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Patent Searching and Data


Title:
SOLDERING APPARATUS
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/156170
Kind Code:
A1
Abstract:
[PROBLEMS] The conventional flux-using reflow soldering has the problem that the substrate of motherboard, printed wiring board, etc. is soiled by the smoke, cinder, etc. generated from the flux, thereby necessitating cleaning operation in a subsequent step, and further has the drawback that it is difficult to provide the heat source most suitable for the heat capacity of reflow object. [MEANS FOR SOLVING PROBLEMS] An arrangement is made for carrying out solder bump melting in the situation of filling the interior of a chamber with a reducing substance. Moreover, a holding part for substrate or element retention is provided with a heating section, whereby it is possible to realize a clean soldering without flux and to use a heating section suitable for the heat capacity of heating object.

Inventors:
FUTAKAMI KAZUHIKO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/061342
Publication Date:
December 24, 2008
Filing Date:
June 20, 2008
Export Citation:
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Assignee:
JAPAN E M CO LTD (JP)
FUTAKAMI KAZUHIKO (JP)
International Classes:
H05K3/34; B23K1/008; B23K3/00; B23K31/02; H01L21/60
Foreign References:
JP2003318229A2003-11-07
JPH10107425A1998-04-24
JP2007144450A2007-06-14
JPH07245477A1995-09-19
JP2004337981A2004-12-02
Attorney, Agent or Firm:
HIRATA, Tadao (World-Wide-Center 1-13, Sanban-ch, Chiyoda-ku Tokyo 75, JP)
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Claims:
 チャンバーと、
 電極が形成された基板を保持する基板保持部と、
 半田バンプが形成された素子を保持する素子保持部と、
 前記チャンバーに還元性物質を充填する還元性物質充填部と、
 前記素子の前記半田バンプを溶融することにより、半田を介して前記基板と前記素子を電気的に接合する加熱部と、
 前記素子の位置決めを行うとともに、前記素子の前記半田バンプの溶融時に前記基板保持部と前記素子保持部との間に介在して前記基板保持部と前記素子保持部の位置決めを行う治具と、
 を備える半田接合装置。
 前記チャンバーは、第1の枠体及び第2の枠体で形成され、
 前記基板保持部は、前記第1の枠体に設けられ、
 前記素子保持部は、前記第2の枠体に設けられ、
 前記第1の枠体と前記第2の枠体を合体することにより、前記基板と前記素子とを対向させて配置するとともに外気から遮断された密閉チャンバーを形成するチャンバー形成部を備える請求項1に記載の半田接合装置。
 前記基板保持部及び前記素子保持部は、静電チャックである請求項2に記載の半田接合装置。
 前記第1の枠体と第2の枠体の少なくとも一方に前記基板と前記素子とを離間させる移動機構を備える請求項2に記載の半田接合装置。
 前記基板保持部と前記素子保持部の少なくとも一方に溶融した半田を冷却する冷却部を備える請求項2に記載の半田接合装置。
 前記還元性物質は、蟻酸を含む気体である請求項2に記載の半田接合装置。
 前記還元性物質は、水素ガスである請求項2に記載の半田接合装置。
Description:
半田接合装置

 本発明は、マザーボード、プリント配線 等の基板に、BGAパッケージ、CSPパッケージ の表面実装タイプの電子部品を実装するの 用いる半田接合装置に関する。

 電子機器が高性能で小型化されるにした って、電子部品は多数の端子を備えるとと にその端子間ピッチがますます狭くなる傾 にある。その結果、多数の端子を備えるBGA ッケージ、CSPパッケージ等の表面実装型の 子部品が主流となりつつある。

 これらの表面実装型の電子部品は、マザ ボード、プリント配線板等の基板との電気 接続用にその底部に半田バンプを設けた電 を備えており、マザーボード、プリント配 板等の基板の電極上に位置決めして、リフ ー炉などでリフロー半田付けを行うことに り電気的に及び機械的に基板と接続してい 。

 従来のリフロー半田付け工程では、基板 電極部にフラックスを塗布しておき、その に電子部品を載置してリフロー半田付けを う(例えば、特許文献1参照)。フラックスの 板への塗布方法は、基板の電極部と同じ配 に植えられたピンの先端にフラックスを塗 し、これを基板の電極部に転写することに りなされる。あるいは、スクリーン印刷の 法を用いて基板の電極部にフラックスが塗 される方法を用いてもよい。基板の電極部 塗布されたフラックスによりリフロー半田 けの際に還元作用が得られ、プリント配線 の電極表面の酸化膜を除去して半田の濡れ を高める結果、品質のよい半田接合が得ら る。

 表面実装型の電子部品のリフロー半田付 工程において、フラックスは溶融半田の濡 性を高めるという重要は役割を果たしてい 。しかし、フラックスを用いるリフロー半 接合では、半田バンプが溶融する際にフラ クスが燃えることにより煙やフラックスの えカスが発生する。その結果、煙やフラッ スの燃えカスが基板に付着し、基板の洗浄 必要となるという問題がある。また、燃え スが半田バンプに紛れ込むと、半田の内部 不純物が混入した状態となるという問題も る。

 さらにリフロー半田付けに用いるリフロー は加熱手段が組み込まれているものが一般 であり、基板などの加熱対象の熱容量に対 て最適な加熱手段を選べないという不具合 ある。

特開2004-071873号公報

 上述したように、フラックスを用いたリ ロー半田付けは、フラックスから発生する や燃えカスなどでウエーハあるいはマザー ードやプリント配線板などの基板が汚れ、 工程における洗浄作業が必要となるという 題があるし、半田バンプに不純物が混入す という問題もある。また、リフロー対象の 容量に対して最適な熱源を用意することが 難であるという不具合がある。

 本発明は、フラックスを用いる場合に必 となる洗浄工程を不要とするとともに半田 ンプに不純物が混入しないようにして半田 ンプの品質を向上させることが可能であり さらに加熱対象の熱容量にとって適切な加 手段を選択することができる半田接合装置 提供することを目的とする。

 上記目的を達成するために、本発明では チャンバーと、電極が形成された基板を保 する基板保持部と、半田バンプが形成され 素子を保持する素子保持部と、前記チャン ーに還元性物質を充填する還元性物質充填 と、前記素子の前記半田バンプを溶融する とにより、半田を介して前記基板と前記素 を電気的に接合する加熱部と、前記素子の 置決めを行うとともに、前記素子の前記半 バンプの溶融時に前記基板保持部と前記素 保持部との間に介在して前記基板保持部と 記素子保持部の位置決めを行う治具と、を える半田接合装置が提供される。

 上記半田接合装置において、前記チャン ーは、第1の枠体及び第2の枠体で形成され 前記基板保持部は、前記第1の枠体に設けら 、前記素子保持部は、前記第2の枠体に設け られ、前記第1の枠体と前記第2の枠体を合体 ることにより、前記基板と前記素子とを対 させて配置するとともに外気から遮断され 密閉チャンバーを形成するチャンバー形成 を備える構成が好ましい。

 上記半田接合装置において、前記基板保 部及び前記素子保持部は、静電チャックで ってもよい。

 上記半田接合装置において、前記第1の枠 体と第2の枠体の少なくとも一方に前記基板 前記素子とを離間させる移動機構を備える とが好ましい。

 上記半田接合装置において、前記基板保 部と前記素子保持部の少なくとも一方に溶 した半田を冷却する冷却部を備えることが ましい。

 上記半田接合装置において、前記還元性 質は、蟻酸を含む気体であってもよい。

 上記半田接合装置において、前記還元性 質は、水素ガスであってもよい。

 本発明によれば、フラックスを使用せず 素子の半田バンプの溶融を行って半田接合 行うことができる。本発明によれば、フラ クスに起因する汚れが無いので高い品質の 田接合が得られるとともに、洗浄工程が不 になるので工数を削減することができる。

 また、加熱対象の熱容量にとって適切な 熱部を選択することが可能であり、熱効率 よい半田接合装置を実現することができる

本発明の第1の実施形態の半田接合装置 の全体を示す正面図である。 第1の実施形態のチャンバーを形成する 途上の状態を示す説明図である。 第1の実施形態のチャンバーが形成され た状態を示す説明図である。 第1の実施形態の半田溶融時の装置の状 態を示す説明図である。 基板の電極と素子の半田バンプとの関 係を説明する模式図である。 素子の位置決め具を示す説明図である 。 第1の実施形態の装置を反転した状態示 す説明図である。 本発明の第2の実施形態の半田接合装置 の全体を示す正面図である。 第2の実施形態のリフロー時の装置の状 態を示す説明図である。 本発明の第3の実施形態の半田接合装置 の全体を示す正面図である。 第3の実施形態のリフロー時の装置の 態を示す説明図である。 第4の実施形態の半田接合装置の全体 示す概略図である。 第4の実施形態の基板保持部の構成を す概略図である。 基板保持部とチャンバーとの関係を示 す説明図である。 第5の実施形態の半田接合装置の全体 示す概略図である。 第5の実施形態の基板保持部の構成を す概略図である。 素子保持部を示す概略図である。 第6の実施形態を示すものであって、 子保持部に素子及び基板を載置する状態を す説明図である。 本発明の第7の実施形態の半田接合装 の正面説明図である。 チャンバを外した状態の基板側ユニッ トの平面図である。 クランプ部の上面説明図である。 クランプ部の側面説明図である。 クランプの動作説明図である。 基板側ユニットの底面図である。 素子側ユニットを基板側ユニット方 へ移動させた状態を示す半田接合装置の正 説明図である。 素子側ユニットを基板側ユニット方 へ移動させた状態を示す半田接合装置の一 拡大説明図である。 素子側ユニットと基板側ユニットを 接させた状態を示す半田接合装置の正面説 図である。 素子側ユニットと基板側ユニットを 接させた状態を示す半田接合装置の一部拡 説明図である。 導入配管と排出配管を接続した状態を 示す半田接合装置の側面説明図である。 素子側ユニットと基板側ユニットを離 間させた状態を示す半田接合装置の正面説明 図である。

符号の説明

 1   第1の枠体
 2   第2の枠体
 3   移動台駆動機構
 4   第1の枠体
 5   第2の枠体
 6   回転軸
 7   第1の枠体
 8   第2の枠体
 9   リニアガイド
 11  基板
 11a  電極
 12  静電チャック
 13  加熱部
 14  断熱材
 15  注入口
 21  素子
 21a 半田バンプ
 22  静電チャック
 23  加熱部
 24  断熱材
 25  移動台
 26  軸受
 27  係合部材
 31  駆動レバー
 32  回転アクチュエータ
 33  アーム
 34  ウエイト
 35  素子位置決め治具
 101  チャンバー
 102  基板保持部

 103  素子保持部
 104  還元性物質供給部
 105  不活性ガス供給部
 106  排気部
 107  スライド機構
 111  テーブル
 112  扉
 122  保持チャック
 123  加熱部
 124  断熱材
 125  基台
 126  ガイド軸

 132  保持チャック
 133  基台
 134  ガイド孔
 201  半田接合装置
 202  基板側ユニット
 203  素子側ユニット
 204  ヒンジ部
 204a  ブラケット
 204b  ガイドレール
 205  導入配管
 206  排出配管
 220  チャック
 220a  押さえ込む機構
 220b  押さえ部材
 220c  ねじ
 220d  ばね
 220e  Oリング
 220f  配線
 221  ディスク
 221a  固定リング
 222a  位置決めピン
 222b  回転抑止ピン
 223  中央軸
 223a  凹部
 223b  Oリング
 223c  大径部
 223d  ワッシャ
 223e  ばね受け
 223f  抑えばね
 224  板ばね
 224a  ボルト
 224b  ボルト
 224c  フローティングばね
 224d  調整ねじ
 225  支持部
 225a  第1突出部
 225b  第2突出部
 225c  取付部
 226  クランプ部
 226a  プランジャ
 226b  ブロック
 226c  板部材
 226d  タイロッド
 226d1 孔
 226d2 頭
 226e  ワッシャ
 227  基板側チャンバー
 227a  Oリング
 227b  プレート
 227c  ボルト
 227d  カラー
 227e  断熱ワッシャ
 227f  シール部材
 228  バランスウエート
 228a  レバー
 228b  ウエート本体
 230  チャック
 230a  押さえ込む機構
 230b  押さえ部材
 230c  ねじ
 230d  ばね
 230e  Oリング
 230f  配線
 231  ディスク
 232  位置決めピン
 233  中央軸
 234  板ばね
 234a  ボルト
 234b  ボルト
 234c  ばね
 235  支持部
 235a  第1突出部
 235b  第2突出部
 235c  取付部
 237  基板側チャンバー
 237a  Oリング
 237b  プレート
 237c  ボルト
 237d  カラー
 237e  断熱ワッシャ
 237f  当接部
 238  ガス導入口
 239  ガス排出口
 241  ボールねじ
 241a  アクチュエータ
 241b  プーリ
 242a  第1基台
 242b  第2基台
 243a  アーム
 243b  アーム
 244  検出センサ
 245a  基板側ストッパ
 245b  素子側ストッパ

 302  基板保持部
 303  素子保持部
 304  移動機構
 305  回動機構
 306  反転機構
 322  保持チャック
 323  加熱部
 324  断熱材
 325  基台
 332  保持チャック
 333  加熱部
 334  断熱材
 335  移動台
 336  基台
 341  ガイド軸
 342  軸受
 343  駆動板
 344  アクチュエータ
 351  回動軸
 361  反転軸

 図をもって本発明の方法および装置につ て詳細に説明する。なお、本発明は本実施 態によって限定されるものではない。

 図1から図3は本発明の第1の実施形態の半 接合装置を示す説明図であり、図1のように 配置されている第1の枠体1および第2の枠体2 、図2の状態を経て図3のように合体し、外気 から密閉されたチャンバーを形成する。第2 枠体2を移動して反転させる機構は、ロボッ を用いてもよいし、移動および反転機能を える専用の機構を用いてもよい。

 チャンバーを形成する第1の枠体1は電極11 aが形成された基板11を保持し、同じくチャン バーを形成する第2の枠体2は半田バンプ21aが 成された素子21を保持する。図1に示すよう 第1の枠体1および第2の枠体2は近接した位置 に配置される。図5Aに示すように素子21には 田バンプ21aが整列して形成されており、そ 配列は基板11の電極11aの配列に対応する配列 となっている。素子21に形成されている半田 ンプ21aと基板11の電極11aとを対向させて半 バンプ21aを溶融することにより半田接合を 成する。図5Aでは、基板11に対して1個の素子 21のみ表示しているが、1枚の基板11に対して 数個の素子が半田接合される。

 図5Bに、素子21の位置決め用の素子位置決 め治具35を設けた例を示す。ここで示す素子 置決め治具35は、平板に素子21を収容する窓 を設けた構造であり、後述する静電チャック 22に取り付けて、この窓に素子21を嵌め込む とにより素子21の位置決めが行われる。図5B 示すように、素子位置決め治具35が静電チ ック22に取り付けられた状態で、素子21の半 バンプ21aが素子位置決め治具35の上面から 方へ突出するようになっている。その突出 は、半田バンプ21aが基板11と接触して潰れた ときに、隣接するバンプ21a同士が接触しない ように設定されている。

 図2は、第2の枠体2を反転させた状態で移 し、第1の枠体1に重ね合わせる直前の状態 示すものである。ここで、枠体1には静電チ ック12、加熱部13と断熱材14が取り付けられ おり、静電チャック12によって基板11が保持 される。静電チャック12は、内部に電極を有 ており、この電極に電圧を印加することに り静電力を発生させて基板を吸着する型式 チャック装置である。加熱部13は静電チャ ク12に保持されている基板11を加熱し、加熱 13で発生した熱が効率よく基板11に伝わるよ うに断熱材14を設けている。

 図2に示すように、第2の枠体2には軸受26 介して移動可能に移動台25が設けられており 、移動台25には静電チャック22、加熱部23と断 熱材24が取り付けられている。加熱部23は静 チャック22に保持されている素子21を加熱し 枠体1と同様に、加熱部23で発生した熱が効 よく素子21に伝わるように断熱材24が設けら れる。

 上述の実施形態では、第1の枠体1と第2の 体2の双方に加熱部を設けて、それぞれの加 熱部により基板11と素子21を加熱する構成と ているが、これに限るものではなく、素子21 に搭載されている半田バンプ21aを溶融するに 十分な熱が伝わり半田バンプ21aが溶融できる ならば、いずれか一方の枠体にのみ加熱部を 設ける構成としてもよい。

 第1の枠体1と第2の枠体2の少なくともいず れか一方に溶融した半田の冷却部を設けるこ とが望ましい。例えば加熱部13、23に冷却用 体が流れる通路を設けて、素子11が基板21に 装された後に冷却用の液体を流すことによ 溶融した半田の温度を下げる機構とするこ ができる。

 また本実施形態では、静電チャック12,22 は別に加熱部13、23を設けているが、静電チ ックと加熱部が一体となった構造のものを いてもよい。また、保持チャックとしては 静電チャックの他、真空チャックあるいは 械的なチャックなどを用いることができる

 第2の枠体2には移動台25の移動台駆動機構 3が取り付けられており、移動台25を上下方向 に移動させるとともに、静電チャック22など 部材も含む移動台25の全重量とバランスを る機能も備えている。即ち、駆動レバー31の 一端は移動台25の先端に設けられている係合 材27と係合しており、もう一端は回転アク ュエータ32の回転軸に取り付けられているア ーム33と軸により結合されている。また、ア ム33の先端には、静電チャック22などの部材 も含む移動台25の全重量と釣り合うウエイト3 4が設けられており、移動台25は小さな力で移 動させることができる。

 図3に、枠体2を枠体1に重ね合わせて密閉 ャンバーを形成した状態を示す。枠体2の先 端部にはパッキンが装填されていて、枠体1 枠体2とを重ね合わせた際に密閉チャンバー 気密性を維持している。尚、このパッキン 、枠体1と枠体2のいずれか一方に設けられ いればよい。さらに静電チャック12、22、加 部13,23および断熱材14,24あるいは軸受部など 部位において、外気との間に気密性を損なう 部位があれば、パッキンなどの機構により気 密性を保つための機構を配置するものとする 。

 枠体1には、図示しない還元性物質充填部 と接続される還元性物質の注入口15が設けら 、半田バンプ21aを溶融する際に密閉チャン ー内に還元性物質が充満するように注入す 。また、排出口を別に設けることにより、 填および排気がスムースに行われるように 成してもよい。チャンバー内に注入する還 性物質としては、蟻酸を含む気体や水素ガ を用いることが望ましいが、これらに限る のではなく、例えば還元性を有する遊離基 スなどを用いてもよい。

 次に、第1の実施形態の半田接合装置にお いて基板と素子を半田を介して電気的に接合 する工程について説明する。この工程は、枠 体1と枠体2とを合体させて密室チャンバーを 成するチャンバー形成工程と、密室チャン ーに還元性物質を充填する還元性物質充填 程と、半田を介して基板11と素子21を電気的 に接合する半田接合工程とから構成される。

 チャンバー形成工程では、次に示す手順 より基板11と素子21をそれぞれ枠体に載置し 、枠体1と枠体2とを合体させることにより、 ャンバーを形成する。図1に示すように枠体 1と枠体2が近接した位置に配置されている。 板11を枠体1に設けられている静電チャック1 2上に位置決めを行って載置し、静電チャッ 12を動作させて基板11を保持する。

 素子21は枠体2に設けられている静電チャ ク22上に位置決めして載置され、静電チャ ク22を動作させて素子21を保持する。図2に示 すように枠体2を移動させ、かつ反転させて 3に示すように枠体1に重ね合わせる。枠体2 移動反転機構は、ロボットを用いてもよい 、移動および反転機能を備える専用機構を いてもよい。

 図2の状態から枠体2を下降させて図3に示 ようにチャンバーを形成する。枠体2の先端 部に設けられているパッキンとその他の部位 に設けられているパッキンにより、基板11お び素子21を収容する密閉チャンバーが形成 れる。即ち、枠体1および枠体2とこれらの枠 体に設けられているパッキン並びにその他の 外気と通じる可能性のある箇所に設けられる パッキンによりチャンバー形成部が構成され る。

 次に還元性物質充填工程について説明す 。図3に示すように基板11と素子21との間に 僅かな隙間がある状態で注入口15から還元性 物資を密室チャンバー内に充填する。このと き還元性物質としては蟻酸を含む気体や水素 ガスを用いることができる。基板11の電極11a 半田バンプ21aなどの金属ではその表面に酸 膜が出来やすく、溶融した半田の濡れ性を ない、半田と金属の接合状態を悪くする。 酸や水素ガスなどの還元性を有している物 が金属表面に形成されている酸化膜に触れ と酸化膜が還元されて清浄な金属表面が現 る。

 素子21に形成されている半田バンプ21aと 板11との間に間隙がある状態で還元性物質が 密室チャンバー内に入ってくると、半田バン プ21a及び基板11の電極11aの表面に還元性物質 満遍なく触れることになり、半田バンプ21a よび基板11の電極11aに形成されている酸化 を除去し、半田の濡れ性を向上させる効果 果たす。

 還元性物質充填工程において、チャンバ が形成された状態のままで還元性物質を充 すると、チャンバー内の酸素の影響で還元 物質の還元力が低下する恐れがある。不活 気体を充填する機構を設けて、還元性物質 充填する前にチャンバー内を不活性気体で たした後に、還元性物質を充填することが ましい。これにより、還元性物質の還元力 低下させることなく半田バンプ21aを溶融す ことが可能になる。あるいは、真空装置を り付けてチャンバー内を真空にした後に還 性物質充填部を駆動して還元性物質をチャ バー内に充満させるようにしてもよい。

 また、還元性物質を充填する際に加熱部 用いてチャンバー内の温度を高めておくこ により、充填される還元性物質を活性化さ て、還元力を一層高める効果が期待できる この際に用いる加熱部は、加熱部13、23を用 いることができる。

 還元性物質が密室チャンバーに充填され と、半田接合工程が開始される。回転アク ュエータ32を駆動して移動台25を下降させ、 図4に示すように半田バンプ21aと基板11の電極 11aが接触する状態とする。ここで、素子位置 決め治具35から半田バンプ21aが突出している とから、この段階では素子位置決め治具35 基板11とは接触せずに、半田バンプ21aが基板 11の電極11aと接触する。そして、前記密閉チ ンバーに還元性気体が充満している状態を ちながら加熱部を作動させて半田バンプ21a 溶融する。この時に素子21が搭載されてい 移動台25は常に下方に圧力がかかっている状 態であるので、半田バンプ21aは常に基板11の 極11aに接触した状態で溶融される。半田バ プ21aが溶融すると、半田バンプ21aが圧力に することができなくなり、素子位置決め治 35が基板11と接触する。このように、素子位 置決め治具35が各静電チャック12,22の間に介 し、各静電チャック12,22同士が相対的に位置 決めされ、基板11と素子21との間には僅かな 間がある状態で基板11と素子21が対向する。 静電チャック12,22から加わる圧力は、素子 置決め治具35に作用し、基板11と素子21との には圧力が殆ど加わっていない。

 密室チャンバー内に充填されている還元 物質により半田バンプ21aおよび基板11の電 11aに形成されている酸化膜が除去されるの 、半田の濡れ性により基板11の電極11a上に溶 融した半田が広がる。このとき、基板11と素 21の間には殆ど圧力が加わっていないので 半田が潰れて隣接する端子同士で電気的に ョートするようなことはない。そして、還 性気体を排気するとともに、冷却用の不活 気体を注入して基板11の電極11a上に形成され た半田を固化させることにより半田接合工程 が完了となる。このように、不活性気体を注 入することにより半田表面に酸化膜が形成さ れることを防いでいる。

 次いで、枠体2の静電チャック22による素 21の保持を解除した後、図示しない移動機 により枠体2と枠体1とを分離し、さらに反転 させてから図1に示す元の位置に戻し、半田 介して素子21が実装された基板11は静電チャ ク12から外して後工程に移送する。

 上述の半田接合工程では、基板11を下側に 素子21を上側に配置して半田バンプ21aの溶融 を行うことにより基板11に素子21を実装して るが、図6に示すようにその配置を逆転させ 、基板11を上側に、素子21を下側に配置して 半田バンプ21aの溶融を行ってもよい。
 また、静電チャック22による素子21の保持の 解除を半田が固化した後に行っているが、半 田溶融時に素子21の保持を解除し、半田接合 に基板11にストレスがかからないようにし もよい。

 図7および図8に第2の実施形態の半田接合 置の構成を示す。図7はチャンバーが形成さ れる前の半田接合装置を示し、図8はチャン ーが形成された状態の半田接合装置を示し いる。

 第1の枠体4と第2の枠体5とは水平に配置さ れている回転軸6により連結されており、枠 5はモーター等の駆動部により回動可能に構 されている。図7に示す配置から枠体5を回 させることにより図8に示すように枠体4と枠 体5とを合体させて密閉チャンバーを形成す 。

 第1の実施形態の半田接合装置と同様に、 チャンバーを形成する第1の枠体4は基板11を 持し、同じくチャンバーを形成する第2の枠 5は素子21を保持する。素子21には半田バン 21aが整列して形成されている。

 図8に示すように、枠体4には静電チャッ 12、加熱部13と断熱材14が取り付けられてお 、静電チャック12によって基板11が保持され 。加熱部13は静電チャック12に保持されてい る基板11を加熱し、加熱部13で発生した熱が 率よく基板11に伝わるように断熱材14を設け いる。

 また、第2の枠体5には軸受26を介して移動 可能に移動台25が設けられており、移動台25 は静電チャック22、加熱部23と断熱材24が取 付けられる。加熱部23は静電チャック22に保 されている素子21を加熱し、枠体1と同様に 加熱部23で発生した熱が効率よく素子21に伝 わるように断熱材24が設けられる。

 上述の実施形態では、第1の枠体1と第2の 体の双方に加熱部を設けて、それぞれの加 部により基板11と素子21を加熱する構成とし ているが、これに限るものではなく、素子21 形成されている半田バンプ11aに溶融するに 分な熱が伝わり半田バンプ11aが溶融できる らば、いずれか一方の枠体にのみ加熱部を ける構成としてもよい。

 第2の実施形態の半田を介して基板と素子 を電気的に接合する工程は、第1の実施形態 半田接合装置と同様にチャンバー形成工程 、還元性物質充填工程と、半田接合工程と ら成る。第2の実施形態のチャンバー形成工 においては、枠体4の静電チャック12に基板1 1を位置決めして保持する。一方、枠体5の静 チャック22上に素子21を位置決めして保持す る。

 モーター等の図示しない駆動機構により 体5を回動させて図8のように枠体4に枠体5を 重ね合わせることにより基板11と素子21を収 する密閉チャンバーを形成する。

 第1の実施形態と同様にして還元性物質充 填工程と半田接合工程を実施することにより 基板11の電極11a上に半田バンプ21aを接合した に、静電チャック22を開放し、枠体5を図示 ない回動手段により回動して図7の配置に戻 す。次いで、静電チャック12を解放して基板1 1および素子21を半田接合装置の外に排出する 。

 上述の半田接合工程では、基板11を下側 、素子21を上側に配置して半田バンプ21aの溶 融を行うことにより基板11の電極11a上に半田 接合しているが、その配置を逆転させて、 板11を上側に、素子21を下側に配置して半田 バンプ21aの溶融を行ってもよい。

 図9および図10に第3の実施形態の半田接合 装置の構成を示す。図9はチャンバーが形成 れる前の半田接合装置を示し、図10はチャン バーが形成された状態の半田接合装置を示し ている。

 第1の枠体7と第2の枠体8とは上下に配置さ れており、枠体8はモーター等の駆動機構に りリニアガイド9に案内されて上下に移動す 。図9に示す位置からから枠体8を上昇させ ことにより、図10に示すように枠体7と枠体8 を合体させて密閉チャンバーを形成する。

 第1の実施形態の半田接合装置と同様に、 チャンバーを形成する第1の枠体7は基板11を 持し、同じくチャンバーを形成する第2の枠 8は素子21を保持する。素子21には半田バン 21aが整列して形成されている。

 図10に示すように、枠体7には静電チャッ 12、加熱部13と断熱材14が取り付けられてお 、静電チャック12によって基板11が保持され る。加熱部13は静電チャック12に保持されて る基板11を加熱し、加熱部13で発生した熱が 率よく基板11に伝わるように断熱材14を設け ている。

 また、第2の枠体8には軸受26を介して移動 可能に移動台25が設けられており、移動台25 は静電チャック22、加熱部23と断熱材24が取 付けられる。加熱部23は静電チャック22に保 されている素子21を加熱し、枠体1と同様に 加熱部23で発生した熱が効率よく素子21に伝 わるように断熱材24が設けられる。

 上述の実施形態では、第1の枠体7と第2の 体8の双方に加熱部を設けて、それぞれの加 熱部により基板11と素子21を加熱する構成と ているが、これに限るものではなく、素子21 に搭載されている半田バンプ21aに溶融するに 十分な熱が伝わり半田バンプ21aが溶融できる ならば、いずれか一方の枠体に加熱部を設け る構成としてもよい。

 第3の実施形態の半田を介して基板と素子 を電気的に接合する工程は、第1の実施形態 半田接合装置と同様にチャンバー形成工程 、還元性物質充填工程と、半田接合工程と ら成る。第2の実施形態のチャンバー形成工 は、枠体7の静電チャック12に基板11を位置 めして載置する。一方、枠体8の静電チャッ 22上に素子21を位置決めして保持する。

 図示しないモーター等の駆動機構により 体7を上昇させて図10のように枠体7に枠体8 合体させることにより基板11と素子21を収容 る密閉チャンバーを形成する。

 第1の実施形態と同様にして還元性物質充 填工程と半田接合工程を実施することにより 基板11の電極11a上に半田を接合した後に、静 チャック22を開放し、枠体7を図9の配置に戻 す。次いで、静電チャック12を解放して基板1 1および素子21を半田接合装置の外に排出する 。

 上述の半田接合工程では、基板11が下側 素子21を上側に配置して半田バンプ21aの溶融 を行うことにより基板11の電極11a上に半田を 合しているが、その配置を逆転させて、基 11を上側、素子21を下側に配置して半田バン プ21aの溶融を行ってもよい。

 上述の第1から第3の実施形態では、基板 素子とを離間させる移動機構は第2の枠体に けたが、これに限るものではなく、第1の枠 体に設けてもよい。また、第1の枠体と第2の 体の両方に設けてもよい。

 図11は本発明の第4の実施形態である半田 合装置を説明する概略図であり、外気と完 に遮断するように構成されているチャンバ 101に、基板保持部102が収容されている状態 示しており、基板保持部102はチャンバー101 のテーブル111上に載置される。扉112はチャ バー101内を外気から遮断しチャンバー101内 密閉空間とする。

 図12は、チャンバー101に隣接して設けら ているスライド機構107上に載置されている 板保持部102を示しており、基板保持部102に 基板11を保持する保持部である保持チャック 122、加熱部123、断熱材124が基台125上に設けら れ、基板11は正確に位置決めされて保持チャ ク122に保持される。基板11上には、半田接 する電子部品や半導体素子などの素子21が配 置されており、チャンバー101への収容時およ び取り出し時に素子21が位置ずれを起こさな ように素子位置決め治具35により位置決め れている。

 また、断熱材124を加熱部123と基台125との に設けることにより加熱部123から発生する エネルギーが基板11に効率よく伝わるよう 構成されている。

 スライド機構107は、基板保持部102を載置 た状態で水平移動させてチャンバー101内の ーブル111上に移動させる機構であり、図13 、スライド機構107がチャンバー101の方向に 動した状態を示すものである。また、スラ ド機構107は半田接合作業が終了した場合に チャンバー101内から図12に示すように基板保 持部102を引き出す。

 基板保持部102には溶融した半田の冷却部 設けることが望ましい。例えば加熱部123に 却用液体が流れる通路を設けて、半田バン が溶融された後に冷却用の液体を流すこと より溶融した半田の温度を下げる手段とす ことができる。

 チャンバー101には、還元性物質供給部104 接続されており、チャンバー101内部に還元 を有する物質が充満するように供給する。 た、不活性ガス供給部105が接続されており チャンバー101内部に不活性ガスを供給する また、排気部106を設けることにより、還元 物質あるいは不活性ガスの充填および排気 スムースに行われるように構成してもよい チャンバー101内に注入する還元性物質とし は、蟻酸を含む気体や水素ガスを用いるこ が望ましいが、これらに限るものではなく 例えば還元性を有する遊離基ガスなどを用 てもよい。

 基板保持部102の保持チャック122のチャッ 方法は、基板11を安定して保持できる保持 法であれば良く、静電チャック、真空チャ クあるいは機械的な保持部を用いることが きる。

 次に、第4の実施例の半田結合装置におい て基板11の電極部に素子21を半田接合する過 について説明する。まず、基板保持部102の 持チャック122に半導体素子などの素子21が素 子位置決め治具35により位置決めされている 板11を載置しておき、この状態の基板保持 102を図12に示すようにスライド機構107に載せ る。

 次いで図13に示すようにスライド機構107 用いて基板保持部102をチャンバー101のテー ル111上に移動させて、扉112を閉めることに りチャンバー101の内部を外気から遮断され 密閉空間とする。この時に、加熱部123のた の電源用のコードあるいは冷却部のための アチューブなどは、扉112に設けられたパッ ンなどの密閉手段によりチャンバー101の内 に引き込むものとし、チャンバー101の機密 を維持する。

 還元性物質供給部104によりチャンバー101 に還元性物質を供給する。還元性物質がチ ンバー101内に入ってくると、素子21の半田 ンプ21a及び基板11の電極11aの表面に還元性物 質が満遍なく触れることになり、素子21の半 バンプ21aおよび基板11の電極11aに形成され いる酸化膜を除去し、半田の濡れ性を向上 せる効果を果たす。

 還元性物質をチャンバー101内に充填する に、チャンバー101内に酸素を含んだ空気が ると、酸素の影響で還元性物質の還元力が 下する恐れがある。不活性ガス供給部105に りチャンバー101内を不活性気体で満たした に、還元性物質供給部104により還元性物質 充填することが望ましい。これにより、還 性物質の還元力を低下させることなく半田 ンプを溶融することが可能になる。あるい 、真空装置を取り付けてチャンバー101内を 空にした後に還元性物質供給部104を駆動し 還元性物質をチャンバー101内に充満させる うにしてもよい。

 また、還元性物資を充填する際にチャン ー101内の温度を高めておくと、充填される 元性物質を活性化させて、還元力を一層高 る効果が期待できる。この際に用いる加熱 は、基板保持部102に搭載されている加熱部1 23を用いることができる。

 還元性物資がチャンバー101内に満たされ いる状態で、加熱部123を作動させ半田バン を溶融する。このとき、基板11と素子21の間 には殆ど圧力が加わっていないので、半田が 潰れて隣接する端子同士で電気的にショート するようなことはない。そして、還元性物資 の還元力により基板11に設けられている電極1 1aは酸化皮膜が除去される結果、良好な半田 濡れ性が確保されて品質のよい半田結合が 成される。

 溶融した半田を適切な速度で冷却するた に、冷却された不活性ガスをチャンバー101 に送って溶融している半田を冷却し、半田 合の形成を促す。基板保持部102に冷却部を えておけば、さらに良好な半田結合を得る とが可能となる。

 図14は第5の実施例の半田接合装置を示す 略図であり、基板11は基板保持部102の保持 ャック122に保持されるが、素子21は素子保持 部103の保持チャック132に保持された状態でチ ャンバー101に収容されることを示している。

 図15は、チャンバー101に隣接して設けら ているスライド機構107上に載置されている 板保持部102を示しており、基板保持部102に 基板11を保持する保持チャック122、加熱部123 、断熱材124が基台125上に設けられ、基板11は 確に位置決めされて保持チャック122に保持 れる。図15から分かるように第4の実施例と 異なり、この状態では基板11上に素子21は配 置されない。

 図16は素子21を保持する素子保持部103を示 すものであり、素子21の保持部である保持チ ック132が基台133上に設けられる。保持チャ ク132は素子21を安定して保持できる保持部 あれば良く、機械的な保持手段やエアチャ クなどの保持手段を用いることができる。 た、位置決め用のガイド孔134が基台133に設 られる。

 次に、第5の実施例の半田接合装置の半田 接合の過程を説明する。まず素子保持部103に 図16に示すように、素子位置決め治具35を用 て素子21を位置決めして保持する。素子保持 部103は、基板保持部102のガイド軸126と係合し て位置決めされるために、基板11の電極11aと 子21の半田バンプ21aとの位置あわせが重要 あり、素子保持部103における素子21の位置決 めは正確に行われる必要がある。素子21を位 決め治具35により正確に位置決めされた状 で保持チャック132により素子21を保持する。

 素子21を保持した素子保持部103を基板保 部102のガイド軸126と素子保持部103のガイド 134とを係合させて基板11の電極11aと素子21の 田バンプ21aを対向させて配置し、次いでス イド機構107によりチャンバー101内のテーブ 111に載置する。

 第4の実施例の半田バンプを溶融する過程 と同様にして半田バンプを溶融するが、この 際に素子21を保持する保持チャック132の保持 を解除しておくことにより、半田接合が形 される際に基板11にストレスが掛からない うにする。

 半田接合を形成した後にスライド機構107 よりチャンバー101から引き出し、素子保持 103を基板保持部102から外して、半田結合の 程が完了となる。

 上述の第5の実施例では、基板保持部102に のみ加熱部を設けているが、これに限るもの ではなく、基板保持部102と素子保持部103の少 なくとも一方に加熱部を設ければよい。

 また、実施例では基板保持部102と素子保 部103との係合にはガイド軸126をガイド孔134 係合する構成としているが、これに限るも ではなく、突起と溝などの組合せによる係 方式などを採用してもよい。

 上述の第4及び第5の実施例では、保持チ ックとは別に加熱部を設ける構成としてい が、保持チャックと加熱部が一体となった 造のものを用いてもよい。

 また、第4及び第5の実施例のチャンバ-内に 17及び図18に示す装置を設置してもよい。図 17及び図18は、第6の実施形態を示す図である
 基板保持部302は回動軸351により回動可能に 成されており、図17に示す回動機構305によ 基板保持部302の開閉が行われる。
 基板保持部302には保持チャック322と加熱部3 23及び断熱材324が基台325上に設けられる。断 材324を加熱部323と基台325との間に設けるこ により加熱部323から発生する熱エネルギー 半田ボールあるいは半田バンプなどの加熱 象に効率よく伝わるように構成されている

 一方、素子保持部303には、保持チャック3 32と加熱部333および断熱材334が移動台335上に けられる。断熱材334を加熱部333と移動台335 の間に設けることにより加熱部333から発生 る熱エネルギーが半田ボールあるいは半田 ンプなどの加熱対象に効率よく伝わるよう 構成されている。

 基台336には移動機構304が設けられる。移 台335は移動機構304を構成するガイド軸341及 駆動板343に連結されていて、軸受342を介し 移動可能に構成されており、アクチュエー 344により上下方向に駆動される。移動台335 設けられている素子保持部303を反転機構306 より上下反転させることができるようにな ている。加熱部323、333のための電源用のコ ドあるいはアクチュエータなどの駆動手段 のエアチューブなどは、回動軸351あるいは 転軸361を中空に形成し、パッキンなどの密 手段によりチャンバー101の内部に引き込む のとし、チャンバー101の機密性を維持する のとする。

 図17に示すように基板保持部302を開けた 態で、素子保持部303に素子位置決め治具35を 利用して素子21の半田バンプ21aを上にして素 21を載置し、その上に基板11を位置決めして 重ねた後に回動機構305を作動させて基板保持 部302を閉じる。この時に移動台335は下降させ ておく。そして、移動台335を上昇させて保持 チャック322と基板11とを接触させ、保持チャ ク322を駆動して保持チャック322に基板11を 持させる。

 この後、還元性物質を含む気体をチャン ー101内に充満させた後に加熱部323、333を動 させて素子21の半田バンプ21aを溶融する。 のとき、素子位置決め治具35により移動台335 の下降が制限され、基板11と素子21との間に 度な隙間が設けられることにより、基板11と 素子21との間に適正な半田接合を形成するこ ができる。

 図18から図25は本発明の第5の実施形態を示 もので、図18は半田接合装置の正面説明図、 図19はチャンバを外した状態の基板側ユニッ の平面図である。
 図18に示すように、半田接合装置201は、電 11aが形成された基板11が固定される基板側ユ ニット202と、複数の半田バンプ21aが整列して 搭載された素子21が固定される素子側ユニッ 203と、基板側ユニット202と素子側ユニット2 03とを回動自在に連結するヒンジ部204と、を えている。基板11及び素子21は、前記実施形 態で説明したものと同様であるのでここでは 詳述しない。基板側ユニット202と素子側ユニ ット203は、ヒンジ部204により回動自在である が、装置の説明にあたっては、図18のように 板側ユニット202のチャック220と素子側ユニ ト203のチャック230が上側に位置する初期状 を基準とする。本実施形態においては、各 ャック220,230は、静電式のチャックである。

 第1の枠体としての基板側ユニット202は、 上面にて基板11を固定する円板状の配列板保 部としてのチャック220と、チャック220の下 を支持する概略円板状のディスク221と、チ ック220及びディスク221の位置決めピン222a及 び回転抑止ピン222b(図19参照)と、を有する。 ャック220は、加熱部としてのヒータを内蔵 、温度センサが設けられ、チャック用、ヒ タ用及び温度センサ用の配線220fが接続され ている。また、基板側ユニット202は、チャッ ク220とディスク221を外縁にて上下から押さえ 込む機構220aを有している。この機構220aは、 方向に所定の間隔をおいて複数設けられ、 ャック220の上側と当接する押さえ部材220bと 、ディスク221を挿通して押さえ部材220bに固 されるねじ220cと、ねじ220cに設けられたディ スク221をチャック220側へ付勢するばね220dと を有している。チャック220とディスク221と 間には、ディスク221に形成された凹部に収 されるOリング220eが介在している。本実施形 態においては、Oリング220eは、位置決めピン2 22aの近傍と、外縁近傍とに設けられる。各O ング220eは、チャック220とディスク221が押さ 込まれることにより弾性変形し、チャック2 20とディスク221の間の気密を確保する。

 位置決めピン222aは、上下に延び、上端が チャック220の下面中央に嵌め込まれるととも に、下側がディスク221の中央を挿通している 。回転抑止ピン222bは、上下に延び、上端が ャック220の下面外縁側に嵌め込まれるとと に、下端がディスク221の上面外縁側に形成 れた径方向へ延びる長穴に嵌め込まれてい 。位置決めピン222aは、上下に延びる中央軸2 23の上端に下端が接続されている。中央軸223 、位置決めピン222aよりも大径に形成され、 上端に位置決めピン222aの下端を受容する凹 223aを有している。位置決めピン222a及び中央 軸223は、それぞれ内部を気体が流通可能に構 成されており、凹部223aには位置決めピン222a び中央軸223の間に介在する気密用のOリング 223bが配置されている。このOリング223bが弾性 変形することにより、位置決めピン222a及び 央軸223の相対的な傾きが吸収されるように っている。

 中央軸223の上端外周には、他部位よりも 径の大径部223cが形成されている。大径部223 cの下側には、ワッシャ223dを介してディスク2 21の固定リング221aが当接している。中央軸223 には、大径部223cと間隔をおいてばね受け223e 固定され、ディスク221とばね受け223eの間に は抑えばね223fが介在している。抑えばね223f 、中央軸223を巻回するコイル状のばねであ 、固定リング221aとワッシャ223dが当接した 態を維持するようにし、中央軸223のバック ッシュを除去している。

 ディスク221は、環状の板ばね224を介して 筒状の支持部225に弾性的に支持されている また、基板側ユニット202は、ディスク221と 持部225を相対的に変位しないようクランプ るクランプ部226を有している。支持部225は 板ばね224を固定するための第1突出部225aと クランプ部226を取り付けるための第2突出部2 25bと、ボールねじ241により上下に移動可能な 取付部225cと、を有している。

 第1突出部225aは、上面視にて120°間隔で3 形成され、板ばね224とボルト224aにより固定 れる。図19に示すように、板ばね224は、第1 出部225aとの固定部と互い違いとなるよう、 上面視にて120°間隔の3箇所でディスク221とボ ルト224bにより固定されている。これにより ディスク221と支持部225とは、互いに水平方 について拘束され、上下方向の変位及び傾 が許容されるようになっている。これによ 、後述するように基板側ユニット202と素子 ユニット203を重ねたときに、基板11と素子21 上下方向に相対的に移動し、これらの面を わせることができる。図18に示すように、 ルト224bには、フローティングばね224cの上端 が接続され、フローティングばね224cの下端 は第2突出部225bとフローティングばね224cと 間に介在する調整ねじ224dが接続されている この調整ねじ224dにより、後述するように基 板側ユニット202と素子側ユニット203とを重ね 合わせた際に、接触部の接触圧を調整するこ とができる。

 第2突出部225bは、第1突出部225aよりも下方 に周方向にわたって形成され、上面視にて等 間隔で複数のクランプ部226が取り付けられる 。クランプ部226の上側には、チャック220側か らの熱を遮断するための遮熱板226eが設けら ている。図20Aに示すように、クランプ部226 、ディスク221及び第2突出部225bに形成された 孔を挿通し上下に延びる軸状のプランジャ226 aと、プランジャ226aを収容するV溝が形成され 支持部225に固定されるブロック226bと、プラ ジャ226aをV溝へ押し付け可能な板部材226cと 板部材226c及びブロック226bを挿通し水平方向 へ移動自在なタイロッド226dと、を有してい 。図20Bに示すように、タイロッド226dは、一 に偏心軸(図示せず)が挿入される孔226d1を有 し、偏心軸の回動により水平方向へ移動する 。タイロッド226dの他端には頭226d2が形成され 、頭226d2と板部材226cの間には皿ばね226eが介 している。偏心軸にはロータリアクチュエ タの駆動により回動するギヤが接続されて る。すなわち、ロータリアクチュエータの 動によって、図20Cに示すように板部材226cに りプランジャ226aがV溝に押し付けられると ィスク221と支持部225の相対移動が規制され 図20Aに示すように板部材226cによるプランジ 226aのV溝への押付が解除されるとディスク22 1と支持部225の相対移動が許容される。

 取付部225cは、第2突出部225bよりも下方に 成され、ヒンジ部204側に接続されるボール じ241に取り付けられる。ボールねじ241は、 クチュエータ241aによりプーリ241b等を介し 回動され、取付部225cのナットと螺合し、支 部225を上下動させる。また、取付部225cは、 ヒンジ部204側のブラケット204aに固定された イドレール204bにより上下方向へ案内される

 また、基板側ユニット202は、支持部225に して回動自在に設けられるレバー228aと、レ バー228aの一端に設けられるウエート本体228b 、を有するバランスウエート228を有してい 。レバー228aの他端は、中央軸223の連結部223 dに回動自在に接続されている。これにより チャック220、ディスク221等の重量は、ウエ ト本体228bの重量とレバー228aにより相殺され て、残りの重量がフローティングばね224cに り支持されることとなる。尚、基板側ユニ ト220が素子側ユニット230と接触し、上下反 した状態では、相殺された残りの重量とフ ーティングばね224cの付勢力が両者の接触圧 寄与することとなる。

 また、基板側ユニット202は、チャック220 びディスク221の外縁に取り付けられチャン ー形成部の一部をなす基板側チャンバー227 有している。本実施形態においては、基板 チャンバー227は、ディスク221の外側に気密 のOリング227aを介して配置されている。基 側チャンバー227は、ディスク221との間に介 するプレート227bに固定されている。プレー 227bは、ボルト227cにより基板側チャンバー22 7及びディスク221の下側に固定されている。 レート227bと基板側チャンバー227及びディス 221との間には、ボルト227cが挿通するカラー 227d及び断熱ワッシャ227eが介在している。基 側チャンバー227の上端には、径方向外側へ びるシール部材227fが設けられる。

 図21に示すように、ボールねじ241は、ヒ ジ部204の第1基台242a側に取り付けられている 。また、第1基台242aには、水平方向へ延びる 1アーム243aが固定され、第1アーム243aに検出 センサが固定されている。基板側ユニット220 は、バランスウエート228の移動量を検出する 検出部244を有しており、検出部244の検出セン サは、レバー228aに設けられた被検出部の位 を検出する。図18に示すように、アーム243a 先端には上方へ延び基板側チャンバー227の 側に離間して配置される基板側ストッパ245a 固定されている。ヒンジ部240にはアクチュ ータが内蔵されており、基板側ユニット202 び素子側ユニット203をそれぞれ任意の角度 置へ移動させることができる。

 図18に示すように、素子側ユニット203は 上面にて素子21を固定する円板状のチャック 230と、チャック230の下面を支持する概略円板 状のディスク231と、チャック230及びディスク 231を位置決めする位置決めピン232及び回転抑 止ピン(不図示)と、を有する。チャック230は 加熱部としてのヒータを内蔵し、温度セン が設けられ、チャック用、ヒータ用及び温 センサ用の配線230fが接続されている。また 、素子側ユニット203は、チャック230とディス ク231を外縁にて上下から押さえ込む機構230a 有している。この機構230aは、周方向に所定 間隔をおいて複数設けられ、チャック230の 側と当接する押さえ部材230bと、ディスク231 を挿通して押さえ部材230bに固定されるねじ23 0cと、ねじ230cに設けられたディスク231をチャ ック230側へ付勢するばね230dと、を有してい 。チャック230とディスク231との間には、デ スク231に形成された凹部に収容されるOリン 230eが介在している。本実施形態においては 、Oリング230eは、位置決めピン232の近傍と、 縁近傍とに設けられる。各Oリング230eは、 ャック230とディスク231が押さえ込まれるこ により弾性変形し、チャック230とディスク23 1の間の気密を確保する。位置決めピン232は 上下に延び、上端がチャック230の上端に接 されるとともに、下側がディスク231の中央 挿通している。位置決めピン232及び中央軸23 3は、それぞれ内部を気体が流通可能に構成 れている。

 ディスク231は、環状の板ばね234を介して 筒状の支持部235に弾性的に支持されている 支持部235は、板ばね234を固定するための第1 突出部235aと、支持ピン231aを取り付けるため 第2突出部235bと、ヒンジ部204の第2基台242bに 取り付けられるための取付部235cと、を有し いる。

 第1突出部235aは、上面視にて120°間隔で3 形成され、板ばね234とボルト234aにより固定 れる。また、板ばね234は、第1突出部235aと 固定部と互い違いとなるよう、上面視にて12 0°間隔の3箇所でディスク231とボルト234bによ 固定されている。第2突出部235bは、第1突出 235aよりも下方に周方向にわたって形成され 、上面視にて60°おきに6つの支持ピン231aが取 り付けられる。各支持ピン231aにはばね234cが 回されている。取付部235cは、第2突出部235b りも下方に形成され、ヒンジ部204の基台242b に取り付けられる。

 また、素子側ユニット203は、チャック230 びディスク231の外縁に取り付けられチャン ー形成部の一部をなす素子側チャンバー237 有している。本実施形態においては、素子 チャンバー237は、ディスク231の外側に気密 のOリング237aを介して配置されている。素 側チャンバー237は、ディスク231との間に介 するプレート237bに固定されている。プレー 237bは、ボルト237cにより素子側チャンバー23 7及びディスク231の下側に固定されている。 レート237bと素子側チャンバー237及びディス 231との間には、ボルト237cが挿通するカラー 237d及び断熱ワッシャ237eが介在している。素 側チャンバー237の上端には、基板側チャン ー202のシール部材227fと当接するための当接 部237fが設けられる。当接部237fには、吸引機 が接続されており、吸引機構の駆動時に先 から気体を吸引することができる。

 また、図24に示すように、素子側チャン ー237の水平方向一端にガス導入口238が形成 れ、他端にはガス排出口239が形成される。 ス導入口238には還元性物質充填部としての 入配管205が接続可能であり、ガス排出口239 は排出配管206が接続可能となっている。

 また、ヒンジ部204の第2基台242bには、水 方向へ延びる第2アーム243bが固定されている 。アーム243bの先端には上方へ延び素子側チ ンバー237の外側に離間して配置される素子 ストッパ245bが固定されている。

 以上のように構成された半田接合装置201 用いた半田接合方法について説明する。こ 半田接合方法は、基板側ユニット202と素子 ユニット203とを合体させて密室チャンバー 形成するチャンバー形成工程と、密室チャ バーに還元性物質を充填する還元性物質充 工程と、半田を介して基板11と素子21を電気 的に接合する半田接合工程と、を含んでいる 。

 まず、電極11aが配列された基板11を基板 ユニット202のチャック220に載置して固定す 。静電式のチャック220により基板11が保持さ れた後、クランプ部226を緊締状態とする。チ ャックの方式によっては、予めクランプ部226 を緊締状態としておいてもよい。一方、半田 バンプ21aが形成された素子21を素子側ユニッ 203のチャック230に、素子位置決め治具35を 用して固定する。

 次いで、図22Aに示すように、ヒンジ部240 駆動して、素子側ユニット203を180°回動さ て上下反転し、素子側ユニット203の素子側 トッパ245bと、基板側ユニット202の基板側ス ッパ245aとを当接させる。当接後、一旦、ク ランプ部226を弛緩状態とする。この状態では 、図22Bに示すように、基板側チャンバー227の シール部材227fと、素子側チャンバー237の当 部237fとは当接していない。このとき、シー 部材227fと当接部237fとが当接するようにし もよい。また、基板11と素子21とは所定の間 をおいて離間している。基板11と素子21の隙 間は、シール部材227fと当接部237fの隙間より きい。

 この後、当接部237fに接続された吸引機構 を駆動する。また、各チャック220,230に内蔵 れたヒータを作動させて、基板11及び素子21 予熱を加える。そして、図23Aに示すように ボールねじ241を駆動して支持部225を上昇さ 、基板側ユニット202を全体的に素子側ユニ ト203へ押し付ける。これにより、各半田バ プ21aが基板11の電極11aと接触し、各半田バ プ21aが拘束される。このとき、ボールねじ 送り量は、前述の基板11と素子21の隙間より きい。このときのボールねじの送り量は、 持部225に設けられた被検出部と、第1アーム 243aに設けられた検出部により検出する。各 田バンプ21aと基板11の電極11aが接触した後は 、板ばね224,234が変形することにより、各半 バンプ21aと基板11が互いに適度な圧力で押圧 された状態が実現される。また、図23Bに示す ように、シール部材227fは、当接部237fに押し けられて変形するとともに、当接部237fに吸 引されるため、基板側チャンバー227と素子側 チャンバー237を密に接触させるとともに、チ ャンバーの内部と外部とを的確に遮断するこ とができる。この後、クランプ部226を緊締状 態とする。以上により、チャンバー形成工程 が完了する。

 ここで、ディスク221と支持部225は、クラ プ部226により相対的に移動しないように固 されているので、ディスク221と支持部225の 勢が保持され、チャンバー内の圧力が変化 ても、ディスク221及び支持部225が相対的に 動するようなことはない。

 この後、図24に示すように、素子側チャ バー237のガス導入口238に導入配管205を接続 、素子側チャンバー237のガス排出口239に排 配管206を接続する。そして、導入配管205か 還元性物質としての蟻酸ガスをチャンバー に導入し、空気を排出配管206から排出する 本実施形態においては、蟻酸ガスは、不活 ガスである窒素と混合してチャンバー内へ 出される。尚、蟻酸ガスの導入にあたって 、チャンバー内に予め不活性ガスを導入し 空気を排出しておくことが好ましい。また 気体を流通させる方法は任意に選択するこ ができ、ポンプ等を用いて直接的に気体に 力を加えてもよいし、排出配管206に負圧を じさせて間接的に気体が流通するようにし もよい。また、位置決めピン222a,232及び中央 軸223,233は、内部に気体が流通可能であるの 、ガス導入及びガス排出に際し、これらに ス流通させるようにしてもよい。以上によ 、還元性物質充填工程が完了する。

 そして、クランプ部226を弛緩状態とした 、ヒータにより基板11及び素子21を、半田バ ンプ21aが溶融する温度まで上昇させ、基板11 半田バンプ21aを付着させる。ここで、半田 ンプ21aが溶融した後、基板側チャンバー227 び素子側チャンバー237は、両者に介在する 子位置決め治具35により位置決めされるの 、基板11と素子21とが所定の距離を有した状 に保持される。これにより、基板11と素子21 とが近接しすぎることにより、半田バンプ21a が潰れて、隣接する端子同士がショートする ようなことはない。このとき、チャンバー内 は、大気圧に対して減圧された雰囲気でもよ いし、加圧された雰囲気でもよい。基板11へ 田が接合された後、ヒータの加熱を停止し 、ガス導入口238から冷却用の不活性ガスを 入し、半田を固化することにより、基板11 半田が接合される。以上により、半田接合 程が完了する。

 次いで、チャック230による素子21の保持 解除してクランプ部226を緊締状態とした後 ボールねじを戻して支持部225を下降させ、 板11から素子21を離間する。この後、図25に すように、当接部237fに接続された吸引機構 駆動を停止し、ボールねじ241を戻して支持 225を下降させて、支持部225を初期の状態と る。これにより、シール部材227fと当接部237 fの当接が解除され、基板側チャンバー227及 素子側チャンバー237が開放される。次いで 導入配管205及び排出配管206を素子側チャン ー237から外し、クランプ部226を弛緩状態と て初期の状態に復帰する。

 本実施形態によれば、フラックスを用い に半田バンプを溶融するので、フラックス 用いた場合に発生する煙や燃えカスが発生 ず、作業後の洗浄工程が不要となるととも 、燃えカスにより半田バンプ内に不純物が 入することはない。

 また、半田接合工程において、半田バン 21aが溶融した後、素子位置決め治具35によ 基板11と素子21とが所定の距離に保たれるよ にしたので、半田バンプ21aが潰れることは く、端子同士でショートするようなことは い。さらに、各半田バンプ21aが溶融するま の間は、半田バンプ21aと素子21との間に一 の圧力がかかっているようにし、基板11の電 極11aに半田バンプ21aが拘束されるようにした ので、電極11aと半田バンプ21aが位置ずれを起 こすことはなく、溶融した半田が素子11の電 11aに確実に接合される。

 尚、第4の実施形態においては、半田接合 装置201を用いて基板11の電極11aに素子21の半 バンプ21aを接合するものを示したが、半田 合装置201は素子21の半田バンプ21aの形成に用 いることもできる。また、各チャック220,230 して静電式チャックを用いたものを示した 、これを機械式チャック、真空式チャック してもよい。この場合、位置決めピン222a,232 及び中央軸223,233から吸引を行うことができ 。

 また、チャンバーの気密をシール部材227f と当接部237fとで図るものでなく、Oリングで るものであってもよい。この場合、治具側 ャンバーとワーク側チャンバーをチャック と別個にチャック等から離隔して外側に配 した上で、治具側チャンバーとワーク側チ ンバーの一方の当接箇所にOリングを設置す ることが望ましい。このとき、フローティン グばねを、チャックの外側と治具側チャンバ ーとの間に設ける構成が望ましい。この構成 によれば、チャンバー内の雰囲気が過度に加 圧状態となっても、気密状態を保つことがで きる。

 以上、本発明の実施形態を説明したが、 記に記載した実施の形態は特許請求の範囲 係る発明を限定するものではない。また、 施の形態の中で説明した特徴の全ての組合 が発明の課題を解決するための手段に必須 あるとは限らない点に留意すべきである。

 従来のフラックスを用いたリフロー半田 けは、フラックスから発生する煙や燃えカ などでマザーボードやプリント配線板など 基板が汚れ、後工程における洗浄作業が必 となるという問題があり、またリフロー対 物の熱容量に対して最適な熱源を用意する とが困難であるという不具合があった。

 本発明においては、フラックスを用いず 還元性を有する物質をチャンバー内に充填 た状態で溶融を行う構成とした。さらに、 熱部を基板あるいは素子を保持する保持部 持たせることにより、加熱対象物の熱容量 合った加熱部を用いることを可能にした。

 その結果、本発明は、フラックスを必要 しないために基板の洗浄が不要となり、さ に加熱対象の熱容量に適した加熱部を設け ことを可能とすることで、クリーンな装置 提供しつつ、省エネルギーを実現するとと に、高い品質の半田バンプの形成を実現す ものであり、産業への寄与が大なるもので る。