TERASHIMA KAZUHIKO (JP)
MIYOSHI TAKANORI (JP)
SUZUKI MAKIO (JP)
OTA KAZUHIRO (JP)
NAT UNIV CORP TOYOHASHI UNIV T (JP)
NODA YOSHIYUKI (JP)
TERASHIMA KAZUHIKO (JP)
MIYOSHI TAKANORI (JP)
SUZUKI MAKIO (JP)
OTA KAZUHIRO (JP)
JP2005088041A | 2005-04-07 | |||
JPH06344125A | 1994-12-20 | |||
JPH06262342A | 1994-09-20 | |||
JPH11123532A | 1999-05-11 | |||
JP3526501B2 | 2004-05-17 | |||
JPS6211290B2 | 1987-03-11 | |||
JPH09239525A | 1997-09-16 | |||
JPH1058120A | 1998-03-03 | |||
JP2006111883A | 2006-04-27 |
所定の形状の出湯口を有する取鍋を前傾動後、後傾動して鋳型に溶湯を鋳込む傾動式自動注湯方法であって、 前記取鍋の前傾動の停止によって前記出湯口から上部に位置する溶湯の減少する溶湯の高さと該取鍋の後傾動の開始によって減少する溶湯の高さとから算出される該取鍋の後傾動中の溶湯の高さと、前記取鍋から鋳型へ注湯される溶湯の鋳込み重量との関係と、取鍋から鋳型に流出する溶湯の鋳込み重量の注湯流量モデルを用いて、 前記取鍋の前傾動から後傾動までの最終鋳込み重量が後傾動の動作開始時の鋳込み重量と後傾動の動作開始以降の鋳込み重量との和であるとして、 前記最終鋳込み重量を予測し、当該予測した最終鋳込み重量が規定鋳込み重量と等しいか否かを判定したのち、該判定結果に基づいて取鍋の後傾動の動作を開始する傾動式自動注湯方法。 |
取鍋から鋳型に流出する溶湯の鋳込み重量をロードセルにより計測される溶湯の鋳込み重量に換算する請求項1記載の傾動式自動注湯方法。 |
取鍋から鋳型に流出する溶湯の鋳込み重量の注湯流量モデルを用いて、最終鋳込み重量を予測し、取鍋の後傾動の動作を開始するためにコンピュータを、 前記注湯流量モデルを記憶する記憶手段、 ロードセルにより判別される出湯開始時の傾動角度から実際の出湯の開始時の取鍋傾動角度を演算する演算手段と、 該実際の出湯の開始時の取鍋傾動角度によって出湯開始時の取鍋内の溶湯体積を演算する演算手段、 前記取鍋の前傾動の停止によって前記出湯口から上部に位置する溶湯の減少する溶湯の高さと該取鍋の後傾動の開始によって減少する溶湯の高さとの差から該取鍋の後傾動中の溶湯の高さを演算する演算手段、 後傾動の動作開始以降に鋳込まれる溶湯の鋳込み重量を算出する演算手段、 後傾動の動作開始時の溶湯の鋳込み重量を算出する演算手段、 取鍋から鋳型に流出する溶湯の鋳込み重量をロードセルにより計測される溶湯の鋳込み重量に換算する換算手段、 前記取鍋の前傾動から後傾動までの最終鋳込み重量が後傾動の動作開始時の鋳込み重量と後傾動の動作開始以降の鋳込み重量との和であるとして、前記最終鋳込み重量を算出する演算手段、 当該予測した最終鋳込み重量が規定鋳込み重量と等しいか否かを判定する判定手段 として、機能させるためのプログラムを格納した記憶媒体。 |
本発明は傾動式自動注湯方法および記憶 体に関する。より詳しくは、溶解された鉄 アルミニウムなどの溶湯(金属溶湯)を取鍋 所定量保持し、取鍋を傾動することにより 型へと注湯する傾動式自動注湯方法および 憶媒体に関する。
従来、傾動式自動注湯方法は、一定注湯 量を維持するように取鍋傾動速度を制御す もの(特許文献1参照)、短時間で規定重量へ 込む注湯方法(特許文献2参照)、所望の注湯 量パターンを実現するように取鍋傾動速度 制御するもの(非特許文献1参照)、ファジィ 御を用いた傾動式自動注湯方法(非特許文献 2参照)などが知られている。
前記特許文献1や非特許文献1記載の注湯 法は、単位時間あたりに注がれる溶湯金属 量(注湯流量)を制御するものであり、規定の 鋳込み重量に精度よく注湯させることは困難 である。また、前記特許文献2や非特許文献2 載の注湯方法は、正確に規定鋳込み重量へ 込むものである。しかし、この特許文献2や 非特許文献2記載の注湯方法は制御システム 築に多くの基礎実験を必要とし多大な時間 要すること、また特許文献2記載の注湯方法 は、高速注湯を行う際に、実験で求めた予 鋳込み重量と実際の鋳込み重量との誤差が きくなるため、取鍋の後傾動作を数回に分 て行うことが要求されている。したがって 後傾動作時間が長時間となる。また、特許 献2や非特許文献2記載の注湯方法は、鋳込 重量を計測するロードセルの応答特性に鋳 み重量の精度が大きく影響されることが問 となる。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたも で、溶湯を保持した取鍋を傾動することに って、鋳型へと注湯する方式において、高 および高精度に溶湯を鋳込むことができる 動式自動注湯方法および記憶媒体を提供す ことを目的とする。
本発明の傾動式自動注湯方法は、所定の形
の出湯口を有する取鍋を前傾動後、後傾動
て鋳型に溶湯を鋳込む傾動式自動注湯法で
って、前記取鍋の前傾動の停止によって前
出湯口から上部に位置する溶湯の減少する
湯の高さと該取鍋の後傾動の開始によって
少する溶湯の高さとから算出される該取鍋
後傾動中の溶湯の高さと、前記取鍋から鋳
へ注湯される溶湯の鋳込み重量との関係と
取鍋から鋳型に流出する溶湯の鋳込み重量
注湯流量モデルを用いて、前記取鍋の前傾
から後傾動までの最終鋳込み重量が後傾動
動作開始時の鋳込み重量と後傾動の動作開
以降の鋳込み重量との和であるとして、前
最終鋳込み重量を予測し,当該予測した最終
鋳込み重量が規定鋳込み重量と等しいか否か
を判定したのち、該判定結果に基づいて取鍋
の後傾動の動作を開始することを特徴として
いる。
また、本発明の記録媒体は、取鍋から鋳型に
流出する溶湯の鋳込み重量の注湯流量モデル
を用いて、最終鋳込み重量を予測し、取鍋の
後傾動の動作を開始するためにコンピュータ
を、前記注湯流量モデルを記憶する記憶手段
、ロードセルにより判別される出湯開始時の
傾動角度から実際の出湯の開始時の取鍋傾動
角度を演算する演算手段、該実際の出湯の開
始時の取鍋傾動角度によって出湯開始時の取
鍋内の溶湯体積を演算する演算手段、前記取
鍋の前傾動の停止によって前記出湯口から上
部に位置する溶湯の減少する溶湯の高さと該
取鍋の後傾動の開始によって減少する溶湯の
高さとの差から該取鍋の後傾動中の溶湯の高
さを演算する演算手段、後傾動の動作開始以
降に鋳込まれる溶湯の鋳込み重量を算出する
演算手段、後傾動の動作開始時の溶湯の鋳込
み重量を算出する演算手段、取鍋から鋳型に
流出する溶湯の鋳込み重量をロードセルによ
り計測される溶湯の鋳込み重量に換算する換
算手段、前記取鍋の前傾動から後傾動までの
最終鋳込み重量が後傾動の動作開始時の鋳込
み重量と後傾動の動作開始以降の鋳込み重量
との和であるとして、前記最終鋳込み重量を
算出する演算手段、当該予測した最終鋳込み
重量が規定鋳込み重量と等しいか否かを判定
する判定手段として、機能させるためのプロ
グラムを格納したことを特徴としている。
本発明によれば、鋳込み重量を予測し、 測した鋳込み重量と規定鋳込み重量が等し か、もしくは規定鋳込み重量を超えた場合 、取鍋の後傾動の動作を開始するため、鋳 み重量を規定鋳込み重量へ速く高精度に鋳 むことができる。
以下、添付図面に基づいて本発明を適用 た傾動式自動注湯装置の一実施例を説明す 。図1に示されるように、本発明の実施の形 態にかかわる傾動式自動注湯装置は、矩形出 湯口を持つ円筒形状の取鍋1と、この取鍋1を 動させるサーボモータ2と、サーボモータ3 出力軸の回転運動を直線運動に変換するボ ルねじ機構により、前記取鍋1を垂直方向へ 動させる移動手段4と、サーボモータ5の出 軸の回転運動を直線運動に変換するラック ニオン機構により、前記取鍋1を水平方向へ 動させる移動手段6と、前記取鍋1内の溶湯 重量を計測するロードセル(図示せず)と、コ ンピュータを利用して前記サーボモータ2お び前記制御手段4の動作を演算しかつ制御す コントローラやプログラム・ロジック・コ トローラ(PLC)7を有するコンピュータとして コントロールシステム8とで構成されている 。また、前記ロードセルはロードセルアンプ に接続されており、取鍋1の位置や傾動角度 、サーボモータ2、3、5に取り付けられたロ タリーエンコーダ(図示せず)により計測され る。そして、サーボモータ2、3、5は、前記PLC 7から計測信号と制御指令信号が与えられて る。また、前記コントロールシステム8には 注湯流量モデルを記憶する記憶手段、ロー セルにより判別される出湯開始時の傾動角 から実際の出湯の開始時の取鍋傾動角度を 算する演算手段、該実際の出湯の開始時の 鍋傾動角度によって出湯開始時の取鍋内の 湯体積を演算する演算手段、前記取鍋の前 動の停止によって前記出湯口から上部に位 する溶湯の減少する溶湯の高さと該取鍋の 傾動の開始によって減少する溶湯の高さと 差から該取鍋の後傾動中の溶湯の高さを演 する演算手段、後傾動の動作開始以降に鋳 まれる溶湯の鋳込み重量を算出する演算手 、後傾動の動作開始時の溶湯の鋳込み重量 算出する演算手段、取鍋から鋳型に流出す 溶湯の鋳込み重量をロードセルにより計測 れる溶湯の鋳込み重量に換算する換算手段 前記取鍋の前傾動から後傾動までの最終鋳 み重量が後傾動の動作開始時の鋳込み重量 後傾動の動作開始以降の鋳込み重量との和 あるとして、前記最終鋳込み重量を算出す 演算手段、当該予測した最終鋳込み重量が 定鋳込み重量と等しいか否かを判定する判 手段として、機能させるためのプログラム 格納されている。
そして、前記取鍋1は、これの重心位置に 前記サーボモータ2の出力軸を連結させてそ 重心位置で傾動可能に支持されており、重 位置を中心にして鋳型の湯口に対して鋳型 向かって傾ける前傾動と鋳型から離れる方 へ傾ける後傾動(湯きり動作)するようにされ ている。なお、重心位置を中心にして傾動す るようにすることにより、前記サーボモータ 2にかかる負荷が大きくなることを防ぐこと できる。
また、前記移動手段4、6は、鋳型の湯口 正確に注湯すべく前記取鍋1を傾動に連動さ て前後移動および昇降させ、その出湯口先 を仮想回転軸として固定出湯点を得ること できるよう作動する。
本実施の形態は、前記取鍋の前傾動の停 によって前記出湯口から上部に位置する溶 の減少する溶湯の高さと該取鍋の後傾動の 始によって減少する溶湯の高さとから算出 れる該取鍋の後傾動中の溶湯の高さと、前 取鍋から鋳型へ注湯される溶湯の鋳込み重 との関係と、取鍋から鋳型に流出する溶湯 鋳込み重量の注湯流量モデルを用いている この注湯流量モデルは、取鍋を傾動するモ タの入力電圧からロードセルによって計測 れる取鍋から流出する溶湯の鋳込み重量ま をモデル化したものである。
まず、取鍋1の注湯時の概略形状の断面図で
ある図2において、取鍋1の傾動角度をθ(deg)、
取鍋1の傾動中心である出湯口11より下部の溶
湯体積をVs(θ)(m 3
)、出湯口11の境界線上の水平面の面積をA(θ)(
m 2
)、出湯口11より上部の溶湯体積をVr(m 3
)、上部溶湯の高さをh(m)、取鍋1から流出する
溶湯の流量をq(m 3
/s)とすると、注湯時における時刻t(s)からδt(s
)後の取鍋内溶湯の収支式はつぎの式(1)のよ
になる。
Vr(t)+Vs(θ(t))=Vr(t+δt)
+Vs(θ(t+δt))+q(t)δt ・・・(1)
式(1)を溶湯体積Vr(m 3
)についてまとめ、δt→0とするとつぎの式(2)
なる。
ω(t)=dθ(t)/dt ・・・(3)
よって、式(3)を式(2)に代入すると、つぎの式
(4)が得られる。
また、面積As(m 2
)を出湯口水平面の面積A(m 2
)と面積A(m 2
)に対する面積変化量δAs(m 2
)に分割すると、溶湯体積Vr(m 3
)はつぎの式(6)となる。
Vr(t)≒A(θ(t))h(t) ・・・(8)
よって、式(8)よりつぎの式(9)が得られる。
h(t)≒Vr(t)/A(θ(t)) ・・・(9)
また、ベルヌーイの定理を用いて、出湯口 り上部の溶湯高さh(m)から溶湯流量q c (m 3 /s)までをつぎの式(10)で示す。
また、前記取鍋1からの前記流出する溶湯の
注湯流量q(m 3
/s)と鋳込み重量w(kg)の関係は、つぎの式(11)と
なる。
また、式(4)、式(9)および式(10)より注湯流量
モデルの基礎式はつぎの式(12)および式(13)と
る。
また、取鍋1の矩形出湯口11の幅Lfは取鍋1 の溶湯上面からの深さhbに対して一定であ から、溶湯流量qは式(10)よりつぎの式(14)と る。
また、出湯口に対する水平面の面積A(θ)(m 2 )は取鍋1の傾動角度θ(deg)に対して変動する。 したがって、式(15)および式(16)の注湯流量モ ルは、システム行列、入力行列および出力 列が取鍋1の傾動角度に依存して変動する非 線形パラメータ変動モデルとなる。
つぎに、前記式(10)、(11)より、前記取鍋1 後傾動作パターンを固定すると後傾動作開 後の鋳込み重量w(kg)と取鍋出湯口11の上部溶 湯の溶湯高さh(m)の関係は、図4に示すように る。
図4より上段の図は、注湯中の取鍋内溶湯 高さを示し、下段の図は、鋳込み重量を示す 。上段の実線は、前記取鍋1の傾動動作が停 した場合の取鍋の出湯口の上部溶湯の高さ あり、破線は、後傾動作によって減少する 湯の高さである。実線と破線の差が取鍋の 傾動作中の出湯口の上部溶湯の高さh(m)であ 。したがって、実線と破線の交点以降の時 においては、出湯口の上部溶湯の高さがな なり、前記取鍋1から出湯しなくなる。また 、取鍋傾動を停止した場合の溶湯の高さ(上 実線)は、前記注湯数理モデルの自由応答部 あり、つぎの式(17)、(18)となる。
t 1
:出湯停止時点(s)
これを多項式近似すると、つぎの式(19)とな
。
V sb
=f(θ b
(θ Lb
(t)))
また、式(20)のw b
(kg)は、実際の鋳込み重量であり、前記ロー
セルにより計測される鋳込み重量と式(22)の
係があることから、式(1)、(21)、(22)を用い
、つぎのように求める。
そして、式(25)に代入することで、実際の後
動作開始時の鋳込み重量w b
を得ることができる。
そして、つぎの判別式を満たしたときに、
傾動作を開始する。
鋳込み重量制御のフローチャートを図5に 示す。ここで、パラメータA、D(kg)は出湯開始 判別鋳込み重量、取鍋前傾終了判別鋳込み重 量である。
水を用いた自動注水装置を用い鋳込み重 制御実験を行った実験結果を図6に示す。上 段の図は前記取鍋1の傾動角度であり、下段 図は、前記ロードセルで計測される鋳込み 量である。目標鋳込み重量は、0.783(kg)であ 。これに対して、鋳込み重量制御を適用し 自動注水装置は、0.78(kg)であった。これは、 鋳込み誤差が0.4(%)となる。また、注湯時間も 8(s)と従来の固定シーケンスの12(s)に対して,4( s)短縮された。
この出願は、日本国で2007年4月28日に出願さ
れた特願2007-120365号に基づいており、その内
は本出願の内容として、その一部を形成す
。
また、本発明は以下の詳細な説明により更
完全に理解できるであろう。しかしながら
詳細な説明および特定の実施例は、本発明
望ましい実施の形態であり、説明の目的の
めにのみ記載されているものである。この
細な説明から、種々の変更、改変が、当業
にとって明らかだからである。
出願人は、記載された実施の形態のいずれ
も公衆に献上する意図はなく、開示された
変、代替案のうち、特許請求の範囲内に文
上含まれないかもしれないものも、均等論
での発明の一部とする。
本明細書あるいは請求の範囲の記載におい
、名詞及び同様な指示語の使用は、特に指
されない限り、または文脈によって明瞭に
定されない限り、単数および複数の両方を
むものと解釈すべきである。本明細書中で
供されたいずれの例示または例示的な用語(
例えば、「等」)の使用も、単に本発明を説
し易くするという意図であるに過ぎず、特
請求の範囲に記載しない限り本発明の範囲
制限を加えるものではない。
1 取鍋
2、3、5 サーボモータ
4、6 移動手段
7 プログラム・ロジック・コントロー
8 コントロールシステム
11 出湯口
12 溶湯の液体高さ
13 出湯口の上部溶湯の液体高さh
14 前傾動を停止した場合の液体高さ
15 後動作による液体高さの減少
16 後傾動作開始後の鋳込み重量