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Title:
SOFTWARE UPDATE DEVICE, SOFTWARE UPDATE METHOD, AND SOFTWARE UPDATE PROCESSING PROGRAM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2021/186247
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a software update device which executes update processing for software for operating an instrument installed on a vehicle. This software update device comprises a controller which acquires software and applies the software to the instrument to control the instrument. The controller comprises: a first storage unit which stores acquired first software; and a second storage unit which stores acquired second software. The controller changes the software applied to the instrument from the first software to the second software to execute the update processing of the software in a state in which a driving force is not output by a powertrain of the vehicle.

Inventors:
SHIZUKA YOSHIMORI (JP)
OHASHI EISUKE (JP)
MOTEGI MASAYUKI (JP)
HAYASHI HIDETOSHI (JP)
KIKUCHI MITSUHIKO (JP)
Application Number:
PCT/IB2021/000185
Publication Date:
September 23, 2021
Filing Date:
March 15, 2021
Export Citation:
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Assignee:
NISSAN MOTOR (JP)
RENAULT SAS (FR)
International Classes:
B60R16/02; G06F8/65
Domestic Patent References:
WO2018139296A12018-08-02
Foreign References:
JP2018200510A2018-12-20
JP2015037938A2015-02-26
JP2014118071A2014-06-30
JP2010019175A2010-01-28
JP2020048340A2020-03-26
Attorney, Agent or Firm:
GOTOH & PARTNERS et al. (JP)
Download PDF:
Claims:
〇 2021/186247 卩(:17132021/000185

12 請 求の範 囲

[請求項 1 ] 車両に搭載された機器を動作させるソフトウ Iアの更新処理を実行 する ソフトウェア更新装置であって、 前記ソフ トウェアを取得し、 当該ソフトウェアを前記機器に適用す る ことで前記機器を制御するコントローラを備え、 前記コン トローラは、 取得した第 1のソフトウェアを記憶する第 1記憶部と、 取得した第 2のソフトウェアを記憶する第 2記憶部と、 を有し、 前記車両のパワートレインにより駆動力が出力されない状態にお いて、 前記機器に適用するソフトウェアを前記第 1のソフトウェアか ら前記第 2のソフトウェアに変更することで前記ソフトウェアの更新 処理を実行する、 ソフ トウェア更新装置。

[請求項 2] 請求項 1 に記載のソフトウェア更新装置であって、 前記車両のパワー トレインの駆動力出力状態を検知する検知部をさ らに備え、 前記コン トローラは、 前記検知部が前記車両のパワートレインによ り駆動力が出力されない状態であることを検知した場合に、 前記ソフ トウェアの更新処理の実行を許可する、 ソフ トウェア更新装置。

[請求項 3] 請求項 1 または 2に記載のソフトウェア更新装置であって、 前記機器には前記車両のパワー トレインが含まれ、 前記コン トローラは、 前記ソフトウヱアの更新処理実行中は、 前記 車両のパ ワートレインにより駆動力が出力されることを禁止する、 ソフ トウェア更新装置。

[請求項 4] 請求項 3に記載のソフトウェア更新装置であって、 前記コン トローラは、 前記ソフトウエアの更新処理が完了した場合 、 前記車両のパワートレインにより駆動力が出力されることを許可す 〇 2021/186247 卩(:17132021/000185

13 る、 ソフ トウェア更新装置。

[請求項 5] 車両に搭載された機器を動作させるソフ トウェアの更新方法であっ て、 第 1記憶部に記憶されている第 1 のソフ トウヱアを前記機器に適用 する工程 と、 第 2のソフ トウェアを取得し、 前記第 2のソフ トウェアを第 2記憶 部に記憶する工程 と、 前記車両のパワー トレインにより駆動力が出力されない状態におい て、 前記機器に適用するソフ トウェアを前記第 1 のソフ トウェアから 前記第 2のソフ トウェアに変更することで前記ソフ トウェアの更新処 理を実行する工程 と、 を含む、 ソフ トウェア更新方法。

[請求項 6] 車両に搭載された機器を動作させるソフ トウヱアの更新処理を実現 するための ソフ トウェア更新処理プログラムであって、 第 1記憶部に記憶されている第 1 のソフ トウヱアを前記機器に適用 する ことと、 第 2のソフ トウェアを取得し、 前記第 2のソフ トウェアを第 2記憶 部に記憶する ことと、 前記車両のパワー トレインにより駆動力が出力されない状態におい て、 前記機器に適用するソフ トウェアを前記第 1 のソフ トウェアから 前記第 2のソフ トウェアに変更することで前記ソフ トウェアの更新処 理を実行する ことと、 をコン トローラに実現させるためのソフ トウェア更新処理プログラ ム〇

Description:
\¥02021/186247 卩(:17162021 /000185

1 発明 の名称 : ソフ トウェ ア更新装置 、 ソフトウェ ア更新方 法及び ソフ トウェア更新 処理 プ ログラム 技術分 野

[0001] 本発明は、 ソフトウェア更新装置、 ソフトウェア更新方法及びソフトウェ ア更新処理プログラムに関する。 背景技 術

[0002] 従来、 車両に搭載された ECU (E l e c t r o n i c Co n t r o I U n i t ) のソフトウェアを有線により更新する際、 バッテリ電圧の低下 によるバッテリ上がりを防止する為、 更新処理中は EC Uを外部バッテリに 接続することが必須となっていた。

[0003] これに対し、 J P 201 0- 1 9 1 75 Aには、 無線通信により、 ECU のプログラム (ソフトウェア) 書き換え対象である車両を特定し、 書き込み データの送受信及び書き込み作業を行うデー タ書き込みシステムが開示され ている。 このデータ書き込みシステムでは、 データ書き込み作業の途中でバ ッテリが上がらないように、 エンジンが運転状態であることを、 データ書き 込みを行わせる前提条件としている。 発明 の概要

[0004] E C Uのソフトウェアを更新している間、 E C Uの制御対象である機器の 機能は停止される。 従って、 特許文献 1 に記載の技術のように、 ソフトウェ アの更新中にエンジン等が運転状態であると 、 例えばブレーキ機能が停止し ている場合等において、 思わぬ事故につながる虞がある。 従って、 ソフトウ ェア更新中はエンジン等のパワートレインの 動作を停止し、 エンジン等が誤 動作しないようにすることが必要である。

[0005] しかしながら、 ソフトウェア更新の為に長時間エンジンを停 止していると 、 バッテリが上がる虞がある。 バッテリ上がり防止の為に、 外部バッテリに 〇 2021/186247 卩(:17132021/000185

2 接続しながらソフトウェアの更新を行うこと も可能であるが、 強電バッテリ のような設備が必要となり、 利便性が低下する。

[0006] 本発明は、 上記課題に鑑みたものであり、 ソフトウェアの更新中における エンジン等の誤動作を防止しつつ、 更新作業時の利便性が向上されたソフト ウェア更新装置、 ソフトウェア更新方法及びソフトウェア更新 処理プログラ ムを提供することを目的とする。 課題 を解決す るため の手段

[0007] 本発明の一態様によれば、 車両に搭載された機器を動作させるソフトウ ェ アの更新処理を実行するソフトウェア更新装 置が提供される。 このソフトウ ェア更新装置は、 ソフトウェアを取得し、 当該ソフトウェアを機器に適用す ることで機器を制御するコントローラを備え る。 コントローラは、 取得した 第 1のソフトウェアを記憶する第 1記憶部と、 取得した第 2のソフトウェア を記憶する第 2記憶部と、 有する。 そして、 コントローラは、 車両のパワー トレインにより駆動力が出力されない状態に おいて、 機器に適用するソフト ウェアを第 1のソフトウェアから第 2のソフトウェアに変更することでソフ トウェアの更新処理を実行する。 図面 の簡単な 説明

[0008] [図 1 ]図 1は、 本発明の一実施形態に係るソフトウェア更新 システムの概略構 成図である。

[図 2]図 2は、 本発明の一実施形態に係るソフトウェア更新 制御を説明するフ 口 _ チヤ _ 卜である。 発明 を実施す るため の形態

[0009] 以下、 図面等を参照しながら、 本発明の実施形態について説明する。

[0010] 本発明の一実施形態について、 図 1及び図 2を参照して説明する。 図 1は

、 本発明の実施形態に係るソフトウェア更新シ ステム 1 0 0及びソフトウェ ア更新装置 1 1 〇の概略構成図である。

[0011 ] 図 1 に示すように、 ソフトウェア更新システム 1 0 0は、 車両 1 に搭載さ れるソフトウェア更新装置 1 1 0と、 外部サーバ 2とから構成され、 ソフト ウェア更新装置 1 1 〇は、 コントローラ 1 0と、 検知部 3とから構成される

[0012] コントローラ 1 0は、 外部サーバ 2からソフトウェアを取得するゲートウ ェイ 1 1 と、 車両 1 に搭載された各機器を制御する電子制御ユニ ッ ト (EC U ) 1 2とを含む。

[0013] ゲートウェイ 1 1は、 外部サーバ 2及び電子制御ユニッ ト 1 2と通信可能 であり、 外部サーバ 2から更新用のソフトウェアを取得し、 取得した当該更 新用ソフトウェアを更新対象の電子制御ユニ ッ ト 1 2に送信する。 また、 ゲ — トウェイ 1 1は、 電子制御ユニッ ト 1 2から各機器の制御情報を取得し、 後述する検知部 3からパワートレインの駆動力出力状態を取 する。

[0014] ゲートウェイ 1 1は、 中央演算装置 (C PU) 、 読み出し専用メモリ (R OM ) 、 ランダムアクセスメモリ (RAM) 及び入出カインタフェース ( I /0 インタフェース) を備えたコンビユータで構成され、 ソフトウェア更新 装置 1 1 0の統合的な制御を行う。 ゲートウェイ 1 1は、 特定のプログラム を実行することにより、 ソフトウェア更新装置 1 1 0の制御のための処理を 実行する。 ゲートウェイ 1 1は、 例えば電子制御ユニッ ト 1 2とともに後述 するソフトウェア更新制御を行う。

[0015] 電子制御ユニッ ト (ECU) 1 2は、 車両 1 に搭載された各機器を制御す るコントローラであり、 例えば B CM (B〇 d y Co n t r o l Mo d u l e) 、 VDC (Ve h i c l e Dy n am i c s Co n t r o l) 、 H EVC (H y b r i d E l e c t r i c Ve h i c l e Co n t r〇 I) 等である。 各電子制御ユニッ ト 1 2は、 中央演算装置 (C PU) 、 読み出し専用メモリ (ROM) 、 ランダムアクセスメモリ (RAM) 及び入 出カインタフェース (丨 /0インタフェース) を備えたコンビユータで構成 される。 BCM は、 車両 1のエンジンスタータやドアロック等を含む 両 1 の車体の動作要素を制御する。 VDC は、 車両 1のブレーキやエンジンの出 力を制御し、 車両 1の姿勢を制御することで、 車両 1の横滑り等を防止する 。 H EVC は、 車両 1がハイブリッ ド車両である場合、 駆動源であるエンジ 〇 2021/186247 卩(:17132021/000185

4 ンとモータを制御し、 高効率な運転を実現する。

[0016] 電子制御ユニッ ト 1 2は、 ゲートウェイ 1 1 と通信可能であり、 各機器の 制御情報を信号として常時ゲートウェイ 1 1 に送信する。 各電子制御ユニッ 卜 1 2は、 ゲートウェイ 1 1から特定のプログラムを含むソフトウェア 取 得し、 取得したソフトウェアを制御対象の機器に適 用することで対象機器を 制御する。 また、 電子制御ユニッ ト 1 2は、 ゲートウェイ 1 1 とともに後述 するソフトウェア更新制御を行う。

[0017] また、 各電子制御ユニッ ト 1 2は、 それぞれゲートウェイ 1 1から取得し たソフトウェアを記憶する 2つの記憶部 1 2 1, 1 2 2を備えている。 電子 制御ユニッ ト 1 2は、 一方の記憶部 (第 1記憶部) 1 2 1 に記憶されたソフ トウェアを機器に適用する。 また、 電子制御ユニッ ト 1 2は、 機器に適用す るソフトウェアを他方の記憶部 (第 2記憶部) 1 2 2に記憶されたソフトウ ェアに変更することで、 ソフトウェアの更新を行う。 なお、 ソフトウェアの 更新処理の詳細については後述する。

[0018] 検知部 3は、 エンジンの駆動を検出するクランク角センサ 、 アクセルぺダ ルセンサ等を含み、 車両 1のパワートレインの駆動力出力状態を検出 る。 検知部 3により検出されたパワートレインの駆動力 力状態は、 信号として ゲートウェイ 1 1 に送信される。

[0019] 次に、 ソフトウェアの更新処理について説明する。

[0020] 前述のとおり、 各電子制御ユニッ ト 1 2は、 それぞれ 2つの記憶部 1 2 1 , 1 2 2を備えている。 電子制御ユニッ ト 1 2がゲートウェイ 1 1から送信 されたソフトウェア (第 1のソフトウェア) を取得すると、 当該ソフトウェ アは一方の記憶部 (第 1記憶部) 1 2 1 に記憶され、 電子制御ユニッ ト 1 2 は当該ソフトウェアを機器に適用する。 なお、 第 1のソフトウェアは、 ゲー トウェイ 1 1から取得するのではなく、 初期状態において既に第 1記憶部 1 2 1 に記憶させておいてもよい。

[0021 ] 次に、 電子制御ユニッ ト 1 2がゲートウェイ 1 1から送信された更新用の ソフトウェア (第 2のソフトウェア) を取得すると、 当該更新用のソフトウ 〇 2021/186247 卩(:17132021/000185

5 ェアは他方の記憶部 (第 2記憶部) 1 2 2に記憶される。 電子制御ユニッ ト 1 2が第 2のソフトウェアを取得及び記憶している間 、 機器には第 1のソ フトウェアが適用される。

[0022] このように、 各電子制御ユニッ ト 1 2にそれぞれ 2つの記憶部 1 2 1 , 1 2 2を設けることで、 電子制御ユニッ ト 1 2は、 第 1のソフトウェアを機器 に適用した状態で、 更新用のソフトウェアを取得 (ダウンロード) 及び記憶 (インストール) することができる。 即ち、 制御対象機器の動作を停止させ ずに更新用のソフトウェアを取得及び記憶す ることができる。

[0023] 更新用のソフトウェア (第 2のソフトウェア) を取得及び記憶すると、 電 子制御ユニッ ト 1 2は、 機器に適用するソフトウェアを第 1のソフトウェア から第 2のソフトウェアに変更する。 これにより、 機器に適用されるソフト ウェアが更新される。 以下、 機器に適用するソフトウェアを第 1のソフトウ ェアから第 2のソフトウェアに変更する処理をソフトウ アの更新処理 (ア クテイべーション) と称する。

[0024] ところで、 ソフトウェアの更新処理中にエンジン等のパ ワートレインによ る駆動力が出力された状態であると、 例えばブレーキ機能が停止している場 合等において思わぬ事故につながる虞がある 。 従って、 本実施形態では、 エ ンジン等パワートレインによる駆動力が出力 されない状態においてソフトウ ェアの更新処理を実行する。

[0025] 具体的には、 ゲートウェイ 1 1は、 車両 1のパワートレインにより駆動力 が出力されない状態であることを検知部 3が検出してからソフトウェアの更 新処理を実行し、 ソフトウェアの更新処理中は、 パワートレインによる駆動 力の出力を禁止する。 例えば、 検知部 3により、 エンジン回転数が 0であっ てエンジンがオフの状態であること、 トランスミッションがニュートラル ( N1) またはパーキング ( ) 状態であること等が検出されると、 ソフトウェ アの更新処理が開始され、 パワートレインによる駆動力の出力が禁止さ れる 。 パワートレインによる駆動力の出力は、 ソフトウェアの更新処理が完了す るまで禁止され、 アクテイべーションが完了するとパワートレ インによる駆 〇 2021/186247 卩(:17132021/000185

6 動力の出力が許可される。

[0026] このように、 車両 1のパワートレインにより駆動力が出力され い状態に おいてソフトウェアの更新処理が実行される ので、 アクテイべーシヨン中に エンジン等のパワートレインが誤作動するこ とを防止できる。 また、 第 1の ソフトウェアを機器に適用した状態で、 電子制御ユニッ ト 1 2が更新用のソ フトウェアを取得 (ダウンロード) 及び記憶 (インストール) し、 アクテイ ベーシヨン中のみパワートレインによる駆動 力の出力が禁止される。 即ち、 電子制御ユニッ ト 1 2が更新用のソフトウェアを取得及び記憶し いる間は パワートレインによる駆動力の出力が許容さ れるため、 車両 1 を走行しなが ら更新用のソフトウェアを取得及び記憶する ことができる。 また、 更新用の ソフトウェアの取得及び記憶中にエンジン等 を作動することができるため、 更新用のソフトウェアの取得及び記憶中にエ ンジン等を停止する場合に比べ 、 ソフトウェア更新の為のエンジン等の停止時 間が短縮される。 従って、 ソ フトウェア更新中のバッテリ上がりを防止す ることができる。

[0027] なお、 車両 1のパワートレインの駆動力出力状態の検出 、 必ずしも検知 部 3によって行う必要はない。 例えば、 検知部 3を設けずに、 ゲートウェイ 1 1がイグニッシヨンスイッチ信号を直接受信 能な構成にして、 パワート レインの駆動力出力状態を検出するようにし てもよい。

[0028] 図 2は、 本発明の一実施形態に係るソフトウェア更新 制御を説明するフロ — チヤートである。 なお、 以下の制御はいずれもコントローラ 1 0 (ゲート ウェイ 1 1、 電子制御ユニッ ト 1 2) により実行される。 また、 初期状態に おいて電子制御ユニッ ト 1 2の第 1記憶部 1 2 1 には第 1のソフトウェアが 記憶されており、 第 1のソフトウェアが制御対象機器に適用され いるもの とする。

[0029] ステップ 5 1 0 1 において、 ゲートウェイ 1 1は、 外部サーバ 2 から更新用のソフトウェア (第 2のソフトウェア) を取得すると、 当該更新 用ソフトウェアを更新対象の電子制御ユニッ ト 1 2に送信する。

[0030] ステップ 1 0 2において、 電子制御ユニッ ト 1 2は、 ゲートウェイ 1 1 〇 2021/186247 卩(:17132021/000185

7 から更新用のソフトウェア (第 2のソフトウェア) を取得 (ダウンロード) する。

[0031 ] 次に、 ステップ 1 0 3において、 電子制御ユニッ ト 1 2は、 更新用のソ フトウェア (第 2のソフトウェア) を第 2記憶部 1 2 2に記憶 (インストー ル) する。 このステップ5 1 0 2及び 5 1 0 3における第 2ソフトウェアの 取得及び記憶中も、 電子制御ユニッ ト 1 2の制御対象機器には第 1のソフト ウェアが適用されている。 即ち、 電子制御ユニッ ト 1 2が第 2ソフトウェア を取得及び記憶している間も、 エンジン等を含む機器は停止されない。

[0032] ステップ 1 0 4において、 ゲートウェイ 1 1は、 検知部 3により検出さ れた車両 1のパワートレイン ( 丁) の駆動力出力状態の信号を取得し、 パ ワートレインにより駆動力が出力されない状 態である場合、 ステップ 1 0 5 の処理を実行する。 前述のとおり、 パワートレインにより駆動力が出力さ れない状態とは、 例えばエンジン回転数が 0であってエンジンがオフの状態 である場合や、 トランスミッションがニュートラル (N1) またはパーキング ( ) 状態である場合等である。 一方、 パワートレインにより駆動力が出力 される状態である場合、 ゲートウェイ 1 1は、 パワートレインにより駆動力 が出力されない状態になるまでステップ 1 0 4の処理を繰り返す。

[0033] なお、 ステップ 1 0 4においてパワートレインにより駆動力が出 され る状態である場合、 車両 1がパワートレインによる駆動力の出力を停 して も支障がない状態であれば、 駆動力の出力を停止するようにしてもよい。 例 えば車両 1がパワートレインにより駆動力の出力を停 しても支障がない状 態である場合、 ゲートウェイ 1 1から電子制御ユニッ ト 1 2にパワートレイ ンによる駆動力の出力を停止する指令を送信 する。 駆動力出力の停止指令を 受信すると、 電子制御ユニッ ト 1 2は、 パワートレインによる駆動力の出力 を停止する。 パワートレインにより駆動力の出力を停止し ても支障がない状 態であるか否かは、 例えば、 ゲートウェイ 1 1が、 各電子制御ユニッ ト 1 2 から受信した制御情報から判断することがで きる。

[0034] パワートレインにより駆動力が出力されない 状態である場合、 ステップ 〇 2021/186247 卩(:17132021/000185

8

1 0 5において、 ゲートウェイ 1 1は、 電子制御ユニッ ト 1 2にソフトウェ アの更新処理 (アクティベーション) を許可する。

[0035] 続いてステップ 1 0 6において、 ゲートウェイ 1 1は、 パワートレイン による駆動力の出力を禁止する。

[0036] ステップ 5 1 0 7において、 電子制御ユニッ ト 1 2は、 ソフトウェア更新 対象の電子制御ユニッ ト 1 2が制御対象の機器に適用するソフトウェア 、 第 1のソフトウェアから第 2のソフトウェアに変更する。 これにより、 機器 に適用されるソフトウェアが、 第 1のソフトウェアから第 2のソフトウェア に更新される。 なお、 好ましくは、 ソフトウェアの更新処理中は、 表示装置 等により更新処理中であることをドライバに 報知する。

[0037] ソフトウェアの更新が完了すると、 ステップ 1 0 8において、 ゲートウ ェイ 1 1は、 パワートレインによる駆動力の出力を許可す る。

[0038] このように、 ソフトウェア更新処理の実行中、 ゲートウェイ 1 1は、 パワ — トレインによる駆動力の出力を禁止するので 、 アクティべーション中にエ ンジン等のパワートレインが誤作動すること をより確実に防止できる。

[0039] なお、 パワートレインの誤作動をより確実に防止す る為、 アクティべーシ ョン中はパワートレインによる駆動力の出力 を禁止することが好ましいが、 必ずしもこれに限られない。 本実施形態におけるソフトウェア更新処理に は 更新ソフトウェアの取得及び記憶が含まれな いため、 ソフトウェア更新処理 は短時間のうちに完了する。 従って、 パワートレインにより駆動力が出力さ れない状態でソフトウェアの更新処理を開始 すれば、 アクティベーション中 に敢えてパワートレインによる駆動力の出力 を禁止する処理を行わなくても よい。 即ち、 ステップ 1 0 6とステップ 1 0 8の処理は省略してもよい

[0040] ステップ 5 1 0 8において、 パワートレインによる駆動力の出力を許可す ると、 ゲートウェイ 1 1は、 ソフトウェア更新制御を終了する。

[0041] 次回さらにソフトウェアが更新される際には 、 ゲートウェイ 1 1から電子 制御ユニッ ト 1 2に送信された更新用ソフトウェアは第 1記憶部 1 2 1 に記 〇 2021/186247 卩(:17132021/000185

9 憶 (上書き) される。 機器に適用するソフトウェアを第 2記憶部 1 2 2に記 憶された第 2ソフトウェアから第 1記憶部 1 2 1 に記憶された当該更新用ソ フトウェアに変更することで、 ソフトウェアの再更新が実行される。

[0042] なお、 図 2に示した処理は、 コンビュータであるコントローラ 1 0に実行 させるためのプログラムとして構成されてお り、 これらプログラムは記憶媒 体に記載されている。

[0043] 上記した実施形態のソフトウェア更新装置 1 1 0によれば、 以下の効果を 得ることができる。

[0044] ソフトウェア更新装置 1 1 0においては、 電子制御ユニッ ト 1 2 (コント 口ーラ 1 0) は、 第 1のソフトウェアを記憶する第 1記憶部 1 2 1 と、 第 2 のソフトウェアを記憶する第 2記憶部 1 2 2とを有している。 このため、 第 1 記憶部 1 2 1 に記憶された第 1のソフトウェアを機器に適用した状態で更 新用のソフトウェア (第 2のソフトウェア) を取得し、 第 2記憶部 1 2 2に 記憶することができる。 従って、 車両 1の走行中であっても、 更新用のソフ トウェアを取得及び記憶することができる。 一方、 コントローラ 1 0は、 車 両 1のパワートレインにより駆動力が出力され い状態においてソフトウェ アの更新処理を実行する。 このように、 更新用ソフトウェアの取得及び記憶 中は車両 1の走行が可能である一方、 ソフトウェアの更新処理は車両 1のパ ワートレインにより駆動力が出力されない状 態で実行される。 従って、 ソフ トウェアの更新中におけるエンジン等の誤動 作を防止しつつ、 更新作業時の 利便性が向上されたソフトウェア更新装置 1 1 〇を提供することができる。

[0045] また、 第 1記憶部 1 2 1 に記憶された第 1のソフトウェアを機器に適用し た状態で更新用のソフトウェアを取得及び記 憶することができるため、 アク テイべーシヨン中のみエンジン等のパワート レインによる駆動力の出力を停 止すればよい。 即ち、 更新用ソフトウェアの取得及び記憶中にエン ジン等を 作動することができるため、 更新用のソフトウェアの取得及び記憶中にエ ン ジン等を停止する場合に比べ、 ソフトウェア更新の為のエンジン等の停止時 間が短縮される。 従って、 ソフトウェア更新中のバッテリ上がりを防止 する ことができる。

[0046] ソフトウェア更新装置 1 1 0においては、 検知部 3が車両 1のパワートレ インにより駆動力が出力されない状態である ことを検知した場合に、 コント 口ーラ 1 0がソフトウェアの更新処理の実行を許可す 。 このように、 パワ — トレインにより駆動力が出力されない状態で あることを検知してからソフ トウェアの更新処理の実行を許可するため、 ソフトウェアの更新中における エンジン等の誤動作をより確実に防止するこ とができる。

[0047] ソフトウェア更新装置 1 1 0においては、 コントローラ 1 0は、 ソフトウ ェアの更新処理 (アクティベーション) 実行中は、 車両 1のパワートレイン により駆動力が出力されることを禁止する。 これにより、 アクティべーショ ン中にエンジン等のパワートレインが誤作動 することをより確実に防止でき る。

[0048] ソフトウェア更新装置 1 1 0においては、 コントローラ 1 0は、 ソフトウ ェアの更新処理 (アクティベーション) 実行中は、 車両 1のパワートレイン により駆動力が出力されることを禁止し、 更新処理が完了した場合、 パワー トレインによる駆動力の出力を許可する。 このように、 アクティべーション 中のみパワートレインによる駆動力の出力を 禁止するため、 ソフトウェア更 新の為のエンジン等の停止時間が短縮される 。 従って、 ソフトウェア更新中 のバッテリ上がりを防止することができる。

[0049] なお、 本実施形態では、 電子制御ユニッ ト (E C U) 1 2を B C M、 V D C 、 H E V Cとしたが、 車両 1 に搭載された機器を制御するものであれば電 子制御ユニッ ト 1 2の種類はこれらに限られず、 個数もこれに限られない。

[0050] また、 本実施形態のソフトウェア更新処理を含むソ フトウェア更新制御は 、 いくつか複数の電子制御ユニッ ト 1 2に対して同時に実行されてもよく、 また各電子制御ユニッ ト 1 2ごとに、 異なる時間に実行されてもよい。

[0051 ] また、 本実施形態では、 ソフトウェア更新装置 1 1 0の統合的な制御をゲ — トウェイ 1 1が実行し、 車両 1 に搭載された各機器の制御を電子制御ユニ ッ ト 1 2が実行する構成にしたが、 各制御の主体はゲートウェイ 1 1 と電子 〇 2021/186247 卩(:17132021/000185

11 制御ユニッ ト 1 2のどちらであってもよい。 例えば、 アクテイべーシヨン中 におけるパワートレインによる駆動力の出力 の禁止を、 ゲートウェイ 1 1の 指令を介さずに電子制御ユニッ ト 1 2が直接実行する構成にしてもよい。 ま た、 機器に適用するソフトウェアの変更 (ソフトウェアの更新処理) を、 電 子制御ユニッ ト 1 2ではなくゲートウェイ 1 1が実行してもよい。

[0052] 以上、 本発明の実施形態について説明したが、 上記実施形態は本発明の適 用例の一部を示したに過ぎず、 本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的 構成に限定する趣旨ではない。

[0053] 本願は 2 0 2 0年 3月 1 8日に日本国特許庁に出願された特願 2 0 2 0 — 0 4 8 3 4 0に基づく優先権を主張し、 この出願の全ての内容は参照により 本明細書に組み込まれる。