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Patent Searching and Data


Title:
TUBULAR CONTAINER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/117874
Kind Code:
A1
Abstract:
[PROBLEMS] A tubular container for false tooth stabilizer which can apply the false tooth stabilizer easily over a wide area without wrapping up the air even at the uneven residual ridge and/or the palate and can sustain the false tooth stably after attachment, and to provide a tubular false tooth stabilizer. [MEANS FOR SOLVING PROBLEMS] In the tubular container for containing false tooth stabilizer, cross-sectional profile at the opening of a nozzle for squeezing false tooth stabilizer is flat triangle or flat semicircle having a height h equal to 70% or less of the length a of the bottom side, and the bottom side is substantially parallel with the sealing surface at the end seal portion of the tubular container.

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Inventors:
HONZAWA YASUNORI (JP)
MIHARA HIDETO (JP)
HARATANI MASAHIRO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/056235
Publication Date:
October 02, 2008
Filing Date:
March 28, 2008
Export Citation:
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Assignee:
KOBAYASHI PHARMA (JP)
HONZAWA YASUNORI (JP)
MIHARA HIDETO (JP)
HARATANI MASAHIRO (JP)
International Classes:
A61C13/23; B65D35/02
Foreign References:
JP2006506282A2006-02-23
JP2004321727A2004-11-18
JPS5525687U1980-02-19
JPH0272058A1990-03-12
US4872778A1989-10-10
JPS6436675U1989-03-06
JPS6130632U1986-02-24
JPH07157408A1995-06-20
JPH11318945A1999-11-24
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Claims:
 義歯安定剤を収容するためのチューブ容器であり、前記義歯安定剤の絞り出し開口端の断面形状が、高さhが底辺の長さaの70%以下である扁平三角形又は扁平半円形であり且つ前記底辺が当該チューブ容器のエンドシール部のシール面に略平行とされているチューブ容器。
 請求項1に記載のチューブ容器であり、前記扁平三角形をなす角度のいずれもが30°以上であるチューブ容器。
 請求項1に記載のチューブ容器であり、前記扁平三角形又は扁平半円形の高さhが底辺の長さaの70%乃至30%であるチューブ容器。
 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のチューブ容器であり、前記扁平三角形又は扁平半円形の各コーナーが円周状に丸められているチューブ容器。
 請求項1乃至4のいずれか一項に記載のチューブ容器に義歯安定剤が充填されたチューブ型義歯安定剤。
 請求項5に記載のチューブ型義歯安定剤であって、
 前記充填されている義歯安定剤の粘度が200万~500万cPsであり、稠度が25.0mm以上であるチューブ型義歯安定剤。
Description:
チューブ容器

 本発明は、概して粘着性物質用のチュー 容器に関し、更に特定すると、入れ歯すな ち義歯安定剤用のチューブ容器及び当該義 安定剤が充填されたチューブ型義歯安定剤 関する。

 義歯を安定させる補助として義歯安定剤 使用される場合が多い。義歯安定剤として 、ペースト状、パウダー状、テープ状、シ ト状等種々存在するが、近年においてはペ スト状のものが比較的多く使用されて来て る。ペースト状のものにおいては、使用の 便さからゴム状粘着性の義歯安定剤をチュ ブ容器に充填し且つ使用時にペースト状歯 きのように絞り出して使用するものがある

 このようなチューブ型義歯安定剤は、押 出し可能なチューブ容器を加圧することに り押し出される。押し出される義歯安定剤 形状はチューブ容器の口部の開口端又は開 端を形成するノズルの断面形状により決ま 。

 このようなチューブ型義歯安定剤の例と て、義歯安定剤を義歯床に塗り易く且つ義 を口腔内に装着後に義歯安定剤が顎堤及び/ 又は口蓋に均一に広がるように、ノズルの断 面形状を矩形形状としたものがある(特許文 1、特許文献2参照)。しかしながら、義歯床 必ずしも均一な平面ではなく、種々の窪み 凹部が設けられ、上記従来技術による矩形 状ノズルの場合には顎堤及び/又は口蓋の窪 や凹部の底まで義歯安定剤がまんべんなく き届かず、極端な場合には義歯床と義歯安 剤との間に空気を包み込んだまま装着され しまい、安定性の維持に欠け脱離し易いと う問題があった。

 一方、一般的な粘性物質を充填したチュー 容器のノズル形状を、内容物の目的に応じ 種々の形状としたものが提案されている(特 許文献3)。しかしながら、当該チューブ容器 、義歯安定剤用として考えられたものでは く、義歯安定剤として使用した場合に適切 はない点が種々存在するという問題がある

特表2006-506282号公報

ヨーロッパ特許EP 0178 377 A2公報

米国特許第5,823,387号明細書

 本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み 義歯床面の広い面積に対して塗り易いばか でなく、不均一な義歯床に対しても空気等 包み込みが少なく塗布することができ、義 を口腔内に装着する際も空気を確実に排除 て装着後の義歯を安定して維持することが きる義歯安定剤用チューブ容器及びチュー 型義歯安定剤を提供することを目的とする

 上記目的を達成するために、本発明の義 安定剤を収容するためのチューブ容器にお ては、義歯安定剤の絞り出し開口端の断面 状を、高さhが底辺の長さaの70%以下である 平三角形又は扁平半円形であり且つ前記底 が当該チューブ容器のエンドシール部のシ ル面に略平行としている。

 前記扁平三角形又は扁平半円形の高さhは 底辺の長さaの70%乃至30%であるのが好ましく 扁平三角形のなす角はいずれもが30°以上で るのが好ましい。高さhが70%を超えると、内 容物の義歯安定剤を薄く伸ばすことが困難に なる。また、三角形の鋭角があまくなり、隙 間への差し込みが難しくなる。更に塗布量が 多くなってしまう。一方、高さhが30%より小 いと、内容物の義歯安定剤がノズルに詰ま 易く、角の部分に溜まって固まってしまっ 衛生的でない。更に、容器の成形上困難で ある。更に、押し出し効率が低下し、設計 に効率が悪い。

 更に、ノズル部の開口端は、通常は義歯 定剤の押し出し方向に対して垂直とされる 、必ずしも垂直にする必要はなく、この開 端はノズル部の隙間への挿入或いは隙間へ 義歯安定剤の注入を容易にするために適宜 斜を付けても良い。

 また、本発明のチューブ容器に充填され 義歯安定剤の粘度及び稠度は以下のような のが好ましい。本発明のチューブ容器に充 するのに好ましい義歯安定剤の粘度を判定 るために、義歯安定剤を室温で軽く撹拌し 後、ブルックフィールドB型粘度計DV-II+(ス ンドル“C”、0.5rpm)によって粘度を測定した 。本発明のチューブ容器は上記したように扁 平な三角形又は半円形断面形状から押し出す ので、粘度が高すぎると絞り出すのが困難に なり、また、粘度が低すぎると粘着性物質と しての必要な粘着力を発揮しない。また、温 度によって粘度が大きく低下するのも好まし くない。このような観点から本発明に適する と判断した義歯安定剤の粘度を測定したとこ ろ、粘度としては上記測定方法において200万 乃至500万cPsであるのが好ましく、250万乃至500 万cPsが更に好ましいことが判明した。

 また、本発明のチューブ容器に充填する に好ましい義歯安定剤の稠度を判定するた に、歯科用ゴム質弾性印象材の稠度試験方 に準拠して以下のような試験を行った。義 安定剤を円筒形押し出しポンプに充填した 、所定量をアクリル樹脂の板上に押し出し 。1分30秒後に、アクリル樹脂板(質量38±2g) 1500gの錘を静かに垂直に載せた。その後、10 30秒後にアクリル樹脂板を取り除き、広が た義歯安定剤の平行切線間の最大部と最小 の寸法を測定した。この試験を3回行い、測 値の平均値を1mmの単位で表して稠度とした 稠度が小さすぎると義歯安定剤の伸びが悪 、義歯安定剤としてよく伸びて隙間を埋め という目的に合致しなくなり且つ開口端ノ ル形状を扁平三角形として伸びたときに空 を含まずうまく隙間を埋めるという本発明 効果が十分に得られなくなる。この試験の 果、本発明として好ましい義歯安定剤の稠 は25.0mm以上であると判定した。以上のよう 粘度及び稠度を有する義歯安定剤を本発明 チューブ容器と共に使用することにより、 発明のチューブ容器の効果を最も有効に発 することができる。

 本発明の義歯安定剤用のチューブ容器は 絞り出し開口端の断面形状が上記のような 定の扁平三角形状とされているので、押し される義歯安定剤も同じ特定の扁平三角形 断面形状を有する。義歯安定剤が扁平三角 断面形状で押し出されて義歯床に塗布され ことにより、義歯床表面に存在し得る種々 凹部或いは狭い窪みにも上記扁平三角形の 点に相当する義歯安定剤部分が確実に押し まれて凹部或いは窪み内或いは狭い溝等に 確実に充填され、内部に空気が残ることが い。更に、義歯安定剤と顎堤及び/又は口蓋 との間に包み込まれがちな空気が扁平三角形 又は扁平半円形の斜辺に沿って外方へと確実 に排除され、義歯安定剤と顎堤及び/又は口 との間に空気が包み込まれて義歯の安定度 低下することがない。特に、本発明のよう 特定の扁平三角形状又は扁平半円形状は、 歯安定剤の広がり性及び上記の空気の包み み防止性の両方に対して極めて優れた効果 発揮する。更に、本発明のように、開口端 面形状の三角形又は半円形の底辺をチュー 容器のエンドシール面と平行にすることに り、三角形又は半円形の向きをエンドシー 面によって確実に判断することができる。 なわち、エンドシール面が義歯床面と平行 なるようにして義歯床に沿ってチューブ容 から義歯安定剤を絞り出せば、確実に扁平 角形又は半円形の頂点が義歯床面に対向す 一定の向きで塗ることができる。

 以下、好ましい実施形態によって本発明を 細に説明する。
 図1は、本発明によるチューブ容器の好まし い一実施形態の正面図である。チューブ容器 1は、粘着性の義歯安定剤が充填される一般 な中空円筒状のチューブ本体部2と、面状に ールされたエンドシール部3と、チューブ本 体部2の中空内部と連通していて義歯安定剤 絞り出すことができる開口部を有するノズ 部4と、ノズル部4の開口部とチューブ本体部 2の中空内部とを結合している口部5とから主 して構成されている。

 図2はノズル部4及び口部5の拡大斜視図で り、図3はノズル部4及び口部5の拡大横断面 であり、図4はノズル部4及び口部5の拡大頂 図である。ノズル部4及び口部5は、図3に示 れているように内部がチューブ本体2の中空 内部と連通しており、ノズル部4の末端にノ ル開口部が設けられている。ノズル開口部 断面は、図4に示されているように扁平な三 形状とされている。当該扁平三角形の形状 、三角形の高さhが底辺の長さaのおよそ48% されている。本実施形態においては、高さh 底辺長さの約48%とされているが、70%以下の 囲で適宜決めることができ、70乃至30%であ のが好ましく、60乃至40%であるのが更に好ま しく、50%近辺であるのが最も好ましい。この 際、最小角は30°より大きいことが好ましい 更に、図4に示されているように、扁平三角 の向きは、三角形の底辺を含む面Cがエンド シール部4のシール面Dとほぼ平行になる向き されている。三角形の向きをこのようにす ことにより、使用者は、義歯安定剤を絞り して義歯床に塗布するときに、エンドシー 部4のシール面Dを義歯床面に平行にして義 床に沿って沿うように絞り出すことにより 義歯安定剤は、その断面の扁平三角形の頂 が義歯床面に対向し且つ底辺をなす面が義 床に平行に配向されとなるように確実に塗 することができる。義歯安定剤の量が減っ きた場合にも、エンドシール部3を当初のエ ドシール面に平行になるように巻き込んで くことにより、常に上記したほぼ一定の向 で義歯安定剤を塗布することができる。エ ドシール部3を巻き込む代わりに、エンドシ ール面と平行になるような平面状の絞り出し 具等を使用しても良い。

 図5は、本発明のもう一つ別の実施形態の 義歯安定剤用チューブ容器のノズル部の拡大 頂面図である。この実施形態は、ノズル開口 部の断面が扁平な半円形とされており、それ 以外の部分は図1乃至4に示した実施形態と同 である。

 以上に説明した本発明の義歯安定剤用チ ーブ容器或いは当該チューブ容器を使用し チューブ型義歯安定剤によれば、義歯安定 が三角形状又は半円形状に押し出されたう で拡開されて義歯床に塗布されることによ 、義歯床表面に存在し得る種々の凹部にも 角形又は半円形の義歯安定剤の頂部が確実 押し込まれて凹部内に空気が残ることがな 。更に、義歯安定剤と顎堤及び/又は口蓋と の間に包み込まれがちな空気が、義歯を口腔 内の顎堤及び/又は口蓋に押し付けることに り、三角形又は半円形の斜辺に沿って確実 排除され、義歯安定剤と義歯床との間に空 が包み込まれて義歯の安定度が低下するこ がない。更に、義歯安定剤は三角形又は半 形の頂点から徐々に押し付けられて義歯床 均一に広がることができ、優れた義歯安定 を提供することができる。

 以上、本発明の義歯安定剤用チューブ容 の一実施形態の構造、使用方法及び効果を 明したが、本発明の着想によるチューブ容 は、義歯安定剤に限らず、同様な方法で使 される粘着流動性のあらゆる物質用として 使用可能であることは理解できる。

 また、キャップについては特に言及しなか たが、現状の技術に基づいて考えられるあ ゆる形態のキャップを適宜取り付けること できる。
 更に、ノズル部或いはノズル部を含む首部 を別部品としてチューブ容器本体と組み合 せることも可能である。

図1は、本発明の一実施形態による義歯 安定剤用チューブ容器全体の正面図である。 図2は、図1に示した義歯安定剤用チュ ブ容器のノズル部の拡大斜視図である。 図3は、図2に示した義歯安定剤用チュ ブ容器のノズル部の拡大横断面図である。 図4は、図2に示した義歯安定剤用チュ ブ容器のノズル部の拡大頂面図である。 図5は、本発明のもう一つ別の実施形態 の義歯安定剤用チューブ容器のノズル部の拡 大頂面図である。

符号の説明

1 チューブ容器、
2 チューブ容器本体、
3 エンドシール部、
4 ノズル部
5 口部