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Patent Searching and Data


Title:
TEMPERATURE CONTROL DEVICE FOR HANDLING SOLDER WITH TEMPERATURE LOCK MECHANISM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/139623
Kind Code:
A1
Abstract:
A temperature control device for handling solder comprises a body (10) of the temperature control device for handling solder (1), a rotating shaft (77) built into the body (10) and rotatable about its axis, a set temperature changing means (75) for changing the set temperature according to the rotation angle of the rotating shaft (77), a rotary knob (20) supported to body (10) so as to be rotatable about the rotating shaft (77), and a temperature lock key (40) insertable into and removable from the body (10) at a coaxial position with the rotating shaft (77) and the knob (20) and, when inserted, mechanically coupling the rotating shaft (77) and the knob (20) so that they rotate interlockingly. While the temperature lock key (40) is removed from the body (10), the coupling between the rotating shaft (77) and the knob (20) is released to thereby prohibit the change of the set temperature by the rotation of the knob (20).

Inventors:
MOCHIZUKI TOSHIKAZU (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/059952
Publication Date:
November 20, 2008
Filing Date:
May 15, 2007
Export Citation:
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Assignee:
HAKKO CORP (JP)
MOCHIZUKI TOSHIKAZU (JP)
International Classes:
B23K3/03
Foreign References:
JPH0222144Y21990-06-14
JPS645772U1989-01-13
Other References:
See also references of EP 2156915A4
Attorney, Agent or Firm:
KOTANI, Etsuji et al. (2-2 Nakanoshima 2-chome,Kita-ku, Osaka-shi, Osaka, JP)
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Claims:
 はんだこて等のはんだ取扱装置が接続され又は上記はんだ取扱装置に組込まれ、上記はんだ取扱装置を所定の設定温度に制御するはんだ取扱用温度制御装置において、
 当該はんだ取扱用温度制御装置の本体と、
 上記本体に内蔵され、軸周りに回転可能な回転軸と、
 上記回転軸の回転角度に応じて上記設定温度を変化させる設定温度変化手段と、
 上記回転軸と同軸かつ上記回転軸に対して回転自在に上記本体に支持された回転式のつまみと、
 上記本体に対し上記回転軸及び上記つまみと同軸位置に挿脱可能であり、挿着時に上記回転軸と上記つまみとを連動回転し得るように機械的に連結する温度ロックキーとを備え、
 上記温度ロックキーが上記本体から離脱された状態では上記回転軸と上記つまみとの連結が解除され、上記つまみの回転による上記設定温度の変更が禁止されることを特徴とするはんだ取扱用温度制御装置。
 上記温度ロックキーは、軸方向一端側であって挿着時に露出する基端部と、他端側であって挿着時に上記つまみを含む本体側に没入する先端部とを備え、上記基端部と上記先端部とは互いに軸周りに回転自在とされ、上記回転軸と上記つまみとの連結が上記先端部においてなされることを特徴とする請求項1記載のはんだ取扱用温度制御装置。
 上記先端部は、より先端側の第1先端部と、該第1先端部よりも基端部寄りの第2先端部とを含み、
 上記温度ロックキーの挿着時、上記第1先端部が上記回転軸に連結され、上記第2先端部が上記つまみに連結されることを特徴とする請求項1または2記載のはんだ取扱用温度制御装置。
 上記回転軸と同軸上に、該回転軸と一体に設けられ、温度目盛が表示された目盛板を備え、
 上記目盛板は上記回転軸と一体回転することによって上記回転軸の回転角度に応じた設定温度を表示し、
 上記温度ロックキーの挿着時、上記第1先端部が上記目盛板を介して上記回転軸に連結されることを特徴とする請求項3記載のはんだ取扱用温度制御装置。
 上記温度ロックキーの挿着時、上記回転軸又は上記目盛板と上記第1先端部とは、軸方向に延びる20条以上のスプライン溝によるスプライン嵌合によって互いに連結されることを特徴とする請求項3または4記載のはんだ取扱用温度制御装置。
 上記温度ロックキーの挿着時、上記つまみと上記第2先端部とは、6角形ないし10角形断面形状での嵌め合いで嵌合することにより互いに連結されることを特徴とする請求項3乃至5の何れか1項に記載のはんだ取扱用温度制御装置。
 上記回転軸と同軸上に、該回転軸と一体に設けられ、温度目盛が表示された目盛板と、
 上記はんだ取扱装置に設けられて被温度制御部の温度を検知する温度センサからのセンサ温度に係る情報を受取る制御回路とを備え、
 上記目盛板は上記回転軸と一体回転することによって上記回転軸の回転角度に応じた設定温度を表示するものであり、
 上記制御回路は上記目盛板が表示する上記設定温度と制御対象の実際の温度とのズレを補正するための校正モードを実行可能であり、
 上記校正モードにおいて操作される校正用スイッチを備え、
 上記制御回路は、上記校正モードにおいて、上記表示設定温度が所定の校正温度に合わせられた状態で上記校正用スイッチが操作されたときの制御上の設定温度と、上記実際の温度が上記校正温度に合致するように上記回転軸が回転されられた状態で上記校正用スイッチが操作されたときの制御上の設定温度との差をオフセット値として記憶するとともに、
 上記校正後の温度制御において、上記実際の温度が上記表示設定温度に近づくように上記オフセット値を参照して上記センサ温度を補正することを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載のはんだ取扱用温度制御装置。
Description:
温度ロック機構を有するはんだ 扱用温度制御装置

 本発明は、はんだこてやはんだ除去装置 に代表されるはんだ取扱装置に適用される 度制御装置であって、そのこて先やノズル の設定温度を適宜変更することができ、か ロックすることができるものに関する。特 設定温度を機械的にロックするものに関す 。

 IC等の電子部品を使用する各種電気製品 組立作業において、電気的接合部にはんだ けが多様されている。近年、組立の自動化 進み、はんだ付け作業においても自動化が 進されてはいるが、依然手作業によるはん 付け作業(マニュアルはんだ付け)が必要な工 程が少なくない。

 通常、マニュアルはんだ付けははんだこ を用いて行われるが、マニュアル操作では だを取扱う器具として、はんだこて以外に はんだ除去装置や熱風噴出装置等、各種の のがある。はんだ除去装置は、既にはんだ けされたはんだを再度溶融させて除去する 置である。熱風噴出装置は、熱風をはんだ 当ててはんだを溶融させるもので、はんだ けにもはんだ除去にも用いられる。本明細 では、これらを総称してはんだ取扱装置と する。またはんだ取扱装置を用いてはんだ 取扱う作業をはんだ取扱作業と称する。

 はんだ取扱作業は適正温度で行われるこ が望ましいが、この適正温度は、はんだの 類、はんだ取扱装置の種類やこて先等の大 さや形状、電子部品の耐熱温度等に応じて なる。例えば従来の一般的な錫-鉛共晶はん だに対し、近年地球環境を考慮して鉛を殆ど 又は全く含有しないはんだ(鉛フリーはんだ) 注目され、多用されつつある。鉛フリーは だの溶融点は錫-鉛共晶はんだに比べて摂氏 数十度高いので、鉛フリーはんだを用いる場 合の適正温度は錫-鉛共晶はんだを用いる場 に比べて高くなる。

 そこで、そのような要求に応えるべく、 定温度を調節可能な温度制御装置を備えた んだ取扱装置が知られている。

 ところが、この温度制御装置による設定 度が常時変更できる状態であると、はんだ 扱作業者が不適切な設定温度ではんだ取扱 業を行う虞がある。例えば、作業効率の向 を目指すあまり、作業者が設定温度を適正 度よりも高く設定する虞がある。設定温度 低いよりも高い方がはんだが溶融し易く、 業スピードが向上するからである。このよ な使用方法は、電子部品を熱損傷する等の 害を招くので好ましくない。

 このような事態を避けるには、温度制御 置に、一旦設定した設定温度をロックする 構(温度ロック機構)を設け、特定の人(以下 定温度管理者という)のみが温度ロックを解 除することができるようにすれば良い(例え 特許文献1参照)。

 特許文献1に示される装置には設定カード が設けられている。この設定カードは、この 設定カードの所有者が設定温度管理者である ことを示す識別コードを備える。そして、こ の設定カードが温度制御装置の本体に設けら れたカード挿入口に挿入され、識別コードが 適正に識別されたときのみ設定温度の変更が 可能となっている。

 従って設定温度管理者は、設定カードを ード挿入口に挿入して設定温度を適正に設 した後、設定カードをカード挿入口から抜 去ることにより設定温度をロックすること できる。

 なお特許文献1に示される装置は、設定温 度の値をキーボードから入力するデジタル式 であって、設定カードの識別コードは電気的 に識別される。

 ところで、設定温度の入力形態には、デ タル式以外にアナログ式のものもある。例 ば可変抵抗器を備え、その抵抗値に応じて 定温度が変更されるものが知られている。 の可変抵抗器は回転軸を備え、回転軸の回 角度に応じて抵抗値が変化する。回転軸は 転式のつまみに連結されており、つまみを 転させることにより回転軸の回転角度を変 させることができる。このようなアナログ のものに対しては特許文献1のような設定カ ードを用いた温度ロック機構は不向きである ため、従来はつまみを物理的に固定すること により温度ロックがなされていた。例えば専 用工具(レンチ又はドライバ)によってロック ルトまたはロックナットを締め付け、それ よってつまみの回転を禁止するものが知ら ている。

 しかしながら、そのような温度ロック機構 は、温度ロックと解除の作業が煩雑であっ 。

実公平2-22144号公報

 本発明は、上記事情に鑑み、容易かつ適 に、機械的に温度ロックを行うことができ はんだ取扱用温度制御装置を提供すること 課題とする。

 上記課題を解決するため、本発明は、は だこて等のはんだ取扱装置が接続され又は 記はんだ取扱装置に組込まれ、上記はんだ 扱装置を所定の設定温度に制御するはんだ 扱用温度制御装置において、当該はんだ取 用温度制御装置の本体と、上記本体に内蔵 れ、軸周りに回転可能な回転軸と、上記回 軸の回転角度に応じて上記設定温度を変化 せる設定温度変化手段と、上記回転軸と同 かつ上記回転軸に対して回転自在に上記本 に支持された回転式のつまみと、上記本体 対し上記回転軸及び上記つまみと同軸位置 挿脱可能であり、挿着時に上記回転軸と上 つまみとを連動回転し得るように機械的に 結する温度ロックキーとを備え、上記温度 ックキーが上記本体から離脱された状態で 上記回転軸と上記つまみとの連結が解除さ 、上記つまみの回転による上記設定温度の 更が禁止されることを特徴とする。

 この構成によれば、温度ロックキーを本 に挿着したとき、回転軸とつまみとが機械 に連結されて連動回転可能となる。従って つまみを回すことにより回転軸の回転角度 変化させることができる。すなわち設定温 を変更することができる(温度ロックの解除 )。

 一方、温度ロックキーが本体から離脱さ たとき、回転軸とつまみとの連結が解除さ る。つまみは回転軸に対して回転自在に本 に支持されているので、この状態でつまみ 回しても空転するのみで回転軸は回転しな 。すなわち設定温度を変更することができ 、温度ロックされる。

 このように、温度ロックキーを挿脱する けで容易に温度ロックの設定と解除を行う とができる。

図1は本発明の第1実施形態に係るはん 取扱用温度制御装置の斜視図である。 図2は上記はんだ取扱用温度制御装置の 本体内部側面図である。 図3は上記はんだ取扱用温度制御装置の 温度ロックキー関連部品の分解斜視図である 。 図4は上記温度ロックキーの縦断面図で ある。 図5は図4のV-V線断面図である。 図6は図4のVI-VI線断面図である。 図7は本発明の第2実施形態に係るはん 取扱用温度制御装置の、温度ロックキーの 断面図である。 図8は図7のVIII-VIII線断面図である。 図9は図7のIX-IX線断面図である。

 本発明の第1実施形態について、図面を参 照して説明する。

 図1は、第1実施形態の温度ロック機構を するはんだ取扱用温度制御装置の斜視図で る。

 まず、はんだ取扱用温度制御装置(以下コ ントローラ1と称する)の概要について説明す 。コントローラ1は、これに接続されるはん だ取扱装置2とともに用いられる。図中には んだ取扱装置2の代表例としてはんだこてを 点鎖線で示しているが、これは適宜はんだ 去装置やはんだ加熱用熱風噴出装置等に交 することができる。

 コントローラ1は、はんだ取扱装置2に内 される加熱機構の温度制御を行う。具体的 は、コントローラ1ははんだ取扱装置2に電力 を供給し、はんだ取扱装置2に内蔵された加 手段(ヒータ等)を加熱する。はんだ取扱装置 2には温度センサ4が内蔵されており、被加熱 (はんだこての例ではこて先)の温度または 度関連情報(電圧等)を検知し、本体10の制御 路71(図2参照)に伝達する。ユーザは、予め 記被加熱部の目標温度を決定し、制御回路71 に設定しておく。制御回路71は、温度センサ4 から伝達された温度又は温度関連情報と上記 設定温度とを照合し、被加熱部の温度が設定 温度に収束するようにはんだ取扱装置2に供 する電力を調節する。

 なお、以下、設定温度の入力や変更を行 権限を有するユーザとそうでないユーザと 区別する場合には、前者を設定温度管理者 後者を作業者と称する。

 続いてコントローラ1の構造について説明 する。コントローラ1は、略直方体の本体10と 、これに着脱自在な棒状の温度ロックキー40 で構成されている。本体10の筐体は、前面 覆うフロントパネル11と、背面及び底面を含 む側面を覆う2枚のサイドパネル12とで構成さ れる。本体10の上面には電源スイッチ13が設 られている。また図1には示されていないが 体10の背面からは電源コード81(図2参照)が導 出されている。

 フロントパネル11には、上段から順に、 部15、つまみ20、電源ランプ16、校正用オフ ットボタン18及びソケット17が列設されてい 。

 窓部15は、現在の設定温度を表示するた のものであり、フロントパネル11の表裏を貫 通する貫通孔となっている。本体10の内部、 部15の内側には温度目盛67が表示された目盛 板60が配設されている。目盛板60は設定温度 変化に連動してつまみ20と同軸で回転し、設 定温度に応じた温度目盛67を窓部15に合致さ る。窓部15に表示される温度は、ユーザに現 在の設定温度を認識させる。またこの表示温 度は、設定温度管理者が設定温度を変更した り後述する校正を行ったりするときに参照す る。この表示温度を特に表示設定温度ともい う。

 つまみ20は、フロントパネル11の板面から 突出し、フロントパネル11に対して略垂直方 の軸心まわりに回転自在に支持されている つまみ20は、設定温度管理者が設定温度を 力または変更する回転式の入力手段である 図示の状態、つまり温度ロックキー40が本体 10に挿着されていない状態では、つまみ20は 本体10内部と切り離されており、ユーザがつ まみ20を回転させても空転する。

 電源ランプ16は、本体10に電力が供給され 、かつ電源スイッチ13がオンとされたときに 灯する。

 校正用オフセットボタン18(校正用スイッ )は押しボタン式のスイッチである。校正用 オフセットボタン18は、表示設定温度と制御 象の実際の温度とのズレを補正するための 正モードにおいて、設定温度管理者によっ 操作される。その使用方法と作用について 校正モードの説明とともに後述する。

 ソケット17は、はんだ取扱装置2を本体10 接続するための本体側のコネクタである。 方はんだ取扱装置2には、ソケット17に適正 係合するプラグ3が設けられている。電力や ンサ信号の授受がプラグ3及びソケット17を して行われる。

 温度ロックキー40は、本体10とは別体品で あり、本体10に着脱可能である。上述のよう 温度ロックキー40を未挿着の状態ではつま 20が空転するが、温度ロックキー40を挿着す とつまみ20が有効に機能し、設定温度の変 が可能となる。つまみ20の軸心部に温度ロッ クキー40の挿入口があり、温度ロックキー40 先端部をその挿入口に差し込む方法により 度ロックキー40の挿着が可能となっている。

 図2は、本体10の内部側面図(紙面手前側の サイドパネル12を取外した状態の側面図)であ る。つまみ20については縦断面を示す。

 本体10の内部には、電源コード81及び電源 スイッチ13に接続された電源トランス80と制 基板70が格納されている。制御基板70は、フ ントパネル11の内側に、これと略平行に配 されている。制御基板70には、上述の電源ラ ンプ16、ソケット17及び校正用オフセットボ ン18が接続されている。また図略のCPUを含む 制御回路71が搭載されており、上述のような 度制御を行うように構成されている。

 また制御基板70には可変抵抗器75(設定温 変化手段)が搭載されている。制御回路71は 可変抵抗器75の抵抗値を電気的に読取ること により、その抵抗値に応じて予め設定されて いる設定温度を読取ることができる。

 可変抵抗器75からフロントパネル11側に、 つまみ20の支持軸と同軸の回転軸77が突設さ ている。回転軸77の回転角度に応じて可変抵 抗器75の抵抗値が変動する。

 フロントパネル11と制御基板70との間に、 これらと略平行の板状部61を有する目盛板60 配設されている。図3に示すように、目盛板6 0の板状部61は円板状である。板状部61の、フ ントパネル11の窓部15に対応する位置には温 度目盛67が記載されている。温度目盛67は板 部61に直接印刷または打刻されていても良い し、別途目盛が印刷されたシール等を貼付し たものであっても良い。また温度目盛67は温 を示す数値であっても、目盛線であっても その混合であっても良い。目盛板60の回転 (ボス部62の中心軸)は可変抵抗器75の回転軸77 と同軸であり、そうなるように目盛板60と回 軸77とが固設されている。つまり目盛板60と 回転軸77とは一体回転する。そして、回転軸7 7がある回転角度にあるとき、その抵抗値に 当する設定温度が設定される。

 目盛板60のボス部62はフロントパネル11の 面より外側に突出している。フロントパネ 11には、ボス部62の周囲に、これと同軸で円 筒状のつまみ支持軸11aが形成されている。つ まみ支持軸11aの先端側には径方向内側に突出 する爪部が形成されている。

 つまみ20は略円筒状に成形されており、 の内周部がつまみ支持軸11aの外周部に嵌合 ている。これによりつまみ20はつまみ支持軸 11aまわりを滑らかに摺動回転する。つまみ20 は、つまみ支持軸11aの先端爪部に係合する 合爪21が形成されており、その係合によっ つまみ20がつまみ支持軸11aから脱落しないよ うになっている。

 図3は温度ロックキー40並びにその関連部 であるつまみ20及び目盛板60の分解斜視図で ある。温度ロックキー40は、軸方向一端側で って挿着時に露出する基端部41と、他端側 あって挿着時につまみ20を含む本体10に没入 る先端部50とを備える。基端部41と先端部50 は互いに軸周りに回転自在となっている。

 先端部50は、より先端側の第1先端部52と それより基端部41寄りの第2先端部53とを含む 。第1先端部52は軸方向に延びる多数(本実施 態では36条)のスプライン溝で構成されてい 。一方、第2先端部53は、軸垂直断面形状が 正8角形(図5参照)に成形されている。

 これに対し、つまみ20の内周部には、第2 端部53に嵌合する軸垂直断面形状が略正8角 のつまみ側嵌合部22が形成されている。ま 目盛板60のボス部62の内周部は第1先端部52と 合する回転軸側嵌合部66となっており、第1 端部52のスプライン溝に係合するスプライ 溝65が形成されている。

 従って、先端部50を本体10に挿着すると、 温度ロックキー40の第1先端部52が目盛板60の プライン溝65と嵌合し、第2先端部53がつまみ 20のつまみ側嵌合部22と嵌合することにより 温度ロックキー40の先端部50を介してつまみ2 0と目盛板60とが一体回転する。また上述のよ うに可変抵抗器75の回転軸77と目盛板60とは一 体回転するので、温度ロックキー40が挿着さ るとつまみ20と回転軸77とも一体回転する。

 なお、目盛板60のボス部62の先端側には、 軸方向に4本の切欠部63が、周方向等間隔に形 成されている。またボス部62の先端付近の外 側にはオーリング溝64が形成されている。 ーリング溝64にはオーリング68(図2参照)が装 される。この構造により、ボス部62の先端 近にはボス部62を縮径させようとする作用が 生じるので、スプライン溝の製造上の嵌め合 い誤差を吸収しつつ、温度ロックキー40を着 する際の節度感を高めることができる。

 図4は温度ロックキー40の縦断面図である 温度ロックキー40は主として基端部41と、こ れとは別体の先端部50とからなる。基端部41 び先端部50は樹脂製である。また先端部50の 度を確保するために、その内周部に鉄芯59 設けられている。

 基端部41は略円筒形であって、設定温度 理者が把持し易いように、その外周部が軸 向に平行な一対の平面で削ぎ落とされたよ な形状(図5参照)となっている。基端部41の後 端には板状の張出部42が突出し、図略のスト ップ等を通すのに好適なストラップ穴43が 成されている。基端部41の内周部は先端部50 基端側と嵌合する先端部挿通孔45が形成さ ている。先端部挿通孔45の後端付近には内周 側に突出する係合部46が形成されている。

 一方先端部50は、第2先端部53よりさらに 端側に、基端部41の先端部挿通孔45に挿入さ る先端部基部54が形成されている。先端部 通孔45と先端部基部54との嵌め合いは、僅か 隙間を有する隙間嵌めとなっている。先端 基部54の基端側には、係合部46と係合し得る 係合部55が形成されている。また係合部55付 には、縮径し易いように切欠56が設けられて いる。さらに先端部50の内周側には鉄芯59を 入れ、これを保持する鉄芯保持部51が形成さ れている。

 温度ロックキー40の製造にあたり、鉄芯 持部51を保持した先端部50(二点鎖線で示す) 基端側を、図中白抜き矢印で示すように基 部41の先端部挿通孔45に挿入する。先端部基 54の後端が係合部46に当接した後もさらに挿 入を続けることにより、係合部55付近の外周 縮径して係合部55が係合部46を乗り越え、こ れと係合する。こうして基端部41側の係合部4 6と先端部50側の係合部55とを一旦係合させる 、基端部41と先端部50とは一体化して容易に は分離しない。但し先端部挿通孔45と先端部 部54とが隙間嵌めであることから、基端部41 と先端部50とは互いに軸周りに回転自在とな 。

 図5は図4のV-V線断面図である。この図に すように、第2先端部53の外周形状は略正8角 である。また内周側には鉄芯59が通されて るが、鉄芯59との間には隙間が形成されてい る。上記正8角形を形成する8つの面には、交 に内外周を貫通する切欠部53aが形成されて る(図3及び図4をも参照)。この切欠部53aと鉄 芯59との隙間により、第2先端部53は比較的容 に縮径し、縮径した場合には復元力を有す 。このような構造により、第2先端部53とつ み20のつまみ側嵌合部22との製造上の嵌め合 い誤差を吸収しつつ、温度ロックキー40を本 10に挿着する際の挿入力を低減することが きる。そして挿着後は、第2先端部53とつま 側嵌合部22とを容易に密着させることができ 、適正な回転力の伝達が行われる。

 なお、第2先端部53の外周形状は8角形以外 の多角形であっても良い。その場合にはつま み側嵌合部22もそれに合わせた形状とすれば い。第2先端部53の外周形状を3~5角形とした 合には、第2先端部53とつまみ側嵌合部22と 位相が合い難い。逆に第2先端部53の外周形 を11角形以上とした場合には、位相は合い易 くなるが製造上の高精度が要求される。精度 が悪いと円に近くなって接触面に滑りが生じ 、適正な回転の伝達がなされなくなるからで ある。本実施形態では、多少の位相ずれはつ まみ20及び先端部50の空転によって自動的に 収されるので、6角形ないし10角形程度とす のが好適である。

 図6は図4のVI-VI線断面図である。この図に 示すように第1先端部52には周方向等間隔に形 成された36条のスプライン溝が形成されてい 。このように多条(20条以上が好適である)の スプライン嵌合とすることにより、温度ロッ クキー40の第1先端部52を目盛板60の回転軸側 合部66に嵌合させるときの位相ずれを大幅に 抑制することができる。

 次に、コントローラ1の使用方法について 説明する。ユーザは、作業内容に応じたはん だ取扱装置2のプラグ3をソケット17に接続す とともに、電源コード81を電源に接続し、電 源スイッチ13をオンにする。すると電源ラン 16が点灯するので、それを確認する。

 次に、必要に応じて後述する校正を行っ 後、はんだ取扱装置2や作業内容に応じて設 定温度を入力する。この入力は、温度ロック キー40を所持または管理している設定温度管 者が行う。設定温度管理者は、温度ロック ー40を本体10に挿着する。するとつまみ20の 能が有効化されるので、つまみ20を回して 部15に目標の温度が表示される位置に温度目 盛67を合わせる。この操作に連動して可変抵 器75の回転軸77も回転し、可変抵抗器75の抵 値が、表示された表示設定温度に対応する となる。

 温度設定が完了したら、設定温度管理者 温度ロックキー40を本体から抜き取ってお 。作業者は、こうして適正に温度設定され はんだ取扱装置2を操作してはんだ付け関連 業を行う。ここで、作業者が作業効率を追 するあまり、設定温度を上昇させようとし つまみ20を回しても、温度ロックキー40が挿 着されていないのでつまみ20は空転し、設定 度を変更することができない。こうして適 温度でのはんだ取扱作業が維持、継続され はんだ取扱作業品質の低下が効果的に抑制 れる。

 ところで、設定温度管理者は、温度ロッ キー40を本体10に挿着するとき、通常は基端 部41を把持して先端側から本体10に挿入する このとき、第2先端部53の8角形の位相が必ず もつまみ側嵌合部22の位相に合致している は限らない。そのような場合でもつまみ20の 空転や、先端部50の基端部41に対する空転に り、その位相ずれが解消され、適正な嵌合 行うことができる。

 また同様に、第1先端部52のスプライン溝 位相と目盛板60のスプライン溝65との位相が ずれている場合にも、先端部50の基端部41に する空転により、その位相ずれが解消され 適正な嵌合が行われる。

 なお、温度ロックキー40を本体に挿着し とき、基端部41が本体から露出するが、この 基端部41を回転させても目盛板60を回転させ ことはできない。基端部41が先端部50に対し 回転自在であることから、基端部41を回転 せても空転するからである。つまり温度ロ クキー40をつまみ20の代用とすることはでき 、目盛板60(回転軸77)を回転させる(設定温度 を変更する)にはつまみ20を回転させることが 必要である。

 次に、コントローラ1の校正について説明 する。制御回路71は、表示設定温度と制御対 の実際の温度とのズレを補正するための校 モードを実行可能である。上記ズレは、一 的に使用期間の増大に伴って拡大して行く ら、適宜ズレをなくす、或いは低減する操 (校正)を行うことが望ましい。以下校正の 順に即して校正操作におけるコントローラ1 作用等を説明する。

 (1)設定温度管理者は電源スイッチ13をオ にし、はんだ取扱装置2の温度が安定するま 待つ。

 (2)設定温度管理者は温度ロックキー40を 体10に挿入し、つまみ20を回して表示設定温 を所定の校正温度(例えば400℃)に合わせる そして温度が安定するまで待つ。

 (3)設定温度管理者は温度が安定したら校 用オフセットボタン18を押す。校正用オフ ットボタン18が押されると、制御回路71は校 モードに入る。制御回路71は、そのときの 度(第1温度T1)を一時的に記憶する(実際には 度T1に対応する可変抵抗器75の抵抗値であっ も良い。以下同じ)。校正温度=400℃の場合 第1温度T1≒400℃となる。

 (4)設定温度管理者または他のユーザが、 んだ取扱装置2の制御対象温度を別途直接測 定する。ここでは仮に実際の温度Tr=395℃であ ったとする。

 (5)設定温度管理者は、別途直接測定して る制御対象の温度(温度計の表示値)が、上 所定の校正温度に収束して安定制御された 態となるようにつまみ20を適宜回して調節す る。上述のように実際の温度Trが表示設定値 りも5℃低い場合、結果的にはそれを補うよ うに設定温度管理者は校正温度よりも約5℃ い目盛に表示設定温度を合わせることにな 。しかしアナログ式の温度入力形態で、温 目盛67を見ながらつまみ20を5℃分回すのは困 難である。従って設定温度管理者は、温度目 盛67を見るのではなく別途測定している実測 度の方を見てそれが校正温度と合致するよ につまみ20を調節するのである。

 (6)実測温度が校正温度に収束して安定し ら、設定温度管理者は再度校正用オフセッ ボタン18を押す。すると制御回路71はそのと きの可変抵抗器75の抵抗値に対応する温度(第 2温度T2)を取込み、温度差(T1-T2)をオフセット δTとして記憶する。上述の例ではT2≒405℃ なるから、オフセット値δT≒-5℃となる。そ して制御回路71は校正モードを終了し、通常 温度制御に移行する。

 (7)その後の通常の温度制御では、制御回 71は、温度センサ4によるセンサ温度にオフ ット値δTを足した値を補正後のセンサ温度 する。上述の例では、表示設定温度が400℃ とき、補正前のセンサ温度も約400℃であっ 、実際の温度Trが395℃であった。ここでセ サ温度にオフセット値δT(≒-5℃)を加える補 を行うことにより、センサ温度≒395℃とな て実際の温度Trと略等しくなる。制御回路71 は、センサ温度が表示設定温度の400℃に合致 するようにはんだ取扱装置2への供給電力を 整する(この場合は増大させる)から、結果的 に表示設定温度≒補正後のセンサ温度≒実際 の温度(=400℃)となる。

 この方法は、例えば装置誤差等により表 設定温度と可変抵抗器75の抵抗値に相当す 温度とがズレている場合であっても、その レ分がオフセット値δTに含まれる(加算され )ので、結果的にそのズレがない場合と同等 の補正効果が得られる。

 なお本実施形態では、他の表示設定温度 場合も同じオフセット値δTで補正を行うが 校正温度を2箇所以上設ける等して、表示設 定温度に応じて適宜異なるオフセット値δTで 補正を行うようにしても良い。

 (8)校正が完了したら、設定温度管理者は まみ20を回して温度目盛67を所定の設定温度 に合わせ、温度ロックキー40を抜き取ってお 。作業者はその設定温度でのはんだ取扱作 を行う。以降は作業者がつまみ20を回して 空回りするので、勝手に設定温度を変えた 校正を行ったりすることはできない。

 次に、本発明に係る第2実施形態について 説明する。第2実施形態では、温度ロックキ 140のみ第1実施形態の温度ロックキー40と異 り、本体10は第1実施形態と同じである。図7 降の図面において、第1実施形態と同じ又は 同等の作用を有する部材には同じ符号を付し 、その重複説明を省略する。

 図7は温度ロックキー140の縦断面図である 。温度ロックキー140は主として基端部41と、 れとは別体の先端部150とからなる。先端部1 50は比較的硬質の樹脂製であって、第1実施形 態の先端部50に対して鉄芯59が設けられてい い点が主に異なる。

 先端部150は、先端側の第1先端部52と、そ より基端側の第2先端部153とからなる。第1 端部52、第2先端部153及び先端部基部54の一部 に亘って、その内周側に穴部151が形成されて いる。

 図8は図7のVIII-VIII線断面図である。この に示すように、第2先端部153の外周形状は略 8角形である。また内周側には穴部151が通っ ている。なお、第2先端部153の外周形状は8角 以外の多角形であっても良い点は第1実施形 態と同様である。

 図9は図7のIX-IX線断面図である。この図に 示すように第1先端部52の軸芯部には鉄芯が通 されておらず、穴部151となっている。

 第1実施形態の温度ロックキー40とするか 2実施形態の温度ロックキー140とするかは、 先端部の必要強度、先端部(の樹脂部)の強度 コスト等を総合的に勘案して選択すれば良 。

 以上、第1及び第2実施形態について説明 たが、これらの実施形態は、はんだこて等 はんだ取扱装置が接続され又は上記はんだ 扱装置に組込まれ、上記はんだ取扱装置を 定の設定温度に制御するはんだ取扱用温度 御装置において、当該はんだ取扱用温度制 装置の本体と、上記本体に内蔵され、軸周 に回転可能な回転軸と、上記回転軸の回転 度に応じて上記設定温度を変化させる設定 度変化手段と、上記回転軸と同軸かつ上記 転軸に対して回転自在に上記本体に支持さ た回転式のつまみと、上記本体に対し上記 転軸及び上記つまみと同軸位置に挿脱可能 あり、挿着時に上記回転軸と上記つまみと 連動回転し得るように機械的に連結する温 ロックキーとを備え、上記温度ロックキー 上記本体から離脱された状態では上記回転 と上記つまみとの連結が解除され、上記つ みの回転による上記設定温度の変更が禁止 れることを特徴とするので、温度ロックキ を挿脱するだけで容易に温度ロックの設定 解除を行うことができる。

 また、上記温度ロックキーは、軸方向一 側であって挿着時に露出する基端部と、他 側であって挿着時に上記つまみを含む本体 に没入する先端部とを備え、上記基端部と 記先端部とは互いに軸周りに回転自在とさ 、上記回転軸と上記つまみとの連結が上記 端部においてなされることを特徴とするの 、温度ロックキーの挿入時に設定温度がず ることを抑制することができる。

 また上記先端部は、より先端側の第1先端 部と、該第1先端部よりも基端部寄りの第2先 部とを含み、上記温度ロックキーの挿着時 上記第1先端部が上記回転軸に連結され、上 記第2先端部が上記つまみに連結されること 特徴とするので、簡単な構造で回転軸とつ みとの連結を行うことができる。

 また上記回転軸と同軸上に、該回転軸と 体に設けられ、温度目盛が表示された目盛 を備え、上記目盛板は上記回転軸と一体回 することによって上記回転軸の回転角度に じた設定温度を表示し、上記温度ロックキ の挿着時、上記第1先端部が上記目盛板を介 して上記回転軸に連結されることを特徴とす るので、簡単な構造で回転軸とつまみと目盛 板とを一体的に連結することができる。

 また上記温度ロックキーの挿着時、上記 転軸又は上記目盛板と上記第1先端部とは、 軸方向に延びる20条以上のスプライン溝によ スプライン嵌合によって互いに連結される とを特徴とするので、温度ロックキーの挿 時の設定温度のズレをより低減することが きる。

 また上記温度ロックキーの挿着時、上記 まみと上記第2先端部とは、6角形ないし10角 形断面形状での嵌め合いで嵌合することによ り互いに連結されることを特徴とするので、 簡単な構造で第2先端部とつまみとの嵌合を 正に行わせることができる。

 また上記回転軸と同軸上に、該回転軸と 体に設けられ、温度目盛が表示された目盛 と、上記はんだ取扱装置に設けられて被温 制御部の温度を検知する温度センサからの ンサ温度に係る情報を受取る制御回路とを え、上記目盛板は上記回転軸と一体回転す ことによって上記回転軸の回転角度に応じ 設定温度を表示するものであり、上記制御 路は上記目盛板が表示する上記設定温度と 御対象の実際の温度とのズレを補正するた の校正モードを実行可能であり、上記校正 ードにおいて操作される校正用スイッチを え、上記制御回路は、上記校正モードにお て、上記表示設定温度が所定の校正温度に わせられた状態で上記校正用スイッチが操 されたときの制御上の設定温度と、上記実 の温度が上記校正温度に合致するように上 回転軸が回転されられた状態で上記校正用 イッチが操作されたときの制御上の設定温 との差をオフセット値として記憶するとと に、上記校正後の温度制御において、上記 際の温度が上記表示設定温度に近づくよう 上記オフセット値を参照して上記センサ温 を補正することを特徴とするので、簡単な 造で適正な校正をおこなうことができ、よ 適正温度でのはんだ取扱作業が可能となる

 以上、本発明の実施形態について説明し が、本発明は上記の実施形態に限定される となく、特許請求の範囲に記載した発明の 囲内で種々の変形が可能である。

 また、上記実施形態では設定温度管理者 作業者と別のユーザである例を示したが、 のコントローラ1は、そのような使用方法に 限定するものではない。例えば、作業者自身 が設定温度管理者であっても良い。そのよう な場合でも、設定温度を入力するときや変更 するとき或いは校正するとき以外は温度ロッ クキー40又は温度ロックキー140を抜き取って くことにより、手や物が不意につまみ20に れ、設定温度を変更してしまったり、現在 設定温度がわからなくなってしまうことを 止することができる。