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Title:
STRUCTURE AND METHOD FOR COOLING ELECTRIC MOTOR FOR LARGE-SIZED INDUSTRIAL MACHINE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/041148
Kind Code:
A1
Abstract:
A structure for cooling an electric motor. The electric motor is a liquid-cooled electric motor (30). A lubrication oil circulation device (20) supplies pressurized lubrication oil to a drive mechanism (12) through delivery-side oil piping (23) and recovers the lubrication oil from the drive mechanism (12) through return-side oil piping (24). The structure further has cooling oil supply piping (32) for supplying lubrication oil from the delivery-side piping (23) to the motor (30).

Inventors:
NIIZUMA MOTONAO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/062731
Publication Date:
April 02, 2009
Filing Date:
July 15, 2008
Export Citation:
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Assignee:
IHI CORP (JP)
NIIZUMA MOTONAO (JP)
International Classes:
H02K9/19; B23Q1/00
Foreign References:
JPH0455098A1992-02-21
JPH02111240A1990-04-24
JPH0898464A1996-04-12
JP2006325367A2006-11-30
JP2006197772A2006-07-27
JP2004248402A2004-09-02
Attorney, Agent or Firm:
HOTTA, Minoru (4F Kenchiku-Kaikan,26-20, Shiba 5-chom, Minato-ku Tokyo 14, JP)
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Claims:
 大型産業機械の駆動機構を駆動する電動モータを冷却するための電動モータ冷却構造であって、
 前記電動モータである液冷式電動モータと、
 送り側油配管及び戻り側油流路を有し、前記送り側油配管を介して前記駆動機構に加圧された潤滑油を供給し前記戻り側油流路を介して前記駆動機構からの潤滑油を回収する潤滑油循環装置と、
 潤滑油を前記送り側油配管から前記液冷式電動モータに供給する冷却油供給配管と、を備えることを特徴とする大型産業機械の電動モータ冷却構造。
 さらに、前記液冷式電動モータからの潤滑油を前記戻り側油流路に戻す冷却油回収配管を備え、
 前記送り側油配管は、途中で分岐して、該送り側油配管を流れる潤滑油のうち、一部が前記冷却油供給配管に供給され、残りの少なくとも一部が前記駆動機構に供給される、ことを特徴とする請求項1に記載の大型産業機械の電動モータ冷却構造。
 さらに、前記液冷式電動モータからの潤滑油を前記駆動機構に供給する冷却油回収配管を備え、
 前記冷却油供給配管は、前記送り側油配管と連通しており、前記送り側油配管を流れる潤滑油の全部を液冷式電動モータに供給する、ことを特徴とする請求項1に記載の大型産業機械の電動モータ冷却構造。
 さらに、前記液冷式電動モータからの潤滑油を回収するための冷却油回収配管を備え、
 前記液冷式電動モータは、潤滑油で内部を直接又は間接的に冷却する油冷式電動モータであり、
 前記冷却油供給配管に設けられ潤滑油の流量を調節する流量調節弁と、
 前記冷却油回収配管又は前記油冷式電動モータに設けられ潤滑油又は油冷式電動モータ内の温度を検出する温度検出器と、
 前記流量調節弁を制御し、前記温度検出器で検出された温度を所定の温度範囲内に調節する温度制御器と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の大型産業機械の電動モータ冷却構造。
 さらに、前記液冷式電動モータからの潤滑油を回収するための冷却油回収配管を備え、
 前記液冷式電動モータは、冷却水を潤滑油で間接的に冷却する熱交換器を有し冷却水で内部を間接的に冷却する水冷式電動モータであり、
 前記冷却油供給配管は、前記熱交換器と連通して送り側油配管から潤滑油を供給し、
 前記冷却油回収配管は、前記熱交換器と連通して潤滑油を回収する、ことを特徴とする請求項1に記載の大型産業機械の電動モータ冷却構造。
 大型産業機械の駆動機構を駆動する電動モータを冷却するための電動モータ冷却方法であって、
 前記電動モータとして液冷式電動モータを使用し、
 送り側油配管を介して前記駆動機構に加圧された潤滑油を供給し、
 戻り側油流路を介して前記駆動機構からの潤滑油を回収し、
 前記送り側油配管を流れる潤滑油の一部又は全部を液冷式電動モータに供給し、液冷式電動モータを冷却する、ことを特徴とする大型産業機械の電動モータ冷却方法。
Description:
大型産業機械の電動モータ冷却 造と冷却方法 発明の背景

発明の技術分野
 本発明は、プレス機械のような大型産業機 の電動モータ冷却構造と冷却方法に関する

関連技術の説明
 プレス機械等の産業機械用駆動源として電 モータが広く用いられており、その冷却手 として、ファンを用いた強制空冷が一般的 採用されている。
 しかし、生産性向上のため駆動速度や駆動 ルクが増大し、かつ制御性向上のため可変 制御等を採用するため、駆動に要する出力 大きい大型産業機械の場合、電動モータが 出力化し、そのため電動モータからの発熱 増大し、ファンを用いた強制空冷では電動 ータが大型化し、設置が困難となる場合が る。
 そこで、水などの液体冷媒を用いて冷却す 液冷式の電動モータが大型産業機械用の電 モータとして注目されている。かかる液冷 電動モータは、例えば特許文献1~3に開示さ ている。

 特許文献1は、掘削機の安定性を害するこ となく掘削能力の向上を図り得る掘削機用電 動モータ冷却装置を提供することを目的とし ている。図1A及び図1Bに示すように、オイル ーラを有する油圧供給源52を備えた掘削機本 体51に立設されたリーダ53に沿って駆動機構50 を昇降させると共に、駆動機構50により掘削 54を回転駆動して杭孔を掘削する掘削機に いて、油圧供給源52は、掘削機本体51に搭載 れた内燃機関58により駆動される油圧ポン 59を備えると共に、油圧供給源52は、掘削機 体51に搭載された油圧モータを用いた駆動 に作動油を供給し、かつ、駆動機構50は液冷 式電動モータ56を備えると共に、油圧供給源5 2から液冷式電動モータ56に作動油を供給して 冷却するものである。

 特許文献2は、固定子表面の温度上昇を効 率的に冷却するモータの冷却装置を提供する ことを目的としている。図2に示すように、 許文献2のモータの冷却装置は、固定子コイ 69を収納する複数のスロットを内周部に設 た固定子鉄心68と、固定子鉄心68の内周面に 隙を介して対向するように設けた回転子61 、固定子鉄心の外側に設けたフレーム62と、 固定子鉄心とフレームの間に冷媒を通すフレ ーム冷却ジャケット63を備える。フレーム冷 ジャケット63は、一方端に、外部の冷媒供 装置からの冷媒を受け取る冷媒供給口64を設 け、他方端に、冷媒を冷媒供給装置に排出す る冷媒排出口65を設けてあり、固定子鉄心68 両端のうち少なくとも一方の端部、または 定子鉄心を軸方向に複数個に分割した分割 に、リング状またはC字状の固定子冷却ジャ ット60を設けてある。固定子冷却ジャケッ 60を、固定子鉄心68の歯先の位置まで延ばし あり、フレーム冷却ジャケット63の途中に 定子冷却ジャケット60の冷媒供給孔、冷媒排 出孔を円周方向に向かって略180°の位置に対 するように配置させると共にフレーム冷却 ャケット63と固定子冷却ジャケット60を連通 させてあり、固定子コイルのコイルエンドと 固定子冷却ジャケットとフレームとで囲まれ た空間に熱伝導性樹脂66を充填したものであ 。

 特許文献3の電動機用冷却装置は、図3に すように、冷却ジャケット78と個別の構成部 材72の表面との間に形成された冷却ダクト74 備える。個別の構成部材72の表面は、冷却ダ クト74の壁部の少なくとも一部を画定し得る 冷却ダクト74は、冷却液体を個別の構成部 72の表面の少なくとも一部に沿って方向付け 、電動機から熱を引き出すように構成される 。入口ポート70は、冷却ダクト74と流体を連 し得る。この入口ポート70は、冷却液体を受 け取って冷却液体を冷却ダクト74に導入する うに構成されたものである。

特許第3319700号公報

特許第3538947号公報

特開2005-204496号公報

 上述した従来の液冷式電動モータを用いる 合、水などの液体冷媒を電動モータまで循 させるための配管設備が必要となる。
 しかし、例えばプレス機械のような大型産 機械では、電動モータを機械の上部に設置 る必要がある場合が多く、機械自体の強度 び精度を保つため、厚板を使用したり補強 が多い機械構造を有しており、機械構造の 度を低下させずに板を貫通して配管を設け り、補強材を避けて配管を設置することが しく、製造や保守が困難になる問題点があ た。

発明の要約

 本発明は、上述した問題点を解決するた に創案されたものである。すなわち、本発 の目的は、大型の電動モータを機械の上部 設置する必要がある大型産業機械であって 、機械自体の構造強度を低下させずに配管 備を容易に準備できる大型産業機械の電動 ータ冷却構造と冷却方法を提供することに る。

 本発明によれば、大型産業機械の駆動機 を駆動する電動モータを冷却するための電 モータ冷却構造であって、前記電動モータ ある液冷式電動モータと、送り側油配管及 戻り側油流路を有し、前記送り側油配管を して前記駆動機構に加圧された潤滑油を供 し前記戻り側油流路を介して前記駆動機構 らの潤滑油を回収する潤滑油循環装置と、 滑油を前記送り側油配管から前記液冷式電 モータに供給する冷却油供給配管と、を備 ることを特徴とする大型産業機械の電動モ タ冷却構造が提供される。

 また、本発明の好ましい実施形態によれ 、さらに、前記液冷式電動モータからの潤 油を前記戻り側油流路に戻す冷却油回収配 を備え、前記送り側油配管は、途中で分岐 て、該送り側油配管を流れる潤滑油のうち 一部が前記冷却油供給配管に供給され、残 の少なくとも一部が前記駆動機構に供給さ る。

 また、本発明の好ましい実施形態によれ 、さらに、前記液冷式電動モータからの潤 油を前記駆動機構に供給する冷却油回収配 を備え、前記冷却油供給配管は、前記送り 油配管と連通しており、前記送り側油配管 流れる潤滑油の全部を液冷式電動モータに 給する。

 また、本発明の好ましい実施形態によれ 、さらに、前記液冷式電動モータからの潤 油を回収するための冷却油回収配管を備え 前記液冷式電動モータは、潤滑油で内部を 接又は間接的に冷却する油冷式電動モータ あり、前記冷却油供給配管に設けられ潤滑 の流量を調節する流量調節弁と、前記冷却 回収配管又は前記油冷式電動モータに設け れ潤滑油又は油冷式電動モータ内の温度を 出する温度検出器と、前記流量調節弁を制 し、前記温度検出器で検出された温度を所 の温度範囲内に調節する温度制御器と、を える。

 また、本発明の好ましい実施形態によれ 、さらに、前記液冷式電動モータからの潤 油を回収するための冷却油回収配管を備え 前記液冷式電動モータは、冷却水を潤滑油 間接的に冷却する熱交換器を有し冷却水で 部を間接的に冷却する水冷式電動モータで り、前記冷却油供給配管は、前記熱交換器 連通して送り側油配管から潤滑油を供給し 前記冷却油回収配管は、前記熱交換器と連 して潤滑油を回収する。

 また本発明によれば、大型産業機械の駆 機構を駆動する電動モータを冷却するため 電動モータ冷却方法であって、前記電動モ タとして液冷式電動モータを使用し、送り 油配管を介して前記駆動機構に加圧された 滑油を供給し、戻り側油流路を介して前記 動機構からの潤滑油を回収し、前記送り側 配管を流れる潤滑油の一部又は全部を液冷 電動モータに供給し、液冷式電動モータを 却する、ことを特徴とする大型産業機械の 動モータ冷却方法が提供される。

 上記本発明の構造と方法によれば、電動 ータで駆動される駆動機構と、該駆動機構 潤滑油を循環させて供給する潤滑油循環装 とを備えた大型産業機械を対象とするので 液冷式電動モータを前記電動モータとして 用し、潤滑油循環装置の送り側油配管から 冷式電動モータに潤滑油を循環させて供給 ることにより、駆動機構の潤滑のための送 側油配管を利用して、潤滑油循環装置で循 させる潤滑油の一部又は全部を電動モータ 却用の冷媒として使用することができる。

 従って、新たな配管設備を追加せずに液冷 電動モータを採用でき、機械構造が複雑化 たり製作困難になったり保守が困難になる とを避けることができる。特にプレス機械 アプライトのように、断面積が小さく機械 体の構造強度を低下させずに配管設備を追 する余裕の乏しい構造を有する機械の場合 有効である。

特許文献1の模式図である。 特許文献1の別の模式図である。 特許文献2の模式図である。 特許文献3の模式図である。 本発明の第1実施形態の冷却構造を備え た大型産業機械の全体構成図である。 本発明の第2実施形態の冷却構造を備え た大型産業機械の全体構成図である。 液冷式電動モータ30の第1実施形態を示 す図である。 液冷式電動モータ30の第2実施形態を示 す図である。 液冷式電動モータ30の第3実施形態を示 す図である。

好ましい実施例の説明

 以下、本発明の好ましい実施形態を図面 参照して説明する。なお各図において、共 する部分には同一の符号を付し、重複した 明は省略する。

 図4は、本発明の第1実施形態の冷却構造 備えた大型産業機械の全体構成図である。 の図において、大型産業機械はプレス機械 あるが、本発明はこれに限定されず、その の大型産業機械であってもよい。

 図4において、10は大型産業機械であるプ ス機械、12は駆動機構、13はスライド、14は ラウン、15はベッド、16はアプライト、30は 冷式電動モータである。

 プレス機械10において、液冷式電動モータ30 は駆動機構12を介してスライド13を上下に駆 する。液冷式電動モータ30は、潤滑油で直接 又は間接的に冷却される電動モータである。
 駆動機構12は液冷式電動モータ30の回転運動 をスライド13の上下運動に変換するもので、 ランク、クランクレス、リンク、ナックル などの方式がある。

 液冷式電動モータ30はプレス機械10の上部構 造物であるクラウン14に設置され、クラウン1 4とプレス機械10の下部構造物であるベッド15 の間は、柱状の構造物であるアプライト16 より保持されている。
 アプライト16の本数は、プレス機械10の大き さやプレス成形能力に応じてさまざまである が、4本であることが多い。クラウン14、ベッ ド15、アプライト16は、プレス成形時に発生 る大荷重を支えるため、厚板や補強材で構 されている。

 本発明の電動モータ冷却構造は、上記の液 式電動モータ30と、潤滑油循環装置20を備え る。
 潤滑油循環装置20は、潤滑油タンク21、潤滑 油ポンプ22、送り側油配管23、及び戻り側油 路24を備え、送り側油配管23を介して駆動機 12に加圧された潤滑油を供給し、戻り側油 路24を介して駆動機構12からの潤滑油を回収 る。

 潤滑油タンク21は、駆動機構12に供給する 潤滑油を内部に保有する容器である。潤滑油 ポンプ22は、潤滑油タンク21から潤滑油を導 し所定の圧力(例えば0.2~1.0MPa)まで加圧する 送り側油配管23は、加圧された潤滑油を駆動 機構12に供給する。戻り側油流路24は、駆動 構12から排出された潤滑油を自重により潤滑 油タンク21に回収するようになっている。

 プレス機械10の駆動機構12を含む各所(例 ば、軸受け、歯車の歯先、平面状摺動部等) 潤滑するため、油タンク21内の潤滑油を潤 油ポンプ22で加圧して送り出し、送り側油配 管23を通して潤滑油を駆動機構12を含むプレ 機械1の各所に供給する。なお、図1には駆動 機構12へ潤滑油を送る送り側油配管23のみを しているが、潤滑が必要なその他の部位に 滑油を送るための一つ又は複数の別の油配 があってもよい。

 潤滑油ポンプ22は、この例では電動モータ22 aで駆動される。この電動モータ22aは、ファ を用いた強制空冷式の電動モータであるの 好ましいが、潤滑油で冷却する液冷式電動 ータであってもよい。
 戻り側油流路24の一部は、クラウン14、ベッ ド15、及びアプライト16の内側に形成された 洞であってもよく、或いは送り側油配管23と 同様の配管であってもよい。

 図4において、潤滑油循環装置20はさらに 潤滑油クーラ26を備える。潤滑油クーラ26は 、空冷又は水冷の熱交換器であり、循環ポン プ26aで油タンク21から潤滑油を抜き出して潤 油クーラ26に供給し、ここでファンによる 制空冷、または冷却水による水冷により潤 油を冷却し、冷却された潤滑油を油タンク21 に戻すことにより、油タンク21内の潤滑油の 度を適正な温度範囲に保持するようになっ いる。

 なお、潤滑油クーラ26は必須ではなく、 滑油タンク21、送り側油配管23、及び戻り側 流路24における放熱で油タンク21内の潤滑油 の温度を適正な温度範囲に保ってもよい。

 図4において、本発明の冷却構造はさらに、 冷却油供給配管32と冷却油回収配管34を有す 。
 図4の構成において、送り側油配管23は、途 で分岐して、送り側油配管23を流れる潤滑 のうち、一部が冷却油供給配管32に供給され 、残りの少なくとも一部が駆動機構12に供給 れる。
 この例では、送り側油配管23は、駆動機構12 に供給する潤滑油の一部を分岐する分岐管23a を有する。また、冷却油供給配管32は、分岐 23aと液冷式電動モータ30とを連通しており 潤滑油を送り側油配管23から液冷式電動モー タ30に供給する。なお必要に応じて、冷却油 給配管32に絞り、オリフィス等を設けて流 を調節するのがよい。

 冷却油回収配管34は、液冷式電動モータ30か らの潤滑油を回収するための配管である。図 4の構成例において、冷却油回収配管34は、戻 り側油流路24と液冷式電動モータ30とを連通 、液冷式電動モータ30からの潤滑油を戻り側 油流路24に戻す。
 駆動機構12を含む各所に供給されたその他 潤滑油は、戻り側油流路24を通って油タンク 21へ回収される。
 この構成により、油タンク21内で適正な温 範囲に保たれた潤滑油を液冷式電動モータ30 に供給することができ、液冷式電動モータ30 効果的に冷却することができる。

 図5は、本発明の第2実施形態の冷却構造を えた大型産業機械の全体構成図である。
 本発明は上記第1実施形態に限定されず、冷 却油供給配管32は、送り側油配管23と連通し おり、送り側油配管23を流れる潤滑油の全部 を液冷式電動モータ30に供給する構成であっ もよい。
 図5の例では、送り側油配管23が、駆動機構1 2に供給する潤滑油の全部を分岐する分岐管23 bを有し、冷却油供給配管32が、この分岐管23b と液冷式電動モータ30とを連通して駆動機構1 2に供給する潤滑油の全部を液冷式電動モー 30に供給するように構成されている。

 冷却油回収配管34は、液冷式電動モータ30か らの潤滑油を回収するための配管であり、本 実施形態の場合、駆動機構12と液冷式電動モ タ30とを連通し液冷式電動モータ30からの潤 滑油を駆動機構12に供給する。このため、駆 機構12は、液冷式電動モータ30を冷却した後 の潤滑油で潤滑される。
 この構成により、液冷式電動モータ30に供 する潤滑油の流量が少ない場合でも、液冷 電動モータ30を効果的に冷却することができ る。
 なおその他の構成は第1実施形態と同様であ る。

 上述した構成において、液冷式電動モー 30は電力を供給されて回転するため発熱す 。送り側油配管23を通って液冷式電動モータ 30へ供給された潤滑油は、液冷式電動モータ3 0を冷却し、戻り側油流路24を通って潤滑油タ ンク21へ戻る。

 液冷式電動モータ30を冷却するために潤 油は加熱されるが、戻り側油流路24を流れ、 潤滑油タンク21に滞留している間に、潤滑油 自然放熱により冷却される。自然放熱によ 冷却された潤滑油は、ふたたび潤滑油ポン 22によって送り側油配管23を経由して液冷式 電動モータ30へ送り出され液冷式電動モータ3 0を冷却する。以上を繰り返すことにより、 冷式電動モータ30の冷却が継続的に行われる 。

 図6Aは、液冷式電動モータ30の第1実施形 を示す図である。図6Bは、液冷式電動モータ 30の第2実施形態を示す図である。図6Cは、液 式電動モータ30の第3実施形態を示す図であ 。

 図6Aにおいて、液冷式電動モータ30は、潤 滑油で内部を直接冷却又は間接冷却により冷 却する油冷式電動モータである。ここで、「 直接冷却」とは、潤滑油で電動モータの構成 部品(固定子、回転子、コイル等)を直接的に 却する方式であり、「間接冷却」とはこれ をジャッケット等を介して間接的に冷却す 方式である。絶縁性の潤滑油を用いること より、直接冷却が可能である。

 図6Aの例では、流量調節弁35a、温度検出器35 b、および温度制御器35cを備える。
 流量調節弁35aは、冷却油供給配管32に設け れ潤滑油の流量を調節する。温度検出器35b 、冷却油回収配管34に設けられ潤滑油の温度 を検出する。温度制御器35cは、流量調節弁35a を制御し、温度検出器35bによる検出温度を所 定の温度範囲内に調節する。
 この構成により、液冷式電動モータ30を適 な温度範囲に制御することができる。

 図6Bにおいて、液冷式電動モータ30は、潤 滑油で内部を直接又は間接的に冷却する油冷 式電動モータである。また、この例では、流 量調節弁36a、温度検出器36b、および温度制御 器36cを備える。

 流量調節弁36aは、冷却油供給配管32に設け れ潤滑油の流量を調節する。温度検出器36b 、油冷式電動モータ30に設けられ油冷式電動 モータ内の温度(例えばハウジング又は固定 の温度)を検出する。温度制御器36cは、流量 節弁36aを制御し、温度検出器36bによる検出 度を所定の温度範囲内に調節する。
 この構成により、液冷式電動モータ30のハ ジング又は固定子の温度を適正な温度範囲 制御することができる。

 温度制御器35c、36cとしては電子回路やプ グラマブル制御器を使用することが可能で り、流量調節弁35a、36aとしてソレノイドや ータで弁を開閉するもの、温度検出器35b、3 6bとしては抵抗測温体やサーミスタを使用で る。また、温度検出器35b、36bとして密閉し 液体の蒸気圧が温度によって変化すること 利用し、蒸発した液体を配管によってベロ ズへ導き、ベローズの変形によって流量調 弁を開閉する機械的な方法もある。

 また、液冷式電動モータ30の発熱が著し のは、モータが回転しトルクを発生すると であるから、温度検出器35b,36bを省略し、モ タの回転を検出して、もしくはモータの制 装置が回転を指令していることを検出して 量調節弁35a,36aを開くように温度制御器35c,36 cを構成してもよい。

 図6Cにおいて、液冷式電動モータ30は、冷 却水を潤滑油で間接的に冷却する熱交換器37 有し、冷却水で内部を間接的に冷却する水 式電動モータである。また、この例では冷 油供給配管32は、熱交換器37と連通して送り 側油配管23から潤滑油を供給し、冷却油回収 管34は、熱交換器37と連通して潤滑油を回収 する。

 熱交換器37は、液-液の熱交換器であり、 却水循環配管38を通して循環ポンプ38aで冷 水を熱交換器37内に循環して供給し、ここで 潤滑油により冷却水を冷却し、冷却された冷 却水を液冷式電動モータ30に戻すことにより 液冷式電動モータ30の温度を適正な温度範 に保持するようになっている。

 上述した装置を用い、本発明の大型産業 械の電動モータ冷却方法では、液冷式電動 ータ30を、駆動機構12を駆動する電動モータ として使用し、送り側油配管23を介して駆動 構12に加圧された潤滑油を供給し、戻り側 流路24を介して駆動機構12からの潤滑油を回 し、送り側油配管23を流れる潤滑油の一部 は全部を液冷式電動モータ30に供給し、液冷 式電動モータ30を冷却する。

 上述した本発明の構造と方法によれば、 動モータ30で駆動される駆動機構12と、駆動 機構12に潤滑油を循環させて供給する潤滑油 環装置20とを備えた大型産業機械10を対象と するので、液冷式電動モータ30を電動モータ して使用し、潤滑油循環装置20の送り側油 管23から液冷式電動モータ30に潤滑油を循環 せて供給することにより、駆動機構12の潤 のための送り側油配管23を利用して、潤滑油 循環装置20で循環させる潤滑油の一部又は全 を電動モータ冷却用の冷媒として使用する とができる。

 従って、新たな配管設備を追加せずに液 式電動モータ30を採用でき、機械構造が複 化したり製作困難になったり保守が困難に ることを避けることができる。特にプレス 械のアプライト16のように、断面積が小さく 機械自体の構造強度を低下させずに配管設備 を追加する余裕の乏しい構造を有する機械の 場合に有効である。

 なお、本発明は上述した実施形態に限定 れず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種 に変更することができることは勿論である 例えば、本発明はプレス機械に限定されず その他の大型産業機械にも同様に適用する とができる。