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Title:
RIMLESS GLASSES
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/004895
Kind Code:
A1
Abstract:
A rimless glasses in which a lens can be attached and removed easily without causing any slack at the joint of the glasses lens and the lens fixing portion. In a rimless glasses including a glasses lens (110U), a glasses component metal armor member (120U) having a lens fixing portion secured to the glasses (100U) lens and a portion coupled with the temple or bridge, and a metal bridge member (130), the lens fixing portions of the metal armor member (120U) and the metal bridge member (130) have columnar legs (122U, 132) inserted into lens holes (112) bored in the glasses lens (110U), and spiral grooves (128, 138) are formed in the outer circumferential surface of the leg. Adhesive is injected into the spiral grooves (128, 138).

Inventors:
HIRAMOTO KIYOSHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/060526
Publication Date:
January 08, 2009
Filing Date:
June 09, 2008
Export Citation:
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Assignee:
21 TWO ONE CO LTD (JP)
HIRAMOTO KIYOSHI (JP)
International Classes:
G02C1/02; G02C5/02; G02C5/14
Domestic Patent References:
WO2004107021A12004-12-09
Foreign References:
JPH1062721A1998-03-06
JP2002318372A2002-10-31
JPH1164799A1999-03-05
JP2005031418A2005-02-03
JP3005441U1994-12-20
JP2004053689A2004-02-19
JPH037846A1991-01-16
Other References:
See also references of EP 2169445A4
Attorney, Agent or Firm:
TANI, Yoshikazu et al. (Akasaka 2-chome Minato-k, Tokyo 52, JP)
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Claims:
 眼鏡レンズと、該眼鏡レンズに固設されるレンズ固定部とテンプル又はブリッジに連結される連結部とを有する眼鏡部品とを備えるリムレス眼鏡であって、
 前記眼鏡部品の前記レンズ固定部は、前記眼鏡レンズに穿設されたレンズ孔に挿入される円柱状の脚部を有し、該脚部の外周面に螺旋状の溝が形成されていることを特徴とするリムレス眼鏡。
 前記螺旋状の溝は、一条の溝であることを特徴とする請求項1に記載のリムレス眼鏡。
 前記螺旋状の溝は、複数条の溝であることを特徴とする請求項1に記載のリムレス眼鏡。
 前記複数条の溝は、巻き方向が互いに異なる溝であることを特徴とする請求項3に記載のリムレス眼鏡。
 前記レンズ固定部は、前記螺旋状の溝に接着剤が注入されて眼鏡レンズに接着により固設されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のリムレス眼鏡。
 前記螺旋状の溝の間には、該溝の幅よりも広い幅の平坦面が形成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のリムレス眼鏡。
 前記眼鏡レンズはプラスチック製であり、前記眼鏡部品は金属製であることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のリムレス眼鏡。
 前記眼鏡部品は、前記連結部が丁番を介してテンプルに連結されたヨロイであることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載のリムレス眼鏡。
 前記眼鏡部品は、前記レンズ固定部及び前記連結部を含み、一本の線材から形成されたブリッジであることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載のリムレス眼鏡。
Description:
リムレス眼鏡

 本発明は、レンズ外周部を保持するリム ないリムレス眼鏡に関する。

 従来、かかるリムレス眼鏡としては、例 ば、特許文献1に記載のものが知られている 。

 この特許文献1には、眼鏡レンズに固設さ れるレンズ固定部材と、テンプル又はブリッ ジに連結される連結部材とを備え、レンズ固 定部材と連結部材とが着脱自在に連結される リムレス眼鏡が開示されている。そして、眼 鏡レンズとレンズ固定部材との固定形態とし ては、樹脂で形成されたレンズ固定部材の円 柱状の脚部をレンズに穿設したレンズ孔に差 し込むようにしている。

 また、特許文献2には、レンズ内側縁に線 接触可能な平行線状の縁当て部とレンズ内側 縁近傍に穿孔されたブリッジ止着孔に貫刺可 能な内貫刺部とを有する金属製ブリッジ、及 びレンズ外側縁に線接触可能な平行線状の縁 当て部とレンズ外側縁近傍に穿孔されたヨロ イ止着孔に貫刺可能な外貫刺部とを有する金 属製ヨロイを用いて、左右一対のレンズを連 結保持するようにしたリムレス眼鏡が記載さ れている。

 そして、このようなレンズ孔とそこに挿 される部材との間に接着剤を充填すること 一般的に行われている。

 しかしながら、かかる従来のリムレス眼 においては、眼鏡レンズに対し、レンズ固 部材の円柱状の脚部を眼鏡レンズに穿設し レンズ孔に単に差し込むことにより固定す ようにしているので、例えば、連続して長 間使用するようなときに、眼鏡レンズとレ ズ固定部材との間に緩みが生じてしまうと う問題があった。

 また、このような緩みの発生を防止すべ 接着剤を併用することも考えられるが、こ 場合、緩みの問題は改善される反面、レン 交換などのメンテナンスが困難になるとい 問題があった。特に、眼鏡レンズとレンズ 定部とが共にプラスチックで形成されてい 場合には、接着部を分離させるのが困難で るので、眼鏡レンズ自体又はレンズ固定部 体を破壊せざるを得ず、この問題が顕著と る。

 本発明の目的は、かかる従来の問題を解 し、眼鏡レンズとレンズ固定部との接続部 緩みを生ずることなく、しかも、レンズの 脱が容易なリムレス眼鏡を提供することに る。

特開2004-53689号公報

登録実用新案第3007846号公報

 上記目的を達成する本発明の一形態に係 リムレス眼鏡は、眼鏡レンズと、該眼鏡レ ズに固設されるレンズ固定部とテンプル又 ブリッジに連結される連結部とを有する眼 部品とを備えるリムレス眼鏡であって、前 眼鏡部品の前記レンズ固定部は、前記眼鏡 ンズに穿設されたレンズ孔に挿入される円 状の脚部を有し、該脚部の外周面に螺旋状 溝が形成されていることを特徴とする。

 上記構成によれば、眼鏡部品のレンズ固 部の円柱状の脚部が眼鏡レンズに穿設され レンズ孔に挿入されることにより、眼鏡部 のレンズ固定部が眼鏡レンズに固設される このとき、脚部の外周面に螺旋状の溝が形 されているので、レンズ孔の内周面と脚部 外周面とがほぼ均一に接触することとなり 接続部の緩みを生ずることなく、しかも、 鏡部品とレンズとの着脱が容易である。

 ここで、前記螺旋状の溝は、一条の溝又 複数条の溝であってもよい。

 また、前記複数条の溝は、巻き方向が互 に異なる溝であってもよい。

 さらに、前記レンズ固定部は、前記螺旋 の溝に接着剤が注入されて眼鏡レンズに接 により固設されることが好ましい。

 この構成によれば、接着剤が螺旋状の溝 中に確実に入り込むことができるので、レ ズ孔の内周面と脚部の外周面との接続部の 域において接着剤が満遍なく行き渡り、確 な固設状態が得られる。したがって、脚部 レンズ孔からの抜けが防止されると共に、 者間のガタも皆無となる。

 また、前記螺旋状の溝の間には、該溝の よりも広い幅の平坦面が形成されているこ が好ましい。

 この構成によれば、レンズ孔の内周面と 部の外周面との接触が、この広い幅の平坦 にて行われるので、眼鏡レンズに対する面 が低下され眼鏡レンズの割れが生じ難い。 た、上記接着剤が緩衝材としても作用する とから、かかる割れの発生をさらに抑える とができる。

 さらに、前記眼鏡レンズはプラスチック であり、前記レンズ固定部は金属製である とが好ましい。

 この構成によれば、接着剤による接着力 一般的に同質材料間よりも異質材料間の方 弱いので、眼鏡レンズとレンズ固定部材と 相対回転させることにより、眼鏡レンズに をつけることなく、接着剤による結合が容 に解除される。

 また、前記眼鏡部品は、前記連結部が丁 を介してテンプルに連結されたヨロイであ てもよく、前記レンズ固定部及び前記連結 を含み、一本の線材から形成されたブリッ であってもよい。

図1は、本発明の第1の実施形態に係る ムレス眼鏡を示し、(A)は正面図、(B)は平面 、及び(C)は側面図である。 図2は、本発明の第1の実施形態に係る ムレス眼鏡の眼鏡部品としての金属製ヨロ 部材を示し、(A)は正面図、(B)は平面図、及 (C)は側面図である。 図3は、本発明の第1の実施形態に係る ムレス眼鏡の眼鏡部品としての金属製ブリ ジ部材を示し、(A)は正面図、(B)は平面図、 び(C)は側面図である。 図4は、本発明の第1の実施形態に係る ムレス眼鏡の眼鏡部品としての金属製ヨロ 部材及び金属製ブリッジ部材の脚部を示す 大側面図であり、(A)は一条の螺旋状の溝、(B )は複数条の螺旋状の溝が形成された場合で る。 図5は、本発明の第1の実施形態に係る ムレス眼鏡の眼鏡部品としての金属製ヨロ 部材の眼鏡レンズへの取り付けの様子を示 側面図であり、(A)は連結前、及び(B)は連結 の状態である。 図6は、本発明の第1の実施形態に係る ムレス眼鏡の螺旋状溝への接着剤の注入の 子を示す側面図である。 図7は、本発明の第1の実施形態に係る ムレス眼鏡の螺旋状溝への接着剤の充填状 を示す断面図である。 図8は、本発明の第1の実施形態に係る ムレス眼鏡の金属製ヨロイ部材の取り外し 様子を示す正面図である。 図9は、本発明の第2の実施形態に係る ムレス眼鏡を示し、(A)は正面図、(B)は平面 、及び(C)は側面図である。 図10は、本発明の第2の実施形態に係る リムレス眼鏡の眼鏡部品としての金属製ヨロ イ部材を示し、(A)は正面図、(B)は平面図、及 び(C)は側面図である。

符号の説明

 100U、100S  リムレス眼鏡
 110U、110S  眼鏡レンズ
 112U、112S  レンズ孔
 120U、120S  金属製ヨロイ部材
 122U、122S  脚部
 124U、124S  腕部
 128  螺旋状溝
 129  平坦面
 130  金属製ブリッジ部材
 132  脚部
 134  腕部
 138  螺旋状溝
 139  平坦面
 160  ヒンジ
 170  テンプル

 以下、本発明の実施の形態を、添付図面 参照しつつ説明する。なお、本明細書の記 において、「前後」、「左右」及び「上下 等の方向を表す表現は、眼鏡が通常の状態 人に装着されているときの方向を表してい 。

 図1(A)ないし(C)において、本発明の第1の 施形態に係るリムレス眼鏡100Uは、プラスチ ク製の左右のレンズ110Uと、レンズ110Uに固 された眼鏡部品として、左右の金属製ヨロ 部材120U及び金属製ブリッジ部材130とを備え いる。なお、本第1の実施の形態では、レン ズ110Uには、図1(A)ないし(C)から明らかなよう 、その内側縁部近傍及び上側縁部近傍に高 を異ならせて、ブリッジ側のレンズ孔112Uin びヨロイ側のレンズ孔112Uupがそれぞれ穿設 れている。なお、ブリッジ側及びヨロイ側 区別をする必要なくレンズ孔を称するとき 本第1の実施形態においては112Uを用いる。

 金属製ヨロイ部材120Uは、図2(A)ないし(C) 詳細に示すように、レンズに固設されるレ ズ固定部としての脚部122Uと、テンプルに連 される連結部としての腕部124Uを有している 。そして、本実施の形態においては、金属製 ヨロイ部材120Uの脚部122Uと腕部124Uとの間には U字状湾曲部126Uが介在され、その一方は脚部1 22Uと直線状に連続して形成され、その他方は 腕部124Uとほぼ直角部を介して連続されてい 。さらに、腕部124Uは該直角部から下及び後 向に向けてなだらかに湾曲され、U字状湾曲 部126Uに近い側の一部において、レンズ110Uの 縁部に当接する形状とされている。金属製 ロイ部材120Uは、脚部122U、腕部124U及びU字状 湾曲部126Uを含み、本実施の形態では一本の 属線材、例えば、ニッケル・クロム合金、 ッケル・チタン合金等の易曲性弾性材から 成されている。そして、円柱状の脚部122Uの 周面には一条の螺旋状の溝128が形成されて る。該螺旋状の溝128は、図4(A)に拡大して示 すように、螺旋状の溝128の間に該溝の幅Aよ も広い幅Bの平坦面129が形成されている。

 また、金属製ヨロイ部材120Uの腕部124Uの 端部には、後述するヒンジ160の略鼓状のソ ット部材162が設けられている。そして、該 ンジ160を介してテンプル170が連結されてい 。なお、このヒンジ160を設けることなく、 ンプル170を一体的に形成してもよい。

 一方、金属製ブリッジ部材130は、図3(A)な いし(C)に詳細に示すように、レンズに固設さ れるレンズ固定部としての脚部132と、ブリッ ジに連結される連結部としての腕部134を有し ている。なお、図3(A)及び(B)において、後述 連結部137に連なる腕部134及び脚部132はそれ れ対の関係にあるから、その一方のみに符 を付し図面の簡明化を図る。

 そして、本実施の形態においては、金属 ブリッジ部材130の腕部134はU字状湾曲部135及 びこれに連なる直角曲折部136を有し、U字状 曲部135の一方の延長として脚部132が直線状 連続して形成されている。そして、腕部134 直角曲折部136の端部同士がブリッジである 結部137で連結されている。金属製ブリッジ 材130は、脚部132、腕部134及び連結部137を含 、同じく、一本の金属線材、例えば、チタ 合金、ニッケル・クロム合金、ニッケル・ タン合金等の易曲性弾性材から一体のブリ ジとして形成されている。なお、この連結 137で連結されている金属製ブリッジ部材130 両腕部134に対し、不図示の鼻当てパッドが り付けられるU字状湾曲部142を備えた鼻当て ッド取付部材144がそれぞれ接合されている

 そして、円柱状の脚部132の外周面には、 属製ヨロイ部材120Uと同様に、一条の螺旋状 の溝138が形成されている。なお、該螺旋状の 溝138は、前述した金属製ヨロイ部材120Uの脚 122における螺旋状の溝128と同一形態である で、前述の図4(A)に符号を併記して示すよう 、螺旋状の溝138の間に該溝の幅Aよりも広い 幅Bの平坦面139が形成されている。

 さらに、ヒンジ160とテンプル170につき、 1(A)ないし(C)及び図5(A)及び(B)を主に参照し 簡単に説明する。本実施の形態においては ヒンジ160が略鼓状のソケット部材162とテン ル170の端部に形成されたJ字状曲折部172との 合せにより構成されている。より詳しくは ソケット部材162には中心に貫通孔が形成さ ると共に、外周の一部に周方向溝が形成さ ている。そして、このソケット部材162は、 実施の形態においては、上述した金属製ヨ イ部材120Uの腕部124Uの端部がその外周部に 合される形態で、金属製ヨロイ部材120Uと一 に形成されている。

 金属線材(例えば、チタン合金、ニッケル ・クロム合金、ニッケル・チタン合金等の弾 性材)からなるテンプル170の端部に形成され J字状曲折部172は、ソケット部材162の貫通孔 挿通される第1脚部とそれに連続する第2脚 とを備え、第1脚部が貫通孔に挿通されたと 、第1脚部と第2脚部とでソケット部材162を 性的に挟持するようにされている。さらに 該第2脚部は、テンプル170の端部の直線状部 対し鋭角に曲折され、その折り曲げの外周 が、上述のソケット部材162における周方向 に係合するように形成されている。

 上記本発明の第1の実施の形態にあっては 、次の手順によりリムレス眼鏡100Uが組立ら 、完成されることになる。まず、レンズ110U 穿設されたブリッジ側のレンズ孔112Uinに金 製ブリッジ部材130の脚部132を、及びヨロイ のレンズ孔112Uupに金属製ヨロイ部材120Uの脚 部122Uをそれぞれレンズ110Uの後方側から挿入 ることにより、金属製ブリッジ部材130及び 属製ヨロイ部材120Uを、それぞれ、レンズ110 Uに固設する。なお、図5(A)には、この金属製 ロイ部材120Uを挿入する状態が代表的に示さ れている。このとき、金属製ブリッジ部材130 においては、そのU字状湾曲部135の一方の直 状延長部として形成されている脚部132とU字 湾曲部135の他方に連なる直角曲折部136とで って、ブリッジ側のレンズ孔112Uinとレンズ1 10Uの内縁部とを弾性的に挟持するように、U 状湾曲部135の曲率及びレンズ孔112Uinの穿設 置が定められている。一方、金属製ヨロイ 材120Uにおいては、脚部122Uとレンズ110Uの上 部に当接する腕部124UのU字状湾曲部126Uに近 側の一部とでもって、ヨロイ側のレンズ孔11 2Uupとレンズ110Uの上縁部とを弾性的に挟持す ように、腕部124Uの湾曲度合及びレンズ孔112 Uupの穿設位置が定められている(図1(A)参照)。

 ここで、金属製ヨロイ部材120Uの脚部122U び金属製ブリッジ部材130の脚部132の外周面 は、図4(A)に拡大して示したように、それぞ 、螺旋状の溝128及び138と、これらの溝間に の幅Aよりも広い幅Bの平坦面129及び139とが 成されているので、レンズ孔112Uの内周面と 部122U及び132の外周面とがほぼ均一に接触す ることとなる。したがって、レンズ110Uと金 製ヨロイ部材120U及び金属製ブリッジ部材130 は、それらの接続部の緩みを生ずることな 確実に固設される。そして、レンズ孔112Uの 内周面と脚部122U及び132の外周面との接触が この広い幅の平坦面にて行われるので、眼 レンズ110Uに対する面圧が低下され割れが生 難くなる。

 なお、かかる固設状態をより確実にする めに、図6に示すように、螺旋状の溝128及び 138に対し接着剤が注入されてもよい。詳しく は、脚部122U及び132は、その先端がレンズ110U 前面より僅かに突出すると共に、螺旋状の 128及び138の始端ないしは終端がレンズ110Uの 前面より露出するようにレンズ孔112Uに挿入 れている。そこで、この露出している螺旋 の溝128及び138の始端ないしは終端から接着 Sを注入すると、図7に示すように、接着剤S 容易に螺旋状の溝128及び138内を進む。した って、接着剤Sが、脚部122U及び132の螺旋状の 溝128及び138に満遍なく行き渡り、確実な固設 状態が得られるのである。また、この接着剤 Sは緩衝材としても作用することから、上述 眼鏡レンズ110Uの割れの発生をさらに抑える とができる。

 そして、最後に、金属製ヨロイ部材120Uに 一体に形成されている略鼓状のソケット部材 162に、図5(A)に示すように、テンプル170を連 する。詳しくは、ソケット部材162の貫通孔 テンプル170の端部に形成されたJ字状曲折部1 72の第1脚部を挿通すると共に、第2脚部の折 部を周方向溝に係合させ、第1脚部と第2脚部 とでソケット部材162を弾性的に挟持させる。 かくて、リムレス眼鏡100Uは、ねじ等を一切 いることなく、各部品が連結されることに り完成されることになる。

 なお、上述の組立の手順は入れ換えても い。例えば、金属製ヨロイ部材120Uを先に取 り付け、そしてテンプル170を連結した後に、 金属製ブリッジ部材130を取り付けたりしても よい。

 さらに、レンズ110Uを交換する必要がある ときには、以下の手順で行うことができる。 すなわち、金属製ヨロイ部材120U及び金属製 リッジ部材130のそれぞれ脚部122U及び132から 定の距離、離れた部位を手で掴み、図8(A)及 び(B)に示すように、それぞれ、脚部122U及び13 2を中心として約20度の相対回転となる程度、 上下に動かして回転させる。すると、金属製 ヨロイ部材120U及び金属製ブリッジ部材130は 螺旋状溝128及び138に接着剤が注入されてい 場合であっても、螺旋状溝に入り込んだ接 剤が削り取られ、特別な工具などを必要と ることなく容易に取り外すことができる。 お、図8(A)及び(B)には、金属製ヨロイ部材120U を取り外す場合のみを示したが、金属製ブリ ッジ部材130も同様にして取り外すことができ ることはいうまでもない。

 そして、かかる金属製ヨロイ部材120U及び 金属製ブリッジ部材130を再利用するときは、 その螺旋状溝128及び138に付着している接着剤 をブラッシングなどにより除去すればよく、 レンズ110Uに関しても、そのレンズ孔112につ て再度、ドリルを通すことにより付着して る接着剤を除去すれば使用可能となる。

 次に、本発明の第2の実施形態に係るリム レス眼鏡100Sを説明する。この第2の実施形態 係るリムレス眼鏡100Sは上述の第1の実施形 に係るリムレス眼鏡100Uに対し、その眼鏡部 としての金属製ヨロイ部材の形状及びそれ 伴うレンズ孔の穿設位置が異なるのみであ ので、以下の説明においては、その相違点 つき説明し重複説明を避けることとする。

 すなわち、第2の実施形態に係るリムレス 眼鏡100Sは、図9(A)ないし(C)において、プラス ック製の左右のレンズ110Sと、レンズ110Sに 設された眼鏡部品として、左右の金属製ヨ イ部材120S及び金属製ブリッジ部材130とを備 ている。なお、本第2の実施の形態では、レ ンズ110Sには、図9(A)ないし(C)から明らかなよ に、その内側縁部近傍及び外側縁部近傍の ぼ同じ高さ位置に、ブリッジ側のレンズ孔1 12Sin及びヨロイ側のレンズ孔112Soutがそれぞれ 穿設されている。なお、ブリッジ側及びヨロ イ側の区別をする必要なくレンズ孔を称する とき、本第2の実施形態においては112Sを用い 。

 この第2の実施形態に係る金属製ヨロイ部 材120Sは、図10(A)ないし(C)に詳細に示すように 、レンズに固設されるレンズ固定部としての 脚部122Sと、テンプルに連結される連結部と ての腕部124Sを有している。そして、本第2の 実施の形態においては、金属製ヨロイ部材120 Sの脚部122Sと腕部124Sとの間には第1のU字状湾 部125S及び第2のU字状湾曲部126Sが介在されて いる。第1のU字状湾曲部125Sの一方は脚部122S 直線状に連続して形成され、その他方は第2 U字状湾曲部126Sの一方と兼用されている。 して、第2のU字状湾曲部126Sの他方は腕部124S 連続して形成されている。さらに、腕部124S は該第2のU字状湾曲部126Sとの連続部から外方 向に向けてなだらかに湾曲されている。金属 製ヨロイ部材120Sは、脚部122S、第1のU字状湾 部125S、第2のU字状湾曲部126S及び腕部124Sを含 み、本実施の形態においても一本の金属線材 、例えば、ニッケル・クロム合金、ニッケル ・チタン合金等の易曲性弾性材から形成され ている。そして、円柱状の脚部122Sの外周面 は螺旋状の溝128が形成されている。該螺旋 の溝128は、第1の実施形態と同様に図4(A)に拡 大して示すように、螺旋状の溝128の間に該溝 の幅Aよりも広い幅Bの平坦面129が形成されて る。

 また、金属製ヨロイ部材120Sの腕部124Sの 端部には第1の実施形態と同じくヒンジ160の 鼓状のソケット部材162が設けられている。 して、該ヒンジ160を介してテンプル170が連 されている。なお、このヒンジ160を設ける となく、テンプル170を一体的に形成しても いこと前述の通りである。

 なお、この第2の実施形態において、金属 製ブリッジ部材130は第1の実施形態の場合と じであり、この金属製ブリッジ部材130の脚 132がブリッジ側のレンズ孔112Sinに挿入され レンズ110Sに固設される。一方、金属製ヨロ 部材120Sにおいては、脚部122Sとレンズ110Sの 縁部に当接する第2のU字状湾曲部126Sとでも て、ヨロイ側のレンズ孔112Soutとレンズ110S 外縁部とを弾性的に挟持するように、第1のU 字状湾曲部125Sの湾曲度合及びレンズ孔112Sout 穿設位置が定められている。

 この第2の実施形態においても、金属製ヨ ロイ部材120Sの脚部122S及び金属製ブリッジ部 130の脚部132の外周面には、それぞれ、螺旋 の溝128及び138と、これらの溝間に溝の幅Aよ りも広い幅Bの平坦面129及び139とが形成され いるので、レンズ孔112Sの内周面と脚部122S及 び132の外周面とがほぼ均一に接触することと なり、レンズ110Sと金属製ヨロイ部材120S及び 属製ブリッジ部材130とは、それらの接続部 緩みを生ずることなく確実に固設される。 して、レンズ孔112Sの内周面と脚部122S及び13 2の外周面との接触が、この広い幅の平坦面 て行われるので、眼鏡レンズ110Sに対する面 が低下され割れが生じ難いのである。

 なお、この第2の実施形態に係るリムレス 眼鏡100Sの組立及び分解の手法は、上述の第1 実施形態の場合と同じであり、符号の添字 U」を「S」に読み替えればよい。

 ところで、上述の第1及び第2の実施形態 おいて、金属製ヨロイ部材120U、120S及び金属 製ブリッジ部材130の脚部122U、122S及び132の外 面には、図4(A)に拡大して示したように、そ れぞれ、一条の螺旋状の溝128及び138が形成さ れている。しかしながら、これらの螺旋状の 溝128及び138は、これらの溝間に溝の幅Aより 広い幅Bの平坦面129及び139とが確保される限 、複数条の溝であってもよい。

 また、複数条の溝として形成する場合に 、図示は省略するが、一条の螺旋状の溝を それぞれ、巻き方向を互いに異ならせるこ によって、複数条の溝を構成するようにし もよい。

 ここで、複数条からなる螺旋状の溝をそ らの巻き方向を互いに異ならせて螺旋状の を形成した一例を、図4(B)に拡大して示す。 この図4(B)に示される例では、巻き方向が互 に異なる三条の螺旋状の溝が円柱状の脚部 形成されている。ここで、右巻きには「R」 左巻きには「L」、各条には順に「1ないし3 の接尾辞を付して具体的に説明する。例え 、金属製ヨロイ部材120Uの脚部122Uの外周面 は、右巻きの三条の螺旋状の溝128R1,128R2,128R3 及び左巻きの三条の螺旋状の溝128L1,128L2,128L3 円柱状の脚部122Uに形成されている。なお、 金属製ヨロイ部材120S及び金属製ブリッジ部 130の脚部122S及び132の場合も同様である。

 上述のように、螺旋状の溝を巻き方向を いに異ならせた複数条の溝として形成する 、冶具を用いてこれらの溝を形成する際に 円柱状の脚部の一方向への転がりを阻止す 力が作用するので、その形成作業が容易と る。

 以上の説明から明らかなように、本発明 上記実施の形態によれば、金属製ヨロイ部 120S及び金属製ブリッジ部材130の脚部を直接 にプラスチック製眼鏡レンズのレンズ孔に挿 通させることが可能であるから、緩衝のため のプラスチック部品などが不要であり、すっ きりとしたデザインの取り付け構造とするこ とができる。さらに、レンズ孔は単純円で単 一孔であり、接着剤が用いられるので、孔明 け作業もさほどの精度を必要とせず、小売店 における加工が容易に行われ得る。