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Title:
TRANSFORMER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/072584
Kind Code:
A1
Abstract:
A transformer in one mode of this invention is provided with a bobbin. The bobbin is provided with a winding body section where a plurality of wires are wound; flange sections formed at the both ends in the axis direction of the winding body section; and a terminal table which is formed outside of flange sections, respectively, and has a plurality of pin terminals. At least one of the wirings is arranged around the edge of the flange section to the pin terminal, and is bonded to the pin terminal by a part of the flange section at a position shielded from the winding body section.

Inventors:
KOIZUMI KAZUYA (JP)
KONDO JUNJI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/072098
Publication Date:
June 11, 2009
Filing Date:
December 04, 2008
Export Citation:
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Assignee:
TAMURA SEISAKUSHO KK (JP)
KOIZUMI KAZUYA (JP)
KONDO JUNJI (JP)
International Classes:
H01F27/29; H01F5/02; H01F27/06; H01F30/00
Foreign References:
JP2000021653A2000-01-21
JP2002208520A2002-07-26
JP2001155934A2001-06-08
JP3299136B22002-07-08
JPH09186021A1997-07-15
Attorney, Agent or Firm:
MATSUOKA, Shuhei (Tsurumaki 1-chome Tama-sh, Tokyo 34, JP)
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Claims:
 複数条の電線が巻き付けられた巻胴部と、
 前記巻胴部の軸方向両端に形成されたフランジ部と、
 前記フランジ部の各々の外側に形成され、複数のピン端子が設けられた端子台と、を有するボビンを備え、
 前記複数条の電線の少なくとも1条は、前記巻胴部から前記フランジ部の縁を回り込み、前記ピン端子へ引き回され、前記フランジ部の一部によって前記巻胴部から遮蔽される位置で前記ピン端子に接合されていること、を特徴とするトランス。
 前記複数条の電線は一次側および二次側電線を含み、
 前記一次側および二次側電線は、それぞれ異なる前記端子台のピン端子に接合されていること、を特徴とする請求項1に記載のトランス。
 前記少なくとも1条は前記二次側電線であること、を特徴とする請求項2に記載のトランス。
 前記ボビンに装着されるコアを更に備え、
 前記少なくとも1条が接合される端子台に、前記コアを前記ピン端子と前記電線との接合部から遮蔽する第1の突出部が設けられていること、を特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載のトランス。
 前記突出部は、前記端子台の外側面のうち前記巻胴部と反対側に位置する面に設けられていること、を特徴とする請求項4に記載のトランス。
 前記第1の突出部は、前記巻胴部の軸方向に突出するように設けられていること、を特徴とする請求項4に記載のトランス。
 前記少なくとも1条の電線が接合される端子台には、前記巻胴部を前記ピン端子と前記電線の接合部から遮蔽する第2の突出部が設けられていること、を特徴とする請求項4から請求項6のいずれかに記載のトランス。
 前記第2の突出部は、前記巻胴部の軸方向と直交する方向に突出するよう設けられていること、を特徴とする請求項7に記載のトランス。
Description:
トランス

 この発明は、回路基板への実装に適した 型トランスに関連し、より詳細には、回路 板実装時の実装面積が小さい低背型の横型 ランスに関する。

 従来、各種電子機器の回路基板には、仕 、用途等に応じて種々の形態のトランスが 装されている。このようなトランスの例と て、実開平7-42507号公報(以下、文献1と記す) に開示されているような縦型トランスや横型 トランスがある。なお、ここでいう縦型トラ ンスは、回路基板実装時にコイルの軸方向が 回路基板の実装面と直交するように構成され たトランスであり、実装面積が小さく高密度 実装に向いている。また、横型トランスは、 コイルの軸方向が実装面と平行になるように 構成されたトランスである。横型トランスは 、コイルに挿入されるコアの長軸を実装面と 平行に配置するため低背化が容易であり、高 さ方向の実装スペースが限られた回路基板へ の実装に適している。

 このようなトランスは、回路基板に接続 るためのピン端子が設けられた端子台を備 ており、その製造工程において、コイルボ ンに巻き付けられた電線の先端がピン端子 半田付けされる。この際、電線の半田付け 周辺の被覆材が加熱溶融された半田の熱に って焼損され、この部分で電線の導体が露 される。この結果、電線の導体露出部と他 電線との距離、すなわち絶縁距離が短くな 、絶縁性を低下させる要因の一つとなって る。なお、本明細書でいう絶縁距離には、 間距離(すなわち2つの導体間の空気を通る 小距離)や沿面距離(すなわち2つの導体間の 縁材の表面を沿った最小距離)が含まれる。

 このような弊害、すなわち絶縁性の低下 補うために、例えば文献1の横型トランスの ように、電線(例えば二次電線)の半田付け部 他の電線(例えば一次電線)との絶縁距離を 分に確保する必要がある。

 具体的には、文献1の図4に示される横型 ランスは、コイルボビンのフランジ部と端 台との間にガイド溝が形成され、このガイ 溝を通って二次電線が引き出されてピン端 に半田付けされる構成となっている。この 成により、二次電線の半田付け部と、一次 線の巻線部とは、フランジ部およびガイド を介して互いに離隔されるため、十分な絶 距離が確保されている。

 また、文献1の図8に示される横型トラン は、端子台をコイルの軸方向に突出させて ン端子を巻胴部から離隔させて配置し、そ ぞれのピン端子に一次、二次電線を半田付 した構成となっている。この構成によれば 一次および二次電線の半田付け部と巻線部 がコイルの軸方向に十分に離隔し、一次電 と二次電線との絶縁距離が確保されること なる。

 近年、電子機器の小型化、薄型化に伴っ 、電子機器用トランスの小型化、薄型化が 求されている。横型トランスは、上述した うに高さを低く抑える低背化が容易な構造 あるが、電線の半田付け部と巻線部との距 を確保するために横方向の寸法を長くせざ を得なかった。従って、実装面積が縦型ト ンスに比べて大きくなる欠点があり、高密 実装、ひいては電気機器の小型化に対応で なかった。

 本発明は上記の事情に鑑みてなされたも であり、従来よりも小さな基板実装面積を 現可能な横型トランスを提供することを目 とする。

 上記の課題を解決する本発明の一形態に るトランスは、複数条の電線が巻き付けら た巻胴部と、巻胴部の軸方向両端に形成さ たフランジ部と、フランジ部の各々の外側 形成され複数のピン端子が設けられた端子 と、を有するボビンを備える。そして、複 条の電線の少なくとも1条は、巻胴部からフ ランジ部の縁を回り込み、ピン端子へ引き回 され、フランジ部の一部によって巻胴部から 遮蔽される位置でピン端子に接合されている 構成となっている。

 このような構成によれば、少なくとも1条 の電線とピン端子の接合部と巻胴部との絶縁 距離が互いを結ぶ直線距離でなく、フランジ 部を回り込む距離となる。従って、端子台を 横方向に長く突出させた構成を採用すること なく、接合部分と巻胴部との絶縁距離が延び ることとなる。このため、トランスの横方向 の寸法を短くすることができ、実装面積が抑 えられ高密度実装に適した横型トランスを提 供することが可能となる。

 また、このようなトランスにおいて複数 の電線は一次側および二次側の電線を含み 一次側および二次側の電線は、それぞれ異 る端子台のピン端子に接合される構成とし もよい。また、少なくとも1条の電線は例え ば二次側の電線である。

 また、上記のトランスは、ボビンに装着 れるコアを更に備え、少なくとも1条の電線 が接合される端子台に、コアをピン端子と電 線との接合部から遮蔽する第1の突出部が設 られている構成としてもよい。この場合、 アと接合部との絶縁距離が互いを結ぶ直線 離でなく、突出部を回り込む距離となる。 のため、コアと接合部とを長い距離離す必 がなくなり、より小型化されたトランスを 供することができるようになる。なお、こ ような第1の突出部は、例えば端子台の外側 のうち巻胴部と反対側に位置する面に設け れている。

 第1の突出部は、巻胴部の軸方向に突出す るように設けられていても良い。

 少なくとも1条の電線が接合される端子台 には、巻胴部を、ピン端子と電線の接合部か ら遮蔽する第2の突出部が設けられていても い。この場合、第2の突出部は、巻胴部の軸 向と直交する方向(例えば、下方)に突出す よう設けられていても良い。

本発明の実施の形態のトランスの外観 視図である。 本発明の実施の形態のトランスを図1の 矢印A方向から観察したときの外観側面図で る。 本発明の実施の形態のトランスを図1の 矢印B方向から観察したときの外観側面図で る。 本発明の実施の形態のトランスを図1の 矢印C方向から観察したときの外観側面図で る。

 以下、図面を参照して、本発明の実施の 態について詳細に説明する。

 図1は、本実施形態のトランス100の外観斜 視図である。また、図2は、トランス100を図1 矢印A方向から観察したときの外観側面図で ある。これらの図に示されるように、トラン ス100は、例えばフェノール樹脂等の絶縁材で 成形されたコイルボビン1を備える。コイル ビン1は、中空状の巻胴部1aを有している。 して、巻胴部1aの両端にはフランジ部1bが形 されている。また、それぞれのフランジ部1 bには、その外側面にコイルの軸方向に僅か 突出した端子台1c、1dが形成されている。

 巻胴部1aの外周には、一次電線2および二 電線3が一様に巻き付けられている(図2の破 参照)。そして、トランス100の絶縁性を向上 させるため、絶縁テープ7が一次電線2および 次電線3による巻線部を覆うように貼付され ている。

 なお、本実施形態では、一次電線2は絶縁 被覆の薄いエナメル線であり、二次電線3は 縁被覆が厚く絶縁性の高い三層絶縁被覆電 である。また、図2によれば、最初に一次電 2が巻き付けられ、次いで二次電線3が巻き けられ、最後に一次電線2が再び巻き付けら た構成となっている。なお、電線の構成や き方はこれに限られるものではなく、必要 特性や条件に応じて別の電線や巻き方を用 てもよい。

 一次電線2および二次電線3が巻き付けら たコイルボビン1には、図1の破線で示される ように、コイルの軸方向両側から略E字状に 成された一対のコア6の中足が互いに突き合 せられる位置まで挿入されている(コア6の 足が突き合わせられると同時にコア6の外足 互いに突き合わせられる)。これにより、互 いに付き合わされた一対のコア6は、巻胴部1a を貫通するとともに、一次電線2および二次 線3の巻線部の外周を囲む閉磁路を形成する このため、一次電線2に電流を供給すること により、二次電線3で変圧比に応じた起電力 得られることとなる。なお、コア6の中足を 足よりも短く形成してもよい。この場合、 足が互いに突き合わせられたときに中足が き合うことなく、中足同士が僅かに離間す 構成となる。

 トランス100を回路基板上に実装し動作さ るためには、一次電線2および二次電線3の 端部、終端部のそれぞれを、回路基板へ接 するためのピン端子に半田付けする必要が る。以下、図1および2に加えて図3、4も参照 、これについて詳説する。なお、図3、4は れぞれ、トランス100を図1の矢印B、C方向か 観察したときの外観側面図である。

 図3に示されるように、端子台1cの下面に 、複数のピン端子4がコイルの軸方向と直交 する方向に一列に等間隔で設けられている。 また、端子台1cの下面には、隣り合うピン端 4の間にガイド溝11cが形成されている。また 、ピン端子4が設けられている箇所の近傍に 、コイルの軸方向に僅かに突出したガイド 起12cが形成されている。そして、巻線部か 引き出された一次電線2は、ガイド溝11cを通 てガイド突起12cにガイドされ、端子台1cの ン端子4に半田付けされている。なお、トラ ス100は一次側から直流又は交流の入力を受 る構成であるため、図3では、三本の一次電 線2の始端部と終端部、すなわち六つの端部 ピン端子4に半田付けされている。

 コア6は電流供給時に一次電線2と同極と るため、一次電線とコア6との間の絶縁は低 てもよい。従って、一次電線2(より正確に 、ピン端子4との半田付けによって導体が露 した部分であり、説明の便宜上、ここでは 半田付け部4a」と呼ぶ)は、少なくとも二次 線3と絶縁されていればよい。また、二次電 線3の絶縁被覆が厚く絶縁性能が高い等の理 から、半田付け部4aと巻線部は長い絶縁距離 が確保されなくてもよい。ここでは、必要な 絶縁性を維持しつつ半田付け部4aと巻線部と 絶縁距離を長くせずに、回路基板実装時の 装面積を抑える構成が採用されている。す わち端子台1cは、横方向(回路基板実装時に 装面と平行になる方向)の寸法が短く、この 方向に巻線部から突出する量が抑えられた構 成となっている。

 一方で、導体が露出している二次電線3の 半田付け部5aは、一次電線2から絶縁される必 要がある。そして、一次電線2の絶縁被覆が く絶縁性能が低い等の理由から、半田付け 5aと巻線部(より正確には、巻線部に含まれ 一次電線2)との間では、長い絶縁距離が確保 されなければならない。

 そこで、トランス100は、半田付け部5aと 線部との絶縁距離を確保するため、次のよ に構成されている。すなわち図4に示される うに、端子台1dの下面には、複数のピン端 5がコイルの軸と直交する方向に一列に等間 で設けられている。また、端子台1dの壁面1d ”には、ピン端子5が設けられている箇所の 傍に、コイルの軸方向に僅かに突出したガ ド突起12dが形成されている。そして、巻線 から引き出された二次電線3は、端子台1d(別 表現では端子台1dを有するフランジ部1b)の 壁面1d’から壁面1d”へ各壁面に沿って回り み、ガイド突起12dにガイドされて、ピン端 5に半田付けされている。

 二次電線3の引き出し部分は、巻線部から 側壁面1d’を回り込みピン端子5に至る距離が 最短となるように、側壁面1d’および壁面1d に沿って略弛み無く配線されている。従っ 、当該引き出し部分は、例えばトランス100 振動しても、側壁面1d’や壁面1d”との摩擦 よりその引き回し位置から大きくずれるこ がない。このためトランス100は、例えば文 1(実開平7-42507号公報)の図4に示されるトラ スのガイド溝に相当する構成、すなわち引 出し線をラフガイドする構成を別途備える 要がなく、巻胴部1aに対する端子台1dの横方 の突出量が抑えられた構成となる。

 また、端子台1dには、巻線部から半田付 部5aを遮蔽、すなわち導体が露出した半田付 け部5aを隠すように突出した突出板13dが形成 れている。突出板13dは、ピン端子5の配列方 向に長く延びた形状を有し、トランス100を図 1の矢印C方向から観察したときにピン端子5の 背面に位置する(図4参照)。突出板13dは、端子 台1dの底面から下方に突出するように設けら ている。

 突出板13dを形成することにより、半田付 部5aと巻線部との絶縁距離は、それらを結 直線距離でなく、巻線部(より正確には、巻 部の一次電線2の中で当該半田付け部5aに最 近い一次電線2)から突出板13dを回り込んで 該半田付け部5aに至る距離となる。従って、 端子台1dを横方向に長く突出させることによ て絶縁距離を稼ぐ構成を採用することなく 半田付け部5aと巻線部との間に長い絶縁距 をとることができる。このため、トランス10 0(コイルボビン1又は端子台1d)の横方向の寸法 を短くすることができ、実装面積が抑えられ 高密度実装に向いた横型トランスが提供され るようになる。

 なお、二次電線3は、始端部および終端部 の被覆材を予め剥離して半田が付着し易いよ うにし、加熱溶融された半田の熱による被覆 材の焼損が軽減されるようにしている。

 また、二次電線3は電流供給時にコア6と 性が異なるため、半田付け部5aとコア6との に長い絶縁距離をとることが望ましい。こ ため、端子台1dのコア6と近接する部分は、 イルの軸方向に突出し、かつ、ピン端子5の 列方向に長く延びた突出板14として形成さ 、ピン端子5とコア6の絶縁距離を稼ぐ構成と なっている。

 すなわち、突出板14dを形成することによ 、半田付け部5aとコア6との絶縁距離は、半 付け部5aから突出板14dを回り込んでコア6に る距離となる。従って、半田付け部5aとコ 6との間に長い絶縁距離をとるために、それ を上下方向に長い距離離して配置する必要 なくなり、トランス100(コイルボビン1又は 子台1d)の高さ方向が抑えられる。

 以上が本発明の実施の形態である。本発 はこれらの実施の形態に限定されるもので なく、本発明の技術的思想の範囲において 々な変形が可能である。例えば、コアやボ ンの形状、材料を始めとする種々のパラメ タは、本明細書に記載されるものや図面に されるものに限定されず、設計に応じて適 選択される。

 また、別の実施の形態では、巻線部から き出された二次電線3が、突出板13dの側壁面 から突出板13dの壁面(ピン端子5に対向する面) へ各壁面に沿って略弛み無く引き回されてガ イド突起12dにガイドされ、ピン端子5に半田 けされているようにしてもよい。

 また、更に別の実施の形態では巻線部から 田付け部4aを遮蔽、すなわち導体が露出し 半田付け部4aを隠すように突出した、突出板 13dと同様の突出板が端子台1cに形成されてい もよい。この場合、巻線部から引き出され 一次電線2は、当該突出板の側壁面から壁面 (ピン端子4に対向する面)へ各壁面に沿って略 弛み無く引き回されてピン端子4に半田付さ ることとなる。このような構成によれば、 線部と半田付け部4aとの間の絶縁距離を長く とることができ、巻線部と一次電線2との絶 性が向上する効果が得られる。