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Title:
STEAM CONDENSER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/075300
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed is a steam condenser comprising a high-pressure condenser (1), a high-pressure cooling tube nest (8), a high-pressure hot well (6), a low-pressure condenser (3), a low-pressure cooling tube nest (38), a pressure partition (4) in the low-pressure condenser (3), a low-pressure hotwell (36), high-pressure steam introducing means, low-pressure condensed water introducing means, flush boxes (14 and 24) communicating with at least one of the high-pressure hot well (6) and the low-pressure hotwell (36), for recovering a heater drain from a feed water heater, after flushed, to at least one of the high-pressure hot well (6) and the low-pressure hotwell (36), and a flush steam passage for introducing the flush steam produced in the flush boxes (14 and 24), into at least one of the high-pressure hot well (6) and the low-pressure hotwell (36).

Inventors:
NEMOTO AKIRA (JP)
SUGITANI NAOKI (JP)
MOCHIDA YOSHIO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/072433
Publication Date:
June 18, 2009
Filing Date:
December 10, 2008
Export Citation:
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Assignee:
TOSHIBA KK (JP)
TOSHIBA IND TECHNOLOGY INC (JP)
NEMOTO AKIRA (JP)
SUGITANI NAOKI (JP)
MOCHIDA YOSHIO (JP)
International Classes:
F28B1/02; F28B7/00; F28B9/08
Foreign References:
JP2003148876A2003-05-21
JPS5981972U1984-06-02
JPS59175808U1984-11-24
JPS63210503A1988-09-01
JP3706571B22005-10-12
JPS4932002A1974-03-23
Other References:
See also references of EP 2218999A4
Attorney, Agent or Firm:
SUZUYE, Takehiko et al. (1-12-9Toranomon, Minato-k, Tokyo 01, JP)
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Claims:
 高圧側復水器と、
 前記高圧側復水器の器内に設けられ、高圧側冷却水が導入されて前記高圧側冷却水との熱交換により高圧側タービン排気を凝縮させて高圧側復水とする高圧側冷却管群と、
 前記高圧側復水器の底部に設けられた高圧側ホットウェルと、
 前記高圧側復水器よりも器内圧力が低い低圧側復水器と、
 前記低圧側復水器の器内に設けられ、低圧側冷却水が導入されて前記低圧側冷却水との熱交換により低圧側タービン排気を凝縮させて低圧側復水とする低圧側冷却管群と、
 前記低圧側復水器の器内の、前記低圧側冷却管群よりも下部に設けられた圧力隔壁と、
 前記低圧側復水器の、前記圧力隔壁の下部に設けられた低圧側ホットウェルと、
 前記低圧側ホットウェルに設けられ、前記高圧側復水器の器内と連通させて高圧蒸気を導入する高圧蒸気導入手段と、
 前記圧力隔壁に設けられ、前記低圧側ホットウェルに低圧側復水を導入する低圧側復水導入手段と、
 前記高圧側ホットウェルおよび低圧側ホットウェルの少なくともいずれか一方と連通し、給水加熱器からのヒータドレンをフラッシュさせた後に前記高圧側ホットウェルおよび低圧側ホットウェルの少なくともいずれかに回収させるフラッシュボックスと、
 前記フラッシュボックス内部にて発生したフラッシュ蒸気を前記高圧側冷却管群と前記高圧側ホットウェルとの間、および前記低圧側冷却管群と低圧側ホットウェルとの間の少なくともいずれかに導入するフラッシュ蒸気通路とを備えたことを特徴とする復水器。
 前記フラッシュボックスは、一端が前記ヒータドレンを導入する接続口に接続され、他端が前記高圧側ホットウェルおよび前記低圧側ホットウェルの少なくともいずれかに溜められた高圧側復水および低圧側復水の少なくともいずれかに連通されたヒータドレン通路を有することを特徴とする請求項1に記載の復水器。
 前記ヒータドレン通路は、前記高圧側ホットウェルおよび前記低圧側ホットウェルの少なくともいずれかに連通されているドレン流下部を有することを特徴とする請求項2に記載の復水器。
 前記ヒータドレン通路は、逆凹型に形成されており、前記接続口に連通されているドレン水路部と、前記ドレン流下部との間の水平部に自由液面部を有することを特徴とする請求項3に記載の復水器。
 前記ドレン流下部は、多孔板が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の復水器。
 前記ドレン流下部は、前記フラッシュ蒸気通路に隣接し、前記フラッシュ蒸気通路に面している壁面に、フラッシュ蒸気を前記フラッシュ蒸気通路に送り込む蒸気出口が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の復水器。
 復水器の器内に設けられ、冷却水が導入されて前記冷却水との熱交換によりタービン排気を凝縮させて復水とする冷却管群と、
 当該復水器の底部に設けられたホットウェルと、
 前記ホットウェルと連通し、給水加熱器からのヒータドレンをフラッシュさせた後に前記ホットウェルに回収させるフラッシュボックスと、
 前記フラッシュボックス内部にて発生したフラッシュ蒸気を前記冷却管群と前記ホットウェルとの間に導入するフラッシュ蒸気通路とを備えたことを特徴とする復水器。
 前記フラッシュボックスは、一端が前記ヒータドレンを導入する接続口に接続され、他端が前記ホットウェルに溜められた復水に連通されたヒータドレン通路を有することを特徴とする請求項7に記載の復水器。
 前記ヒータドレン通路は、前記ホットウェルに連通されているドレン流下部を有することを特徴とする請求項8に記載の復水器。
 前記ヒータドレン通路は、逆凹型に形成されており、前記接続口に連通されているドレン水路部と、前記ドレン流下部との間の水平部に自由液面部を有することを特徴とする請求項9に記載の復水器。
 前記ドレン流下部は、多孔板が設けられていることを特徴とする請求項9に記載の復水器。
 前記ドレン流下部は、前記フラッシュ蒸気通路に隣接し、前記フラッシュ蒸気通路に面している壁面に、フラッシュ蒸気を前記フラッシュ蒸気通路に送り込む蒸気出口が設けられていることを特徴とする請求項9に記載の復水器。
Description:
復水器

 本発明は、蒸気を冷却水で凝縮させて復 にする復水器に関する。

 例えば原子力発電プラントや火力発電プ ントに適用する復水器は、蒸気タービンで 張仕事を終えたタービン排気蒸気を冷却水 凝縮させて復水にするものである。このよ な復水器で用いられる冷却水は、海水また 冷却塔からの淡水などであり、この冷却水 復水器内に配置された伝熱管内に流し、復 器内に導かれたタービン排気蒸気と熱交換 せて、タービン排気蒸気を凝縮させる。

 このような復水器の種類として2胴、ある いは3胴の複数の本体胴(すなわち複数の復水 )から構成され、冷却水が各本体胴を複数回 通過するように、直列に配管される多段圧復 水器がある。多段圧復水器で冷却水の流路の 後流側に配置される本体胴は、冷却水温度の 上昇により本体胴内の真空度が低くなる。こ のため、冷却水の流路の後流側に配置される 本体胴ほど、その中に導かれるタービン排気 蒸気の圧力が高くなる。

 復水器にて凝縮した復水の温度は、復水 本体胴内に導かれるタービン排気圧力にほ 応じた飽和温度となる。したがって各本体 の圧力が異なる多段圧復水器では、本体胴 の圧力がたとえば3胴の多段圧復水器の復水 温度は、高いほうから、高圧復水器、中圧復 水器、低圧復水器の順となる。

 復水器で生じた復水は、再び給水として 統に送られるため、復水の温度は高いほう 熱効率上良い。上述した3胴の多段圧復水器 であれば、中圧復水器、低圧復水器にて発生 する比較的温度の低い復水は、高圧復水器の 復水温度に近づけるのが好ましい。

 図4Aは、従来の多段圧復水器100の構成を す正面断面図であり、図4Bは、同従来の多段 圧復水器100の構成を示す側面断面図である。

 多段圧復水器100は、器内圧力のそれぞれ なる高圧復水器1、中圧復水器2、低圧復水 3をこの順に直列に連結して構成されている

 高圧復水器1は、頭部側に高圧タービン81 載設しており、器内には、多数の伝熱管か 構成される高圧冷却管群8が設けられている 。高圧復水器1の底部には、高圧ホットウェ 6と、さらにその下側には、復水出口箱7が設 けられている。

 高圧ホットウェル6は、復水が溜められて いる底部である液相部6aと、液相部6aと高圧 却管群8の間である気相部6bとからなる。ま 、高圧復水器1には、ヒータドレン管13が接 されており、この接続部には高圧バッフル9 設けられている。

 中圧復水器2は、器内圧力が高圧復水器1 り低くなっており、頭部側に中圧タービン82 を載設しており、器内には、高圧復水器1と 様に多数の伝熱管から構成される中圧冷却 群28が設けられている。中圧冷却管群28の下 は、圧力隔壁4によって仕切られた再熱室22 設けられている。

 再熱室22には、高圧復水器1と連結された 高圧蒸気導入手段である蒸気ダクト10が設 られている。中圧復水器2の底部には、中圧 ットウェル26が設けられている。中圧ホッ ウェル26は、復水が溜められている底部であ る液相部26aと、液相部26aの上部の気相部26bと から構成されており、この気相部26bが再熱室 22となっている。高圧ホットウェル6の液相部 6aと中圧ホットウェル26の液相部26aは、復水 管11によって連通している。

 低圧復水器3は、器内圧力が中圧復水器2 り低くなっており、頭部側に低圧タービン83 を載設しており、器内には、高圧復水器1、 圧復水器2と同様に多数の伝熱管から構成さ る低圧冷却管群38が設けられている。低圧 却管群38の下部は、圧力隔壁5によって仕切 れた再熱室23が設けられている。

 再熱室23には、高圧蒸気導入手段である 気ダクト30が中圧復水器2の再熱室22と連結さ れて設けられている。低圧復水器3の底部に 、低圧ホットウェル36が設けられている。低 圧ホットウェル36は、復水が溜められている 部である液相部36aと、液相部36aの上部の気 部36bとから構成されており、この気相部36b 再熱室23となっている。また、中圧ホット ェル26の液相部26aと低圧ホットウェル36の液 部36aは、復水配管31によって連通している さらに、低圧復水器3には、ヒータドレン管1 3が接続されており、この接続部には低圧バ フル39が設けられている。

 高圧冷却管群8,中圧冷却管群28および低圧 冷却管群38の伝熱管内には、それぞれ冷却水 して、例えば、海水が導入される。多段圧 水器においては、高圧冷却管群8,中圧冷却 群28および低圧冷却管群38は直列に接続され おり、冷却水はまず低圧冷却管群38に導か 、低圧冷却管群38を通過した後に中圧冷却管 群28を通過し、最後に高圧冷却管群8へと導か れた後に排出される。

 高圧冷却管群8においては、高圧タービン 81で仕事を終え高圧復水器1へ送り込まれた高 圧タービン排気が、この高圧冷却管群8に導 された最も温度の高い冷却水と伝熱管を介 て熱交換することによって凝縮して高圧復 となり、高圧復水器1の高圧ホットウェル6の 液相部6aに溜められる。

 中圧冷却管群28においては、中圧タービ 82で仕事を終え中圧復水器2へ送り込まれた 圧タービン排気が、中圧冷却管群28を通過す る冷却水と伝熱管を介して熱交換することに よって凝縮して中圧復水となる。この中圧復 水は、中圧復水器2の圧力隔壁4の上に一旦溜 られ、その後、圧力隔壁4に設けられた多孔 板に複数穿孔された円孔から再熱室22内に散 される。再熱室22には、蒸気ダクト10を介し て、高圧復水器1器内の高圧ホットウェル6の 相部6bから高圧蒸気が導入されており、こ 高圧蒸気によって再熱室22内に散布された中 圧復水が直接熱交換により再熱される。再熱 された中圧復水は、最終的には中圧ホットウ ェル26の液相部26aに溜められ、復水配管11を して高圧ホットウェル6の液相部6aに送られ 後、復水出口箱7を経て図示しない給水加熱 へと送られる。

 低圧冷却管群38においては、低圧タービ 83で仕事を終え低圧復水器3へ送り込まれた 圧タービン排気が、低圧冷却管群38を通過す る最も温度の低い冷却水と伝熱管を介して熱 交換することによって凝縮し低圧復水となる 。この低圧復水は、低圧復水器3の圧力隔壁5 上に一旦溜められ、その後、圧力隔壁5に設 けられた多孔板に複数穿孔された円孔から再 熱室23内に散布される。再熱室23には、中圧 ットウェル26の気相部26bである再熱室22内よ 、蒸気ダクト30を介して、高圧ホットウェ 6の気相部6bからの高圧蒸気がさらに導かれ おり、この高圧蒸気により再熱室23内に散布 された低圧復水が直接熱交換により再熱され る。再熱された低圧復水は、最終的には低圧 ホットウェル36の液相部36aに溜められ、復水 管31、中圧ホットウェル26の液相部26aおよび 復水配管11を介して高圧ホットウェル6の液相 部6aに送られた後、復水出口箱7を経て図示し ない給水加熱器へと送られる。

 ヒータドレン管13には、給水を再熱する めの蒸気タービンの抽気蒸気を給水加熱器 て凝縮することによって生じたヒータドレ が流入する。流入したヒータドレンは、高 復水器1または低圧復水器3に回収され、高圧 バッフル9または低圧バッフル39に衝突し、流 れの勢いを減じたのち、高圧ホットウェル6 液相部6aまたは低圧ホットウェル36の液相部3 6aに落下する。

 なお、周知の復水器に関しては、例えば 日本国特開平11-173768号公報、日本国実公昭4 9-12482号公報、日本国特許第3706571号公報、日 国特開昭49-032002号公報などを参照されたい

(発明が解決しようとする課題)
 復水器に回収されたヒータドレンは復水器 の飽和温度よりも温度が高く、さらにヒー ドレンには溶存酸素が高濃度で溶存されて る場合がある。また、多いものでは、復水 に流入する全流体の4割以上をヒータドレン が占める場合がある。このため、ヒータドレ ンの温度およびドレン中に含まれる溶存酸素 は復水器およびプラントの性能と運用に大き な影響を与える。

 従来技術のように、ヒータドレンをバッ ルに衝突させて流入させるような場合には ヒータドレン中の溶存酸素が抜け切れずに ットウェルに落下して復水の溶存酸素濃度 増加させたり、ホットウェルへの落下に伴 、液面を大きく揺らす原因となる。

 復水中に溶存酸素が多く含まれていると 発電プラントの構成機器が化学反応等によ 腐食されるため、プラント運転中は常に復 中の溶存酸素濃度を低くしておく必要があ 。

 本発明は、このような背景に基づいてな れたものであり、復水器に回収されるヒー ドレンの中に含まれる溶存酸素を低減でき 復水器を得ることをその目的とする。

(課題を解決するための手段)
 本発明の一態様による復水器は、高圧側復 器と、前記高圧側復水器の器内に設けられ 高圧側冷却水が導入されて前記高圧側冷却 との熱交換により高圧側タービン排気を凝 させて高圧側復水とする高圧側冷却管群と 前記高圧側復水器の底部に設けられた高圧 ホットウェルと、前記高圧側復水器よりも 内圧力が低い低圧側復水器と、前記低圧側 水器の器内に設けられ、低圧側冷却水が導 されて前記低圧側冷却水との熱交換により 圧側タービン排気を凝縮させて低圧側復水 する低圧側冷却管群と、前記低圧側復水器 器内の、前記低圧側冷却管群よりも下部に けられた圧力隔壁と、前記低圧側復水器の 前記圧力隔壁の下部に設けられた低圧側ホ トウェルと、前記低圧側ホットウェルに設 られ、前記高圧側復水器の器内と連通させ 高圧蒸気を導入する高圧蒸気導入手段と、 記圧力隔壁に設けられ、前記低圧側ホット ェルに低圧側復水を導入する低圧側復水導 手段と、前記高圧側ホットウェルおよび低 側ホットウェルの少なくともいずれか一方 連通し、給水加熱器からのヒータドレンを ラッシュさせた後に前記高圧側ホットウェ および低圧側ホットウェルの少なくともい れかに回収させるフラッシュボックスと、 記フラッシュボックス内部にて発生したフ ッシュ蒸気を前記高圧側冷却管群と前記高 側ホットウェルとの間、および前記低圧側 却管群と低圧側ホットウェルとの間の少な ともいずれかに導入するフラッシュ蒸気通 とを備える。

本発明の第1の実施の形態に係る多段 復水器の構成を示す正面断面図である。 同第1の実施の形態に係る多段圧復水 の構成を示す側面断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る多段 復水器の構成を示す正面断面図である。 同第2の実施の形態に係る多段圧復水 の構成を示す側面断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る多段 復水器の構成を示す正面断面図である。 同第3の実施の形態に係る多段圧復水 の構成を示す側面断面図である。 従来の多段圧復水器の構成を示す正面 断面図である。 同従来の多段圧復水器の構成を示す側 面断面図である。

 以下、本発明を実施するための最良の形 について図面を参照して説明する。

(第1の実施の形態)
 図1Aは、本発明の第1の実施の形態に係る多 圧復水器101の構成を示す正面断面図であり 図1Bは、同第1の実施の形態に係る多段圧復 器101の構成を示す側面断面図である。

 なお、図1A,図1Bにおいて、図4A,図4Bに示し た従来図と同一の構成要素については、図4A, 図4Bと同一の符号を付し、その詳細な説明を 略する。

 図4A,図4Bに示した従来の多段圧復水器に いては、ヒータドレン管13と高圧復水器1と 接続部に高圧バッフル9、およびヒータドレ 管13と低圧復水器3との接続部に低圧バッフ 39が設けられていたが、本実施の形態に係 多段圧復水器101においては、高圧バッフル9 よび低圧バッフル39は設けず、高圧復水器1 外側面に高圧フラッシュボックス14を、低 復水器3の外側面に低圧フラッシュボックス2 4を設けている。

 高圧復水器1の外側面に設けられた高圧フ ラッシュボックス14内には、逆凹型に形成さ たヒータドレン通路15が設けられている。 凹型に形成されたヒータドレン通路15の下部 のうち一方は仕切板15dによってドレン水路部 15aと、これに隣接するフラッシュ蒸気通路17 2つに仕切られている。仕切板15dにて仕切ら れたドレン水路部15aの下部にはヒータドレン 管13からのヒータドレンをフラッシュボック 14に導入させる接続口13aが設けられる。そ て、フラッシュ蒸気通路17の上部はドレン水 路部15aと連通しており、下部には高圧復水器 1のホットウェル6の気相部6bに連通する均圧 18が設けられる。ここで、ドレン通路部15aと フラッシュ蒸気通路17とを仕切る仕切板15dは ドレン通路部15a内に供給されたヒータドレ が仕切板15dを越えてフラッシュ蒸気通路17 流出しない高さに設定される。

 また、逆凹型に形成されたヒータドレン 路15の下部のうち他方は、その下端部が高 側ホットウェル6の液相部6aに連通するドレ 流下部15cとなっている。ドレン流下部15cは レン水路部15aに隣接しており、これらの間 は仕切板15eが設置されている。ここで仕切 15eの高さは仕切板15dよりも低く設定され、 続口13aからドレン水路部15aに導入されたヒ タドレンは、ドレン水路部15aからドレン流 部15cへと越流するようになっている。さら 、ドレン流下部15cには、多孔板20が複数段設 けられている。また、ドレン水路部15aのうち の仕切板15e側には水平部分が設けられ、この 部分が自由液面部15bを形成している。

 すなわち、本実施の形態において、フラ シュボックス14内に形成されるヒータドレ 通路15は、ドレン水路部15a、ドレン流下部15c 、およびフラッシュ蒸気通路17の3つの部分か ら構成される。

 高圧フラッシュボックス14に導入された ータドレンは、ドレン水路部15aに流入し、 に自由液面部15bにて沸騰し、フラッシュ蒸 を放出する。その後、ヒータドレン16は、仕 切板15eを越流してドレン流下部15cを流下し、 ドレン流下部15c内に多段に配置された多孔板 20にて液柱状となり、さらに蒸気との接触面 が増加する。この際、ヒータドレン16はフ ッシュしきれなかった蒸気を放出しながら 下し、ヒータドレン16内に溶存する酸素など の不凝縮ガスを放出して脱気される。脱気さ れたヒータドレン16は、ドレン流下部15cの底 から高圧ホットウェル6の液相部6aに溜めら た復水へ合流する。ヒータドレン16から生 たフラッシュ蒸気や不凝縮ガスはドレン水 部15aの上部から仕切板15dを超えてフラッシ 蒸気通路17に導かれ、フラッシュ蒸気通路17 下端に設けられた均圧口18からホットウェ 6の気相部6b(高圧冷却管群8と高圧ホットウェ ル6との間)に流入する。

 また、本実施の形態においては、低圧復 器3の側面にさらに低圧フラッシュボックス 24が設けられている。この低圧フラッシュボ クス24も高圧フラッシュボックス14と同様、 ドレン水路部15a、ドレン流下部15c、およびフ ラッシュ蒸気通路17の3つの部分から構成され るヒータドレン通路15が形成されており、同 に作用する。なお、低圧フラッシュボック 24のフラッシュ蒸気通路17を通流する蒸気や 不凝縮ガスは、均圧口18から低圧復水器3のホ ットウェル36の気相部36b(低圧冷却管群38と低 ホットウェル36との間)、即ち再熱室23内に かれるが、前述の通り多段圧復水器におい は高圧ホットウェル6、中圧ホットウェル26 および低圧ホットウェル36が、気相部分は蒸 気配管10,15によって、また液相部分は復水配 11,16によってそれぞれ連通しているため、 様に作用する。

 このようにして、本実施の形態によれば ヒータドレン16を、その溶存酸素などの不 縮ガスを十分に低減させた後に多段圧復水 101に回収させることができる。

 また、本実施の形態に係る高圧フラッシ ボックス14および低圧フラッシュボックス24 内で発生したフラッシュ蒸気は、フラッシュ 蒸気通路17を介して多段圧復水器101に導入さ るので、圧力隔壁4および圧力隔壁5から流 する復水の再熱に利用でき、熱効率を向上 せることができる。

 さらに、本実施の形態に係る高圧フラッ ュボックス14および低圧フラッシュボック 24は、ヒータドレン通路15内のドレン通路部1 5aに広い表面積を有する自由液面部15bを形成 たことによって、ヒータドレン16を沸騰さ るための広いスペースを確保し、効率よく ラッシュさせて脱気を促進させることがで る。また、自由液面部15bを形成したことに りヒータドレン系統に接続されているドレ タンク等の内部の液面の高さを予め定めら た高さに制御することも可能となる。

(第2の実施の形態)
 図2Aは、本発明の第2の実施の形態に係る多 圧復水器102の構成を示す正面断面図であり 図2Bは、同第2の実施の形態に係る多段圧復 器102の構成を示す側面断面図である。

 なお、図1A,図1Bに示した第1の実施の形態 同じ構成要素については、図1A,図1Bと同一 符号を付し、その詳細な説明を省略する。

 図1A,図1Bにおいては、フラッシュ蒸気通 17はヒータドレン通路15のドレン水路部15aに 接して仕切板15dを介して設けられているが 本実施の形態に係る多段圧復水器102の高圧 ラッシュボックス34および低圧フラッシュ ックス44おいては、フラッシュ蒸気通路47を レン流下部15cに隣接させ、ドレン水路部15a 自由液面部15bの下部に配置している。そし 、ドレン流下部15cのフラッシュ蒸気通路47 面している壁面には、フラッシュ蒸気をフ ッシュ蒸気通路47に送り込む蒸気出口19が設 られている。

 この構成により、ドレン流下部15cより発 したフラッシュ蒸気が、多孔板20から流下 るヒータドレン16と接触した後に、蒸気出口 19を通過して、フラッシュ蒸気通路47へ送り まれる。

 これにより、流下するヒータドレン16と 気が接触しやすくなるため、ヒータドレン16 中の溶存酸素といった不凝縮ガスの脱気をよ り促進させることができ、脱気を十分に行っ た後にヒータドレン16を多段圧復水器102に回 させることができ、第1の実施の形態と同様 の効果を得ることが可能である。

 また本実施の形態の高圧フラッシュボッ ス34、および低圧フラッシュボックス44内に 形成されるヒータドレン通路15はともに略矩 であり、第1の実施の形態で示した高圧フラ ッシュボックス14や低圧フラッシュボックス2 4に比べて小型化できる。

(第3の実施の形態)
 図3Aは、本発明の第3の実施の形態に係る多 圧復水器103の構成を示す正面断面図であり 図3Bは、同第3の実施の形態に係る多段圧復 器103の構成を示す側面断面図である。

 なお、図1A,図1Bに示した第1の実施の形態 同じ構成要素については、図1A,図1Bと同一 符号を付し、その詳細な説明を省略する。

 図1A,図1Bにおいては、ヒータドレン通路15 は逆凹型に形成されているが、本実施の形態 に係る多段圧復水器103の高圧フラッシュボッ クス54および低圧フラッシュボックス64にお ては、ヒータドレン通路55は略直方体に形成 されており、この略直方体のヒータドレン通 路55は仕切板55dによってドレン流下部55cとフ ッシュ蒸気通路17に仕切られている。本実 の形態におけるヒータドレン通路55は、ドレ ン水路部、自由液面部がなく、ドレン流下部 55cとフラッシュ蒸気通路17のみから構成され 。このうちドレン流下部55cの上端には、ヒ タドレンをフラッシュボックス54に導入す 接続口13aが設けられ、ドレン流下部55cの下 は高圧ホットウェル6の液相部6aに連通して る。また、第1、第2の実施の形態と同様に、 ドレン流下部55cには複数段の多孔板20が設け れる。

 ヒータドレン16は、ドレン流下部55cに多 に配置された多孔板20にて液柱状となり、蒸 気との接触面積が増加し、フラッシュ蒸気を 放出しながら落下し、ヒータドレン16内に溶 する酸素などの不凝縮ガスを放出して脱気 れる。

 これにより、本実施の形態においても第1 、第2の実施の形態と同様に、ヒータドレン16 を、その溶存酸素などの不凝縮ガスを十分に 低減させた後に多段圧復水器103に回収させる ことができる。

 また、高圧フラッシュボックス54および 圧フラッシュボックス64内で発生したフラッ シュ蒸気は、フラッシュ蒸気通路17を介して 段圧復水器103に導入されるので、圧力隔壁4 および圧力隔壁5から流下する復水の再熱に 用でき、熱効率を向上させることができる

 また、本実施の形態においては、ヒータ レン通路55は、ドレン流下部55cとフラッシ 蒸気通路17のみからなるため、高圧フラッシ ュボックス54および低圧フラッシュボックス6 4をさらに小型化することができる。

 なお、本実施の形態においても図2A,図2B 示した第2の実施形態と同様に、ドレン流下 55cに蒸気出口19を設けて、流下するヒータ レン16がフラッシュ蒸気とより多く接触する ようにしてもよい。

 これらの第1から第3の実施の形態では、 圧復水器、中圧復水器および低圧復水器を み合わせた多段圧復水器を例にとって説明 たが、高圧復水器および低圧復水器を組み わせた多段圧復水器等、圧力の異なる複数 復水器を組み合わせた多段圧復水器の全て 適用できる。

 なお、これらの実施の形態においては、 ラッシュボックスを高圧復水器と低圧復水 の両方に設けたが、高圧復水器および低圧 水器のどちらか1つの復水器に設けてもよい し、いくつかある復水器、例えば、高圧復水 器、中圧復水器および低圧復水器などのうち 、全ての復水器、または一部の復水器に設け てもよい。また、第1から第3の実施の形態で したフラッシュボックスのうちのいずれか1 つを高圧復水器に、他のいずれか1つを低圧 水器に配置するなど、組み合せて適用する ともできる。

 さらに、これらの実施の形態では、フラ シュボックスを復水器外側面に設けたが、 水器内側面、復水器とは別置等、ヒータド ンの復水器への入口側ならどこに設けても い。

 また、上述の各実施の形態では、多段圧 水器を例にとって説明したが、本発明はこ に限定されるものではなく、単圧式復水器( 1胴からなる1つの復水器)にも適用できる。す なわち、第1から第3の実施の形態で説明した 々のフラッシュボックスのいずれかを、単 のタービンの復水器に備えた場合において 、当該復水器に導入されるヒータドレンを 相と液相とに分離しヒータドレンの中の溶 酸素を低減させることができる。

 本発明によれば、復水器に導入されるヒ タドレンを気相と液相とに分離しヒータド ンの中の溶存酸素を低減させた復水器を提 することができる。




 
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