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Title:
REGISTER MARK DETECTION APPARATUS
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/110173
Kind Code:
A1
Abstract:
A register mark detection apparatus (10) is a register mark detection apparatus for detecting a transparent register mark (31) printed on a transparent web (30) that is being carried. The register mark detection apparatus (10) comprises a light source (40), a parallel light flux irradiation optical system (70) for converting a light flux from the light source (40) into a parallel light flux and irradiating the transparent web (30) with the parallel light flux, a light collection optical system (72) for collecting the light flux transmitted through the transparent web (30), a knife edge (52) for cutting off the light flux that travels straight through the transparent web (30) and letting only the light flux that is refracted by being transmitted through a transparent register mark (31) pass therethrough, which is disposed near a rear-side focal point of the light collection optical system (72), and a light receiving element (64) for receiving the light flux that has passed through the knife edge (52).

Inventors:
TAKEDA KAZUHIKO (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/000620
Publication Date:
September 11, 2009
Filing Date:
February 17, 2009
Export Citation:
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Assignee:
TAIYO ELECTRIC INDUSTRY CO LTD (JP)
TAKEDA KAZUHIKO (JP)
International Classes:
B41F33/14; B41F9/02; G01B11/00
Foreign References:
JP2007216398A2007-08-30
JP2007030173A2007-02-08
JP2007021743A2007-02-01
JPH05269976A1993-10-19
JPH09226097A1997-09-02
JP2007187459A2007-07-26
JPS6411835A1989-01-17
Attorney, Agent or Firm:
MORISHITA, SAKAKI (JP)
Sakaki Morishita (JP)
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Claims:
 搬送される透明ウェブ上に透明インキで印刷された透明見当マークを検出可能な見当マーク検出装置であって、
 光源と、
 前記光源からの光束を平行光束に変換して、前記透明ウェブに照射する照射手段と、
 前記透明ウェブを透過した光束を集光する集光手段と、
 前記集光手段の後側焦点近傍に配置され、前記透明ウェブを直進する光束を遮断し、前記透明見当マークを透過することにより屈折した光束を通過させるナイフエッジと、
 前記ナイフエッジを通過した光束を受光する受光手段と、
 を備えることを特徴とする見当マーク検出装置。
 前記ナイフエッジを移動させるナイフエッジ移動手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の見当マーク検出装置。
 可視インキで印刷された可視見当マークを検出する場合、前記ナイフエッジ移動手段は、前記透明ウェブを直進する光束を遮断しないように、前記集光手段の後側焦点から退避した位置に前記ナイフエッジを移動させることを特徴とする請求項2に記載の見当マーク検出装置。
 前記透明見当マークを構成する透明インキの種類ごとに、前記透明見当マークの検出に適合した前記ナイフエッジの位置を記憶するナイフエッジ位置記憶手段と、
 前記ナイフエッジ位置記憶手段から前記透明インキの種類に応じてナイフエッジ位置を選択し、選択したナイフエッジ位置となるように前記ナイフエッジ移動手段を制御する制御手段とをさらに備えることを特徴とする請求項2または3に記載の見当マーク検出装置。
 前記受光手段の前に設けられた、透過帯域の異なる複数の干渉フィルタと、
 前記透明見当マークを構成する透明インキの種類に応じて、前記複数の干渉フィルタの切替を行う干渉フィルタ切替手段とを備えることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の見当マーク検出装置。
 前記照射手段と前記透明ウェブとの間に配置された偏光子と、
 前記透明ウェブと前記受光手段との間に、前記偏光子とクロスニコル状態で配置された検光子とをさらに備えることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の見当マーク検出装置。
 前記透明見当マークの一方の端部が前記照射手段から照射された平行光束に入った第1時刻に発生した第1パルスと、他方の端部が前記照射手段から照射された平行光束から出た第2時刻に発生した第2パルスとに基づいて、第1時刻に立ち上がりまたは立ち下がり、第2時刻に立ち下がりまたは立ち上がる1つのパルスを生成する信号処理手段をさらに備えることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の見当マーク検出装置。
 前記光源は、ストロボ発光する光源であり、前記受光手段は、前記ナイフエッジを通過した光束の像を撮像する撮像素子であることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の見当マーク検出装置。
 前記撮像素子により撮像された像を表示する表示手段をさらに備えることを特徴とする請求項8に記載の見当マーク検出装置。
Description:
見当マーク検出装置

 本発明は、搬送される透明ウェブ上に透 インキで印刷された透明見当マークを検出 能な見当マーク検出装置に関する。

 輪転印刷機により透明ウェブに多色の絵 を印刷する場合、一般に1色ずつ重ねて1つ 絵柄を構成する。この場合、各色の重複に し往々にして印刷にずれが生じたり、色と の間に余白が生じたりすることがあるので 見当ずれが生じないように正しく整合を行 必要がある。この目的を達成するために、 動見当合せ装置という自動制御装置が用い れる。この自動見当合せ装置は、一般に、 明ウェブに各色ごとに印刷された見当マー を検出することにより見当ずれ量を算出し 見当ずれが修正されるように印刷機のコン ンセータローラを制御するものである。

 透明ウェブに印刷された見当マークの検 方法としては、ハロゲンランプやLED等の光 と受光素子とを備えた見当マーク検出装置 用いることにより、光学的に見当マークを 出する方法が知られている。

 ここで、見当マークには、可視インキで 刷されたものと、透明インキで印刷された のとがある。見当マークが可視インキで印 されたものである場合、透明ウェブに可視 を照射し、透明ウェブを透過した透過光の 量変化を測定することにより見当マークを 出できる。一方、見当マークが透明インキ 印刷されたものである場合、見当マークを 過した透過光と見当マークが印刷されてい い部分を透過した透過光とは光量が殆ど変 らないため、安定して見当マークを検出す ことが難しい。

 そこで、たとえば特許文献1には、微量の蛍 光増白剤を添加した透明インキを用いて印刷 した見当マークに紫外線を照射し、ルミネッ センスを発光させて検出する方法が開示され ている。また、特許文献2には、透明インキ 紫外線吸収物質を添加して印刷した見当マ クに紫外線を照射し、紫外線吸収による反 または透過光量の変化から見当マークを検 する方法が開示されている。

特開昭57-931543号公報

特開平1-283147号公報

 しかしながら、特許文献1、2のように透 インキに蛍光増白剤や紫外線吸収物質など 添加物を添加した場合、印刷物の外観に悪 響を与えるおそれがある。また、紫外線を 射する光源を用いる必要があるため、可視 の光源を用いた場合よりも装置のコストが 昇してしまう。

 本発明はこうした状況に鑑みてなされた のであり、その目的は、透明ウェブ上に印 された透明インキの見当マークを好適に検 できる見当マーク検出装置を提供すること ある。

 上記課題を解決するために、本発明のあ 態様の見当マーク検出装置は、搬送される 明ウェブ上に透明インキで印刷された透明 当マークを検出可能な見当マーク検出装置 あって、光源と、光源からの光束を平行光 に変換して、透明ウェブに照射する照射手 と、透明ウェブを透過した光束を集光する 光手段と、集光手段の後側焦点近傍に配置 れ、透明ウェブを直進する光束を遮断し、 明見当マークを透過することにより屈折し 光束を通過させるナイフエッジと、ナイフ ッジを通過した光束を受光する受光手段と 備える。

 この態様によると、照射手段により照射 れた平行光束が透明見当マークに照射され ときに受光手段に光束が入射されるので、 明見当マークを検出することができる。こ 見当マーク検出装置は、透明見当マークの 学的不均一による屈折を利用したものであ ので、透明インキに蛍光増白剤や紫外線吸 物質などの添加物を添加せずとも透明見当 ークを検出できる。従って、印刷物の外観 悪影響を与えるおそれがない。また、可視 の光源を用いることができるので、装置の ストを安価にできる。

 ナイフエッジを移動させるナイフエッジ 動手段をさらに備えてもよい。可視インキ 印刷された可視見当マークを検出する場合 ナイフエッジ移動手段は、透明ウェブを直 する光束を遮断しないように、集光手段の 側焦点から退避した位置にナイフエッジを 動させてもよい。

 この場合、ナイフエッジを集光手段の後 焦点から退避させることにより、可視イン で印刷された可視見当マークを検出するこ ができる。可視見当マーク検出用と透明見 マーク検出用の装置を共用できるので、装 構成が簡略化され、装置を安価に構成でき 。

 透明見当マークを構成する透明インキの 類ごとに、透明見当マークの検出に適合し ナイフエッジの位置を記憶するナイフエッ 位置記憶手段と、ナイフエッジ位置記憶手 から透明インキの種類に応じてナイフエッ 位置を選択し、選択したナイフエッジ位置 なるようにナイフエッジ移動手段を制御す 制御手段とをさらに備えてもよい。透明見 マークの検出に適合したナイフエッジの位 は、透明インキの種類によって異なるが、 のように構成することにより、透明インキ 種類が変わっても好適に透明見当マークを 出できる。

 受光手段の前に設けられた、透過帯域の なる複数の干渉フィルタと、透明見当マー を構成する透明インキの種類に応じて、複 の干渉フィルタの切替を行う干渉フィルタ 替手段とを備えてもよい。受光手段の前に 渉フィルタを配置することにより余分な波 の光がカットされ、好適に透明見当マーク 検出できるが、最適な干渉フィルタの透過 域は、透明見当マークを構成する透明イン の種類によって異なる。このように構成す ことにより、透明インキの種類に適合した 渉フィルタを用いることができる。

 照射手段と透明ウェブとの間に配置され 偏光子と、透明ウェブと受光手段との間に 偏光子とクロスニコル状態で配置された検 子とをさらに備えてもよい。この場合、余 な光束をカットすることができるので、好 に透明見当マークを検出することができる

 透明見当マークの一方の端部が照射手段 ら照射された平行光束に入った第1時刻に発 生した第1パルスと、他方の端部が照射手段 ら照射された平行光束から出た第2時刻に発 した第2パルスとに基づいて、第1時刻に立 上がりまたは立ち下がり、第2時刻に立ち下 りまたは立ち上がる1つのパルスを生成する 信号処理手段をさらに備えてもよい。

 上述のように構成された見当マーク検出 置を用いて透明見当マークを検出した場合 透明見当マークの一方の端部が平行光束に った第1時刻と、他方の端部が平行光束から 出た第2時刻において、急峻な2つのパルスが 力される。従って、このままの信号波形と あると、可視見当マークを検出した場合の 号と異なる信号波形となるため、見当合せ 置の初期見当合せにおいて見当状況の確認 難しくなる。そこで、このように1つのパル スを生成する信号処理手段を備えることによ り、透明見当マークを検出した場合も、可視 見当マークと同様な信号波形を出力できるの で、可視見当マークの見当合せと同様に扱う ことができ、初期見当合せにおける見当状況 の確認が容易となる。

 光源は、ストロボ発光する光源であり、 光手段は、ナイフエッジを通過した光束の を撮像する撮像素子であってもよい。また 撮像素子により撮像された像を表示する表 手段をさらに備えてもよい。この場合、透 見当マークの印刷状態を静止画像として可 化できるので、その可視画像をもとに透明 当マークの印刷状態を監視できる。

 なお、以上の構成要素の任意の組合せ、 発明の表現を方法、装置、システム、記録 体、コンピュータプログラムなどの間で変 したものもまた、本発明の態様として有効 ある。

 本発明によれば、透明ウェブ上に印刷さ た透明インキの見当マークを好適に検出で る。

本発明の実施の形態に係る見当マーク 出装置を用いた輪転印刷機を示す図である 本発明の実施の形態に係る見当マーク 出装置を説明するための図である。 図3(a)(b)は、制御部における信号処理を 説明するための図である。 スキャニングヘッドの構成を説明する めの図である。 図5(a)(b)は、スキャニングヘッドの検出 信号を示す図である。

符号の説明

 10 見当マーク検出装置、 12 印刷ユニッ ト、 18 ガイドローラ、 20 版胴、 22 圧胴 、 24 乾燥機、 26 スキャニングヘッド、 2 8 制御部、 30 透明ウェブ、 32 コンペンセ ータローラ、 34 レジスタモータ、 31、82  明見当マーク、 40 光源、 42、58 光ファ バ、 44 コリメータレンズ、 46 第1ミラー  48 第2ミラー、 50 集光レンズ、 52 ナイ フエッジ、 54 ナイフエッジ移動機構、 60  干渉フィルタ部、 62 干渉フィルタ切替機構 、 64 受光素子、 66 モニタ、 70 平行光束 照射光学系、 72 集光光学系、 74 受光光学 系、 80 可視見当マーク、 100 輪転印刷機

 以下、図面を参照しつつ本発明を実施す ための最良の形態について詳細に説明する

 図1は、本発明の実施の形態に係る見当マ ーク検出装置を用いた輪転印刷機100を示す図 である。図1に示す輪転印刷機100は、フィル 等の透明ウェブ30に対して4色刷りが可能な ラビア輪転印刷機である。

 図1に示すように、輪転印刷機100は、4つ 第1印刷ユニット12a、第2印刷ユニット12b、第 3印刷ユニット12c、第4印刷ユニット12dが直列 配置されている。なお、第1印刷ユニット12a 、第2印刷ユニット12b、第3印刷ユニット12c、 4印刷ユニット12dを総称する場合は、適宜「 印刷ユニット12」と呼ぶ。

 第1印刷ユニット12aの上流には、印刷され る透明ウェブ30を供給する巻出し部14が設置 れている。また、第4印刷ユニット12dの下流 は、印刷された透明ウェブ30を巻き取る巻 り部16が設置されている。各印刷ユニット12 は、複数のガイドローラ18が設けられてお 、透明ウェブ30の搬送路が形成されている。

 各印刷ユニット12には、透明ウェブ30を挟 む形で、その下側に塗工剤としてのインキを 転写する円筒状の版胴20が、上側に透明ウェ 30に圧力を加える円筒状の圧胴22が、それぞ れ円筒軸周りに回転自在に取り付けられてい る。また、各版胴20の下流には、透明ウェブ3 0の印刷面を乾燥させる乾燥機24が配置されて いる。

 第2印刷ユニット12b、第3印刷ユニット12c 第4印刷ユニット12dには、版胴20と乾燥機24と の間にスキャニングヘッド26がそれぞれ配置 れている。各スキャニングヘッド26には、 述する見当マーク検出装置が2つ、透明ウェ 30の搬送方向に所定の基準間隔Dstで並んで けられている。

 たとえば、第2印刷ユニット12bのスキャニ ングヘッド26における一方の見当マーク検出 置は、自身よりも上流の第1印刷ユニット12a で印刷された見当マーク(第1見当マークと呼 )を検出し、他方の見当マーク検出装置は、 自身の版胴20で印刷された見当マーク(第2見 マークと呼ぶ)を検出する。スキャニングヘ ド26は、制御部28に電気的に接続されており 、制御部28により、第1見当マークと第2見当 ークとの見当ずれ量が演算される。本実施 形態では、透明ウェブ30の搬送方向の見当ず れである縦方向見当ずれを検出することがで きる。

 第1印刷ユニット12aと第2印刷ユニット12b 間、第2印刷ユニット12bと第3印刷ユニット12c の間、第3印刷ユニット12cと第4印刷ユニット1 2dの間には、それぞれ透明ウェブ30の供給位 を調整するコンペンセータローラ32が配置さ れている。このコンペンセータローラ32は、 ジスタモータ34により駆動される。各レジ タモータ34は、制御部28に電気的に接続され おり、制御部28からの指示により、縦方向 当ずれが無くなるようにコンペンセータロ ラ32を上下に移動させる。これにより、縦方 向の印刷ずれを修正することができる。

 また、輪転印刷機100では、制御部28にモ タ66が接続されている。モニタ66は、スキャ ングヘッド26により検出された信号を表示 る。ユーザは、モニタ66を監視することによ り、見当ずれの状況を視認することができる 。

 図2は、本発明の実施の形態に係る見当マ ーク検出装置10を説明するための図である。 当マーク検出装置10は、透明インキで印刷 れた透明見当マークと、可視インキで印刷 れた可視見当マークのいずれも検出可能な 当マーク検出装置である。

 図2に示すように、見当マーク検出装置10 、光源40と、平行光束照射光学系70と、集光 光学系72と、ナイフエッジ52と、受光光学系74 とを備える。

 光源40は、可視光を出力する光源である 光源40は、点光源を出力する機能を有する。 光源40としては、たとえば、ハロゲンランプ 、LED、キセノンランプなどを用いることが きる。光源40から出力された光は、光ファ バ42を介して平行光束照射光学系70に入射さ る。光ファイバ42としては、たとえば、石 、多成分ガラス、アクリルなどで形成され ものを用いることができる。また、その材 選択の際には、光ファイバを通過する際に 束に光学的不均一が極力発生しにくいもの 選択することが望ましい。

 平行光束照射光学系70は、コリメータレ ズ44と、第1ミラー46とを備える。コリメータ レンズ44は、光源40からの光束を平行光束に 換する。平行光束は、第1ミラー46によって 射され、搬送される透明ウェブ30に垂直に照 射される。透明ウェブ30を透過した光束は、 光光学系72に入射される。図2では、平行光 が、透明ウェブ30上に印刷された透明見当 ーク31を透過する様子を示している。

 集光光学系72は、第2ミラー48と、集光レ ズ50とを備える。透明ウェブ30を透過した光 は、第2ミラー48により反射され、集光レン 50により集光される。集光レンズ50により集 光された光束は、集光レンズ50の後側焦点Fに 収束される。

 本実施の形態のように、第1ミラー46と第2 ミラー48を用いて光学系を構成することによ 、装置を小型に構成することができる。も ろん、コリメータレンズ44からの平行光束 直接透明ウェブ30に垂直に照射し、透明ウェ ブ30を透過した光束を直接集光レンズ50で集 するよう光学系を構成してもよい。この場 、部品点数が少なくなるので、装置を安価 構成できる。

 集光レンズ50の後側焦点Fの近傍には、ナ フエッジ52が配置される。ナイフエッジ52に は、ナイフエッジ52の位置を移動させるナイ エッジ移動機構54が設けられている。ナイ エッジ移動機構54は、制御部28に電気的に接 されており、制御部28からの指示により、 イフエッジ52の位置を調整できる。

 制御部28は、輪転印刷機100の各印刷ユニ ト12において印刷されるインキの色を記憶し ており、各見当マーク検出装置10が透明見当 ーク31を検出すべきか、可視見当マークを 当すべきかを予め認識している。制御部28は 、見当マーク検出装置10の動作モードを、透 見当マーク31を検出する透明見当マーク検 モードと、可視見当マークを検出する可視 当マーク検出モードとに切り替えることが きる。

 透明見当マーク検出モードの場合、ナイ エッジ52は、透明ウェブ30を直進する光束を 遮断し、透明見当マーク31の光学的不均一に り屈折した光束のみが通過するようにその 置が調整される。これにより、透明ウェブ3 0の透明見当マーク31が印刷されていない部分 を透過した光束は、ナイフエッジ52により遮 されるが、透明見当マーク31を通過したこ により屈折した光束は、ナイフエッジ52を通 過する。従って、ナイフエッジ52を通過した 束の光量を測定することにより、透明見当 ーク31を検出することができる。

 一方、可視見当マーク検出モードの場合 ナイフエッジ52は、透明ウェブ30を直進する 光束を遮断しないように、後側焦点Fから離 した位置に調整される。これにより、透明 ェブ30の可視見当マークが印刷されていない 部分を透過した光束は、ナイフエッジ52を通 するが、可視見当マークに照射された平行 束は、可視見当マークによって遮断される 若しくは減衰されるので、ナイフエッジ52 通過する光束の光量は小さくなる。従って ナイフエッジ52を通過した光束の光量を測定 することにより、可視見当マークを検出する ことができる。

 制御部28は、透明見当マーク31を構成する 透明インキの種類ごとに、透明見当マーク31 検出に適合したナイフエッジ52の位置を記 するナイフエッジ位置記憶部を有している さらに、制御部28は、ナイフエッジ位置記憶 部から透明インキの種類に応じてナイフエッ ジ位置を選択し、選択したナイフエッジ位置 となるようにナイフエッジ移動機構54を制御 るナイフエッジ位置制御部を有している。 イフエッジ移動機構54は、ナイフエッジ52の 位置を検出するためのロータリーエンコーダ (図示せず)と、ナイフエッジ52を移動するた のモータ(図示せず)とを備え、制御部28は、 ータリーエンコーダとモータの情報に基づ てナイフエッジ位置を制御する。また、同 に、エンコーダ機能とモータ機能を内蔵し サーボモータなどを用いることもできる。 明見当マーク31の検出に適合したナイフエ ジ52の位置は、透明見当マーク31を構成する 明インキの種類によって異なるが、上述の うなナイフエッジ位置記憶部とナイフエッ 位置制御部を制御部28に設けることにより 透明インキの種類が変わっても好適に透明 当マーク31を検出できる。

 ナイフエッジ52を通過した光束は、受光 学系74に入射される。受光光学系74は、レン 56と、光ファイバ58と、干渉フィルタ部60と 受光素子64とを備える。ナイフエッジ52を通 過した光束は、レンズ56により集光されて光 ァイバ58の一方の端部に入射される。光フ イバ58の他方の端部から出射された光束は、 干渉フィルタ部60を通って、受光素子64によ 受光され、光電変換される。受光素子64は、 たとえばフォトダイオード、フォトマルチプ ライヤ、光電管などであってよい。

 干渉フィルタ部60には、透過帯域の異な 複数の干渉フィルタが並べられている。本 施の形態では、R・G・Bの3つの透過帯域の干 フィルタが一列に並べられている。干渉フ ルタ部60には、干渉フィルタ切替機構62が設 けられており、制御部28からの指示により干 フィルタ部60を移動させて、光束が透過す 干渉フィルタを切り替えることができるよ になっている。このように、干渉フィルタ 切替可能としたことにより、透明見当マー 検出モードにおいて、たとえば検出した光 の光量やスペクトルを観察しながら、透明 当マーク31を構成する透明インキの種類に応 じて最適な干渉フィルタを選択することがで きる。また、可視見当マーク検出モードにお いても、検出した光束の光量やスペクトルを 観察しながら、最適な干渉フィルタを選択す ることができる。

 受光素子64で光電変換された電気信号は 制御部28に送られ、後述する信号処理が施さ れる。制御部28で信号処理が施された電気信 は、モニタ66に表示される。

 以上のように、本実施の形態に係る見当 ーク検出装置10によれば、透明見当マーク 出モードにおいて、平行光束照射光学系70に より照射された平行光束が透明見当マーク31 照射されたときのみ受光素子64に光束が入 されるので、透明見当マーク31を検出するこ とができる。

 本実施の形態に係る見当マーク検出装置1 0は、透明見当マーク31の光学的不均一による 屈折を利用したものであるので、透明インキ に蛍光増白剤や紫外線吸収物質などの添加物 を添加せずとも透明見当マーク31を検出でき 。従って、印刷物の外観に悪影響を与える それがなく、透明インキのコストも安価に きる。また、可視光の光源40を用いること できるので、紫外線の光源を用いる必要が く、装置のコストを安価にできる。

 また、本実施の形態に係る見当マーク検 装置10では、透明ウェブ30に平行光束を照射 しているので、高速で搬送することにより透 明ウェブ30が振動した場合であっても、安定 て見当マークを検出できる。

 図3(a)(b)は、制御部28における信号処理を 明するための図である。図3(a)は、受光素子 64により光電変換された直後の、信号処理を す前の電気信号の様子を示している。

 本実施の形態に係る見当マーク検出装置1 0を用いて、搬送される透明ウェブ30に印刷さ れた透明見当マーク31を検出する場合、受光 子64からは、図3(a)に示すように、透明見当 ーク31の一方の端部が平行光束に入った時 t1と、他方の端部が平行光束から出た時刻t2 おいて、急峻な2つのパルスA、Bが出力され 。一方、透明ウェブ30に印刷された可視見 マークを検出する場合、受光素子64からは、 可視見当マークの一方の端部が平行光束に入 った時刻に電圧が立ち下がり、他方の端部が 平行光束から出た時刻に電圧が立ち上がる1 のパルスが出力される。

 このように、受光素子64から出力された 号をそのまま若しくは単に増幅等を施した けでモニタ66に出力すると、可視見当マーク を検出した場合の信号と異なる信号波形とな るため、見当合せ装置の初期見当合せにおい て見当状況の確認が難しくなる。

 そこで、本実施の形態においては、制御 28は、受光素子64から出力された急峻な2つ パルスA、Bを、図3(b)に示すような時刻t1に電 圧が立ち上がり、時刻t2に電圧がたち下がる1 つのパルスCに変換する。これにより、透明 当マークを検出した場合も、可視見当マー と同様な信号波形をモニタ66に表示できるの で、可視見当マークの見当合せと同様に扱う ことができ、初期見当合せにおける見当状況 の確認が容易となる。なお、透明見当マーク を検出した場合と、可視見当マークを検出し た場合とでは、電圧の立ち上がりおよび立ち 下がりの方向が逆になるが、これについては 、インバータ回路や、反転増幅回路などを用 いて適宜電圧極性を反転させればよい。

 図4は、スキャニングヘッド26の構成を説 するための図である。ここでは、図1の輪転 印刷機100において、第2印刷ユニット12bに配 されたスキャニングヘッド26を例として説明 する。輪転印刷機100では、第1印刷ユニット12 aによって可視見当マーク80が印刷され、第2 刷ユニット12bによって透明見当マーク82が印 刷されるものとする。

 図4に示すように、スキャニングヘッド26 、第1見当マーク検出装置10aと第2見当マー 検出装置10bを有する。図4に示す第1見当マー ク検出装置10a、第2見当マーク検出装置10bで 、コリメータレンズ44a、44bからの平行光束 直接透明ウェブ30に垂直に照射し、透明ウェ ブ30を透過した光束を直接集光レンズ50a、50b 集光するよう光学系を構成している。集光 ンズ50a、50bで集光された光束は、ナイフエ ジ52a、52bを通過した後レンズ56a、56bにより 光され、受光素子64a、64bにより光電変換さ る。なお、図4に示す第1見当マーク検出装 10a、第2見当マーク検出装置10bでは、光源、 渉フィルタ部などの図示を省略している。

 スキャニングヘッド26では、第1見当マー 検出装置10aにおけるコリメータレンズ44aお び集光レンズ50aと、第2見当マーク検出装置 10bにおけるコリメータレンズ44bおよび集光レ ンズ50bは、所定の基準間隔Dstで並設されてい る。基準間隔Dstは、たとえば20mmに設定され 。なお、以下においては、第1見当マーク検 装置10aにおけるコリメータレンズ44aおよび 光レンズ50aと、第2見当マーク検出装置10bに おけるコリメータレンズ44bおよび集光レンズ 50bとが所定の基準間隔Dstで並設されている状 態を、単に第1見当マーク検出装置10aと第2見 マーク検出装置10bが所定の基準間隔Dstで並 されていると表現する。

 スキャニングヘッド26では、上流に位置 る第1見当マーク検出装置10aを透明見当マー 検出モードに設定し、下流に位置する第2見 当マーク検出装置10bを可視見当マーク検出モ ードに設定する。すなわち、制御部28は、第1 見当マーク検出装置10aのナイフエッジ移動機 構54aに指示を出し、第1見当マーク検出装置10 aのナイフエッジ52aが、透明ウェブ30を直進す る光束を遮断し、透明見当マーク82の光学的 均一により屈折した光束のみを通過するよ にする。また、制御部28は、第2見当マーク 出装置10bのナイフエッジ移動機構54bに指示 出し、ナイフエッジ52bを後側焦点Fから離間 した位置に移動して、透明ウェブ30を直進す 光束を遮断しないようにする。

 図5(a)(b)は、スキャニングヘッド26の検出 号を示す図である。図5(a)は、第1見当マー 検出装置10aの検出信号を示す図であり、図5( b)は、第2見当マーク検出装置10bの検出信号を 示す図である。なお、図5(b)では、第2見当マ ク検出装置10bの受光素子64bで検出した信号 、反転して示している。

 図4に示すように構成されたスキャニング ヘッド26において、第1見当マーク検出装置10a は、可視見当マーク80が第1見当マーク検出装 置10aの照射する平行光束に入った時刻t1にパ スDが発生し、透明見当マーク82が第1見当マ ーク検出装置10aの照射する平行光束に入った 時刻t2にパルスEが発生する。

 また、第2見当マーク検出装置10bは、可視 見当マーク検出モードであるので、可視見当 マーク80が第2見当マーク検出装置10bの照射す る平行光束に入った時刻t3にパルスFが発生し 、透明見当マーク82が第2見当マーク検出装置 10bの照射する平行光束に入った時刻t4にはパ スは発生しない。

 ここで、第1見当マーク検出装置10aと第2 当マーク検出装置10bの間隔は、基準間隔Dst あるため、可視見当マーク80と透明見当マー ク82の見当マーク間隔Dmが正確に基準間隔Dst 等しい場合、図5(a)(b)において、パルスEの立 ち上がり時刻t2とパルスFの立ち上がり時刻t3 一致する。

 一方、見当マーク間隔Dmが基準間隔Dstと しくない場合、パルスEの立ち上がり時刻t2 パルスFの立ち上がり時刻t3は異なる時刻と る。制御部28は、この時刻t2とt3の差分δtか 、可視見当マーク80と透明見当マーク82の見 ずれ量を演算する。この見当ずれ量が無く るように制御部28によりコンペンセータロ ラ32の位置作動等を制御することにより、第 1印刷ユニット12aで行われる可視インキで印 される版と第2印刷ユニット12bで行われる透 インキで印刷される版との図柄の見当合わ を行うことができる。

 以上、実施の形態をもとに本発明を説明 た。これらの実施形態は例示であり、各構 要素や各処理プロセスの組合せにいろいろ 変形例が可能なこと、またそうした変形例 本発明の範囲にあることは当業者に理解さ るところである。

 たとえば、図2に示す見当マーク検出装置 10において、第1ミラー46と透明ウェブ30との に偏光子を配置し、透明ウェブ30と第2ミラ 48との間に偏光子とクロスニコル状態で配置 された検光子を配置してもよい。この場合、 余分な光束をカットすることができるので、 好適に透明見当マークを検出することができ る。

 また、図2に示す見当マーク検出装置10に いて、光源40をストロボ発光する光源とし 受光素子64を、ナイフエッジ52を通過した光 の像を撮像するCCDやCMOSなどの撮像素子とし 、撮像素子により撮像された像を表示装置に 表示するように構成してもよい。この場合、 透明見当マーク31の印刷状態を静止画像とし 可視化できる静止画像装置を実現できる。

 また、図2に示す見当マーク検出装置10で 、レンズを用いて平行光束を照射し、収束 る光学系を構成したが、凹面鏡を用いて同 な光学系を構成してもよい。この場合、平 光束を照射できる領域を大きくできるので より大きな透明ウェブを印刷する輪転印刷 に適用することができる。

 本発明は、輪転印刷機に用いられる自動 当合せ装置に利用することができる。