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Title:
VOLUTE PUMP FOR GAS/LIQUID MIXTURE AND MICROBUBBLE GENERATION DEVICE USING THE SAME
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2010/046993
Kind Code:
A1
Abstract:
A volute pump for a gas/liquid mixture, capable of fining bubbles in the gas/liquid mixture in the pump. The volute pump (P) discharges a gas/liquid mixture from a discharge opening (13) by rotation of a rotating blade wheel (2) while sucking the mixture from a suction opening (14). The rotating blade wheel has main blades (20) equidistantly arranged on a rotating base plate (21) so as to extend radially outward from the rotation center side, and also has bubble crushing projections (22) for shearing bubbles in the gas/liquid mixture, the bubble crushing projections (22) being equidistantly arranged on the outer periphery of the rotating base plate so as to be positioned between the main blades.

Inventors:
IWAHASHI TERUO (JP)
KOMAKI KEIICHI (JP)
FUNAI TETSUZI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/069316
Publication Date:
April 29, 2010
Filing Date:
October 24, 2008
Export Citation:
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Assignee:
HONDA KIKO CO LTD (JP)
IWAHASHI TERUO (JP)
KOMAKI KEIICHI (JP)
FUNAI TETSUZI (JP)
International Classes:
A01G31/00; B01F25/60; B01F27/93; F04D31/00
Foreign References:
JP2003135949A2003-05-13
JP2007209953A2007-08-23
JPH09136029A1997-05-27
JPS4010628B1
JP2003154242A2003-05-27
Attorney, Agent or Firm:
HIRATA, YOSHINORI (JP)
Yoshinori Hirata (JP)
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Claims:
 吸入口(14)から気液混合流体を吸い込みながら回転羽根車(2)の回転により吐出口(13)から吐出させるようにした気液混合用渦巻ポンプ(P)であって、
 前記回転羽根車(2)は、回転基板(21)上に複数枚の主羽根(20)が回転中心側から外周側に延長する状態で等間隔で配設され、かつ前記回転基板(21)の外周部に気液混合流体の気泡をせん断させるための複数個の砕泡突起(22)が前記主羽根(20,20)間に等間隔で配設されていることを特徴とする気液混合用渦巻ポンプ。
 請求項1記載の気液混合用渦巻ポンプ(P)を使用したマイクロバブル発生装置(A1)であって、
 前記気液混合用渦巻ポンプ(P)の吸入口(14)に接続した液体供給配管(8)の途中にこの液体供給配管(8)内に気体を注入させるための圧縮機(7)が接続され、
 前記気液混合用渦巻ポンプ(P)の吐出口(13)に接続した吐出配管(9)の途中にマイクロバブル発生器(B)が配設されていることを特徴とするマイクロバブル発生装置。
 請求項1記載の気液混合用渦巻ポンプ(P)を使用したマイクロバブル発生装置(A2)であって、
 前記気液混合用渦巻ポンプ(P)の吸入口(14)に接続した液体供給配管(8)の途中に開閉弁(71)が設けられると共に、この開閉弁(71)と前記吸入口(14)との間に気体を自然吸引するための吸気口(72)が設けられ、前記開閉弁(71)の開閉制御により前記吸気口(72)から吸液体供給配管(8)に吸気させるように形成され、
 前記気液混合用渦巻ポンプ(P)の吐出口(13)に接続した吐出配管(9)の途中にマイクロバブル発生器(B)が配設されていることを特徴とするマイクロバブル発生装置。
 請求項1記載の気液混合用渦巻ポンプ(P)を使用したマイクロバブル発生装置(A3)であって、
 前記気液混合用渦巻ポンプ(P)の吸入口(14)に吸い上げ用の液体供給配管(8)が接続され、この液体供給配管(8)の途中に気体を自然吸引するための吸気口(72)が設けられ、
 前記気液混合用渦巻ポンプ(P)の吐出口(13)に接続した吐出配管(9)の途中にマイクロバブル発生器(B)が配設されていることを特徴とするマイクロバブル発生装置。
 請求項2又は3又は4記載のマイクロバブル発生装置において、前記マイクロバブル発生器(B)が、
 内部が少なくとも上下2段の仕切壁(61,62)によって下段室(40)、中段室(41)、上段室(42)の3室に区画された函体(50)と、
 前記下段室(40)に形成された気液混合流体の流入口(43)と、
 下段室(40)と中段室(41)とを区画する下側仕切壁(61)に形成され、気液混合流体を通過させることでその気液混合流体の気泡をせん断させてマイクロバブルを発生させるための多数の小孔(44)と、
 中段室(41)と上段室(42)とを区画する上側仕切壁(62)に形成され、気液混合流体を通過させることでその気液混合流体の気泡をせん断させてマイクロバブルを発生させるための多数の小孔(45)と、
 前記上段室(42)に形成されたマイクロバブル混合液の流出口(46)とを備えているマイクロバブル発生装置。
 
Description:
気液混合用渦巻ポンプ及びこの 液混合用渦巻ポンプを使用したマイクロバ ル発生装置

 本発明は、気液混合用渦巻ポンプ及びこ 気液混合用渦巻ポンプを使用したマイクロ ブル発生装置に関する。

 近年、マイクロバブル(微細気泡)を含ん 気液混合流体は、水質浄化等の環境衛生面 浮上分離による固形物除去等の工業的用途 水耕栽培に使用する水の溶存酸素量向上等 農業的用途、そのほか殺菌用、脱臭用など して、種々の産業において用いられるよう なった。

 このようなマイクロバブルを発生させるた のマイクロバブル発生装置について、本出 人において既に提案している(特許文献1参 )。
 このマイクロバブル発生装置は、気液混合 ポンプの吸入口に接続した液体供給配管の 中から気体を取り込むように形成され、か 気液混合用ポンプの吐出口に接続した吐出 管の途中にマイクロバブル発生器が配設さ たものである。

 即ち、液体供給配管内に気体を取り込む とで得られた気液混合流体は、液体供給配 から気液混合用ポンプに流入し、この気液 合用ポンプにより圧送されて吐出配管へと 出され、次にこの吐出配管の途中に設けた イクロバブル発生器に流入して、ここでマ クロバブルを発生させるようになっている

 前記気液混合用ポンプとしては通常の渦巻 ンプが用いられていた。
 この渦巻ポンプは、吸入口から吸い込んだ 液混合流体を回転羽根車の回転により吐出 から吐出させるようにした渦巻ポンプであ 、その回転羽根車は、回転基板上に複数枚 主羽根が回転中心側から外周側に延長する 態で等間隔で配設された構造になっていた( 特許文献2参照)。
 このような通常の渦巻ポンプを気液混合用 ンプとして利用することは可能ではあるが 回転羽根車が複数枚の主羽根を単に備えた のであるため、マイクロバブル発生器の手 で予備的に気液混合流体の気泡を細泡化さ るための能力は少なく、この点において改 の余地を残していた。

特開2006-326484号公報

特開2002-21761号公報

 本発明は、気液混合用ポンプとして利用 る渦巻ポンプにおいて、そのポンプ内にお て気液混合流体の気泡を細泡化させること できる気液混合用渦巻ポンプを提供するこ を第1の課題としている。

 又、前記気液混合用渦巻ポンプを利用す ことによりマイクロバブル発生器の手前で 備的に気液混合流体の気泡を細泡化させ、 率よくマイクロバブルを発生させることが きるマイクロバブル発生装置を提供するこ を第2の課題としている。

 上記第1の課題を解決するために、本発明( 求項1)の気液混合用渦巻ポンプは、
 吸入口(14)から気液混合流体を吸い込みなが ら回転羽根車(2)の回転により吐出口(13)から 出させるようにした気液混合用渦巻ポンプ(P )であって、
 前記回転羽根車(2)は、回転基板(21)上に複数 枚の主羽根(20)が回転中心側から外周側に延 する状態で等間隔で配設され、かつ前記回 基板(21)の外周部に気液混合流体の気泡をせ 断させるための複数個の砕泡突起(22)が前記 主羽根(20,20)間に等間隔で配設されている構 とした。

 上記第2の課題を解決するために、本発明( 求項2)のマイクロバブル発生装置は、
 請求項1記載の気液混合用渦巻ポンプ(P)を使 用したマイクロバブル発生装置(A1)であって
 前記気液混合用渦巻ポンプ(P)の吸入口(14)に 接続した液体供給配管(8)の途中にこの液体供 給配管(8)内に気体を注入させるための圧縮機 (7)が接続され、
 前記気液混合用渦巻ポンプ(P)の吐出口(13)に 接続した吐出配管(9)の途中にマイクロバブル 発生器(B)が配設されている構成とした。

 また、本発明(請求項3)のマイクロバブル発 装置は、
 請求項1記載の気液混合用渦巻ポンプ(P)を使 用したマイクロバブル発生装置(A2)であって
 前記気液混合用渦巻ポンプ(P)の吸入口(14)に 接続した液体供給配管(8)の途中に開閉弁(71) 設けられると共に、この開閉弁(71)と前記吸 口(14)との間に気体を自然吸引するための吸 気口(72)が設けられ、前記開閉弁(71)の開閉制 により前記吸気口(72)から吸液体供給配管(8) に吸気させるように形成され、
 前記気液混合用渦巻ポンプ(P)の吐出口(13)に 接続した吐出配管(9)の途中にマイクロバブル 発生器(B)が配設されている構成とした。

 また、本発明(請求項4)のマイクロバブル発 装置は、
 請求項1記載の気液混合用渦巻ポンプ(P)を使 用したマイクロバブル発生装置(A3)であって
 前記気液混合用渦巻ポンプ(P)の吸入口(14)に 吸い上げ用の液体供給配管(8)が接続され、こ の液体供給配管(8)の途中に気体を自然吸引す るための吸気口(72)が設けられ、
 前記気液混合用渦巻ポンプ(P)の吐出口(13)に 接続した吐出配管(9)の途中にマイクロバブル 発生器(B)が配設されている構成とした。

 又、本発明(請求項5)のマイクロバブル発生 置は、
 請求項2又は3又は4記載のマイクロバブル発 装置において、前記マイクロバブル発生器( B)が、
 内部が少なくとも上下2段の仕切壁(61,62)に って下段室(40)、中段室(41)、上段室(42)の3室 区画された函体(50)と、
 前記下段室(40)に形成された気液混合流体の 流入口(43)と、
 下段室(40)と中段室(41)とを区画する下側仕 壁(61)に形成され、気液混合流体を通過させ ことでその気液混合流体の気泡をせん断さ てマイクロバブルを発生させるための多数 小孔(44)と、
 中段室(41)と上段室(42)とを区画する上側仕 壁(62)に形成され、気液混合流体を通過させ ことでその気液混合流体の気泡をせん断さ てマイクロバブルを発生させるための多数 小孔(45)と、
 前記上段室(42)に形成されたマイクロバブル 混合液の流出口(46)とを備えている構成とし 。

 なお、本発明の気液混合用渦巻ポンプ及び イクロバブル発生装置において、液体とし 水や薬液等を対象にすることができるし、 体として空気や酸素やオゾンやガス等を対 にすることができる。
 又、上記カッコ内の符号は、後述する実施 に記載した具体的手段との対応関係を示す のである。

 本発明(請求項1)の気液混合用渦巻ポンプ 、回転基板の外周部に気液混合流体の気泡 せん断させるための複数個の砕泡突起が主 根間に等間隔で配設された回転羽根車を備 ている構成に特徴がある。

 即ち、吸入口から吸い込まれた気液混合流 は回転羽根車の回転による遠心力によって 羽根の間を流路として回転中心側から外周 に向けて半径方向に流動し、回転基板の外 部に設けた複数個の砕泡突起の間を通って 出口へと流動していくことになる。
 この際、前記砕泡突起は回転しているため 半径方向に流動する気液混合流体に対して 切るように砕泡突起が衝突するため、気液 合流体の気泡がせん断によって細かく砕か (砕泡され)、細泡を発生させることができ 。

 又、前記砕泡突起は回転羽根車の周速が も速い部分、即ち回転基板の外周部に設け れているため、回転基板の中心部分に比べ 気液混合流体の気泡に対するせん断力が高 、効率よく細泡を発生させることができる

 なお、本発明(請求項1)の気液混合用渦巻 ンプは、後述のマイクロバブル発生装置の うに、マイクロバブル発生器と組み合わせ 使用する必要は必ずしもなく、細泡を必要 する場合の気液混合用として単独で使用で るのは当然である。

 本発明(請求項2、3、4)のマイクロバブル発 装置は、気液混合ポンプとして、前記請求 1記載の気液混合用渦巻ポンプを用いた構成 特徴がある。
 前記気液混合用渦巻ポンプを使用すること より、細泡化させた気液混合流体をマイク バブル発生器に流入させることができる。
 即ち、前記気液混合用渦巻ポンプを利用す ことによりマイクロバブル発生器の手前で 備的に気液混合流体の気泡を細泡化させる とができ、マイクロバブル発生器において 率よくマイクロバブルを発生させることが きる。

 本発明(請求項5)のマイクロバブル発生装置 、気液混合用渦巻ポンプからの気液混合流 は、マイクロバブル発生器において、下段 、中段室、上段室に流入する度に攪拌され ため、水中に気体を溶解させる頻度を増加 せることができ、気泡の分裂を少なくとも3 回に亘って促すことができる。
 また、下側仕切壁及び上側仕切壁に形成し 多数の小孔を通過する度に気液混合流体の 泡のせん断が生じるため、少なくとも2回に 亘ってせん断を生じさせることができ、十分 な量のマイクロバブルを効率よく発生させる ことができる。

 図1及び図2は本発明の請求項1に対応した 液混合用渦巻ポンプの実施例を示すもので 図1は本発明の気液混合用渦巻ポンプの実施 例を示す軸直角方向断面図、図2はこの気液 合用渦巻ポンプを示す軸方向断面図である

 この気液混合用渦巻ポンプPは、ケーシン グ1の内部に回転羽根車2(インペラ)が収容さ た自吸式ポンプに形成され、水と空気(気体) が混合した気液混合流体を圧送の対象として いる。

 前記ケーシング1は、回転羽根車2の周りに 渦形室10と小渦形室11が形成され、この大渦 室10から延長した主管路12の先端に吐出口13 形成され、かつケーシング1の一側面には前 記回転羽根車2の軸中心部に吸入口14が形成さ れている。
 又、前記小渦形室11から延長した副管路15が 脇流路16を介して前記主管路12に連通するよ に形成されている。
 なお、前記主管路12内には、この主管路12の 延長方向に延長して板部材17が設けられ、こ 板部材17によって主管路12内に発生する渦流 を消滅させるようにしている。

 前記回転羽根車2は、回転方向(矢印M方向)に 凸弧状に湾曲形成した複数枚(実施例では4枚) の主羽根20が回転中心側から外周側に延長す 状態で等間隔で回転基板21上に配設され、 つ前記回転基板21の外周部に気液混合流体の 気泡をせん断(空気せん断)させるための複数 の砕泡突起22(実施例では6個)が前記主羽根20 ,20間に等間隔で配設されている。
 前記回転羽根車2はケーシング1の他側面中 部に軸支された回転軸23に連結され、この回 転軸23は図外の駆動モータに連結されている なお、前記回転軸23回りの構造(軸支構造等) は色々な形態があり、図示した構造に限定さ れることはない。

 なお、前記主羽根20及び砕泡突起22の枚数は 、ポンプ容量等を勘案して決定されるもので 、通常、主羽根20については3枚~8枚、砕泡突 22については隣り合う主羽根20,20間において 3枚~10枚程度が適当と思われる。
 主羽根としては、回転方向に凸弧状に形成 たものに限らず、直線状に形成したものを 転羽根車2の半径方向に一定間隔で放射状に 配設することができる。
 又、砕泡突起22についても、実施例では小 根状に形成したが、ブレード状(板状)やピン 状(断面丸形ピン、断面角形ピン、断面星形 ン等)に形成してもよい。

 したがって、この気液混合用渦巻ポンプP は、その自吸作動時において、自吸液(水)が 渦形室11から副管路15及び脇流路16を経て主 路12に合流し、この主管路12から大渦形室10 戻って再び小渦形室11に流入するという循 流が生じ、この循環流によって吸入口14から 気液混合流体を吸入させる。

 その後の揚水作動時では、吸入口14から吸 込まれた気液混合流体は回転羽根車2の回転 よる遠心力によって主羽根20,20の間を流路 して半径方向に流動し、砕泡突起22,22の間を 通り、主管路12から吐出口13へと流動してい ことになる。
 このように気液混合流体が回転羽根車2の主 羽根20,20の間を流路として半径方向に流動す 際に、前記砕泡突起22が気液混合流体に対 て横切るように衝突するため、気液混合流 の気泡がせん断によって細かく砕かれ(砕泡 れ)、細泡を発生させることができる。

 又、前記砕泡突起22が回転基板21の外周部 に設けられており、この外周部は回転羽根車 2の周速が最も速い部分であるため、回転基 21の中心部分に比べて気液混合流体の気泡に 対するせん断力が高く、効率よく細泡を発生 させることができる。

 なお、この実施例では、気液混合用渦巻 ンプPの例として自吸式ポンプを示したが、 自吸式ポンプに限らず、押し込み式ポンプに 適用することができる。

 次に、図3は本発明の請求項2に対応したマ クロバブル発生装置の第1実施例を示す概略 である。
 図4~図8は本発明の請求項5に対応したマイク ロバブル発生装置に設けたマイクロバブル発 生器を示すもので、図4は全体断面図、図5は 側小孔群を示す平面図、図6はその小孔を示 す断面図、図7は上側小孔群を示す平面図、 8はその小孔を示す断面図である。

 この第1実施例のマイクロバブル発生装置A1 、前記気液混合用渦巻ポンプPを使用したも ので、この気液混合用渦巻ポンプPの吸入口14 に液体供給配管8が接続され、この液体供給 管8の途中にこの液体供給配管8内に空気を注 入させるための圧縮機70(空気圧縮機)が接続 れ、前記吐出口13に接続した吐出配管9の途 にマイクロバブル発生器Bが配設されている
 即ち、圧縮機70により空気が注入される(取 込まれる)ことで得られた気液混合流体は、 液体供給配管8から気液混合用渦巻ポンプPに 入し、この気液混合用渦巻ポンプPにより圧 送されて吐出配管9の上流部91に流入し、その 途中に設けたマイクロバブル発生器Bに流入 て、ここでマイクロバブルを発生させたの 、そのマイクロバブル混合水をマイクロバ ル発生器Bから吐出配管9の下流部92に排出さ るようになっている。

 前記マイクロバブル発生器Bは、図4に示す うに、円形胴壁50と、底壁51と、天壁52とで 成されたケーシングとしての函体5を有し、 の函体5の内部が下側仕切壁61と上側仕切壁6 2によって下段室40、中段室41、上段室42の3室 区画されたものになっている。
 なお、函体5の内部を上下2段以上の仕切壁 よって3室以上に区画できるのは勿論である

 前記下段室40には、気液混合流体の流入口43 が形成されるもので、実施例では、函体中心 Cからオフセットした円形胴壁50寄り位置の底 壁51に開口するように形成されている。
 なお、この流入口43は気液混合用渦巻ポン Pの吐出配管9の上流部91に接続される。

 前記下側仕切壁61は、下段室40と中段室41と 区画するもので、気液混合流体を加圧状態 通過させることでその気液混合流体の気泡 せん断させてマイクロバブルを発生させる めの多数の小孔44が形成されている。
 この場合、図5に示すように、多数の小孔44 集合して下側小孔群44aが形成され、この下 小孔群44aが函体中心Cから前記流入口43と180 反対方向にオフセットした円形胴壁50寄り位 置に形成されている。
 なお、この下側仕切壁61に形成された小孔44 は、図6に示すように、下面側及び上面側に ーパ部が形成され、気液混合流体がスムー に通過できるようになっている。

 前記上側仕切壁62は、中段室41と上段室42と 区画するもので、気液混合流体を加圧状態 通過させることでその気液混合流体の気泡 せん断させてマイクロバブルを発生させる めの多数の小孔45が形成されている。
 この場合、図7に示すように、多数の小孔45 集合して上側小孔群45aが形成され、この上 小孔群45aが函体中心Cから前記下側小孔群44a と180°反対方向にオフセットした円形胴壁50 り位置に形成されている。
 なお、この上側仕切壁62に形成された小孔45 は、図8に示すように、上面側にテーパ部が 成され、気液混合流体がスムーズに通過で るようになっている。
 又、上側小孔群45aを構成する小孔45の内径D2 が、下側小孔群44aを構成する小孔44の内径D1 りも大きく(D1<D2)形成されている。

 前記上段室42には、気液混合流体の流出口46 が形成されるもので、実施例では、函体中心 Cから前記上側小孔群45aと180°反対方向にオフ セットした円形胴壁50に開口するように形成 れている。
 なお、この流出口46は気液混合用渦巻ポン Pの吐出配管9の下流部92に接続される。

 前記マイクロバブル発生器Bは、気液混合用 渦巻ポンプPの吐出口13に接続した吐出配管9 途中に配設されるもので、上述したように 気液混合用渦巻ポンプPによって気泡が細泡 された気液混合流体は流入口43から下段室40 に流入する。
 この下段室40に加圧状態で流入した気液混 流体は下側仕切壁61によって流動を阻止され るため、この下段室40内で攪拌され、水中に 体を溶解させると共に、加圧状態で多数の 孔44を通過して中段室41に流入する。
 この小孔44を通過する際に気液混合流体は 路が絞られるため流速が速くなり、そして 孔44を通過して中段室41に流入すると急激に 路が拡大するため、気液混合流体の気泡に ん断(粉砕、砕泡)が生じ、マイクロバブル 発生する。

 次に、中段室41に流入した気液混合流体は 側仕切壁62によって流動を阻止されるため、 この中段室41内で再び攪拌されると共に、加 状態で多数の小孔45を通過して上段室42に流 入する。
 この際にも前記と同様に、水中への気体の 解が促進されると共に、小孔45を通過する とにより気液混合流体の気泡にせん断が生 、マイクロバブルが発生する。

 そして、上段室42に流入した気液混合流体 、ここでも攪拌されて気液混合流体の気泡 分裂が生じる。
 このようにしてマイクロバブルを発生させ マイクロバブル混合水は、最終的に流出口4 6から吐出配管9に排出されるものである。

 従って、気液混合流体が下段室40、中段 41、上段室42に流入する度に攪拌されるため 水中に気体を溶解させる頻度を増加させる とができ、気泡の分裂を少なくとも3回に亘 って促すことができるし、下側仕切壁61及び 側仕切壁62に形成した多数の小孔44,45を通過 する度に気液混合流体の気泡にせん断が生じ るため、少なくとも2回に亘ってせん断を生 させることができ、十分な量のマイクロバ ルを効率よく発生させることができる。

 又、流入口43、下側小孔群44a、上側小孔 45a、流出口46を函体中心Cから交互反対方向 オフセットさせたので、気液混合流体が蛇 状に流動し、下段室40、中段室41、上段室42 流入した気液混合流体を十分に攪拌させる とができる。

 気液混合流体の圧力は、小孔を通過する度 低下していくため、上側小孔群45aを通過す ときの圧力は下側小孔群44aを通過するとき 圧力よりも低下している。
 これに対応するため、上側小孔群45aを構成 る小孔45の内径D2を、下側小孔群44aを構成す る小孔44の内径D1よりも大きく形成させたも で、これにより上側小孔群45aによるせん断 生じさせながら気液混合流体のスムーズな 動を確保することができる。

 なお、前記小孔の内径は、ポンプの吐出圧 び吐出量、小孔の数、下段室、中段室、上 室の流路面積等を考慮して決定される。
 函体についても、円形胴壁に限らず、角形 壁の函体に形成してもよい。

 次に、図9は本発明の請求項3に対応したマ クロバブル発生装置の第2実施例を示す概略 である。
 この第2実施例のマイクロバブル発生装置A2 、前記気液混合用渦巻ポンプPを使用したも のである。
 前記気液混合用渦巻ポンプPの吸入口14に液 押し込み用の液体供給配管8が接続され、こ の液体供給配管8の途中に開閉弁71が設けられ ると共に、この開閉弁71と前記吸入口14との に吸気口72が設けられている。
 そして、前記開閉弁71の開閉制御により前 吸気口72から吸液体供給配管8に気体を自然 引によって吸気させ(取り込ませ)、気液混合 流体を液体供給配管8から気液混合用渦巻ポ プPに流入させるように形成されている。
 なお、その他の構成及び作用は前記第1実施 例のマイクロバブル発生装置A1と同様である

 次に、図10は本発明の請求項4に対応したマ クロバブル発生装置の第3実施例を示す概略 図である。
 この第3実施例のマイクロバブル発生装置A3 、前記気液混合用渦巻ポンプPを使用したも のである。
 前記気液混合用渦巻ポンプPの吸入口14に吸 上げ用の液体供給配管8が接続され、この液 体供給配管8の途中に気体を自然吸引するた の吸気口72が設けられている。
 そして、前記液体供給配管8により液体が気 液混合用渦巻ポンプPに吸い上げられること 伴い前記吸気口72から吸液体供給配管8に気 を自然吸引によって吸気させ(取り込ませ)、 気液混合流体を液体供給配管8から気液混合 渦巻ポンプPに流入させるように形成されて る。
 なお、その他の構成及び作用は前記第1実施 例のマイクロバブル発生装置A1と同様である

本発明の気液混合用渦巻ポンプの実施 を示す軸直角方向断面図である。 この気液混合用渦巻ポンプを示す軸方 断面図である。 本発明のマイクロバブル発生装置の第1 実施例を示す概略図である。 マイクロバブル発生器の全体断面図で る。 下側小孔群を示す平面図である。 その小孔を示す断面図である。 上側小孔群を示す平面図である。 その小孔を示す断面図である。 本発明のマイクロバブル発生装置の第2 実施例を示す概略図である。 本発明のマイクロバブル発生装置の第 3実施例を示す概略図である。

符号の説明

1 ケーシング
13 吐出口
14 吸入口
2 回転羽根車
20 主羽根
21 回転基板
22 砕泡突起
23 回転軸
40 下段室
41 中段室
42 上段室
43 流入口
44 小孔
44a 下側小孔群
45 小孔
45a 上側小孔群
46 流出口
5 函体
50 円形胴壁
61 下側仕切壁
62 上側仕切壁
70 圧縮機
71 開閉弁
72 吸気口
8 液体供給配管
9 吐出配管
A1 マイクロバブル発生装置
A2 マイクロバブル発生装置
A3 マイクロバブル発生装置
B マイクロバブル発生器
P 気液混合用渦巻ポンプ