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Patent Searching and Data


Title:
SEMICONDUCTOR DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/084841
Kind Code:
A1
Abstract:
A semiconductor device wherein a plurality of semiconductor chips are stacked is provided. In the semiconductor device, mixing of noise from a noise generating circuit to a circuit which easily receives noise is eliminated through a wire. On a semiconductor chip (3) in the semiconductor device, a semiconductor chip (4) is stacked in a region where no noise generating circuit (DC/DC converter circuit (3a)) is arranged in the semiconductor chip (3), and a wire of a circuit (PLL circuit (4a)) which easily receives noise in the semiconductor chip (4) is arranged not to traverse over the noise generating circuit.

Inventors:
SASAKI HIDEKI (JP)
FUJIMURA YUUKI (JP)
KIKUCHI KATSUMI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/050241
Publication Date:
July 17, 2008
Filing Date:
January 11, 2008
Export Citation:
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Assignee:
NEC CORP (JP)
SASAKI HIDEKI (JP)
FUJIMURA YUUKI (JP)
KIKUCHI KATSUMI (JP)
International Classes:
H01L25/065; H01L21/60; H01L25/07; H01L25/18
Foreign References:
JP2004523912A2004-08-05
JP2004165269A2004-06-10
JP2005150613A2005-06-09
JP2006216770A2006-08-17
JP2006073625A2006-03-16
Attorney, Agent or Firm:
KATO, Asamichi (20-12 Shin-Yokohama 3-chomeKohoku-ku, Yokohama-shi, Kanagawa 33, JP)
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Claims:
 複数の半導体チップを積層した半導体装置において、
 第1半導体チップを、第2半導体チップ上のうち前記第2半導体チップ内にあるノイズを発生する回路の配置されていない領域に積層し、
 前記第1半導体チップ内のノイズを受けやすい回路のワイヤを、前記ノイズを発生する回路の上をまたがないように配置したことを特徴とする半導体装置。
 複数の半導体チップを積層した半導体装置において、
 第1半導体チップを、第2半導体チップ上のうち前記第2半導体チップ内にあるノイズを発生する回路の配置されていない領域に積層し、
 前記第1半導体チップ内のノイズを受けやすい回路のワイヤを、前記ノイズを発生する回路のワイヤとは対角方向に配置したことを特徴とする半導体装置。
 複数の半導体チップを積層した半導体装置において、
 第1半導体チップを、第2半導体チップ上のうち前記第2半導体チップ内にあるノイズを発生する回路の配置されていない領域に積層し、
 前記第1半導体チップ内のノイズを受けやすい回路を、前記ノイズを発生する回路と対角位置に配置し、
 前記ノイズを受けやすい回路のワイヤを、前記ノイズを発生する回路のワイヤとは対角方向に配置したことを特徴とする半導体装置。
 複数の半導体チップを積層した半導体装置において、
 第1半導体チップを、第2半導体チップ上のうち前記第2半導体チップ内にあるノイズを発生する回路の配置されていない領域に積層し、
 前記第1半導体チップ内のノイズを受けやすい回路を、前記ノイズを発生する回路から離れるように配置し、
 前記ノイズを受けやすい回路のワイヤを、前記ノイズを発生する回路のワイヤとは並走させないように配置したことを特徴とする半導体装置。
 複数の半導体チップを積層した半導体装置において、
 第1半導体チップを、第2半導体チップ上のうち前記第2半導体チップ内にあるノイズを受けやすい回路の配置されていない領域に積層し、
 前記第1半導体チップ内のノイズを発生する回路のワイヤを、前記ノイズを受けやすい回路の上をまたがないように配置したことを特徴とする半導体装置。
 複数の半導体チップを積層した半導体装置において、
 第1半導体チップを、第2半導体チップ上のうち前記第2半導体チップ内にあるノイズを受けやすい回路の配置されていない領域に積層し、
 前記第1半導体チップ内のノイズを発生する回路のワイヤを、前記ノイズを受けやすい回路のワイヤとは対角方向に配置したことを特徴とする半導体装置。
 複数の半導体チップを積層した半導体装置において、
 第1半導体チップを、第2半導体チップ上のうち前記第2半導体チップ内にあるノイズを受けやすい回路の配置されていない領域に積層し、
 前記第1半導体チップ内のノイズを発生する回路を、前記ノイズを受けやすい回路と対角位置に配置し、
 前記ノイズを発生する回路のワイヤを、前記ノイズを受けやすい回路のワイヤとは対角方向に配置したことを特徴とする半導体装置。
 複数の半導体チップを積層した半導体装置において、
 第1半導体チップを、第2半導体チップ上のうち前記第2半導体チップ内にあるノイズを受けやすい回路の配置されていない領域に積層し、
 前記半導体チップ内のノイズを発生する回路を、前記ノイズを受けやすい回路から離れるように配置し、
 前記ノイズを発生する回路のワイヤを、前記ノイズを受けやすい回路のワイヤとは並走させないように配置したことを特徴とする半導体装置。
 複数の半導体チップを積層した半導体装置において、
 第1半導体チップを、第2半導体チップ上のうち前記第2半導体チップ内にあるノイズを発生する回路の配置されていない領域に積層し、
 前記第1半導体チップ内のノイズを受けやすい回路のワイヤを、前記ノイズを発生する回路の上に配設された導電体層をまたぐようにして配置したことを特徴とする半導体装置。
 複数の半導体チップを積層した半導体装置において、
 第1半導体チップを、第2半導体チップ上のうち前記第2半導体チップ内にあるノイズを受けやすい回路の配置されていない領域に積層し、
 前記第1半導体チップ内のノイズを発生する回路のワイヤを、前記ノイズを受けやすい回路の上に配設された導電体層をまたぐように配置したことを特徴とする半導体装置。
 前記ノイズを発生する回路は、スイッチング回路であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一に記載の半導体装置。
 前記ノイズを発生する回路のワイヤは、前記スイッチング回路の出力端子、電源端子、及びグランド端子のいずれかと接続されるワイヤであることを特徴とする請求項11記載の半導体装置。
 前記ノイズを受けやすい回路は、アナログ回路であることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一に記載の半導体装置。
 前記ノイズを受けやすい回路のワイヤは、前記アナログ回路の入力端子、電源端子、及びグランド端子のいずれかと接続されるワイヤであることを特徴とする請求項13記載の半導体装置。
 前記導電体層は、当該導電体層の下に配された回路の周囲に形成されたガードリングと接続されることを特徴とする請求項9又は10記載の半導体装置。
Description:
半導体装置

[関連出願の記載]
 本発明は、日本国特許出願:特願2007-003452号( 2007年1月11日出願)の優先権主張に基づくもの あり、同出願の全記載内容は引用をもって 書に組み込み記載されているものとする。
 本発明は、複数の半導体チップを積層した 導体装置に関し、特に、ノイズを発生させ すい回路を搭載した半導体チップとノイズ 受けやすい回路を搭載した半導体チップを 層した半導体装置に関する。

 近年の技術の発展に伴い、一つのパッケ ジの中に複数の半導体チップを積層した半 体装置が実用化され、携帯電話機やデジタ カメラ等に搭載され始めている。その多く 、マイクロコントローラなどの情報処理用L SIと情報処理データを格納するためのメモリL SIを積層したものである。このように一つの ッケージの中に複数の半導体チップを積層 た半導体装置のことを、マルチチップパッ ージ(MCP)もしくはシステムインパッケージ(S iP)と呼んでおり、今後は、情報処理用LSIとメ モリLSI以外の半導体チップの組合せにも、こ の小型/薄型に適したパッケージ構造が利用 れることが予想されている。

 上記半導体チップの組合せ以外としては 今後、アナログチップ、デジタルチップ、R F(Radio Frequency)チップ、電源チップなど、異 チップの組合せが予想されている。この背 には、製造プロセスの異なる回路を1つの半 体チップ内に作り込むよりも、別々のプロ スで各半導体チップを製造し、それらを1つ のパッケージ内に収めた方が、製品コストが 安くなると予想されているためである。

 しかし、このような半導体チップの組合 では、従来の組合せとは異なり、半導体チ プ内にあるノイズを発生しやすい回路から の半導体チップ内にあるノイズを受けやす 回路へのノイズ干渉を回避しなければなら いケースが生まれてくる。そのような背景 ら、この問題を解決することを目的とした 導体装置がいくつか開示されている。

 例えば、特許文献1では、複数の半導体チ ップ110、120を重なるように積層した状態で、 一方の半導体チップ110にあるノイズを発生す る回路(電源部111、出力アンプ部112)と他方の 導体チップ120にあるノイズを受けやすい回 (アナログ回路部121)とがお互いに重ならな ように配置した積層形半導体装置が開示さ ている(従来例1;図14参照)。

 また、特許文献2では、ノイズを発生する 半導体チップとそのノイズを受けやすい半導 体チップを積層した半導体装置において、2 の重なる半導体チップ間で伝播するノイズ 回避するために、半導体チップA、B間に半導 体チップB側から順に等方性導電フィルム211f 銅箔M、絶縁フィルム213fを挟み込み、銅箔M 電源電位またはグランド電位に接続した半 体装置が開示されている(従来例2;図15参照)

 また、特許文献3では、半導体チップ303、 304間に伝熱導電板305が介挿されており、かつ 、この伝熱導電板305がボンディングワイヤ309 を介して基板302のグランド配線に接続した半 導体装置が開示されている(従来例3;図16参照) 。

特開2004-165269号公報

特開2004-31649号公報

特許2004-111656号公報

 以上の特許文献1~3の開示事項は、本書に引 をもって繰り込み記載されているものとす 。以下に本発明による関連技術の分析を与 る。
 しかしながら、この特許文献1に開示された 半導体装置(図14参照)には重大な問題点があ 。その問題点は、半導体チップの重なる領 におけるノイズを発生する箇所とノイズを ける箇所との間のノイズ干渉しか想定して らず、ワイヤが考慮されていないというこ である。つまり、半導体装置の中で大きな 積を占め、ノイズを発生する主要箇所にも り、逆に、ノイズを受ける主要箇所にもな うるワイヤが考慮されていないということ ある。

 例えば、図17、図18は、ノイズを発生する 半導体チップ403の上にノイズを受けやすい半 導体チップ404を積層した半導体装置の一例で ある。特許文献1のように、ノイズを発生す DC/DCコンバータ回路403aとノイズを受けやす PLL(Phase Locked Loop)回路404aとが重なっていな が、DC/DCコンバータ回路403aの上にPLL回路404a のワイヤ408bが重なっているため、DC/DCコンバ ータ回路403aが発生するノイズがワイヤ408bを してPLL回路404aに混入するという問題が発生 してしまう。また、PLL回路404aのワイヤ408bとD C/DCコンバータ回路403aのワイヤ407も並走して るため、ワイヤ間を介してノイズが混入す 問題が発生してしまう。更に、図17、図18の 構成で、PLL回路404aとDC/DCコンバータ回路403a 逆にしたケースも想定される。その場合に 、DC/DCコンバータ回路のノイズがワイヤから 発生し、それがそのワイヤ直下にあるPLL回路 やPLL回路のワイヤに混入してしまう。

 従来のようなメモリとロジックの組合せ は、図17、図18の参考例のように回路ブロッ クとワイヤ間や、ワイヤ同士でのノイズ干渉 は問題とならなかったが、アナログチップ、 デジタルチップ、RFチップ、電源チップなど 異種チップを組合せるようになると、これ の半導体チップのあらゆる組合せにおいて このことを考慮しないとノイズ干渉による 性劣化を抑えた半導体装置が実現できない うになってきた。

 また、複数の半導体チップを積層した半 体装置のトレンドとして、その薄型化が強 要求されているため、内部に積層する各半 体チップの厚みを200μm、150μm、100μm、50μm 25μmと徐々に薄くする傾向にある。このよう に半導体チップをより薄くしてゆくと、図17 図18で示したような半導体装置では、ワイ と回路面が益々接近し、ワイヤと回路面と ノイズ干渉がより顕著になり、ノイズ干渉 よる半導体装置の特性が劣化しやすくなっ ゆく。

 また、特許文献2、3に開示された半導体 置にも同じ問題点があった。その問題点と 、ノイズを発生する箇所とノイズを受けや い箇所が特許文献1と同様に半導体チップ自 もしくは半導体チップ内の回路であり、ワ ヤがノイズを発生させる、もしくはノイズ 受けることを想定していないことである。

 特許文献2(図15参照)では、半導体チップA 裏面に等方性導電フィルム211fを貼り付ける 構造のため、半導体チップBにおいて半導体 ップA、B同士が重ならない部分にノイズを発 生する回路やノイズを受ける回路があった場 合、ワイヤ206を介して発生するノイズや混入 するノイズを抑えることができなかった。

 特許文献3(図16参照)では、積層する半導 チップ303、304間に伝熱導電板305を挿入する とで下層半導体チップ303と上層半導体チッ 304との間のノイズの伝播が遮断できると記 されているが、ワイヤがノイズを発生する と、ノイズを受けることには一切触れられ いない。

 また、特許文献2、3に開示された半導体 置には他にも問題点があった。その問題点 、異方性導電フィルムや伝熱導電板が半導 チップの回路面全体に近接して配置されて る点にある。

 最近の半導体チップの多くは、そのチッ 内にもノイズを発生しやすい回路とノイズ 受けやすい回路が配置されており、それを ップ内で高インピーダンスの壁を作って分 する設計がなされている。しかし、インピ ダンスの低い伝熱導電板や異方性導電フィ ムを回路面全体にわたり、回路面と近接し 配置してしまうと、この伝熱導電板や異方 導電フィルムを介して、ノイズがある回路 ら他方の回路に伝播してしまうリスクを負 。そのため、回路面全体にわたって低イン ーダンスの伝熱導電板や異方性導電フィル を配置することは、半導体チップ間のノイ 干渉抑制には効果があっても、半導体チッ 内のノイズ干渉抑制には逆効果になる可能 があった。

 本発明の主な課題は、複数の半導体チッ を積層した半導体装置において、半導体チ プの回路間のノイズ干渉を回避することに え、ワイヤを介して、ノイズを発生する回 からノイズを受けやすい回路へのノイズ干 も回避することのできる半導体装置を提供 ることである。

 本発明の第1の視点においては、複数の半 導体チップを積層した半導体装置において、 第1半導体チップを、第2半導体チップ上のう 前記第2半導体チップ内にあるノイズを発生 する回路の配置されていない領域に積層し、 前記第1半導体チップ内のノイズを受けやす 回路のワイヤを、前記ノイズを発生する回 の上をまたがないように配置したことを特 とする。

 本発明の第2の視点においては、複数の半 導体チップを積層した半導体装置において、 第1半導体チップを、第2半導体チップ上のう 前記第2半導体チップ内にあるノイズを発生 する回路の配置されていない領域に積層し、 前記第1半導体チップ内のノイズを受けやす 回路のワイヤを、前記ノイズを発生する回 のワイヤとは対角方向に配置したことを特 とする。

 本発明の第3の視点においては、複数の半 導体チップを積層した半導体装置において、 第1半導体チップを、第2半導体チップ上のう 前記第2半導体チップ内にあるノイズを発生 する回路の配置されていない領域に積層し、 前記第1半導体チップ内のノイズを受けやす 回路を、前記ノイズを発生する回路と対角 置に配置し、前記ノイズを受けやすい回路 ワイヤを、前記ノイズを発生する回路のワ ヤとは対角方向に配置したことを特徴とす 。

 本発明の第4の視点においては、複数の半 導体チップを積層した半導体装置において、 第1半導体チップを、第2半導体チップ上のう 前記第2半導体チップ内にあるノイズを発生 する回路の配置されていない領域に積層し、 前記第1半導体チップ内のノイズを受けやす 回路を、前記ノイズを発生する回路から離 るように配置し、前記ノイズを受けやすい 路のワイヤを、前記ノイズを発生する回路 ワイヤとは並走させないように配置したこ を特徴とする。

 本発明の第5の視点においては、複数の半 導体チップを積層した半導体装置において、 上に積層する第1半導体チップを、下の第2半 体チップ内にあるノイズを受けやすい回路 配置されていない箇所に積層し、前記第1半 導体チップ内のノイズを発生する回路のワイ ヤを、前記ノイズを受けやすい回路の上をま たがないように配置したことを特徴とする。

 本発明の第6の視点においては、複数の半 導体チップを積層した半導体装置において、 第1半導体チップを、第2半導体チップ上のう 前記第2半導体チップ内にあるノイズを受け やすい回路の配置されていない領域に積層し 、前記第1半導体チップ内のノイズを発生す 回路のワイヤを、前記ノイズを受けやすい 路のワイヤとは対角方向に配置したことを 徴とする。

 本発明の第7の視点においては、複数の半 導体チップを積層した半導体装置において、 第1半導体チップを、第2半導体チップ上のう 前記第2半導体チップ内にあるノイズを受け やすい回路の配置されていない領域に積層し 、前記第1半導体チップ内のノイズを発生す 回路を、前記ノイズを受けやすい回路と対 位置に配置し、前記ノイズを発生する回路 ワイヤを、前記ノイズを受けやすい回路の イヤとは対角方向に配置したことを特徴と る。

 本発明の第8の視点においては、複数の半 導体チップを積層した半導体装置において、 第1半導体チップを、第2半導体チップ上のう 前記第2半導体チップ内にあるノイズを受け やすい回路の配置されていない領域に積層し 、前記半導体チップ内のノイズを発生する回 路を、前記ノイズを受けやすい回路から離れ るように配置し、前記ノイズを発生する回路 のワイヤを、前記ノイズを受けやすい回路の ワイヤとは並走させないように配置したこと を特徴とする。

 本発明の第9の視点においては、複数の半 導体チップを積層した半導体装置において、 第1半導体チップを、第2半導体チップ上のう 前記第2半導体チップ内にあるノイズを発生 する回路の配置されていない領域に積層し、 前記第1半導体チップ内のノイズを受けやす 回路のワイヤを、前記ノイズを発生する回 の上に配設された導電体層をまたぐように て配置したことを特徴とする。

 本発明の第10の視点においては、複数の半 体チップを積層した半導体装置において、 1半導体チップを、第2半導体チップ上のうち 前記第2半導体チップ内にあるノイズを受け すい回路の配置されていない領域に積層し
 前記第1半導体チップ内のノイズを発生する 回路のワイヤを、前記ノイズを受けやすい回 路の上に配設された導電体層をまたぐように 配置したことを特徴とする。

 本発明の前記半導体装置において、前記 イズを発生する回路は、DC/DCコンバータ回 等のスイッチング回路であることが好まし 。

 本発明の前記半導体装置において、前記 イズを発生する回路のワイヤは、前記スイ チング回路の出力端子、電源端子、及びグ ンド端子のいずれかと接続されるワイヤで ることが好ましい。

 本発明の前記半導体装置において、前記 イズを受けやすい回路は、PLL回路、ADC(Analog  Digital Converter)、DAC(Digital Analog Converter)等 アナログ回路であることが好ましい。

 本発明の前記半導体装置において、前記 イズを受けやすい回路のワイヤは、前記ア ログ回路の入力端子、電源端子、及びグラ ド端子のいずれかと接続されるワイヤであ ことが好ましい。

 本発明の前記半導体装置において、前記 電体層は、当該導電体層の下に配された回 の周囲に形成されたガードリングと接続さ ることが好ましい。

 本発明(請求項1-8)によれば、積層する半 体チップの重なる箇所で、ノイズを発生す 回路とノイズを受けやすい回路が重ならず さらに、各回路につながるワイヤもノイズ 発生する回路やノイズを受けやすい回路と することがないため、ノイズ混入による半 体装置の特性劣化が少ない。

 本発明(請求項9、10)によれば、各回路に ながるワイヤがノイズを発生する回路やノ ズを受けやすい回路の上に配置されていて 、それらの回路の上に導電体層が形成され いるため、ノイズ混入による特性劣化が少 い。同時に、導電体層が特定する回路だけ 覆っているため、この導電体層によって特 の回路から同じ半導体チップ内にある他の 路へのノイズ干渉や、他の回路から同じ半 体チップ内にある特定の回路へのノイズ干 がない。

本発明の実施形態1に係る半導体装置の 構成を模式的に示した平面図である。 本発明の実施形態1に係る半導体装置の 構成を模式的に示した図1のX-X´間の断面図で ある。 本発明の実施形態1に係る半導体装置の 設計手順を模式的に示したフローチャートで ある。 本発明の実施形態2に係る半導体装置の 構成を模式的に示した平面図である。 本発明の実施形態2に係る半導体装置の 構成を模式的に示した図4のX-X´間の断面図で ある。 本発明の実施形態2に係る半導体装置の 設計手順を模式的に示したフローチャートで ある。 本発明の実施形態3に係る半導体装置の 構成を模式的に示した平面図である。 本発明の実施形態3に係る半導体装置の 構成を模式的に示した図7のX-X´間の断面図で ある。 本発明の実施形態4に係る半導体装置の 構成を模式的に示した平面図である。 本発明の実施形態4に係る半導体装置 構成を模式的に示した図9のX-X´間の断面図 ある。 本発明の実施形態4に係る半導体装置 構成を模式的に示した図9のY-Y´間の拡大部 断面図である。 本発明の実施形態5に係る半導体装置 構成を模式的に示した平面図である。 本発明の実施形態5に係る半導体装置 構成を模式的に示した図12のX-X´間の断面図 ある。 従来例1に係る半導体装置の構成を模 的に示した図であり、(a)は1層目の半導体チ プの平面図、(b)は2層目の半導体チップの平 面図、(c)はチップ積層型半導体装置の斜視図 である。 従来例2に係る半導体装置の構成を模 的に示した断面図である。 従来例3に係る半導体装置の構成を模 的に示した断面図である。 参考例に係る半導体装置の構成を模式 的に示した平面図である。 参考例に係る半導体装置の構成を模式 的に示した図17のX-X´間の断面図である。

符号の説明

 1a、1b、1c、1d、1e 半導体装置
 2 基板
 3 半導体チップ
 3a、3b、3c DC/DCコンバータ回路(ノイズを発 する回路)
 4 半導体チップ
 4a PLL回路(ノイズを受けやすい回路)
 7 ワイヤ
 7a、7b、7c、7d、7e、7f ワイヤ(ノイズを発生 る回路用)
 8 ワイヤ
 8a、8b ワイヤ(ノイズを受けやすい回路用)
 9 モールド樹脂
 10 BGAパッド
 20 導電体層
 21 接続ビア
 22 絶縁層
 110 半導体チップ
 111 電源部
 112 出力アンプ部
 120 半導体チップ
 121 アナログ回路部
 201 配線基板
 201c 配線層
 202a、202b 回路面
 203 スルーホール
 205 外部端子
 206、206´ ボンディングワイヤ
 209 封止樹脂
 211f 等方性導電フィルム
 212f 異方性導電フィルム
 213f 絶縁フィルム
 CS 1  半導体装置
 301 半導体装置
 302 基板
 302a バンプ
 303 下層半導体チップ
 304 上層半導体チップ
 305 伝熱導電板
 306 モールド樹脂
 307、308、309 ボンディングワイヤ
 401 半導体装置
 402 基板
 403 半導体チップ
 403a DC/DCコンバータ回路
 404 半導体チップ
 404a PLL回路
 407、408a、408b ワイヤ
 409 モールド樹脂
 410 BGAパッド

(実施形態1)
 本発明の実施形態1に係る半導体装置につい て図面を用いて説明する。図1は、本発明の 施形態1に係る半導体装置の構成を模式的に した平面図である。図2は、本発明の実施形 態1に係る半導体装置の構成を模式的に示し 図1のX-X´間の断面図である。

 半導体装置1aは、基板2の上に半導体チッ 3が積層され、半導体チップ3の上に半導体 ップ4が積層された構造になっている。半導 チップ3と基板2の間には、電気接続用のワ ヤ(例えば、7a、7b)が接続されている。半導 チップ4と基板2の間にも、電気接続用のワイ ヤ(例えば、8a、8b)が接続されている。半導体 チップ3と半導体チップ4の間にも、電気接続 のワイヤが接続されている。

 半導体チップ3は、ノイズを発生する回路 (例えば、スイッチ回路)としてDC/DCコンバー 回路3aを有する。半導体チップ4は、ノイズ 受けやすい回路(例えば、アナログ回路)とし てPLL回路4aを有する。DC/DCコンバータ回路3aは 、半導体チップ4とは重ならない領域に配置 れており、PLL回路4aと離れるようにPLL回路4a は対角位置に配置されている。

 PLL回路4aと基板2を接続するワイヤ8a、8bは 、図1の左上に配置されており、DC/DCコンバー タ回路3aの上をまたがないように配置されて る。DC/DCコンバータ回路3aと基板2を接続す ワイヤ7a、7bは、PLL回路4aに係るワイヤ8a、8b 対角位置に相当する図1の右下に配置されて いる。

 以上のような構成により、DC/DCコンバー 回路3a、及び、当該DC/DCコンバータ回路3aに ながるワイヤ7a、7bが、PLL回路4a、及び、当 PLL回路4aにつながるワイヤ8a、8bと近接しな ため、両回路間のノイズ干渉を回避し、特 を確保した半導体装置が実現できる。

 次に、本発明の実施形態1に係る半導体装 置の設計手順について図面を用いて説明する 。図3は、本発明の実施形態1に係る半導体装 の設計手順を模式的に示したフローチャー である。

 まず、半導体装置全体を示す機能ブロッ 図から、半導体プロセス、各機能の回路面 、半導体チップ面積などを考慮した上で、 能ブロックを複数の半導体チップに振り分 る(ステップA1)。

 次に、ノイズを受けやすい回路とノイズ 発生する回路とが、互いに離れるように、 機能ブロックに係る回路を各半導体チップ に配置する(ステップA2)。例えば、ノイズを 受けやすい回路(例えば、PLL回路、ADC(Analog Di gital Converter)、DAC(Digital Analog Converter)等のア ナログ回路)とノイズを発生する回路(例えば DC/DCコンバータ回路等のスイッチング回路) が、図1、図2のように対角もしくは対辺に るように配置する。

 次に、ノイズを受けやすい回路のワイヤ ノイズを発生する回路のワイヤとが近接し いように、半導体チップ間を接続するワイ と、各半導体チップと基板間のワイヤと、 分けてチップパッド(半導体チップ上のワイ ヤをボンディングする金属パッド)、回路お びステッチ(基板上のワイヤをボンディング る金属パターン)を配置する(ステップA3)。

 最後に、基板上のステッチから基板裏面 設けたBGAパッド(半導体装置を他のプリント 回路基板と接続する端子で、一般に、はんだ ボールなどが搭載されている金属パッド)ま のパターンを設計する(ステップA4)。

 このような設計手順にしたがって半導体 置を設計することで、ノイズ干渉による特 劣化を抑えた半導体装置が設計できる。

 次に、本発明の実施形態1に係る半導体装 置の製造方法について説明する。

 まず、基板2の個片を多数並べたシート状 の基板を用意し、半導体チップ3を搭載する 定位置に銀ペーストもしくは樹脂系のダイ ンディング材を塗布し、そこに半導体チッ 3を順次搭載してゆく。もしくは、あらかじ 半導体チップ3の基板搭載側にダイボンディ ングシートを接着しておき、それを順次、基 板2上に搭載してゆく。

 次に、半導体チップ3と基板2の間にワイ (7a、7bを含む)をボンディングする。

 次に、半導体チップ4の搭載予定位置に樹 脂系のダイボンディング材を塗布し、このチ ップ4を半導体チップ3上の所定の位置に搭載 る。もしくは半導体チップ4の裏面にあらか じめダイボンディングシートを接着しておき 、それを半導体チップ3上の所定の位置に搭 する。

 次に、上下の半導体チップ4、3間、もし は、半導体チップ4と基板2の間にワイヤ(8a、 8bを含む)をボンディングする。

 次に、これらの組立体をモールド樹脂9で 封止し、基板裏面にハンダボールよりなるBGA パッド10を実装し、最後には個片の半導体装 に切断する。

 実施形態1によれば、DC/DCコンバータ回路3 a、及び、当該DC/DCコンバータ回路3aにつなが ワイヤ7a、7bが、PLL回路4a、及び、PLL回路4a つながるワイヤ8a、8bと近接しないため、両 路間のノイズ干渉を回避し、特性を確保し 半導体装置が実現できる。

(実施形態2)
 本発明の実施形態2に係る半導体装置につい て図面を用いて説明する。図4は、本発明の 施形態2に係る半導体装置の構成を模式的に した平面図である。図5は、本発明の実施形 態2に係る半導体装置の構成を模式的に示し 図4のX-X´間の断面図である。

 実施形態2に係る半導体装置1bは、上層の 導体チップ4を下層の半導体チップ3のほぼ 央に積層し、半導体チップ4のワイヤを図4の 上下左右に略並行に引き出し、ノイズを発生 するDC/DCコンバータ回路3a、3b、3cを下層の半 体チップ3内のコーナーに配置した点が実施 形態1と異なる。この構造により、DC/DCコンバ ータ回路3a、3b、3cが半導体チップ4のPLL回路4a につながるワイヤ8a、8bと重ならない位置に 置される。また、PLL回路4aは、DC/DCコンバー 回路3a、3b、3cが配置されていない半導体チ プ4のコーナーに配置され、PLL回路4aにつな るワイヤ8a、8bをDC/DCコンバータ回路3a、3b、 3cにつながるワイヤ7a~7fと極力離すように配 されている。

 次に、本発明の実施形態2に係る半導体装 置の設計手順について図面を用いて説明する 。図6は、本発明の実施形態2に係る半導体装 の設計手順を模式的に示したフローチャー である。

 まず、半導体装置全体を示す機能ブロッ 図から、半導体プロセス、各機能の回路面 、半導体チップ面積などを考慮した上で、 能ブロックを複数の半導体チップに振り分 る(ステップB1)。

 次に、ノイズを受けやすい回路とノイズ 発生する回路とが、互いに離れるように、 機能ブロックに係る回路を各半導体チップ に配置する(ステップB2)。例えば、図4、図5 ように、ノイズを発生する回路(例えば、DC/ DCコンバータ回路等のスイッチング回路)を半 導体チップのコーナーに配置し、ノイズを受 けやすい回路(例えば、PLL回路、ADC(Analog Digit al Converter)、DAC(Digital Analog Converter)等のアナ ログ回路)を、ノイズを発生する回路と平均 て離れた箇所に配置する。

 次に、ステップB2の配置が可能であるか かを確認する(ステップB3)。配置が可能であ 場合(ステップB3のYES)、ノイズを受けやすい 回路のワイヤとノイズを発生する回路のワイ ヤとが極力近接しないように、チップパッド や、基板上のステッチを配置する(ステップB4 )。

 最後に、基板上のステッチから基板裏面 設けたBGAパッドまでのパターンを設計する( ステップB5)。

 なお、配置が可能でない場合(ステップB3 NO)については、実施形態4で説明する。

 このような設計手順にしたがって半導体 置を設計することで、ノイズ干渉による特 劣化を抑えた半導体装置が設計できる。

 実施形態2に係る半導体装置1bの製造方法 ついて、実施形態1に係る半導体装置1aとほ 同じ方法で製造できる。違いは、半導体チ プ同士をつなぐワイヤをボンディングしな ことだけである。

(実施形態3)
 本発明の実施形態3に係る半導体装置ついて 図面を用いて説明する。図7は、本発明の実 形態3に係る半導体装置の構成を模式的に示 た平面図である。図8は、本発明の実施形態 3に係る半導体装置の構成を模式的に示した 7のX-X´間の断面図である。

 実施形態1、2では、上層の半導体チップ4 下層の半導体チップ3に比べ小さい例を示し たが、実施形態3では、半導体チップ4が下層 半導体チップ3よりも大きい例である。この ように下層の半導体チップ3内のノイズを発 する回路(ここではDC/DCコンバータ回路)を外 た箇所に、上層の半導体チップ4を積層し、 この半導体チップ4内のノイズを受けやすい 路(ここではPLL回路)を、ノイズを発生する回 路と斜め対向方向に離れた場所に配置してい る。その他の構成は実施形態1、2と同様であ 。実施形態3によれば、実施形態1、2と同様 効果を奏する。

(実施形態4)
 本発明の実施形態4に係る半導体装置ついて 図面を用いて説明する。図9は、本発明の実 形態4に係る半導体装置の構成を模式的に示 た平面図である。図10は、本発明の実施形 4に係る半導体装置の構成を模式的に示した 9のX-X´間の断面図である。図11は、本発明 実施形態4に係る半導体装置の構成を模式的 示した図9のY-Y´間の拡大部分断面図である

 実施形態4では、ノイズを受けやすいPLL回 路4aを搭載した半導体チップ4を、ノイズを発 生するDC/DCコンバータ回路3aと重ならない領 の半導体チップ3上に配置し、PLL回路4aとつ がるワイヤ8bがDC/DCコンバータ回路3aの上を たぎ、DC/DCコンバータ回路3aとワイヤ8bの間 、DC/DCコンバータ回路3aを覆うような導電体 20を設け、DC/DCコンバータ回路3aからPLL回路4 aのワイヤ8bへのノイズ干渉をできるだけ防ぐ 構造にした点が実施形態1、2と異なる。その の点は実施形態1、2と同様である。

 導電体層20は、半導体チップ3上に絶縁層2 2を介して配されており、絶縁層22を貫通する 接続ビア21を介して、半導体チップ3のDC/DCコ バータ回路3aのグランドと電気的に接続さ ている。実施形態4では、導電体層20のコー ー4箇所にこの接続ビア21を設けている。少 くとも4箇所にこの接続ビア21を設けること より、DC/DCコンバータ回路3aから発生するノ ズを導電体層20の下に閉じ込めることがで る。

 次に、本発明の実施形態4に係る半導体装 置の設計手順について図面を用いて説明する 。ここでは、実施形態2の図6を用いる。

 まず、半導体装置全体を示す機能ブロッ 図から、半導体プロセス、各機能の回路面 、半導体チップ面積などを考慮した上で、 能ブロックを複数の半導体チップに振り分 る(ステップB1)。

 次に、ノイズを受けやすい回路とノイズ 発生する回路とが、互いに離れるように、 機能ブロックに係る回路を各半導体チップ に配置する(ステップB2)。例えば、図9、図10 のように、ノイズを発生する回路(例えば、DC /DCコンバータ回路等のスイッチング回路)を 導体チップのコーナーに配置し、ノイズを けやすい回路(例えば、PLL回路、ADC(Analog Digi tal Converter)、DAC(Digital Analog Converter)等のア ログ回路)を、ノイズを発生する回路と離れ 箇所に配置する。

 次に、ステップB2の配置が可能であるか かを確認する(ステップB3)。配置が可能でな 場合(ステップB3のNO)、ノイズを発生する回 の回路面に導電体層を配置する(ステップB6) 。なお、図9、図10の例では、ノイズを発生す る回路とノイズを受けやすい回路を離れた箇 所に配置できなかったため、ステップB3の確 ではNOとなる。

 次に、ノイズを受けやすい回路のワイヤ ノイズを発生する回路のワイヤとが極力近 しないように、チップパッドや、基板上の テッチを配置する(ステップB4)。

 最後に、基板上のステッチから基板裏面 設けたBGAパッドまでのパターンを設計する( ステップB5)。

 このような設計手順にしたがって半導体 置を設計することで、ノイズ干渉による特 劣化を極力抑えた半導体装置が設計できる

 なお、配置が可能である場合(ステップB3 YES)については、実施形態2を参照されたい

 次に、本発明の実施形態4に係る半導体装 置の製造方法について説明する。

 実施形態4に係る半導体装置の製造方法で は、実施形態1、2とは異なり、実施形態1に係 る半導体装置の製造方法で説明した半導体装 置の組立ての前に、半導体チップ3のウエハ 態において、回路面上に導電体層20や接続ビ ア21を形成する必要がある。通常、半導体ウ ハの最終製造工程では、半導体ウエハの回 面に回路保護用のパッシベーション膜を設 、ワイヤをボンディングするパッド部分や スト用のバッド部分のアルミパッドを開口 せる。実施形態4では、これらのパッシベー ション膜を形成する前に、半導体ウエハの配 線層形成過程において、まず、銅もしくはア ルミにて接続ビア21や導電体層20を形成する( テップC1)。その後、下層から順に無機絶縁 と有機絶縁体(例えば、ポリイミド)が積層 たパッシベーション膜を形成する(ステップC 2)。次に、有機絶縁体よりなるパッシベーシ ン膜に所望の開口を設ける(ステップC3)。そ の際、有機絶縁体よりなるパッシベーション 膜が感光性ならば、そのもののパターンニン グで開口を設け、非感光性ならば、感光性レ ジストをパターンニングしてそれをマスクに ウェットエッチングやドライエッチングなど により開口を設ける。最後に、有機絶縁体よ りなるパッシベーション膜をマスクとして、 開口部の無機絶縁体よりなるパッシベーショ ン膜をドライエッチングにて除去し、アルミ パッドを露出させる(ステップC4)。もし、こ 配線層形成過程において、図9のような幅の いベタパターン(導電体層20)が形成できない 場合には、その形成過程で実現できる幅の広 いパターンをメッシュ状に形成する。

 半導体ウエハの配線層形成について、そ 他の方法もある。パッシベーション膜やア ミパッドを既に形成した半導体ウエハにお て、まず、めっき用の給電層となる銅(Cu)、 パラジウム(Pd)、金(Au)、白金(Pt)、アルミ(Al) やこれらの合金から選択された材料からな スパッタ層を、チタン(Ti)、タングステン(W) モリブデン(Mo)、タンタル(Ta)、バナジウム(V )、クロム(Cr)、ニッケル(Ni)等やこれらの合金 から選択された材料からなる下地スパッタ膜 を設けた上で半導体ウエハ上に形成する(ス ップD1)。コストや性能面で、給電層は銅、 地スパッタ膜にはTiが好適である。次に、め っき用のレジストを成膜し、導電体層20や接 ビア21、ワイヤボンディング用のパッドな に相当する部分が開口したパターンを形成 る(ステップD2)。次に、めっき用レジストの 口部に電解めっきにて銅、金、ニッケルや れらの合金から選択された材料などを析出 せる(ステップD3)。作業性やコストの面から 銅が好適である。次に、新たなめっき用レジ ストを成膜し、接続端子としての所望のパタ ーンを形成する(ステップD4)。次に、めっき レジストの開口部に電解ニッケル、金めっ の連続めっきを行い、表面に金となる接続 子を形成する(ステップD5)。最後に、めっき のレジストを除去し、スパッタ膜をウェッ エッチングやドライエッチングすることで 電体層およびアルミパッドが形成される(ス テップD6)。

 半導体ウエハの配線層形成について、そ 他の方法もある。パッシベーション膜のな 半導体ウエハを用いる場合には、まず、ア ミ配線や銅配線上に絶縁層を成膜する(ステ ップE1)。次に、絶縁層に接続ビアを形成する (ステップE2)。絶縁層が感光性樹脂の場合に 、フォトリソグラフィー法にて接続ビアを 成する。絶縁層が非感光性樹脂の場合には レーザ法や別のマスクを用いたドライエッ ング法、ウェットエッチング法、ブラスト などにより接続ビアを形成する。または、 ルミ配線や銅配線上の接続ビアとなる位置 金属のポストを設けておき、絶縁膜を成膜 、それを研磨することで金属のポストを露 させる方法のどちらかを選択する。これ以 は、ステップD1~ステップD6によって、半導体 ウエハの状態で、接続ビアや導電体層を形成 することができる。

 以上のように導電体層や接続ビアを設け 後は、個片の半導体チップに切断し、その は、実施形態1、2と同じ方法で製造する。

 実施形態4によれば、各回路につながるワ イヤがノイズを発生する回路やノイズを受け やすい回路の上に配置されていても、それら の回路の上に導電体層20が形成されているた 、ノイズ混入による特性劣化が少ない。同 に、導電体層20が特定する回路だけを覆っ いるため、この導電体層20によって特定の回 路から同じ半導体チップ内にある他の回路へ のノイズ干渉や、他の回路から同じ半導体チ ップ内にある特定の回路へのノイズ干渉がな い。

(実施形態5)
 本発明の実施形態5に係る半導体装置ついて 図面を用いて説明する。図12は、本発明の実 形態5に係る半導体装置の構成を模式的に示 した平面図である。図13は、本発明の実施形 5に係る半導体装置の構成を模式的に示した 図12のX-X´間の断面図である。

 実施形態4では、上層の半導体チップ4が 層の半導体チップ3よりも小さい例であった 、実施形態5では、上層の半導体チップ4の が大きい例である。このようなケースでも ノイズを受けやすい回路(ここではPLL回路)の ワイヤがノイズを発生する回路(ここではDC/DC コンバータ回路)の上をまたぐ場合には、ノ ズを発生する回路の上面に導電体層20を形成 する。その他の構成は実施形態4と同様であ 。実施形態5によれば、実施形態4と同様な効 果を奏する。

 なお、実施形態1-5では、ノイズを発生す 回路としてDC/DCコンバータ回路を例に挙げ が、本発明はこれに限定されるものではな 。DC/DCコンバータ回路がノイズを発生する回 路として想定される理由は、所望のDC電圧を 生するために約数十kHzから約数十MHzの周波 でスイッチング動作するためであり、この イッチングに伴う大きな電圧変動や電流変 がノイズになるためである。そのため、大 な電圧変動や電流変動をともなってスイッ ング動作する回路はすべて対象となる。ま 、最近のデジタル回路は電源電圧が1V程度 低くなる傾向にあるが、逆に電流は増える 向にある。特に、回路動作に必要な電流の 給経路である電源やグランドには大きな電 が流れるため、スイッチング動作するデジ ル回路の電源/グランドにつながるワイヤは こで想定するノイズ発生源となりうる。ま 、高速デジタル回路では、I/O回路が内部回 とは異なり大きな電流を流すスイッチング 路である。これらが特に支配的なノイズ発 源となる。

 また、実施形態1-5では、ノイズを受けや い回路としてPLL回路を例に挙げたが、やは これに限定されるものではない。PLL回路が イズを受けやすい回路として想定される理 は、PLL回路の入力端子、電源端子、グラン 端子にノイズが混入した場合、そのノイズ よってPLL回路の出力が変動するためである 特に、ノイズに含まれる周波数成分がここ 想定される回路の周波数と一致する場合や 想定される回路の特性上、最も重要な周波 帯域に含まれている場合に問題となる。例 ば、PLL回路では発生する信号の周波数が数 MHzの場合、それと同じ周波数帯域の大きな イズが混入すると、本来発生すべき基準信 が変わってしまう。また、音声帯域のDAC回 の場合には、数Hzから数十kHzの帯域のS/N(Sign al to Noise Ratio)が問題となるため、この周波 数成分のノイズが混入するとS/Nが劣化してし まう。また、ADC回路でも同じことがいえる。 また、コイルやキャパシタを半導体チップ上 にパターンで形成したRF回路、例えば、Low No ise Amplifier(LNA)でも同じことがいえる。

 また、実施形態1-5では、ノイズを発生す 回路の上にノイズを受けやすい回路のワイ がまたぐケースで説明してきたが、ノイズ 発生する回路とノイズを受けやすい回路を 転させてもかまわない。その理由は、どち のケースもワイヤがノイズ伝播経路として くからである。例えば、コイルやキャパシ を半導体チップ上にパターンで形成するLNA 路では、当該LNA回路の上にワイヤがまたぐ 、ワイヤからコイルやキャパシタにノイズ 直接混入し、LNA回路の出力信号のS/Nを低下 せてしまう。

 また、実施形態1-5では、各半導体チップ にノイズを受けやすい回路、又はノイズを 生する回路が形成されている例を示したが 一つの半導体チップ内にノイズを受けやす 回路とノイズを発生する回路を共存させて よい。特に、実施形態4、5では、上記回路 共存している場合に効果を発揮する。上記 落[0016]~[0017]で指摘したように、この場合に 、半導体チップ全面に導体領域を設けず、 施形態4、5のように特定回路上に導電体層 形成することで、同一半導体チップ内での イズ干渉を回避できる。

 また、実施形態4、5では、導電体層20を、 その覆う回路(実施形態4、5では、DC/DCコンバ タ回路3a)のグランドと接続する例を述べた 、この導電体層20を、その覆う回路の周囲 形成したガードリングと接続してもよい。 こで、ガードリングとは、同一半導体チッ 内にあるノイズを受けやすい回路とノイズ 発生する回路をシリコン基板内で分離する のことである(参考文献:小坂ほか、「COMSミ クストシグナル/RF回路における基板結合対 」、信学技報、SDM2005-136、2005年8月、pp.49-53) ノイズの少ないガードリングに導電体層20 接続することで、ノイズが分離できる。

 本発明によれば、アナログチップ、デジタ チップ、RFチップ、電源チップなど、異種 ップを組合せた半導体装置の中で、特にノ ズを発生させやすい半導体チップとノイズ 受けやすい半導体チップとを積層すること 特性維持が難しい半導体装置においても、 性劣化の少ない半導体装置が実現できる。 えば、音源系のデジタルチップとオーディ 系のアナログチップを積層した半導体装置 電源系の高電圧アナログチップとマイコン どの低電圧デジタルチップを積層した半導 装置、RFの高感度アナログチップと制御用の デジタルチップを積層した半導体装置などの 用途に適用可能である。
 本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内 おいて、さらにその基本的技術思想に基づ て、実施形態ないし実施例の変更・調整が 能である。また、本発明の請求の範囲の枠 において種々の開示要素の多様な組み合わ ないし選択が可能である。