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Patent Searching and Data


Title:
SYSTEM AND METHOD FOR PROCESSING DATA
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/044876
Kind Code:
A1
Abstract:
[PROBLEMS] To alleviate trouble required for creating and editing configuration data made up of a pair of an element name and an element value. [MEANS FOR SOLVING PROBLEMS] A system comprises: a file storage section (120) for storing a configuration data file in which a pair of an element name and an element value is described on a predetermined element; a receiving section (110) for receiving an instruction to create a predetermined configuration data file stored in the file storage section (120) and configuration data in which a computation method is specified; a computation section (130) for reading the configuration data file specifiedby the creation instruction from the file storage section (120), computing the element value for each element of the configuration data file according to the computation method specified by the creation instruction, and creating a new configuration data file in which the results of the computation of the same element name and element value as those of the configuration data file are paired and described on individual elements; and an output section (150) for outputting the new configuration data created by the computation section (130).

Inventors:
MIYAHIRA TOMOHIRO (JP)
MIKI YUKARI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/068083
Publication Date:
April 09, 2009
Filing Date:
October 03, 2008
Export Citation:
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Assignee:
IBM (US)
MIYAHIRA TOMOHIRO (JP)
MIKI YUKARI (JP)
International Classes:
G06F9/50
Foreign References:
US7155534B12006-12-26
US20030061262A12003-03-27
JP2004013522A2004-01-15
Other References:
See also references of EP 2207093A4
None
Attorney, Agent or Firm:
UENO, Takeshi et al. (IBM Japan Ltd. 1623-14, Shimotsuruma, Yamato-sh, Kanagawa 02, JP)
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Claims:
 所定の要素に関して要素名と要素値の組を記載した構成データファイルを格納するファイル格納部と、
 前記ファイル格納部に格納されている所定の構成データファイルおよび演算方法を指定した構成データの作成指示を受け付ける受け付け部と、
 前記作成指示により指定された前記構成データファイルを前記ファイル格納部から読み出し、前記作成指示により指定された演算方法にしたがって当該構成データファイルの要素ごとに前記要素値に対する演算を行い、個々の要素に関して当該構成データファイルと同一の要素名と要素値の演算結果とを組にして記載した新たな構成データファイルを作成する演算部と、
 前記演算部により作成された新たな構成データを出力する出力部と
を備えることを特徴とするシステム。
 前記演算方法ごとに前記構成データファイルの個々の要素に対して行う演算の内容を登録したテーブルを格納したテーブル格納部をさらに備え、
 前記演算部は、前記テーブル格納部に格納された前記テーブルから前記作成指示により指定された演算方法を参照し、前記構成データファイルの各要素に対して、当該テーブルに登録されている演算を行うことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
 前記受け付け部は、複数の前記構成データファイルを指定し、演算方法として当該構成データファイルの結合方法を指定した前記作成指示を受け付け、
 前記演算部は、前記構成データファイルの対応する前記要素どうしの前記要素値を前記結合方法にしたがって結合し、単一の前記新たな構成データを作成することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
 前記受け付け部は、所定の前記構成データファイルを指定し、演算方法として乗算および数値を指定した前記作成指示を受け付け、
 前記演算部は、前記構成データファイルの数値データである前記要素の前記要素値に対して前記作成指示において指定された前記数値を乗算し、単一の前記新たな構成データを作成することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
 前記出力部によって出力された新たな構成データを、ファイル格納部に格納することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
 コンピュータの資源を複数の論理パーティションに分割して動作制御する制御部をさらに備え、
 前記構成データファイルは、前記コンピュータの論理パーティションの属性を要素として記載し、
 前記出力部は、前記演算部により作成された前記新たな構成データを前記制御部に送信し、
 前記制御部は、前記出力部から受信した前記新たな構成データに基づいて新たな論理パーティションを作成し、前記コンピュータを動作させることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
 前記受け付け部は、前記コンピュータの全ての資源の指定および所定の演算方法の指定を含む前記作成指示を受け付け、
 前記演算部は、前記コンピュータの全ての資源を使用する論理パーティションの構成データファイルを用いて前記所定の演算方法にしたがって演算を行い、単一の前記新たな構成データを作成することを特徴とする請求項6に記載のシステム。
 コンピュータの資源を複数の論理パーティションに分割して動作制御するための当該論理パーティションを作成する方法であって、
 前記論理パーティションの属性を要素として当該要素における要素名と要素値の組を記載した構成データファイルおよび演算方法を指定した構成データの作成指示を受け付けるステップと、
 既に存在する論理パーティションの前記構成データファイルを格納した記憶手段から前記作成指示により指定された前記構成データファイルを読み出すステップと、
 前記作成指示により指定された演算方法にしたがって、読み出された前記構成データファイルの要素ごとに前記要素値に対する演算を行い、個々の要素に関して当該構成データファイルと同一の要素名と要素値の演算結果とを組にして記載した新たな構成データを作成するステップと、
 作成された新たな構成データに基づいて前記コンピュータの制御手段が新たな論理パーティションを作成するステップと
を含むことを特徴とする方法。
 前記新たな構成データを作成するステップでは、所定の記憶手段に記憶された、前記演算方法ごとに前記構成データファイルの個々の要素に対して行う演算の内容を登録したテーブルから前記作成指示により指定された演算方法を参照し、前記構成データファイルの各要素に対して、当該テーブルに登録されている演算が行われることを特徴とする請求項8に記載の方法。
 前記作成指示を受け付けるステップでは、複数の前記構成データファイルを指定し、演算方法として当該構成データファイルの結合方法を指定した前記作成指示を受け付け、
 前記新たな構成データを作成するステップでは、前記構成データファイルの対応する前記要素どうしの前記要素値を前記結合方法にしたがって結合し、単一の前記新たな構成データを作成することを特徴とする請求項8に記載の方法。
 前記作成指示を受け付けるステップでは、所定の前記構成データファイルを指定し、演算方法として乗算および数値を指定した前記作成指示を受け付け、
 前記新たな構成データを作成するステップでは、前記構成データファイルの数値データである前記要素の前記要素値に対して前記作成指示において指定された前記数値を乗算し、単一の前記新たな構成データを作成することを特徴とする請求項8に記載の方法。
 前記作成指示を受け付けるステップでは、前記コンピュータの全ての資源の指定および所定の演算方法の指定を含む前記作成指示を受け付け、
 前記新たな構成データを作成するステップでは、前記コンピュータの全ての資源を使用する論理パーティションの構成データを用いて前記所定の演算方法にしたがって演算を行い、単一の前記新たな構成データを作成することを特徴とする請求項8に記載の方法。
 コンピュータに、
 制御対象である被制御コンピュータの資源を複数の論理パーティションに分割して動作制御するための当該論理パーティションの属性を要素として、当該要素における要素名と要素値の組を記載した構成データファイル、および演算方法を指定した、構成データの作成指示を受け付け、既に存在する論理パーティションの前記構成データファイルを格納した記憶手段から前記作成指示により指定された前記構成データファイルを読み出す処理と、
 前記作成指示により指定された演算方法にしたがって、読み出された前記構成データファイルの要素ごとに前記要素値に対する演算を行い、個々の要素に関して当該構成データファイルと同一の要素名と要素値の演算結果とを組にして記載した新たな構成データを作成する処理と、
 作成された新たな構成データを前記コンピュータの制御手段に送信し、当該制御手段に当該新たな構成データで定義される論理パーティションを作成させる処理と
を実行させることを特徴とするプログラム。
 前記新たな構成データを作成する処理では、所定の記憶手段に記憶された、前記演算方法ごとに前記構成データファイルの個々の要素に対して行う演算の内容を登録したテーブルから前記作成指示により指定された演算方法を参照し、前記構成データファイルの各要素に対して、当該テーブルに登録されている演算が行われることを特徴とする請求項13に記載のプログラム。
 前記作成指示を受け付ける際に、前記被制御コンピュータの全ての資源の指定および所定の演算方法の指定を含む前記作成指示を受け付け、
 前記新たな構成データを作成する処理では、前記コンピュータの全ての資源を使用する論理パーティションの構成データを用いて前記所定の演算方法にしたがって演算を行い、単一の前記新たな構成データを作成することを特徴とする請求項13に記載のプログラム。
Description:
データを処理するシステムおよ 方法

 本発明は、データを処理するシステムに し、特に所定の要素についての名称と値の で構成されたデータの生成、編集を行うシ テム、これを用いて論理パーティションを 成するシステムおよびその方法に関する。

 近年、コンピュータのハードウェア性能の 上を背景に、1台のコンピュータを複数の論 理パーティションに分割して使用することが 行われている(例えば、非特許文献1、2参照) 具体的な態様としては、CPU(Central Processing U nit)の分割、メモリの
分割、磁気ディスク等の記憶媒体やネットワ ークインターフェイス等のデバイスの分割等 が行われる。

 このように複数の論理パーティションに 割された資源(リソース)は、論理パーティ ョンごとに個別のコンピュータのように使 することが可能である。すなわち、1つのコ ピュータ上で、論理パーティションごとに 数のOS(Operating System)やOS上で動作するアプ ケーションを使用することができる。また 個々の論理パーティションで生じた障害が の論理パーティションには影響を及ぼさな 。

 論理パーティションは、一般に、その論 パーティションに与えられる属性(アトリビ ュート)に関して、名称(アトリビュート名)と 値(アトリビュート値)の組で構成されたデー ファイル(以下、構成データファイルと呼ぶ )で定義される。コンピュータに設けられた ービスプロセッサが、この構成データファ ルにしたがって、CPU、メモリ、各種デバイ 等のハードウェア資源を複数の論理パーテ ションに分割し制御する。

日本アイ・ビー・エム株式会社編著、「 AIX--論理分割(LPAR)とAIX 5L V5.2」、株式会社ア スキー、2003年11月25日 「pSeries用ハードウェア管理コンソール  インストールおよび操作ガイド」、[online]、 本アイ・ビー・エム株式会社、[平成19年8月 7日検索]、インターネット<URL : http://publib fi.boulder.ibm.com/epubs/pdf/a8868437.pdf>

 アトリビュート名とアトリビュート値の からなる構成データファイルは、論理パー ィションの定義に限らず、様々なシステム 使用されている。従来、構成データファイ の作成は、人手に頼るか、人手による作業 支援するGUI(Graphical User Interface)を使って行 われていた。しかし、指定されるアトリビュ ートの数(種類)が多い場合、作業は手間のか るものだった。

 例えば、IBM System pSeriesのコンピュータ上 、所定のツールを用いて論理パーティショ を作成する際には、その論理パーティショ を定義する構成データファイルを指定する 要がある。この構成データファイルは、例 ば、以下のような多数のアトリビュートか 成るものであり、作成は容易ではなかった

name=rpa_11,lpar_id=11,profile_name=p1_rpa11,lpar_type=aixli nux,min_mem=128,desired_mem=256,max_mem=256,min_procs=1,desi red_procs=1,max_procs=1, sharing_mode=share_idle_procs, pr oc_mode=ded, auto_start=1, io_slots="21030076/65535/1, 21 040076/65535/1", max_virtual_slots=10

 本発明は、以上の課題に鑑みてなされたも であり、その目的は、要素名(アトリビュー ト名)と要素値(アトリビュート値)の組からな る構成データファイルの作成、編集に要する 手間を削減できるシステムを提供することに ある。
 また、本発明の他の目的は、コンピュータ 資源を複数の論理パーティションに分割す 場合等に、論理パーティションを定義する 成データの作成を容易にすることにある。

 上記の目的を達成するため、本発明は、 のようなシステムとして構成される。この ステムは、所定の要素に関して要素名と要 値の組を記載した構成データファイルを格 するファイル格納部と、このファイル格納 に格納されている所定の構成データファイ および演算方法を指定した構成データの作 指示を受け付ける受け付け部と、作成指示 より指定された構成データファイルをファ ル格納部から読み出し、作成指示により指 された演算方法にしたがって構成データフ イルの要素ごとに要素値に対する演算を行 、個々の要素に関して構成データファイル 同一の要素名と要素値の演算結果とを組に て記載した新たな構成データを作成する演 部と、この演算部により作成された新たな 成データを出力する出力部とを備える。こ 出力された新たな構成データは、新たな構 データファイルとしてファイルに格納する とも可能であり、また、ファイルに格納せ に他のシステムへ転送するような利用方法 可能である。

 好ましくは、このシステムは、演算方法 とに構成データファイルの個々の要素に対 て行う演算の内容を登録したテーブルを格 したテーブル格納部をさらに備え、演算部 、テーブル格納部に格納されたテーブルか 作成指示により指定された演算方法を参照 、構成データファイルの各要素に対して、 ーブルに登録されている演算を行う。

 さらにこのシステムは、コンピュータの 源を複数の論理パーティションに分割して 作制御する制御部をさらに備え、構成デー ファイルは、コンピュータの論理パーティ ョンの属性を要素として記載し、出力部は 演算部により作成された新たな構成データ 前記制御部に送信し、制御部は、出力部か 受信した新たな構成データに基づいて新た 論理パーティションを作成し、コンピュー を動作させる構成としても良い。

 また本発明は、次のような方法としても 現される。この方法は、コンピュータの資 を複数の論理パーティションに分割して動 制御するための当該論理パーティションを 成する方法であって、論理パーティション 属性を要素として要素名と要素値の組を記 した構成データファイルおよび演算方法を 定した構成データの作成指示を受け付ける テップと、既に存在する論理パーティショ の構成データファイルを格納した記憶手段 ら作成指示により指定された構成データフ イルを読み出すステップと、作成指示によ 指定された演算方法にしたがって、読み出 れた構成データファイルの要素ごとに要素 に対する演算を行い、個々の要素に関して 成データファイルと同一の要素名と要素値 演算結果とを組にして記載した新たな構成 ータを作成するステップと、作成された新 な構成データに基づいてコンピュータの制 手段が新たな論理パーティションを作成す ステップとを含む。

 さらに本発明は、コンピュータを制御し 上述したシステムの各機能を実現するプロ ラム、またはコンピュータに上記の方法に ける各ステップに対応する処理を実行させ プログラムとしても実現される。このプロ ラムは、磁気ディスクや光ディスク、半導 メモリ、その他の記録媒体に格納して配布 たり、ネットワークを介して配信したりす ことにより、提供することができる。

 以上のように構成された本発明によれば、 存の構成データファイルを利用して、新た 構成データファイルの作成、編集に要する 間を削減することができる。
 またコンピュータの論理パーティションを 義する構成データファイルの作成に本発明 適用すれば、既存の論理パーティションの 成データファイルを用いて、新たな論理パ ティションの作成を容易にすることができ 。

 以下、添付図面を参照して、本発明の実施 態について詳細に説明する。
<システム構成>
 図1は、本実施形態によるデータ処理システ ムの機能構成を示す図である。
 図1に示すデータ処理システム100は、構成デ ータファイルの作成指示を受け付ける受け付 け部110と、構成データファイルを保持するフ ァイル格納部120とを備える。また、データ処 理システム100は、構成データファイルを作成 するための演算部130と、演算部130の処理に用 いられる演算テーブル格納部140と、作成され た構成データを出力する出力部150とを備える 。

 受け付け部110は、ユーザによる構成デー の作成指示の入力を受け付けて、演算部130 送る。本実施形態では、既に存在する構成 ータファイルを利用して新たな構成データ 作成する。したがって、構成データファイ の作成指示には、演算の基礎となる既存の 成データファイルと演算方法を指定する情 が含まれる。

 ファイル格納部120は、構成データファイ を格納し保持する。ファイル格納部120に保 されている構成データファイルは、演算部1 30が新たな構成データを作成するために使用 れる。また、演算部130により作成された新 な構成データをファイルに格納する場合に 、ファイル格納部120に格納される。

 演算部130は、受け付け部110により受け付 られた構成データの作成指示に従って、新 な構成データファイルを作成する。構成デ タファイルの作成には、ファイル格納部120 格納されている既存の構成データファイル 演算テーブル格納部140に格納されている後 の演算テーブルとが用いられる。

 演算テーブル格納部140は、演算部130によ 処理に用いられる演算テーブル141を格納し いる。演算テーブル141には、構成データフ イルを構成する要素ごとに、構成データフ イル間の演算として適用する関数を検索す ための「関数名」が登録されている。

 図2は演算テーブル141の構成例を示す図であ る。
 図2に示す演算テーブル141には、例として、 5種類の要素(A~E)に関して、5種類の演算(op1~op5 )が登録されている。演算部130は、この演算 ーブル141を参照し、各要素について設定さ た関数(func)を行って構成データファイルを 成する。例えば、演算op1により構成データ ァイルを作成する場合、要素Aについてはfunc A1、要素BについてはfuncB1、要素Cについてはfu ncC1、というように演算を行う。各関数は、2 の引数を取り、1つの値またはエラーを返す 関数であり、引数の一方が「値なし」である 場合を許容する。

 この演算テーブル141には、それぞれの演 毎に、構成データとして許されるすべての 要素名」についてどのような関数を実行す きかが定義されている。この「演算名」、 要素名」、「関数名」は、追加、変更が可 であり、新たな演算を追加したい場合や、 成データとして新たな要素名が追加された 合には、演算や要素名を追加したり、所定 要素についての関数を他の関数に変更した することができる。また、図2において、各 関数は、要素の種類と演算の種類に応じて名 前を付けてある(例えば、要素「A」について 演算「op1」の関数はfunc「A1」となっている) 。しかし、その関数の実体は同一であっても 良い(例えば、funcA1とfuncA2の内容が同一であ 等)。また、処理モジュールをダイナミック ロードできる環境(例えば、米国サン・マイ クロシステムズ社のJava VMを用いた環境など) を使用することにより、ユーザ定義の関数を 演算テーブル中の「関数名」として指定する ことも可能である。

 出力部150は、演算部130により作成された たな構成データファイルをファイル格納部1 20に格納する。ファイル格納部120に格納され 新たな構成データファイルは、上述したよ に、以後の構成データの作成において用い れる。

 図3は、データ処理システム100を実現するの に好適なコンピュータの構成例を示す図であ る。
 図3に示すコンピュータ10は、演算手段であ CPU(Central Processing Unit)
10aと、記憶手段であるメインメモリ10cおよび 磁気ディスク装置(HDD:Hard Disk Drive)10gを備え 。また、ネットワークを介して外部装置に 続するためのネ
ットワークインターフェイス10fと、表示出力 を行うためのビデオカード10dおよび表示装置 10jと、音声出力を行うための音声機構10hとを 備える。さらに、キーボードやマウス等の入 力デバイス10iを備える。

 図3に示すように、メインメモリ10cおよび ビデオカード10dは、システムコントローラ10b を介してCPU10aに接続されている。また、ネッ トワークインターフェイス10f、磁気ディスク 装置10g、音声機構10hおよび入力デバイス10iは 、I/Oコントローラ10eを介してシステムコント ローラ10bと接続されている。各構成要素は、 システムバスや入出力バス等の各種のバスに よって接続される。例えば、CPU10aとメインメ モリ10cの間は、システムバスやメモリバスに より接続される。また、CPU10aと磁気ディスク 装置10g、ネットワークインターフェイス10f、 ビデオカード10d、音声機構10h、入力デバイス 10i等との間は、PCI(Peripheral Components Interconnec t)、PCI Express、シリアルATA(AT Attachment)、USB(Un iversal Serial Bus)、AGP(Accelerated Graphics Port)等 入出力バスにより接続される。

 なお、図3は、本実施形態が適用されるの に好適なPCのハードウェア構成を例示するに ぎず、図示の構成に限定されないことは言 までもない。例えば、ビデオカード10dを設 る代わりに、ビデオメモリのみを搭載し、C PU10aにてイメージデータを処理する構成とし も良い。また、音声機構10hを独立した構成 せず、システムコントローラ10bやI/Oコント ーラ10eを構成するチップセットの機能とし 備えるようにしても良い。また、補助記憶 置として磁気ディスク装置10gの他に、各種 光学ディスクやフレキシブルディスクをメ ィアとするドライブを設けても良い。表示 置10jとしては、主として液晶ディスプレイ 用いられるが、その他、CRTディスプレイや ラズマディスプレイ等、任意の方式のディ プレイを用いて良い。

 図1に示したデータ処理システム100において 、受け付け部110は、例えば図3の入力デバイ 10iとプログラム制御されたCPU10aとで実現さ る。
 ファイル格納部120および演算テーブル格納 140は、例えば図3のメインメモリ10cや磁気デ ィスク装置10g等の記憶手段により実現される 。
 演算部130および出力部150は、例えば図3のプ ログラム制御されたCPU10aで実現される。受け 付け部110、演算部130、出力部150の機能を実現 するためにCPU10aを制御するプログラムは、例 えば磁気ディスク装置10gに格納されており、 メインメモリ10cに読み込まれ、CPU10aにより実 行される。

<データ処理システム100の動作>
 次に、データ処理システム100の演算部130の 作を説明する。
 以下の説明では、構成データ中の要素と要 値を、それぞれ、アトリビュート(あるいは アトリビュート名)とアトリビュート値と呼 場合がある。
 図4は、演算部130の動作を説明するフローチ ャートである。
 初期動作として、受け付け部110が構成デー ファイルの作成に用いる既存の構成データ ァイルと演算方法を指定した作成指示の入 を受け付け、演算部130に送られているもの する。ここでは、既存の構成データファイ としてFile1およびFile2が指定され、演算方法 としてop1が指定されたものとする。既存の構 成データファイルは、演算テーブル141に登録 されている各要素を備えることが期待される が、必ずしも全ての要素に対して値を有して いるとは限らない。

 演算部130は、構成データの作成指示を受 取ると、この作成指示において指定されたF ile1およびFile2をファイル格納部120から読み出 し、要素ごとに分解する(ステップ401)。また 新たな構成データを作成し、初期設定とし 要素の値を全て「値なし」にする(ステップ 402)。

 次に、演算部130は、未処理の要素がある 否かを判断する(ステップ403)。未処理の要 があれば、この1つを選択して要素Attrとし、 File1およびFile2における要素Attrに対応する値 抽出して、それぞれv1、v2とする(ステップ40 4)。このとき、要素Attrに対応する値が存在し ない場合は、「値なし」とする。File1およびF ile2の両方とも「値なし」である場合は、こ 要素Attrに関して演算をすることができない で、ステップ403に戻り、次の未処理の要素 選択して同様の処理を行う(ステップ405)。

 File1またはFile2の少なくとも一方に、要素 Attrに対応する値(v1またはv2)がある場合、演 部130は、演算テーブル141に登録された関数 用いて演算を行う(ステップ406)。演算処理中 にエラーとなった場合は、異常終了としてエ ラー通知等の処理を行い、終了する(ステッ 407、409)。

 一方、エラーとならずに演算が終了した 合は、得られた演算結果の値をステップ402 作成した構成データの該当する要素にセッ する(ステップ407、408)。なお、エラーとな なかったものの、演算結果として値が得ら なかった場合は、その要素に関しては「値 し」となる。この後、ステップ403に戻って 処理の要素が無くなるまで処理を繰り返す 全ての要素に関して処理が行われたならば 正常終了として処理の終了をユーザに通知 、終了する(ステップ410)。

<適用例>
 次に、本実施形態のデータ処理システム100 具体的な適用例を説明する。ここでは、コ ピュータのハードウェア資源を複数の論理 ーティションに分割して使用するための制 システムにデータ処理システム100を適用し 例について説明する。

 図5は、本実施形態のデータ処理システム100 が適用されるコンピュータの制御システムの 構成を示す図である。
 図5において、制御システム200および制御対 象の被制御システム300は、例えば図3に示し コンピュータ10により実現される。制御シス テム200は、図1に示したデータ処理システム10 0と同様の機能を備える。また、被制御シス ム300には、被制御システム300のハードウェ 資源を、実際に論理パーティションごとに 立して動作させるためのサービスプロセッ 310が搭載されている。この被制御システム30 0の例としては、たとえばIBM System pSeriesのコ ンピュータがある。 

 制御システム200のファイル格納部120には 名称と値の組で表される要素として、論理 ーティションの属性(アトリビュート)を記 することにより、論理パーティションを定 する構成データファイルが格納される。す わち、この構成データファイルは、論理パ ティションのアトリビュートに関するアト ビュート名とアトリビュート値の組で構成 れている。論理パーティションを定義する 成データファイルの作成は、ファイル格納 120に格納された既存の構成データファイル 基づいて行われる。ただし、構成データフ イルの作成指示は、構成データファイルの ァイル名を指定するほか、パーティション プロファイル、アクティブな(動作中の)論理 パーティションの論理パーティション名、被 制御システム300の全ての資源を対象とする「 ALL」等を指定して行うことができるものとす る。ファイル名以外の「ALL」などが指定され る場合には、そのデータは既存のコマンドな どによって、その時点で被制御システム300か ら収集される。また、「ALL」が指定される場 合、被制御システム300の全ての資源を対象と する論理パーティションが想定される。そし て、この論理パーティションを定義する構成 データファイルと、他の既存の論理パーティ ションを定義する構成データファイルとを用 いた演算が行われることとなる。

 構成データファイルにおけるデータの種 としては、数値データ、文字列、集合、論 値(true/falseまたは1/0)、タイプ名等がある。 値データを取るアトリビュートの例として 、メモリサイズ(最小メモリサイズを表す「 min_mem」、最大メモリサイズを表す「max_mem」 )がある。文字列を取るアトリビュートの例 としては、論理パーティション名「lpar_name」 、プロファイル名「profile_name」がある。集合 を取るアトリビュートの例としては、I/Oスロ ット「io_slot」がある。論理値を取るアトリ ュートの例としては、オートスタート「auto_ start」、全ての資源を表す「all_resources」があ る。タイプ名を取るアトリビュートの例とし ては、論理パーティションで動作するシステ ムを表す「lpar_env」がある。

 演算テーブル格納部140は、論理パーティシ ンの作成のために用いられる演算が登録さ た演算テーブル141が格納されている。
 図6は、制御システム200の演算テーブル格納 部140に格納された演算テーブル141の構成例を 示す図である。
 図6に示す演算テーブル141には、演算の種類 として、「MIN」、「MAX」、「PLUS」、「*数値 、「MINUS」の5つが登録されている。また、 トリビュートの種類として、「min_mem」、「 name」、「io_slot」、「auto_start」、「lpar_env」 5つが登録されている。

 図6の演算テーブル141によると、例えば、構 成データファイル間で演算「MIN」を行う場合 、アトリビュート「min_mem(数値データ)」の演 算では、小さい方の値を採用する処理が行わ れる。また、アトリビュート「auto_start(論理 )」の演算ではAND(論理積)の処理が行われる
 演算「PLUS」を行う場合、アトリビュート「 name(文字列)」の演算では、2つの文字列を「_P LUS_」で結合した文字列が作成される。また アトリビュート「lpar_env(タイプ名)」におい 、値が一致しない場合は、演算「PLUS」全体 がエラーとなる。
 所定の構成データファイルに関して演算「* 数値」を行う場合、アトリビュート「min_mem( 値データ)」の演算では、構成データファイ ルの現在の値に「*数値」で指定された数値 乗算される。

 受け付け部110は、次のようにして使用する 理パーティションおよび演算を指定した構 データの作成指示を受け付ける。
 例えば、2つの既存の論理パーティション(co nfigA、configB)を合わせたものに相当する新た 論理パーティションを作成する場合、

   configA+configB

となる。また、論理パーティションconfigAが 在し、被制御システム300の残りの資源を全 使用する論理パーティションを作成する場 、

   ALL-configA

となる。また、既存の論理パーティションcon figAに対してCPUの能力やメモリの記憶容量を1. 5倍使用する論理パーティションを作成する 合、

   configA*1.5

となる。ただし、上記の各式において、「con figA」および「configB」は論理パーティション 定義する構成データファイルのファイル名 ある。また、「+」は図6に示した演算テー ル141の演算「PLUS」を、「-」は同演算テーブ ル141の演算「MINUS」を、「*1.5」は同演算テー ブル141の演算「*数値」を、それぞれ表す。
 これにより、例えば、IBM System pSeries上の 理パーティションを作成する場合に、従来 mksyscfgコマンドを使用して、

  mksyscfg -r lpar -m machine1 -f configA

のように、ファイルを1つだけしか指定でき かったが、

  mksyscfg -r lpar -m machine1 -f "configA + confi gB"

のように2つのファイルの演算を指定できる うになる。

 出力部150は、演算部130の演算結果である たな構成データを出力する。この新たな構 データは、図5の場合にはファイル格納部120 に格納されることなく、被制御システム300に 搭載されたサービスプロセッサ310に送られる 。サービスプロセッサ310は、受け取った構成 データに基づき、実際に新たな論理パーティ ションを作成して、被制御システム300のハー ドウェア資源の使用を制御する。

 次に、具体的な計算例を示す。
 次のような構成データファイルで定義され 2つの論理パーティションが存在するものと する。

 File1:name=lpar1, lpar_env=aixlinux, min_mem=128, auto_ start=1
 File2:name=lpar2, lpar_env=aixlinux, min_mem=512, auto_ start=0

 これらの構成データファイルを指定して、F ile1とFile2を対象とした演算「MIN」を行う場合 、次のような演算結果が得られる。

 Data:name=lpar1_MIN_lpar2, lpar_env=aixlinux, min_mem=12 8, auto_start=0

 演算結果のDataを参照すると、図6に示し 演算テーブル141の通りの演算がなされてい 。すなわち、アトリビュートnameは、File1のlp ar1とFile2のlpar2とが、「_MIN_」で結合されてい る。また、アトリビュートlpar_envは、File1、2 アトリビュート値と同一である。また、ア リビュートmin_memは、File1、2のアトリビュー ト値のうち小さい方の128が採られている。ま た、アトリビュートauto_startは、File1、2のア リビュート値のAND(論理積)が取られて0とな ている。

 他の計算例を示す。File1、2が次のように定 されているものとする。

 File1:name=lpar1, lpar_env=aixlinux, min_mem=128, auto_ start=1, io_slots=21020003/none/1,21020004/none/1
 File2:name=lpar2, lpar_env=aixlinux, min_mem=512, auto_ start=0, io_slots=21020003/none/1,21020001/none/1

 これらの構成データファイルを指定して、F ile1とFile2を対象とした演算「MAX」を行う場合 、次のような演算結果が得られる。

 Data:name=lpar1_MAX_lpar2, lpar_env=aixlinux, min_mem=51 2, auto_start=1, io_slots=21020003/none/1,21020004/none/1, 21020001/none/1

 演算結果において、アトリビュートmin_mem は、File1、2のアトリビュート値のうち大きい 方の512が採られている。また、アトリビュー トauto_startは、File1、2のアトリビュート値のOR (論理和)が取られて1となっている。さらに、 アトリビュートio_slotは、File1、2のアトリビ ート値の和となっている。

 一方、同じFile1、2で、演算「MINUS」を行う 、次のような演算結果が得られる。

 Data:name=lpar1_MINUS_lpar2, lpar_env=aixlinux, min_mem= 384, auto_start=0, io_slots=21020004/none/1,21020001/none/ 1

 演算結果において、アトリビュートmin_mem は、File1、2のアトリビュート値のうち大きい 方から小さい方が減算され、384となっている 。アトリビュートio_slotは、ユーザが設定し 関数(UserFunc)によって、21020004/none/1と21020001/n one/1が採られている。

 以上、本実施形態を論理パーティション 作成に用いた例を説明したが、この他、パ ティション・プロファイルやシステム・プ ファイル等の作成においても本実施形態を 用することができる。また一般に、アトリ ュート名とアトリビュート値の組で構成さ る構成データファイルの演算することによ て新たな構成データを作成するために、本 施形態を適用することができる。

 本実施形態を用いることにより、既存の 成データファイルを利用して新たな構成デ タを容易に作成、編集することができる。 れにより、構成データファイルやこれによ て定義される論理パーティションの作成に する手間を大幅に削減することができる。 た一般に、アトリビュート名とアトリビュ ト値の組で構成される構成データファイル 、様々なシステムにおいて用いられている め、既存の構成データファイルを利用(演算 )することで新たな構成データを作成できる とは、それらの様々なシステムにも適用が 能である。

本実施形態によるデータ処理システム 機能構成を示す図である。 本実施形態における演算テーブルの構 例を示す図である。 本実施形態のデータ処理システムを実 するのに好適なコンピュータの構成例を示 図である。 本実施形態の演算部の動作を説明する ローチャートである。 本実施形態のデータ処理システムが適 されるコンピュータの制御システムの構成 示す図である。 コンピュータの制御システムに適用さ た演算テーブルの構成例を示す図である。

符号の説明

100…データ処理システム、110…受け付け部 、120…ファイル格納部、130…演算部、140…演 算テーブル格納部、141…演算テーブル、150… 出力部