OHASHI EISUKE (JP)
MOTEGI MASAYUKI (JP)
HAYASHI HIDETOSHI (JP)
KIKUCHI MITSUHIKO (JP)
RENAULT SAS (FR)
WO2018139296A1 | 2018-08-02 |
JP2018200510A | 2018-12-20 | |||
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JP2020048340A | 2020-03-26 |
〇 2021/186247 卩(:17132021/000185 12 請 求の範 囲 [請求項 1 ] 車両に搭載された機器を動作させるソフトウ Iアの更新処理を実行 する ソフトウェア更新装置であって、 前記ソフ トウェアを取得し、 当該ソフトウェアを前記機器に適用す る ことで前記機器を制御するコントローラを備え、 前記コン トローラは、 取得した第 1のソフトウェアを記憶する第 1記憶部と、 取得した第 2のソフトウェアを記憶する第 2記憶部と、 を有し、 前記車両のパワートレインにより駆動力が出力されない状態にお いて、 前記機器に適用するソフトウェアを前記第 1のソフトウェアか ら前記第 2のソフトウェアに変更することで前記ソフトウェアの更新 処理を実行する、 ソフ トウェア更新装置。 [請求項 2] 請求項 1 に記載のソフトウェア更新装置であって、 前記車両のパワー トレインの駆動力出力状態を検知する検知部をさ らに備え、 前記コン トローラは、 前記検知部が前記車両のパワートレインによ り駆動力が出力されない状態であることを検知した場合に、 前記ソフ トウェアの更新処理の実行を許可する、 ソフ トウェア更新装置。 [請求項 3] 請求項 1 または 2に記載のソフトウェア更新装置であって、 前記機器には前記車両のパワー トレインが含まれ、 前記コン トローラは、 前記ソフトウヱアの更新処理実行中は、 前記 車両のパ ワートレインにより駆動力が出力されることを禁止する、 ソフ トウェア更新装置。 [請求項 4] 請求項 3に記載のソフトウェア更新装置であって、 前記コン トローラは、 前記ソフトウエアの更新処理が完了した場合 、 前記車両のパワートレインにより駆動力が出力されることを許可す 〇 2021/186247 卩(:17132021/000185 13 る、 ソフ トウェア更新装置。 [請求項 5] 車両に搭載された機器を動作させるソフ トウェアの更新方法であっ て、 第 1記憶部に記憶されている第 1 のソフ トウヱアを前記機器に適用 する工程 と、 第 2のソフ トウェアを取得し、 前記第 2のソフ トウェアを第 2記憶 部に記憶する工程 と、 前記車両のパワー トレインにより駆動力が出力されない状態におい て、 前記機器に適用するソフ トウェアを前記第 1 のソフ トウェアから 前記第 2のソフ トウェアに変更することで前記ソフ トウェアの更新処 理を実行する工程 と、 を含む、 ソフ トウェア更新方法。 [請求項 6] 車両に搭載された機器を動作させるソフ トウヱアの更新処理を実現 するための ソフ トウェア更新処理プログラムであって、 第 1記憶部に記憶されている第 1 のソフ トウヱアを前記機器に適用 する ことと、 第 2のソフ トウェアを取得し、 前記第 2のソフ トウェアを第 2記憶 部に記憶する ことと、 前記車両のパワー トレインにより駆動力が出力されない状態におい て、 前記機器に適用するソフ トウェアを前記第 1 のソフ トウェアから 前記第 2のソフ トウェアに変更することで前記ソフ トウェアの更新処 理を実行する ことと、 をコン トローラに実現させるためのソフ トウェア更新処理プログラ ム〇 |
1 発明 の名称 : ソフ トウェ ア更新装置 、 ソフトウェ ア更新方 法及び ソフ トウェア更新 処理 プ ログラム 技術分 野
[0001] 本発明は、 ソフトウェア更新装置、 ソフトウェア更新方法及びソフトウェ ア更新処理プログラムに関する。 背景技 術
[0002] 従来、 車両に搭載された ECU (E l e c t r o n i c Co n t r o I U n i t ) のソフトウェアを有線により更新する際、 バッテリ電圧の低下 によるバッテリ上がりを防止する為、 更新処理中は EC Uを外部バッテリに 接続することが必須となっていた。
[0003] これに対し、 J P 201 0- 1 9 1 75 Aには、 無線通信により、 ECU のプログラム (ソフトウェア) 書き換え対象である車両を特定し、 書き込み データの送受信及び書き込み作業を行うデー タ書き込みシステムが開示され ている。 このデータ書き込みシステムでは、 データ書き込み作業の途中でバ ッテリが上がらないように、 エンジンが運転状態であることを、 データ書き 込みを行わせる前提条件としている。 発明 の概要
[0004] E C Uのソフトウェアを更新している間、 E C Uの制御対象である機器の 機能は停止される。 従って、 特許文献 1 に記載の技術のように、 ソフトウェ アの更新中にエンジン等が運転状態であると 、 例えばブレーキ機能が停止し ている場合等において、 思わぬ事故につながる虞がある。 従って、 ソフトウ ェア更新中はエンジン等のパワートレインの 動作を停止し、 エンジン等が誤 動作しないようにすることが必要である。
[0005] しかしながら、 ソフトウェア更新の為に長時間エンジンを停 止していると 、 バッテリが上がる虞がある。 バッテリ上がり防止の為に、 外部バッテリに 〇 2021/186247 卩(:17132021/000185
2 接続しながらソフトウェアの更新を行うこと も可能であるが、 強電バッテリ のような設備が必要となり、 利便性が低下する。
[0006] 本発明は、 上記課題に鑑みたものであり、 ソフトウェアの更新中における エンジン等の誤動作を防止しつつ、 更新作業時の利便性が向上されたソフト ウェア更新装置、 ソフトウェア更新方法及びソフトウェア更新 処理プログラ ムを提供することを目的とする。 課題 を解決す るため の手段
[0007] 本発明の一態様によれば、 車両に搭載された機器を動作させるソフトウ ェ アの更新処理を実行するソフトウェア更新装 置が提供される。 このソフトウ ェア更新装置は、 ソフトウェアを取得し、 当該ソフトウェアを機器に適用す ることで機器を制御するコントローラを備え る。 コントローラは、 取得した 第 1のソフトウェアを記憶する第 1記憶部と、 取得した第 2のソフトウェア を記憶する第 2記憶部と、 有する。 そして、 コントローラは、 車両のパワー トレインにより駆動力が出力されない状態に おいて、 機器に適用するソフト ウェアを第 1のソフトウェアから第 2のソフトウェアに変更することでソフ トウェアの更新処理を実行する。 図面 の簡単な 説明
[0008] [図 1 ]図 1は、 本発明の一実施形態に係るソフトウェア更新 システムの概略構 成図である。
[図 2]図 2は、 本発明の一実施形態に係るソフトウェア更新 制御を説明するフ 口 _ チヤ _ 卜である。 発明 を実施す るため の形態
[0009] 以下、 図面等を参照しながら、 本発明の実施形態について説明する。
[0010] 本発明の一実施形態について、 図 1及び図 2を参照して説明する。 図 1は
、 本発明の実施形態に係るソフトウェア更新シ ステム 1 0 0及びソフトウェ ア更新装置 1 1 〇の概略構成図である。
[0011 ] 図 1 に示すように、 ソフトウェア更新システム 1 0 0は、 車両 1 に搭載さ れるソフトウェア更新装置 1 1 0と、 外部サーバ 2とから構成され、 ソフト ウェア更新装置 1 1 〇は、 コントローラ 1 0と、 検知部 3とから構成される
[0012] コントローラ 1 0は、 外部サーバ 2からソフトウェアを取得するゲートウ ェイ 1 1 と、 車両 1 に搭載された各機器を制御する電子制御ユニ ッ ト (EC U ) 1 2とを含む。
[0013] ゲートウェイ 1 1は、 外部サーバ 2及び電子制御ユニッ ト 1 2と通信可能 であり、 外部サーバ 2から更新用のソフトウェアを取得し、 取得した当該更 新用ソフトウェアを更新対象の電子制御ユニ ッ ト 1 2に送信する。 また、 ゲ — トウェイ 1 1は、 電子制御ユニッ ト 1 2から各機器の制御情報を取得し、 後述する検知部 3からパワートレインの駆動力出力状態を取 する。
[0014] ゲートウェイ 1 1は、 中央演算装置 (C PU) 、 読み出し専用メモリ (R OM ) 、 ランダムアクセスメモリ (RAM) 及び入出カインタフェース ( I /0 インタフェース) を備えたコンビユータで構成され、 ソフトウェア更新 装置 1 1 0の統合的な制御を行う。 ゲートウェイ 1 1は、 特定のプログラム を実行することにより、 ソフトウェア更新装置 1 1 0の制御のための処理を 実行する。 ゲートウェイ 1 1は、 例えば電子制御ユニッ ト 1 2とともに後述 するソフトウェア更新制御を行う。
[0015] 電子制御ユニッ ト (ECU) 1 2は、 車両 1 に搭載された各機器を制御す るコントローラであり、 例えば B CM (B〇 d y Co n t r o l Mo d u l e) 、 VDC (Ve h i c l e Dy n am i c s Co n t r o l) 、 H EVC (H y b r i d E l e c t r i c Ve h i c l e Co n t r〇 I) 等である。 各電子制御ユニッ ト 1 2は、 中央演算装置 (C PU) 、 読み出し専用メモリ (ROM) 、 ランダムアクセスメモリ (RAM) 及び入 出カインタフェース (丨 /0インタフェース) を備えたコンビユータで構成 される。 BCM は、 車両 1のエンジンスタータやドアロック等を含む 両 1 の車体の動作要素を制御する。 VDC は、 車両 1のブレーキやエンジンの出 力を制御し、 車両 1の姿勢を制御することで、 車両 1の横滑り等を防止する 。 H EVC は、 車両 1がハイブリッ ド車両である場合、 駆動源であるエンジ 〇 2021/186247 卩(:17132021/000185
4 ンとモータを制御し、 高効率な運転を実現する。
[0016] 電子制御ユニッ ト 1 2は、 ゲートウェイ 1 1 と通信可能であり、 各機器の 制御情報を信号として常時ゲートウェイ 1 1 に送信する。 各電子制御ユニッ 卜 1 2は、 ゲートウェイ 1 1から特定のプログラムを含むソフトウェア 取 得し、 取得したソフトウェアを制御対象の機器に適 用することで対象機器を 制御する。 また、 電子制御ユニッ ト 1 2は、 ゲートウェイ 1 1 とともに後述 するソフトウェア更新制御を行う。
[0017] また、 各電子制御ユニッ ト 1 2は、 それぞれゲートウェイ 1 1から取得し たソフトウェアを記憶する 2つの記憶部 1 2 1, 1 2 2を備えている。 電子 制御ユニッ ト 1 2は、 一方の記憶部 (第 1記憶部) 1 2 1 に記憶されたソフ トウェアを機器に適用する。 また、 電子制御ユニッ ト 1 2は、 機器に適用す るソフトウェアを他方の記憶部 (第 2記憶部) 1 2 2に記憶されたソフトウ ェアに変更することで、 ソフトウェアの更新を行う。 なお、 ソフトウェアの 更新処理の詳細については後述する。
[0018] 検知部 3は、 エンジンの駆動を検出するクランク角センサ 、 アクセルぺダ ルセンサ等を含み、 車両 1のパワートレインの駆動力出力状態を検出 る。 検知部 3により検出されたパワートレインの駆動力 力状態は、 信号として ゲートウェイ 1 1 に送信される。
[0019] 次に、 ソフトウェアの更新処理について説明する。
[0020] 前述のとおり、 各電子制御ユニッ ト 1 2は、 それぞれ 2つの記憶部 1 2 1 , 1 2 2を備えている。 電子制御ユニッ ト 1 2がゲートウェイ 1 1から送信 されたソフトウェア (第 1のソフトウェア) を取得すると、 当該ソフトウェ アは一方の記憶部 (第 1記憶部) 1 2 1 に記憶され、 電子制御ユニッ ト 1 2 は当該ソフトウェアを機器に適用する。 なお、 第 1のソフトウェアは、 ゲー トウェイ 1 1から取得するのではなく、 初期状態において既に第 1記憶部 1 2 1 に記憶させておいてもよい。
[0021 ] 次に、 電子制御ユニッ ト 1 2がゲートウェイ 1 1から送信された更新用の ソフトウェア (第 2のソフトウェア) を取得すると、 当該更新用のソフトウ 〇 2021/186247 卩(:17132021/000185
5 ェアは他方の記憶部 (第 2記憶部) 1 2 2に記憶される。 電子制御ユニッ ト 1 2が第 2のソフトウェアを取得及び記憶している間 、 機器には第 1のソ フトウェアが適用される。
[0022] このように、 各電子制御ユニッ ト 1 2にそれぞれ 2つの記憶部 1 2 1 , 1 2 2を設けることで、 電子制御ユニッ ト 1 2は、 第 1のソフトウェアを機器 に適用した状態で、 更新用のソフトウェアを取得 (ダウンロード) 及び記憶 (インストール) することができる。 即ち、 制御対象機器の動作を停止させ ずに更新用のソフトウェアを取得及び記憶す ることができる。
[0023] 更新用のソフトウェア (第 2のソフトウェア) を取得及び記憶すると、 電 子制御ユニッ ト 1 2は、 機器に適用するソフトウェアを第 1のソフトウェア から第 2のソフトウェアに変更する。 これにより、 機器に適用されるソフト ウェアが更新される。 以下、 機器に適用するソフトウェアを第 1のソフトウ ェアから第 2のソフトウェアに変更する処理をソフトウ アの更新処理 (ア クテイべーション) と称する。
[0024] ところで、 ソフトウェアの更新処理中にエンジン等のパ ワートレインによ る駆動力が出力された状態であると、 例えばブレーキ機能が停止している場 合等において思わぬ事故につながる虞がある 。 従って、 本実施形態では、 エ ンジン等パワートレインによる駆動力が出力 されない状態においてソフトウ ェアの更新処理を実行する。
[0025] 具体的には、 ゲートウェイ 1 1は、 車両 1のパワートレインにより駆動力 が出力されない状態であることを検知部 3が検出してからソフトウェアの更 新処理を実行し、 ソフトウェアの更新処理中は、 パワートレインによる駆動 力の出力を禁止する。 例えば、 検知部 3により、 エンジン回転数が 0であっ てエンジンがオフの状態であること、 トランスミッションがニュートラル ( N1) またはパーキング ( ) 状態であること等が検出されると、 ソフトウェ アの更新処理が開始され、 パワートレインによる駆動力の出力が禁止さ れる 。 パワートレインによる駆動力の出力は、 ソフトウェアの更新処理が完了す るまで禁止され、 アクテイべーションが完了するとパワートレ インによる駆 〇 2021/186247 卩(:17132021/000185
6 動力の出力が許可される。
[0026] このように、 車両 1のパワートレインにより駆動力が出力され い状態に おいてソフトウェアの更新処理が実行される ので、 アクテイべーシヨン中に エンジン等のパワートレインが誤作動するこ とを防止できる。 また、 第 1の ソフトウェアを機器に適用した状態で、 電子制御ユニッ ト 1 2が更新用のソ フトウェアを取得 (ダウンロード) 及び記憶 (インストール) し、 アクテイ ベーシヨン中のみパワートレインによる駆動 力の出力が禁止される。 即ち、 電子制御ユニッ ト 1 2が更新用のソフトウェアを取得及び記憶し いる間は パワートレインによる駆動力の出力が許容さ れるため、 車両 1 を走行しなが ら更新用のソフトウェアを取得及び記憶する ことができる。 また、 更新用の ソフトウェアの取得及び記憶中にエンジン等 を作動することができるため、 更新用のソフトウェアの取得及び記憶中にエ ンジン等を停止する場合に比べ 、 ソフトウェア更新の為のエンジン等の停止時 間が短縮される。 従って、 ソ フトウェア更新中のバッテリ上がりを防止す ることができる。
[0027] なお、 車両 1のパワートレインの駆動力出力状態の検出 、 必ずしも検知 部 3によって行う必要はない。 例えば、 検知部 3を設けずに、 ゲートウェイ 1 1がイグニッシヨンスイッチ信号を直接受信 能な構成にして、 パワート レインの駆動力出力状態を検出するようにし てもよい。
[0028] 図 2は、 本発明の一実施形態に係るソフトウェア更新 制御を説明するフロ — チヤートである。 なお、 以下の制御はいずれもコントローラ 1 0 (ゲート ウェイ 1 1、 電子制御ユニッ ト 1 2) により実行される。 また、 初期状態に おいて電子制御ユニッ ト 1 2の第 1記憶部 1 2 1 には第 1のソフトウェアが 記憶されており、 第 1のソフトウェアが制御対象機器に適用され いるもの とする。
[0029] ステップ 5 1 0 1 において、 ゲートウェイ 1 1は、 外部サーバ 2 から更新用のソフトウェア (第 2のソフトウェア) を取得すると、 当該更新 用ソフトウェアを更新対象の電子制御ユニッ ト 1 2に送信する。
[0030] ステップ 1 0 2において、 電子制御ユニッ ト 1 2は、 ゲートウェイ 1 1 〇 2021/186247 卩(:17132021/000185
7 から更新用のソフトウェア (第 2のソフトウェア) を取得 (ダウンロード) する。
[0031 ] 次に、 ステップ 1 0 3において、 電子制御ユニッ ト 1 2は、 更新用のソ フトウェア (第 2のソフトウェア) を第 2記憶部 1 2 2に記憶 (インストー ル) する。 このステップ5 1 0 2及び 5 1 0 3における第 2ソフトウェアの 取得及び記憶中も、 電子制御ユニッ ト 1 2の制御対象機器には第 1のソフト ウェアが適用されている。 即ち、 電子制御ユニッ ト 1 2が第 2ソフトウェア を取得及び記憶している間も、 エンジン等を含む機器は停止されない。
[0032] ステップ 1 0 4において、 ゲートウェイ 1 1は、 検知部 3により検出さ れた車両 1のパワートレイン ( 丁) の駆動力出力状態の信号を取得し、 パ ワートレインにより駆動力が出力されない状 態である場合、 ステップ 1 0 5 の処理を実行する。 前述のとおり、 パワートレインにより駆動力が出力さ れない状態とは、 例えばエンジン回転数が 0であってエンジンがオフの状態 である場合や、 トランスミッションがニュートラル (N1) またはパーキング ( ) 状態である場合等である。 一方、 パワートレインにより駆動力が出力 される状態である場合、 ゲートウェイ 1 1は、 パワートレインにより駆動力 が出力されない状態になるまでステップ 1 0 4の処理を繰り返す。
[0033] なお、 ステップ 1 0 4においてパワートレインにより駆動力が出 され る状態である場合、 車両 1がパワートレインによる駆動力の出力を停 して も支障がない状態であれば、 駆動力の出力を停止するようにしてもよい。 例 えば車両 1がパワートレインにより駆動力の出力を停 しても支障がない状 態である場合、 ゲートウェイ 1 1から電子制御ユニッ ト 1 2にパワートレイ ンによる駆動力の出力を停止する指令を送信 する。 駆動力出力の停止指令を 受信すると、 電子制御ユニッ ト 1 2は、 パワートレインによる駆動力の出力 を停止する。 パワートレインにより駆動力の出力を停止し ても支障がない状 態であるか否かは、 例えば、 ゲートウェイ 1 1が、 各電子制御ユニッ ト 1 2 から受信した制御情報から判断することがで きる。
[0034] パワートレインにより駆動力が出力されない 状態である場合、 ステップ 〇 2021/186247 卩(:17132021/000185
8
1 0 5において、 ゲートウェイ 1 1は、 電子制御ユニッ ト 1 2にソフトウェ アの更新処理 (アクティベーション) を許可する。
[0035] 続いてステップ 1 0 6において、 ゲートウェイ 1 1は、 パワートレイン による駆動力の出力を禁止する。
[0036] ステップ 5 1 0 7において、 電子制御ユニッ ト 1 2は、 ソフトウェア更新 対象の電子制御ユニッ ト 1 2が制御対象の機器に適用するソフトウェア 、 第 1のソフトウェアから第 2のソフトウェアに変更する。 これにより、 機器 に適用されるソフトウェアが、 第 1のソフトウェアから第 2のソフトウェア に更新される。 なお、 好ましくは、 ソフトウェアの更新処理中は、 表示装置 等により更新処理中であることをドライバに 報知する。
[0037] ソフトウェアの更新が完了すると、 ステップ 1 0 8において、 ゲートウ ェイ 1 1は、 パワートレインによる駆動力の出力を許可す る。
[0038] このように、 ソフトウェア更新処理の実行中、 ゲートウェイ 1 1は、 パワ — トレインによる駆動力の出力を禁止するので 、 アクティべーション中にエ ンジン等のパワートレインが誤作動すること をより確実に防止できる。
[0039] なお、 パワートレインの誤作動をより確実に防止す る為、 アクティべーシ ョン中はパワートレインによる駆動力の出力 を禁止することが好ましいが、 必ずしもこれに限られない。 本実施形態におけるソフトウェア更新処理に は 更新ソフトウェアの取得及び記憶が含まれな いため、 ソフトウェア更新処理 は短時間のうちに完了する。 従って、 パワートレインにより駆動力が出力さ れない状態でソフトウェアの更新処理を開始 すれば、 アクティベーション中 に敢えてパワートレインによる駆動力の出力 を禁止する処理を行わなくても よい。 即ち、 ステップ 1 0 6とステップ 1 0 8の処理は省略してもよい
[0040] ステップ 5 1 0 8において、 パワートレインによる駆動力の出力を許可す ると、 ゲートウェイ 1 1は、 ソフトウェア更新制御を終了する。
[0041] 次回さらにソフトウェアが更新される際には 、 ゲートウェイ 1 1から電子 制御ユニッ ト 1 2に送信された更新用ソフトウェアは第 1記憶部 1 2 1 に記 〇 2021/186247 卩(:17132021/000185
9 憶 (上書き) される。 機器に適用するソフトウェアを第 2記憶部 1 2 2に記 憶された第 2ソフトウェアから第 1記憶部 1 2 1 に記憶された当該更新用ソ フトウェアに変更することで、 ソフトウェアの再更新が実行される。
[0042] なお、 図 2に示した処理は、 コンビュータであるコントローラ 1 0に実行 させるためのプログラムとして構成されてお り、 これらプログラムは記憶媒 体に記載されている。
[0043] 上記した実施形態のソフトウェア更新装置 1 1 0によれば、 以下の効果を 得ることができる。
[0044] ソフトウェア更新装置 1 1 0においては、 電子制御ユニッ ト 1 2 (コント 口ーラ 1 0) は、 第 1のソフトウェアを記憶する第 1記憶部 1 2 1 と、 第 2 のソフトウェアを記憶する第 2記憶部 1 2 2とを有している。 このため、 第 1 記憶部 1 2 1 に記憶された第 1のソフトウェアを機器に適用した状態で更 新用のソフトウェア (第 2のソフトウェア) を取得し、 第 2記憶部 1 2 2に 記憶することができる。 従って、 車両 1の走行中であっても、 更新用のソフ トウェアを取得及び記憶することができる。 一方、 コントローラ 1 0は、 車 両 1のパワートレインにより駆動力が出力され い状態においてソフトウェ アの更新処理を実行する。 このように、 更新用ソフトウェアの取得及び記憶 中は車両 1の走行が可能である一方、 ソフトウェアの更新処理は車両 1のパ ワートレインにより駆動力が出力されない状 態で実行される。 従って、 ソフ トウェアの更新中におけるエンジン等の誤動 作を防止しつつ、 更新作業時の 利便性が向上されたソフトウェア更新装置 1 1 〇を提供することができる。
[0045] また、 第 1記憶部 1 2 1 に記憶された第 1のソフトウェアを機器に適用し た状態で更新用のソフトウェアを取得及び記 憶することができるため、 アク テイべーシヨン中のみエンジン等のパワート レインによる駆動力の出力を停 止すればよい。 即ち、 更新用ソフトウェアの取得及び記憶中にエン ジン等を 作動することができるため、 更新用のソフトウェアの取得及び記憶中にエ ン ジン等を停止する場合に比べ、 ソフトウェア更新の為のエンジン等の停止時 間が短縮される。 従って、 ソフトウェア更新中のバッテリ上がりを防止 する ことができる。
[0046] ソフトウェア更新装置 1 1 0においては、 検知部 3が車両 1のパワートレ インにより駆動力が出力されない状態である ことを検知した場合に、 コント 口ーラ 1 0がソフトウェアの更新処理の実行を許可す 。 このように、 パワ — トレインにより駆動力が出力されない状態で あることを検知してからソフ トウェアの更新処理の実行を許可するため、 ソフトウェアの更新中における エンジン等の誤動作をより確実に防止するこ とができる。
[0047] ソフトウェア更新装置 1 1 0においては、 コントローラ 1 0は、 ソフトウ ェアの更新処理 (アクティベーション) 実行中は、 車両 1のパワートレイン により駆動力が出力されることを禁止する。 これにより、 アクティべーショ ン中にエンジン等のパワートレインが誤作動 することをより確実に防止でき る。
[0048] ソフトウェア更新装置 1 1 0においては、 コントローラ 1 0は、 ソフトウ ェアの更新処理 (アクティベーション) 実行中は、 車両 1のパワートレイン により駆動力が出力されることを禁止し、 更新処理が完了した場合、 パワー トレインによる駆動力の出力を許可する。 このように、 アクティべーション 中のみパワートレインによる駆動力の出力を 禁止するため、 ソフトウェア更 新の為のエンジン等の停止時間が短縮される 。 従って、 ソフトウェア更新中 のバッテリ上がりを防止することができる。
[0049] なお、 本実施形態では、 電子制御ユニッ ト (E C U) 1 2を B C M、 V D C 、 H E V Cとしたが、 車両 1 に搭載された機器を制御するものであれば電 子制御ユニッ ト 1 2の種類はこれらに限られず、 個数もこれに限られない。
[0050] また、 本実施形態のソフトウェア更新処理を含むソ フトウェア更新制御は 、 いくつか複数の電子制御ユニッ ト 1 2に対して同時に実行されてもよく、 また各電子制御ユニッ ト 1 2ごとに、 異なる時間に実行されてもよい。
[0051 ] また、 本実施形態では、 ソフトウェア更新装置 1 1 0の統合的な制御をゲ — トウェイ 1 1が実行し、 車両 1 に搭載された各機器の制御を電子制御ユニ ッ ト 1 2が実行する構成にしたが、 各制御の主体はゲートウェイ 1 1 と電子 〇 2021/186247 卩(:17132021/000185
11 制御ユニッ ト 1 2のどちらであってもよい。 例えば、 アクテイべーシヨン中 におけるパワートレインによる駆動力の出力 の禁止を、 ゲートウェイ 1 1の 指令を介さずに電子制御ユニッ ト 1 2が直接実行する構成にしてもよい。 ま た、 機器に適用するソフトウェアの変更 (ソフトウェアの更新処理) を、 電 子制御ユニッ ト 1 2ではなくゲートウェイ 1 1が実行してもよい。
[0052] 以上、 本発明の実施形態について説明したが、 上記実施形態は本発明の適 用例の一部を示したに過ぎず、 本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的 構成に限定する趣旨ではない。
[0053] 本願は 2 0 2 0年 3月 1 8日に日本国特許庁に出願された特願 2 0 2 0 — 0 4 8 3 4 0に基づく優先権を主張し、 この出願の全ての内容は参照により 本明細書に組み込まれる。