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Patent Searching and Data


Title:
SHUTTER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/110391
Kind Code:
A1
Abstract:
A shutter in which opposite ends of each of parallelly arranged long plate-shaped wooden louvers (4) are tiltably supported by a pair of stiles (1). Tilting movements of the wooden louvers (4) are synchronized by pinion gears (33) and rack members (24). Sets of rack gears (25) are mounted on the rack members (24) at intervals corresponding to the pinion gears (33). Each set of rack gears (25) is meshed with pinion gears (33). The wooden louvers (4) are arranged at predetermined intervals such that the pinion gears (33) are arranged at intervals independent of the pitch of each gear.

Inventors:
TAKAHASHI MITSUYA (JP)
KANROJI NOBUFUSA (JP)
MORI TOSHIYUKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/053746
Publication Date:
September 11, 2009
Filing Date:
February 27, 2009
Export Citation:
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Assignee:
NANIK JAPAN INC (JP)
TAKAHASHI MITSUYA (JP)
KANROJI NOBUFUSA (JP)
MORI TOSHIYUKI (JP)
International Classes:
E06B7/096
Foreign References:
JPS5467544U1979-05-14
Attorney, Agent or Firm:
KURIHARA, Hiroyuki et al. (JP)
Hiroyuki Kurihara (JP)
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Claims:
 互いに平行に配される複数の長尺板状のルーバーと、
 前記ルーバーの端部をそれぞれ傾動自在に支持する一対の枠体と、
 前記ルーバーの一端側にそれぞれ取り付けられ傾動軸周りに回動中心を有し前記枠体に収容され前記ルーバーの配置に対応してそれぞれ設けられるピニオンギヤと、
 前記ピニオンギヤが設けられた前記枠体に分割されて収容され、前記ピニオンギヤに噛み合うラックギヤを有すると共に前記ルーバーの配設方向に移動自在なラック部材とを備えた
 ことを特徴とするシャッター。
 請求項1に記載のシャッターにおいて、
 前記ラック部材は、前記ピニオンギヤの両側に備えられている
 ことを特徴とするシャッター。
 請求項1もしくは請求項2に記載のシャッターにおいて、
 前記ラック部材は連結部材により互いに所定の間隔で連結されている
 ことを特徴とするシャッター。
 請求項3に記載のシャッターにおいて、
 前記ラック部材は前記ピニオンギヤに対応した間隔で分割されている
 ことを特徴とするシャッター。
 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のシャッターにおいて、
 前記ルーバーの他端側の前記枠体には、ばねにより突出付勢される支持ピンが備えられ、前記ルーバーの他端は支持ピンにより前記枠体に傾動自在に支持されている
 ことを特徴とするシャッター。
 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のシャッターにおいて、
 前記ピニオンギヤ及び前記ラックギヤが型による成形品である
 ことを特徴とするシャッター。
 請求項6に記載のシャッターにおいて、
 前記ピニオンギヤ及び前記ラックギヤが樹脂製である
 ことを特徴とするシャッター。
 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のシャッターにおいて、
 前記ルーバーが木製である
 ことを特徴とするシャッター。
 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のシャッターにおいて、
 前記ルーバーが樹脂製である
 ことを特徴とするシャッター。
Description:
シャッター

 本発明は、光、影、風、視野、音等の調 を行なうための矩形状のルーバーが傾動自 に備えられたシャッターに関する。

 建物の外部から内部、そして、内部から 部への環境の影響を最も受けやすい開口で る窓等において、太陽光、影、風、温度、 、視野を調節するための手段として、複数 長尺板状(矩形状)のルーバーが傾動自在に えられた建具としてルーバーシャッター(シ ッター)が知られている。この種のシャッタ ーには、複数のルーバーの傾動機構が備えら れ、傾動機構により複数のルーバーの角度を 同期させて調節することで、太陽光、影、風 、温度、音、視野の調節を簡単に行うことが できる。

 近年、天然木を利用してインテリアとし の見栄えを高めた木製のシャッターが注目 れてきている。木製のシャッターは、室内 戸や間仕切り等の枠体に複数の矩形状のル バーを設けることで建具として容易に使用 ることが可能であり、戸や間仕切りを構成 る枠体に複数のルーバーの傾動機構が収容 れている。木製の建具はアルミ製の建具に べて剛性が劣るため、充分な強度を保った 態でルーバーの傾動機構を木製の枠体に収 する必要がある。

 このため、複数のルーバーにピニオンギ をそれぞれ設け、ラックギヤを操作するこ で複数のピニオンギヤを一斉に回動させる 構を用いた木製可動ルーバーが提案されて る(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開 示された従来の木製可動ルーバーでは、操作 用のピニオンギヤを回転させることによりラ ックギヤを軸方向に往復移動させ、複数のル ーバーに設けられたピニオンギヤを一斉に回 動させて複数のルーバーの傾きを同期して調 節するようになっている。

 ラックギヤとピニオンギヤとの組み合わ により傾動機構を構成することで、強度を った状態で木製の建具として適用すること 可能になる。

 しかし、従来から提案されている木製可 ルーバーは、ラックギヤを往復移動させる とで複数のルーバーの傾きを同期して調節 ているため、ラックギヤの歯の形状や大き によりピニオンギヤの間隔が決まってしま 。即ち、ラックギヤの歯の形状や大きさに り複数のルーバーの間隔に影響を及ぼして まう。つまり、ラックギヤは、平歯車を展 して直線状にしたものであるため、歯のピ チによりピニオンギヤの間隔が依存され、 ックギヤにより決まるピニオンギヤの間隔 より、複数のルーバーの間隔が決定される とになる。

 このため、高い精度で等間隔にピニオン ヤを配置することが困難であり、複数のル バーを高精度に均等に配置するためには(見 栄えよく配置するためには)、ルーバーとピ オンギヤとの関係の調整を行う等が必要に ってしまう。また、累積制度を求め難いこ から、例えば、吹き抜け窓に対応する丈の ャッターのように、長尺の木製シャッター して適用することを考慮すると、見栄えを 下させずに適用することは非常に困難であ た。つまり、遮蔽性を確保し難い問題があ た。

 即ち、窓等の開口部の大きさも多様で建 であるシャッターの大きさも多様になって ており、使用目的から種々の間隔のルーバ を備えたシャッターが求められている。任 の間隔のルーバーにラックギヤとピニオン ヤからなる傾動機構を適用しようとするた には、ラックギヤの歯の形状や大きさを任 に調整する等が必要で、簡単には種々の間 のルーバーを備えたシャッターに適用でき いものであった。

 上述した問題は、木製に限らず、金属製 ガラス製のルーバーの傾動機構として適用 た場合にも同様に存在している。

特開2007-23760号公報

 本発明は上記状況に鑑みてなされたもの 、ラックギヤとピニオンギヤとの組み合わ により複数のルーバーを同期して傾動させ 機構を用いてもルーバーを所定の間隔で配 することができるシャッターを提供し、も て、ルーバーの配置数に拘わらず、即ち、 ャッターの丈の長さやルーバーの幅寸法に わらず、高い機能性を維持した状態で見栄 の向上を図ることができるようにすること 目的とする。

 上記目的を達成するための請求項1に係る 本発明のシャッターは、互いに平行に配され る複数の長尺板状のルーバーと、前記ルーバ ーの端部をそれぞれ傾動自在に支持する一対 の枠体と、前記ルーバーの一端側にそれぞれ 取り付けられ傾動軸周りに回動中心を有し前 記枠体に収容され前記ルーバーの配置に対応 してそれぞれ設けられるピニオンギヤと、前 記ピニオンギヤが設けられた前記枠体に分割 されて収容され、前記ピニオンギヤに噛み合 うラックギヤを有すると共に前記ルーバーの 配設方向に移動自在なラック部材とを備えた ことを特徴とする。

 請求項1に係る本発明では、いずれかのル ーバーを傾動させることによりピニオンギヤ が回転し、ラックギヤを介してラック部材が 軸方向に移動し、他のラックギヤを介してピ ニオンギヤが回動することにより複数のルー バーが同期して一斉に傾動する。分割されて 収容されたラック部材にはピニオンギヤに対 応した間隔でラックギヤがそれぞれ設けられ ているので、歯車のピッチによらない間隔で ピニオンギヤを配置することが容易になり、 所定の間隔で配設した複数のルーバーに合わ せてピニオンギヤを配置することができる。 また、分割されたラック部材の連結状態を変 更することで使用するラックギヤを調整する ことができ、複数のルーバーの幅に対応する ことができる。

 この結果、ラックギヤとピニオンギヤと 組み合わせにより複数のルーバーを同期し 傾動させる機構を用いてもルーバーを任意 間隔で配置することができ、ルーバーの配 数に拘わらず、即ち、シャッターの丈の長 やルーバーの幅寸法に拘わらず、高い機能 を維持した状態で見栄えの向上を図ること 可能になる。

 そして、請求項2に係る本発明のシャッタ ーは、請求項1に記載のシャッターにおいて 前記ラック部材は、前記ピニオンギヤの両 に備えられていることを特徴とする。

 請求項2に係る本発明では、ピニオンギヤ が2つのラックギヤにより挟まれることにな ため、いずれかのルーバーを操作した時に 作部位で角度を維持する抵抗力が得られ、 意の角度に傾けることが容易になる。そし 、いずれかのルーバーだけに過大な負荷が いても、ピニオンギヤとラックギヤとの噛 合いが確実に維持され、過大な負荷が働い ルーバーだけが異なる角度になることがな 。このため、ルーバーの操作性が向上する 共に、見栄えの低下を確実に抑制すること 可能になる。

 例えば、シャッターを引き戸に適用した 合、異なる角度のルーバーが存在したとす と、ルーバーを全閉にした場合に過大な負 が働いたルーバーだけが開いた状態になり 引き違い操作の際にルーバーが枠部材等に 渉することが考えられる。本発明では、異 る角度になるルーバーが存在することがな ため、引き戸として用いた場合であっても 引き戸の操作機能を損なうことがない。

 また、請求項3に係る本発明のシャッター は、請求項1もしくは請求項2に記載のシャッ ーにおいて、前記ラック部材は連結部材に り互いに所定の間隔で連結されていること 特徴とする。

 請求項3にかかる本発明では、連結部材に よるラック部材の連結状態を調整することで 、任意の所定間隔にラック部材を配すること ができる。

 また、請求項4に係る本発明のシャッター は、請求項3に記載のシャッターにおいて、 記ラック部材は前記ピニオンギヤに対応し 間隔で分割されていることを特徴とする。

 請求項4に係る本発明では、ピニオンギヤ に対応した間隔でラック部材を分割すること で、複数のルーバーの間隔に合わせてラック 部材を配置することができる。

 また、請求項5に係る本発明のシャッター は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記 のシャッターにおいて、前記ルーバーの他 側の前記枠体には、ばねにより突出付勢さ る支持ピンが備えられ、前記ルーバーの他 は支持ピンにより前記枠体に傾動自在に支 されていることを特徴とする。

 請求項5に係る本発明では、支持ピンを切 断する等して所望のルーバーの他端側の支持 を解除することで、必要なルーバーだけを枠 体から外すことができ、ルーバーの交換やメ ンテナンスを容易に行うことができる。この 時、支持ピンを樹脂性とすることで、容易に 切断することができる。また、初期の組立の 際にも付勢力に抗して支持ピンを没動させた 状態でルーバーの他端側を配置することで、 付勢力により支持ピンがルーバーに嵌合し、 組立て工数を削減することが可能になると共 に、組立に熟練した技術を必要としない。

 また、請求項6に係る本発明のシャッター は、請求項1から請求項5のいずれか一項に記 のシャッターにおいて、前記ピニオンギヤ び前記ラックギヤが型による成形品である とを特徴とする。

 請求項6に係る本発明では、ピニオンギヤ 及びラックギヤを型により、例えば、射出成 形により作製することができるので、均一な 精度を持ったピニオンギヤ及びラックギヤを 得ることができ、組み立て品の精度を高く維 持でき、精度が高い製品を安価に得ることが 可能になる。型を用いてピニオンギヤ及びラ ックギヤを作製する場合、鋳型を用いた鋳造 により金属製のピニオンギヤ及びラックギヤ を作製することも可能である。

 また、請求項7に係る本発明のシャッター は、請求項6に記載のシャッターにおいて、 記ピニオンギヤ及び前記ラックギヤが樹脂 であることを特徴とする。

 請求項7に係る本発明では、ピニオンギヤ 及びラックギヤを樹脂製としたので、軽量で 、自己潤滑性に優れているため、特別な潤滑 剤が不要でクリーンな機構とすることができ る。更に、ラックギヤを含むラック部材の全 体を樹脂製とすることで、定尺の成形品を長 さに拘わらず精度良く安価に作製することが 可能になる。

 また、請求項8に係る本発明のシャッター は、請求項1から請求項7のいずれか一項に記 のシャッターにおいて、前記ルーバーが木 であることを特徴とする。

 請求項8に係る本発明では、ラックギヤと ピニオンギヤとの組み合わせにより複数の木 製ルーバーを同期して傾動させる機構を用い ても木製ルーバーを任意の間隔で配置するこ とができ、木製ルーバーの配置数に拘わらず 、即ち、丈の長さや幅の長さに拘わらず、高 い機能性を維持した状態で見栄えの向上を図 ることができる木製ルーバーを備えたシャッ ターとすることが可能になる。枠体も含めて 木製とすることで、木製のシャッターとする ことができ、木製の建具として適用すること が可能になる。

 また、請求項9に係る本発明のシャッター は、請求項1から請求項7のいずれか一項に記 のシャッターにおいて、前記ルーバーが樹 製であることを特徴とする。

 請求項9に係る本発明では、加工性がよく 大量生産が可能な樹脂製(例えば、塩化ビニ 製やプラスチック製)のルーバーとすること できる。また、ルーバーを金属製とするこ も可能であり、例えば、アルミを用いるこ で、軽量で剛性が高く錆び難いルーバーと ることが可能である。

 本発明のシャッターは、ラックギヤとピ オンギヤとの組み合わせにより複数のルー ーを同期して傾動させる機構を用いてもル バーを所定の間隔で配置することができる この結果、ルーバーの配置数に拘わらず、 ち、シャッターの丈の長さやルーバーの幅 法に拘わらず、高い機能性を維持した状態 見栄えの向上を図ることが可能になる。

本発明の一実施形態例に係るシャッタ の外観図である。 本発明の一実施形態例に係るシャッタ の分解斜視図である。 傾動機構部の外観図である。 本発明の一実施形態例に係るシャッタ の要部正面図である。 図4中のV-V線矢視図である。 図4中のVI-VI線矢視図である。 ピニオンギヤとラックギヤとの関係を す斜視図である。 ルーバーの開閉位置とラック部材との 係を表す概念図である。 ラックギヤの配設状況を説明するラッ 部材の外観図である。 ルーバーの取り外し状況を説明するシ ャッターの要部外観図である。 本発明の他の実施形態例に係るシャッ ターの分解斜視図である。 図11中の回転支持部の分解斜視図であ 。 図11中の連動機構部の分解斜視図であ 。

符号の説明

  1 スタイル
  2 レール
  3 フレーム
  4 木製ルーバー
  5 縦溝
  6 回動支持部
  7 矩形溝
  8 連動機構部
 11 シャッター
 15 ブッシュホルダー
 16 保持穴
 17 ブッシュ
 18 圧縮コイルばね
 19 ピン
 20 ピン穴
 21 ボトムレール
 22 コネクタ
 23 トップカバー
 24 ラック部材
 25 ラックギヤ
 31 ピニオン部材
 32 支持穴
 33 ピニオンギヤ
 34 ピン筒
 35 回動穴
 36 傾動ピン

 図1には本発明の一実施形態例に係るシャ ッターの外観、図2には本発明の一実施形態 に係るシャッターの分解斜視状況、図3には 動機構部の外観、図4には本発明の一実施形 態例に係るシャッターの要部正面視状況、図 5には図4中のV-V線矢視状況、図6には図4中のVI -VI線矢視状況、図7にはピニオンギヤとラッ ギヤとの関係を表す斜視状況、図8にはルー ーの開閉位置とラック部材との関係を表す 念状況、図9にはラックギヤの配設状況を説 明するラック部材の外観、図10にはルーバー 取り外し状況を説明するシャッターの要部 観を示してある。

 本実施形態例のシャッターは、ルーバー して天然木製の長尺板状の木製ルーバーを え、木製ルーバーの端部が枠体である木製 縦枠(スタイル)にそれぞれ回動自在(傾動自 )に支持されている。そして、木製ルーバー は上下方向に複数配され、互いに平行な状態 を維持して(同期して)傾動されるようになっ いる。木製ルーバーの傾動操作は、いずれ の木製ルーバーの上部もしくは下部を手で し引きすることで行なわれる。一対のスタ ルの上部同士及び下部同士は木製のレール より連結され、木製の四角の枠型に木製ル バーが備えられた木製のシャッターとされ いる。

 木製のシャッターは、例えば、建具とし 建物の開口から室内に差し込む太陽光や室 に流入する風の調節、室内への視野の調節 行なうためのインテリアとして利用される また、部屋の出入口の引き戸や開閉扉、折 戸、部屋同士の間仕切り等のインテリアと ても利用される。

 図1に基づいてシャッターの概要を説明す る。図1(a)はルーバーが閉じられた状態、図1( b)はルーバーの上部が内側に傾けられた状態 図1(c)はルーバーの上部が下側に傾けられた 状態である。

 図1に示すように、本実施形態例のシャッ ター11は、枠材としての互いに平行な一対の 製縦枠(スタイル)1及びスタイルの上部同士 下部同士をそれぞれ連結する木製のレール2 により、木製のフレーム3が形成されている 一対のスタイル1の間にはルーバーとして天 木製の長尺板状の木製ルーバー4が上下方向 に等間隔で複数備えられ、複数の木製ルーバ ー4は互いに平行に配され、長手方向の端部 それぞれスタイル1に回動自在に支持されて る。

 一方側(図1中左側:木製ルーバー4の他端側 )のスタイル1には回動支持部6(詳細は後述す )が備えられ、複数の木製ルーバー4の一端部 は回動支持部6を介して回動自在に軸支され いる。他方側(図1中右側:木製ルーバー4の一 側)のスタイル1には連動機構部8(詳細は後述 する)が備えられ、複数の木製ルーバー4の他 側の端部は連動機構部8の連動機構により連 動して回動される状態に支持されている。ま た、連動機構部8は複数の木製ルーバー4の回 位置(傾動状態)を保持する機能を備えてい 。

 図1に示したシャッター11で木製ルーバー4 の傾動操作を行なう場合、いずれかの木製ル ーバー4の上部もしくは下部を手で押し引き ることで行なわれる。

 即ち、図1(a)に示すように、木製ルーバー 4が閉じられた状態から木製ルーバー4の上部 引き操作、もしくは、下部を押し操作する とで、図1(b)に示すように、木製ルーバー4 上部が内側に傾けられて傾動位置が保持さ た状態になる。この状態で、例えば、外部 らの視野を遮断した状態で外部の光が採り まれる。

 また、図1(a)に示すように、木製ルーバー 4が閉じられた状態から木製ルーバー4の上部 大きく引き操作、もしくは、下部を押し操 することで、木製ルーバー4が水平状に傾け られて水平状態が保持された状態になる。こ の状態で、例えば、外部への視野を確保した 状態で外部の光が採り込まれる。

 また、図1(a)に示すように、木製ルーバー 4が閉じられた状態から木製ルーバー4の上部 更に大きく引き操作することで、図1(c)に示 すように、木製ルーバー4の上部が下側に傾 られて傾動位置が保持された状態になる。 の状態で、例えば、外部からの視野を遮断 た状態で外部の光が充分に採り込まれる。

 図2~図7に基づいて前述した連動機構部及 回動支持部を含めたシャッター11の構成を 細に説明する。

 図2、図4に示すように、一方側のスタイ 1の内側縁には上下方向に縦溝5が形成され、 縦溝5には上下方向に延びる回動支持部6が収 されている。また、他方側のスタイル1の内 側縁には上下方向に矩形溝7が収容され、矩 溝7には上下方向に延びる連動機構部8が収容 されている。

 回動支持部6を説明する。

 図2、図4、図5に示すように、一方側のス イル1(木製ルーバー4の他端側)の縦溝5には 面コ字形で長尺のブッシュホルダー15が嵌合 し、ブッシュホルダー15には保持穴16が上下 向に複数個形成されている。ブッシュホル ー15は複数(図示例では2本)のブッシュホルダ ー片15aがコネクタ(図示省略)で連結されるこ により形成されている。

 木製ルーバー4の支持間隔に応じた位置の 保持穴16には筒状のブッシュ17がそれぞれ嵌 し、ブッシュ17には圧縮コイルばね18により 出側に付勢される支持ピンとしてのピン19 それぞれ設けられている。木製ルーバー4の 部(他端側)にはピン穴20が形成され、ピン穴 20にはピン19が付勢状態で嵌合して木製ルー ー4の端部が回動自在に支持される。

 ブッシュホルダー15、ブッシュ17及びピン 19は樹脂製(プラスチック製)とされ、例えば 射出成型により作製された成型品とされて る。

 ブッシュホルダー15を用いて木製ルーバ 4の端部を支持するピン19をスタイル1に設け ようにしたので、後述する連動機構部との 隔を高い精度に維持することが可能になる つまり、スタイル1に直接ピン19を設ける場 に比べ、穴あけ加工の工数及び時間が不要 なり、製造時間を短くすることが可能にな 、位置の誤差をなくして製造精度を向上さ ることができる。

 連動機構部8を説明する。

 図2、図3、図4、図6、図7に示すように、 方側(木製ルーバー4の一端側)のスタイル1の 形溝7の底部には長尺板状のボトムレール21 取り付けられ、ボトムレール21は複数(図示 では2本)のボトムレール片21aがコネクタ22で 連結されることにより形成されている。長尺 のボトムレール21が矩形溝7の長手方向に亘っ て配されている。

 ボトムレール21には断面コ字形で長尺の ップカバー23が被せられ、トップカバー23の 面が矩形溝7の開口を覆う状態にされている 。トップカバー23もボトムレール21と同様に 数(図示例では2本)のトップカバー片23aがコ クタ(図示省略)で連結されることにより形成 されている。

 ボトムレール21の幅方向の両端部にはレ ル溝が形成され、トップカバー23の底部内側 の幅方向両端部にはレール溝が形成されてい る。ボトムレール21のレール溝及びトップカ ー23のレール溝に亘り長尺板状のラック部 24が長手方向に往復移動自在にそれぞれ支持 されている。ラック部材24は、複数(図示例で は2本)のラック部材片24aがコネクタ22で連結 れることにより形成されている。つまり、 数のラック部材片24aが分割されたラック部 となっている。

 ラック部材片24aがコネクタ22で連結され ことにより長尺のラック部材24がボトムレー ル21及びトップカバー23の長手方向に亘って される。ラック部材24は対向して移動自在に 配され、ラック部材24(ラック部材片24a)の対 面には長手方向に複数組(ルーバー4の枚数と 同ピッチ組を含む複数組)のラックギヤ25がそ れぞれ形成されている。

 複数のボトムレール片21aがコネクタ22で 結されてボトムレール21長尺状のボトムレー ル21を構成しているので、個々の精度を高め 一つのボトムレール片21aを連結して、全体 して精度が高い長尺状のボトムレール21が 成されている。

 同様に、複数のラック部材片24aがコネク 22で連結されることにより長尺のラック部 24を構成しているので、個々のラックギヤ25 歯車ピッチ等の精度を維持した一つのラッ 部材片24aを連結して、全体として歯車ピッ やラックギヤ25同士の位置関係の精度が高 長尺状のラック部材24が構成されている。同 様に、複数のラック部材24がコネクタ22で連 されることにより長尺の部品を構成してい ので、個々のラックギヤ25の歯車ピッチ等の 精度を維持した一つのラック部材24を連結し 、全体として歯車ピッチやラックギヤ25同 の位置関係の精度が高い長尺状の部品が構 されている。

 木製ルーバー4の上下の配置間隔に応じて ピニオン部材31が等間隔に配され、ピニオン 材31は木製ルーバー4の端部(一端側)の支持 32に嵌合するようになっている。ピニオン部 材31は、ピニオンギヤ33とピン筒34とが一体に 設けられ、木製ルーバー4の傾動軸周りに回 中心を有しスタイル1に収容されるようにな ている。

 即ち、図7に示すように、一組のラックギ ヤ25は木製ルーバー4の傾動に必要な歯数(例 ば7歯)で構成され、一対のラック部材24の各 のラックギヤ25の間にピニオンギヤ33がそれ ぞれ噛み合った状態で配置されている。

 一組のラックギヤ25は木製ルーバー4の傾 に必要な歯数で構成されているので、ラッ ギヤの歯形状のピッチに拘わらず、所定の 隔(ピッチ)で木製ルーバー4の配置間隔(ピニ オンギヤ33の配置間隔)を設定することができ る。

 即ち、連続した歯が形成されたラックギ の場合では、歯の形状や大きさにより木製 ーバー4の配置間隔(ピニオンギヤ33の配置間 隔)が決まってしまい、累積精度を求めるこ が困難であるが、ピニオンギヤ33毎に一組の ラックギヤ25を噛み合せる構成にして、隣接 る組のラックギヤ25の間隔を所定の間隔に 定することで、木製ルーバー4の配置間隔(ピ ニオンギヤ33の配置間隔)を任意の所定の間隔 に設定することが可能になる。

 特に、個々のラックギヤ25の歯車ピッチ の精度を維持した一つのラック部材片24aを 結して、全体として歯車ピッチやラックギ 25同士の位置関係の精度が高い長尺状のラッ ク部材24としているので、樹脂の成型品であ ても、ピニオンギヤ33の配置間隔の精度を めて高い精度で維持して木製ルーバー4の配 間隔を精度よく設定して見栄えを高くする とが可能になる。

 また、ラック部材片24aは樹脂の成形品で るので、均一な精度を持ったラックギヤ25 得ることができ、組み立て品の精度を高く 持できるラック部材24を安価に得ることが可 能になる。つまり、例えば、射出成形により 同じ精度を有するラック部材片24aを形成する ことができるので、誤差のばらつきがなく一 定の精度が常に維持されたラック部材24を得 ことができる。

 尚、一対のラック部材24の間にピニオン 材31を配置した構成としたが、ラック部材24 一方側にのみ設けることも可能である。ラ ク部材24が一方側にのみ設けられた場合で 、一組のラックギヤ25は木製ルーバー4の傾 に必要な歯数(例えば7歯)で構成されるので ラックギヤの歯形状のピッチに拘わらず、 意の間隔(ピッチ)で木製ルーバー4の配置間 (ピニオンギヤ33の配置間隔)を設定すること できる。

 トップカバー23の底面にはピニオン部材31 のピン筒34の端面が臨む回動穴35が形成され ピン筒34の端面には2つの傾動ピン36が設けら れている。ピン穴20に対応する位置の木製ル バー4の端部(一端側)には2つの支持穴32が形 され、支持穴32にはピン筒34の2つの傾動ピ 36が嵌合している。そして、図2、図7に示す うに、一対のラック部材24の複数組のラッ ギヤ25は、ピニオン部材31に対応した間隔で 即ち、木製ルーバー4の配置間隔でそれぞれ 設けられ、各組のラックギヤ25がピニオン部 31のピニオンギヤ33にそれぞれ噛み合ってい る。

 ラック部材24がピニオンギヤ33の両側に備 えられ、ピニオンギヤ33は一対のラックギヤ2 5に挟まれた状態になっている。このため、 ニオンギヤ33の回動位置が維持される、即ち 、木製ルーバー4の傾動位置が維持される(傾 させて手を離した位置が維持される)抵抗力 を有した機構となる。

 また、ピニオンギヤ33が両側からラック ヤ25に挟まれているので、いずれかのピニオ ンギヤ33に過大な回転力が加わっても、即ち いずれかの木製ルーバー4に過大な傾動力が 加わっても、ピニオンギヤ33とラックギヤ25 の噛み合いが確実に維持される。このため 1枚の木製ルーバー4だけが異なる角度になる ことがない。

 ボトムレール21、トップカバー23はそれぞ れ樹脂製とされ、ラック部材24のラック部材 24a、複数組のラックギヤ25は一体の樹脂製 され、ピニオン部材31のピニオンギヤ33、ピ 筒34、傾動ピン36は一体の樹脂製とされ、例 えば、射出成型により作製された成型品とさ れている。

 ラック部材24のラック部材片24a、ラック ヤ25、ピニオン部材31は樹脂(プラスチック) 成型品とされているので、精度の高い定尺 プラスチック構成部品を射出成型により作 することで、長さに対する制限がなく、木 のシャッター11に必要とされる高精度な均一 性や同期性が可能になる。つまり、同じ精度 を有するラック部材片24a、ラックギヤ25、ピ オン部材31を形成することができるので、 差のばらつきがなく一定の精度が常に維持 れた組み立て品を得ることができる。

 ラック部材24のラック部材片24aの複数組 ラックギヤ25における一組のラックギヤ25は 例えば、図9(a)に示すように、7歯で構成さ 、隣接する一組のラックギヤ25の中心の歯同 士の間隔が、ピニオン部材31の上下の配置間 (木製ルーバー4の上下の配置間隔)と等しい 法(例えば、26mm)に設定されている。一組の ックギヤ25同士には適宜の間隔が存在して るため、歯車のピッチによらない間隔で、 製ルーバー4の上下の配置間隔と等しい寸法 間隔で複数組のラックギヤ25を作製するこ が可能になる。

 また、隣接する一組のラックギヤ25の中 の歯同士の間隔を任意に設定することによ 、任意の種類の幅の木製ルーバー4に対応す ことができる。また、使用するラックギヤ2 5の組を適宜選択することで、一つのラック 材24で複数の幅の木製ルーバー4に対応する とができる。

 例えば、図9(a)に示した例では、隣接する 一組のラックギヤ25の中心の歯同士の間隔が 例えば、26mmに設定され、26mm間隔の幅、52mm 隔の幅、78mm間隔の幅の木製ルーバー4に対 することができる。因みに、同じ歯幅のラ クギヤ51を連続した歯で形成した場合、図9(b )に示すように、歯車のピッチによりピニオ 部材31の上下の配置間隔(木製ルーバー4の上 の配置間隔)が決定されることになる。この 場合、26mm間隔で歯の中心を配置することが きず、26mm間隔に近似させて100分の1単位での 精度を必要とすると共に、累積精度を求める のが非常に困難である。

 ラック部材24のラック部材片24aの複数組 ラックギヤ25は、隣接する一組のラックギヤ 25の中心の歯同士の間隔が、ピニオン部材31 上下の配置間隔(木製ルーバー4の上下の配置 間隔)と等しい寸法に設定されているので、 製ルーバー4を等間隔で配置することができ と共に、任意の間隔で配置することが容易 なる。これにより、見栄えを低下させずに 数の木製ルーバー4を等間隔で配置すること ができる。

 上述したシャッター11の組立ての手順を 明する。

 回動支持部6は、ブッシュホルダー15がス イル1の縦溝5に嵌め込まれ、保持穴16にブッ シュ17、圧縮コイルばね18、ピン19がセットさ れる。ブッシュホルダー15を用いたことによ 、木製のスタイル1にブッシュ17等を挿入す ための穴を加工する必要がない。スタイル1 の縦溝5の上端及び下端は、図示しない止材 より止められる。

 連動機構部8は、ボトムレール21とトップ バー23が嵌め合わされた後、複数組のラッ ギヤ25が対向する状態に一対のラック部材24 挿入される。ラック部材24の位置を所定の 置に調整し、回動穴35からピニオン部材31を 入して対向する複数組のラックギヤ25にピ オンギヤ33をそれぞれ噛み合せる(図3の状態) 。

 この時、ピニオン部材31の傾動ピン36は全 て同じ状態の向きにされている。連動機構部 8がスタイル1の矩形溝7に嵌め込まれ、矩形溝 7の上端及び下端は、図示しない止材により められる。この状態で、ピニオン部材31の回 転によりラック部材24が互いに逆向きに往復 動し、移動端が止材に規制される。

 回動支持部6が嵌め込まれたスタイル1及 連動機構部8が嵌め込まれたスタイル1の上端 部同士及び下端部同士がレール2で連結され フレーム3が形成される。フレーム3が形成さ れた後、木製ルーバー4を1枚ずつピニオン部 31の傾動ピン36とピン19の間に挿入し、支持 32に傾動ピン36を嵌合すると共にピン穴20に ン19を嵌合する。

 即ち、木製ルーバー4の一端側の支持穴32 傾動ピン36を嵌合した後、ピン19を圧縮コイ ルばね18の付勢力に抗して没動させた状態で 製ルーバー4の他端側を移動させ、ピン19の 置にピン穴20を合致させて圧縮コイルばね18 の付勢力によりピン穴20にピン19を嵌合する 全ての木製ルーバー4を装着することでシャ ター11とされる。

 これにより、圧縮コイルばね18の付勢力 抗してピン19を没動させた状態で木製ルーバ ー4の他端側を配置することで、組立てを容 に行うことができ、組立て工数を削減する とが可能になると共に、組立に熟練した技 を必要としない。

 上述したシャッター11では、木製ルーバ 4の他端側が樹脂製のブッシュ17、圧縮コイ ばね18、樹脂製のピン19により支持されてい ので、木製ルーバー4を単品で交換する必要 が生じた場合でも容易に交換することが可能 である。

 木製ルーバー4の交換について図10に基づ て説明する。図10(a)は回動支持部側の状況 あり、図10(b)は連動機構部側の状況である。

 図10(a)に示すように、交換する木製ルー ー4の他端側を支持している樹脂製のピン19 切断することで、木製ルーバー4の他端側の 持が解除される。木製ルーバー4の他端側を フレーム3の外側に移動させ、木製ルーバー4 一端側を抜き外すことで木製ルーバー4をフ レーム3から取り外す。この時、図10(b)に示す ように、ピニオン部材31の傾動ピン36がフレ ム3の内側に臨んだ状態とされている。

 切断したピン19を取り除くと共に、新た ピン19をブッシュ17に装着し、新しい木製ル バー4をピニオン部材31の傾動ピン36とピン19 の間に挿入し、支持穴32(図6参照)に傾動ピン3 6を嵌合すると共にピン穴20(図5参照)にピン19 嵌合する。

 以上により、木製ルーバー4を容易にしか も短時間で交換することが可能になる。つま り、例えば、全てのルーバーに一つの連動用 の操作アーム等が設けられたシャッターでは 、1枚のルーバーを交換する際には、全ての ーバーに関係する操作アームと、交換が必 なルーバーとの分離・装着が必要であり、 掛かりな作業になり多大な労力を必要とし いた。これに対し、本願発明のシャッター11 では、連動機構部8が木製ルーバー4同士の間 直接関係していないので、1枚の木製ルーバ ー4を短時間で容易に交換することができる

 上述したシャッター11における木製ルー ー4の開閉状態を図1及び図8に基づいて説明 る。

 図1(a)に示した状態は木製ルーバー4が閉 られた状態であり、図8(a)に示すように、一 (図中左側)のラック部材24が最上段に位置す ると共に他方(図中右側)のラック部材24が最 段に位置する。この時、一方(図中左側)のラ ックギヤ25の下側に位置する歯と他方(図中右 側)のラックギヤ25の上側に位置する歯がピニ オンギヤ33に噛み合っている。

 図1(b)に示した状態は木製ルーバー4の上 が内側に傾けられた状態であり、いずれか 木製ルーバー4の上部を引き操作、もしくは 下部を押し操作することで、木製ルーバー4 の上部が内側に傾けられて傾動位置が保持さ れた状態になる。つまり、図8(b)に示すよう 、いずれかの木製ルーバー4を傾けることで ピニオンギヤ33を介して一方(図中左側)のラ ック部材24が最上段から下側に移動すると同 に他方(図中右側)のラック部材24が最下段か ら上側に移動し、全てのピニオンギヤ33が反 計回り方向に回動して全ての木製ルーバー4 が同一角度で傾動して傾動位置が保持される 。

 木製ルーバー4が水平状に傾けられた状態 は、いずれかの木製ルーバー4の上部を大き 引き操作、もしくは、下部を押し操作する とで、木製ルーバー4が水平状に傾けられて 平状態が保持された状態になる。つまり、 8(c)に示すように、いずれかの木製ルーバー 4を傾けることで、ピニオンギヤ33を介して一 方(図中左側)のラック部材24が下側に移動す と同時に他方(図中右側)のラック部材24が上 に移動し、全てのピニオンギヤ33が反時計 り方向に回動して一方(図中左側)のラックギ ヤ25の中央に位置する歯と他方(図中右側)の ックギヤ25の中央に位置する歯がピニオンギ ヤ33に噛み合う。これにより、全ての木製ル バー4が同一角度で傾動して水平位置が保持 される。

 図1(c)に示した状態は木製ルーバー4の上 が下側に傾けられた状態であり、いずれか 木製ルーバー4の上部を大きく引き操作する とで、木製ルーバー4の上部が下側に傾けら れて傾動位置が保持された状態になる。つま り、図8(d)に示すように、いずれかの木製ル バー4を傾けることで、ピニオンギヤ33を介 て一方(図中左側)のラック部材24が更に下側 移動すると同時に他方(図中右側)のラック 材24が更に上側に移動し、全てのピニオンギ ヤ33が反時計回り方向に回動して全ての木製 ーバー4が同一角度で傾動して傾動位置が保 持される。

 上述したシャッター11では、いずれかの 製ルーバー4を傾動させることによりピニオ ギヤ33が回転し、ラックギヤ25を介してラッ ク部材24が軸方向に移動し、他のラックギヤ2 5を介してピニオンギヤ33が回動することによ り複数の木製ルーバー4が同期して一斉に傾 する。

 ラック部材24のラック片24aにはピニオン ヤ33に対応した間隔で一組のラックギヤ25が れぞれ設けられているので、歯車のピッチ よらない間隔でピニオンギヤ33を配置する とができ、複数の木製ルーバー4を所定の間 で配設することができる。また、使用する ックギヤ25を変更することにより、一つの ック部材24で複数の木製ルーバー4の幅に対 することができる。

 また、ラック部材24はラック片24aが分割 れて構成されているので、ラック片24aの連 状態を変更することで、使用するラックギ 25を調整することができ、種々の幅のルーバ ー4を備えたシャッター11に対応して用いるこ とができる。

 この結果、ラックギヤ25とピニオンギヤ33 との組み合わせにより複数の木製ルーバー4 同期して傾動させる機構を用いても木製ル バー4を所定の間隔で配置することができ、 製ルーバー4の配置数に拘わらず、即ち、シ ャッター11の丈の長さや木製ルーバー4の幅寸 法に拘わらず、高い機能性を維持した状態で 見栄えの向上を図ることが可能になる。

 例えば、2階吹き抜け窓に対応する6m程度 丈に適用した場合でも、木製ルーバー4が均 一に配置され、木製ルーバー4が確実に同期 動するシャッター11となる。フレーム3も含 て木製とすることで、木製のシャッターと ることができ、木製の建具として適用する とが可能になる。

 また、ピニオンギヤ33が一対のラックギ 25により挟まれているので、いずれかの木製 ルーバー4を操作した時に傾動の角度を維持 る抵抗力が得られ、任意の角度に傾けるこ が容易になる。そして、いずれかの木製ル バー4だけに過大な負荷が働いても、ピニオ ギヤ33とラックギヤ25との噛み合いが確実に 維持され、過大な負荷が働いた木製ルーバー 4だけが異なる角度になることがない。この め、木製ルーバー4の操作性が向上すると共 、見栄えの低下を確実に抑制することが可 になる。

 つまり、木製ルーバー4の傾動動作を同期 させるための操作棒等が必要なく、複数の木 製ルーバー4がフレーム3に支持されただけの 観となり、木製の建具としての意匠性を高 保った状態で高い操作性を持ったシャッタ 11とすることが可能になり、見栄えの要望 高い機能性の要望のように、相反する要望 対して充分に対応することができる。

 また、いずれかの木製ルーバー4が異なる 角度になることがないため、同期のための操 作棒等が存在しない構成と相俟って、例えば 、シャッター11を引き戸に適用した場合でも 引き違い操作の際に木製ルーバー4が相手側 のフレーム3に干渉することがなく、操作機 を損なうことがない。

 また、樹脂製のピン19を切断する等して 望の木製ルーバー4の他端側の支持を解除す ことで、必要な木製ルーバー4だけをフレー ム3から外すことができ、木製ルーバー4の交 やメンテナンスを容易に行うことができる 初期の組立の際にも付勢力に抗してピン19 没動させた状態で木製ルーバー4の他端側を 置することで、付勢力によりピン19が木製 ーバー4に嵌合し、組立て工数を削減するこ が可能になると共に、組立に熟練した技術 必要としない。

 また、ピニオンギヤ33及びラックギヤ25を 備えたラック部材24等を樹脂製としたので、 品を射出成型により作製することができ、 度の高い部品を安価に得ることが可能にな 。つまり、均一な精度を持ったピニオンギ 33及びラックギヤ25を得ることができ、組み 立て品の精度を高く維持でき、精度が高い製 品を安価に得ることが可能になる。

 また、樹脂性であるため、軽量で、自己 滑性に優れているため、特別な潤滑剤が不 でクリーンな機構とすることができる。更 、ラックギヤ25を含むラック部材24の全体を 樹脂製とすることで、定尺の成型品を長さに 拘わらず精度良く安価に作製することが可能 になる。ピニオンギヤ33及びラックギヤ25の 幅を広くすることにより、耐摩耗性及び機 強度が向上し、長寿命化が図れる。

 従って、上述したシャッター11では、ラ クギヤ25とピニオンギヤ33との組み合わせに り複数の木製ルーバー4を同期して傾動させ る機構を用いても木製ルーバー4を所定の間 で配置することができ、木製ルーバー4の配 数に拘わらず、即ち、シャッター11の丈の さや木製ルーバー4の幅寸法に拘わらず、高 機能性を維持した状態で見栄えの向上を図 ことが可能になる。

 上記構成のシャッター11では、木製ルー ー4の幅方向の両端部には、主に図8に示すよ うに、表裏逆側の段差部が形成されている。 木製ルーバー4に段差部が形成されているこ で、図1(a)、図2、図8(a)に示すように、木製 ーバー4が閉じられた状態で段差部同士が嵌 あった状態になり、多数の木製ルーバー4が 面一状態にされる。このため、木製ルーバー 4が閉じられた時に光のもれが無くなると同 に、見栄えが格段に向上する。

 図11から図13に基づいて本発明の他の実施 形態例に係るシャッターを説明する。図11に 本発明の他の実施形態例に係るシャッター 分解斜視状況、図12には図11中の回転支持部 (図2の回転支持部6に相当)の分解斜視状況、 13には図11中の連動機構部(図2の連動機構部8 相当)の分解斜視状況を示してある。

 図11から図13に示した実施形態例は、ラッ ク部材やレール部材、ホルダ部材等をルーバ ーの枚数(配置)に応じて個別に分解してルー ーの配置に合わせて連結した構成の例であ 。このため、図1から図10に示した第1の実施 形態例で示した部材と同一部材には同一符号 を付して重複する説明は省略してある。

 図11に示すように、本実施形態例のシャ ター51は、枠材としての互いに平行な一対の 木製縦枠(スタイル)1及びスタイルの上部同士 、下部同士をそれぞれ連結する木製のレール 2により、木製のフレーム3が形成されている 一対のスタイル1の間にはルーバーとして天 然木製の長尺板状の木製ルーバー4が上下方 に等間隔で複数備えられ、複数の木製ルー ー4は互いに平行に配され、長手方向の端部 それぞれスタイル1に回動自在に支持されて いる。

 一方側(図11中左側:木製ルーバー4の他端 )のスタイル1には回動支持部52が備えられ、 数の木製ルーバー4の一端部は回動支持部52 介して回動自在に軸支されている。他方側( 図11中右側:木製ルーバー4の一端側)のスタイ 1には連動機構部53が備えられ、複数の木製 ーバー4の他方側の端部は連動機構部53の連 機構により連動して回動される状態に支持 れている。また、連動機構部53は複数の木 ルーバー4の回動位置(傾動状態)を保持する 能を備えている。

 一方側のスタイル1の内側縁には上下方向 に縦溝5が形成され、縦溝5には上下方向に延 る回動支持部52が収容される。また、他方 のスタイル1の内側縁には上下方向に矩形溝7 が収容され、矩形溝7には上下方向に延びる 動機構部53が収容される。

 回動支持部52を説明する。

 図11、図12に示すように、一方側のスタイ ル1(木製ルーバー4の他端側)の縦溝5には断面 字形の長尺のブッシュホルダー54が嵌合し ブッシュホルダー54は、多数(図中5個)のブッ シュホルダー片54aとコネクタ54bが交互に連結 されることにより形成されている。ブッシュ ホルダー片54aには保持穴16がそれぞれ形成さ 、長尺のブッシュホルダー54の全体におい 保持穴16の位置は、コネクタ54bの長さで調整 され、複数の木製ルーバー4の上下の配置位 に応じた間隔になっている。

 木製ルーバー4の支持間隔に応じて設けら れた保持穴16には、第1の実施形態例と同様に 、筒状のブッシュ17、圧縮コイルばね18、ピ 19がそれぞれ設けられている。木製ルーバー 4の端部(他端側)にはピン穴20が形成され、ピ 穴20にはピン19が付勢状態で嵌合して木製ル ーバー4の端部が回動自在に支持される。

 連動機構部53を説明する。

 図11、図13に示すように、他方側(木製ル バー4の一端側)のスタイル1の矩形溝7の底部 は、ボトムレール55が取り付けられている ボトムレール55は、木製ルーバー4の数に応 たボトムレール片55aがコネクタ56で連結され て構成されている。コネクタ56によるボトム ール片55aの連結状況を調整することにより 即ち、長さの異なるコネクタ56を用いるこ により、木製ルーバー4の上下の任意の配置 置に応じた間隔でボトムレール片55aを配置 ることができる。

 ボトムレール55には断面コ字形で長尺の ップカバー57が被せられ、トップカバー57の 面が矩形溝7の開口を覆う状態にされている 。トップカバー57は、多数(図中5個)のトップ バー片57aとコネクタ57bが交互に連結される とによりブッシュホルダー54に対応して形 されている。長さの異なるコネクタ57bを用 ることで、長尺のブッシュホルダー54の保持 穴16の位置が変更になった場合でも、後述す 回動穴35の位置を保持穴16の位置に対応させ ることができる。

 ボトムレール55(ボトムレール片55a)の幅方 向の両端部及びトップカバー57(トップカバー 片57a)の底部内側の幅方向両端部にはレール がそれぞれ形成され、ボトムレール55とトッ プカバー57のレール溝に亘り長尺板状のラッ 部材58が長手方向に往復移動自在にそれぞ 支持されている。ラック部材58は、ボトムレ ール片55aに対応したラック部材片58aがコネク タ59で連結されて構成されている。

 コネクタ59によるラック部材片58aの連結 況を調整することにより、即ち、長さの異 るコネクタ59を用いることにより、ボトムレ ール片55aに対応させて木製ルーバー4の上下 任意の配置位置に応じた間隔でラック部材 58aを配置することができる。

 即ち、ラック部材片58aの間隔をコネクタ5 9により任意の間隔(所定の間隔)で調整するこ とができる。つまり、木製ルーバー4の間隔 応じて多数のラック部材片58aが、分割され ラック部材となっている。ラック部材58は対 向して移動自在に配され、それぞれのラック 部材片58aの対向面にはラックギヤ25が形成さ ている。

 木製ルーバー4の間隔に応じて多数のラッ ク部材片58aがコネクタ59で連結されることに り長尺のラック部材58を構成しているので 木製ルーバー4毎にラックギヤ25の歯車ピッ 等の精度を維持したラックギヤ25が備えられ た状態になり、ラック部材片58aを連結して、 全体として歯車ピッチやラックギヤ25同士の 置関係の精度が高い長尺状のラック部材58 構成されている。

 木製ルーバー4の上下の配置間隔に応じて 、即ち、ラック部材片58aの配置間隔に応じて 、ピニオン部材31が等間隔に配され、ピニオ 部材31は木製ルーバー4の端部(一端側)の支 穴に嵌合するようになっている。ピニオン 材31は、ピニオンギヤ33とピン筒34とが一体 設けられ、木製ルーバー4の傾動軸周りに回 中心を有しスタイル1に収容されるようにな っている。

 トップカバー57のピニオン部材31が配され る位置のトップカバー片57aの底面にはピニオ ン部材31のピン筒34の端面が臨む回動穴35が形 成され、ピン筒34の端面には2つの傾動ピン36 設けられている。ピン穴20に対応する位置 木製ルーバー4の端部(一端側)には2つの支持 が形成され、支持穴にはピン筒34の2つの傾 ピン36が嵌合している。

 そして、一対のラック部材58のラック部 片58a(ラックギヤ25)は、ピニオン部材31に対 した間隔で、即ち、木製ルーバー4の配置間 でそれぞれ設けられ、各ラック部材片58aの ックギヤ25がピニオン部材31のピニオンギヤ 33にそれぞれ噛み合っている。

 上述したシャッター51では、木製ルーバ 4の配置間隔に応じてコネクタ56、59を調整す ることにより、一つの木製ルーバー4のピニ ン部材31に対してそれぞれラック部材片58aの 対を対応させることができる。同様に、トッ プカバー片57a、ブッシュホルダー片54aをコネ クタ57b、54bで連結を調整することで長尺のト ップカバー57及び長尺のブッシュホルダー54 することができる。

 このため、意匠の異なるシャッター11で っても、即ち、木製ルーバー4の幅等が異な て配置間隔が異なっている場合であっても 共通のラック部材片58aやボトムレール片55a トップカバー片57a、ブッシュホルダー片54a 用いることができる。この場合、オリジナ のコネクタ56、59や、コネクタ57b、54bを用い るだけで、コストをかけることなく任意の幅 の木製ルーバー4を備えたシャッターを得る とが可能である。

 また、第1の実施形態例と同様に、部品を 樹脂製とすることで射出成型により作製する ことができ、均一な精度を持った多数のラッ ク部材片58a(ラックギヤ25)を得ることができ 。このため、組み立て品の精度を容易に高 維持することができ、精度が高い製品を安 に得ることが容易になる。

 第1の実施形態例のシャッター1では、一 のラック部材片に対して複数のラックギヤ 設けられているが、スペーサでラック部材 連結状態を調整することで、異なる幅の木 ルーバー4に対応させることができる。第1の 実施形態例では、複数のラックをラック部材 片にグループ状態で設け、ラック部材は2つ ラック部材片が連結されているので、製造 手間を省くことができる。

 上述したシャッター51の組立ての手順を 明する。以下の手順は、例えば、注文に応 てシャッター51を組み立てる場合を想定して 説明してある。

 注文サイズに応じて、木製部材であるス イル1、レール2、フレーム3を切断する。木 ルーバー4の端面にピン穴20をあけ、トップ バー片57aが連結されたトップカバー57に対 て、注文のサイズに応じた間隔で冶具を用 て回動穴35をあける。また、ブッシュホルダ ー片54aが連結されたブッシュホルダー54に対 て、注文のサイズに応じた間隔で冶具を用 て保持穴16をあける。

 注文サイズにより定まった機構部の寸法 より、ボトムレール片55aをコネクタ56で連 すると共に、ラック部材片58aをコネクタ59で 連結し、連結部材となったボトムレール55及 ラック部材58を所定の長さに切断する。コ クタ56で連結されたボトムレール55にトップ バー57をはめ込み、連結部材となったラッ 部材58をボトムレール55とトップカバー57か なるケースに端部から所定の位置に差し込 。

 木製部材であるスタイル1、レール2、フ ーム3及び木製ルーバー4を部材毎に塗装する 。図11中右側のスタイル1の矩形溝7に対して トムレール55とトップカバー57からなるケー をはめ込み、コネクタで連結されたブッシ ホルダー片54aからなる長尺のブッシュホル ー54を図11中左側のスタイル1の縦溝5にはめ む。

 両脇に配置されたスタイル1と上下に配置 されたレール2(図11には上部のみ示してある) 、ねじ、ダボ、接着剤等を用いて結合する トップカバー57にあけられた回動穴35からラ ック部材58(ラック部材片58a)のラックギヤ25が 適正な位置にあることを確認し、ピニオン部 材31を回動穴35から挿入し、一対のラックギ 25にピニオン部材31のピニオンギヤ33を噛み わせる。

 ブッシュホルダー54の保持穴16にブッシュ 17を挿入し、ブッシュ17に対して圧縮コイル ね18及びピン19を挿入する。塗装が施された 製ルーバー4の端面にあけられた穴を前面か ら斜めにピニオン部材31の傾動ピン36に差込 、ピン19をブッシュ17に押し込んだ状態で木 ルーバー4を水平にする。ピン19とピン穴20 位置が一致した状態で圧縮コイルばね18のば ね力によりピン19が木製ルーバー4のピン穴20 挿入される。

 これにより、木製ルーバー4がピニオン部 材31とピン19に亘り、即ち、一対のスタイル1 亘り回動自在に支持される。最後に、スタ ル1とレール2を連結する際にあけられた穴 木栓により蓋をして完成となる。

 上述したシャッター51は、木製のスタイ 1に対し、ブッシュホルダー54、ボトムレー 55とトップカバー57からなるケースをはめ込 で木製ルーバー4を支持しているので、スタ イル1に支持用の穴等を加工する必要がない また、ブッシュホルダー54やトップカバー57 あける穴の間隔を変更することで、種々の の木製ルーバー4に対処することができる。

 また、スタイル(縦框)に支持用の穴等を 接加工して木製ルーバーを支持するシャッ ーでは、完成品に対して塗装を施すことに るため、木製ルーバーと縦框・横桟の隙間 対しては木製ルーバーを傾動させながら塗 を行う必要があり、塗装むらをなくして見 えを維持するためには、熟練した塗装技術 必要としていた。

 これに対し、上述したシャッター51では スタイル1とレール2を連結した後に木製ルー バー4を挿入して組み立てることができるの 、塗装された部品を組み立てることができ 熟練した技術を要することなく見栄えを向 させることができる。

 更に、上述したシャッター51では、木製 ーバー4を後からはめ込む構造であるため、 えば、一つの木製ルーバー4に破損が生じた り、支持部に不具合が発生した場合でも、該 当部品だけを交換することができる。組み立 てや交換が容易になったこと、組み立て後の 塗装が不要になったことにより、シャッター 51の組み立てや保守点検等に熟練を要する作 員を必要としない。

 上述した実施形態例では、木製ルーバー4 を水平状態に複数備えたシャッター11、51を に挙げて説明したが、木製ルーバー4を垂直 態に複数備えたシャッターとすることも可 である。また、シャッターとしてはルーバ や枠体が木製であるシャッター11に限らず ルーバーや枠体が樹脂製、ガラス製、金属 等、他の材質であるシャッターを用いるこ が可能である。

 ルーバーを樹脂製とすることで、加工性 よく大量生産が可能なルーバーとすること できる。また、ピニオンギヤ33や支持用の ン19と同一の樹脂とすることで、傾動ピン36 ブッシュ17等の介在部品を省略することが きる。場合によっては、ピニオンギヤ33や支 持用のピン19をルーバーと一体に形成するこ も可能になる。更に、ルーバーを金属製と ることも可能であり、例えば、アルミを用 ることで、軽量で剛性が高く錆び難いルー ーとすることが可能である。

 尚、上述した上述したシャッター51では ブッシュホルダー片54aを連結するコネクタ54 b、ボトムレール片55aを連結するコネクタ56、 トップカバー片57aを連結するコネクタ57b、ラ ック部材片58aを連結するコネクタ59をそれぞ 設けたが、コネクタ56、59、57b、54bを全て同 じ形状のコネクタ(例えば、コネクタ56と同一 形状の同一コネクタ)とすることも可能であ 。同一形状のコネクタ(同一部材)とすること で、木製ルーバー4の間隔が変更になった際 、同一の部品を用いて、保持穴16、ラックギ ヤ25、回動穴35の間隔を一斉に変更すること できる。

 また、シャッターを適用するものとして 、木製の内装用の建具に限らず、例えば、 ラス製のルーバーを備えた窓自体として適 したり、換気口の開閉部材、通路の仕切り 乗り物や公共施設、オフィスにおける間仕 りや仕切りとして適用する等、内装、外装 わず他のあらゆるシャッター機能部材とし 適用することが可能である。

 上記構成の本願発明のシャッターは、ラ クギヤ25とピニオンギヤ33との組み合わせに より複数の木製ルーバー4を同期して傾動さ る機構を用いても、大きさや木製ルーバー4 配置間隔に拘わらず、木製ルーバー4を所定 の間隔で配置することができるので、特に、 木製ルーバー4を閉じた時に隙間が生じるこ がなく、遮蔽性を悪化させることがない。 れにより、光漏れや直射日光の侵入を確実 防止して内外気の環境の影響を確実に遮断 ることができ、冷暖房効率を向上させて省 ネルギー効果に寄与することが可能になる

 本発明は、本発明は、光、影、風、視野 音等の調節を行なうための矩形状のルーバ が傾動自在に備えられたシャッターの産業 野で利用することができる。




 
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