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Title:
TUBULAR VIBRATION-DAMPING MOUNT
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/078410
Kind Code:
A1
Abstract:
A strut mount in which sufficient pre-compression is applied to a rubber member without impairing holding force for the rubber member and in which the rubber member has increased durability. A pre-compression member (4) is press fitted in the inner peripheral surface of an inner tube member (1). The pre-compression member (4) has an outer diameter small at the front end thereof and large at the base end thereof.

Inventors:
NAMITO NORIKATSU (JP)
SOMEYA KATSUMI (JP)
SAITO AKIHIRO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/072874
Publication Date:
June 25, 2009
Filing Date:
December 16, 2008
Export Citation:
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Assignee:
BRIDGESTONE CORP (JP)
NAMITO NORIKATSU (JP)
SOMEYA KATSUMI (JP)
SAITO AKIHIRO (JP)
International Classes:
F16F9/54; B60G15/06; F16F1/38
Foreign References:
JP2006264425A2006-10-05
JPS485339B1
JP2006281827A2006-10-19
JPS59181442U1984-12-04
JP2006057791A2006-03-02
JPS63255110A1988-10-21
JP2004270947A2004-09-30
Attorney, Agent or Firm:
SUGIMURA, Kenji et al. (3-2-1 Kasumigaseki, Chiyoda-k, Tokyo 13, JP)
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Claims:
  内筒部材と、この内筒部材の周囲にこれと平行に設けられた外筒部材と、これらの部材の間に予圧縮された状態で配置されこれらの部材同士を連結するゴム部材とを具えたストラットマウントにおいて、
  前記内筒部材の内周面に、先端側の外径が基端側の外径より小さい予圧縮用部材が圧入されていることを特徴とするストラットマウント。
  前記予圧縮用部材の外周面に周方向に延在する段付部が形成されるとともに、前記ゴム部材の、前記予圧縮用部材の基端側に対応する一端側にすぐり部が設けられ、前記段付部はすぐり部の底面より他端側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のストラットマウント。
  前記予圧縮用部材には、予圧縮用部材から半径方向外側に突出するストッパ部材が一体的に取り付けられ、このストッパ部材は、静荷重下で前記ゴム部材の一端が当たるよう配置されていることを特徴とする請求項1もしくは2に記載のストラットマウント。
  外筒部材の外周側に環状の取付けフランジが取り付けられ、外筒部材の内径は、前記取付けフランジより前記ゴム部材一端側に対応する部分で大きく、前記取付けフランジより前記ゴム部材他端側に対応する部分で小さいことを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のストラットマウント。
Description:
筒型防振マウント

  本発明は、内筒部材と、この内筒部材 周囲にこれと平行に配置された外筒部材と これらの部材の間に予圧縮された状態で配 されこれらの部材同士を連結するゴム部材 を具えたストラットマウントに関し、特に 内筒部材を保持する力を犠牲にすることな 、ゴム部材の耐久性を向上させることので るものに関する。

  車体を支持するサスペンションの方式 してショックアブソーバとリンクとを組み わせたストラット式のものが広く用いられ いるが、この場合、車体はサスペンション 、ストラットマウントと呼ばれる防振手段 介して取り付けられる。このストラットマ ントは、内筒部材と、この内筒部材の周囲 これと平行に配置された外筒部材と、これ の部材の間に予圧縮された状態で配置され れらの部材同士を連結するゴム部材とを具 、内筒部材および外筒部材のいずれか一方 サスペンションに、他方が車体に取り付け れ、車体の振動によって発生する内筒部材 外筒部材との間の相対的な振動変位をゴム 材の弾性変形により吸収するよう構成され いる。

  ゴム部材は、これを取り付ける前の状 において、その内部に圧縮応力を残留させ おくよう予圧縮することが行われていて、 れを予圧縮することによって、その弾性変 過程における引張り応力を低減させ、その 果ゴム部材の耐久性を大幅に向上できるこ が知られている(例えば、特許文献1参照。)

  特許文献1には、外筒部材を、その外径よ 少し小さな内径を有するカラー部材に圧入 ることによって、外筒部材内に配置された ム部材を内側に予圧縮することが開示され いる。

特開2004-308865号公報

  従来の技術よれば、このように、外筒 材を縮径させ、もしくは、内筒部材を拡径 せることによって簡易な工程で予圧縮を実 できるとされているが、しかしながら、実 には、例えば、特許文献1に記載されている うに外筒部材を縮径するものとして、その 径代を大きくした場合には、ゴム部材に高 残留圧縮応力を付与することができるもの 、外筒部材が塑性変形してしまい弾性力を てなくなり、カラー部材に対する保持力が 下してカラー部材から外筒部材が外れてし う虞があり、これを解消しようとして縮径 を抑えた場合には、十分な残留圧縮応力が られないという問題がある。

  本発明は、このような点に鑑みてなさ たものであり、ゴム部材に対する保持力を 牲にすることなく十分な予圧縮をゴム部材 付与してゴム部材の耐久性を高めることの きるストラットマウントを提供することを 的とする。

  <1>は、内筒部材と、この内筒部材の 囲にこれと平行に設けられた外筒部材と、 れらの部材の間に予圧縮された状態で配置 れこれらの部材同士を連結するゴム部材と 具えたストラットマウントにおいて、
  前記内筒部材の内周面に、先端側の外径 基端側の外径より小さい予圧縮用部材が圧 されていることを特徴とするストラットマ ントである。

  <2>は、<1>において、前記予圧 用部材の外周面に周方向に延在する段付部 形成されるとともに、前記ゴム部材の、前 予圧縮用部材の基端側に対応する一端側に ぐり部が設けられ、前記段付部はすぐり部 底面より他端側に配置されていることを特 とするストラットマウントである。

  <3>は、<1>もしくは<2>にお て、前記予圧縮用部材には、予圧縮用部材 ら半径方向外側に突出するストッパ部材が 体的に取り付けられ、このストッパ部材は 静荷重下で前記ゴム部材の一端が当たるよ 配置されていることを特徴とするストラッ マウントである。

  <4>は、<1>~<3>のいずれかに いて、外筒部材の外周側に環状の取付けフ ンジが取り付けられ、外筒部材の内径は、 記取付けフランジより前記ゴム部材一端側 対応する部分で大きく、前記取付けフラン より前記ゴム部材他端側に対応する部分で さいことを特徴とするストラットマウント ある。

  <1>によれば、前記内筒部材の内周 に、先端側の外径が基端側の外径より小さ 予圧縮用部材が圧入されているので、詳細 後述するように、予圧縮用部材の先端側に 応する内筒部材部分を塑性変形させること く弾性変形内に収め予圧縮用部材に対する 持力を確保するとともに、予圧縮用部材の 端側に対応するゴム部材部分に十分な予圧 を付与することができる。

  <2>によれば、前記ゴム部材の、前 予圧縮用部材の基端側に対応する一端側に ぐり部が設けられているので、この部分を 形しやすくし所望の防振特性と耐久性とを 与することができ、また、段付部をすぐり の底面より他端側に配置したので、段付部 り基端側に予圧縮すべき十分なゴムボリュ ムを確保することができ、このことによっ 、予圧縮用部材に対する保持力の確保と、 ム部材に対する予圧縮の付与とをバランス く両立させることができる。

  <3>によれば、前記予圧縮用部材に 、予圧縮用部材から半径方向外側に突出す ストッパ部材が一体的に取り付けられ、こ ストッパ部材は、静荷重下で前記ゴム部材 一端が当たるよう配置されているので、内 部材のゴム部材一端側への変位に対してゴ 部材の同方向への変位を制限し、このこと よって、ゴム部材に作用する引張り応力を 限することができる。

  <4>によれば、外筒部材の外周側に 状の取付けフランジが取り付けられ、外筒 材の内径は、前記取付けフランジより前記 ム部材一端側に対応する部分で大きく、前 取付けフランジより前記ゴム部材他端側に 応する部分で小さくなるようにしたので、 細を後述するように、ゴム部材の耐久性を 層向上させることができる。

本発明に係る第一の実施形態のストラ トマウントを示す斜視図である。 第一の実施形態のストラットマウント 示す断面図である。 予圧縮用部材を組み付ける直前のスト ットマウントを示す断面図である。 第二の実施形態のストラットマウント 示す断面図である。

符号の説明

1   内筒部材
1a 内筒部材の下側部分
1b 内筒部材の上側部分
2   外筒部材
2a 外筒部材の下側部分
2b 外筒部材の上側部分
3   ゴム部材
3a ゴム部材の下側部分
3b ゴム部材の上側部分
4   予圧縮用部材
4f ストッパ部材
5   取付けフランジ
6   すぐり部
6a すぐり部の底面
7   ストッパリング
10 ストラットマウント
11 段付部
20 ストラットマウント
21 内筒部材
21a 内筒部材の下側部分
21b 内筒部材の上側部分
22   外筒部材
23   ゴム部材
23a ゴム部材の下側部分
23b ゴム部材の上側部分

  本発明の実施形態について図に基づい 説明する。図1は、第一の実施形態のストラ トマウントを示す斜視図であり、図2は、そ の断面図である。ストラットマウント10は、 筒部材1と、この内筒部材1の周囲にこれと 行に設けられた外筒部材2と、これらの部材1 、2の間に予圧縮された状態で配置されこれ の部材1、2同士を連結するゴム部材3とを具 ている。

  そして、ストラットマウント10は、その 特徴として、内筒部材1の内周面に予圧縮部 4が圧入された状態で取り付けられていて、 圧縮部材4の外径は、先端側の外径aが基端 の外径bより小さく構成されていて、この実 形態においては、予圧縮部材4の外周面に周 方向に延在する段付部11を設け、段付部11以 の部分では外径は変化しないよう構成され いる。なお、以下の説明においては、図2の 置に従って、予圧縮部材4の基端側を上側、 予圧縮部材4の先端側を下側ということとす 。

  図3は、予圧縮用部材4を組み付ける直前 の状態におけるストラットマウントを示す断 面図であり、図3(a)は、予圧縮用部材4を、図3 (b)は残余の部分を示す。予圧縮用部材4は、 性が高くかつ肉厚が厚く構成されていて、 のため、これを内筒部材1に圧入する前後に ける形状はほぼ変化なく、その胴部は、先 側の外径a、基端側の外径bを有する筒状を す。

  また、予圧縮用部材4を圧入する前の内 部材1の内径cは、予圧縮用部材4の胴部の先 側における外径aよりやや小さめにセットさ れ、具体的には、予圧縮用部材4を内筒部材1 内側に圧入したとき、内筒部材1の、予圧縮 用部材4の胴部の先端側に対応する部分1aの伸 び(a-c)/cが内筒部材1の弾性限界内に収まるよ 設定され、これに対して、内筒部材1の、予 圧縮用部材4の胴部の基端側に対応する部分1b の伸び(b-c)/cは内筒部材1の弾性限界内を越え 塑性変形領域にはいってもよく、ゴム部材3 の、予圧縮用部材4の胴部の基端側に対応す 部分3bに十分な予圧縮を加えられるよう、内 筒部材1の上側の部分1bに大きな伸びを与える ことが必要である。

  このように、本発明のストラットマウ ト10は、内筒部材1の下側の部分1aでは、これ の変形を弾性限界内に収めることによって、 内筒部材1の、予圧縮用部材4に対する保持力 確保してこえらの部材1、4の結合を強くし 内筒部材1の上側の部分1bでは、これに大き 伸びを与えて外径を広げ、その外側に配置 れたゴム部材3の上側部分3bに十分な予圧縮 付与することができる。

  ここで、予圧縮の付与を、ゴム部材3の 側の部分3bに限定してもよい理由は、通常 使用範囲においては、内筒部材1の上側への 位が下側への変位に対比して大きく、この とによって、ゴム部材3には上側への力が下 側への力よりも大きく、その結果、ゴム部材 3の上側の部分3bに作用する引っ張り応力を優 先的に低減することが必要となるからである 。

  この引っ張り力を緩和する目的でゴム 材の上下への変位を抑制するストッパを設 ることが好ましく、この目的のため、予圧 用部材4の基端に、予圧縮用部材4から半径方 向外側に突出するストッパ部材4fを一体的に 付け、これにゴム部材3の上側部分3bの端が たるようにするとともに、図2に示すように 予圧縮用部材4の先端にストッパリング7を取 け、これにゴム部材3の下側部分3aの端が当 るようにするのが好ましい。

  ゴム部材3の、予圧縮用部材4の基端側に 対応する一端側、すなわち、上側部分には、 ゴム部材の弾性を調整し、耐久性を向上させ るためのすぐり部6を設けるのが好ましく、 の場合、予圧縮用部材4に形成された段付部1 1はすぐり部6の底面より下側に配置されてい ことが好ましく、これは、もし、この段付 11を、すぐり部6の底面より上側に位置させ 場合には、ゴム部材3に予圧縮を付与する十 分なゴムボリュームがなく予圧縮効果が発揮 できなくなるからである。

  また、ストラットマウント10を取り付け るため、環状の取付けフランジ5が、外筒部 2の外周側に設けられており、この場合、外 部材2の、取付けフランジ5より上側に位置 る部分2bの内径yを、取付けフランジ5より下 に位置する下側部分2aの内径xより大きくす のが好ましく、このようにすることにより ム部材3の上側部分3bのゴムボリュームを増 し予圧縮されるゴム部分の体積を増加させ 耐久性を一層向上させることができる。

  図4は、第二の実施形態のストラットマ ントを示す断面図であり、この実施形態の トラットマウント20の予圧縮用部材24は、先 端側の外径eが基端側の外径fより小さく、外 が、先端側から基端側に向かって減少する とがないよう構成され点については、第一 実施形態のものと同じであるが、その周面 段付部に設けられておらず、代わりに、そ 周面が基端側から先端側に向かって先細り るテーパ状に形成されていて、この場合に 、予圧縮用部材24の先端側に対応する内筒 材21の下側部分21aを塑性変形させることなく 弾性変形内に収め予圧縮用部材24に対する保 力を確保するとともに、予圧縮用部材24の 端側に対応するゴム部材23の上側部分23bに十 分な予圧縮を付与することができる。