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Title:
RESOURCE ALLOCATION DEVICE, RESOURCE ALLOCATION METHOD, AND RESOURCE ALLOCATION PROGRAM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/107203
Kind Code:
A1
Abstract:
A resource allocation device allocates wireless resources to a mobile terminal device which starts a new communication even in the event of no available wireless resources present within a cell in order to restrain occurrence of calling loss. For such a purpose, an empty resource search section (303) searches unused wireless resources within a cell where a mobile terminal device is located from a resource allocation table (304). The resource allocation table (304) stores whether or not the wireless resources within each cell are being used by the mobile terminal device. When a plurality of wireless resources are allocated to the same mobile terminal device, a released resource determination section (305) determines at least one wireless resource allocated to this mobile terminal device as a released resource. A wireless resource allocation section (306) allocates any available resource or released resource to the mobile terminal device.

Inventors:
YAMAMOTO KOICHI (JP)
HIRAKAWA NORIHIRO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/053388
Publication Date:
September 03, 2009
Filing Date:
February 27, 2008
Export Citation:
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Assignee:
FUJITSU LTD (JP)
YAMAMOTO KOICHI (JP)
HIRAKAWA NORIHIRO (JP)
International Classes:
H04Q7/36
Foreign References:
JP2001521713A2001-11-06
JP2004228905A2004-08-12
JPH10117376A1998-05-06
Attorney, Agent or Firm:
SAKAI, HIROAKI (JP)
Hiroaki Sakai (JP)
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Claims:
 移動端末装置が位置するセルにおける通信に必要とする無線リソースを要求する旨のリソース要求を取得する取得手段と、
 前記取得手段によって取得されたリソース要求に応じて、前記移動端末装置が位置するセルにおいて未使用の空きリソースを検索する検索手段と、
 前記検索手段による検索の結果、空きリソースがない場合に、前記移動端末装置が位置するセルを含む複数のセルの無線リソースを同時に使用する他の移動端末装置が使用中の無線リソースを解放する解放手段と、
 前記検索手段によって検索された空きリソースまたは前記解放手段によって解放された無線リソースを前記移動端末装置に割り当てる割当手段と
 を有することを特徴とするリソース割当装置。
 前記解放手段は、
 複数のセルの無線リソースのうち、前記移動端末装置が位置するセルにおいて前記他の移動端末装置が使用中の無線リソースを解放することを特徴とする請求項1記載のリソース割当装置。
 前記解放手段は、
 対象となるセルの範囲を段階的に広げながら複数のセルの無線リソースを同時に使用する他の移動端末装置を探索することを特徴とする請求項1記載のリソース割当装置。
 前記解放手段は、
 前記取得手段によって取得されたリソース要求を参照して前記移動端末装置の優先クラスを判定する判定手段を含み、
 前記判定手段によって判定された優先クラスに対応するセルの範囲において、複数のセルの無線リソースを同時に使用する他の移動端末装置を探索することを特徴とする請求項1記載のリソース割当装置。
 前記判定手段は、
 前記移動端末装置が優先されることを示す高優先クラスに属するかまたは優先されないことを示す通常クラスに属するかを判定し、
 前記解放手段は、
 前記移動端末装置が高優先クラスに属する場合にのみ無線リソースを解放することを特徴とする請求項4記載のリソース割当装置。
 前記解放手段は、
 前記移動端末装置による通信が緊急通信である旨がリソース要求に含まれている場合、最大限のセルの範囲において、複数のセルの無線リソースを同時に使用する他の移動端末装置を探索することを特徴とする請求項1記載のリソース割当装置。
 無線リソース割り当ての優先度を示す優先クラスの変更を要求する要求手段と、
 前記要求手段による要求の結果、優先クラスが変更された場合に、変更後の優先クラスを保持する保持手段と、
 前記保持手段によって保持された変更後の優先クラスを含むリソース要求であって、通信に必要な無線リソースを要求する旨のリソース要求を送信する送信手段と
 を有することを特徴とする移動端末装置。
 移動端末装置が位置するセルにおける通信に必要とする無線リソースを要求する旨のリソース要求を取得する取得ステップと、
 前記取得ステップにて取得されたリソース要求に応じて、前記移動端末装置が位置するセルにおいて未使用の空きリソースを検索する検索ステップと、
 前記検索ステップにおける検索の結果、空きリソースがない場合に、前記移動端末装置が位置するセルを含む複数のセルの無線リソースを同時に使用する他の移動端末装置が使用中の無線リソースを解放する解放ステップと、
 前記検索ステップにて検索された空きリソースまたは前記解放ステップにて解放された無線リソースを前記移動端末装置に割り当てる割当ステップと
 を有することを特徴とするリソース割当方法。
 コンピュータによって実行されるリソース割当プログラムであって、前記コンピュータに、
 移動端末装置が位置するセルにおける通信に必要とする無線リソースを要求する旨のリソース要求を取得する取得ステップと、
 前記取得ステップにて取得されたリソース要求に応じて、前記移動端末装置が位置するセルにおいて未使用の空きリソースを検索する検索ステップと、
 前記検索ステップにおける検索の結果、空きリソースがない場合に、前記移動端末装置が位置するセルを含む複数のセルの無線リソースを同時に使用する他の移動端末装置が使用中の無線リソースを解放する解放ステップと、
 前記検索ステップにて検索された空きリソースまたは前記解放ステップにて解放された無線リソースを前記移動端末装置に割り当てる割当ステップと
 を実行させることを特徴とするリソース割当プログラム。
Description:
リソース割当装置、リソース割 方法、およびリソース割当プログラム

 本発明は、リソース割当装置、リソース 当方法、およびリソース割当プログラムに し、特に、セル内の無線リソースに空きが い場合でも、新規に通信を開始する移動端 装置に無線リソースを割り当て、呼損の発 を抑制することができるリソース割当装置 リソース割当方法、およびリソース割当プ グラムに関する。

 一般に、例えば携帯電話などの移動端末 置が通信する無線通信システムにおいては 上位装置である制御局装置に有線接続され 複数の基地局装置が配置され、各基地局装 が配下のセル内に位置する移動端末装置と 線通信を行う。そして、制御局装置は、例 ば電話の回線交換網に接続されており、移 端末装置から基地局装置を介して受信され 情報を回線交換網へ送信したり、回線交換 から受信される情報を基地局装置を介して 動端末装置へ送信したりする。

 このとき、制御局装置は、各基地局装置 セル内に位置する移動端末装置に対して通 に利用するチャネルなどの無線リソースを り当て、割り当てた無線リソースを利用し 基地局装置と移動端末装置の間の無線通信 成立させている。すなわち、各基地局装置 セル内の個々の移動端末装置と無線通信を うためには、それぞれの移動端末装置に固 の制御チャネルやトラヒックチャネルなど 無線リソースが必要であるため、通信開始 に制御局装置が各移動端末装置に無線リソ スを割り当てている。

 図1は、無線通信システムにおける移動端 末装置への無線リソースの割り当て処理を示 すシーケンス図である。制御局装置は、基地 局装置に指示をすることにより、各基地局装 置に固有の識別情報を報知する報知信号をこ の基地局装置の配下のセル内に送信している (ステップS11)。そして、セル内に位置する移 端末装置が報知信号を受信すると、移動端 装置は、セル内に位置することを登録する 置登録のために、RACH(Random Access CHannel:ラ ダムアクセスチャネル)を利用して位置登録 号を送信する(ステップS12)。制御局装置は 位置登録信号を受信すると、移動端末装置 基地局装置の配下のセル内に位置している とを登録し、この移動端末装置へ情報を送 する際には、位置登録により特定される基 局装置を介した通信を行う。

 この位置登録時に利用されるRACHなどは、 複数の移動端末装置が利用可能な共通制御チ ャネルであるため、移動端末装置にあらかじ め割り当てる必要はない。しかし、移動端末 装置が例えば発呼する際には、この移動端末 装置が単独で利用する個別のチャネルが必要 となるため、移動端末装置は、RACHを利用し リソース要求信号を送信し(ステップS13)、個 別に利用可能な制御チャネルおよびトラヒッ クチャネルなどの無線リソースの割り当てを 要求する。このリソース要求信号は、RRC(Radio  Resource Control)コネクションリクエストなど 呼ばれる。

 制御局装置は、リソース要求信号を受信 ると、制御情報をやり取りするためのDCCH(De dicated Control CHannel:個別制御チャネル)を移動 端末装置に割り当て(ステップS14)、DCCHを用い て移動端末装置との間で実際のデータを送受 信するための制御情報をやり取りする(ステ プS15)。また、制御局装置は、必要な制御情 のやり取りが完了し、実際のデータを送受 する準備が整うと、データをやり取りする めのDTCH(Dedicated Traffic CHannel:個別トラヒッ チャネル)を移動端末装置に割り当て(ステ プS16)、DTCHを用いて例えば音声データなどの 実際のデータをやり取りする(ステップS17)。

 ところで、基地局装置の配下の各セルに いて移動端末装置に割り当て可能な無線リ ースの量は限られており、それぞれのセル 収容できる移動端末装置の数には上限があ 。そこで、例えば特許文献1においては、例 えば110番への通報などの緊急呼が移動端末装 置から発呼された場合に、セル内の無線リソ ースに空きがなければ、無線リソースを使用 中の移動端末装置のうち伝送レートが高いも のの伝送レートを低減し、伝送レートの低減 により確保された無線リソースを緊急呼に割 り当てることが記載されている。

特開2003-209871号公報

 しかしながら、上記従来の技術では、例 ば人が多く集まる場所などにおける輻輳発 時に、移動端末装置からの一般の呼に無線 ソースが割り当てられず、呼損の発生が頻 するという問題がある。すなわち、上述し ように、1つのセル内の無線リソースには上 限があるため、多くの移動端末装置が同一セ ル内で同時に通信すると、DCCHやDTCHが割り当 られない移動端末装置が出てきてしまう。 して、DCCHやDTCHなどの無線リソースが割り てられなければ、移動端末装置は情報を送 信することができず呼損が発生する。

 また、特許文献1に記載された技術によれ ば、無線リソースに空きがなくても緊急呼を 救済することができるが、一般の呼に対して は依然として無線リソースが割り当てられる ことがなく、呼損の発生は避けられない。さ らに、無線リソースを使用中の移動端末装置 の中に伝送レートが高いものがなければ、緊 急呼に対しても無線リソースを確保すること ができず、緊急呼の呼損が発生する可能性も ある。

 本発明はかかる点に鑑みてなされたもの あり、セル内の無線リソースに空きがない 合でも、新規に通信を開始する移動端末装 に無線リソースを割り当て、呼損の発生を 制することができるリソース割当装置、リ ース割当方法、およびリソース割当プログ ムを提供することを目的とする。

 上記課題を解決するために、本発明に係 リソース割当装置は、移動端末装置が位置 るセルにおける通信に必要とする無線リソ スを要求する旨のリソース要求を取得する 得手段と、前記取得手段によって取得され リソース要求に応じて、前記移動端末装置 位置するセルにおいて未使用の空きリソー を検索する検索手段と、前記検索手段によ 検索の結果、空きリソースがない場合に、 記移動端末装置が位置するセルを含む複数 セルの無線リソースを同時に使用する他の 動端末装置が使用中の無線リソースを解放 る解放手段と、前記検索手段によって検索 れた空きリソースまたは前記解放手段によ て解放された無線リソースを前記移動端末 置に割り当てる割当手段とを有する構成を る。

 この構成によれば、空きリソースがない 合に、他の移動端末装置の通信を切断する どの影響を与えることなく使用中の無線リ ースを解放することができ、解放された無 リソースを移動端末装置に割り当てること できる。換言すれば、セル内の無線リソー に空きがない場合でも、新規に通信を開始 る移動端末装置に無線リソースを割り当て 呼損の発生を抑制することができる。

 また、本発明に係るリソース割当装置は 上記構成において、前記解放手段は、複数 セルの無線リソースのうち、前記移動端末 置が位置するセルにおいて前記他の移動端 装置が使用中の無線リソースを解放する構 を採る。

 この構成によれば、移動端末装置が位置 るセルの無線リソースを解放するため、移 端末装置が解放された無線リソースを利用 て通信を開始することができる。

 また、本発明に係るリソース割当装置は 上記構成において、前記解放手段は、対象 なるセルの範囲を段階的に広げながら複数 セルの無線リソースを同時に使用する他の 動端末装置を探索する構成を採る。

 この構成によれば、徐々に範囲を広げな ら無線リソースの解放の可否を判断するた 、無線リソースが解放される場合でも、無 リソースの解放による影響が及ぶ範囲を最 限に留めることができる。

 また、本発明に係るリソース割当装置は 上記構成において、前記解放手段は、前記 得手段によって取得されたリソース要求を 照して前記移動端末装置の優先クラスを判 する判定手段を含み、前記判定手段によっ 判定された優先クラスに対応するセルの範 において、複数のセルの無線リソースを同 に使用する他の移動端末装置を探索する構 を採る。

 この構成によれば、移動端末装置の優先 ラスに応じた範囲で無線リソースの解放の 否を判断するため、移動端末装置の優先ク スに応じてサービスの差別化を図ることが きる。

 また、本発明に係るリソース割当装置は 上記構成において、前記判定手段は、前記 動端末装置が優先されることを示す高優先 ラスに属するかまたは優先されないことを す通常クラスに属するかを判定し、前記解 手段は、前記移動端末装置が高優先クラス 属する場合にのみ無線リソースを解放する 成を採る。

 この構成によれば、高優先クラスの移動 末装置が新たに通信を開始する場合にのみ 用中の無線リソースを解放するため、通常 ラスの移動端末装置が新たに通信を開始す 場合には、他の移動端末装置が使用中の無 リソースが解放されることはなく、他の移 端末装置による通信に及ぶ影響を抑制する とができる。

 また、本発明に係るリソース割当装置は 上記構成において、前記解放手段は、前記 動端末装置による通信が緊急通信である旨 リソース要求に含まれている場合、最大限 セルの範囲において、複数のセルの無線リ ースを同時に使用する他の移動端末装置を 索する構成を採る。

 この構成によれば、移動端末装置が緊急 信する場合には、最大限の範囲から解放対 の無線リソースを探索するため、緊急通信 行う移動端末装置を最大限に優先して無線 ソースを割り当てることができる。

 また、本発明に係る移動端末装置は、無 リソース割り当ての優先度を示す優先クラ の変更を要求する要求手段と、前記要求手 による要求の結果、優先クラスが変更され 場合に、変更後の優先クラスを保持する保 手段と、前記保持手段によって保持された 更後の優先クラスを含むリソース要求であ て、通信に必要な無線リソースを要求する のリソース要求を送信する送信手段とを有 る構成を採る。

 この構成によれば、優先クラスを変更し 保持し、変更後の優先クラスを含むリソー 要求を送信するため、移動端末装置の使用 始契約時に決定された優先クラスを一時的 変更した上で無線リソースの割り当てを要 することができ、柔軟に無線リソースの割 当てを変更するサービスを提供することが きる。

 また、本発明に係るリソース割当方法は 移動端末装置が位置するセルにおける通信 必要とする無線リソースを要求する旨のリ ース要求を取得する取得ステップと、前記 得ステップにて取得されたリソース要求に じて、前記移動端末装置が位置するセルに いて未使用の空きリソースを検索する検索 テップと、前記検索ステップにおける検索 結果、空きリソースがない場合に、前記移 端末装置が位置するセルを含む複数のセル 無線リソースを同時に使用する他の移動端 装置が使用中の無線リソースを解放する解 ステップと、前記検索ステップにて検索さ た空きリソースまたは前記解放ステップに 解放された無線リソースを前記移動端末装 に割り当てる割当ステップとを有するよう した。

 また、本発明に係るリソース割当プログ ムは、コンピュータによって実行されるリ ース割当プログラムであって、前記コンピ ータに、移動端末装置が位置するセルにお る通信に必要とする無線リソースを要求す 旨のリソース要求を取得する取得ステップ 、前記取得ステップにて取得されたリソー 要求に応じて、前記移動端末装置が位置す セルにおいて未使用の空きリソースを検索 る検索ステップと、前記検索ステップにお る検索の結果、空きリソースがない場合に 前記移動端末装置が位置するセルを含む複 のセルの無線リソースを同時に使用する他 移動端末装置が使用中の無線リソースを解 する解放ステップと、前記検索ステップに 検索された空きリソースまたは前記解放ス ップにて解放された無線リソースを前記移 端末装置に割り当てる割当ステップとを実 させるようにした。

 これらによれば、空きリソースがない場 に、他の移動端末装置の通信を切断するな の影響を与えることなく使用中の無線リソ スを解放することができ、解放された無線 ソースを移動端末装置に割り当てることが きる。換言すれば、セル内の無線リソース 空きがない場合でも、新規に通信を開始す 移動端末装置に無線リソースを割り当て、 損の発生を抑制することができる。

 本明細書に開示されたリソース割当装置 リソース割当方法、およびリソース割当プ グラムによれば、セル内の無線リソースに きがない場合でも、新規に通信を開始する 動端末装置に無線リソースを割り当て、呼 の発生を抑制することができる。

図1は、無線通信システムにおける無線 リソースの割り当て処理を示すシーケンス図 である。 図2は、実施の形態1に係る通信システ の概要構成を示すブロック図である。 図3は、実施の形態1に係る制御局装置 内部構成を示すブロック図である。 図4は、実施の形態1に係るリソース割 テーブルの一例を示す図である。 図5は、実施の形態1に係る通信開始時 動作を示すシーケンス図である。 図6は、実施の形態1に係る解放リソー の決定処理を示すフロー図である。 図7は、解放リソースを使用中の移動端 末装置の一例を示す図である。 図8は、解放リソースを使用中の移動端 末装置の他の一例を示す図である。 図9は、解放リソースを使用中の移動端 末装置のさらに他の一例を示す図である。 図10は、実施の形態2に係る移動端末装 置の内部構成を示すブロック図である。 図11は、実施の形態2に係る優先クラス データベースの一例を示す図である。 図12は、実施の形態2に係る優先クラス 変更時の動作を示すシーケンス図である。 図13は、実施の形態2に係る制御局装置 の内部構成を示すブロック図である。 図14は、実施の形態2に係る解放リソー スの決定処理を示すフロー図である。

符号の説明

 100 移動端末装置
 101 入力部
 102 変更要求生成部
 103 送受信部
 104 許可応答取得部
 105 優先クラス保持部
 106 リソース要求生成部
 300 制御局装置
 301 送受信部
 302 リソース要求取得部
 303 リソース検索部
 304 リソース割当テーブル
 305、352 解放リソース決定部
 306 無線リソース割当部
 307 呼処理部
 351 優先クラス判定部

 本発明の骨子は、複数のセルに対応する 数のパスを介した通信を行う移動端末装置 ある場合に、この移動端末装置が使用する なくとも1つのパスを解放し、パスの解放に より確保される無線リソースを他の移動端末 装置に割り当てることである。以下、本発明 の実施の形態について、図面を参照して詳細 に説明する。

(実施の形態1)
 図2は、実施の形態1に係る通信システムの 要構成を示すブロック図である。同図に示 通信システムは、移動端末装置100、基地局 置200-1~200-3、制御局装置300-1、300-2、および 線交換装置400を有している。

 移動端末装置100は、それぞれの基地局装 200-1~200-3の配下のセル内またはセル間を移 し、必要に応じて自装置が位置するセルを して基地局装置200-1~200-3と無線通信する。移 動端末装置100は、無線通信の開始時に、無線 リソースの割り当てを要求するリソース要求 信号を基地局装置200-1~200-3のいずれかを介し 制御局装置300-1または制御局装置300-2へ送信 する。そして、移動端末装置100は、制御局装 置300-1または制御局装置300-2によって割り当 られたDCCH(個別制御チャネル)およびDTCH(個別 トラヒックチャネル)などの無線リソースを 用して無線通信を行う。図2においては、移 端末装置100は、基地局装置200-1の配下のセ #2を介して基地局装置200-1と無線通信してい 。

 基地局装置200-1~200-3は、それぞれ少なく も1つのセルを配下に有し、セル内に位置す 移動端末装置100と無線通信する。そして、 地局装置は200-1~200-3は、移動端末装置100か 送信された信号を上位の制御局装置300-1また は制御局装置300-2へ送信し、制御局装置300-1 たは制御局装置300-2から送信された信号を移 動端末装置100へ送信する。図2においては、 地局装置200-1がセル#1およびセル#2を配下に し、基地局装置200-2がセル#3を配下に有し、 地局装置200-3がセル#4を配下に有している。 そして、基地局装置200-1、200-2は、制御局装 300-1に接続され、基地局装置200-3は、制御局 置300-2に接続されている。

 制御局装置300-1、300-2は、基地局装置200-1~ 200-3を介して移動端末装置100と信号をやり取 する。制御局装置300-1、300-2は、通信の開始 時に、移動端末装置100からリソース要求信号 を受信し、移動端末装置100にDCCHおよびDTCHな の無線リソースを割り当てる。このとき、 御局装置300-1、300-2は、無線リソースに空き がなければ、無線リソースを使用中の移動端 末装置の中から複数のセルを介した通信を行 っている移動端末装置を検出し、少なくとも 1つのセルを介した通信に用いられている無 リソースを解放する。そして、制御局装置30 0-1、300-2は、解放された無線リソースを移動 末装置100に割り当て、移動端末装置100の呼 理を実行する。制御局装置300-1、300-2の詳細 な構成および動作については、後に詳述する 。

 回線交換装置400は、基地局装置200-1~200-3 よび制御局装置300-1、300-2から構成される無 通信網と電話などの回線交換網とを接続す 。すなわち、回線交換装置400は、移動端末 置100から一般電話に対して発信された場合 、一般電話から移動端末装置100に着信した 合に、回線交換方式の通信の接続制御を行 。なお、本発明においては、回線交換装置4 00の代わりに、パケット交換方式の通信の接 制御を行う交換装置を設けることも可能で る。

 以下の説明においては、基地局装置200-1~2 00-3と同一の構成を有する基地局装置を基地 装置200といい、制御局装置300-1、300-2と同一 構成を有する制御局装置を制御局装置300と うものとする。

 図3は、本実施の形態に係る制御局装置300 の内部構成を示すブロック図である。同図に 示す制御局装置300は、送受信部301、リソース 要求取得部302、空きリソース検索部303、リソ ース割当テーブル304、解放リソース決定部305 、無線リソース割当部306、および呼処理部307 を有している。

 送受信部301は、下位に接続されている基 局装置200や回線交換装置400との間で信号を 受信する。具体的には、送受信部301は、移 端末装置100が発呼または着呼の際に送信す リソース要求信号を基地局装置200を介して 信し、移動端末装置100に対して割り当てら た無線リソースを通知するリソース通知信 を基地局装置200を介して移動端末装置100へ 信する。

 リソース要求取得部302は、送受信部301に いて受信される信号のうちリソース要求信 を取得する。すなわち、リソース要求取得 302は、新たに通信を開始する移動端末装置1 00が無線リソースを確保するために送信する ソース要求信号を取得する。

 空きリソース検索部303は、リソース要求 得部302によってリソース要求信号が取得さ ると、移動端末装置100に割り当て可能な空 リソースをリソース割当テーブル304から検 する。すなわち、空きリソース検索部303は 移動端末装置100が位置するセル内において の移動端末装置に割り当てられていない未 用の無線リソースをリソース割当テーブル3 04から検索する。そして、空きリソース検索 303は、空きリソースがある場合に、移動端 装置100に割り当てる空きリソースを無線リ ース割当部306へ通知する。また、空きリソ ス検索部303は、空きリソースがない場合に その旨を解放リソース決定部305へ通知する

 リソース割当テーブル304は、制御局装置3 00が管轄するすべてのセルにおける無線リソ スの割り当て状況を記憶する。すなわち、 ソース割当テーブル304は、各セルにおける 波数帯域などの無線リソースが移動端末装 によって使用中であるか否かを記憶する。 た、リソース割当テーブル304は、無線リソ スが移動端末装置によって使用中である場 に、この移動端末装置が同時に他の無線リ ースを使用しているか否かを記憶する。具 的には、リソース割当テーブル304は、例え 図4に示すように、それぞれの無線リソース に対応付けて基地局装置、割当移動端末装置 、同時割当の有無、および同時割当無線リソ ースを記憶している。

 図4において、例えば無線リソースAは移 端末#1によって使用中であり、移動端末#1は 線リソースAと同時に無線リソースDも使用 ていることがわかる。移動端末#1が無線リソ ースAおよび無線リソースDを解放したときは 無線リソースA、Dに対応する割当移動端末 置、同時割当、および同時割当無線リソー が空欄となり、無線リソースA、Dが空きリソ ースであることがわかる。また、図4におい 、例えば無線リソースCは移動端末#3によっ 使用中であり、移動端末#3は無線リソースC 同時に、他の制御局#2に属するセルの無線リ ソースAを使用していることがわかる。

 解放リソース決定部305は、空きリソース 索部303による空きリソースの検索の結果、 きリソースがない場合に、リソース割当テ ブル304を参照して解放可能な無線リソース( 以下「解放リソース」という)を決定する。 体的には、解放リソース決定部305は、同一 移動端末装置に複数の無線リソースが割り てられており、移動端末装置が複数のセル 対応する複数のパスを介して通信している 合に、この移動端末装置に割り当てられた なくとも1つの無線リソースを解放リソース 決定する。したがって、例えば図4に示す例 では、解放リソース決定部305は、移動端末#1 割り当てられた無線リソースAまたは無線リ ソースDの一方を解放リソースと決定する。 様に、解放リソース決定部305は、移動端末#3 に割り当てられた無線リソースCを解放リソ スと決定する。そして、解放リソース決定 305は、決定された解放リソースを無線リソ ス割当部306へ通知する。

 無線リソース割当部306は、空きリソース 索部303から通知される空きリソース、また 解放リソース決定部305から通知される解放 ソースを移動端末装置100に割り当てる。す わち、無線リソース割当部306は、リソース 求信号を送信した移動端末装置100に対して きリソースまたは解放リソースを利用したD CCHおよびDTCHを割り当て、移動端末装置100に る基地局装置200との無線通信を含む通信を 始させる。

 呼処理部307は、無線リソース割当部306に って移動端末装置100に割り当てられた無線 ソースを利用して、移動端末装置100との間 呼を接続する呼処理を実行する。

 次いで、上記のように構成された制御局 置300による移動端末装置100との通信開始時 動作について、図5に示すシーケンス図を参 照しながら説明する。ここでは、移動端末装 置100が発呼する場合の動作について説明する 。

 移動端末装置100が発呼する場合、通信に 要な無線リソースの割り当てを要求するた に、移動端末装置100によってリソース要求 号が送信される(ステップS101)。リソース要 信号は、RACHを使用して送信され、基地局装 置200を介して制御局装置300の送受信部301によ って受信される。そして、リソース要求信号 がリソース要求取得部302によって取得された 後、空きリソース検索部303によって、移動端 末装置100に割り当て可能な空きリソースがあ るか否かが検索される(ステップS102)。すなわ ち、空きリソース検索部303によって、他の移 動端末装置に割り当てられていない未使用の 無線リソースがリソース割当テーブル304に記 憶されているか否かが判断される。

 空きリソースの検索の結果、空きリソー がなければ(ステップS102No)、解放リソース 定部305によって、使用中の無線リソースの に解放可能な無線リソース(解放リソース)が あるか否かが判断される(ステップS103)。具体 的には、解放リソース決定部305によって、複 数のセルに対応する複数のパスを介して通信 中の移動端末装置があるか否かが判断される 。換言すれば、解放リソース決定部305によっ てリソース割当テーブル304が参照され、複数 の無線リソースが割り当てられた移動端末装 置があるか否かが判断され、複数の無線リソ ースが割り当てられた移動端末装置があれば (ステップS103Yes)、この移動端末装置に割り当 てられた無線リソースのうち少なくとも1つ 無線リソースが解放リソースと決定される また、複数の無線リソースが割り当てられ 移動端末装置がなければ(ステップS103No)、移 動端末装置100に割り当て可能な空きリソース および解放リソースがないことから、呼損が 発生する。

 一方、空きリソースの検索の結果、空き ソースがある場合や(ステップS102Yes)、解放 ソースがある場合(ステップS103Yes)、空きリ ースまたは解放リソースが移動端末装置100 対して割り当てられることになる。これら 場合には、空きリソース検索部303または解 リソース決定部305によって、空きリソース たは解放リソースが移動端末装置100に対し 割り当てられることがリソース割当テーブ 304に登録される。そして、移動端末装置100 対して割り当てるべき無線リソースが存在 ることから、無線リソース割当部306によっ 、空きリソースまたは解放リソースが移動 末装置100に割り当てられる。具体的には、 動端末装置100と制御局装置300の間で個別の 御情報をやり取りするためのDCCHが移動端末 装置100に割り当てられる(ステップS104)。

 移動端末装置100に対してDCCHが割り当てら れると、呼処理部307によって、移動端末装置 100と発呼先とを接続する呼処理が実行される とともに、送受信部301によって、DCCHが割り てられた旨のリソース通知信号が移動端末 置100へ送信される。そして、実際のデータ 送受信するための制御情報が移動端末装置10 0と制御局装置300の間でDCCHを使用してやり取 される(ステップS105)。

 DCCHは、空きリソースまたは解放リソース の一部であり、上述したように、空きリソー スがない場合でも、複数のパスを介して通信 中の移動端末装置がある場合には、この移動 端末装置が使用する少なくとも1つのパスに 応する無線リソースを解放させ、得られた 放リソースからDCCHが移動端末装置100に割り てられる。このとき、移動端末装置100から 発呼が例えば110番通報などの緊急呼である 否かに関わらず、解放しても影響がない無 リソースが解放されてDCCHが移動端末装置100 へ割り当てられるため、移動端末装置100が発 呼した際に、移動端末装置100と制御局装置300 の間の制御情報のやり取りが可能となり、呼 損の発生が抑制される。なお、移動端末装置 100が着呼した場合も同様に移動端末装置100に DCCHが割り当てられるため、呼損の発生が抑 される。

 その後、移動端末装置100へ提供するサー スの種別などの必要な情報が例えば回線交 装置400から制御局装置300へ通知されるなど 実際のデータ送受信の準備が整うと、再び きリソース検索部303によって、移動端末装 100に割り当て可能な空きリソースがあるか かが検索される(ステップS106)。

 空きリソースの検索の結果、空きリソー がなければ(ステップS106No)、解放リソース 定部305によって、使用中の無線リソースの に解放リソースがあるか否かが判断される( テップS107)。この結果、複数の無線リソー が割り当てられた移動端末装置があれば(ス ップS107Yes)、この移動端末装置に割り当て れた無線リソースのうち少なくとも1つの無 リソースが解放リソースと決定される。ま 、複数の無線リソースが割り当てられた移 端末装置がなければ(ステップS107No)、移動 末装置100に割り当て可能な空きリソースお び解放リソースがないことから、呼損が発 する。

 一方、空きリソースの検索の結果、空き ソースがある場合や(ステップS106Yes)、解放 ソースがある場合(ステップS107Yes)、空きリ ースまたは解放リソースが移動端末装置100 対して割り当てられることになる。これら 場合には、空きリソース検索部303または解 リソース決定部305によって、空きリソース たは解放リソースが移動端末装置100に対し 割り当てられることがリソース割当テーブ 304に登録される。そして、移動端末装置100 対して割り当てるべき無線リソースが存在 ることから、無線リソース割当部306によっ 、空きリソースまたは解放リソースが移動 末装置100に割り当てられる。具体的には、 御局装置300の無線リソース割当部306によっ 、移動端末装置100と制御局装置300の間で実 のデータを送受信するためのDTCHが移動端末 装置100に割り当てられる(ステップS108)。

 移動端末装置100に対してDTCHが割り当てら れると、送受信部301によって、DTCHが割り当 られた旨のリソース通知信号が移動端末装 100へ送信される。そして、例えば音声デー などの実際のデータが移動端末装置100と制 局装置300の間でDTCHを使用して送受信される( ステップS109)。

 DTCHは、空きリソースまたは解放リソース の一部であり、上述したように、空きリソー スがない場合でも、複数のパスを介して通信 中の移動端末装置がある場合には、この移動 端末装置が使用する少なくとも1つのパスに 応する無線リソースを解放させ、得られた 放リソースからDTCHが移動端末装置100に割り てられる。このとき、移動端末装置100から 発呼が例えば110番通報などの緊急呼である 否かに関わらず、解放しても影響がない無 リソースが解放されてDTCHが移動端末装置100 へ割り当てられるため、移動端末装置100が通 信を開始した後も、移動端末装置100と制御局 装置300の間のデータの送受信が可能となり、 呼損の発生が抑制される。

 次に、本実施の形態における解放リソー 決定部305による解放リソースの決定処理に いて、図6から図9を参照して具体的に説明 る。本実施の形態における解放リソースの 定処理は、図6に示すフロー図に従って実行 れる。

 すなわち、空きリソース検索部303による きリソースの検索の結果、空きリソースが い場合、解放リソース決定部305によって、 動端末装置100が位置するセルと同一の基地 装置の配下のセルを利用している移動端末 置があるか否かが判断される(ステップS201) 具体的には、例えば図7に示すように、移動 端末装置100が基地局装置200-1の配下のセル#1 介して新たに通信を開始する際に、セル#1に 空きリソースがなければ、セル#1の無線リソ スと同時に基地局装置200-1の配下にあるセ #2の無線リソースを使用中の移動端末装置100 aがあるか否かが判断される。

 この判断の結果、移動端末装置100aがある 場合には(ステップS201Yes)、解放リソース決定 部305によって、移動端末装置100aがセル#1にお いて使用中の無線リソースを解放するリソー ス解放処理が実行される(ステップS205)。そし て、リソース解放処理によって解放された解 放リソースが、無線リソース割当部306によっ て移動端末装置100に割り当てられることにな る。

 また、同一の基地局装置の配下のセルを 用している移動端末装置100aがない場合には (ステップS201No)、解放リソース決定部305によ て、移動端末装置100が無線通信する基地局 置に接続された制御局装置と同一の制御局 置に接続された基地局装置と無線通信して る移動端末装置があるか否かが判断される( ステップS202)。具体的には、例えば図8に示す ように、移動端末装置100がセル#1を介して基 局装置200-1と新たに無線通信を開始する際 、セル#1の無線リソースと同時に制御局装置 300-1に接続された基地局装置200-2の配下にあ セル#3の無線リソースを使用中の移動端末装 置100bがあるか否かが判断される。

 この判断の結果、移動端末装置100bがある 場合には(ステップS202Yes)、解放リソース決定 部305によって、移動端末装置100bがセル#1にお いて使用中の無線リソースを解放するリソー ス解放処理が実行される(ステップS205)。そし て、リソース解放処理によって解放された解 放リソースが、無線リソース割当部306によっ て移動端末装置100に割り当てられることにな る。

 また、同一の制御局装置に接続された基 局装置と無線通信している移動端末装置100b がない場合には(ステップS202No)、解放リソー 決定部305によって、移動端末装置100が無線 信する基地局装置に接続された制御局装置 は別の制御局装置に接続された基地局装置 無線通信している移動端末装置があるか否 が判断される(ステップS203)。具体的には、 えば図9に示すように、移動端末装置100がセ ル#1を介して基地局装置200-1と新たに無線通 を開始する際に、セル#1の無線リソースと同 時に制御局装置300-2に接続された基地局装置2 00-3の配下にあるセル#4の無線リソースを使用 中の移動端末装置100cがあるか否かが判断さ る。

 この判断の結果、移動端末装置100cがある 場合には(ステップS203Yes)、解放リソース決定 部305によって、移動端末装置100cがセル#1にお いて使用中の無線リソースを解放するリソー ス解放処理が実行される(ステップS205)。そし て、リソース解放処理によって解放された解 放リソースが、無線リソース割当部306によっ て移動端末装置100に割り当てられることにな る。一方、別の制御局装置に接続された基地 局装置と無線通信している移動端末装置100c ない場合には(ステップS203No)、他の移動端末 装置による通信に影響を与えることなく解放 可能な無線リソースがないことから、移動端 末装置100に対して割り当て可能な解放リソー スがなく、呼損が発生した場合のエラー処理 が実行される(ステップS204)。

 このように、解放リソースの探索範囲を 々に広げながら段階的に解放リソースの有 を判断するため、移動端末装置100が新たに 信を開始する際に解放リソースを割り当て 場合でも、リソース解放処理に伴う影響が ぶ範囲を最小限に留めることができる。

 以上のように、本実施の形態によれば、 動端末装置が新たに通信を開始する際、セ 内に空きリソースがなければ、他のセルに ける無線リソースを同時に使用しながら通 している他の移動端末装置の有無を判断し 該当する他の移動端末装置があれば、この の移動端末装置がセル内で使用中の無線リ ースを解放して新たな通信に割り当てる。 のため、他の移動端末装置の通信を切断す ことなく、新規に通信を開始する移動端末 置に無線リソースを割り当てることができ 。換言すれば、セル内の無線リソースに空 がない場合でも、新規に通信を開始する移 端末装置に無線リソースを割り当て、呼損 発生を抑制することができる。

(実施の形態2)
 本発明の実施の形態2の特徴は、移動端末装 置が呼の優先度を示す優先クラスを保持して おり、移動端末装置から発呼があった場合に 、優先クラスに応じて解放リソースの有無を 判断する点である。

 本実施の形態に係る通信システムの概要 成は、実施の形態1(図2)と同様であるため、 その説明を省略する。ただし、本実施の形態 においては、移動端末装置100は、呼の優先度 を示す優先クラスを保持している。具体的に は、移動端末装置100は、図10に示すように、 力部101、変更要求生成部102、送受信部103、 可応答取得部104、優先クラス保持部105、お びリソース要求生成部106を有している。な 、本実施の形態においても実施の形態1と同 様に、基地局装置200-1~200-3と同一の構成を有 る基地局装置を基地局装置200といい、制御 装置300-1、300-2と同一の構成を有する制御局 装置を制御局装置300というものとする。

 入力部101は、例えば複数のキーなどの入 デバイスを備えており、移動端末装置100の ーザが移動端末装置100の優先クラスの変更 希望する場合に、その旨の入力を受け付け 。

 変更要求生成部102は、ユーザが優先クラ を変更する操作を行うと、優先クラスの変 を要求する変更要求信号を生成する。ここ 、優先クラスは、移動端末装置100の使用開 契約時に決定されているが、この優先クラ を一時的に変更することをユーザが希望し 場合に、変更要求生成部102は、変更要求信 を生成する。

 送受信部103は、変更要求生成部102によっ 生成された変更要求信号を基地局装置200お び制御局装置300を介して回線交換装置400へ 信する。そして、送受信部103は、変更要求 号に対する応答として優先クラスの変更が 可されたか否かを示す許可応答信号を受信 る。また、送受信部103は、リソース要求生 部106によってリソース要求信号が生成され と、このリソース要求信号を基地局装置200 介して制御局装置300へ送信する。

 許可応答取得部104は、送受信部103によっ 受信された許可応答信号を取得し、一時的 変更が許可された優先クラスを優先クラス 持部105へ通知する。すなわち、本実施の形 においては、変更要求信号が回線交換装置4 00へ送信されることにより、回線交換装置400 おいて移動端末装置100の優先クラスの変更 登録され、優先クラスの変更を許可する旨 許可応答信号が回線交換装置400から制御局 置300および基地局装置200を介して移動端末 置100へ送信される。許可応答取得部104は、 の許可応答信号を取得し、一時的に変更さ る優先クラスを優先クラス保持部105に保持 せる。

 優先クラス保持部105は、移動端末装置100 使用開始契約時に、契約に応じた優先クラ を保持する。また、優先クラス保持部105は 許可応答取得部104から一時的に変更される 先クラス通知時に、変更される優先クラス( 以下「変更クラス」という)を一時的に保持 る。

 リソース要求生成部106は、移動端末装置1 00が発呼または着呼する際に、優先クラス保 部105に保持された優先クラスを含むリソー 要求信号を生成する。また、リソース要求 成部106は、移動端末装置100からの発呼が例 ば110番通報などの緊急呼である場合に、呼 緊急呼であることを示す緊急呼情報を含む ソース要求信号を生成する。

 一方、図2に示す通信システムにおいて、 回線交換装置400は、通信システム内のすべて の移動端末装置の優先クラスを記憶する優先 クラスデータベースに接続されている。そし て、回線交換装置400は、移動端末装置100から 優先クラスの変更要求信号を受信すると、優 先クラスデータベースに記憶された移動端末 装置100の優先クラスを一時的に変更する。こ の優先クラスデータベースは、例えば図11に すように、各移動端末装置に対応付けて、 用開始契約時の優先クラス(契約クラス)、 先クラスの変更を許容するか否かの情報、 更中の優先クラス、および変更中の優先ク スの有効期限を記憶している。

 図11において、例えば移動端末#1は、契約 時の優先クラスが通常の優先度を示す通常ク ラスであるが、優先クラスの変更が許容され ているため、一時的に最も高い優先度を示す 高優先3クラスに変更されており、残りm時間 高優先3クラスの移動端末装置となることが わかる。同様に、移動端末#2は、契約時の優 クラスが通常クラスの次に優先度が低い高 先1クラスであるが、優先クラスの変更が許 容されているため、一時的に通常クラスに変 更されており、残りn回の通信では通常クラ の移動端末装置となることがわかる。また 移動端末#3は、優先クラスの変更が許容され ているものの、変更要求信号を送信していな いため、優先クラスは変更されておらず、移 動端末#4、#5は、優先クラスの変更が許容さ ていないため、優先クラスは変更されてい い。

 このように、回線交換網において各移動 末装置の優先クラスを管理しておくことに り、それぞれの移動端末装置の優先クラス 応じたサービスを容易に提供することがで る。また、本実施の形態においては、移動 末装置100からの変更要求信号により、一時 に契約時の優先クラスを変更クラスに変更 ることができる。

 次いで、本実施の形態における優先クラ の変更時の動作について、図12に示すシー ンス図を参照しながら説明する。

 まず、移動端末装置100の入力部101におい ユーザが優先クラスを変更する操作を行う 、変更要求生成部102によって、希望の変更 ラスを含む変更要求信号が生成され、送受 部103から回線交換装置400へ送信される(ステ ップS301)。変更要求信号が回線交換装置400に って受信されると、回線交換装置400によっ 、移動端末装置100が優先クラスの変更を許 されているか否かが優先クラスデータベー から確認され、許容されている場合には、 更要求信号に含まれる変更クラスが優先ク スデータベースに登録される。これにより 移動端末装置100の優先クラスが変更された とになる(ステップS302)。

 移動端末装置100の優先クラスが変更され と、回線交換装置400によって、優先クラス 変更が許可された旨の許可応答信号が移動 末装置100へ送信される(ステップS303)。この 可応答信号には、変更が許可された変更ク スの情報が含まれている。許可応答信号が 動端末装置100の送受信部103によって受信さ ると、許可応答取得部104によって、許可応 信号が取得され、許可応答信号によって通 される変更クラスが優先クラス保持部105に 持される(ステップS304)。

 その後、移動端末装置100の発呼または着 の際には、リソース要求生成部106によって 優先クラス保持部105に保持された優先クラ が読み出され、読み出された優先クラスの 報を含むリソース要求信号が生成される。 して、リソース要求信号は、送受信部103か 制御局装置300へ送信される(ステップS305)。

 さて、本実施の形態においては、移動端 装置100から制御局装置300へ送信されるリソ ス要求信号に優先クラスが含まれているた 、制御局装置300によって無線リソースが解 される際に、リソース要求信号に含まれる 先クラスに応じたリソース解放処理が実行 れる。図13は、本実施の形態に係る制御局 置300の内部構成を示すブロック図である。 図において、図3と同じ部分には同じ符号を し、その説明を省略する。図13に示す制御 装置300は、図3に示す制御局装置300の解放リ ース決定部305に代えて、優先クラス判定部3 51および解放リソース決定部352を有している

 優先クラス判定部351は、空きリソース検 部303による空きリソースの検索の結果、空 リソースがない場合に、リソース要求信号 含まれる優先クラスを検知し、移動端末装 100の優先クラスを判定する。すなわち、優 クラス判定部351は、移動端末装置100の優先 ラスが例えば通常クラス、高優先1クラス、 高優先2クラス、および高優先3クラスのいず であるかを判定する。また、優先クラス判 部351は、移動端末装置100からの呼が緊急呼 あるか否かをリソース要求信号から判断す 。

 解放リソース決定部352は、リソース割当 ーブル304を参照し、優先クラス判定部351に る優先クラスの判定結果および緊急呼であ か否かの判断結果に応じた解放可能な無線 ソース(解放リソース)を決定する。具体的 は、解放リソース決定部352は、優先度が高 移動端末装置100ほど、解放リソースの探索 囲を広くして解放リソースの有無を決定す 。すなわち、解放リソース決定部352は、例 ば通常クラスの移動端末装置100に対しては 放リソースを一切割り当てないと決定し、 優先1クラス以上の移動端末装置100に対して み解放リソースを割り当てると決定する。

 さらに、解放リソース決定部352は、高優 1クラスの移動端末装置100に対しては、同一 の基地局装置200に属する範囲内の無線リソー スのみから解放リソースを探索し、高優先2 ラスの移動端末装置100に対しては、同一の 御局装置300に属する範囲内の無線リソース ら解放リソースを探索し、高優先3クラスの 動端末装置100または緊急呼を発呼した移動 末装置100に対しては、全体の無線リソース ら解放リソースを探索する。このとき、解 リソース決定部352は、各優先クラスごとの 囲内において、同一の移動端末装置に複数 無線リソースが割り当てられており、移動 末装置が複数のセルに対応する複数のパス 介して通信している場合に、この移動端末 置に割り当てられた少なくとも1つの無線リ ソースを解放リソースと決定する。

 次に、本実施の形態における解放リソー 決定部352による解放リソースの決定処理に いて、図14に示すフロー図を参照しながら 体的に説明する。同図において、図6と同じ 分には同じ符号を付し、その詳しい説明を 略する。また、以下においては、移動端末 置100が基地局装置200-1とセル#1を介して新た に通信を開始する場合の解放リソースの決定 処理について説明する。

 空きリソース検索部303による空きリソー の検索の結果、セル#1に空きリソースがな 場合、優先クラス判定部351によって、リソ ス要求信号から移動端末装置100の優先クラ が判定される。この判定結果は、解放リソ ス決定部352へ通知され、解放リソース決定 352によって、移動端末装置100の優先クラス 高優先1クラス以上であるか否かが判断され (ステップS401)。ここで、移動端末装置100の 先クラスが通常クラスである場合は(ステッ プS401No)、移動端末装置100に対して解放リソ スが割り当てられることはなく、呼損が発 した場合のエラー処理が実行される(ステッ S204)。

 一方、移動端末装置100の優先クラスが高 先1クラス以上である場合は(ステップS401Yes) 、解放リソース決定部352によって、移動端末 装置100が位置するセル#1と同一の基地局装置 配下のセル#2を利用している移動端末装置10 0aがあるか否かが判断される(ステップS201)。 の判断の結果、移動端末装置100aがある場合 には(ステップS201Yes)、解放リソース決定部352 によって、移動端末装置100aがセル#1において 使用中の無線リソースを解放するリソース解 放処理が実行される(ステップS205)。そして、 リソース解放処理によって解放された解放リ ソースが、無線リソース割当部306によって移 動端末装置100に割り当てられることになる。

 また、同一の基地局装置の配下のセル#2 利用している移動端末装置100aがない場合に (ステップS201No)、解放リソース決定部352に って、移動端末装置100の優先クラスが高優 2クラス以上であるか否かが判断される(ステ ップS402)。ここで、移動端末装置100の優先ク スが高優先1クラスである場合は(ステップS4 02No)、移動端末装置100に対して解放リソース 割り当てられることはなく、呼損が発生し 場合のエラー処理が実行される(ステップS20 4)。

 一方、移動端末装置100の優先クラスが高 先2クラス以上である場合は(ステップS402Yes) 、解放リソース決定部352によって、移動端末 装置100が無線通信する基地局装置200-1と同一 制御局装置300-1に接続された基地局装置200-2 と無線通信している移動端末装置100bがある 否かが判断される(ステップS202)。この判断 結果、移動端末装置100bがある場合には(ステ ップS202Yes)、解放リソース決定部352によって 移動端末装置100bがセル#1において使用中の 線リソースを解放するリソース解放処理が 行される(ステップS205)。そして、リソース 放処理によって解放された解放リソースが 無線リソース割当部306によって移動端末装 100に割り当てられることになる。

 また、同一の制御局装置300-1に接続され 基地局装置200-2と無線通信している移動端末 装置100bがない場合には(ステップS202No)、解放 リソース決定部352によって、移動端末装置100 の優先クラスが高優先3クラスであるか否か 判断される(ステップS403)。ここで、移動端 装置100の優先クラスが高優先2クラスである 合は(ステップS403No)、移動端末装置100に対 て解放リソースが割り当てられることはな 、呼損が発生した場合のエラー処理が実行 れる(ステップS204)。

 一方、移動端末装置100の優先クラスが高 先3クラス以上である場合は(ステップS403Yes) 、解放リソース決定部352によって、移動端末 装置100が無線通信する基地局装置200-1に接続 れた制御局装置300-1とは別の制御局装置300-2 に接続された基地局装置200-3と無線通信して る移動端末装置100cがあるか否かが判断され る(ステップS203)。この判断の結果、移動端末 装置100cがある場合には(ステップS203Yes)、解 リソース決定部352によって、移動端末装置10 0cがセル#1において使用中の無線リソースを 放するリソース解放処理が実行される(ステ プS205)。そして、リソース解放処理によっ 解放された解放リソースが、無線リソース 当部306によって移動端末装置100に割り当て れることになる。一方、別の制御局装置300-2 に接続された基地局装置200-3と無線通信して る移動端末装置100cもない場合には(ステッ S203No)、移動端末装置100に対して割り当て可 な解放リソースがなく、呼損が発生した場 のエラー処理が実行される(ステップS204)。

 なお、優先クラス判定部351によって、移 端末装置100からの発呼が緊急呼であるとリ ース要求信号から判定された場合には、優 クラスに関わらず、この移動端末装置100を 優先3クラスと同等に扱うようにしても良い 。このように、移動端末装置100の優先クラス に応じて解放リソースの探索範囲を変更しな がら解放リソースの有無を判断するため、優 先クラスに応じてサービスの差別化を図るこ とができる。

 以上のように、本実施の形態によれば、 動端末装置は一時的な変更が可能な優先ク スを保持しており、この移動端末装置が新 に通信を開始する際、セル内に空きリソー がなければ、優先クラスに応じた範囲内で のセルにおける無線リソースを同時に使用 ながら通信している他の移動端末装置の有 を判断し、該当する他の移動端末装置があ ば、この他の移動端末装置がセル内で使用 の無線リソースを解放して新たな通信に割 当てる。このため、移動端末装置が属する 先クラスに応じて柔軟に解放リソースの割 当ての有無を決定することができ、多様な ービスを提供することができる。また、移 端末装置のユーザは、必要に応じて移動端 装置の優先クラスを変更し、契約時とは異 るサービスの一時的な提供を受けることが きる。

 なお、上記各実施の形態においては、制 局装置300が無線リソースの解放をするもの して説明したが、本発明はこれに限定され 、制御局装置300の下位の基地局装置200や制 局装置300に接続された回線交換装置400など 無線リソースの解放をしても良い。また、 記各実施の形態と同様の処理を実行させる ログラムをコンピュータに導入し、コンピ ータを上記各実施の形態と同様に動作させ ことも可能である。

 本発明は、セル内の無線リソースに空き ない場合でも、新規に通信を開始する移動 末装置に無線リソースを割り当て、呼損の 生を抑制する場合に適用することができる