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Patent Searching and Data


Title:
SCREW FLUID MACHINE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/054285
Kind Code:
A1
Abstract:
A screw fluid machine has a male-female pair of screw rotors rotatably received in a casing in a mutually meshed relationship and sucking, compressing, and discharging fluid, a main thrust bearing having an inner ring fixed to a rotor shaft functioning as a rotating shaft of at least either of the pair of screw rotors and also having an outer ring fixed to the casing to receive thrust force from the rotor shaft, a balance bearing having an inner ring fixed to the rotor shaft and also having an outer ring movable relative to the casing, a bearing holding member for holding the outer ring of the balance bearing, and fluid pressure application means for pressing the bearing holding member to the discharge side by fluid pressure. The construction reduces thrust load from the rotor shaft, prevents an increase, induced by a balance piston, in a rotational load, and eliminates the risk of seal leakage of the balance piston.

Inventors:
MATSUKUMA MASAKI
Application Number:
PCT/JP2008/068563
Publication Date:
April 30, 2009
Filing Date:
October 14, 2008
Export Citation:
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Assignee:
KOBE STEEL LTD (JP)
MATSUKUMA MASAKI
International Classes:
F04C18/16; F01C1/16; F04C29/00
Foreign References:
JP2002188586A2002-07-05
JPH11351169A1999-12-21
JPH04129894U1992-11-27
JPS4833041B11973-10-11
JPS627902A1987-01-14
JP2002317782A2002-10-31
JP2004339994A2004-12-02
JP3766725B22006-04-19
Other References:
See also references of EP 2204584A4
Attorney, Agent or Firm:
TANAKA, Mitsuo et al. (IMP Building 3-7, Shiromi 1-chome, Chuo-ku, Osaka-sh, Osaka 01, JP)
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Claims:
 スクリュ流体機械であって、次のものからなる:
 ケーシング;
 ケーシング内に互いに咬合して回転可能に収容され、流体を吸い込んで圧縮または膨張して吐出する雌雄一対のスクリュロータ;
 前記スクリュロータの少なくとも一方の回転軸となるロータ軸に内環が固定され、前記ケーシングに外環が固定されて前記ロータ軸のスラスト力を受ける主スラスト軸受;
 前記ロータ軸に内環が固定され、外環が前記ケーシングに対して移動可能なバランス軸受;
 前記バランス軸受の外環を保持する軸受保持部材;および
 流体圧によって前記軸受保持部材を前記ロータ軸の軸方向に沿って押圧する流体圧印加手段。
 請求項1に記載のスクリュ流体機械であって、
 前記スクリュ流体機械は、スクリュ圧縮機であり、
 前記バランス軸受は、前記ロータ軸の吸込側に設けられている。
 請求項1に記載のスクリュ流体機械であって、
 前記スクリュ流体機械は、スクリュ圧縮機であり、
 前記流体圧は、前記スクリュロータが吐出した流体の圧力である。
 請求項1に記載のスクリュ流体機械であって、
 前記スクリュ流体機械は、スクリュ圧縮機であり、
 前記流体圧印加手段は、前記ロータ軸の吸込側の延長線上に配設したバランスシリンダに嵌合するバランスピストンと、前記バランスピストンと前記軸受保持部材とを接続する圧力伝達部材とを含む。
 請求項4に記載のスクリュ流体機械であって、
 前記バランスシリンダは、前記バランスピストンの前記スクリュロータの吸込側および吐出側にそれぞれ閉塞空間を形成し、前記バランスピストンの吸込側と吐出側とにそれぞれ異なる流体圧を作用させる。
 請求項1に記載のスクリュ流体機械であって、
 前記スクリュ流体機械は、スクリュ膨張機であり、
 前記バランス軸受は、前記ロータ軸の吐出側に設けられている。
 請求項1に記載のスクリュ流体機械であって、
 前記スクリュ流体機械は、スクリュ膨張機であり、
 前記流体圧は、前記スクリュロータが吸い込む流体の圧力である。
 請求項1に記載のスクリュ流体機械であって、
 前記スクリュ流体機械は、スクリュ膨張機であり、
 前記流体圧印加手段は、前記ロータ軸の吐出側の延長線上に配設したバランスシリンダに嵌合するバランスピストンと、前記バランスピストンと前記軸受保持部材とを接続する圧力伝達部材とを含む。
 請求項8に記載のスクリュ流体機械であって、
 前記スクリュ流体機械は、スクリュ膨張機であり、
 前記バランスシリンダは、前記バランスピストンの前記スクリュロータの吸込側および吐出側にそれぞれ閉塞空間を形成し、前記バランスピストンの吸込側と吐出側とにそれぞれ異なる流体圧を作用させる。
Description:
スクリュ流体機械

 本発明は、スクリュ流体機械に関する。

 雌雄咬合するスクリュロータで流体を圧 や膨張するスクリュ流体機械、例えば、ス リュロータで流体を圧縮するスクリュ圧縮 では、圧縮した流体の圧力がスクリュロー を吸込側に軸方向に押圧するスラスト荷重 発生させる。従来のスクリュ圧縮機では、 出圧を高くした場合に、このスラスト荷重 受けるスラスト軸受の寿命が短くなるとい 問題があった。

 ロータ軸に複数のスラスト軸受を設けて 、実際には、いずれか1つのスラスト軸受に 荷重が集中するため、スラスト軸受の寿命を 伸ばすことができない。

 特許文献1から3には、スクリュ圧縮機の ラスト軸受の付加を軽減するために、ロー 軸の吸込側の端部にシリンダに嵌合するピ トンを設け、シリンダ内に導入する流体の 力によってロータ軸をスラスト荷重に対向 る方向に押圧する発明が記載されている。

 しかしながら、これらのスクリュ圧縮機の ストンは、シリンダの内部でロータ軸とと に回転するため、ピストンとシリンダとの の摩擦やシリンダ内の流体の粘性抵抗がロ タ軸の回転負荷を増大させてエネルギー効 を低下させるという問題がある。また、ピ トンとシリンダとの間のシールが摩耗し、 リンダ内の圧力流体が漏出するという不具 が発生する可能性がある。

特開2002-317782号公報

特開2004-339994号公報

特許第3766725号公報

 前記問題点に鑑みて、本発明は、ロータ のスラスト荷重を低減でき、バランスピス ンによる回転負荷の増加と、バランスピス ンのシール漏れの危険性とを排除したスク ュ流体機械を提供することを課題とする。

 前記課題を解決するために、本発明によ スクリュ流体機械は、次のものからなる:ケ ーシング;ケーシング内に互いに咬合して回 可能に収容され、流体を吸い込んで圧縮ま は膨張して吐出する雌雄一対のスクリュロ タ;前記スクリュロータの少なくとも一方の 転軸となるロータ軸に内環が固定され、前 ケーシングに外環が固定されて前記ロータ のスラスト力を受ける主スラスト軸受;前記 ロータ軸に内環が固定され、外環が前記ケー シングに対して移動可能なバランス軸受;前 バランス軸受の外環を保持する軸受保持部 ;および、流体圧によって前記軸受保持部材 前記ロータ軸の軸方向に沿って押圧する流 圧印加手段。

 この構成によれば、ケーシングに固定せ に流体圧によってロータ軸を押圧するバラ ス軸受を設けたことで、ケーシングやロー 軸の寸法変位があっても、主スラスト軸受 バランス軸受とにスラスト荷重を分散して 用させることができ、軸受の寿命が長い。 た、ロータ軸とともに回転するピストンを 要としないので、ピストンの回転抵抗がな 、スラスト荷重を相殺する流体圧のシール れの危険性も低い。

 また、本発明のスクリュ流体機械におい 、前記バランス軸受は、スクリュ圧縮機に いては前記ロータ軸の吸込側、スクリュ膨 機においては前記ロータ軸の吐出側に設け とよい。

 この構成によれば、バランス軸受や流体 印加手段がスクリュロータから見て、スク ュ圧縮機においてはモータやタービンなど 原動機、スクリュ膨張機においては発電機 どの負荷機器とは反対側に配置されるので 流体圧印加手段等を配置するスペースの確 が容易であり、スクリュ流体機械が大型化 ない。

 また、本発明のスクリュ流体機械におい 、前記流体圧は、スクリュ圧縮機において 前記スクリュロータが吐出した流体の圧力 スクリュ膨張機においては前記スクリュロ タに吸い込む流体の圧力であってもよい。

 この構成によれば、吸込側または吐出側 高圧側の流体圧力が高くなるとバランス軸 が分担するスラスト荷重が増加するので、 スラスト軸受の負荷を安定させることがで 、主スラスト軸受の寿命が長くなる。

 また、本発明のスクリュ流体機械におい 、前記流体圧印加手段は、スクリュ圧縮機 おいては前記ロータ軸の吸込側の延長線上 、スクリュ膨張機においては前記ロータ軸 吐出側の延長線上に配設したバランスシリ ダに嵌合するバランスピストンと、前記バ ンスピストンと前記軸受保持部材とを接続 る圧力伝達部材とを含んでもよい。

 この構成によれば、ロータ軸と同軸にバ ンスピストンを設けるので、バランスピス ンに対して正確に軸方向に流体圧を作用さ ることができる。

 また、本発明のスクリュ流体機械におい 、前記バランスシリンダは、前記バランス ストンの前記スクリュロータの吸込側およ 吐出側にそれぞれ閉塞空間を形成し、前記 ランスピストンの吸込側と吐出側とにそれ れ異なる流体圧を作用させてもよい。

 この構成によれば、スクリュロータの吸 側の流体圧力と吐出側の流体圧力をバラン ピストンの両側にそれぞれ作用させるなど て、スクリュロータに実際に作用するスラ ト荷重に応じて、バランス軸受に適切な荷 を配分できる。

 本発明によれば、ケーシングに固定せず 流体圧によって押圧するバランス軸受を設 たことで、主スラスト軸受とバランス軸受 にスラスト荷重を分散して作用させること でき、軸受の寿命が長く、流体圧のシール れの危険性も低い。

本発明の1つの実施形態のスクリュ圧縮 機の断面図。

符号の説明

 1 スクリュ圧縮機(スクリュ流体機械)
 2 ケーシング
 3 スクリュロータ
 4 吸込口
 5 吐出口
 6 ロータ軸
 11 主スラスト軸受
 12 バランス軸受
 13 軸受保持部材
 14 圧力伝達部材
 18 バランスシリンダ
 19 バランスピストン
 20 高圧流体室
 21 低圧流体室

 これより、本発明の実施形態について、図 を参照しながら説明する。
 図1は、本発明のスクリュ流体機械の1つの 施形態であるスクリュ圧縮機1の断面を示す スクリュ圧縮機1は、ケーシング2の内部に 互いに咬合する雌雄一対のスクリュロータ3( 雄ロータのみ図示)を回転可能に収容し、吸 口4から流体を吸い込んでスクリュロータ3の 回転によって圧縮し、圧縮した流体を吐出口 5から吐出する。

 スクリュロータ3の回転軸であるロータ軸 6は、スクリュロータ3の両側に、ケーシング2 との隙間を封止するシール部材7,8と、ラジア ル荷重を受けるラジアル軸受9,10とがそれぞ 設けられ、スラスト荷重を受けるために、 出側に主スラスト軸受11と、吸込側にバラン ス軸受12とが設けられている。ロータ軸6は、 吐出側の端部に不図示のカップリングを介し て図示しないモータが接続され、回転駆動さ れる。

 主スラスト軸受11は、内環がロータ軸6に 定され、外環がケーシング2に固定されてい る。一方、バランス軸受12は、内環はロータ 6に固定されているものの、外環はケーシン グ2に固定されない軸受保持部材13に保持され ており、ケーシング2に対して軸方向に移動 能である。

 軸受保持部材13には、ロータ軸6の軸端部 被う傘状の圧力伝達部材14が嵌合している また、軸受保持部材13とケーシング2との間 は、波ばね15が設けられている。圧力伝達部 材14は、先端が、ロータ軸6の吸込側の延長線 上のケーシング2に設けた開口16に挿入され、 開口16の外側を封止するダイアフラム17に当 する。開口16の外側には、バランスシリンダ 18が設けられ、バランスシリンダ18に嵌合す バランスピストン19がダイアフラム17を介し 圧力伝達部材14に当接可能である。

 バランスシリンダ18は、バランスピスト 19によってその内部空間がスクリュロータ3 吸込側(バランスピストン19から見て、スク ュロータ3と反対側)の高圧流体室20と、吐出 (バランスピストン19から見て、スクリュロ タ3と同じ側)の低圧流体室21とに隔離されて いる。高圧流体室20には、吐出口5と連通する 導圧管22が接続され、同様に、低圧流体室21 は、スクリュロータ3の吸込側の流体が導入 れるようになっている。これにより、バラ スピストン18は、スクリュロータ3の吐出圧 と吸込圧力との差圧によって、ロータ軸6の 軸方向に沿って吐出側に押し出され、ダイア フラム17を介して圧力伝達部材14を押圧し、 れにより、軸受保持部材13を吐出側(バラン ピストン19からスクリュロータ3に向かう方 )に押圧することができる(流体圧印加手段)

 波ばね15は、バランスピストン19に流体圧 が作用していない状態でも、バランス軸受12 外環がガタついてベアリングが損傷するこ のないように、軸受保持部材13を吸込側(ス リュロータ3からバランスピストン19に向か 方向)に押圧するが、その圧力は非常に小さ く、ロータ軸6に作用するスラスト荷重の考 においては無視できる程度のものである。

 スクリュ圧縮機1において、吐出圧と吸込 圧との差が大きくなると、スクリュロータ3 吸込側に押し出そうとするスラスト力が大 くなるが、バランスピストン19を押し出す流 体圧も大きくなる。バランスピストン19は、 力伝達部材14を介して軸受保持部材13を吸込 側に押圧し、バランス軸受12を介してロータ 6を吐出側に押圧する。つまり、バランスピ ストン19に作用する流体圧は、スクリュロー 3の流体圧縮により生じるスラスト力を減殺 する方向にロータ軸6を押圧し、主スラスト 受11の負荷を軽減して、主スラスト軸受11を 寿命化する。

 スクリュ圧縮機1では、バランス軸受12の 環を、圧力伝達部材14およびバランスピス ン19とともにケーシング2に対して軸方向に 動可能な軸受保持部材13で保持したことで、 ロータ軸6やケーシング2の寸法誤差や熱膨張 あったとしても、バランスピストン19がバ ンスシリンダ18内で移動することで、主スラ スト軸受11とバランス軸受12とのいずれかに ラスト力が集中することを防ぎ、主スラス 軸受11とバランス軸受12とにスラスト力を分 して作用させることができる。

 スクリュ圧縮機1では、スクリュロータ3 発生するスラスト力を減殺するために流体 を作用させるバランスピストン19が、ロータ 軸6から切り離されており、回転する必要が い。このため、バランスピストン19が回転抵 抗となり、スクリュ圧縮機1の効率を低下さ ることがない。また、スクリュ圧縮機1では バランスシリンダ18との間のシール劣化に って、圧縮ガスやシール用油が漏出したり 流体圧が作用しなくなって主スラスト軸受11 に過大な負荷がかかることがない。

 また、本実施形態のように、バランスピ トン19の吸込側の高圧流体室20にスクリュロ ータの吐出圧、吐出側の低圧流体室21に吸込 を作用させることで、吸込圧が高い場合に 、スラスト力を主スラスト軸受11とバラン 軸受12とに適切に配分して、軸受の破損を効 果的に防止できる。低圧流体室21には、スク ュロータ3の冷却・潤滑・軸封用油の注入圧 力など、他の基準圧力を示す流体圧を作用さ せてもよい。

 本発明の流体圧印加手段(バランスピスト ン19および圧力伝達部材14)は、ロータ軸6の回 転から完全に切り離されているので、例えば 、スクリュロータ3の吐出側にバランス軸受12 を設け、ロータ軸6の周りに配置した複数の 体シリンダでバランス軸受12を吐出側に押圧 するように構成してもよい。

 なお、上述の本発明の実施形態では、本 明のスクリュ流体機械について、スクリュ 縮機に適用したものを示した。しかしなが 、本発明のスクリュ流体機械は、スクリュ 縮機に限定されず、スクリュ膨張機(スクリ ュエキスパンダ)に適用してもよい。

 本発明をスクリュ膨張機に適用する場合 も、上述のスクリュ圧縮機と略同じ構成で いが、スクリュロータ3の回転方向および流 体の流れが逆になる。したがって、上述の実 施形態における吸込口4はスクリュ膨張機の 出口(排気口)となり、吐出口5はスクリュ膨 機の吸込口(吸気口)となる。スクリュ膨張機 では、流体は圧縮されるのではなく、膨張す ることによってスクリュロータ3を回転させ 。よって、吐出側の流体の圧力は、吸込側 流体の圧力より低くなる。また、上述のス リュ圧縮機1では、ロータ軸6に、モータ等の 原動機が接続されるが、スクリュ膨張機の場 合には、同様の位置に、発電機等の負荷機器 が接続されることになる。