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Title:
SHIELD WIRE AND CONDUCTOR
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/130806
Kind Code:
A1
Abstract:
The terminal crimping ability of a drain wire and the insertablity of a terminal related to the drain wire are improved. A shield wire (10) comprises a drain wire (20) constituted by assembling plural wires (22, 24) and forming a plated layer (26) by collectively plating the outer periphery of the wires in an assembled form, an electric wire (30), a shield layer (12) provided around the outer periphery of the drain wire (20) and the electric wire (30), and a covering portion (14) for covering the outer periphery of the shield layer (12).

Inventors:
TSUKAMOTO SOICHIRO (JP)
KAMEI SHINJI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/065266
Publication Date:
October 29, 2009
Filing Date:
August 27, 2008
Export Citation:
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Assignee:
SUMITOMO WIRING SYSTEMS (JP)
TSUKAMOTO SOICHIRO (JP)
KAMEI SHINJI (JP)
International Classes:
H01B7/00; H01B5/08; H01B7/17; H01B7/22; H01B11/06
Foreign References:
JPS6385812U1988-06-04
JPS5045679U1975-05-08
JPS49133784U1974-11-16
JP2003317551A2003-11-07
JPS57116516A1982-07-20
JPH02297804A1990-12-10
JPS5166490A1976-06-09
JPS58181893A1983-10-24
JPH04101311U1992-09-01
Attorney, Agent or Firm:
YOSHITAKE, Hidetoshi et al. (JP)
Hidetoshi Yoshitake (JP)
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Claims:
 複数の素線が集合され、その集合形態の外周囲に一括メッキされたドレーン線と、
 電線と、
 前記ドレーン線と前記電線との外周囲に設けられたシールド層と、
 前記シールド層のさらに外周囲を覆う被覆部と、
 を備えたシールド電線。
 請求項1記載のシールド電線であって、
 前記ドレーン線と、前記電線の芯線とは略同直径である、シールド電線。
 請求項1又は請求項2記載のシールド電線であって、
 前記ドレーン線は、SUS線周りに前記複数の素線が集合され、その集合形態の外周囲に一括メッキされたものである、シールド電線。
 SUS線と、
 前記SUS線周りに集合された複数の素線と、
 前記複数の素線の集合形態周りに一括メッキされたメッキ層と、
 を備えた導線。
Description:
シールド電線及び導線

 この発明は、ドレーン線を有するシール 電線及びドレーン線として適用可能な導線 関する。

 従来、シールド電線として特許文献1に開 示のものがある。

 特許文献1は、保護チューブの中にシール ド層を介して信号線及びドレーン線を内包し たシールド電線を開示している。

特開2001-119831号公報

 ところで、上記ドレーン線として、複数 素線を撚り合わせた撚り合せ線を用いた場 、当該ドレーン線を接地するため他の端子 接続する場合に、次のような不都合が生じ 。

 すなわち、ドレーン線の圧着時、素線が らけて圧着バレルからはみ出してしまうこ がある。また、コネクタへの端子挿入時に いて、端子圧着されたドレーン線をコネク に挿入するとき、ドレーン線が座屈して、 入不良(コネクタのランスが端子にかからな い状態等)が発生する。

 そこで、本発明は、ドレーン線の端子圧 性向上及びドレーン線に係る端子の挿入性 上を図ることを目的とする。

 上記課題を解決するため、第1の態様に係 るシールド電線は、複数の素線が集合され、 その集合形態の外周囲に一括メッキされたド レーン線と、電線と、前記ドレーン線と前記 電線との外周囲に設けられたシールド層と、 前記シールド層のさらに外周囲を覆う被覆部 とを備えたものである。

 これにより、ドレーン線のばらけ及び座 が生じ難く、ドレーン線の端子圧着性向上 びドレーン線に係る端子の挿入性向上を図 ことができる。

 第2の態様は、第1の態様に係るシールド 線であって、前記ドレーン線と、前記電線 芯線とは略同直径とされたものである。

 これにより、ドレーン線を接続するため 端子と、電線の芯線を接続するための端子 して、同じものを用いることが可能となる

 第3の態様は、第1又は第2の態様に係るシ ルド電線であって、前記ドレーン線は、SUS 周りに前記複数の素線が集合され、その集 形態の外周囲に一括メッキされたものであ 。

 これにより、ドレーン線のばらけ等がよ 有効に防止される。

 第4の態様に係る導線は、SUS線と、前記SUS 線周りに集合された複数の素線と、前記複数 の素線の集合形態周りに一括メッキされたメ ッキ層とを備えたものである。

 これにより、ばらけ及び座屈が生じ難い 従って、この導線をドレーン線に適用する とで、ドレーン線の端子圧着性向上及びド ーン線に係る端子の挿入性向上を図ること できる。勿論、第4の態様に係る導線自体は 、ドレーン線以外にも適用可能である。

 この発明の目的、特徴、局面、および利 は、以下の詳細な説明と添付図面とによっ 、より明白となる。

実施形態に係るシールド電線を示す断 図である。 同上のシールド電線のドレーン線及び 線を端子に挿入接続した状態を示す説明図 ある。

 以下、実施形態に係るシールド電線及び 線について説明する。図1はシールド電線10 示す断面図であり、図2は同シールド電線10 ドレーン線20及び電線30を端子50に挿入接続 た状態を示す説明図である。

 このシールド電線10は、ドレーン線20と、 電線30と、シールド層12と、被覆部14とを備え ている。

 ドレーン線20は、集合された複数の素線22 ,24と、その集合形態の外周囲に一括メッキさ れたメッキ層26とを備えている。

 より具体的には、1本の素線24の周囲に、 数(ここでは8本)の素線22が集合されている

 なお、中心の素線24は省略されてもよい また、素線22の数は任意である。ドレーン線 20全体として複数の素線22,24を備えていてれ よい。上記複数の素線22は、当該素線24を外 に露出させない程度に、素線24の外周を取 むように密に配設されていることが好まし 。また、複数の素線22は、撚り合わされてい ることが好ましい。上記複数の素線22,24の集 形態は、好ましくはその中心軸に向けた圧 力によって圧縮されている。複数の素線22,2 4のばらけは、当該圧縮形態によっても抑制 れる。

 上記素線24としては、例えば、SUS線を用 ることができる。SUS線を用いることで、本 レーン線20の耐屈曲性を向上させるこことが できる。

 また、複数の素線22としては、銅線又は 合金(特に軟銅)線を用いることが好ましい。 これにより、ドレーン線20の電気伝導率を大 くすることができ、優れた電磁シールド性 期待することができる。

 上記ドレーン線20の断面積は、好ましくは0. 1mm 2 以上0.22mm 2 以下であり、より好ましくは略0.13mm 2 である。つまり、複数の素線を単に集合又は 撚り合せただけの構成では、素線の総断面積 が0.1mm 2 以上0.22mm 2 の場合に、素線のばらつきや撚り乱れ、座屈 等により、端子挿入性に劣るとの問題が生じ 易い。そこで、上記のように、集合された複 数の素線22,24とその集合形態の外周囲に一括 ッキされたメッキ層26とを備えたドレーン 20を用いた上で、その断面積を0.1mm 2 以上0.22mm 2 、より好ましくは略0.13mm 2 にすることで、ばらつきや座屈等を抑制して 端子挿入性向上を図りつつ、シールド電線10 細径化及び軽量化を図ることができる。

 また、複数の素線22,24の集合形態におい 、複数の素線22の外部露出部分に一括してメ ッキが施されている。これにより、複数の素 線22,24の外周囲を覆うようにして、メッキ層2 6が形成されている。このメッキ層26は、複数 の素線22,24を上記集合形態に保つ役割をも有 ている。メッキ層26としては、例えば、錫 ッキを施すことが好ましい。

 電線30は、芯線32と芯線32の周囲に被覆さ た被覆部34とを備えている。芯線32としては 、複数の素線33を撚り合わせたものを用いる とができる。勿論、芯線32としては、単一 素線により構成されたもの、或は、一つの 線(例えば、SUS線)の周囲に複数の素線(例え 、銅線又は銅合金線)を集合させたもの等を いることができる。被覆部34は、樹脂等に り形成され、上記芯線32の外周囲に押出被覆 されている。被覆部34を構成する樹脂は、ハ ゲン及びハロゲン化合物を含まない樹脂で ることが好ましい。このような電線30とし は、いわゆるCHFUS(圧縮導体を用いたハロゲ フリー超極薄電線)を用いることができる。

 上記電線30の数は、単数であっても複数 あってもよく、本シールド電線10において必 要とされる信号線の数等に応じて適宜決定さ れる。

 ここで、上記ドレーン線20の直径R1と、芯 線32の直径R2とは、略同一であることが好ま い。この直径R1と直径R2とが略同一である場 には、製造上の誤差範囲内での同一性を含 、さらには、同一の端子50に挿入して圧着 続可能な範囲での同一性を含む。

 また、上記ドレーン線20及び電線10の外周 囲を覆うようにしてシールド層12が設けられ いる。シールド層12は、アルミニウム箔等 構成された導電性テープ又は導電性編組層 で形成されており、内部でドレーン線20に接 触している。

 また、このシールド層12のさらに外周囲 覆うようにして被覆部14が設けられている。 被覆部14は、樹脂等により形成され、ドレー 線20及び電線を覆うシールド層12の外周囲に 押出被覆されている。被覆部14を構成する樹 は、ハロゲン及びハロゲン化合物を含まな 樹脂であることが好ましい。

 上記のように構成されたシールド電線10 ついては、例えば、次のようにして端子50が 接続される。すなわち、図2に示すように、 部の被覆部14を所定長除去して、ドレーン線 20の端部を外部に露出させる。また、シール 電線10の端部に露出する電線30の端部につい て被覆部14を所定長除去し、芯線32の端部を 定長露出させる。そして、ドレーン線20の端 部を端子50の圧着部内に挿入して圧着接続す と共に、芯線32の端部を端子50の圧着部内に 挿入して圧着接続する。この際、ドレーン線 20の直径R1及び芯線32の直径R2は略同一とされ いるので、それぞれに接続される端子50と ては同一のものを用いることができ、端子50 の共用化が可能になる。

 以上のように構成されたシールド電線10 よると、ドレーン線20は、複数の素線22,24が 合され、その集合形態の外周囲に一括メッ された構成とされているため、ドレーン線2 0のばらけ及び座屈等が生じ難い。このため ドレーン線20を端子50に円滑に挿入して圧着 続することができる。また、ドレーン線20 接続された端子50をコネクタに接続する際に 、座屈が生じ難く、端子50の挿入性向上をも ることができる。

 また、ドレーン線20と芯線32とは略同直径 であるため、ドレーン線20を接続するための 子50と芯線32を接続するための端子50として 同じものを用いることができる。

 また、ドレーン線20は、SUS線である素線24 周りに複数の素線22が集合され、その外周囲 一括メッキされたものであるため、集合形 が比較的安定し、ドレーン線20のばらけが り有効に防止される。

 なお、上記シールド電線10において、上 した以外の部分、例えば、被覆部14のさらに 外周囲に絶縁層が形成される等、複数の絶縁 層を有していてもよい。

 また、上記ドレーン線20として用いた導 は、ドレーン線20として用いる以外に、一般 的な導電線として、電線内の信号線、電力線 等種々の用途に用いることができる。

 なお、実施例として、素線としてのSUS線の 周囲に、素線としての銅線を8本集合撚りし 、これを圧縮した後、一括錫メッキした導線 を製造した。導線の断面積は、0.13mm 2 とした。この場合の単位長当りの重量は、1.3 48g/mであり、外径は0.455mmとなり、座屈力は、 7.0Nであった。なお、座屈力は、導線端部に 手方向に沿って縮める方向への力を加えた に座屈に至る力で評価している。

 比較例として、銅線を8本撚り合わせた導線 を製造した。導体の総断面積は、0.22mm 2 とした。この場合の単位長当りの重量は、2.0 77g/mであり、外径は0.62mmとなり、座屈力は、5 .0Nであった。

 上記結果から、実施例では、軽量化及び 径化を図りつつ、座屈力を向上させること できることが、確認された。

 以上のようにこのシールド電線及び導線 詳細に説明されたが、上記した説明は、す ての局面において、例示であって、この発 がそれに限定されるものではない。例示さ ていない無数の変形例が、この発明の範囲 ら外れることなく想定され得るものと解さ る。