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Title:
SPACER AND METHOD OF MOUNTING THE SAME
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/142802
Kind Code:
A1
Abstract:
To provide a spacer surely mountable on a thin work and a method of mounting the spacer. The spacer comprises a head part (2) having an outer peripheral portion on which uneven portions (2a) are formed and a shaft part (3) provided with a hollow hole (3a) into which a tapping screw can be screwed. The spacer is mounted by press-fitting the head part (2) into the work (6). A caulking part (4) is provided between the head part (2) and the shaft part (3). The length (L0) between the head part (2) and the tip end of the caulking part (4) is equal to or longer than the length obtained by adding the amount of the deformation of the work (6) occurred due to the press-fitting of the head part (2) to the thickness (t1) of the work (6). Accordingly, as the head part (2) is press-fitted into the work (6), the caulking part can be surely caulked while catching the work (6) deformed in the press-fit direction.

Inventors:
KAWAKAMI TATSUYA (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/063133
Publication Date:
November 27, 2008
Filing Date:
June 29, 2007
Export Citation:
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Assignee:
NITTO SEIKO KK (JP)
KAWAKAMI TATSUYA (JP)
International Classes:
F16B19/08; B21D39/00; B21D39/06; F16B37/04
Domestic Patent References:
WO2007049787A12007-05-03
Foreign References:
JP2003247520A2003-09-05
JP2004197762A2004-07-15
Attorney, Agent or Firm:
NITTO SEIKO CO., LTD. (InokurachoAyabe-sh, Kyoto 54, JP)
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Claims:
 頭部と軸部とを有し、頭部をワークに圧入して取り付けられるスペーサであって、
 前記頭部と軸部との間にかしめ部を設け、このかしめ部の長さを頭部のワークへの圧入に伴ってその圧入方向に変形するワークを巻き込んでかしめられる長さに構成して成ることを特徴とするスペーサ。
 頭部からかしめ部先端までの長さL0は、ワークの厚さt1に頭部の圧入に伴うワークの変形分t2を加えた長さ以上であることを特徴とする請求項1に記載のスペーサ。
 頭部をワークの厚さt1以下の厚さに構成して成ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスペーサ。
 頭部の外縁に凹凸を成形して成ることを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載のスペーサ。
 頭部と軸部とかしめ部とを有し、頭部をワークに圧入するとともに頭部を圧入した側とは反対側でかしめ部をかしめることによりワークに取り付けられるスペーサの取り付け方法であって、
 かしめ部をかしめるダイに所定深さの凹所を設け、ワークへの頭部の圧入に伴って前記凹所に沿ってかしめ部を押し広げ、頭部の圧入に伴って凹所内に変形するワークをかしめ部に巻き込んでかしめることを特徴とするスペーサの取り付け方法。
Description:
スペーサおよびスペーサ取り付 方法

 本発明は、厚さの薄いワークへの取り付 に適したスペーサおよびスペーサ取り付け 法に関するものである。 

 特許文献1には、頭部とかしめ部と軸部と を一体に成形したスペーサが開示されている 。このスペーサの頭部は鍔状に張り出した外 縁部が凹凸に形成されており、その座面に連 設されたかしめ部は、円柱状を成し、その先 端部が頭部側に向かって鋭角に入り込み軸部 に接続されるようになっている。これにより 、かしめ部は先端が断面三角形状を成し、こ れによってかしめ部と軸部との間には断面三 角形状の環状溝が形成されるようになってい る。また、軸部は先端に開口する中空穴を設 けた中空円筒状であり、中空穴にタッピンね じをねじ込んで固定できるように構成されて いる。なお、この中空穴には予めめねじを形 成しておくこともできる。

 特許文献2には、上記特許文献1のスペー における頭部、かしめ部および取り付け先 なるワークの厚みについて、これらの寸法 係を考察した支持ピンが開示されている。 の支持ピンは、頭部からかしめ部先端まで 長さL0およびかしめ部の長さL1をワークの厚 T1よりも大きくするというものである。こ により、かしめ部がワークの厚みより長く り、かしめ部をかしめるための所謂かしめ を確保し、支持ピンをワークに確実に取り けることができるというものである。

 上記従来の支持ピンのワークへの取り付 については、特許文献2の図2に示されるよ に、ワークを支持ピンの頭部座面に接する うにダイから浮かせた状態で支持し、これ 支持ピンをパンチで押圧することによって う。また、特許文献2の図5に示されるように 、かしめられたかしめ部を逃がすための凹部 をダイに形成し、このダイ上にワークを置い て支持ピンを圧入・かしめてもよい。これに より、支持ピンの頭部をワークに圧入すると ともに、この頭部を圧入した側とは反対側で かしめ部をかしめ、支持ピンをワークに取り 付けることができる。

特開2004-197762号公報

特許第3834054号公報

 しかし、上記支持ピン取り付け方式では 支持ピンの圧入位置にワークとダイの隙間 生じる。このような場合、ある程度厚みの るワークであれば難なく支持ピンを取り付 ることができるが、支持ピンの圧入力によ て容易に撓んでしまうような厚さの薄いワ クの場合、支持ピンの圧入によってワーク 凹部側に押し出されて屈曲変形してしまう 特にフラットディスプレイパネル用のシャ シに代表されるように、最近のワークは厚 が極力薄くされる傾向にあり、こうした現 が起こりやすい。これに対し、特許文献2の 支持ピンのように、支持ピンの頭部からかし め部までの長さL0、かしめ部の長さL1をワー の厚みT1を基準に定めていると、ここがワー クの変形した部分に覆われて全くかしめるこ とができなくなったり、かろうじてかしめる ことができても保持力が極めて弱く、支持ピ ンが容易にワークから抜けてしまう等の問題 が発生していた。

 本発明は、上記課題に鑑みて創成された のであり、厚さの薄いワークに確実に取り けることができるスペーサおよびスペーサ り付け方法の提供を目的とする。この目的 達成するために本発明は、頭部と軸部とを し、頭部をワークに圧入して取り付けられ スペーサであって、前記頭部と軸部との間 かしめ部を設け、このかしめ部の長さを頭 のワークへの圧入に伴ってその圧入方向に 形するワークを巻き込んでかしめられる長 に構成して成ることを特徴とする。

 なお、頭部からかしめ部先端までの長さL 0は、ワークの厚さt1に頭部の圧入に伴うワー クの変形分t2を加えた長さ以上とすることが ましい。また、頭部をワークの厚さt1以下 厚さに構成することが望ましい。さらに、 部の外縁に凹凸を成形することが望ましい

 また本発明は上記目的を達成するため、 部と軸部とかしめ部とを有し、頭部をワー に圧入するとともに頭部を圧入した側とは 対側でかしめ部をかしめることによりワー に取り付けられるスペーサの取り付け方法 あって、かしめ部をかしめるダイに所定深 の凹所を設け、ワークへの頭部の圧入に伴 て前記凹所に沿ってかしめ部を押し広げ、 部の圧入に伴って凹所内に変形するワーク かしめ部に巻き込んでかしめることを特徴 するものでもある。

 本発明のスペーサおよびスペーサ取り付 方法によれば、スペーサのワークへの圧入 伴って、その圧入方向に変形するような厚 の薄いワークであっても、これに頭部を確 に圧入し、かつかしめ部に変形したワーク 確実に巻き込んでかしめることができ、抜 止め保持力の高いスペーサを提供すること できる等の利点がある。また、頭部を多角 状にするか、または頭部外周縁部に凹凸を けることにより、ワークに圧入した頭部で ペーサを強固に回り止めすることができ、 部を中空に構成して、ここにタッピンねじ ねじ込む場合にも供回りを防止できる等の 点がある。このことで、スペーサの軸部に めめねじを形成しておかずともよくなり、 ペーサを安価に提供できるという利点もあ 。

 以下、本発明の実施の形態を図面に基づ て説明する。図1ないし図4において1はスペ サであり、略円柱状の頭部2と軸部3とかし 部4とを同軸上に一体成形して構成されてい 。前記頭部2は、外周縁部に凹凸2aを形成し 成り、かしめ部4よりも外方に広がる鍔状を 成している。また、前記軸部3は、その先端 開口して有底の中空穴3aが同軸上に形成され た構造であり、この中空穴3aにタッピンねじ( 図示せず)をねじ込むことでめねじを形成し 当該タッピンねじを締結できるように構成 れている。さらに、前記かしめ部4は、これ 頭部2と軸部3との間にあって、頭部2の座面2 bと軸部3の外周面上部とに接続される。かし 部4の先端部は、頭部2側に傾斜して軸部3に 続されるようになっている。よって、かし 部4の先端部は断面尖鋭な形状となり、また かしめ部4の先端部には軸部3との間で断面三 形状の環状溝5が形成されている。

 本スペーサ1は、例えば日本工業規格G3141 SPCCのように、スペーサ1の頭部2の厚さと同 度の板厚しかなく、頭部2の圧入時に容易に 撓んで変形しまうような薄い板状のワーク6 取り付けて使用することを好適なすもので る。このため、頭部2の厚さL2はワーク6の厚 t1よりも小さく構成してある。これにより 頭部2をワーク6に圧入した際のワーク6のせ 断破壊を確実に防止する。また、頭部2から しめ部4先端までの長さL0は、本スペーサ1を ワーク6に圧入した時のワーク6の変形量を考 して定められる。すなわち、本スペーサ1は 、図5ないし図7に示すように、かしめ部4のか しめ代を考慮して円形の凹所7aを形成したダ 7を用いてかしめる。この場合、ワーク6に ペーサ1を押圧して頭部2を圧入すると、頭部 2座面が接するワーク6の下穴6aの縁部分は、 6および図7に示すように、頭部2の圧入に伴 て、その圧入方向に押されて所定量屈曲変 する。この変形分の厚さをt2として、頭部2 らかしめ部4先端までの長さL0は、ワーク6の さt1に変形分t2を加えた寸法以上(L0≧t1+t2)と する。本例では、ワーク6の変形は凹所7aによ って規定されるため、この凹所7aの深さt3が ーク6の変形分t2の最大値となる。このこと ら、この凹所7aの深さt3を基準に、L0≧t1+t3と なるように構成し、かつ頭部座面2bからかし 部4の先端までの長さL1がt1+t3以下の寸法に るように構成してある。

 次に、本スペーサ1のワーク6への圧入、 しめ作業について説明する。まず、図5(a)に すように、ダイ7上にかしめ部4よりも僅か 大きな直径の下穴6aを開けたワーク6を配置 、この下穴6aにスペーサ1を軸部3から挿入す 。この時、図5(b)に示すように、かしめ部4 長さL1は、t1+t3以下の寸法にしてあるため、 しめ部4の先端が凹所7aに当たって頭部座面2 bがワーク6表面から浮き上がることがない。 って、スペーサ1は頭部座面2bがワーク6の表 面に接し、かしめ部4が下穴6aに挿通し、かつ 軸部3がダイ7のガイド穴7bに挿通して配置さ る。この状態でステム8でスペーサ1の頭部2 押圧すると、図6および図7に示すように、頭 部2はワーク6に圧入され、凹凸2aに沿ってワ ク6が変形する。これにより圧入したスペー 1を強固に回り止めすることができる。

 頭部2の圧入に伴い、図6(a)および同図(b) 示すように、頭部座面2bが接するワーク6の 穴6aの縁部分は、頭部2の圧入方向(凹所7a内) 押されて変形する。しかし、スペーサ1の頭 部2からかしめ部4の先端までの長さL0は、ワ ク6の厚さt1にワーク6の変形分t2を加えた寸 以上に構成してあるため、図7(a)および同図( b)に示すように、変形する下穴6aの縁部分を しめ部4に確実に巻き込んでかしめることが 能となる。実際には、かしめ部4の長さL1は t1+t3と同じか、これよりも僅かに短く構成 ているため、頭部2の圧入に伴ってワーク6が 変形し始める段階でかしめ部4は凹所7aに接し 、これに沿って外方に押し広げられて、かし め始められる。よって、ワーク6の変形部分 より確実にかしめ部4に巻き込み、かしめ部4 を良好にかしめることができる。このように 、ワーク6の頭部2を圧入した側とは反対側に いてかしめ部4がワーク6の変形部分を巻き んでかしめられることにより、ワーク6にス ーサ1を強固に抜け止めして取り付けること ができる。

 図8は、本発明に係るスペーサの他の実施 形態を示したものである。この図8に示した ペーサ10は、かしめ部4″の長さL1をL1>t1+t3 したものである。このようにした場合、ワ ク6への頭部2の圧入前にかしめ部4″を凹所7 aに沿ってある程度外方へ押し広げておくこ ができる。これによっても、続く頭部の圧 に伴うワーク6の変形部分をかしめ部4″に確 実に巻き込んでかしめることができる。

 なお、上記スペーサ1では、頭部2を薄い 柱の外周縁部に凹凸2aを設ける構成としたが 、この部分をさらに細かい鋸歯状にしてもよ く、また頭部形状を例えば三角形、四角形、 六角形、八角形等の多角形状としてもよい。 このように構成しても、ワーク圧入時に同様 の回り止め効果が得られる。また、頭部の厚 さL2については、ワークの厚さt1よりも小さ 構成したが、これは好適な例であって、実 には頭部厚L2はさらに厚くてもよい。重要な のは、頭部2の直径d1とダイ7の凹所7aの直径d2 の関係である。これをd1とd2との差が十分に 確保できるd1<d2の関係にしておけば、例え 図9に示すスペーサ11のように頭部2″の厚さ L2とワーク6の厚さt1とを同じに構成しても、 ーク6をせん断することなく変形させて、ワ ーク6にスペーサ11を取り付けることができる 。さらに、軸部3の中空穴3aは有底でなくスペ ーサ全長に渡って貫通するものであってもよ い。この中空穴3aは必要に応じて設けられる のであり、必要なければ軸部3は中実軸とし てもよく、また、図10に示すスペーサ12の軸 3″のように、先端に突起部31を設けた中実 としてもよい。

本発明に係るスペーサの正面図である 本発明に係るスペーサの平面図である 本発明に係るスペーサの底面図である 本発明に係るスペーサの要部拡大一部 欠断面図である。 本発明に係るスペーサをワークに取り ける時の状態説明図である。 本発明に係るスペーサをワークに取り ける時の状態説明図である。 本発明に係るスペーサをワークに取り ける時の状態説明図である。 本発明に係るスペーサの他の例を示す 部拡大一部切欠断面図である。 本発明に係るスペーサの他の例を示す 部拡大一部切欠断面図である。 本発明に係るスペーサの他の例を示す 要部拡大一部切欠断面図である。