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Patent Searching and Data


Title:
SMOKE BLOCKING STRUCTURE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/147706
Kind Code:
A1
Abstract:
A smoke blocking seal member, the replacement time of which can be determined at a glance, which can make flexible and close contact with a mating member such as a door or a frame when the seal member is mounted to the mating member, and which does not hinder the travel of a door. The seal member is used to close a gap between a frame body and a door of an elevator to block smoke. At least that portion of the seal member which makes contact with the frame body is formed by overlaying members with different colors.

Inventors:
KOIZUMI TETSUHIRO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/060122
Publication Date:
December 10, 2009
Filing Date:
June 02, 2008
Export Citation:
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Assignee:
TSUKASA RUBBER & ELECTRIC MATE (JP)
KOIZUMI TETSUHIRO (JP)
International Classes:
B66B13/30; E04B1/684; E04B1/94
Domestic Patent References:
WO2006092851A12006-09-08
Foreign References:
JP4104019B12008-06-18
JP2005016034A2005-01-20
JP2004238094A2004-08-26
JP2004075221A2004-03-11
JP2007032001A2007-02-08
JP2004130254A2004-04-30
Attorney, Agent or Firm:
KASUKAWA, Toshio (JP)
Toshio Kasukawa (JP)
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Claims:
 エレベータの扉と、扉の接触部との間の隙間を塞ぐ遮煙構造であって、
 板状のシール部材と、
 上記シール部材を上記エレベータの扉に取り付けるための保持材と、
 上記保持材を上記扉に固定するための押え金具と、を有し、
 上記シール部材は、少なくともその先端部に、色の異なるコーティング部材が積層されており、
 上記押え金具は、当該押え金具を上記扉に取り付けるためのネジが螺合する上下に長い長孔が形成され、上記長孔に沿って上記押え金具を上記保持部材及びシール部材を上方又は下方に移動させた状態でネジにより固定され、
 上記保持部材及びシール部材を、上記コーティング部材の接触面が磨耗によって削れ、色が異なる下層のコーティング部材が露出したときに、上記ネジを緩めた状態で上記押え金具と共に、上記長孔に沿って上方又は下方に移動可能に構成することで、上記シール部材の異なる接触面で上記接触部と接触する位置に固定される、
 ことを特徴とする遮煙構造。
 上記コーティング部材はウレタンを含むコーティング材である、
 請求項1記載の遮煙構造。
 上記シール部材は、保持材を介して取り付けられており、
 上記保持材には、シール部材を保持するための断面円形状の溝が形成されており、
 上記シール部材の扉取り付け側の基端部は断面円形に形成され、この基端部が上記保持材の溝に挿入されて回動可能に取り付けられる、
 請求項1又は2記載の遮煙構造。
 上記シール部材の接触部先端は、断面円形に形成されている、
 請求項1~3のいずれかの項に記載の遮煙構造。
 上記コーティング部材の境界部分は、上記シール部材の先端部から基端部に向けて、徐々に薄くコーティングされている、
 請求項1~4のいずれかに記載の遮煙構造。
Description:
遮煙構造

 本発明は、エレベータ扉の隙間を遮煙す ための遮煙用シール部材とその製造方法に する。

 エレベータの取り付け枠とエレベータ扉と 間に隙間が発生し、火災が発生したときに の隙間から煙が進入することから、この隙 を塞ぐためエレベータ扉にシール部材を取 付け、この隙間を塞ぐことが行われている
 このような例としては、エレベータの上枠 面コ字形の遮煙部材を固定し、この遮煙部 に接触するようにフッ素コーティングや二 化モリブデンコーティングを行った上部シ ル部材を固定する構造がある(例えば、特許 文献1参照)。
 また、シール部材の形状としては、端部に かって幅が狭くなる略楔状に形成したもの どが提案されている(例えば、特許文献2参 )。

特開2005-15157号

特開2006-62788号

 しかしながら、上述のいずれの遮煙用シー 部材も、シール部材が磨耗した場合には取 替える必要があるが、その取替え時期を判 するには、作業者が目視でシール部材の磨 具合を判定して、取り替え時期を判断する かなかった。
 そのため、作業者によって、取り替え時期 バラツキが生じたり、取り替え時期を見逃 てしまい、遮煙性能が低下したシール部材 そのままになってしまい安全性が担保され いという問題があった。

 また、従来の遮煙用シール部材の取り付け では、板状のシール部材を扉の端部に挟持 て取り付けたり、ネジ等により取り付ける とが行われているが、エレベータの設置場 等によっては、エレベータ扉と枠との隙間 大きさや、遮煙用シールの接触する角度を 整することで、密閉性を高める必要がある 、このような調整をすることができなかっ 。
 また、板状のシール部材では、接触する先 部が角状になっていると、その接触する角 によっては、線接触とならずに機密性が低 してしまったり、面接触することで摩擦力 大きくなり扉の走行の妨げになるという問 があった。

 本発明は、上述のような課題を解決するた なされたものであって、シール部材の取り え時期を一目で判定することができる遮煙 シール部材を提供することを目的とする。
 また、本発明の別の目的は、シール部材を り付ける際に、扉や枠などの相手部材に対 て柔軟に密着させることができ、かつ、シ ル部材が扉の走行の妨げとならない遮煙用 ール部材を提供することを目的とする。

 本発明の一の観点にかかる遮煙構造は、 レベータの扉と、扉の接触部との間の隙間 塞ぐ遮煙構造であって、板状のシール部材 、上記シール部材を上記エレベータの扉に り付けるための保持材と、上記保持材を上 扉に固定するための押え金具と、を有し、 記シール部材は、少なくともその先端部に 色の異なるコーティング部材が積層されて り、上記押え金具は、当該押え金具を上記 に取り付けるためのネジが螺合する上下に い長孔が形成され、上記長孔に沿って上記 え金具を上記保持部材及びシール部材を上 又は下方に移動させた状態でネジにより固 され、上記保持部材及びシール部材を、上 コーティング部材の接触面が磨耗によって れ、色が異なる下層のコーティング部材が 出したときに、上記ネジを緩めた状態で上 押え金具と共に、上記長孔に沿って上方又 下方に移動可能に構成することで、上記シ ル部材の異なる接触面で上記接触部と接触 る位置に固定されることを特徴とする。

 また、上記接触部は、複数の色の部材を ーティングすることで積層されて形成され いてもよい。

 上記コーティングはウレタンを含むコー ィング材であってもよい。

 上記シール部材は、保持材を介して取り けられており、上記保持材には、シール部 を保持するための断面円形状の溝が形成さ ており、上記シール部材の扉取り付け側の 端部は断面円形に形成され、この基短部が 記保持材の溝に挿入されて回動可能に取り けられていてもよい。

 上記シール部材の接触部先端は、断面円 に形成されていてもよい。

 本発明の一の観点にかかる遮煙用シール 材の製造方法は、エレベータの扉と、扉の 触部との間の隙間を塞ぎ遮煙するための遮 用シール部材の製造方法であって、上記遮 用シール部材の先端部と基端部との間の位 に、上記遮煙用シール部材表面との間に隙 を空けてコーティング材を遮蔽するマスキ グ部材を配置し、上記マスキング部材を配 した状態で、上記遮煙用シール部材の先端 側からコーティング剤を噴射してコーティ グを行うことを特徴とする。

 本発明によれば、シール部材の取り替え 期を一目で判定することができ、シール部 を適切な時期に交換することができる。

 本発明によれば、シール部材を取り付ける に、シール部材を僅かに回転等させること 、扉や枠などの接触面に対して柔軟に密着 せることができる。
 また、シール部材の先端部が線接触するこ で、機密性が良く、また扉の走行の妨げと らずに、扉をスムーズに走行させることが きる。

 以下、図面を参照しながら、本発明にかか 実施形態について説明する。
 まず、エレベータ出入口の扉部分の基本的 全体構造について説明する。
 図1に示すようにエレベータの出入り口装置 は、扉1と、この扉1を囲む上枠2及び縦枠3、 1が走行する敷居4から構成されている。

 扉1は、高速扉1aと低速扉1bとから構成され 片開き式の扉である。高速扉1aは、図1及び 2に示すように、戸袋5から遠い位置にあり、 開閉動作を行う場合に低速扉1bよりも速く移 するようになっている。
 扉1が全閉時には、高速扉1a、低速扉1bは、 2(a)に示すように左右に配置されることで昇 口を塞いだ閉状態となり、また全開時には 2(b)に示すように高速扉1aと低速扉1bが折り なるようにして戸袋5に収納されることで全 状態となる。

 また上枠2は、図3に示すように高速扉1a及び 低速扉1bが、それぞれ駆動装置に連結された ハンガー6により移動可能に吊り下げられて いる。
 縦枠3は、全閉時に高速扉1aが当たる縦枠3a( 示左側)と、戸袋5側の縦枠3b(図示右側)から 成されている。縦枠3aは高速扉1aが閉じたと きの戸当部を構成する。

 敷居4には、高速扉1a及び低速扉1bの下端 に設けられたガイドシューが勘合して走行 るためのガイド溝が形成され、このガイド に沿って扉1が左右に移動するように構成さ ている。

 本発明にかかる遮煙用のシール部材の一実 形態を図5に示す。
 まず、シール部材12を取り付けるための保 材11は、アルミ押出成型等により製造され、 図示紙面に垂直方向に細長い板状に形成され ている。
 この保持材11は、扉1の上端部、下端部及び 速扉1bの高速扉1aとの重なり端部、縦枠3の 当部及び戸袋部に、それぞれビス等により 定されて取り付けられている。
 保持材11の一端部には、シール部材12を取り 付けるための溝11aが、保持材11の幅方向(図示 紙面垂直方向)全域にわたって一直線状に形 されている。
 この溝11aは、断面円形に形成されており、 の外周の一部が開口して、ここからシール 材12が外方に向かって延び出すように取り けられる。
 また、保持材11の両側部は、開口しており この開口からシール部材12の基端部12aを挿入 することで、シール部材12を保持材11に取り ける構造になっている。

 シール部材12は、ゴム等の弾性材により 成され、紙面垂直方向に延びた板状に形成 れている。シール部材12は、図6に示すよう 、保持材11に取り付けられる基端部12aと、こ の基端部12aの外周の一部から連続して形成さ れた屈曲部12bと、屈曲部12bから延び出した中 間板部12c、シール部材12の先端部12dを有して る。

 基端部12aは、断面円形に形成されており、 の基端部12aを溝11aの側部開口から挿入する とで、シール部材12を保持材11に取り付ける 構造となっている。
 基端部12aの大きさは、保持材11の溝11aの径 りも僅かに小さく形成され、溝11aに取り付 られた状態で、基端部12aを中心としてシー 部材12が図5に示すように回動可能に構成さ ている。

 屈曲部12bは、溝11aの開口から延び出して、 形をした基端部11aの接線方向に形成されて る。
 この屈曲部12bは、シール部材12が回転した 合に、溝11aの開口部に当接することにより シール部材12の回転が規制されるようになっ ている。

 中間板部12cは、平板状に形成され、屈曲 12bから接触面に向かって延び出した形状に 成されている。この中間板部12cの厚さは押 出し成型等による製造性を考慮した厚さに 成されている。

 先端部12dは、断面円形に形成され、枠な の接触面に接触するようになっている。こ 先端部12dは、断面円形に形成されているこ から、シール部材12の接触面に対する接触 度に関係なく接触面と線接触することがで るようになっている。

 また、シール部材12の少なくとも枠等との 触部分に対してコーティング層13が形成され ている。本例では、先端部12dと、中間板部12c の幅方向の略中間部までコーティングされて いる。
 このコーティングは、シール部材12が使用 れる部分に応じて異なるコーティングがさ ている。
 例えば、扉1の上部及び下部のように、高い 耐久性と摺動時におけるこすれ音を抑える必 要がある場合には、図7に示すように、シー 部材12上に黒色のウレタンコーティングがさ れている第1層13aが形成され、その上面にさ にグレー色のウレタンコーティングがされ いる第2層13bが形成されている。なお、本例 は、表面側の第2層13bは、ウレタンにフッ素 を配合した部材によりコーティングがされて いる。
 また、戸当部、高速扉1aと低速扉1bとの間部 、戸袋部の第2層は、水溶性フッ素含有コー ィング材を使用し、長時間の接触状態から 1が開く際の張り付きを防止することができ 。

 次に、このように形成されたシール部材12 取り付け、使用方法について説明する。
 図8に扉1上端部への取り付け方法を示す。 8に示すように、扉1の上端部に保持材11をビ 等により取り付ける。この状態では、溝11a 、枠等の接触面Fに向かって開口する状態と なる。
 この状態で、溝11aの側部開口からシール部 12を挿入して取り付ける。シール部材12を取 り付けた状態で、基端部12aを中心として僅か に図示左右に回動できる状態となっている。

 また、扉1の下端部には、図9に示すように 扉1の下部に保持材11をビス等により取り付 、溝11aの側部開口からシール部材12を挿入し て取り付ける。そして、シール部材12の先端 12d及び中間板部11cの先端部の一部が、床面 に形成されたガイド溝4a内に当接する。
 この場合も、シール部材12を取り付けた状 で、基端部12aを中心として僅かに図示左右 回転することができる状態となっている。 って、扉1の間の隙間やその接触角度に応じ シール部材12を回動させて密着させること できる。

 また、シール部材12を、高速扉1aと低速扉 1bとの間に取り付ける場合には、図10に示す うに、保持材11を、図示しない一方の扉1(例 ば、低速扉1b側)に取り付け、溝11aの開口が 方の扉1(例えば、高速扉1a側)側に向かって 口するように取り付ける。この状態で、溝11 aの側部開口からシール部材12を挿入すること で、シール部材12が他方の扉1側に向かって延 びるように取り付けられる。この状態では、 シール部材12を取り付けた状態で、基端部12a 中心として僅かに図示左右に回転すること できる状態となっている。従って、扉1の間 の隙間やその接触角度に応じてシール部材12 回動させて密着させることができる。

 図10と同様に、戸袋部に対しては、戸袋 の端部に、溝11aが扉1側に向かって開口する うに保持材11を取り付ける。この状態で、 11aの側部開口からシール部材12を挿入するこ とで、シール部材12が扉1側に向かって延びる ように取り付けられる。シール部材12は、基 部12aを中心として僅かに図示左右に回転す ことができる状態となっている。従って、 1との間の隙間やその接触角度に応じてシー ル部材12が回動して密着させることができる

 また、戸当部に取り付ける場合には、図1 1に示すように、溝11aが高速扉1a側に向かって 開口する状態で、保持材11を図示しない縦枠3 の戸当り部に取り付ける。この状態で、溝11a の側部開口からシール部材12を挿入すること 、シール部材12が高速扉1a側に向かって延び るように取り付けられる。この状態では、シ ール部材12を取り付けた状態で、基端部12aを 心として僅かに図示左右に回転することが きる状態となっている。従って、高速扉1a の間の隙間やその接触角度に応じてシール 材12を回動させて密着させることができる。

 シール部材12の磨耗は、シール部材12の接触 部の色を判定することにより、取り替え時期 を判定することができる。
 つまり、未だ使用されていない状態では、 ール部材12は、第2層13bが表面にあることか グレー色をしている。その後の使用により この第2層13bが、接触面との接触により磨耗 するため、その下の黒色の第1層13aが露出す 。
 このように、下の黒色の第1層13aが露出した 時点で、シール部材12の取替え時期であると 断して、シール部材12の取替えを行う。
 シール部材12の取替えは、溝11aの側部開口 らシール部材12を抜き取ると共に、新しいシ ール部材12を溝11aからスライドさせて挿入す ことで行うことができる。

 なお、上述の例では、シール部材12の取 えを行うこととしたが、取替えるだけでな 、保持材11を上又は下に移動させて、シール 部材12の接触面を変えることで、同様な効果 発揮させることができる。

 この場合の構造を図12、図13に示す。
 図12、図13において、扉1の下端部には、ガ ドシュー101を取り付けるためのブラケット10 4がビス止めされている。このブラケット104 、階段状に2段に折り曲げられており、扉1の 下端部の開口部内にビス等により取り付けら れている。
 ブラケット104の下端部の前面側に延び出し 部分には、左右間隔をおいてガイドシュー1 01が取り付けられている。

 また、ブラケット104の下端部には、板状の 持材11が押さえ金具106により取り付けられ いる。
 この保持材11は、ブラケット104に沿って左 に延び、扉1の下端面に沿ってその全面に取 付けられている。この保持材11の下端部に 、シール部材12を取り付けるための溝11aが左 右に一直線状に形成されている。

 押さえ金具106には、図12、図13に示すよう に、押さえ金具106をネジ止めするための縦長 の長孔106aが形成されている。この長孔106aに ジ105を螺合させることにより、押さえ金具1 06をブラケット104にネジ止めできるようにな ている。そして、押さえ金具106は、ネジ105 緩めた状態でこの長孔106aに沿って上下に移 動できるようになっている。

 この状態で、シール部材12の接触部が磨耗 よって削れ、下層黒色のコーティング部13a 露出した場合には、ビス105を緩めた状態で え金具106をその長孔106aに沿って上方又は下 に移動させ、ビス205を再度締める。
 これにより、シール部材12は、それまでと なる接触面、即ちまだグレー色の第2層13bが ーティングされている部分が溝41に接触す ことになる。
 また、このようにシール部材12を移動させ ことで、溝41との接触角が変わった場合でも 、シール部材12が溝11a内で回動することによ 、溝41との線接触を保つことができる。
 また、シール部材12の先端部12dが、断面円 に形成されていることから、溝41に対して線 接触することができ機密性を保つことができ るし、また面接触することで摩擦力が大きく なり、扉1の開閉に師匠を来たすこともない いう効果を奏することができる。
 なお、上述の図12、13の例は、シール部材12 扉1の下端部に取り付けた場合の構造につい て説明したが、同じ構造を扉上部、扉間、戸 袋部、戸当たり部にも適用することができる 。

 次に、シール部材12へのコーティング方法 ついて図14に示す。
 図14に示すように、シール部材12に対してウ レタン等をコーティングする際には、まずシ ール部材12を平面的に置いた状態で、シール 材12の先端部12dと基端部12aとの間に、マス ング部材201を配置する。
 この際、シール部材12とマスキング部材201 の間には、隙間Sを形成しておく。
 このマスキング部材201の材質等は特に限定 れるものではなく、コーティング材を噴射 た際に、コーティング材が基端部12a側に付 しないよう遮蔽できるものであればよい。
 そして、マスキング部材201を配置した状態 コーティング剤をスプレーなどにより噴射 ることで、コーティング材の塗布を行う。

 このようにコーティング処理を行うこと 、隙間部分からコーティング材が基端部12a の中間板部11cにも一部吹き付けられ、基端 11aに近づくにつれて、徐々にコーティング が届かなくなる。これにより、コーティン の境界部分が滑らかとなり、シール部材12 コーティング材の密着強度を強くすること できる。

 なお、コーティングを行う面は、図15に示 ように、そのシール部材12が使用される部分 により異なるようにしてもよい。
 戸当部、扉間部、戸袋部には、図15(a)に示 ように、シール部材12の上面端面から先端部 側をコーティング材Mによりコーティングす 。このコーティング材Mは、水溶性フッ素コ ティング材を用い、ゴム押し出成型時に同 に行い、3方向からの同時スプレーによって コーティング処理を行う。
 コーティング材Mの膜厚は、5~10μmとして、 ール部材12の柔軟性を損なわない膜圧とする 。
 これにより、戸当部、扉間部、戸袋部のシ ル部材12は、全閉時及び直前のみ扉1等と接 するため、長時間接触状態から扉1が開く際 の張り付きを防止することができる。

 また、扉上部、扉下部には、図15(b)に示す うに、シール部材12の先端部から下端面をコ ーティングする。
 この場合には、2層ウレタンコーティングと し、シール部材12上にゴムとしてのシール部 12と第2層目との接着剤の役割を持つウレタ をコーティングし、その上にウレタンにフ 素を混合したコーティングを行う。
 この際の膜圧は、0.4mm以上とすると、コー ィング材が乾燥していく段階で、シール部 12に浪打ちが現われ、機密性能を保つことが できない。
そのため、好ましくは、膜圧を0.3mm以下とす 。

 上述の各実施形態では、片開きのエレベー を例に説明したが、本発明はこれに限定さ るものではなく、両開きのエレベータにも 用可能である。
 また、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、 々の変更を行うことができる。

エレベータの扉を示した正面図。 (a)図1のA-A断面での全閉状態のエレベー タの扉を模式的に示した断面図。(b)図1のA-A 面での全開状態のエレベータの扉を模式的 示した断面図。 図1のC-C断面での扉と上枠とを模式的に 示した断面図。 図1のB-B断面でのエレベータの敷居部分 を模式的に示した断面図。 本実施形態にかかるシール部材を保持 に取り付けた様子を示した側面図。 本実施形態にかかるシール部材の側面 。 本実施形態にかかるシール部材の先端 近傍の断面図。 本実施形態にかかるシール部材を扉上 部に取り付けた状態を示す側面図。 本実施形態にかかるシール部材を扉上 端部に取り付けた状態を示す側面図。 本実施形態にかかるシール部材を扉間 又は戸袋部に取り付けた状態を示す側面図。 本実施形態にかかるシール部材を戸当 部に取り付けた状態を示す側面図。 本実施形態にかかるシール部材を扉下 端部に上下移動可能に取り付けた状態を示し た分解斜視図。 本実施形態にかかるシール部材を扉下 端部に上下移動可能に取り付けた状態を示し た斜視図。 本実施形態にかかるシール部材にコー ティング材のコーティング処理を行う様子を 示した図。 本実施形態にかかるシール部材にコー ティング材のコーティング面を模式的に示し た図。

符号の説明

 1    扉
 1a   高速扉
 1b   低速扉
 2    上枠
 3    縦枠
 4    敷居
 11   保持材
 11a  溝
 12   シール部材
 13   コーティング材