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Title:
STORING DEVICE AND DOOR OPENING/CLOSING DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/060723
Kind Code:
A1
Abstract:
A door (3) is arranged upright along the front surface (2a) of a case (2) at a closed position. When the door (3) is moved to an opened position, the door (3) is tilted so that the door is more separated from the front surface (2a) of the case (2) at points toward the upper end side of the case (2) from the lower end side. Thus, a quantity of an upper end section of the door protruding upward from the case is reduced when the door is positioned at the opened position.

Inventors:
TAKAMATSU SHINGO (JP)
KASHIWAGUMA KAZUAKI (JP)
SUGIURA MITSURU (JP)
HIRASHIMA KOUJI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/069199
Publication Date:
May 14, 2009
Filing Date:
October 23, 2008
Export Citation:
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Assignee:
SUGATSUNE KOGYO (JP)
TAKAMATSU SHINGO (JP)
KASHIWAGUMA KAZUAKI (JP)
SUGIURA MITSURU (JP)
HIRASHIMA KOUJI (JP)
International Classes:
E05D15/46; A47B55/00; E05F3/02
Foreign References:
DE2225328A11973-12-06
DE2646371A11978-04-20
JP2003278440A2003-10-02
Attorney, Agent or Firm:
WATANABE, Noboru et al. (7-7 Kudanminami 3-chome,Chiyoda-k, Tokyo 74, JP)
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Claims:
 前面部が開口した箱状をなす筐体と、この筐体に扉開閉装置を介して開閉移動可能に設けられた扉とを備え、上記扉が、上記筐体の前面部に沿って位置して上記筐体の開口部を閉じる閉位置と、上記扉全体が上記筐体の中央より一端側に位置して上記扉より他端側に位置する上記筐体の開口部を開く開位置との間を移動可能である収容装置において、
 上記扉が上記開位置に位置しているときには、上記扉の一端部が他端部より上記筐体の前面部から前方へ大きく離間するように、上記扉が傾斜させられていることを特徴とする収容装置。
 上記扉が閉位置に位置したときに上記筐体の一端部と対向する上記扉の一端部は、上記扉が上記閉位置から上記開位置へ向かって所定の中間位置まで回動する間は、上記筐体の他端側から一端側へ向かいつつ上記筐体から前方へ離間するように移動させられ、上記扉が上記中間位置から上記開位置まで回動する間は、上記筐体の一端側から他端側へ向かいつつ上記筐体から前方へ離間するように移動させられることを特徴とする請求項1に記載の収容装置。
 前面部が開口した箱状をなす筐体に取り付けられる筐体側取付部材と、上記筐体の開口部を開閉する扉に取り付けられる扉側取付部材と、それぞれの一端部が互いに平行な第1及び第2回動軸を中心として上記筐体側取付部材に回動可能に連結され、それぞれの他端部が上記第1及び第2回動軸と平行な第3及び第4回動軸を中心として上記扉側取付部材に回動可能に連結された第1及び第2リンクとを備え、上記第1及び第2回動軸が上記筐体の開口部の中央から外れた一端部に配置され、上記第3及び第4回動軸が上記閉位置に位置しているときに上記筐体の他端部と対向する上記扉の他端部に配置され、上記第1回動軸が上記第2回動軸より上記筐体の一端側に配置され、上記第3回動軸が上記第4回動軸より上記扉の一端側に配置された扉開閉装置において、
 上記筐体側取付部材、上記扉側取付部材、上記第1リンク及び上記第2リンクからなる四節リンク機構が、上記扉が上記閉位置から上記開位置まで回動するとき、上記第3回動軸の前方への移動距離が上記第4回動軸の前方への移動距離より長いという条件を満たすように構成されていることを特徴とする扉開閉装置。
 上記四節リンク機構が、上記扉の回動位置に拘わらず上記第3回動軸が上記第4回動軸より常時前方に位置するという条件を満たすように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の扉開閉装置。
 上記第1、第2回動軸間の距離と上記第1、第3回動軸間の距離とを加えた長さが、上記第3、第4回動軸間の距離と上記第2、第4軸間の距離とを加えた長さより長く設定され、上記扉が上記閉位置と上記開位置との間の所定の中間位置において、上記第2回動軸、上記第4回動軸及び上記第3回動軸が順次一直線上に並ぶように上記四節リンク機構が構成されていることを特徴とする請求項3又は4に記載の扉開閉装置。
Description:
収容装置及び扉開閉装置

 この発明は、筐体の前面開口部が扉によ て開閉される収容装置及びその収容装置に いられる扉開閉装置に関する。

 一般に、扉開閉装置は、下記特許文献1に記 載されているように、箱状をなす筐体の一側 部内面に取り付けられる筐体側取付部材と、 筐体の前面開口部を開閉する扉の背面に取り 付けられる扉側取付部材と、第1及び第2リン とを備えている。第1及び第2リンクの各一 部は、筐体側取付部材に回動可能に連結さ 、各他端部は扉側取付部材に回動可能に連 されている。したがって、筐体側取付部材 扉側取付部材、第1リンク及び第2リンクによ って四節リンク機構が構成され、この四節リ ンク機構を介して扉が筐体に閉位置と開位置 との間を開閉移動可能に連結されている。

特開2005-133330号公報

 上記従来の扉開閉装置においては、筐体 取付部材、扉側取付部材、第1リンク及び第 2リンクによって構成される四節リンク機構 平行リンク機構になっていた。したがって 扉は、その移動位置に拘らず閉位置のとき 姿勢、つまり上下に起立した姿勢を維持す 。このため、例えば、扉を上下方向へ開閉 動させる場合には、扉が開位置に移動した きに扉の上端部が筐体から上方へ大きく突 してしまうし、扉を左右方向へ開閉移動さ る場合には、扉の左右の端部が筐体から左 方向へ大きく突出してしまうという問題が った。

 上記の問題を解決するために、この発明の 1の態様は、前面部が開口した箱状をなす筐 体と、この筐体に扉開閉装置を介して開閉移 動可能に設けられた扉とを備え、上記扉が、 上記筐体の前面部に沿って位置して上記筐体 の開口部を閉じる閉位置と、上記扉全体が上 記筐体の中央より一端側に位置して上記扉よ り他端側に位置する上記筐体の開口部を開く 開位置との間を移動可能である収容装置にお いて、上記扉が上記開位置に位置していると きには、上記扉の一端部が他端部より上記筐 体の前面部から前方へ大きく離間するように 、上記扉が傾斜させられていることを特徴と している。
 この場合、上記扉が閉位置に位置したとき 上記筐体の一端部と対向する上記扉の一端 は、上記扉が上記閉位置から上記開位置へ かって所定の中間位置まで回動する間は、 記筐体の他端側から一端側へ向かいつつ上 筐体から前方へ離間するように移動させら 、上記扉が上記中間位置から上記開位置ま 回動する間は、上記筐体の一端側から他端 へ向かいつつ上記筐体から前方へ離間する うに移動させられることが望ましい。
 上記の問題を解決するために、この発明の 2の態様は、前面部が開口した箱状をなす筐 体に取り付けられる筐体側取付部材と、上記 筐体の開口部を開閉する扉に取り付けられる 扉側取付部材と、それぞれの一端部が互いに 平行な第1及び第2回動軸を中心として上記筐 側取付部材に回動可能に連結され、それぞ の他端部が上記第1及び第2回動軸と平行な 3及び第4回動軸を中心として上記扉側取付部 材に回動可能に連結された第1及び第2リンク を備え、上記第1及び第2回動軸が上記筐体 開口部の中央から外れた一端部に配置され 上記第3及び第4回動軸が上記閉位置に位置し ているときに上記筐体の他端部と対向する上 記扉の他端部に配置され、上記第1回動軸が 記第2回動軸より上記筐体の一端側に配置さ 、上記第3回動軸が上記第4回動軸より上記 の一端側に配置された扉開閉装置において 上記筐体側取付部材、上記扉側取付部材、 記第1リンク及び上記第2リンクからなる四節 リンク機構が、上記扉が上記閉位置から上記 開位置まで回動するとき、上記第3回動軸の 方への移動距離が上記第4回動軸の前方への 動距離より長いという条件を満たすように 成されていることを特徴としている。
 この場合、上記四節リンク機構が、上記扉 回動位置に拘わらず上記第3回動軸が上記第 4回動軸より常時前方に位置するという条件 満たすように構成されていることが望まし 。
 また、上記第1、第2回動軸間の距離と上記 1、第3回動軸間の距離とを加えた長さが、上 記第3、第4回動軸間の距離と上記第2、第4軸 の距離とを加えた長さより長く設定され、 記扉が上記閉位置と上記開位置との間の所 の中間位置において、上記第2回動軸、上記 4回動軸及び上記第3回動軸が順次一直線上 並ぶように上記四節リンク機構が構成され いることが望ましい。

 上記特徴構成を有する第1の態様に係る発明 によれば、扉が開位置に位置したとき、つま り扉が筐体の一端側に位置して筐体の開口部 の他端部を開いたときには、扉の一端部が他 端部より筐体の前面部から前方へ大きく離間 するように、扉が傾斜させられているので、 筐体の他端部から一端部へ向かう方向におい て扉の一端部が筐体から突出する突出量を小 さくすることができる。
 上記特徴構成を有する第2の態様に係る発明 によれば、扉が閉位置から開位置まで移動す るとき、第3回動軸の前方への移動距離が第4 動軸の前方への移動距離より長いので、閉 置に位置したときに起立状態にある扉は、 位置では扉の一端部が他端部より筐体の前 部から前方へ大きく離間するように傾斜す 。したがって、第1の態様に係る発明と同様 に、扉の一端部の筐体からの突出量を小さく することができる。

この発明に係る収容装置の一実施の形 を、扉が閉位置に位置した状態で示す側断 図である。 同実施の形態を、第2リンクの二つの回 動軸が同一高さに位置した状態で示す一部省 略側断面図である。 同実施の形態を、第1リンクの二つの回 動軸が同一高さに位置した状態で示す一部省 略側断面図である。 同実施の形態を、第2のリンクが思案点 に位置した状態で示す一部省略側断面図であ る。 同実施の形態を、扉が開位置に位置し 状態で示す側断面図である。 同実施の形態を、扉が閉位置から開位 まで移動する動きを示す側断面図である。 同収容装置において用いられている扉 閉装置を示す斜視図である。 同扉開閉装置を、連結具を外した状態 示す斜視図である。 同扉開閉装置を、カバーを取り外した 態で示す斜視図である。 同扉開閉装置の筺体側取付部材、第1 ンク及び第2リンクを分解した状態で示す斜 図である。 同扉開閉装置の補強部材及びカバーを 分解した状態で示す斜視図である。 同扉開閉装置の第1リンクとダンパと 示す分解斜視図である。

符号の説明

1  収容装置
2 筐体
2a 前面
2b 開口部
3 扉
4 扉開閉装置
41 筐体側取付部材
42 扉側取付部材
43 第1リンク
44 第2リンク
45 第1回動軸
46 第2回動軸
47 第3回動軸
48 第4回動軸

 以下、この発明を実施するための最良の形 を、図面を参照して説明する。
 添付の図1~図12は、この発明に係る収容装置 の一実施の形態を示す。この実施の形態の収 容装置1は、図1~図6に示すように、筐体2、扉3 及び扉開閉装置4を備えている。

 筐体2は、上下に長い直方体の箱状をなし ており、その前面2aに開口部2bが形成されて る。扉3は、平板状をなしており、その左右 幅及び上下の長さは、筺体2の前面2aの幅及 長さとほぼ同一になっている。扉3は、扉開 閉装置4を介して筐体2に図1に示す閉位置と図 5に示す開位置との間を移動可能に連結され いる。扉3は、閉位置に位置しているときに 、図1に示すように、筺体2の前2a面に沿って 上下に起立した状態になっており、その背面 3aを筐体2の前面2aと対向させることによって 体2の開口部2bを閉じている。扉3は、開位置 に位置しているときには、図5に示すように 扉3全体が筐体2の上下方向の中央より上端側 (一端側)に位置している。これにより、扉3は 、それより下側(他端側)の開口部2bを開いて る。しかも、扉3は、開位置に位置している きには、筐体2の前面2aに対し扉3の上端部が 下端部より前方へ大きく離間するように傾斜 させられている。

 扉開閉装置4は、扉3を閉位置から開位置 で上記のように移動させるためのものであ 、筐体2と扉3との左右両側部間にそれぞれ一 つずつ設けられている。左右に設けられた二 つの扉開閉装置4,4は、左右対称に構成されて いるので、一方の扉開閉装置についてのみ説 明する。扉開閉装置4は、筐体側取付部材41、 扉側取付部材42、第1リンク43及び第2リンク44 有している。

 筐体側取付部材41は、金属製の板材から るものであり、筐体2の左右いずれか一方の 側面に、それも開口部2bに近接した箇所に り付けられている。

 筐体側取付部材41には、第1、第2リンク43, 44の一端部(以下、基端部と称し、第1、第2リ ク43,44の他端部を先端部と称する。)が軸線 左右方向に向けた水平な第1、第2回動軸45,46 を介してそれぞれ回動可能に連結されている 。第1、第2リンク43,44の先端部は、扉側取付 材42に第1、第2回動軸45,46と平行な第3、第4回 動軸47,48を介して回動可能に連結されている したがって、筐体側取付部材41、扉側取付 材42及び第1、第2リンク43,44によって四節リ ク機構Rが構成されている。勿論、この四節 ンク機構Rは、筐体2に固定された筐体側取 部材41を固定系としている。

 扉側取付部材42は、扉3の背面3aに連結具6 介して着脱可能に取り付けられている。連 具6は、この種の扉開閉装置、スライドヒン ジ等に用いられる公知のものであり、この発 明の要旨でもないのでその詳細な説明は省略 するが、扉側取付部材42の扉に対する取付位 を上下左右及び前後方向へ微調節すること できるように構成されている。これにより 筐体2に対する扉3の上下左右及び前後方向 位置を微調節することができるようになっ いる。

 筐体側取付部材41と第1リンク43との間に 、ガススプリング7が設けられている。ガス プリング7の一端部は、筐体側取付部材41に 1回動軸45と平行な軸49を介して回動可能に 結されている。ガススプリング7の他端部は 第1リンク43に設けられた可動部材8に軸49と 行な軸50を介して回動可能に連結されてい 。ガススプリング7は、扉3が閉位置とそこか ら所定の距離だけ開位置側へ離間した所定の 中立位置との間に位置しているときには、第 1リンク43を図1において時計方向へ回動付勢 、ひいては扉3を開位置側から閉位置側へ付 する。しかも、閉位置と中立位置との間で 、扉3がその自重によって開位置側から閉位 置側へ移動しようとする。したがって、扉3 、閉位置と中立位置との間に位置すると閉 置まで自動的に移動する。

 扉3が中立位置に位置すると、軸49,50及び 1回動軸45が一直線上に並ぶ。このため、ガ スプリング7の付勢力が第1リンク43に対して 回動付勢力として作用することがない。扉3 中立位置を閉位置側から開位置側へ向かっ 越えると、ガススプリング7は、第1リンク43 図2において反時計方向へ回動付勢し、扉3 開位置側へ付勢する。ここで、扉3を開位置 へ付勢するガススプリング7の付勢力は、扉 3が中立位置から開位置に向かって所定の平 位置に達するまでの間は、扉3をその自重に って閉位置側へ移動させようとする力より い。したがって、扉3は平衡位置までは手動 で開位置側へ移動させる必要がある。一方、 扉3が平衡位置を閉位置側から開位置側へ越 ると、扉3を開位置側へ付勢するガススプリ グ7の付勢力が、扉3の自重による閉位置側 の力より強くなる。したがって、扉3は平衡 置を越えると開位置まで自動的に移動する

 なお、可動部材8は、第1回動軸45と軸50と 結ぶ方向へ位置調節可能であり、可動部材8 の位置を調節することにより、ガススプリン グ7の第1リンク43に対する回動付勢力を調節 、ひいては扉3を閉位置側から開位置側へ付 する付勢力を調節することができる。

 ガススプリング7は、筐体側取付部材41と 2リンク44との間に設けてもよい。また、ガ スプリング7に代えて引っ張りコイルばねや 圧縮コイルばね等の他の付勢手段を用いても よい。

 図9に示すように、第1回動軸45と第2回動 46とには、補強板9の両端部がそれぞれ取り けられている。この補強板9によって筺体側 付部材41が補強されている。図11に示すよう に、筺体側取付部材41には、化粧カバー10が り付けられている。この化粧カバー10により 、筺体側取付部材41、第1、第2リンク43,44の基 端部、ガススプリング7及び補強板9が外部か できる限り見えないように遮蔽されている

 扉3の下端部には、当接部材31が設けられ いる。この当接部材31は、扉3が開位置側か 閉位置に移動すると、筐体2に設けられたス トッパ(図示せず)に突き当たる。これによっ 、扉3の閉位置が定められている。その一方 、当接部材31は、図5に示すように、扉3が閉 置側から開位置に移動すると、第2リンク44 突き当たる。これによって、扉3の開位置が められている。

 図12に示すように、第1リンク43には、ブ ケット11が固定されており、このブラケット 11にはダンパ機構12が設けられている。この ンパ機構12は、シリンダ12aと、このシリンダ 12aに基端部がその軸線方向へ移動可能に収容 され、先端部がシリンダ12aから突出したロッ ド12bとを有している。ダンパ機構12は、ロッ 12bがシリンダ12a内に入り込む方向へ相対移 するときには、その移動速度を低速に抑え 機能を有している。

 ダンパ機構12のシリンダ12aは、ブラケッ 11に軸線方向へ移動可能に設けられている。 一方、ロッド12bは、ブラケット11に位置固定 れている。したがって、ダンパ機構12にお ては、実際には、シリンダ12aがロッド12bに して移動する。図1に示すように、扉3が開位 置側から閉位置側へ移動して閉位置から所定 の距離だけ手前の位置に達すると、シリンダ 12aが筐体側取付部材41に設けられた当接部41a 突き当たる。この結果、ロッド12bがシリン 12a内に相対的に入り込むようにシリンダ12a 移動する。したがって、シリンダ12aが当接 41aに突き当たってから扉3が閉位置に達する までの間は、扉3の閉位置側への移動速度が 速に抑えられる。よって、当接部材31が筐体 2のストッパに高速で衝突することがなく、 突による衝撃の発生を防止することができ 。また、図4に示すように、扉3が閉位置側か ら開位置側へ移動して開位置から所定の距離 だけ手前の位置に達すると、シリンダ12aが第 2リンク44に設けられた当接部44a(図7~図10参照) に突き当たる。この結果、ロッド12bがシリン ダ12a内に相対的に入り込むようにシリンダ12a が移動する。したがって、シリンダ12aが当接 部44aに突き当たってから扉3が開位置に達す までは、扉3の開位置側への移動速度が低速 抑えられる。よって、当接部材31が第2リン 44に高速で衝突することがなく、衝突によ 衝撃の発生を防止することができる。

 筐体側取付部材41、扉側取付部材42、第1 ンク43及び第2リンク44からなる四節リンク機 構Rは、次の構成を有している。すなわち、 1回動軸45は、第2回動軸46より上方に配置さ ており、第3回動軸47は、扉3の位置に拘わら 第4回動軸48より上方に位置するように配置 れている。これにより、扉3の位置に拘わら ず、第1リンク43が第2リンク44より常時上側に 位置している。しかも、第1、第2回動軸45,46 、筐体2の上下方向における中央より上端側 配置されるとともに、第3、第4回動軸47,48が 、閉位置に位置している扉3の上下方向の中 より下側に配置されている。これにより、 1回動軸45と第3回動軸47との間の距離、及び 2回動軸46と第4回動軸48との間の距離を短く た上で、扉3が開位置に位置したときに扉3の 下端部をできる限り上方に位置させることが できるようにしている。

 また、四節リンク機構Rは、扉3が閉位置か 開位置まで移動する間、第3回動軸47が第4回 軸48より常時上方に位置し、かつその間に 3回動軸47が第4回動軸48より前方へ大きく移 するという条件を満たすように構成されて る。このような条件を満たすために、四節 ンク機構Rとして、平行リンクを除く四節リ ク機構が採用されている。つまり、図1に示 すように、第1回動軸45と第2回動軸46との間の 中心間距離を第1軸間距離L1とし、第1回動軸45 と第3回動軸47との間の中心間距離を第2軸間 離L2とし、第2回動軸46と第4回動軸48との間の 中心間距離を第3軸間距離L3とし、第3回動軸47 と第4回動軸48との間の中心間距離を第4軸間 離L4としたとき、
 L1≠L4
 L2≠L3
のいずれかを満たすように第1~第4軸間距離L1~ L4が定められている。

 さらに、この実施の形態では、四節リンク 構Rが次の条件を満たすように構成されてい る。
 L1>L4
 L2>L3
 L1+L2>L3+L4
しかも、第2、第3軸間距離L2,L3が第1、第4軸間 距離L1,L4より大きい距離に設定されている。 た、扉3が閉位置に位置しているときには、 第1、第2回動軸45,46間の前後方向及び上下方 の距離が、それぞれ第3、第4回動軸47,48の前 方向及び上下方向の距離より長くなってい 。さらに、扉3が閉位置に位置しているとき には、第1回動軸45が第3回動軸47より若干後方 に位置し、第2回動軸46が第4回動軸48より若干 後方に位置している。

 上記構成の扉開閉装置4によって筐体2に 3を連結した場合には、図1~図6に示すように 扉3が閉位置から開位置に向かって移動する のにしたがって第3回動軸47が第4回動軸48より 大きく前方へ移動する。換言すれば、第3回 軸47と第4回動軸48との間の前後方向の距離が 、扉3の閉位置から開位置への移動に伴って きくなる。この結果、扉3は、その上端部が 端部より筐体2の前面2aから前方へ大きく離 するように傾斜させられる。しかも、その 斜角度は、扉3が閉位置から開位置側へ回動 するのに伴って大きくなる。

 扉3がさらに開位置側へ移動して図4に示 所定の中間位置に達すると、第2、第4及び第 3回動軸46,48,47が一直線上に並ぶ。扉3が閉位 から中間位置まで移動する間、扉3の上端部 前方へ移動しつつ上方へ移動する。しかし その後は、扉3が開位置側へさらに移動する と、第4回動軸48が第2回動軸46と第3回動軸47と を結ぶ線より第1回動軸45側に位置するように なり、扉3の上端部は、扉3の開位置側へ移動 伴って前方へ移動しつつ下方へ移動する。 の結果、第1、第2リンク43,44の一定の回動角 度に対する扉3の傾斜角度の増加割合が大き なる。したがって、扉3が開位置に達したと の扉3の傾斜角度を大きくすることができる 。

このように扉3が開位置に移動したときに 、扉3が傾斜するので、扉3の上端部が筐体2 ら上方へ突出する突出量を小さく抑えるこ ができる。

 なお、この発明は、上記の実施の形態に限 されるものでなく、その要旨を逸脱しない 囲において適宜変更可能である。
 例えば、上記の実施の形態においては、扉3 が閉位置から開位置側へ移動するとき、第3 動軸47の前方への移動距離が、第4回動軸48の 前方への移動距離より常時長くなるように設 定されているが、扉3が開位置に達したとき 第3回動軸47の前方への全移動距離が、第4回 軸48の前方への全移動距離より長いという 件を満たす限り、扉が閉位置から開位置へ かって所定の距離だけ移動する間は、扉3の 位置から開位置側への移動に伴う第3回動軸 47の前方への移動距離を、第4回動軸48の前方 の移動距離より短くしてもよい。

 この発明は、筐体の開口部の前方には比 的大きなスペースがあるが、筐体の側方に 狭いスペースしか無いような収容装置に適 することにより、筐体の開口部を大きく開 ことができる。