163から出力された信号は、伝搬路の周 数応答を表すものである。

 DFT部164は、分離部156から出力されたデー 信号及び制御信号にDFT処理を施し、時間領 から周波数領域の信号に変換し、周波数領 に変換したデータ信号及び制御信号をデマ ピング部165に出力する。

 デマッピング部165は、DFT部164から出力さ た信号から各移動局の送信帯域に対応した 分のデータ信号及び制御信号が抽出され、 出された各信号を周波数領域等化部166に出 する。

 周波数領域等化部166は、伝搬路推定部158 のDFT部163から出力された信号(伝搬路の周波 数応答)を用いて、デマッピング部165から出 されたデータ信号及び制御信号に等化処理 施し、等化処理を施した信号をIFFT部167に出 する。

 IFFT部167は、周波数領域等化部166から出力 されたデータ信号及び制御信号にIFFT処理を し、IFFT処理を施した信号を復調部168に出力 る。復調部168は、IFFT処理が施された信号に 復調処理を施し、復調処理を施した信号を復 号部169に出力する。復号部169は、復調処理が 施された信号に復号処理を施し、受信データ を抽出する。

 なお、除算部160では、RSテーブルに対応 るZC系列で除算し、マスク処理部162でマスク 処理を施すことにより、所望の巡回シフト系 列の相関値が存在する区間(ウィンドウ部分) 相関値を抽出するとしたが、これと等価な 信処理であれば別の方法でもよい。例えば 除算部160でRSテーブルに対応しない一般的 ZC系列で除算し、マスク処理部162でRSテーブ に対応したマスク処理を施すことにより、 望の巡回シフト系列の相関値が存在する区 (ウィンドウ部分)の相関値を抽出してもよ 。

 次に、上述した配列生成部109の動作につ て図11を用いて説明する。ここでは、セル#2 において、系列長N=24、系列番号r=1の巡回シ ト系列m=2であるZC系列を利用し、シフト量δ= 12とする。また、配列生成部109が備えるRSテ ブルは、図11に示すように、基準点からF(1)~F (24)のスペクトラム番号を割り振り、繰り返 配列したものとなっている。ここで、F(x)は ZC系列を周波数変換することにより得られ x番目のZC系列の周波数スペクトルを表す。 るいは、ZC系列を周波数領域で生成した場合 のx番目のシンボルを表す。

 配列生成部109は、例えば、図11に示すよ に、RB割当情報として基準点から12サブキャ ア分(180kHz)離れた帯域から送信帯域幅分(例 ば、RB2及びRB3)が指示された場合、このRB割 情報に対応するZC系列をRSテーブルから抽出 すると、F(13)~F(24),F(1)~F(12)の配列を抽出する このとき、配列の先頭、すなわち、基準点 最も近いスペクトル番号(以下、「スタート 号」という)は13となる。ちなみに、基準点 ら0kHz離れた帯域(例えば、RB1及びRB2)におけ スペクトラムはスタート番号が1である。

 なお、他セル(例えば、セル#1)においても 、基準点から180kHz離れた位置におけるスペク トラムのスタート番号は13であり、基準点か 0kHz離れた位置におけるスペクトラムのスタ ート番号は1である。また、参考までに、図11 には、従来方法により生成される配列は送信 するサブキャリア位置(RBの位置)にかかわら 、常にスタート番号が1から始まることを示 ている。

 このように、相関演算を行う帯域に対し 、自セルのZC系列の要素と、隣接セルのZC系 列の要素とを、送信される帯域にかかわらず 同じ関係を保つようにする(つまり、相対関 を維持する)ことで、図12に示すように、時 領域で設定したシフト量に応じた位置に相 値ピークを発生させることができる。同じ 係を保つ方法としては、RS送信帯域とZC系列 スペクトラムのスタート番号とを対応付け 、すなわち、各送信帯域の基準点から異な 周波数帯域幅とZC系列のスペクトラムのス ート番号とを系列長に応じた特定の関係を たすように対応付けることなどが挙げられ 。そして、この方法によって、巡回シフト 列の送信帯域と相関を計算する帯域が異な 場合でも、従来では設定したウィンドウと なるウィンドウ内に現れていた相関値ピー が、設定したウィンドウ内に現れるように る。よって、シフト量に対応したウィンド 以外への干渉を軽減することができ、チャ ル推定精度を改善することができる。また 系列番号にかかわらず、同一処理で相関値 ークの位置を一定にできる。

 ここで、帯域幅24サブキャリア(360kHz)で相 関を計算する場合において、周波数領域で12 ブキャリア(180kHz)異なる帯域で送信される 回シフト系列に対する相関結果を図13に示す 。なお、系列長N=24、系列番号r=13であるZC系 を利用し、シフト量δ=12と設定した。また、 巡回シフト系列の送信帯域と相関値を計算す る帯域が異なる場合を点線、これらが一致し ている場合を実線で示した。この図より、実 線でも点線でもシフト量δ=12の相関値ピーク 正確に後半部分に生じることがわかる。

 このように実施の形態1によれば、RS送信 域とZC系列のスペクトラムのスタート番号 を対応付けることにより、時間領域で設定 たシフト量に応じた位置に相関値ピークを 生させることができ、シフト量に対応した ィンドウ以外への干渉を軽減することがで 、チャネル推定精度を改善することができ 。

 なお、本実施の形態では、図11に示すRSテ ーブルを例に説明したが、本発明はこれに限 らず、特定の関係を満たし、送受信側双方で 共有しているRSテーブルであればよい。また 上記のRSテーブルを必ずしも備える必要は く、これと等価な処理が行えればRSテーブル を備えていなくてもよい。

 また、本実施の形態では、移動局100にお るRS生成部108を図9に示すものとして説明し が、図14A及び図14Bに示すような構成でもよ 。図14Aは周波数軸領域でZC系列を生成する 合の構成であり、図14Bは時間軸領域でZC系列 を生成する場合の構成である。なお、図14Aに 示す構成では、位相回転部において時間領域 の巡回シフトに対応するように、周波数領域 の各サブキャリアに対して位相回転が加えら れる。

 なお、本実施の形態では、1RBを12サブキ リア(180kHz)として説明したが、RBあたりのサ キャリア数、サブキャリア間隔、帯域幅は れに限定しない。

 また、本実施の形態では、参照信号とし DM-RSを例に説明したが、これに限定される のではなく、CAZAC系列を用いるその他の参照 信号でもよい。

 なお、配列生成部109で算出する送信帯域 応じたZC系列のスタート番号は、基地局側 算出し、スタート番号を通知する構成であ てもよい。

 (実施の形態2)
 実施の形態1では、ZC系列長が1RBのサブキャ ア数の倍数である場合について説明したが 本発明の実施の形態2では、ZC系列長が素数 ある場合について説明する。

 ただし、実施の形態2に係る移動局及び基 地局の構成は、実施の形態1の図9及び図10に した構成と同様であるので、図9及び図10を 用する。

 一般に、系列長が素数であるZC系列をRS送 信帯域のサブキャリア数に合わせるため、巡 回拡張(Cyclic extension)によるRS生成及びトラン ケーション(Truncation)によるRS生成が検討され いる。以下、それぞれのRSについて説明す 。

 ZC系列の巡回拡張によるRSは、一般に、RS 信帯域におけるサブキャリア数よりも小さ 、かつ、最も近い素数を系列長とするZC系 を利用し、このZC系列の一部をサブキャリア 数に合わせて繰り返す。例えば、RS送信帯域 24サブキャリアである場合、23系列長のZC系 が選択される。そして、このZC系列をサブ ャリア数に合わせるために、選択されたZC系 列の最初の1シンボルが末尾に付加される。

 次に、巡回拡張によるRS構成を用いると の配列生成部109の動作について図15を用いて 説明する。ここでは、セル#2において、系列 N=23、系列番号r=1の巡回シフト系列m=2である ZC系列を利用し、シフト量δ=12とする。また 配列生成部109が備えるRSテーブルは、図15に すように、基準点からF(1)~F(23)のスペクトラ ム番号を割り振り、繰り返し配列したものと なっている。

 配列生成部109は、例えば、図15に示すよ に、RB割当情報として基準点から12サブキャ ア(180kHz)離れた帯域から送信帯域幅分(例え 、RB2及びRB3)が指示された場合、このRB割当 報に対応するZC系列をRSテーブルから抽出す ると、F(13)~F(23),F(1)~F(13)の配列を抽出する。 た、基準点から24サブキャリア(360kHz)離れた 域から送信帯域幅分(例えば、RB3及びRB4)が 示された場合、このRB割当情報に対応するZC 列をRSテーブルから抽出すると、F(2)~F(23),F(1 )及びF(2)の配列を抽出する。

 次に、ZC系列のトランケーションによるRS 生成は、一般にRS送信帯域におけるサブキャ ア数よりも大きく、かつ、最も近い素数を 列長とするZC系列を利用し、このZC系列の一 部をサブキャリア数に合わせてトランケート する(切り詰める)。例えば、RS送信帯域が24サ ブキャリアである場合、29系列長のZC系列が 択される。そして、このZC系列がサブキャリ ア数に合わせて5シンボルだけ切り詰められ 。

 次に、トランケーションにより生成され RSを用いるときの配列生成部109の動作につ て図16を用いて説明する。ここでは、セル#2 おいて、系列長N=29、系列番号r=1の巡回シフ ト系列m=2であるZC系列を利用し、シフト量δ=1 2とする。また、配列生成部109が備えるRSテー ブルは、図16に示すように、基準点からF(1)~F( 29)のスペクトラム番号を割り振り、繰り返し 配列したものとなっている。

 配列生成部109は、例えば、図16に示すよ に、RB割当情報として基準点から12サブキャ ア(180kHz)離れた帯域から送信帯域幅分(例え 、RB2及びRB3)が指示された場合、このRB割当 報に対応するZC系列をRSテーブルから抽出す ると、F(13)~F(29),F(1)~F(7)の配列を抽出すること になる。また、基準点から24サブキャリア(360 kHz)離れた帯域から送信帯域幅分(例えば、RB3 びRB4)が指示された場合、このRB割当情報に 応するZC系列をRSテーブルから抽出すると、 F(25)~F(29),F(1)~F(19)の配列を抽出することにな 。

 なお、ZC系列の巡回拡張及びトランケー ョンは、周波数領域ではなく、時間領域で ってもよい。この場合、生成されるZC系列の スペクトラム数はサブキャリア数と同じであ るため、実施の形態1と同じ方法で、サブキ リアに対して、スペクトラム成分を一意に り当てる。

 このように実施の形態2によれば、ZC系列 が素数であり、ZC系列長とサブキャリア数 異なる場合でも、実施の形態1と同様、時間 域で設定したシフト量に応じた位置に相関 ピークを発生させることができ、シフト量 対応したウィンドウ以外への干渉を軽減す ことができ、チャネル推定精度を改善する とができる。

 なお、巡回拡張、トランケーションを用 ずに、素数のままRSを構成する場合は、配 生成部109は巡回拡張を行う場合と同一の構 をとる。RSのサブキャリア数が24の場合、系 長N=23のZC系列の巡回拡張と同様にRSの配列 成を行い、そのうち1シンボルをNull(信号な 、あるいはゼロ)に置き換え、マッピング部1 10に出力する。ここで、Nullにするシンボルは 、送信RBに該当するサブキャリアのうちいず のサブキャリアでもよいが、周波数の最も いあるいは最も高いサブキャリアにするこ がZC系列の直交性を維持できるため好まし 。

 (実施の形態3)
 本発明の実施の形態3に係る移動局200の構成 について、図17を用いて説明する。図17が図9 異なる点は、RS生成部108をRS生成部201に変更 した点である。

 RS生成部201は、第1巡回シフト部202、第2巡 回シフト部203、DFT部204、マッピング部205、IFF T部206を備えており、ZC系列からRSを生成し、 成したRSを多重化部113に出力する。以下、RS 生成部201内の各部の構成について説明する。

 第1巡回シフト部202は、ZC系列を所定のシ ト量(送信帯域にかかわらず、セル毎あるい は移動局毎に割り当てられるシフト量)分巡 シフトし、巡回シフトしたZC系列を第2巡回 フト部203に出力する。

 第2巡回シフト部203は、第1巡回シフト部20 2から出力されたZC系列を送信帯域に応じたシ フト量でさらに巡回シフトし、巡回シフトさ れたZC系列をDFT部204に出力する。このとき、 信帯域に応じたシフト量とは、系列長、系 番号、サブキャリア間隔及び、基準点(基準 サブキャリア)と送信を行う周波数帯域との 対値に対応し、これらと特定の関係を満た ように対応付けられる。

 なお、この送信帯域に応じたシフト量は 基地局より通知あるいは予め定められるこ で送受信側双方が共有しているものとする

 DFT部204は、第2巡回シフト部203から出力さ れたZC系列にDFT処理を施し、DFT処理を施したZ C系列をマッピング部205に出力する。マッピ グ部205は、DFT部204から出力されたZC系列を移 動局の送信帯域に対応した帯域にマッピング し、マッピングしたZC系列をIFFT部206に出力す る。IFFT部206は、マッピング部205から出力さ たZC系列にIFFT処理を施し、IFFT処理を施したZ C系列をRSとして多重化部113に出力する。

 本発明の実施の形態3に係る基地局の構成 は、実施の形態1の図10に示した構成と同様で あり、除算部160の機能が異なるのみなので、 除算部160について図10を援用して説明する。

 除算部160は、デマッピング部159から出力 れた信号をDFT処理されたZC系列で除算し、 算結果をIFFT部に出力する。なお、DFT処理さ たZC系列は、時間領域でZC系列(m=0)に第2巡回 シフト部203で送信帯域に応じて加えたシフト 量を加え、DFT処理を行ったものである。また 、ZC系列は基準点から0kHZ離れた帯域(例えば RB1とRB2)でも、基準点から12サブキャリア(180k Hz)離れた帯域(例えば、RB2とRB3)でもZC系列の ペクトラムのスタート番号を1とする。

 なお、除算部160では、ZC系列(m=0)に時間領 域で送信帯域に応じたシフト量を加えたZC系 (m=0)で除算処理するとしたが、これに等価 方法であれば別の方法でもよい。例えば、ZC 系列(m=0)に時間領域でZC系列(m=0)に所定のシフ ト量(送信帯域にかかわらず、セル毎あるい 移動局毎に割り当てられるシフト量)および 信帯域に応じたシフト量を加えたZC系列(m=0) で除算処理し、マスク処理部162で所望のウィ ンドウにマスク処理を施すことにより、所望 の巡回シフト系列の相関値が存在する区間( ィンドウ部分)の相関値を抽出してもよい。

 次に、上述した第2巡回シフト部203の動作 について図18を用いて説明する。ここでは、 ル#2において、系列長N=24、系列番号r=2の巡 シフト系列m=2であるZC系列を利用する。

 第2巡回シフト部203は、時間領域で設定した 第1巡回シフト部202のシフト量に加えて、図18 に示すように、巡回シフト系列の送信帯域に 応じて時間領域でシフト量を変更する。なお 、このシフト量は任意の帯域で相関値を計算 しても第1巡回シフト部202で設定した巡回シ ト量として検出されるように送信RS信号に追 加的にシフト量を与えるものであり、このシ フト量は系列長、系列番号、サブキャリア間 隔及び、基準点(基準サブキャリア)と送信を う周波数帯域との相対値によっても異なる 例えば、サブキャリア間隔が15kHzにおける 定の関係を満たすシフト量(補正シフト量)の 一例を表に示す。ここでは、系列長23のZC系 が基準点から12サブキャリア(1RB)異なる帯域 割当てられた場合の巡回シフト量のずれ、 よび巡回シフト量から求めた補正シフト量 示す。

 この巡回シフト量を式で表すと以下になる 1サブキャリア間隔(15kHz)の周波数オフセッ を加えると、式(2)のc shift で示すシンボル数分、ZC系列を巡回シフトさ ることに相当する。
    c Shift  = (N*s-1)/r・・・(2)

 ここで、N:系列長、r:系列番号(rはNと互いに 素)、sはc Shift が整数となるための最小の自然数である。よ って、Xサブキャリア分の異なる周波数帯域 割り当てられると、ZC系列a r (k)を式(3)のように巡回シフトさせた系列にな る。
    a r (k+X・c Shift  mod N)・・・(3)

 よって、Xサブキャリア分の異なる周波数帯 域に割り当てる場合、ZC系列に式(4)の巡回シ トを加えることで式(3)の巡回シフト量を打 消せるため、所望のタイミングに相関値ピ ク位置を現すことができる。
    -X・c Shift mod N・・・(4)

 例えば、系列番号r=1、第1巡回シフト量δ= 12(スタート番号が13となる)の系列が入力され たと想定する。このとき、上記式に従って第 2巡回シフト部203のシフト量を計算すると、 準点から0サブキャリア(0kHz)離れた帯域(例え ば、RB1とRB2)では巡回シフト量0、基準点から1 2サブキャリア(180kHz)離れた帯域(例えば、RB2 RB3)ではシフト量11となる。つまり、基準点 ら0kHz離れた帯域の送信では巡回シフトを行 ず(シフト量0)、スタート番号が13(T(13)と表 )の巡回シフト系列を出力する。一方、基準 から12サブキャリア(180kHz)離れた帯域での送 信では、巡回シフト量12を施して巡回シフト 列のスタート番号を3(T(3))とする。

 このとき、送信帯域に応じた上記テーブ を双方が記憶していてもよい。また、RB割 情報を上記式(2)~(4)に当てはめて移動局、基 局がそれぞれ計算して求めてもよい。

 なお、従来の方法では、送信する帯域、 えば、基準点から0サブキャリア(0kHz)及び12 ブキャリア(180kHz)離れた帯域のいずれにも かわらず、第1巡回シフト部202での巡回シフ 系列番号に応じたスタート番号13で送信す 。

 ここでは、セル#2について説明したが、 セル(例えばセル#1)でも同様に第1巡回シフト 部202での巡回シフト系列番号に、第2巡回シ ト部203での送信帯域に応じたシフト量を加 たスタート番号で送信する。

 具体的には、図19に示すように、基準点 ら0kHz離れた帯域でRSを送信する場合、従来 法と本実施の形態のスタート番号は同一で り、第1巡回シフト部202で設定されたシフト であるT(13)となる。

 また、基準点から12サブキャリア(180kHz)離 れた帯域でRSを送信する場合、従来方法のス ート番号は、基準点から0kHz離れた帯域での 送信と同様に、セル#2はT(13)となる。一方、 実施の形態でのスタート番号は、送信帯域 基準点からの相対位置に応じてシフト量を 更してT(3)となる。

 このように、従来方法のスタート番号で るT(13)に加えて、送信帯域の基準点からの 対位置に応じたシフト量が加えられる。な 、ここでは第2巡回シフト部203でのシフト量 して12を加えたが、これは系列長、系列番 、サブキャリア間隔、及び、基準点(基準サ キャリア)と送信を行う周波数帯域との相対 値によって異なるものである。

 なお、上記は巡回シフト系列間の相対関 を保つ方法の一例であり、この方法または 記の表1に限定せず、基準点と送信帯域の位 置関係に応じて、第2の巡回シフトを変更す ことで巡回シフト間の相対関係を維持でき 方法であれば別の方法でもよい。

 このように実施の形態3によれば、第1巡 シフト部の時間領域で設定したシフト量に えて、第2巡回シフト部の巡回シフト系列の 信帯域に応じてシフト量を変更することに り、第1巡回シフト部で設定したシフト量に 対応した位置に相関値を発生させることがで きる。したがって、第1巡回シフト部で設定 たシフト量に対応したウィンドウ以外への 渉を軽減することができ、チャネル推定精 を改善することができる。

 なお、本実施の形態では、時間領域で設 したシフト量に加えて、巡回シフト系列の 列長、系列番号、サブキャリア間隔、及び 基準点(基準サブキャリア)と送信を行う周 数帯域との相対値に応じて、時間領域でシ ト量を変更する場合について説明したが、 発明はこれに限らず、巡回シフト系列の系 長、系列番号、サブキャリア間隔、及び、 準点(基準サブキャリア)と送信を行う周波数 帯域との相対値に基づいて、同一基地局に属 する各セルに割り当てる巡回シフト系列番号 を決定するようにしてもよい。以下、具体的 に説明する。

 従来方法では、RSの系列長、系列番号、 ブキャリア間隔、及び、送信帯域(RB位置)に かわらず、各セルに割り当てる巡回シフト 列番号(つまり巡回シフト量)を同じにする 例えば、セル#1では巡回シフト系列番号#1、 ル#2では巡回シフト系列番号#2とする(図20A 照)。

 一方、本実施の形態では、RSの系列長、 列番号、サブキャリア間隔、及び、送信帯 (RB位置)によって、各セルに割り当てる巡回 フト系列番号を異ならせる。例えば、セル# 1において、RB1とRB2で送信する場合は巡回シ ト系列番号#1、RB2とRB3で送信する場合は巡回 シフト系列番号#2とする。また、セル#2にお て、RB1とRB2で送信する場合は巡回シフト系 番号#2、RB2とRB3で送信する場合は巡回シフト 系列番号#1とする(図20B参照)。

 なお、このとき、RS生成部201の構成は、 17に示した第1巡回シフト部202及び第2巡回シ ト部203を図21に示すように、巡回シフト部 してまとめて、シフト量の割当テーブルに 応してシフト量を割り当ててもよい。

 また、本実施の形態では、第2巡回シフト 部203を第1巡回シフト部202とDFT部204の間に設 る構成を例に説明したが、第1巡回シフト部2 02の前段、あるいは、IFFT部206の後段に設ける 構成であってもよい。

 また、上記実施の形態では、自セルと隣 セルとにおけるRS送信帯域が異なる場合の ち、送信帯域幅は同一の場合を中心に説明 たが、自セルと隣接セルでそれぞれ送信さ るRSの送信帯域幅が異なることによってRS送 帯域が異なる場合も考えられる。例えば、 セルではRB1とRB2の2RB分を自セル内のある移 局に割り当てるのに対し、隣接セルではRB1 RB2をそれぞれ隣接セル内の異なる2移動局に 割り当てる場合などが考えられる。このよう な場合にも、隣接セルの移動局から到来した RSに対する自セルでの除算処理では異なる系 長のZC系列を除算することになるため、隣 セルの移動局から到来したRSの相関値ピーク がウィンドウ内に生じることがあり、自セル と隣接セルの遅延プロファイルを分離するこ とができず、結果として干渉となる問題が発 生する。

 このような場合に対しても、RS送信帯域 ZC系列のスペクトラムのスタート番号とを対 応付ける。すなわち、各送信帯域の基準点か ら異なる周波数帯域幅とZC系列のスペクトラ のスタート番号とを系列長に応じた特定の 係を満たすように対応付けることにより干 を軽減することができる。換言すれば、RS 送信する際に、RSの送信帯域に応じて、送信 帯域及び送信帯域幅によって定まる所定のシ フト量分を周波数領域において位相シフトを 施す、もしくは時間領域で巡回シフトを施す ことにより、干渉を軽減することができる。

 また、上記各実施の形態では、巡回シフ 系列に限定するものではなく、全ての系列 適用してもよい。例えば、同一基地局に属 る複数のセルに異なるZC系列が割り当てら る場合でも、移動局、基地局は、送信帯域 応じて時間領域若しくは周波数領域で巡回 フトを行なった系列を用いて、それぞれ送 及び除算してもよい。このように送受信処 を統一することで、システム全体として同 規則に従うことになるため、送受信処理が 易になる。

 また、上記各実施の形態では、巡回シフ 系列番号#1、#2のみを利用したが、本発明は これに限定するものではなく、巡回シフト系 列が#1~#6など多数の場合であってもよい。

 また、上記各実施の形態では、RS送信帯 幅が2RBである場合について説明したが、本 明はこれに限るものではなく、2以上のRBを 用してもよい。この場合、図22に示すように 、各送信帯域で使用される巡回シフト系列の スタート番号はそれぞれ1,13,25,1,13,…となる ここでは系列長N=36とした。

 また、上記実施の形態1及び2では、図23Aに すように、基準点をシステム送信帯域の一 端のサブキャリアとしてもよいし、図23Bに すように、システム送信帯域の中心のサブ ャリアとしてもよい。ここで、図23Aにおい 、送信ZC系列の係数とサブキャリアの関係は 図24に示すようになる。つまり、f 0 を基準点とし、f a をサブキャリア番号とすると、そのサブキャ リアf a のZC系列係数C a はC a =C a mod(23)の関係となる(ただし、系列長r=23の場合 )。なお、C a =Ca mod(X)はC a をXで除算した余りである。配列生成部109で 、この関係を用いて割り当てられた送信RBの サブキャリア毎のZC系列係数を得ることがで る。なお、基準点は巡回シフト系列間の相 関係を保つ必要があるセル間で共通とする

 なお、上記の実施の形態は、巡回シフト 相対関係を維持する方法の一例であり、巡 シフトの相対関係を維持する方法であれば れらに限定するものではない。すなわち、 数のセル間で共通の基準点(周波数、サブキ ャリア)を用いて、干渉波成分の相関結果が め設定した巡回シフトの相関値が存在する 間(ウィンドウ部分)に含むことができる方法 なら何でもよい。

 また、上記各実施の形態では、移動局か 基地局に対してデータおよび参照信号を送 する例を挙げたが、基地局から移動局への 信の場合でも同様に適用できる。

 また、上記各実施の形態では、CAZAC系列 びその巡回シフト系列を参照信号として利 する場合について説明したが、これに限定 れるものではない。例えば、上り回線のチ ネル品質推定用参照信号、ランダムアクセ 用プリアンブル系列、下り回線の同期チャ ル用参照信号など、巡回シフトを用い、セ 間で異なる送信帯域で送信される場合に対 ても同様に適用可能である。また、GCL(General ized Chirp Like)系列、Frank系列、M系列及びゴー ルド系列などのPN系列、CAZAC-basedの系列をCycli c Extension/Truncationした系列、ZC系列をパンク ャリングした系列、Random CAZAC, OLZC, RAZACな の各種系列、その他のCAZAC系列(計算機によ 生成した系列を含む)にも適用が可能である 。また、参照信号はパイロット信号、リファ レンス信号、基準信号などと呼ばれることが ある。

 さらに、CAZAC系列を符号分割多重(CDM)ある いは符号分割多元接続(CDMA)の拡散符号として 用いる場合にも同様に適用可能であり、RB送 帯域が異なる場合の相関演算時に系列間の 対的な関係が崩れ、干渉波の相関値ピーク 希望波の相関値ピークの検出窓で検出され こことを回避することができる。

 また、上記各実施の形態では、上りリン を例に説明したが、下りリンクに適用して よい。また、本実施の形態は3GPP LTEのシス ムに限定するものでもない。

 また、説明で利用したRBあたりのサブキ リア数や帯域幅はあくまでも一例であり、 れらの値に限定されない。

 また、上記各実施の形態では、本発明を ードウェアで構成する場合を例にとって説 したが、本発明はソフトウェアで実現する とも可能である。

 また、上記各実施の形態の説明に用いた 機能ブロックは、典型的には集積回路であ LSIとして実現される。これらは個別に1チッ プ化されてもよいし、一部または全てを含む ように1チップ化されてもよい。ここでは、LS Iとしたが、集積度の違いにより、IC、システ ムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称される こともある。

 また、集積回路化の手法はLSIに限るもの はなく、専用回路または汎用プロセッサで 現してもよい。LSI製造後に、プログラムす ことが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array) 、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成 能なリコンフィギュラブル・プロセッサー 利用してもよい。

 さらには、半導体技術の進歩または派生 る別技術によりLSIに置き換わる集積回路化 技術が登場すれば、当然、その技術を用い 機能ブロックの集積化を行ってもよい。バ オ技術の適応等が可能性としてありえる。

 2007年1月31日出願の特願2007-022072の日本出 に含まれる明細書、図面及び要約書の開示 容は、すべて本願に援用される。

 本発明にかかる無線送信装置及び無線送信 法は、例えば、移動通信システムの移動局 に適用できる。