以下に、本発明に係るシート搬送装置お� ��び印刷機の実施例を図面に基づいて詳細に� ��明する。なお、この実施例によりこの発明� ��限定されるものではない。また、下記実施� ��における構成要素には、当業者が置換可能� ��つ容易なもの、あるいは実質的に同一のも� ��が含まれる。

 図1は、本発明の実施例に係る印刷機の模 式的概略構成図、図2は、本発明の実施例に� �るシート搬送装置の概略斜視図、図3は、図2 に示したシート搬送装置のチェンガイドを示 す概略図、図4は、図3におけるA-A断面図、図5 は、図3におけるB-B断面図、図6は、図3におけ るC-C断面図、図7は、図3におけるD-D断面図で� ��る。

[印刷機]
 本発明の実施例に係る印刷機は、図1に示す ように、通常用途の紙の他、フィルム、アー ト紙やコート紙などのシートPに印刷を施す� �葉印刷機1であり、版胴8と、ブランケット胴 9と、圧胴10とを備えた、いわゆるオフセット 枚葉印刷機である。

 枚葉印刷機1は、印刷用のシートPを一枚� �つ繰り出して給紙する給紙部2と、進行方向R に沿って搬送されるシートPに印刷を施す印� �部3と、印刷が施されたシートPを排紙する排 紙部4を備える。

 給紙部2は、給紙台5と、給紙機構6とを備� ��る。給紙台5は、シートPを積層して載置す� �ものである。給紙機構6は、給紙台5の上に積 層されたシートPを上から順に一枚ずつ取り� �げて供給するものであり、図には明示しな� �セパレータ(紙吸)、カム、スインググリッパ などにより構成されている。なお、給紙台5� �、給紙機構6がシートPと略一定の位置関係を 保つようにシートPの供給に対応して鉛直方� �上側に移動するように制御される。

 印刷部3は、異なる色を印刷してカラー印 刷を実現する複数の印刷ユニット7を備える� �印刷ユニット7は、印刷する色ごとにシートP の進行方向Rに沿って複数並んで設けられて� �る。この枚葉印刷機1では、例えば、C(シア� �)、M(マゼンダ)、Y(イエロー)およびBL(ブラッ� ��)などの4つの異なる色に各々対応した4つの� ��刷ユニット7が並んで設けられている。

 各印刷ユニット7は、版胴8と、ブランケ� �ト胴9と、圧胴10とを備える。版胴8、ブラン� ��ット胴9および圧胴10は、円筒状に形成され� ��それぞれの中心軸線が水平で進行方向Rと交 差して設けられている。また、版胴8、ブラ� �ケット胴9および圧胴10は、鉛直方向上側か� �下側にこの順で配置され、版胴8とブランケ� ��ト胴9との外周面が相互に接し、かつブラン ケット胴9と圧胴10との外周面とが相互に接す るように設けられている。これら版胴8、ブ� �ンケット胴9および圧胴10は、それぞれの中� �軸線を中心として回転可能に設けられてい� �。

 版胴8は、その周面に印刷画像を形成する ための刷版が装着される。各印刷ユニット7� �は、刷版の画線部にインキを供給するため� �ローラ群からなるインキ供給装置(図示せず) 、および刷版の非画線部に湿し水を供給する ための水ローラ群からなる湿し装置(図示せ� �)を版胴8の周囲に備える。ブランケット胴9� �、その周面に弾性材料で形成されたブラン� �ットが装着される。このブランケットには� �版胴8の画線部に供給されたインキが転写さ� ��る。そして、ブランケット胴9は、刷版の印 刷画像を絵柄としてシートPにインキを転写� �る。圧胴10は、ブランケット胴9と協同して� �ートPに所定の印圧をかける。なお、圧胴10� �、版胴8およびブランケット胴9の直径の2倍� �直径を有する、いわゆる倍胴であり、その� �囲にシートPの先端を保持する挟持機構(図示 せず)が、圧胴10の中心軸線を基準としたほぼ 対称位置の周面の2箇所に設けられている。

 各印刷ユニット7は、さらに中間胴11を備� ��る。中間胴11は、版胴8、ブランケット胴9お よび圧胴10と同様に、円筒状に形成され、そ� ��中心軸線が水平で進行方向Rと交差して設け られていると共に、自身の中心軸線を中心と して回転可能に設けられている。この中間胴 11は、シートPの進行方向Rに対して圧胴10の上 流側に配置され、圧胴10の外周面に接するよ� ��に設けられている。また、中間胴11は、圧� �10と同様に、版胴8およびブランケット胴9の� ��径の2倍の直径を有する倍胴であり、その周 囲にシートPの先端を保持する挟持機構(図示� ��ず)が、中間胴11の中心軸線を基準としたほ� ��対称位置の周面の2箇所に設けられている。

 各印刷ユニット7では、中間胴11が、シー� ��Pの進行方向Rに対して上流側に隣接する印� �ユニット7の圧胴10と接するように配置され� �。なお、本実施例では、図1に示すように、� ��行方向Rに対して最上流側に位置する印刷ユ ニット7だけは、倍胴サイズの中間胴11を紙搬 送上流側に有しておらず、圧胴10が単胴タイ� ��の中間胴を介して給紙部2から紙が搬送され る構成を採用している。そして、給紙部2か� �供給されるシートPは、まず、この最上流側� ��位置する印刷ユニット7のブランケット胴9� �圧胴10との間に供給され、その後、下流側の 印刷ユニット7の中間胴11から圧胴10へそれぞ� ��の挟持機構にくわえ替えされることによっ� ��、各印刷ユニット7を通して搬送され、その 途上において次々とインキが転写される。な お、圧胴10や中間胴11のタイプおよび配置は� �これに限られるものではなく、適宜、要求� �れる搬送経路設計に応じて変更できる。

 排紙部4は、印刷部3で印刷されたシートP� ��搬送し整列した状態で積み重ねるものであ� ��。排紙部4は、シートPを搬送するチェング� �ッパ12と、印刷されたシートPが積層される� �紙台13と、排紙台13近傍で下降気流を形成す� ��ファン装置14と、紙当て16と、真空吸引車装 置17と、後方紙揃え装置18と、幅方向紙揃え� �置19とを備える。

 チェングリッパ12は、最下流側印刷ユニ� �ト7の圧胴10からシートPを受け取って排紙台1 3の上方位置の所定位置まで搬送する本発明� �シート搬送装置を構成するものである。こ� �チェングリッパ12は、最下流側印刷ユニット 7の圧胴10の隣接位置と排紙台13の上方位置と� ��間を循環軌道で移動する無端状のエンドレ� ��チェン121を対向配置し、各エンドレスチェ� ��121の間に、くわえ棒122a(図2参照)、およびく わえ棒122aとでシートPを挟持・解放する爪部1 22b(図2参照)を有したグリッパ(挟持機構)122を� ��持している。

 排紙台13は、チェーンに懸吊され、鉛直� �向に移動可能に構成される。排紙台13は、チ ェングリッパ12から排出されるシートPを積層 して載置する。排紙台13は、シートPが積み重 さねられることによって最上段の上面部高さ が上昇すると、シートPの落下距離が略一定� �なるように連続的、あるいは、段階的に徐� �に鉛直方向下側に移動するように制御され� �。

 ファン装置14は、略矩形状に配置された� �数のファンを有し、排紙台13の上方でチェン グリッパ12から排出されるシートPを気流制御 によって鉛直方向下方へ移動させる。真空吸 引車装置17は、シートPの落下に際して進行速 度を減少させると共に落下姿勢を制御するも のである。真空吸引車装置17は、シートPの進 行方向Rにおける上流側(後)の端部に吸引力を 作用させてシートPを制動する。

 紙当て16、後方紙揃え装置18、幅方向紙揃 え装置19は、チェングリッパ12の下方で、か� �排紙台13の上方の位置、すなわちチェングリ ッパ12と排紙台13との間に設けられる。紙当� �16は、シートPの進行方向Rにおける下流側(前 )位置を規制するものであり、シートPの幅方� ��に沿って複数個設けられる。後方紙揃え装� ��18は、シートPの進行方向Rにおける上流側(� �)位置を規制するものであり、鉛直方向に延� ��する複数の板状体で構成され、それぞれ真� ��吸引車装置17に取り付けられる。幅方向紙� �え装置19は、シートPの幅方向の位置を揃え� �ものである。

 上述した構成の枚葉印刷機1では、給紙部 2の給紙台5に積載されたシートPは、給紙機構 6によって最上部から1枚ずつ取り出され、印� ��部3の印刷ユニット7に供給される。印刷ユ� �ット7に供給されたシートPは、各印刷ユニッ ト7の圧胴10および中間胴11の挟持機構により� ��次くわえ替えされることによって、各印刷� ��ニット7を通して搬送され、その途上におい て次々とインキが転写される。各印刷ユニッ ト7では、版胴8の周面に取付けられた刷版の� ��画線部に湿し装置から水が供給され、次い� ��刷版の画線部にインキ供給装置からインキ� ��供給される。これにより得られる刷版上の� ��刷画像がブランケット胴9に転写される。ブ ランケット胴9に転写された印刷画像は、圧� �10によって運ばれるシートPに転写され、1色� ��印刷が行われる。これが各印刷ユニット7で 繰り返されカラー印刷される。カラー印刷さ れたシートPは、最後(最下流側)の印刷ユニッ ト7の圧胴10からチェングリッパ12のグリッパ1 22にくわえ替えされる。チェングリッパ12で� �送されるシートPは、排紙台13の上方でくわ� �を外されて落下し、排紙台13上に積み上げら れる。このとき、未乾燥のインキが上側のシ ートPの裏に写るのを防止するため、チェン� �リッパ12で搬送される際にシートPの上には� �らかじめパウダが噴霧される。また、排紙� �13上に積み上げられるシートPは、ファン装� �14、真空吸引車装置17、紙当て16、後方紙揃� �装置18および幅方向紙揃え装置19により整列� ��れて排紙台13上で積層される。

[シート搬送装置]
 シート搬送装置は、上述した排紙部4のチェ ングリッパ12として構成されている。このシ� ��ト搬送装置は、図2~図7に示すように、チェ� ��ガイド123を備える。チェンガイド123は、図1 で示すエンドレスチェン121の循環軌道を成し 、対向配置されたエンドレスチェン121をそれ ぞれ案内するように対向して配置されたもの で、溝部124と、内側ガイド部材125aおよび外� �ガイド部材125bとを有している。

 溝部124は、図3に示すようにエンドレスチ ェン121の循環軌道に沿うように、対向配置さ れた固定のフレームF(図4参照)の対向面に対� �て凹設されている。この溝部124は、エンド� �スチェン121の一側部を収容できる開口およ� �溝深さを有している。

 内側ガイド部材125aは、図3に示すように� �状に形成され、エンドレスチェン121におけ� �循環軌道の内側に沿い、図4に示すように溝� ��124における開口の循環軌道の内側に一部掛� ��る態様でフレームFに対してボルトなどによ り取り付けられている。外側ガイド部材125b� �、図3に示すように板状に形成され、エンド� ��スチェン121における循環軌道の外側に沿い� ��図4に示すように溝部124における開口の循環 軌道の内側に一部掛かる態様でフレームFに� �してボルトなどにより取り付けられている� �これら、内側ガイド部材125aおよび外側ガイ� ��部材125bは、溝部124の開口部分で隙間をおい て設けられている。そして、内側ガイド部材 125aと外側ガイド部材125bとの隙間には、エン� ��レスチェン121のローラ121cが嵌挿される。内 側ガイド部材125aと外側ガイド部材125bとの間� ��隙間に嵌挿されたエンドレスチェン121は、� ��の一側部が溝部124に収容されてフレームFに 配置されつつ、所定の循環軌道に沿って案内 される。

 なお、上記内側ガイド部材125aおよび外側 ガイド部材125bには、SS400の鋼材が用いられて おり、その表面研磨した後にタフトライド処 理が施されて硬度を高めてある。また、その 他、内側ガイド部材125aおよび外側ガイド部� �125bには、S45Cの鋼材を使用してもよい。

 また、エンドレスチェン121のローラ121cは 、該エンドレスチェン121のリンク121aを連結� �るピン121bが内装され、このピン121bの軸心を 中心として回転可能に設けられたもので、図 3に示す循環軌道の第一折返部W1(最下流側印� �ユニット7の圧胴10からグリッパ122にくわえ� �えされる部分)において、エンドレスチェン1 21を循環駆動するスプロケット126(図2および� �3参照)の歯部126aに嵌合するものである。

 また、内側ガイド部材125aは、循環軌道の 第一折返部W1において、スプロケット126の歯� ��126aに対してエンドレスチェン121を受け渡す 一方で、スプロケット126の歯部126aからエン� �レスチェン121を受け取る。この内側ガイド� �材125aは、スプロケット126の位置で切断され� ��その他の部分では循環軌道に沿って連続し� ��設けられている。また、図3および図5に示� �ように、内側ガイド部材125aが切断されてな� ��一端部および他端部と、スプロケット126の� ��部126aとには、相互に重ね合う重ね部分が設 けられている。そして、この重ね部分におい て、内側ガイド部材125aの両端部、およびス� �ロケット126の歯部126aには、図5に示すように 切欠125cおよび切欠126bが設けてあり、これら� ��欠125c,126bを非接触な状態で重ね合わせて、� ��側ガイド部材125aのエンドレスチェン121に係 合する厚みT1と、重ね部分のエンドレスチェ� ��121に係合する厚みT2とが連続するように揃� �られている。

 なお、外側ガイド部材125bは、スプロケッ ト126の位置に関わらず循環軌道に沿って無端 状に連続して設けられている。すなわち、外 側ガイド部材125bは、循環軌道の第一折返部W1 において、スプロケット126の歯部126aの外周� �沿って円弧状に配設されている。

 また、内側ガイド部材125aおよび外側ガイ ド部材125bは、図3に示す循環軌道の第二折返� ��W2(排紙台13の上方でグリッパ122のくわえを� �す部分)において、ほぼU字形状に配設され、 このU字形状部分が他の循環軌道の内側ガイ� �部材125aおよび外側ガイド部材125bと分割して 構成されている。このような循環軌道の第二 折返部W2における内側ガイド部材125aおよび外 側ガイド部材125bは、U字形状の閉鎖部分が弧� ��に形成され、U字形状の開放端部が直線状で かつ互いに平行に形成されている。このU字� �状の開放端部には、図3および図6に示すよう に長穴125eが設けられている。長穴125eは、内� ��ガイド部材125aおよび外側ガイド部材125bの� �行な延在方向に沿ってガイド部材125a,125bと� �行に設けられている。そして、U字形状の開� ��端部には、他の循環軌道のガイド部材125a,12 5bの直線状の端部が対向して設けられ、これ� ��端部同士が相互に連結されている。

 具体的に、他の循環軌道のガイド部材125a ,125bの端部は、図6に示すようにフレームFに� �定されたピン127でフレームFに取り付けられ� ��固定部を成している。一方、U字形状の開放 端部のガイド部材125a,125bは、前記ピン127を長 穴125eに挿通して設けてあり、該長穴125eの延� ��方向に移動可能に支持された移動部を成し� ��いる。また、U字形状の開放端部のガイド部 材125a,125bと、他の循環軌道のガイド部材125a,1 25bの端部とには、相互に重ね合う重ね部分が 設けられている。そして、この重ね部分にお いて、相互の端部に切欠125cが設けてあり、� �れら切欠125c,125cを重ね合わせることによっ� �、重ね部分のエンドレスチェン121に係合す� �厚みと、相互のガイド部材125a,125bのエンド� �スチェン121に係合する厚みT1とが連続するよ うに揃えられている。

 さらに、循環軌道の第二折返部W2におけ� �U字形状のガイド部材125a,125bは、図3および図 6に示すようにスライド部材128に取り付けら� �ている。スライド部材128は、循環軌道の第� �折返部W2におけるU字形状のガイド部材125a,125 bと共にチェンガイド123を構成する溝部124が� �設されたもので、前記長穴125eの延在方向に� ��う長穴128aが設けられている。このスライド 部材128は、フレームFに形成された凹部F1に収 容され、かつ長穴128aに挿入されたネジ128bに� ��ってフレームFに取り付けられている。そし て、フレームFは、ネジ128bを緩めることで長� ��128aの延在方向(図3および図6の矢印S方向)に� ��ライド移動可能に設けられている。すなわ� ��、循環軌道の第二折返部W2におけるU字形状� ��ガイド部材125a,125bは、スライド部材128のス� ��イド移動に伴い、他の循環軌道のガイド部� ��125a,125bに対して、ピン127に支持されつつ、� ��環軌道の一部を拡縮するように長穴125eの延 在方向(図3および図6の矢印S方向)にスライド� ��動する。

 また、内側ガイド部材125aおよび外側ガイ ド部材125bは、上述の循環軌道を形成するに� �たり、図3に示すように継目125dを介して複数 のパーツで構成されている。また、図7に示� �ように、継目125d部分では、内側ガイド部材1 25aの端部同士、および外側ガイド部材125bの� �部同士が重ね合う重ね部分が設けられてい� �。そして、この重ね部分において、相互の� �部に切欠125cが設けてあり、これら切欠125c,12 5cを重ね合わせることによって、重ね部分の� ��ンドレスチェン121に係合する厚みと、ガイ� ��部材125a,125bのエンドレスチェン121に係合す� ��厚みT1とが連続するように揃えられている� �そして、内側ガイド部材125aおよび外側ガイ� ��部材125bは、相互の切欠125c,125cの重ね合わせ た箇所がフレームFに対してボルトなどによ� �取り付けられている。このように構成した� �とで、循環軌道の製造・組立が容易に行え� �と共に、内側ガイド部材125aおよび外側ガイ� ��部材125bをフレームFに対して確実に取り付� �られ、かつ継目125dの重ね部分においてエン� ��レスチェン121の循環移動を円滑に案内でき� ��。

 上述した枚葉印刷機1に適用されたシート 搬送装置(チェングリッパ12)では、シートPの� ��送において、スプロケット126は、図3におけ る時計回り(図3中の矢印K方向)に回転駆動さ� �、エンドレスチェン121を内側ガイド部材125a� ��よび外側ガイド部材125bが成す循環軌道に沿 って図3中の矢印J方向に循環移動させる。こ� ��エンドレスチェン121の循環移動に伴って循� ��軌道を移動するグリッパ122は、第一折返部W 1にてシートPの先端をくわえて循環軌道の下� ��域を通過し、第二折返部W2にてシートPのく� ��えを外す。くわえを外したグリッパ122は、� ��環軌道の上方域を通過して第二折返部W2か� �第一折返部W1に戻る。

 このように構成されたシート搬送装置に� ��れば、エンドレスチェン121を循環軌道で支� ��するチェンガイド123が、循環軌道を成して� ��定のフレームF側に形成された溝部124と、溝 部124にエンドレスチェン121の一部を収容した 状態でフレームF側に取り付けられてエンド� �スチェン121における循環軌道の内側および� �側を支持するガイド部材125a,125bとで構成さ� �ている。このため、エンドレスチェン121は� �フレームF側に直接取り付けられたガイド部� ��125a,125bによってフレームFに支持されるので 、エンドレスチェン121を循環させた場合の振 動が剛構造によって抑制されて騒音を低減で きる。また、このシート搬送装置を排紙部4� �適用した枚葉印刷機1によれば、排紙部4での 騒音を低減できる。

 なお、従前のシート搬送装置のチェンガ� ��ドでは、鋳物で構成された断面略C字形状の ガイドレールを適用したものがある。この鋳 物で構成されるガイドレールは、エンドレス チェンを支持するC字形状の開放部分を精度� �く加工するのに時間を要するため、ガイド� �ールの製造コストが嵩み、しかも循環する� �ンドレスチェンに係る遠心力などの荷重や� �動によってC字形状の開口端が疲労破壊する� ��がある。この点、本実施例でのチェンガイ� ��123では、板状に形成されたガイド部材125a,12 5bを溝部124の開口する部分に取り付けた構成� ��あるため、鋳物と比較してガイド部材の製� ��コストを低減でき、しかも上記の如く振動� ��抑制できるので疲労破壊を起こす事態を低� ��できる。また、ガイド部材125a,125bの材質と� ��て、SS400の鋼材にタフトライド処理が施さ� �たもの、あるいはS45Cの鋼材を使用すること� ��、より強度が向上できる。

 また、エンドレスチェン121の循環軌道の� ��側を支持する内側ガイド部材125aは、スプロ ケット126の位置で切断され、その端部と、ス プロケット126の歯部126aとの重ね部分に切欠12 5c,126bが設けてあり、これら切欠125c,126bを非� �触な状態で重ね合わせることにより、内側� �イド部材125aのエンドレスチェン121に係合す� ��厚みT1と、重ね部分のエンドレスチェン121� �係合する厚みT2とが連続するように揃えてい る。このため、内側ガイド部材125aとスプロ� �ット126との接触を防ぎ、かつ内側ガイド部� �125aとスプロケット126との間でのエンドレス� ��ェン121の受け渡しを円滑に行える。また、� ��側ガイド部材125bが、スプロケット126の歯部 126aの外周に沿って円弧状に配設されている� �とにより、スプロケット126の外周部分での� �プロケット126とエンドレスチェン121との嵌� �を保持できる。また、このシート搬送装置� �排紙部4に適用した枚葉印刷機1によれば、排 紙部4での排紙動作を円滑に行える。

 また、チェンガイド123のガイド部材125a,12 5bは、循環軌道の第二折返部W2において、フ� �ームFに固定された固定部と、エンドレスチ� ��ン121の循環軌道の一部を拡縮するようにフ� ��ームFに対して移動可能に設けられた移動部 とを備えている。このため、移動部を長穴125 eの延在方向に沿って移動することにより、� �環軌道の全長が変化するので、ガイド部材12 5a,125bにより支持されるエンドレスチェン121� �張力を調整できる。しかも、これら固定部� �移動部とは、相互の端部同士が重ね合う重� �部分に切欠125c,125cが設けてあり、これら切� �125c,125cを重ね合わせることにより、重ね部� �のエンドレスチェン121に係合する厚みと、� �互のガイド部材125a,125bのエンドレスチェン12 1に係合する厚みT1とが連続するように揃えら れているため、エンドレスチェン121の張力を 調整する部分でのエンドレスチェン121の循環 移動を円滑に行える。また、このシート搬送 装置を排紙部4に適用した枚葉印刷機1によれ� ��、排紙部4での排紙動作をより円滑に行える 。

 なお、上述した実施例では、移動部をス� ��イド移動させる構成として、溝部124が凹設� ��れてU字形状とされたガイド部材125a,125bが取 り付けられたスライド部材128が適用されてい る。この他、移動部をスライド移動させる構 成として、図には明示しないが、スライド部 材128を用いず、フレームFに対してU字形状と� ��れたガイド部材125a,125bをスライド移動可能� ��設け、このガイド部材125a,125bがスライド移� ��した位置に対応して、エンドレスチェン121� ��一側部を収容する溝部124を設けてもよい。

 ところで、上述した枚葉印刷機1に適用さ れたシート搬送装置(チェングリッパ12)では� �エンドレスチェン121の循環軌道は、図1およ� ��図3に示すようにスプロケット126が設けられ た循環軌道の第一折返部W1(最下流側印刷ユニ ット7の圧胴10からグリッパ122にくわえ替えさ れる部分)よりも、循環軌道の第二折返部W2(� �紙台13の上方でグリッパ122のくわえを外す部 分)が上方に位置している。

 そして、循環軌道の下方域において、グ� ��ッパ122に先端がくわえられたシートPは、ス プロケット126の回転駆動によって加速されつ つ、図3の左上方に向けて搬送される。本実� �例におけるチェングリッパ12では、この循環 軌道の下方域において、第一折返部W1から第� ��折返部W2に滑らかに繋がるように、最下流� �印刷ユニット7の圧胴10および排紙台13や、そ の他シートPの搬送に関わる構成の配置に応� �て最大の曲率とした円弧部W3を成してチェン ガイド123(溝部124、内側ガイド部材125aおよび� ��側ガイド部材125b)が配置されている。

 このため、シートPの先端をくわえたグリ ッパ122が、第一折返部W1から第二折返部W2に� �上方に方向を変えて移動しても、円弧部W3に よりグリッパ122が円滑な軌跡で案内されるの で、シートPのくわえられていない自由な後� �側がばたつくことがなく、シートPの搬送姿� ��を安定させることができる。しかも、円弧� ��W3によりグリッパ122が円滑な軌跡で案内さ� �るので、エンドレスチェン121に掛かる遠心� �を低減でき、かつエンドレスチェン121とガ� �ド部材125a,125bとの耐摩耗性を向上できる。

 なお、循環軌道の上方域において、グリ� ��パ122は、スプロケット126の回転駆動によっ� ��加速されつつ、図3の右下方に向けて移動す る。本実施例におけるチェングリッパ12では� ��この循環軌道の上方域において、第二折返� ��W2から第一折返部W1に滑らかに繋がるように 、円弧部W4を成してチェンガイド123(溝部124、 内側ガイド部材125aおよび外側ガイド部材125b) が配置されている。そして、本実施例におけ る循環軌道では、円弧部W3が最も曲率が大き� ��形成され、その次に円弧部W4、第一折返部W1 、第二折返部W2(U字形状の閉鎖部分)の順で曲� ��が設定されている。

 また、第二折返部W2のU字形状の下方域に� ��いて、ガイド部材125a,125bは、円弧部W3から� �がる開放端部が、ほぼ水平に形成されてい� �。そして、この開放端部から図3の左方に向� ��てU字形状の閉塞部分の弧状に至り、左下方 に傾斜した傾斜部W5を成してチェンガイド123( 溝部124、内側ガイド部材125aおよび外側ガイ� �部材125b)が配置されている。この傾斜部W5の� ��斜角度θは、2°以上5°以下で好ましくは3.5° となるように設定されている。

 このため、シートPの先端をくわえたグリ ッパ122が、左下方に傾斜した傾斜部W5を移動� ��るので、シートPが先端をやや左下方に向け た姿勢となり、このときにグリッパ122のくわ えが外されることで、排紙台13へのシートPの 落下姿勢を安定させることができる。