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Title:
RECEIVING DEVICE AND ADAPTIVE MODULATION METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/145252
Kind Code:
A1
Abstract:
Erroneous modulation of a communication signal caused by a signal incoming intermittently from a device different from a transmission device is reduced.  A mobile station (12) comprises an AGC part (24) which controls the received power of the communication signal transmitted from a base station through at least one of sub-channels by OFDMA, depending on the maximum received power of a signal received by one of the sub-channels with the communication signal; a received power difference detection part (30) which detects the received power difference between the maximum received power of the signal transmitted from the base station and that of the signal incoming from the device different from the base station; and a modulation system determination part (38) which determines, on the basis of the signal quality of the communication signal the received power of which is controlled by the AGC part (24) and the received power difference detected by the received power difference detection part (30), the modulation system of a new communication signal transmitted from the base station.  The mobile station (12) requests the base station for transmission of the new communication signal using the determined modulation system.

Inventors:
SAHARA TORU (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/059761
Publication Date:
December 03, 2009
Filing Date:
May 28, 2009
Export Citation:
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Assignee:
KYOCERA CORP (JP)
SAHARA TORU (JP)
International Classes:
H04L27/00; H04L1/00; H04W28/18; H04W72/04
Foreign References:
JP2007281780A2007-10-25
JP2005318533A2005-11-10
JP2002290246A2002-10-04
Attorney, Agent or Firm:
HARUKA PATENT & TRADEMARK ATTORNEYS (JP)
Patent business corporation far international patent firm (JP)
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Claims:
 直交周波数分割多元接続方式によるサブチャネルの少なくとも1つを介して送信装置から送信される通信信号の受信電力を、該通信信号とともに前記サブチャネルのいずれかで受信される信号の最大受信電力に応じて制御する受信電力制御手段と、
 前記受信電力制御手段により受信電力が制御された前記通信信号の信号品質に基づいて、前記送信装置から送信される新たな通信信号の変調方式を決定する変調方式決定手段と、
 を含み、前記変調方式決定手段により決定された変調方式を用いて前記新たな通信信号を送信するよう前記送信装置に要求する受信装置であって、
 前記送信装置から送信される信号の最大受信電力と、前記送信装置とは異なる装置から到来する信号の最大受信電力と、の受信電力差を検出する受信電力差検出手段をさらに含み、
 前記変調方式決定手段は、前記受信電力差検出手段により検出された受信電力差にさらに基づいて、前記新たな通信信号の変調方式を決定する、
 ことを特徴とする受信装置。
 請求項1に記載の受信装置において、
 前記送信装置とは異なる装置から到来する信号の最大受信電力が、前記送信装置から送信される信号の最大受信電力を超える周期を検出する周期検出手段をさらに含み、
 前記変調方式決定手段は、前記周期検出手段により検出された周期にさらに基づいて、前記新たな通信信号の変調方式を決定する、
 ことを特徴とする受信装置。
 請求項2に記載の受信装置において、
 前記変調方式決定手段は、前記周期検出手段により検出された周期に対応するタイミングで、前記受信電力差検出手段により検出された受信電力差に基づく前記新たな通信信号の変調方式を決定する、
 ことを特徴とする受信装置。
 請求項2に記載の受信装置において、
 前記周期検出手段は、前記送信装置に近接する近接送信装置から送信される制御信号の受信電力が、前記送信装置から送信される制御信号の受信電力を超える周期を検出し、
 前記受信電力差検出手段は、前記送信装置から送信される制御信号の受信電力と、前記近接送信装置から送信される制御信号の受信電力と、の受信電力差を検出する、
 ことを特徴とする受信装置。
 請求項1に記載の受信装置において、
 前記送信装置とは異なる装置から到来する信号の最大受信電力が、前記送信装置から送信される信号の最大受信電力を超える頻度を検出する頻度検出手段をさらに含み、
 前記変調方式決定手段は、前記頻度検出手段により検出された頻度にさらに基づいて、前記新たな通信信号の変調方式を決定する、
 ことを特徴とする受信装置。
 請求項5に記載の受信装置において、
 前記変調方式決定手段は、前記頻度検出手段により検出された頻度が所定値以上であるか否かに基づいて、前記新たな通信信号の変調方式を決定する、
 ことを特徴とする受信装置。
 請求項5に記載の受信装置において、
 前記頻度検出手段により検出された頻度で、前記送信装置とは異なる装置から到来する信号の最大受信電力が前記送信装置から送信される信号の最大受信電力を超えるという条件のもと、前記受信電力差に基づくことなく決定される変調方式が適用された場合の推定スループットと、前記受信電力差に基づいて決定される変調方式が適用された場合の推定スループットと、を比較する推定スループット比較手段をさらに含み、
 前記変調方式決定手段は、前記推定スループット比較手段による比較結果に基づいて、前記新たな通信信号の変調方式を決定する、
 ことを特徴とする受信装置。
 直交周波数分割多元接続方式によるサブチャネルの少なくとも1つを介して送信装置から送信される通信信号の受信電力を、該通信信号とともに前記サブチャネルのいずれかで受信される信号の最大受信電力に応じて制御するステップと、
 前記送信装置から送信される信号の最大受信電力と、前記送信装置とは異なる装置から到来する信号の最大受信電力と、の受信電力差を検出するステップと、
 受信電力が制御された前記通信信号の信号品質と、前記検出された受信電力差と、に基づいて、前記送信装置から送信される新たな通信信号の変調方式を決定するステップと、
 前記送信装置に前記決定された変調方式を用いて前記新たな通信信号を送信させるステップと、
 を含むことを特徴とする適応変調方法。
Description:
受信装置および適応変調方法

 本発明は、受信装置および適応変調方法 関し、特に、直交周波数分割多元接続方式 用いた無線通信技術に関する。

 近年の無線通信システムでは、刻々と変 する伝送路環境に応じて無線信号の変調方 を切り替える適応変調(Adaptive Modulation)方式 が採用されている。

 たとえば、OFDMA(Orthogonal Frequency Division M ultiple Access:直交周波数分割多元接続)方式を 用する次世代PHS(Next Generation Personal Handy-ph one System)では、移動局が、受信された通信信 号の信号品質を示すSINR(Signal to Interference an d Noise Ratio:信号対干渉および雑音比)に基づ て変調方式を決定し、決定された変調方式( MCS:Moduration and Coding Scheme)を含む変調方式要 求(MR:MCR Request)を基地局に送信するように規 されている(非特許文献1参照)。

 かかる無線通信システムでは、一般に、A GC(Automatic Gain Control:自動利得制御)によって 信電力が制御された後の信号品質に基づい 、送信装置から受信装置に送信される通信 号の変調方式が決定される。

“ARIB STD-T95「OFDMA/TDMA TDD Broadband Wireles s Access System (Next Generation PHS)ARIB STANDARD」1 .0版”、平成19年12月12日、社団法人電波産業

 上記次世代PHSのように適応変調方式に加 てOFDMA方式を採用する無線通信システムの 信装置では、サブチャネルごとにAGCを行う とができないため、通信信号とともに受信 域内のいずれかのサブチャネルで受信され 信号の最大受信電力に応じて、通信信号の 信電力が制御される。

 このため、送信装置から送信される信号 最大受信電力(たとえば制御信号の受信電力 )よりも強い電力を有する強入力信号が間欠 に受信装置に到来すると、その強入力信号 受信電力に引っ張られてダイナミックレン (受信回路に入力可能な受信電力の範囲)の下 限(雑音電力)が一時的に上昇し、ダイナミッ レンジの下限が上昇する前の変調方式が適 された通信信号を復調する際にエラーが発 する場合があった。

 本発明は、上記従来の課題に鑑みてなさ たものであり、適応変調方式およびOFDMA方 を採用する無線通信システムにおいて、送 装置とは異なる装置から間欠的に到来する 号に起因する通信信号の復調エラーを低減 ることができる受信装置および適応変調方 を提供することを目的とする。

 上記課題を解決するために、本発明に係 受信装置は、直交周波数分割多元接続方式 よるサブチャネルの少なくとも1つを介して 送信装置から送信される通信信号の受信電力 を、該通信信号とともに前記サブチャネルの いずれかで受信される信号の最大受信電力に 応じて制御する受信電力制御手段と、前記受 信電力制御手段により受信電力が制御された 前記通信信号の信号品質に基づいて、前記送 信装置から送信される新たな通信信号の変調 方式を決定する変調方式決定手段と、を含み 、前記変調方式決定手段により決定された変 調方式を用いて前記新たな通信信号を送信す るよう前記送信装置に要求する受信装置であ って、前記送信装置から送信される信号の最 大受信電力と、前記送信装置とは異なる装置 から到来する信号の最大受信電力と、の受信 電力差を検出する受信電力差検出手段をさら に含み、前記変調方式決定手段は、前記受信 電力差検出手段により検出された受信電力差 にさらに基づいて、前記新たな通信信号の変 調方式を決定することを特徴とする。

 本発明に係る受信装置は、受信電力が制 された通信信号の信号品質だけでなく、送 装置から送信される信号の最大受信電力と 信装置とは異なる装置から到来する信号の 大受信電力との受信電力差にさらに基づい 、送信装置から送信される新たな通信信号 変調方式を決定する。このため、本発明に れば、送信装置とは異なる装置から間欠的 到来する信号に起因する通信信号の復調エ ーを低減することができる。

 また、本発明の一態様では、前記送信装 とは異なる装置から到来する信号の最大受 電力が、前記送信装置から送信される信号 最大受信電力を超える周期を検出する周期 出手段をさらに含み、前記変調方式決定手 は、前記周期検出手段により検出された周 にさらに基づいて、前記新たな通信信号の 調方式を決定する。

 この態様によれば、送信装置とは異なる 置から周期的に到来する強入力信号に起因 る通信信号の復調エラーを低減することが きる。

 また、本発明の一態様では、前記変調方 決定手段は、前記周期検出手段により検出 れた周期に対応するタイミングで、前記受 電力差検出手段により検出された受信電力 に基づく前記新たな通信信号の変調方式を 定する。

 この態様によれば、送信装置とは異なる 置から周期的に到来する強入力信号の到来 期に対応するタイミングで通信信号の変調 式が変更されるので、スループットの低下 抑制しつつ、かかる強入力信号に起因する 信信号の復調エラーを低減することができ 。

 また、本発明の一態様では、前記周期検 手段は、前記送信装置に近接する近接送信 置から送信される制御信号の受信電力が、 記送信装置から送信される制御信号の受信 力を超える周期を検出し、前記受信電力差 出手段は、前記送信装置から送信される制 信号の受信電力と、前記近接送信装置から 信される制御信号の受信電力と、の受信電 差を検出する。

 この態様によれば、近接送信装置から周 的に送信される制御信号に起因する通信信 の復調エラーを好適に低減することができ 。

 また、本発明の一態様では、前記送信装 とは異なる装置から到来する信号の最大受 電力が、前記送信装置から送信される信号 最大受信電力を超える頻度を検出する頻度 出手段をさらに含み、前記変調方式決定手 は、前記頻度検出手段により検出された頻 にさらに基づいて、前記新たな通信信号の 調方式を決定する。

 この態様によれば、送信装置とは異なる 置から間欠的に到来する強入力信号に起因 る通信信号の復調エラーを低減することが きる。

 また、本発明の一態様では、前記変調方 決定手段は、前記頻度検出手段により検出 れた頻度が所定値以上であるか否かに基づ て、前記新たな通信信号の変調方式を決定 る。

 この態様によれば、送信装置とは異なる 置から一定以上の頻度で到来する強入力信 に起因する通信信号の復調エラーを好適に 減することができる。

 また、本発明の一態様では、前記頻度検 手段により検出された頻度で、前記送信装 とは異なる装置から到来する信号の最大受 電力が前記送信装置から送信される信号の 大受信電力を超えるという条件のもと、前 受信電力差に基づくことなく決定される変 方式が適用された場合の推定スループット 、前記受信電力差に基づいて決定される変 方式が適用された場合の推定スループット 、を比較する推定スループット比較手段を らに含み、前記変調方式決定手段は、前記 定スループット比較手段による比較結果に づいて、前記新たな通信信号の変調方式を 定する。

 この態様によれば、送信装置とは異なる 置から到来する強入力信号の到来頻度に基 いて、スループットが高くなるよう変調方 の変更要否を判定することができる。

 また、本発明に係る適応変調方法は、直 周波数分割多元接続方式によるサブチャネ の少なくとも1つを介して送信装置から送信 される通信信号の受信電力を、該通信信号と ともに前記サブチャネルのいずれかで受信さ れる信号の最大受信電力に応じて制御するス テップと、前記送信装置から送信される信号 の最大受信電力と、前記送信装置とは異なる 装置から到来する信号の最大受信電力と、の 受信電力差を検出するステップと、受信電力 が制御された前記通信信号の信号品質と、前 記検出された受信電力差と、に基づいて、前 記送信装置から送信される新たな通信信号の 変調方式を決定するステップと、前記送信装 置に前記決定された変調方式を用いて前記新 たな通信信号を送信させるステップと、を含 むことを特徴とする。

本発明の実施形態に係る移動通信シス ムの全体構成図である。 本発明の実施形態に係る移動局の機能 ロック図である。 変調方式別の所要SINR(所要SINRテーブル) の一例を示す図である。 近接基地局から送信される制御信号に 因するダイナミックレンジの変動を説明す 図である。 ダイナミックレンジの変動を見込んだ 調方式の決定方法を説明する図である。 本発明の実施形態に係る適応変調シー ンスの一例を示す図である。

 以下、本発明の一実施形態を図面に基づ て詳細に説明する。

 図1は、本発明の一実施形態に係る移動通 信システム10の全体構成図である。同図に示 ように、移動通信システム10は、複数の移 局12(ここでは移動局12-1~12-3のみを示す)と、 地局14(ここでは1つのみを示す)と、を含ん 構成されている。

 基地局14は、OFDMA方式およびTDMA/TDD(Time Div ision Multiple Access/Time Division Duplex:時分割多 接続/時分割双方向通信)方式を採用してお 、TDMAによるタイムスロットのいずれかとOFDM Aによるサブチャネルのいずれかとの組み合 せからなる無線チャネルの少なくとも1つを 用して各移動局12と通信を行う。

 移動通信システム10は、伝送路環境に応 て無線信号の変調方式を切り替える適応変 方式を採用する。本適応変調方式では、基 局14と通信する移動局12が、基地局14から送 される通信信号の受信信号品質(たとえばAGC より受信電力が制御された後のSINR)だけで く、基地局14から送信される信号の最大受信 電力(ここでは制御信号の受信電力とする)と 基地局14とは異なる装置から到来する信号 最大受信電力(ここでは基地局14に近接する の基地局から周期的に送信される制御信号 受信電力とする)と、の受信電力差にさらに づいて、基地局14から送信される新たな通 信号の変調方式を決定する。このため、移 局12は、通信中の基地局14とは異なる装置か 間欠的に到来する信号に起因する通信信号 復調エラーを低減することができる。

 以下では、上記処理を実現するために移 局12が備える構成について説明する。

 図2は、移動局12の機能ブロック図である 同図に示すように、移動局12は、アンテナ20 、無線通信部22、AGC部24、復調部26、復号部28 受信電力差検出部30、強入力信号特性検出 32、記憶部34、SINR演算部36、変調方式決定部3 8、物理フレーム形成部40、および変調部42を んで構成される。これらのうち、復号部28 受信電力差検出部30、強入力信号特性検出部 32、SINR演算部36、変調方式決定部38、物理フ ーム形成部40、および変調部42は、たとえばC PU(Central Processing Unit)またはDSP(Digital Signal P rocessor)で構成される。

 アンテナ20は、基地局14から送信される信 号(制御信号、通信信号など)を含む無線信号 受信し、受信された無線信号を無線通信部2 2に出力する。また、アンテナ20は、無線通信 部22から供給される無線信号を基地局14に対 て送信する。無線信号の受信と送信は、無 通信部22の指示に従って時分割で切り替えら れる。

 無線通信部22は、ローノイズアンプ、パ ーアンプ、局部発振器、ミキサ、およびフ ルタを含む。無線通信部22は、アンテナ20か 入力される無線信号をローノイズアンプで 幅し、中間周波数信号にダウンコンバート てから、AGC部24に出力する。また、無線通 部22は、変調部42から入力される変調信号を 線信号にアップコンバートし、パワーアン で送信出力レベルまで増幅してから、アン ナ20に供給する。

 AGC部24は、無線通信部22から入力される信 号の最大受信電力に応じて、その信号の受信 電力を制御する可変利得アンプである。具体 的には、AGC部24は、無線通信部22から入力さ る信号の最大受信電力がダイナミックレン の上限となるよう、受信帯域全域にわたり その信号の受信電力を増幅または減衰する

 移動通信システム10では、この受信帯域 OFDMAによる複数のサブチャネルが規定されて いるため、これらサブチャネルの少なくとも 1つを介して基地局14から送信される通信信号 の受信電力は、受信帯域内のいずれかのサブ チャネルで受信される信号の最大受信電力に 応じて制御される。

 復調部26は、A/D変換器、直並列変換器、FF T(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変換)演算 、および並直列変換器を含んで構成される 復調部26は、AGC部24から入力される受信電力 御後の信号に、GI(Guard Interval:ガードインタ ーバル)の除去、A/D変換、直並列変換、離散 ーリエ変換、並直列変換などを施し、連続 る複素シンボル列を取得する。こうして取 された複素シンボル列は、復号部28に出力さ れる。また、離散フーリエ変換により得られ る各サブキャリアの複素シンボルをサブチャ ネルごとに区分し、区分された各サブチャネ ルの複素シンボルを受信電力差検出部30およ SINR演算部36に供給される。

 復号部28は、復調部26から入力される複素 シンボル列からシンボルの変調方式に応じた 受信データを復号し、復号された受信データ を図示しない上位層に出力する。

 受信電力差検出部30は、復調部26から入力 される各サブチャネルの複素シンボルに基づ いて、基地局14から送信される制御信号の受 電力(基地局14から送信される信号の最大受 電力)と、基地局14に近接する他の基地局(以 下「近接基地局」という)から所定の間隔で 期的に送信される制御信号の受信電力(基地 14とは異なる装置から到来する信号の最大 信電力)と、の受信電力差を検出する。ここ は、基地局14から送信される制御信号の受 電力が近接基地局から送信される制御信号 受信電力を上回る場合に、受信電力差が正 なるものとする。検出された受信電力差は 記憶部34に記憶される。

 強入力信号特性検出部32は、受信電力差 出部30により検出される受信電力差に基づい て、近接基地局から所定の間隔で周期的に送 信される制御信号の受信電力が基地局14から 信される制御信号の受信電力を超える周期 すなわち受信電力差検出部30により検出さ る受信電力差が負になる周期を検出する。 出された周期は、記憶部34に記憶される。

 記憶部34は、たとえば半導体メモリ素子 構成され、受信電力差検出部30で検出された 受信電力差、強入力信号特性検出部32で検出 れた周期、図3に示す変調方式別の所要SINR( 要SINRテーブル)などを記憶する。なお、記 部34に記憶される受信電力差および周期は、 受信電力差検出部30および強入力信号特性検 部32で順次検出される情報にそれぞれ更新 れる。

 SINR演算部36は、復調部26から入力される サブチャネルの複素シンボルに基づいて、 ブチャネルの少なくとも1つを介して基地局1 4から送信される通信信号のSINR(信号品質の1 )を算出する。

 変調方式決定部38は、SINR演算部36により 出される通信信号のSINRと、記憶部34に記憶 れる受信電力差、周期、および所要SINRテー ルと、基づいて、基地局14から送信される たな通信信号の変調方式を決定する。

 ここで、変調方式決定部38による変調方 の決定方法を具体的に説明する。

 図4は、近接基地局から所定の間隔で周期 的に送信される制御信号(他セルCCH(Common Chann el)と表記)に起因するダイナミックレンジの 動を示す図であり、同図(a)は近接基地局の 御信号が到来する前のダイナミックレンジ 、同図(b)は近接基地局の制御信号が到来し 場合のダイナミックレンジを、それぞれ示 ている。

 図4(a)に示すように、基地局14から送信さ る制御信号(自セルCCHと表記)の受信電力よ も強い電力を有する制御信号が近接基地局 ら到来する前は、基地局14の制御信号(自セ CCH)の受信電力がダイナミックレンジの上限 なるよう、AGC部24によって受信電力制御が われる。ここでは、基地局14から送信される 通信信号(EXCH(Extra Channel)と表記)のSINRが64QAM 所要SINRよりも高いため(ただし256QAMの所要SIN Rよりは低いものとする)、変調方式決定部38 、基地局14に要求する新たな通信信号の変調 方式(MCS)を64QAMに決定する。

 ここで、図4(b)に示すように、基地局14か 送信される制御信号(自セルCCH)の受信電力 りも強い電力を有する制御信号が近接基地 から到来すると、近接基地局から到来した 御信号(他セルCCH)の受信電力がダイナミック レンジの上限となるよう、AGC部24によって受 電力制御が行われる。これにより、ダイナ ックレンジの下限が、図4(a)に示す下限に比 べて、両制御信号間の受信電力差α(他セルCCH の受信電力-自セルCCHの受信電力)だけ上昇す 。しかしながら、この場合には、基地局14 ら送信された通信信号(EXCH)のSINRが64QAMの所 SINR未満となるため、64QAMで変調された通信 号(EXCH)を復調する際にエラーが発生してし う。

 そこで、本実施形態では、図5に示すよう に、近接基地局から到来する制御信号(他セ CCH)によるダイナミックレンジの変動(下限の 上昇)を見込んで、ダイナミックレンジの下 に上記受信電力差αだけ雑音電力を上乗せし た上で、基地局14に要求する新たな通信信号 変調方式(MCS)を16QAMに決定するようにしてい る。

 すなわち、変調方式決定部38は、記憶部34 に記憶される受信電力差が周期的に負になる 場合に(近接基地局から周期的に送信される 御信号の受信電力が基地局14から送信される 制御信号の受信電力を超える場合に)、SINR演 部36により算出される通信信号(EXCH)のSINRに 憶部34に記憶される受信電力差(-α)を加えた 値を予測SINRとして算出し、この予測SINRで適 な可能な最良の変調方式を所要SINRテーブル から選出する。たとえば図5に示す場合では 通信信号(EXCH)の予測SINRが16QAMの所要SINRより いため(ただし64QAMの所要SINRよりは低いもの とする)、変調方式決定部38は、基地局14に要 する新たな通信信号の変調方式(MCS)を16QAMに 決定する。これにより、近接基地局から周期 的に送信される制御信号に起因する通信信号 の復調エラーを低減することができる。

 なお、変調方式決定部38は、記憶部34に記 憶される周期に基づいて、近接基地局から送 信される制御信号の受信電力が基地局14から 信される制御信号の受信電力を超えるタイ ングを推定し、推定したタイミングに応じ 図5を用いて説明した上記方法で変調方式の 決定を行ってもよい。すなわち、変調方式決 定部38は、近接基地局の制御信号が到来する イミングを推定し、ダイナミックレンジの 限の上昇を見込んだ予測SINRに基づく変調方 式が推定したタイミングに併せて適用される よう、変調方式の決定を行ってもよい。こう すれば、SINR演算部36で得られた実際のSINRよ 所要SINRの低い変調方式が適用される期間が 小化されるため、スループットの低下を抑 しつつ、近接基地局から周期的に送信され 制御信号に起因する通信信号の復調エラー 低減することができる。

 物理フレーム形成部40は、図示しない上 層から入力される送信データを、通信信号( とえばEXCH)に対応する物理フレームに格納 、その物理フレームを変調部42に出力する。 また、物理フレーム形成部40は、変調方式決 部38で決定された変調方式(MCS)を含む変調方 式要求(MR)を所定の上り通信信号(たとえばANCH (Anchor Channel))に対応する物理フレームのMRフ ールドに指定し、その物理フレームを変調 42に出力する。

 変調部42は、直並列変換器、IFFT(Inverse Fas t Fourier Transform:逆高速フーリエ変換)演算部 並直列変換器、およびD/A変換器を含んで構 される。変調部42は、物理フレーム形成部40 から入力される物理フレームに対して、変調 方式決定部38で決定された変調方式に応じた ンボルマッピング(振幅と位相の割り当て) 行い、複素シンボル列を得る。そして、変 部42は、得られた複素シンボル列の各キャリ ア成分に、直並列変換、逆離散フーリエ変換 、並直列変換、D/A変換などを施し、ベースバ ンドOFDM信号を取得する。こうして取得され ベースバンドOFDM信号は、GIが付加された後 、無線通信部22に出力される。

 ここで、移動局12と基地局14との間で実行 される適応変調シーケンスの一例を図6に基 いて説明する。ここでは、基地局14の制御信 号よりも強い電力を有する近接基地局の制御 信号が間欠的に移動局12に到来するものとす 。

 同図に示すように、基地局14が、制御信 および通信信号を移動局12に対して送信する と(S100)、移動局12は、その制御信号および通 信号とともに受信された無線信号の受信信 の電力を、その信号の最大受信電力(近接基 地局から到来した制御信号の受信電力)がダ ナミックレンジの上限となるよう制御する(S 102)。

 次に、移動局12は、受信電力制御後の受 信号に基づいて、基地局14の制御信号の受信 電力と近接基地局の制御信号の受信電力との 受信電力差を検出する(S104)。また、移動局12 、受信電力制御後の受信信号に基づいて、 信信号のSINRを算出し、このSINRにS104で検出 れた受信電力差(負の値)を加えた値を予測SI NRとして算出する(S106)。そして、移動局12は この予測SINRで適用可能な最良の変調方式を 要SINRテーブルから選出し、基地局14に通知 る変調方式(MCS)として決定する(S108)。こう て決定された変調方式は、変調方式要求(MR) 格納されて、基地局14に送信される(S110)。

 移動局12からの変調方式要求を受信した 地局14は、移動局12宛ての送信データが格納 れた物理フレームを、変調方式要求に指定 れた変調方式またはその変調方式よりも所 SINRの低い変調方式で変調し、変調された物 理フレームとその物理フレームの変調に用い た変調方式を示す変調方式識別子(MI:MCR Indica tor)を含む通信信号を移動局12に送信する(S112) 。

 以上説明した実施形態によれば、移動局1 2は、基地局14から送信される通信信号のSINR けでなく、基地局14から送信される制御信号 の受信電力と基地局14の近接基地局から周期 に送信される制御信号の受信電力との受信 力差にさらに基づいて、基地局14から送信 れる新たな通信信号の変調方式を決定する このため、近接基地局から周期的に送信さ る制御信号に起因する通信信号の復調エラ を低減することができる。

 なお、本発明は、上記実施形態に限定さ るものではない。

 たとえば、以上の説明では、基地局14か 送信される信号の最大受信電力は制御信号 受信電力であるという前提を設けたが、基 局14から送信される信号の最大受信電力は制 御信号以外の信号(たとえば通信信号)の受信 力であってもよい。

 また、上記実施形態では、基地局14から 信される信号の最大受信電力を超えるよう 強い電力を有する強入力信号として近接基 局から周期的に送信される制御信号を例示 たが、強入力信号は近接基地局以外の装置 ら周期的または非周期的に到来する他の信 であってもよい。

 この場合、強入力信号特性検出部32は、 地局14とは異なる装置から到来する信号の最 大受信電力が基地局14から送信される信号の 大受信電力を超える頻度を検出し、変調方 決定部38は、強入力信号特性検出部32により 検出された頻度にさらに基づいて、新たな通 信信号の変調方式を決定してもよい。

 たとえば、変調方式決定部38は、強入力 号特性検出部32により検出された頻度が所定 値以上であるか否かに基づいて、新たな通信 信号の変調方式を決定してもよい。こうすれ ば、基地局14とは異なる装置から一定以上の 度で到来する強入力信号に起因する通信信 の復調エラーを好適に低減することができ 。

 また、変調方式決定部38は、強入力信号 性検出部32により検出された頻度で引き続き 強入力信号が到来するという条件のもと、受 信電力差検出部30で検出された受信電力差に づくことなく決定される変調方式が適用さ た場合の推定スループットと、その受信電 差に基づいて決定される変調方式が適用さ た場合の推定スループットと、を比較し、 の比較結果に基づいて、スループットが高 なるよう変調方式の変更要否を判定しても い。

 また、本発明は、移動局だけでなく、適 変調方式およびOFDMA方式を採用する無線通 システムの受信装置に広く適用可能である