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Patent Searching and Data


Title:
SUSPENSION DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/041150
Kind Code:
A1
Abstract:
A suspension device for suspending a beam member having a groove from a ceiling slab includes a first suspension member having a first shaft part, a first connection part provided on the base end side of the first shaft part for connection with the ceiling slab, and a first supporting part provided on the tip end side of the first shaft part for supporting the beam member in contact with the inside of the groove on one side where an opening is a base line by inserting the beam member into the groove from the opening; and a second suspension member provided attachably /detachably with respect to the first suspension member and having a second shaft part in contact with the shaft part of the first suspension member and a second supporting part provided on the tip end side of the second shaft part and supporting the beam member in contact with the inside of the groove on the other side where the opening is the base line by inserting the beam member into the groove from the opening.

Inventors:
KUNISHITA TAKASHI (JP)
SUGIMOTO RYO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/062817
Publication Date:
April 02, 2009
Filing Date:
July 16, 2008
Export Citation:
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Assignee:
UCHIDA YOKO KK (JP)
KUNISHITA TAKASHI (JP)
SUGIMOTO RYO (JP)
International Classes:
E04B9/18
Foreign References:
JPS52137515U1977-10-19
JPH116238A1999-01-12
Other References:
See also references of EP 2202366A4
Attorney, Agent or Firm:
KAWAGUCHI, Yoshiyuki et al. (6th floor4-10, Higashi Nihonbashi,3-chome, Chuo-ku, Tokyo 04, JP)
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Claims:
 軸芯方向に沿って延びる溝部であって、該軸芯方向と直交する断面において該溝部内の空間よりも狭い開口部を有する溝部を持つ梁部材を、天井スラブから吊り下げる吊装置であって、
 第一軸部と、前記第一軸部の基端側に設けられ、前記天井スラブと接続する第一接続部と、前記第一軸部の先端側に設けられ、前記開口部から前記溝部内に挿入することで、前記溝部内のうち、前記開口部を基線とする一方側の溝部内と接触して前記梁部材を支持する第一支持部と、を有する第一吊部材と、
 前記第一吊部材と着脱できる第二吊部材であって、前記第一吊部材の軸部と接する第二軸部と、前記第二軸部の先端側に設けられ、前記開口部から前記溝部内に挿入することで、前記溝部内のうち、前記開口部を基線とする他方側の溝部内と接触して前記梁部材を支持する第二支持部と、を有する第二吊部材と、
 を備える吊装置。
 前記第二吊部材は、前記第二軸部の基端側に、前記第一吊部材の第一接続部と共に前記天井スラブと接続される第二接続部を更に有する請求項1に記載の吊装置。
 前記天井スラブには、前記梁部材を吊り下げる吊ボルトが予め設けられ、
 前記第一接続部は、前記吊ボルトが挿入される挿入孔を有することで、前記天井スラブに設けられた吊ボルトと接続され、
 前記吊装置は、前記吊ボルトと該吊ボルトが挿入された第一接続部とを固定する固定部材を更に備える請求項1に記載の吊装置。
Description:
吊装置

 本発明は、吊装置に関する。

 梁や天井パネルによって構成される吊天 を吊ボルトを用いて天井スラブから吊り下 るいわゆるシステム天井に関する技術が知 れている。例えば、特許文献1は、システム 天井に関連する技術として、天井スラブに固 定されている吊ボルトと吊天井とを接続する 吊金具について開示している。特許文献1に 載の吊金具は、梁を外側から挟み込んで挟 することで、梁を支持している。

 また、特許文献2は、システム天井に関連す る技術として、天井スラブから垂下された吊 部材と、この吊部材に固定されるレールと、 レールに引掛けられることで天井パネルをレ ール間に掛け渡すパネル枠と、を備える天井 構造について開示している。特許文献2に記 の吊部材は、上方が開放されたCチャンネル 状のレールの内部に、吊部材の基端側を挿 し、レールの内部においてレールと吊部材 を係合することで、レールを支持している

特開2007-146584号公報

特開平11-71849号公報

特開平07-62784号公報

特開平08-284302号公報

特開2000-355999号公報

特許第3004982号公報

実開平06-10429号公報

実開平06-20652号公報

特開平08-74374号公報

 吊天井と天井スラブとを接続する技術と て、例えば、吊金具を二つの部材によって 成し、この二つの部材によって、梁を外側 ら挟み込んで挟持することで、梁を支持す 技術が知られている。この技術によれば、 較的容易に梁を支持することができる。し し、吊金具は、梁の外側に配置されるため この吊金具を用いる場合、梁の幅寸法に加 て、吊金具の厚さ等を考慮して吊天井の設 をしなければならず、設計が煩わしいとい た問題がある。また、吊金具の厚さを考慮 る必要性から、設置スペースの十分な有効 用が図れないといった問題もある。更に、 と吊金具との接続部分が外部に露出してい ため、外観の見栄えがあまりよくないとい た懸念もある。

 一方、上方が開放されたCチャンネル形状 のレールの内部に、吊部材の基端側を挿入し 、レールの内部においてレールと吊部材とを 係合して、レールを支持する技術が知られて いる。この技術によれば、吊天井を設計する に際し、吊部材の厚さ等を考慮する必要がな いので、設計を容易に行うことができる。ま た、吊部材がレールの外側にはみ出すことが ないので、設置スペースの有効利用を図るこ とができる。更に、吊部材がレールの外側に 露出しないため、外観の見栄えを向上させる ことができる。ここで、上記のようにレール の内部に吊部材を挿入し、レールの内部から 支持する技術のように、梁の内部に吊装置( 部材)の一部を挿入して梁を支持する構成と る場合、挿入が容易に行えること、十分な 持力を確保できることが要求される。例え 、上記技術では、吊部材の基端側が挿入さ る開口部が大きく形成されることで、挿入 容易性が確保されているものの、その分吊 材とレールとの接触面積が少なく十分な支 力を確保することができないことが懸念さ る。

 本発明は、上記問題に鑑みてなされたも であり、梁部材の内部から梁部材を支持す 吊装置であって、作業性に優れ、かつ十分 支持力を確保することができる吊装置を提 することを課題とする。

 本発明では、上記の課題を解決するため 以下の手段を採用した。すなわち本発明は 軸芯方向に沿って延びる溝部であって、該 芯方向と直交する断面において該溝部内の 間よりも狭い開口部を有する溝部を持つ梁 材を、天井スラブから吊り下げる吊装置で って、第一軸部と、前記第一軸部の基端側 設けられ、前記天井スラブと接続する第一 続部と、前記第一軸部の先端側に設けられ 前記開口部から前記溝部内に挿入すること 、前記溝部内のうち、前記開口部を基線と る一方側の溝部内と接触して前記梁部材を 持する第一支持部と、を有する第一吊部材 、前記第一吊部材と着脱できる第二吊部材 あって、前記第一吊部材の軸部と接する第 軸部と、前記第二軸部の先端側に設けられ 前記開口部から前記溝部内に挿入すること 、前記溝部内のうち、前記開口部を基線と る他方側の溝部内と接触して前記梁部材を 持する第二支持部と、を有する第二吊部材 、を備える。

 本発明は、梁部材の内部の一方側を支持 る第一支持部を有する第一吊部材と、この 一吊部材と着脱でき、梁部材の内部の他方 を支持する第二支持部を有する第二吊部材 、を備えることを特徴とする。本発明の吊 置は、分離可能な二つの部材(第一吊部材及 び第二吊部材)によって構成されているので 梁部材の溝部内へ別々に挿入することがで る。その結果、仮に第一吊部材と第二吊部 とが一体的に形成されている場合には挿入 困難な狭い開口部からも吊部材を容易に挿 することができる。また、溝部の開口部を 来よりも狭くすることで、吊部材を挿入し 際における、夫々の吊部材と梁部材の溝部 との接触面積を大きくすることができるの 、十分な支持力を確保することができる。 に、本発明によれば、吊装置が梁部材の外 にはみ出すことがないので、設置スペース 有効利用を図ることができ、吊装置が梁部 の外側に露出しないため、外観の見栄えを 上することができる。

 本発明の吊装置は、吊部材に設けられた 部内に第一支持部と第二支持部とを挿入し 内部から支持するものである。従って、梁 材は、所定の溝部を有する必要があり、こ 所定の溝部は、軸芯方向に沿って延びる溝 であって、該軸芯方向と直交する断面にお て該溝部内の空間よりも狭い開口部を有す 溝部とすることができる。なお、このよう 溝部は、梁部材に複数設けられていてもよ 、その場合、梁部材の横断面を均等に複数 割し、分割された部分ごとに梁部材の長手 向に沿うように設けることが好ましい。こ により、梁部材の向きに関わらず吊部材を 続することが可能となり、利便性をより高 ることができる。なお、上記溝部は、吊装 との接続に加えて、天井パネルの挿入部や 例えば照明器具を引掛けるための金具等の 続部として利用することができる。従って このような側面からも溝部は、複数設けら ていることが好ましい。

 上記溝部の開口部は、溝部の延びる方向 換言すると梁部材の長手方向に沿って伸び いる。但し、開口部は、梁部材の全長にわ って存在する必要はなく、それらの長手方 において部分的に存在していてもよい。軸 方向と直交する断面において該溝部内の空 よりも狭い開口部を有する溝部とは、入口( 開口部)が狭く、内部が入口よりも広がって ることを意味する。これにより、挿入され 支持部は開口部付近で引っ掛かることにな 、梁部材が支持部によって支持されること なる。

 第一吊部材は、軸部と、軸部の基端側に けられる天井スラブと接続する第一接続部 、軸部の先端側に設けられ、梁部材を梁部 の溝部内から支持する第一支持部とを有す 。第一接続部は、天井スラブに直接接続し もよいが、天井スラブに予め設置した吊ボ トやフック等の取付部を介して接続するこ が好ましい。

 第一支持部は、開口部から溝部内に挿入 ることで、前記溝部内のうち、開口部を基 とする一方側の溝部内と接触して該梁部材 支持する。例えば、第一支持部は、軸部に して所定の角度で折り曲げることで形成す ことができる。第一支持部は、第一支持部 向きを操作することで、溝部内への挿入を り円滑に行うことができる。一方、挿入さ た状態で第一支持部を垂直方向へ引き上げ と、第一支持部が開口部付近で引っ掛かる で、溝部内における第一支持部による支持 実現される。ここで、第一支持部が挿入さ る溝部の開口部は、軸心方向に沿って延び いるものであり、溝部は、開口部を基線と て一方側と他方側、換言すると開口部を挟 で一方側と他方側に区分けすることができ 。第一支持部は、このうち一方側の溝部内 接触して梁部材を支持する。

 第二吊部材は、第一吊部材の軸部と接す 第二軸部と、第二軸部の先端側に設けられ 他方側の溝部内と接触して梁部材を支持す 第二支持部とを有する。第一吊部材と第二 部材は、例えば、第一軸部と第二軸部とを 方向に沿って接するように配置し、固定部 等によって固定すればよい。固定部材によ 固定の有無により、第一吊部材と第二吊部 との着脱が可能となる。第二支持部は、第 支持部と同じく、軸部に対して所定の角度 折り曲げることで形成することができる。 し、第二支持部は、第一支持部とは異なる 方側の溝部内と接触する必要がある。従っ 、第一支持部が折り曲げられる方向は、第 吊部材を第一吊部材へ取り付けた際、第一 持部の折り曲げられる方向とは相反する方 であることが好ましい。これにより、溝部 への挿入が可能となり、また、挿入された 態で第二支持部を垂直方向へ引き上げると 第二支持部が開口部付近で引っ掛かるので 溝部内での第二支持部による支持が実現さ る。

 ここで、本発明において、前記第二吊部 は、前記第二軸部の基端側に、前記第一吊 材の第一接続部と共に前記天井スラブと接 される第二接続部を更に有する構成として よい。

 第二接続部は、第一吊部材の第一接続部 共に前記天井スラブと接続される。換言す と、第二接続部は、第一吊部材の第一接続 と略同位置の天井スラブに接続される。従 て、本発明によれば、第一支持部への負荷 、第一軸部と第一接続部を介して天井ボル に伝達され、第二支持部への負荷は、第二 部と第二接続部を介して天井ボルトに伝達 れる。すなわち、吊装置に発生する負荷を 一支持部材と第二支持部材とに分散するこ ができ、より安定的な支持を実現すること できる。

 また、本発明において、前記天井スラブ は、前記梁部材を吊り下げる吊ボルトが予 設けられ、前記第一接続部は、前記吊ボル が挿入される挿入孔を有することで、前記 井スラブに設けられた吊ボルトと接続され 前記吊装置は、前記吊ボルトと該吊ボルト 挿入された第一接続部とを固定する固定部 を更に備えるようにしてもよい。

 吊ボルトが挿入された第一接続部を固定 る固定部材には、吊ボルトと螺合するナッ が例示される。吊ボルトが挿入される挿入 は、一般的な孔部によって構成することが きる。この場合には、吊ボルトの下方より 吊ボルトを挿入孔に挿入し、固定部材によ て固定すればよい。但し、挿入孔の形状は 特に限定されるものではなく、例えば、挿 孔の一部を開口し、U字状の挿入孔としても よい。このようにすることで、水平方向から の吊ボルトへの接続が可能となり、より作業 性を向上することができる。

 なお、第二吊部材に第二接続部を設ける 合、第二接続部材についても吊ボルトを挿 する挿入孔を設けることが好ましい。また 第二接続部材に設ける挿入孔についても、U 字状とすることで、作業性をより向上するこ とができる。

 以上説明した発明によれば、吊装置を分 可能な二つの部材によって構成することで 各吊部材の支持部を溝部の上方から溝部内 挿入することができる。従って、例えば、 部材への負荷を考慮して、後から吊装置を 加したいような場合にも、梁部材を取り外 ことなく、吊装置を追加することができる 但し、梁部材の溝部が端部まで設けられて る場合には、吊装置を梁部材の端部から挿 してもよい。そして、このような場合には 第一吊部材と第二吊部材とを接続した状態 梁部材へ挿入すればよく、第一吊部材と第 吊部材とが着脱できなくてもよい。つまり 第一吊部材と第二吊部材とが一体的に形成 れていてもよい。

 そこで、本発明は、上述した本発明の第 吊部材と第二吊部材を機能を備える吊装置 あって、第一吊部材と第二吊部材とが一体 に形成された吊装置としてもよい。このよ な一体的な吊装置は、上述した分離可能な 装置に比べて部品点数の削減を図ることが きる。また、このような一体的な吊装置と 分離可能な吊装置との双方を用意し、目的 応じて使い分けることで、本発明の吊装置 用いて例えばシステム天井等を構築する場 の作業性を更に高めることができる。

 本発明によれば、梁部材の内部から梁部 を支持する吊装置であって、作業性に優れ かつ十分な支持力を確保することができる 装置を提供することができる。

実施形態の吊装置の正面図を示す。 実施形態の吊装置の側面図を示す。 実施形態の吊装置を分離した状態を示 。 第一吊部材の側面図を示す。 第一吊部材の第一接続部を示す。 第二吊部材の側面図を示す。 第二吊部材の第二接続部の平面図を示 。 吊装置とビームとを用いて構成したシ テム天井の一例を示す。 変形例の吊装置の使用状態を示す。 変形例の吊装置の正面図を示す。 変形例の吊装置の側面図を示す。 変形例の吊装置の接続部の平面図を示 す。 変形例の吊装置の支持部の平面図を示 す。

符号の説明

1、8・・・吊装置
2・・・吊ボルト
3・・・天井スラブ
4・・・ビーム
10・・・第一吊部材
11・・・第一接続部
11a・・・挿入孔
12・・・第一軸部
13・・・第一支持部
20・・・第二吊部材
21・・・第二接続部
21a・・・折り返し部
22・・・第二軸部
23・・・第二支持部
30・・・ナット
32・・・ワッシャ
41・・・開口部
42・・・軸部
43・・・蓋部
80・・・吊部材
81・・・第三接続部
81a・・・挿入孔
82・・・第三軸部
83a、83b・・・第三支持部

 次に、本発明の吊装置の実施形態につい 図面に基づいて説明する。

(構成)
 図1は、実施形態の吊装置の正面図を示す。 図2は、実施形態の吊装置の側面図を示す。 3は、実施形態の吊装置を分離した状態を示 。なお、図1、図2は、共に吊装置1が吊ボル 2に接続された状態であってビーム4を吊り んでいる状態を示す。本実施形態の吊装置1 、第一吊部材10と、第二吊部材20と、固定部 材としてのナット30と、によって構成されて る。以下、各構成について更に詳しく説明 る。

 まず、本実施形態の吊装置1が接続される 吊ボルト2と、本実施形態の吊装置1によって 持されるビーム4について説明する。吊ボル ト2は、天井スラブ3に予め固定されており、 続される吊装置1を介してビーム4を支持す 。天井スラブ3とは、換言すると上部フロア 床スラブである。吊ボルト2は、このような 天井スラブ3に埋め込まれることで固定され いる。

 ビーム4は、その断面において均等に四分 割された形状を有している。中心部45から四 に放射状に隔壁46が伸び、隔壁46の先端は、 ビーム4の断面における正方形の頂点Pを形成 ている。一つの頂点Pから隣接する頂点Pに かって、壁面47が延びている。一の頂点Pか 延びる壁面47と、それに隣接する他の頂点P ら延びる壁面47は、両頂点Pの中間手前まで びており、両者は接触しない。従って、対 する壁面47、47同士の間には、開口部41が形 される。また、一対の壁面47と隔壁46と中心 45とによって、溝部42が形成されている。こ れらの開口部41および溝部42は、ビーム4の軸 方向にその全長にわたって伸びている。そ て、開口部41は、溝部42内の空間よりも狭く 形成されている。壁面47の先端部分である蓋 43は、溝部42内へ挿入された、後述する第一 支持部13や第二支持部23が抜けるのを防止し また、第一支持部13等によって支持される際 の接触部分として機能する。

 なお、本実施形態のビーム4には、更に、 ビーム4の断面の各頂点Pにおいて、各頂点Pか らビーム4の外方向に延出し、該頂点Pにつな る二つの壁面47にそれぞれ直交する二つの 壁面49が設けられている。その結果、一つの 頂点Pから延出する外壁面49と、それに隣接す る他の頂点Pから演出する外壁面49は対向する 。そして、この対向する外壁面49と、これら つながる一対の壁面47とによって、ビーム4 表面上に半閉空間である配線用溝部48が形 される。この配線用溝部48には、例えば照明 器具のケーブルや情報機器のケーブル等を収 納することができる。なお、配線用溝部には カバーを設けてもよく、これによりデザイン 性を向上することができる。

 次に、第一吊部材10について、上記図1か 図3に加えて、図4、図5も交えて説明する。 お、図4は、第一吊部材10の側面図であり、 5は、第一吊部材10の第一接続部11の平面図 示す。第一吊部材10は、第一軸部12と、第一 部12の基端側(天井スラブ3側)に設けられ、 ボルト2と接続される第一接続部11と、第一 部12の先端側(ビーム4側)に設けられ、ビーム 4の溝部42内に挿入されてビーム4を支持する 一支持部13と、によって構成されている。

 第一軸部12は、細長状の平板部材によっ 形成されている。第一軸部12は、吊ボルト2 接続された状態では、ほぼ垂直に配置され ことから、換言すると垂直部である。第一 部12は、基本的には、直線状であり、この直 線状の部分(下部から中部)では、第一軸部12 軸芯が、吊ボルト2の軸芯とほぼ一致し、安 的にビーム4を支持できるよう構成されてい る。なお、第一軸部12の上部は、ナット30と 触しないよう外側に折り曲げられている。 た、この外側に折り曲げられた部分の更に 部、すなわち第一軸部12の基端側には、吊ボ ルト2と直交するように水平に形成された第 接続部11が設けられている。

 第一接続部11は、ほぼ垂直な第一軸部12の 基端側の一部がほぼ直角に折り曲げられるこ とで形成されている。そして、この第一接続 部11には、吊ボルト2を挿入するための挿入孔 11aが設けられている。本実施形態の挿入孔11a は、図5に示すように、その一部が開放され U字状に形成されており、吊ボルト2への接続 が、水平方向から可能となっている。なお、 挿入孔11aの形態は、これに限定されるもので はない。挿入孔11aは、一般的な孔部であって もよく、この場合には、吊ボルト2の下方よ 、挿入孔11a内に吊ボルト2を挿入すればよい

 第一軸部12の基端側には、第一軸部12の基 端側の一部がほぼ直角に折り曲げられること で水平に形成された第一支持部13が設けられ いる。この第一支持部13は、上述したビー 4の溝部42内へ開口部41から挿入され、一方側 (図1における紙面左側)の蓋部43と接触してビ ム4を支持する。

 次に、第二吊部材20について、上記図1か 図3に加えて、図6、図7を交えて説明する。 こで、図6は、第二吊部材の側面図であり、 図7は、第二吊部材20の第二接続部21の平面図 示す。第二吊部材20は、第二軸部22と、第二 軸部22の基端側(天井スラブ3側)に設けられ、 ボルト2と接続される第二接続部21と、第二 部22の先端側(ビーム4側)に設けられ、ビー 4の溝部42内に挿入されてビーム4を支持する 一支持部13と、によって構成されている。

 第二吊部材20は、上述した第一吊部材10と 着脱できるように第一吊部材10に相似する形 を有している。すなわち、第二軸部22は、 一軸部12と同じく細長状の平板部材によって 形成され、平板部材の幅寸法も同様に設計さ れている。第二軸部22も基本的には直線状で る。そして、この直線状の部分(下部から中 部)は、第二軸部22の軸芯が、吊ボルト2の軸 とほぼ一致しており、安定的にビーム4を支 できるよう構成されている。第二軸部22の 部は、ナット30と接触しないように外側に折 り曲げられた第一軸部12の上部に合わせて外 に折り曲げられて形成されている。なお、 実施形態の吊装置1は、第二吊部材20が第一 部材10の外側に接続される構成であること ら、第二軸部22の上部の折曲部分が第一軸部 12の折曲部分よりも大きく形成されている。 た、第二軸部22の上部に設けられている第 接続部21が第一吊部材10の第一接続部11の上 にくるように、第二軸部22の長さ寸法は、第 一軸部12の長さ寸法よりも幾分長く設計され いる。

 第二接続部21は、第一接続部11と同じく、 垂直な第二軸部22の基端側の一部がほぼ直角 折り曲げられることで形成されている。そ て、この第二接続部21には、吊ボルト2を挿 するための挿入孔11aが設けられており、挿 孔11aは、図7に示すように、その一部が開放 されたU字状に形成されている。従って、第 吊部材20も、水平方向からの吊ボルト2への 続が可能となっている。一方、第二接続部21 には、第一接続部11が有さない構成として、 部に折り返し部21aが設けられている。折り し部21aは、第二軸部22とほぼ平行になるよ に第二接続部21の端部が垂直方向下向きに折 り返されることで形成されている。折り返し 部21aは、第二吊部材20の水平方向の動きを規 するとともに、合わせて第一吊部材10の水 方向の動きを規制する。従って、本実施形 の吊装置1によれば、第二吊部材20が折り返 部21aを有することで第一吊部材10及び第二吊 部材20が吊ボルト2から抜け落ちるのを効果的 に防止することができる。

 第二軸部22の基端側には、第一吊部材10と 同じく、第二軸部22の基端側の一部がほぼ直 に折り曲げられることで水平に形成された 二支持部23が設けられている。但し、この 二支持部23は、第一支持部13とは相反する方 へ折り曲げられている。これにより、第二 持部23は、上述したビーム4の溝部42内へ開 部41から挿入され、他方側(図1における紙面 側)の蓋部43と接触してビーム4を支持する。

 次に、ナット30について説明する。ナッ 30は、本発明の固定部材に相当し、吊ボルト 2に接続された第一吊部材10と第二吊部材20と 挟み込んで固定する。本実施形態では、第 接続部11及び第二接続部21の上側に一つのナ ット30aを固定し、第一接続部11及び第二接続 21の下側には、重力方向への負荷を考慮し 二つのナット30b、30cを固定している。また ナット30と夫々の接続部との間には、ワッシ ャ32が配置されている。

(使用方法)
 次に上述した吊装置1の使用方法について説 明する。吊装置1は、第一吊部材10と第二吊部 材20とに分離可能であることを特徴とするも である(図2参照。)。そこで、この特徴を生 した吊装置1のビーム4及び吊ボルト2との取 方法について説明する。まず、第一吊部材1 0と第二吊部材20とのうち何れか一方の支持部 を溝部42内へ挿入する。挿入する際は、支持 の向きを傾けることでより円滑に挿入する とができる。一方の吊部材の挿入が完了し ら次に、残りの吊部材の支持部を溝部42内 挿入する。挿入する際は、やはり支持部の きを傾けることでより円滑に挿入すること できる。

 双方の吊部材の支持部の挿入が完了した 、第一軸部12と第二軸部22とが重なるように 調整しながら所定の吊ボルト2へ接続する。 なわち、第一軸部12と第二軸部22とが重なる うにすることで、夫々の吊部材の挿入孔の 置が一致するので、この一致した挿入孔に ボルト2を挿入し、ナット30によって固定す 。なお、ナット30は、例えば下側の二つの ット30の位置を予め決めて高さ出しをしてお き、吊部材の接続後、間隔をあけて配置して おいた上側のナット30を徐々に下ろし、最終 にナット30によって挟み込んで固定すれば い。

 このように吊装置1によれば、ビーム4の 方からビーム4の溝部42内へ吊装置1の各支持 を取り付けることができる。従って、例え 、ビーム4への負荷を考慮して、後から吊装 置1の数を増やしたいような場合にも、ビー 4を取り外すことなく、吊装置1を追加するこ とができる。なお、上記方法は、あくまで一 例にすぎない。ビーム4の溝部42が端部まで設 けられている場合には、吊装置1をビーム4の 部から挿入してもよい。

(適用例)
 ここで、図8は、上述した吊装置1とビーム4 を用いて構成したシステム天井9の一例を示 す。同図に示すように、システム天井9は、 数のビーム4同士が接続装置5を用いて接続さ れることで構成されている。そして、夫々の ビーム4は、吊装置1によって天井スラブ(図示 せず)に支持されている。なお、図8に示す構 例では、ビーム4のみによって吊天井を構成 しているが、ビーム4同士の間に天井パネル 設けてもよい。また、接続装置5の下方に柱 材(ポール)を接続し、更に柱部材と柱部材 の間に壁部材を配置し、システム天井9を応 して一つの空間構造体を構成してもよい。

(効果)
 以上説明した本実施形態の吊装置1によれば 、分離可能な二つの部材(第一吊部材10及び第 二吊部材20)によって構成されているので、ビ ーム4の溝部42内へ別々に挿入することができ る。その結果、仮に第一吊部材10と第二吊部 20とが一体的に形成されている場合には挿 が困難な狭い開口部からも吊部材を容易に 入することができる。また、溝部42の開口部 を従来よりも狭くすることで、吊部材を挿入 した際における、夫々の吊部材とビーム4の 部42内との接触面積を大きくすることができ るので、十分な支持力を確保することができ る。更に、吊装置1によれば、吊装置1がビー 4の外側にはみ出すことがないので、設置ス ペースの有効利用を図ることができる。また 、吊装置1がビーム4の外側に露出しないため 外観の見栄えを向上することができる。

(変形例)
 次に、本発明の吊装置の変形例について説 する。上述した吊装置1によれば、吊装置を 分離可能な二つの吊部材によって構成するこ とで、溝部42の上方から溝部42内へ夫々の支 部を挿入することができた。一方、ビーム4 溝部42が端部まで設けられている場合には 吊装置1を梁部材の端部から挿入してもよい このような場合には、第一吊部材10と第二 部材20とを接続した状態でビーム4の端部か ビーム4の溝部42内へ挿入すればよく、第一 部材10と第二吊部材20とが着脱できなくても い。つまり、第一吊部材10と第二吊部材20と が一体的に形成されていてもよく、変形例の 吊装置8は、一つの吊部材によって構成され いる。図9は、変形例の吊装置8の使用状態を 示す図である。図10は、変形例の吊装置8の正 面図であり、図11は、変形例の吊装置8の側面 図を示す。また、図12は、変形例の吊装置8の 接続部の平面図を示し、図13は、変形例の吊 置8の支持部の平面図を示す。

 変形例の吊装置8は、吊装置1における第 吊部材10と第二吊部材20とが一体的に形成さ ている。すなわち、変形例の吊装置8は、一 つの吊部材80と、固定部材としてのナット30 よって構成されている。なお、同一の構成 素については、同一の符号を付すことでそ 説明は省略するものとする。

 変形例の吊部材80は、第三軸部82と、第三 軸部82の基端側(天井スラブ3側)に設けられ、 ボルト2と接続される第三接続部81と、第三 部82の先端側(ビーム4側)に設けられ、ビー 4の溝部42内に挿入されてビーム4を支持する 三支持部83a、83bと、によって構成されてい 。

 第三軸部82は、第一吊部材10や第二吊部材 20等と同じく細長状の平板部材によって形成 れている。第三軸部82も基本的には直線状 ある。そして、この直線状の部分(下部から 部)は、第三軸部82の軸芯が、吊ボルト2の軸 芯とほぼ一致しており、安定的にビーム4を 持できるよう構成されている。第三軸部82の 上部は、ナット30と接触しないように外側に り曲げられて形成されている。

 第三接続部81は、垂直な第三軸部82の基端 側の一部がほぼ直角に折り曲げられることで 形成されている。そして、この第三接続部81 は、吊ボルト2を挿入するための挿入孔81aが 設けられており、挿入孔81aは、図12に示すよ に、その一部が開放されたU字状に形成され ている。一方、第三接続部81には、端部に折 返し部81bが設けられている。折り返し部81b 、第三軸部82をほぼ平行になるように第三 続部81の端部が垂直方向下向きに折り返され ることで形成されている。更に、第三接続部 81には、前記折り返し部81bが設けられている 部と隣接する端部に第二の折り返し部81cが けられている。これらの折り返し部81b、81c 、吊部材80の水平方向の動きを規制する。 って、変形例の吊装置8によれば、吊部材80 二つの折り返し部81b、81cを有することで吊 材80が吊ボルト2から抜け落ちるのを効果的 防止することができる。

 第三軸部82の基端側には、第一吊部材10等 と同じく、第三軸部82の基端側の一部がほぼ 角に折り曲げられることで水平に形成され 第三支持部83a、83bが設けられている。但し この第三支持部83a、83bは、幅方向のほぼ中 付近で分割され、夫々が相反する方向に折 曲げられることで形成された二つの支持部 よって構成されている。一方の第三支持部8 3aは、上述したビーム4の溝部42内へ開口部41 ら挿入され、一方側(図9における紙面左側) 蓋部43と接触してビーム4を支持する。他方 第三支持部83bは、上述したビーム4の溝部42 へ開口部41から挿入され、他方側(図9におけ 紙面右側)の蓋部43と接触してビーム4を支持 する。

 なお、上述した変形例の吊装置8を用いて ビーム4を吊り下げる場合、吊装置8をビーム4 の端部から予め挿入しておき、吊装置8を所 の吊ボルト2に固定すればよい。

 以上説明した変形例の吊装置8によれば、 上述した分離可能な吊装置1に比べて部品点 の削減を図ることができる。また、吊装置8 よれば、吊装置1と同じく、設置スペースの 有効利用を図ることができ、更に、外観の見 栄えを向上することができる。なお、一体的 な吊装置8と、分離可能な吊装置1との双方を 意し、目的に応じて使い分けることで、本 明の吊装置を用いた場合の作業性を更に高 ることができる。

 以上、本発明の好適な実施形態を説明し が、本発明の吊装置はこれらに限らず、可 な限りこれらの組合せを含むことができる なお、上述した実施形態では、各部材を金 製としたが、十分な強度を有していればよ 、材質は特に限定されるものではない。